JP4271329B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、複数種のシンボルを変動させて表示するためのシンボル表示器を複数個備え、各シンボル表示器の停止により成立させるシンボルの組合せを抽選により決定するようにしたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンでは、各リールの始動に応じて制御部内で抽選を行い、各リールに対し、それぞれ入賞ライン上に抽選結果に応じた所定のシンボルを引き込んで停止させる引込み制御を実施している。前記抽選では、通常の入賞のほか、「ビッグボーナス」「レギュラーボーナス」と称される特別入賞(以下「ボーナス入賞」と総称する)が用意されている。これらのボーナス入賞に当選すると、「7」のような大当たり用のシンボルが引込み対象となり、引込み制御の成功によりボーナス入賞が成立すると、遊技者には、多量のメダルの獲得が可能な「ボーナスゲーム」を実行する特典が与えられる。
【0003】
ただしこのシンボルの引込みが可能な時間は、法律により規制されているため、引込みできる駒数には限りがある。このため抽選が当たった場合でも、停止操作時のリールの回転位置によっては、目的とするシンボルの引込みは不可能になる。
【0004】
従来のスロットマシンでは、上記の点に鑑み、抽選によりボーナス入賞に当選したにもかかわらず、大当たり用のシンボルの組合せを成立できなかった場合には、制御部内にその抽選結果をつぎのゲームに持ち越すためのフラグ(以下これを「当たりフラグ」という)を設定して、ボーナス入賞が成立するまで抽選結果を保持するとともに、この当たりフラグが設定されていることを、遊技者に告知するようにしている(以下この告知を「フラグ告知」という)。
【0005】
この種のフラグ告知では、一般に、機体前面に設置された当たり表示ランプを点灯させたり、スピーカーより特定の効果音を出力するような態様による告知が行われる。しかしながらこのようなフラグ告知は、単に抽選結果を知らしめるだけのもので、告知パターンも固定されているため、近年では、告知内容を複雑化したり、告知に不確かさをもたせるなどして、遊技者の関心を高めることが提案されている。
【0006】
たとえば特許2887138号では、数字を変動表示してボーナス入賞に当選していることを告知した後に、ビッグボーナスの当選時には奇数、レギュラーボーナスの当選時には偶数の各数字を停止表示して当選した入賞種を告知するという「2段階告知」を行っている。また特許2911872号では、ボーナス入賞に当選していない状態下でも所定の確率で疑似のフラグ告知を行うようにしている。また特許2941792号では、ボーナス入賞への当選を得たゲームが行われている間、もしくはそのゲームから数ゲームが実行される間において、フラグ告知を行う時期を変動設定するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した各告知のうち、特許2887138号における2段階の告知では、ビッグボーナス、レギュラーボーナスのいずれに当選しているかが告知されるが、当選したボーナス入賞が成立するまで、数字の変動表示および奇数または偶数の固定表示という決まった告知パターンが繰り返されるだけであるので、ゲームが進むにつれて告知が単調になり、遊技者の期待感を高めるには不十分である。
また特許2911872号のように疑似の告知を行う場合も、告知のパターンは決まっているので、告知回数が増えるにつれ、遊技者の関心が薄れるという問題がある。
【0008】
また告知の時期を変動設定する特許2941792号では、告知が決まった時期に行われないので遊技者に意外感を与えることができるが、告知される情報の内容は固定されているので、告知回数が増えるにつれて遊技者の関心が薄れるという問題を解決するには至っていない。
【0009】
この発明は上記問題点に着目してなされたもので、特別の入賞に当選している可能性を複数回のゲームにわたって告知する場合でも、遊技者に意外感を与え、告知内容に対する遊技者の関心を高い状態で維持し、入賞への期待感を高めることを目的とする。
【0010】
この発明は、周面に複数種のシンボルが描かれたリールまたは回転ベルト、あるいはセグメント配列されたLEDによる表示器、あるいはCRTや液晶表示パネルなどの表示画面上に形成されるシンボルの可変表示領域などによるシンボル可変表示器を複数個備え、各シンボル可変表示器に停止表示させるシンボルの組合せを抽選により決定するとともに、変動中のシンボル可変表示器に対する停止操作が行われたとき、抽選で決定したシンボルを引き込んで停止する制御を引き込みの駒数が所定駒数以内になることを条件に実行し、前記抽選によりボーナスに当選したとき、その当選状態をボーナス入賞が成立するまで維持し、ボーナスに当選している可能性を告知するようにしたスロットマシンについて、なされたものである。
【0011】
