JP2000120106A - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却装置

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JP2000120106A
JP2000120106A JP10295853A JP29585398A JP2000120106A JP 2000120106 A JP2000120106 A JP 2000120106A JP 10295853 A JP10295853 A JP 10295853A JP 29585398 A JP29585398 A JP 29585398A JP 2000120106 A JP2000120106 A JP 2000120106A
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JP
Japan
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cooling
engine
construction machine
radiator
tank
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JP10295853A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Izumi
秀之 泉
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 建設機械の冷却装置に関し、エンジン系と油
圧系とを相互に効果的に冷却を行うことにより、油圧機
器の信頼性の向上を図ると共に、冷却機,冷却ファン,
エンジンの冷却性能の向上と騒音の低減を図る。 【解決手段】 エンジン8の前方に配設されたラジエー
タ40と、ラジェータ40を冷却する第1冷却ファン5
2と、オペレータ室15の後部に配設された作動油タン
ク30と、燃料タンク31と、他側部1bに配設され上
記燃料タンクとラジエータ40又は第1冷却ファン52
との間に設けられ上記作動油タンクと略横列するように
間隔を存して配設されたオイルクーラ50と、オイルク
ーラ50を冷却する第2冷却ファン53と、ラジエータ
40,第1冷却ファン52,エンジン8のうちの少なく
ともエンジン8を囲繞する隔壁とによりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,セ
ルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや,履帯式ロ
ーダ等の建設機械,農業機械等(以下、単に建設機械と
称す)の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル,セルフローダ,ブルドー
ザ,ホィールローダや,履帯式ローダ等の建設機械は、
周知のように山間部のダム,トンネル,河川,道路等の
岩石の掘削やビル,建築物の取りこわし等に使用され、
炎天下の非常に大気温度が高く、又上記作業現場の足場
や地表面の悪い過酷な条件の中で、上記建設機械にとっ
ては最大能力限界の出力でオーバロードにならないよう
に、しかも連続的な稼働が強いられていることが多い。
【0003】上記建設機械を、例えば油圧ショベルにつ
いて説明する。上記油圧ショベル基本構造は、図4,図
5に示したように上部車体は旋回可能に形成された上部
旋回体2,上部旋回体2の下側に設けられる下部走行体
4,種々の作業を行う作業装置6の3つの部分で構成さ
れ、上部旋回体2はエンジン8,図示しない油圧装置,
旋回装置12,オペレータ室15などから構成されてお
り、上部旋回体2の外周を覆う側部カバー2sc,エン
ジンフード11等から構成されている。
【0004】又、下部走行体4はカーボディ16,トラ
ックローラフレーム18,走行装置20及びその他の、
図示しない足廻り装置から構成され、更に作業装置6は
バケット22を支持するブーム24,アーム25と、こ
れを作動させる各種の油圧シリンダ,リンクロッドから
構成され、且つ上記の旋回装置12,走行装置20等か
ら構成されている。
【0005】又、上記建設機械の後部に設けられるカウ
ンタウェイト27と上記オペレータ室15との間に、上
記のエンジン8が横置きに配設され、このエンジン8の
前方からオイルクーラ50,ラジエータ40,冷却ファ
ン52の順に接続されている。又、図4,図5に示した
ように、オイルクーラ50の上記建設機械の前側より、
図示しないモータを回しトラック28に伝達し、又旋回
装置12においては、図示しない旋回モータを回し、旋
回ギアに伝達し、更に作業装置6においては各種の油圧
シリンダ等に伝達して上記油圧ショベルの作業を行って
いる。
【0006】そして、図4,図5に示したように上記の
油圧ポンプ26からブーム24,アーム25,走行装置
20,旋回装置12等の作業装置6に供給される作動油
の流れを制御するコントロールバルブ70と、このコン
トロールバルブ70と作業装置6とを連絡する配管7
3,74と、エンジン8に燃料を供給する燃料タンク3
1と、油圧ポンプ26に吸込まれる上記作動油を貯蔵す
る作動油タンク30と、この作動油タンク30と油圧ポ
ンプ26とを接続する供給配管76及び油圧ポンプ26
とコントロールバルブ70とを接続するデリバリホース
78と、コントロールバルブ70とオイルクーラ50と
を接続するオイルクーラ配管75と、オイルクーラ50
と作動油タンク30とを接続する長いオイルクーラ配管
77とを有している。
【0007】又、ラジエータ40又はオイルクーラ50
の建設機械の前後方向におけるそれぞれの側部に設けら
れた隔壁板W1,W2が設けられている。又、エンジン
8と油圧ポンプ26との間に設けられる後部隔壁Wcの
上記前後方向の前側の側部と上記隔壁板W1とを橋架す
るように接続された前方側部隔壁Wfbが設けられ、上
記前後方向の後側の側部と上記隔壁板W2とを橋架する
ように接続された後方側部隔壁Wrbが設けられてお
り、本実施形態では後方側部隔壁Wrbはカウンタウェ
イト27の前面が兼用さている。
【0008】そして、エンジンルームERは、図5に示
したようにラジエータ40と隔壁板W1,W2と後部隔
壁Wcと前方側部隔壁Wfbと後方側部隔壁Wrfとか
ら構成されている。又、上記のように、エンジン8で駆
動される油圧ポンプ26により吐出される、例えば約5
0〜140kg/cm2 に高圧化された作動油は、コン
トロールバルブ70で制御され上記各装置に伝達されて
低圧油となり、再度コントロールバルブ70を経由して
作動油タンク30に戻り、再び油圧ポンプ26により循
環されるようになっている。
【0009】又、上記建設機械においては、自走能力を
