JP2000229144A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2000229144A
JP2000229144A JP11032133A JP3213399A JP2000229144A JP 2000229144 A JP2000229144 A JP 2000229144A JP 11032133 A JP11032133 A JP 11032133A JP 3213399 A JP3213399 A JP 3213399A JP 2000229144 A JP2000229144 A JP 2000229144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲーム進行の単調化を回避し、遊技者のゲー
ムへの関心を高める。 【解決手段】 機体前面の適所に、3つの選択スイッチ
から成る選択操作部21と、内部抽選により特別入賞用
の入賞フラグがセットされていることを報知するための
当たり報知ランプ27とを設ける。選択操作部21の各
選択スイッチは、それぞれ常時フラグ報知を行うモード
と、入賞フラグがセットされたゲームのみフラグ報知を
行うモードと、フラグ報知を全く行わないモードとに対
応する。遊技者がいずれかの選択スイッチを操作するこ
とにより、機体にはそのスイッチに対応するモードが設
定され、以後、その設定状態は、選択が切り換えられる
まで保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のシンボル列を
具備し、遊技者によるゲーム開始操作により各シンボル
列の変動表示を開始させた後、各シンボル列の変動表示
を、遊技者によるゲーム停止操作と内部抽選の結果とに
基づいて停止させるようにしたスロットマシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的なスロットマシンは、外周
面に所定個数のシンボルが配置された3個のリールを備
えてなる。遊技者によるゲーム開始操作があると、各リ
ールが一斉に回転し、前面のシンボル表示窓に各リール
のシンボルが巡回表示される。このシンボル表示窓上に
は、上、中、下、斜めの5本の入賞ラインが設定されて
おり、各リールが遊技者による停止操作に応じて順次停
止すると、各入賞ライン上にそれぞれリール毎の3駒分
のシンボルが整列した状態で表示される。
【0003】全てのリールの停止時に有効化された入賞
ライン上に所定のシンボルの組合せが成立すると、入賞
となり、遊技者は入賞の種類に応じて所定枚数のメダル
の払出しを受ける。
【0004】また近年のスロットマシンでは、各リール
の始動に応じて制御部内で抽選を行い、この抽選に応じ
て、各リールに対し、それぞれ入賞ライン上に所定のシ
ンボルが引き込まれるようにその停止動作を制御する。
特に抽選が「大当たり」となった場合には、各リール
は、入賞ライン上に「7」のような特定のシンボルを引
き込んで停止するように制御され、入賞ライン上にこの
特定シンボルの組合せが成立すると、高確率で入賞が出
現する「ボーナスゲーム」へと移行する。
【0005】ところで上記のシンボルの引込み制御は、
法規制により所定の駒数内で行うように定められている
ため、前記の抽選が当たった場合でも、停止操作時のリ
ールの回転位置によっては、目的とするシンボルをうま
く引き込めない場合がある。このため従来のスロットマ
シンでは、抽選により「大当たり」が生じたにも関わら
ず、前記特定シンボルの組合せを成立できなかった場合
には、制御部内にその抽選結果をつぎのゲームに持ち越
すためのフラグ(以下これを「入賞フラグ」という)を
設定するとともに、表示ランプの点灯や音声出力などに
より、前記入賞フラグが設定されていることを遊技者に
報知するようにしている(以下この報知を「フラグ報
知」という)。
【0006】さらに最近のスロットマシンでは、入賞ラ
イン上に「リーチ目」、「パターン目」と称されるシン
ボル組合せを停止表示して、前記入賞フラグが設定され
ている可能性を暗に報知するようにしている。リーチ目
は、抽選が「大当たり」となっているにも関わらず、入
賞ライン上に特別入賞に関わるシンボル組合せを停止で
きない場合に表示されるもので、入賞フラグが設定され
ているときのみ出現する。他方、パターン目は、ボーナ
ス入賞がどのくらいの確率で出現するかを報知するため
のもので、入賞フラグが設定されている場合のみなら
ず、設定されていない場合にも、所定の確率で出現す
る。また多数のシンボル組合せのパターンがリーチ目や
パターン目として設定され、さらにパターン目について
は、複数通りの当選確率について、それぞれ各種のシン
ボル組合せのパターンが設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の入賞フラグ報知
機能を有するスロットマシンでは、入賞フラグが設定さ
れたときはいつでもフラグ報知を行い、しかも入賞が成
立するまで持続的にフラグ報知を行うので、遊技者は、
フラグ報知が行われていないときには大当たりは発生し
ないと判断するようになる。このためシンボル表示窓の
シンボル表示に対する注意が低下し、ゲームが単調化す
るという問題が生じている。
【0008】またリーチ目やパターン目を出現させるよ
うにした場合、熟練した遊技者は、リーチ目やパターン
目に精通しているから、表示ランプや音声によるフラグ
報知は不要であると感じているのに対し、全くの初心者
は、リーチ目やパターン目となるシンボルの組合せはお
ろか、これらの組合せが表す意味さえ理解できず、入賞
を予想するにはフラグ報知に頼るしかない状態である。
またリーチ目やパターン目をある程度理解している中級
レベルの遊技者の場合、フラグ報知をリーチ目やパター
ン目を確認する上で利用したいが、持続的なフラグ報知
は不要と感じている。このように現行のスロットマシン
では、遊技者の技量に応じたサービスが行われていない
という問題がある。
【0009】この発明は上記問題に着目してなされたも
ので、抽選結果を遊技者に報知する報知手段の動作、非
動作を切換え可能となすことにより、ゲーム進行の単調
化を回避し、遊技者のゲームへの関心を高めることを目
的とする。
【0010】またこの発明は、遊技者による選択操作に
応じて報知手段の動作、非動作を切り換えることによ
り、フラグ報知を遊技者の希望に応じて実施し、利便性
の高いスロットマシンを提供することを他の目的とす
