JP4532791B2 - 土木・建設機械のエンジン冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の土木・建設機械のエンジン冷却装置に係り、特にエンジン室内に配置した複数の熱交換器を冷却ファンで生起した冷却風で冷却する土木・建設機械のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルなどの土木・建設機械のエンジン冷却装置に関する従来技術としては例えば特開平10−103065号に示されるものがある。
【0003】
この従来技術は、土木・建設機械のエンジン室すなわちエンジンルーム内に冷却風を生起する冷却ファンと、エンジン室内に冷却用の外気を導入する複数の導入口すなわち冷却空気吸込口と、冷却風の流れ方向に沿って上流側から下流側に向けて複数設けられた熱交換器すなわち上流側よりインタークーラ、オイルクーラ、ラジエータとを備えており、冷却ファンを駆動して導入口から外気を導入して生起した冷却風が、上流側から下流側へ複数の熱交換器を通過してそれぞれの内部を流通する流体を冷却し、最下流にある熱交換器のさらに下流側に設けられたシュラウドで絞られて冷却ファンに導入される。冷却ファンから吹き出された冷却風は、さらにエンジン及び油圧ポンプ等を冷却した後、排出口からエンジン室外部に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術にあっては、複数の熱交換器が冷却風流れ方向の上流側から下流側へ直列に配置されているため、上流側の熱交換器を冷却して昇温した冷却風が下流側の熱交換器に導入され、下流側の熱交換器の冷却が不十分となってしまうことになる。
【0005】
ここで、冷却性能を向上させる手段の一つとして、冷却ファンの回転数を増加したりまたは冷却ファンの直径を大きくすることによって冷却風量を増大させる方法もある。しかしながら、このような方法では冷却ファンの騒音が増大する等別の問題を生じる懸念がある。
【0006】
本発明は、上述した従来技術における実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却ファンの騒音増大等を招くことなく、上流側熱交換器で昇温されていない低温の冷却風によって下流側熱交換器を積極的に冷却し、特に、上流側熱交換器を通過し下流側熱交換器に導入した通常の冷却風流れにおいて生じている温度分布のうち高温となる部分を集中的に温度低下させることにより下流側熱交換器の冷却性能を向上させることができる土木・建設機械のエンジン冷却装置を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の請求項1に係る発明は、土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側熱交換器に導入する際に、上記上流側熱交換器内への流体流入側に偏らせて導く導風手段を備えた構成にしてある。
【0008】
このように構成した本発明の請求項1に係る発明では、冷却ファンを駆動すると、冷却用の外気が通常通り上流側熱交換器及び下流側熱交換器を通過してそれぞれの内部を流通する流体を冷却する一方、外気の一部は導風手段によって上流側熱交換器を通過することなく直接下流側熱交換器に導入される。これにより、上流側熱交換器で昇温されていない冷却風によって下流側熱交換器を冷却することができ、下流側熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
【0009】
また、導風手段が冷却用の外気を、下流側熱交換器に導入する際に、上流側熱交換器内への流体流入側に偏らせて導く。これにより、上流側熱交換器を通過し下流側熱交換器に導入した通常の冷却風流れにおいて生じている温度分布のうち高温となっている部分(上流側熱交換機の流体流入側)に対して導風手段から導入された低温の冷却風(外気)を導入することができるため、昇温した冷却風のうち特に高温となる部分を集中的に温度を低下させることができ、これによりさらに下流側熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
【0011】
また、本発明の請求項に係る発明は、上述した請求項に係る発明において、上記導風手段が、上記上流側熱交換器への流体流入側に偏らせて設けた外気導入口から成る構成にしてある。
【0012】
このように構成した請求項に係る発明では、外気導入口を通過した冷却用の外気を上流側熱交換器への流体側に偏らせて導入することができる。
【0013】
また、本願発明の上記目的を達成するために本発明の請求項に係る発明は、土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側熱交換器に導入する導風手段を備え、上記導風手段は、上記下流側熱交換器の上記上流側熱交換器内への流体流入側となる部分に上記冷却用の外気を導くために、外気導入口と、上記上流側熱交換器と上記下流側熱交換器との間隙のうち上記上流側熱交換器の流体流出側の一部を遮蔽する遮蔽板とを含む構成にしてある。
