JP3945243B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IGオン等の車両走行許可後において、ウォームアップ制御および窓曇り防止制御が可能な車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平8−150824号公報にて、IGオン等の車両走行許可後において、ウォームアップ制御手段と窓曇り防止制御手段(S150、S210)とを備える車両用空調装置が提案されている。
【0003】
このウォームアップ制御とは、車両走行許可時から暖房熱源温度が所定温度(例えば60℃)より大きくなる時まではブロワ起動を禁止して、暖房運転時に冷風が車室内に吹き出してしまうことを防止するものである。また、窓曇り防止制御とは、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り難いとみなされる曇難条件を満たすまではDEF吹出口からの送風を禁止しつつブロワを起動することにより、窓ガラスが曇ってしまうことを防止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の空調装置では、曇難条件を満たさないばかりでなく暖房熱源温度が所定温度より大きいという条件をも満たさない場合には、ウォームアップ制御を行いつつ窓曇り防止制御を行うこととなり、上記両条件を満たすまではDEF吹出口からの送風が禁止されることとなる。従って、このような場合には、車両走行許可時からDEF吹出口からの送風を開始するまでに非常に長い時間がかかってしまうので、DEF吹出口からの送風を開始するまでに乗員の呼気で窓ガラスが曇ってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、ウォームアップ制御を行いつつ窓曇り防止制御を行う場合であっても、確実に窓ガラスの曇りを防止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1、2に記載の発明では、車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、前記蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前記車室内に向かう空気流を発生させる送風手段(4)とを備え、さらに、車両走行許可後にウォームアップ制御および窓曇り防止制御を行うためにウォームアップ制御手段(S200、S140)および窓曇り防止制御手段(S150、S210)を備えた車両用空調装置において、前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていないとなるまではDEF吹出口(20、30)からの送風を所定の微少風量以下にしつつ前記送風手段(4)を起動するものであり、前記ウォームアップ制御手段(S200、S140)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていない場合において暖房熱源温度が第1所定温度(T1)より大きくなるまでは所定の微少風量以下で前記送風手段(4)を起動する通常ウォームアップ制御手段(S200)と、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしている場合において前記暖房熱源温度が前記第1所定温度(T1)よりも低く設定された第2所定温度(T2)より大きくなるまでは所定の微少風量以下で前記送風手段(4)を起動する防曇用ウォームアップ制御手段(S140)とを有するものであることを特徴とする。
【0007】
なお、請求項1〜4に記載の所定の微少風量とは、最大風量の約10%に相当する風量のことであり、また、送風を禁止する場合をも含む意味である。
【0008】
そして、上記請求項1、2に記載の発明によれば、曇用ウォームアップ制御では、常ウォームアップ制御の場合に比べて暖房熱源温度が低い時点から送風手段(4)が起動することとなる。
【0009】
よって、防曇用ウォームアップ制御時には通常ウォームアップ制御時に比べて早いタイミングで送風手段(4)が起動することとなるため、車両走行許可時からDEF吹出口(20、30)からの送風を開始するまでの時間を短くできる。従って、本発明の防曇用ウォームアップ制御を行う場合に相当する、ウォームアップ制御を行いつつ窓曇り防止制御を行う場合であっても、確実に窓ガラスの曇りを防止できる。
【0013】
請求項3、4に記載の発明では、車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、前記蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前記車室内に向かう空気流を発生させる送風手段(4)とを備え、さらに、車両走行許可後にウォームアップ制御および窓曇り防止制御を行うためにウォームアップ制御手段(S200、S140)および窓曇り防止制御手段(S150、S210)を備えた車両用空調装置において、前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていないとなるまではDEF吹出口(20、30)からの送風を所定の微少風量以下にしつつ前記送風手段(4)を起動するものであり、前記ウォームアップ制御手段(S200、S140)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていない場合において暖房熱源温度が第1所定温度(T1)より大きくなってから前記送風手段(4)による風量を所定の風量以上にする通常ウォームアップ制御手段(S200)と、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしている場合において前記暖房熱源温度が前記第1所定温度(T1)よりも低く設定された第2所定温度(T2)より大きくなってから前記送風手段(4)による風量を所定の風量以上にする防曇用ウォームアップ制御手段(S140)とを有するものであることを特徴とする。
【0014】
これによれば、曇用ウォームアップ制御では常ウォームアップ制御の場合に比べて暖房熱源温度が低い時点から所定の風量以上で送風されることとなる。
【0015】
よって、防曇用ウォームアップ制御時には通常ウォームアップ制御時に比べて早いタイミングで所定の風量以上の送風となるため、車両走行許可時からDEF吹出口(20、30)からの送風が所定の風量以上になるまでの時間を短くできる。従って、本発明の防曇用ウォームアップ制御を行う場合に相当する、ウォームアップ制御を行いつつ窓曇り防止制御を行う場合であっても、確実に窓ガラスの曇りを防止できる。
【0017】
また、請求項1〜4に記載の発明では、車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前回空調停止時に、圧縮機が停止していたか否かを判定する判定手段(S112)とを備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、前回空調停止時に圧縮機が停止していた場合には、上述の凝縮水が残っていないと推定できるので、判定手段(S112)の結果に応じて空調制御を変化させるようにして好適である。なお、求項1〜4に記載の「前回空調停止時」とは「前回車両システム停止時」をも含む意味であり、前回車両システム停止時を前回空調停止時とみなして本発明を実施してもよいことは勿論である。