る。
【0011】さらにこの発明は、遊技者の技量やツキに
応じて抽選結果の報知、非報知を切り換えることによ
り、客サービスを向上させる点をも、目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のシンボル列と、入賞を成立させるためのシンボル停止
制御を行うかどうかの抽選を実行する抽選手段と、遊技
者によるゲーム開始操作により各シンボル列の変動表示
を開始させ、遊技者による停止操作と前記抽選結果とに
基づいてシンボル列の変動表示を停止させる制御手段と
を備えたスロットマシンに、前記抽選手段による抽選の
結果を遊技者に報知するための報知手段と、前記抽選結
果を報知するか否かを遊技者に選択させるための選択操
作部と、前記選択操作部の操作に応じて前記報知手段の
動作状態を制御する報知制御手段とを具備させている。
【0013】請求項2の発明では、前記選択操作部に、
抽選結果を持続的に報知することを選択するためのスイ
ッチと、抽選結果を一定期間のみ報知することを選択す
るためのスイッチと、抽選結果を全く報知しないことを
選択するためのスイッチとを設け、報知制御手段によ
り、選択されたスイッチに応じて報知手段の動作、非動
作の状態を制御するようにしている。
【0014】請求項3の発明では、前記報知制御手段に
より、前記選択操作部による選択が切り換えられるま
で、報知手段に対し、前記選択に応じた設定状態を持続
させるように構成する。
【0015】請求項4の発明では、前記報知制御手段に
より、抽選結果の報知が選択されたことに応じて報知手
段を動作させて、前記選択操作がなされた時点での抽選
結果を報知させるようにしている。
【0016】請求項5の発明のスロットマシンには、抽
選結果を遊技者に報知するための報知手段と、時間経過
またはゲームの実行回数に応じて報知手段の動作、非動
作を切り換える報知モード設定手段とが具備させてあ
る。
【0017】請求項6の発明では、報知モード設定手段
として、ゲームにより遊技者に与えられた利益の状態に
応じて前記報知手段の動作、非動作を切り換える構成の
ものを採用している。
【0018】請求項7の発明のスロットマシンには、抽
選結果を遊技者に報知するための報知手段と、抽選結果
を報知するかどうかを選択するための抽選を実行する第
2の抽選手段と、前記第2の抽選手段による抽選の結果
に応じて、前記報知手段の動作、非動作を切り換える報
知モード設定手段とが具備させてある。
【0019】
【作用】請求項1の発明では、遊技者の選択操作によ
り、報知手段の動作状態が制御されるので、遊技者の希
望に応じて内部抽選の結果を報知したり、非報知の状態
に設定することが可能となる。
【0020】請求項2の発明では、選択操作部の3つの
スイッチのいずれかを操作することにより、報知手段
に、抽選結果を持続的に報知するモード、抽選結果を一
定期間のみ報知するモード、抽選結果を全く報知しない
モードのいずれかを設定することが可能となる。
【0021】請求項3の発明では、選択操作により、報
知手段には、その選択に応じた動作状態が選択が切り換
えられるまで持続して設定される。これに対し、請求項
4の発明では、抽選結果の報知が選択されたときのみ、
その選択時点での抽選結果が報知されるようになる。
【0022】請求項5の発明によれば、時間経過または
ゲームの実行回数に応じて、報知手段の動作、非動作が
切り換えられるので、ある時点での抽選結果が報知され
ても、しばらく後には報知されない状態に切り換わった
り、その反対の状態が生じたりする。また特定の期間の
み抽選結果を報知(または非報知)の状態に設定するこ
とも可能である。
【0023】請求項6の発明によれば、ゲームにより多
大な利益を得た遊技者に対しては抽選結果を報知せず、
利益を得ていない遊技者に対しては抽選結果を報知する
ように設定するなど、遊技者の技量やツキに合わせた設
定が可能となる。
【0024】請求項7の発明によれば、前記の抽選結果
を報知するかどうかが第2の抽選の結果により決められ
るので、機体には、抽選結果を報知する状態と、報知し
ない状態とが無作為に設定される。
【0025】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかるスロッ
トマシンの外観を、図2は機体内部の構成を、それぞれ
示す。図示例のスロットマシン1は、ボックス形状の本
体部2の前面開口に扉部3を開閉可能に取り付けて成
る。前記本体部2の中空内部には、上段位置にリールブ
ロック4や、後記する制御部が搭載された制御基板5な
どが組み込まれ、下段位置には多数枚のメダルを収容す
るホッパー6aを有するメダル払出機6などが組み込ま
れている。
【0026】前記リールブロック4は、金属フレーム7
に3個のリール8a,8b,8c、が、駆動源となるス
テッピングモータ9a,9b,9cとともに組み付けら
れている。各リール8a,8b,8cの外周面には、図
柄,文字,数字などの複数種のシンボルが配置されてお
り、その幾つかのシンボルは、入賞を成立させるための
入賞シンボルを構成する。
【0027】前記扉部3の本体は、所定の厚みをもたせ
た金属フレームにより構成され、その前面開口に3枚の
パネル11,12,13が、後面に各種表示器や操作ス
イッチにかかる配線基板(図示せず)などが組み付けら
れている。
【0028】正面パネル11と下部パネル13との間に
は、始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,
15c,ベット釦スイッチ17,18,19,精算スイ
ッチ22,切換スイッチ23など、ゲーム実行のための
各種操作スイッチが配備されるほか、メダルを直接機体
に投入するためのメダル投入口16やフラグ報知モード
選択用の選択操作部21(詳細は後記する)が設けられ
る。また下部パネル13の下方には、メダル払出口2
5,メダル受け皿24などが設けられる。
【0029】前記パネル11,12,13は、透明な合
成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印
刷を施して形成されるもので、上部パネル12および下
部パネル13には機種名やゲーム情報などが描画され、
また上面パネル12には、後記する当たり報知ランプ2
7が取り付けられている。
【0030】中央の正面パネル11には、図3に示すよ
うなシンボル表示部20が形成される。前記シンボル表
示部20には、正面パネル11上にカラー印刷層で囲ま
