JP2000198973A - 感圧接着剤用エマルション - Google Patents

感圧接着剤用エマルション

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JP2000198973A JP11305968A JP30596899A JP2000198973A JP 2000198973 A JP2000198973 A JP 2000198973A JP 11305968 A JP11305968 A JP 11305968A JP 30596899 A JP30596899 A JP 30596899A JP 2000198973 A JP2000198973 A JP 2000198973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な耐水性および粘着特性を示す感圧接着
剤用エマルションを提供する。 【解決手段】 感圧接着性ポリマー(A)、カルボキシ
ル基の一部または全部がアルカリ塩となっているカルボ
キシル基含有ロジン誘導体(B)、カルボキシル基との
反応性を有する官能基を1分子中に少なくとも1個有す
る化合物(C)を必須成分として含むエマルションであ
って、エマルション中に含まれる前記感圧接着性ポリマ
ー(A)と前記ロジン誘導体(B)との合計を100質
量%としたときに、ロジン誘導体(B)が2〜30質量
%であり、前記化合物(C)は、前記ロジン誘導体
(B)の有するカルボキシル基1当量に対し、この化合
物(C)の有する前記官能基が0.05〜10当量とな
るように含まれている感圧接着剤用エマルションであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難接着性のポリオ
レフィン等に対しても強い粘着力を発揮し、耐水性に優
れ、高い凝集力を有する感圧接着剤用エマルションに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護、作業環境の安全性、省
資源、コスト等の観点から、感圧接着剤の供給形態とし
ては、溶剤型(有機溶剤を溶媒に用いたもの)から無溶
剤型(有機溶剤を使用しないもの)への移行が大きな流
れとなっている。汎用性、作業性の点から、無溶剤型の
中でも特にエマルションタイプの感圧接着剤が好適に使
用されている。このような感圧接着剤用エマルションで
は、水不溶性の感圧接着性ポリマーを水性媒体中に分散
させるために乳化剤等の分散剤が必要であり、この分散
剤が水溶性物質であることから、感圧接着剤皮膜の耐水
性が劣るという問題がある。
【0003】本願出願人は、分散剤と化学結合し得る化
合物を感圧接着剤用エマルションに配合し、皮膜化後に
分散剤中のカルボキシル基を上記化合物と反応させるこ
とによって、分散剤の親水性を低下させ、感圧接着剤製
品の耐水性を向上させることに成功した(国際公開WO
96/29373号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記感圧接着剤用エマ
ルションから得られた感圧接着剤製品は、良好な耐水性
を示すが、最近では、強粘着力、ポリオレフィンに対す
る接着性、高温凝集力等の粘着特性をより一層優れたも
のにすることが求められており、さらなる検討が必要と
なってきた。このような検討手法としては、感圧接着性
ポリマーの共重合組成を変更する方法の他に、粘着付与
剤等の粘着力改質剤を感圧接着剤に加える方法がある。
しかし、粘着付与剤のほとんどは油性のものであり、感
圧接着剤用エマルションへ配合するためには多量の乳化
剤を用いて粘着付与剤を水分散体化しなければならず、
感圧接着剤製品の耐水性の低下を引き起こす原因になっ
ていた。
【0005】そこで本発明では、良好な耐水性を示すと
共に、強粘着力、ポリオレフィンに対する接着性、高温
凝集力等の粘着特性にも優れた感圧接着剤製品を作り得
る感圧接着剤用エマルションを提供することを課題とし
て掲げた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の感圧接着剤用エ
マルションは、ガラス転移温度が−80〜−20℃、重
量平均分子量15万以上、かつカルボキシル基による酸
価が30以下の感圧接着性ポリマー(A)、重量平均分
子量が10万以下で、アルカリ化する前のカルボキシル
基による酸価が190以上であり、このカルボキシル基
の一部または全部がアルカリ塩となっているカルボキシ
ル基含有ロジン誘導体(B)、重量平均分子量が10万
以下で、カルボキシル基を有しておらず、かつカルボキ
シル基との反応性を有する官能基を1分子中に少なくと
も1個有する化合物(C)を必須成分として含むエマル
ションであって、エマルション中に含まれる前記感圧接
着性ポリマー(A)と前記ロジン誘導体(B)との合計
を100質量%としたときに、ロジン誘導体(B)が2
〜30質量%であり、前記化合物(C)は、前記ロジン
誘導体(B)の有するカルボキシル基1当量に対し、こ
の化合物(C)の有する前記官能基が0.05〜10当
量となるように含まれているところに要旨を有する。
【0007】上記エマルションには、さらに、感圧性接
着性ポリマー(A)用のモノマーとの反応性を持たない
乳化剤が含まれていてもよい。また、上記化合物(C)
は、アジリジニル基含有化合物および/またはポリグリ
シジルアミンであることが好ましい。
【0008】本発明のエマルションは、感圧性接着性ポ
リマー(A)用のモノマーとの反応性を持たない乳化剤
および/またはエチレン性不飽和二重結合を有する乳化
剤を用いたエマルション重合で前記感圧接着性ポリマー
(A)のエマルションを得た後、得られたエマルション
にアルカリ水溶液を添加して、アルカリ性のエマルショ
ンとし、このアルカリ性エマルション中に、重量平均分
子量10万以下、カルボキシル基による酸価が190以
上であるカルボキシル基含有ロジン誘導体(B’)を添
加し、さらに前記化合物(C)を添加することによって
得られるものであることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤用エマルショ