【0019】
また、判定手段(S112)の具体例として、前回空調停止時の外気温度が第4所定温度(例えば−5℃)以下であった場合に、圧縮機が停止していたと判定することが挙げられる。
【0020】
そして、請求項1、2に記載の発明では、判定手段(S112)により圧縮機の停止が判定された場合には、防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御を禁止することを特徴とする。
【0021】
これにより、早いタイミングでDEF吹出口(20、30)から所定の状態で送風されることによる、暖房運転時に乗員の温感に合わない冷風を車室内に吹き出してしまうことを、抑制できる。
【0022】
また、請求項3、4に記載の発明では、判定手段(S112)により圧縮機の停止が判定された場合には、窓曇り防止制御手段(S150、S210)による制御を禁止することを特徴とする。
【0023】
これにより、暖房運転時に乗員の温感に合わない冷風を車室内に吹き出してしまうことを抑制できる。
【0024】
請求項に記載の発明では、防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御時には、圧縮機を作動させることを特徴とし、請求項に記載の発明では、窓ガラス加熱手段を備え、防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御時には、窓ガラス加熱手段を作動させることを特徴とし、請求項に記載の発明では、防曇用ウォームアップ制御手段(S140)における第2所定温度(T2)より大きくなってからの送風手段(4)による風量を、通常ウォームアップ制御手段(S200)における第1所定温度(T1)より大きくなってからの送風手段(4)による風量よりも上げることを特徴とする。これらの請求項ないしのいずれか1つの発明によれば、窓曇り除去能力を向上でき、好適である。
【0025】
ところで、防曇用ウォームアップ制御では、上述のように早いタイミングでDEF吹出口(20、30)から所定の状態で送風するので、通常ウォームアップ制御に比べて低い温度の冷風が吹き出されてしまうことは避けられない。すなわち、本発明の防曇用ウォームアップ制御は、通常ウォームアップ制御に比べて乗員の温感フィーリングは多少悪化するもののその代償として、確実に窓ガラスの曇りを防止できるようにするものである。
【0026】
ここで、足元等への冷風吹出が許容できる限界の温度は、乗員によって異なる。例えば、ヨーロッパ系の人種では許容できる冷風吹出であっても、日本系の人種では許容できない場合がある。そこで、請求項に記載の発明では、第2所定温度(T2)を設定可能としたことを特徴としており、これにより、乗員の好みに合った第2所定温度(T2)の防曇用ウォームアップ制御を行うことができるので、上述の温感フィーリングの悪化の度合を乗員の好みに合わせて設定でき、ひいては、本発明の防曇用ウォームアップ制御自体が使われなくなってしまう危険性を低減できる。
【0033】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図に基づいて説明する。
【0035】
(第1実施形態)
本実施形態の車両用空調装置、所謂カーエアコンは、車両の走行エネルギーを消費して動作する走行用エンジン等の車両駆動手段を搭載する自動車等の車両の車室内を空調する空調ユニット1における各空調手段を、空調制御装置(以下エアコンECUと言う)10によって制御するように構成されたオートエアコンシステムである。
【0036】
その空調ユニット1は、車室内の運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンとの温度調節および吹出口モードの変更等を互いに独立して行うことが可能なエアコンユニットである。なお、運転席側空調ゾーンには車両右側の後部座席も含まれており、また、助手席側空調ゾーンには車両左側の後部座席も含まれている。
【0037】
空調ユニット1は、車両の車室内の前方に配置された空調ダクト2を備えている。この空調ダクト2の上流側には、内外気切替ドア3およびブロワ4とが設けられている。内外気切替ドア3は、サーボモータ5等のアクチュエータにより駆動されて内気吸込口6と外気吸込口7との開度を変更して、所謂吸込ロモードを切り替える吸込口切替手段である。
【0038】
ブロワ4は、ブロワ駆動回路8によって制御されるブロワモータ9により回転駆動されて空調ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させる送風手段としての遠心式送風機である。なお、ブロワ4は、後記する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調ゾーンに向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量または吹出風速を変更する吹出風量可変手段または吹出風速可変手段を構成する。
【0039】
空調ダクト2の中央部には、空調ダクト2内を通過する空気を冷却するエバポレータ41が設けられている。また、そのエバポレータ41の空気下流側には、第1、第2空気通路11、12を通過する空気をエンジンの冷却水と熱交換して加熱するヒータコア42が設けられている。
【0040】
なお、第1、第2空気通路11、12は、仕切り板14により区画されている。また、例えば電力を用いて走行する車両に用いられた車両用空調装置では、エバポレータをペルチェ素子に変更しても良い。そのヒータコア42の空気上流側には、車室内の運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンとの温度調節を互いに独立して行うための運転席側、助手席側エアミックスドア(以下、A/Mドアと呼ぶ。)15、16が設けられている。そして、運転席側、助手側A/Mドア15、16は、サーボモータ17、18等のアクチュエータにより駆動されて、後記する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調ゾーンに向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出温度を変更する運転席側、助手席側吹出温度可変手段を構成する。
【0041】
ここで、本実施形態のエバポレータ41は、冷凍サイクルの一構成部品を成すものである。冷凍サイクルは、車両のエンジンルーム内に搭載された車両走行用のエンジンの出力軸にベルト駆動されて、冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機としてのコンプレッサと、このコンプレッサより吐出された冷媒を凝縮液化させるコンデンサと、このコンデンサより流入した液冷媒を気液分離するレシーバと、このレシーバより流入した液冷媒を断熱膨張させるエキスパンション・バルブと、このエキスパンション・バルブより流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレータとから構成されている。
【0042】
