WO2007004327A1

WO2007004327A1 - 建設機械

Info

Publication number: WO2007004327A1
Application number: PCT/JP2006/300733
Authority: WO
Inventors: Masami Kondou; Hideki Seino
Original assignee: Yanmar Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-05
Filing date: 2006-01-19
Publication date: 2007-01-11
Also published as: KR20080028456A; EP1903149B1; EP1903149A1; US7828097B2; KR101176513B1; EP1903149A4; US20090199792A1; CN101233277A; DE602006015057D1

Abstract

　ボンネット１４内にエンジン３０及び熱交換器３１を収納する建設機械において、熱交換器の冷却ファン側の清掃を容易にできるようにする。　エンジン３０に取り付けられる冷却ファン３３と、該冷却ファン３３に対向して配置される熱交換器３１との間に、手が入る空間２９を設け、前記ボンネット１４における冷却ファン３３から熱交換器３１の上方と側方を覆う部分を別体のカバー３４として構成し、前記熱交換器３１と面する部分のカバーにガード３６を有する開口部を設けるとともに、該カバー３４を開閉可能に構成し、冷却ファン３３を吐き出し式とし、前記熱交換器を同一面上に複数並べて配置した。

Description

明細書

建設機械

技術分野

[0001] 本発明は、建設機械のエンジンに備える熱交換装置に関し、該熱交換装置のエアの吸、込み部の清掃を容易にする技術に関するものである。

背景技術

[0002] エンジンにはシリンダブロック等を冷却するために熱交^^としてラジェータが配置されている。該ラジェータは上部タンクと下部タンクの間にラジェータコアを配置し、下部タンクをホース等を介してウォーターポンプと接続して、ラジェータコアで熱交換されて冷やされた冷却水をエンジンのウォータジャケットに送水し、エンジンを冷却した後の温められた冷却水はホースを介して上部タンクに戻されるようにして!/、る。前記ラジェータコアは上部タンクと下部タンクの間に多数の細いチューブを縦方向に並ベて配置し、該チューブと直交してフィンを多数平行に配置したり、或いは、チューブ間に波形状のコルゲートフィンを配置したりして、放熱性を高めている。そして更に冷却するために、ラジェータコアに対向して冷却ファンが配置され、ラジェータコアが目詰まりしないように、冷却ファンとラジェータコアの間にはフィルターが配置されている

[0003] このラジェータコアまたはフィルタ一は長期の使用により目詰まりが発生してしまい、特に、ラジェータがパワーショベル等の建設機械に装備されている場合に、ビルの解体等の作業を行うと、断熱材として使用されているガラス繊維等の繊維状の塵埃が熱交^^に堆積してオーバーヒートとなり易ぐオーバーヒートとなるたびに清掃する必要があった。この清掃作業を容易にするために塵埃捕獲ネットをレールに沿って上下方向に出し入れ可能にした技術が公知となっている（例えば、特許文献 1参照）。また、熱交翻 (ラジェータ)を着脱可能とする技術も公知となっている（例えば、特許文献 2参照)。この技術は上部側隔壁と下部側隔壁を分離して、台座部からボルトを外すことで、取り外せるようにしている。

[0004] しかし、特許文献 1の技術の場合、ネットの目をガラス繊維を捕獲できるほど細かくすると短時間で詰まってしまい却って清掃作業が増えるので好ましくない。また、特許文献 2の技術では、上部タンクや下部タンクにそれぞれホースが接続されて、るため、熱交を移動できる範囲は限られており、所望位置に設置して清掃することは難しぐ却って、捩れたりホースが外れたりすることが生じて、余計な手間が力かることかあつた。

[0005] 一方、近年のエンジンルーム内はエンジンや熱交換器や油圧機器等をコンパクトに収納して、小型化できるように、冷却ファンの熱交換器の間の隙間はかなり小さくなるように配設し、その隙間に手を突っ込んでメンテナンスすることは殆ど困難な状態となっており、分解するしか方法はな力つた。また、キャビン仕様の場合には空調装置が配設されるようになり、コンデンサやオイルクーラー等の熱交もボンネット内に収納されるようにって、熱交換器と冷却ファンとの間の隙間はますます狭くなつてきているのである。

