JP2000212996A - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却装置

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JP2000212996A
JP2000212996A JP11020667A JP2066799A JP2000212996A JP 2000212996 A JP2000212996 A JP 2000212996A JP 11020667 A JP11020667 A JP 11020667A JP 2066799 A JP2066799 A JP 2066799A JP 2000212996 A JP2000212996 A JP 2000212996A
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JP
Japan
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cooling
engine
construction machine
hydraulic
cooling fan
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JP11020667A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Yamagishi
▲吉▼則 山岸
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の冷却装置に関し、エンジン系と油
圧系とを相互に効果的に冷却を行うことにより、油圧機
器の信頼性の向上を図ると共に、冷却機,冷却ファン,
エンジンの冷却性能の向上と騒音の低減を図る。 【解決手段】 建設機械の上部旋回体2の前後方向の前
端の一側部1aにオペレータ室15を配設し、一側部1
aの反対側の他側部1bにエンジン8を縦置きに配設す
ると共に、エンジン8の前方にエンジン用ラジエータ4
0を配設し、エンジン8と分離して別置きにした作動油
用オイルクーラ50を、オペレータ室15とカウンタウ
ェィト27との間の上部旋回体2に配設することにより
冷却空気の取入れを増大せしめて、エンジン8,インタ
クーラIC,オイルクーラ50,ラジエータ40等の冷
却効果が向上できるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,ブ
ルドーザ,ホィールローダや、履帯式ローダ等の建設機
械,農業機械等(以下、単に建設機械と称す)の冷却装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、油圧ショベル,ブルドー
ザ,ホィールローダや、履帯式ローダ等の建設機械は、
山間部のダム,トンネル,河川,道路等の岩石の掘削や
ビル,建築物の取りこわし等に使用され、炎天下の非常
に大気温度が高く、又上記作業現場の足場や地表面の悪
い過酷な条件の中で、上記建設機械にとっては最大能力
限界の出力でオーバロードにならないように、しかも連
続的な稼働が強いられていることが多い。
【0003】上記建設機械の構造は、例えば油圧ショベ
ルについて説明すると上記油圧ショベル基本構造は、図
5,図6に示したように上部旋回体2,上部旋回体2を
旋回可能に支持する上部旋回体2の下側に設けられる下
部走行体4,上部旋回体2に設けられ種々の作業を行な
う作業装置6の3つの部分で構成されている。そして、
上部旋回体2はエンジン8,図示しない油圧装置,旋回
装置12,オペレータ室15等から構成されており、下
部走行体4はカーボディ16,トラックローラフレーム
18,走行装置20及びその他の、図示しない足廻り装
置から構成され、更に作業装置6はバケット22を支持
するブーム24,アーム25と、これらを作動させる各
種の油圧シリンダ,リンクロッド等とから構成されてい
る。
【0004】そして、上記の作業装置6,走行装置2
0,旋回装置12等のアクチュエータを作動させるため
の油圧装置が備えられている。又、図5,図6に示した
ように、従来の油圧ショベルの上部旋回体2には、原動
機であるエンジン8と、このエンジン8によって駆動す
る油圧ポンプ26と、この油圧ポンプ26から吐出され
る圧油によって駆動するアクチュエータ、例えば、ブー
ム24を回動せしめるブームシリンダ24aと、油圧ポ
ンプ26からブームシリンダ24a等のアクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御するコントロールバルブ
70と、コントロールバルブ70とブームシリンダ24
aとを連絡する油圧配管73,74、図示しない他のア
クチュエータを連絡する油圧配管73a,74aと、エ
ンジン8に燃料を供給する燃料タンク31と、油圧ポン
プ26に供給される作動油を蓄積する作動油タンク30
と、この作動油タンク30と油圧ポンプ26とを連結す
る油圧配管76と、油圧ポンプ26とコントロールバル
ブ70とを連結するデリバリホース78と、コントロー
ルバルブ70とオイルクーラ50とを接続する配管75
と、オイルクーラ50と作動油タンク30とを接続する
油圧配管77とを有し、更にストレージボックス33と
オペレータ室15とを有している。
【0005】そして、上記したエンジン8で駆動される
油圧ポンプ26により吐出された作動油は、コントロー
ルバルブ70で制御され上記各装置に伝達され種々の作
業を行い低圧油となり、再度コントロールバルブ70を
経由して作動油タンク30に戻り、再び油圧ポンプ26
により循環されるようになっている。又、図6に示した
ようにエンジン8の上部に設けられたターボチャージャ
102は、エア配管104を介してインタクーラICに
接続されており、インタクーラICから、エア配管10
6を介してエンジン8のインテークマニホールドに接続
されており、更にエア配管104aを介してエアクリー
ナACに接続されている。
【0006】又、上記建設機械は稼働中においては、オ
ペレータの操作に応じて油圧ポンプ26が最大能力を出
力できるように制御されており、上記建設機械がオーバ
ロードにならない限界領域で連続的に一日中稼働するこ
とが多い。そのため、上記作動油が油圧ポンプ26から
吐出され、オイルクーラ50側に戻るという循環をして
いる間に、此の油圧回路中の圧力損失による発熱,リリ
ーフ弁から圧油を逃がす時に生じる発熱,各アクチュエ
ータの摺動摩擦による発熱等により、油温が少しずつ上
昇を続ける。
【0007】その結果、このまま上記建設機械の運転を
続けると、上記作動油の温度は、遂には、上記建設機械
の作動油の使用可能な最高温度以上にまで上昇する。こ
の作動油の使用可能な最高温度は、上記建設機械の大小
や設計仕様、或いは使用している作動油の種類等に因っ
て相違するが、上記作動油の温度が、この使用可能な最
高温度以上になると、図示しない各部位の接合部や嵌合
部のシール等の劣化や潤滑油性能の低下による回転部の
焼きつき等が生じる恐れがある。
【0008】そこで、上記のように作業を行ない、帰還
してきた作動油を、図6に示したように上記エンジンの
冷却水用ラジエータ(以下、ラジエータと称す)40の
前面に重合するように配設された作動油用オイルクーラ
(以下、オイルクーラと称す)50にて冷却し作動油タ
ンク30に戻し、再び上記経路を循環させるようになっ
ている。
【0009】そして、エンジン8は上部旋回体2の前後
方向に対して横置きに配設されており、この油圧ショベ
ルの冷却装置は、図6に示すようにエンジン8の前側に
装着されエンジン8で駆動される冷却ファン59の前方
に、エンジン8の過給機用のインタクーラICが配設さ
れる場合には、インタクーラIC,オイルクーラ50,
ラジエータ40が直列に配設されているが、上記のイン
タクーラICは、通常は冷却空気の最も風上に配設され
ている。
【0010】そして、上記のインタクーラIC,オイル
クーラ50,ラジエータ40等の冷却機100,上記の
冷却機100を冷却する冷却ファン59の下流側に、上
記油圧ショベルの後部に設けられるカウンタウェイト2
7に沿って延設される前方の側部隔壁Wb,カウンタウ
ェイト27,前方の側部隔壁Wbとカウンタウェイト2
7とを連結する後部隔壁Wcとで上記のエンジン8,油
圧ポンプ26を囲繞し、その上部がエンジンフードEF
又はカバーECで覆われるように構成されている。
【0011】そして、上記のように囲繞される上記建設
機械の左側方が開放されており、その開放端開口OSの
前方に冷却機100が設けられ、冷却ファン59で取入
れられ冷却機100を冷却した冷却空気は、更にエンジ
ン8,油圧ポンプ26を冷却した後、エンジンフードE
Fや後部隔壁Wc等に設けられた排出口47から排出さ
れるようになっている。
【0012】又、その他の従来例の特開平9─1259
72号公報記載の技術は、図示しないが上部旋回体のエ
ンジン室内に上記エンジンを横置きに配設し、上記エン
ジンで駆動するファンにより作動油を冷却するオイルク
ーラと、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、タ
ーボチャージャによる給気を冷却するインタクーラとを
有する油圧ショベルの冷却装置であり、上記エンジンを
格納するエンジンルーム内に、上記のオイルクーラとラ
