JP2000281996A - 再剥離型感圧接着剤組成物 - Google Patents

再剥離型感圧接着剤組成物

Info

Publication number
JP2000281996A
JP2000281996A JP11087581A JP8758199A JP2000281996A JP 2000281996 A JP2000281996 A JP 2000281996A JP 11087581 A JP11087581 A JP 11087581A JP 8758199 A JP8758199 A JP 8758199A JP 2000281996 A JP2000281996 A JP 2000281996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
weight
adhesive composition
pressure
removable pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11087581A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Fujii
藤井孝男
Masashi Yamamoto
山本昌史
Takashi Suzuki
鈴木貴史
Nobuo Nakagawa
中川信夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP11087581A priority Critical patent/JP2000281996A/ja
Publication of JP2000281996A publication Critical patent/JP2000281996A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再剥離性粘着シートとした場合、長期間外圧
が加わった状態でも性能低下がなく、またラベルとして
被着体に貼付後も、高温多湿などの環境下に放置されて
も良好な接着性、再剥離性、耐貼付性を示す再剥離型感
圧接着剤組成物を提供すること。 【解決手段】 40℃における貯蔵弾性率が、2500
00〜600000dyne/cm2である粘着性微球粒子を含
有してなる再剥離型感圧接着剤組成物であり、更に、必
要に応じてアクリル系水系エマルジョン、可塑剤、タッ
キファイアー、架橋剤を含有する再剥離型感圧接着剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着性微球粒子及
びアクリル系水性エマルジョンからなる再剥離型感圧接
着剤組成物において、紙、金属、プラスチック類などの
被着体に対し、良好な接着性を有し、かつ粘着ラベルと
した場合には、これを被着体から剥がす際に粘着剤成分
が被着体に残留する(以下、糊残り)ことなく再剥離可能
で、さらに貼付、剥離が繰り返し可能な再剥離型感圧接
着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは商品ラベル、物流管理ラベ
ルなどとして、各種商標、価格、注意事項などの情報、
あるいはデザイン等を印字、印刷し、被着体である各種
商品等に貼付される。この場合、ラベルの貼付目的は、
情報、デザイン等の表示であり、粘着剤組成物への要求
品質は、ラベル貼付時に容易に被着体と接着し、その後
の保管、輸送などの工程でもラベルが脱落しないための
十分な接着性であり、その用途(例えば、低温での接着
力に優れる冷食用粘着剤、ダンボールやコンクリートな
どの粗面やポリオレフィンなど粘着シートが接着しにく
い非極性被着体などに強固な接着性を持つ強粘粘着剤な
ど)に応じて使い分けており、一度貼付されたラベルは
永久もしくは半永久的に接着している。
【0003】ここでいう被着体へのラベル貼付は、ラベ
ルの貼付枚数や作業工程によって様々であるが、手作業
やオートラベラーなどの装置を用いて行われる。この
時、ラベル貼付に係る被着体との接触圧は、JIS−Z
−0237の粘着力測定法に準じた圧着ローラーの重量
に換算すると100g重〜2kg重と幅広いものであ
り、JIS−Z−0237の粘着力測定法に準じた2k
g重の圧着ローラーではラベルの粘着面と被着体との接
触面積が十分に得られるが、100g重の接触圧では、
十分に接触面積が得られないため、ラベル貼付時にラベ
ルが脱落しやすい。一般に、殆どの粘着ラベルの粘着面
は、平坦な面であるので、ラベル貼付に係る被着体が粗
面であったり、ラベル貼付に係る被着体との接触圧が軽
圧着なほど、ラベル貼付時にラベルの粘着面と被着体と
の接触面積が十分に確保できないために接着力が低くな
り、ラベルが脱落しやすい。
【0004】商品などの包装、梱包に使用されるケー
ス、包装紙などを再利用する目的や、流通管理などの用
途で、一度貼付されたラベルを被着体から剥がす場合
や、さらには、一旦剥がしたラベルを再度貼付する用途
がある。これらのラベルの粘着剤組成物への要求品質
は、前記接着性に加え、再剥離性、再貼着性が必要であ
る。
【0005】この様な、接着性、再剥離性、再貼着性を
備えた再剥離型感圧接着剤組成物は、例えば特公平5−
75034号公報などに提案されているアクリルエマル
ジョンやゴム系粘着剤などがある。これらから得られる
再剥離性粘着シートは、粘着力が低い平坦な粘着剤層と
なるために平滑性の良好な被着体に対しては接触面積が
得られやすく再剥離性粘着シートの脱落がないものの貼
付後の経過時間により接着力が増大し、再剥離性粘着シ
ートの基材破壊、糊残りなどがおこりやすくなる(再剥
離性が悪くなる)。逆に、ダンボール、コンクリートな
どの粗面の被着体に対しては粘着面との接触面積が十分
に得られないため接着力が低く、オートラベラーなどの
軽圧着の貼着条件ではラベル(再剥離性粘着シート)が
脱落しやすい。このため、再剥離性を得るために被着体
の種類、貼付期間を限定しなければならないという不具
合があった。
【0006】被着体の種類、貼付期間などを限定するこ
となく再剥離性を得るために特開昭50−2736号公
報、特開昭53−65330号公報などで、粘着剤層に
粘着性を有する微粒子を塗布した粘着シートが提案され
ている。
【0007】これらの粘着剤組成物は、粘着性を有する
弾性微粒子が粘着剤表面に突出することで粘着剤表面に
凹凸を形成しているため、接着しやすい平滑な被着体と
粘着剤の接触(接着)面積を減少させる。一方、接着し
にくい粗面の被着体には粘着剤表面の凹凸が接触(接
着)面積を増大させると推測する。従って、該粘着剤組
成物を塗布した再剥離性粘着シートは、被着体の粗さに
関わらず一定の接触面積が得られやすく、再剥離、再貼
着可能な粘着力を維持できると推測できる。しかし、該
粘着性微粒子は弾性体であるため、その形状が圧力に対
し不安定であり、例えば、粘着シートを巻き取り製品の
状態で保管する場合、その巻圧により粘着性微粒子が扁
平化(半球状もしくは球状の粘着性微粒子が圧により平
坦な形状へ塑性変形すること)するため粘着剤表面の凹
凸が小さくなり、ダンボールなどの粗面に対する軽圧着
時の粘着力が低くなる問題があった。
【0008】このため、粘着性微粒子の外圧による扁平
化を防ぐ手段として、粘着性微粒子の硬度を上げる方法
が開示されている。例えば、特開昭53−69233号
公報では、金属イオンの架橋反応により粘着性微小粒子
を内部架橋する方法や、特開昭61−148278号公
報、特開昭61−258854号公報では、多官能性モ
ノマー、油溶性架橋剤を用いて粘着性微細球あるいは重
合体微小球を内部架橋する方法が考案されている。
【0009】しかし、これらは何れも粒子内部を架橋す
ることで粘着性微粒子の硬度を上げているため、外圧に
よる扁平化を防ぐ効果はあるが、粘着性微粒子の粘着性
が低下し、特にポリエチレン等の非極性材料への接着性
が低下する。従って、感圧接着剤本来の必要性能である
接着性が不十分になる欠点がともなう。
【0010】一方、再剥離性改善のため、特開昭61−
152779号公報では、粘着性微球体と粘着性微球体
を基材に固定するための結合剤中に含まれるカルボキシ
ル基等の官能基と反応する基を1分子中に2個以上含有
する架橋剤を含有させ、化学的結合効果により粘着性微
球体と結合剤の密着性、および基材への密着性を向上さ
せラベルを被着体から剥がす際の糊残りを抑制する方法
が提案されている。しかし、この方法では依然、高温多
湿等の環境条件下や、過度の加圧下での経時により、糊
残りが発生する場合があり、厳しい条件下での再剥離性
は不十分であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着性微球
粒子を含有する感圧接着剤組成物を用いて再剥離性粘着
シートにした場合において、巻き取り製品で保管する場
合等、外圧が長期間加わった状態でも性能低下がなく
(以下、製品保存安定性)、またラベルを被着体に貼付
後、高温多湿の環境下に放置されたりラベル上に圧力が
加わった場合でも良好な接着性、再剥離性、再貼着性を
示す再剥離型感圧接着剤組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
行った結果、特定の貯蔵弾性率を有する粘着性微球粒子
とアクリル系水性エマルジョンからなる再剥離型感圧接
着剤組成物により、前記課題が解決できることを見いだ
したのである。
【0013】すなわち、 (1)粘着性微球粒子(A)を含有してなる再剥離型感
圧接着剤組成物において、該粘着性微球粒子(A)の4
0℃における貯蔵弾性率が、250000〜60000
0dyne/cm2であることを特徴とする再剥離型感圧接着剤
組成物。 (2)前記再剥離型感圧接着剤組成物が、アクリル系水
性エマルジョン(B)を粘着性微球粒子(A)とアクリ
ル系水性エマルジョン(B)の固形分重量比が(A)/
(B)=100/0〜60/40の範囲で含有すること
を特徴とする(1)記載の組成物。 (3)アクリル系水性エマルジョン(B)の樹脂のガラ
ス転移温度が、−40〜60℃であることを特徴とする
(2)記載の再剥離型感圧接着剤組成物。 (4)再剥離型感圧接着剤組成物中に可塑剤(C)及び
/または、タッキファイヤー(D)を含有することを特
徴とする(1)、(2)または(3)に記載の再剥離型
感圧接着剤組成物。 (5)可塑剤(C)が、下記一般式(C−1)で示す可
塑剤であることを特徴とする(4)記載の再剥離型感圧
接着剤組成物。 R−O(CH−CH−O−)−Y (C−1) (但し、Rは炭素数8〜18のアルキル基、炭素数1
0〜18のアルケニル基、または、炭素数10〜30の
アルキルフェニル基;Yは水素原子、炭素数8〜18の
アルキル基、炭素数10〜18のアルケニル基、また