これらのうちコンプレッサは、エアコンECU10により制御される電磁クラッチによって、エンジンからの回転動力が断続される。そして、電磁クラッチがONされてコンプレッサが起動することによってエバポレータ41が空調ダクト2内を通過する空気を冷却し除湿することで、車室内湿度が下がり、フロントウインドウを含むウインドウの内面が曇り難くなる。本実施形態では、エバ後温度センサ74の検出値であるエバ後温度TEと目標エバ後温度TEOとの比較結果に応じて出力される制御信号に基づき容量可変制御を行う電磁式容量制御弁を有する容量可変型コンプレッサが用いられている。
【0043】
そして、第1空気通路11の空気下流側に連通する各吹出ダクトの空気下流端では、図1および図2に示したように、運転席側デフロスタ(DEF)吹出口20、運転席側センタフェイス(FACE)吹出口21、運転席側サイドフェイス(FACE)吹出口22および運転席側フット(FOOT)吹出口23が開口している。また、第2空気通路12の空気下流側に連通する各吹出ダクトの空気下流端では、図2および図3に示したように、助手席側デフロスタ(DEF)吹出口30、助手席側センタフェイス(FACE)吹出口31、助手席側サイドフェイス(FACE)吹出口32および助手席側フット(FOOT)吹出口33が開口している。なお、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30は、フロントウインドウヘ空調風を吹き出すための吹出口を構成し、運転席側、助手席側サイドFACE吹出口22、32は、サイドウインドウヘ空調風を吹き出すための吹出口を構成する。
【0044】
そして、第1、第2空気通路11、12内には、車室内の運転席側と助手席側との吹出口モードの設定を互いに独立して行う運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36が設けられている。そして、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36は、サーボモータ28、29、38、39等のアクチュエータにより駆動されて運転席側、助手席側の吹出口モードをそれぞれ切り替えるモード切替ドアである。
【0045】
ここで、運転席側、助手席側の吹出口モードとしては、FACEモード、B/Lモード、FOOTモード、F/Dモード、DEFモード等がある。なお、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24、34は、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を互いに独立して開閉することが可能な運転席側、助手席側デフロスタドアで、それを駆動するサーボモータ28、38は、窓曇りまたは霜付きの防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去に効果のある制御を行う防曇手段のアクチュエータを構成する。
【0046】
エアコンECU10は、エンジンの始動および停止を司るイグニッションスイッチが投入(IGオン)された時に、車両に搭載された車載電源である図示しないバッテリーから直流電源が供給されると演算処理や制御処理を開始するように構成されている。エアコンECU10には、図1および図3に示したように、計器盤50に一体的に設置されたエアコン操作パネル51上の各種操作スイッチから各スイッチ信号が入力されるように構成されている。
【0047】
そして、エアコン操作パネル51には、表示器としての液晶ディスプレイ52、内外気切替スイッチ53、フロントデフロスタスイッチ(以下DEFスイッチと言う)54、リヤデフロスタスイッチ55、DUALスイッチ56、吹出口モード(MODE)切替スイッチ57、ブロワ風量切替スイッチ58、A/Cスイッチ59、AUTOスイッチ60、OFFスイッチ61、運転席側温度設定スイッチ62、助手席側温度設定スイッチ63および低燃費向上スイッチ64等が設置されている。
【0048】
上記のうちのDUALスイッチ56は、運転席側空調ゾーン内の温度調節と助手席側空調ゾーン内の温度調節とを互いに独立して行う左右独立温度コントロールを指令する左右独立制御指令手段である。また、DEFスイッチ54は、フロントウインドウの防曇の能力を上げるか否かを指令するもので、吹出口モードをDEFモードに固定して設定するように要求するDEFモード要求手段である。
【0049】
MODE切替スイッチ57は、フロントウインドウの防曇の能力を上げるか否かを指令するもので、ユーザーのマニュアル操作に応じて、吹出口モードを、FACEモードまたはB/LモードまたはFOOTモードまたはF/Dモードのうちのいずれかに固定して設定するように要求するF/Dモード要求手段である。
【0050】
A/Cスイッチ59は、図3に示したように、冷凍サイクルのコンプレッサの起動または停止を指令する空調操作スイッチである。一般に、A/Cスイッチ59は、コンプレッサをOFFしてエンジンの回転動力を減らすことで燃費効率を高めるために設けられている。
【0051】
運転席側温度設定スイッチ62は、運転席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席側温度設定手段で、アップスイッチ62aとダウンズイッチ62bよりなる。また、助手席側温度設定スイッチ63は、助手席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための助手席側温度設定手段で、アップスイッチ63aとダウンズイッチ63bよりなる。さらに、低燃費向上スイッチ64は、冷凍サイクルのコンプレッサの稼働率を下げて、低燃費及び省動力を考慮した経済的な空調制御を行うか否かを指令するエコノミー(ECON)スイッチである。
【0052】
液晶ディスプレイ52には、運転席側、助手席側空調ゾーンの設定温度を視覚表示する設定温度表示部、吹出口モードを視覚表示する吹出口モード表示部、およびブロワ風量を視覚表示する風量表示部等が設けられている。なお、液晶ディスプレイ52に外気温表示部、吸込ロモード表示部、時刻表示部を設けてもよい。また、エアコン操作パネル51上の各種の操作スイッチは、液晶ディスプレイ52に設けられていてもよい。
【0053】
また、エアコンECU10の内部には、演算処理や制御処理を行う中央演算装置(CPU)、ROMまたはEEPROM、RAM等のメモリ、および入力/出力回路(I/Oポート)等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられ、各種センサからのセンサ信号がI/OポートまたはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。すなわち、エアコンECU10には、車室内温度(内気温)を検出する内気温検出手段としての内気温センサ71、車室外温度(外気温)を検出する外気温検出手段としての外気温センサ72、および日射検出手段としての日射センサ73が接続されている。
【0054】
また、エバポレータ41を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度と言う)を検出するエバ後温度検出手段としてのエバ後温度センサ74、車両のエンジン冷却水温を検出する冷却水温検出手段としての冷却水温センサ75、車室内の相対湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ76、および車両の走行速度(車速:SPD)を検出する車速検出手段としての図示しない車速センサ等が接続されている。ここで、湿度センサ76は、内気温センサ71と共に、運転席近傍の計器盤50の前面に形成された凹所内に収容されている。
