JP2012097152A - 粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】誤飲防止性を有する上に粘着剤層が再剥離性・再貼着性を有する粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明の粘着シート10は、基材11と、基材11の片面に設けられた粘着剤層12とを備え、粘着剤層12が、再剥離可能且つ再貼着可能な粘着剤と、催吐性を有する呈味物質からなる誤飲防止剤とを含有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、誤飲が防止された粘着シートに関する。
幼児の知育教育の教材として、様々な形状のシール部を有する粘着シートが製本されたシールブックが知られている(特許文献1)。シールブックを構成する粘着シートとしては、基材と粘着剤層と剥離シートとを備え、基材および粘着剤層が所定形状に打ち抜かれてシール部が形成されたものが知られている。シール部は台紙の所定位置に貼着されるものであるが、誤った位置に貼着されることもある。そのため、貼り直しを可能にするために、粘着剤としては、台紙から再剥離でき且つ台紙に再貼着できる粘着剤が使用される。
ところで、シールブックのシール部は大きいものではなく、幼児の口に入る大きさであるため、シール部の誤飲が懸念される。そのため、シールブックを構成する粘着シートには誤飲を防止する対策が求められていた。誤飲を防止するための手法としては、苦味剤等の誤飲防止剤を用いる方法が広く知られ、例えば、特許文献2には、苦味剤等の誤飲防止剤を粘着剤に配合する方法が開示されている。
特開平7−210086号公報 特開2007−293402号公報
しかしながら、特許文献2では、再剥離不能な粘着剤に誤飲防止剤を配合しており、再剥離可能且つ再貼着可能な粘着剤に誤飲防止剤を配合するものではない。したがって、再剥離可能且つ再貼着可能な粘着剤に誤飲防止剤を配合した場合に充分な再剥離性および再貼着性を維持できるのか不明であった。
本発明は、誤飲防止性を有する上に粘着剤層が再剥離性・再貼着性を有する粘着シートを提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]基材と、基材の片面に設けられた粘着剤層とを備え、粘着剤層が、再剥離可能且つ再貼着可能な粘着剤と、催吐性を有する呈味物質からなる誤飲防止剤とを含有することを特徴とする粘着シート。
[2]前記粘着剤層は、誤飲防止剤を200〜2400ppm含有する[1]に記載の粘着シート。
[3]前記粘着剤はエマルジョン系粘着剤である[1]または[2]に記載の粘着シート。
[4]前記粘着剤層は、JIS Z0237−2000の180度引き剥がし法に従って測定した、ステンレス板に対する粘着力が0.1〜3.0N/25mmである[1]〜[3]のいずれか1項に記載の粘着シート。
本発明の粘着シートは、誤飲防止性を有する上に粘着剤層が再剥離性・再貼着性を有する。
本発明の粘着シートの一実施形態を示す断面図である。
本発明の粘着シートの一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の粘着シートを示す。本実施形態の粘着シート10は、基材11と、基材11の片面に設けられた粘着剤層12と、粘着剤層12の基材11とは反対側の面に設けられた剥離シート13とを備える。
また、粘着シート10においては、基材11と粘着剤層12とが所定形状に打ち抜かれてシール部10aが形成されている。
(基材)
基材11としては、例えば、紙類、フィルム類等を適宜使用できる。紙類としては、キャストコート紙、アート紙、コート紙、上質紙等の紙類、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル等の各種高分子フィルム、蒸着紙、合成紙、布、不織布、金属ホイル等から適宜選択される。さらに、これらの積層体を使用することもできる。これらの中でも、安価な点では、紙類が好ましい。
基材11の露出面11aには、文字、図柄、写真等の印刷を施すことができる。
基材11の厚さは10〜200μmであることが好ましい。基材11の厚さが前記下限値以上であれば、充分な強度を確保でき、前記上限値以下であれば、可撓性を向上させることができる。
(粘着剤層)
粘着剤層12は、再剥離・再貼着性粘着剤と誤飲防止剤とを含有する。
再剥離・再貼着性粘着剤としては、アクリル系、ウレタン系の粘着剤が挙げられる。
アクリル系再剥離・再貼着性粘着剤は、アクリル重合体を主剤としている。
