JP3812250B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前席側への吹出空気温度と後席側への吹出空気温度とを独立に制御可能な車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両用空調装置の動向として、高級車では、後席の快適性向上のために、後席乗員が自由に吹出モードや吹出温度を設定することが可能な独立制御へのニーズが高まっている。
【0003】
このような独立制御の従来例として特開平5−58144号公報記載のものがある。この従来技術では、暖房用熱交換器の空気通過部の一部を、前席(運転席および助手席)への送風空気が通過し、暖房用熱交換器の空気通過部の残部を、後席への送風空気が通過するようになっている。また、暖房用熱交換器の上流側および下流側の空気流路を車両左右方向に並列に3分割し、この3分割流路のうち、中央部の流路を後席用とし、左右両側の流路を前席の運転席側流路および助手席側流路としている。そして、暖房用熱交換器の下流側では、この3分割流路は吹出モード切替ドアの設置部まで並行して延びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の装置においては、暖房用熱交換器の空気通過部の一部を後席への送風空気が通過するため、その分前席への送風空気が通過するための空気通過部が減少し、それにより通風抵抗が増加して前席への吹出風量が減少してしまうという問題がある。
【0005】
また、暖房用熱交換器下流側の各流路の通風面積を、前席側へのみ空気を吹き出す一般的な空調装置と比較した場合、従来装置では3分割流路が並行しているため、後席用流路の分だけ前席用流路の通風面積が減少し、それにより通風抵抗が増加して前席への吹出風量が減少してしまうという問題が生じる。
【0006】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、車室内の前席側および後席側に空調空気を吹き出すようにした車両用空調装置において、暖房用熱交換器の空気通過部のうち、前席への送風空気が通過する部分を増加可能にして、前席の吹出風量を十分確保できるようにすることを目的とする。また、暖房用熱交換器下流側の前席用流路の通風面積の減少を回避して、前席への各吹出風量を十分確保できるようにすることを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷房用熱交換器(12)と暖房用熱交換器(13)とを備え、車室内の前席側および後席側に空調空気を吹き出すようにした車両用空調装置において、
暖房用熱交換器(13)の空気通過部が、前席用空気通過部(16)と後席用空気通過部(17)とに分割され、前記後席用空気通過部(17)の通風面積割合が前記前席用空気通過部(16)の通風面積割合より少なくなっており、
前記暖房用熱交換器(13)に導入される温水入口(13b)が前記後席用空気通過部(17)側に設けられ、温水出口(13c)が前記前席用空気通過部(16)側に設けられており、
前記暖房用熱交換器(13)は、前記温水入口(13b)側から前記温水出口(13c)側に向かって温水が一方向に流れる一方向流れタイプであることを特徴とする。
【0008】
これによると、温水出口よりも温水温度が高い温水入口を、後席用空気通過部側に配置しているため、後席の吹出空気は前席の吹出空気よりも効率よく加熱される。そのため、後席用空気通過部の通風面積割合を少なくし、その分前席用空気通過部の通風面積割合を多くして、前席の通風抵抗を減少させて前席への吹出風量を増加させることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、暖房用熱交換器(13)の下流側に、前席用空気通過部(16)を通過した空気を車室内の前席側へ導く前席用空気流路(23a、23b)と、後席用空気通過部(17)を通過した空気を車室内の後席側へ導く後席用空気流路(37)とを備え、前席用空気流路(23a、23b)の向きを、暖房用熱交換器(13)の直後の部位で、後席用空気流路(37)から遠ざかる方向に設定したことを特徴とする。
【0011】
これによると、前席用空気流路は後席用空気流路の影響を受けず、従って前席用空気流路の通風面積は、前席側へのみ空気を吹き出す一般的な空調装置と同等になり、通風面積の減少を回避して前席への吹出風量を十分確保することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、暖房用熱交換器(13)は、温水入口(13b)が下方に配置されるとともに、温水出口(13c)が上方に配置されることを特徴とする。
【0013】