【0014】
このように構成した請求項に係る発明では、外気導入口を通過した冷却用の外気を、上流側熱交換器と下流側熱交換器との間隙のうち遮蔽されていない上流側熱交換器への流体流入側に偏らせて導入させることができる。
【0015】
また、本発明の請求項に係る発明は、上述した請求項に係る発明において、前記遮蔽板の少なくとも1つが開閉又は着脱可能に設置された構成にしてある。
【0016】
このように構成した請求項に係る発明では、遮蔽板を備えた構成であっても、熱交換器が目詰まりした際の清掃において遮蔽板を開くか又は取り外すことにより、容易に熱交換器全体を清掃することができる。
【0017】
また、本願発明の上記目的を達成するために本発明の請求項に係る発明は、土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側熱交換器に導入する導風手段を備え、上記導風手段が、上記下流側熱交換器の上記上流側熱交換器内への流体流入側となる部分に上記冷却用の外気を導くために、上記上流側熱交換器の端部に対して上記下流側熱交換器の端部を上記上流側熱交換器への流体流入側にずらして配置することにより形成される導風路から成る構成にしてある。
【0018】
このように構成した請求項に係る発明では、導風路から導入された低温の冷却風が、上流側熱交換器への流体流入側を通過した高温の冷却風に直接混合して温度低下させ、下流側熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
【0019】
また、本発明の請求項に係る発明は、上述した請求項1〜5のいずれかに係る発明において、上記上流側熱交換器がインタークーラであり上記下流側熱交換器がオイルクーラであるか、若しくは上記上流側熱交換器がオイルクーラであり上記下流側熱交換器がラジエータである構成にしてある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の実施形態について図に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図5は、本発明の請求項1,2,6に係る発明に対応する土木・建設機械のエンジン冷却装置の第1の実施形態の説明図であり、図1は、土木・建設機械のエンジン冷却装置の第1の実施形態の構成を示す透視斜視図であり、図2は、この第1の実施形態が適用される土木・建設機械の一例である油圧ショベルの全体外観構造を示す斜視図であり、図3は、図2に示す油圧ショベルに備えられるエンジン室の外観構造を示す拡大斜視図であり、図4は図3中IV−IV断面による側断面図であり、図5は図4中A部拡大図である。
【0024】
油圧ショベルは、図2に示すように左右に無限軌道履帯1aを備えた下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に設けた上部旋回体2と、この上部旋回体2の前方左側に設けた運転室3と、上部旋回体2上に設けたエンジン室4とを備えている。また、上部旋回体2の後部に設けたカウンタウエイト5と、上部旋回体2の前部に設けられブーム6a、アーム6b、及びバケット6cからなる掘削作業機であるフロント6とを備えている。
【0025】
上述した無限軌道履帯1aは左・右走行用油圧モータ1bによって駆動され、上部旋回体2は図示しない旋回用油圧モータにより下部走行体1に対して旋回され、ブーム6a、アーム6b、及びバケット6cはそれぞれに設けたブームシリンダ7a、アームシリンダ7b、及びバケットシリンダ7cによって作動する。
【0026】
なお、同図2中上述した油圧シリンダ7a,7b,7c、旋回用油圧モータ、走行用の油圧モータ1b等の油圧アクチュエータは、図4に示すエンジン8により駆動される油圧ポンプ33から吐出された後、運転室3内の操作者によって操作される操作レバーからの操作に応じ制御弁装置でその流量及び方向が制御される圧油によって、駆動される。
【0027】
上述したエンジン室4内には、図1及び図4に示すように、熱交換器9と、熱交換器9の下流側に設けられたシュラウド10と、熱交換器9を冷却する冷却風P,P,Pを生起する冷却ファン11と、熱交換器9の上部及び下部を含む外周部にそれぞれ設けられたシール用の仕切部材12とが備えられている。熱交換器9は冷却ファン11の前段上流側に配置され、例えば冷却風Pの流れ方向に沿って上流側に設けられた上流側熱交換器すなわちインタークーラ9aと、下流側に設けられた下流側熱交換器すなわちオイルクーラ9bと、そのさらに下流側に設けられたラジエータ9cとを含んでいる。インタークーラ9aはターボチャージャ38からエンジン8のシリンダヘッドへ供給される燃焼用圧縮吸入空気を冷却し、オイルクーラ9bは前述した油圧アクチュエータ7a〜7c等を駆動する圧油すなわち作動油を冷却し、ラジエータ9cはエンジン8の冷却水を冷却する。