ジエータとを上記エンジンで駆動される上記冷却ファン
の前方に直列に配設し、上記インタクーラを上記エンジ
ンルーム外に別置きに配設したものであり、上記エンジ
ンルーム内に配設される上記インタクーラを無くすこと
により、上記のオイルクーラ及びラジエータのコア前面
の放熱面積は、従来に比して小さくなり、熱交換器の製
作が容易となりコストが安価になるようにしたものであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9─125972号公報記載の技術は上記のオイル
クーラ,ラジエータ,インタクーラ等のうちの少なくと
もいずれか一つの冷却機を冷却する上記冷却ファンは上
記エンジンにより駆動せしめられるものであるから、上
記冷却ファンの回転数はエンジンの回転数に依存してお
り、上記冷却機の媒体である冷却水,作動油,過給空気
の温度が低いときでも、上記エンジンの回転数の高い時
には上記冷却ファンの回転数が上昇してしまい、過冷却
される等上記の冷却機100の冷却媒体の温度を適切に
制御できない恐れがある。
【0014】又、上記で説明した図6に示した従来例の
技術では、エンジン8に装着された冷却ファン59の前
側の上記エンジンルームER等の開放端開口OSに上記
冷却機100が配設されているので、冷却ファン59に
より強制的に吸引された吸引量の多い冷却空気流体をエ
ンジンルームER内から外部に排出する必要があり、こ
のため、排出口47を大きく構成しなければならず、上
記のエンジンルームERの構成では、上記開放端開口O
Sやこの排出口47が外部に開放されているため、エン
ジン8から発生する騒音もエンジンルームERの外部に
漏洩し易く、騒音レベルの低い静かな油圧ショベルを得
ることができない。
【0015】又、図6に示した従来例の技術では、上記
作動油の作動油用オイルクーラ50は、エンジン8の冷
却水用のラジエータ40の前面にラジエータ40の冷却
ファン59に対して直列的に重合するように配設されて
いるため、オイルクーラ50を通過し、高温の作動油を
冷却した上記冷却空気はかなり高温になりラジエータ4
0を通過する頃には冷却能力は低減されてしまう恐れが
ある。
【0016】本発明は、これらの課題に鑑み創案された
もので、建設機械の上部旋回体の前後方向の前端部の一
側部にオペレータ室を配設し、上記一側部の反対側の他
側部にエンジンを縦置きに配設すると共に、上記エンジ
ンの前方にエンジン用ラジエータを配設し、上記エンジ
ンと分離して別置きにした作動油用オイルクーラを、オ
ペレータ室とカウンタウェィトとの間の上部旋回体に配
設することにより冷却空気の取入れを増大せしめて、上
記のエンジン,インタクーラ,オイルクーラ,ラジエー
タ等の冷却効果を向上せしめる建設機械の冷却装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却装置は、建設機械に搭載され
たエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作
動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せし
め、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却するオ
イルクーラと、上記エンジンの冷却水を冷却するラジエ
ータと、上記エンジンの過給機による給気を冷却するイ
ンタクーラとを備えた建設機械の冷却装置において、上
記建設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレータ室
を設け、上記一側部の反対側の他側部に上記油圧ポンプ
が接続された上記エンジンを縦置きに設け、上記エンジ
ン側に上記ラジエータを冷却する第1冷却ファン及び上
記第1冷却ファンを駆動する第1駆動手段を設け、上記
オペレータ室と上記建設機械の後部に設けられるカウン
タウェイトとの間に上記エンジンから分離され別置きに
した上記のオイルクーラを設け、上記オイルクーラを冷
却する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動す
る第2駆動手段を設けたことを特徴としいる。
【0018】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動される
油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の走行装
置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になっ
た上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エンジン
の冷却水を冷却するラジエータと、上記エンジンの過給
機による給気を冷却するインタクーラとを備えた建設機
械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側
の他側部に上記油圧ポンプが接続された上記エンジンを
縦置きに設け、上記エンジン側に上記ラジエータを冷却
する第1冷却ファン及び上記第1冷却ファンを駆動する
第1駆動手段を設け、上記エンジンから分離され別置き
にした上記オイルクーラを上下方向に略水平に設け、上
記オイルクーラを冷却する第2冷却ファン及び上記第2
冷却ファンを駆動する第2駆動手段を設けたことを特徴
としている。
【0019】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、建設機械に搭載されたエンジンにより駆動される
油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械の走行装
置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になっ
た上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記エンジン
の冷却水を冷却するラジエータと、上記エンジンの過給
機による給気を冷却するインタクーラとを備えた建設機
械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側
の他側部に上記油圧ポンプが接続された上記エンジンを
縦置きに設け、上記エンジン側に上記のインタクーラ,
ラジエータを冷却する第1冷却ファン及び上記第1冷却
ファンを駆動する第1駆動手段を設け、上記の一側部と
他側部との間の中央側部で上記建設機械の後部に設けら
れカウンタウェイトの前方に上記エンジンから分離され
別置きにした上記オイルクーラを略水平に設け、上記オ
イルクーラを冷却する第2冷却ファン及び第2冷却ファ
ンを駆動する第2駆動手段と上記オイルクーラとを上下
方向に略水平に設けたことを特徴としている。
【0020】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記の他側部のエンジン側に設けられる上記のラジ
エータ,第1冷却ファン,第1駆動手段を、略直立して
重合するように設けるか又は略水平に重合するように設
けたことを特徴としている。請求項5記載の本発明の建
設機械の冷却装置は、請求項3又は4記載の構成におい
て、上記のオペレータ室の後部とカウンタウェイトとの
間に上記作動油の作動油タンク及び上記エンジンの燃料
タンクとを設けたことを特徴としている。
【0021】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記オイルクーラの冷却空気を上記建設機械の機体
の前方向,側方向,後方向,下方向のうちの少なくとも
一つの方向に設けられた下部開口及び上記機体の上下方
向に略水平に配設された上記オイルクーラの上方向に設
けられた上部開口を配設し、上記の上部開口及び下部開
口のうちの一方の開口から上記冷却空気を取入れ他方の
開口へ排出されるように構成されたことを特徴としてい
る。
【0022】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記建設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレ
ータ室を設け、上記一側部の反対側の他側部に上記エン
ジンを縦置きに収納するエンジンルームを配設したこと
を特徴としている。請求項8記載の本発明の建設機械の
冷却装置は、請求項1〜3,7のいずれか1項に記載の
構成において、上記エンジンルーム内に上記のエンジン
又はエンジンルームを冷却する冷却ファンを設けたこと
を特徴としている。
【0023】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記のラジエータ,エンジンの第1冷却ファン及び
上記オイルクーラの第2冷却ファンの第1及び第2駆動
手段は上記の油圧モータ又は電動モータ又は上記エンジ
ンのいずれかにより駆動されるように構成されたことを
特徴としている。
【0024】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項9記載の構成において、上記の第1冷却
ファンに接続された上記油圧モータを上記油圧ポンプか
ら作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は上記第1冷却