れた透明の3個のシンボル表示窓20a,20b,20
cが横一列に形成されて成る。各シンボル表示窓20
a,20b,20cの背後位置には、前記リールブロッ
ク4の3個のリール8a,8b,8cが、外周面をシン
ボル表示窓20a,20b,20cに向けて配置されて
いる。
【0031】各シンボル表示窓20a,20b,20c
は、横方向の長さが、各リール8a,8b,8cが見え
るように、また縦方向の長さが、リール停止時に3駒分
のシンボルSが見えるように、それぞれ縦に長い矩形状
に形成されている。また前記正面パネル11の表面に
は、各シンボル表示窓20a,20b,20cを水平方
向に横切る3本の入賞ラインL1〜L3と、右下がりお
よび左下がりの各対角方向に横切る2本の入賞ラインL
4,L5とが表されており、リール停止時には、これら
入賞ラインL1〜L5上にそれぞれ各リール8a,8
b,8cの3個のシンボルSが整列する。なお図中、2
8は、正面パネル11の内側に配設されたリール照明用
の蛍光灯である。
【0032】前記入賞ラインL1〜L5は、メダルの投
入枚数に応じて有効化されるもので、投入枚数が1枚の
ときは中央の入賞ラインL1のみが有効化され、投入枚
数が2枚のときは上、中、下の3本の入賞ラインL1〜
L3が有効化される。さらに3枚のメダルが投入された
場合は、すべての入賞ラインL1〜L5が有効化され
る。
【0033】なおこの実施例では、機械式のリール8
a,8b,8cにより所定個数のシンボルより成るシン
ボル列を巡回させて表示させるようにしているが、これ
らのリール8a,8b,8cに代えて、ベルトやディス
クのような回転体を巡回させてシンボル列を変動表示す
るようにしてもよい。また液晶表示板やCRTディスプ
レイの表示画面上に、各シンボルを画像で表示してスク
ロールすることにより、シンボル列を変動表示するよう
にしてもよい。
【0034】この実施例のスロットマシン1は、機体内
に多数枚のメダルを電子データ形式で貯留しておき、そ
の貯留メダルを消費しつつゲームを実行するというクレ
ジット方式のマシンであって、正面パネル11の下方の
張出し面上に設けられたベット釦スイッチ17は、3枚
の貯留メダルを消費してゲームを行うためのものであ
る。またその下方の垂直面上に設けられたベット釦スイ
ッチ18,19は、それぞれ2枚,1枚の貯留メダルを
消費するためのものである。また精算スイッチ22は、
貯留メダルを精算してメダル払出口25より払い出しさ
せるためのもので、切換スイッチ23は、機体をクレジ
ット方式のゲームモード、またはメダル投入口16から
の直接メダル投入によるゲームモードのいずれかに切り
換えるためのものである。なおクレジット方式のスロッ
トマシンは公知であり、ここでは詳細な説明は省略す
る。
【0035】さらにこの実施例のスロットマシンは、始
動レバー14の操作により各リール8a,8b,8cが
始動した直後に、制御部内で抽選を実施し、その抽選結
果に応じて入賞ライン上に成立させるシンボルの組合せ
を決定するようにしている。そして停止釦スイッチ15
a,15b,15cが操作される都度、対応するリール
8a,8b,8cに対し、それぞれ入賞ライン上に目的
とするシンボルが移動するまで引き込んでから停止させ
る「引込み制御」を実施する。特に前記抽選が「大当た
り」となった場合には、入賞ライン上に数字の「7」の
シンボル組合せが成立するような引込み制御を行い、さ
らに「7」のシンボル組合せの成立に応じて、入賞確率
の高いボーナスゲームを複数回実行する。
【0036】ただし上記の引込み制御は、法規制により
定められた駒数の範囲内で行う必要があり、この駒数内
でのシンボルの引込みが不可能な場合は、入賞ライン上
には目的外のシンボルを停止させなければならない。ま
た法規制により、複数種の入賞の同時成立も禁じられて
いるので、目的とするシンボルの引込みにより他の入賞
が同時に成立する場合は、そのシンボルを目標の引込み
位置からはずしてリールを停止させなければならない。
したがって遊技者の停止操作位置によっては、抽選が当
たっているにもかかわらず、当選した入賞を成立できな
い、という事態が発生することになる。
【0037】しかしながら抽選が大当たり、すなわち特
別入賞を成立させることが決定しているにも関わらず、
特別入賞が成立しなかったときは、その抽選結果が「入
賞フラグ」として持ち越され、以後、特別入賞が成立す
るまで「7」のシンボルを入賞ライン上に引き込むため
の制御が行われることになる。さらにこの実施例では、
入賞にかかるシンボルの組合せのほかに複数種の「リー
チ目」や「パターン目」を設定している。リーチ目は、
入賞フラグが設定されている場合のみ出現して、特別入
賞に当選していることを暗に報知する。またパターン目
は、入賞フラグが設定されているときに所定の確率で出
現するように設定されており、特別入賞に当選している
可能性を暗に報知する。
【0038】なお近年のスロットマシンは、「ビッグボ
ーナス」「レギュラーボーナス」など、複数種の特別入
賞が出現する構成になっているが、この実施例では、説
明を簡単にするために、「7」のシンボル組合せによる
1種類の特別入賞のみが出現するものとする。
【0039】この実施例のスロットマシンでは、入賞フ
ラグの設定時に、前記上面パネル12上の当たり報知ラ
ンプ27を点灯することにより、具体的にフラグ報知を
行うことが可能である。このフラグ報知を行うかどうか
については、常にフラグ報知を行う第1の報知モード
と、入賞フラグが設定されたゲームのみフラグ報知を行
う第2の報知モードと、全くフラグ報知を行わない非報
知モードの3種類が設定されており、遊技者がこの3種
類の報知モードを自由に選択できるようにしてある。前
記選択操作部21はこの選択を行うためのもので、図4
に示すように、各モードに応じた3個の選択スイッチ2
1a,21b,21cが横並びに配置されている。
【0040】各選択スイッチ21a,21b,21cに
は、内部にランプが収容された背照式の押釦スイッチ、
またはタッチパネル上に形成された画像によるスイッチ
などが用いられる。各選択スイッチ21a,21b,2
1cとも、遊技者の操作により点灯し、同時に機体に
は、操作されたスイッチに対応するモードが設定され
る。なお選択スイッチによるモード設定は、以後、別の
選択スイッチが操作されるまで維持され、またその点灯
状態もスイッチが切り換えられるまで維持される。これ
により遊技者は、いずれのモードが選択されているかを
