JPH11170856A - ハイブリッド自動車用空調装置 - Google Patents

ハイブリッド自動車用空調装置

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JPH11170856A
JPH11170856A JP10172436A JP17243698A JPH11170856A JP H11170856 A JPH11170856 A JP H11170856A JP 10172436 A JP10172436 A JP 10172436A JP 17243698 A JP17243698 A JP 17243698A JP H11170856 A JPH11170856 A JP H11170856A
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temperature
compressor
air conditioner
hybrid vehicle
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孝昌 河合
Koji Nonoyama
浩司 野々山
Toshihiko Muraki
俊彦 村木
Akira Mitsumoto
亮 三本
Eizo Hayashi
栄三 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド自動車の車室内の快適性を低下
させることなく、走行用エンジン1の燃料消費率を減少
して燃料経済性を向上する。 【解決手段】 エアコンスイッチがONされている時の
クールダウン終了後には、クールダウン中と比較して、
コンプレッサ41の稼働率を下げるために、電磁クラッ
チ46の通電を停止してコンプレッサ41をOFFす
る。また、エコノミースイッチがONされている時に、
エバ後温度センサにて検出するエバ後温度(TE)が1
3℃以上になったら電磁クラッチ46を通電してコンプ
レッサ41をONするハイブリッド自動車用空調装置に
おいて、クールダウン終了後には、クールダウン中と比
較して、コンプレッサ41の稼働率を下げるために、走
行用エンジン1にベルト駆動されるコンプレッサ41を
ONする温度を13℃から25℃に高く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド自動
車の車室内を快適な温度にコントロールするハイブリッ
ド自動車用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、発進時や低速走行ではバッテ
リで走行用モータを通電することにより走行用モータだ
けで動力が伝達され、通常走行では走行用エンジンだけ
で動力が伝達され、加速走行時には走行用モータと走行
用エンジンの両方の動力が伝達されるハイブリッド自動
車がある。
【0003】このようなハイブリッド自動車の車室内を
空調するハイブリッド自動車用空調装置として、特開平
6−286459号公報に記載された技術がある。この
従来の技術は、エンジンをオフにして走行用モータにて
走行中にエアコン操作スイッチをオンすると、走行用エ
ンジンを始動して冷凍サイクルのコンプレッサに走行用
エンジンの動力を伝達することにより、空調ダクト内の
エバポレータを作動させて、車室内の温度を所望の温度
にコントロールしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、車室内の温度を快適な温度にするために、
エアコン操作スイッチをONしてコンプレッサを起動さ
せると、ハイブリッド自動車の走行に不要な時でも、コ
ンプレッサに動力を伝達するために走行用エンジンが始
動してしまう。この結果、走行用エンジンの燃料消費率
が増加し燃料経済性(省燃費効果)が悪化するという問
題が生じている。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、ハイブリッド自動車の
車室内の快適性を低下させることなく、走行用エンジン
の燃料消費率を減少して燃料経済性を向上することので
きるハイブリッド自動車用空調装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、クールダウン判定手段にてハイブリッド自動車
の車室内の空調状態がクールダウン終了後であると判定
された場合に、クールダウン中の冷媒圧縮機の稼働率と
比較して、クールダウン終了後の冷媒圧縮機の稼働率を
小さく設定する。そして、仮に冷媒圧縮機を電気モータ
で駆動する場合には、冷媒圧縮機の稼働率を小さくすれ
ば、電気モータの負荷が減少してバッテリの寿命が長く
なり、走行用エンジンがバッテリを回してバッテリを充
電する機会が減るので、走行用エンジンの負荷が減少す
る。また、仮に冷媒圧縮機を走行用モータで駆動する場
合には、冷媒圧縮機の稼働率を小さくすれば、走行用エ
ンジンの負荷が減少する。したがって、クールダウン中
には冷媒圧縮機の稼働率を上げることにより、ハイブリ
ッド自動車の車室内の空調状態を快適な空調状態にする
ことができ、クールダウン終了後には走行用エンジンの
燃料消費率を減少して燃料経済性を向上することができ
る。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、冷却度合
検出手段にて検出した空気冷却度合が制御目標値以上の
時に冷媒圧縮機を起動させる圧縮機制御手段を有するハ
イブリッド自動車用空調装置において、クールダウン終
了後には、クールダウン中と比較して、冷媒圧縮機を起
動する制御目標値を高く設定することにより、冷媒圧縮
機を起動する機会が減る。それによって、クールダウン
終了後には、クールダウン中よりも走行用エンジンの負
荷が減少するので、請求項1と同様な効果を達成するこ
とができる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、空調状態
