JP2005219574A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 後席側バイレベルモード時に、フェイス側の吹出空気温度がフット側の吹出空気温度より高くなることを防止することが可能な車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】 後席用冷風バイパス通路69の出口部69aに傾斜部材100を形成し、バイパス通路69を通過した冷風の大部分を後席用空気混合部74の温風が流入する上部側に向かわせて温風との衝突角度を増大させ、冷風と温風との混合を確実に行なっている。
また、後席用冷風バイパス通路69を通過した冷風の一部を、切欠部101を介して後席用センタフェイス開口部75に直行させ、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度を後席用フット吹出口83に流れる空気温度より適度に低下させている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、空調ユニットのフェイス開口部およびフット開口部への配風構造に関する。
従来技術として、例えば、下記特許文献1に開示された車両用空調装置がある。この車両用空調装置は、ヒータコアを通過した温風とヒータコア下方側の後席用冷風バイパス通路を通過した冷風とを混合して、後席用のフェイス開口部とフット開口部に送風するようになっている。
下記特許文献1には、後席用フェイス開口部と後席用フット開口部の位置関係については具体的に記述されていない。
一般的には、車室内後席の乗員頭部に向かって空調風を吹き出すフェイス吹出口が、後席乗員足元に向かって空調風を吹き出すフット吹出口より上方に配置され、空調ユニットにおける後席用フェイス開口部と後席用フット開口部とは、開口部と吹出口とのダクト等による接続に対応するため、両吹出口の位置関係を考慮して設定される場合が多い。
したがって、空調ユニットの後面側において後席用フェイス開口部を後席用フット開口部の上方に配置したり、後席用フェイス開口部を空調ユニットの後面側に配置するとともに、後席用フット開口部を空調ユニットの下面側に配置したりすることが一般的である。
すなわち、ヒータコアと、ヒータコアの下方側に配置された後席用冷風バイパス通路との位置関係を基準に換言すれば、後席用フェイス開口部は、後席用フット開口部より、ヒータコアと後席用冷風バイパス通路との並び方向におけるヒータコア側に配設されることが一般的である。
特開2001−10327号公報
しかしながら、上記従来技術の車両用空調装置では、後席への吹出モードとしてバイレベルモードが設定されたときに、冷風と温風とが充分混合する前に両開口部に流入すると、前記並び方向におけるヒータコア側に配置された後席用フェイス開口部に温風が比較的多量に流入し、前記並び方向における後席用冷風バイパス通路側に配置された後席用フット開口部に冷風が比較的多量に流入しやすい。
すなわち、車室内後席において、フェイス吹出口からの吹出空気温度がフット吹出口からの吹出空気温度より高くなってしまうという問題を生じる。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、バイレベルモード時に、フェイス側の吹出空気温度がフット側の吹出空気温度より高くなることを防止することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
空調ケース(11)と、
空調ケース(11)内に設けられ、空調ケース(11)内を流れる空気を加熱する暖房用熱交換器(13、13A)と、
空調ケース(11)内に設けられ、暖房用熱交換器(13、13A)をバイパスして空気を流すバイパス通路(69)と、
暖房用熱交換器(13、13A)を通過する温風とバイパス通路(69)を通過する冷風との風量割合を調節する風量割合調節手段(70)と、
空調ケース(11)内に設けられ、風量割合調節手段(70)により風量割合を調節された温風と冷風とを混合する冷温風混合領域(74)と、
冷温風混合領域(74)に開口し、冷温風混合領域(74)の空気を車室内の乗員頭部に向けて吹き出すためのフェイス開口部(75)と、
冷温風混合領域(74)に開口し、冷温風混合領域(74)の空気を車室内の乗員足元に向けて吹き出すためのフット開口部(83)とを備え、
フェイス開口部(75)が、フット開口部(83)より、暖房用熱交換器(13、13A)とバイパス通路(69)との並び方向における暖房用熱交換器(13、13A)側に配設された車両用空調装置において、
バイパス通路(69)の出口部(69a)に、バイパス通路(69)を通過した冷風を、冷温風混合領域(74)の前記並び方向における暖房用熱交換器(13、13A)側に指向させる指向部材(100)が形成されていることを特徴としている。
これによると、冷温風混合領域(74)の前記並び方向における暖房用熱交換器(13、13A)側、すなわち、冷温風混合領域(74)の温風が流入する側に、バイパス通路(69)を通過した冷風を指向させて、冷風と温風との混合を確実に行なうことができる。したがって、フェイス開口部(75)に流れる空気温度がフット吹出口(83)に流れる空気温度より高くなることを防止することが可能である。
また、請求項2に記載の発明では、フェイス開口部(75)とフット開口部(83)とは、前記並び方向に直交する方向において異なる位置に配設されており、指向部材(100)には、バイパス通路(69)を通過した冷風を、バイパス通路(69)の出口部(69a)からフェイス開口部(75)まで直進させる通風路(101)が形成されていることを特徴としている。
