JP2000160598A - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却装置

Info

Publication number
JP2000160598A
JP2000160598A JP10340431A JP34043198A JP2000160598A JP 2000160598 A JP2000160598 A JP 2000160598A JP 10340431 A JP10340431 A JP 10340431A JP 34043198 A JP34043198 A JP 34043198A JP 2000160598 A JP2000160598 A JP 2000160598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
engine
construction machine
engine room
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10340431A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yamagishi
吉則 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to JP10340431A priority Critical patent/JP2000160598A/ja
Publication of JP2000160598A publication Critical patent/JP2000160598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】エンジン系と油圧系とを相互に効果的に冷却を
行なうことにより、油圧機器の信頼性の向上を図ると共
に、冷却機,冷却ファン,エンジンの冷却性能の向上と
騒音の低減を図る。 【解決手段】エンジン8をエンジンルームERに配設
し、エンジンルームの外部にオイルクーラ50,ラジエ
ータ40或いはインタクーラIC等の冷却機100及び
冷却機を冷却する第1,第2冷却ファン52,53及び
第1,第2冷却ファンの駆動手段51,501を設け、
冷却機を冷却した冷却空気をエンジンルームの前部隔壁
Waの外壁に沿って流れるようにし、建設機械に設けら
れる取入口46からの冷却空気の取入れを増大できるよ
うにし、冷却機100の第1,第2冷却ファンの回転数
を冷却媒体の温度に応じて適切に制御できるようにする
と共に、エンジンルームER内に発生する加熱流体を外
部に吸引せしめてエンジンルーム内の換気効率を向上す
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,ブ
ルドーザ等のホィールローダや,履帯式ローダ等の建設
機械,農業機械等(以下、単に建設機械と称す)の冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、油圧ショベル,ブルドー
ザ,ホィールローダや,履帯式ローダ等の建設機械は、
山間部のダム,トンネル,河川,道路等の岩石の掘削や
ビル,建築物の取りこわし等に使用され、炎天下の非常
に大気温度が高く、又上記作業現場の足場や地表面の悪
い過酷な条件の中で、上記建設機械にとっては最大能力
限界の出力でオーバロードにならないように、しかも連
続的な稼働が強いられていることが多い。
【0003】上記建設機械の構造は、例えば油圧ショベ
ルについて説明すると上記油圧ショベル基本構造は、図
7,図8に示したように上部旋回体2,上部旋回体2を
旋回可能に支持する上部旋回体2の下側に設けられる下
部走行体4,上部旋回体2に設けられ種々の作業を行う
作業装置6の3つの部分で構成されている。そして、上
部旋回体2はエンジン8,図示しない油圧装置,旋回装
置12,オペレータ室15等から構成されており、下部
走行体4はカーボディ16,トラックローラフレーム1
8,走行装置20及びその他の、図示しない足廻り装置
から構成され、更に作業装置6はバケット22を支持す
るブーム24,アーム25と、これを作動させる各種の
油圧シリンダ,リンクロッド等から構成されている。
【0004】そして、上記の作業装置6,走行装置2
0,旋回装置12等のアクチュエータを作動させるため
の油圧装置が備えられている。又、図7,図8に示した
ように、従来の油圧ショベルの上部旋回体2には、原動
機であるエンジン8と、このエンジン8によって駆動す
る油圧ポンプ26と、この油圧ポンプ26から吐出され
る圧油によって駆動する上記アクチュエータ、例えば、
図7に示したブーム24を回動せしめるブームシリンダ
24aと、油圧ポンプ26からブームシリンダ24a等
のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御するコ
ントロールバルブ70と、コントロールバルブ70とブ
ームシリンダ24aとを連絡する油圧配管73,74及
びコントロールバルブ70と図示しない他のアクチュエ
ータを連絡する油圧配管73a,74aと、エンジン8
に燃料を供給する燃料タンク31と、油圧ポンプ26に
供給される作動油を蓄積する作動油タンク30と、この
作動油タンク30と油圧ポンプ26とを連結する油圧配
