JP2000280964A - 自動二輪車の車体フレーム構造 - Google Patents
自動二輪車の車体フレーム構造Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
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- B62K11/02—Frames
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Abstract
性を確保するとともに、フレーム前半部に対するフレー
ム後半部の接合剛性を、容易に設定できること。 【解決手段】 自動二輪車の車体フレーム11であっ
て、ヘッドパイプ12から後方へ左右一対のメインフレ
ーム51,51を延し、左右のメインフレーム51,5
1の後端間に下部クロスメンバ52を掛け渡し、下部ク
ロスメンバ52から1個のセンタフレーム53を下ろ
し、センタフレーム53の下端にエンジン取付用ロアブ
ラケット54を接合したものである。センタフレーム5
3にピボット19を設け、ピボット19にリヤスイング
アーム21を上下スイング可能に取付けた。
Description
レーム構造の改良に関する。
は、例えば特開昭62−238180号「自動二輪車等
のフレーム構造」がある。上記従来の技術は、その公報
の第2図及び第3図によれば、ヘッドチューブ201
(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同
じ。)から後下方へ左右一対のメインパイプ202,2
02を延し、これら左右のメインパイプ202,202
の後端から左右のロアメンバ208,208を下ろし、
これら左右のロアメンバ208,208にリヤフォーク
ピボット部208a,208aを設けて、フレーム2と
したものである。
1個のダウンチューブ211を下ろし、左右のメインパ
イプ202,202間に前後2個のクロスメンバ20
3,205を掛け渡し、左右のロアメンバ208,20
8間にクロスメンバ209を掛け渡したものである。さ
らに上記従来の技術は、その公報の第1図及び第2図に
よれば、左右のメインパイプ202,202、左右のロ
アメンバ208,208及びダウンチューブ211にエ
ンジン3を取付け、リヤフォークピボット部208a,
208aにリヤフォーク10(リヤスイングアームに相
当する。)の前端を上下スイング可能に取付けたもので
ある。
は、リヤフォーク10からリヤフォークピボット部20
8a,208a並びにロアメンバ208,208を介し
て、左右のメインパイプ202,202に作用する。一
般に、ヘッドチューブ201と、左右のメインパイプ2
02,202と、前後2個のクロスメンバ203,20
5とからなるフレーム前半部は、十分な剛性を有する。
フレーム前半部は、エンジン3を吊下げることでその重
量を受けるとともに、燃料タンク4、シート5、走行中
の路面反力等を受けるフレーム主体部分だからである。
一方、リヤフォーク10と、ロアメンバ208,208
と、リヤフォークピボット部208a,208aと、ク
ロスメンバ209とからなるフレーム後半部(リヤフォ
ーク部分)も、この部分に必要な剛性を有する。
等において、フレーム2には水平力が作用する。自動二
輪車の操縦性を勘案すると、フレーム2は横向き荷重に
対して、ある程度の柔軟性を有することが、より好まし
い。そのためには、フレーム前半部にフレーム後半部を
接続する部分の剛性(接続剛性)を、車種毎に最適なも
のに設定できると都合がよい。しかし、上記従来の技術
は、左右のメインパイプ202,202に左右のロアメ
ンバ208,208を、連続するように接合したもので
あるから、接続剛性を設定するには、フレーム前半部の
剛性やフレーム後半部の剛性をも変更せざるを得ず、車
種によって接続剛性を適宜設定することは容易でない。
剛性やフレーム後半部の剛性を確保するとともに、フレ
ーム前半部に対するフレーム後半部の接合剛性を、容易
に設定することが可能な技術を提供することにある。
に請求項1は、ヘッドパイプから後方へ左右一対のメイ
ンフレームを延し、これら左右のメインフレームの後端
間にクロスメンバを掛け渡し、このクロスメンバから1
個のセンタフレームを下ろし、このセンタフレームの下
端にエンジン取付用ロアブラケットを接合し、センタフ
レーム又はロアブラケットにスイングアーム用ピボット
を設けたことを特徴とする。
部クロスメンバとからなる、フレーム前半部の剛性は、
十分に大きい。一方、センタフレームとスイングアーム
用ピボットとピボットに取付けるリヤスイングアームと
からなるフレーム後半部も、この部分に必要な剛性を有
する。1個のセンタフレームの剛性を適宜変更すること
で、フレーム前半部に対するフレーム後半部の接合剛性
を、適宜設定することができる。
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車体中心(車幅中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
である。自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体
フレーム11のヘッドパイプ12に取付けたフロントフ