これによると、温水は下方から上方に流れるため、温水中の気泡は効率よく暖房用熱交換器から排出される。従って、暖房用熱交換器内部に気泡が溜まることによる不具合(音の発生、暖房能力の低下)を防止することができる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本実施形態による車両用空調装置の空調ユニット部の側面断面図、図2は平面図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のC矢視図、図5はヒータコアの表面温度の特性図であり、車両用空調装置の通風系は、大別して、空調ユニット10と、この空調ユニット10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)との2つの部分に分かれている。
【0016】
送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
【0017】
送風機ユニットは周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱とこの内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。 空調ユニット10部は、具体的には1つの共通の空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13を両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調ユニット10部は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後、左右方向および上下方向に対して、図1、2の矢印で示す搭載方向で配置されている。
【0018】
空調ケース11の、最も車両前方側の部位の側面には空気入口14が形成されている。この空気入口14には、図2、3の矢印Bに示すように前述の送風機ユニットの送風機のケース出口からの送風空気が流入する。本例の車両用空調装置は左ハンドル車への適用例を示しているので、空気入口14には矢印Bのごとく車両右側から送風空気が流入する。
【0019】
空調ケース11内において空気入口14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように略垂直に配置されている。従って、蒸発器12の車両上下方向に延びる前面に空気入口14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却するものである。
【0020】
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は空調ケース11内の下方側において、略垂直に、より具体的には上端が車両後方側に若干量後退するように傾斜して縦置き配置されている。なお、蒸発器12の両左右方向の幅寸法は、図2に示すように空調ケース11の幅寸法と略同等に設計されている。図2にヒータコア13は図示しないが、ヒータコア13の車両左右方向の幅寸法も空調ケース11の幅寸法と略同等に設計されている。
【0021】
ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。ヒータコア13は周知のごとく温水が通過する偏平チューブとこれに接合されたコルゲートフィンとからなる熱交換用コア部13aを有している。この熱交換用コア部13aの下端に入口タンク(温水入口)13bが設けられ、熱交換用コア部13aの上端に出口タンク(温水出口)13cが設けられ、エンジン冷却水は、入口タンク13bに流入した後、コア部13aのチューブ内を流れる際に空気と熱交換し、出口タンク13cで集合されて、エンジンの冷却水回路に戻される。なお、このヒータコア13は、入口タンク13b側から出口タンク13c側に向かって温水が一方向に流れる一方向流れタイプ(全パスタイプ)である。
【0022】
この熱交換用コア部13aの空気通過部は第1仕切り部材15により上側の前席用空気通過部16と下側の後席用空気通過部17とに仕切られている。ここで、第1仕切り部材15はヒータコア13の空気流れ上流側に配置され、かつ、空調ケース11内部空間の車両左右方向の全長にわたって延びるように形成されている。
【0023】
さらに、前席用空気通過部16は、図2、3に示すように第2仕切り部材18により車両左側に位置する運転席側空気通過部16aと車両右側に位置する助手席側空気通過部16bとに仕切られている。第2仕切り部材18は空調ケース11内部空間において車両左右方向の中央部に配置され、かつ、蒸発器12の直後の部位から後述の前席用吹出開口部に至る部位の全体にわたって配置される。
【0024】
従って、前席用空気通過部16は蒸発器12の直後の部位以降の全体が車両左右方向に2分割されている。なお、第1、第2仕切り部材15、18は、空調ケース11と別体であっても、空調ケース11と一体成形であってもよい。