ンは、感圧接着性ポリマー(A)、カルボキシル基含有
ロジン誘導体(B)、化合物(C)を必須成分とするも
のである。最大の特徴は、カルボキシル基含有ロジン誘
導体(B)を、アルカリ塩の形でエマルション中に安定
に存在させると共に、皮膜化後にはロジン誘導体(B)
の持つカルボキシル基を化合物(C)と化学反応させて
その親水性を失わせることによって、良好な耐水性を維
持しつつ、ロジン誘導体(B)の持つ粘着力改質効果を
発揮させて粘着特性の向上を図ることができた点にあ
る。以下、本発明を詳細に説明するが、単に「ポリマ
ー」というときは、ホモポリマーはもとより、コポリマ
ーや三元以上の共重合体も含まれるものとする。
【0010】まず、第1の必須成分である感圧接着性ポ
リマー(A)は、一般に感圧接着剤製品が使用される温
度域において感圧接着性を示すポリマーである。通常、
感圧接着性ポリマー(A)は、水およびアルカリ水溶液
に溶解せずに、水溶性の乳化剤によって乳化されて水分
散体を形成する。また、エチレン性不飽和二重結合を有
する乳化剤等、ポリマー(A)用のモノマーとの反応性
を有する反応性乳化剤を使用して、感圧接着性ポリマー
(A)の乳化重合を行うと、感圧接着性ポリマー(A)
の分子鎖に反応性乳化剤が化学的に結合して、反応性乳
化剤が組み込まれたポリマー(A)が得られる。その結
果、この感圧接着性ポリマー(A)は他の乳化剤の助け
がなくても、自らでエマルションになっている。本発明
ではこのような感圧接着性ポリマー(A)も好ましく使
用できる。
【0011】感圧接着性ポリマー(A)としては、ガラ
ス転移温度(Tg)が−80〜−20℃のものを用い
る。Tgが−20℃以上のポリマーは、常温で感圧接着
性が発現しないことがあるので、ポリマーが感圧接着性
を示す目安として、上記Tg要件を定めた。ただし、T
gが−80℃より低くなると、高温凝集力が低下する傾
向にあるため好ましくない。Tg(K)は、「POLY
MER HANDBOOK 第3版」(John Wiley & S
ons, Inc.発行)に記載された各ホモポリマーのTg
(K)を元にして、下記式で計算により簡単に求められ
る他、DSC(示差走査熱量測定装置)やDTA(示差
熱分析装置)によって求めることができる。
【0012】
【数1】
【0013】ここで Wn ;各単量体の質量分率 Tgn;各単量体のホモポリマーのTg(K)
【0014】感圧接着性ポリマー(A)は、重量平均分
子量(Mw)が15万以上のものを用いる。Mwが15
万より小さいと、粘着特性が劣ったものとなるためであ
る。なお、分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の値で
ある(Mw、Mn共、以下同じ)。ただし、分子量が大
きい(Mwが約150万以上)ポリマーはGPC測定の
際に用いられる溶媒(THF;テトラヒドロフラン)に
溶解しなくなり、GPCによる分子量測定自体が不可能
となるので、正確なMwは不明となるが、換言すれば、
THFに溶解しないポリマーは、Mwがだいたい150
万以上であることが明らかなので、本発明において好ま
しく用いることができる。このときの溶解性の評価方法
は以下の通りである。
【0015】感圧接着性ポリマーを適宜サンプリング
して、その乾燥質量を測定する(水分散体状態のもので
あれば、水分を蒸発させてから測定する。)。
【0016】上記乾燥ポリマーを10倍質量のTHF
に入れて、時々撹拌しながら室温〜40℃下に24時間
放置する。熱あるいは超音波を加えて溶解を促進させて
も良い。
【0017】24時間後にポリマーとTHFの混合物
を300メッシュ金網で濾別して、金網上に残存したも
のを乾燥させ、その質量を測定する。これを不溶分とし
て初期質量の百分率で表示する。
【0018】不溶分が50質量%以上の場合は、TH
Fに不溶と判断し、Mwが150万以上であって、測定
不能と見る。不溶分が50質量%未満の場合は、可溶分
の溶液を用いてGPCで分子量を測定する。
【0019】感圧接着性ポリマー(A)としては、酸価
(カルボキシル基価)が30以下のものを用いる。酸価
が30を超えると、Tgが−20℃よりも高くなること
が多いためである。また、後述する化合物(C)がポリ
マー中のカルボキシル基と反応して、ポリマー鎖が架橋
して感圧接着剤として粘着力が低下してしまうため好ま
しくない。酸価は15以下が好ましく、さらに好ましく
は5以下である。なお、本発明の「酸価」とは、カルボ
キシル基を含有する化合物1gを良溶媒に溶解して、K
OHで中和滴定を行ったときに要したKOH量をmgで
表した値である。
【0020】感圧接着性ポリマー(A)の具体例として
は、天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン(SI
S)ブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチ
レン(SBS)ブロックコポリマー、合成ゴム等のゴム
系ポリマーや、エチレン性不飽和結合を有するモノマー
を重合して得られるポリマーが好ましい。特に、粘着特
性の点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主
な構成成分とするアクリル系ポリマーが好ましい。
【0021】アクリル系ポリマーを構成する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリ
ル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリ
ル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メ
タ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシ
ル、(メタ)アクリル酸ドデシル等の炭素数4〜12の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルが好ましく、これらを1種以上使用することができ
る。
【0022】アクリル系ポリマーは、上記(メタ)アク