は、炭素数10〜30のアルキルフェニル基もしくはジ
アルキルフェニル基;nは3〜80の自然数である。) (6)タッキファイヤー(D)が、石油系樹脂、ロジン
系樹脂またはテルペン系樹脂であることを特徴とする
(4)に記載の再剥離型感圧接着剤組成物。 (7)再剥離型感圧接着剤組成物に架橋剤(E)を含有
することを特徴とする(1)から(6)の何れかに記載
の再剥離型感圧接着剤組成物。 (8)架橋剤(E)が、1分子中にオキサゾリン基を2
個以上含有する化合物であることを特徴とする(7)記
載の再剥離型感圧接着剤組成物。を提供するものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、前記した如く、特定の
貯蔵弾性率を有する粘着性微球粒子と必要に応じて使用
されるアクリル系水性エマルジョンとからなる再剥離型
感圧接着剤組成物に設計する事により、粘着シート、ラ
ベルに適用した場合には良好な製品保存安定性を備え、
かつ優れた接着性、再剥離性、再貼着性を有する再剥離
型感圧接着剤組成物を提供するものである。
【0015】すなわち、本発明における再剥離型感圧接
着剤組成物において、該粘着性微球粒子(A)の、40
℃における貯蔵弾性率は250000〜600000dy
ne/cm2である。本発明における貯蔵弾性率とは、動的粘
弾性測定装置(測定装置の例として、オリエンテック製
RHEOVIBRON DDV−25FP)を用いて約
2mm厚の板状に成膜した粘着性微球粒子を周波数1H
zで剪断変形させたときに得られる動的複素弾性率の位
相角δの余弦成分を指す。粘着性微球粒子(A)とは、
後述の粘着性微球粒子の懸濁重合液または粘着性微球粒
子を含有してなる再剥離型粘着剤組成物を脱イオン水に
て希釈後東洋濾紙(株)製定性濾紙No.101により
濾過分離し乾燥されたものをいう。
【0016】本発明において使用される粘着性微球粒子
(A)は、貯蔵弾性率250000〜600000dyne
/cm2、好ましくは300000〜550000dyne/c
m2、さらに好ましくは300000〜500000dyne
/cm2である。
【0017】前記貯蔵弾性率が250000dyne/cm2
満では、粘着性微球粒子(A)の弾性率が弱く、粘着シ
ートの巻き取り保管時等では外圧により扁平化(粘着性
微球粒子(A)が圧縮により塑性変形すること)し、品
質低下が発生し、製品保存安定性が欠ける。また、60
0000dyne/cm2を越えると、粘着性微球粒子(A)の
弾性率が強すぎる(逆に、粘性が低くなる)ため、粘着
ラベル貼付時の被着体への密着性が低くなるために接着
性が乏しくなる。
【0018】前記粘着性微球粒子(A)はそれ自体が粘
着性を有する微球粒子であり、前記条件を満たすもので
あれば、特に限定されるものではないが、得られる再剥
離型感圧接着剤組成物の諸物性の優秀さより、アクリル
系共重合体からなることが好ましく、下記単量体(a−
1)〜(a−3) (a−1)一般式 CH2=CHCOOR1(但し、R1
は炭素数4〜10の直鎖または 分岐アルキ
ル基を表す)で示されるアクリル酸エステル系単量体
60〜100重量% (a−2)カルボキシル基を有する不飽和単量体
0〜10重量% (a−3)前記単量体(a−1)及び(a−2)と共重
合可能なその他の不飽和単量体 0〜40重量% を共重合してなるガラス転移温度−40℃以下のアクリ
ル系共重合体であることが特に好ましい。
【0019】前記(a−1)の単量体は、式CH2=C
HCOOR1 で表されるアクリル酸エステルであり、そ
のR1は炭素数4〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基
を示し、そのような基R1の例としては、n−ブチル
基、i−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシ
ル基、n−オクチル基、i−オクチル基、n−ノニル
基、i−ノニル基、n−デシル基などを挙げることがで
きる。このようなアクリル酸エステルの具体例として
は、n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、n−オクチルアクリレート、i−オクチル
アクリレート、n−ノニルアクリレート、i−ノニルア
クリレート、n−デシルアクリレートなどを例示でき
る。これらの中n−ブチルアクリレート、n−ヘキシル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−
オクチルアクリレート、i−オクチルアクリレート、n
−ノニルアクリレート、i−ノニルアクリレート等の使
用が好ましい。
【0020】前記単量体(a−1)であるアクリル酸エ
ステルの使用量は(a−1)〜(a−3)の合計100
重量%中、例えば、60〜100重量%、好ましくは6
5〜100重量%、特に好ましくは70〜100重量%
である。該アクリル酸エステル単量体(a−1)を前記
下限量以上使用することにより優れた接着力ならびに優
れた粘着性と優れた凝集力の良好なバランスが達成され
る。また、粘着性微球粒子(A)の分散液の機械安定性
(せん断力を加えた時の分散液の安定性)にも優れてい
る。従って、前記使用量範囲において適宜選択利用する
ことにより、優れた接着力ならびに優れた粘着性と優れ
た凝集力の良好なバランスが達成される。
【0021】一方、前記(a−2)のカルボキシル基を
有する単量体としては、α,β−不飽和モノ−もしくは
ジ−カルボン酸単量体を挙げることができ、炭素数3〜
5のα,β−不飽和モノ−もしくはジ−カルボン酸単量
体の使用が好ましい。このような単量体の具体例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸などを例示で
きる。これらの中では、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸の使用がより好ましい。
【0022】前記単量体(a−2)の使用量は、(a−
1)〜(a−3)の合計100重量%中、例えば、0〜
10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、特に好まし
くは0.5〜5重量%である。前記単量体(a−2)の
使用量が前記上限量以下を使用することによって、粘着
性微球粒子(A)の分散液の機械安定性及び凝集力が優
秀であり、また、粘着性及び耐水性を良好に保持できる
ので、前記範囲量において適当に選択利用するのがよ
い。さらに、粘着性及び凝集力のバランス、接着力の経
時安定性や耐熱湿劣化性なども考慮に入れて、必要なら
ば、予め実験的に好適範囲量を前記範囲内で選択するこ
とができる。
【0023】さらに、単量体(a−1)及び単量体(a
−2)と共重合可能なその他の不飽和単量体(a−3)
としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアク
リレート等のアルキル基の炭素数が1〜3のアクリル酸
エステルを挙げることができる。また、単量体(a−
3)として、例えば、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチル
メタクリレート等のメタクリル酸エステル類を挙げるこ
とができる。また、単量体(a−3)として、例えば、
ジメチルマレート、ジ−n−ブチルマレート、ジ−2−
エチルヘキシルマレート、ジ−n−オクチルマレート、
ジメチルフマレート、ジ−n−ブチルフマレート、ジ−
2−エチルヘキシルフマレート、ジ−n−オクチルフマ
レート等のマレイン酸エステルもしくはフマル酸エステ
ル類を挙げることができる。また、単量体(a−3)と
して、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バー
サチック酸ビニル等の飽和脂肪酸ビニルエステル類を挙
げることができる。また、単量体(a−3)としては、
例えば、スチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル
より選ばれた単量体も同様に利用できる。さらに、単量
体(a−3)として、例えば、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−
メチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒド
ロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
アミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエ
チルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアク
リレート、アミノエチルメタクリレート、N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、ビニルメルカプタン、アリ
ルメルカプタン、(ポリ)エチレングリコールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート、アリルアクリレート、トリ
アリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジ
アリルフタレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、アリルメタクリレート等のアミド基もしくは置換ア
ミド基、アミノ基もしくは置換アミノ基、水酸基、エポ
キシ基、メルカプト基、ラジカル重合性不飽和基などの
官能性基を1分子中に少なくとも1個含有する不飽和単
量体(以下、官能性単量体と称すことがある)で前記単
量体(a−2)以外の官能性単量体も必要に応じて使用
できる。この他、単量体(a−3)としては、特に制限
されたものではなく、種々の不飽和単量体を、本発明の
卓越した効果が損なわれない範囲において適宜使用でき
る。
【0024】前記単量体(a−3)の使用量は、(a−
1)〜(a−3)の合計100重量%中、例えば、0〜
40重量%、好ましくは0〜30重量%、特に好ましく
は0〜25重量%である。該単量体(a−3)の使用量
は、該単量体の種類によっても変わり得るので一義的に
使用量は決められないが、接着力とタックのバランス及
びこれらと凝集力とのバランスなどを所望に応じて調整
するのに役立つので、そのような目的に合致するように
前記範囲量で適宜に選択するすることができる。該単量
体(a−3)の使用量が前記範囲量の上限を越えて多量
すぎると粘着性が過小となり初期接着性、特に段ボール
などの粗面、ポリエチレン等のポリオレフィン系の被着
体に対しての接着力が著しく低下するので、単量体(a