有するが走行性能を高めるため、走行中の負荷条件の変
化により吐出圧が変化しても、常にエンジンの全馬力を
油圧馬力に変換できるようになっているものである。従
って、上記のように建設機械は稼働中においては、上記
建設機械がオーバロードにならない限界領域で連続的に
一日中稼働することが多い。
【0010】そのため、上記作動油が油圧ポンプ26か
ら吐出し、上記作業を行い、上記オイルクーラ50側に
戻る頃には、その温度が最大約90〜100℃に上昇す
るため、このまま使用し続けると、高温により作動油の
成分が破壊され作動油の劣化が生じ、又油圧機器のシー
ルが破壊され、油圧機器が破損する等の恐れがある。一
方、ラジエータ40の冷却空気は、図4,図5に矢印で
示したように第1冷却ファン52により、エンジンフー
ド11の車幅方向の左方上面に設けられた冷却空気取入
口46hから下方に向かってエンジンルームERに吸引
され、ラジエータ40,エンジン8を冷却した後、再度
上方に向かいエンジンフード11の右方上面に設けられ
た冷却空気出口46kからエンジンルームER外の、右
方上方へ排出されるように構成されている。
【0011】そこで、上記のように作業を行い、帰還し
てきた作動油を、図5に示したようにエンジン8の冷却
水用ラジエータ40の前面に重合するように配設された
作動油用オイルクーラ50で冷却せしめて作動油タンク
30に戻し、再び上記経路を循環するようになってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記作
動油用オイルクーラ(以下、オイルクーラと称す)50
は、エンジン8の冷却水用ラジエータ(以下、ラジエー
タと称す)40の前面にラジエータ40の冷却ファン5
2に対して直列的に重合するように配設されており、冷
却空気取入口46hから冷却ファン52により吸引され
た冷却空気はオイルクーラ50,ラジエータ40,エン
ジン8,油圧ポンプ26等を冷却した後、冷却空気出口
46kから排出されるように構成されている。
【0013】このため、オイルクーラ50を通過し、高
温の作動油を冷却したことで、かなり高温になった冷却
空気が、再度ラジエータ40を冷却するためエンジン8
を冷却してきた高温のエンジン冷却水に対する冷却能力
は低減されている。又、ラジエータ40の冷却空気は、
図4,図5に矢印で示したように一つの冷却ファン52
により、エンジンフード11の車幅方向の左方上面に設
けられた冷却空気取入口46hから下方に向かってエン
ジンルームERに吸引され、ラジエータ40,エンジン
8を冷却した後、再度上方に向かい右方上面に設けられ
た冷却空気出口46kからエンジンルームER外に、右
方上方へ排出されるので、上記の油圧ポンプ26はエン
ジンルームERの外側にあり、上記の冷却ファン52か
らの冷却空気の冷却作用をうけることができず、自然冷
却に依存しており上記高温になる作動油の冷却が十分行
なわれているとは言いがたい。
【0014】このため、オイルクーラ50の表面積を拡
大して冷却能力を向上しようとすると、このオイルクー
ラ50がラジエータ40を直接通風する冷却有効面積が
ますます減少してしまい、上記のようにエンジン冷却能
力がますます低減することになる。又、作動油はある程
度高温になってもよいが、例えば油圧ショベルの油圧作
業は室外の炎天下でも作業を行なわなければならず、炎
天下での悪条件の場合において、オイルクーラ50の冷
却効率が悪いと、上記作動油が異常高温となってしま
い、上記作動油が劣化して作動油の耐磨耗性等が破壊さ
れ、上記油圧機器内のシール等のゴム製品が破壊される
ので、油圧ポンプや油圧モータの油漏れ,異常磨耗の発
生により油圧ポンプや油圧モータ等の油圧機器の破損の
恐れがある。
【0015】又、上記作動油成分が破壊されスラッジ
(不要な沈殿物)が生じて、バルブがつまる原因となり
作動不良を起こす恐れがある。又、図5に示したレイア
ウトでは上記冷却ファン52がオペレータ室15の直ぐ
後方にあり、又オイルクーラ50とラジエータ40とが
重合し流通抵抗が増大するので、同一の冷却ファン52
では、回転を増大し風量を増加しなければならず、した
がって、オペレータ室15及び上記建設機械全体として
の騒音が増大する。
【0016】本発明は、これらの課題に鑑み創案された
もので、エンジン系と油圧系とを相互に効果的に冷却を
行なうことにより、油圧機器の信頼性の向上を図るよう
にすると共に、上記両タンクを効果的に冷却する建設機
械の冷却装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却装置は、建設機械に搭載され
たエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作
動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せし
め、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却するオ
イルクーラと上記エンジンの冷却水を冷却するラジエー
タとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設機
械の前後方向の前端部の一側部に配設されたオペレータ
室と、上記建設機械の後部に設けられたカウンタウェイ
トと上記オペレータ室との間に横置きに配設され上記油
圧ポンプが接続されたエンジンと、上記エンジンの前方
に配設された上記ラジエータと、上記ラジェータを冷却
する第1冷却ファンと、上記第1冷却ファンを駆動する
駆動手段と、上記のエンジンとオペレータ室との間で上
記オペレータ室の後部に配設された燃料タンク及び作動
油タンクのうちのいずれか一方のタンクと、上記一側部
の反対側の他側部に配設された上記の燃料タンク及び作
動油タンクのうちの他方のタンクと、上記の他側部に配
設され上記他方のタンクと上記のラジエータ又は第1冷
却ファンとの間に設けられ上記一方のタンクと略横列す
るように間隔を存して配設された上記オイルクーラと、
上記オイルクーラを冷却するための第2駆動手段を有す
る第2冷却ファンと、上記のラジエータ,第1冷却ファ
ン,エンジンのうちの少なくとも上記エンジンを囲繞す
る隔壁とにより構成されるエンジンルームとを備えたこ
とを特徴としている。
【0018】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1記載の構成において、上記エンジンルー
ムは上記のエンジンと油圧ポンプとの間に設けられる後
部隔壁と、上記ラジエータの建設機械の前方向における
側部と上記後部隔壁の上記前方向の側部とを接続する前
方側部隔壁と、上記ラジエータの建設機械の後方向にお
ける側部と上記後部隔壁の上記後方向の側部とを接続す