リル酸アルキルエステルのみで構成されていてもよい
が、その他のモノマーを共重合させてもよい。そのとき
は、粘着特性の観点から、上記(メタ)アクリル酸アル
キルエステル類をモノマー全体の60質量%以上用いる
ことが好ましい。
【0023】その他のモノマーの例としては、(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸シクロアルキル類、炭
素数3以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル類、カルボキシル基含有(メタ)アクリル酸エス
テル類、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルのよ
うなヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル
類、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族不飽和炭
化水素類、ビニルエステル類、メチルビニルエーテル等
のビニルエーテル類、アクリロニトリル等の不飽和シア
ン化合物、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ビニ
ルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等の窒素原子含有モノマー等が挙げられ
る。
【0024】本発明の感圧接着剤用エマルションには、
第2の必須成分として、重量平均分子量が10万以下
で、アルカリ化する前のカルボキシル基による酸価が1
90以上であり、このカルボキシル基の一部または全部
がアルカリ塩となっているカルボキシル基含有ロジン誘
導体(B)が含まれている。なお、以下、便宜上、アル
カリ化する前のカルボキシル基含有ロジン誘導体をロジ
ン誘導体(B’)という。
【0025】本発明で用いる「ロジン誘導体」とは、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンに大別される
松由来のロジンに対し、少なくとも、カルボン酸変性が
行われたものを指す。ロジンは元来カルボキシル基を有
しているが、大抵のロジンは、カルボン酸変性が行われ
ていなければ、酸価が190以上にはならない。カルボ
ン酸変性は、これらのロジンに対し、アクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸を反応さ
せて、ロジン中にカルボキシル基を導入することにより
行われる。もちろん、水添ロジン、不均化ロジン、重合
ロジン、ロジンエステル等のロジン類も、酸価が190
以上のものは、本発明で用いることができる。水添ロジ
ンは、特に、感圧接着剤の耐候性および耐黄変性の向上
に有用である。
【0026】ロジン誘導体は、よく知られているよう
に、粘着付与剤である。ロジン類の持つ粘着力改善効果
によって、感圧接着剤用エマルションが皮膜化されて得
られる感圧接着剤皮膜の粘着力を向上させる。また、例
えば、シリコーン樹脂によって剥離処理されたような低
表面エネルギーの基材に対してエマルションを塗布した
場合、ロジン誘導体(B)を含まないと、エマルション
が弾いて(塗膜にならずに、多数の液滴状になる)しま
って塗工が難しいが、ロジン誘導体(B)の存在によっ
てこの不都合が避けられる。これは、アルカリ塩となっ
たロジン誘導体(B)がエマルションに溶解し、エマル
ションの動的表面張力を低下させるためである。
【0027】本発明のエマルション中に存在しているロ
ジン誘導体(B)は、そのカルボキシル基がアルカリ塩
となることによってアルカリ性のエマルションの水相に
溶解した状態と、ロジン誘導体(B)自体の油滴がカル
ボキシル基またはカルボキシル基のアルカリ塩基によっ
て安定化されてエマルション化した状態とで存在してい
ると考えられる。また、アルカリ塩化されたロジン誘導
体(B)の一部は、感圧接着性ポリマー(A)の油滴に
吸着した状態で存在しているとも考えられ、ポリマー油
滴を安定化させる乳化剤としても作用している。これら
の作用が総合されて、エマルション中でロジン誘導体
(B)が安定に存在しているのである。なお、アルカリ
性とは、pH7以上の状態を指す。
【0028】このような安定な存在状態を得るために
は、アルカリ塩となる前のカルボキシル基含有ロジン誘
導体(B’)の酸価が190以上でなければならない。
ロジン誘導体(B’)の酸価が190以上でないと、ロ
ジン誘導体(B’)の有するカルボキシル基の全部をア
ルカリ塩基にしても、エマルション中でロジン誘導体
(B)が安定に存在できなくなるため好ましくない。す
なわち、ロジン誘導体の酸価が190より小さいと、エ
マルション中に安定に分散させるために多量の他の乳化
剤が必要となって、この乳化剤の存在が感圧接着剤皮膜
の耐水性を悪化させる。また、他の乳化剤でロジン誘導
体の油滴を乳化しなければ、エマルション中でロジン誘
導体粒子同士が融着して、凝集沈降してしまうという不
都合が起こる。より好ましいロジン誘導体(B’)の酸
価は210以上である。水中での安定性が向上するため
である。ただし、あまり酸価が大きいロジン誘導体
(B’)を用いると化合物(C)による親水性喪失作用
があっても、感圧接着剤製品の耐水性が劣ったものとな
ることがあるため、ロジン誘導体(B’)の酸価を27
0以下に抑えることが好ましい。
【0029】ロジン誘導体(B)をエマルション中に存
在させるためには、感圧接着性ポリマー(A)のエマル
ションを合成した後、アンモニア水などのアルカリ水溶
液を添加してエマルションをアルカリ性にしてから、酸
価190以上のロジン誘導体(B’)をエマルションに
添加する方法が簡便であり、添加されたロジン誘導体
(B’)のカルボキシル基の一部または全部がアルカリ
塩となって、ロジン誘導体(B)となる。
【0030】またロジン誘導体(B)は、前記のように
乳化剤の力を借りなくても、エマルション中で安定に存
在しているので、エマルション中の乳化剤の絶対量を減
らすことができる。さらに、エマルションを皮膜化した