【0025】
空調ケース11内の空気流路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる前席用冷風バイパス通路19a、19bが形成されている。前席用冷風バイパス通路19a、19bは第2仕切り部材18により運転席側と助手席側とに仕切られている。
【0026】
また、ヒータコア13と蒸発器12との間の部位には、平板状の前席用エアミックスドア20a、20bが、運転席側空気通過部16aと助手席側空気通過部16bに対応してそれぞれ配置されている。この前席用(運転席側および助手席側)エアミックスドア20a、20bは、ヒータコア13の熱交換用コア部13aの前席用空気通過部16(16a、16b)で加熱される温風と、前席用冷風バイパス通路19a、19bを通ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整する。
【0027】
前席用エアミックスドア20a、20bは水平方向(車両左右方向)に配置された回転軸21a、21bと一体に結合されており、この回転軸21a、21bを中心として車両上下方向に独立に回動可能になっている。この前席用エアミックスドア20a、20bは上記風量割合の調整により車室内前席の運転席側および助手席側への吹出空気温度を独立に調整する前席側温度調整手段をなす。
【0028】
回転軸21a、21bは、空調ケース11に回転自在に支持され、かつ回転軸21a、21bの一端部はそれぞれ空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サーボモータを用いた独立のアクチュエータ機構に別々に連結され、このアクチュエータ機構によりエアミックスドア20a、20bの回動位置を独立に調整するようになっている。
【0029】
一方、空調ケース11において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面22が空調ケース11に一体成形されている。この壁面22によりヒータコア13の直後から上方に向かう前席用温風通路23a、23bが形成されている。
【0030】
前席用温風通路23a、23bの下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路19a、19bの下流側と合流し、冷風と温風の混合を行う前席用空気混合部24a、24bを形成している。上記前席用温風通路23a、23bおよび前席用空気混合部24a、24bも第2仕切り部材18により運転席側と助手席側とに仕切られている。
【0031】
そして、空調ケース11の上面部において、前席用空気混合部24a、24bに隣接する部位に運転席側および助手席側のデフロスタ開口部25a、25bが開口している。このデフロスタ開口部25a、25bは空気混合部24a、24bから温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
【0032】
デフロスタ開口部25a、25bは運転席側および助手席側の平板状のデフロスタドア26a、26bにより開閉される。このデフロスタドア26a、26bは、空調ケース11の上面部近傍にて水平方向に配置された回転軸27a、27bを中心として回動するようになっている。
【0033】
デフロスタドア26a、26bはデフロスタ開口部25a、25bと連通口28a、28bを切替開閉する。この連通口28a、28bも運転席側と助手席側に仕切って設けられており、空気混合部24a、24bからの空調空気を後述の前席用フェイス開口部29a、29bと前席用フット開口部30a、30b側へ流すための通路となる。
【0034】
空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部25a、25bよりも車両後方側(乗員寄り)の部位にフェイス開口部29a、29bが設けられており、このフェイス開口部29a、29bは図示しないフェイスダクトを介して、計器盤上方側に配置されているフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口から車室内の運転席および助手席の乗員頭部に向けて風を吹き出す。
【0035】
次に、空調ケース11において、フェイス開口部29a、29bの下方側にフット開口部30a、30bが設けられている。このフット開口部30a、30bは、空調ケース11の左右両側の側面(図2参照)に開口しており、運転席および助手席の乗員足元に空気を吹き出す。
【0036】
上記のフェイス開口部29a、29bとフット開口部30a、30bとの間に平板状のフットフェイス切替用ドア31a、31bが回転軸32a、32bにより回動可能に配置されている。この切替用ドア31a、31bによりフェイス開口部29a、29bとフット開口部30a、30bの入口側通路33a、33bが切替開閉される。