容易に確認することができ、適宜、モードを切り換える
ことも可能である。
【0041】前記当たり報知ランプ27は、第1の選択
スイッチ21aにより第1の報知モードが選択されてい
るときは、入賞フラグの設定から特別入賞が成立するま
での間、連続的に点灯する。また第2の選択スイッチ2
1bにより第2の報知モードが選択されているときは、
入賞フラグの設定に応じて点灯した後、そのフラグが設
定されたゲームが終了した時点で消灯する。これに対
し、第3の選択スイッチ21cが選択された場合は、非
報知モードとなるので、当たり報知ランプ27は、入賞
フラグの設定の有無にかかわらず、常時、消灯状態にお
かれる。
【0042】なおモードの設定は、上記に限らず、例え
ば、常にフラグ報知を行う第1のモードと非報知モード
との2つに絞り、単一の切換えスイッチによりいずれか
のモードに切り換えるようにしてもよい。また詳細は後
記するが、上記の選択操作部21を単一の押釦スイッチ
により構成し、このスイッチの押操作に応じてその時点
での入賞フラグの設定の有無を、一定期間のみ報知する
ようにしてもよい。
【0043】図5は、上記スロットマシン1の電気的な
構成を示す。同図中、30はマイクロコンピュータより
成る制御部であり、制御、演算の主体であるCPU3
2、プログラムや前記抽選のためのテーブルが記憶され
るROM33、データの読み書きに用いられるRAM3
4、および乱数発生器35を含む。
【0044】前記CPU32には、バス31を介して各
種の入出力部が接続され、CPU32は、ROM33内
のプログラムに基づき、各種入力信号を認識しつつ、出
力部に駆動信号を与えて、ゲームに関わる一連の処理を
実行する。入力部としては、前記メダル払出機6,始動
レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,
ベッド釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ2
2,切換スイッチ23,選択スイッチ21a,21b,
21cのほか、メダル投入口16より投入されたメダル
を検知するためのメダル検知センサ37などが接続され
る。また出力部としては、前記ステッピングモータ9
a,9b,9cを駆動するリール駆動部36や当たり報
知ランプ27などの表示器、ならびに効果音などを出力
する音声回路(図示せず)が接続される。
【0045】上記構成において、CPU32は、まずメ
ダル投入口16へのメダル投入またはベッド釦スイッチ
17,18,19の操作に応じていずれかの入賞ライン
を有効化する。ついで始動レバー14が操作されると、
CPU32は、抽選処理を行うと同時に、リール駆動部
36を駆動して3個のリール8a,8b,8cを一斉に
回転させる。以後、停止釦スイッチ15a,15b,1
5cが押操作される都度、対応するリール8a,8b,
8cを、抽選結果に応じて所定の回転位置まで引き込ん
で停止させる。
【0046】なお上記した抽選処理は、前記乱数発生器
35の出力した乱数値をサンプリングして、そのサンプ
リング値をROM33内の抽選テーブルと照合すること
により行われる。またリールの引込み停止制御は、各リ
ール8a,8b,8c毎に、対応するステッピングモー
タ9a,9b,9cに与える駆動信号をカウントしつつ
リールの回転位置を逐次確認し、目的とする回転位置に
到達した時点でステッピングモータ9a,9b,9cを
停止させることにより実現するものである。ただしいず
れの制御も公知のものであるので、ここでは詳細な説明
は省略することにする。
【0047】図6は、この発明にかかるスロットマシン
の他の例を示す。この実施例のスロットマシン1は、制
御部30内でフラグ報知を行うかどうかを選択し、その
選択に応じて、適宜、当たり報知ランプ27によるフラ
グ報知を実行するようにしたもので、前記選択操作部2
1に代えて、正面パネル11のシンボル表示部の近傍位
置に、モード表示ランプ38を配備している。
【0048】このモード表示ランプ38は、機体がフラ
グ報知を行うように設定されている状態下で点灯するも
ので、この点灯の有無により、遊技者に、報知モードで
あるか、非報知モードであるかが報知される。なおその
他の構成については図1と同様であるから、各部に同一
の符号を付すことにより、詳細な説明を省略する。
【0049】図1に示したスロットマシン1の場合、遊
技者は、最初のゲームを開始する時点、またはゲームの
合間など、適宜、選択操作部21のいずれかの選択スイ
ッチを操作して好みのモードを設定する。制御部30の
CPU32は通常のゲームにかかる制御を実行しつつ、
入賞フラグのセットやリセットに応じて選択されている
スイッチを確認し、前記当たり報知ランプ27のオンオ
フ動作を制御する。
【0050】また選択操作部21に報知指示用の押釦ス
イッチを設けた場合、遊技者は、各リール8a,8b,
8cの回転時や停止時などに、適宜、スイッチを操作す
る。CPU32は、この操作に応じて入賞フラグがセッ
トされているか否かを確認し、入賞フラグがセットされ
ている場合は、前記当たり報知ランプ27を所定時間だ
け点灯させて、特別入賞への当選を遊技者に報知する。
【0051】また図6に示したスロットマシン1の場
合、CPU32は、所定の条件(詳細については後記す
る)が成立したことに応じて機体を報知モードまたは非
報知モードのいずれかに設定した後、前記と同様に、入
賞フラグの設定や解除に応じて設定されたモードを確認
し、前記当たり報知ランプ27のオンオフ動作を制御す
る。
【0052】以下、上記した各種態様のモード設定につ
いて、それぞれその設定処理が組み込まれたスロットマ
シンの具体的な制御手順を説明する。図7および図8
は、前記図1のスロットマシン1における制御の手順を
示す。なお図中「ST」は、処理のステップを示す。
【0053】まずゲーム開始時点で、遊技者がメダル投
入口16からのメダル投入または前記ベッド釦スイッチ
17,18,19のいずれかの操作を行った後に、始動
レバー14を操作すると、ST1が「YES」となる。
これを受けて、CPU32は、各リール8a,8b,8
cを一斉に始動するとともに、内部の入賞フラグFB
チェックする(ST2,3)。
【0054】入賞フラグFBがセットされていない場合
は、つぎのST4で抽選処理が行われ、入賞ライン上に
成立させるシンボルの組合せが決定される。さらにこの
抽選が「大当たり」の場合には、CPU32は、前記入