【0028】
同図1及び図4中に示すように、インタークーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cはいずれも、冷却対象である流体が内部を流れる配管を、略枠体あるいは2つの略平板を両側に立設してなるガイド内に保持して形成されており、インタークーラ9aは燃焼用空気が流れる配管9aA及びこれを保持する枠体9aBを備え、オイルクーラ9bは作動油が流れる配管9bA及びこれを保持する枠体9bBを備え、ラジエータ9cはエンジン冷却水が流れる配管9cA及びこれを保持する枠体9cBを備えている。
【0029】
図1中の破線矢印で示すように、インタークーラ9aの枠体9aB内部における配管9aAは、冷却風Pの上流側正面から見て上下方向に複数本並設した水平方向の配管9aAを左右両端でそれぞれ1本の上下方向の配管9aAにより分岐・合流するように接続した構造となっており、オイルクーラ9bも同様に水平方向の配管9bAを左右両端でそれぞれ1本の上下方向の配管9bAにより分岐・合流するように接続した構造となっている。ラジエータ9cについては、左右方向に複数本並設した鉛直方向の配管9cAを上下両端でそれぞれ1本の水平方向の配管9cAにより分岐・合流するように接続した構造となっている。この結果、インタークーラ9a内の配管9aAを流れる燃焼用空気、及びオイルクーラ9b内の配管9bAを流れる作動油は、冷却風Pの上流側正面から見て右側から左側へ向かう方向すなわち油圧ショベルの後方側から前方側へ向かう方向に流通しており、ラジエータ9c内の配管9cA中に流通するエンジン冷却水は上側から下側へ流通している。
【0030】
図4に示すように、インタークーラ9aの枠体9aBとオイルクーラ9bの枠体9bBの間、及びオイルクーラ9bの枠体9bBとラジエータ9cの枠体9cBの間には、それぞれ、後述する上方の吸込口16aから取り入れた冷却風Pを導入可能な間隙d,dが設けられている。また、冷却風Pの最上流側に配置されるインタークーラ9aの大きさは、その要求される熱交換容量つまり冷却性能に基づき、オイルクーラ9bやラジエータ9cより小さくなっている。
【0031】
また、上述したエンジン室4にはエンジンカバー13が設けられ、このエンジンカバー13によって、エンジン8、冷却ファン11、熱交換器9、油圧ポンプ33、マフラ34等の機器が覆われている。また、このエンジンカバー13は、図3及び図4に示すように下カバー13aと、運転室3側から見て左側つまり吸込側横カバー13bと、右側つまり吐出側横カバー13cと、上カバー13dと、前カバー13eと、後カバー13fとを有している。上カバー13dは、その一方端がヒンジ14によって開閉可能に吐出側横カバー13cに取り付けられ、他方端にはその開閉側を吸込側横カバー13bに掛け止めするための係止具15が設けられている。そしてこの上カバー13dの吸込側横カバー13b側領域、及び吸込側横カバー13bの上部領域には、それぞれ外部から冷却風P,Pを取り入れて冷却ファン11に導入する導入口すなわち吸込口16a,16bが設けられている。吸込口16aは、外気をインタークーラ9aを介すことなく上述した2箇所の間隙d,dを介してそれぞれオイルクーラ9bとラジエータ9cに直接導入可能な位置に配置されている。特に外気導入口としての吸込口16aは、図1中の斜線部で示すように、インタークーラ9aへの流体流入側、すなわち油圧ショベルの後方側に偏らせた位置に配置されている。
【0032】
また、上カバー13dの吐出側横カバー13c側領域、吐出側横カバー13c、及び下カバー13aの油圧ポンプ33側領域には冷却ファン11から吹き出された冷却風Pを外部に排出する吐出口17,18,19がそれぞれ設けられている。なお、図4中符号12は、熱交換器9と上カバー13d、下カバー13a、前カバー13e、及び後カバー13fとの間をそれぞれシールする仕切部材である。
【0033】
また、上述したエンジン8は、上部旋回体2下部に設けられその基礎下部構造をなすフレーム20上に振動減衰装置21を介して設置され、またそのクランク軸8aにはプーリ22が固定されており、さらにそのクランク軸8aより上方には補助回転軸23が冷却ファン11の軸と共通してエンジン8内に臨むように設けられている。補助回転軸23のエンジン8内の端部にはラジエータ9cに図示しない配管を介してエンジン冷却水を循環させる水ポンプ24が連結されている。エンジン8の吐出側横カバー13c側には油圧ポンプ33が設けられ、図示しない連結機構いわゆるカップリングを介しエンジン8に連結されてその駆動力によって駆動される。エンジン8からの排気ガスはマフラ34で消音された後排気ガス管つまり尾管35を介してエンジン室4の外部に放出される。なおエンジン室4内の熱交換器9より上流側にはエンジン8の起動電流供給用のバッテリ37が配置される。
【0034】
