JP4407368B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置におけるデフロスタモードへの切替時点における風量制御に関する。
従来、特許文献1には、車室内への吹出空気の吹出モードとしてデフロスタモードを選択するマニュアル操作を乗員が行うと、このデフロスタモード選択の操作を判定して車室内への吹出風量の最低レベルを所定値だけ高めるようにした車両用空調装置が記載されている。
この従来技術では、デフロスタモード時における吹出風量の増加により窓ガラスの曇り除去能力を向上させることができる。
特開昭60−4409号公報
しかし、従来技術によると、乗員がデフロスタモード選択のマニュアル操作を行うと、このマニュアル操作を受けて直ちに車室内への吹出風量の最低レベルを引き上げるので、吹出モードがデフロスタモード状態に完全に切り替わる前に吹出風量が増加するという現象が起きる。
つまり、吹出風量の増加は送風機モータへの印加電圧増加という電気的な制御動作にて瞬時に行うことができる。これに対し、吹出モードの切替は吹出モードドアを複数の吹出口の間で所定距離移動させるという機械的動作が必要であるので、吹出風量の増加に比較して大幅に長い作動時間が必要である。
この結果、吹出モードがデフロスタモード状態に完全に切り替わる前に吹出風量が増加するという現象が起きる。従って、フェイスモードの状態からデフロスタモードに切り替えるときは、この吹出モード切替完了前にフェイス吹出口からの吹出風量が増加し、送風騒音の増加が起こる。
ここで、フェイス吹出口は乗員の耳部に最も近接しており、かつ、フェイス吹出口に至る通風路は最大冷房性能(クールダウン性能)の確保のために、複数の吹出口のうち通風抵抗が最小となるように設計されているから、フェイス吹出口からの吹出風量の増加に伴う騒音増加の変化は乗員に容易に感知され、乗員に対して違和感を与える。
本発明は、上記点に鑑み、デフロスタモードへの切替に伴う吹出風量の増加制御に際して、フェイス吹出口からの吹出風量の増加を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気を送風する送風手段(8)と、
前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員顔部側へ吹き出すフェイス吹出口(20)、前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員足元側へ吹き出すフット吹出口(21)、および前記送風手段(8)の送風空気を車室内の窓ガラス側へ吹き出すデフロスタ吹出口(19)と、
前記車室内吹出空気の吹出モードとして、前記フェイス吹出口(20)から空気を吹き出すフェイスモード、前記フット吹出口(21)から空気を吹き出すフットモードおよび前記デフロスタ吹出口(19)から空気を吹き出すデフロスタモードを少なくとも切替設定する吹出モードドア(22〜24)と、
前記吹出モードドア(22〜24)を駆動するドア駆動装置(25)と、
前記送風手段(8)の風量が目標風量となるように前記送風手段(8)を制御するとともに、前記各吹出モードが得られるように前記ドア駆動装置(25)の作動位置を制御する制御装置(30)とを備え、
前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときに、前記目標風量が所定風量よりも小さい場合は前記目標風量を前記所定風量に増加させる自動制御方式の車両用空調装置において、
前記制御装置(30)は、前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときに前記切替信号の発生直前の吹出モードに応じて前記目標風量の増加開始時点を決定するデフロスタモード風量制御手段(S870)を有し、
前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号の発生直前の吹出モードが前記フェイスモードである場合、前記ドア駆動装置(25)の作動位置が前記フェイスモード相当の位置を通過した後に、前記目標風量の増加を開始することを特徴としている。
これによると、デフロスタモード切替に伴う風量増加の制御を行うに当たり、ドア駆動装置(25)の作動位置がフェイスモード相当の位置を通過した後に始めて風量増加を開始するから、ドア駆動装置(25)の作動位置がフェイスモード相当の位置にある状態での風量増加を確実に防止できる。
よって、デフロスタモード切替時にフェイス吹出口(20)からの送風騒音が増加するという煩わしさを未然に防止できる。
なお、請求項1において、デフロスタモードへの切替信号は通常、乗員によりマニュアル操作される吹出モードスイッチによって発生するが、窓ガラスの曇りやすい環境条件を判定してデフロスタモードへの切替信号を自動的に発生するようにしてもよい。
また、ドア駆動装置(25)と吹出モードドア(22〜24)は一体的に連動して作動するから、ドア駆動装置(25)の作動位置とは、吹出モードドア(22〜24)のようにドア駆動装置(25)と一体的に連動して作動する部材の作動位置を包含する。
求項に記載の発明のように、請求項に記載の車両用空調装置において、具体的には、前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号の発生直前における前記吹出モードに基づいて前記目標風量の増加開始時点を決める時間(Tm)を算出し、
前記切替信号の発生後、前記時間(Tm)が経過してから前記目標風量の増加を開始するようにすればよい。
請求項に記載の発明のように、請求項に記載の車両用空調装置において、前記ドア駆動装置(25)の作動位置に関連する位置情報を検出する位置検出手段(25a)を備え、