切替手段にて車室内の空調状態をエコノミーモードに切
り替え、且つクールダウン終了後には、クールダウン中
と比較して、冷媒圧縮機を起動する制御目標値を、クー
ルモード時における制御目標値よりも高く設定すること
により、冷媒圧縮機を起動する機会が減る。それによっ
て、クールダウン終了後には、クールダウン中よりも走
行用エンジンの負荷が減少するので、請求項1と同様な
効果を達成することができる。請求項4に記載の発明に
よれば、クールダウン終了後には、冷媒圧縮機を停止す
ることにより、クールダウン終了後には、クールダウン
中よりも走行用エンジンの負荷を減少できる。また、走
行用エンジンを運転しなくても良い条件であれば走行用
エンジンも停止できるので、請求項1と同様な効果を達
成することができる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、駆動源の
始動および停止と冷媒圧縮機の起動および停止とを連動
させることにより、ハイブリッド自動車の車室内を冷房
する必要のある時に冷媒圧縮機を駆動する駆動源を始動
し、車室内の冷房が不要な時に駆動源を停止することが
できるので、車室内の快適性の向上と省燃費との両立を
図ることができる。請求項6に記載の発明によれば、ク
ールダウン判定手段によって、温度設定手段にて設定し
た設定温度と内気温度検出手段にて検出した内気温度と
の温度差が所定温度差以内の時に、車室内の空調状態が
クールダウン終了後であると判定される。
【0010】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態の構成〕図1ない
し図8は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は
ハイブリッド自動車の概略構成を示した図で、図2はハ
イブリッド自動車用空調装置の全体構成を示した図で、
図3はハイブリッド自動車用空調装置の制御系を示した
図である。
【0011】本実施形態のハイブリッド自動車用空調装
置は、例えば走行用ガソリンエンジン(以下走行用エン
ジンと略す)1、電動発電機により構成された走行用モ
ータ2、走行用エンジン1を始動させるための始動用モ
ータや点火装置を含むエンジン始動装置3、および走行
用モータ2やエンジン始動装置3に電力を供給するバッ
テリ(ニッケル水素蓄電池)4を搭載するハイブリッド
自動車5の車室内を空調するエアコンユニット6の各空
調手段(アクチュエータ)を、空調制御装置(以下エア
コンECUと言う)7によって制御することにより、車
室内の温度を常に設定温度に保つよう自動制御するよう
に構成されたオートエアコンである。
【0012】なお、走行用エンジン1は、ハイブリッド
自動車5の車軸に係脱自在に駆動連結されている。ま
た、走行用モータ2は、ハイブリッド自動車5の車軸に
係脱自在に駆動連結され、走行用エンジン1と車軸とが
連結していない時に車軸と連結されるようになってい
る。そして、走行用モータ2は、本発明の駆動源に相当
するもので、ハイブリッド制御装置(以下ハイブリッド
ECUと言う)8により自動制御(例えばインバータ制
御)されるように構成されている。
【0013】さらに、エンジン始動装置3は、エンジン
制御装置(以下エンジンECUと言う)9によりガソリ
ン(燃料)の燃焼効率が最適になるよう自動制御される
ように構成されている。なお、エンジンECU9は、ハ
イブリッド自動車5の通常の走行およびバッテリ4の充
電が必要な時に、エンジン始動装置3を通電制御して走
行用エンジン1を運転する。
【0014】エアコンユニット6は、空調ユニットに相
当するもので、内部にハイブリッド自動車5の車室内に
空調空気を導く空気通路を形成する空調ダクト10、こ
の空調ダクト10内において空気流を発生させる遠心式
送風機30、空調ダクト10内を流れる空気を冷却して
車室内を冷房するための冷凍サイクル40、および空調
ダクト10内を流れる空気を加熱して車室内を暖房する
ための冷却水回路50等から構成されている。
【0015】空調ダクト10は、ハイブリッド自動車5
の車室内の前方側に配設されている。その空調ダクト1
0の最も上流側(風上側)は、吸込口切替箱(内外気切
替箱)を構成する部分で、車室内空気(以下内気と言
う)を取り入れる内気吸込口11、および車室外空気
(以下外気と言う)を取り入れる外気吸込口12を有し
ている。
【0016】さらに、内気吸込口11および外気吸込口
12の内側には、内外気(吸込口)切替ダンパ13が回
動自在に取り付けられている。この内外気切替ダンパ1
3は、サーボモータ等のアクチュエータ14により駆動
されて、吸込口モードを内気循環モード、外気導入モー
ド等に切り替える。なお、内外気切替ダンパ13は、吸
込口切替箱と共に内外気切替手段を構成する。
【0017】また、空調ダクト10の最も下流側(風下
側)には、吹出口切替箱を構成する部分で、デフロスタ
(DEF)開口部、フェイス(FACE)開口部および
フット(FOOT)開口部が形成されている。そして、
DEF開口部には、デフロスタダクト15が接続され
て、このデフロスタダクト15の最下流端には、ハイブ
リッド自動車5のフロント窓ガラスの内面に向かって主
に温風を吹き出すデフロスタ(DEF)吹出口18が開
口している。
【0018】また、FACE開口部には、フェイスダク
ト16が接続されて、このフェイスダクト16の最下流
端には、乗員の頭胸部に向かって主に冷風を吹き出すフ
ェイス(FACE)吹出口19が開口している。さら
に、FOOT開口部には、フットダクト17が接続され
て、このフットダクト17の最下流端には、乗員の足元
部に向かって主に温風を吹き出すフット(FOOT)吹
出口20が開口している。
【0019】そして、各吹出口の内側には、2個の吹出
口切替ダンパ21が回動自在に取り付けられている。2
個の吹出口切替ダンパ21は、サーボモータ等のアクチ