【0037】
ここで、デフロスタドア26a、26bとフットフェイス切替用ドア31a、31bは、前席用吹出モード切替手段であって、運転席側のデフロスタドア26aとフットフェイス切替用ドア31aは、図示しないリンク機構を介して、サーボモータからなる共通のアクチュエータ機構に連結されて、このアクチュエータ機構により連動操作されるようになっている。
【0038】
同様に、助手席側のデフロスタドア26bとフットフェイス切替用ドア31bは、図示しないリンク機構を介して、サーボモータからなる共通のアクチュエータ機構に連結されて、このアクチュエータ機構により連動操作されるようになっている。
【0039】
次に、空調ケース11の内部においてヒータコア13の下方側部位に、蒸発器12からの冷風をヒータコア13をバイパスして通過させる後席用冷風バイパス通路34が形成されている。また、ヒータコア13の空気下流側部位には、後席用空気通過部17に対向するように固定仕切り部材35が配置され、この固定仕切り部材35にて前席用温風通路23a、23bと後席用温風通路37が隔てられている。この後席用温風通路37は、ヒータコア13の後席用空気通過部17の下流側を下方側に位置する後席用空気混合部38へ導く通路である。
【0040】
後席用冷風バイパス通路34と後席用空気混合部38の境界部には、後席用冷風バイパス通路34を一部遮るように、空調ケース11の底部から上方に突出した第1突起部46が形成され、後席用温風通路37と後席用空気混合部38の境界部には、後席用温風通路37を一部遮るように、固定仕切り部材35の位置から下方に延びる第2突起部47が形成されている。
【0041】
一方、ヒータコア13の上流側のうち、後席用空気通過部17側の部位に、平板状の後席用エアミックスドア39が回転軸40により回動可能に配置されている。この後席用エアミックスドア39は、ヒータコア13の後席用空気通過部17を通過する温風と後席用冷風バイパス通路34を通過する冷風との風量割合を調整して車室内後席側への吹出空気温度を調整する後席側温度調整手段を構成する。後席用温風通路37からの温風と後席用冷風バイパス通路34からの冷風は後席用空気混合部38において混合して所望温度の空気となる。
【0042】
後席用エアミックスドア39の回転軸40は水平方向(車両左右方向)に配置され、その一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サーボモータ等を用いた独立のアクチュエータ機構に連結され、このアクチュエータ機構により後席用エアミックスドア39の回動位置を調整するようになっている。
【0043】
後席用空気混合部38の下流側(車両後方側)には後席用フェイス開口部41と後席用フット開口部42が配置されている。本例では、図2に示すように車両左右方向の中央部に後席用フェイス開口部41が配置され、この後席用フェイス開口部41の左右両側に後席用フット開口部42が配置されている。
【0044】
そして、各開口部41、42内にはそれぞれバタフライドアからなる後席用吹出モード切替ドア43、44が回転軸45により回動可能に配置されている。ここで、複数(本例では3枚)の後席用吹出モード切替ドア43、44は1本の回転軸45に連結され、連動操作される。
【0045】
後席用空気混合部38で混合した所望温度の空気は、後席用吹出モード切替ドア43、44により選択された後席用のフェイス開口部41または後席用のフット開口部42に向かって車両後方側へ流れ、さらに、ここから図示しない接続ダクトを経て後席用のフェイス吹出口または後席用のフット吹出口から後席乗員の頭部側または足元側へ吹出す。
【0046】
後席用吹出モード切替ドア43、44の回転軸45は、空調ケース11に回転自在に支持され、かつ回転軸45の一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サーボモータを用いた独立のアクチュエータ機構に連結され、このアクチュエータ機構により後席用吹出モード切替ドア43、44の操作位置を切り替える。
【0047】
次に、上記構成において本実施形態の作動を吹出モードごとに説明する。
【0048】
(1)フェイスモード
前席側および後席側の吹出モードとしてフェイスモードが選ばれると、デフロスタドア26a、26bによりデフロスタ開口部25a、25bを閉じて連通口28a、28bを全開する。また、フットフェイス切替用ドア31a、31bは前席用フット開口部30a、30bの入口側通路33a、33bを全閉する。また、後席用吹出モード切替ドア43、44は、後席用のフェイス開口部41を開口し、後席用のフット開口部42を閉塞する。
【0049】