また、図5に示すように、シュラウド10は、熱交換器9の下流側に固定された略箱形形状の前部すなわちボックスシュラウドあるいはシュラウドカバー10aと、この前部10aの下流側に位置し冷却ファン11の径方向外周側に配置される略ベルマウス形状の後部すなわちファンリング10bとから形成された分離型の2ピース型シュラウドであり、冷却ファン11で生起される冷却風P,Pをその吸い込み側に導入する。図4に示すように、前部10aはラジエータ9cに固定され、後部10bはエンジン8に設けられたブラケットつまりステー41に固定されている。
【0035】
このファンリング10bとステー41との固定関係についてさらに詳しく説明すると、ファンリング10bの冷却風P下流側には安全性確保用のリングガード部10bが一体に設けられており、ファンリング10bはこのリングガード部10bを介してステー41に固定されている。リングガード部10bの外周側複数箇所には径方向に延長する形状の取り付けブラケット部10bAが形成されており、それぞれ貫通孔45が設けられている。その一方でエンジン8側にも各ブラケット部10bAと一致する位相配置で同数のステー41が設けられており、またこれらステー41にも貫通孔41aが設けられている。それぞれ対応するブラケット部10b1Aとステー41を合致させた状態で、双方の貫通孔45,41aに取り付けボルト42aを貫通させて取り付けナット42bで締結することにより、シュラウド後部のファンリング10bがリングガード部10b1を介してステー41に固定される。またこの固定は、取り付けナット42bを締結・弛緩することにより着脱自在となっている。
【0036】
シュラウド前部10a及び後部10bには、止め具部10ao,10boがそれぞれ設けられ、止め具部10ao,10boに対して例えばゴム等の弾性材料で形成された密封部材つまりシュラウドラバーあるいはゴムリング43を引っかけるようにして取付けた後、この密封部材43をバンド44で締め、密封部材43がずれたり外れたりするのを防止する。このような構造により冷却ファン11の動作時においてシュラウド後部10bと冷却ファン11の羽根11bとの間のチップクリアランスcをなるべく小さくしてファン性能を向上すると共に、主に熱交換器9側の振動の影響を受けるシュラウド前部10aと、主にエンジン8側の振動の影響を受けるシュラウド後部10bとの相対変位を許容しつつ前部10aと後部10bとの間のシールを行う。
【0037】
また、上述した冷却ファン11は、いわゆる軸流ファンであり、補助回転軸23に固定されたボス11aとこのボス11aまわりに固定された複数枚の羽根11bとを備え、補助回転軸23の回転によって回転駆動されて図4右方向への冷却風P,P,Pを生起する。補助回転軸23にはエンジンクランク軸8aのプーリ22に対応する位置にプーリ25が固定され、プーリ22とプーリ25との間にはベルトすなわちファンベルト26が掛け渡される。
【0038】
このように構成した第1の実施形態の動作は以下の通りである。エンジン8を駆動すると、クランク軸8aの回転がプーリ22、ベルト26、及びプーリ25を介して補助回転軸23に伝達される。これによって、水ポンプ24が駆動されてラジエータ9cの冷却水が循環されるとともに、冷却ファン11が駆動されて回転する。この冷却ファン11の回転によってカバー13外の空気が吸込口16a,16bからエンジン室4内に導入され、冷却風P,Pとなってインタークーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cを通過して冷却する。吸込口16bから導入された冷却風Pのうちほとんどが初めにインタークーラ9aを冷却した後にその下流側のオイルクーラ9bを冷却し、このオイルクーラ9bを冷却した冷却風Pがさらにラジエータ9cを冷却するのに対して、吸込口16aから導入された冷却風Pはインタークーラ9aを介すことなく直接オイルクーラ9b又はラジエータ9cに導入される。その際、冷却風Pは、インタークーラ9a内を流れる流体である燃焼用圧縮吸入空気が流入する側、すなわち油圧ショベル後方側に偏らせつつ導入され、オイルクーラ9b又はラジエータ9cを通過して冷却する。冷却風P,Pは熱交換器9を冷却した後、ラジエータ9cの下流側にあるシュラウド10a,10bの内部を通過して絞られ、冷却ファン11の吸込側に導入される。そして、冷却ファン11から吹き出された冷却風Pは、冷却ファン11の下流側にあるエンジン8及び油圧ポンプ33等を冷却した後、吐出口17,18,19からエンジン室4の外部に放出される。
【0039】
このように構成した第1の実施形態によれば、吸込口16aから導入された冷却風Pが、インタークーラ9aを介すことなく直接オイルクーラ9b又はラジエータ9cに導入される。これにより、インタークーラ9aで昇温されていない低温の冷却風Pによってオイルクーラ9b及びラジエータ9cを冷却することができ、オイルクーラ9b及びラジエータ9cの冷却性能を向上させることができる。
【0040】