請求項1の発明にかかるスロットマシンは、態様の異なる複数種の告知を所定の順序で1回ずつ実行する告知パターンを基本にして、正しい告知パターンおよび疑似の告知パターンとして、前記基本の告知パターンに含まれる各告知を実行するか否かを告知毎に個別に設定したパターンがそれぞれ複数格納された告知パターンテーブル;および前記基本の告知パターンが前記所定の順序で実行する各告知の時期を示す情報として、告知を行うことを決定したゲームから数えたゲーム数を告知毎に設定した告知時期パターンが、複数格納された告知時期パターンテーブルを、記憶するメモリと、前記抽選によりボーナスに当選したことに応じて正しい告知パターンによる告知を実行することを決定する一方、ボーナスに当選していない状態下において、所定の確率で疑似の告知パターンによる告知を実行することを決定する告知実行決定手段と、前記告知実行決定手段が告知を行うことを決定したとき、その決定の内容に応じて正しい告知パターンまたは疑似の告知パターンを告知パターンテーブルから1つ選択する抽選と、前記告知時期パターンテーブルから前記複数の告知時期パターンのうちの1つを選択する抽選とを実行するパターン選択手段と、前記パターン選択手段により選択された告知パターンが実行するように設定している各告知について、それぞれ前記選択された告知時期パターンが当該告知につき設定しているゲーム数に基づき、告知を実行することを決定したゲームから数えて何ゲーム目で告知を実行するかを決定する告知時期決定手段と、前記パターン選択手段により選択された告知パターンにおいて実行するように設定されている告知を、それぞれ告知時期決定手段がその告知を行うように決定したゲームにおいて実行する告知実行手段とを備える。
【0012】
前記告知パターンテーブルでは、前記正しい告知パターンが、基本の告知パターンで実行される告知のうちの少なくとも最終の告知を必ず実行するように設定される一方、疑似の告知パターンは、前記最終の告知を実行しないように設定され、かつ、複数の正しい告知パターンに対し、それぞれ前記最終の告知以外の各告知に対する設定が同一の疑似の告知パターンが設けられる。さらに、告知時期パターンテーブル内には、各告知に対する前記ゲーム数が連続した数字になるように設定された告知時期パターンと、少なくとも1つの告知とつぎの告知とに対応する前記ゲーム数が不連続の数字になるように設定された告知時期パターンとが、それぞれ複数設けられる。
【0013】
前記特別の入賞への当選状態の維持は、具体的には、入賞が成立するまで当たりフラグをセットしたままにする処理により実現する。また基本の告知パターンに含まれる各告知については、たとえばランプの点灯による告知を行う場合は、ランプを複数個設けたり、複数種の色彩光を切り換えて発光させるランプにより、各告知の態様が設定される。またリールの背後の光源などを用いてシンボル可変表示器へのフラッシュ表示による告知を行う場合は、フラッシュのパターンを複数とおり設定することにより、態様の異なる複数種の告知が可能となる。また光による告知に代えて音による告知を行う場合は、音の強弱あるいは効果音や楽曲の種類などにより態様の異なる複数種の告知を行うことができる。
【0018】
【作用】
正しい告知パターン、疑似の告知パターンともに、実行する告知の組合せが異なる複数の告知パターンが設定されるので、選択された告知パターンによって、実行される告知の種類や告知回数が変動するようになる。また同じ告知パターンが選択された場合でも、どの告知時期パターンが選択されたかによって、その告知パターン内の各告知が実行される時期が種々に変動する。
【0019】
また正しい告知パターンによる告知が実行されている場合には、最終の告知が実行されたときに、特別入賞に確実に当選していることが明らかになる。一方、疑似の告知パターンによる告知が実行されている場合には、最終の告知は実行されないが、その告知がいつ実行されるかが不明であるため、最終の告知に対する遊技者の期待感をしばらくの間継続させることができる。
【0023】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を、図2はその機体の内部構造を、それぞれ示す。
図示例のスロットマシン1は、前面開口の機体本体部2の開口部に扉部3を組み付けて成る。機体本体部内の上段位置にはリールブロック4や制御回路が搭載された制御基板5が配備され、下段位置には、ホッパ6aを備えたメダル払出機6が組み込まれる。
【0024】
前記リールブロック4は、金属製のフレーム7に3個のリール8a,8b,8cが組み付けられて成る。各リール8a,8b,8cは、円筒状の枠体の外周面に帯状シートを貼設して成るもので、周面には、図柄,文字,数字などの複数種のシンボルが、複数駒分、所定の順序で描かれている。
【0025】
各リール8a,8b,8cは、駆動源となるステッピングモータ9a,9b,9cとともに前記フレーム7に軸支される。各ステッピングモータ9a,9b,9cは、後記するリール駆動部33より与えられる駆動パルスにより回転しており、この回転がリール8a,8b,8cに伝搬することにより、各シンボルの移動表示が実現する。
【0026】
前記扉部3の本体は、所定の厚みをもたせた金属フレームにより構成され、その前面開口に3枚のパネル11,12,13が、後面に各種表示器や操作スイッチにかかる配線基板(図示せず)などが組み付けられている。
【0027】
前記パネル11,12,13は、透明な合成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施して形成されるもので、上部パネル12および下部パネル13には機種名やゲーム情報などが描画される。また中央パネル11の右上位置には、後記するフラグ告知用のランプ21(以下「告知用ランプ21」という)が設けられる。