このとき、前席用エアミックスドア20a、20bを図1のa位置に操作すると、ヒータコア13の前席用空気通過部16を全閉し、前席用冷風バイパス通路19a、19bを全開する最大冷房状態が設定される。この状態において、送風機ユニットおよび冷凍サイクルが運転されると、送風機ユニットからの送風空気が空気入口14より流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
【0050】
最大冷房状態ではこの冷風がそのまま、前席用冷風バイパス通路19a、19bを通過して前席用空気混合部24a、24b、および連通口28a、28bを経て前席用フェイス開口部29a、29bへ向かい、前席用フェイス吹出口から前席乗員の頭部に向けて冷風が吹き出される。
【0051】
車室内吹出空気温度の制御のために、前席用エアミックスドア20a、20bを図1のa位置(最大冷房位置)から中間開度位置に操作すると、前席用エアミックスドア20a、20bの開度位置に従って冷風の大部分が前席用冷風バイパス通路19a、19bを通過し、残余の一部の冷風はヒータコア13の前席用空気通過部16に流入して加熱され、温風となり、前席用温風通路23a、23bを上昇する。そして、前席用冷風バイパス通路19a、19bの冷風と前席用温風通路23a、23bからの温風とが前席用空気混合部24a、24bにて混合され、所望温度に調整される。
【0052】
ここで、前席の運転席用エアミックスドア20aと助手席用エアミックスドア20bの開度位置を独立制御することにより、運転席側と助手席側への吹出温度を独立制御できる。
【0053】
一方、後席用エアミックスドア39を図1の1点鎖線位置に操作すると、ヒータコア13の後席用空気通過部17への空気流れが遮断され、後席用冷風バイパス通路34が全開されるので、後席側の最大冷房状態が設定される。この最大冷房状態では、蒸発器12出口からの冷風がそのまま、後席用冷風バイパス通路34を通過して後席用空気混合部38を経て後席用フェイス開口部41へ向かい、後席用フェイス吹出口から後席乗員の頭部に向けて冷風が吹き出される。
【0054】
後席用エアミックスドア39を図1の1点鎖線位置(最大冷房位置)から中間開度位置に操作すると、後席用エアミックスドア39の開度位置に従って冷風の大部分が後席用冷風バイパス通路34を通過し、残余の一部の冷風はヒータコア13の後席用空気通過部17に流入して加熱され、温風となる。そして、後席用冷風バイパス通路34からの冷風と、後席用温風通路37からの温風とが、後席用空気混合部38にて混合され、所望温度に調整される。
【0055】
従って、前席用エアミックスドア20a、20bと後席用エアミックスドア39の操作位置(回動位置)をそれぞれ独立に制御することにより、運転席側、助手席側、および後席側の3席のフェイス吹出空気温度を独立に制御できる。
【0056】
(2)バイレベルモード
デフロスタドア26a、26bを図1の実線位置に操作するとともに、フットフェイス切替用ドア31a、31bを図1の実線位置に操作して前席用フェイス開口部29a、29bと前席用フット開口部30a、30bの入口通路部30a、30bをともに開放する。
【0057】
また、後席用吹出モード切替ドア43、44は、後席用のフェイス開口部41および後席用のフット開口部42をともに開口する。
【0058】
バイレベルモードは、通常、春秋の中間シーズンで用いられるので、前席用エアミックスドア20a、20bが中間開度位置に操作され、所望温度に調整された風が、前席用フェイス開口部29a、29bと前席用フット開口部30a、30bの両方から車室内前席側の上下に同時に吹き出す。
【0059】
また、後席用エアミックスドア39を中間開度位置に操作することにより、後席側でも所望温度に調整された風をフェイス開口部41とフット開口部42の両方から車室内後席側の上下に同時に吹き出すことができる。
【0060】
従って、前席用エアミックスドア20a、20bと後席用エアミックスドア39の操作位置(回動位置)をそれぞれ独立に制御することにより、運転席側、助手席側、および後席側の3席の各吹出空気温度を独立に制御できる。
【0061】
(3)フットモード
デフロスタドア26a、26bは、図1の実線位置からデフロスタ開口部25a、25bを少量開放するとともに連通口28a、28bを開放(ほぼ全開)する位置に操作する。また、フットフェイス切替用ドア31a、31bは、前席用フェイス開口部29a、29bを閉塞し、前席用フット開口部30a、30bの入口通路部30a、30bを全開する位置に操作する。
【0062】
また、後席用吹出モード切替ドア43、44は、後席用のフェイス開口部41を閉塞し、後席用のフット開口部42を開口する位置に操作する。
【0063】