前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号の発生直前における前記吹出モードを前記位置検出手段(25a)の検出信号に基づいて判定すればよい。
請求項に記載の発明では、車室内へ向かって空気を送風する送風手段(8)と、
前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員顔部側へ吹き出すフェイス吹出口(20)、前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員足元側へ吹き出すフット吹出口(21)、および前記送風手段(8)の送風空気を車室内の窓ガラス側へ吹き出すデフロスタ吹出口(19)と、
前記車室内吹出空気の吹出モードとして、前記フェイス吹出口(20)から空気を吹き出すフェイスモード、前記フット吹出口(21)から空気を吹き出すフットモードおよび前記デフロスタ吹出口(19)から空気を吹き出すデフロスタモードを少なくとも切替設定する吹出モードドア(22〜24)と、
前記吹出モードドア(22〜24)を駆動するドア駆動装置(25)と、
前記送風手段(8)の風量が目標風量となるように前記送風手段(8)を制御するとともに、前記各吹出モードが得られるように前記ドア駆動装置(25)の作動位置を制御する制御装置(30)とを備え、
前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときに、前記目標風量が所定風量よりも小さい場合は前記目標風量を前記所定風量に増加させる自動制御方式の車両用空調装置において、
前記制御装置(30)は、前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときの前記吹出モードに応じて前記目標風量の増加開始時点を決定するデフロスタモード風量制御手段(S870)を有し、
前記ドア駆動装置(25)の作動位置を変化させることにより前記吹出モードドア(22〜24)が前記フェイスモード、前記フットモードおよび前記デフロスタモードの順に前記吹出モードを切り替えるようになっており、
前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号が発生したときに、前記ドア駆動装置(25)の作動位置が前記フットモード相当の位置に移動した後に、前記目標風量の増加を開始することを特徴とする。
これによると、吹出モードの切替順に着目して、ドア駆動装置(25)の作動位置がフットモード相当の位置に移動した後に、目標風量の増加を開始するから、デフロスタモード切替時にフェイス吹出口(20)からの送風騒音が増加するという煩わしさを簡単な制御処理で確実に実行できる。
請求項に記載の発明のように、請求項に記載の車両用空調装置において、具体的には、前記ドア駆動装置(25)の作動位置に関連する位置情報を検出する位置検出手段(25a)を備え、
前記位置検出手段(25a)の検出信号に基づいて前記ドア駆動装置(25)の作動位置が前記フットモード相当の位置に移動したことを判定すればよい。
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置において、前記目標風量は、前記増加開始時点後の経過時間に対して所定の割合で増加することを特徴とする。
これによると、風量増加開始時点後の経過時間により目標風量を徐々に増加させることができる。よって、デフロスタモード切替時における風量急増を防止でき、この風量急増による違和感を回避できる。
請求項に記載の発明のように、請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置において、前記切替信号の発生直前の目標風量が前記所定風量以上であるときはこの目標風量をデフロスタモード時の目標風量とすればよい。
つまり、デフロスタモード切替前の風量が、デフロスタ性能(防曇性能)確保のために必要な所定風量以上になっているときは、モード切替前の風量をそのままデフロスタモード時の風量にすればよく、風量増加の制御処理は不要である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の全体構成の概要を示すもので、車両用空調装置は車室内最前部の計器盤(図示せず)の内側部に配設される室内空調ユニット1を備えている。この室内空調ユニット1はケース2を有し、このケース2内に車室内へ向かって空気が送風される空気通路を構成する。
このケース2の空気通路の最上流部に内気導入口3および外気導入口4を有する内外気
切替箱5を配置している。この内外気切替箱5内に、内外気切替手段としての内外気切替
ドア6を回転自在に配置している。
この内外気切替ドア6はサーボモータ7によって駆動されるもので、内気導入口3より
内気(車室内空気)を導入する内気モードと外気導入口4より外気(車室外空気)を導入
する外気モードとを切り替える。
内外気切替箱5の下流側には車室内に向かう空気流を発生させる電動式の送風機8を配
置している。この送風機8は、遠心式の送風ファン8aをモータ8bにより駆動するよう
になっている。送風機8の下流側にはケース2内を流れる空気を冷却する蒸発器9を配置
している。この蒸発器9は、送風機8の送風空気を冷却する冷房用熱交換器で、冷凍サイ
クル装置10を構成する要素の一つである。
なお、冷凍サイクル装置10は、圧縮機11の吐出側から、凝縮器12、受液器13および減圧手段をなす膨張弁14を介して蒸発器9に冷媒が循環するように形成された周知のものである。凝縮器12には電動式の冷却ファン12aによって室外空気(冷却空気)が送風される。
冷凍サイクル装置10において、圧縮機11は電磁クラッチ11aを介して車両エンジン(図示せず)により駆動される。従って、電磁クラッチ11aの通電の断続により圧縮機11の作動を断続制御できる。また、蒸発器9は、膨張弁14にて減圧された後の低温低圧の気液2相状態の冷媒が送風機8の送風空気から吸熱して蒸発することにより、送風空気を冷却する。