【0028】
正面パネル11と下部パネル13との間のフレーム部分には、始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,メダル投入口16などが配備され、下部パネル13の下方には、メダル払出口24,メダル受け皿25などが設けられる。
また中央のフレーム部分には、複数枚のメダルを電子データ形式で貯留しておき、その貯留メダルを消費してゲームを行うことが可能なクレジット方式のゲームを実行するために、3個のベット釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ22,切換スイッチ23などのスイッチが配備される。各ベット釦スイッチ17,18,19は、それぞれ操作により前記貯留メダルから3枚、2枚、1枚のメダルを引き落として投入するためのものである。精算スイッチ22は、貯留メダルを精算してメダル払出口24より払い出しさせる際に操作され、また切換スイッチ23は、機体をクレジット方式のゲームモード、またはメダル投入口16からの直接メダル投入によるゲームモードのいずれかに切り換えるためのものである。
【0029】
中央の正面パネル11には、前記リール8a,8b,8cに対応する位置にそれぞれ無着色で透明の3個のシンボル表示窓20a,20b,20cが形成される。また各シンボル表示窓20a,20b,20cの上には、図3に示すように、上、中、下、斜めの合計5本の停止ラインL1〜L5が、各シンボル表示窓20a,20b,20cを横切るように描かれている。リール停止時には、これら停止ラインL1〜L5上にそれぞれ各リール8a,8b,8cの3個のシンボルSが整列する。
【0030】
前記入賞ラインL1〜L5は、メダル投入口16から直接投入されたメダル、またはベット釦スイッチ17,18,19の操作により投入されたメダルの枚数に応じて有効化されるもので、投入枚数が1枚のときは中央の水平な入賞ラインL1が有効化され、投入枚数が2枚になると、3本の水平な入賞ラインL1〜L3が有効化される。さらに3枚のメダルが投入されることにより、5本全ての入賞ラインL1〜L5が有効化される。
【0031】
なおこの実施例では、各シンボル表示窓20a,20b,20cの背後にリール8a,8b,8cを臨ませ、これらリール8a,8b,8cをステッピングモータ9a,9b,9cにより回転させることにより、複数のシンボルの変動表示および3駒分のシンボルの停止表示を行うようにしている。ただしシンボルの表示方法はこれに限らず、リールに代えて、たとえば複数のシンボルが配設された帯状体の両端を繋いだ回転ベルトを用いてもよい。またCRTや液晶表示パネルなどの画像表示手段を用いて、各シンボルの画像をスクロール表示したり、所定位置に固定表示することにより、シンボルの変動表示や停止表示を実現することも可能である。なお停止表示時に表示されるシンボルは3個に限らず、4個以上のシンボルを停止表示してもよいし、逆に単一のシンボルのみを表示してもよい。
さらにこの実施例のスロットマシン1は、メダルを投入してゲームを実行するものであるが、メダルに代えてパチンコ玉など他の遊技媒体を用いることも可能である。
【0032】
図4は、上記スロットマシン1における電気的構成を示す。
図中の26は、前記制御基板5上に搭載される制御部であり、制御,演算の主体であるCPU27,プログラムや抽選処理のためのテーブルが記憶されるROM28,データの読み書きに用いられるRAM29,抽選処理用の乱数を発生させる乱数発生器30などを含む。
【0033】
前記制御部26には、バス31を介して各種の入出力部が接続されており、CPU27は、ROM28内のプログラムに基づき各種入力信号を認識しつつ、出力に駆動信号を与えてゲームに関わる一連の処理を実行する。入力部としては、前記始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,ベット釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ22,切換スイッチ23のほか、メダル投入口16より投入されたメダルを検知するためのメダル検知センサ32などが接続される。また出力部としては、メダル払出機6,前記ステッピングモータ9a,9b,9cを駆動するリール駆動部33のほか、前記告知用ランプ21や図示しない各種の表示器などが接続される。
【0034】
上記構成において、CPU27は、メダル検知センサ32からの検知信号またはいずれかのベット釦スイッチ17,18,19からの操作信号に応じて所定数の入賞ラインを有効化する。
またROM28内には、複数種の入賞をそれぞれ所定のシンボル組合せに対応づけた入賞テーブルや、各入賞を所定の確率で成立させるための抽選テーブル、後記する告知パターンや告知時期パターンの選択用の抽選テーブルなどが設定されている。
【0035】
CPU27は、始動レバー14の操作に応じて前記乱数発生器30の発生した乱数による抽選処理を行って、いずれかの入賞を成立させるかどうかを決定する(以下この抽選を「入賞決定用の抽選」という)。そして各リール8a,8b,8cを一斉に始動させた後、停止釦スイッチ15a,15b,15cが操作される都度、対応するリール8a,8b,8cを停止させてゆくが、このとき前記入賞決定用の抽選が「当たり」であれば、有効化された入賞ライン上に該当する入賞シンボルが引き込まれるタイミングでリール8a,8b,8cを停止させる「引込み制御」を実行する。