ュエータ22によりそれぞれ駆動されて、吹出口モード
をフェイス(FACE)モード、バイレベル(B/L)
モード、フット(FOOT)モード、フットデフ(F/
D)モードまたはデフロスタ(DEF)モードのいずれ
に切り替える。なお、2個の吹出口切替ダンパ21は、
吹出口切替箱と共に吹出口切替手段を構成する。
【0020】遠心式送風機30は、空調ダクト10と一
体的に構成されたスクロールケースに回転自在に収容さ
れた遠心式ファン31、およびこの遠心式ファン31を
回転駆動するブロワモータ32を有している。そして、
ブロワモータ32は、ブロワ駆動回路33を介して印加
されるブロワ端子電圧(以下ブロワ電圧と言う)に基づ
いて、送風量(遠心式ファン31の回転速度)が制御さ
れる。
【0021】冷凍サイクル40は、走行用エンジン1に
ベルト駆動されて冷媒を圧縮するコンプレッサ(本発明
の冷媒圧縮機に相当する)41、圧縮された冷媒を凝縮
液化させるコンデンサ(冷媒凝縮器)42、凝縮液化さ
れた冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すレシー
バ(受液器、気液分離器)43、液冷媒を減圧膨張させ
るエキスパンションバルブ(膨張弁、減圧手段)44、
減圧膨張された冷媒を蒸発気化させるエバポレータ(冷
媒蒸発器)45、およびこれらを環状に接続する冷媒配
管等から構成されている。
【0022】このうち、エバポレータ45は、本発明の
冷却用熱交換器に相当するもので、空気通路を全面塞ぐ
ようにして空調ダクト10内に配設され、自身を通過す
る空気を冷却する空気冷却作用および自身を通過する空
気を除湿する空気除湿作用を行う室内熱交換器である。
また、コンプレッサ41には、走行用エンジン1からコ
ンプレッサ41への回転動力の伝達を断続するクラッチ
手段としての電磁クラッチ46が連結されている。この
電磁クラッチ46は、クラッチ駆動回路47により制御
される。
【0023】そして、電磁クラッチ46が通電(ON)
された時に、走行用エンジン1の回転動力がコンプレッ
サ41に伝達されて、エバポレータ45による空気冷却
作用が行われる。このとき、コンプレッサ41の吐出口
より吐出される冷媒の吐出容量は、走行用エンジン1の
回転速度に比例して変化する。また、電磁クラッチ46
の通電が停止(OFF)した時に、走行用エンジン1と
コンプレッサ41とが遮断され、エバポレータ45によ
る空気冷却作用が停止される。ここで、コンデンサ42
は、ハイブリッド自動車5が走行する際に生じる走行風
を受け易い場所に配設され、内部を流れる冷媒と冷却フ
ァン48により送風される外気および走行風とを熱交換
する室外熱交換器である。
【0024】冷却水回路50は、図示しないウォータポ
ンプによって、走行用エンジン1のウォータジャケット
で暖められた冷却水を循環させる回路で、ラジエータ、
サーモスタット(いずれも図示せず)およびヒータコア
51を有している。このヒータコア51は、加熱用熱交
換器に相当するもので、内部に走行用エンジン1を冷却
した冷却水が流れ、この冷却水を暖房用熱源として冷風
を再加熱する。
【0025】そして、ヒータコア51は、空気通路を部
分的に塞ぐように空調ダクト10内においてエバポレー
タ45よりも下流側に配設されている。ヒータコア51
の空気上流側には、エアミックスダンパ52が回動自在
に取り付けられている。このエアミックスダンパ52
は、サーボモータ等のアクチュエータ53に駆動され
て、その停止位置によって、ヒータコア51を通過する
空気量とヒータコア51を迂回する空気量との割合を調
節して、車室内へ吹き出す空気の吹出温度を調整する吹
出温度調整手段として働く。
【0026】次に、本実施態様の制御系の構成を図1、
図3および図4に基づいて説明する。エアコンECU7
には、エンジンECU9から出力される通信信号、車室
内前面に設けられたコントロールパネルP上の各スイッ
チからのスイッチ信号、および各センサからのセンサ信
号が入力される。なお、エアコンECU7は、本発明の
圧縮機(コンプレッサ)制御手段に相当するものであ
る。
【0027】ここで、コントロールパネルP上の各スイ
ッチとは、図4に示したように、コンプレッサ41の起
動および停止を指令するためのエアコン(A/C)スイ
ッチ60およびエコノミースイッチ61、吸込口モード
を切り替えるための吸込口切替スイッチ62、車室内の
温度を所望の温度に設定するための温度設定レバー(本
発明の温度設定手段に相当する)63、遠心式ファン3
1の送風量を切り替えるための風量切替レバー64、お
よび吹出口モードを切り替えるための吹出口切替スイッ
チ等である。
【0028】このうちA/Cスイッチ60は、本発明の
空調状態切替手段に相当するもので、車室内の快適性を
重視するクールモードを指令するエアコンスイッチであ
る。また、エコノミースイッチ61は、本発明の空調状
態切替手段に相当するもので、コンプレッサ41のON
/OFF温度を定常時の4℃ON、3℃OFFに対し
て、13℃ON、12℃OFFにする燃料経済性(省燃
費性)を重視するエコノミーモードを指令するエアコン
スイッチである。なお、A/Cスイッチ60とエコノミ
ースイッチ61を1つの手動操作手段(スイッチ)で構
成しても良い。ハイブリッド自動車5の運転状態を検出
するセンサの値や下記の空調状態設定手段によって設定
された値によってクールモードとエコノミーモードとを
切り替えても良い。また、温度設定レバー63は、空調
状態設定手段に相当するもので、空調状態設定手段とし
てはこの他に吸込口切替スイッチ62、風量切替レバー
64または吹出口切替スイッチを使用することができ
る。
【0029】そして、この吹出口切替スイッチには、F
ACEモードに固定するためのフェイス(FACE)ス
イッチ65、B/Lモードに固定するためのバイレベル
(B/L)スイッチ66、FOOTモードに固定するた