一方、室内空調ユニット1において、蒸発器9の下流側にはケース2内を流れる空気を
加熱するヒータコア15を配置している。このヒータコア15は車両エンジンの温水(エ
ンジン冷却水)を熱源として、蒸発器9通過後の空気(冷風)を加熱する暖房用熱交換器
である。ヒータコア15の側方にはバイパス通路16が形成され、このバイパス通路16
をヒータコア15のバイパス空気が流れる。
蒸発器9とヒータコア15との間にエアミックスドア17を回転自在に配置してある。このエアミックスドア17はサーボモータ18により駆動されて、その回転位置(開度)が連続的に調整可能になっている。
このエアミックスドア17の開度によりヒータコア15を通る空気量(温風量)と、バイパス通路16を通過してヒータコア15をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調整し、これにより、車室内に吹き出す空気の温度を調整するようになっている。従って、エアミックスドア17により車室内吹出空気の温度調整手段が構成される。
ケース2の空気通路の最下流部には、車両の前面窓ガラスWに向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出口19、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出口20、および乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口21の計3種類の吹出口が設けられている。
これら吹出口19〜21の上流部にはデフロスタドア22、フェイスドア23およびフットドア24が回転自在に配置されている。これらの吹出モードドア22〜24は、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ25によって開閉操作される。
本実施形態では、サーボモータ25の作動角を可変制御することにより、次の5つの吹出モードを切り替えるようになっている。すなわち、サーボモータ25の作動角を最小側から最大側へ向かって変化させることにより、吹出モードをフェイスモード→バイレベルモード→フットモード→フットデフロスタモード→デフロスタモードの順に切り替えるようになっている。
ここで、フェイスモードはフェイスドア23によりフェイス吹出口20を開口してフェイス吹出口20から空調風(主に冷風)を乗員の顔部に向けて吹き出すモードであり、また、バイレベルモードはフェイスドア23とフットドア24によりフェイス吹出口20とフット吹出口21の両方を同時に開口して空調風を乗員の顔部と足元部に向けて吹き出すモードである。
また、フットモードはフットドア24によりフット吹出口21を開口して空調風(主に温風)を乗員の足元部に向けて吹き出すモードである。このフットモード時にデフロスタ吹出口19をデフロスタドア22により少量開口して、少量の空調風をデフロスタ吹出口19から車両の前面窓ガラスW側へ吹き出すようにしてもよい。
また、フットデフロスタモードはフットドア24とデフロスタドア22によりフット吹出口21とデフロスタ吹出口19の両方を同時に開口して空調風(主に温風)を乗員の足元部と車両の前面窓ガラスW側に向けて吹き出すモードである。
また、デフロスタモードはデフロスタドア22によりデフロスタ吹出口19を開口してデフロスタ吹出口19から空調風(主に温風)を車両の前面窓ガラスW側に向けて吹き出すモードである。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明すると、空調制御装置30は、CPU、R
OMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成される。
この空調制御装置30は、そのROM内に空調制御のための制御プログラムを記憶してお
り、その制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
空調制御装置30の入力側にはセンサ群31〜35からセンサ検出信号が入力され、ま
た、車室内前部の計器盤(図示せず)付近に配置される空調パネル36から各種操作信号
が入力される。
センサ群としては、具体的には、外気温(車室外温度)Tamを検出する外気センサ3
1、内気温(車室内温度)Trを検出する内気センサ32、車室内に入射する日射量Ts
を検出する日射センサ33、蒸発器9の空気吹出部に配置されて蒸発器吹出空気温度Te
を検出する蒸発器温度センサ34、ヒータコア15に流入する温水(エンジン冷却水)温
度Twを検出する水温センサ35等が設けられる。
また、空調パネル36には各種操作スイッチとして、図2に示すスイッチ37〜44が
設けられている。温度設定スイッチ37は車室内の設定温度の信号を出すもので、設定温
度上昇用のスイッチ37aと、設定温度低下用のスイッチ37bと、設定温度表示部37
cとを備えている。
吹出モードスイッチ38は吹出モードドア22〜24により設定される各種吹出モードをマニュアル設定するための信号を出すもので、フェイスモードスイッチ38a、バイレベルモードスイッチ38b、フットモードスイッチ38c、フットデフロスタモードスイッチ38d、およびデフロスタモードスイッチ38eを備えている。
内外気切替スイッチ39は内外気切替ドア6による内気モードと外気モードをマニュアル設定する信号を出すもので、内気スイッチ39aと外気スイッチ39bを備えている。
エアコンスイッチ40は圧縮機11の作動指令信号(電磁クラッチ11aのON信号)
を出すものである。エコノミースイッチ41は目標蒸発器吹出温度TEOを引き上げる信
号を出して圧縮機11の稼働率を低下させるものである。