−3)を使用する場合には、前記範囲内で適当に選択利
用するのがよい。
【0025】本発明の再剥離性粘着シートに用いる感圧
接着剤組成物は、例えば以上に詳しく述べた如き単量体
組成(a−1)〜(a−3)の合計100重量%からな
るアクリル系単量体混合物を水性懸濁重合して得られる
アクリル系共重合体の粘着性微球粒子(A)を含有して
なる再剥離型感圧接着剤組成物であって、該アクリル系
共重合体のガラス転移温度が−40℃以下であることが
好ましい。また、該粘着性微球粒子は通常0.1〜50
0μm、好ましくは1〜300μm、特に好ましくは1
〜200μmの範囲内の粒子径を有し、その体積平均粒
子径は10〜100μm、好ましくは20〜80μm、
特に好ましくは30〜70μmである。
【0026】本発明に係る前記アクリル系共重合体のガ
ラス転移温度が−40℃を越えて高温の場合には、粘着
性が過小となり初期接着性が低下するなどの不利益があ
る。尚、本発明において、アクリル系共重合体のガラス
転移温度は示差走査熱量計(DSC)を用い測定決定さ
れた値であるが、該共重合体の調製に使用する単量体の
種類及びその単量体混合物中における重量分率から、例
えば、Lawrence E.Nielsen著 小野
木重治訳「高分子の力学的性質」(第1版第9刷,19
70年,化学同人)26〜27頁の記載に従い下記式に
よって算出することができ、それによって、実際に共重
合を行う前に、得られる共重合体のおおよそのガラス転
移温度を推定することができることは当該分野ではよく
知られていることである。
【0027】1/Tg=Wt1/Tg1+Wt2/Tg
2+……+Wtn/Tgn 但し前記式において、 Tg:共重合体のガラス転移温度(K) Tg1:単量体1の単独重合体のガラス転移温度(K) Tg2:単量体2の単独重合体のガラス転移温度(K) Tgn:単量体nの単独重合体のガラス転移温度(K) Wt1:単量体1の重量分率 Wt2:単量体2の重量分率 Wtn:単量体nの重量分率 をそれぞれ表す。
【0028】ここで用いられる単量体の単独重合体のガ
ラス転移温度としては、例えば、J.brandru
p,E.H.Immergut編 POLYMER H
ANDBOOK,Second Edition III
−P.144〜155に記載されている値を用いること
ができる。
【0029】本発明においては、粘着シート、ラベルに
応用した場合に、更に優れた製品保存性、接着性、再剥
離性、再貼着性が得られるという点で再剥離型感圧接着
剤組成物に含有される粘着性微球粒子(A)は、ゲル分
70〜95%、かつテトラヒドロフラン可溶成分のGP
C(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)測定に
おいて、重量平均分子量(Mw)が100,000〜
5,000,000かつMw/Mn(但しMnは数平均
分子量を表す)が4〜12であることがより好ましい。
【0030】本発明におけるゲル分とは、粘着性微球粒
子の約1gを精秤(W1g)し、THF約200g中に
室温で1日間攪拌浸漬した後予め秤量した東洋濾紙
(株)製円筒濾紙(W2g)により濾過した後、濾紙上
の残さを濾紙と共に2時間風乾しさらに100℃で1時
間乾燥後の重量(W3g)を測定して、 ゲル分={(W3−W2)/W1}×100(%) として求められる値である。ここに、粘着性微球粒子と
は、後述の粘着性微球粒子の懸濁重合液または粘着性微
球粒子を含有してなる再剥離型感圧接着剤組成物を適宜
脱イオン水にて希釈後東洋濾紙(株)製定性濾紙N0.
101により濾過分離し乾燥されたものをいう。
【0031】本発明に好適に用いられる前記アクリル系
共重合体からなる粘着性微球粒子(A)は前記アクリル
系単量体混合物を水性媒体中で界面活性剤と重合開始
剤、必要ならば懸濁安定剤などの存在下に水性懸濁重合
することにより製造するのが好都合である。方法として
は、公知の懸濁重合法が用いられるが、例えば、水性媒
体中、界面活性剤及び必要に応じて懸濁安定剤の存在下
で、重合開始剤を溶解した単量体混合物を一定時間攪拌
し所望の粒子径範囲の油滴乳化液を得た後、一定攪拌回
転数下で昇温し重合反応を開始させることができる。
【0032】前記懸濁重合時には、生じたラジカルによ
りアクリル系単量体が重合し主鎖を形成すると同時に、
生じたアクリル系共重合体とラジカルとの間のラジカル
連鎖移動反応により架橋反応が起こると考えられる。し
かし、このラジカルの連鎖移動反応は、不確定要素が大
きく、ラジカル反応の結果常に一定の架橋状態を有する
安定した品質を得るためには重合開始時の初期反応のコ
ントロールが重要であり、例えば、酸素等の重合禁止効
果のある物質存在下で前記昇温を行い、目的の温度で窒
素等による置換を行うことで該初期反応のコントロール
を行うことができる。
【0033】前記の「水性媒体中」とは水中または水溶
性有機溶剤の水溶液中を意味する。このような水溶性有
機溶剤としては、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等の水溶性アルコール
類;アセトン等の水溶性ケトン類;メチルセロソルブ、
セロソルブ、ブチルセロソルブ、カルビトール、ブチル
カルビトール等の水溶性エーテル類;等を挙げることが
できる。これらは単独または複数混合して使用可能であ
り、その使用量は、水溶性有機溶剤の濃度として0〜約
30重量%程度を例示できる。該有機溶剤は、前記アク
リル系共重合体からなる粘着性微球粒子(A)の貯蔵弾
性率を調整する目的で、更にはまたゲル分及び分子量を
調製する目的で使用できるが、該粘着性微球粒子を含有
してなる再剥離型粘着剤組成物の放置安定性、機械安定
性等の観点より、実質的にこれら有機溶剤を含まない水
中で懸濁重合を行なうのがより好ましい。
【0034】本発明において前記界面活性剤としては、
アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤をそれぞ
れ単独あるいは併用して使用でき、ことに安定に懸濁液
を製造するためには、アニオン系界面活性剤が好まし
い。該アニオン系界面活性剤としては、例えば、オレイ
ン酸ソーダ等の高級脂肪酸塩類;例えば、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダ等のアルキルアリールスルホン酸
塩類;例えば、ラウリル硫酸ソーダ等のアルキル硫酸エ
ステル塩類;例えば、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル硫酸ソーダ等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩類;例えば、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル硫酸ソーダ等のポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類;モノオク
チルスルホコハク酸ソーダ、ジオクチルスルホコハク酸
ソーダ、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ソ
ーダ等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及びその誘
導体類;等を例示できる。また、該ノニオン系界面活性
剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類;例えば、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル等の、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類;例えば、ソルビタンモノ
ラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
トリオレート等のソルビタン高級脂肪酸エステル類;例
えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等
のポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル
類;例えば、オレイン酸モノグリセライド、ステアリン
酸モノグリセライド等のグリセリン高級脂肪酸エステル
類;例えば、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ
ン・ブロックコポリマー;等を例示できる。
【0035】これらの界面活性剤を重合用乳化剤として
用いる場合には、これらを適宜組み合わせて使用でき、
その使用量としては一般に前記アクリル系単量体混合物
100重量部に対して0.5〜10重量部、好ましくは
0.5〜5重量部程度を例示できる。
【0036】さらに、本発明において前記界面活性剤の
ほかに必要に応じて懸濁安定剤を使用できる。該懸濁安
定剤としては、水溶性保護コロイドの使用が好ましく、
例えば、部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化
ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール等の
ポリビニルアルコール(以下、PVAと称すことがあ
る)類;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩等のセ
ルロース誘導体類;等が挙げられる。
【0037】該水溶性保護コロイドの使用量としては一
般に前記アクリル系単量体混合物100重量部に対して
0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部程度を
例示できる。
【0038】本発明に好適に用いられる前記アクリル系
共重合体からなる粘着性微粒子(A)は前記アクリル系
単量体混合物を水性媒体中で前記界面活性剤と重合開始
剤必要に応じて前記懸濁安定剤などの存在下に水性懸濁
重合することにより得られる。
【0039】本発明において前記重合開始剤としては、
ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパー
オキシビバレート、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−
アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニト
リル、2,2’−アゾビスメチルイソブチレート等の油
溶性重合開始剤の使用が好ましい。該油溶性重合開始剤
の使用量は前記アクリル系単量体混合物100重量部に
対して0.1〜1.2重量部、好ましくは0.2〜1.
