JPH0632143A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0632143A
JPH0632143A JP4186974A JP18697492A JPH0632143A JP H0632143 A JPH0632143 A JP H0632143A JP 4186974 A JP4186974 A JP 4186974A JP 18697492 A JP18697492 A JP 18697492A JP H0632143 A JPH0632143 A JP H0632143A
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鉱一 坂
Koji Nonoyama
浩司 野々山
Tadashi Suzuki
鈴木  忠
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内気循環によって車室内を暖房する際、乗員
数に応じて湿度が変化するのに着目して不必要な除湿を
なくし、暖房能力を向上する、あるいは暖房にかかるエ
ネルギーを少なくする。 【構成】 ダクト2内に内気を吸引し、加熱手段19で
室内に吹き出される空気を加熱する内気循環の暖房運転
を行う際、制御装置47は、イグニッションがONされて
からの経過時間が、乗員数によって設定された除湿開始
時間に達すると、ダクト2内に外気を吸引するととも
に、冷却手段18を作動させた除湿運転を所定時間行
う。除湿後、再び内気循環の暖房運転を行い、前回の除
湿が終了してからの経過時間が、除湿開始時間に達する
と、除湿運転を所定時間行う。そして、上記を繰り返
し、不必要な除湿を行なわずに窓ガラスの曇りを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内空気(内気)の
循環によって車室内を暖房可能な車両用空気調和装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空気調和装置の暖房能力を向上さ
せる技術として、内気を吸引、加熱して、車室内に吹き
出すものがある。この技術は、ディーゼルエンジン車や
電気自動車など暖房用熱源が低い車両において特に有効
であるが、窓ガラスに曇りが発生する問題点を有してい
る。そこで、実開昭57−163409号公報に開示さ
れる技術が提案されている。この技術は、車室内の湿度
を湿度センサで検出し、検出された湿度に応じて車室外
空気(外気)を吸引して窓ガラスの曇りを防ぐものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、内気の
湿度を検出する専用の湿度センサが必要となるととも
に、湿度センサの検出誤差によって不必要な外気導入を
行う不具合を有していた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、車室内の湿度が乗員数に応じて変
化する点に着目して、不必要な除湿を低減し、暖房能力
を向上する、あるいは暖房にかかるエネルギーを少なく
した車両用空気調和装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、次の技術的手段を採用した。空気を車室内に向
かって送るダクトと、このダクトにおいて車室に向かう
空気流を生じさせる送風機と、前記ダクトに配置され、
通過する空気を加熱する加熱手段とを備え、ダクト内に
室内空気を吸引した内気循環の暖房が可能に設けられる
とともに、前記ダクトが車室外空気を導入することによ
って、あるいは前記ダクト内に配置されて通過する空気
を冷却する冷却手段を作動させることによって、除湿が
可能な車両用空気調和装置は、車両乗員数を検出する乗
員数検出手段を備え、内気循環の暖房を行う際、前記乗
員数検出手段によって検出された乗員数に応じて設定さ
れた除湿開始時間に達すると除湿を行なわせる制御回路
を備える。
【0006】