後は、アルカリが飛散するので、皮膜中には、ロジン誘
導体(B’)に由来する多数のカルボキシル基が存在す
ることとなるが、本発明では、これらのカルボキシル基
と、後述する化合物(C)の持つ「カルボキシル基との
反応性を有する官能基」との化学反応によって、カルボ
キシル基を消費してその親水性を消失させることができ
るため、皮膜の耐水性が優れたものとなる。
【0031】ロジン誘導体(B’)の分子量は、重量平
均分子量(Mw)で10万以下のものを用いる。10万
を超えると、ロジン誘導体(B’)と感圧接着性ポリマ
ー(A)との相溶性があまりよくない場合に、得られる
皮膜の透明性が悪くなることがある。Mwが1万以下が
好ましく、より好ましくは6000、さらに好ましくは
3000以下である。Mwが100より小さいと粘着力
を改質する効果に乏しいため、Mwは100以上が好ま
しい。
【0032】また、ロジン誘導体(B’)は、軟化点が
200℃以下のものを選択することが好ましい。より好
ましい軟化点の範囲は80〜180℃である。80℃よ
り低い軟化点を有するロジン誘導体を使用すると、感圧
接着剤の凝集力が劣る傾向にあるが、感圧接着剤製品を
比較的低温で使用することが予想される場合や、粗面接
着性を重視する場合は、80℃より低い軟化点のロジン
誘導体を使用してもよい。
【0033】ロジン誘導体(B)は、感圧接着性ポリマ
ー(A)の質量の合計を100質量%としたときに、2
〜30質量%(固形分)の範囲で、エマルション中に存
在させる。2質量%より少ないと粘着特性を改質する効
果に乏しく、30質量%を超えると粘着特性のバランス
が崩れてしまうため好ましくない。より好ましい下限は
10質量%であり、上限は23質量%である。
【0034】本発明の感圧接着剤用エマルションの第3
の必須成分は、カルボキシル基を有しておらず、かつ、
カルボキシル基との反応性を有する官能基を1分子中に
少なくとも1個有する化合物(C)である。この化合物
(C)は、感圧接着剤用エマルションの皮膜化後に、前
記ロジン誘導体(B’)の持つカルボキシル基と化合物
(C)との官能基とを化学反応させて、ロジン誘導体
(B’)の親水性を失わせ、皮膜の耐水性を向上させる
ために用いられる。
【0035】従って化合物(C)は、ロジン誘導体
(B’)の持つカルボキシル基と反応することのできる
官能基を1個以上有している必要がある。このような官
能基としては、グリシジル基、アジリジニル基、オキサ
ゾリニル基、イソシアネート基が挙げられる。ただし、
イソシアネート基を有する化合物(C)を用いる場合に
は、イソシアネート基がエマルションの媒体である水と
反応してしまうので、イソシアネート基がブロックされ
ているもの(ブロックイソシアネート)を用いることが
好ましい。なお、化合物(C)は、カルボキシル基を持
っていない。化合物(C)がカルボキシル基を持ってい
ると、化合物(C)の持つ上記官能基と反応するため、
化合物(C)同士で反応して上記官能基を消費してしま
い、化合物(C)として必要なカルボキシル基との反応
性を失ってしまうからである。
【0036】化合物(C)は、上記のように皮膜化後の
化学反応時に必要であるので、エマルションを皮膜化す
る前に、エマルション中に存在していればよい。化合物
(C)は、水溶性であっても油溶性であってもよい。す
なわち、エマルション中の水相に溶解状態で存在してい
ても、感圧接着性ポリマー(A)等の油滴の中に溶解し
ていてもよい。あまり分子量が高いと、化合物(C)が
水溶性あるいは油溶性いずれにおいても、溶解しにくく
なるので、重量平均分子量Mwが10万以下のものを用
いる。Mwは1万以下がより好ましく、5000以下が
さらに好ましい。エマルション中へ溶解し易いためであ
る。
【0037】化合物(C)の具体例としては、下記の通
りである。
【0038】グリシジル基含有化合物:プロピレンオキ
サイド等の脂肪族オキサイド類、スチレンオキサイド等
の芳香族オキサイド類、シクロヘキセンオキサイド等の
脂環式エポキシド類、ブチルグリシジルエーテル、「エ
ポライトM−1230」(共栄社油脂化学工業社製)等
の脂肪族グリシジルエーテル類、フェニルグリシジルエ
ーテル等の芳香族グリシジルエーテル類、グリシジル
(メタ)アクリレート等のグリシジルエステル類、「T
ETRAD」シリーズ(三菱瓦斯化学社製)等のグリシ
ジルアミン化合物、「デナコール」シリーズ(ナガセ社
製)等のポリグリシジルエーテル類、アジリジニル基含
有化合物:ブチルアジリジン等の脂肪族アジリジン類、
フェニルアジリジン等の芳香族アジリジン類、2−(1
−アジリジニル)エチル(メタ)アクリレート等の不飽
和基含有アジリジン類、「ケミタイト」シリーズ(日本
触媒社製)等 オキサゾリニル基含有化合物:2−メチルオキサゾリン
等の脂肪族オキサゾリン類、2−フェニルオキサゾリン
等の芳香族オキサゾリン類、2−イソプロペニル−2−
オキサゾリン等の不飽和基含有オキサゾリン類、「エポ
クロス」シリーズ(日本触媒社製)等 イソシアネート基含有化合物:トリレンジイソシアネー
ト(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)等の汎用イソシアネート類、「デスモジュールA
Pステーブル」・「デスモジュールCTステーブル」
(住友バイエル社製)等のブロックポリイソシアネート
類、「デスモカップ11」等のブロックイソシアネート
含有プレポリマー類、「エラストロン」シリーズ、「エ
ラストロンBN」シリーズ等の水分散型ブロックイソシ
アネート(第一工業製薬社製)類等。
【0039】化合物(C)としては、上記例示したもの
の中では、グリシジルアミン化合物(「TETRAD−
C」、「TETRAD−X」;三菱瓦斯化学社製)やア
ジリジニル基含有化合物(「ケミタイトPZ−33」、
「ケミタイトDZ−22」;日本触媒社製)等が、反応
性が高く、好適に用いられる。
【0040】化合物(C)の量は、化合物(C)が有し
ているカルボキシル基と反応し得る官能基が、ロジン誘
導体(B)の有するカルボキシル基(アルカリ塩となっ
ているものも含む。実質的には、ロジン誘導体(B’)
の有するカルボキシル基である)1当量に対して、0.