賞フラグFBをセットするとともに、前記選択操作部2
1による設定状態をチェックする(ST5〜7)。
【0055】この段階で機体が第1または第2の報知モ
ードに設定されている場合は、ST7が「YES」とな
り、CPU32は、前記当たり報知ランプ27を点灯し
て、遊技者に入賞フラグが設定されたことを報知する。
他方、抽選が大当たりでないときや、非報知モードのと
きには、ST8の処理はスキップされる。この後、停止
釦スイッチ15a,15b,15cが操作される都度、
ST9が「YES」となり、操作の対象となるリール8
a,8b,8cについて、図9の制御ルーチン(SRT
1〜SRT−9)が実行される(ST10)。
【0056】この制御ルーチンでは、リールの停止操作
位置および前記抽選処理の結果に基づいて引込み対象の
シンボルが選択され、その選択されたシンボルが所定の
入賞ライン上に移動した時点で、リールを停止させるよ
うにしている。
【0057】まず入賞フラグFBがセットされている場
合、「7」のシンボルが引込み可能であれば、図9のS
RT−1,SRT−2がともに「YES」となり、目的の
「7」のシンボルを引込む制御が実行される(SRT
3)。これに対し、規定の4駒以内の引込みでは「7」
のシンボルを引き込めない場合、または「7」のシンボ
ルの引込みにより特別入賞以外の一般入賞を成立させて
しまう場合は、SRT−2からSRT−4へと移行し、前記
リールを、入賞ライン上に「7」以外のシンボルを引き
込んだ状態で停止させる。なおこのSRT−4の引込み対
象のシンボルの中には、前記したリーチ目、パターン目
にかかるシンボルが含まれる。
【0058】前記抽選により一般入賞に当選している場
合も同様であって、目的とする入賞シンボルの引込みが
可能な場合は、SRT−5,6を介してSRT−7へと移行
し、前記入賞シンボルを引き込み、引込みが不可能な場
合は、SRT−8でその他の差し障りのないシンボルの引
込みが行われる。また抽選がはずれの場合にはSRT−9
へと移行し、入賞を成立させないようなシンボルを引込
みの対象として選択して、リールを停止させる。
【0059】図7,8のメインルーチンに戻って、この
ようなリール停止制御により全てのリール8a,8b,
8cが停止すると、ST11が「YES」となり、CP
U32は入賞ライン上に成立したシンボルの組合せをチ
ェックする。
【0060】特別入賞にかかる「7」のシンボル組合せ
が成立している場合は、ST12が「YES」となる。
これを受けてCPU32は、つぎのST13〜15で、
前記入賞フラグFBをリセットするとともに、当たり報
知ランプ27の点灯状態をチェックし、点灯している場
合はこれを消灯してから、図示しないボーナスゲーム用
の制御ルーチンへと移行する。
【0061】一般入賞が成立した場合は、ST16が
「YES」となり、ST17で所定数のメダルの払出し
処理が行われて処理が完了する。また抽選のはずれに伴
って「はずれ」となった場合は、ST12,16,18
がいずれも「NO」となって、処理が完了する。
【0062】一方、入賞フラグFBがセットされている
にも関わらず、特別入賞用の「7」のシンボル組合せが
成立しなかった場合には、ST12,16の「NO」判
定に続いて、ST18が「YES」となる。これを受け
てCPU32は、当たり報知ランプ27の点灯状態をチ
ェックし、さらにこのランプが点灯している場合には、
選択操作部21の設定状態をチェックする。
【0063】いまゲーム開始時に第1の報知モードが選
択され、かつこのゲームにおいて初めて入賞フラグFB
がセットされたものとすると、入賞判定の終了時にも当
たり報知ランプ27が点灯していることになるから、S
T19が「YES」、つぎのST20が「NO」となっ
て処理が終了する。これにより入賞フラグFBとともに
当たり報知ランプ27の点灯状態もつぎのゲームに持ち
越されることになる。
【0064】これに対し第2の報知モードが選択されて
いる場合は、ST19に続いてST20も「YES」と
なる。これを受けてCPU32は、つぎのST21で当
たり報知ランプ27を消灯してから処理を終了するもの
で、これによりつぎのゲームからはフラグの非報知状態
へと移行する。
【0065】また入賞フラグFBが持ち越されている状
態下で、ST19,20の判定処理後に前記選択操作部
21の選択が切り換えられた場合は、つぎのゲーム制御
時にST3の「YES」判定に続くST22〜26の処
理により対応する。たとえば前回のゲームまでは第1の
報知モードを選択していた遊技者が、これ以上のフラグ
報知は不要と考えて、ゲーム開始操作の直前または直後
に第2の報知モードまたは非報知モードに設定を変更し
た場合、前記ST3の「YES」判定に続いてST22
が「YES」、ST23が「NO」となる。これを受け
てCPU32は、ST24で点灯していた当たり報知ラ
ンプ27を消灯し、しかる後に通常のゲーム制御に移行
する。
【0066】また遊技者が誤ってまたは最初の設定を忘
れて非報知モードを選択していたり、第2の報知モード
下で当たり報知ランプ27が消灯された後に、第1の報
知モードに設定を切り換えた場合、ST22が「N
O」、ST25が「YES」となる。これを受けてCP
U32は、ST26で消灯していた当たり報知ランプ2
7を点灯し、しかる後に通常のゲーム制御に移行する。
【0067】このように上記の手順によれば、遊技者は
一連のゲームの開始時やゲームの合間に、3種類のモー
ドを選択することができ、またその設定を適宜変更する
ことができるので、自己の技量や趣向に応じたモードを
選択してゲームを行うことができ、客サービスを向上す
ることができる。しかも入賞フラグが一旦セットされた
後でもモード設定を変更することができるので、設定操
作を忘れたり、間違えたりしても、問題なく対応するこ
とができる。
【0068】なお上記した手順では、モード設定状態を
確認することにより、ゲーム途中でモード設定が変更さ
れた場合にも対応できるようにしているが、リールの停
止制御時などゲームの途中に選択スイッチが切り換えら
れた場合は、即座に反応できないという欠点がある。し
かしながら、モード設定の切換え操作に応じてCPU3
2に割込み信号を入力するように構成すれば、ゲーム実
行中に報知モードから非報知モードに切り換えることも
可能になる。
【0069】図10は、選択操作部21に単一の押釦ス
イッチを設け、そのスイッチ操作に応じてその時点での
入賞フラグの設定状態を報知するようにしたスロットマ