ファンに接続された上記電動モータを駆動せしめる電気
回路中に、上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を
制御する制御手段を設け、上記エンジン又は上記エンジ
ンルーム内の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサ及
び上記エンジンルーム内の温度が上昇する部位の温度を
検出する高温部温度センサ,上記ラジエータの冷却水の
温度を検出する冷却水温度センサ或いは上記エンジンの
インタクーラの過給流体の温度を検出する過給流体温度
センサ,上記のラジエータ,インタクーラのうちの少な
くともいずれか一方を通過した後の冷却空気の温度を検
出する冷却空気温度センサのうちの少なくともいずれか
一つの温度センサを有し、上記温度センサと上記制御手
段とをコントローラを介して接続し、上記温度センサの
検出温度に対応した上記コントローラからの指令信号に
より上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御す
るように構成したことを特徴としている。
【0025】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項9又は10記載の構成において、上記の
第2冷却ファンに接続された上記油圧モータを上記油圧
ポンプから作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は上記
第2冷却ファンに接続された上記電動モータを駆動せし
める電気回路中に、上記の油圧モータ又は電動モータの
回転数を制御する制御手段を設け、上記オイルクーラの
作動油の温度を検出する作動油温度センサ、上記オイル
クーラを通過した後の上記冷却空気の温度を検出する冷
却空気温度センサのうちの少なくともいずれか一つの温
度センサを有し、上記温度センサと上記制御手段とをコ
ントローラを介して接続し、上記温度センサの検出温度
に対応した上記コントローラからの指令信号により上記
の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御するように
構成したことを特徴としている。
【0026】請求項12記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成にお
いて、上記冷却ファンは吸込み及び吐出しのうちの少な
くともいずれか一方の機能を有するように構成されたこ
とを特徴としている。請求項13記載の本発明の建設機
械の冷却装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
構成において、上記のインタクーラ,オイルクーラ,ラ
ジエータの上記の第1及び第2冷却ファンのうちの少な
くともいずれか一方により流入せしめられる上記冷却空
気流に対向する部位又は上記部位と別体に設けられる誘
導部材の誘導面が、上記冷却空気流を上記排出口に誘導
する上記誘導面を有するように構成されていることを特
徴としている。
【0027】請求項14記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜3,6〜9,11のいずれか1項に
記載の構成において、上記エンジンルームに配設された
エンジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排
気出口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突
出すると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設け
られる吸出管とからなるエジェクタを備え、上記エンジ
ンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を
吸出し外部に排出されるように構成されていることを特
徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示すもの
で、本発明の建設機械の冷却装置を油圧ショベルに適用
した場合を示す概略平面図、図2は図1の2A−2A線
に沿う断面を示す概略説明図、図3は図1の本発明の実
施形態の変形例を示す概略説明図、図4は図1の実施形
態のその他の変形例であり、図1の矢視Aに対応する部
分を示す概略説明図である。
【0029】又、図1,図2に示したように、上記建設
機械の前後方向の前端部の一側部1aにオペレータ室1
5を設け、一側部1aの反対側の他側部1bに油圧ポン
プ26を駆動するエンジン8を縦置きに収納するエンジ
ンルームERが配設されている。又、エンジンルームE
Rは、他の種々の油圧機器等とエンジン8とを仕切る単
なる隔壁でもよく、又エンジン8の騒音を遮断するため
のエンジン8の6面を囲繞するように設けられた、所謂
エンクロージャを構成する隔壁Wでもよい。
【0030】又、図1,図3,図4に示したように上記
実施形態ではエンジンルームERを設けた場合を示した
が、隔壁Wがなくともよく、所謂エンジンルームERが
必ずしも設けられなくともよく、必要に応じて、適宜、
隔壁Wが設けられるものであるが、本実施形態ではエン
ジンルームERを設けた場合について説明する。又、上
記エンジンルームERは、図1,図3,図4に示したよ
うに上部旋回体2の前方に設けられる前部隔壁Waと、
上部旋回体2の後方に設けられる後部隔壁Wcと、上記
の前部隔壁Wa,後部隔壁Wcの左右両端側を連結する
左方側部隔壁Wgbと右方側部隔壁Whbとにより囲繞
される周囲の下面を覆う底部隔壁Wdと、上記周囲の上
側を覆うエンジンフードEF又は図4に示したように必
要に応じて設けられるエンジンフードEFと兼用される
上部隔壁Weとにより構成されており、エンジンルーム
ER内にエンジン8,油圧ポンプ26が配設されてい
る。
【0031】又、後部隔壁Wcはカウンタウェイト27
と兼用にするようにしてもよい。又、図1に示した実施
形態では前部隔壁WaにエンジンルームER内と連通す
るようにラジエータ40が設けられ、ラジエータ40,
エンジン8,油圧ポンプ26及びエンジンルームER等
を冷却する第1冷却ファン52,第1冷却ファン52を
駆動する第1駆動手段51である油圧モータ52aが設
けられており、更にラジエータ40の前側にはインタク
ーラICが設けられている。
【0032】又、過給機102であるターボチャージャ
は、必要にに応じて設けられるものであるが、ターボチ
ャージャ102が設けられる場合には、例えば図1に示
したようにエンジン8の上部側に配設されるエアクリー
ナACは、エア配管100を介してターボチャージャ1
02に接続されており、このターボチャージャ102で
過給されたエアは、エア出口27aを通ってエア配管1
04を介してインタクーラICに接続され、このインタ
クーラICはラジエータ40と重合するように設けられ
ている。
【0033】又、図1に示したように上記の第1冷却フ
ァン52を駆動する油圧モータ52aは、エンジン8で
駆動される油圧ポンプ26に油圧管路26aを介して接
続されており、油圧モータ52aの出力軸に第1冷却フ
ァン52が装着されている。そして、図1に示したよう
に上記した上部旋回体2の他側部1bに配設されたイン
タクーラIC,ラジエータ40と分離して、別置きに配
設されたオイルクーラ50及びオイルクーラ50を冷却
する第2冷却ファン53,第2冷却ファン53を駆動す
る第2駆動手段501である油圧モータ52aが、オペ
レータ室15とカウンタウエィト27との間に上下方向
に略水平に重合するように配設されている。
【0034】そして、本実施形態の場合にはオイルクー
ラ50は、図1,図2に示したように一側部1aと他側
部1bとの間の中央側部1cで、且つ上記建設機械の後
部に設けられたカウンタウェイト27の前側の前方に設
けられている。又、図示しないが上記オイルクーラ50
は上部旋回体2の中央側部1cに限られるものではな
く、上部旋回体2の他の部位でもよく、例えば図示しな
いがオペレータ室15後方の上記カウンタウェイト27
の前側の上部旋回体2の左側後部でも、或いは中央側部
1cと一側部1aとを跨がるようにカウンタウェイト2
7の前側に配設してもよい。
【0035】又、図2に示したように第2冷却ファン5
3が冷却空気を上記油圧ショベルの前方向46a,下方
向46c,後方向46bのうちの少なくとも一つの方向
の、例えば後方向46bに設けられた冷却空気取入口4
6から取入れられるように配設され、オイルクーラ50
を冷却した後、オイルクーラ50の上方向47aに設け
られた排出口47から上部旋回体2の略上方向に排出さ
れ、冷却効率が増大するように構成されている。
【0036】そして、上記後方向46bの取入口46
は、図1,図2に示したように第2冷却ファン53に対
向するカウンタウェイト27に、上部旋回体2の前方向
46aに貫通するように設けられた冷却空気流通孔27
Kにより構成されている。又、図1に二点鎖線で示した
ようにオイルクーラ50の冷却空気の取入口46に、上
部旋回体2の前後方向に沿ってダクトDを設ければ、上
記冷却空気の流入効果が増大すると共に、第2冷却ファ
ン53の稼働騒音やオイルクーラ50を冷却する騒音
を、ダクトDと左方側部隔壁Wgbとにより抑制するこ
とができる。