0重量部、特に好ましくは0.3〜0.8重量部であ
る。
【0040】前記油溶性重合開始剤の使用量が前記下限
量以上の場合には、重合開始時の初期反応をコントロー
ルし易く一定の架橋状態を有する安定した品質が得ら
れ、また、前記上限量以下を使用すると分子量が低くな
り過ぎる等の不具合が生ずることがないので好ましい。
【0041】さらに、また、水性懸濁重合に際して、所
望により、連鎖移動剤を使用でき、かかる連鎖移動剤と
しては、例えば、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデ
シルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、2−メル
カプトエタノール、2−エチルヘキシルチオグリコレー
ト、トリクロロブロモメタン等を挙げることができる。
その使用量としては前記アクリル系単量体混合物100
重量部に対して例えば0.001〜0.01重量部の如
き使用量を例示できる。
【0042】本発明の再剥離型感圧接着剤組成物に含有
される粘着性微球粒子(A)は、前記の如く40℃にお
ける貯蔵弾性率の要件を満足する必要がある。このよう
な要件を満足させるための粘着性微球粒子の製造方法と
しては、特に限定されるものでなく、前述の如き方法に
おいて、多種の重合条件を適宜選択し、これらを組み合
わせて行うことができる。
【0043】本発明の粘着性微球粒子(A)を含有して
なる再剥離型感圧接着剤組成物は、アクリル系水性エマ
ルジョン(B)を含有することができる。該アクリル系
水性エマルジョン(B)は前記粘着性微球粒子(A)を
基材に物理的に固着する結合剤として、さらに、該粘着
性微球粒子(A)の分散安定性を向上せしめる目的で適
宜必要に応じて使用される。
【0044】前記アクリル系水性エマルジョン(B)は
前記粘着性微球粒子(A)を基材に物理的に固着する結
合剤としての機能を有しているものであれば特に限定さ
れるものではないが、得られる再剥離型粘着剤組成物の
諸物性の優秀さより、下記単量体(b−1)〜(b−
3) (b−1)一般式 CH2=CR2COOR3(但し、R2はHまたはCH3、R3 炭素数 1〜12の直鎖または分岐アルキル基を表す)で示される( メタ)アクリル 酸エステル系単量体 50〜100重量% (b−2)カルボキシル基を有する不飽和単量体 0〜10重量% (b−3)前記単量体(b−1)及び(b−2)と共重合可能なその他の不飽 和単量体 0〜50重量% を共重合してなるアクリル系共重合体であることが好ま
しく、さらに該アクリル系共重合体のガラス転移温度が
−40℃〜60℃であることが特に好ましい。
【0045】前記(b−1)の単量体は、式CH2=C
2COOR3 で表される(メタ)アクリル酸エステル
であり、そのR2は水素またはメチル基であり、そのR3
は炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐アルキル基を示
し、そのような基R3の例としては、メチル基、エチル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n
−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル
基、i−オクチル基、n−ノニル基、i−ノニル基、n
−デシル基、n−ドデシル基などを挙げることができ
る。このような(メタ)アクリル酸エステルの具体例と
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−
ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、i−オクチル
(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレー
ト、i−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メ
タ)アクリレートなどを例示できる。
【0046】前記単量体(b−1)である(メタ)アク
リル酸エステルの使用量は(b−1)〜(b−3)の合
計100重量%中、例えば、50〜100重量%、好ま
しくは55〜100重量%、特に好ましくは60〜10
0重量%である。前記使用量範囲において適宜選択利用
することにより、結合剤として優れた機能を有し、得ら
れる再剥離型粘着剤組成物の諸物性が優秀なものとな
る。
【0047】一方、前記(b−2)のカルボキシル基を
含有する単量体としては、前述した前記(a−2)の単
量体を挙げることができ、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸の使用が好ましい。
【0048】前記単量体(b−2)の使用量は、(b−
1)〜(b−3)の合計100重量%中、例えば、0〜
10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、特に好まし
くは0.5〜5重量%である。前記範囲量において適当
に選択利用するのがよい。
【0049】さらに、単量体(b−1)及び単量体(b
−2)と共重合可能なその他の不飽和単量体(b−3)
としては、例えば、ジメチルマレート、ジ−n−ブチル
マレート、ジ−2−エチルヘキシルマレート、ジ−n−
オクチルマレート、ジメチルフマレート、ジ−n−ブチ
ルフマレート、ジ−2−エチルヘキシルフマレート、ジ
−n−オクチルフマレート等のマレイン酸エステルもし
くはフマル酸エステル類を挙げることができる。また、
単量体(b−3)として、例えば、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等の飽和脂肪酸ビ
ニルエステル類を挙げることができる。また、単量体
(b−3)としては、例えば、スチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリルより選ばれた単量体も同様に利用
できる。さらに、前記(a−3)の単量体で例示した官
能性単量体で前記単量体(b−2)以外の官能性単量体
も必要に応じて使用できる。この他、単量体(b−3)
としては、特に制限されたものではなく、種々の不飽和
単量体を、本発明の卓越した効果が損なわれない範囲に
おいて適宜使用できる。
【0050】前記単量体(b−3)の使用量は、(b−
1)〜(b−3)の合計100重量%中、例えば、0〜
50重量%、好ましくは0〜40重量%、特に好ましく
は0〜35重量%である。
【0051】前記アクリル系水性エマルジョン(B)
は、例えば以上に詳しく述べた如き単量体組成(b−
1)〜(b−3)の合計100重量%からなるアクリル
系単量体混合物を水性乳化重合して得られるアクリル系
共重合体の水性分散物であって、該アクリル系共重合体
のガラス転移温度が−40℃〜60℃であることが好ま
しい。また、該水性分散物の平均粒子径は通常0.01
〜1μm、好ましくは0.05〜0.5μmである。該
アクリル系共重合体のガラス転移温度が−40℃未満で
あると再剥離性が劣り、一方、60℃を越えると接着性
が乏しくなる。
【0052】このような前記アクリル系共重合体の水性
分散物の好適な製造方法としては、例えば、前記(b−
1)〜(b−3)の単量体混合物を、適当な界面活性剤
を重合用乳化剤として用いて、水性媒体中で乳化共重合
する様態を挙げられる。界面活性剤としては、前述の如
きアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤をそれ
ぞれ単独あるいは併用して使用でき、さらに、乳化重合
に際しては、例えば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩類、前述の如き
有機過酸化物類、過酸化水素などの重合開始剤を使用で
きる。また、水性乳化重合に際して、所望により、還元
剤を併用できる。
【0053】本発明に係る前記アクリル系水性エマルジ
ョン(B)は前記粘着性微球粒子(A)に対してその固
形分重量比で(A)/(B)は100/0〜60/4
0、好ましくは95/5〜65/35、特に好ましくは
95/5〜70/30で使用できる。本発明では、粘着
性能を更に向上させるためにアクリル系水性エマルジョ
ン(B)を前記範囲で適宜用いる。また、前記アクリル
系水性エマルジョン(B)は1種類または、必要に応じ
て適宜2種類以上組み合わせて使用できる。
【0054】本発明の粘着性微球粒子(A)を含有して
なる再剥離型感圧接着剤組成物は、可塑剤(C)及び/
またはタッキファイヤー(D)を含有することができ
る。該可塑剤(C)及び/またはタッキファイヤー
(D)は本発明の再剥離型感圧接着剤組成物の初期接着
性、特に軽圧着条件下での段ボール等の粗面被着体、ポ
リエチレン等の非極性被着体に対する接着性を向上せし
める目的で使用される。
【0055】本発明に用いることのできる可塑剤(C)
としては、例えば、トリブチルホスフェート、トリ−n
−オクチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルフ
ォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリクレ
ジルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェー
ト、オクチルジフェニルフォスフェート、トリブトキシ
エチルフォスフェート等のリン酸エステル系可塑剤;例
えば、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ
−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、ジ−i−ノニルフタレート、オクチルデシル
フタレート、ジ−i−デシルフタレート、ブチルベンジ
ルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤;例えば、
ジブチルアジペート、ジ−n−ヘキシルアジペート、ジ
−n−オクチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルア
ジペート、ジ−n−オクチルアゼテート、ジブチルセバ
ケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート等の脂肪酸
二塩基酸エステル系可塑剤;ナフテン系プロセスオイ
ル、パラフィン系オイル等のオイル、界面活性剤系可塑
剤などを挙げることができ、前記粘着性微球粒子(A)
を可塑化する可塑剤としての機能を有しているものであ
れば特に限定されるものでないが、得られる再剥離型感
圧接着剤組成物の再剥離性及び諸物性の優秀さより、構
造的に一定の大きさの親水基、疎水基を分子内に持つ両
親媒性の化合物が好ましく、下記一般式(1)で示され
る可塑剤であることが特に好ましい。
【0056】 R4−O(CH2−CH2−O−)n−Y ・・・ (1) (但し、R4は炭素数8〜18のアルキル基、炭素数1
0〜18のアルケニル基、または、炭素 数10〜30
のアルキルフェニル基もしくはジアルキルフェニル基;
YはH、炭素数8〜18のアルキル基、炭素数10〜1
8のアルケニル基、または、炭素数10〜30のアルキ
ルフェニル基もしくはジアルキルフェニル基;nは3〜
80の自然数である。)
【0057】このような可塑剤としては、例えば、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
ステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル、ポリオキシエチレンジ(ステアリル)エーテル等
のポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルエー
テル類;例えば、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンジ(ノニル)フェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンジ(ノニルフェニル)エーテル
等のポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル
類;等を挙げることができる。
【0058】これらの可塑剤のうち、水に対する溶解
性、粘着性微球粒子(A)との相溶性の観点から、前記
nの値が3〜80、好ましくは4〜50、特に好ましく
は6〜20程度のものであり、HLB(Hydrophile-Lip
ophile Balance;親水性、疎水性の強さのバランスを示
す尺度)は6〜18、好ましくは8〜15、特に好まし
くは9〜14程度のものを選択することができる。
【0059】本発明に用いることのできるタッキファイ
ヤー(D)としては、石油樹脂、天然樹脂またはそれら
の誘導体を挙げることができる。該石油樹脂、天然樹脂
またはそれらの誘導体としては、例えば、ポリテルペン
系樹脂、テルペン変性体等のテルペン系樹脂;例えば、
脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、C5
系石油樹脂、芳香族系石油樹脂等の石油系樹脂;例え
ば、ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル等の
ロジン系樹脂;その他、フェノール樹脂、スチレン樹
脂、キシレン樹脂等を例示することができる。特に、石
油系樹脂、ロジン系樹脂またはテルペン系樹脂の使用が
好ましい。
【0060】本発明に用いることのできるタッキファイ
ヤー(D)の軟化点は、70〜180℃、好ましくは1
00〜160℃、特に好ましくは120〜150℃であ
り、その重量平均分子量(Mw)が、5000以下、特
には2000〜4000であることが望ましい。
【0061】本発明に用いることのできるタッキファイ
ヤー(D)は水系媒体中においては分散液として安定に
分散されるものであることが望ましく、分散粒子の平均
粒子径は、0.4μm以下であることが好ましく、0.