シンの制御手順を示す。なおゲーム実行のための主要な
手順は図7,8と同様であるので、ここでは詳細な説明
を省略する。
【0070】図示の手順では、全てのリール8a,8
b,8cが停止して入賞ライン上に入賞以外のシンボル
組合せが成立したとき、および各リール8a,8b,8
cが回転してからすべてのリールが停止するまでの間
に、スイッチ操作を受け付け、入賞フラグFBの設定状
態を遊技者に報知するようにしている。
【0071】各リール8a,8b,8cが停止して特別
入賞、一般入賞のいずれも成立しなかった場合に、遊技
者が選択操作部21の押釦スイッチを操作すると、ST
15が「YES」となる。これを受けてCPU32は、
入賞フラグFBの設定状態をチェックし、入賞フラグFB
がセットされている場合には、当たり報知ランプ27を
点灯させる(ST16,17)。なおこの当たり報知ラ
ンプ27の点灯状態は、つぎのゲームの開始操作に応じ
て解除される(ST2,23)。
【0072】また各リール8a,8b,8cが始動して
からすべてのリールが停止するまでの間のいずれかのリ
ールに対する停止操作の前に前記押釦スイッチが操作さ
れると、ST8の「NO」判定に続いてST18が「Y
ES」となる。これを受けてCPU32は、前記と同様
に、入賞フラグFBの設定状態をチェックし、入賞フラ
グFBがセットされている場合には、当たり報知ランプ
27を点灯させる(ST19,20)。なおこの場合の
当たり報知ランプ27の点灯状態は、最初の停止操作が
なされたことに伴い、解除される(ST21,22)。
【0073】上記のような制御手順によれば、遊技者
は、入賞ライン上に成立したシンボル組合せから入賞フ
ラグが設定されている可能性があると感じたときなどに
スイッチ操作を行って、入賞フラグの設定の有無を確認
することができる。特にリーチ目やパターン目につい
て、ある程度の知識を持つ中級の遊技者にとって、この
ようなフラグの設定状態を必要に応じて確認できる方式
のスロットマシンは、ゲーム内容への理解を深める上で
最適であり、また自身の予想と実際のフラグ設定とが一
致するかどうかを確認できるという、これまでにないゲ
ーム性を提供することができる。
【0074】なおフラグの設定を確認するためのスイッ
チ操作は、上記に限らず、例えば、ST3のリール始動
からST5の抽選処理が完了するまでの間にスイッチ操
作が行われた場合には、その操作信号を抽選処理が完了
した時点でCPU32に割り込ませることにより、抽選
処理の結果を確認することができる。
【0075】つぎの図11〜14の各制御手順は、図6
に示したフラグ報知用のモードを自動的に変更するタイ
プのスロットマシンに導入されるものである。なおいず
れの手順においても、ゲームにかかる主要な手順は、図
7,8と同様であるので、詳細な説明は省略する。また
図示の手順には含んでいないが、各実施例とも、機体が
報知モードに設定されている間は、前記モード表示ラン
プ38を点灯動作させている。
【0076】まず図11の手順は、所定時間経過後に機
体のモードを変更するようにしたもので、CPU32
は、装置電源の立上げに応じて内部のタイマの計時時刻
Tをリセットした後、機体を報知モードに設定する(S
T1,2)。
【0077】したがってこの後のゲーム制御において、
抽選により入賞フラグFBが設定されると当たり報知ラ
ンプ27が点灯する(ST6〜10)。この入賞フラグ
Bおよび当たり報知ランプ27の点灯状態は、機体が
報知モードに設定されている限り、特別入賞が成立する
まで持ち越されるが、各リールの停止した段階で前記タ
イマの計時時刻Tが所定の設定時間Tmaxを越えている
と、機体は非報知モードに変更され、当たり報知ランプ
27の点灯状態は、この時点で解除される(ST21〜
24)。
【0078】なお遊技場においては、通常、1台の遊技
機は多数の遊技客に利用されるので、この処理では、上
記のモード設定が各遊技客に平等に適用されるように、
ゲーム開始操作が行われない空き時間をチェックするた
めの計時カウンタtを設けている。そして一定時間t1
の間にゲーム開始操作がなければ、ST25が「YE
S」となってST1に戻り、前記タイマがリセットされ
る。よってこの段階で機体が非報知モードに設定されて
いても、ST2で再び報知モードに切り換えられ、初期
状態に戻る。このようにある遊技客に非報知モードのゲ
ームが提供された後も、その遊技客の利用が終了した後
に機体を再び初期状態に復帰させて、つぎの遊技客に報
知モードのゲームを提供することができる。
【0079】なお上記実施例では、時間の経過によりモ
ードを切り換えるか否かを判別しているが、これに代え
て、実行されたゲーム回数に基づいてモードの切換えを
判別してもよい。また各遊技者に同じ条件でモードを切
り換える方式に代えて、装置電源の立上げから所定時間
が経過するまでは報知モードに設定し、以後は非報知モ
ードにする、というように、営業時間内の一定期間だ
け、報知モードを設定していわゆる「サービスタイム」
を設定することも可能である。
【0080】図12の手順は、所定時間内におけるメダ
ルの獲得枚数に応じて機体のモードを変更するようにし
たもので、この場合も、CPU32は、開店時の装置電
源の立上げに応じてタイマをリセットするとともに、メ
ダル獲得枚数のカウンタNをゼロにリセットする(ST
1)。なおこの実施例においても、各遊技客に同じ条件
を与えられるように、所定時間t1が経過するまでゲー
ム開始操作がなければ、ST1に戻るようにしている
(ST26)。
【0081】初期状態においては、機体はまず非報知モ
ードに設定される(ST2)。これにより、以下、設定
時間Tmaxが経過するまでは、抽選処理で入賞フラグFB
が設定されてもST9が「NO」となり、ST10の当
たり報知ランプ27の点灯処理はスキップされる。
【0082】CPU32は、特別入賞や一般入賞が成立
する都度、遊技者に払い出されたメダル枚数により前記
メダル獲得枚数Nの値を更新しており、電源立上げから
設定時間Tmaxが経過した時点でこのメダル獲得枚数N
が所定のしきい値Nmaxを下回っている場合は、機体を
非報知モードから報知モードに切り換える(ST21〜
23)。
【0083】上記のメダル獲得枚数Nによる判別は、図
11の例と同様、1ゲームが終了した時点で行われるも
ので、入賞フラグFBが設定されている場合は、非報知
モードから報知モードに切り換えられたことに応じて、