しかもこのとき、吸込口16aはオイルクーラ9bへの導入に際し、冷却風Pをインタークーラ9a内への流体流入側に偏らせつつオイルクーラ9bに導入させている。これにより、インタークーラ9aを通過してオイルクーラ9bに導入される直前の冷却風Pに対し、その温度分布のうちで特に温度が高くなるインタークーラ9a内の流体流入側に低温の冷却風Pを集中的に導入することができる。そのためインタークーラ9aを通過して昇温した冷却風Pのうちの特に高温部分を低下させることができる。以下、この冷却風Pの導入による作用について図6、図7、図8に基づいてさらに詳しく説明する。
【0041】
図6は、上流側熱交換器すなわちインタークーラ9aと、下流側熱交換器すなわちオイルクーラ9bに対し、それらの間の間隙dに冷却風Pを導入する場合の模式図であり、図7は冷却風Pをインタークーラ9a内を流れる流体すなわち燃焼用空気の流出側(図6ア側)から導入した場合のオイルクーラ9b直前における冷却風の温度分布を示す図であり、図8は冷却風Pをインタークーラ9aの燃焼用空気の流入側(図6イ側)から導入した場合のオイルクーラ9b直前における冷却風の温度分布を示す図である。
【0042】
図6において、冷却風Pの流れ方向は、主にインタークーラ9aからオイルクーラ9bへ順に通過する方向であり、またインタークーラ9a内の流体の流通方向は、左から右へ向かうX方向としている。
【0043】
ここで、インタークーラ9aとオイルクーラ9bの間の間隙dに導入する冷却風Pを、インタークーラ9a内の流体の流出側すなわち同図6矢印ア側に導入した場合、オイルクーラ9bの直前位置50におけるX方向温度分布は図7に実線で示すような分布となる。なお、図7及び図8中において破線は、冷却風Pが全く導入されずに、インタークーラ9aを通過した冷却風Pのみが導入された場合に検出される温度分布を比較のために示したものである。
【0044】
図7において、オイルクーラ9bの直前位置におけるX方向温度分布では流体流出側において温度が若干低下したものの、その部分は破線で示すように冷却風Pを導入しなくても比較的温度の低い部分であり、冷却風Pを導入して冷却してもあまり意味はない。
【0045】
これに対して、冷却風Pをインタークーラ9a内への流体流入側すなわち図6矢印イ側に導入した場合には、図8に実線で示すような温度分布となり、流体流入側において温度が大きく低下し、破線の温度分布で示す冷却風Pを導入しなかった場合と比較してもその冷却効果が高いことがわかる。これはすなわち、上流側熱交換器を通過した冷却風Pのうち流体流入側を通過した冷却風Pの方が温度上昇が大きく、その高温側にのみ冷却風Pを集中的に混合した場合の方が冷却風Pに対する冷却効率が高く、その結果、オイルクーラ9b全体に対する冷却性能も高くなることを意味する。
【0046】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、インタークーラ9aを通過してオイルクーラ9bに導入される冷却風のうち最も温度が高くなるインタークーラ9a内への流体流入側に冷却風Pを集中的に導入し、冷却風Pのうちの特に高温部分を温度低下させた後に、オイルクーラ9bに導入できるため、オイルクーラ9bの冷却性能を向上させることができる。この結果、吸込口16a,16bから導入した冷却風P,Pを用い、冷却負荷が各々異なる熱交換器群9a〜9cを効率良く冷却することができる。
【0047】
なお、本発明の請求項1中の上流側熱交換器及び下流側熱交換器の配置関係は、上述したようなインタークーラ9aとオイルクーラ9bの組合せの例に限られるものではなく、冷却風Pの流れ方向に沿って直列配置された上記3つの熱交換器のうちのいずれか選択した2つの熱交換器の組合せ、例えばインタークーラ9aとラジエータ9c、又はオイルクーラ9bとラジエータ9cであってもよい。上述した第1の実施形態の構成の場合、このような他の組合せの場合であっても、上流側熱交換器としてのインタークーラ9a又はオイルクーラ9cは内部の流体の流通方向が同じ方向であり、吸込口16aはいずれに関しても流体流入側に外気を偏らせて導入するように配置されているため、下流側熱交換器としてのラジエータ9cに対する冷却効果を上記と同様に得ることができる。
【0048】
図9は、本発明の請求項3,4及びに係る発明に対応する土木・建設機械のエンジン冷却装置の第2の実施形態の説明図で、この土木・建設機械のエンジン冷却装置の第2の実施形態の要部構成を抽出して示す斜視図である。
【0049】
第2の実施形態を示す図9では、図1に示したインタークーラ9aとオイルクーラ9bとラジエータ9cで構成する熱交換器群のみを示し、上流側熱交換器すなわちインタークーラ9aと下流側熱交換器すなわちオイルクーラ9b及びラジエータ9cとの間隙d,dのうち、インタークーラ9aへの流体流入側を残してそれ以外の部分を開閉又は着脱可能に設けた遮蔽板51により密閉遮蔽した構成にしている。また、その上方に位置する外気導入口すなわち吸込口16aAについては、同図9斜線部で示すように熱交換器9a,9b,9cとほぼ同じ幅で設けた構成にしてある。その他の構成については、前述した図1に示した第1の実施形態と同等である。