05〜0.35μmであることが特に好ましい。
【0062】本発明に係る上記可塑剤(C)及び上記タ
ッキファイヤー(D)は前記粘着性微球粒子(A)に対
してその固形分重量比でそれぞれ(A)/(C)は9
9.9/0.1〜80/20、好ましくは99.5/
0.5〜85/15で、(A)/(D)は99.9/
0.1〜80/20、好ましくは99.5/0.5〜8
5/15で使用することができる。
【0063】本発明の粘着性微球粒子(A)を含有して
なる再剥離型感圧接着剤組成物は、さらに架橋剤(E)
を含有することができる。該架橋剤(E)は前記粘着性
微球粒子(A)の貯蔵弾性率の調整の他、ゲル分及び分
子量の調整、該粘着性微球粒子の結合剤との密着性、基
材への密着性を向上せしめる目的つまり粘着剤の凝集
力、粘着剤と基材の投錨力を高めることにより再剥離性
を向上させる目的で使用される。
【0064】前記架橋剤(E)は前記粘着性微球粒子
(A)またはアクリル系水性エマルジョン(B)中に含
まれる官能性基と反応する基を一分子中に二個以上有す
るものであれば特に限定されるものではないが、粘着剤
組成物中に架橋剤を添加してしばらくすると粘着剤と反
応してゲル化したり、凝集物が発生するものは好ましく
ない。すなわち、架橋剤は、水性分散体である粘着剤組
成物中では化学的に安定(貯蔵安定性があるもの)であ
り、粘着剤塗工時に分散媒が揮発、もしくは粘着剤組成
物を乾燥させるための熱エネルギーなどの手段により不
可逆的に架橋することが望ましい。このような架橋剤の
具体例としては、例えば一分子中にオキサゾリン基を二
個以上含有するオキサゾリン系架橋剤、エポキシ基を二
個以上有するポリグリシジル化合物または多価アルコー
ルのグリシジルエーテルやヒドラジド系架橋剤やポリカ
ルボジイミド系架橋剤などが挙げられるが、エポクロス
WS−300、エポクロスWS−500、エポクロスW
S−700、エポクロスK−1010E、エポクロスK
−1020E、エポクロスK−1030E(全て(株)
日本触媒製)などの一分子中にオキサゾリン基を二個以
上含有するオキサゾリン基含有水溶性ポリマーが得られ
る諸物性の優秀さから特に好ましい。
【0065】本発明に係る前記架橋剤(E)は前記粘着
性微球粒子(A)に対してその固形分重量比で(A)/
(E)は99.99/0.01〜95/5、好ましくは
99.95/0.05〜95/5、特に好ましくは9
9.9/0.1〜97/3で使用できる。
【0066】本発明の再剥離型感圧接着剤は、例えば前
記の懸濁重合により得られた粘着性微球粒子(A)の水
性分散液にアクリル系水性エマルジョン(B)、可塑剤
(C)及び/またはタッキファイヤー(D)、架橋剤
(E)等を添加し、また、必要に応じて他の助剤を添加
混合し、水性塗工液として作製することができる。他の
助剤としては、増粘剤、pH調整剤、消泡剤、防腐防黴
剤、顔料、無機充填剤、安定剤、濡れ剤、湿潤剤等を挙
げることができる。
【0067】かくして得られた本発明の再剥離型感圧接
着剤の水性塗工液は一般に、固形分含有量10〜60重
量%、好ましくは15〜50重量%、さらに好ましくは
20〜45重量%であり、B型回転粘度計による20
℃、60rpmにおける粘度が100〜10000cp
s、好ましくは500〜5000cpsさらに好ましく
は1000〜3000cps、pH4.0〜8.5、好
ましくはpH6.0〜8.5、さらに好ましくはpH
6.5〜8.5である。特に前記架橋剤(E)がオキサ
ゾリン基含有水溶性ポリマーの場合、硬化性と塗工液の
安定性の観点からpH調整剤をアンモニア水とすること
が好ましく、pH7.0〜8.5、特にはpH7.5〜
8.5とすることが好ましい。
【0068】本発明の再剥離型感圧接着剤組成物を応用
してなる再剥離性粘着シートの表面基材としては、一般
のものが使用できる。例えば、上質紙、アート紙、コー
ト紙、キャスト紙等の印刷用紙、感熱記録用紙、熱転写
記録用紙、静電記録用紙、インクジェット記録用紙等の
情報記録用紙、その他クラフト紙、含浸紙、低サイズ
紙、水溶紙等の紙基材、また、PETフィルム、PEフ
ィルム、PPフィルムや合成紙、不織布等のフィルム基
材が挙げられ、これら基材単独、または、粘着剤との密
着性を向上させる目的でアンカー層を積層した基材を使
用できる。また、本発明の再剥離型感圧接着剤組成物を
基材側(基材の裏面)へ直接塗工する場合は、塗工時の
該組成物のしみ込みによる皺抑制の目的で目止め層を積
層した基材が好ましい。また、感熱記録紙や各種フィル
ムの如く熱に影響を受ける基材の場合は、耐熱性の高い
グレードを選択することや、低温乾燥で対応することが
好ましい。なお、前記のアンカー層や目止め層は特に限
定はなく、例えば、カゼイン、デキストリン、澱粉、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
アルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメ
タクリレート−ブタジエン共重合体、エチレン−塩化ビ
ニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル酸エステル共重合体等の天然または合成樹脂および/
または顔料を主成分とした材料を、乾燥重量で0.1〜
10g/m程度設けることができる。また、前記顔料
としては、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、焼成カオリン、デラミカオリン、二酸化チタン、水
酸化アルミニウム、シリカ、ホワイトカーボン等の無機
顔料、或いはポリスチレン樹脂微粒子、尿素ーホルマリ
ン樹脂微粒子、微小中空粒子等の有機合成顔料等を用い
ることができる。
【0069】また表面基材としては、再剥離性粘着シー
トの保存安定性などの観点から表面基材の含水分量を適
度に調整しておくことが望ましい。
【0070】次に、本発明の再剥離性粘着シートの剥離
シートには、一般のものが使用できる。剥離紙基材とし
ては、例えば、ポリエチレン等のラミネート紙、グラシ
ン紙、クレーコート紙、またはグラシン紙やクラフト紙
または上質紙等に目止め層として、例えばカゼイン、デ
キストリン、澱粉、カルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル酸エステル共重合体等の天然ま
たは合成樹脂および/または顔料とを主成分とした目止
め層を、乾燥重量で0.1〜10g/m程度設けた基
紙や、PETフィルム、PEフィルム、PPフィルムや
合成紙、不織布等のフィルム基材が挙げられる。前記顔
料としては、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、焼成カオリン、デラミカオリン、二酸化チタン、水
酸化アルミニウム、シリカ、ホワイトカーボン等の無機
顔料、或いはポリスチレン樹脂微粒子、尿素ーホルマリ
ン樹脂微粒子、微小中空粒子等の有機合成顔料等を用い
ることができる。剥離剤としては一般のものが使用で
き、例えば、水分散型、溶剤型あるいは無溶剤型のシリ
コーン樹脂やフッ素樹脂等が使用でき、前記剥離基材に
乾燥重量で0.05〜3g/m程度塗被後、熱硬化、
電離放射線硬化等によって剥離層を形成し、剥離シート
を得られる。
【0071】本発明の再剥離性粘着シートの製造方法
は、通常直接法、即ち表面基材裏面上に粘着剤組成物を
塗被、乾燥して粘着剤層を設け、次いで剥離シートと貼
合する方法で仕上げられる。この場合の表面基材裏面へ
直接粘着剤を塗布するのは、粘着剤表面に粘着性微粒子
(A)が形成する物理的な凹凸面を得るためであり、一
旦剥離シート上に粘着剤組成物を塗被、乾燥し、表面基
材と貼合する転写法でも、塗工方法や製造後の粘着シー
トの養生方法により、前記直接法で得られる粘着剤層表
面と同様な面が得られれば問題なく、直接法、転写法に
限定はされない。
【0072】次に、本発明の再剥離型感圧接着剤組成物
を表面基材、または剥離シートへ塗被する装置として
は、例えばロールコーター、リバースロールコーター、
ナイフコーター、エアーナイフコーター、バーコータ
ー、スロットダイコーター、リップコーター、グラビア
コーター、リバースグラビアコーター等の一般の塗被装
置が挙げられ、また、スクリーン印刷、グラビア印刷等
の印刷機でも製造することができる。
【0073】再剥離型感圧接着剤組成物の塗工量は、乾