【0036】
この引込み制御は、リール駆動部33からステッピングモータ9a,9b,9cに与えられる駆動信号を計数しつつ、その計数値によりリール8a,8b,8cの回転位置を確認し、目的とするシンボルの引込みが可能な回転位置に到達した時点でステッピングモータ9a,9b,9cへの駆動信号の供給を停止することにより行われる。ただしこの引込み制御は、法規制により停止操作から所定の制限時間内に行う必要があるため、この制限時間内に目的とするシンボルを引き込むことができない場合もあるが、前記入賞決定用の抽選によりボーナス入賞に当選している場合は、「当たりフラグ」の設定により、ボーナス入賞が成立するまで抽選結果が維持される。ボーナス入賞が成立すると、入賞確率の高い特別の制御モードへと移行し、「ボーナスゲーム」と称されるゲームが所定回数実行される。
なおこの種の制御、およびボーナス入賞に伴い実行されるボーナスゲームの詳細については公知であるので、これ以上の説明は割愛することにする。
【0037】
さらにこの実施例では、前記告知用ランプ21として、それぞれ赤,青,黄色の光を発光する3種のLEDを内蔵するLEDランプ(または多色発光型のLEDを内蔵してもよい)を導入し、当たりフラグの設定時に所定の確率、所定の態様で告知用ランプ21を点灯させてフラグ告知を行う。また当たりフラグが設定されていない状態下でも、所定の確率で疑似のフラグ告知(以下「疑似告知」という)を行うようにしている。
【0038】
この実施例では、青,黄,赤の順に色彩光を切り換えて3回の告知を行う告知パターンを基本として、それぞれの告知を行うか否かを個別に設定することにより複数の告知パターンを設定している。
【0039】
図5は、この告知パターンの設定テーブルの一例であって、青色光による第1の告知、黄色光による第2の告知、赤色光による第3の告知のそれぞれについて、その告知を行う場合は「1」、告知を行わない場合は「0」の数値を示してある。
当選用の告知パターンとしては、第3の告知のみを実行する告知パターンT,第2,第3の告知を実行する告知パターンU,すべての告知を実行する告知パターンVの3種類が設定される。また疑似告知パターンとして、第1の告知のみを実行する告知パターンX,第2の告知のみを実行する告知パターンY,第1,第2の告知を実行するが第3の告知は行わない告知パターンZの3種類が設定される。
【0040】
さらにこの実施例では、前記各告知パターンT〜Zについて、それぞれの告知の時期を決定するための設定テーブルを用意している。
図6は、告知時期の設定テーブルの一例であって、前記第1〜3の各告知を実行する時期p,q,rをそれぞれ個別に設定した複数の告知時期パターンa〜lが表されている。各欄の数値は、告知を行うことを決定したゲームから数えたゲーム数であって、「0」は、告知を行うことを決定したゲームで告知を実行することを意味する。また「1」〜「6」は、それぞれ告知を行うことが決定したゲームから数えて1〜6番目のゲームにおいて告知を実行することを意味する。
【0041】
CPU27は、フラグ告知を行う場合は当選用の告知パターンT〜Vから、疑似告知を行う場合は疑似告知パターンX〜Zから、抽選によりいずれかの告知パターンを選択する。さらにCPU27は、新たな抽選により前記告知時期パターンa〜lのいずれかを選択し、以後、前記選択した告知パターンによる告知を、選択した告知時期パターンによる告知時期に実行する。
すなわちCPU27は、選択した告知パターンで「1」に設定された告知を、選択した告知時期パターンに示される告知時期のタイミング(p,q,rのいずれかのタイミング)で実行する。一方、「0」に設定された告知については、告知時期に到達しても、その告知を実行せずにゲームを進める。
【0042】
たとえば当選用の告知パターンVが選択されている場合に、告知時期パターンaが選択されたものとすると、当たりフラグ設定時のゲームで第1の告知が実行された後、つぎのゲームでは第2の告知が、そのつぎのゲームでは第3の告知が、それぞれ実行される。これに対し、告知時期パターンbが選択されると、当たりフラグ設定時のゲームで第1の告知が実行され、つぎのゲームで第2の告知が実行された後、告知のないゲームが1回行われ、そのつぎのゲームで第3の告知が実行されることになる。
【0043】
また告知パターンUが選択されている場合に、告知時期パターンaが選択されると、第1の告知を実行すべき当たりフラグ設定時のゲームではなんの告知も行われないが、つぎのゲームにおいて第2の告知が行われ、さらにそのつぎのゲームで第3の告知が行われる。また告知パターンUについて告知時期パターンeが選択された場合は、当たりフラグ設定時のゲームおよびつぎのゲームでは告知が行われず、その後の連続2回のゲームにおいて、それぞれ第2、第3の告知が実行される。
このように告知パターンと告知時期パターンとの組合せにより、同じ告知パターンであっても、そのパターン内の各告知の実行される時期は、種々に変動するようになる。
【0044】