【0050】
このように構成した第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、インタークーラ9aを通過してオイルクーラ9bに導入される冷却風Pのうち最も温度が高くなるインタークーラ9a内への流体流入側に冷却風Pを集中的に導入し、冷却風Pのうちの特に高温部分を温度低下させた後にオイルクーラ9bに導入できるため、オイルクーラ9bの冷却性能を向上させることができる。この結果、吸込口16a,16bから導入した冷却風P,Pを用い、冷却負荷が各々異なる熱交換器群9a〜9cを効率良く冷却することができる。
【0051】
また上記第2の実施形態の構成においては、遮蔽板51を開閉又は着脱可能に設置していることにより、各熱交換器9a〜9cが目詰まりした際の清掃においても遮蔽板51を開くことで容易に熱交換器全体を清掃することができる。
【0052】
なお、この第2の実施形態においても、本発明の請求項1中の上流側熱交換器及び下流側熱交換器の配置関係は、上述したようなインタークーラ9aとオイルクーラ9bの組合せの例に限られるものではなく、冷却風Pの流れ方向に沿って直列配置された上記3つの熱交換器のうちのいずれか選択した2つの熱交換器の組合せ、例えばインタークーラ9aとラジエータ9c、又はオイルクーラ9bとラジエータ9cであってもよい。上述した第2の実施形態の構成の場合、このような他の組合せの場合であっても、上流側熱交換器としてのインタークーラ9a又はオイルクーラ9cは内部の流体の流通方向が同じ方向であり、遮蔽板51はいずれに関しても流体流入側を残してそれ以外の部分を遮蔽するように配置されているため、下流側熱交換器としてのラジエータ9cに対する冷却効果を上記と同様に得ることができる。
【0053】
図10は、本発明の請求項及びに係る発明に対応する土木・建設機械のエンジン冷却装置の第3の実施形態の説明図で、この土木・建設機械のエンジン冷却装置の第3の実施形態の要部構成を抽出して示す平面図である。
【0054】
第3の実施形態を示す図10では、インタークーラ9aとオイルクーラ9bとラジエータ9cで構成する熱交換器群を示し、インタークーラ9a、オイルクーラ9b及びラジエータ9cは冷却風Pの上流側よりこの順序で横幅方向寸法が大きくなり、同図10における左側すなわち油圧ショベルの前方側にそれらの端部を揃え、逆の右側すなわち油圧ショベルの後方側にそれらの端部をta,tbずつずらすことにより導風路52a,52bを形成する配置とし、また先に述べた冷却風P導入用の吸込口16aを省略した構成にしてある。その他の構成については、前述した図1に示した第1の実施形態と同等である。
【0055】
このように構成した第3の実施形態では、冷却ファン11の回転によってカバー13外の空気が吸込口16bから冷却風Pとしてエンジン室4内に導入される。その際、冷却風Pのたとえば3分の1程度が上流側熱交換器としてのインタークーラ9aを冷却した後に下流側熱交換器としてのオイルクーラ9bを冷却し、さらにはラジエータ9cを冷却するのに対して、残りの冷却風のうちPがインタークーラ9aの同図10中右側すなわち流体流入側にtaの幅で形成された導風路52aを経てインタークーラ9aを介すことなく直接オイルクーラ9bに導入される。さらに、冷却風Pがオイルクーラ9bの同図10中右側すなわち流体流入側にtbの幅で形成された導風路52bを経てインタークーラ9a及びオイルクーラ9bを介すことなく直接ラジエータ9cに導入される。これにより、インタークーラ9aで昇温されていない低温の冷却風P,Pによってオイルクーラ9b及びラジエータ9cを積極的に冷却することができ、オイルクーラ9b及びラジエータ9cの冷却性能を向上させることができる。
【0056】
そしてこの第3の実施形態においても、冷却風P,Pをそれぞれ導風路ta,tbを経て導入可能に構成していることにより、オイルクーラ9b及びラジエータ9cに対してそれぞれの上流側に位置する熱交換器の流体流入側に冷却風P,Pを偏らせて導入し、上流側熱交換器を通過した冷却風のうちの高温部分を集中的に冷却することができる。これにより、オイルクーラ9b及びラジエータ9cの冷却性能を確実に向上させることができる。以上のようにして、吸込口16bから導入した冷却風P及びP,Pを用い、冷却負荷が各々異なる熱交換器群9a〜9cを効率良く冷却することができる。
【0057】
図11は、本発明の参考例の説明図であり、その参考例の構成を示す透視斜視図である。
【0058】
本発明の参考例を示す図11では、図1に破線矢印にて示したオイルクーラ9b内の流体の流通方向がインタークーラ9a内の流体の流通方向と同じ方向すなわち冷却風P1の上流側正面から見て右側から左側へ向かう方向となっていたのに代えて、オイルクーラ9c内の流体を冷却風P1の上流側正面から見て左側から右側へ向かう方向に流通させ、さらに先に述べた冷却風P2導入用の吸込口16aを省略した構成にしてある。その他の構成については、前述した図1に示した第1の実施形態と同等である。