る後方側部隔壁とにより構成されていることを特徴とし
ている。
【0019】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1又は2記載の構成において、上記一方の
タンクの少なくとも上記第2冷却ファンに対向する側の
側面又は上記一方のタンクの後面と上記エンジンルーム
を構成する前方側部隔壁とにより上記油圧ポンプへの上
記オイルクーラの冷却空気通路が構成されることを特徴
としている。
【0020】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項3記載の構成において、上記一方のタンク
の後面又は側面に対向する上記前方側部隔壁の外面が上
記オイルクーラの冷却空気の上流から下流に向かって上
記冷却空気通路の断面積が拡大するように構成されてい
ることを特徴としている。請求項5記載の本発明の建設
機械の冷却装置は、請求項3又は4記載の構成におい
て、上記オイルクーラを冷却した冷却空気が上記オイル
クーラの冷却空気通路を流れ上記油圧ポンプを冷却し上
記油圧ポンプの側方又は上方の少なくともいずれか一方
に設けられた冷却空気出口から排出されると共に、上記
ラジエータを冷却した冷却空気はエンジンを冷却した後
上記エンジンルームの上方に設けられた冷却空気出口か
ら排出されるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0021】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項5記載の構成において、上記のオペレータ
室と一方のタンクとの間の上記オペレータ室の後側又は
上記オペレータ室の右側のうちの少なくともいずれか一
方に設けられ、上記オイルクーラを冷却した冷却空気を
上記油圧ポンプ側又は上記建設機械の前方側の少なくと
もいずれか一方側に誘導するように設けられたガイド部
材を備えたことを特徴としている。
【0022】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項6記載の構成において、上記一方のタンク
と上記オイルクーラとの間に略横列し上記エンジンに沿
うように配設された上記作動油を制御するコントロール
バルブを有し、上記の一方のタンク,ガイド部材,コン
トロールバルブ,前方側部隔壁により上記オイルクーラ
の冷却空気通路が構成されていることを特徴としてい
る。
【0023】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記第1及び第2冷却ファンの駆動手段は油圧モー
タ,電動モータ,上記エンジン等により駆動されるよう
に構成されていることを特徴としている。請求項9記載
の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1,3,5,
6,7,のいずれか1項に記載の構成において、上記エ
ンジンに配設される過給器用のインタクーラが上記のラ
ジエータ,オイルクーラのいずれか一方と重合するよう
に配設されていることを特徴としている。
【0024】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成にお
いて、上記第2冷却ファン又は上記オイルクーラに少な
くとも対向する側の表面積形状が上記第2冷却ファンか
らの冷却空気が流れる表面積を増大せしめるように構成
された上記一方のタンクを有することを特徴としてい
る。
【0025】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜3,5,8のいずれか1項に記載の
構成において、上記エンジンルームに配設されたエンジ
ンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出口
端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突出する
と共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設けられる
吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの排
気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸引し
外部に排出されるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
形態を説明するが、上記従来例と実質的に同一の部位に
は同一符号を付して説明する。図1は本発明の一実施形
態を示すもので、油圧ショベルに適用した場合を示す概
略平面図、図2は図1の実施形態の変形例を示す概略説
明図、図3は図1の実施形態のその他の変形例を示す概
略説明図である。
【0027】上記した油圧ショベルは、図4に示した下
部走行体4には上部走行体2が旋回自在に搭載されてお
り、図1に示したように建設機械に搭載されたエンジン
8により駆動される油圧ポンプ26からの高圧の作動油
を、上記建設機械の走行装置20,作業装置6等へ伝達
せしめ、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却す
るオイルクーラ50と上記エンジン8の冷却水を冷却す
るラジエータ40とを備えた建設機械の冷却装置が設け
られている。
【0028】そして、上記建設機械の前後方向の前端部
1aの一側部に配設されたオペレータ室15と、上記建
設機械の後部に設けられたカウンタウェイト27とオペ
レータ室15との間に横置きに配設され油圧ポンプ26
が接続されたエンジン8と、エンジン8の前方に配設さ
れたラジエータ40と、ラジェータ40を冷却する第1
冷却ファン52と、この第1冷却ファン52を駆動する
駆動手段52aとが設けられているが、本実施形態では
第1冷却ファン52はエンジン8を駆動手段52aとし
て駆動されるように構成されている。
【0029】又、エンジン8側とオペレータ室15との
間でオペレータ室15の後部に、所望の間隔Lを存して
配設された燃料タンク31及び作動油タンク30のうち
のいずれか一方のタンクが設けられ、本実施形態では作
動油タンク30が配設されており、上記一側部1aの反
対側の他側部1bに配設され燃料タンク31及び作動油
タンク30のうちの他方のタンクが設けられ、本実施形
態では燃料タンク31が配設されている。
【0030】上記他側部1bに配設される上記の他方の
タンク(燃料タンク31)とエンジン8又はラジエータ
40との間に設けられ、上記の一方のタンク(作動用タ
ンク30)と対向し略横列するように間隔を存して配設
される上記のオイルクーラ50が設けられており、オイ
ルクーラ50を冷却するための駆動手段51を有する第