このとき、前席用エアミックスドア20a、20bを図1の一点鎖線位置bに操作すると、冷風バイパス通路19a、19bを全閉し、ヒータコア13の前席用空気通過部16を全開する最大暖房状態が設定される。この状態では、送風機ユニットからの送風空気が空気入口14より流入した後、蒸発器12を通過してヒータコア13の前席用空気通過部16に流入して加熱され、温風となる。この温風は前席用温風通路23a、23bを上昇して前席用空気混合部24a、24bに至り、ここから連通口28a、28bを経て前席用フット開口部30a、30bへ向かい、ここから前席乗員の足元部に向けて温風が吹き出される。
【0064】
また、このとき、後席用エアミックスドア39を図1の実線位置に操作して、後席用冷風バイパス通路34を全閉し、ヒータコア13の後席用空気通過部17を全開すると、後席側の最大暖房状態が設定される。この状態では、仕切り部材15の下方の後席側送風空気の全量がヒータコア13の後席用空気通過部17で加熱されて温風となり、この温風は後席用温風通路37、後席用空気混合部38を通過して後席用フット開口部42に向かう。さらに、この後席用フット開口部42から後席用のフット吹出口を経て後席乗員の足元部に向けて温風が吹き出される。
【0065】
前席用エアミックスドア20a、20bおよび後席用エアミックスドア39をそれぞれ独立に図1の一点鎖線位置(最大暖房位置)から任意の中間開度位置に操作すると、前席側および後席側の双方において冷風と温風との混合割合をそれぞれ独立に調整することができ、これにより、前席側と後席側のフット吹出空気温度を独立に制御できる。
【0066】
なお、フットモードでは、前席側において、デフロスタ開口部25a、25bからの吹出風量と前席用フット開口部30a、30bからの吹出風量との割合は通常、3対7程度の割合であるが、デフロスタドア26a、26bを、フットモードの場合よりデフロスタ開口部25a、25bの開口度合いが増加し、連通口28a、28bの開口度合いが減少する位置に操作すれば、デフロスタ開口部25a、25bからの吹出風量と前席用フット開口部30a、30bからの吹出風量との割合を5対5程度の割合にすることができる。
【0067】
これにより、フットモードよりも窓ガラスの曇り止め効果の高いフットデフロスタモードを設定できる。
【0068】
(4)デフロスタモード
デフロスタモードが選択されると、デフロスタドア26a、26bを図1の一点鎖線位置に操作して、デフロスタ開口部25a、25bを全開し、連通口28a、28bを閉塞する。そして、前席用エアミックスドア20a、20bを図1の一点鎖線位置(最大暖房位置)bに操作すれば、ヒータコア13の前席用空気通過部16で加熱された温風が前席用温風通路23a、23b、デフロスタ開口部25a、25bを通して、デフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスに向けて吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0069】
また、後席用吹出モード切替ドア43、44は、後席用のフェイス開口部41を閉塞し、後席用のフット開口部42を開口する位置に操作する。従って、この後席用フット開口部42から後席用のフット吹出口を経て後席乗員の足元部に向けて温風が吹き出される。
【0070】
次に、本実施形態の特徴について説明する。
【0071】
ヒータコア13のチューブ内を流れる温水は通過空気との熱交換によって温度が次第に低下する。ここで、本実施形態のヒータコア13は、入口タンク13b側から出口タンク13c側に向かって温水が一方向に流れる一方向流れタイプであるため、コア部13aの表面温度は、図5に示すように入口タンク13b側が高く出口タンク13c側が低くなる。
【0072】
そして、ヒータコア13の入口タンク13bが後席用空気通過部17側に配置されているため、コア部13aの表面温度は前席用空気通過部16よりも後席用空気通過部17が高くなる。従って、各空気通過部16、17の風量割合に合わせて、各空気通過部16、17の通風面積割合を設定すると、後席用空気通過部17を通過した空気の温度が、前席用空気通過部16を通過した空気の温度よりも高くなる。
【0073】
そこで、後席用空気通過部17の通風面積割合を少なくし、その分前席用空気通過部16の通風面積割合を多くすることにより、各空気通過部16、17を通過した空気の温度を等しくすることができる。そして、前席用空気通過部16の通風面積割合を多くすることにより、前席の通風抵抗を減少させて前席への吹出風量を増加させることができる。
【0074】