これによると、バイパス通路(69)を通過した冷風の一部を、通風路(101)を介してフェイス開口部(75)に直行させ易い。したがって、フェイス開口部(75)に流れる空気温度をフット吹出口(83)に流れる空気温度より適度に低下させ、頭寒足熱型の快適な温度分布を得ることが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、通風路(101)は、前記並び方向高さが指向部材(100)の前記並び方向高さと同等であることを特徴としている。
これによると、通風路(101)は指向部材(100)の高さ方向の全域に形成されていることになる。したがって、バイパス通路(69)を通過した冷風の一部を、通風路(101)を介してフェイス開口部(75)に確実に直行させ易い。
また、請求項4に記載の発明では、通風路(201)は、前記並び方向高さが指向部材(101)の前記並び方向高さより小さいことを特徴としている。
これによると、通風路(201)は指向部材(100)の高さ方向の一部に形成されていることになる。したがって、通風路(101)の形成高さに応じて、バイパス通路(69)からフェイス開口部(75)に直行する冷風量を制御し易い。
また、請求項5に記載の発明では、通風路(101)は、前記並び方向に直交する方向において、全体がフェイス開口部(75)の開口範囲内に形成されていることを特徴としている。
これによると、通風路(101)を介してフェイス開口部(75)側に直行する冷風を、確実にフェイス開口部(75)に流入させ易い。
また、請求項6に記載の発明では、通風路(301)は、前記並び方向に直交する方向において、一部のみがフェイス開口部(75)の開口範囲内に形成されていることを特徴としている。
これによると、通風路(101)を介してフェイス開口部(75)側に直行する冷風のうち、一部のみをフェイス開口部(75)に流入させ易い。したがって、フット吹出口(83)に流れる空気温度に対してフェイス開口部(75)に流れる空気温度が低下し過ぎないように制御し易い。
また、請求項7に記載の発明では、
バイパス通路(69)は、暖房用熱交換器(13、13A)の下方側に配置され、
フェイス開口部(75)は、冷温風混合領域(74)の空気を車室内の後席乗員頭部に向けて吹き出すための後席用フェイス開口部(75)であり、
フット開口部(83)は、冷温風混合領域(74)の空気を車室内の後席乗員足元に向けて吹き出すための後席用フット開口部(83)であることを特徴としている。
後席用フェイス開口部(75)および後席用フット開口部(83)を備える車両用空調装置においては、前席用と後席用の吹出温度制御を独立して行なおうとすると、暖房用熱交換器(13、13A)の上方側に前席用のバイパス通路(19)が、暖房用熱交換器(13、13A)の下方側に後席用のバイパス通路(69)が配置されることが多い。したがって、本発明を適用することにより、後席の吹出モードをバイレベルモードに設定したときに、フェイス側の吹出空気温度がフット側の吹出空気温度より高くなることを容易に防止することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明を適用した第1の実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の上面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は図2のC−C線要部断面図である。
本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、空調ユニット10と、この空調ユニット10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)との2つの部分に分かれている。
送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニットは周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱とこの内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。
図1に示すように、空調ユニット10は、図示しない分割面により分割形成された本体部11aと、本体部11aの左右両側に配置されたサイドダクト部11bとにより構成された樹脂製の空調ケース11を備えている。
空調ユニット10は、共通の空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13を両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後、左右方向および上下方向に対して、図1〜3の矢印で示す搭載方向で配置されている。
図2に示すように、空調ケース11本体部11aの、最も車両前方側の部位の側面には空気入口14が形成されている。この空気入口14には、前述の送風機ユニットの送風機ケース出口からの送風空気が流入する。本例の車両用空調装置は左ハンドル車への適用例を示しているので、空気入口14には車両右側から送風空気が流入する。
本体部11a内において空気入口14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で本体部11a内通路を横断するように略垂直に配置されている。従って、蒸発器12の車両上下方向に延びる前面に空気入口14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却するものである。
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は本体部11a内の下方側において、車両前方側に若干量傾斜して配置されている。
ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。ヒータコア13は周知のごとく温水が通過する偏平チューブとこれに接合されたコルゲートフィンとからなる熱交換用コア部13aを有している。
ヒータコア13の空気流れ下流側(車両後方側)には、補助ヒータ13Aが隣接配置されている。補助ヒータ13Aは、ヒータコア13を流通する冷却水が低温でありヒータコア13を通過する空気を充分に加熱できないときに通電され、不足分の熱量を空気に与える電気ヒータである。ヒータコア13と補助ヒータ13Aとで本実施形態における暖房用熱交換器を構成している。
なお、蒸発器12、ヒータコア13および補助ヒータ13Aの左右方向の幅寸法は、空調ケース11本体部11aの幅寸法と略同等に設計されている。そして、ヒータコア13の熱交換用コア部13aおよび補助ヒータ13Aの空気流路は仕切り部材15により上側の前席用流路16と下側の後席用流路17とに仕切られている。
ここで、仕切り部材15はヒータコア13の空気流れ上流側に配置され、かつ、空調ケース11本体部11a内部空間の車両左右方向の全長にわたって延びるように形成されている。なお、仕切り部材15は、本体部11aと別体であっても、本体部11aと一体成形であってもよい。
本体部11aの空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる前席用冷風バイパス通路19が形成されている。
また、ヒータコア13と蒸発器12との間の部位には、フィルム状の前席用エアミックスドア20が配置されている。
そして、前席用冷風バイパス通路19の上端部と前席用流路16の下端部のいずれか一方、(例えば、前席用冷風バイパス通路19側)に駆動軸21aを回転可能に配置するとともに、他方(例えば、前席用流路16側)に従動軸21bを回転可能に配置し、所定の開口パターンを有するフィルムドア(前席用エアミックスドア20)の上下の両端部を駆動軸21aと従動軸21bとに連結している。
そして、駆動軸21aにはサーボモータ等からなる電気駆動装置(図示せず)を連結して、この電気駆動装置により駆動軸21aを正逆両方向に回転させるようになっている。また、駆動軸21aと従動軸21bとの間をワイヤ、ベルト等の連動機構により連結しており、駆動軸21aが回転すると従動軸21bが連動して回転するようになっている。この前席用エアミックスドア20は上記風量割合の調整により車室内前席への吹出空気温度を調整する前席側温度調整手段をなす。
空調ケース11本体部11aにおいて、ヒータコア13、補助ヒータ13Aの空気下流側(車両後方側)の部位には、補助ヒータ13Aとの間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面22が本体部11aに一体成形されている。この壁面22によりヒータコア13および補助ヒータ13Aの前席用流路16直後から上方に向かう前席用温風通路23が形成されている。
前席用温風通路23の下流側(上方側)はヒータコア13および補助ヒータ13Aの上方部において前席用冷風バイパス通路19の下流側と合流し、冷風と温風の混合を行なう前席用空気混合部24を形成している。
空調ケース11本体部11aの車両後方面部において、前席用空気混合部24より車両後方側(乗員寄り)の部位に前席用センタフェイス開口部25が設けられており、この前席用センタフェイス開口部25は図示しない前席用センタフェイスダクトを介して、計器盤上方側略中央に配置されている前席用センタフェイス吹出口に接続され、この前席用センタフェイス吹出口から車室内前席の乗員頭部に向けて風を吹き出す。
前席用センタフェイス開口部25は平板状の前席用センタフェイスドア26により開閉される。この前席用センタフェイスドア26は、本体部11aの後面部近傍にて水平方向に配置された回転軸26aを中心として回動するようになっている。
空調ケース11本体部11aの上面部において、前席用空気混合部24より上方側の部位にインダイレクト開口部27が設けられており、このインダイレクト開口部27は図示しないインダイレクトダクトを介して、計器盤上面略中央に配置されているインダイレクト吹出口に接続され、このインダイレクト吹出口から車室内に向けて風を吹き出す。
このインダイレクト開口部にはドアは配設しておらず、図示しないインダイレクト吹出口に設けられた開閉ドア手段が乗員に開操作されることにより、前席用空気混合部24の空気が直接車室内に吹き出されるようになっている。
空調ケース11本体部11aの左右方向両側面部の外側には、前述したように、サイドダクト部11bが設けられている。サイドダクト部11bは断面が略コの字形状をなし、図3に示すように、上下方向に延設されている。サイドダクト部11b内は、本体部11a両側面部において前席用空気混合部24の側方側の部位に設けられた連通口28により、前席用空気混合部24と連通している。
サイドダクト部11bの上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部29が開口している。このデフロスタ開口部29は前席用空気混合部24から連通口28を介して空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
デフロスタ開口部29は平板状のデフロスタドア30により開閉される。このデフロスタドア30は、空調ケース11サイドダクト部11bの上面部近傍にて水平方向に配置された回転軸30aを中心として回動するようになっている。