2冷却ファン53が設けられている。
【0031】又、エンジン8と油圧ポンプ26とを隔離
する後部隔壁Wcが設けられ、ラジエータ40の上記建
設機械の前後方向における両側部から上記建設機械の前
後方向に延びる隔壁板W1,W2が設けられている。こ
の隔壁板W1は、図1に示したようにオイルクーラ50
の側部にも設けられ、オイルクーラ50の他側の側部と
燃料タンク31との間には隔壁板W3が設けられてい
る。
【0032】そして、上記各隔壁板W1,W2,W3は
冷却空気が上記建設機械の内部に浸入するのを妨げるよ
うに構成されている。そして、後部隔壁Wcの上記前方
向の側部と隔壁板W1とに橋架されるように前方側部隔
壁Wfbが設けられ、後部隔壁Wcの後方の側部と隔壁
板W2とに橋架されるように後方側部隔壁Wrbが設け
られ、本実施形態では後方側部隔壁Wrbはカウンタウ
ェイト27の前面と兼用されている。
【0033】そして、ラジエータ40,第1冷却ファン
52,エンジン8のうちの少なくともエンジン8を、本
実施形態の場合にはラジエータ40,第1冷却ファン5
2,エンジン8を、囲繞するようにエンジンルームER
が構成されている。このエンジンルームERはラジエー
タ40,隔壁板W1及びW2,前方側部隔壁Wfb及び
後方側部隔壁Wrb(カウンタウェイト27前面),後
部隔壁Wcにより構成されており、本実施形態の場合に
は前部隔壁Waはラジエータ40,隔壁板W1,W2で
構成されているがエンジンルームERの前方を閉塞する
前部隔壁Waであってもよい。
【0034】そして、上記のよいうにラジエータ40を
冷却する第1冷却ファン52と、第1冷却ファン52を
駆動する第1駆動手段52aとを有しており、本実施形
態の場合にはエンジン8により駆動されているが、油圧
モータ,電動モータで駆動するようにしてもよい。又、
図1に実線で示したように、上記のオイルクーラ50と
作動油タンク30との間に設けられ略横列し、且つエン
ジン8に沿うように配設されて上記作動油を制御するコ
ントロールバルブ70が設けられているが、このコント
ロールバルブ70は、図1に二点鎖線で示したように後
述のガイド部材Grmと協働して、第2冷却ファン53
から冷却空気通路S1を構成する役割を果たすように構
成してもよい。
【0035】又、図1に示したようにコントロールバル
ブ70を前方に移動すればこの冷却空気通路S1を作動
油タンク30又は第2冷却ファン53に対向する側面と
コントロールバルブ70の後方側側面とを略横列するよ
うに配設し、第2冷却ファン53の上記作動油タンク3
0の側面,ガイド部材Grb,コントロールバルブ7
0,燃料タンク31,側部隔壁Wfbにより略連続する
上記冷却空気通路S1を構成してもよい。
【0036】又、第2冷却ファン53により吸引された
冷却空気は他方の冷却機であるオイルクーラ50を冷却
した後、冷却空気通路S1を流れコントロールバルブ7
0を冷却し、更に作動油タンク30を冷却し、その一部
は作動油タンク30の後面と前方側部隔壁Wfbとの間
に形成される冷却空気通路S2を流れ、油圧ポンプ26
を積極的に冷却して、上記建設機械の側部カバー2sc
に設けられた冷却空気出口46a,上部カバー2ucに
設けられた冷却空気出口46bの少なくともいずれか一
方の冷却空気出口から排出される。
【0037】一方、ラジエータ40の冷却空気は図1に
矢印で示したように第1冷却ファン52により、図4に
示したエンジンフード11の車幅方向の右方上面に設け
られた冷却空気取入口46h又は右側の側部カバー2s
cに設けられた冷却空気取入口46等から下方又は側方
に向かってエンジンルームERに吸引され、ラジエータ
40,エンジン8を冷却した後、再度上方に向かいエン
ジンフード11上面の冷却空気出口46kからエンジン
ルームER外に排出されるように構成されている。
【0038】又、図1に示したようにオペレータ室15
と作動油タンク30との間に、第2冷却空気ファン53
により吸引された冷却空気を油圧ポンプ26側へ誘導さ
れるように設けられるガイド部Grmと上記建設機械の
前方側に誘導せしめるガイド部Gfmの少なくともいず
れか一方を有するガイド部材GMを有している。本実施
形態ではガイド部材GMは、両ガイド部材Grb,Gf
bから構成されており第2冷却ファン53からの冷却空
気が油圧ポンプ26方向に流れ油圧ポンプ26を冷却し
て高温になって、上記建設機械の前方向のオペレータ室
15方向へ流れ込もうとするが、ガイド部材GMがこの
流れを防止するため、オペレータ室15の温度の上昇を
防止することができる。
【0039】尚、33はストレージボックスである。本
実施形態は上記のように構成されているので、エンジン
8,ラジエータ40及び第1冷却ファン52は前方側部
隔壁Wfbカウンタウェイト27,エンジンフード11
に囲繞されるように構成されているため、第1冷却ファ
ン52,エンジン8等の稼働時に発生する上記騒音が遮
断され低減することができると共に、第1冷却ファン5
2により右側上方に設けられた冷却空気取入口46h又
は上記冷却空気取入口46等を介して吸引された冷却空
気はエンジンルームER内のラジエータ40,エンジン
8を冷却し、左側上方に設けられた冷却空気出口46k
から排出される。
【0040】一方、第2冷却ファン53により右側側方
の側部カバー2scの冷却空気取入口46や上部カバー
2ucに設けられた冷却空気取入口46hを介して吸引
された冷却空気は冷却空気通路S1を流れコントロール
バルブ70,作動油タンク30を冷却し、且つ冷却空気
通路S2に流れ油圧ポンプ26を冷却した左側側方の側
部カバー2sc又は上部カバー2ucに設けられた冷却
空気出口46a,46hから排出されるので、上記作動
油を上記オイルクーラ50と共に、油圧ポンプ26を積
極的に冷却せしめることができる。
【0041】又、ガイド部材GMのガイド部Gfmで上
記建設機械の前方にオイルクーラ50を冷却した冷却空
気が進入しないように誘導されオペレータ室15を温風
から遮断せしめている。従って、上記作動油は、上記の
ようにオイルクーラ50により作動油の高温化を防止で
きるため、例えば炎天下での悪条件の作業により異常高
温となっても、前述したように熱による作動油の劣化や
油圧機器のシールのシール性能の劣化等の恐れを防止す
ることができる。
【0042】又、図1に示した上記レイアウトでは、第
1,第2冷却ファン52,53がオペレータ室15のよ
り離れた位置に配設されているため、又オイルクーラ5
0とラジエータ40とを分離して流通抵抗が低減せしめ
て、それぞれの専用の第1,第2冷却ファン52,53
を設け、それぞれ必要な時に、それぞれの回転数をでき
るだけ低減して必要な風量を供給できるようにしている
ため、オペレータ室15及び上記建設機械全体としての
