JP2006249273A - 加熱剥離型粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 常温において高い粘着性を有し、加熱されると容易に剥離する加熱剥離型粘着シートを提供する。
【解決手段】 シート状基材上に粘着剤層A,粘着剤B,粘着剤Cが順次積層されてなる加熱剥離型粘着シートであって、前記粘着剤層Bが微粒子状のワックス等の熱溶融性の剥離調整剤を含有し、前記粘着剤層AおよびCが連続層であるか、または少なくともいずれか1層が不連続層を構成していることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は所望のときに短時間の加熱処理により被着体から簡単に剥離することのできる加熱剥離型粘着シートに関する。
従来、自動車の塗装作業時のマスキングテープや電子部品切断時の仮固定用シートとして、それらの作業または加工の終了後に簡単に除去できる加熱剥離型粘着シートが用いられてきた。これらの粘着シートとしては、例えば特開昭56−61468号公報(特許文献1)、特開昭60−252681号公報(特許文献2)、特開2001−131507号公報(特許文献3)記載のように、基材上に熱膨張剤や発泡剤を含有する感圧粘着剤層を設けたものが知られている。これらの粘着シートは、加熱により熱膨張剤等を膨張または発泡させることにより粘着剤層の粘着力が低下し、被着体から容易に剥離できるという特徴をもつ。
また、特開平7−278505号公報(特許文献4)には、炭素数12〜44のアミドまたはビスアミド化合物、炭素数14〜72のワックスあるいはパラフィン等から選ばれる剥離調整剤をアクリル系粘着剤に分散させた粘着剤層が、基材の一面に形成されてなる加熱剥離型の粘着テープが開示されている。しかし、これら従来の粘着シート若しくはテープは熱膨張剤等、または剥離調整剤が粘着剤層中に分散されているため、十分な加熱剥離性を付与するために剥離調整剤等の配合量を多くすると、常温における粘着力が低下してしまい、他方、配合量が少ないと粘着性は高くなるが、十分な加熱剥離性が得られないという欠点がある。
特開昭56−61468号公報 特開昭60−252681号公報 特開2001−131507号公報 特開平7−278505号公報
本発明は、常温における粘着性が高く、短時間の加熱により容易に被着体から剥離する加熱剥離型粘着シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題に関し、鋭意研究を重ねた結果、剥離調整剤を、粘着シートが被着体に接する粘着剤層に分散されることなく、被着体と接しない別の層に含有もしくは分散させることにより、常温における粘着性を高くすることが容易であり、加熱されると剥離調整剤が溶融して粘着剤層にブリードするので被着体から容易に剥離できることに想到し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、シート状基材上に粘着剤層A、粘着剤層Bおよび粘着剤層Cが順次積層されてなる加熱剥離型粘着シートであって、前記粘着剤層Bが微粒子状の熱溶融性の剥離調整剤を含有し、前記粘着剤層Aおよび粘着剤層Cが連続層であるか、または少なくともいずれか1層が不連続層を構成していることを特徴とする加熱剥離型粘着シートを提供する。
本発明の粘着シートは、剥離調整剤が被着体と接する粘着剤層とは別の粘着剤層に分散しているため、常温においては高い粘着力を有し、加熱時においては剥離調整剤が溶融して被着体と接する粘着剤層に浸透してその被着体との間の粘着力を低下させることにより容易に剥離することができる。また、粘着剤層の厚さや剥離調整剤の含有量等を調整することにより、所望の加熱剥離性を有する粘着シートを提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、必要に応じて図面を参照しつつ、詳細に説明する。図1は本発明の加熱剥離型粘着シートの積層構成の一例を示す概略断面図であり、粘着剤の各層が連続層である例である。図2は本発明の加熱剥離型粘着シートの積層構成の他の例を示す概略断面図であり、被着体と接する粘着剤層の1層が不連続に形成されている例である。図1および2において、1は粘着剤層A,2は粘着剤層B,3は粘着剤層C,8は剥離性シート状基材、9はシート状基材を示す。