【発明の作用】内気循環の暖房運転は、ダクト内に内気
が吸引され、吸引された空気を加熱手段が加熱し、車室
内に吹き出し、車室内を暖房する。一方、制御回路は、
乗員数検出手段で検出された乗員数によって、除湿開始
時間を設定する。そして、乗員が乗車してから、あるい
は窓ガラスが閉じられてから、あるいは前回の除湿が終
わってからなど、車室内の湿度が乗員によって上昇を開
始すると判断される時間からカウントした経過時間が、
除湿開始時間に達するとダクト内に外気を吸引して、あ
るいはダクト内の冷却手段を作動させて、車室内に湿度
の低い空気を吹き出す。これによって、車室内の湿度が
抑えられ、窓ガラスの曇りが抑えられる。
【0007】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、上記の
作用で示したように、乗員数に応じて車室内の除湿を行
う。車室内の湿度は、乗員数に応じて変化するため、乗
員数に応じて車室内の除湿を行うことによって、不要な
除湿運転を低減でき、結果的に暖房能力が向上する、あ
るいは暖房にかかるエネルギー消費を抑えることができ
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図11は本発明の実施例を
示すもので、図1は空気調和装置のダクトの概略構成図
である。本実施例の車両用空気調和装置1は、例えば電
気自動車に搭載されるもので、室内へ向けて空気を送る
空気通路をなすダクト2を備える。このダクト2の一端
には、ダクト2内において室内へ向かう空気流を生じさ
せる第1送風機3、第2送風機4が接続されている。第
1送風機3は、吸入吸気を内気か外気に切り替える内外
気切替手段5を備える。この内外気切替手段5は、内気
を導入する内気導入口6と、外気を導入する外気導入口
7とを備える。そして、内外気切替手段5は、内外気切
替ダンパ8を備え、この内外気切替ダンパ8により、第
1送風機3が吸引する空気を内気と外気とで切り替える
ことができる。また、第2送風機4は、常に内気のみを
吸引するもので、内気を導入する内気導入口9を備え
る。
【0009】ダクト2の他端には、ダクト2内を通過し
た空気を室内の各部へ向けて吹き出す吹出口が形成され
ている。この吹出口は、室内前部の中央より、乗員の上
半身へ向けて主に冷風を吹き出すセンタフェイス吹出口
10と、室内前部の両脇より、乗員の上半身あるいはサ
イドの窓ガラスへ向けて主に冷風を吹き出すサイドフェ
イス吹出口11と、フロントの窓ガラスへ向けて主に温
風を吹き出すデフロスタ吹出口12と、乗員の足元へ向
けて主に温風を吹き出すフット吹出口13とからなる。
そして、ダクト2内には、サイドフェイス吹出口11を
除く他の吹出口へ通じる空気通路に、各吹出口への空気
流を制御するセンタフェイスダンパ14、デフロスタダ
ンパ16、およびフットダンパ17が設けられている。
【0010】ダクト2内の上流には、ダクト2内を流れ
る空気を冷却する冷却手段18が配置されるとともに、
その下流にダクト2内を流れる空気を加熱する加熱手段
19が配置されている。ダクト2内には、冷却手段18
を迂回する冷却バイパス通路20を備えるとともに、加
熱手段19を迂回する加熱バイパス通路21を備える。
これによって、ダクト2内には、冷却手段18のみを通
過する第1流路22と、冷却手段18と加熱手段19の
両方を通過する第2流路23と、加熱手段19のみを通
過する第3流路24が形成可能となる。なお、加熱バイ
パス通路21には、加熱バイパス通路21の開閉を行う
クールダンパ25が設けられており、このクールダンパ
25により加熱バイパス通路21を閉じることにより、
冷却手段18を通過した空気は全て加熱手段19を通過
する。
【0011】また、ダクト2内の冷却手段18の上流に
は、第1送風機3の吹き出す空気と、第2送風機4の吹
き出す空気とを分けて冷却手段18を通過させるための
第1仕切壁26が設けられている。また、冷却手段18
の下流には、冷却手段18を通過した空気と、冷却手段