【0037】そして、このダクトDは上記実施形態では
エンジンルームERの側壁と協働して構成したが、別体
に独立して上記冷却空気の流れに沿って、適宜設けても
よい。又、図2に示す本実施形態では、第2冷却ファン
53及び第2冷却ファン53を駆動する油圧モータ52
aは、図2に実線で示したように時計回転方向に傾斜せ
しめ後方向46bから第2冷却ファン53で、上記冷却
空気が矢印Yのように流れ排出口47へ円滑に上記冷却
空気が流れるように構成されている。
【0038】又、図2に示したように、後方向46bの
取入口46からの上記冷却空気に対向するコントロール
バルブ70に対向する誘導部材70aの誘導面70bが
上記冷却空気を排出口47に誘導するような曲面で構成
しておけば、より効果的な上記冷却を行なうことができ
るが、この誘導部材70aはこれに限られるものではな
く、上記冷却空気が排出口47の方向に誘導せしめられ
る形状であればよく誘導面70bを有する、図示しない
別途設けられる誘導部材でもよい。
【0039】又、上記の誘導面70bは上記冷却空気が
建設機械の前方向46aから流入する場合には、図2に
二点鎖線で示したように上記冷却空気に対向する部位、
即ち上記誘導部材と兼用されるカウンタウェイト27の
上記対向する面が上方向47aの排出口47に誘導され
るような、例えば曲面からなる誘導面27Lで形成して
もよい。
【0040】又、図2に点線で示したように上部旋回体
2の下方向46cの取入口46から取入れられた上記冷
却空気は、コントロールバルブ70の略垂直な誘導面7
0cを設けた場合には誘導面70cに誘導され、上方向
に設けられた排出口47から排出されるため、オイルク
ーラ50の冷却性能を向上することができる。従って、
オイルクーラ50の第2冷却ファン53により流入する
上記冷却空気流に対向する部位又は上記部位と別体に設
けられる上記誘導部材の誘導面が、上記冷却空気流を上
記排出口47に誘導する誘導面70b,70c,70L
等を有するように形成されていれば、上記流通路におけ
る上記冷却空気の流通抵抗が低減され上記冷却効果を増
大せしめることができる。
【0041】又、図2に示したように上部旋回体2の前
方向46aの取入口46から上記冷却空気を取入れる場
合には、図示しないが第2冷却ファン53を、図2に実
線で示した取付け状態とは逆方向に、即ち反時計回転方
向に傾斜せしめ、上記の前方向46aから第2冷却ファ
ン53で上記冷却空気が矢印Y1のように排出口47に
円滑に排出せしめ、上記冷却を行われるように構成して
もよい。
【0042】又、上記実施形態では、上部旋回体2の上
記冷却空気の取入口(下部開口)46から排出口(上部
開口)47へ流れるようにしたが、上記冷却空気が上記
と逆方向に上部開口47から下部開口46へ流れるよう
に構成してもよい。本実施形態は上記のように構成され
ているので、エンジンルームER,第1冷却ファン52
が設けられる場合には、図1に示したようにエンジン8
が作動すると、第1冷却ファン52によりエンジンルー
ムER内に冷却空気が矢印Xのように供給されインタク
ーラIC,ラジエータ40を冷却し、更に、エンジンル
ームER,エンジン8,オイルポンプ26等を冷却した
後、エンジンルームERの後方の側壁に設けられた排出
口407b又はエンジン8のエンジンフードEFの上面
に設けられた排出口407aから矢印Xのように排出さ
れる。
【0043】この時、第1冷却ファン52からの上記冷
却空気は、上記のようなオイルクーラ50を冷却せず、
ラジエータ40,エンジン8の専用又はインタクーラI
Cを含めた冷却用の冷却空気で上記のエンジンルームE
R,インタクーラIC,ラジエータ40,エンジン8,
オイルポンプ26を冷却するものであるから、上記冷却
空気量は従来の場合に比べて増大せしめることができる
と共に、、第1冷却ファン52を小型にでき、又は第1
冷却ファン52が、従来の大きさのものであれば、その
の回転数を低回転で冷却効果を得うることができるた
め、騒音の抑制を図ることができる。
【0044】更に、図1に二点鎖線で示したように必要
に応じてエンジン8と油圧ポンプ26を隔離する隔離壁
FWが配設することができるが、この場合には隔離壁F
Wと左方及び右方の側部隔壁Wgb,Whbと後部隔壁
Wcとにより、油圧ポンプ室PRが構成される。そし
て、油圧ポンプ室PRの換気はエンジンフードEFに設
けられた排出口407aや右方側部隔壁Whbに設けら
れた排出口407bから排出される。
【0045】そして、上記のように隔離壁FWが設けら
れる場合には、第1冷却ファン52によりエンジンルー
ムER内に矢印Xのように取入れられる冷却空気は、上
記と同様にインタクーラIC,ラジエータ40,エンジ
ン8,エンジンルームER等を冷却した後、隔離壁FW
の上流側のエンジンルームERの側壁に設けられる排出
口又はエンジン8のエンジンフードEFの上面に設けら
れる排出口から排出するようにすれば、上記実施形態と
同様の作用効果を奏することができる。
【0046】次に、図1に示した上記実施形態の変形例
を、図3について説明するが、上記実施形態と実質的に
同一部位には同一符号を付し、相違する部位について説
明する。上記実施形態では、図2に示したようにインタ
クーラIC,ラジエータ40,第1冷却ファン52及び
第1冷却ファン52を駆動する第1駆動手段51は、エ
ンジンルームERの前方に略直立せしめ、上部旋回体2
の前後方向に重合するように配設したものであったが、
上記変形例は、図3に示したようにエンジン8又はエン
ジンルームERの前方側に、インタクーラIC,ラジエ
ータ40,第1冷却ファン52及び第1冷却ファン52
を駆動する第1駆動手段51を上下方向に重合するよう
に配設したものである。
【0047】この変形例の場合には、図3に示したよう
に上記冷却空気がラジエータ40の下側の前方向F,左
右方向L,Rの少なくとも一つの取入口46から取入れ
られ第1冷却ファン52によりラジエータ40の上方向
のカバーECに設けられた排出口47から排出されるの
で、上記冷却空気の流通を阻害されるものがなく、イン
タクーラIC,ラジエータ40を効率よく冷却すること
ができる。
【0048】そして、第1冷却ファン52の作動により
上記の取入口46から取入れられる上記冷却空気はエン
ジンルームERの前部隔壁Waの前壁面の付近を流れ排
出口47から上方へ流れるので、冷却空気の流体流によ
り、エンジンルームERの前部隔壁Waに設けられた開
口406からエンジンルームER内の加熱された空気が
吸出され、エンジンルームER内の加熱された冷却空気
を排出せしめて、エンジンルームER,エンジン8,油
圧ポンプ26等が冷却されるものである。
【0049】又、図3に示したように上記エンジンルー
ムER内の冷却が不足する場合には、必要に応じて上記
のラジエータ40を冷却する第1冷却ファン52と同様
に構成される上記のラジエータ40用よりも小型の第1
冷却ファン52,第1駆動手段51が、上記のインタク
ーラIC,ラジエータ40用の第1冷却ファンと別途に
設けられるものであるが、これは必要がなければ省略す
ることができるものである。
【0050】そして、図3に示したエンジンルームER
内に別途に設けられる第1冷却ファン52によりエンジ
ン8,油圧ポンプ26,エンジンルームER等を冷却し
て排出口407a,407bから冷却空気を排出せしめ
られる。又、図3に示したように隔離壁FWが設けられ
る場合も、上記実施形態の隔離壁FWが設けられる場合
と同様に構成すれば、上記実施形態と同様の作用効果を
奏することができる。
【0051】又、図3に示した上記の第2冷却ファン5
3の第2駆動手段501は、図1に示したように第1冷
却ファン52の第1駆動手段51と同様に、エンジン8
に接続されている油圧ポンプ26に接続さている油圧モ
ータ52aであり、又この油圧モータ52aは、油圧ポ
ンプ26に油圧管路26aを介して接続されており、油
圧モータ52aの出力軸に第2冷却ファン53が装着さ
れている。
【0052】又、図示しないが第1及び第2冷却ファン
52,53の第1及び第2駆動手段51,501はエン
ジン8と連動するベルト,プーリによる伝達機構等を介
して作動するものでもよい。更に、図1,図3に示した
油圧配管26a等を含む油圧回路OP中には、コントロ
ーラCRにより制御される油圧モータ52aの回転数を
制御する制御手段S1が設けられており、制御手段S1
はエンジン8又はエンジンルームER内の雰囲気温度を
検出する雰囲気温度センサT1,エンジンルームER内
の局所的に温度が上昇する部位に設けられる高温部セン
サTi,ラジエータの冷却水を冷却する冷却水温度セン
サT4,過給機であるインタクーラICの過給流体の温
度を検出する過給流体温度センサT2,インタクーラI
C及びラジエータ40の少なくともいずれか一方を通過
した冷却空気の温度を検出する冷却空気温度センサT5
のうちの少なくともいずれか一つの温度センサを有し、
上記温度センサからの温度検出信号をコントローラCR
に入力して制御手段S1を作動せしめ、上記温度検出信
号に対応して第1冷却ファン52の油圧モータ52aを
稼働するように構成されており、上記エンジンルームE
R,ラジエータ40,インタクーラIC,エンジン8,
油圧ポンプ26,上記高温部位等を的確に効率よく冷却
することができる。
【0053】又、上記制御手段S1は、例えば図示しな