騒音が低減され、効果的な冷却を行なうことができる。
【0043】次に、上記実施形態の変形例を、図2につ
いて説明するが上記実施形態と実質的に同一部位には同
一符号を付して相違点を説明する。図2に示したよう
に、作動油タンク30の少なくともオイルクーラ50又
は第2冷却ファン53の対向する側が、例えば傾斜面P
1,放物面P2等の曲面,図示しない球面等の側面で形
成されると共に、エンジンルームERの前方側部隔壁W
fbの左端部が油圧ポンプ26に向かってなだらかな面
で後部隔壁Wcに連接されるように構成され、オイルク
ーラ50の冷却空気が上記冷却空気抵抗を減らす略連続
するなだらかな面で上記の冷却空気通路S1,S2を構
成している。
【0044】従って、上記変形例の構成によれば、第2
冷却ファン53により上記の冷却空気取入口46,46
hから吸引された冷却空気はオイルクーラ50,コトロ
ールバルブ70,作動油タンク30を冷却し、冷却空気
通路S1,S2を介して油圧ポンプ26を効果的に冷却
した後、冷却空気出口46a,46bの少なくともいず
れか一方の出口より排気される。
【0045】そして、作動油タンク30は、例えば図2
に示したように傾斜面P1(実線で示す),放物面P2
(二点鎖線で示す)等の曲面及び図示しない球面等の面
は、上記冷却空気との接触面積が拡大されているため作
動油の冷却効率を向上することができる。又、作動油タ
ンク30は、例えば楕円球体や図2に二点鎖線で示した
ように放物面P2を有する放物面を有する立体柱や、図
示しないが三角柱等の形状にして、第2冷却ファン53
からの冷却空気流の作動油タンク30の冷却面積が増加
するように構成されているので、作動油タンク30内の
作動油を効果的に冷却する。
【0046】又、エンジン8に配設される過給器用のイ
ンタクーラICが上記のラジエータ40,オイルクーラ
50のいずれか一方に重合するように配設するようにす
れば、コンパクトに、効果的な冷却の作用効果を奏する
上記冷却装置を得ることができる。又、上記のエンジン
8に必要に応じて適宜設けられるインタクーラICは、
図1,図2に二点鎖線で示したようにラジエータ40前
側のあいたスペースに、又はオイルクーラ50の前側の
あいたスペースに設けることができるもので、上記建設
機械の上記冷却効果を向上せしめ、コンパクトに製造す
ることができるものである。
【0047】又、インタクーラーICのみを上記他側部
1b側に設け第2冷却ファン53により冷却するように
構成してもよい。又、上記のように、複数個の冷却機を
分離独立せしめ、それぞれ第1及び第2冷却ファン5
2,53を設けたので、上記各第1及び第2冷却ファン
52,53の一つの冷却ファンについて考えると、上記
各冷却空気通路における風路圧損が低減し、その同一冷
却ファンの馬力では風量が増大し、更に冷却能力が向上
する。
【0048】そして、上記の各第1,第2冷却ファン5
2,53の馬力を適切に選定することにより同一の冷却
能力を確保しつつ、第1,第2冷却ファン52,53の
騒音を低減することができる。又、上記したようにエン
ジン8がエンジンルームアERで囲繞されるように配設
されているので、上記冷却空気の吸入騒音や第1冷却フ
ァン52から発生する騒音を遮断することができる。
【0049】又、図1,図2に示したように上記本実施
形態で説明した横置きエンジンを左右逆方向に配設して
も、上記実施形態と略同様の作用効果を奏することがで
きるものである。従って、本発明は、上記したようにエ
ンジン8の冷却性能が向上し、第1,第2冷却ファン5
2,53の回転数を下げることで、低騒音化でき、同等
の騒音なら上記ラジエータ40,オイルクーラ50を小
型にでき、コストを低減することができる。
【0050】又、上記実施形態では、図1〜3に示した
ようにオイルクーラ50とラジエータ40の前面は上記
建設機械の前後方向に連続したスペースがあり、このス
ペースにバッテリ,エアークリーナ等が配設できると共
に、長尺の例えば作業用スコップなどを置くことができ
便利である。次に、上記実施形態のその他の変形例を、
図3について説明するが、上記実施形態と実質的に同一
部位には同一符号を付して説明する。
【0051】図1,図2の上記実施形態のエンジンルー
ムERはラジエータ40及び隔壁板W1,W2と上記の
前方側部隔壁Wfb,後方側部隔壁Wrb(又はカウン
タウェイト27)と後部隔壁Wcとで構成するものであ
ったが、上記のラジエータ40と隔壁板W1,W2はエ
ンジンルームERの前方を閉塞する前部隔壁Waで構成
しもよい。
【0052】又、エンジンルームERはエンジン8.ラ
ジェータ40,第1冷却ファン52等の騒音を遮断する
ため、エンジン8.ラジェータ40,第1冷却ファン5
2,エンジン8のうちの少なくともエンジン8の6面の
周囲を囲繞するように設けられたエンクロージャを構成
する隔壁でもよい。又、エンジンルームERや上記のエ
ンクロージャのエンジンルームERは、例えばエンジン
8,ラジエータ40,第1冷却ファン52等の周囲の6
面を、図3に示したように、前部隔壁Wa,前方側部隔
壁Wfb,後方側部隔壁Wrb(又はカウンタウェイト
27),後部隔壁Wc,底部隔壁Wd(又はアンダカバ
ー),上部隔壁We(又はエンジンフード11)等の隔
壁Wで少なくとも略囲繞するように構成されている。
【0053】そして、図3に示したようにエンジン8の
上部にターボチャージャ102が設けられ、図示しない
流通管を介してインタクーラICに接続され、インタク
ーラICで冷却された過給流体はエンジン8に過給され
るように構成されている。更に、上記に加えて、図3に
示したようにエンジン8の排気系において、エンジン8
の排気管8aにマフラMを配設し、上記エンジンルーム
(エンクロージャのエンジンルーム)ERの上部隔壁W
eの一部に、外部に排出されるエンジン排気圧を用いて
上記エンジンルームER内の加熱空気を吸引し外部に排
出する外管(吸気管)M2と外管M2より直径が小さく
一部が重合するように配設される内管とからなるエジェ
クタEJを設ければ、エンジンルームER,エンジン8
等を、更に効果的に冷却し上記冷却効率を向上すること
もできる。
【0054】そして、上記のエジェクタEJは、マフラ
Mから突出する内管としてのマフラMから延設される排
気管8aの排気出口端部M1と、この排気出口端部M1
の周囲に間隔を存して上記エンジンルームERから排気
出口端部M1より長く突出された外管としての吸引管M
2と、上記の排気出口端部M1と吸引管M2との間に形
成され、上記エンジンルームER内の空気を吸引する吸
引間隙M3とにより構成されている。
【0055】又、必要に応じて上記のエジェクタEJと
は上記エンジンルーム内風路EYを介し反対側の位置す
る上記エンジンルームERの底部隔壁Wdにスリット状