サイドダクト部11bの上面部において、デフロスタ開口部29よりも車両後方側の部位には前席用サイドフェイス開口部31が開口している。この前席用サイドフェイス開口部31も前席用空気混合部24から連通口28を介して空調空気が流入するものであって、図示しない前席用サイドフェイスダクトを介して、計器盤左右両端部の上方側に配置されている前席用サイドフェイス吹出口に接続され、この吹出口から、車室内前席の乗員頭部側または車両側面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
前席用サイドフェイス開口部31は平板状の前席用サイドフェイスドア32により開閉される。この前席用サイドフェイスドア32は、空調ケース11サイドダクト部11bの上面部近傍にて水平方向に配置された回転軸32aを中心として回動するようになっている。
空調ケース11サイドダクト部11bの側面部において、最下方部位には前席用フット開口部33が設けられている。この前席用フット開口部33も前席用空気混合部24から連通口28を介して空調空気が流入するものであって、図示しない前席用フットダクトを介して、前席用フット吹出口に接続され、この吹出口から、車室内前席の乗員足元に向けて風を吹き出す。
前席用フット開口部33は平板状の前席用フットドア34により開閉される。この前席用フットドア34は、空調ケース11サイドダクト部11bの略中央部にて水平方向に配置された回転軸34aを中心として回動するようになっている。
ここで、前席用センタフェイスドア26、デフロスタドア30、前席用サイドフェイスドア32および前席用フットドア34は、前席用吹出モード切替手段であって、各ドア26、30、32、34は、図示しないリンク機構を介して、サーボモータ等からなる共通のアクチュエータ機構に連結されて、このアクチュエータ機構により連動操作されるようになっている。
図2に示すように、空調ケース11本体部11aの内部においてヒータコア13および補助ヒータ13Aの下方側部位に、蒸発器12出口からの冷風を、ヒータコア13、補助ヒータ13Aをバイパスして通過させる後席用冷風バイパス通路69が形成されている。後席用冷風バイパス通路69は本実施形態におけるバイパス通路である。
また、補助ヒータ13Aの空気下流側部位には、ヒータコア13上流側の仕切り部材15に対応する位置に、回転軸68を中心として回動する仕切りドア67が配置されている。この仕切りドア67が回動上端にあるときには、仕切りドア67が前席用温風通路23と後席用温風通路73とを隔離するようになっている。この後席用温風通路73は、ヒータコア13、補助ヒータ13Aの後席用流路17の下流側を下方側に位置する後席用空気混合部74へ導く通路である。
一方、ヒータコア13の上流側のうち、後席用流路17側の部位に、平板状の後席用エアミックスドア70が回転軸71により回動可能に配置されている。この後席用エアミックスドア70はヒータコア13および補助ヒータ13Aの後席用流路17を通過する温風と後席用冷風バイパス通路69を通過する冷風との風量割合を調整して車室内後席側への吹出空気温度を調整する後席側温度調整手段を構成しており、本実施形態における風量割合調節手段である。
後席用温風通路73からの温風と後席用冷風バイパス通路69からの冷風は後席用空気混合部74において混合して所望温度の空気となる。後席用空気混合部74は本実施形態における冷温風混合領域である。
後席用冷風バイパス通路69の出口部69aには、後席用冷風バイパス通路69を通過した冷風を、後席用空気混合部74の上方側部(ヒータコア13および補助ヒータ13Aと後席用冷風バイパス通路69との並び方向におけるヒータコア13および補助ヒータ13A側)方向に向かわせるための傾斜部材100が、本体部11aに一体成形されている。傾斜部材100は、本実施形態における指向部材である。
後席用冷風バイパス通路69の出口部69aに傾斜部材100が形成されていることで、後席用冷風バイパス通路69の通路断面積は、上流側から下流側まで略同一となっており、後席用冷風バイパス通路69を通過する冷風の速度を低下させることなく、後席用空気混合部74に流入する温風に略対向する方向から(大きな角度で)衝突させて、冷温風の混合を確実に行なうことができるようになっている。
なお、後席用エアミックスドア70の回転軸71は水平方向(車両左右方向)に配置され、その一端部は空調ケース11本体部11aの外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サーボモータ等を用いたアクチュエータ機構に連結され、このアクチュエータ機構により後席用エアミックスドア70の回動位置を調整するようになっている。
後席用空気混合部74の車両後方側の部位には後席用センタフェイス開口部(本実施形態におけるフェイス開口部に相当)75が配置されている。この後席用センタフェイス開口部75は図示しない後席用センタフェイスダクトを介して、後席用センタフェイス吹出口に接続され、この後席用センタフェイス吹出口から車室内後席の乗員頭部に向けて風を吹き出す。
後席用センタフェイス開口部75は平板状の後席用センタフェイスドア76により開閉される。この後席用センタフェイスドア76は、本体部11aの後面部近傍にて水平方向に配置された回転軸76aを中心として回動するようになっている。
空調ケース11本体部11aの下面部において、後席用空気混合部74より下方側の部位に後席用フット開口部(本実施形態におけるフット開口部に相当)83が設けられている。この後席用フット開口部83も後席用空気混合部74から空調空気が流入するものであって、図示しない後席用フットダクトを介して、後席用フット吹出口に接続され、この吹出口から、車室内後席の乗員足元に向けて風を吹き出す。
後席用フット開口部83は平板状の後席用フットドア84により開閉される。この後席用フットドア84は、空調ケース11本体部11aの下面部近傍にて水平方向に配置された回転軸84aを中心として回動するようになっている。