いが、油圧モータ52aが定容量型油圧モータの場合に
は、油圧回路OPに流量制御弁で構成したり、可変容量
型油圧モータであるアキシャルピストン型斜板式油圧モ
ータの場合には、上記斜板の角度を変え油圧モータ52
aの回転数を制御する上記斜板の可変容量機構で構成さ
れている。
【0054】又、図1に示したように第1冷却ファン5
2の第1駆動手段51は、上記の油圧モータ52aに代
えて、エンジン8により駆動される給電器SKからの給
電により作動する電動モータ52dの出力軸に第1冷却
ファン52を装着するようにしてもよい。そして、上記
の電動モータ52dの場合には、例えば図1に示したよ
うに電気回路EPに電流や電気抵抗を制御する制御手段
S2を設け、電動モータ52dへの電流量を制御するよ
うに構成され、上記の油圧モータ52aの場合と同様
に、上記の各温度センサT1,Ti,T2,T4,T5
のうちの少なくともいずれか一つの温度センサを有し、
上記温度センサが検出した温度に応じて電動モータ52
dの回転数を制御することができるので、上記油圧モー
タ52aの場合と同様の作用を奏することができる。
【0055】又、上記のエンジン8又はエンジンルーム
ER内の雰囲気温度センサT1が検出する温度は、エン
ジンルームER内の温度やエンジン8,油圧ポンプ26
等の温度であり、又エンジンルームER内の局所的に温
度が上昇する、例えばターボチャージャ102近傍,エ
ンジン排気管,マフラM,上記加熱された冷却空気が滞
留する部位等に複数個の高温部温度センサTiを設ける
ようにすれば、エンジンルームER,エンジン8,油圧
ポンプ26等を効果的に冷却することができる。
【0056】又、図1,図3に示したオイルクーラ50
を冷却する第2冷却ファン53の第2駆動手段501
は、上記の第1冷却ファン52の回転数制御と同様に、
オイルクーラ50の作動油の油温を検出する作動油温度
センサT3、オイルクーラ50を通過した後の上記冷却
空気の温度を検出する冷却空気温度センサT6等の少な
くともいずれか一つの温度センサを有し、上記温度セン
サが検出した温度検出信号をコントローラCRに入力し
て、上記の油圧回路OP又電気回路EP設けられた制御
手段S2を作動し、油圧モータ52a又は電動モータ5
2dを稼働することにより、第2冷却ファン53の回転
数を制御して、オイルクーラ50を的確に効率よく冷却
できるように構成されている。
【0057】又、上記実施形態では、上記過給機はター
ボチャージャ102を適用した場合について説明した
が、スーパーチャージャを適用した場合も上記と同様の
作用効果を奏することができる。上記の実施形態,変形
例は上記のように構成されているので、エンジンルーム
ERがエンジン8の防音のための、例えばエンジン8の
全周(例えばエンジン8の6面)を囲繞するエンクロー
ジャの場合やエンジン8の周囲を適宜隔壁で囲繞する場
合であっても、エンジンルームER内の冷却を効果的に
行なうことができる。
【0058】又、エンジンルームER内に上記のように
別途設けられるエンジン8,油圧ポンプ26,エンジン
ルームER等を冷却する上記の第1冷却ファン52の第
1駆動手段51及び上記のオイルクーラ50の冷却用の
第2冷却ファン53の第2駆動手段501に、油圧モー
タ52aや電動モータ52d等を適用した場合には、第
1及び第2冷却ファン52,53の消費馬力は増える
が、エンジンルームERやオイルクーラ50,ラジエー
タ40或いはインタクーラIC等を的確に効率よく冷却
できると共に、騒音を抑制しながら冷却することができ
る。
【0059】又、図1に示したように作動油タンク30
と油圧ポンプ26との間が近く、油圧ポンプ26の作動
油の吸入抵抗が小さくなりポンプ性能を向上することが
できる。又、エンジン8又はエンジンルームER或いは
上記別置きに配設したオイルクーラ50に比較的低温の
エアコン用のコンデンサを配設し、上記冷却機等と共に
第1又は第2冷却ファン52,53で冷却するようにし
ても上記実施形態と略同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0060】又、オイルクーラ50をエンジンルームE
R外に分離して上下方向に重合するように略水平に別置
きにしたことにより、上部旋回体2の前後方向の長さが
従来に比較して短くできるため、油圧ショベルの回転半
径が小さくなり、作業性を向上することができる。又、
図1に示した、第1冷却ファン52,その第1駆動手段
51の配設位置を現状位置に保持し、上記縦置きのエン
ジン8及び油圧ポンプ26を、図1に示した位置と前後
方向を逆方向に、エンジン8の前方が上部旋回体2の後
方に向くように配設しても、上記実施形態と略同様の作
用効果を奏することができる。
【0061】又、上記実施形態では上記冷却ファンは吸
込み型を使用して説明したが、これに限られるものでは
なく、上記冷却ファンは吸込み及び吐出しのうちの少な
くともいずれか一方の機能を有するものでもよく、即
ち、吸い込み及び吐き出し兼用の冷却ファン、又は吸い
込みファン及び吐き出しファンの2台の冷却ファンを設
けるようにしてもよい。
【0062】又、上記冷却ファンは設計仕様に応じて任
意に設定することができると共に、上記冷却ファンの吸
込み及び吐出しの両方の機能を有する場合は、上記冷却
ファンを吸込み方向又は吐出し方向に適宜交互に回転せ
しめて、上記のインタクーラIC,オイルクーラ50,
ラジエータ40のコアの目詰まりや上記冷却流通路の汚
れを自動的に清掃せしめて、上記冷却効率を向上するこ
とができる。
【0063】又、上記実施形態では、過給機としてのイ
ンタクーラICは空冷インタクーラICを使用したが、
水冷インタクーラICを適用することができ、この場合
には空冷インタクーラICに代えて水冷インタクーラ用
ラジエータICを設ければ、上記と略同様の作用効果を
奏することができる。即ち、図示しないエンジン8の水
ポンプに接続された水冷インタクーラ用ラジエータIC
により冷却水を冷却し、この冷却水を図示しないインタ
クーラコアに流しターボチャージャ102からの過給空
気を冷却せしめてエンジン8のインテークマニホールド
に供給せしめて、エンジン8の出力等の性能を向上する
きことができる。
【0064】又、エンジン8は、図1,図3に示したよ
うに必要に応じて設けられる過給機であるターボチャー
ジャ102が接続されており、ターボチャージャ102
で過給されたエアは、ターボチャージャ102のエア出
口27aを通って配管104を介してインタクーラIC
に供給され冷却された過給流体が、エンジン8の吸気管
の供給口27bから供給される構成になっている。
【0065】このインタクーラIC,第1冷却ファン5
2は、エンジン8の前方に限られるものではなく、エン
ジン8の後方やエンジン8の上方の位置に設けてもよ
い。
【0066】更に、上記に加えて、図4に示した本実施
形態のその他の変形例のように、エンジン8の排気系に
おいて、エンジン8の排気管8aにマフラMを配設し、
このマフラMの出口部が配設された上記のエンジンルー
ムERの上部隔壁We(又はエンジンフードEF)の一
部に、外部に排出されるエンジン排気圧を用いてエンジ
ンルームER内の加熱空気を吸出し外部に排出せしめ
る、後述する外管と内管とからなるエジェクタEJを設
ければ、エンジンルームER,エンジン8等を、更に効
果的に冷却し上記冷却効率を向上することもできる。
【0067】そして、上記のエジェクタEJは、マフラ
Mから突出する内管としてのマフラMから延設される排
気管8aの排気出口端部M1と、この排気出口端部M1
の周囲に間隔を存してエンジンルームERから排気出口
端部M1より長く突出された外管としての吸出管M2
と、上記の排気出口端部M1と吸出管M2との間に形成
され、エンジンルームER内の空気を吸出する間隙M3
とにより構成されている。
【0068】又、上記のエジェクタEJはエンジンルー
ムER内の風路EYを介し反対側の位置するエンジンル
ームERの底部隔壁Wdに、必要に応じてスリット状の
多数の吸気口R1を設けて、上記エンジンルームER内
の換気を促進すれば、上記冷却効率を向上することがで
きる。上記の吸気口R1は、エンジンルームER外部へ
のエンジン騒音の漏洩を抑制する騒音抑制手段NSとし
てのルーバRをそれぞれ具備しており、これらのルーバ
Rは各吸気口R1より切起こして形成されている。
【0069】更に、騒音抑制手段NSは、図示しない
が、例えばボックス形状に形成された吸気口R1にて消
音効果を持たせ、吸気口R1からエンジンルームERの
外部に漏出するエンジン騒音及び吸気音を抑制するよう
にしてもよい。又、エンジン8に配設された排気管8a
の排気出口端部M1から噴出するエンジン排気流の周囲
に負圧が生じ吸出間隙M3が負圧となるので、この負圧
によるポンプ作用により、上記エンジンルームER内の
空気を熱とともに吸出して機外に強制的に排出すること
ができる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載さ
れたエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の
作動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せ
しめ、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却する