図5の告知パターンによれば、当たりフラグの設定、非設定の如何に関わらず、第1の告知が実行されたとき、第1の告知なしに第2の告知が実行されたとき、第1の告知の後に第2の告知が実行されたときの事象毎に、ボーナス入賞に当選している確率(以下これを「大当たり信頼度」という)が変動することになる。したがって遊技者に示される大当たり信頼度は、告知が行われる毎に変動し、最終的に第3の告知が行われると、100%の大当たり信頼度が示されて、遊技者に、ボーナス入賞への当選を確信させることができる。
また上記した3とおりの事象により示される大当たり信頼度は、告知パターン選択用の抽選テーブルの設定に応じて、任意の値に設定できる。
【0045】
図7は、当選用の告知パターンVが実行された場合の大当たり信頼度の変動状態を示す。
図示例は、n回目のゲームにおいてボーナス入賞に当選したものと想定しており、選択された告知時期パターンに基づく(n+p)回目のゲームで第1の告知が実行されると、その時点で遊技者に示される大当たり信頼度はP1%となる。
【0046】
つぎに(n+q)回目のゲームで第2の告知が実行されると、大当たり信頼度はP2%に変動し、さらに(n+r)回目のゲームで第3の告知が実行された時点で、100%の大当たり信頼度が示される。
【0047】
なお疑似告知パターンZにおいても、第1、第2の告知が上記と同様に行われるから、第1の告知によりP1%,第2の告知によりP2%と、大当たり信頼度が告知に応じて変動するようになる。またこの疑似告知パターンZでは、(n+r)回目のゲームが実行される時点で、大当たり信頼度は、理論的には0%となるが、この第3の告知のタイミングrは任意の時期に設定される上、遊技者はその変動幅を知らされていないので、第2の告知後しばらくの間は、遊技者の第3の告知への期待感が継続するようになる。
【0048】
図8は、当選用の告知パターンUが実行される場合の大当たり信頼度の変動状態を示す。
この告知パターンUでは、第1の告知が行われずに第2の告知が実行されることになるので、(n+q)回目のゲームにおいてP3%の大当たり信頼度が示される。そして(n+r)回目のゲームで第3の告知が実行されることにより、100%の大当たり信頼度が示されるようになる。
【0049】
なお疑似告知パターンYも、前記告知パターンUと同様に、第1の告知が行われずに第2の告知が実行されるので、(n+q)回目のゲームにおいて、P3%の大当たり信頼度が示される。その後、(n+r)回目のゲーム実行時に、大当たり信頼度は理論的には0%となるが、第3の告知のタイミングrは任意の時期に設定される上、遊技者はその変動幅を知らされていないので、第2の告知後もしばらくの間、遊技者の第3の告知への期待感が継続するようになる。
【0050】
一方、当選用の告知パターンTでは、(n+r)回目のゲームにおいて、いきなり第3の告知が実行されて、100%の大当たり信頼度が示される。
また疑似告知パターンXでは、前記告知パターンVやZと同様に、(n+p)回目のゲームで第1の告知が実行されることにより、P1%の大当たり信頼度が示されるが、以後は告知が行われないので、理論的には、第2の告知を行うべき(n+q)回目のゲームにおいて、大当たり信頼度は0%となる。しかしながらこの第2の告知のタイミングqは任意の時期に設定される上、遊技者はその変動幅を知らされていないので、第1の告知後もしばらくの間、遊技者の第2の告知への期待感が継続するようになる。
【0051】
このように、この実施例では、同じ態様の告知であっても、その告知の実行される順序によって大当たり信頼度が変動するようになり、各態様の告知が示す情報に幅を持たせることができる。
また同じ告知パターンであっても、告知時期パターンによって各告知の時期が個別に変動するようになるので、遊技者は、第1または第2の告知が行われた後に、所定期間つぎの告知が行われない状態が続いても、そのまま告知が終了するのか、告知が再開されるのかを容易に判断できなくなる。そして当選用の告知パターンが実行されているのに、途中での告知の中断によりボーナス入賞にはずれたと解釈し、その後、告知が再開されると、驚きつつも入賞が確実になったことに大きな喜びを感じたり、疑似告知パターンが示されているのに、その告知が偽のものであることに気づかずに第3の告知の出現に期待を持ち続けるなど、告知に対する興奮度や期待感が大幅に高められる。また何度告知が行われても、その都度、出現する告知パターンや告知のタイミングが変動するので、遊技者は、どのような告知がなされるかを予測できなくなり、告知の態様や告知の時期に、高い関心や期待感を持ち続けるようになる。
【0052】
なお上記実施例では、告知用ランプを青,黄,赤の順に点灯させることを基本とし、特に当選用の告知パターンでは、必ず、赤色点灯による100%の大当たり信頼度を示すようにしているが、これに限らず、各色彩光をランダムな順序で点灯させたり、大当たり信頼度が高い値から低い値に変動するような告知を行うようにしてもよい。また図5の告知パターンでは、各態様の告知を1回ずつ行うだけであるが、これに限らず、同じ態様の告知を複数回実行してから他の態様の告知に変動させたり、各態様毎に告知回数を個別に設定させたり、一旦、態様を変動させてから、前の態様の告知に戻るなどの設定も可能である。
【0053】