アクリル重合体を得るためのアクリル単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジルが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を含むことを意味する。
これらの中でも、粘着性の点からは、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸メチルが好ましい。
アクリル重合体は、硬化が可能になることから、非架橋性アクリル単量体が共重合されていることが好ましい。
架橋性アクリル単量体単位としては、カルボキシル基含有共重合性モノマー単位、ヒドロキシ基含有共重合性モノマー単位、アミノ基含有共重合性モノマー単位、グリシジル基含有共重合性モノマー単位が挙げられる。
カルボキシル基含有共重合性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、グラタコン酸などのα,β−不飽和カルボン酸やその無水物などが挙げられる。
ヒドロキシ基含有共重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸モノ(ジエチレングリコール)などの(メタ)アクリル酸[(モノ、ジ又はポリ)アルキレングリコール]、(メタ)アクリル酸モノカプロラクトンなどの(メタ)アクリル酸ラクトンが挙げられる。
アミノ基含有共重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリルアミド、アリルアミドなどが挙げられる。
グリシジル基含有共重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジルなどが挙げられる。
これらの中でも、粘着性、架橋性および重合性の点から、ヒドロキシ基含有共重合性モノマーが好ましく、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルがより好ましく、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが特に好ましい。
アクリル重合体における架橋性アクリル単量体単位の含有量は0.01〜20質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましい。架橋性アクリル単量体単位の含有量が前記下限値以上であれば、充分に架橋でき、再剥離性をより高くでき、前記上限値以下であれば、充分な粘着力を確保できる。
ウレタン系再剥離・再貼着性粘着剤は、ポリオールと多官能イソシアネートとを反応させて得た重合体を主剤とする。
ポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオールが挙げられる。
多官能イソシアネートとしては、公知の芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート等が挙げられる。
アクリル系再剥離・再貼着性粘着剤、ウレタン系再剥離・再貼着性粘着剤においては、充分な再剥離性が得られることから、主剤が硬化剤によって架橋されていることが好ましい。
粘着剤がアクリル系の場合、硬化剤としては、例えば、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、金属キレート化合物、ブチル化メラミン化合物が使用される。これら硬化剤の中でも、容易に架橋できることから、イソシアネート化合物、エポキシ化合物が好ましい。
粘着剤がウレタン系の場合、硬化剤としては、アミン化合物、グリコール化合物が使用される。
上記の硬化剤は1種を単独で用いてもよいし、2種類以上併用しても構わない
主剤がアクリル系、硬化剤がイソシアネート化合物、エポキシ化合物の場合、硬化剤の添加量は、再剥離・再貼着性粘着剤100質量部に対して0.05〜8質量部が好ましく、0.1〜4質量部がより好ましく、0.2〜2質量部が特に好ましい。硬化剤の添加量が前記下限値以上であれば、充分に高い再剥離性を有し、前記上限値以下であれば、充分な粘着性を確保できる。
また、再剥離・再貼着性粘着剤は、主剤を有機溶剤に溶解させた溶剤系であってもよいし、界面活性剤を用いて主剤を水中に乳化分散させたエマルジョン系であってもよい。これらの中でも、有機溶剤の揮散が少なく、環境負荷を小さくできる点では、エマルジョン系が好ましい。また、エマルジョン系は誤飲防止剤の含有量を多くできる利点も有する。
誤飲防止剤は、催吐性を有する呈味物質からなる。
催吐性を有する呈味物質としては、具体的には、苦味剤、辛味剤、酸味剤、渋味剤が挙げられる。