管76及び油圧ポンプ26とコントロールバルブ70と
を連結するデリバリホース78と、コントロールバルブ
70とオイルクーラ50とを接続する配管75と、オイ
ルクーラ50と作動油タンク30とを接続する油圧配管
77とを有し、さらにストレージボックス33とオペレ
ータ室15とを有している。
【0005】そして、上記したエンジン8で駆動される
油圧ポンプ26により吐出された作動油は、コントロー
ルバルブ70で制御され上記各装置に伝達され種々の作
業を行い低圧油となり、再度上記コントロールバルブ7
0を経由して作動油タンク30に戻り、再び油圧ポンプ
26により循環されるようになっている。又、図8に示
したようにエンジン8の上部に設けられたターボチャー
ジャ102は、エア配管104を介してインタクーラI
Cに接続されており、インタクーラICから、エア配管
106を介してエンジン8のインテークマニホールドに
接続されており、更にエア配管104aを介してエアク
リーナACに接続されている。
【0006】又、上記建設機械は稼働中においては、オ
ペレータの操作に応じて油圧ポンプ26が最大能力を出
力できるように制御されており、上記建設機械がオーバ
ロードにならない限界領域で連続的に一日中稼働するこ
とが多い。そのため、上記作動油が油圧ポンプ26から
吐出し、オイルクーラ50側に戻るという循環をしてい
る間に、此の油圧回路中の圧力損失による発熱,リリー
フ弁から圧油を逃がす時に生じる発熱,各アクチュエー
タの摺動摩擦による発熱等により、油温が少しずつ上昇
を続ける。
【0007】その結果、このまま上記建設機械の運転を
続けると、上記作動油の温度は、遂には、上記建設機械
の作動油の使用可能な最高温度以上にまで上昇する。こ
の作動油の使用可能な最高温度は、上記建設機械の大小
や設計仕様、或いは使用している作動油の種類等に因っ
て相違するが、上記作動油の温度が、この使用可能な最
高温度以上になると、図示しない各部位の接合部や嵌合
部のシール等の劣化や潤滑油性能の低下による回転部の
焼きつき等が生じる恐れがある。
【0008】そこで、上記のように作業を行い、帰還し
てきた作動油を、図8に示したように上記エンジンの冷
却水用ラジエータ(以下、ラジエータと称す)40の前
面に重合するように配設された作動油用オイルクーラ
(以下、オイルクーラと称す)50にて冷却し作動油タ
ンク30に戻し、再び上記経路を循環するようになって
いる。
【0009】そして、上記エンジンは上部旋回体2の前
後方向に対して横置きに配設されており、この油圧ショ
ベルの冷却装置は、図8に示すようにエンジン8の前側
に装着されエンジン8で駆動される冷却ファン52の前
方に、エンジン8の過給機用のインタクーラICが配設
される場合には、インタクーラIC,オイルクーラ5
0,ラジエータ40が直列に配設されているが、上記の
インタクーラICは、通常は冷却空気の最も風上に配設
されている。
【0010】そして、上記のインタクーラIC,オイル
クーラ50,ラジエータ40等の冷却機,上記冷却機を
冷却する冷却ファン52の下流側に、上記油圧ショベル
の後部に設けられるカウンタウェイト27に沿って延設
される前方の側部隔壁Wb,カウンタウェイト27,前
方の側部隔壁Wbとカウンタウェイト27とを連結する
後部隔壁Wcとで上記のエンジン8,油圧ポンプ26を
囲繞し、その上部がエンジンフードEF又はカバーFC
で覆われるように構成されている。
【0011】そして、上記囲繞される上記建設機械の左
側方が開放されており、その開放端開口OSの前方に冷
却機100が設けられ、冷却ファン52で取入れられ上
記冷却機を冷却した冷却空気は、更にエンジン8,油圧
ポンプ26を冷却した後、エンジンフードEFや後部隔
壁Wc等に設けられた排出口47から排出されるように
なっている。
【0012】又、その他の従来例の特開平9─1259
72号公報記載の技術は、図示しないが上部旋回体のエ
ンジン室内に上記エンジンを横置きに配設し、上記エン
ジンで駆動するファンにより作動油を冷却するオイルク
ーラと、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、タ
ーボ過給機による給気を冷却するインタクーラとを有す
る油圧ショベルの冷却装置であり、上記エンジンを格納
するエンジンルーム内に、上記のオイルクーラとラジエ
ータとを上記エンジンで駆動される上記冷却ファンの前
方に直列に配設し、上記インタクーラを上記エンジンル
ーム外に別置きに配設したものであり、上記エンジンル
ーム内に配設される上記インタクーラを無くすことによ
り、上記のオイルクーラ及びラジエータのコア前面の放
熱面積は、従来に比して小さくなり、熱交換器の製作が
容易となりコストが安価になるようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9─125972号公報記載の技術はいずれも上記
のオイルクーラ,ラジエータ,インタクーラ等のうちの
少なくともいずれか一つの冷却機を冷却する上記冷却フ
ァンは上記エンジンにより駆動されるものであるから、
上記冷却ファンの回転数はエンジンの回転数に依存して
いるために、上記冷却機の媒体である冷却水,作動油,
過給空気の温度が低いときでも、上記エンジンの回転数
の高い時には上記冷却ファンの回転数が上昇してしま
い、過冷却される等上記冷却媒体の温度を適切に制御で