風量切替スイッチ42は送風機8の風量切替をマニュアル設定するための信号を出すもので、低風量用のスイッチ42a、第1中風量用のスイッチ42b、第1中風量より所定量多い第2中風量用のスイッチ42c、および大風量用のスイッチ42dを備えている。
オートスイッチ43は空調自動制御状態の指令信号を出すもので、オートスイッチ43
をオン状態にすると、エアコンスイッチ40がオフ状態であっても、電磁クラッチ11a
に通電して、圧縮機11を作動状態にし、かつ、各種空調機器の作動を自動制御する状態
にする。
オフスイッチ44は空調装置の停止信号を出すものであり、オフスイッチ44の操作によって各種空調機器がすべて停止状態となる。
空調制御装置30の出力側には、圧縮機11の電磁クラッチ11a、各種ドアの駆動装置をなすサーボモータ7、18、25、送風機8の駆動用モータ8b、凝縮器冷却ファン12aのモータ12b等が接続され、これらの機器の作動が空調制御装置30の出力信号により制御される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。最初に、室内空調ユニット1の
作動の概要を説明すると、送風機8を作動させることにより、内気導入口3または外気導
入口4より導入された空気がケース2内を車室内に向かって送風される。また、電磁クラ
ッチ11aに通電して電磁クラッチ11aを接続状態とし、圧縮機11を車両エンジンに
て駆動することにより、冷凍サイクル装置10内を冷媒が循環する。
送風機8の送風空気は、先ず蒸発器9を通過して冷却、除湿され、この冷風は次にエア
ミックスドア17の回転位置(開度)に応じてヒータコア15を通過する流れとバイパス
通路16を通過する流れとに分けられる。ヒータコア15を通過する流れは加熱されて温
風となり、バイパス通路16を通過する流れは冷風のままである。
従って、エアミックスドア17の開度によりヒータコア15を通る空気量(温風量)と
、バイパス通路16を通過する空気量(冷風量)との割合を調整し、これにより、車室内
に吹き出す空気の温度を調整できる。そして、この温度調整された空調風が、ケース2の
空気通路の最下流部に位置するデフロスタ吹出口19、フェイス吹出口20およびフット
吹出口21のうち、いずれか1つまたは複数の吹出口から車室内へ吹き出して、車室内の
空調および車両の前面窓ガラスWの曇り止めを行う。
次に、本実施形態による空調自動制御を図3に基づいて説明する。図3は空調制御装置
30のマイクロコンピュータにより実行される制御ルーチンのフローチャートであり、この制御ルーチンはオートスイッチ43の投入等によりスタートし、先ず、ステップS10にて初期設定を行った後に、次のステップS20にてセンサ群31〜35の検出信号、空調パネル36からの各種操作信号等を読み込む。
次に、ステップS30にて車室内への吹出空気の目標吹出温度TAOを算出する。この
目標吹出温度TAOは空調熱負荷変動にかかわらず、空調パネル36の温度設定スイッチ
37により乗員が設定した設定温度Tsetに車室内温度を維持するために必要な車室内
吹出空気温度である。このTAOは設定温度Tset、外気温Tam、内気温Tr、日射
量Tsに基づいて下記数式(1)により算出する。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C (1)
但し Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
C:補正用の定数
次に、ステップS40にて目標蒸発器吹出温度TEOを算出する。ここで、目標蒸発器吹出温度TEOは、主に、車室内吹出空気の温度制御、車両前面窓ガラスWの曇り止め制御、圧縮機11の省動力(エコノミー)制御等のために決定される制御値であって、目標蒸発器吹出温度TEOは目標吹出温度TAO、外気温度Tam、車室内湿度等に応じて算出される。
次に、ステップS50にてエアミックスドア17の目標開度SWを、目標吹出温度TA
Oと、蒸発器温度センサ34により検出される蒸発器吹出空気温度Teと、水温センサ4
4により検出される温水温度Twとに基づいて次式(2)により算出する。
SW={(TAO−Te)/(Tw−Te)}×100(%) (2)
なお、SW=0(%)は、エアミックスドア17の最大冷房位置であり、バイパス通路
16を全開し、ヒータコア15側の通風路を全閉する。これに対し、SW=100(%)
は、エアミックスドア17の最大暖房位置であり、バイパス通路16を全閉し、ヒータコ
ア15側の通風路を全開する。
次に、ステップS60にて内外気吸入モードを目標吹出温度TAO等に基づいて決定する。具体的には、目標吹出温度TAOが低温側から高温側へと変化するにつれて内外気吸入モードを内気モード→外気モードと切り替える。また、目標吹出温度TAOが低温側から高温側へと変化するにつれて内外気吸入モードを内気モード→内外気混入モード→外気モードと切り替えてもよい。なお、乗員が空調パネル36の内外気切替スイッチ39を操作した場合は、乗員操作によるモードを内外気吸入モードをとして決定する。
次に、ステップS70にて車室内吹出空気の吹出モードを目標吹出温度TAO等に基づいて決定する。具体的には、目標吹出温度TAOが低温側から高温側へと変化するにつれて、吹出モードをフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと順次切り替える。なお、乗員が空調パネル36の吹出モードスイッチ38を操作した場合は、乗員操作によるモードを吹出モードとして決定する。また、本実施形態では、フットデフロスタモードとデフロスタモードは乗員操作によってのみ設定される。
次に、ステップS80にて車室内吹出空気の目標風量を算出する。この目標風量の算出は図4に基づいて後述する。