図9は、上記スロットマシン1において、前記図5の告知パターンおよび図6の告知時期パターンに基づく告知を実行する場合のゲーム制御の流れを示す。なおこの手順では、ゲーム単位での告知の時期を変動させるが、告知を行うゲーム内での告知時期は、リールの一斉始動時など定められた時期に固定するものとする。また当たりフラグが設定されている状態下では、第3の告知が実行された以後は、ボーナス入賞が成立するまで赤色光による告知を継続して実行するものとする。
【0054】
ゲームを実行するに際し、遊技者は、メダル投入口16から直接メダルを投入するか、いずれかのベット釦スイッチ17,18,19を操作した後に、始動レバー14を操作する。これらの操作がなされると、ST1が「YES」となった後にST2からST3へと進み、入賞決定用の抽選が実行される。
【0055】
この抽選によりボーナス入賞に当選すると、ST4が「YES」となり、ST5で当たりフラグがオン設定される。
さらにCPU27は、このボーナス入賞への当選を受けて、第2の抽選を実行し、告知を行うか否かを決定する(ST6)。なおこの抽選では、告知を行うか否かと同時に、告知を行う場合は、前記当選用の告知パターンT,U,Vのいずれによる告知を行うかまでを選択するもので、告知を行うことが選択された場合は、さらに第3の抽選を実行して、前記告知時期パターンa〜lのいずれかを選択する(ST7,8)。
【0056】
前記ST3の入賞決定用の抽選には、前記した疑似告知を行うために、ボーナス入賞への疑似的な当選が含まれている。この「疑似当たり」に入賞すると、ST9が「YES」となり、CPU27は、続くST10で、前記疑似告知パターンX,Y,Zのいずれによる疑似告知を行うかを選択した後、当選時の告知の場合と同様に、ST7からST8へと進んで、前記告知時期パターンa〜lのいずれかを選択する。
【0057】
このようにして当選用または疑似の告知パターンと告知時期パターンとが選択されると、CPU27は、ST11でその選択結果をRAM29内に記憶させた後、ST12に進んで各リール8a,8b,8cを一斉に始動させる。また前記ST6で告知を行わないことを選択した場合にも、CPU27は、その選択結果をフラグなどにより記憶した後に、ST12でリール8a,8b,8cを一斉に始動させる。
【0058】
こうして各リール8a,8b,8cが一斉に始動すると、遊技者は停止釦スイッチ15a,15b,15cを所定の順序で押操作する。CPU27は、この停止操作の都度、対応するリール8a,8b,8cについて、前記ST3の抽選結果および遊技者の停止操作位置に応じて停止位置を決定し、その停止位置までリールを引き込んで停止させる(ST15〜17)。
【0059】
すべてのリール8a,8b,8cが停止すると、ST17が「YES」となり、つぎのST18で有効化された入賞ライン上のシンボル組合せがチェックされる。そしていずれかの入賞ライン上に所定の入賞シンボルが整列していると、ST19からST20へと進んで、入賞種に応じた数のメダルが払い出しされる。さらにこの入賞がボーナス入賞であれば、ST21が「YES」となり、ST22で当たりフラグがクリアされた後、ST23のボーナスゲーム用のルーチンが実行される。
【0060】
上記のゲームにおいて、当たりフラグが設定されているにも関わらず、リールの引込み制御によりボーナス入賞を成立させることができなかった場合は、つぎのゲームにおいてST2が「YES」となり、当たりフラグが維持された状態でST12のリール始動処理へと移行する。またこのとき前回のゲームで告知を行うように選択されている場合は、選択された告知パターンおよび告知時期のパターンも維持される。
【0061】
一方、前記疑似当たりの状態でゲームが進められ、つぎのゲームでの入賞決定用の抽選において、ボーナス入賞にも疑似当たりにも当選しなかった場合は、ST4,ST9がともに「NO」となってST12のリール始動処理へと移行する。これにより前回のゲームで選択された疑似告知の告知パターンや告知時期パターンが維持される。
なお疑似当たり時には、つぎのゲームでもST3の抽選処理が行われるので、この抽選で再び疑似当たりに当選した場合は、CPU27は、前の選択結果をクリアし、ST10,7,8の流れにより、再び疑似告知パターンや告知時期パターンを選択して、ST11でその新たな選択結果を記憶する。
【0062】
CPU27は、毎時のリール始動処理の後に、ST13で、現在のゲームが告知を実行する時期に当たっているかどうかをチェックしている。そしてこのゲームが先のST11で記憶もしくは前のゲームから持ち越された告知の時期にあたると判断すると、ST13からST14に進んで、前記予告用ランプ21を告知時期に応じた色彩で点灯させる。
なおこの予告用ランプ21は、制御部26内のタイマにより所定時間の経過が確認された時点、または各リール8a,8b,8cが停止した時点など所定の条件が成立した時点で、消灯するように設定される。
【0063】
以下同様にして、選択された告知時期パターンに応じたゲームにおいて、選択された告知パターンによる告知が実行される。なおST11で記憶された告知に関わる選択結果は、当たりフラグが設定されている場合は、ボーナス入賞が成立した時点でクリアされ、疑似当たり状態にある場合は、第3の告知時期にあたる(n+r)回目のゲームが終了した時点でクリアされる。
なおこの実施例では、ボーナス入賞に当選した場合のみ、その当選結果を維持しつつ告知を行うようにしているが、これに限らず、所定の一般入賞についても同様の当選結果の維持および告知を行うようにしてもよい。