【0059】
このように構成した参考例の動作は以下の通りである。冷却ファン11の回転によってカバー13外の空気が吸込口16bから冷却風P1としてエンジン室4内に導入されるとき、吸込口16bから導入された冷却風P1の半分程度がインタークーラ9aを冷却した後にオイルクーラ9bとラジエータ9cを順に冷却するとともに、冷却風P1の残りの半分程度がオイルクーラ9bの下側半分に直接導入されて冷却する。そしてインタークーラ9aを通過して昇温した冷却風P1のうち、インタークーラ9a内の流体の流入側及び流出側を通過した各部分はそれぞれ相対的に温度差の大きい高温部分、低温部分となる。そしてその冷却風P1の高温部分及び低温部分は、それぞれ下流側に位置するオイルクーラ9bの重複範囲すなわち上側半分における流体の流出側及び流入側に導入される。
【0060】
このように構成した参考例によれば、吸込口16bから導入された冷却風P1のうち、上流側熱交換器であるインタークーラ9aを通過して冷却した分が、次に下流側熱交換器であるオイルクーラ9bに導入されて冷却する。このときインタークーラ9aを通過した冷却風P1の温度分布と、オイルクーラ9b内における流体の温度分布がちょうど逆となり、インタークーラ9aを通過した冷却風P1のうち流体流出側を通過して比較的低温である部分を、オイルクーラ9bの流体流入側に導入できるため、オイルクーラ9bの流体流入側の冷却性能を向上させることができる。これにより、オイルクーラ9bの冷却性能を確実に向上させることができる。以上のようにして、吸込口16bから導入した冷却風P1を用い、冷却負荷が各々異なる熱交換器群9a,9bを効率良く冷却することができる。
【0061】
なお上記構成において、さらにオイルクーラ9bの下流側に位置するラジエータ9cについても、オイルクーラ9bを通過した冷却風の温度分布のうち比較的低温になりやすい側に合わせてラジエータ9cに対する流体の流入側を設定し、前記温度分布の温度上昇する方向に流体を流通させる構成とすることで、上述した効果と同様のラジエータ9cの冷却性能の向上が可能となる。
【0062】
なお、以上は本発明を油圧ショベルのエンジン室に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、クレーン、自走式破砕機、ホイールローダ等、他の土木・建設機械のエンジン室に適用してもよい。これらの場合も、同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0063】
以上のように、本発明によれば、上流側熱交換器で昇温されていない低温の冷却風によって下流側熱交換器を積極的に冷却することができる。また、上流側熱交換器を通過し下流側熱交換器に導入した通常の冷却風流れにおいて生じている温度分布のうち高温側である流体流入側に対して導風手段から導入された低温の冷却風を導入することができるため、昇温した冷却風のうち特に高温となる部分を集中的に温度低下させることができ、したがって下流側熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
【0064】
また特に、請求項に係る発明によれば、外気導入口を通過した冷却用の外気を全て上流側熱交換器の流体側に偏らせて導入することができる。
【0065】
また特に、請求項に係る発明によれば、外気導入口を通過した冷却用の外気を、上流側熱交換器と下流側熱交換器との間隙のうち遮蔽板が設置されていない上流側熱交換器の流体流入側にのみ偏らせて導入させることができる。
【0066】
また特に、請求項に係る発明によれば、遮蔽板を備えた構成であっても、熱交換器が目詰まりした際の清掃において遮蔽板を開くか又は取り外すことにより、容易に熱交換器全体を清掃することができる。
【0067】
また特に、請求項に係る発明によれば、導風路から導入された低温の冷却風が、上流側熱交換器の流体流入側を通過した高温の冷却風に直接混合して温度低下させ、下流側熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の第1の実施形態が設けられるエンジン室の概略構造を表す透視斜視図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態が適用される建設機械の一例である油圧ショベルの全体外観構造を表す斜視図である。
【図3】図1に示す第1の実施形態が適用されるエンジン室の外観構造を表す拡大斜視図である。
【図4】図1に示す第1の実施形態が設けられるエンジン室の詳細構造を表す断面図である。
【図5】図4中A部拡大図である。
【図6】上流側熱交換器であるインタークーラと、下流側熱交換器であるオイルクーラの間の間隙に冷却風を導入する場合の模式図である。