次に、ステップS90は圧縮機11の能力制御を行うものであり、具体的には、圧縮機11の電磁クラッチ11aの通電ON−OFFを決定する。すなわち、本実施形態では、圧縮機11として常に一定の吐出容量で作動する固定容量型圧縮機を用いているので、蒸発器9の実際の吹出空気温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOまで低下すると、電磁クラッチ11aへの通電を遮断して圧縮機11を停止状態とする。
これにより、蒸発器9の実際の吹出空気温度Teが目標蒸発器吹出温度TEO+αまで上昇すると、電磁クラッチ11aに通電して圧縮機11を作動状態とする。 このように、圧縮機11の作動を断続制御することにより、圧縮機11の稼働率、ひいては冷媒吐出能力が制御されて、蒸発器9の実際の吹出空気温度Teが目標蒸発器吹出温度TEO付近に維持される。ここで、αはハンチング防止のためのヒステリシス幅で、例えば、1℃程度である。
次のステップS100は、上記ステップS50〜S90で算出、決定された制御値の信号を制御対象の各種機器(電磁クラッチ11a、各種サーボモータ7、18、25、送風機モータ8b等)に出力して各種機器を駆動する。
次に、図4は上記ステップS80による目標風量算出の具体例を示すサブルーチンであり、先ず、ステップS810にて風量設定がオート状態であるか否かを、空調パネル36の風量切替スイッチ42の投入有無に基づいて行う。つまり、風量切替スイッチ42が投入されていない場合は風量設定がオート状態であると判定し、風量切替スイッチ42が投入されている場合は風量設定がオート状態でないと判定する。
風量設定がオート状態でない場合はステップS820に進み、風量切替スイッチ42によりマニュアル設定された風量を目標風量として決定する。なお、目標風量はより具体的には、送風機モータ8bに印加する電圧レベル(ブロワレベル)として決定するので、以下の記述では「目標風量」という用語を「目標電圧レベル」という用語に置き換えて説明する。
この目標電圧レベルは制御装置30における送風機モータ8bの駆動制御回路にて多段階に微細に可変制御されるようになっている。この目標電圧レベルは、本実施形態では32レベルを最大の電圧レベルにしている。
従って、風量切替スイッチ42の大風量用スイッチ42eを操作すると、目標電圧レベルとして32レベルを選択するので、送風機モータ8bが最大回転数で回転して最大の吹出風量が得られる。
また、本実施形態では目標電圧レベルの最小レベルを5レベルに設定しているので、風量切替スイッチ42の小風量用スイッチ42bを操作すると、目標電圧レベルとして5レベルを選択して、送風機モータ8bが最小回転数で回転し最小の吹出風量が得られる。
一方、ステップS810にて風量設定がオート状態であると判定されると、ステップS830にて吹出モードがデフロスタ(DEF)モードであるか判定する。ここで、吹出モードは前述のステップS70にて決定されたものであり、吹出モードがデフロスタモードでないとき、すなわち、吹出モードが前述のフェイスモード、バイレベルモード、フットモードおよびフットデフロスタモードのうちいずれか1つであるときはステップS830の判定がNOとなり、ステップS840に進み、目標電圧レベルを通常のオート制御により決定される目標電圧レベルf1とする。
この目標電圧レベルf1は、具体的には図5に示すように目標吹出温度TAOに基づいて決定され、目標吹出温度TAOの低温側(最大冷房側)および目標吹出温度TAOの高温側(最大暖房側)で目標電圧レベルf1を大きくし、そして、目標吹出温度TAOの所定中間温度域(25℃前後の快適温度域)にて目標電圧レベルf1を最小レベルにする。
すなわち、TAOの低温側(最大冷房側)では目標電圧レベルf1を最大の32レベルにして目標風量を最大風量にしている。TAOの高温側(最大暖房側)では、必要風量が最大冷房側に比して小さくてよいので、目標電圧レベルf1を28レベルとし、目標風量を最大冷房側の最大風量よりも若干小さい風量にしている。TAOの所定中間温度域では、目標電圧レベルf1を最小値の5レベルにして目標風量を最小風量にする。
一方、ステップS830にて吹出モードがデフロスタモードであると判定されたときはステップS850に進み、デフロスタモードへの切替直前における目標電圧レベルf1(old)が所定レベルα以上であるか判定する。
この所定レベルαは、デフロスタモード時に所定の窓ガラス防曇性能を発揮するために必要な目標電圧レベル(目標風量)であって、本例では、α=22レベルに設定している。なお、デフロスタモードへの切替直前における目標電圧レベルf1(old)とは、デフロスタスイッチ38eの投入時点の直前にステップS840で算出された目標電圧レベルf1のことを言う。
デフロスタモードへの切替直前における目標電圧レベルf1(old)が所定レベルα以上になっている場合はステップS860に進み、この目標電圧レベルf1(old)をそのままデフロスタモード時の目標電圧レベル(目標風量)として決定する。これは、モード切替直前の目標電圧レベルf1(old)が所定レベルα以上になっており、デフロスタモード時の必要防曇性能を発揮するのに支障ないからである。
ステップS850においてモード切替直前の目標電圧レベルf1(old)が所定レベルα未満であると判定されたときは次のステップS870に進み、デフロスタモード時の風量増加制御を行う。
このステップS870では、デフロスタモード時の風量増加のための目標電圧レベル(目標風量)fDEFを次式(3)にて算出する。
DEF=MIN{f1(old)+f2(TIM)、α} (3)
ここで、f2(TIM)は、デフロスタモード切替に伴う風量増加分であって、ステップS870内のマップ(a)(b)に基づいて算出される。先ず、マップ(a)に基づいてTm値を算出する。このTm値は、乗員が吹出モードスイッチ38のデフロスタスイッチ38eをマニュアル操作することによりデフロスタモード切替信号が発生した後に、車室内への吹出風量(目標電圧レベル)の増加を開始する時点を決定する時間(単位は秒)である。