直ちに当たり報知ランプ27を点灯させる(ST24,
25)。
【0084】なお図示の手順では、報知モードに切り換
えられて以後は、その設定を持続させるようにしている
が、これに限らず、メダル獲得枚数が所定数に達した時
点で、再び非報知モードに切り換えるようにしてもよ
い。
【0085】またこの実施例でも、図11の実施例と同
様に、所定回数分のゲームが実行される間のメダルの獲
得枚数を、モード切換えのための指標として用いること
ができる。ただしこの実施例においては、必ずしも経過
時間やゲーム回数をチェックする必要はなく、例えば初
期に報知モードに設定しておき、遊技者のメダル獲得枚
数が所定数に達したことに応じて、非報知モードに切り
換えるようにしてもよい。
【0086】つぎに図13および図14に示す処理は、
抽選により、報知モード、非報知モードのいずれかを選
択するようにしたものである。この実施例では、初期状
態では、機体は非報知モードに設定される(ST1)。
この非報知モード下においては、ST2のゲーム開始操
作に応じて各リール8a,8b,8cが始動すると、こ
れらリールの停止制御用の抽選に先立ち、モード変更用
の抽選が行われる(ST4,5)。さらにこの抽選が当
たりになると、つぎのST6が「YES」となり、ST
7で機体は報知モードに切り換えられる。
【0087】以下、報知モード下では、入賞フラグFB
が設定されたことに応じて、当たり報知ランプ27が点
灯し、その点灯状態が特別入賞が成立するまで保持され
る(ST12〜ST20)。なおこの報知モードは、特
別入賞の出現に応じて解除され、再び非報知モードへと
移行する(ST21)。
【0088】一方、非報知モード下で入賞フラグFB
設定された場合は、なんら報知は行われないが、一度設
定された入賞フラグFBが特別入賞が成立するまで保持
される点は、報知モード下と同様である。したがって非
報知モード下において、入賞フラグFBが持越しされた
状態で前記モード変更用の抽選が当たりになると、ST
8からST24、25を介してST13へと移行する。
これにより当たり報知ランプ27が点灯して、入賞フラ
グFBが持ち越されていたことが報知される。
【0089】なお上記実施例では、非報知モード下にお
いて報知モードに切り換えるか否かを決定しているが、
反対に最初は報知モードに設定しておき、非報知モード
に切り換えるかどうかを決定するようにしてもよい。ま
た現在設定されているモードに関わらず、所定時間お
き、または所定数のゲームが実行される毎に、モードを
切り換えるか否かを決定するようにしてもよい。
【0090】図11に示した実施例では、時間経過また
はゲームの実行回数に応じて、報知モード、非報知モー
ドの切換えが行われるので、入賞フラグが設定されてい
ても、時間によってその設定が報知される場合と報知さ
れない場合とが生じ、ゲームの単調化を回避できる。ま
た前記したように一定期間のみ遊技者に報知モードをサ
ービスして、常時、フラグ報知を行うというマンネリ化
を防止することができる。
【0091】また図12に示した実施例では、メダルの
獲得枚数に応じて報知モード、非報知モードの切換えが
行われるので、メダルの獲得枚数の少ない遊技者に対し
ては報知モードを、メダルの獲得枚数の多い遊技者に対
しては非報知モードを設定することができ、遊技者の技
量やツキに合わせた設定が可能となる。なおこの場合の
報知モードの切換え用の指標は、メダル獲得枚数に限ら
ず、メダルのIN/OUT率、貯留メダルの枚数、入賞
回数なども採用可能である。
【0092】さらに図13および図14に示した実施例
では、抽選により報知モード、非報知モードの切換えが
行われるので、遊技者は、いつの時点でフラグ報知が行
われるかを判断できなくなる。その結果、遊技者は、シ
ンボル表示部20や当たり報知ランプ27の動作への注
視度合いを高めるようになり、ゲームに対する集中度を
大幅に高めることができる。
【0093】また前記図7,8の第1の実施例、および
図11〜14の各実施例においては、抽選が大当たりと
なって入賞フラグFBが設定されたときは、その抽選処
理から最初のリール停止操作が行われるまでの期間にフ
ラグ報知を行うようにしているが、フラグ報知の開始タ
イミングはこれに限らず、一部または全てのリールが停
止した時点や、入賞フラグ持越し後にゲームが開始され
た時点など、任意の時点に設定することができる。
【0094】
【発明の効果】請求項1の発明では、遊技者の選択スイ
ッチの操作により、抽選結果を遊技者に報知するか、報
知しないかのいずれかの状態を設定するようにしたの
で、遊技者の希望に応じた設定が可能となり、利便性の
高いスロットマシンを提供することができる。
【0095】請求項2の発明では、選択操作部の3つの
スイッチのいずれかを操作することにより、報知手段
に、抽選結果を持続的に報知するモード、抽選結果を一
定期間のみ報知するモード、抽選結果を全く報知しない
モードのいずれかを設定することが可能となり、初心
者、熟練者、中級レベルの遊技者のいずれにも対応可能
なスロットマシンを提供することができる。
【0096】請求項3の発明では、選択が切り換えられ
るまで、その選択に応じた設定状態を持続させるように
したから、遊技者の希望に応じた設定を持続させること
ができる。またその設定は適宜変更可能であるから、遊
技者へのサービスを一層向上させることができる。
【0097】請求項4の発明では、選択スイッチにより
抽選結果の報知が選択されたことに応じて、その選択時
点での抽選結果が報知されるので、遊技者は、リーチ
目,パターン目などを確認したり、遊技者自身の予想と
実際の抽選結果とを照合するなどして楽しむことができ
る。
【0098】請求項5の発明では、時間経過またはゲー
ムの実行回数に応じて、抽選結果の報知,非報知を切り
換えるようにしたので、時間によって抽選結果が報知さ
れる場合と報知されない場合とが生じ、ゲームの単調化
を回避することができる。また特定の期間のみ抽選結果
を報知するなどして、遊技者の関心を惹きつけることが
できる。
【0099】請求項6の発明では、ゲームにより遊技者
に与えられた利益の状態に応じて、抽選結果の報知、非
報知を切り換えるようにしたので、遊技者の技量やツキ
に合わせた設定が可能となり、客サービスを向上させる
ことができる。
【0100】請求項7の発明では、抽選結果の報知、非
報知が第2の抽選の結果により切り換えられるので、い
ずれかの状態を無作為に設定してゲームの単調化を回避