【0055】
これらのうち内気温センサ71、外気温センサ72、エバ後温度センサ74および冷却水温センサ75は、例えばサーミスタ等の感温素子が使用されている。また、日射センサ73は、運転席側空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS(Dr)を検知する運転席側日射強度検知手段としてのフォトダイオード、および助手席側空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS(Pa)を検知する助手席側日射強度検知手段としてのフォトダイオードを有している。そして、本実施形態では、冷凍サイクルの高圧側圧力を検出する冷媒圧力センサ77を有している。この冷媒圧力センサ77は、冷凍サイクルの高圧側のレシーバとエキスパンション・バルブとの問に取り付けられている。
【0056】
次に本実施形態のエアコンECU10による制御方法を、図1ないし図9に基づいて説明する。ここで、図4はエアコンECU10の制御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0057】
先ず、イグニッションスイッチがONされてエアコンECU10に直流電源が供給されると、図4のルーチンに示すように、予めROMに記憶されている制御プログラムの実行が開始される。このときに、ステップS1にて、エアコンECU10内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処理用メモリ(RAM)の記憶内容等の初期化を行う。
【0058】
次に、ステップS2にて、各種データをデータ処理用メモリ(RAM)に読み込む。すなわち、エアコン操作パネル51上の各種操作スイッチからのスイッチ信号や各種センサからのセンサ信号を入力する。特に、内気温センサ71の検出値である車室内温度に対応した出力信号TR、外気温センサ72の検出値である外気温に対応した出力信号TAM、日射センサ73の検出値である日射量に対応した出力信号TS(Dr)、TS(Pa)、エバ後温度センサ74の検出値であるエバ後温度に対応した出力信号TE、冷却水温センサ75の検出値である冷却水温に対応した出力信号TWを入力する。
【0059】
次に、ステップS3にて、上記のような記憶データおよび下記の数1の演算式、数2の演算式に基づいて、運転席側の目標吹出温度TAO(Dr)、および助手席側の目標吹出温度TAO(Pa)を演算する。
【0060】
【数1】
TAO(Dr)=Kset・Tset(Dr)−KR・TR−KAM・TAM−KS・TS(Dr)+Kd(Dr)×{CD(Dr)+Ka(Dr)・(10−TAM)}×{Tset(Dr)−Tset(Pa)}+C
【0061】
【数2】
TAO(Pa)=Kset・Tset(Pa)−KR・TR−KAM・TAM−KS・TS(Pa)+Kd(Pa)×{CD(Pa)+Ka(Pa)・(10−TAM)}×{Tset(Pa)−Tset(Dr)}+C
但し、Tset(Dr)およびTset(Pa)は、それぞれ運転席側空調ゾーン内の設定温度、助手席側空調ゾーン内の設定温度を表し、TS(Dr)およびTS(Pa)は、それぞれ運転席側、助手席側空調ゾーン内の日射量を表す。また、TR、TAMは、それぞれ車室内温度、外気温を表す。KSet、KR、KAM、KS、Kd(Dr)およびKd(Pa)は、それぞれ温度設定ゲイン、車室内温度ゲイン、外気温ゲイン、日射量ゲイン、運転席側、助手席側空調ゾーンの温度差補正ゲインを表す。なお、Ka(Dr)、Ka(Pa)は、それぞれ外気温TAMが運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンの各空調温度に及ぼす影響度合を補正するゲインを表し、CD(Dr)、CD(Pa)は上記影響度合に応じた定数、Cは補正定数を表す。ここで、Ka(Dr)、Ka(Pa)、CD(Dr)、CD(Pa)といった値は、車両の形や大きさ、空調ユニット1の吹出方向等の様々なパラメータで変化する。
【0062】
次に、ステップS4にて、上記のステップS3で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に基づいてブロワ風量を演算する。なお、本実施形態のブロワ風量は、ブロワモータ9に印加するブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)により制御されており、このブロワ制御電圧VAは、運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)にそれぞれ適合したブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を図5の特性図に基づいて求めると共に、それらのブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を平均化処理することにより得ている。
【0063】
因みに、図5の特性図の縦軸は、ブロワ制御電圧と比例関係にあるブロワレベルを示すものである。
【0064】
次に、ステップS5にて、上記のような記憶データおよび下記の数3の演算式、数4の演算式に基づいて、運転席側A/Mドア15のA/M開度SW(Dr)(%)および助手席側A/Mドア16のA/M開度SW(Pa)(%)を演算する。
【0065】
【数3】
SW(Dr)={TAO(Dr)−TE}×100/(TW−TE)
【0066】
【数4】
SW(Pa)={TAO(Pa)−TE}×100/(TW−TE)
但し、TAO(Dr)、TAO(Pa)は上記のステップS3で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温度で、TEはエバ後温度センサ74の検出値であるエバ後温度で、TWは冷却水温センサ75の検出値であるエンジン冷却水温である。
【0067】
次に、ステップS6にて、フロントウインドウに曇りが起きるのを防止するウインドウ防曇制御を行う。この防曇制御は、冷凍サイクルのコンプレッサの稼働率を上げて、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30からフロントウインドウの内面へ吹き出す空調風の湿度を下げるようにするものである。本実施形態では、可変容量型コンプレッサを使用しているので、コンプレッサの吐出容量を制御する目的で、目標エバ後温度TEOを演算する。
【0068】
具体的にステップS6では、外気温TAMを制御パラメータとした図6に示すマップを用いて目標エバ後温度TEOを演算する。なお、低燃費向上スイッチ64がオンされている場合には、図6中の点線に示すマップを用いて目標エバ後温度TEOを演算する。
【0069】
そして、この目標エバ後温度TEOの演算では、低外気温時のフロントウインドウが曇り易い判定条件においては、目標エバ後温度TEOが低めに設定される。これにより、コンプレッサの稼働率が上がり、エバポレータ41の除湿能力が高まるので、車室内空気の除湿能力が上がる。よって、フロントウインドウの防曇効果が高まる。
【0070】