の多数の吸気口R1が設けて、エンジンルームER内の
換気を促進すれば、上記冷却効率を向上することができ
る。上記の吸気口R1は、上記エンジンルームER外部
へのエンジン騒音の漏洩の抑制する騒音抑制手段NSと
してのルーパRをそれぞれ具備しており、これらのルー
パRは各空気口R1より切起こして形成されている。
【0056】更に、騒音抑制手段NSは、図示しない
が、例えばボックス形状に形成された吸気口R1にて消
音効果を持たせ、吸気口R1から上記エンジンルームE
Rの外部に漏出するエンジン騒音及び吸気音を抑制する
ようにしてもよい。従って、エンジン8に配設された排
気管8aの排気出口端部M1から噴出するエンジン排気
流の周囲に負圧が生じ吸引間隙M3も負圧となるので、
この負圧によるポンプ作用により、上記エンジンルーム
ER内の空気を熱とともに吸引して外部に強制的に排出
することができる。
【0057】又、上記のエジェクタEJを設けた場合に
は、このエジェクタEJだけで充分冷却できる時にはエ
ンジン8を冷却する冷却ファンを省略し、コストを低減
することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載さ
れたエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の
作動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せ
しめ、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却する
オイルクーラと上記エンジンの冷却水を冷却するラジエ
ータとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設
機械の前後方向の前端部の一側部に配設されたオペレー
タ室と、上記建設機械の後部に設けられたカウンタウェ
イトと上記オペレータ室との間に横置きに配設され上記
油圧ポンプが接続されたエンジンと、上記エンジンの前
方に配設された上記ラジエータと、上記ラジェータを冷
却する第1冷却ファンと、上記第1冷却ファンを駆動す
る駆動手段と、上記のエンジンとオペレータ室との間で
上記オペレータ室の後部に配設された燃料タンク及び作
動油タンクのうちのいずれか一方のタンクと、上記一側
部の反対側の他側部に配設された上記の燃料タンク及び
作動油タンクのうちの他方のタンクと、上記の他側部に
配設され上記他方のタンクと上記のラジエータ又は第1
冷却ファンとの間に設けられ上記一方のタンクと略横列
するように間隔を存して配設された上記オイルクーラ
と、上記オイルクーラを冷却するための第2駆動手段を
有する第2冷却ファンと、上記のラジエータ,第1冷却
ファン,エンジンのうちの少なくとも上記エンジンを囲
繞する隔壁とにより構成されるエンジンルームとを備え
ているので、上記のエンジン及び上記エンジンの第1冷
却ファンは、上記の隔壁とカウンタウェイトに囲繞され
ているため、上記の第1冷却ファン,エンジン等の稼働
時に発生する上記騒音が遮断され低減することができる
と共に、上記ラジエータの第1冷却ファンにより吸引さ
れた上記冷却空気はエンジンルーム内の上記のラジエー
タ,エンジンを効果的に冷却することができる。
【0059】一方、オイルクーラの第2冷却ファンによ
り吸引された冷却空気は冷却空気通路を流れ上記のコン
トロールバルブ,作動油タンクを冷却し、且つ上記油圧
ポンプを冷却することができため、上記のオイルクーラ
及び油圧ポンプを積極的に冷却せしめることができる。
従って、上記作動油は、上記のように作動油の高温化を
防止できるため、上記のエンジン,オイルクーラ,ラジ
エータ、コントロールバルブ,作業装置等に接続される
油圧配管の早期の劣化を防止することができる。
【0060】又、上記油圧配管の亀裂等により漏れた油
はミスト状となり周囲に浮遊することによる、上記の油
圧回路等の機器類が、油で汚染されることを防止して、
その整備作業を向上させることができる。又、上記のオ
イルクーラと作動油タンクが近傍に配設しているため、
上記のオイルクーラと作動油タンクとのオイルクーラ配
管が短くすることができ、その配管を簡素化しコストの
低減を図ることができる。
【0061】又、上記の第1,第2冷却ファン,が上記
オペレータ室のより離れた位置に配設されているため、
又、上記のオイルクーラとラジエータ40とを分離して
流通抵抗が低減せしめて、それぞれの専用の冷却ファン
を設け、それぞれ必要な時に、できるだけその回転数を
低減して必要な風量を供給できるようにしているため、
上記オペレータ室及び上記建設機械全体としての騒音が
低減され、効果的な冷却を行なうことができる。
【0062】又、上記オイルクーラ冷却後の熱風又は上
記ラジエータ冷却穂の熱風の相互間の巻き込みがないの
で、上記オイルクーラ,上記ラジエータを個別に冷却効
果を向上させることができる。又、上記の間隔と冷却空
気通路は,防音空間及び防音隔壁になるので上記騒音を
低減することができる。
【0063】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1記載の構成において、上記エンジ
ンルームは上記のエンジンと油圧ポンプとの間に設けら
れる後部隔壁と、上記ラジエータの建設機械の前方向に
おける側部と上記後部隔壁の上記前方向の側部とを接続
する前方側部隔壁と、上記ラジエータの建設機械の後方
向における側部と上記後部隔壁の上記後方向の側部とを
接続する後方側部隔壁とにより構成されているので、上
記請求項1の効果に加え、上記のエンジン,ラジエー
タ,エンジンルーム等を効果的に冷却すると共に、エン
ジン,第1冷却ファンからの騒音を低減することができ
る。
【0064】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記
一方のタンクの少なくとも上記第2冷却ファンに対向す
る側の側面又は上記一方のタンクの後面と上記エンジン
ルームを構成する前方側部隔壁とにより上記油圧ポンプ
への上記オイルクーラの冷却空気通路が構成されている
ので、請求項1又は2の効果に加え、上記作動油タンク
の冷却空気流体との接触面積が拡大され冷却効果が向上
すると共に、上記冷却空気流体が上記油圧ポンプ方向に
誘導され上記油圧ポンプを効果的に冷却することができ
る。
【0065】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項3記載の構成において、上記一方の
タンクの後面又は側面に対向する上記前方側部隔壁の外
面が上記オイルクーラの冷却空気の上流から下流に向か
って上記冷却空気通路の断面積が拡大するように構成さ
れているので、請求項3の効果に加え、上記油圧ポンプ
をより積極的に冷却することができる。