18を通過せずに加熱手段19のみを通過する空気とを
分ける第2仕切壁27が設けられている。なお、加熱手
段19は、第2仕切壁27を貫通した状態でダクト2内
に配置される。また、第2仕切壁27の下流には、デフ
ロスタモード時に、加熱手段19のみを通過した空気を
デフロスタ吹出口12へ導くためのデフモード開口28
が設けられている。このデフモード開口28には、この
デフモード開口28の開閉を行うデフモードダンパ29
が設けられ、使用者によってデフロスタモードが選択さ
れた際に、デフモード開口28を開くように設けられて
いる。
【0012】本実施例の冷却手段18は、冷凍サイクル
32の冷媒蒸発器で、本実施例の加熱手段19は、冷凍
サイクル32の冷媒凝縮器である。本実施例に採用され
る冷凍サイクル32の一例を、図2の冷媒回路図に示
す。本実施例の冷凍サイクル32は、アキュムレータサ
イクルで、冷媒蒸発器(冷却手段18)、冷媒凝縮器
(加熱手段19)の他に、室外熱交換器33、冷媒圧縮
機34、減圧装置35、アキュムレータ36、および冷
媒の流れ方向を切り替える流路切替手段37を備える。
室外熱交換器33は、ダクト2の外部で、外気と冷媒と
の熱交換を行うもので、室外ファン38および外気シャ
ッタ39を備える。冷媒圧縮機34は、冷媒の吸入、圧
縮、吐出を行うもので、電動モータ40により駆動され
る。この冷媒圧縮機34は、電動モータ40と一体的に
密封ケース41内に配置される。冷媒圧縮機34を駆動
する電動モータ40は、インバータ42による制御によ
って回転速度が可変するもので、電動モータ40の回転
速度の変化によって、冷媒圧縮機34の冷媒吐出容量が
変化する。なお、本実施例の車両用空気調和装置1は、
冷媒圧縮機34の回転速度の変化による容量変化によ
り、吹出温度の制御を行うものである。減圧装置35
は、冷媒蒸発器(冷却手段18)へ流入する冷媒を減圧
膨張する膨張弁で、例えば、除湿運転時に冷媒凝縮器
(加熱手段19)のスーパークール量を調節するように
設けられる。冷媒の流路切替手段37は、冷房運転、暖
房運転、および除湿運転で冷媒の流れ方向を切り替え
る。具体的には、冷媒圧縮機34の吐出方向を室外熱交
換器33か、冷媒凝縮器(加熱手段19)かに切り替え
る四方弁43、暖房運転時に冷媒蒸発器(冷却手段1
8)をバイパスさせる電磁開閉弁44、冷房運転時に冷
媒凝縮器(加熱手段19)をバイパスさせる電磁三方弁
45、および冷媒の流れ方向を規制する逆止弁46から
なる。
【0013】そして、流路切替手段37は、冷房運転
時、暖房運転時および除湿運転時に応じて、次のように
冷媒の流れを切り替える。冷房運転時は、冷媒圧縮機3
4の吐出した冷媒を、四方弁43→室外熱交換器33→
冷媒凝縮器(加熱手段19)をバイパスして減圧装置3
5→冷媒蒸発器(冷却手段18)→四方弁43→アキュ
ムレータ36→冷媒圧縮機34の順に流す(図中矢印C
参照)。暖房運転時は、冷媒圧縮機34の吐出した冷媒
を、四方弁43→冷媒凝縮器(加熱手段19)→減圧装
置35→冷媒蒸発器(冷却手段18)をバイパスして室
外熱交換器33(室外ファン38ON、シャッタ39開)
→四方弁43→アキュムレータ36→冷媒圧縮機34の
順に流す(図中矢印H参照)。除湿運転時は、冷媒圧縮
機34の吐出した冷媒を、四方弁43→冷媒凝縮器(加
熱手段19)→減圧装置35→冷媒蒸発器(冷却手段1
8)→室外熱交換器33(室外ファン38OFF 、シャッ
タ39閉)→四方弁43→アキュムレータ36→冷媒圧
縮機34の順に流す(図中矢印D参照)。
【0014】上述の第1送風機3、第2送風機4、電動
モータ40のインバータ42、室外ファン38、四方弁
43、電磁開閉弁44、電磁三方弁45、各ダンパやシ
ャッタ39を駆動するアクチュエータ(図示しない)な
どの電気部品は、制御装置47によって通電制御され
る。制御装置47は、乗員によって操作される操作パネ
ル(図示しない)の操作信号等に従って、各電気部品の
通電制御を行うもので、操作パネルは室内の操作性の良