めのフット(FOOT)スイッチ67、F/Dモードに
固定するためのフットデフ(F/D)スイッチ68、お
よびDEFモードに固定するためのデフロスタ(DE
F)スイッチ69等がある。
【0030】そして、各センサとは、図3に示したよう
に、車室内の空気温度(以下内気温度と言う)を検出す
る内気温度センサ(本発明の内気温度検出手段に相当す
る)71、車室外の空気温度(以下外気温度と言う)を
検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)72、車
室内に照射される日射量を検出する日射センサ(日射検
出手段)73、エバポレータ45の空気冷却度合を検出
するエバ後温度センサ(本発明の冷却度合検出手段に相
当する)74、およびヒータコア51に流入する冷却水
の温度(冷却水温)を検出する冷却水温度センサ(冷却
水温検出手段)75等がある。
【0031】このうち、内気温度センサ71は、空調負
荷検出手段に相当するもので、空調負荷検出手段として
は、その他に外気温度センサ72、日射センサ73、冷
却水温度センサ75または冷媒圧力センサ等を使用する
ことができる。また、内気温度センサ71、外気温度セ
ンサ72および冷却水温度センサ75は、具体的にはサ
ーミスタが使用されている。そして、エバ後温度センサ
74は、具体的にはエバポレータ45を通過した直後の
空気温度(以下エバ後温度と言う)を検出するサーミス
タ等のエバ後温度検出手段である。
【0032】そして、エアコンECU7の内部には、図
示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコ
ンピュータが設けられ、各センサ71〜75からのセン
サ信号は、エアコンECU7内の図示しない入力回路に
よってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入
力されるように構成されている。なお、エアコンECU
7は、ハイブリッド自動車5のイグニッションスイッチ
が投入(オン)されたときに、バッテリ4から直流電源
が供給されて作動する。
【0033】なお、エンジンECU9の内部にも、図示
しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコン
ピュータが設けられ、車速センサやエンジン回転速度セ
ンサ等の各センサからのセンサ信号は、エンジンECU
9内の図示しない入力回路によってA/D変換された後
にマイクロコンピュータに入力されるように構成されて
いる。
【0034】次に、本実施形態のエアコンECU7の制
御処理を図5ないし図8に基づいて説明する。ここで、
図5はエアコンECU7による基本的な制御処理を示し
たフローチャートである。
【0035】先ず、イグニッションスイッチがON(オ
ン)されてエアコンECU7に直流電源が供給される
と、図5のルーチンが起動され、各イニシャライズおよ
び初期設定を行う(ステップS1)。次に、温度設定レ
バー63等の各スイッチからスイッチ信号を読み込む
(温度設定手段:ステップS2)。
【0036】次に、内気温度センサ71、外気温度セン
サ72、日射センサ73、エバ後温度センサ74および
冷却水温度センサ75からセンサ信号をA/D変換した
信号を読み込む(内気温度検出手段:ステップS3)。
続いて、予めROMに記憶された下記の数1の式に基づ
いて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度(TAO)を
算出する(目標吹出温度決定手段:ステップS4)。
【0037】
【数1】TAO=KSET×TSET−KR×TR−K
AM×TAM−KS×TS+C なお、TSETは温度設定レバー63にて設定した設定
温度、TRは内気温度センサ71にて検出した内気温
度、TAMは外気温度センサ72にて検出した外気温
度、TSは日射センサ73にて検出した日射量である。
また、KSET、KR、KAMおよびKSはゲインで、
Cは補正用の定数である。
【0038】次に、予めROMに記憶された特性図(マ
ップ、図6参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応
するブロワ電圧(ブロワモータ32に印加する電圧:
V)を決定する(送風量決定手段:ステップS5)。こ
こで、ブロワ電圧の決定において、OFFはブロワモー
タ32への通電を停止する位置を示し、AUTOはブロ
ワモータ32のブロワ電圧を自動コントロールする位置
を示し、LOはブロワモータ32にブロワ電圧の最小値
を印加する(最小風量)ことを示し、MEはブロワモー
タ32にブロワ電圧の中間値を印加する(中間風量)位
置を示し、HIはブロワモータ32にブロワ電圧の最大
値を印加する(最大風量)位置を示す。
【0039】次に、予めROMに記憶された特性図(マ
ップ、図7参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応
する吸込口モードを決定する(ステップS6)。ここ
で、吸込口モードの決定においては、目標吹出温度(T
AO)が低い温度から高い温度にかけて、内気循環モー
ド、内外気導入(半内気)モード、外気導入モードとな
るように決定される。
【0040】なお、内気循環モードとは、内外気切替ダ
ンパ13を図2の一点鎖線位置に設定して、内気を内気
吸込口11から吸い込む吸込口モードである。また、内
外気導入モードとは、内外気切替ダンパ13を中間位置
設定して、内気を内気吸込口11から吸い込み、外気を
外気吸込口12から吸い込む吸込口モードである。さら
に、外気導入モードとは、内外気切替ダンパ13を図2
の実線位置に設定して、外気を外気吸込口12から吸い
込む吸込口モードである。
【0041】ここで、吹出口モードは、図4に示したコ
ントロールパネルP上のFACEスイッチ65、B/L
スイッチ66、FOOTスイッチ67、F/Dスイッチ