苦味剤としては、例えば、安息香酸デナトニウム、カテキン、タンニン、カフェイン、アントシアニン、アミノ酸類、クルルビタシン、フェニルチオカルバミド、カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、カテキン類、アルカロイド類、アノレカロイド類、キサンチン類、テルペン類、トリテルペノイド類、テルペン配糖体等が挙げられる。
辛味剤としては、カプサイシン、イソチオシアン酸エステル、シニグリン等が挙げられる。
酸味剤としては、クエン酸、酒石酸、フマル酸、フマル酸ナトリウム、リンゴ酸、アジピン酸等が挙げられる。
渋味剤としては、プロトシアニジン酸等が挙げられる。
上記誤飲防止剤の中でも、催吐性が高いことから、安息香酸デナトニウム、カテキン、タンニンが好ましく、安息香酸デナトニウムがより好ましい。
また、誤飲防止剤は、誤飲した場合のことを考慮すると、食品添加物であることが好ましい。上記誤飲防止剤のうち食品添加物で、より好ましいものとしては、カテキン、タンニン、カフェイン、アジピン酸が挙げられる。
粘着剤層12における誤飲防止剤の含有濃度は、200〜2400ppmであることが好ましく、400〜2000ppmであることがより好ましく、600〜1600ppmであることがさらに好ましい。誤飲防止剤の含有濃度が前記下限値以上であれば、シール部10aを誤って口に含んだ際に、確実に吐き出させることができる。しかし、前記上限値を超えると、粘着剤層12を触った際の、手に付着する誤飲防止剤の量が多くなり、粘着剤層12を触った手を口に接触させただけでも、誤飲防止剤の味を強く感じて不快になることがある。
粘着剤層12には、必要に応じて、酸化防止剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物等の光安定剤、充填剤などの他の添加剤が含まれてもよい。
粘着剤層12は、ステンレス板に対する粘着力が0.1〜3.0N/25mmであることが好ましく、0.1〜2.0N/25mmであることがより好ましい。
ここで、粘着力は、JIS Z0237−2000の180度引き剥がし法に基づき、ステンレス板として、360番の耐水研磨紙で研磨されたSUS304鋼板を用いて測定された値である。具体的な測定方法は、粘着シートの粘着剤層を、SUS304鋼板からなる試験板に貼着し、23℃の環境下で30分間放置した後、粘着剤層12と試験板との間の粘着力を、JIS Z0237−2000に規定する180度引き剥がし法により、引張速度300mm/分の条件で測定する。
粘着剤層12の粘着力が前記下限値以上であれば、充分な再貼着性を確保でき、前記上限値以下であれば、充分な再剥離性を確保できる。
粘着剤層12の乾燥塗工量としては、5〜50g/mであることが好ましく、10〜40g/cmであることがより好ましく、15〜30g/mであることが特に好ましい。粘着剤層12の乾燥塗工量が前記下限値以上であれば、充分な粘着性を確保できる。しかし、前記上限値を超えても増加分に応じた粘着性の上昇が見られず、コストの上昇を招くだけである。
(剥離シート)
剥離シート13は、少なくとも片面に離型性を有するシートである。
剥離シート13としては、剥離シート用基材と該剥離シート用基材の片面に設けられた剥離剤層とを有する剥離性積層シート、あるいは、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。
剥離性積層シートにおける剥離シート用基材としては、紙類、高分子フィルムが使用される。
剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。特に、反応性が高い付加型シリコーン系剥離剤が好ましく用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニング社製のBY24−4527、SD−7220等や、信越化学工業(株)製のKS−3600、KS−774、X62−2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO単位と(CHSiO1/2単位あるいはCH=CH(CH)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有することが好ましい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニング社製のBY24−843、SD−7292、SHR−1404等や、信越化学工業(株)製のKS−3800、X92−183等が挙げられる。
(製造方法)