特許文献 1 :特開平 10— 47061号公報

特許文献 2：特開 2001— 323506号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 解決しょうとする問題は、フィルターや熱交を着脱することなぐフィルターゃラジエータコア等の清掃作業が容易にできる熱交換装置とエンジンの位置構成を提供することである。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明の建設機械は、ボンネット内にエンジン及び熱交換器を収納する建設機械において、エンジンに取り付けられる冷却ファンと、該冷却ファンに対向して配置される熱交^^との間に、手が入る空間を設けたものである。

[0008] 本発明の建設機械は、前記ボンネットにおける冷却ファンから熱交換器の上方と側方を覆う部分を別体のカバーで構成し、前記熱交換器に面する部分のカバーに、ガードを有する開口部を設けるとともに、該カバーを開閉可能に構成したものである。

[0009] 本発明の建設機械は、前記ボンネット内に配置する冷却ファンを吐き出し式としたものである。 [0010] 本発明の建設機械は、前記熱交換器を同一面上に複数並べて配置したものである [0011] 本発明の建設機械は、前記冷却ファンと熱交^^との間に配置する空間を、平面視略三角形状としたものである。

[0012] 本発明の建設機械は、前記冷却ファンと熱交^^との間に、冷却ファンの冷却風の送風方向を変更するスプリッタを配置し、該スプリッタを着脱可能に構成したものである。

[0013] 本発明の建設機械は、前記スプリツタをプレート状の取付板より下方に垂設し、該取付板をボンネット内に設けたシュラウド上面に開口したメンテナンス孔に着脱可能に設けたものである。

発明の効果

[0014] 本発明の建設機械においては、ボンネット内にエンジン及び熱交換器を収納する建設機械において、エンジンに取り付けられる冷却ファンと、該冷却ファンに対向して配置される熱交^^との間に、手が入る空間を設けたことから、冷却ファンと熱交換器の間に手を挿入することができるようになり、従来、圧縮した水やエア等を熱交換器に吹きつけて清掃しても除去しきれなカゝつた熱交換器のコア部に付着したゴミゃ塵埃等を、手作業で容易に除去できるようになり、隅々まで清掃できるようになった。また、エンジンと熱交^^の間に大きな空間ができるので、エンジン力の輻射熱の影響が小さくなり、冷却効率も向上する。

[0015] 本発明の建設機械においては、前記ボンネットにおける冷却ファン力熱交換器の上方と側方を覆う部分を別体のカバーで構成し、前記熱交換器に面する部分のカバ一に、ガードを有する開口部を設けるとともに、該カバーを開閉可能に構成したことから、カバーを開けるだけで、冷却ファンと熱交換器の間に上方または後方または側方より手を挿入して清掃作業ができるようになり、熱交換器の外側は側方 (外側)より容易に清掃作業ができる。また、ボンネット本体と分離して開放できるため、清掃のために全体を開放する必要がなぐ清掃時に塵埃等がエンジン側のボンネット内に飛散することちない。

[0016] 本発明の建設機械においては、前記ボンネット内に配置する冷却ファンを吐き出し式としたこと力ら、吐き出し方向と逆方向となる外側の側方より熱交^^に水またはェァを吐出することができ、熱交^^に付着した塵埃等を吹き飛ばしたり、流し出したりして容易に除去することができる。

[0017] 本発明の建設機械においては、前記熱交換器を同一面上に複数並べて配置したことから、冷却ファンと熱交^^との間の空間は手が入る大きさに維持されたまま複数の熱交^^が配置されることになり、何れの熱交^^に対しても空間内に手を揷入して清掃することができる。

[0018] 本発明の建設機械においては、前記冷却ファンと熱交^^との間に配置する空間を、平面視略三角形状としたことから、後方小旋回型のパワーショベル等のボンネットの場合には、手を挿入するための空間を備えながら、熱交^^の収まりが良好とすることができ、無駄な空間をなくすことができる。

[0019] 本発明の建設機械においては、前記冷却ファンと熱交換器との間に、冷却ファンの冷却風の送風方向を変更するスプリッタを配置し、該スプリッタを着脱可能に構成したことから、スプリッタで冷却ファンの冷却風の送風方向を変えて、ラジェータゃオイルクーラーなどの熱交換器の隅々にまで冷却風を行き渡らせ、冷却効率を向上させることができる。さらに、外部へ漏出するボンネット内の騒音を低減することができる。また、スプリッタを外すことにより、冷却ファンや熱交^^のメンテナンス等を容易に行うことができる。