マップ(a)の横軸は、吹出モード切替用サーボモータ25に備えられているモータ作動位置検出手段をなすポテンショメータ25a(図1参照)の抵抗値比TPO(%)である。この抵抗値比TPOは、サーボモータ25の作動角範囲に対応して変化するもので、サーボモータ25の作動角が最小のとき、抵抗値比TPO=0%となり、サーボモータ25の作動角が最大のとき、抵抗値比TPO=100%となる。
本実施形態では前述のごとく、サーボモータ25の作動角最小側で、フェイスモードが設定され、サーボモータ25の作動角の増加につれてバイレベルモード→フットモード→フットデフロスタモード→デフロスタモードと順次切替設定される。Tm値は抵抗値比TPO≦5%の範囲(フェイスモード側)で最大(具体的には2.5秒)とし、そして、抵抗値比TPOの増加につれてTm値は一定の割合で連続的に減少し、抵抗値比TPO≧60%の範囲(フットモード以降の吹出モード)ではTm値を0にしている。
このように、Tm値はデフロスタモードへの切替直前の吹出モードに基づいて増減するように決定される。なお、Tm値=0である場合(切替直前の吹出モードがフットモード以降の吹出モードである場合)は、デフロスタモードへの切替と同時に、車室内への吹出風量(目標電圧レベル)の増加を開始することを意味する。
次に、マップ(b)はデフロスタモード切替に伴う風量増加分に相当する電圧レベル増加分f2(TIM)を算出するためのもので、マップ(b)において、横軸はデフロスタスイッチ38eのマニュアル操作によりデフロスタモードへの切替信号が発生した後の経過時間TIM(単位は秒)である。
電圧レベル増加分f2(TIM)は、経過時間TIMがTm値未満の間は0を維持し、そして、経過時間TIMがTm値以上になると、電圧レベル増加分f2(TIM)は0から増加し始め、経過時間TIMの経過につれて所定の割合で連続的に増加するように決定される。
上記式(3)においてf1(old)は、ステップS840にてオート制御により決定された、デフロスタモード切替直前の目標電圧レベル(目標風量)である。また、上記式(3)においてαは、前述のごとくデフロスタモード時に窓ガラス曇り除去能力の確保のために必要となる最低限のモータ電圧(風量)レベルであり、本実施形態ではα=22レベルとしている。
上記式(3)から理解されるように、デフロスタモード切替直前の目標電圧レベルf1(old)に電圧レベル増加分f2(TIM)を加算した値と、α(=22レベル)とを比較し、この両者のうち、小さい方の値を目標値、すなわち、デフロスタモード時専用の目標電圧レベル(目標風量)fDEFとして決定する。
本実施形態によると、デフロスタモード切替に伴う電圧レベル増加分f2(TIM)の増加開始時点(Tm値)がデフロスタモード切替直前の吹出モードによって変化するようになっている。具体的には、デフロスタモード切替直前の吹出モードがフェイスモードであると、デフロスタモードへの切替信号が発生した後、電圧レベル(風量)増加を開始する時点を最大に遅らせ(遅れ時間=2.5秒)、吹出モードドア22、23、24がフェイスモード位置にあるときは電圧レベル(風量)増加を開始せず、吹出モードドア22、23、24がフェイスモード位置およびバイレベル位置を通過した後に、始めて電圧レベル(風量)の増加を開始する。
このため、デフロスタモードへの切替信号が発生した後、サーボモータ25の作動によって吹出モードドア22、23、24がフェイスモード位置からデフロスタモード位置に向かって移動する過程で、フェイス吹出口20から増加された風量の空調風が吹き出すことを確実に防止できる。これにより、乗員の耳部に最も近接しているフェイス吹出口20からの送風騒音が増加するという煩わしさを未然に防止できる。
なお、第1実施形態では、ステップS870により「目標風量の増加開始時点を決定するデフロスタモード風量制御手段」を構成している。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、図4のステップS870に示すマップ(a)にてデフロスタモード切替信号が発生した後に、車室内への吹出風量の増加を開始する時点を決定する時間Tmを、デフロスタモードへの切替直前の吹出モードに基づいて決定し、そして、デフロスタモード切替信号が発生した後の経過時間TIMと上記風量増加開始時点を決定する時間Tmとにより「デフロスタモード切替に伴う電圧レベル(風量)増加分f2(TIM)」を算出しているが、第2実施形態は、マップ(a)により風量増加開始時点を決定する時間Tmを算出することを廃止し、その代わりに、風量増加開始時点を吹出モード切替用サーボモータ25の作動角(作動位置)より直接決定するものである。
すなわち、第2実施形態では、デフロスタモードへの切替に伴って、吹出モード切替用サーボモータ25の作動角がフットモード位置に相当する所定値となったことを、ポテンショメータ25aの抵抗値比TPO=60%により判定し、このフットモード位置への到達時点を図6のマップに示す風量増加開始時点t0として設定する。
そして、この風量増加開始時点t0からの経過時間TIMが増えるにつれて電圧レベル(風量)増加分f2(TIM)を所定の割合で連続的に増加している。このようにしても第1実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
(第3実施形態)
第1、第2実施形態では、電圧レベル(風量)増加分f2(TIM)の算出に際して、風量増加開始時点Tmからの時間経過につれて電圧レベル増加分f2(TIM)を所定の割合で連続的に増加するように算出しているが、第3実施形態では、デフロスタモードへの切替に際して、サーボモータ25の作動角変化に対応して、デフロスタモード時の目標電圧レベル(目標風量)fDEFを直接決定する。