68またはDEFスイッチ69のいずれかの吹出口切替
スイッチにより設定された吹出口モードに設定される。
【0042】次に、予めROMに記憶された下記の数2
の式に基づいてエアミックスダンパ52の目標ダンパ開
度(SW)を算出する(ダンパ開度決定手段:ステップ
S7)。
【数2】SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}
×100(%) なお、TEはエバ後温度センサ74にて検出したエバ後
温度で、TWは冷却水温度センサ75にて検出した冷却
水温度である。
【0043】そして、SW≦0(%)として算出された
とき、エアミックスダンパ52は、エバポレータ45か
らの冷風の全てをヒータコア51から迂回させる位置
(MAX・COOL位置)に制御される。また、SW≧
100(%)として算出されたとき、エアミックスダン
パ52は、エバポレータ45からの冷風の全てをヒータ
コア51へ通す位置(MAX・HOT位置)に制御され
る。さらに、0(%)<SW<100(%)として算出
されたとき、エアミックスダンパ52は、エバポレータ
45からの冷風の一部をヒータコア51に通し、冷風の
残部をヒータコア51から迂回させる位置に制御され
る。
【0044】次に、図8のルーチンが起動して、A/C
スイッチ60またはエコノミースイッチ60がONされ
ている時に、コンプレッサ41の制御状態を決定する
(コンプレッサ制御手段:ステップS8)。次に、各ス
テップS4〜ステップS8にて算出または決定した各制
御状態が得られるように、アクチュエータ14、22、
53、ブロワ駆動回路33およびクラッチ駆動回路47
に対して制御信号を出力する。さらに、エンジンECU
9に対してエンジン作動要求(E/GON)信号または
エンジン停止要求(E/GOFF)信号を出力する(ス
テップS9)。そして、ステップS10で、制御サイク
ル時間であるt(例えば0.5秒間〜2.5秒間)の経
過を待ってステップS2の制御処理に戻る。
【0045】次に、コンプレッサ41の制御状態の決定
制御、所謂コンプレッサ制御を図8に基づいて説明す
る。ここで、図8はコンプレッサ制御を示したフローチ
ャートである。
【0046】図8のルーチンが起動すると、先ず、A/
Cスイッチ60がONされているか否かを判定する(ス
テップS21)。この判定結果がYESの場合には、エ
バ後温度センサ74にて検出したエバ後温度(TE)に
基づいて、コンプレッサ41の起動(ON)および停止
(OFF)を決定すると共に、エンジン作動要求(E/
GON)信号を出力するか否かを決定する(ステップS
22)。その後に、図8のルーチンを抜ける。
【0047】具体的には、予めROMに記憶された特性
図(マップ)に示したように、エバ後温度センサ74に
て検出したエバ後温度(TE)が第1着霜限界温度(例
えば4℃)以上のときには、コンプレッサ41を起動
(ON)するように電磁クラッチ46を通電(ON)し
て冷凍サイクル40を作動させると共に、E/GON信
号を出力する。また、エバ後温度(TE)が第1着霜限
界温度よりも低温の第2着霜限界温度(例えば3℃)以
下のときには、コンプレッサ41の作動を停止(OF
F)するように電磁クラッチ46の通電を停止(OF
F)して冷凍サイクル40の作動を停止させると共に、
E/GOFF信号を出力する。
【0048】また、ステップS21の判定結果がNOの
場合には、エコノミースイッチ61がONされているか
否かを判定する(ステップS23)。この判定結果がN
Oの場合には、コンプレッサ41の作動を停止(OF
F)するように電磁クラッチ46の通電を停止して冷凍
サイクル40の作動を停止させる(ステップS24)。
その後に、図8のルーチンを抜ける。
【0049】また、ステップS23の判定結果がYES
の場合には、クールダウン終了後であるか否かを判定す
る。すなわち、温度設定レバー63にて設定した設定温
度(TSET)と内気温度センサ71にて検出した内気
温度(TR)との温度差が所定温度差(例えば5℃)以
内であるか否かを判定する(ステップS25)。
【0050】この判定結果がNOの場合には、すなわ
ち、クールダウン中である場合には、エバ後温度センサ
74にて検出したエバ後温度(TE)に基づいて、コン
プレッサ41のONおよびOFFを決定すると共に、E
/GON信号を出力するか否かを決定する(ステップS
26)。その後に、図8のルーチンを抜ける。
【0051】具体的には、予めROMに記憶された特性
図(マップ)に示したように、エバ後温度センサ74に
て検出したエバ後温度(TE)が第1起動温度(例えば
13℃)以上のときには、コンプレッサ41をONする
ように電磁クラッチ46を通電して冷凍サイクル40を
作動させると共に、エンジン作動要求(E/GON)信
号を出力する。また、エバ後温度(TE)が第1停止温
度(例えば12℃)以下のときには、コンプレッサ41
をOFFするように電磁クラッチ46の通電を停止して
冷凍サイクル40の作動を停止させると共に、E/GO
FF信号を出力する。
【0052】また、ステップS25の判定結果がYES
の場合には、コンプレッサ41をONする温度(第2起
動温度)をクールダウン中の温度(第1起動温度)より
も高く設定する(ステップS27)。その後に、図8の
ルーチンを抜ける。具体的には、予めROMに記憶され
た特性図(マップ)に示したように、エバ後温度センサ
74にて検出したエバ後温度(TE)が第2起動温度
(例えば25℃)以上のときには、コンプレッサ41を
ONするように電磁クラッチ46を通電して冷凍サイク
ル40を作動させると共に、エンジン作動要求(E/G
ON)信号を出力する。また、エバ後温度(TE)が第
1停止温度(例えば12℃)以下のときには、コンプレ
ッサ41をOFFするように電磁クラッチ46の通電を
停止して冷凍サイクル40の作動を停止させると共に、
E/GOFF信号を出力する。