[0020] 本発明の建設機械においては、前記スプリッタをプレート状の取付板より下方に垂設し、該取付板をボンネット内に設けたシュラウド上面に開口したメンテナンス孔に着脱可能に設けたことから、スプリッタを簡単な構成で着脱することができる。また、ボンネットを開けて上方よりスプリッタを取り外すことができ、メンテナンス孔より手を挿入して冷却ファンや熱交^^のメンテナンスが可能となる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明の熱交換装置を装備した建設機械としての掘削作業車の全体側面図。

[図 2]ボンネット内を示す後面図。

[図 3]カバーを開けた状態のラジェータ部分の斜視図。

[図 4] (a)はエンジン作動時のエンジンと熱交換器の後面図、（b)はボンネットを開けて水を熱交換器に吐出して清掃して、る状態を示す後面図。

[図 5]熱交換器を複数並べて配置した実施例の平面図。

[図 6]ラジェータと冷却ファンの間に三角形状の空間を形成した実施例の平面図。

[図 7]ラジェータ及びオイルクーラーと冷却ファンの間に三角形状の空間を形成した実施例の平面図。

圆 8]スプリツタ取付部の斜視図。

符号の説明

[0022] 14 ボンネット

29 空間

30 エンジン

31 熱交換器

33 冷却ファン

34 カノく一

36 ガード

42 シュラウド

42a メンテナンス孔

46 スプリッタ

47 取付板

発明を実施するための最良の形態

[0023] まず、本発明の熱交換装置を装備した建設機械としての掘削作業車としてパワーショベルを実施例として説明する。図 1において、パワーショベルは、本機の前部に作業機 7を装着しており、本機はクローラ式走行装置 1の上部中央に旋回台軸受 17 を介して旋回フレーム 2を左右旋回可能に支持しており、該旋回フレーム 2上には旋回用の油圧モータ 13が配置されている。該クローラ式走行装置 1の前後一側には、ブレード 3を上下回動自在に配設している。旋回フレーム 2の上部にはエンジン等を被覆するボンネット 14が配設され、該ボンネット 14上またはボンネット 14の前部に運転席 16を配置し、該運転席 16の近傍に油圧操作レバー 21 · 22やロックレバー 23等を配置し、運転席 16前方に走行レバー 25やペダル等を配置して運転操作部を構成して、る。該運転操作部の上方にはキヤノピー 8が配設されて、る。

[0024] また、旋回フレーム 2の前端部にはブームブラケット 12が左右回動可能に取り付けられ、該ブームブラケット 12にはブーム 6の下端部が上下回動自在に支持されている。ブーム 6は途中部で前方に屈曲して側面視略「く」字状に形成されており、該ブーム 6の上端部にはアーム 5が回動自在に支持され、該アーム 5の先端部には作業用アタッチメントであるパケット 4が回動自在に支持されている。これらのブーム 6、ァーム 5、及びパケット 4等により作業機 7が構成されている。

[0025] そして、前記ブーム 6はブームシリンダ 11により回動動作され、アーム 5はアームシリンダ 10により回動動作され、パケット 4はバケツトシリンダ 9により回動動作され、クローラ式走行装置 1上の旋回体は油圧モータ 13により旋回される。前記ブームシリンダ 11、アームシリンダ 10、及びバケツトシリンダ 9は油圧シリンダにより構成され、運転操作部に配設される油圧操作レバー 21やペダル等の回動操作によりパイロットバルブ（リモコン弁）が切り換えられて、該パイロットバルブから主バルブ（コントロールバルブ）を切り換えて、旋回フレーム 2のボンネット 14内に配設される油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油が供給されることにより伸縮駆動や油圧モータ 13が回転駆動される。

[0026] 次に、本発明のボンネット 14内に配置される熱交換装置について説明する。

図 2に示すように、ボンネット 14内をエンジンルームとしており、該ボンネット 14内にはエンジン 30やラジェータ 31や油圧ポンプ 32や図示しないバッテリや作動油タンク等が収納されている。エンジン 30の一端の出力軸に油圧ポンプ 32が連結されて油圧シリンダ等の油圧機器を駆動可能としている。エンジン 30の他端の出力軸には冷却ファン 33を固定している。但し、エンジン 30の出力軸の高さが低ぐ冷却ファン 33 とラジェータ 31の高さが異なる場合には、その高さに合わせられるように、出力軸にプーリーを固定して、ベルト等を介して冷却ファン 33に動力を伝達して駆動可能に構成している。