05〜10当量の範囲にすることが好ましい。0.05
当量未満では、耐水性の向上効果が不充分となる。より
好ましい範囲は、0.1〜5当量である。
【0041】本発明のエマルションには、乳化剤が含ま
れていてもよい。油溶性の感圧接着性ポリマー(A)
を、安定に水分散させてエマルション状態を保つために
は、乳化剤が必要だからである。乳化剤とは、スルホン
酸塩基やカルボキシレート基等の親水基と、炭化水素基
等の疎水基を持ち、乳化能を有する化合物である。本発
明では、乳化剤としては、カルボキシル基と反応し得る
官能基を持たないものを用いる。カルボキシル基と反応
し得る官能基を持つ化合物(C)がエマルション中に存
在しているため、乳化剤が、そのような官能基を持つ必
要がないからである。
【0042】乳化剤としては、重量平均分子量Mwが1
0万以下のものを用いる。分子量が小さい方がエマルシ
ョンの表面張力を低下させる効果が高く、塗工性に優れ
るためである。この観点から、乳化剤のMwは1万以下
が好ましく、3000以下がより好ましい。なお、乳化
剤の酸価は、185以下とすることが、耐水性の点から
好ましい。
【0043】乳化剤の種類としては、特に限定されな
い。例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレンアルキルアリル硫酸エステル塩、ナフタレンスル
フォン酸ホルマリン縮合物等のアニオン型乳化剤;ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、アルキルアルカノールアミ
ド等のノニオン型乳化剤等が使用可能である。
【0044】また乳化剤としてカルボキシル基含有乳化
剤を用いてもよい。例えば、脂肪酸石鹸、N−アシルア
ミノ酸(塩)、「MX−RLM」シリーズ(花王社製)
等のアルキルエーテルカルボン酸、アシル化ペプチド、
カルボキシベタイン型乳化剤、アミノカルボン酸塩、
「ラテムル」、「デモール」、「ポイズ」、「ホモゲノ
ール」各シリーズ(いずれも花王社製)等のポリカルボ
ン酸型高分子乳化剤、「RA−1020」、「RA−1
120」、「RA−1820」等の「RA−1000」
シリーズ(日本乳化剤社製)、「SLB−12」、「U
LB−20」、「SL−20」、「SB−20」、「S
T−2P」、「IPU−22」等(いずれも岡村製油社
製)や、「PDSA−DB」、「PDSA−DA」、
「DSA」、「サンビター150」等(いずれも三洋化
成工業社製)の炭素数8〜28の塩基酸類等が挙げられ
る。感圧接着剤用エマルションの皮膜化後に、化合物
(C)の持つ官能基と乳化剤中のカルボキシル基が反応
して、耐水性が向上するからである。
【0045】さらに、乳化重合時の乳化安定性に優れた
カルボキシル基含有オリゴマー型乳化剤である、国際公
開WO96/29373号に開示された分散剤を用いて
もよい。この分散剤は、不飽和カルボン酸(例えばアク
リル酸)を必須成分として含む重合性モノマーを炭素数
が6〜18のアルキルメルカプタンの存在下に重合して
得られる水溶性若しくは水分散性オリゴマーである。
【0046】なお、以上の乳化剤は、後述する反応性乳
化剤とは異なり、感圧接着剤用ポリマー(A)用モノマ
ーとの反応性は持っていない。従って、エマルション中
では、これらの乳化剤は、感圧接着性ポリマー(A)に
吸着しているが、化学的に結合しているのではない。ま
た、これらの乳化剤は、感圧接着性ポリマー(A)、ロ
ジン誘導体(B)、化合物(C)のいずれの化合物とも
異なる。
【0047】耐水性向上のためには、乳化剤として、感
圧接着性ポリマー(A)用のモノマーとの反応性を有す
る乳化剤、すなわち、エチレン性不飽和二重結合を有す
る反応性乳化剤を使用することが好ましい。反応性乳化
剤を用いて乳化重合を行うと、感圧接着性ポリマー
(A)用のモノマーの有するエチレン性不飽和二重結合
と反応して、感圧接着性ポリマー(A)の分子鎖に反応
性乳化剤が重合反応で結合する。その結果、感圧接着性
ポリマー(A)と反応性乳化剤とが一体化して、エマル
ション中に反応性乳化剤が単分子で存在しなくなるの
で、耐水性を低下させることがなくなるからである。
【0048】二重結合を有する反応性乳化剤の具体例
は、以下の通りである。これらのうち1種または2種以
上を用いることができる。
【0049】
【化1】
【0050】上記式(ただしRはアルキル基)で示され
るアリル基含有アニオンタイプ:例えば、ポリオキシエ
チレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテルの硫酸
エステル塩:市販品としては、「アデカリアソープS
E」シリーズ(旭電化社製)、「エレミノールJS」シ
リーズ(三洋化成社製)、「ラテムル」シリーズ(花王
社製)、「H3390A」および「H3390B」(い
ずれも第一工業製薬社製)等がある。
【0051】アリル基含有ノニオンタイプ:例えば、ポ
リオキシエチレンアリルグリシジルノニルフェニルエー
テル:市販品としては、「アデカリアソープNE」シリ
ーズ(旭電化社製)等がある。
【0052】アリル基含有カチオンタイプ:市販品とし
て、「RF−751」(日本乳化剤社製)がある。
【0053】
【化2】
【0054】上記式(ただしRはアルキル基)で示され
る(メタ)アクリロイル基含有アニオンタイプ:市販品
として、「エレミノールRS」シリーズ(三洋化成社
製)、「Antox」シリーズ(日本乳化剤社製)等が
ある。
【0055】(メタ)アクリロイル基含有ノニオンタイ
プ:市販品として、「RMA−560」シリーズ(日本
乳化剤社製)等がある。
【0056】プロペニル基(CH3−CH=CH−)含
有アニオンタイプ:例えば、ポリオキシエチレンノニル
プロペニルフェニルエーテルの硫酸エステルアンモニウ
ム塩:市販品として、「アクアロンHS」シリーズおよ
び「アクアロンBC」シリーズ(第一工業製薬社製)等
がある。
【0057】プロペニル基含有ノニオンタイプ:例え
ば、ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエー
テル:市販品として、「アクアロンRNシリーズ」(第
一工業製薬社製)がある。
【0058】乳化剤は、感圧接着性ポリマー(A)用の
モノマー100質量部に対して0.5〜10質量部の範
囲で使用する。上記した各種乳化剤を混合して用いても
よい。
【0059】以下、本発明の感圧接着剤用エマルション
の好ましい製造方法について説明する。本発明の感圧接
着剤用エマルションを製造する第1の方法は、乳化剤を
用いた乳化重合法で前記した感圧接着性ポリマー(A)
用のモノマーを重合して、得られた感圧接着性ポリマー
(A)のエマルションをアルカリ性にしてから、ロジン