次に、オートF/D制御の図7または図8に示す判定条件に基づいて、オートF/Dモードに設定するか否かを判定する。なお、オートF/Dモードに設定されなければ、図9の特性図に従ったオートFACEモード、オートB/LモードまたはオートFOOTモードに設定することにより吹出口モードを決定する。
【0071】
図7は、低燃費向上スイッチ64がオフされている場合におけるオートF/D制御の条件(a)、(b)を示しており、図8は、低燃費向上スイッチ64がオンされている場合におけるオートF/D制御の条件(a)、(b)を示している。
【0072】
そして、図7または図8に示すオートF/D制御の条件(a)は、下記の5条件が全て成立した時に運転席(Dr)側、助手席(Pa)側の吹出口モードを共にオートF/Dモードに設定する。5条件とは、(1)f1(TW)=1、(2)f2(TAMDISP)=1、(3)f3(TSDr)=1、(4)f4(TAOBRDr)=1、(5)f5(RHW)=1である。
【0073】
また、図7または図8に示すオートF/D制御の条件(b)は、下記の6条件が全て成立した時に運転席(Dr)側、助手席(Pa)側の吹出口モードを共にオートF/Dモードに設定する。6条件とは、(1)f1(TW)=0、(2)f2(TAMDISP)=1、(3)f3(TSDr)=1、(4)f4(TAOBRDr)=1、(5)f5(RHW)=1、(6)f6(SPD)=1である。
【0074】
但し、図7中のTWは冷却水温センサ75の検出値であるエンジン冷却水温で、TAMDISPは外気温センサ72の検出値である外気温で、TSDrは日射センサ73の検出値である日射量で、TAOBRDrは運転席側の目標吹出温度で、SPDは車速センサの検出値である車速で、RH25は車室内の相対湿度の快適湿度(25℃相当の相対湿度)で、RHW25は25℃相当の飽和絶対湿度である。
【0075】
また、RH25、RHW25は下記の数5の演算式、数6の演算式に基づいて演算できる。
【0076】
【数5】
RH25=f(TR)×RH/100(%)
但し、RHは湿度センサ76の検出値である相対湿度で、f(TR)は内気温センサ71の検出値である車室内温度TRの関数である。
【0077】
【数6】
RHW25=f(TWG)(%)
但し、f(TWG)はウインドウ温度TWGの関数である。このウインドウ温度は、車室内温度(TR)、日射量(TS)、外気温(TAM)、車速(SPD)の関数で表されるが、雨天時には、ウインドウ温度(TWG)=外気温(TAM)となる。
【0078】
また、ステップS6では、上述の制御の他に、後に説明する図10のフローチャートに基づいて本発明の要部である窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御、防曇用ウォームアップ制御を行う。
【0079】
次に、ステップS7にて、ステップS6で決定した目標エバ後温度TEOとエバ後温度センサ74の検出値である実際のエバ後温度TEとが一致するように、フィードハック制御(PI制御)にてコンプレッサの目標吐出容量を決定する。具体的には、コンプレッサに付設された電磁式容量制御弁の電磁ソレノイドに供給する制御電流の目標値となるソレノイド電流(制御電流:In)を下記の数7の演算式および数8の演算式に基づいて演算する。
【0080】
【数7】
En=TE−TE0
【0081】
【数8】
In=In−Kp{(En−En-1)+(θ/Ti)×En}
ここで、TEはエバ後温度センサ74の検出値である実際のエバ後温度で、TEOはステップS6で求めた目標エバ後温度で、Kpは比例定数(例えば0.03)で、θはサンプリング時間(例えば1秒間)で、Tiは積分定数(例えば1000)で、Enは今回の温度偏差(℃)で、En-1は前回の温度偏差(℃)で、Inは今回の制御電流(A)で、In-1は前回の制御電流(A)である。
【0082】
次に、ステップS8にて、ステップS4で決定されたブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)となるようにブロワ駆動回路8に制御信号を出力する。次に、ステップS9にて、ステップS5で決定されたA/M開度SW(Dr)、SW(Pa)となるようにサーボモータ17、18に制御信号を出力する。次に、ステップS10にて、ステップS6で決定された吹出口モードとなるようにサーボモータ28、29、38、39に制御信号を出力する。次に、ステップS11にて、ステップS7で決定したソレノイド電流(制御電流:In)をコンプレッサに付設された電磁式容量制御弁の電磁ソレノイドに出力する。その後に、ステップS2の制御処理に戻る。
【0083】
次に、ステップS6における窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御、防曇用ウォームアップ制御を図10のフローチャートを用いて説明する。
【0084】
はじめに、ステップS110にて、IGオンにより車両の走行が許可されればステップS120に進む。なお、車両走行許可とは、IGオンに限定されるものではなく、電気自動車の走行開始スイッチオン等も挙げられる。
【0085】
次に、ステップS120にて、車両の窓ガラスが曇り易いか否かを判定し、曇り易いと判定された場合にはステップS130に進み、曇り易くないと判定された場合にはステップS190に進む。なお、本実施形態では、次の(1)〜(6)に示す6条件を満たしている場合に窓ガラスが曇り易いとしている。
【0086】
すなわち、(1)車両用空調装置のシステムオンかつIGオフからオンにしてから1秒後であるか、または、IGオンかつ車両用空調装置のシステムがオフからオンされた場合、(2)Tset(Dr)およびTset(Pa)の少なくとも一方が最小温度または最大温度に設定されている場合、(3)上述の図7、図8、図9に基づいて決定された吹出口モードがオートFOOTモードまたはマニュアルFOOTモードまたはオートF/DモードまたはマニュアルF/Dモードである場合、(4)A/Cスイッチ59がマニュアルオフ以外に操作された場合、(5)エンジン冷却水温TW<35℃の場合、(6)IGオン時TAMDISP<−20℃かつ、前回IGオフ直前のTAMDISP<−5℃の場合である。
【0087】
因みに、これらの6条件を満たしていない場合が、特許請求の範囲における曇難条件を少なくとも満たす場合に相当する。
【0088】
次に、ステップS130にて、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24、34の開度を0(%)にして運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を完全に閉ざす。そして、本発明の防曇用ウォームアップ制御手段としてのステップS140にて、暖房熱源温度としてのエンジン冷却水温TWが第2所定温度T2より大きくなるまでは、次の、本発明の窓曇り防止制御手段としてのステップS150に進むことを禁止する。なお、本実施形態では、第2所定温度T2=0℃としている。
【0089】
そして、ステップS140にてTW>0℃と判定されればステップS150に進み、DEF吹出口20、30を完全に閉ざした状態で、ブロワモータ9に電圧を印加してブロワ4を第1低風量のブロワレベルで所定時間だけ駆動させる。なお、本実施形態では、上記所定時間を45秒としている。また、第1低風量のブロワレベルを8としている。