図1の例では、シート状基材9の上に粘着剤層A1、粘着剤層B2および粘着剤層C3が順次連続状に積層されており、粘着剤層C3の外側には剥離性シート状基材8が積層されている。粘着剤層B2には微粒子状の加熱により溶融する剥離調整剤が分散している。
粘着剤層A1およびC3を構成する粘着剤としては、例えば、天然ゴムや合成ゴムをベースポリマーとしたゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の公知の粘着剤を用いることができるが、粘着性、設計自由度、耐候性、耐熱性等の点からアクリル系粘着剤が好ましい。
アクリル系粘着剤は、アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステルの1種または2種以上を単量体成分とするアクリル系重合体若しくは共重合体をベースポリマーとする粘着剤であり、前記アルキルエステルとしては、メチルエステル、エチルエステル、n−ブチルエステル、イソブチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、イソオクチルエステル、イソノニルエステル等の炭素数1−20のアルキルエステルが通常用いられる。アクリル系粘着剤は、アクリル酸やマレイン酸等のカルボキシル基含有ビニルモノマー、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシオクチル等のヒドロキシル基含有ビニルモノマーやN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム等のビニル系モノマー等の共重合可能な単量体をさらに共重合したものであってもよい。アクリル系粘着剤には、架橋剤、粘着付与剤(例えば、ロジン誘導体樹脂、ポリテルペン樹脂、石油樹脂等)、可塑剤、充填剤、老化防止剤等の添加剤を含んでいてもよい。
粘着剤層A1および粘着剤層C3の組成は、粘着シートの積層体の形成の容易性からは同一が好ましいが、異なるものであってもよい。粘着剤層A1およびC3の厚さは100μm以下、特に50μm以下であることが好ましい。厚さが100μm以下であると加熱されたときに粘着剤層B2から剥離調整剤が粘着剤層A1またはC3に速やかに浸透して粘着力を低下させるので、粘着シートが被着体から容易に剥離することができる。一方、粘着剤層A1またはC3の厚さは常温における粘着力の点から2μm以上、特に5μm以上であることが好ましい。粘着剤層A1およびC3の厚さは必ずしも同一でなくともよく、特に被着体が一方、例えば粘着剤層C3に貼りつけられる場合には粘着剤層A1の厚さは前記厚さに限定されず、それより厚くしてもよい。
本発明において、粘着剤層B2に分散もしくは含有される微粒子状の熱溶融性の剥離調整剤としては、常温では固体であるが、加熱されると溶融して粘着剤層に浸透(ブリード)して粘着剤の粘着力を低下させる作用を奏する物質を用いる。このような剥離調整剤としては、例えば、高級脂肪酸、高級脂肪酸塩、脂肪酸エステル類、アミン類、ワックス等を挙げることができる。なかでも、加熱されると容易に溶融してブリードするワックス類が好ましく使用できる。このようなワックッス類としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、モンタンワックス、ワセリン等が挙げられ、これらは単独でも2種以上を組み合わせて配合することもできる。これらのワックス類としてはエマルジョンタイプを用いることができる。ワックスエマルジョンのイオン性はノニオン型が好ましい。ワックスエマルジョンにおいてワックスの粒径は、分散性、熱溶融性、ブリード性の点から通常1μm以下が好ましい。