上述したように、後席用センタフェイス開口部75が後席用空気混合部74の後方側に配置され、後席用フット開口部83が後席用空気混合部74の下方側に配置されている。すなわち、後席用センタフェイス開口部75は、後席用フット開口部83より、ヒータコア13および補助ヒータ13Aと後席用冷風バイパス通路69との並び方向におけるヒータコア13および補助ヒータ13A側に配置されている。
また、図4に示すように、後席用センタフェイス開口部75と後席用フット開口部83とは、車両左右方向(ヒータコア13および補助ヒータ13Aと後席用冷風バイパス通路69との並び方向に直交する方向)において異なる位置に配設されている。具体的には、後席用センタフェイス開口部75は、車両幅方向における本体部11aの中央に、後席用フット開口部83は、車両幅方向(左右方向)における本体部11aの両端部に配置されている。
一方、後席用冷風バイパス通路69の出口部69aに形成された傾斜部材100には、車両幅方向における後席用センタフェイス開口部75に対応する位置に、傾斜部材100の上下高さ方向全域に渡る切欠部101が形成されている。
切欠部101は、全体が、車両左右方向における後席用センタフェイス開口部75の開口範囲内に配置され、この切欠部101を介して後席用冷風バイパス通路69の出口部69aから流出した冷風の一部が、後席用センタフェイス開口部75まで直進できるようになっている。傾斜部材100の切欠部101は、本実施形態における通風路である。
なお、上述の本実施形態の要部構成は、左右対称構造をなしているので、図4では、図2のC−C線断面のうち、車両左方側の部位のみ図示している。また、図4では、各開口部75、83を開閉する各ドア76、84の図示を省略している。
本体部11aの後方側側面部には、後席用サイドフェイス開口部81が開口している。この後席用サイドフェイス開口部81も後席用空気混合部74から空調空気が壁部22の下端を回り込んで流入するものであって、図3に示す連通路81aおよび図示しない後席用サイドフェイスダクトを介して、Bピラー(センターピラー)に配置されている後席用サイドフェイス吹出口に接続され、この吹出口から、車室内後席の乗員頭部側に向けて風を吹き出すようになっている。
ここで、後席用センタフェイスドア76および後席用フットドア84は、後席用吹出モード切替手段であって、各ドア76、84は、図示しないリンク機構を介して、サーボモータ等からなる共通のアクチュエータ機構に連結されて、このアクチュエータ機構により連動操作されるようになっている。
次に、上記構成に基づき本実施形態の車両用空調装置の作動について説明する。
前席側および後席側の吹出モードとしてフェイスモードが選ばれると、デフロスタドア30によりデフロスタ開口部29が閉塞され、前席用フットドア34が前席用フット開口部33を閉塞する。また、前席用センタフェイスドア26が前席用センタフェイス開口部25を開口し、前席用サイドフェイスドア32が前席用サイドフェイス開口部31を開口する。さらに、後席用センタフェイスドア76が後席用センタフェイス開口部75を開口し、後席用フットドア84が後席用フット開口部83を閉塞する。
このとき、前席用エアミックスドア20が操作され、ヒータコア13の前席用流路16を全閉し、前席用冷風バイパス通路19を全開すると最大冷房状態が設定される。この状態において、図示しない送風機ユニットおよび冷凍サイクルが運転されると、送風機ユニットからの送風空気が空気入口14より流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
最大冷房状態では、この冷風がそのまま前席用冷風バイパス通路19を通過して前席用空気混合部24を経て前席用センタフェイス開口部25へ向かい、前席用センタフェイス吹出口から前席乗員の頭部に向けて冷風が吹き出す。また、前席用冷風バイパス通路19を通過した冷風は、連通口28を介してサイドダクト部11b内に流入して前席用サイドフェイス開口部31へ向かい、前席用サイドフェイス吹出口から前席乗員の頭部に向けて冷風が吹き出す。
車室内吹出空気温度の制御のために、前席用エアミックスドア20を最大冷房位置から中間開度位置に操作すると、前席用エアミックスドア20の開度状態に従って冷風の大部分が前席用冷風バイパス通路19を通過し、残余の一部の冷風はヒータコア13および補助ヒータ13Aの前席用流路16に流入して加熱され、温風となり、前席用温風通路23を上昇する。そして、前席用冷風バイパス通路19からの冷風と前席用温風通路23からの温風とが前席用空気混合部24にて混合され、所望温度に調整される。
一方、後席用エアミックスドア70を図2の二点鎖線位置に操作すると、ヒータコア13、補助ヒータ13Aの後席用流路17への空気流れが遮断され、後席用冷風バイパス通路69が全開されるので、後席側の最大冷房状態が設定される。この最大冷房状態では、蒸発器12出口からの冷風がそのまま、後席用冷風バイパス通路69を通過して後席用空気混合部74を経て後席用センタフェイス開口部75および後席用サイドフェイス開口部81へ向かい、後席用センタフェイス吹出口および後席用サイドフェイス吹出口から後席乗員の頭部に向けて冷風が吹き出す。
後席用エアミックスドア70を図2の二点鎖線位置(最大冷房位置)から中間開度位置に操作すると、後席用エアミックスドア70の開度位置に従って後席用冷風バイパス通路69からの冷風と、後席用温風通路73からの温風との風量割合を調整でき、後席用空気混合部74にて冷風と温風が混合され、所望温度に調整できる。
したがって、前席用エアミックスドア20と後席用エアミックスドア70の操作位置をそれぞれ独立に制御することにより、前席と後席とのフェイス吹出空気温度を独立に制御できる。