【0053】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
のハイブリッド自動車用空調装置の作用を図1ないし図
8に基づいて簡単に説明する。
【0054】本実施形態では、A/Cスイッチ60がO
Nされ、内気温度(TR)が設定温度(TSET)より
も非常に高い場合には、クールダウンがなされる。この
クールダウン中の場合には、電磁クラッチ46を通電す
ると共に、エンジン始動装置3によって走行用エンジン
1を始動させる。したがって、走行用エンジン1により
ベルト駆動されるコンプレッサ41を起動させることが
できるので、冷凍サイクル40を作動させることができ
る。
【0055】これにより、空調ダクト10内に吸い込ま
れた空気は、エバポレータ45を通過する際に例えば4
℃程度まで冷やされた後に、ヒータコア51を通過する
際に再加熱(リヒート)されて、車室内に吹き出され
る。これにより、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度
(TAO)を各空調手段によって作り易くなり、乗員が
温度設定レバー63を操作することによって設定された
設定温度(TSET)まで急速冷房できるので、車室内
の快適性を向上することができる。
【0056】また、A/Cスイッチ60がONされてい
ても、内気温度(TR)が設定温度(TSET)に接近
した場合には、クールダウンに代わって定常運転がなさ
れる。このようなクールダウン終了後の場合には、コン
プレッサ41をOFFするように電磁クラッチ46の通
電を停止することにより冷凍サイクル40の作動を停止
させる。これにより、仮に走行用エンジン1が運転され
ていてもエンジン負荷が軽減されるので、ハイブリッド
自動車5の燃費効率を非常に向上させることができる。
【0057】そして、エコノミースイッチ61がONさ
れている時のクールダウン中の場合には、エバ後温度
(TE)が例えば13℃以上の時に、電磁クラッチ46
を通電すると共に、走行用エンジン1を運転するように
している。これにより、走行用エンジン1によりベルト
駆動されるコンプレッサ41がONする機会が上述の運
転よりも減るので、ハイブリッド自動車5の燃費効率を
非常に向上させることができる。そして、乗員が温度設
定レバー63を操作することによって設定された設定温
度(TSET)まで急速冷房できるので、車室内の快適
性を向上することができる。
【0058】また、エコノミースイッチ61がONされ
ている時のクールダウン終了後の場合には、エバ後温度
(TE)が上述の運転時よりも高い温度の例えば25℃
以上の時に、電磁クラッチ46を通電すると共に、走行
用エンジン1を運転するようにしている。これにより、
コンプレッサ41がONする機会が上述の運転よりも更
に減るので、ハイブリッド自動車5の燃費効率、すなわ
ち、走行用エンジン1の燃料経済性を非常に向上させる
ことができる。
【0059】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態のハイブリッド自動車用空調装置は、クールダ
ウン中には走行用エンジン1およびコンプレッサ41の
稼働率を上げることにより、急速冷房を行うことができ
るので、車室内を快適な温度にすることができる。ま
た、クールダウン終了後には、走行用エンジン1からコ
ンプレッサ41への動力の伝達を遮断したり、コンプレ
ッサ41(電磁クラッチ46)がONする起動温度を高
く設定してコンプレッサ41および走行用エンジン1の
稼働率(運転機会)を下げることにより、走行用エンジ
ン1の燃料消費率を減少して燃料経済性を向上すること
ができる。
【0060】そして、走行用エンジン1の始動および停
止とコンプレッサ41のONおよびOFFとを連動させ
ることにより、ハイブリッド自動車の車室内を冷房する
必要のある時に走行用エンジン1を始動し、車室内の冷
房が不要な時に走行用エンジン1を停止することができ
るので、車室内の快適性の向上と省燃費との両立を図る
ことができる。
【0061】〔第2実施形態〕図9は本発明の第2実施
形態を示したもので、エアコンECUによるコンプレッ
サ制御を示したフローチャートである。
【0062】ここで、本実施形態のエンジンECU9
は、ハイブリッド自動車5の運転状態を検出する運転状
態検出手段としての各センサ信号や、エアコンECU7
およびハイブリッドECU8からの通信信号が入力され
る。なお、運転状態検出手段としては、エンジン回転速
度センサ、車速センサ、スロットル開度センサ、バッテ
リ電圧計および冷却水温度センサ(いずれも図示せず)
等が使用される。
【0063】図9のルーチンが起動されると、先ず、エ
コノミースイッチ61がONされているか否かを判定す
る(ステップS31)。この判定結果がNOの場合に
は、コンプレッサ41をOFFするように電磁クラッチ
46の通電を停止する(ステップS32)。その後に、
図9のルーチンを抜ける。
【0064】また、ステップS31の判定結果がYES
の場合には、車速センサにて検出したハイブリッド自動
車5の車速が所定車速(例えば10km/h)以上であ
るか否かを判定する(ステップS33)。この判定結果
がYESの場合には、エバ後温度センサ74にて検出し
たエバ後温度(TE)に基づいて、コンプレッサ41の
ONおよびOFFを決定すると共に、E/GON信号を
出力するか否かを決定する(ステップS34)。具体的
には、第1実施形態の図8のステップS22の制御処理
を行う。その後に、図9のルーチンを抜ける。
【0065】また、ステップS33の判定結果がNOの
場合には、クールダウン終了後であるか否かを判定す
る。すなわち、温度設定レバー63にて設定した設定温
度(TSET)と内気温度センサ71にて検出した内気
温度(TR)との温度差が所定温度差(例えば5℃)以
内であるか否かを判定する(ステップS35)。この判
定結果がYESの場合には、ステップS32に進みコン