前記ワックスエマルジョンの市販品としては、EMUSTAR−1015,EMUSTAR−1115、EMUSTAR−0135、EMUSTAR−0136、EMUSTAR−1055,EMUSTAR−1155,EMUSTAR−1070,EMUSTAR−1170,EMUSTAR−1045、EMUSTAR−1145、EMUSTAR−0443、EMUSTAR−0454、EMUSTAR−0516、EMUSTAR−0480(日本精鑞社製)、WaxEmulsionE701K(クラリアント社製)などが例示できる。
粘着剤層B2の形成に用いられる粘着剤としては、粘着剤層A1およびC3との密着性の点から粘着剤層AおよびCを構成する粘着剤と同種の粘着剤が好ましい。同種とは、例えば、粘着剤層B、Cがアクリル系粘着剤から構成される場合にはアクリル系粘着剤であればよく、その共重合体を構成するモノマー成分の種類、組成、等の異なるものであってもよい。アクリル系粘着剤として、アクリル系粘着剤エマルジョンを用いることができる。
粘着剤層B2は、微粒子状の熱溶融性の剥離調整剤を含有する粘着剤組成物を塗工することにより容易に形成できる。この組成物の組成比は、剥離調整剤:粘着剤=4:1〜1:3(固形分の質量換算)であることが好ましい。このような組成比であると、粘着剤層A1およびC3との層間剥離を防止することができ、また加熱したときの粘着シートの剥離性にも優れるので、好ましい。粘着剤B2の厚さは2〜100μmが好ましく、さらに好ましくは5〜50μmである。この範囲の厚さであると加熱されたときに剥離調整剤がブリードして粘着剤層A1またはC3の粘着性を低下させ、被着体から粘着シートを容易に剥離することができる。
本発明の加熱剥離型粘着シートは、このように、被着体と接する粘着剤層とは別の粘着剤層に剥離調整剤を分散させるので、常温において高い粘着性を示す。また、剥離調整剤を含有しないので、所望の粘着力とすることが容易である。さらには、剥離調整剤の含有量を容易に調整できるので、容易に所望の加熱剥離性を有する粘着シートを得ることができる。
シート状基材9は加熱剥離型粘着シートの支持体であり、シート状基材9としてはプラスチックのフィルム若しくはシートのほか、紙、布、不織布、金属箔等、またはこれらとプラスチックフィルムの積層体、プラスチックフィルム同士の積層体等を用いることができる。プラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプリピレンなどのポリオレフィン系樹脂が挙げられる。また、シート状基材9は、例えばシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂等の剥離剤による処理が施されていてもよい。
また、シート状基材9として、表面に文字や図柄を印刷された紙等を用いることもできる。図柄等の印刷された紙等は一層からなるものであってもいいし、プラチックのフィルムもしくはシートとの積層体であってもよい。このような構成の加熱剥離型粘着シートは、図1に示す加熱剥離型粘着シートから、前記剥離処理されたシート状基材9または後記する剥離性のシート状基材8を剥離して得られる4層積層体を、表面に文字等の印刷を有するシート状基材9に転写することにより容易に製造することができる。
シート状基材9の厚さは、一般に500μm以下、好ましくは5〜300μm程度であるが、これらに限定されない。
図1において、粘着剤層C3の外側には剥離性シート状基材8が積層されている。剥離性シート状基材8としては、前記シート状基材と同様なもので、その表面が、例えばシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂等の剥離剤による処理が施されたものであればよい。剥離性シート状基材8は、本発明の粘着シートを構成する他の層、例えば図1における4層積層体または3層積層体から容易に剥離できるので、例えば、前記印刷を有するシート状基材9に転写する場合や被着体に貼り付けるまでの剥離層または保護層とすることができる。