燥重量で3〜30g/m程度の範囲で調節される。因
みに、3g/m未満では、得られる粘着シートの接着
性能が不十分となり、一方30g/mを越えると品質
的に飽和し、経済上の点から好ましくない。
【0074】
【実施例】以下に実施例、比較例、参考例によって本発
明をさらに具体的に説明するが、勿論本発明はこれらに
限定されるものではない。尚、試験片の作製、並びに各
種物性試験は以下の方法に従った。
【0075】<試験方法> 再剥離性粘着シートの作製 基材は、上質紙81.4g/m2(王子製紙(株)製)
を用い、ワイヤーバーにて乾燥後の塗工量が15g/m
2となるように、感圧接着剤組成物を基材に直接塗工、
105℃、50秒間熱風循環式乾燥機にて乾燥した後、
感圧接着剤組成物塗布面と剥離紙剥離剤塗布面を貼り合
わせて再剥離性粘着シートを得た。
【0076】(2)試験片の作製 試験片は、再剥離性粘着シート加工直後の試験片を初期
物性における試験片とし、加圧処理後の試験片として
は、再剥離性粘着シートの5×10cm2に50kgの
加重(1kg/cm2に相当)を40℃にて24時間か
けたものを準備し、それぞれ評価した。
【0077】(3)対ダンボール粘着力(関連規格JI
S−Z−0237、180゜ピール法) JIS−Z−0237、180゜ピール法に準じて、粘
着力を測定した。被着体は、表面紙がK7ライナーのダ
ンボール(王子製紙(株)製)を使用した。圧着条件と
して100g圧着直後は、100gの圧着ローラーで、
300mm/分、1往復圧着した直後に測定し、2kg
圧着30分後は、2kgの圧着ローラーで、300mm
/分、1往復圧着し、30分経過後に測定した。
【0078】粘着力測定には、定速伸張型引張り試験機
を使用し、各圧着条件にてラベルを貼付した後、剥離速
度300mm/分で180゜ピールした。平均荷重を粘
着力(単位;gf/25mm)とし、n=3の平均値を
試験片の測定値とした。なお、再剥離性粘着シートの実
用適性(ダンボールから脱落しない粘着力)を考慮する
と、100g圧着直後で30g/25mm以上、2kg
圧着30分後で100g/25mm以上が必要である。
【0079】(4)再剥離性 被着体として、表面紙がK7ライナーのダンボール(王
子製紙(株)製)を使用し、圧着条件として2kgの圧
着ローラーで、300mm/分、1往復圧着した後、4
0℃の環境で7日間、さらに22℃、65%RHの環境
に2時間放置後、再剥離性粘着シートをダンボールから
剥がし、再剥離性能を下記評価基準により評価した。
【0080】[評価基準] ○ :再剥離性粘着シート、ダンボールの紙やぶれ、糊
残りなく良好 ○△:再剥離性粘着シート、ダンボールの紙やぶれがな
いが、一部の糊残りあり △ :再剥離性粘着シート、ダンボールの紙やぶれがな
いが、糊残りあり ×:再剥離性粘着シート、ダンボールの紙やぶれがあ
り、きれいに剥がすことができない
【0081】(5)再貼着性 再剥離性粘着シートを16mm×20mmの大きさに調
整し、被着体は、表面紙がK7ライナーのダンボール
(王子製紙(株)製)の平滑面を使用し、圧着条件とし
て2kgの圧着ローラーで、300mm/分、1往復圧
着した後、40℃の環境で7日間放置後、再剥離性粘着
シートをダンボールから剥がし、直径50mmの円筒状
のKライナー紙(王子製紙(株)製)側面に再剥離性粘
着シートを20mm部分が湾曲するように再貼着させ、
24時間後の浮き、剥がれ具合を下記評価基準により評
価した。
【0082】[評価基準] ○ :再剥離性粘着シートの浮き、剥がれなく良好。 ○△:再剥離性粘着シートの浮き、剥がれのないラベル
面積が80%以上100%未満 △ :再剥離性粘着シートの浮き、剥がれのないラベル
面積が50%以上80%未満 ×△:再剥離性粘着シートの浮き、剥がれのないラベル
面積が30%以上50%未満 ×:再剥離性粘着シートの浮き、剥がれのないラベル面
積が30%未満、もしくは剥がれる。
【0083】(6)糊面観察 再剥離性粘着シートの粘着剤剤塗工面を走査型電子顕微
鏡にて観察し、粘着剤剤塗工面の粘着性微球粒子の形状
を観察した。(観察条件:Au蒸着、傾斜角70゜、倍
率150倍)
【0084】[評価基準] ○:再粘着性微球粒子が扁平せず形状を保持している。 △:再粘着性微球粒子が一部扁平する。 ×:再粘着性微球粒子が扁平し、粘着剤塗工面が平坦に
なる。
【0085】〈粘着性微球粒子(A)の製造〉 参考例1 温度計、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却器を備えた反
応器にイオン交換水730重量部、5%重量濃度の部分
ケン化ポリビニルアルコール水溶液131重量部、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル
ソーダ塩型アニオン系界面活性剤水溶液(不揮発分27
重量%)を13重量部を仕込み充分攪拌した。次に2−
エチルヘキシルアクリレート(以下2EHAと略称する
ことがある)320重量部、メタクリル酸(以下MAA
と略称することがある)6.5重量部、過酸化ベンゾイ
ル(以下BPOと略称することがある)1.5重量部を
別の容器にて攪拌溶解した。次いでこの単量体混合液を
先に準備された反応器中の水溶液に添加して、攪拌50
0rpm前後で1時間攪拌した後、昇温を開始した。内
温が約70℃になった時に窒素による置換を行った。7
5〜80℃で重合反応が始まり、急激に90℃前後まで
発熱した。その後、冷却し80℃で更に5時間反応を行
った。その後生成した水性懸濁重合液を30℃まで冷却
させ25%アンモニア水を約0.7重量部添加しpH8
〜9とした。得られた水性懸濁重合液及び粘着性微球粒
子の各種物性値を表1に示した。
【0086】参考例2 参考例1において、単量体混合液として、2EHA32
0重量部、MAA6.5重量部、ジビニルベンゼン(D
VB)0.16重量部、BPO2.2重量部を用いる以
外は参考例1と同様にして水性懸濁重合液を得た。得ら
れた水性懸濁重合液及び粘着性微球粒子の各種物性値を
表1に示した。
【0087】参考例3 参考例1において、単量体混合液として、2EHA29
4重量部、メチルメタクリレート(MMA)26重量
部、MAA6.5重量部、BPO1.5重量部を用いる
以外は参考例1と同様にして水性懸濁重合液を得た。得
られた水性懸濁重合液及び粘着性微球粒子の各種物性値
を表1に示した。
【0088】参考例4 参考例1において、単量体混合液として、2EHA32
0重量部、MAA3.2重量部、n−ドデシルメルカプ
タン(NDM)0.16重量部、BPO0.8重量部を
用いる以外は参考例1と同様にして水性懸濁重合液を得
た。得られた水性懸濁重合液及び粘着性微球粒子の各種
物性値を表1に示した。
【0089】参考例5 参考例1において、単量体混合液として、2EHA29
4重量部、MMA26重量部、MAA6.5重量部、D
VB0.32重量部、BPO2.5重量部を用いる以外
は参考例1と同様にして水性懸濁重合液を得た。得られ
た水性懸濁重合液及び粘着性微球粒子の各種物性値を表
1に示した。
【0090】〈アクリル系水性エマルジョン(B)の製
造〉 参考例6 温度計、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却器を備えた反
応器にイオン交換水330重量部を仕込み内温を80℃
に昇温させた。一方、別の容器にイオン交換水195重
量部並びにポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステルソーダ塩型アニオン系界面活性剤水溶液
(不揮発分27重量%)66重量部を仕込み攪拌して溶
解し、次いでこれに2EHA297重量部、MMA29
7重量部、アクリル酸(以下、AAと略称することがあ
る)6重量部よりなる単量体混合物を加えて攪拌し、単
量体乳化液を得た。反応器の内容物を窒素気流下に攪拌
しながら加熱し、反応器内の水温が80℃に達した時点
で重合開始剤及び還元剤として過硫酸アンモニウム及び
メタ重亜硫酸ソーダ各々0.4重量部添加した後、単量
体乳化液及び8%重量濃度の過硫酸アンモニウム水溶液
60重量部を逐次添加して80℃で約3時間重合反応を
行った。重合反応終了後、同温度で約1時間攪拌を継続
してから冷却し、25%アンモニア水を4重量部添加し
てpH調整しアクリル系水性エマルジョンを得た。この
水性エマルジョンは固形分50.3重量%、pH7.