い位置に設置される。本実施例に示す制御装置47によ
る空気調和装置1の制御は、使用者によって設定された
温度に車室内が保たれるように、自動制御可能なもの
で、図3に示すように、操作パネルに設けられた温度設
定手段48、内気温度を検出する内気センサ49、外気
温度を検出する外気センサ50、日射量を検出する日射
センサ51、および乗員数を検出する乗員数検出手段5
2を備える。そして、操作パネルに設定されたオートエ
アコンスイッチ(図示しない)が操作されると、次に示
すフローチャートに従い、車室内の温度を温度設定手段
48で設定された温度に自動制御する。
【0015】制御装置47による自動温調制御の作動を
図4のフローチャートを用いて説明する。初めに、イグ
ニッションスイッチ(図示しない)がONされたか否かの
判断を行う(ステップS1 )。この判断結果がNOの場合
は、ステップS1 へ戻り、YES の場合はイグニッション
スイッチがONされてからの経過時間Tをカウントする
(ステップS2 )。続いて、各センサ等からの信号を入
力し、設定温度Tset、内気温度Tr、外気温度Ta
m、日射量Ts、乗員数を入力する(ステップS3 )。
次に、目標吹出温度TAOを次式に基づいて算出する
(ステップS4 )。
【数1】 TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C なお、上記Kset、Kr、Kam、Ksは、各センサ
の係数、Cは定数である。次に、算出された目標吹出温
度TAOを基に、図5に示す目標吹出温度TAOと、第
1送風機3および第2送風機4の風量との関係から、第
1送風機3と第2送風機4の風量を設定する(ステップ
S5 )。続いて、算出された目標吹出温度TAOを基
に、図6に示す目標吹出温度TAOと内外気切替手段5
の内外気切替ダンパ8の切替状態の関係から、第1送風
機3が吸引する空気が内気か外気かを判定する(ステッ
プS6 )。続いて、算出された目標吹出温度TAOを基
に、図7に示す目標吹出温度TAOと吹出モード(フェ
イスモード、バイレベルモード、フットモード)との関
係から、吹出モードを判定する(ステップS7 )。続い
て、吹出モードに応じてクールダンパ25およびデフモ
ードダンパ29の開閉状態を判定する(ステップS8
)。続いて、目標吹出温度TAOに応じて、冷凍サイ
クル32の運転状態を判定する。つまり、冷媒圧縮機3
4の回転速度(回転速度0を含む)、運転モード(冷房
運転、暖房運転、除湿運転)を判定する(ステップS9
)。次に、除湿運転を行うか否かの制御を行う(ステ
ップS10)。この除湿運転制御については後述する。そ
の後、ステップS5 の判定結果に応じて、第1送風機3
および第2送風機4の通電電圧を制御し(ステップS1
1)、ステップS6 の判定結果に応じて内外気切替ダン
パ8を制御して内外気を切り替え(ステップS12)、ス
テップS7 の判定結果に応じてセンタフェイスダンパ1
4、デフロスタダンパ16、フットダンパ17を制御し
て吹出モードを設定し(ステップS13)、ステップS8
の判定結果に応じてクールダンパ25およびデフモード
ダンパ29を制御する(ステップS14)。そして、ステ
ップS9 の判定結果に応じて冷凍サイクル32の運転状
態を制御し(ステップS15)、その後リターンする。
【0016】次に、ステップS10にて行われる除湿制御
について説明する。制御装置47は、上記制御によって
暖房運転が行われる場合、内気循環による暖房運転を行
う。なお、内気循環による暖房とは、内外気切替手段5
が完全に外気を遮断し、内気をダクト2内に吸引して、
加熱手段19で加熱して車室内へ吹出し、車室内の暖房
を行うものである。この内気循環による暖房は、湿度が
上昇するため、制御装置47は、車両の乗員数に応じて
間欠的に除湿運転を行う。具体的には、暖房運転が行わ
れる際(本実施例では暖房運転以外であっても)、車両
乗員が車両に乗車した時間から(本実施例ではイグニッ