オイルクーラと、上記エンジンの冷却水を冷却するラジ
エータと、上記エンジンの過給機による給気を冷却する
インタクーラとを備えた建設機械の冷却装置において、
上記建設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレータ
室を設け、上記一側部の反対側の他側部に上記油圧ポン
プが接続された上記エンジンを縦置きに設け、上記エン
ジン側に上記ラジエータを冷却する第1冷却ファン及び
上記第1冷却ファンを駆動する第1駆動手段を設け、上
記オペレータ室と上記建設機械の後部に設けられるカウ
ンタウェイトとの間に上記エンジンから分離され別置き
にした上記のオイルクーラを設け、上記オイルクーラを
冷却する第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動
する第2駆動手段を設けたので、上記エンジンと分離し
て別置きにした上記のオイルクーラ,第2冷却ファンが
配設されるため、上記オイルクーラを冷却する上記冷却
空気の下流側には上記流体通路を阻害する、例えばエン
ジンなどの被冷却部位がなく、上記冷却空気を極めて円
滑に流すことができ、フレッシュエアを効率よく取入れ
ることができ、上記オイルクーラの冷却効果を向上させ
ることができる。
【0071】従って、上記オイルクーラの上記冷却効率
を向上させることができるため、上記オイルクーラのコ
ア前面の放熱面積を小さくでき、上記第2冷却ファンの
回転数を低減することができ、騒音を低減することがで
きる。又、上記オイルクーラを分離することによって上
記建設機械の前後方向の長さが短縮され上記建設機械の
回転半径等を小さくなり、その行動性能を向上させるこ
とができる。
【0072】又、上記ラジエータが上記エンジンの近傍
にあり配管し易く、又上記オイルクーラが上記油圧ポン
プの近傍にあり配管し易く、且つそれらのメンテナンス
を向上させることができる。請求項2記載の本発明の建
設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載されたエン
ジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作動油を
上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰
還してくる高温になった上記作動油を冷却するオイルク
ーラと、上記エンジンの冷却水を冷却するラジエータ
と、上記エンジンの過給機による給気を冷却するインタ
クーラとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建
設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレータ室を設
け、上記一側部の反対側の他側部に上記油圧ポンプが接
続された上記エンジンを縦置きに設け、上記エンジン側
に上記ラジエータを冷却する第1冷却ファン及び上記第
1冷却ファンを駆動する第1駆動手段を設け、上記エン
ジンから分離され別置きにした上記オイルクーラを上下
方向に略水平にに設け、上記オイルクーラを冷却する第
2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する第2駆
動手段を設けたので、上記建設機械の上下方向に対して
略水平に配設されたオイルクーラの下方外側からフレッ
シュエアを容易に取入れ上記オイルクーラの上方に排出
することができ、上記オイルクーラの冷却効果を向上さ
せることができる。
【0073】又、上記ラジエータが上記エンジンの近傍
にあり配管し易く、又上記オイルクーラが上記油圧ポン
プの近傍にあり配管し易く、且つそれらのメンテナンス
を向上させることができる。請求項3記載の本発明の建
設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載されたエン
ジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作動油を
上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰
還してくる高温になった上記作動油を冷却するオイルク
ーラと、上記エンジンの冷却水を冷却するラジエータ
と、上記エンジンの過給機による給気を冷却するインタ
クーラとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建
設機械の前後方向の前端部の一側部にオペレータ室を設
け、上記一側部の反対側の他側部に上記油圧ポンプが接
続された上記エンジンを縦置きに設け、上記エンジン側
に上記のインタクーラ,ラジエータを冷却する第1冷却
ファン及び上記第1冷却ファンを駆動する第1駆動手段
を設け、上記の一側部と他側部との間の中央部で上記建
設機械の後部に設けられカウンタウェイトの前方に上記
エンジンから分離され別置きにした上記オイルクーラを
略水平に設け、上記オイルクーラを冷却する第2冷却フ
ァン及び第2冷却ファンを駆動する第2駆動手段と上記
オイルクーラとを上下方向に略水平に設けたので、上記
中央側部に設けられた上記オイルクーラの前方,後方,
下方から外気のフレッシュエアを取入れることができ、
上記冷却効率を向上させることができる。
【0074】又、上記ラジエータが上記エンジンの近傍
にあり配管し易く、又上記オイルクーラが上記油圧ポン
プの近傍にあり配管し易く、且つそれらのメンテナンス
を向上させることができる。請求項4記載の本発明の建
設機械の冷却装置によれば、請求項1〜3のいずれかに
記載の構成において、上記の他側部のエンジン側に設け
られる上記のラジエータ,第1冷却ファン,第1駆動手
段を、略直立して重合するように設けるか又は略水平に
重合するように設けているので、請求項1〜3のいずれ
か1項の効果に加え、上記第1冷却ファンの冷却空気に
より上記ラジエータが効率よく冷却され、その冷却空気
により上記のエンジン,油圧ポンプの冷却を増進するこ
とができる。
【0075】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項3又は4記載の構成において、上記
のオペレータ室の後部とカウンタウェイトとの間に上記
作動油の作動油タンク及び上記エンジンの燃料タンクと
を設けたので、請求項4の効果に加え、上記のオペレー
タ室の後部とカウンタウェイトとの間に配設された上記
の作動油タンク及び燃料タンクが、上記オイルクーラの
冷却空気の流通路の一部を構成するため、上記冷却効果
を向上せしめることができると共に、上記オイルクーラ
の周囲が上記カウンタウェイトと上記の作動油タンク又
は燃料タンクとにより囲繞され、第2冷却ファンによる
騒音の機体外部への放出を防ぐ防音効果を向上させるこ
とができる。
【0076】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の構成にお
いて、上記オイルクーラの冷却空気を上記建設機械の機
体の前方向,側方向,後方向,下方向のうちの少なくと
も一つの方向に設けられた下部開口(取入口)及び上記
機体の上下方向に略水平に配設された上記オイルクーラ
の上方向に設けられた上部開口(排出口)を配設し、上
記の上部開口及び下部開口のうちの一方の開口から上記
冷却空気を取入れ他方の開口へ排出されるように構成さ
れているので、請求項1〜5のいずれかの効果に加え、
上記冷却空気の取入れ方向及び排出方向を決定する設計
仕様に自由度があり、上記の冷却性能,騒音対策を考慮
しながら決定し、上記冷却空気を上記取入口よりフレッ
シュエアを取入れ上記排出口から効率よく流すことがで
きるため、上記オイルクーラのコア前面の放熱面積を小
さくでき、上記第1,第2冷却ファンの回転数を低減す
ることができ、騒音を低減することができる。
【0077】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3,6のいずれかに記載の構成
において、上記建設機械の前後方向の前端部の一側部に
オペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側部に上
記エンジンを縦置きに収納するエンジンルームを配設し
たので、請求項1〜3,6のいずれかの効果に加え、上
記のエンジンがエンジンルームに収納されているため、
上記エンジンの騒音をできるだけ遮断することができ、
且つ上記の作動油タンク又は燃料タンクと上記エンジン
ルームとにより、上下方向に略水平に重合するように配
設された上記オイルクーラの上記冷却空気の流通路を構
成するため、上記オイルクーラの冷却効率を向上させる
ことができる。
【0078】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3,7のいずれかに記載の構成
において、上記エンジンルーム内に上記のエンジン又は
エンジンルームを冷却する第1冷却ファンを設けたの
で、請求項1〜3,7のいずれかの効果に加え、全体と
してコンパクトにでき、コストが安価で、且つ油圧ショ
ベルの回転半径等を小さくできるので、その行動範囲を
拡大できる等の利点がある。
【0079】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜8のいずれかに記載の構成にお