【0090】
次に、ステップS160にて、吹出口モードをDEFモードに設定し、ブロワレベルを高風量とする。なお、本実施形態では、上記高風量のブロワレベルを21としている。
【0091】
次に、ステップS170にて、エンジン冷却水温TWが第3所定温度T3より大きくなるまでは次のステップS180に進むことを禁止する。なお、本実施形態では、第3所定温度T3=56℃としている。そして、ステップS170にてTW>56℃と判定されればステップS180に進み、吹出口モードをF/Dモードにする。
【0092】
一方、ステップS120にて曇り易いと判定されなければ、ステップS190にて、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24、34の開度を0(%)にして運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を完全に閉ざす。そして、本発明の通常ウォームアップ制御手段としてのステップS200にて、エンジン冷却水温TWが第1所定温度T1より大きくなるまでは、次の、本発明の窓曇り防止制御手段としてのステップS210に進むことを禁止する。ここで、第2所定温度T2は、第1所定温度T1よりも低くなるように設定されており、本実施形態では、第1所定温度T1=35℃としている。
【0093】
そして、ステップS200にてTW>35℃と判定されればステップS210に進み、DEF吹出口20、30を完全に閉ざした状態で、ブロワモータ9に電圧を印加してブロワ4を第1低風量のブロワレベルで所定時間だけ駆動させる。なお、本実施形態では、上記所定時間を45秒としている。
【0094】
次に、ステップS220にて、吹出口モードを、図9の特性図に基づいたオートモードで制御する。
【0095】
以上により本実施形態によれば、ステップS140により、曇難条件を満たしていない場合においてエンジン冷却水温TWが第2所定温度T2より大きくなるまではブロワ4の起動が禁止される。これにより、乗員が寒く感じないようにできる。
【0096】
そして、TW>T2となれば乗員がさほど寒く感じることなくステップS150にて空調ダクト2内の湿度の高い空気をDEF吹出口20、30以外の吹出口から45秒間吹き出され、その後にステップS160にてDEFモードとするので、湿度の低い空気が窓ガラスに向けて送風され、窓曇りを抑制できる。
【0097】
そして、エンジン冷却水温TWが十分上昇した状態であるTW>56℃となってからはじめてステップS180にてF/Dモードとなるので、乗員の足元に冷風が吹き出されてしまうことを抑制できる。
【0098】
一方、ステップS200により、曇難条件を満たしている場合においてエンジン冷却水温TWが第1所定温度T1より大きくなるまではブロワ4の起動が禁止される。これにより、乗員が寒く感じないようにできる。
【0099】
そして、ステップS140における第2所定温度T2をステップS200における第1所定温度T1よりも低い温度に設定しているので、ステップS140における防曇用ウォームアップ制御では、ステップS200における通常ウォームアップ制御の場合に比べてエンジン冷却水温TWが低い時点からファン4が起動することとなる。
【0100】
よって、防曇用ウォームアップ制御時には通常ウォームアップ制御時に比べて早いタイミングでファン4が起動することとなるため、IGオン時からDEF吹出口20、30からの送風を開始するまでの時間を短くできる。従って、ウォームアップ制御を行いつつ窓曇り防止制御を行う防曇用ウォームアップ制御の場合であっても、DEF吹出口20、30からの送風を開始するまでに乗員の呼気で窓ガラスが曇ってしまうことを抑制でき、確実に窓ガラスの曇りを防止できる。
【0101】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、図10に示すステップS130〜S150またはステップS190〜S210において、エンジン冷却水温TW>T2またはT1となるまで、ブロワ4の起動を禁止しているのに対し、本実施形態では、ブロワ4の稼働率を上げはじめるのを禁止している。
【0102】
図11は、本実施形態の作動を示すフローチャートであり、図10のステップS130およびステップS190を、ステップS131およびステップS191に変更したものである。
【0103】
そして、ステップS131では、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24、34の開度を0(%)にして運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を完全に閉ざすとともに、ブロワレベルを上記第1低風量よりも低風量の第2低風量としてブロワ4を起動させる。なお、本実施形態では、上記第2低風量のブロワレベルを1としている。
【0104】
その後、ステップS140にてTW>T2と判定された場合には、ステップS150にて、DEF吹出口20、30を完全に閉ざした状態で、ブロワモータ9に電圧を印加してブロワ4を第1低風量のブロワレベルで所定時間だけ駆動させる。
【0105】
一方、ステップS191でもステップS131と同様に、吹出口切替ドア24、34の開度を0(%)にして運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を完全に閉ざすとともに、ブロワレベルを上記第1低風量よりも低風量の第2低風量としてブロワ4を起動させる。
【0106】
(第3実施形態)
本実施形態では、前回空調停止時に、コンプレッサが停止していたか否かを判定する判定手段を備えている。そして、判定手段により圧縮機の停止が判定された場合には、窓ガラスが曇り易いか否かに関わらず防曇用ウォームアップ制御を禁止するようにしている。
【0107】
以下、図12および図13を用いて本実施形態を具体的に説明すると、図12は前回空調停止時の作動を示すフローチャートであり、ステップS230にてIGがオフされたか否かを判定し、IGオフと判定されればステップS240にてIGオフ時の外気温TAMを記憶する。
【0108】
そして、図13は、今回の空調時の作動を示すフローチャートであり、ステップS111にてIGオンされ前回空調停止時の外気温TAMが記憶されると、上記判定手段としてのステップS112にて、その記憶された外気温TAMが第4所定温度より大きいか否かを判定する。なお、本実施形態では、上記第4所定温度を−5℃としている。
【0109】
そして、TAM>−5℃であればステップS120に進み、以降のステップS120〜S180にて第1実施形態のステップS120〜S180と同様の制御を行う。一方、TAM≦−5℃であればステップS190およびS200にて第1実施形態のステップS190およびS200と同様の制御を行う。
【0110】
そして、ステップS200にてTW>35℃と判定されればステップS201にて、記憶された外気温TAMが第4所定温度より大きいか否かを判定する。そして、TAM>−5℃と判定されれば、第1実施形態と同様のステップS210およびステップS220に進み、TAM≦−5℃と判定されればステップS220に進む。
【0111】