図1の例では粘着剤層A1およびC3が連続層を形成している例を説明したが、粘着剤層A1およびC3は少なくとも1方の層を不連続層とすることもできる。図2に、粘着剤層C3が不連続層となっている加熱剥離型粘着シートの例を示す。粘着剤層が不連続に形成されていると、粘着シートが加熱されたとき、粘着剤層B2中の剥離調整剤が溶融してブリードし、不連続層を形成している粘着剤層C3の空隙部の壁を利用して、粘着剤層C3の被着体との接着面に速やかに浸透することができるので、粘着剤層C3を構成する粘着剤の粘着力を速やかに低下させることができる。粘着シートの常温における粘着性、剥離調整剤のブリード速度、粘着剤層B2と粘着剤層C3との間の密着性等を考慮して、粘着剤層C3の不連続の程度を決定するとよい。図2においては、粘着剤層C3が不連続層を形成した例を示したが、粘着剤層A1およびC3の両方の層を不連続層としてもよい。不連続層は、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法等の公知の方法により形成させることができる。
本発明の加熱剥離型粘着シートは積層シートの通常の製造方法に従い、製造することができる。例えば、シート状基材9の上に、粘着剤層A1,B2、C3を順次積層し、その上に、剥離性シート状基材8を重ねる方法、シート状基材9のうえに、粘着剤層A1,B2を順次積層し、別に剥離性シート状基材8の上に粘着剤層C3を塗工し、両者の粘着剤層B2とC3が重なるように貼り合わせる方法などにより容易に製造することができる。
本発明の加熱剥離型粘着シートは、被着体に粘着剤層A、Cのいずれか1方、または両層を貼り付けた状態で加熱されると粘着剤層B中に分散された剥離調整剤が溶融、ブリードして粘着剤層A、Cに浸透してそれらの粘着剤層の粘着力を低下させるので、粘着シートを被着体から容易に剥離できるようになる。このような加熱剥離型粘着シートはカップ麺等の湯戻し食品の蓋体、外装用装飾シートや標識用反射シート等の屋外用の接着シート、ガラス、プラスチック製窓、デイスプレーなどを保護するために貼付される透明なシート等に広く用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」は質量部、「%」は質量%である。
実施例1
アクリル系粘着剤(サイデン化学社製、サイビノールATD−40、固形分46.5%)100部に架橋剤(サイデン化学社製、A−3)1.2部を混合し、これを剥離処理したPETフィルム(シート状基材、厚さ25μm)上に塗工し、粘着剤層Aを得た。さらに粘着剤層Bとして、エマルジョン型ワックス(日本製鑞社製、EMULSTAR−0136、固形分40%)50部とエマルジョン型粘着剤(アクリル系、サイビノールAT−27、固形分54.5%)50部を混合し、これを粘着剤層Aの上から塗工した。さらに、前記アクリル系粘着剤と架橋剤の混合物を塗工して粘着剤層Cとし、図1に示す層構成(剥離性シート状基材8を有しない)の加熱剥離型粘着シートを得た。乾燥後の粘着シートのそれぞれの層の厚さは、粘着剤層A:10μm、粘着剤層B:10μm、粘着剤層C:10μmであった。
実施例2
アクリル系粘着剤(サイデン化学社製、サイビノールATR−300、固形分47%)100部に架橋剤(サイデン化学社製、A)0.5部を混合し、これをPETフィルム(シート状基材、厚さ25μm)上に塗工し、粘着剤層Aを得た。さらに粘着剤層Bとして、エマルジョン型ワックス(日本製鑞社製、EMULSTAR−1145、固形分40%)50部とエマルジョン型粘着剤(粘着剤はアクリル系、サイビノールAT−27、固形分54.5%)50部を混合し、これを粘着剤層Aの上から塗工した。さらに、前記アクリル系粘着剤と架橋剤の混合物を塗工し、粘着剤層Cを得、図1に示す層構成(剥離性シート状基材8を有しない)の加熱剥離型粘着シートを得た。乾燥後の粘着シートのそれぞれの層の厚さは、粘着剤層A:10μm、粘着剤層B:10μm、粘着剤層C:10μmであった。
実施例3