[0027] ラジェータ 31は図 2に示すように、上部タンク 31aと下部タンク 31bとラジェータコア 31c等力もなり、上部タンク 31aの上面にはラジェ一タキヤップ 31dを設けて補給や点検できるようにし、上部タンク 31aに図示しない戻りホースを連通し、下部タンク 31bには供給ホースとドレンを連通し、供給ホースは冷却水ポンプと接続してエンジンのゥォータジャケットに冷却水を送水して冷却し、前記戻りホースよりラジェータ 31に戻るようにしている。こうして、エンジン 30から送られた高温の冷却水は上部タンク 31aに集められ、該上部タンク 3 laからラジェータコア 31cの多数のチューブを介して下部タンク 31bに送られ、このチューブには多数のフィンが固設されて、放熱性を高めている。下部タンク 31bから冷却水がエンジン 30のウォータジャケット等に送られる。そして、このラジェータコア 31cの冷却風の入口側には前記フィンが目詰まりしないようにフィルター 43が着脱自在に配置されて!、る。

[0028] そして、本発明では前記ラジェータ 31と冷却ファン 33との間に少なくとも手が入る空間 29を設けている。即ち、図 2に示すように、ラジェータ 31の冷却風入口側をェンジン 30の冷却ファン 33と対向して配置した場合、言い換えれば、冷却ファン 33の送風方向（駆動軸）に対して直角方向にラジェータ 31を配置した場合には、ラジェータ 31と冷却ファン 33との間の距離 L1は、その空間 29内に手を挿入してラジェータ 31 の清掃作業ができる距離としており、掌を大きく広げた程度が適当であり具体的には距離 L1が少なくとも 20〜30cmの長さを有することとしている。但し、掌を広げた長さ以上とした空間とすると、エンジン 30と熱交 (ラジェータ） 31の設置スペースが大きくなり、エンジンルーム内に収納できなくなり、手が入る長さが適当である。

[0029] このように、ラジェータ (熱交^^) 31と冷却ファン 33の間に手が入る空間 29を設けることにより、フィルター 43またはラジェータコア 31cを直接清掃ができるようになり、フィルターを設けない構成であったり、目が粗いフィルターを有するラジェータコアに詰まり発生した場合等であったりしても、容易に清掃作業ができるのである。そして、繊維状の塵埃の場合にはフィルターまたはラジェータコアに絡み付き易いが、このような繊維状の塵埃や粘着性の高い塵埃等であっても直接手で除去することが可能となり、塵埃の除去残しをなくすことができる。なお、ラジェータ 31と冷却ファン 33との間に冷却風をガイドするシユラウドを着脱可能に設けることも可能である。

[0030] また、エンジン 30を覆うボンネット 14は図 3に示すように、メインカバー 44とカバー 3 4力らなり、エンジン 30や油圧ポンプ等はメインカバー 44で覆われ、カバー 34はラジエータ 31の周囲三方を覆うようにしている。該カバー 34は上面 34aと側面 34bと後面 34cがー体的に構成されて開閉可能に構成されている。つまり、エンジンルームはボンネット 14を構成するメインカバー 44とカバー 34により覆われ、該カバー 34の一辺がパワーショベル本体またはメインカバー 44の一辺に枢支されて、回動可能として開閉できるようにして、る。本実施例では側板 34bの前縦辺に蝶番 35 · 35を設けて本体に対して回動自在に枢支している。なお、冷却ファン 33の周囲には遮蔽板 40が設けられ、メインカバー 44で収納する部屋とカバー 34で収納する部屋を分離し、メインカバー 44で収納する部屋内の空気がカバー 34で収納部屋の空気と行き来して混ざることを防止し、冷却風の流れが一方向となるとともに、エンジン 30の輻射熱が力バー 34内のラジェータコア 31c等を温めな!/、ようにして!/、る。

[0031] そして、ラジェータ 31と対向するカバー 34の側面 34bには冷却風の吐出または吸引するための開口部 14aが設けられ、該開口部 14aはラジェータ 31を保護するために横桟を上下平行に横架し、または、縦桟とし、または、格子状とし、または、網状としたガード 36を設けている。上面 34a及び後面 34cの機体中央側は冷却ファン 33の上方及び後方まで延設している。なお、後方小旋回型のパワーショベル等平面視半円状にボンネットが形成される場合には、側面及び後面は一体的となる。

