JP2000054430A - 建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー - Google Patents

建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー

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JP2000054430A
JP2000054430A JP10220934A JP22093498A JP2000054430A JP 2000054430 A JP2000054430 A JP 2000054430A JP 10220934 A JP10220934 A JP 10220934A JP 22093498 A JP22093498 A JP 22093498A JP 2000054430 A JP2000054430 A JP 2000054430A
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Seiichiro Takeshita
清一郎 竹下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気孔からの冷却空気を熱交換器へ円滑に導入
するとともにエンジンとバッテリーとの間の接続配線を
短くし、かつ建設機械の稼働効率を向上する。 【解決手段】旋回体2を覆うカバー22内に配置した熱
交換器15及びエンジン8を冷却ファン14で生起する
空気流Pで冷却し、かつ吸気孔27,28,29をカバ
ー22の上面に設けるとともに、熱交換器15の前面側
にエンジン8の始動用のバッテリー33を配置した建設
機械の冷却装置において、下方にバッテリー33を収納
するバッテリー保護カバー34をカバー22内に着脱可
能に設け、このバッテリー保護カバーの曲面部34Aの
端部を左側面カバー22cLに当接させるとともに一端
側から他端側に向かって凹状に湾曲させ、吸気孔27〜
29から導入された空気流Pを熱交換器15の前面へ導
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器の吸気側
にエンジン始動用のバッテリーを配置した建設機械の冷
却装置に係わり、さらに詳しくは、建設機械の稼働効率
を向上できる建設機械の冷却装置及びこれに用いるバッ
テリー保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えば油圧ショベルの旋回体
は、通常、カバーで覆われており、旋回体の後部に載置
されるエンジン及びこのエンジンに関連する補機や、旋
回体の前部に載置される燃料タンクは、このカバー内の
閉空間に配置されている。この種の建設機械では、前記
エンジン及び前記補機の冷却を行うために、前記カバー
の一方側に設けた吸気孔から導入した空気を、冷却ファ
ンによりラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器に通過
させた後、更に前記エンジン及び前記油圧ポンプの側方
を通過させ、前記エンジンカバーの他方側に設けた排気
孔から外部に排出している。
【0003】前記の冷却ファンとしては、通常、軸流フ
ァンが用いられ、前記のカバー内の閉空間に回転軸が略
水平方向となるように配置されている。そのため、本来
であれば、前記の吸気孔を前記カバーの側面に設けて軸
流ファンの略水平方向上流側から空気を導入することが
円滑な空気流れという観点からは自然である。しかし、
カバー内にある前記エンジン及び補機等は動作時に騒音
を発生するため、カバーの側面に開口部を設けるとこの
音が周囲環境へ直接放射されることとなって著しい騒音
を生じ好ましくない。したがって、吸気孔はカバーの上
面に設け、この吸気孔から空気を下方に向かって導入す
るのが一般的である。この場合、吸気孔から下方に導入
された空気は略水平方向に90°方向を変えて熱交換器
へ流入することになるため、最もアウトコース側に位置
するカバー側面近傍において冷却空気の局所的な逆流や
渦が発生し、騒音増大や風量低下を招く。これを解決す
るために、例えば特開平9−156433号公報に記載
のように、この吸気孔から下方に導入された空気流れを
熱交換器へ円滑にガイドする湾曲形状の導風板を設ける
構成が提唱されている。この従来技術ではさらに、この
導風板の下方に空いた空間を、エンジン始動用のバッテ
リーを配置するスペースとして活用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、吸