アクリル系粘着剤(一方社油脂工業社製、AS−8720、固形分46%)100部に架橋剤(一方社油脂工業社製、B−45)1.4部を混合し、これをPETフィルム(シート状基材、厚さ25μm)上に塗工し、粘着剤層Aを得た。粘着剤層Bとして、エマルジョン型ワックス(日本製鑞社製、EMULSTAR−0443、固形分40%)50部とエマルジョン型粘着剤(アクリル系、サイビノールAT−27、固形分54.5%)50部を混合し、これを粘着剤層Aの上から塗工した。さらに、前記アクリル系粘着剤と架橋剤の混合物をパターン印刷によって、剥離処理したPETフィルム(剥離性シート状基材、厚さ25μm)上にドット状に塗工して、粘着剤層Cを得、前記粘着剤層Bに前記粘着剤層Cが重なるように二枚のPETフィルムを貼り合わせて、図2に示す層構成の加熱剥離型粘着シートを得た。乾燥後の粘着シートのそれぞれの層の厚さは、粘着剤層A:10μm、粘着剤層B:10μm、粘着剤層C:10μmであった。
比較例1
アクリル系粘着剤(サイデン化学社製、サイビノールATR−300、固形分47%)100部に架橋剤(サイデン化学社製、A)0.5部およびステアリン酸アミド10部を混合し、これをPETフィルム(シート状基材、厚さ25μm)上に塗工し、粘着シートを得た。乾燥後の粘着剤層の厚さは30μmであった。
比較例2
エマルジョン型アクリル系粘着剤(サイデン化学社製、サイビノールATR−179、固形分48%)100部に架橋剤(サイデン化学社製、A−3)1部およびエマルジョン型ワックス(日本製鑞社製、EMULSTAR−0136、固形分40%)20部を混合し、これをPETフィルム(シート状基材、厚さ25μm)上に塗工し、粘着シートを得た。乾燥後の粘着剤層の厚さは30μmであった。
(評価)
実施例および比較例で得られた粘着シートを、20×100mmの大きさに裁断し、粘着剤面(実施例の粘着シートにおいては粘着剤層C面)をステンレス板に貼り付け室温に30分間放置したのち、温度23℃、湿度65%における条件下で、180°引き剥がし力(gf/20mm、実施例の粘着シートにおいては粘着剤層C面の)をJIS−Z1528に準じて測定し、加熱前の粘着力の評価を行った。結果を表1に示す。
次に、同様に同じ大きさに裁断した各粘着シートを、105℃の乾燥機内に1分間放置し、室温まで冷却したのち、前記と同じ測定方法により、加熱後の粘着力を測定した。結果を表1に併せて示す。
(表1)
実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2
加熱前粘着力 4762 1143 476 131 163
加熱後粘着力 490 178 89.0 72.4 82.5
粘着力低下率(%) 89.7 84.4 81.3 44.7 49.4
注)粘着力は(gf/20mm)
粘着力低下率(%)=(加熱前粘着力−加熱後粘着力)/加熱前粘着力×100
本発明の加熱剥離型粘着シートの各粘着剤層が連続層である場合の積層構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の加熱剥離型粘着シートの被着体と接する粘着剤層が不連続層である場合の積層構成の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 粘着剤層A
2 粘着剤層B
3 粘着剤層C
8 剥離性シート状基材
9 シート状基材


Claims (4)

  1. シート状基材上に粘着剤層A、粘着剤層Bおよび粘着剤層Cが順次積層されてなる加熱剥離型粘着シートであって、前記粘着剤層Bが微粒子状の熱溶融性の剥離調整剤を含有し、前記粘着剤層Aおよび粘着剤層Cが連続層であるか、または少なくともいずれか1層が不連続層を構成していることを特徴とする加熱剥離型粘着シート。
  2. 前記粘着剤層Bが微粒子状の熱溶融性の剥離調整剤を含有する粘着剤組成物を塗工することにより形成される請求項1に記載の加熱剥離型粘着シート。
  3. 前記熱溶融性の剥離調整剤がワックス類である請求項1または2に記載の加熱剥離型粘着シート。
  4. 前記粘着剤層Cの外側に剥離性シート状基材が積層されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱剥離型粘着シート。


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