誘導体(B’)と化合物(C)をこのエマルションに添
加する方法である。感圧接着性ポリマー(A)合成後、
そのままエマルションとして使えるため、簡便な方法で
ある。感圧接着性ポリマー(A)の乳化重合に際して
は、前記した感圧接着性ポリマー(A)用のモノマーと
の反応性を有しない乳化剤および/またはエチレン性不
飽和二重結合を有する乳化剤を用いて、公知の水溶性の
重合開始剤を用いて通常の条件で重合を行えばよい。
【0060】ロジン誘導体(B’)は、多数のカルボキ
シル基(親水性基)を有し、ロジンに由来する親油性部
分も有しているので、乳化剤としても作用する。従っ
て、最終的にエマルション中に存在すべきロジン誘導体
(B)量の一部または全部に相当するロジン誘導体
(B’)を、乳化重合の最初から重合容器に添加して、
乳化剤と併用することが可能である。ただし、乳化重合
の安定性およびエマルションの保存安定性の点から、前
記した感圧接着性ポリマー(A)用のモノマーとの反応
性を有しない乳化剤および/またはエチレン性不飽和二
重結合を有する乳化剤を用いることが好ましい。
【0061】エマルションをアルカリ性にして、ロジン
誘導体(B’)をロジン誘導体(B)に変換するのは、
乳化重合のいずれの段階で行ってもよい。乳化重合の
前、途中、重合後のいずれかのときに、重合のための水
媒体のpHを7以上にして、ロジン誘導体(B’)をこ
のアルカリ水中に添加すれば、最終的に得られるエマル
ション中にロジン誘導体(B)が存在することとなる。
ロジン誘導体(B’)の必要量を、一括して添加して
も、逐次添加してもよく、ロジン誘導体(B’)が常温
で固体であれば粉末にして加えてもよい。また、ロジン
誘導体(B’)をアルカリ水溶液に溶解させて、予めロ
ジン誘導体(B)にしたものを、生成したエマルション
または重合容器に添加してもよい。ロジン誘導体を添加
するときの温度は、0〜90℃の範囲が好ましい。使用
できるアルカリとしては、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ金属化合物類、アルカリ土類金属化合物、メチルアミ
ン等のアルキルアミン類、アンモニア等が挙げられる
が、揮発性の高いアルキルアミン類やアンモニア等を用
いると、乾燥後の皮膜に残存しないため、耐水性が向上
する。
【0062】化合物(C)をエマルションに添加する時
期は特に限定されないが、化合物(C)とロジン誘導体
(B)の化学反応が、乳化重合中や感圧接着剤用エマル
ションの保存中に起こるのを防ぐために、化合物(C)
は、乳化重合終了後で、感圧接着剤用エマルションを塗
工する前に混合することが好ましい。化合物(C)は、
そのままで、または乳化剤で水分散体にした状態で、エ
マルションに加えるとよい。
【0063】上記の製造方法ではなく、予め、乳化重合
以外の重合方法によって感圧接着性ポリマー(A)を得
ておき、水と乳化剤を加えて機械的に撹拌することによ
りエマルションを作成し、ロジン誘導体(B’)と化合
物(C)をこのエマルションに添加する方法を採用する
こともできる。感圧接着性ポリマー(A)とロジン誘導
体(B’)を加熱溶融して混合してから、乳化剤でエマ
ルション化してもよい。また、ポリマー(A)をエマル
ション化している途中や作成後に、エマルションをアル
カリ性にしてからロジン誘導体(B’)をこのエマルシ
ョンに加えてもよい。化合物(C)は、前記したよう
に、ポリマー(A)のエマルション化後、感圧接着剤用
エマルションを塗工する前に混合することが好ましい。
この方法における感圧接着性ポリマー(A)の重合方法
は、溶液重合法、塊状重合法等を採用すればよい。ま
た、乳化重合や懸濁重合法で作成した後、ポリマーを水
から分離して用いてもよい。
【0064】本発明の感圧接着剤用エマルションには、
公知の架橋剤、湿潤剤、粘性調節剤、増粘剤、消泡剤、
改質剤、顔料、着色剤、充填剤、老化防止剤、紫外線吸
収剤、紫外線安定剤等の添加剤を、本発明の目的を阻害
しない範囲で加えてもよい。
【0065】本発明の感圧接着剤用エマルションは、感
圧接着剤製品の製造に用いられる。例えば、プラスチッ
クフィルム、紙、不織布、発泡体等の基材あるいは離型
紙の上に組成物を塗布し、その乾燥皮膜を形成すること
によって、支持体の片面に感圧接着剤層が形成されてい
るタイプ、支持体の両面に感圧接着剤層が形成されてい
るタイプ、支持体を有しない感圧接着剤層のみのタイプ
などの製品を得ることができる。また、感圧接着剤分野
だけでなく、接着剤、塗料、紙加工剤、繊維加工剤、モ
ルタル改質剤、シーリング剤等にも使用することができ
る。
【0066】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお以下特にことわりのない場合、「%」は
「質量%」を、「部」は「質量部」をそれぞれ示すもの
とする。
【0067】実施例1 〔感圧接着性ポリマーの乳化重合〕表1に示した組成の
モノマー成分100部と、分子量調節剤としてtert−ド
デシルメルカプタン(以下TDMと省略する)0.05
部、乳化剤として「ハイテノールN−08」(第一工業
製薬社製;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルスルホン酸塩)を1.5部、重合開始剤としてアゾビ
スシアノバレリックアシッド(以下ACVAと省略す
る)0.05部および脱イオン水35部を混合して撹拌
し、モノマープレエマルションを作製した。
【0068】次いで、滴下ロート、撹拌機、温度計、窒
素ガス導入管および還流冷却器を備えたフラスコに、前
記モノマープレエマルション100%のうちの2%と、
脱イオン水33部と、開始剤ACVA0.1部を仕込
み、窒素雰囲気下約80℃で、10分間反応させた。そ
の後、前記モノマープレエマルション100%のうちの
残りの98%を約3時間かけて連続滴下して重合反応を
行った。滴下終了後も約3時間80℃を維持した。感圧
接着性ポリマーエマルション(A−1)が得られた。
【0069】得られた感圧接着性ポリマーのTg(℃)
と重量平均分子量(Mw)を表1に示した。なお、この
Tg(℃)は、後述する各モノマーのホモポリマーのT
g(K)を用いて前述の数式によって計算した値であ
り、Mwは、GPCを用いて測定したポリスチレン換算
値である。
【0070】〔感圧接着性ポリマーエマルションへのロ
ジン誘導体の配合〕上記エマルション(A−1)のはい
ったフラスコに25%アンモニア水を2.2部加えて、
80℃に保ちながら、酸価235、軟化点127℃のロ
ジン誘導体(B’)(酸変性ロジン;「KE−60
4」;荒川化学社製;Mn=400、Mw=410)1
0部を適当に粉砕したものをフラスコに投入した。な