5、粘度60cps(25℃、BH型回転粘度計20r
pm)、平均粒子径0.2μmであり、共重合体のTg
は−4℃であった。
【0091】実施例1 参考例1の水性懸濁重合液357重量部(粘着性微球粒
子約100重量部)に参考例6のアクリル系水性エマル
ジョン30重量部(固形分約15重量部)を添加し、次
いで増粘剤及びアンモニア水を添加してpH7.6、粘
度約1600cps(25℃、BL型回転粘度計60r
pm)の再剥離型感圧接着剤組成物を得た。この組成物
を用いて、前記試験片の作製方法に従い試験片の感圧接
着シートを作成し、以下試験方法(3)〜(6)に従っ
て感圧接着シートの物性測定を行った。感圧接着剤組成
物の配合組成、その物性を表2に感圧接着シートの諸物
性を表3に示した。
【0092】実施例2 参考例2の水性懸濁重合液357重量部(粘着性微球粒
子約100重量部)に参考例6のアクリル系水性エマル
ジョン30重量部(固形分約15重量部)、可塑剤とし
てポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(付加モ
ル数10.5、HLB 12)8重量部を加えて、ホモ
ミキサーで十分攪拌混合後、増粘剤及びアンモニア水を
添加してPH7.6、粘度約1630cpsに調整し、
実施例1と同様に各種試験を行い、諸物性を表2、表3
に示した。
【0093】実施例3及び比較例1〜2 実施例1において、参考例1の水性懸濁重合液の代わり
に参考例3〜5の水性懸濁重合液をそれぞれ用いる以外
は同様にして再剥離型感圧接着剤組成物を作製し、以下
同様にして各種試験を行った。組成物の配合組成、その
物性を表2に感圧接着シートの諸物性を表3に示した。
【0094】実施例4及び比較例3 実施例2において、参考例2の水性懸濁重合液の代わり
に参考例3及び参考例5の水性懸濁重合液をそれぞれ用
いる以外は同様にして再剥離型感圧接着剤組成物を作製
し、以下同様にして各種試験を行った。組成物の配合組
成、その物性を表2に感圧接着シートの諸物性を表3に
示した。
【0095】実施例5 参考例1の水性懸濁重合液357重量部(粘着性微球粒
子約100重量部)に実施例2で使用した可塑剤5重量
部を加えて、ホモミキサーで十分攪拌混合後、増粘剤及
びアンモニア水を添加してPH7.6、粘度約1550
cpsに調整し、実施例1と同様に各種試験を行い、諸
物性を表2、表3に示した。
【0096】実施例6 参考例1の水性懸濁重合液357重量部(粘着性微球粒
子約100重量部)に参考例6のアクリル系水性エマル
ジョン30重量部(固形分約15重量部)、実施例2で
使用した可塑剤5重量部、タッキファイアーとして石油
系炭化水素樹脂水性分散液(固形分約50重量%、軟化
点125℃、平均粒子径約0.3μm)4重量部を加え
て、ホモミキサーで十分攪拌混合後、増粘剤及びアンモ
ニア水を添加してPH7.5、粘度約1750cpsに
調整し、実施例1と同様に各種試験を行い、諸物性を表
2、表3に示した。
【0097】実施例7 実施例1に架橋剤としてオキサゾリン基含有ポリマー水
溶液(固形分約40重量%、オキサゾリン基濃度4.5
mmol/g・solid)5重量部を更に添加する以外は実
施例1と同様にした。
【0098】実施例8 参考例1の水性懸濁重合液357重量部(粘着性微球粒
子約100重量部)に参考例6のアクリル系水性エマル
ジョン40重量部(固形分約20重量部)、実施例2で
使用した可塑剤5重量部、実施例7で使用した架橋剤5
重量部(固形分約2重量部)を添加混合し、ホモミキサ
ーで十分攪拌混合後、増粘剤及びアンモニア水を添加し
てPH7.8、粘度約1590cpsに調整し、実施例
1と同様に各種試験を行い、諸物性を表2、表3に示し
た。
【0099】実施例1〜8においては、表3に示したよ
うに、いずれも被着体に対して初期物性、加圧処理後の
物性とも極めて優れていることがわかった。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【発明の効果】本発明は、粘着性微球粒子を含有してな
る再剥離型感圧接着剤組成物であって、粘着性微球粒子
の40℃における貯蔵弾性率を特定範囲に抑制すること
によって、粘着性シートに適用した場合は、種々の被着
体に適度な初期接着性及び優れた一定品質の再剥離性、
接着力変化、及び再剥離性の低下が少なく、糊残り性も
良好な再剥離粘着シートを製造できる、優れた再剥離型
感圧接着剤組成物を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川信夫 栃木県佐野市米山南町53 日本カーバイド 工業(株)佐野寮 Fターム(参考) 4J040 BA192 BA202 BA242 DB032 DB061 DB071 DF041 DF042 DF051 DF081 DN032 DN072 EB052 EB082 EC002 EC022 EE012 EL012 FA182 GA01 GA02 GA05 GA07 GA11 GA13 GA14 GA15 GA22 GA24 HA126 HB32 HB34 HC15 HC26 HD24 JA03 JA09 JB02 JB09 KA03 KA16 KA26 KA31 LA01 LA02 LA03 LA05 LA06 LA08 MA02 MA09 MA10 NA05 PA42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着性微球粒子(A)を含有してなる再剥
    離型感圧接着剤組成物において、該粘着性微球粒子
    (A)の40℃における貯蔵弾性率が、250000〜
    600000 dyne/cm2であることを特徴とする再剥離
    型感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】前記再剥離型感圧接着剤組成物が、アクリ
    ル系水性エマルジョン(B)を粘着性微球粒子(A)と
    アクリル系水性エマルジョン(B)の固形分重量比が
    (A)/(B)=100/0〜60/40の範囲で含有
    することを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】アクリル系水性エマルジョン(B)の樹脂
    のガラス転移温度が、−40〜60℃であることを特徴
    とする請求項2記載の再剥離型感圧接着剤組成物。
  4. 【請求項4】再剥離型感圧接着剤組成物中に可塑剤
    (C)及び/または、タッキファイヤー(D)を含有す
    ることを特徴とする請求項1、2または請求項3に記載
    の再剥離型感圧接着剤組成物。
  5. 【請求項5】可塑剤(C)が、下記一般式(C−1)で
    示す可塑剤であることを特徴とする請求項4記載の再剥
    離型感圧接着剤組成物。 R−O(CH−CH−O−)−Y (C−1) (但し、Rは炭素数8〜18のアルキル基、炭素数1
    0〜18のアルケニル基、または、炭素数10〜30の
    アルキルフェニル基;Yは水素原子、炭素数8〜18の
    アルキル基、炭素数10〜18のアルケニル基、また
    は、炭素数10〜30のアルキルフェニル基もしくはジ
    アルキルフェニル基;nは3〜80の自然数である。)
  6. 【請求項6】タッキファイヤー(D)が、石油系樹脂、
    ロジン系樹脂またはテルペン系樹脂であることを特徴と
    する請求項4に記載の再剥離型感圧接着剤組成物。
  7. 【請求項7】再剥離型感圧接着剤組成物に架橋剤(E)
    を含有することを特徴とする請求項1から請求項6の何
    れかに記載の再剥離型感圧接着剤組成物。
  8. 【請求項8】架橋剤(E)が、1分子中にオキサゾリン
    基を2個以上含有する化合物であることを特徴とする請
    求項7記載の再剥離型感圧接着剤組成物。
JP11087581A 1999-03-30 1999-03-30 再剥離型感圧接着剤組成物 Withdrawn JP2000281996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087581A JP2000281996A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 再剥離型感圧接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087581A JP2000281996A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 再剥離型感圧接着剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000281996A true JP2000281996A (ja) 2000-10-10

Family

ID=13918978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11087581A Withdrawn JP2000281996A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 再剥離型感圧接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000281996A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281999A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Nippon Carbide Ind Co Inc 再剥離型感圧接着剤組成物
WO2003025082A1 (fr) * 2001-09-14 2003-03-27 Tajima Incorporated Composition adhesive conçue pour des revetements de sol
JP2004162003A (ja) * 2002-06-14 2004-06-10 Rohm & Haas Co 水ベース接着剤
JP2004300269A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Dainippon Ink & Chem Inc 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品
JP2005048078A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Oshika:Kk 再剥離可能な造作用水性接着剤組成物
JP2005089666A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Chuo Rika Kogyo Corp 水性粘着剤組成物
WO2006001128A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Soken Chemical & Engineering C0., Ltd. 光学フィルム保護シート用粘着剤組成物及び光学フィルム保護シート
JP2006063245A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Konishi Co Ltd オレフィン系被着体を接着するための1液湿気硬化型ウレタン系接着剤
JP2006241419A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 再剥離型水性粘着剤組成物および化粧シート
JP2006265446A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Nippon Carbide Ind Co Inc 水性感圧接着剤組成物
JPWO2009031421A1 (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 Dic株式会社 両面粘着テープ
JP2012097152A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Oji Paper Co Ltd 粘着シート
JP2016537443A (ja) * 2013-09-27 2016-12-01 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 可逆性感圧接着剤
JP2017206603A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 特種東海製紙株式会社 感圧型再剥離性接着剤組成物、塗料組成物及び情報担体シート

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502736A (ja) * 1973-04-06 1975-01-13
JPS5369233A (en) * 1976-12-03 1978-06-20 Sekisui Chem Co Ltd Dressure-sensitive adhesive tape or sheet and its manufacture
JPS5441988A (en) * 1977-08-17 1979-04-03 Minnesota Mining & Mfg Adheren polymer fine particle
JPS61148278A (ja) * 1984-12-22 1986-07-05 Hoechst Gosei Kk 粘着性微細球水性懸濁液
JPS61152779A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 再剥離型粘着剤組成物
JPS61258854A (ja) * 1985-05-13 1986-11-17 Nichiban Co Ltd アクリル酸エステル系架橋重合体微小球及びその製法
JPS61261381A (ja) * 1985-05-14 1986-11-19 Nichiban Co Ltd 粘着性微小球