【0066】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項3又は4記載の構成において、上記
オイルクーラを冷却した冷却空気が上記オイルクーラの
冷却空気通路を流れ上記油圧ポンプを冷却し上記油圧ポ
ンプの側方又は上方の少なくともいずれか一方に設けら
れた冷却空気出口から排出されると共に、上記ラジエー
タを冷却した冷却空気はエンジンを冷却した後上記エン
ジンルームの上方に設けられた冷却空気出口から排出さ
れるように構成されているので、上記請求項3又は4の
効果に加え、上記ラジエータを冷却した冷却空気は上記
エンジンを冷却し上記エンジンルームの上方の冷却空気
出口から排出し、上記オイルクーラを冷却した冷却空気
は上記油圧ポンプを冷却した後、上記ラジエータの冷却
空気出口と別の冷却空気出口から排出して効果的な冷却
を行なうことができる。
【0067】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置よれば、請求項5記載の構成において、上記のオペレ
ータ室と一方のタンクとの間の上記オペレータ室の後側
又は上記オペレータ室の右側のうちの少なくともいずれ
か一方に設けられ、上記オイルクーラを冷却した冷却空
気を上記油圧ポンプ側又は上記建設機械の前方側の少な
くともいずれか一方側に誘導するように設けられたガイ
ド部材を備えているので、請求項5の効果に加え、上記
オイルクーラを冷却し高温になった冷却空気のオペレー
タ室方向への流れを防ぎ、上記ガイド部材は上記油圧ポ
ンプ方向へ誘導して上記の作動油タンクや油圧ポンプへ
の上記冷却空気の流れがより円滑になり冷却効果を増大
することができる。
【0068】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項6記載の構成において、上記一方の
タンクと上記オイルクーラとの間に略横列し上記エンジ
ンに沿うように配設された上記作動油を制御するコント
ロールバルブを有し、上記の一方のタンク,ガイド部
材,コントロールバルブ,前方側部隔壁により上記オイ
ルクーラの冷却空気通路が構成されているので、請求項
6の効果に加え、上記のオイルクーラ,コントロールバ
ルブを冷却し高温になった冷却空気のオペレータ室方向
への流れを防ぎ、上記油圧ポンプ方向へ誘導すると共
に、上記のガイド部材は上記オペレータ室に対して上記
高温の冷却空気の断熱部材として作用効果を奏すること
ができ、上記冷却空気の流れがより円滑になり冷却効果
が増大する。
【0069】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成
において、上記第1及び第2冷却ファンの駆動手段は油
圧モータ,電動モータ,上記エンジン等により駆動され
るように構成されているので、上記請求項1〜3のいず
れか1項の効果に加え、上記ラジエータと別体に上記オ
イルクーラを制御して、それぞれの冷却性能を向上せし
めることができる。
【0070】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1,3,5,6,7のいずれか1項
に記載の構成において、上記エンジンに配設される過給
器用のインタクーラが上記のラジエータ,オイルクーラ
のいずれか一方と重合するように配設されているので、
上記請求項1,3,5,6,7のいずれか1項の効果に
加え、上記インタクーラーを必要に応じて上記二つの位
置にコンパクトに配設して上記冷却効果を向上せしめる
ことができる。
【0071】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構
成において、上記第2冷却ファン又は上記オイルクーラ
に少なくとも対向する側の表面積形状が上記第2冷却フ
ァンからの冷却空気が流れる表面積を増大せしめるよう
に構成された上記一方のタンクを有するので、上記請求
項1〜7のいずれか1項の効果に加え、上記作動油タン
クの外周面より上記作動油を効果的に冷却することがで
きるため、上記オイルクーラと相まって上記冷却性能が
向上し小型化することができると共に、コストを低減す
ることができる。
【0072】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜3,5,8のいずれか1項に
記載の構成において、上記エンジンルームに配設された
エンジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排
気出口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突
出すると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設け
られる吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エンジ
ンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を
吸引し外部に排出されるように構成されているので、上
記請求項1〜3,5,8のいずれか1項の効果に加え、
上記のエンジンルーム内の各部を効果的に冷却すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すもので、本発明の
建設機械の冷却装置を油圧ショベルに適用した場合を示
す概略平面図である。
【図2】図1の実施形態の変形例を示す概略説明図であ
る。
【図3】図1の実施形態のその他の変形例を示す概略説
明図である。
【図4】従来例の油圧ショベルの概略斜視図である。
【図5】図4の平面を示す概略説明図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体(上部車体) 2sc 側部カバー 2uc 上部カバー 4 下部走行体 6 作業装置 8 エンジン 8a 排気管 11 エンジンフード 12 旋回装置 15 オペレータ室 16 カーボディ 18 トラックローラフレーム 20 走行装置 22 バケット 24 ブーム 26 油圧ポンプ 30 作動油タンク 31 燃料タンク 33 ストレージボックス 40 ラジエータ 46 冷却空気入口 46a,46b 冷却空気出口 46h, 冷却空気入口 46k 冷却空気出口 50 オイルクーラ 52 第1冷却ファン 53 第2冷却ファン 70 コントロールバルブ ER エンジンルーム EJ エジェクタ M マフラ M1 排気出口端部 M2 吸気管 M3 吸引間隙 NS 騒音抑制手段 R1 吸気口 W 隔壁 W1〜W3 隔離板 Wa 前部隔壁 Wfb 前方側部隔壁 Wrb 後方側部隔壁 Wc 後部隔壁 Wd 底部隔壁