お、計算上の固形分がだいたい55%になるように、適
当量の水を添加した。約1時間撹拌を続けたところ、ロ
ジン誘導体(B)が溶解したエマルション(AB−1)
が得られた。このロジン誘導体(B)含有エマルション
(AB−1)の固形分(%)、平均粒径(nm)および
pHを測定した結果を表1に示した。
【0071】〔化合物(C)の配合〕このエマルション
(AB−1)100部に、増粘剤として「プライマール
ASE−60」を加えて、粘度10000±8000m
Pa・s(25℃;B型粘度計)に調製した。その後、
化合物(C)として、「ケミタイトPZ−33」(日本
触媒社製;1分子中に3個のアジリジニル基を含有する
化合物。カタログによる分子量425)を1.0部(上
記「KE−604」のカルボキシル基1当量に対して
0.34当量に相当する)配合し、よく撹拌して、本発
明の感圧接着剤用エマルション1を得た。
【0072】〔評価用テープの作成および評価〕上記感
圧接着剤用エマルション1を、離型紙(「K−80H
S」;サンエー化研社製)に、乾燥後の膜厚が25μm
となるように塗工し、105℃の熱風乾燥機で2分間乾
燥した。これを、50μm厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに転写して、片面テープを作成し、23
℃、湿度65%の雰囲気下で1週間以上熟成した。その
後、粘着特性を測定した。
【0073】実施例2 モノマー成分とTDM量を表1に示したように代え、乳
化剤として、エチレン性不飽和二重結合含有反応性乳化
剤(「アクアロンHS−10」;第一工業製薬社製;ポ
リオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエーテルの
硫酸エステルアンモニウム塩)を2.0部使用した以外
は、上記実施例1と同様にして重合を行い、感圧接着性
ポリマーエマルション(A−2)を製造した。このポリ
マーのTgとMwを表1に示した。
【0074】次いで、実施例1と同じようにして、25
%アンモニア水3.4部と前記ロジン誘導体(B’)
「KE−604」15部と、適当量の水を、エマルショ
ン(A−2)に加えて撹拌し、ロジン誘導体(B)含有
エマルション(AB−2)を得た。このエマルション
(AB−2)の固形分(%)、平均粒径(nm)および
pHを測定した結果を表1に示した。
【0075】このエマルション(AB−2)100部に
対し、実施例と同様にして、増粘剤によって粘度調整し
た後、化合物(C)として、「TETRAD−C」(三
菱瓦斯化学社製;1分子中に4個のグリシジル基を有す
る化合物。エポキシ当量92、カタログによる分子量3
66)を0.5部(上記「KE−604」のカルボキシ
ル基1当量に対して0.15当量に相当)配合し、よく
撹拌して、本発明の感圧接着剤用エマルション2を得
た。実施例1と同様にして、上記エマルション2を用い
て評価用テープを作成し、粘着特性を評価した。
【0076】実施例3 まず、感圧接着性ポリマー(A−3)重合用の乳化剤を
合成するために、撹拌機、還流冷却器、窒素導入管、温
度計、滴下ロートを備えたフラスコにイソプロピルアル
コール180部を仕込み、窒素を吹き込みながら81℃
まで内温を上昇させて、イソプロピルアルコールを10
分間還流させた。次に予め用意しておいたアクリル酸1
44部、n−ドデシルメルカプタン28.3部、アクリ
ル酸ラウリル−トリデシル混合体33.6部および重合
開始剤アゾビスイソブチロニトリル0.22部からなる
モノマー混合物を2時間かけて滴下し、重合させた。固
形分53.4%の溶液を得た。この溶液から、イソプロ
ピルアルコールを減圧除去し、カルボキシル基含有オリ
ゴマー型乳化剤を得た。この合成乳化剤の酸価は54
4、Mwは2840であった。
【0077】モノマー成分とTDM量を表1に示したよ
うに代え、乳化剤として上記合成乳化剤を1.5部使用
した以外は、上記実施例1と同様にして重合を行い、感
圧接着性ポリマーエマルション(A−3)を製造した。
なお、オリゴマー乳化剤は、このオリゴマー乳化剤1.
5部に対し、25%アンモニア水を1.0部加えて中和
してから使用した。得られたポリマーのTgとMwを表
1に示した。
【0078】次いで、実施例1と同じようにして、25
%アンモニア水2.2部と、酸価245、軟化点131
℃のロジン誘導体(B’)(「KE−604B」;荒川
化学社製;Mn=410、Mw=420)および適当量
の水を加えて撹拌し、ロジン誘導体(B)含有エマルシ
ョン(AB−3)を得た。このエマルション(AB−
3)の固形分(%)、平均粒径(nm)およびpHを測
定した結果を表1に示した。
【0079】このエマルション(AB−3)100部に
対し、実施例1と同様にして、増粘剤によって粘度調整
した後、化合物(C)として、「TETRAD−C」を
1.5部(「KE−604B」のカルボキシル基1当量
に対して0.76当量に相当)配合し、よく撹拌して、
本発明の感圧接着剤用エマルション3を得た。実施例1
と同様にして、上記エマルション3を用いて評価用テー
プを作成し、粘着特性を評価した。
【0080】実施例4 実施例1で得たロジン誘導体(B)含有エマルション
(AB−1)100部にに対し、実施例と同様にして、
増粘剤によって粘度調整した後、化合物(C)として、
「TETRAD−C」を3.0部(「KE−604」の
カルボキシル基1当量に対して1.52当量に相当)配
合し、よく撹拌して、本発明の感圧接着剤用エマルショ
ン4を得た。実施例1と同様にして、上記エマルション
4を用いて評価用テープを作成し、粘着特性を評価し
た。
【0081】比較例1 モノマー成分とTDM量を表1に示したように代えると
共に、乳化剤「ハイテノールN−08」の量を2.0部
に代え、開始剤としてACVAに代えて過硫酸カリウム
をモノマープレエマルションには0.1部、滴下時の仕
込み分として0.1部用いた以外は、上記実施例1と同
様にして重合を行い、感圧接着性ポリマーエマルション
(A−4)を製造した。このポリマーのTgとMwを表
1に示した。次いで、エマルション(A−4)にロジン
誘導体(B’)を加えることなく、固形分、粒子径およ
びpHを測定して表1に示した。このエマルション(A
−4)に対し、実施例と同様にして、増粘剤によって粘
度調整した後、化合物(C)を加えることなく、そのま
ま評価用テープの作成と評価を行った。
【0082】比較例2 実施例3で得られたエマルション(AB−3)に対し、
実施例と同様に増粘剤によって粘度調整した後、化合物
(C)を加えることなく、そのまま評価用テープの作成
と評価を行った。
【0083】以上の結果を表1および表2にまとめて示
した。なお表1においては、各モノマー名を次のように