気孔から導入された空気流れをガイドする導風板を設け
ることにより冷却空気を熱交換器へ円滑に導入するとと
もに、その導風板の下方にエンジン始動用のバッテリー
を配置することにより、エンジンとバッテリーとの間の
接続配線を短くするものである。しかし、上記従来技術
では、以下の点に配慮されていない。
【0005】すなわち、建設機械は屋外で動作するもの
であり、粉塵や種々のゴミ等が舞う過酷な条件で作業す
ることも多い。そのため、この種の建設機械の冷却装置
をある程度の期間運転すると、吸入空気中に含まれてい
る前記の粉塵やゴミ等によって熱交換器に目詰まりが生
じ、あまり空気が流入しなくなって冷却効率が低下す
る。そこで、このような場合には、一旦エンジンを停止
して熱交換器の清掃を行い、目詰まりを除去する。この
清掃作業は定期的に(例えば2〜3日に1回)行うのが
一般的である。ここで、上記の従来技術では、冷却空気
の吸気孔から熱交換器前面に至る比較的長い導風板を用
いることから、カバー側面及び熱交換器に対し多数のボ
ルトや溶接等によって固定しなければならない。そのた
め、上記の熱交換器の目詰まり清掃時に導風板をとり外
す作業及び清掃後に再び取り付ける作業が面倒となり、
作業に復帰するまでに長時間を要して建設機械の稼働効
率が低下するという問題があった。また、導風板には、
下部構造であるフレームを介して、エンジン、油圧ポン
プ、ファン等の振動が伝わるが、上記のように導風板の
長さが長いとこの振動に対する共振が生じやすくなる。
そのため、この共振を抑制するための補強材が必要とな
る場合がある。この場合には、さらに取り外し・取り付
け作業に時間がかかり稼働効率がさらに低下することと
なっていた。
【0006】本発明の目的は、空気孔からの冷却空気を
熱交換器へ円滑に導入するとともにエンジンとバッテリ
ーとの間の接続配線を短くし、かつ建設機械の稼働効率
を向上できる建設機械の冷却装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、旋回体を覆うカバー内に配置したラジエ
ータ、オイルクーラ等の熱交換器及びエンジンをファン
で生起する空気流で冷却し、かつ、前記空気流を前記カ
バー内に導入する吸気孔を前記カバーの上面に設けると
ともに、前記カバー内の前記熱交換器の上流側に前記エ
ンジンの始動用のバッテリーを配置した建設機械の冷却
装置において、前記バッテリーの上部に、一端が前記カ
バー側面の少なくとも近傍に位置するとともに該一端側
から他端側に向かって凹状に湾曲し、前記吸気孔から導
入された空気流を前記熱交換器へ導くバッテリー保護カ
バーを着脱可能に設けたことを特徴とする建設機械の冷
却装置にある。本発明においては、熱交換器の上流側に
バッテリーを配置することにより、エンジンとバッテリ
ーとの間の接続配線を短くすることができる。また、バ
ッテリーの上部にバッテリー保護カバーを設けることに
より、吸気孔からカバー内に流入する雨水がバッテリー
に直接かからないようにすることができる。そして、こ
のバッテリー保護カバーの一端がカバー側面の少なくと
も近傍に位置しかつ一端側から他端側に向かって凹状に
湾曲していることにより、導風手段としての機能を付加
し、吸気孔から導入された空気流を熱交換器へ導く。こ
れにより、従来構造のように冷却空気の吸気孔から熱交
換器前面に至る比較的長い導風板を用いることなく、空
気流を熱交換器へ円滑に導くことができる。さらにこの
とき、バッテリー保護カバーが着脱可能であることによ
り、熱交換器の目詰まり清掃時にとり外す作業及び清掃
後に再び取り付ける作業が非常に簡単となる。したがっ
て、建設機械が短時間に作業に復帰することが可能とな
るので、稼働効率を向上させることができる。
【0008】好ましくは、前記バッテリー保護カバーの
他端を前記熱交換器の少なくとも近傍に位置させる。
【0009】また、一端側に位置する曲面部と、この曲
面部の他端側に位置しバッテリーの上部に取り付けられ
る取付部とを備え、前記一端側から前記他端側に向かっ
て凹状に湾曲していることを特徴とするバッテリー保護
カバーにある。
【0010】好ましくは、前記取付部は、取付ボルトを
貫通させる貫通孔を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を油圧ショベルに適
用した場合の実施の形態を図面を用いて説明する。ま
ず、本発明の一実施の形態を図1〜図4により説明す
る。
【0012】図1は、本発明を適用する油圧ショベルを
示すもので、この図1において、1は走行体、2は走行
体1上に旋回可能に設けた旋回体、3は旋回体2の前方
左側に設けた運転室、4は前記旋回体2上に横置きに配