し、遊技者の関心を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるスロットマシンの
外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシンの内部構造を示す正面図であ
る。
【図3】正面パネルの構成を示す正面図である。
【図4】選択操作部の構成を示す正面図である。
【図5】スロットマシンの電気構成を示すブロック図で
ある。
【図6】この発明の他の実施例にかかるスロットマシン
の外観を示す斜視図である。
【図7】図1のスロットマシンにおける処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】図1のスロットマシンにおける処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】リールの停止処理にかかる処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図10】フラグ設定の有無の確認用の押釦スイッチを
具備させたスロットマシンにおける処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図6のスロットマシンにおける処理手順の第
1の実施例を示すフローチャートである。
【図12】図6のスロットマシンにおける処理手順の第
2の実施例を示すフローチャートである。
【図13】図6のスロットマシンにおける処理手順の第
3の実施例を示すフローチャートである。
【図14】図6のスロットマシンにおける処理手順の第
3の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン 8a,8b,8c リール 21 選択操作部 21a,21b,21c 選択スイッチ 27 当たり報知ランプ 32 CPU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシンボル列と、入賞を成立させる
    ためのシンボル停止制御を行うかどうかの抽選を実行す
    る抽選手段と、遊技者によるゲーム開始操作により各シ
    ンボル列の変動表示を開始させ、遊技者による停止操作
    と前記抽選結果とに基づいてシンボル列の変動表示を停
    止させる制御手段とを備えたスロットマシンにおいて、 前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知するため
    の報知手段と、 前記抽選結果を報知するか否かを遊技者に選択させるた
    めの選択操作部と、 前記選択操作部の操作に応じて前記報知手段の動作状態
    を制御する報知制御手段とを具備して成るスロットマシ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記選択操作部は、抽選結果を持続的に
    報知することを選択するためのスイッチと、抽選結果を
    一定期間のみ報知することを選択するためのスイッチ
    と、抽選結果を全く報知しないことを選択するためのス
    イッチとを含んでおり、前記報知制御手段は、選択され
    たスイッチに応じて前記報知手段の動作、非動作の状態
    を制御して成る請求項1に記載されたスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記報知制御手段は、前記選択操作部に
    よる選択が切り換えられるまで、前記報知手段に対し、
    前記選択に応じた動作状態を持続させる請求項1または
    2に記載されたスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記報知制御手段は、前記選択操作部に
    より抽選結果の報知が選択されたことに応じて前記報知
    手段を動作させて、前記選択操作がなされた時点での抽
    選結果を報知させる請求項1に記載されたスロットマシ
    ン。
  5. 【請求項5】 複数のシンボル列と、入賞を成立させる
    ためのシンボル停止制御を行うかどうかの抽選を実行す
    る抽選手段と、遊技者によるゲーム開始操作により各シ
    ンボル列の変動表示を開始させ、遊技者による停止操作
    と前記抽選結果とに基づいてシンボル列の変動表示を停
    止させる制御手段とを備えたスロットマシンにおいて、 前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知するため
    の報知手段と、 時間経過またはゲームの実行回数に応じて前記報知手段
    の動作、非動作を切り換える報知制御手段とを具備して
    成るスロットマシン。
  6. 【請求項6】 複数のシンボル列と、入賞を成立させる
    ためのシンボル停止制御を行うかどうかの抽選を実行す
    る抽選手段と、遊技者によるゲーム開始操作により各シ
    ンボル列の変動表示を開始させ、遊技者による停止操作
    と前記抽選結果とに基づいてシンボル列の変動表示を停
    止させる制御手段とを備えたスロットマシンにおいて、 前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知するため
    の報知手段と、 ゲームにより遊技者に与えられた利益の状態に応じて前
    記報知手段の動作、非動作を切り換える報知制御手段と
    を具備して成るスロットマシン。
  7. 【請求項7】 複数のシンボル列と、入賞を成立させる
    ためのシンボル停止制御を行うかどうかの抽選を実行す
    る抽選手段と、遊技者によるゲーム開始操作により各シ
    ンボル列の変動表示を開始させ、遊技者による停止操作
    と前記抽選結果とに基づいてシンボル列の変動表示を停
    止させる制御手段とを備えたスロットマシンにおいて、 前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知するため
    の報知手段と、 前記抽選結果を報知するかどうかを選択するための抽選
    を実行する第2の抽選手段と、 前記第2の抽選手段による抽選の結果に応じて、前記報
    知手段の動作、非動作を切り換える報知制御手段とを具
    備して成るスロットマシン。
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