いて、上記のラジエータ,エンジンの第1冷却ファン及
び上記オイルクーラの第2冷却ファンの第1及び第2駆
動手段は上記の油圧モータ又は電動モータ又は上記エン
ジンのいずれかにより駆動されるように構成されている
ので、請求項1〜8のいずれかの効果に加え、設計時の
自由度があり、設計仕様に応じて冷却効率のよい上記駆
動手段とすることができる。
【0080】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項9記載の構成において、上記の第
1冷却ファンに接続された上記油圧モータを上記油圧ポ
ンプから作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は上記第
1冷却ファンに接続された上記電動モータを駆動せしめ
る電気回路中に、上記の油圧モータ又は電動モータの回
転数を制御する制御手段を設け、上記エンジン又は上記
エンジンルーム内の雰囲気温度を検出する雰囲気温度セ
ンサ及び上記エンジンルーム内の温度が上昇する部位の
温度を検出する高温部温度センサ,上記ラジエータの冷
却水の温度を検出する冷却水温度センサ或いは上記エン
ジンのインタクーラの過給流体の温度を検出する過給流
体温度センサ,上記のラジエータ,インタクーラのうち
の少なくともいずれか一方を通過した後の冷却空気の温
度を検出する冷却空気温度センサのうちの少なくともい
ずれか一つの温度センサを有し、上記温度センサと上記
制御手段とをコントローラを介して接続し、上記温度セ
ンサの検出温度に対応した上記コントローラからの指令
信号により上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を
制御するように構成したので、請求項9記載の効果に加
え、上記温度センサにより検出された温度に応じて上記
の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御し、上記第
1冷却ファンにより上記のインタクーラ,ラジエータ,
エンジンルーム,エンジン,油圧ポンプ等を的確に効果
的に冷却することができる。
【0081】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項9又は10記載の構成において、
上記の第2冷却ファンに接続された上記油圧モータを上
記油圧ポンプから作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又
は上記第2冷却ファンに接続された上記電動モータを駆
動せしめる電気回路中に、上記の油圧モータ又は電動モ
ータの回転数を制御する制御手段を設け、上記オイルク
ーラの作動油の温度を検出する作動油温度センサ、上記
オイルクーラを通過した後の上記冷却空気の温度を検出
する冷却空気温度センサのうちの少なくともいずれか一
つの温度センサを有し、上記温度センサと上記制御手段
とをコントローラを介して接続し、上記温度センサの検
出温度に対応した上記コントローラからの指令信号によ
り上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御する
ように構成したので、請求項9又は10記載の効果に加
え、上記温度センサにより検出された温度に応じて上記
の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御し、上記第
2冷却ファンにより上記オイルクーラを的確に効果的に
冷却することができる。
【0082】請求項12記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に
おいて、上記冷却ファンは吸込み及び吐出しのうちの少
なくともいずれか一方の機能を有するように構成されて
いるので、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、上記
冷却ファンは設計仕様に応じて任意に設定することがで
きると共に、上記冷却ファンの吸込み及び吐出しの両方
の機能を有する場合は、上記冷却ファンを吸込み方向又
は吐出し方向に適宜交互に回転せしめて、上記のインタ
クーラ,オイルクーラ,ラジエータのコアの目詰まりや
上記冷却流通路の汚れを自動的に清掃せしめて、上記冷
却効率を向上させることができる。
【0083】請求項13記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に
おいて、上記のインタクーラ,オイルクーラ,ラジエー
タの上記の第1及び第2冷却ファンのうちの少なくとも
いずれか一方により流入せしめられる上記冷却空気流に
対向する部位又は上記部位と別体に設けられる誘導部材
の誘導面が、上記冷却空気流を上記排出口に誘導する上
記誘導面を有するように構成されているので、請求項1
〜3のいずれかの効果に加え、上記冷却空気の流通路の
上記冷却空気の流通抵抗が低減され上記冷却効果を増大
せしめることができる。
【0084】請求項14記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜3,6,〜9,11のいずれ
かに記載の構成において、上記エンジンルームに配設さ
れたエンジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上
記排気出口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長
く突出すると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に
設けられる吸出管とからなるエジェクタを備え、上記エ
ンジンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空
気を吸出し外部に排出されるように構成されているの
で、請求項1〜3,6〜9,11のいずれかの効果に加
え、上記のエンジンルーム内の各部を効果的に冷却する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の建
設機械の冷却装置を油圧ショベルに適用した場合を示す
概略平面図である。
【図2】図1の2A─2A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図3】図1の本実施形態の変形例を示す概略説明図で
ある。
【図4】図1の本実施形態のその他の変形例であり、図
1のA矢視に対応する部分を示す概略説明図である。
【図5】従来例の油圧ショベルを示す概略全体斜視図で
ある。
【図6】図5の平面視を示す概略平面図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 下部走行体 6 作業装置 8 エンジン 12 旋回装置 15 オペレータ室 16 カーボディ 18 トラックローラフレーム 20 走行装置 22 バケット 24 ブーム 26 油圧ポンプ 26a 油圧配管 30 作動油タンク 31 燃料タンク 33 ストレージボックス 40 ラジエータ 46 冷却空気の取入口 47 冷却空気の排出口 50 オイルクーラ 51 第1駆動手段 501 第2駆動手段 52 第1冷却ファン 52a 油圧モータ 52d 電動モータ 53 第2冷却ファン 102 過給機(ターボチャージャ) AC エアクリーナ CR コントローラ EC カバー EF エンジンフード EJ エジェクタ EP 電気回路 ER エンジンルーム FW 隔離壁 IC インタクーラ M マフラ M1 排気出口端部 M2 吸出管 M3 吸出間隙 NS 騒音抑制手段 OP 油圧回路 R ルーバ R1 吸気口 S1 制御手段 S2 制御手段 SK 給電器 W 隔壁 Wa 前部隔壁 Wgb 左方側部隔壁 Whb 右方側部隔壁 Wc 後部隔壁 Wd 底部隔壁 We 上部隔壁

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、上記エンジ
    ンの過給機による給気を冷却するインタクーラとを備え
    た建設機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方
    向の前端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部
    の反対側の他側部に上記油圧ポンプが接続された上記エ
    ンジンを縦置きに設け、上記エンジン側に上記ラジエー
    タを冷却する第1冷却ファン及び上記第1冷却ファンを
    駆動する第1駆動手段を設け、上記オペレータ室と上記
    建設機械の後部に設けられるカウンタウェイトとの間に
    上記エンジンから分離され別置きにした上記のオイルク
    ーラを設け、上記オイルクーラを冷却する第2冷却ファ
    ン及び上記第2冷却ファンを駆動する第2駆動手段を設
    けたことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、上記エンジ
    ンの過給機による給気を冷却するインタクーラとを備え
    た建設機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方
    向の前端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部