図7は第3実施形態の具体例を示すものであり、デフロスタモードへの切替直前の吹出モードがフェイスモードであって、かつ、モード切替直前の電圧(風量)レベルf1(old)が最小値の5レベルである状態において、乗員がデフロスタモード切替のマニュアル操作をした場合を例示している。
ここで、フェイスモードからデフロスタモードへの切替を行う際に、サーボモータ25の作動角が最小側から最大側へと増大するに伴って、吹出モードは前述のごとく、フェイスモード→バイレベルモード→フットモード→フットデフロスタモード→デフロスタモードの順に切り替わる。
そこで、第3実施形態では、このサーボモータ25の作動角変化(吹出モードの切替)に連動して図7(a)(b)のようにデフロスタモード時の目標電圧レベルfDEFを直接決定する。図7(a)はサーボモータ25の作動角がフェイスモード位置およびバイレベルモード位置に相当する範囲にある間は目標電圧レベルfDEFを吹出モード切替直前の値である5レベルに維持する。
そして、サーボモータ25の作動角がフットモード位置に相当する値まで増加すると、目標電圧レベルfDEFの増加を開始する。すなわち、サーボモータ25の作動角がフットモード位置相当の値まで増加すると、目標電圧レベルfDEFを7レベルに増加し、これ以降、目標電圧レベルfDEFを15レベル、22レベルと順次増加する。
また、図7(b)はサーボモータ25の作動角がフェイスモード位置からフットモード位置相当の値である間、目標電圧レベルfDEFを5レベルに維持する。そして、サーボモータ25の作動角がフットデフロスタモード相当の値まで増加すると、始めて目標電圧レベルfDEFを15レベルに増加し、デフロスタモード相当の作動角では目標電圧レベルfDEFを22レベルに増加する。
なお、第3実施形態において、サーボモータ25の作動角は、前述したポテンショメータ25aの抵抗値比TPOにて判定すればよい。
第3実施形態においても、デフロスタモードへの切替に際してフェイス吹出口20からの吹出風量増加を回避できる。また、第3実施形態によると、デフロスタモード時の目標電圧レベルfDEFを決定する制御処理が第1、第2実施形態よりも簡単になる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下に例示するように種々変形可能である。
(1)第1実施形態では、吹出モード切替用サーボモータ25の作動角を検出するポテンショメータ25aの抵抗値比に基づいてデフロスタモード切替直前の吹出モードを把握するようにしているが、吹出モード切替用サーボモータ25と、吹出モードドア22、23、24およびリンク機構は一体に連動して作動するから、サーボモータ25側でなく、吹出モードドア22、23、24あるいはリンク機構側にポテンショメータ25aのような位置検出手段を設けて、デフロスタモード切替直前の吹出モードを把握するようにしてもよい。
また、ポテンショメータ25aのような位置検出手段を設けず、制御装置30からサーボモータ25に対して出力される吹出モード指令信号に基づいて、デフロスタモード切替直前の吹出モードを把握するようにしてもよい。
また、第2、第3実施形態において、サーボモータ25の作動角変化(吹出モードの切替)を、サーボモータ25側でなく、吹出モードドア22、23、24あるいはリンク機構側に設けた位置検出手段により把握するようにしてもよい。
(2)上述の実施形態では、デフロスタモードへの切替時に、窓ガラス曇り除去性能向上のための風量増加制御を採用する場合について説明したが、デフロスタモードの他に、フットデフロスタモードへの切替時にも、同様に窓ガラス曇り除去性能向上のための風量増加制御を採用する場合は、フットデフロスタモード時の目標風量算出にデフロスタモード時の目標風量算出の考え方を適用すればよい。
(3)上述の実施形態では、デフロスタモードへの切替を乗員のマニュアル操作によって行う場合について説明したが、車両窓ガラスの曇りやすい状況(窓ガラスの低温状態、車室内空気の高湿度の状態等)を制御装置30により判定して、デフロスタモードやフットデフロスタモードを自動設定するようにしてもよい。
そして、このように自動設定されるデフロスタモードやフットデフロスタモード時においても、目標風量算出を上述の実施形態と同様に行えばよい。
(4)上述の実施形態では、吹出モードドア22、23、24を3枚の板ドアにより構成しているが、吹出モードドア22〜24を2枚の板ドアにより構成したり、あるいは周知のフィルムドアや円筒状のロータリドア等の1つのドア手段により構成してもよい。
本発明の第1実施形態を示す全体システム構成図である。 第1実施形態における空調パネルの正面図である。 第1実施形態の空調制御の概要を示すフローチャ−トである。 第1実施形態による風量制御のフローチャ−トである。 第1実施形態によるオート制御時の目標電圧レベル(目標風量)の算出方法を示す特性図である。 第2実施形態によるデフロスタモード切替時の目標電圧レベル(風量)増加分の算出方法を示す特性図である。 第3実施形態によるデフロスタモード切替時の目標電圧レベル(風量)増加分の算出方法の説明図である。
符号の説明
8…送風機(送風手段)、19…デフロスタ吹出口、20…フェイス吹出口、
21…フット吹出口、22〜24…吹出モードドア、
25…ドア駆動用サーボモータ(ドア駆動装置)、
25a…ポテンショメータ(位置検出手段)、30…空調制御装置。

Claims (7)

  1. 車室内へ向かって空気を送風する送風手段(8)と、
    前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員顔部側へ吹き出すフェイス吹出口(20)、前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員足元側へ吹き出すフット吹出口(21)、および前記送風手段(8)の送風空気を車室内の窓ガラス側へ吹き出すデフロスタ吹出口(19)と、