以上により本実施形態によれば、前回空調停止時の外気温TAMが第4所定温度より高い場合には、前回空調停止時には圧縮機が停止しており、エバポレータ41への凝縮水付着による空調ダクト2内の残水は無いと推定できる。よって、このような場合には、ステップS120における窓ガラスが曇り易いか否かの判定に関わらず防曇用ウォームアップ制御が禁止されることとなる。
【0112】
従って、早いタイミングでDEF吹出口20、30から送風されることによる、暖房運転時に乗員の温感に合わない冷風を車室内に吹き出してしまうことを、抑制できる。
【0113】
(第4実施形態)
第3実施形態では、判定手段により圧縮機の停止が判定された場合には、窓ガラスが曇り易いか否かに関わらず防曇用ウォームアップ制御を禁止するようにしているのに対し、本実施形態では、防曇用ウォームアップ制御の禁止のみならず、窓曇り防止制御をも禁止するようにしている。
【0114】
図14を用いて本実施形態を具体的に説明すると、ステップS112にて、記憶された前回空調停止時の外気温TAMが第4所定温度より大きいか否かを判定し、TAM>−5℃であればステップS120に進み、TAM≦−5℃であればステップS190、S200およびS210をバイパスしてステップS220に進む。
【0115】
このように本実施形態によれば、圧縮機の停止が判定された場合には、窓ガラスが曇り易いか否かに関わらず防曇用ウォームアップ制御および窓曇り防止制御の両制御を禁止するので、暖房運転時に乗員の温感に合わない冷風を車室内に吹き出してしまうことを抑制できる。
【0116】
(第5実施形態)
本実施形態では、第2所定温度T2を設定する設定手段としての図示しないスイッチを備えており、図15のフローチャートに示すように、ステップS141にて、乗員により第2所定温度T2が入力されると、ステップS142では、その入力された値γに基づいてTW>γであるか否かを判定する。なお、この入力値γはT1より小さい値でなければ受け付けられないようになっている。
【0117】
以上により、本実施形態によれば、乗員の好みに合った第2所定温度T2の防曇用ウォームアップ制御を行うことができるので、温感フィーリングの悪化の度合を乗員の好みに合わせて設定でき、ひいては、本発明の防曇用ウォームアップ制御自体が使われなくなってしまう危険性を低減できる。
【0118】
(第6実施形態)
第1実施形態では、図10に示すフローチャートのうちステップS160にて、吹出口モードをDEFモードに設定し、ブロワレベルを高風量とするのみであるが、本実施形態では、図16のフローチャートのうちステップS162に示すように、吹出口モードをDEFモードに設定し、ブロワレベルを高風量とするとともに窓ガラス加熱手段としてのウインドウ熱線を作動させている。これにより、窓曇り除去能力を向上でき、好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る、車両用空調装置の全体構成を示した全体構成図である。
【図2】第1実施形態に係る、車両の計器盤を車室内側から見た斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る、エアコン操作パネルを示す正面図である。
【図4】第1実施形態に係る、エアコンECUの制御プログラムを示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る、目標吹出温度に対するブロワ制御電圧特性を示した特性図である。
【図6】第1実施形態に係る、外気温度に対する目標エバ後温度を示した特性図である。
【図7】第1実施形態に係る、オートF/D制御の判定条件を示した特性図である。
【図8】第1実施形態に係る、エコノミー制御時におけるオートF/D制御の判定条件を示した特性図である。
【図9】第1実施形態に係る、目標吹出温度に対する吹出口モード特性を示した特性図である。
【図10】第1実施形態に係る、窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御および防曇用ウォームアップ制御等の作動を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態に係る、窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御および防曇用ウォームアップ制御等の作動を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3実施形態に係る、エアコンECUの制御プログラムを示すフローチャートである。
【図13】第3実施形態に係る、窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御および防曇用ウォームアップ制御等の作動を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4実施形態に係る、窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御および防曇用ウォームアップ制御等の作動を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第5実施形態に係る、窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御および防曇用ウォームアップ制御等の作動を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第6実施形態に係る、窓曇り防止制御、通常ウォームアップ制御および防曇用ウォームアップ制御等の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20、30…DEF吹出口、S140…防曇用ウォームアップ制御手段、
S150、S210…窓曇り防止制御手段、
S200…通常ウォームアップ制御手段、T1…第1所定温度、
T2…第2所定温度。

Claims (8)

  1. 車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、前記蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前記車室内に向かう空気流を発生させる送風手段(4)とを備え、さらに、車両走行許可後にウォームアップ制御および窓曇り防止制御を行うためにウォームアップ制御手段(S200、S140)および窓曇り防止制御手段(S150、S210)を備えた車両用空調装置において、
    前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていないとなるまではDEF吹出口(20、30)からの送風を所定の微少風量以下にしつつ前記送風手段(4)を起動するものであり、
    前記ウォームアップ制御手段(S200、S140)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていない場合において暖房熱源温度が第1所定温度(T1)より大きくなるまでは所定の微少風量以下で前記送風手段(4)を起動する通常ウォームアップ制御手段(S200)と、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしている場合において前記暖房熱源温度が前記第1所定温度(T1)よりも低く設定された第2所定温度(T2)より大きくなるまでは所定の微少風量以下で前記送風手段(4)を起動する防曇用ウォームアップ制御手段(S140)とを有するものであり、