    の反対側の他側部に上記油圧ポンプが接続された上記エ
    ンジンを縦置きに設け、上記エンジン側に上記ラジエー
    タを冷却する第1冷却ファン及び上記第1冷却ファンを
    駆動する第1駆動手段を設け、上記エンジンから分離さ
    れ別置きにした上記オイルクーラを上下方向に略水平に
    設け、上記オイルクーラを冷却する第2冷却ファン及び
    上記第2冷却ファンを駆動する第2駆動手段を設けたこ
    とを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  3. 【請求項3】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと、上記
    エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、上記エンジ
    ンの過給機による給気を冷却するインタクーラとを備え
    た建設機械の冷却装置において、上記建設機械の前後方
    向の前端部の一側部にオペレータ室を設け、上記一側部
    の反対側の他側部に上記油圧ポンプが接続された上記エ
    ンジンを縦置きに設け、上記エンジン側に上記のインタ
    クーラ,ラジエータを冷却する第1冷却ファン及び上記
    第1冷却ファンを駆動する第1駆動手段を設け、上記の
    一側部と他側部との間の中央側部で上記建設機械の後部
    に設けられカウンタウェイトの前方に上記エンジンから
    分離され別置きにした上記オイルクーラを略水平に設
    け、上記オイルクーラを冷却する第2冷却ファン及び第
    2冷却ファンを駆動する第2駆動手段と上記オイルクー
    ラとを上下方向に略水平に設けたことを特徴とする、建
    設機械の冷却装置。
  4. 【請求項4】 上記の他側部のエンジン側に設けられる
    上記のラジエータ,第1冷却ファン,第1駆動手段を、
    略直立して重合するように設けるか又は略水平に重合す
    るように設けたことを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の建設機械の冷却装置。
  5. 【請求項5】 上記のオペレータ室の後部とカウンタウ
    ェイトとの間に上記作動油の作動油タンク及び上記エン
    ジンの燃料タンクとを設けたことを特徴とする、請求項
    3又は4記載の建設機械の冷却装置。
  6. 【請求項6】 上記オイルクーラの冷却空気を上記建設
    機械の機体の前方向,側方向,後方向,下方向のうちの
    少なくとも一つの方向に設けられた下部開口及び上記機
    体の上下方向に略水平に配設された上記オイルクーラの
    上方向に設けられた上部開口を配設し、上記の上部開口
    及び下部開口のうちの一方の開口から上記冷却空気を取
    入れ他方の開口へ排出されるように構成されたことを特
    徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の建設機
    械の冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記建設機械の前後方向の前端部の一側
    部にオペレータ室を設け、上記一側部の反対側の他側部
    に上記エンジンを縦置きに収納するエンジンルームを配
    設したことを特徴とする、請求項1〜3,6のいずれか
    1項に記載の建設機械の冷却装置。
  8. 【請求項8】 上記エンジンルーム内に上記のエンジン
    又はエンジンルームを冷却する冷却ファンを設けたこと
    を特徴とする、請求項1〜3,7のいずれか1項に記載
    の建設機械の冷却装置。
  9. 【請求項9】 上記のラジエータ,エンジンの第1冷却
    ファン及び上記オイルクーラの第2冷却ファンの第1及
    び第2駆動手段は上記の油圧モータ又は電動モータ又は
    上記エンジンのいずれかにより駆動されるように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の建設機械の冷却装置。
  10. 【請求項10】 上記の第1冷却ファンに接続された上
    記油圧モータを上記油圧ポンプから作動油圧で駆動せし
    める油圧回路中又は上記第1冷却ファンに接続された上
    記電動モータを駆動せしめる電気回路中に、上記の油圧
    モータ又は電動モータの回転数を制御する制御手段を設
    け、上記エンジン又は上記エンジンルーム内の雰囲気温
    度を検出する雰囲気温度センサ及び上記エンジンルーム
    内の温度が上昇する部位の温度を検出する高温部温度セ
    ンサ,上記ラジエータの冷却水の温度を検出する冷却水
    温度センサ或いは上記エンジンのインタクーラの過給流
    体の温度を検出する過給流体温度センサ,上記のラジエ
    ータ,インタクーラのうちの少なくともいずれか一方を
    通過した後の冷却空気の温度を検出する冷却空気温度セ
    ンサのうちの少なくともいずれか一つの温度センサを有
    し、上記温度センサと上記制御手段とをコントローラを
    介して接続し、上記温度センサの検出温度に対応した上
    記コントローラからの指令信号により上記の油圧モータ
    又は電動モータの回転数を制御するように構成したこと
    を特徴とする、請求項9記載の建設機械の冷却装置。
  11. 【請求項11】 上記の第2冷却ファンに接続された上
    記油圧モータを上記油圧ポンプから作動油圧で駆動せし
    める油圧回路中又は上記第2冷却ファンに接続された上
    記電動モータを駆動せしめる電気回路中に、上記の油圧
    モータ又は電動モータの回転数を制御する制御手段を設
    け、上記オイルクーラの作動油の温度を検出する作動油
    温度センサ、上記オイルクーラを通過した後の上記冷却
    空気の温度を検出する冷却空気温度センサのうちの少な
    くともいずれか一つの温度センサを有し、上記温度セン
    サと上記制御手段とをコントローラを介して接続し、上
    記温度センサの検出温度に対応した上記コントローラか
    らの指令信号により上記の油圧モータ又は電動モータの
    回転数を制御するように構成したことを特徴とする、請
    求項9又は10記載の建設機械の冷却装置。
  12. 【請求項12】 上記冷却ファンは吸込み及び吐出しの
    うちの少なくともいずれか一方の機能を有するように構
    成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の建設機械の冷却装置。
  13. 【請求項13】 上記のインタクーラ,オイルクーラ,
    ラジエータの上記の第1及び第2冷却ファンのうちの少
    なくともいずれか一方により流入せしめられる上記冷却
    空気流に対向する部位又は上記部位と別体に設けられる
    誘導部材の誘導面が、上記冷却空気流を上記排出口に誘
    導する上記誘導面を有するように構成されていることを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設
    機械の冷却装置。
  14. 【請求項14】 上記エンジンルームに配設されたエン
    ジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出
    口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突出す
    ると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設けられ
    る吸出管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの
    排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸出
    し外部に排出されるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1〜3,6〜9,11のいずれか1項に記
    載の建設機械の冷却装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004116097A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Komatsu Ltd 建設機械
JP2013060845A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却装置
CN114179606A (zh) * 2021-12-15 2022-03-15 航天科工微电子系统研究院有限公司 一种动力单元冷却系统及控制方法

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JP2013060845A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却装置
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