置したエンジン室、5は前記旋回体2の後部に設けたカ
ウンタウエイト、6は前記旋回体2の前部に設けられ、
ブーム6a、アーム6b、及びバケット6cからなる多
関節型のフロント装置である。
【0013】前記の走行体1は、左右に無限軌道履帯1
aを備えている。この無限軌道履帯1aは、それぞれ走
行用のモータ1bの駆動力によって駆動される。前記の
運転室3、エンジン室4、カウンタウェイト5、及び多
関節型のフロント装置6等を備えた旋回体2は、旋回体
2の中心部に設けた旋回用のモータ(図示せず)により
前記走行体1に対して旋回される。前記の多関節型のフ
ロント装置6を構成するブーム6a、アーム6b、及び
バケット6cは、それらにそれぞれ設けた各シリンダ7
a,7b,7cによって駆動動作される。前述したシリ
ンダ7a,7b,7c、旋回モータ、走行用のモータ1
b等の駆動機器(アクチュエータ)は、運転室3内の操
作者によって操作される操作レバーの操作に応動して、
エンジン8(後述する)で駆動される油圧ポンプ18
(後述する)からの圧油を制御する制御弁装置(図示せ
ず)からの圧油より駆動される。
【0014】図2は、本発明の冷却装置の一実施の形態
が適用されるエンジン室4の外観構造を示す拡大斜視
図、図3は本発明の冷却装置の一実施の形態が適用され
るエンジン室4の内部構造を示す図2中のIII−III矢視
による断面図で、これらの図2及び図3において、図1
と同符号のものは同一部分を示す。
【0015】図2及び図3において、8は旋回体2の基
礎下部構造をなすメインフレーム9上に振動減衰装置1
0を介して設置されたエンジン、11はエンジン8のク
ランク軸、12はベルト13を介してクランク軸11に
連結された補助回転軸、14は補助回転軸12に設けた
冷却ファンで、この冷却ファン14には通常軸流ファン
が用いられている。前述した補助回転軸12の他方に
は、後述するラジエータにエンジン冷却水を循環させる
水ポンプ(図示せず)が連結されている。15は前記冷
却ファン14の前段(上流側)に配置した熱交換器で、
この熱交換器15はエンジン8の冷却水が循環供給され
ているラジエータ、油圧ポンプ(後述)から前記アクチ
ュエータに供給された油を冷却するオイルクーラ、また
必要に応じてエンジン8への燃焼用空気を予冷するため
に設置されるインタークーラ、エアコンのコンデンサで
構成される。16は熱交換器15の上方を塞ぐ仕切部
材、17は熱交換器15の下流側に固定されたシュラウ
ド、18は図示しない歯車機構を介しエンジン8に連結
され、エンジンの駆動力によって駆動される油圧ポン
プ、19はエンジン8の排気ガスが導かれてその消音を
行うマフラ、20はマフラ19の排気ガス管、21はエ
ンジン8の上部に固定されたマフラカバーで、このマフ
ラカバー21は油圧ポンプ18からエンジン8側への油
の飛散を防止するものである。
【0016】また、22は前述したエンジン8、冷却フ
ァン14、熱交換器15、油圧ポンプ18、マフラ19
等の機器を覆うカバーで、このカバー22は前側のカバ
ー22a、後側のカバー22b、左・右側面のカバー2
2cL,22cR、上面のカバー22d、及び下面のカバ
ー22eで構成されている。前述した上面カバー22d
は、その一方端がヒンジ23によって開閉可能に右側面
カバー22cRに取付けられ、他方端には、その開閉側
を左側面カバー22cLに掛け止めるための係止具24
が設けられている。また、左側面カバー22cLは、下
方に位置する開閉部22cL1と上方に位置する固定部2
2cL2とから構成されており、開閉部22cL1は、ヒン
ジ25を介し開閉可能に後側カバー22bに取り付けら
れている。また開閉部22cL1の内面には、防音用の吸
音材26(例えばウレタン)が設けられている。前述し
た左側面カバー開閉部22cL1、左側面カバー固定部2
2cL2、及び上面カバー22dの熱交換器15側には、
冷却ファン14への空気流Pを導入する吸気孔27,2
8,29がそれぞれ設けられており、また右側面カバー
22cR及び上面カバー22dの油圧ポンプ18側に
は、冷却ファン14から流出する空気流Pを外部に排出
する排気孔30,31,32がそれぞれ設けられてい
る。
【0017】さらに、左側面カバー開閉部22cL1及び
固定部22cL2で覆われる空間の熱交換器15上流側位
置には、エンジン8を始動するためのバッテリー33が
並列に2個設置され、これによってエンジン8とバッテ
リ33ーとの間の接続配線(図示せず)の短長化が図ら
れている。これらバッテリー33の上方にはバッテリー
保護カバー34が設けられており、バッテリー33を下
方に収納してそれらに吸気孔27,28,29から流入