きない恐れがある。
【0014】又、上記で説明した図8に示した従来例の
技術では、エンジン8に装着された冷却ファン52の前
側の上記エンジンルームER等の開放端開口OSに上記
冷却機が配設されているので、冷却ファン52により強
制的に吸引された吸引量の多い冷却空気流体をエンジン
ルームER内から外部に排出する必要があるため、排出
口47を大きく構成しなければならず、上記のエンジン
ルームERの構成では、上記開放端開口OSやこの排出
口47が外部に開放されているため、エンジン8から発
生する騒音もエンジンルームERの外部に漏洩し易く、
騒音レベルの低い静かな油圧ショベルを得ることができ
ない。
【0015】又、上記作動油の作動油用オイルクーラ5
0は、エンジン8の冷却水用ラジエータ40の前面にラ
ジエータ40の冷却ファン52に対して直列的に重合す
るように配設されているため、オイルクーラ50を通過
し、高温の作動油を冷却した上記冷却空気はかなり高温
になりラジエータ40を通過する頃には冷却能力は低減
されてしまう恐れがある。
【0016】本発明は、これらの課題に鑑み創案された
もので、建設機械に搭載されるエンジンを密閉状に囲繞
するエンジンルームに配設し、上記エンジンルームの外
部にオイルクーラ,ラジエータ或いはインタクーラ等の
冷却機及び上記冷却機を冷却する冷却ファン,上記冷却
ファンを駆動する駆動手段を設け、上記冷却機を冷却し
た上記冷却空気を上記エンジンルームの前部隔壁の外壁
に沿って流れるようにし、上記建設機械の側方,後方,
下方の少なくともいずれか一つの方向に設けられる取入
口からの上記冷却空気の取入れを増大できるようにし、
上記冷却機の冷却ファンの回転数を上記冷却機の冷却媒
体の温度に応じて適切に制御できるようにすると共に、
上記エンジンルーム内に発生する加熱流体を外部に吸引
せしめて上記エンジンルーム内の換気効率を向上するよ
うにした建設機械の冷却装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却装置は、建設機械に搭載され
たエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作
動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せし
め、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却するオ
イルクーラと上記エンジンの冷却水を冷却するラジエー
タとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設機
械の前後方向の前端部の一側部に配設されたオペレータ
室と、上記建設機械の後部に設けられたカウンタウェイ
トと上記オペレータ室との間で上記建設機械の車幅方向
に沿って配設されたエンジンルーム内に上記油圧ポンプ
が接続されたエンジンを横置きに配設し、上記エンジン
ルームの前方で上記オペレータ室の後方の上記カウンタ
ウェイトの前側の第1位置に上記のオイルクーラ,ラジ
エータのうちの少なくともいずれか一方の冷却機と上記
冷却機を冷却する第1冷却ファン及び上記第1冷却ファ
ンを駆動する駆動手段とを略水平に上下方向に重合する
ように配設したことを特徴としている。
【0018】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1記載の構成において、上記カウンタウェ
イトの前側の第1位置に設けられた上記冷却機と上記オ
ペレータ室との間の第2位置に上記のオイルクーラ,ラ
ジエータのうちの少なくともいずれか他方の冷却機,他
方の冷却機を冷却する第2冷却ファン及び上記第2冷却
ファンを駆動する駆動手段とを配設したことを特徴とし
ている。
【0019】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1又は2記載の構成において、上記の第1
位置又は第2位置のいずれか一方の位置に上記エンジン
のインタクーラを配設したことを特徴としている。請求
項4記載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1〜
3のいずれか1項に記載の構成において、上記冷却ファ
ンの駆動手段は油圧モータ,電動モータ,上記エンジン
のいずれかにより駆動されるように構成されていること
を特徴としている。
【0020】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項4記載の構成において、上記第1及び第2
冷却ファのうちの少なくとも一方の冷却ファンを有し、
上記冷却ファンに接続された油圧モータを油圧ポンプか
らの作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は上記冷却フ
ァンに接続された電動モータを駆動せしめる電気回路中
に、上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御す
る制御手段を設け、上記オイルクーラの作動油の温度を
検出する作動油温度センサ,上記ラジエータの冷却水温
度を検出する冷却水温度センサ,オイルクーラ及びラジ
エータのうちの少なくとも一方を通過した後の上記冷却
空気の温度を検出する冷却空気温度センサのうちの少な