【0064】
また上記の実施例では、各告知の時期を、告知を行うことを決定したゲームからのゲーム数により決定するようにしたが、これに代えて、制御部内のタイマにより時間を計時し、各告知の時期を、告知を行うことを決定してからの経過時間により決定してもよい。この場合、1ゲームの間に複数回の告知を実行したり、1ゲームが終了する直前とつぎのゲームが開始された直後とに告知を行うなど、非常に接近したタイミングで連続的に告知を行うような設定も可能となり、遊技者のボーナス入賞への期待感を高めることができる。
ただし決定した告知時期が、リールの停止制御などゲームの主要な制御のタイミングと重なる場合は、告知時期を若干ずらす必要がある。
【0065】
このほか上記実施例と同様に各告知の時期をゲーム単位で変動させるとともに、告知を行う都度、ゲーム内での告知の時期を任意の時期に設定するようにしてもよい。またゲームの進行に応じて、消費したメダル枚数や獲得したメダル枚数、あるいは小役入賞の数などの累計をとっておき、この累計値が所定の値に達した時点で、前記告知時期が変動する告知を開始するようにしてもよい。
【0066】
さらに前記告知用ランプ21の設置位置は、前記図1の位置に限らず、機体前面の適所に設置することができる。また1つのランプの色彩光を切り換えるのに代えて、複数個の告知用ランプを設置し、点灯させるランプの組合せにより、複数種の告知の態様を設定するようにしてもよい。
【0067】
あるいは、リール照明のために正面パネル11の背後や各リール8a,8b,8cの背後に設けられた光源に、この告知機能をもたせるようにしてもよい。特にリールの背後の光源を用いると、点灯させる光源を高速で切り換えることにより、シンボル表示窓20a,20b,20c「フラッシュ」を走らせることができるので、このフラッシュの走行パターンを複数とおり設定することにより複数種の態様による告知を実現することができる。さらに光による告知に代えて、効果音や楽曲による告知を行う場合は、音の強弱あるいは種類により複数種の態様を設定することができる。
【0068】
さらに上記実施例では、スロットマシンにおけるボーナス入賞の当選可能性を告知するのに、所定回数の告知を告知時期を変動させながら実行するようにしているが、この発明はこれに限らず、パチンコ機のようなシンボルの変動表示を自動的に停止させるタイプの遊技機に適用することもできる。
【0069】
パチンコ機では、通常、盤面の中央位置に3個のシンボル可変表示器が、その下方に特別入賞口がそれぞれ設けられており、CPUを主体とする制御部によりゲームに関わる一連の動作が制御されている。各シンボル可変表示器は、リールのような回転体,セグメント配列されたLEDによる文字表示器,液晶パネル上に表示される画像などによるもので、盤面に打ち出されたパチンコ玉が所定位置の入賞孔を通過するのに応じて、一斉に始動した後、所定の順序で変動表示を停止して内部抽選の結果に応じたシンボルを停止表示する。この停止表示されたシンボルの組合せが数字の「7」のような特別のシンボルの組合せであれば「大当たり」となり、特別入賞口が所定回数開口する特別入賞状態が設定される。
【0070】
上記パチンコ機にこの発明を適用する場合、制御部は、抽選が「当たり」になった場合に「大当たり」のシンボル組合せを成立させるのを所定期間だけ延期し、各シンボル可変表示器の変動表示および停止表示を所定サイクル繰り返し、この間に、大当たりの可能性を示唆する告知を、所定回数、それぞれ抽選により決定された任意の時期に実行する。
この告知には、第1の実施例のように、光や音が用いられるほか、シンボル可変表示器に停止表示させるシンボルの組合せによる告知を行うこともできる。
【0071】
図10は、上記パチンコ機におけるシンボル表示による告知の具体例を示す。図中、35a〜35cは、前記したシンボル可変表示器であって、それぞれ「0」〜「9」の数字を変動表示または停止表示するように構成されているものとする。
【0072】
図示例では、これらシンボル可変表示器35a〜35cによる「5」「7」「5」のシンボル組合せと「7」「5」「7」のシンボル組合せとを告知用のシンボル組合せとしており、これらの告知用のシンボル組合せについて、前記図5と同様に、各告知パターンを実行するか否かを組み合せた複数とおりの告知パターンが設定される。また図6と同様に、各告知の時期を示す複数とおりの告知時期パターンも用意されている。
【0073】
図示例は、前記抽選が「大当たり」の場合に、この抽選からp1回目(p1≧0)の変動表示を停止する際に「5」「7」「5」のシンボル組合せによる第1の告知を実行した後に、q1回目(q1≧1)の変動表示を停止する際に「7」「5」「7」のシンボル組合せによる第2の告知を実行し、さらにr1回目(r1≧2)の変動表示を停止する際に、大当たりの「7」「7」「7」のシンボル組合せを成立させている。前記告知時期p1,q1,r1は、前記したスロットマシンの実施例と同様に、選択された告知時期パターンにより変動し、また抽選で「大当たり」となっていない場合に疑似の告知を実行することにより、告知が行われる毎に大当たり信頼度が変動するようになる。
なお告知パターンとしては、図10に示したパターンのほか、第1,第2の告知を逆の順序で実行したり、いずれか一方の告知のみを実行するといったパターンも可能である。またこの告知を行う際には、入賞孔へのパチンコ玉の通過に関わらずに、シンボルの変動表示を開始してもよい。