した雨水等が直接かからないようにしている。このバッ
テリー保護カバー34は、一端(図3中左側端)側に位
置する曲面部34Aと、この曲面部34Aの他端(図3
中右側端)側に位置しバッテリー33の上部に取り付け
られる取付部34Bとを備え、一端側から他端側に向か
って凹状に湾曲しており、吸気孔27,28,29から
導入された空気流Pを熱交換器15の前面(図3中左
面)へ導くようになっている。また曲面部34Aの端部
は、吸音材26を介し左側面カバー開閉部22cL1の内
面に当接している。このとき、図4に取り付け構造の詳
細を示すように、下面カバー22e上の2つのバッテリ
ー33間の位置に2つのプレート35が立設固定されて
おり、これら2つのプレート35の貫通孔35aに一端
がU字形に曲がった2本の取付ボルト36が通されてい
る。この取付ボルト36の上端部にはネジ部分36aが
形成されており、バッテリー保護カバー34は、2箇所
の貫通孔34aに取付ボルト36のネジ部分36aを通
した後、蝶ネジ37を締め付けることにより、取付部3
4Bがバッテリー33の上部取手33aに押し付けられ
装着される。なお、バッテリー保護カバー34は、漏電
防止の観点から、金属に絶縁塗料を塗装したものとする
か、あるいは材質自体を絶縁性材料、例えばプラスチッ
ク等とするのが好ましい。
【0018】なお、上記構成において、左側面カバー固
定部22cL2及び左側面カバー開閉部22cL1の上部に
設けた吸気孔27,28と、上面カバー22dに設けた
吸気孔29とが、カバーの上面に設けた吸気孔を構成す
る。
【0019】次に、前述した本発明の騒音低減装置の一
実施の形態の動作を説明する。エンジン8を駆動する
と、クランク軸11の回転がベルト13を介して補助回
転軸12に伝達され、補助回転軸12が回転する。この
補助回転軸12の回転により、冷却ファン14が回転す
る。この冷却ファン14の回転により、吸気孔27,2
8,29からカバー22外の空気が吸入されて空気流P
が生起される。このとき、バッテリー保護カバー34の
曲面部34Aの端部が左側面カバー開閉部22cL1に当
接しかつ一端側から他端側に向かって凹状に滑らかに湾
曲していることにより、バッテリー保護カバー34に導
風手段としての機能を付加し、空気流Pを熱交換器15
の前面へ弧を描くように円滑に導くことができる。これ
により、従来構造のように冷却空気の吸気孔から熱交換
器前面に至る長い導風板を用いる必要がなくなる。熱交
換器15を通過した空気流Pは、冷却ファン14に流入
した後に冷却ファン14の下流側に流出し、エンジン8
及び油圧ポンプ18等を冷却して、排気孔30,31,
32より外部に放出される。
【0020】ここで、この冷却装置をある程度の期間運
転すると、吸入空気中に含まれている粉塵やゴミ等によ
って熱交換器15に目詰まりが生じ、あまり空気流Pが
流入しなくなって冷却効率が低下する。このような場合
には、一旦エンジン8を停止した後、外部からヒンジ2
5を支点として左側面カバー開口部22cL1を回動さ
せ、手前側に開く(図2中矢印を参照)。これにより、
曲面部34Aの端部を手前側としてバッテリー保護カバ
ー34が露出することとなるので、蝶ネジ37を緩める
ことで容易にバッテリー保護カバー34を取り外しエン
ジン室4外へ取り出すことができる。その後、例えばバ
キューム用のホースをエンジン室4内に差し込んで熱交
換器15に詰まったゴミ等を吸引し、目詰まりを除去す
る。その後は、上記と逆の手順でバッテリー保護カバー
34を取り付け、エンジン8を再び駆動して作業を再開
する。
【0021】以上説明したように、上記本発明の一実施
の形態によれば、従来構造のように長い導風板を用いる
ことなく、バッテリー保護カバー34によって空気流P
を熱交換器15の前面へ円滑に導くことができる。そし
てこのとき、バッテリー保護カバー34は、取付ボルト
ネジ部36aに螺合する蝶ネジ37の締結・緩解によっ
て容易に着脱可能であるため、熱交換器15の目詰まり
清掃時にとり外す作業及び清掃後に再び取り付ける作業
が非常に簡単となる。したがって、建設機械が短時間に
作業に復帰することが可能となるので、稼働効率を向上
させることができる。また、バッテリー保護カバー34
は、従来の長い導風板に比べ軽量かつ安価であるため、
製造コストを低減できる。また、冷却ファン14の回転
数やカバー22の密閉度等に応じて、冷却ファン14で
生起される空気流Pの流速・向き等の態様は微妙に変化
するため、その空気流Pの態様に最適なバッテリー保護
カバー34の曲面部34Aの形状も異なる。本実施の形
態では、バッテリー保護カバー34が上記のように容易