プレッサ41の作動を停止(OFF)するように電磁ク
ラッチ46の通電を停止する(ステップS36)。その
後に、図9のルーチンを抜ける。
【0066】また、ステップS35の判定結果がNOの
場合には、E/GON信号を出力するように決定する
(ステップS36)。次に、エバ後温度センサ74にて
検出したエバ後温度(TE)に基づいて、コンプレッサ
41のONおよびOFFを決定すると共に、E/GON
信号を出力するか否かを決定する(ステップS37)。
具体的には、第1実施形態の図8のステップS22の制
御処理を行う。その後に、図9のルーチンを抜ける。
【0067】以上のように、本実施形態のハイブリッド
自動車用空調装置においては、ハイブリッド自動車5の
車速が所定車速(例えば10km/h)以上の場合、ク
ールダウン中またはクールダウン終了後に拘らず、コン
プレッサ41のONおよびE/GON信号の出力を第1
起動温度でON、第1停止温度でOFFするようにして
いる。
【0068】これは、ハイブリッド自動車5の車速が速
くなれば、すなわち、通常走行(例えば40km/h以
上)になれば、走行用モータ2に代わって走行用エンジ
ン1の動力でハイブリッド自動車5を走行させるため、
この時コンプレッサ41をOFFしても省燃費効果が薄
れるからである。但し、当然のようにコンプレッサ41
をOFFした方がエンジン負荷は軽減され、燃料経済性
が向上することは言うまでもない。
【0069】〔第3実施形態〕図10は本発明の第3実
施形態を示したもので、エアコンECUによるコンプレ
ッサ制御を示したフローチャートである。なお、図9の
フローチャートと同一の制御処理を行うものは同番号を
付し、説明を省略する。
【0070】図10のルーチンが起動されると、先ず、
エコノミースイッチ61がONされているか否かを判定
する(ステップS38)。この判定結果がNOの場合に
はステップS32に進み、ステップS38の判定結果が
YESの場合にはステップS33に進む。
【0071】また、ステップS35の判定結果がYES
の場合には、コンプレッサ41をONする温度(第2起
動温度)をクールダウン中の温度(第1起動温度)より
も高く設定する(ステップS40)。具体的には、第1
実施形態の図8のステップS27の制御処理を行う。
【0072】〔他の実施形態〕本実施形態では、本発明
を、エアコンECU7によって自動コントロールするハ
イブリッド自動車用空調装置(オートエアコン)に適用
したが、本発明を、マニュアル操作によって制御するハ
イブリッド自動車用空調装置(マニュアルエアコン)に
適用しても良い。また、本発明を、空調ダクト10内
に、送風機および加熱用熱交換器を配設したハイブリッ
ド自動車用温水式暖房装置に適用しても良い。さらに、
本発明を、空調ダクト10内に、送風機および冷却用熱
交換器を配設したハイブリッド自動車用冷房装置に適用
しても良い。
【0073】本実施形態では、加熱用熱交換器として冷
却水を暖房用熱源とするヒータコア51を使用したが、
加熱用熱交換器として冷媒の凝縮熱を暖房用熱源とする
コンデンサを使用しても良い。また、冷凍サイクル内の
冷媒の流れ方向を四方弁等で逆転することにより、室内
熱交換器をコンデンサとして機能させ、室外熱交換器を
エバポレータとして機能させても良い。
【0074】本実施形態では、走行用モータ2の動力を
ベルトおよび電磁クラッチ46を介してコンプレッサ4
1に伝達するようにして電磁クラッチ46をOFFする
ことによりコンプレッサ41の運転を停止しているが、
走行用モータ2等の電気モータの動力をコンプレッサ4
1に伝達するようにして電気モータをOFFすることに
よりコンプレッサ41の運転を停止するようにしても良
い。また、電動式のコンプレッサや可変容量型のコンプ
レッサを使用した場合には、クールダウン終了後の時の
吐出容量を、クールダウン中の吐出容量よりも少なくす
るようにしても良い。
【0075】すなわち、エアコンECU7に、エバ後温
度センサ74にて検出したエバ後温度(空気冷却温度:
TE)とエアコンECU7の目標冷却温度決定手段にて
決定した目標エバ後温度(制御目標温度:TEO)とが
一致するように、コンプレッサ41の吐出口より吐出さ
れる冷媒の吐出容量を制御する吐出容量制御手段を設け
る。そして、クールダウン終了後の場合、つまり設定温
度(TSET)と内気温度(TR)との温度差が所定温
度差(例えば5℃)以内の場合に、クールダウン中の時
よりも目標エバ後温度(TEO)の値を高く設定するこ
とにより、クールダウン中と比較して、クールダウン終
了後のコンプレッサ41の稼働率を下げるようにしても
良い。
【0076】本実施形態では、クールダウン終了後であ
るか否かの判定を、(TR−TSET)≦5℃であるか
否かによって判定しているが、クールダウン終了後であ
るか否かの判定を、目標吹出温度(TAO)が所定値以
下であるか否かによって判定するようにしても良い。ま
た、外気温度(TAM)が所定外気温度(例えば30
℃)以上の時や、日射量(TS)が所定日射量以上の時
をクールダウン中であると判定しても良い。さらに、温
度設定レバー63がMAX・COOLに設定されている
時や、設定温度(TSET)が20℃以下に設定されて
いる時をクールダウン中であると判定しても良い。
【0077】また、冷却度合検出手段として、冷媒温
度、冷媒圧力またはエバポレータ45のフィン温度等を
用いても良い。さらに、第1実施形態では、A/Cスイ
ッチ60のON時もクールダウン時とそれ以外の定常時
とで制御パターンを変更したが、A/Cスイッチ60と
エコノミースイッチ61の両方のスイッチを有する場合
には、A/Cスイッチ60のON時は常に3℃−4℃の
ON/OFFとし、エコノミースイッチ61のON時の
クールダウン時と定常時とで制御パターンを変更しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド自動車の概略構成を示した模式図