JPS61261382A (ja) * 1985-05-15 1986-11-19 Nichiban Co Ltd 再剥離性粘着剤組成物
JPS61281173A (ja) * 1985-06-07 1986-12-11 Hoechst Gosei Kk 溶剤懸濁型粘着粒体分散液
JPH02155977A (ja) * 1988-12-08 1990-06-15 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 複合材用コンタクト型接着剤組成物
JPH06322338A (ja) * 1993-05-07 1994-11-22 Nitto Denko Corp 再剥離型粘着剤及びその粘着部材
JPH06346039A (ja) * 1993-05-31 1994-12-20 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 低温タック性に優れた粘着剤組成物及びそれを用いた粘着テープ
JPH08134423A (ja) * 1994-11-09 1996-05-28 Sekisui Chem Co Ltd アクリル系エマルジョン型粘着剤組成物
JPH10114887A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Nitto Denko Corp 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類
JPH10130593A (ja) * 1996-10-25 1998-05-19 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 粘着シートおよびその製造方法
JPH10219221A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Mitsubishi Chem Basf Co Ltd 水性感圧性粘着剤組成物
JPH10316954A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Nippon Shokubai Co Ltd 加熱剥離性粘着剤組成物、加熱剥離性粘着製品およびその使用方法
JPH1178310A (ja) * 1997-09-04 1999-03-23 Nichiban Co Ltd カード状情報担体固定用粘着テープ及び印刷用シート
JP2000281999A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Nippon Carbide Ind Co Inc 再剥離型感圧接着剤組成物

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502736A (ja) * 1973-04-06 1975-01-13
JPS5369233A (en) * 1976-12-03 1978-06-20 Sekisui Chem Co Ltd Dressure-sensitive adhesive tape or sheet and its manufacture
JPS5441988A (en) * 1977-08-17 1979-04-03 Minnesota Mining & Mfg Adheren polymer fine particle
JPS61148278A (ja) * 1984-12-22 1986-07-05 Hoechst Gosei Kk 粘着性微細球水性懸濁液
JPS61152779A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 再剥離型粘着剤組成物
JPS61258854A (ja) * 1985-05-13 1986-11-17 Nichiban Co Ltd アクリル酸エステル系架橋重合体微小球及びその製法
JPS61261381A (ja) * 1985-05-14 1986-11-19 Nichiban Co Ltd 粘着性微小球
JPS61261382A (ja) * 1985-05-15 1986-11-19 Nichiban Co Ltd 再剥離性粘着剤組成物
JPS61281173A (ja) * 1985-06-07 1986-12-11 Hoechst Gosei Kk 溶剤懸濁型粘着粒体分散液
JPH02155977A (ja) * 1988-12-08 1990-06-15 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 複合材用コンタクト型接着剤組成物
JPH06322338A (ja) * 1993-05-07 1994-11-22 Nitto Denko Corp 再剥離型粘着剤及びその粘着部材
JPH06346039A (ja) * 1993-05-31 1994-12-20 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 低温タック性に優れた粘着剤組成物及びそれを用いた粘着テープ
JPH08134423A (ja) * 1994-11-09 1996-05-28 Sekisui Chem Co Ltd アクリル系エマルジョン型粘着剤組成物
JPH10114887A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Nitto Denko Corp 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類
JPH10130593A (ja) * 1996-10-25 1998-05-19 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 粘着シートおよびその製造方法
JPH10219221A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Mitsubishi Chem Basf Co Ltd 水性感圧性粘着剤組成物
JPH10316954A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Nippon Shokubai Co Ltd 加熱剥離性粘着剤組成物、加熱剥離性粘着製品およびその使用方法
JPH1178310A (ja) * 1997-09-04 1999-03-23 Nichiban Co Ltd カード状情報担体固定用粘着テープ及び印刷用シート
JP2000281999A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Nippon Carbide Ind Co Inc 再剥離型感圧接着剤組成物

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281999A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Nippon Carbide Ind Co Inc 再剥離型感圧接着剤組成物
WO2003025082A1 (fr) * 2001-09-14 2003-03-27 Tajima Incorporated Composition adhesive conçue pour des revetements de sol
JP2004162003A (ja) * 2002-06-14 2004-06-10 Rohm & Haas Co 水ベース接着剤
JP2004300269A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Dainippon Ink & Chem Inc 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品
JP2005048078A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Oshika:Kk 再剥離可能な造作用水性接着剤組成物
JP2005089666A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Chuo Rika Kogyo Corp 水性粘着剤組成物
WO2006001128A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Soken Chemical & Engineering C0., Ltd. 光学フィルム保護シート用粘着剤組成物及び光学フィルム保護シート
JP2006008856A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Soken Chem & Eng Co Ltd 光学フィルム保護シート用粘着剤組成物及び光学フィルム保護シート
TWI415918B (zh) * 2004-06-25 2013-11-21 Soken Kagaku Kk Adhesive composition for optical film protective sheet and protective film for optical film
JP4581061B2 (ja) * 2004-06-25 2010-11-17 綜研化学株式会社 光学フィルム保護シート用粘着剤組成物及び光学フィルム保護シート
JP4658249B2 (ja) * 2004-08-30 2011-03-23 コニシ株式会社 オレフィン系被着体の接着方法
JP2006063245A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Konishi Co Ltd オレフィン系被着体を接着するための1液湿気硬化型ウレタン系接着剤
JP4684686B2 (ja) * 2005-03-07 2011-05-18 日本合成化学工業株式会社 再剥離型水性粘着剤組成物および化粧シート
JP2006241419A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 再剥離型水性粘着剤組成物および化粧シート
JP2006265446A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Nippon Carbide Ind Co Inc 水性感圧接着剤組成物
JP2011012274A (ja) * 2007-09-07 2011-01-20 Dic Corp 両面粘着テープ
JPWO2009031421A1 (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 Dic株式会社 両面粘着テープ
JP4697347B2 (ja) * 2007-09-07 2011-06-08 Dic株式会社 両面粘着テープ
JP5121834B2 (ja) * 2007-09-07 2013-01-16 Dic株式会社 両面粘着テープ
JP2012097152A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Oji Paper Co Ltd 粘着シート
JP2016537443A (ja) * 2013-09-27 2016-12-01 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 可逆性感圧接着剤
JP2017206603A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 特種東海製紙株式会社 感圧型再剥離性接着剤組成物、塗料組成物及び情報担体シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5351400B2 (ja) 再剥離性粘着シート
JP2000281996A (ja) 再剥離型感圧接着剤組成物
WO2012133268A1 (ja) エマルション型粘着剤組成物及び再剥離性粘着シート
JP5497258B2 (ja) 再剥離性粘着シート
JP5078345B2 (ja) 粘着シートの製造方法
JP5144953B2 (ja) 再剥離性粘着シート
JP3838808B2 (ja) 再剥離型感圧接着剤組成物
JP5529386B2 (ja) 粘着シート
WO2017203883A1 (ja) 加圧接着型粘着部材
JP2000281989A (ja) 再剥離性粘着シート
JP4906035B2 (ja) 水性感圧接着剤組成物及びそれを用いる感圧接着シートの製造方法
JPH115959A (ja) 感熱粘着剤組成物及び感熱粘着シート
JP3955240B2 (ja) アクリル系エマルション型粘着剤及び粘着シート
JPH1036788A (ja) 感熱粘着シート
JP2001011396A (ja) シートの施工方法
JP4326092B2 (ja) 塗装用マスキングテープまたはシート
JP4225388B2 (ja) 発泡体用水性エマルジョン型粘着剤
JP4828141B2 (ja) 水性感圧接着剤組成物
JP4475934B2 (ja) 水性感圧接着剤組成物及びそれを用いる感圧接着シートの製造方法
JP2000281988A (ja) 粘着シート
JP2005126479A (ja) 再剥離性粘着シートおよびその製造方法
JP2001131503A (ja) 感圧接着シート
JPH1046117A (ja) 感熱粘着シート
JP2004026909A (ja) アクリル系エマルション型粘着剤
JP2000198973A (ja) 感圧接着剤用エマルション

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041129

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041129

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20041207