ションをONした時間から)の経過時間Tを制御装置47
でカウントし、この経過時間Tが乗員数に応じて設定さ
れた除湿開始時間に達すると、除湿を行うものである。
なお、乗員数に関する車室内の絶対湿度と、乗車時間と
の関係を図8に示し、除湿開始時間と乗員数との関係を
図9に示す。なお、本実施例の除湿は、ダクト2内への
外気導入と、冷凍サイクル32による除湿運転と、第1
送風機3、第2送風機4の風量増加とを行なうことによ
り除湿する。そして、所定時間(例えば1〜5分間)除
湿運転を行い(この除湿時間を乗員数に応じて設定して
も良い)、所定時間除湿運転を行った後は、再び内気循
環による暖房運転を行う。この内気循環による暖房運転
時間が、再び乗員数に応じて設定された除湿開始時間に
達すると、除湿運転を行い、上記間欠除湿の暖房運転を
繰り返す。また、本実施例では、車両の乗員数を検出す
る乗員数検出手段52として、各シートベルト(図示し
ない)のバックルに組み付けられたシートベルト着用検
出スイッチを利用している。このスイッチは、シートベ
ルトが着用されるとONする既存のもので、スイッチのON
の数によって、乗員数を検出することができる。
【0017】次に、制御装置47による除湿運転制御
を、図10のフローチャートを用いて説明する。まず、
乗員数が1名であるか、冷房運転であるか、あるいは使
用者によって除湿運転が手動選択されているか否かの判
断を行う(ステップS16)。この判断結果がYES (上記
判断の何れか1つでもYES )の場合は、上述のステップ
S11へ進む。判定結果がNO(上記判断の全てがNO)の場
合は、図9に示す乗員数と除湿開始時間との関係から、
乗員数に応じた除湿開始時間t(乗員数が少ない場合に
長く、乗員数が多い場合に短い)を設定する(ステップ
S17)。次に、制御装置47がカウントするイグニッシ
ョンがONしてからの時間T、あるいは前回の除湿が終了
してからの時間Tが、ステップS17で設定された除湿開
始時間tに達したか否かの判断を行う(ステップS1
8)。この判定結果がNOの場合は、除湿は必要なく上述
のステップS11へ進み、判断結果がYES の場合は所定時
間除湿運転を行う。つまり、第1、第2送風機3、4の
風量を増加し、内外気切替手段5を外気導入に切替え、
冷凍サイクル32を除湿運転させた除湿運転を予め定め
られた所定時間行う(ステップS19)。そして、除湿運
転終了後、上述のステップS11へ進み、温調制御を行
う。
【0018】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を図11のタイムチャートを用いて説明する。乗員が車
両に乗り込み(イグニッションがON)、内気循環による
暖房が開始されると、車室内の湿度が上昇線Aに示すよ
うに上昇する。イグニッションがONされてから、乗員数
に応じて設定された除湿開始時間に達すると、制御装置
47の作動によって、所定時間除湿運転が行われ、車室
内の湿度が下降線Bに示すように低下する。除湿が終了
すると、再び内気循環による暖房が開始され、車室内の
湿度が上昇線Cに示すように上昇する。前回の除湿が終
了してから、乗員数に応じて設定された除湿開始時間に
達すると、制御装置47の作動によって、再び所定時間
除湿運転が行われ、車室内の湿度が下降線Dに示すよう
に低下する。その後、内気循環の暖房と除湿とを間欠的
に繰り返す。つまり、内気循環による暖房を行って湿度
が上昇しても、窓ガラスが曇る直前に除湿が開始される
ため、窓ガラスの曇りを防ぐことができる。
【0019】〔実施例の効果〕本実施例では、内気循環
の暖房運転中に、乗員数に応じた割合で除湿運転を間欠
的に行う。車室内の湿度は、乗員数に応じて変化するた
め、乗員数に応じた割合で車室内を間欠除湿することに
よって、不要な除湿運転を低減でき、暖房にかかるエネ
ルギー消費を抑えることができる。この結果、電気自動
車の消費電力を抑え、走向距離の向上、および出力の低
下を防ぐことができる。また、本実施例では、乗員数を