次に、前席側および後席側の吹出モードとしてバイレベルモードが選ばれると、デフロスタドア30によりデフロスタ開口部29が閉塞され、前席用フットドア34が前席用フット開口部33を開口する。また、前席用センタフェイスドア26が前席用センタフェイス開口部25を開口し、前席用サイドフェイスドア32が前席用サイドフェイス開口部31を開口する。さらに、後席用センタフェイスドア76および後席用フットドア84が、後席用センタフェイス開口部75および後席用フット開口部83をともに開口する。
バイレベルモードは、一般的に春秋等の中間シーズンに多用され、前席用エアミックスドア20が中間開度位置に操作されて、所望温度に調整された風が、前席用センタフェイス開口部25、前席用サイドフェイス開口部31および前席用フット開口部33から車室内前席側の上下に同時に吹き出す。
また、後席用エアミックスドア70を中間開度位置に操作することにより、後席側でも所望温度に調整された風を、後席用センタフェイス開口部75、後席用サイドフェイス開口部81および後席用フット開口部83から車室内後席側の上下に同時に吹き出すことができる。なお、このときの後席用センタフェイス開口部75および後席用フット開口部83への風の流れについては、後で詳述する。
次に、前席側および後席側の吹出モードとしてフットモードが選ばれると、デフロスタドア30によりデフロスタ開口部29が少量開放され、前席用フットドア34が前席用フット開口部33を全開する。また、前席用センタフェイスドア26が前席用センタフェイス開口部25を閉塞し、前席用サイドフェイスドア32が前席用サイドフェイス開口部31を少量開口する。さらに、後席用センタフェイスドア76が後席用センタフェイス開口部75を閉塞し、後席用フットドア84が後席用フット開口部83を全開する。
フットモードでは主に温風が必要とされることが多い。そして最大暖房状態が設定されると、前席用エアミックスドア20が操作され、前席用冷風バイパス通路19を全閉し、ヒータコア13、補助ヒータ13Aの前席用流路16を全開する。この状態では、送風機ユニットからの送風空気が空気入口14より流入した後、蒸発器12を通過してヒータコア13の前席用流路16に流入して加熱され、温風となる。この温風は前席用温風通路23を上昇して前席用空気混合部24に至り、ここから連通口28を経て前席用フット開口部33へ向かい、前席乗員の足元部に向けて温風が吹き出される。
また、連通口28から流入した温風の一部は、デフロスタ開口部29および前席用サイドフェイス開口部31へ向かい、車両前面および側面の窓ガラスに向けて吹き出される。
また、このとき、後席用エアミックスドア70を図2の実線位置に操作して、後席用冷風バイパス通路69を全閉し、ヒータコア13および補助ヒータ13Aの後席用流路17を全開すると、後席側の最大暖房状態が設定される。この状態では、仕切り部材15の下方の後席側送風空気の全量がヒータコア13および補助ヒータ13Aの後席用流路17で加熱されて温風となり、この温風は後席用温風通路73、後席用空気混合部74を通過して後席用フット開口部83に向かう。さらに、この後席用フット開口部83から後席用のフット吹出口を経て後席乗員の足元部に向けて温風が吹き出す。
前席用エアミックスドア20および後席用エアミックスドア70をそれぞれ独立に最大暖房位置から任意の中間開度位置に操作すると、前席側および後席側の双方において冷風と温風との混合割合をそれぞれ独立に調整することができ、これにより、前席側と後席側のフット吹出空気温度を独立に制御できる。
なお、フットモードでは、前席側において、デフロスタ開口部29および前席用サイドフェイス開口部31からの吹出風量と、前席用フット開口部33からの吹出風量との割合は、通常、3対7から4対6程度の割合であるが、デフロスタドア30を、デフロスタ開口部29の開口度合いを増加する位置に操作して、デフロスタ開口部29からの吹出風量を前席用フット開口部33からの吹出風量と同程度とすれば、フットモードよりも窓ガラスの曇り止め効果の高いフットデフロスタモードを設定できる。
吹出モードとしてデフロスタモードが選択されると、デフロスタドア30によりデフロスタ開口部29が全開され、前席用サイドフェイスドア32が前席用サイドフェイス開口部31を少量開口する。また、前席用センタフェイス開口部25および前席用フット開口部33は各ドア26、34により閉塞される。さらに、このデフロスタモード時のみ、仕切りドア67が二点鎖線で示す下端に回動される。
そして、前席用エアミックスドア20、後席用エアミックスドア70をともに最大暖房位置に操作すれば、ヒータコア13、補助ヒータ13Aの全域(前席用流路16および後席用流路17)で加熱された温風が前席用温風通路23、連通口28と流れ、大部分がデフロスタ開口部29を通して、デフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスに向けて吹き出し、残部が前席用サイドフェイス開口部31を通して、前席用サイドフェイス吹出口から車両側面窓ガラスに向けて吹き出し、車両窓ガラスの曇り止めを速やかに行なう。
ここで、後席側の吹出モードがバイレベルモードに設定されたときに、後席用エアミックスドア70を中間開度位置に操作した場合の、後席用冷風バイパス通路69出口69a近傍部分(すなわち、後席用空気混合部74)における空気の流れについて説明する。
後席用エアミックスドア70の開度状態に応じて、冷風の一部は後席用冷風バイパス通路69を通過して出口部69aから傾斜部材100により上昇しながら後席用空気混合部74の上部側に流入する。一方、残部の冷風はヒータコア13および補助ヒータ13Aの後席用流路17にて加熱されて温風となり、後席用温風通路73を下降して後席用空気混合部74の上部側に流入する。