である(第1実施形態)。
【図2】ハイブリッド自動車用空調装置の全体構成を示
した模式図である(第1実施形態)。
【図3】ハイブリッド自動車用空調装置の制御系を示し
たブロック図である(第1実施形態)。
【図4】コントロールパネルを示した平面図である(第
1実施形態)。
【図5】エアコンECUによる基本的な制御処理を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図6】目標吹出温度とブロワ電圧との関係を示した特
性図である(第1実施形態)。
【図7】目標吹出温度と吸込口モードとの関係を示した
特性図である(第1実施形態)。
【図8】エアコンECUによるコンプレッサ制御を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図9】エアコンECUによるコンプレッサ制御を示し
たフローチャートである(第2実施形態)。
【図10】エアコンECUによるコンプレッサ制御を示
したフローチャートである(第3実施形態)。
【符号の説明】
1 走行用エンジン 2 走行用モータ(駆動源) 4 バッテリ 5 ハイブリッド自動車 7 エアコンECU(空調制御装置、圧縮機制御手段) 10 空調ダクト 30 遠心式送風機 40 冷凍サイクル 41 コンプレッサ(冷媒圧縮機) 45 エバポレータ(冷却用熱交換器) 60 エアコンスイッチ(空調状態切替手段) 61 エコノミースイッチ(空調状態切替手段) 63 温度設定レバー(温度設定手段) 71 内気温度センサ(内気温度検出手段) 74 エバ後温度センサ(冷却度合検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村木 俊彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 三本 亮 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 林 栄三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行用エンジン、走行用モータおよびこの
    走行用モータに電力を供給するバッテリを搭載したハイ
    ブリッド自動車の車室内を空調するハイブリッド自動車
    用空調装置において、 (a)前記ハイブリッド自動車の車室内に空気を送るた
    めの空調ダクトと、 (b)この空調ダクト内において車室内に向かう空気流
    を発生させる送風機と、 (c)前記走行用エンジンまたは電気モータ等の駆動源
    の動力によって冷媒を圧縮する冷媒圧縮機、およびこの
    冷媒圧縮機より吐出された冷媒と前記空調ダクト内の空
    気とを熱交換して空気を冷却する冷却用熱交換器を有す
    る冷凍サイクルと、 (d)車室内の空調状態がクールダウン終了後であるか
    否かを判定するクールダウン判定手段を有し、 このクールダウン判定手段にて車室内の空調状態がクー
    ルダウン終了後であると判定された場合に、クールダウ
    ン中と比較して前記冷媒圧縮機の稼働率を小さく設定す
    る空調制御装置とを備えたハイブリッド自動車用空調装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のハイブリッド自動車用空
    調装置において、 前記冷却用熱交換器による空気冷却度合を検出する冷却
    度合検出手段を備え、 前記空調制御装置は、前記冷却度合検出手段にて検出し
    た空気冷却度合が制御目標値以上の時に、前記冷媒圧縮
    機を起動させる圧縮機制御手段を有し、 前記冷媒圧縮機の稼働率を小さく設定するとは、前記冷
    媒圧縮機を起動する前記制御目標値を高く設定すること
    であることを特徴とするハイブリッド自動車用空調装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のハイブリッド自動車用空
    調装置において、 車室内の空調状態を、快適性を重視するクールモードと
    燃料経済性を重視するエコノミーモードとに切り替える
    空調状態切替手段を備え、 前記空調制御装置は、前記空調状態切替手段にて車室内
    の空調状態をエコノミーモードに切り替えた時に、前記
    冷媒圧縮機を起動する前記制御目標値を、前記クールモ
    ード時における前記制御目標値よりも高く設定すること
    を特徴とするハイブリッド自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のハイブリッド自動車用空
    調装置において、 前記冷媒圧縮機の稼働率を小さく設定するとは、前記冷
    媒圧縮機を停止することを特徴とするハイブリッド自動
    車用空調装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1つに
    記載のハイブリッド自動車用空調装置において、 前記駆動源の始動および停止と前記冷媒圧縮機の起動お
    よび停止とが連動していることを特徴とするハイブリッ
    ド自動車用空調装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか1つに
    記載のハイブリッド自動車用空調装置において、 車室内の温度を所望の温度に設定する温度設定手段と、
    車室内の空気温度を検出する内気温度検出手段とを備
    え、 前記クールダウン判定手段は、前記温度設定手段にて設
    定した設定温度と前記内気温度検出手段にて検出した内
    気温度との温度差が所定温度差以内の時に、車室内の空
    調状態がクールダウン終了後であると判定することを特
    徴とするハイブリッド自動車用空調装置。
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