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと上記エ
    ンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機
    械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
    部の一側部に配設されたオペレータ室と、上記建設機械
    の後部に設けられたカウンタウェイトと上記オペレータ
    室との間に横置きに配設され上記油圧ポンプが接続され
    たエンジンと、上記エンジンの前方に配設された上記ラ
    ジエータと、上記ラジェータを冷却する第1冷却ファン
    と、上記第1冷却ファンを駆動する駆動手段と、上記の
    エンジンとオペレータ室との間で上記オペレータ室の後
    部に配設された燃料タンク及び作動油タンクのうちのい
    ずれか一方のタンクと、上記一側部の反対側の他側部に
    配設された上記の燃料タンク及び作動油タンクのうちの
    他方のタンクと、上記の他側部に配設され上記他方のタ
    ンクと上記のラジエータ又は第1冷却ファンとの間に設
    けられ上記一方のタンクと略横列するように間隔を存し
    て配設された上記オイルクーラと、上記オイルクーラを
    冷却するための第2駆動手段を有する第2冷却ファン
    と、上記のラジエータ,第1冷却ファン,エンジンのう
    ちの少なくとも上記エンジンを囲繞する隔壁とにより構
    成されるエンジンルームとを備えたことを特徴とする、
    建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】 上記エンジンルームは上記のエンジンと
    油圧ポンプとの間に設けられる後部隔壁と、上記ラジエ
    ータの建設機械の前方向における側部と上記後部隔壁の
    上記前方向の側部とを接続する前方側部隔壁と、上記ラ
    ジエータの建設機械の後方向における側部と上記後部隔
    壁の上記後方向の側部とを接続する後方側部隔壁とによ
    り構成されていることを特徴とする、請求項1項記載の
    建設機械の冷却装置。
  3. 【請求項3】 上記一方のタンクの少なくとも上記第2
    冷却ファンに対向する側の側面又は上記一方のタンクの
    後面と上記エンジンルームを構成する前方側部隔壁とに
    より上記油圧ポンプへの上記オイルクーラの冷却空気通
    路が構成されていることを特徴とする、請求項1又は2
    記載の建設機械の冷却装置。
  4. 【請求項4】 上記一方のタンクの後面又は側面に対向
    する上記前方側部隔壁の外面が上記オイルクーラの冷却
    空気の上流から下流に向かって上記冷却空気通路の断面
    積が拡大するように構成されていることを特徴とする、
    請求項3記載の建設機械の冷却装置。
  5. 【請求項5】 上記オイルクーラを冷却した冷却空気が
    上記オイルクーラの上記冷却空気通路を流れ上記油圧ポ
    ンプを冷却し上記油圧ポンプの側方又は上方の少なくと
    もいずれか一方に設けられた冷却空気出口から排出され
    ると共に、上記ラジエータを冷却した冷却空気はエンジ
    ンを冷却した後上記エンジンルームの上方に設けられた
    冷却空気出口から排出されるように構成されていること
    を特徴とする、請求項3又は4記載の建設機械の冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 上記のオペレータ室と一方のタンクとの
    間の上記オペレータ室の後側又は上記オペレータ室の右
    側のうちの少なくともいずれか一方に設けられ、上記オ
    イルクーラを冷却した冷却空気を上記油圧ポンプ側又は
    上記建設機械の前方側の少なくともいずれか一方側に誘
    導するように設けられたガイド部材を備えたことを特徴
    とする、請求項5記載の建設機械の冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記一方のタンクと上記オイルクーラと
    の間に略横列し上記エンジンに沿うように配設された上
    記作動油を制御するコントロールバルブを有し、上記の
    一方のタンク,ガイド部材,コントロールバルブ,前方
    側部隔壁により上記オイルクーラの冷却空気通路が構成
    されていることを特徴とする、請求項6記載の建設機械
    の冷却装置。
  8. 【請求項8】 上記第1及び第2冷却ファンの駆動手段
    は油圧モータ,電動モータ,上記エンジンのうちのいず
    れかにより駆動されるように構成されていることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械
    の冷却装置。
  9. 【請求項9】 上記エンジンに配設される過給器用のイ
    ンタクーラが上記のラジエータ,オイルクーラのいずれ
    か一方と重合するように配設されていることを特徴とす
    る、請求項1,3,5,6,7のいずれか1項に記載の
    建設機械の冷却装置。
  10. 【請求項10】 上記第2冷却ファン又は上記オイルク
    ーラに少なくとも対向する側の表面積形状が上記第2冷
    却ファンからの冷却空気が流れる表面積を増大せしめる
    ように構成された上記一方のタンクを有することを特徴
    とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の建設機械
    の冷却装置。
  11. 【請求項11】 上記エンジンルームに配設されたエン
    ジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出
    口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突出す
    ると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設けられ
    る吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの
    排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸引
    し外部に排出されるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1〜3,5,8のいずれか1項に記載の建
    設機械の冷却装置。
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