略記した。左の数字は、ポリマーハンドブックに掲載さ
れているホモポリマーのTg(K)の値である。 2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート 223K HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート 328K MMA :メチルメタクリレート 378K BA :n−ブチルアクリレート 219K EA :エチルアクリレート 249K MAA :メタクリル酸 501K
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】〔粘着特性の評価方法〕以上の実施例1〜
4および比較例1〜2で得られた評価用テープを用いて
下記方法で粘着特性の評価を行い、結果を表3に示し
た。
【0087】1.保持力(対SUS板) JIS Z 0237に準じて行った。幅25mm、長
さ約150mmの評価用テープをステンレス(SUS)
板に貼着面積25mm×25mmで貼着して、テープの
貼着されていない部分は内側に折り重ねて、これを試験
片とする。試験片を、40℃の恒温槽内に鉛直に吊り下
げた後、テープの折り重ねた部分に1Kgの荷重を吊り
下げ、24時間放置した。24時間後のズレ距離(m
m)を測定した。落下していないものを○と判定した。
【0088】粘着力(対SUS板):JIS Z 02
37に準じて、ステンレス板に貼着した25mm幅の評
価用テープを180°で引き剥す時の抵抗力(23℃)
を測定した。353N/m(900g/25mm)以上
を○、353N/m(900g/25mm)未満を△と
判定した。
【0089】粘着力(対PE板):JIS Z 023
7に準じて、ポリエチレン板に貼着した25mm幅の評
価用テープを180°で引き剥す時の抵抗力(23℃)
を測定した。137N/m(350g/25mm)以上
を○、137N/m(350g/25mm)未満を△と
判定した。
【0090】吸水率:25mm×70mmに裁断した評
価用テープ片の質量を測定する。これをWaとする。こ
の評価用テープ片を23℃の水50ccに24時間浸漬
した後、水から取り出し、表面に付いた余分の水分を軽
く拭き取った後、再び質量を測定する。これをWbとす
る。25mm×70mmのPETフィルム基材だけの質
量を別途測定しておき、Wcとする。各質量を用い、吸
水率を以下の式で算出した。 吸水率(%)=(Wb−Wa)/(Wa−Wc)×10
0 また、吸水率の判定は、10%未満を◎、10%以上2
5%未満を○、25%以上50%未満を△、50%以上
を×とした。
【0091】耐水白化性:25mm×70mmに裁断し
た評価用粘着テープ片を23℃の水50ccに24時間
浸漬した後の感圧接着剤の白化度合いを目視で評価し
た。判定は、透明感のあるものを◎、僅かに白化したも
のを○、白濁してしまったものを×とした。
【0092】塗工性:シリコーン系剥離処理が施されて
いる離型紙(「K−80HS」サンエー化研工業社製)
へ、エマルションをウエットで75μmとなるように塗
布したときの塗工性を目視で評価した。判定は、はじ
き、縮み、筋(ストリーク)、ピンホール等の発生がな
く、きれいな塗膜が得られるものを◎、はじき、縮み、
筋(ストリーク)、ピンホール等の発生がほとんどな
く、実用的に問題ない塗膜が得られるものを○、はじ
き、縮み、筋(ストリーク)、ピンホールのいずれかが
発生するものを×とした。
【0093】
【表3】
【0094】
【発明の効果】本発明は、ロジン誘導体と、このロジン
誘導体の有するカルボキシル基と反応し得る官能基を有
する化合物を感圧接着性ポリマーと組み合わせたエマル
ションであるので、皮膜化後に良好な耐水性を示す。ま
た、粘着力、オレフィンに対する接着性、凝集力等の粘
着特性にも優れているので、高性能な感圧接着剤製品を
提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 193/04 C09J 193/04 // C09J 9/00 9/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が−80〜−20℃、重
    量平均分子量15万以上、かつカルボキシル基による酸
    価が30以下の感圧接着性ポリマー(A)、重量平均分
    子量が10万以下で、アルカリ化する前のカルボキシル
    基による酸価が190以上であり、このカルボキシル基
    の一部または全部がアルカリ塩となっているカルボキシ
    ル基含有ロジン誘導体(B)、および重量平均分子量が
    10万以下で、カルボキシル基を有しておらず、かつカ
    ルボキシル基との反応性を有する官能基を1分子中に少
    なくとも1個有する化合物(C)を、必須成分として含
    むエマルションであって、 このエマルション中に含まれる前記感圧接着性ポリマー
    (A)と前記ロジン誘導体(B)との合計を100質量
    %としたときに、ロジン誘導体(B)が2〜30質量%
    であり、 前記化合物(C)は、前記ロジン誘導体(B)の有する
    カルボキシル基1当量に対し、この化合物(C)の有す
    る前記官能基が0.05〜10当量となるように含まれ
    ていることを特徴とする感圧接着剤用エマルション。
  2. 【請求項2】 さらに、上記感圧接着性ポリマー(A)
    用のモノマーとの反応性を持たない乳化剤が含まれてい
    るものである請求項1に記載の感圧接着剤用エマルショ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記化合物(C)が、アジリジニル基含
    有化合物および/またはポリグリシジルアミンである請
    求項1または2に記載の感圧接着剤用エマルション。
  4. 【請求項4】 前記感圧接着性ポリマー(A)用のモノ
    マーとの反応性を持たない乳化剤および/またはエチレ
    ン性不飽和二重結合を有する乳化剤を用いたエマルショ
    ン重合で前記感圧接着性ポリマー(A)のエマルション
    を得た後、得られたエマルションにアルカリ水溶液を添
    加して、アルカリ性のエマルションとし、このアルカリ
    性エマルション中に、重量平均分子量10万以下、カル
    ボキシル基による酸価が190以上であるカルボキシル
    基含有ロジン誘導体(B’)を添加し、さらに前記化合
    物(C)を添加することによって得られるものである請
    求項1または2に記載の感圧接着剤用エマルション。
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