    さらに、前回空調停止時に前記圧縮機が停止していたか否かを判定する判定手段(S112)により前記圧縮機の停止が判定された場合には、前記防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御を禁止するようになっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、前記蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前記車室内に向かう空気流を発生させる送風手段(4)とを備え、さらに、車両走行許可後にウォームアップ制御および窓曇り防止制御を行うためにウォームアップ制御手段(S200、S140)および窓曇り防止制御手段(S150、S210)を備えた車両用空調装置において、
    前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていないとなるまではDEF吹出口(20、30)からの送風を所定の微少風量以下にしつつ前記送風手段(4)を起動するものであり、
    前記ウォームアップ制御手段(S200、S140)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていない場合において暖房熱源温度が第1所定温度(T1)より大きくなるまでは所定の微少風量以下で前記送風手段(4)を起動する通常ウォームアップ制御手段(S200)と、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしている場合において前記暖房熱源温度が前記第1所定温度(T1)よりも低く設定された第2所定温度(T2)より大きくなるまでは所定の微少風量以下で前記送風手段(4)を起動する防曇用ウォームアップ制御手段(S140)とを有するものであり、
    さらに、前回空調停止時に前記圧縮機が停止していたか否かを判定する判定手段(S112)により前記圧縮機の停止が判定された場合には、前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)による制御を禁止するようになっていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、前記蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前記車室内に向かう空気流を発生させる送風手段(4)とを備え、さらに、車両走行許可後にウォームアップ制御および窓曇り防止制御を行うためにウォームアップ制御手段(S200、S140)および窓曇り防止制御手段(S150、S210)を備えた車両用空調装置において、
    前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていないとなるまではDEF吹出口(20、30)からの送風を所定の微少風量以下にしつつ前記送風手段(4)を起動するものであり、
    前記ウォームアップ制御手段(S200、S140)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていない場合において暖房熱源温度が第1所定温度(T1)より大きくなってから前記送風手段(4)による風量を所定の風量以上にする通常ウォームアップ制御手段(S200)と、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしている場合において前記暖房熱源温度が前記第1所定温度(T1)よりも低く設定された第2所定温度(T2)より大きくなってから前記送風手段(4)による風量を所定の風量以上にする防曇用ウォームアップ制御手段(S140)とを有するものであり、
    さらに、前回空調停止時に前記圧縮機が停止していたか否かを判定する判定手段(S112)により前記圧縮機の停止が判定された場合には、前記防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御を禁止するようになっていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器(41)と、前記蒸発器(41)を通過した冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機と、前記車室内に向かう空気流を発生させる送風手段(4)とを備え、さらに、車両走行許可後にウォームアップ制御および窓曇り防止制御を行うためにウォームアップ制御手段(S200、S140)および窓曇り防止制御手段(S150、S210)を備えた車両用空調装置において、
    前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていないとなるまではDEF吹出口(20、30)からの送風を所定の微少風量以下にしつつ前記送風手段(4)を起動するものであり、
    前記ウォームアップ制御手段(S200、S140)は、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしていない場合において暖房熱源温度が第1所定温度(T1)より大きくなってから前記送風手段(4)による風量を所定の風量以上にする通常ウォームアップ制御手段(S200)と、車両走行許可後、車両の窓ガラスが曇り易い条件を満たしている場合において前記暖房熱源温度が前記第1所定温度(T1)よりも低く設定された第2所定温度(T2)より大きくなってから前記送風手段(4)による風量を所定の風量以上にする防曇用ウォームアップ制御手段(S140)とを有するものであり、
    さらに、前回空調停止時に前記圧縮機が停止していたか否かを判定する判定手段(S112)により前記圧縮機の停止が判定された場合には、前記窓曇り防止制御手段(S150、S210)による制御を禁止するようになっていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 前記防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御時には、前記圧縮機を作動させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 窓ガラス加熱手段を備え、前記防曇用ウォームアップ制御手段(S140)による制御時には、前記窓ガラス加熱手段を作動させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記防曇用ウォームアップ制御手段(S140)における前記第2所定温度(T2)より大きくなってからの前記送風手段(4)による風量を、前記通常ウォームアップ制御手段(S200)における前記第1所定温度(T1)より大きくなってからの前記送風手段(4)による風量よりも上げることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 前記第2所定温度(T2)を設定可能としたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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