ォーク13と、フロントフォーク13の上部に連結した
ハンドル14と、フロントフォーク13の下部に取付け
た前輪15と、車体フレーム11の前下部に取付けたパ
ワーユニット16(前部のエンジン17と後部の変速機
18の組合せ構造)と、車体フレーム11の後下部のス
イングアーム用ピボット19に取付けたリヤスイングア
ーム(リヤフォーク)21と、リヤスイングアーム21
に取付けた後輪22と、車体フレーム11の後部上部に
リヤスイングアーム21を懸架するリヤサスペンション
23と、車体フレーム11の後部上部にシートレール2
4を介して取付けたシート25とを主要構成とし、パワ
ーユニット16にてドライブチェーン26を介して後輪
22を駆動するようにしたものである。
4気筒エンジンであり、ケースが変速機用ケースを兼ね
る。図中、31はメータ、32はヘッドランプ、33は
フロントフェンダ、34は燃料タンク、35はエアクリ
ーナ、36は気化器、37はラジエータ、38は排気
管、39はマフラ、41はサイドカバー、42はステッ
プ用ブラケット、43は運転者用ステップ、44は乗員
用ステップ、45はメインスタンド、46はテールラン
プ、47はリヤカバー、48はリヤフェンダである。
図である。車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、
ヘッドパイプ12から後方へ延した左右一対のメインフ
レーム51,51(この図では手前の1個のみを示す。
以下同じ。)と、左右のメインフレーム51,51の後
端間に掛け渡した下方のクロスメンバ52(以下、「下
部クロスメンバ52」と言う。)と、下部クロスメンバ
52から下ろしたセンタフレーム53と、センタフレー
ム53の下端に接合したエンジン取付用ロアブラケット
54とを、主要な構成要素とした、側面視略逆L字状フ
レームである。
パイプ12に前端を接合した角パイプ状の前フレーム部
51Fと、前フレーム部51Fの後端に接合した後フレ
ーム部51Rとからなる。左右の前フレーム部51F,
51Fは、下面にハンガ部61,61を接合したもので
ある。左右の後フレーム部51R,51Rは、上部に局
部的に膨出部62,62を形成し、これらの膨出部6
2,62間にクロスメンバ63(以下、「上部クロスメ
ンバ63」と言う。)を掛け渡したものである。ヘッド
パイプ12並びに後フレーム部51Rは、例えばアルミ
ニウム鋳造品であり、また、前フレーム部51F並びに
下部・上部クロスメンバ52,63は、例えば角パイプ
のアルミニウム押出し成形品であり、これらの各部材同
士は溶接にて接合したものである。センタフレーム53
は、スイングアーム用ピボット19を設け、このピボッ
ト19に想像線にて示すリヤスイングアーム21の前端
部を上下スイング自在に取付けたものである。
51,51と下部クロスメンバ52とからなるフレーム
前半部91の剛性は、十分に大きい。一方、センタフレ
ーム53と、センタフレーム53に設けたピボット19
と、ピボット19に取付けたリヤスイングアーム21と
からなるフレーム後半部92の剛性も、この部分に必要
な剛性を確保したものである。
について示す。 (1)ハンガ部61、後フレーム部51Rのハンガ部6
4並びにエンジン取付用ロアブラケット54のハンガ部
65に、想像線にて示すパワーユニット9を取付けたこ
と。 (2)上部クロスメンバ63にリヤサスペンション23
の上端部を上下スイング自在に取付けるとともに、リヤ
サスペンション23の下端部に想像線にて示すリヤスイ
ングアーム21を上下スイング自在に取付けたこと。 (3)後フレーム部51Rの後部ブラケット部66,6
7に想像線にて示すシートレール24を取付けたこと。
一対のメインフレーム51,51の後端間に下部・上部
クロスメンバ52,63を掛け渡したこと、(2)車体
中心CLにセンタフレーム53を通したこと、及び、
(3)センタフレーム53が平面視で広幅の角パイプで
あることを示す。
である。左右の後フレーム部51R,51Rは、互いに
対向する嵌合凹部71,71を形成し、これらの嵌合凹
部71,71に下部クロスメンバ52の両端を嵌合する
とともに、接合したものである。下部クロスメンバ52
は、センタフレーム53の上端を接合するとともに、セ
ンタフレーム53を接合したコーナ部分を、左右のガセ
ット72,72にて補強したものである。センタフレー
ム53は、下端をロアブラケット54の嵌合凹部73に
嵌合するとともに接合し、さらに、長手途中(高さ途
中)に管状のピボット19を左右貫通させて接合したも
のである。ピボット19は、リヤスイングアーム21の
左右の前部21a,21aをピボット軸74にて取付け
たものである。
ット部81,81の側面にボルト82,82にて、左右
のステップ用ブラケット42,42を取付けるととも
に、左右の下部ブラケット部83,83にボルト84に
て、メインスタンド45を取付けたものである。
体中心CLを通って、下部クロスメンバ52とロアブラ
ケット54とを連結する、1個の縦長のフレーム部材で
ある。当然のことながら、背面から見たセンタフレーム
53の幅W1は、下部クロスメンバ52の長さやロアブ
ラケット54の幅より小さい。この結果、センタフレー
ム53の幅W1は、左右の上部ブラケット部81,81
間の距離W2より小さい。ピボット19に取付けるリヤ
スイングアーム21の前部の幅W3も、距離W2より小