【0074】
上記の方法によれば、シンボルの変動表示が繰り返されても、遊技者の関心が薄れることがなく、「大当たり」への期待感をしだいに高め、最終の「大当たり」の成立により、遊技者に大きな喜びを与えることができる。
【0075】
【発明の効果】
この発明によれば、特別の入賞への当選状態をその入賞が成立するまで維持するようにしたスロットマシンにおいて、当選の可能性を告知する場合に、実行される告知の態様および告知回数、ならびに各告知の間に実行されるゲーム数が種々に変動するようにしたので、どのような告知が行われるかを予測するのが困難となる。よって、告知回数が増えても、遊技者の関心を高い状態に維持することができる。
【0076】
また正しい告知パターンによる告知が実行されている場合にも、最後の告知が実行されて初めて、告知の信頼度が100%になるように設定できる。しかも、この最後の告知の時期が種々に変動するので、最後の告知を行わない疑似の告知パターンによる告知を実行している場合でも、疑似の告知であることを遊技者に悟られにくくなり、遊技者の特別入賞に対する期待感を持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシンの機体内部の構成を示す正面図である。
【図3】正面パネルの主要構成を示す正面図である。
【図4】スロットマシンの電気構成を示すブロック図である。
【図5】告知パターンの設定例を示す説明図である。
【図6】告知時期パターンの設定例を示す説明図である。
【図7】告知パターンVが実行される場合の大当たり信頼度の変動状態を示す説明図である。
【図8】告知パターンUが実行される場合の大当たり信頼度の変動状態を示す説明図である。
【図9】スロットマシンのゲーム制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】この発明が適用されたパチンコ機のシンボル可変表示器による告知の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
8a,8b,8c リール
27 CPU
35a,35b,35c シンボル可変表示器
Claims (1)
- 複数種のシンボルを変動させて表示するためのシンボル可変表示器を複数個備え、各シンボル可変表示器に停止表示させるシンボルの組合せを抽選により決定するとともに、変動中のシンボル可変表示器に対する停止操作が行われたとき、抽選で決定したシンボルを引き込んで停止する制御を引き込みの駒数が所定駒数以内になることを条件に実行し、
前記抽選によりボーナスに当選したとき、その当選状態をボーナス入賞が成立するまで維持し、ボーナスに当選している可能性を告知する制御を行うスロットマシンにおいて、
態様の異なる複数種の告知を所定の順序で1回ずつ実行する告知パターンを基本にして、正しい告知パターンおよび疑似の告知パターンとして、前記基本の告知パターンに含まれる各告知を実行するか否かを告知毎に個別に設定したパターンがそれぞれ複数格納された告知パターンテーブル;および前記基本の告知パターンが前記所定の順序で実行する各告知の時期を示す情報として、告知を行うことを決定したゲームから数えたゲーム数を告知毎に設定した告知時期パターンが、複数格納された告知時期パターンテーブルを、記憶するメモリと、
前記抽選によりボーナスに当選したことに応じて正しい告知パターンによる告知を実行することを決定する一方、ボーナスに当選していない状態下において、所定の確率で疑似の告知パターンによる告知を実行することを決定する告知実行決定手段と、
前記告知実行決定手段が告知を行うことを決定したとき、その決定の内容に応じて正しい告知パターンまたは疑似の告知パターンを告知パターンテーブルから1つ選択する抽選と、前記告知時期パターンテーブルから前記複数の告知時期パターンのうちの1つを選択する抽選とを実行するパターン選択手段と、
前記パターン選択手段により選択された告知パターンが実行するように設定している各告知について、それぞれ前記選択された告知時期パターンが当該告知につき設定しているゲーム数に基づき、告知を実行することを決定したゲームから数えて何ゲーム目で告知を実行するかを決定する告知時期決定手段と、
前記パターン選択手段により選択された告知パターンにおいて実行するように設定されている告知を、それぞれ告知時期決定手段がその告知を行うように決定したゲームにおいて実行する告知実行手段とを備え、
前記告知パターンテーブルでは、前記正しい告知パターンが、基本の告知パターンで実行される告知のうちの少なくとも最終の告知を必ず実行するように設定される一方、疑似の告知パターンは、前記最終の告知を実行しないように設定され、かつ、複数の正しい告知パターンに対し、それぞれ前記最終の告知以外の各告知に対する設定が同一の疑似の告知パターンが設けられ、
前記告知時期パターンテーブルには、各告知に対する前記ゲーム数が連続した数字になるように設定された告知時期パターンと、少なくとも1つの告知とつぎの告知とに対応する前記ゲーム数が不連続の数字になるように設定された告知時期パターンとが、それぞれ複数設けられている、スロットマシン。
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