[0032] このように構成することで、冷却ファン 33の回転により起風される冷却風は、ガード 36を通過して排出または吸入される。そして、ラジェータ 31の目詰まりを除去する場合には、カバー 34を開くことにより、ラジェータ 31の上方、側方、後方が開放されて、ラジェータ 31の外側面のメンテナンスが可能となる。前記冷却ファン 33を吐き出し（吹き出し)式に構成した場合には、図 4 (a)に示すように、ラジェータ 31の冷却ファン 33側に塵埃が堆積するので、図 4 (b)に示すように、外側面力もラジェータコア 31c に向力つて圧縮空気や高圧水等を吹きつけることにより、堆積した塵埃等を容易に除去することができる。更に、ラジェータ 31と冷却ファン 33との間の空間 29には上方や後方より手を挿入することができるので、ラジェータコア 31cの冷却ファン 33側に絡みついて水等ではどうしてもとれないような塵埃を手作業で除去することができるのである。なお、吸い込み式の冷却ファンとした場合であっても、水ホースの先端をラジエータ 31と冷却ファン 33の間に挿入することはできるので、この場合も清掃作業が容易にできるようになる。 [0033] また、図 5に示すように、ラジェータ 31と冷却ファン 33との間に少なくとも手が入る空間 29を設け、更に、ラジェータ 31の隣に別の熱交翻37を並べて配置することもできる。即ち、冷却ファン 33の冷却風の送風方向に対して略直角方向に面するようにラジェータ 31と熱交^^としてオイルクーラー 37または空調装置の室外機用熱交翻 (コンデンサ）を同一面上に並べて配置している。該ラジェータ 31とオイルクーラ一 37は前後に並列配置され、後面視で重なるように、側面視で重ならないように配置している。但し、複数の熱交は横方向だけでなく上下方向に配置することも可能であり、この場合平面視で重なり、後面視では重ならず、側面視でも重ならないように配置することになる。つまり、冷却風は複数の熱交を一度だけ通り、連続して通過することはな、配置として、る。

[0034] このように構成することによって、冷却ファン 33からの冷却風はラジェータ 31とオイルクーラー 37の両方同時に当たって冷却することができ、冷却ファンに対して面するラジェータ 31とオイルクーラー 37のコア部の清掃も互いに邪魔することなく両方同じ手間で行うことができる。つまり、ラジェータ 31とオイルクーラー 37が側面視で重なるように平行に重ねて配置すると、冷却風は一方を冷却した後に他方のコア部に入つて冷却することになり、冷却効率は低下する力横に並べているので、略同じ条件で冷却風により冷却できる。また、ラジェータ 31とオイルクーラー 37の重なった部分の清掃作業は一方を外して分解する必要があり、手間が力かってしまうが、本発明ではラジェータ 31及びオイルクーラー 37と、冷却ファン 33との間の空間 29に手を挿入して容易に清掃することができるのである。

[0035] また、図 6に示すように、冷却ファン 33に対して所定の空間を開けてラジェータ 31 を斜めに配置することもできる。即ち、後方小旋回型のパワーショベルの場合、ボンネット 14の後部形状は、平面視において旋回中心を中心とした略半円状に構成されている。例えば、このボンネット 14内にエンジン 30のクランク軸 38を左右方向となるように収納するときには、ラジェータ 31は平面視で前側が外方向に開くように設置し、クランク軸 38の延長線はラジェータ 31の略前後中心を通るようにし、ラジェータ 31と冷却ファン 33の間に平面視で略三角形状の空間 39ができるように配設するのである。なお、エンジン 30はクランク軸 38が左右方向に配置されるとは限らず斜め方向に配置される場合もあるから、言い換えると、平面視半円状のボンネット内にエンジン 3 0とラジェータ 31を収納する場合には、平面視において、エンジン 30及びラジェータ 31をボンネット 14の内周に接するように、クランク軸及びラジェータ 31の長手方向を弦方向に配置し、ラジェータ 31の一端は冷却ファン 33の回転面の外側の延長線に近づくように配置し、ラジェータ 31の他端は冷却ファン 33の回転面力も離れるように配置して、ラジェータ 31と冷却ファン 33の間に平面視で略三角形状の空間 39を形成するのである。この空間 39は手が十分入る大きさとする。

[0036] このように構成することにより、後方小旋回型のパワーショベルにおいて、エンジン 3 0とラジェータの収まりが良くなり、ボンネットが円弧状の外周に沿ってラジェータ 33 を配置する場合に、ラジェータ 31と冷却ファン 33との間に生じる三角形状の空間をメンテナンスのために有効に利用することができる。