粘着シート10の製造方法としては、剥離シート13の剥離面に、再剥離性・再貼着性粘着剤を含む塗液を塗工し、乾燥させて、粘着剤層12を形成し、該粘着剤層12の剥離シート13とは反対側の面に基材11を貼り合せる方法、基材11に、再剥離性・再貼着性粘着剤を含む塗液を塗工し、乾燥させて、粘着剤層12を形成し、該粘着剤層12の基材11とは反対側の面に剥離シート13を貼り合せる方法が挙げられる。
ここで、塗液の塗工方法としては、ナイフコータ、マイクロバーコータ、エアナイフコータ、リバースロールコータ、リバースグラビアコータ、バリオグラビアコータ、ダイコータ、カーテンコータ等から適宜選択することができる。
乾燥方法としては、例えば、熱風乾燥、赤外線乾燥、真空乾燥等を適用できる。塗液が硬化剤を含有する場合には、加熱により硬化を促進させるため、熱風乾燥、赤外線乾燥を適用することが好ましい。
(作用効果)
上記粘着シート10では、粘着剤層12に誤飲防止剤が含まれるため、仮にシール部10aを幼児が口に含んだ場合でも、吐き出させることができる。
また、本発明者らが調べた結果、再剥離・再貼着性粘着剤に誤飲防止剤を配合しても、再剥離性および再貼着性を維持できることが判明した。したがって、シール部10aを剥離し、台紙等の被着体に貼着した際に貼着位置が不適切であった場合には、シール部10aを再剥離し、被着体に再貼着することができる。
また、誤飲防止剤は粘着剤層12の内部にも含まれるため、粘着剤層12の露出面が擦られても全ての誤飲防止剤は取り除かれない。なお、誤飲防止剤は分子量が小さく、粘着剤層12の内部から露出面側に容易に移行する。したがって、仮に露出面の誤飲防止剤が取り除かれても、粘着剤層12の内部から補給されるため、誤飲防止の効果は持続する。
(用途)
上記のような粘着シート10は、知育教材用のシールブックや、雑誌等の付録として使用されるシール付きシート等に好適に使用することができる。
(実験例1)
エマルジョン系粘着主剤(商品名「EX228(A)−01」、株式会社イーテック製、アクリル系粘着剤、固形分濃度50質量%)100質量部に、硬化剤(商品名「NE−421」、株式会社イーテック製)を1質量部添加した。その後、攪拌混合して粘着剤塗液を調製した。
上記粘着剤塗液を、乾燥質量で20g/mとなるようにコンマコーターで剥離紙(ポリエチレンラミネート剥離紙、商品名「110EPS(P)ブルー」、王子特殊紙株式会社製)に塗布し、110℃で2分間乾燥させて、粘着剤層を形成した。
次いで、粘着剤層に基材(合成紙、商品名「ユポSGP80」、ユポコーポレーション製、厚さ80μm)を貼り合わせ、温度40℃±2℃、相対湿度50±3%の環境下で3日間養生して、粘着シートを得た。
(実験例2)
エマルジョン系粘着主剤(商品名「EX228(A)−01」、株式会社イーテック製、アクリル系粘着剤、固形分濃度50質量%)100質量部に、硬化剤(商品名「NE−421」、株式会社イーテック製)を1質量部添加し、さらに、水0.5質量部に溶解した苦味剤(安息香酸デナトニウム:商品名「BITREX」、Macfarlan Smith社製)0.005質量部(固形分換算)を添加した。その後、攪拌混合して粘着剤塗液を調製した。
上記粘着剤塗液を用いたこと以外は実験例1と同様にして粘着シートを得た。
(実験例3〜11)
硬化剤、苦味剤、水の添加量を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、粘着シートを得た。
(実験例12)
溶剤系粘着主剤(商品名「SK1495」、綜研化学株式会社製、アクリル系粘着剤、固形分濃度30質量%)100質量部に、硬化剤(商品名「L−45」、綜研化学株式会社製)を0.7質量部添加し、さらに、メチルエチルケトン12質量部に溶解した苦味剤(安息香酸デナトニウム)0.024質量部(固形分換算)を添加した。その後、攪拌混合して粘着剤塗液を調製した。
上記粘着剤塗液を、乾燥質量で20g/mとなるようにコンマコーターで剥離紙(ポリエチレンラミネート剥離紙、商品名「110EPS(P)ブルー」、王子特殊紙株式会社製)に塗布し、100℃で2分間乾燥させて、粘着剤層を形成した。
次いで、粘着剤層に基材(合成紙、商品名「ユポSGP80」、ユポコーポレーション製、厚さ80μm)を貼り合わせ、温度40℃±2℃、相対湿度50±3%の環境下で3日間養生して、粘着シートを得た。
得られた粘着シートについて、ステンレス板に対する粘着力、印刷物に対する粘着力および再剥離性、苦味性、誤飲防止剤の指先転移性を以下のように評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2012097152