さい。左右の上部ブラケット部81,81の両側面に取
付ける、ステップ用ブラケット42,42間の距離は、
距離W2と同一である。さらには、この図に示すように
背面視において、左右のサイドカバー41,41は、左
右の上部ブラケット部81,81よりも外方を通る。
左右のステップ用ブラケット42,42によって、セン
タフレーム53、ピボット19並びにリヤスイングアー
ム21の前部21a,21aの左右両側方を覆うこと
で、これらの部分を外部から目隠しして、外観性を高め
ることができる。このことは、上記図2においても明示
されている。
面図であり、左右の後フレーム部51R,51Rと、下
部・上部クロスメンバ52,63と、センタフレーム5
3と、ロアブラケット54と、ピボット19との関係を
示す。車体フレーム11の後部の組立手順は、次の通り
である。なお、この手順は、上記構成の理解を容易にす
るために説明するものであり、これに限定するものでは
ない。 (1)左右の後フレーム部51R,51Rの嵌合凹部7
1,71に下部クロスメンバ52の両端を嵌合して溶接
する。 (2)次に、左右の膨出部62,62間に上部クロスメ
ンバ63の両端を合せて溶接する。 (3)次に、下部クロスメンバ52にセンタフレーム5
3の上端並びに左右のガセット72,72を溶接する。 (4)最後に、ロアブラケット54の嵌合凹部73にセ
ンタフレーム53の下端を嵌合して溶接し、作業を完了
する。
レームの説明図である。(a)は比較例であり、上記従
来(特開昭62−238180号)の車体フレームの模
式的背面構造を示す。なお、符号並びに名称は上記従来
の技術と相違する。比較例の車体フレーム100は、ヘ
ッドパイプ101から後方(図手前側)へ左右一対のメ
インフレーム102,102を延し、左右のメインフレ
ーム102,102の後端から左右のロアメンバ10
3,103を下ろし、これら左右のロアメンバ103,
103にスイングアーム用ピボット104,104を設
け、これらのピボット104,104に図示せぬリヤス
イングアームを取付けたものである。左右のメインフレ
ーム102,102に左右のロアメンバ103,103
を、連続するように接合したものであるから、車種によ
って剛性を適宜設定することは容易でない。
面構造(第1例)を示す。フレーム前半部91に対する
フレーム後半部92の接合剛性を小さくする場合には、
(b)のように、上部クロスメンバ63とロアブラケッ
ト54のと間に、剛性が小さい狭幅W10のセンタフレ
ーム53を接合する。
面構造(第2例)を示す。フレーム前半部91に対する
フレーム後半部92の接合剛性を大きくする場合には、
(c)のように、下部クロスメンバ52とロアブラケッ
ト54のと間に、剛性が大きい広幅W20のセンタフレ
ーム53を接合する。
剛性とフレーム後半部92の剛性とを、互いに独立させ
て容易に確保することができる。しかも、1個のセンタ
フレーム53の剛性を適宜変更するだけで、フレーム前
半部91に対するセンタフレーム53の接合剛性、すな
わち、フレーム後半部92の接合剛性を最適なものに適
宜設定することができ、設計の自由度が増す。
スイングアーム用ピボット19は、ロアブラケット54
に設けてもよい。その場合には、フレーム後半部92
は、センタフレーム53と、ロアブラケット54と、ロ
アブラケット54に設けたピボット19と、ピボット1
9に取付けたリヤスイングアーム21とからなる。ま
た、ガセット72,72は、フレーム前半部91に対す
るフレーム後半部92の接合剛性を勘案して、適宜設け
ればよい。
する。請求項1は、ヘッドパイプから後方へ左右一対の
メインフレームを延し、これら左右のメインフレームの
後端間にクロスメンバを掛け渡し、このクロスメンバか
ら1個のセンタフレームを下ろし、このセンタフレーム
の下端にエンジン取付用ロアブラケットを接合し、セン
タフレーム又はロアブラケットにスイングアーム用ピボ
ットを設けたので、ヘッドパイプと左右のメインフレー
ムと下部クロスメンバとからなる、フレーム前半部の剛
性を十分に確保することができる。さらに、センタフレ
ームとスイングアーム用ピボットとピボットに取付ける
リヤスイングアームとからなるフレーム後半部の剛性
も、この部分に必要な剛性に確保することができる。し
かも、1個のセンタフレームの剛性を適宜変更するだけ
で、フレーム前半部に対するフレーム後半部の接合剛性
を、車種毎に最適なものに適宜設定することは容易であ
り、設計の自由度は高い。
パイプ、19…スイングアーム用ピボット、21…リヤ
スイングアーム、41…サイドカバー、42…ステップ
用ブラケット、51…メインフレーム、52…クロスメ
ンバ(下部クロスメンバ)、53…センタフレーム、5
4…エンジン取付用ロアブラケット。
Claims (1)
- 【請求項1】 ヘッドパイプから後方へ左右一対のメイ
ンフレームを延し、これら左右のメインフレームの後端
間にクロスメンバを掛け渡し、このクロスメンバから1
個のセンタフレームを下ろし、このセンタフレームの下
端にエンジン取付用ロアブラケットを接合し、前記セン
タフレーム又はロアブラケットにスイングアーム用ピボ
ットを設けた自動二輪車の車体フレーム構造。
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