[0037] さらに、図 7、図 8に示すように、冷却ファン 33に対して斜めに配置したラジェータ 3 1の隣に別の熱交翻37を並べて配置することもできる。即ち、後方小旋回型のパヮ一ショベルの場合には、ラジェータ 31と熱交^^としてオイルクーラー 37または空調装置の室外機用熱交翻 (コンデンサ）を同一面上に並べて配置し、オイルクーラー 37もラジェータ 31と同様に平面視で前側が外方向に開くように設置し、ラジェータ 3 1及びオイルクーラー 37と冷却ファン 33との間に平面視で略三角形状の空間 41を形成する。そして、該空間 41を囲むようにボンネット 14内にシュラウド 42を設け、内部に逆流したりしないようにし、該シユラウド 42上面にはメンテナンス孔 42aを開口して、前記空間 41に手を挿入することができるようにして、る。

[0038] さらに、前記シュラウド 42内の空間 41には冷却ファン 33の冷却風の送風方向を変更する複数のスプリッタ 46 · 46を設けて!/、る。これらのスプリッタ 46 · 46はプレート状の取付板 47に前後方向に所定間隔を空けて下方へ垂設して取り付け、該取付板 47 は前記シュラウド 42上面に開口したメンテナンス孔 42aを覆う大きさとし、かつ、スプリッタ 46 ·46は該メンテナンス孔 42aに入るように取り付けている。そして、スプリッタ 46 •46をメンテナンス孔 42aからシュラウド 42内の空間 41に先端が冷却ファン 33の下端付近に位置するように挿入している。そして、前記取付板 47をシユラウド 42上面にボルト等により固定して着脱可能に取り付けて、スプリツタ 46 ·46をラジェータ 31及びオイルクーラー 37の間に簡単な構成で着脱可能に構成している。なお、スプリッタ 46 ·46は冷却ファン 33の冷却風をラジェータ 31及びオイルクーラー 37の端部まで送風することができる傾きを有して、冷却ファン 33に対して斜めに配置されている。

[0039] このように構成することにより、スプリッタ 46 ·46で冷却ファン 33の冷却風の送風方向を変えて、ラジェータ 31やオイルクーラー 37などの熱交^^の隅々にまで冷却風を行き渡らせ、冷却効率を向上させることができる。さらに、外部へ漏出するボンネット 14内の騒音を低減することができる。また、スプリッタ 46 ·46をボンネット 14を開けて上方力も簡単に取り外すことが可能となり、シュラウド 42のメンテナンス孔 42aから手を挿入して、冷却ファン 33や熱交^^のメンテナンス等を容易に行うことができる。産業上の利用可能性

[0040] 本発明の建設機械は、フィルターや熱交換器を着脱することなぐフィルターゃラジエータコア等の清掃作業が容易にできるので、産業上有用である。

Claims

請求の範囲

[1] ボンネット内にエンジン及び熱交換器を収納する建設機械において、エンジンに取り付けられる冷却ファンと、該冷却ファンに対向して配置される熱交^^との間に、手が入る空間を設けたことを特徴とする建設機械。

[2] 前記ボンネットにおける冷却ファン力熱交^^の上方と側方を覆う部分を別体のカバーで構成し、前記熱交^^に面する部分のカバーに、ガードを有する開口部を設けるとともに、該カバーを開閉可能に構成したことを特徴とする請求項 1に記載の建設機械。

[3] 前記ボンネット内に配置する冷却ファンを吐き出し式としたことを特徴とする請求項

1または請求項 2に記載の建設機械。

[4] 前記熱交換器を同一面上に複数並べて配置したことを特徴とする請求項 1または請求項 2または請求項 3に記載の建設機械。

[5] 前記冷却ファンと熱交換器との間に配置する空間を、平面視略三角形状としたことを特徴とする請求項 1乃至請求項 4の何れかに記載の建設機械。

[6] 前記冷却ファンと熱交^^との間に、冷却ファンの冷却風の送風方向を変更するスプリッタを配置し、該スプリッタを着脱可能に構成したことを特徴とする請求項 1乃至請求項 5の何れかに記載の建設機械。

[7] 前記スプリッタをプレート状の取付板より下方に垂設し、該取付板をボンネット内に設けたシュラウド上面に開口したメンテナンス孔に着脱可能に設けたことを特徴とする請求項 6に記載の建設機械。