【図7】冷却風をインタークーラの流体流出側から導入した場合のオイルクーラ直前における冷却風温度分布を示す図である。
【図8】冷却風をインタークーラの流体流入側から導入した場合のオイルクーラ直前における冷却風温度分布を示す図である。
【図9】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の第2の実施形態の要部構成を表す斜視図である。
【図10】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の第3の実施形態の要部構成を表す平面図である。
【図11】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の参考例が設けられるエンジン室の概略構造を表す透視斜視図である。
【符号の説明】
4 エンジン室
8 エンジン
9 熱交換器
9a インタークーラ
9b オイルクーラ
9c ラジエータ
11 冷却ファン
16a 吸込口(外気導入口、導風手段)
16b 吸込口
16aA 吸込口(外気導入口)
51 遮蔽板
52a オイルクーラ端部の上流側の導風路(導風手段)
52b ラジエータ端部の上流側の導風路(導風手段)
P,P〜P 冷却風
インタークーラとオイルクーラの間の間隙
オイルクーラとラジエータの間の間隙
ta インタークーラ端部とオイルクーラ端部とのずらし量
tb オイルクーラ端部とラジエータ端部とのずらし量

Claims (6)

  1. 土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、
    上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、
    冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側熱交換器に導入する際に、上記上流側熱交換器内への流体流入側に偏らせて導く導風手段を備えたことを特徴とする土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  2. 上記導風手段が、上記上流側熱交換器への流体流入側に偏らせて設けた外気導入口であることを特徴とする請求項記載の土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  3. 土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、
    上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、
    冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側熱交換器に導入する導風手段を備え、
    上記導風手段は、上記下流側熱交換器の上記上流側熱交換器内への流体流入側となる部分に上記冷却用の外気を導くために、外気導入口と、上記上流側熱交換器と上記下流側熱交換器との間隙のうち上記上流側熱交換器の流体流出側の一部を遮蔽する遮蔽板とを含むことを特徴とする土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  4. 上記遮蔽板の少なくとも1つが開閉又は着脱可能に設置されていることを特徴とする請求項記載の土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  5. 土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、
    上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、
    冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側熱交換器に導入する導風手段を備え、
    上記導風手段が、上記下流側熱交換器の上記上流側熱交換器内への流体流入側となる部分に上記冷却用の外気を導くために、上記上流側熱交換器の端部に対して上記下流側熱交換器の端部を上記上流側熱交換器への流体流入側にずらして配置することにより形成される導風路であることを特徴とする土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  6. 上記上流側熱交換器がインタークーラであり上記下流側熱交換器がオイルクーラであるか、若しくは上記上流側熱交換器がオイルクーラであり上記下流側熱交換器がラジエータであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の土木・建設機械のエンジン冷却装置。
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