検出する乗員数検出手段52として、シートベルトの着
用スイッチを流用したため、乗員数を検出するための検
出手段を新たに設ける必要がない。このため、除湿を開
始させるための検出手段が不要となり、コストを低く抑
えることができる。
【0020】〔変形例〕上記実施例の空気調和装置は、
ダクト内を複数層に仕切った例を示したが、本発明は複
数層のダクトに限定されるものではなく、例えば1つの
送風機の単層ダクトに本発明を適用しても良い。つま
り、内気循環による暖房を行う全ての車両用空気調和装
置に適用可能なものである。上記実施例では、乗員数の
検出手段として、シートベルトの着用スイッチを流用し
た例を示したが、他の手段として、車室内に赤外線セン
サを設けて乗員数を検出したり、座席シートに乗車され
るとONするスイッチを設けたり、あるいは乗員の手動操
作によって乗員数を設定する操作手段を設けるなど、他
の検出手段を採用しても良い。上記実施例では、乗員数
に応じた除湿開始時間を一義的に設定していたが、制御
装置に学習機能を設けて、除湿開始時間を可変するよう
に設けても良い。具体的には、例えば、イグニッション
がONされてから、あるいは前回の除湿が終了してから、
デフロスタスイッチや除湿スイッチが操作されるまでの
時間をメモリし、除湿開始時間をメモリ値で補正し、次
回から補正された除湿開始時間で自動的に除湿を開始す
るように設けても良い。上記実施例では、除湿を行う
際、送風量を増加し、外気導入による除湿と冷却手段作
動による除湿とを同時に行った例を示したが、外気導入
あるいは冷却手段作動の一方の除湿のみを行うように設
けても良い。また、上記実施例では空気調和装置を電気
自動車に搭載した例を示したが、内燃機関、特にディー
ゼルエンジンによって駆動される自動車に搭載しても良
い。さらに、加熱手段の一例として冷媒凝縮器を例に示
したが、温水式のヒータコア、電気ヒータ、燃焼ヒータ
など他の加熱手段を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置のダクトの概略構成図である。
【図2】冷凍サイクルの冷媒回路図である。
【図3】制御装置のブロック図である。
【図4】温調制御のフローチャートである。
【図5】目標吹出温度と送風機の風量との関係を示すグ
ラフである。
【図6】目標吹出温度と内外気の切替え状態の関係を示
すグラフである。
【図7】目標吹出温度と吹出モードとの関係を示すグラ
フである。
【図8】車室内の絶対湿度と乗車時間との関係を示すグ
ラフである。
【図9】乗員数と除湿開始時間との関係を示すグラフで
ある。
【図10】除湿制御のフローチャートである。
【図11】作動説明のためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 2 ダクト 3 第1送風機 4 第2送風機 18 冷却手段 19 加熱手段 47 制御回路 52 乗員数検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を車室内に向かって送るダクトと、 このダクトにおいて車室に向かう空気流を生じさせる送
    風機と、 前記ダクトに配置され、通過する空気を加熱する加熱手
    段とを備え、 ダクト内に室内空気を吸引した内気循環の暖房が可能に
    設けられるとともに、 前記ダクトが車室外空気を導入することによって、ある
    いは前記ダクト内に配置されて通過する空気を冷却する
    冷却手段を作動させることによって、除湿が可能な車両
    用空気調和装置であって、 この車両用空気調和装置は、車両乗員数を検出する乗員
    数検出手段を備え、 内気循環の暖房を行う際、前記乗員数検出手段によって
    検出された乗員数に応じて設定された除湿開始時間に達
    すると除湿を行なわせる制御回路を備えることを特徴と
    する車両用空気調和装置。
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