また、前席用温風通路(前席用空気流路の一部をなす)23a、23bはヒータコア13の直後から上方に延び、一方、後席用温風通路(後席用空気流路の一部をなす)37はヒータコア13の直後から車両後方側に向かってに延びている。すなわち、前席用温風通路23a、23bの向きを、ヒータコア13の直後の部位で、後席用温風通路37から遠ざかる方向に設定しているため、前席用温風通路23a、23bは後席用温風通路37の影響を受けず、従って前席用温風通路23a、23bの通風面積は、前席側へのみ空気を吹き出す一般的な空調装置と同等になり、前席への吹出風量を十分確保することができる。
【0075】
また、ヒータコア13の下方から温水を導入し、ヒータコア13の上方から温水を導出するようにしているため、温水中の気泡は効率よくヒータコア13から排出される。従って、ヒータコア13内部に気泡が溜まることによる不具合(音の発生、暖房能力の低下)を防止することができる。
【0076】
また、後席用冷風バイパス通路34を流れる冷風と、後席用温風通路37を流れる温風は、第1突起部46と第2突起部47とにより流れが乱され、従って、後席用空気混合部38内で冷風と温風が十分に混ざり合わされて、均一な温度分布の空気を得ることができる。
【0077】
また、蒸発器12からの凝縮水が後席用冷風バイパス通路34に流れ込んできたときには、その凝縮水を第1突起部46で堰き止めることにより、後席吹出口から水滴が吹き出すのを防止することができる。
【0078】
後席用冷風バイパス通路34と後席用空気混合部38の境界部には、空調ケース11の底部から上方に突出した第1突起部46が形成され、後席用温風通路37と後席用空気混合部38の境界部には、固定仕切り部材35の位置から下方に延びる第2突起部47が形成されている。
【0079】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、ヒータコア13の前席用空気通過部16を左右方向中央部の仕切り部材18により運転席側空気通過部16aと助手席側空気通過部16bとに仕切る場合について説明しているが、仕切り部材18を廃止して前席用空気通過部16を左右方向に仕切らない空調装置に本発明を適用してもよい。この場合は、ドア20a、20b、ドア26a、26b、ドア31a、31bおよびドア350a、350bは、いずれも左右方向に分割せず、一体ドアにすればよい。
【0080】
また、仕切り部材18を下方へ延ばして、後席用冷風バイパス通路34や後席用温風通路37等を左右に仕切構造とし、前席左右および後席左右の4つの吹出空気温度を独立に制御する空調装置に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用空調装置の空調ユニット部の側面断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のC矢視図である。
【図5】ヒータコアの表面温度の特性図である。
【符号の説明】
12…蒸発器(冷房用熱交換器)、13…ヒータコア(暖房用熱交換器)、
13b…入口タンク(温水入口)、13c…出口タンク(温水の出口)、
16…前席用空気通過部、17…後席用空気通過部。
Claims (3)
- 空気を冷却する冷房用熱交換器(12)と、温水を熱源として前記冷房用熱交換器(12)を通過後の空気を加熱する暖房用熱交換器(13)とを備え、車室内の前席側および後席側に空調空気を吹き出すようにした車両用空調装置において、
前記暖房用熱交換器(13)の空気通過部が、前席用空気通過部(16)と後席用空気通過部(17)とに分割され、前記後席用空気通過部(17)の通風面積割合が前記前席用空気通過部(16)の通風面積割合より少なくなっており、
前記暖房用熱交換器(13)に導入される温水入口(13b)が前記後席用空気通過部(17)側に設けられ、温水出口(13c)が前記前席用空気通過部(16)側に設けられており、
前記暖房用熱交換器(13)は、前記温水入口(13b)側から前記温水出口(13c)側に向かって温水が一方向に流れる一方向流れタイプであることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記暖房用熱交換器(13)の下流側に、前記前席用空気通過部(16)を通過した空気を車室内の前席側へ導く前席用空気流路(23a、23b)と、前記後席用空気通過部(17)を通過した空気を車室内の後席側へ導く後席用空気流路(37)とを備え、
前記前席用空気流路(23a、23b)の向きを、前記暖房用熱交換器(13)の直後の部位で、前記後席用空気流路(37)から遠ざかる方向に設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記暖房用熱交換器(13)は、前記温水入口(13b)が下方に配置されるとともに、前記温水出口(13c)が上方に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
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