そして、冷風と温風とは後席用空気混合部74の上部側にて衝突し、確実に混合されつつ、後席用空気混合部74の下部側に開口した後席用センタフェイス開口部75および後席用フット開口部83に流れる。
このとき、後席用センタフェイス開口部75に流入する混合空気には、後席用冷風バイパス通路69の出口部69aから傾斜部材100の切欠部101を介して直接導かれた冷風の一部が混入し、後席用センタフェイス開口部75に流入する空気温度が、後席用フット開口部83に流入する空気温度より若干低くなる。
上述の構成および作動によれば、後席用冷風バイパス通路69を通過した冷風の大部分を、傾斜部材100により後席用空気混合部74の温風が流入する上部側に向かわせることができ、冷風と温風との衝突角度を増大させて、冷風と温風との混合を確実に行なうことができる。
したがって、後席用冷風バイパス通路69の出口部69aから流出した冷風が直接後席用フット開口部83に流入することを防止できる。このようにして、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度が後席用フット吹出口83に流れる空気温度より高くなることを防止することができる。
また、後席用冷風バイパス通路69を通過した冷風の一部を、切欠部101を介して後席用センタフェイス開口部75に直行させることができる。したがって、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度を後席用フット吹出口83に流れる空気温度より適度に低下させ、頭寒足熱型の快適な温度分布を得ることができる。
また、傾斜部材100の切欠部101は、傾斜部材100の高さ方向の全域に形成されるとともに、全体が後席用センタフェイス開口部75の車両幅方向開口範囲内に形成されている。したがって、切欠部101を介して後席用冷風バイパス通路69からの冷風の一部を確実に後席用センタフェイス開口部75に導くことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図5に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、傾斜部材100の切欠部の形状が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、切欠部201は、傾斜部材100の上下高さ方向における最下方側の一部に、トンネル状に形成されている。また、切欠部201は、全体が、車両左右方向における後席用センタフェイス開口部75の開口範囲内に配置され、この切欠部201を介して後席用冷風バイパス通路69の出口部69aから流出した冷風の一部が、後席用センタフェイス開口部75まで直進できるようになっている。
本実施形態の構成によっても、後席側がバイレベル吹出モードに設定されたときに、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度が後席用フット吹出口83に流れる空気温度より高くなることを防止することができるとともに、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度を後席用フット吹出口83に流れる空気温度より適度に低下させ、頭寒足熱型の快適な温度分布を得ることができる。
また、切欠部201を傾斜部材100の高さ方向の一部にのみ設けているので、後席用冷風バイパス通路69から後席用センタフェイス開口部75に直行する冷風量を抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図6に基づいて説明する。
本第3の実施形態は、前述の第1、第2の実施形態と比較して、傾斜部材100の切欠部の形成位置が異なる。なお、第1、第2の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、切欠部301は、傾斜部材100の上下高さ方向における最下方側の一部に、トンネル状に形成されている。また、切欠部301は、一部のみが、車両左右方向における後席用センタフェイス開口部75の開口範囲内に配置されている。
本実施形態の構成によっても、後席側がバイレベル吹出モードに設定されたときに、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度が後席用フット吹出口83に流れる空気温度より高くなることを防止することができるとともに、切欠部301を通過する冷風の一部を後席用センタフェイス開口部75に導き、後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度を後席用フット吹出口83に流れる空気温度より適度に低下させ、頭寒足熱型の快適な温度分布を得ることができる。
また、切欠部301を傾斜部材100の高さ方向の一部にのみ設けることで、後席用冷風バイパス通路69から後席用センタフェイス開口部75に直行する冷風量を抑制するとともに、切欠部301を介して後席用センタフェイス開口部75側に直行する冷風のうち、一部のみを後席用センタフェイス開口部75に流入させて、後席用フット吹出口83に流れる空気温度に対して後席用センタフェイス開口部75に流れる空気温度が低下し過ぎないように制御することができる。
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、切欠部101を、傾斜部材100の高さ方向の全域に形成するとともに、全体が後席用センタフェイス開口部75の車両幅方向開口範囲内となるように形成し、上記第2の実施形態では、切欠部201を、傾斜部材100の高さ方向の一部に形成するとともに、全体が後席用センタフェイス開口部75の車両幅方向開口範囲内となるように形成し、上記第3の実施形態では、切欠部301を、傾斜部材100の高さ方向の一部に形成するとともに、一部分のみが後席用センタフェイス開口部75の車両幅方向開口範囲内となるように形成していたが、切欠部の形状や位置は、後席用センタフェイス開口部75側に直行させる冷風量や後席用センタフェイス開口部75に流入させる割合等に応じて設定するものであればよい。