[ステンレス板に対する粘着力]
得られた粘着シートから25mm×100mmの試験片を切り出し、上記試験片から剥離シートを剥離して粘着剤層を露出させた。次いで、露出させた粘着剤層に、360番の耐水研磨紙で研磨したステンレス鋼板(SUS304鋼板)を貼り付け、2kgfの圧着ローラーを1往復させて、粘着シートとステンレス鋼板とを圧着させた。圧着してから24時間経過した後、テンシロン引張試験機(株式会社オリエンテック製、RTC−1210)を用い、JIS Z0237−2000の180度引き剥がし法に基づき、引張速度300mm/分で粘着力を測定した。
[印刷物に対する粘着力、再剥離性]
コート紙(商品名「OKトップコート+」、王子製紙株式会社製)に、UVインキ(商品名「FDMP黄M」、東洋インキ製造株式会社製)を乾燥重量で0.1g/mとなるようにRIテスターで塗布した。次いで、紫外線照射機(アイグラフィックス株式会社製、ECS−301G1)を用い、100mJ/cmで紫外線を照射した後、温度23±2℃、相対湿度50±3%の環境下にて3時間以上放置して、印刷物を得た。
得られた粘着シートから25mm×100mmの試験片を切り出し、剥離シートを剥離して粘着剤層を露出させた。次いで、露出させた粘着剤層に上記印刷物のインキ塗布面を貼り付け、2kgfの圧着ローラーを1往復させて、粘着シートと印刷物とを圧着させた。圧着してから24時間経過した後、テンシロン引張試験機(株式会社オリエンテック製、RTC−1210)を用い、JIS Z0237−2000の180度引き剥がし法に基づき、引張速度1000mm/分で粘着力を測定した。ただし、実験例10については印刷物が破れたため、測定不能であった。
また、粘着力測定後、印刷物の粘着シートが貼付されていた部分の状態を目視で観察し、その部分の状態を下記の基準で評価した。粘着シートが貼付されていた部分が破れにくく且つ印刷物の盛り上がり等の変形が少ないほど、再剥離性に優れる。
○:破れなし、変形なし
△:破れなし、変形あり
×:破れあり
[苦味性]
得られた粘着シートから25mm×50mmの試験片を切り出し、剥離シートを剥離して粘着剤層を露出させた。5人のテスターが、各々、露出させた粘着剤層の表面を舌先で舐めた。その際の、苦味の感じ方を下記の基準で評価を行った。表1に示す値は5人のテスターの平均値である。
2点:苦味を感じ、10秒以内に吐き出す。
1点:苦味を感じるが、10秒以内には吐き出さない。
0点:苦味を感じない。
[苦味剤の指先転移性]
粘着シートから25mm×50mmの試験片を切り出し、剥離シートを剥離して粘着剤層を露出させた。5人のテスターが、各々、指先を水で濡らし、ティッシュペーパーで水を拭き取った直後に、露出させた粘着剤層の表面を指先で擦り、その指先を舌先で舐めた。その際の、苦味の感じ方を下記の基準で評価を行った。表1に示す値は5人のテスターの平均値である。
1点:苦味を感じない。
0点:苦味を感じる。
[結果]
実験例2〜12より、再剥離性・再貼着性粘着剤に苦味剤を配合しても、良好な再剥離性および再剥離性を維持できることが確認できた。
また、実験例5,9,11より、粘着力および再剥離性は硬化剤の添加量により適宜調整できることが確認できた。
また、実験例12より、溶剤系再剥離性・再貼着性粘着剤を用いた場合でも、再剥離性、再貼着性を有する苦味剤入りの粘着シートが得られることが確認できた。
また、実験例4〜7より、苦味剤の含有濃度が400〜2400ppmの範囲内にあると、ステンレス板に対する粘着力、印刷物に対する粘着力および再剥離性、苦味性、誤飲防止剤の指先転移性の全てに優れることが判明した。
10 粘着シート
11 基材
12 粘着剤層
13 剥離シート

Claims (4)

  1. 基材と、基材の片面に設けられた粘着剤層とを備え、粘着剤層が、再剥離可能且つ再貼着可能な粘着剤と、催吐性を有する呈味物質からなる誤飲防止剤とを含有することを特徴とする粘着シート。
  2. 前記粘着剤層は、誤飲防止剤を200〜2400ppm含有する請求項1に記載の粘着シート。
  3. 前記粘着剤はエマルジョン系粘着剤である請求項1または2に記載の粘着シート。
  4. 前記粘着剤層は、JIS Z0237−2000の180度引き剥がし法に従って測定した、ステンレス板に対する粘着力が0.1〜3.0N/25mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着シート。
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