に着脱可能であることから、あらかじめ湾曲部分の形状
が異なる複数種類のバッテリー保護カバー34を用意し
ておき、そのときの作業条件における空気流Pの態様に
応じて最適なものを適宜選択し、調整することが可能と
なる。
【0022】なお、上記の本発明の一実施の形態におい
ては、バッテリー保護カバー34の曲面部34Aの端部
を吸音材36を介し左側面カバー開閉部22cL1に当接
させていたが、これに限られず、左側面カバー開閉部2
2cL1との間に若干の隙間を設け、空気流Pの一部をバ
ッテリー33へと導き大部分を熱交換器15へと導くよ
うにしてもよい。この場合も、同様の効果を得る。すな
わち、バッテリー保護カバー34の曲面部34Aの端部
は、左側面カバー開閉部22cL1の少なくとも近傍に位
置すれば足りる。また、上記の本発明の一実施の形態に
おいては、バッテリー保護カバー34の取付部34Bの
端部の位置は熱交換器15の前面から若干離れていた。
この場合、バッテリー33と熱交換器15との間に形成
される狭い空間38に、空気流Pに随伴する渦が発生す
る可能性がある。そこで、これを防止するために、図5
に示すように、バッテリー保護カバー34の後縁側を延
長し、取付部34Bの端部の位置を熱交換器15前面の
近傍としてもよい。さらに熱交換器15の前面に当接さ
せることも考えられる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、バッテリー保護カバー
に導風手段としての機能を付加することにより、従来構
造のように長い導風板を用いることなく空気流を熱交換
器へ円滑に導くことができる。また、バッテリー保護カ
バーが着脱可能であることにより、熱交換器の目詰まり
清掃時にとり外す作業及び清掃後に再び取り付ける作業
が非常に簡単となる。したがって、建設機械が短時間に
作業に復帰することが可能となるので、稼働効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する油圧ショベルを示す外観斜視
図である。
【図2】本発明の冷却装置の一実施の形態が適用される
エンジン室の外観構造を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の冷却装置の一実施の形態が適用される
エンジン室の内部構造を示す図2中のIII−III矢視によ
る断面図である。
【図4】本発明の冷却装置の一実施の形態に備えられる
バッテリー保護カバーの取り付け構造を表す斜視図であ
る。
【図5】図3に示す実施の形態におけるバッテリー保護
カバー形状についての変形例を示す図である。
【符号の説明】
2…旋回体、8…エンジン、14…冷却ファン(ファ
ン)、15…熱交換器、22…カバー、22cL1…左側
面カバー(カバー側面)、27,28,29…吸気孔、
33…バッテリー、34…バッテリー保護カバー、34
A…曲面部、34a…貫通孔、34B…取付部、P…空
気流。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回体を覆うカバー内に配置したラジエー
    タ、オイルクーラ等の熱交換器及びエンジンをファンで
    生起する空気流で冷却し、かつ、前記空気流を前記カバ
    ー内に導入する吸気孔を前記カバーの上面に設けるとと
    もに、前記カバー内の前記熱交換器の上流側に前記エン
    ジンの始動用のバッテリーを配置した建設機械の冷却装
    置において、 前記バッテリーの上部に、一端が前記カバー側面の少な
    くとも近傍に位置するとともに該一端側から他端側に向
    かって凹状に湾曲し、前記吸気孔から導入された空気流
    を前記熱交換器へ導くバッテリー保護カバーを着脱可能
    に設けたことを特徴とする建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記バッテリー保護カバーの他端を前記熱交換器の
    少なくとも近傍に位置させたことを特徴とする建設機械
    の冷却装置。
  3. 【請求項3】一端側に位置する曲面部と、この曲面部の
    他端側に位置しバッテリーの上部に取り付けられる取付
    部とを備え、前記一端側から前記他端側に向かって凹状
    に湾曲していることを特徴とするバッテリー保護カバ
    ー。
  4. 【請求項4】請求項3記載のバッテリー保護カバーにお
    いて、前記取付部は、取付ボルトを貫通させる貫通孔を
    備えていることを特徴とするバッテリー保護カバー。
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