また、切欠部の数も、単数もしくは複数のいずれであってもよい。
また、上記各実施形態では、暖房用熱交換器の下方側に冷風バイパス通路が並設された車両用空調装置について説明したが、暖房用熱交換器と冷風バイパス通路との位置関係はこれに限定されるものではない。フェイス開口部が、フット開口部より、暖房用熱交換器と冷風バイパス通路との並び方向における暖房用熱交換器側に配設された車両用空調装置であれば、本発明を適用して有効である。
本発明を適用した第1の実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の上面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図2のC−C要部断面図である。 第2の実施形態における要部断面図である。 第3の実施形態における要部断面図である。
符号の説明
10 空調ユニット
11 空調ケース
13 ヒータコア(暖房用熱交換器の一部)
13A 補助ヒータ(暖房用熱交換器の一部)
69 後席用冷風バイパス通路(バイパス通路)
69a 出口部(バイパス通路の出口部)
70 前席用エアミックスドア(風量割合調節手段)
74 前席用空気混合部(冷温風混合領域)
75 後席用センタフェイス開口部(フェイス開口部、後席用フェイス開口部)
83 後席用フット開口部(フット開口部)
100 傾斜部材(指向部材)
101、201、301 切欠部(通風路)

Claims (7)

  1. 空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、前記空調ケース(11)内を流れる空気を加熱する暖房用熱交換器(13、13A)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(13、13A)をバイパスして前記空気を流すバイパス通路(69)と、
    前記暖房用熱交換器(13、13A)を通過する温風と前記バイパス通路(69)を通過する冷風との風量割合を調節する風量割合調節手段(70)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、前記風量割合調節手段(70)により風量割合を調節された前記温風と前記冷風とを混合する冷温風混合領域(74)と、
    前記冷温風混合領域(74)に開口し、前記冷温風混合領域(74)の空気を車室内の乗員頭部に向けて吹き出すためのフェイス開口部(75)と、
    前記冷温風混合領域(74)に開口し、前記冷温風混合領域(74)の空気を前記車室内の乗員足元に向けて吹き出すためのフット開口部(83)とを備え、
    前記フェイス開口部(75)が、前記フット開口部(83)より、前記暖房用熱交換器(13、13A)と前記バイパス通路(69)との並び方向における前記暖房用熱交換器(13、13A)側に配設された車両用空調装置において、
    前記バイパス通路(69)の出口部(69a)に、前記バイパス通路(69)を通過した冷風を、前記冷温風混合領域(74)の前記並び方向における前記暖房用熱交換器(13、13A)側に指向させる指向部材(100)が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記フェイス開口部(75)と前記フット開口部(83)とは、前記並び方向に直交する方向において異なる位置に配設されており、
    前記指向部材(100)には、前記バイパス通路(69)を通過した冷風を、前記バイパス通路(69)の出口部(69a)から前記フェイス開口部(75)まで直進させる通風路(101)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記通風路(101)は、前記並び方向高さが前記指向部材(100)の前記並び方向高さと同等であることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記通風路(201)は、前記並び方向高さが前記指向部材(101)の前記並び方向高さより小さいことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記通風路(101)は、前記並び方向に直交する方向において、全体が前記フェイス開口部(75)の開口範囲内に形成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記通風路(301)は、前記並び方向に直交する方向において、一部のみが前記フェイス開口部(75)の開口範囲内に形成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記バイパス通路(69)は、前記暖房用熱交換器(13、13A)の下方側に配置され、
    前記フェイス開口部(75)は、前記冷温風混合領域(74)の空気を前記車室内の後席乗員頭部に向けて吹き出すための後席用フェイス開口部(75)であり、
    前記フット開口部(83)は、前記冷温風混合領域(74)の空気を前記車室内の後席乗員足元に向けて吹き出すための後席用フット開口部(83)であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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