    前記車室内吹出空気の吹出モードとして、前記フェイス吹出口(20)から空気を吹き出すフェイスモード、前記フット吹出口(21)から空気を吹き出すフットモードおよび前記デフロスタ吹出口(19)から空気を吹き出すデフロスタモードを少なくとも切替設定する吹出モードドア(22〜24)と、
    前記吹出モードドア(22〜24)を駆動するドア駆動装置(25)と、
    前記送風手段(8)の風量が目標風量となるように前記送風手段(8)を制御するとともに、前記各吹出モードが得られるように前記ドア駆動装置(25)の作動位置を制御する制御装置(30)とを備え、
    前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときに、前記目標風量が所定風量よりも小さい場合は前記目標風量を前記所定風量に増加させる自動制御方式の車両用空調装置において、
    前記制御装置(30)は、前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときに前記切替信号の発生直前の吹出モードに応じて前記目標風量の増加開始時点を決定するデフロスタモード風量制御手段(S870)を有し、
    前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号の発生直前の吹出モードが前記フェイスモードである場合、前記ドア駆動装置(25)の作動位置が前記フェイスモード相当の位置を通過した後に、前記目標風量の増加を開始することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号の発生直前における前記吹出モードに基づいて前記目標風量の増加開始時点を決める時間(Tm)を算出し、
    前記切替信号の発生後、前記時間(Tm)が経過してから前記目標風量の増加を開始することを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ドア駆動装置(25)の作動位置に関連する位置情報を検出する位置検出手段(25a)を備え、
    前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号の発生直前における前記吹出モードを前記位置検出手段(25a)の検出信号に基づいて判定することを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  4. 車室内へ向かって空気を送風する送風手段(8)と、
    前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員顔部側へ吹き出すフェイス吹出口(20)、前記送風手段(8)の送風空気を車室内の乗員足元側へ吹き出すフット吹出口(21)、および前記送風手段(8)の送風空気を車室内の窓ガラス側へ吹き出すデフロスタ吹出口(19)と、
    前記車室内吹出空気の吹出モードとして、前記フェイス吹出口(20)から空気を吹き出すフェイスモード、前記フット吹出口(21)から空気を吹き出すフットモードおよび前記デフロスタ吹出口(19)から空気を吹き出すデフロスタモードを少なくとも切替設定する吹出モードドア(22〜24)と、
    前記吹出モードドア(22〜24)を駆動するドア駆動装置(25)と、
    前記送風手段(8)の風量が目標風量となるように前記送風手段(8)を制御するとともに、前記各吹出モードが得られるように前記ドア駆動装置(25)の作動位置を制御する制御装置(30)とを備え、
    前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときに、前記目標風量が所定風量よりも小さい場合は前記目標風量を前記所定風量に増加させる自動制御方式の車両用空調装置において、
    前記制御装置(30)は、前記デフロスタモードへの切替信号が発生したときの前記吹出モードに応じて前記目標風量の増加開始時点を決定するデフロスタモード風量制御手段(S870)を有し、
    前記ドア駆動装置(25)の作動位置を変化させることにより前記吹出モードドア(22〜24)が前記フェイスモード、前記フットモードおよび前記デフロスタモードの順に前記吹出モードを切り替えるようになっており、
    前記デフロスタモード風量制御手段(S870)は、前記切替信号が発生したときに、前記ドア駆動装置(25)の作動位置が前記フットモード相当の位置に移動した後に、前記目標風量の増加を開始することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 前記ドア駆動装置(25)の作動位置に関連する位置情報を検出する位置検出手段(25a)を備え、
    前記位置検出手段(25a)の検出信号に基づいて前記ドア駆動装置(25)の作動位置が前記フットモード相当の位置に移動したことを判定することを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記目標風量は、前記増加開始時点後の経過時間に対して所定の割合で増加することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記切替信号の発生直前の目標風量が前記所定風量以上であるときは、この目標風量をデフロスタモード時の目標風量とすることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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