くともいずれか一つの温度センサを有し、上記温度セン
サと上記制御手段とをコントローラを介して接続し、上
記温度センサの検出温度に対応した上記コントローラか
らの指令信号により上記油圧モータ又は電動モータの回
転数を制御するようにしたことを特徴としている。
【0021】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記冷却ファンにより取入れられた冷却空気が流れ
る上記エンジンルームの前部隔壁の外壁面に沿って上記
エンジンルーム内外に連通する吸引孔を設け、上記外壁
面を流れる冷却空気で発生する負圧によりエンジンルー
ム内の加熱空気を吸引し外部に排出せしめる吸引手段を
設けたことを特徴としている。
【0022】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記吸引孔に間隔を存して対向するように設けられ
た防音遮蔽板を有することを特徴としている。請求項8
記載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の構成において、上記エンジンルー
ムの吸気口に騒音抑制手段を有することを特徴としてい
る。
【0023】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記冷却機の対向する上記エンジンルームの前部隔
壁の外壁面及び上記カウンタウェイト前側面のうちの少
なくとも上記前部隔壁の外壁が上記前部隔壁の前方に設
けられ上記冷却機に向かって上記冷却空気を誘導せしめ
る誘導面で構成されたことを特徴としている。
【0024】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜3,6〜9のいずれか1項に記載の
構成において、上記エンジンルームに配設されたエンジ
ンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出口
端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突出する
と共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設けられる
吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの排
気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸引し
外部に排出されるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6について本発明
の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示
すもので、本発明の建設機械の冷却装置を油圧ショベル
に適用した場合を示す概略平面図、図2は図1の2A−
2A線に沿う断面を示す概略説明図、図3は図1の3A
−3A線に沿う断面を示す概略説明図、図4は図1の本
実施形態の変形例であり、図1と同様の状態を示す概略
説明図、図5は図4の5A−5A線に沿う断面を示す概
略説明図、図6は図1の実施形態のその他の変形例であ
り、図1の矢視Aに対応する部分を示す概略説明図であ
る。
【0026】図1〜3に示したように、建設機械に搭載
されたエンジン8により駆動される油圧ポンプ26から
の高圧の作動油を、図7に示した上記建設機械の走行装
置20,作業装置6等へ伝達せしめ、帰還してくる高温
になった上記作動油を冷却するオイルクーラ50とエン
ジン8の冷却水を冷却するラジエータ40とを備えてい
る。
【0027】そして、上記建設機械の前後方向の前端部
の一側部1aに配設されたオペレータ室15と、上記建
設機械の後部に設けられたカウンタウェイト27とオペ
レータ室15との間で上記建設機械の車幅方向に沿って
配設されたエンジンルームER内に油圧ポンプ26が接
続されたエンジン8を横置きに配設せしめられている。
【0028】又、エンジンルームERの前方で、且つオ
ペレータ室15の後方のカウンタウェイト27の前側の
第1位置P1に、エンジン8の過給機用のインタクーラ
IC,オイルクーラ50,ラジエータ40等の冷却機1
00のうちの少なくともいずれかの冷却機が配設されて
いるが、本実施形態ではオイルクーラ50及びラジエー
タ40が設けられている。
【0029】そして、オイルクーラ50,ラジエータ4
0の冷却機と、この冷却機を冷却する第1冷却ファン5
2及び第1冷却ファン52を駆動する駆動手段51とが
略水平に上下方向に重合するように配設されている。
又、上記第1位置P1に設けられた上記一方のオイルク
ーラ50,ラジエータ40の二つからなる冷却機100
aとオペレータ室15との間の第2位置P2に、上記の
インタクーラIC,オイルクーラ50,ラジエータ40
等のうちの少なくともいずれかの他方の冷却機100b
が配設されているが、本実施形態の場合にはインタクー
ラICが配設されている。
【0030】そして、上記他方の冷却機100b(イン
タクーラIC)と、この冷却機100bを冷却する第2
ファン53及び第2冷却ファン53を駆動する駆動手段
501とが略水平に上下方向に重合するように第2位置
P2に配設されている。又、冷却機は、図示しないが上
記の他にエアコンのコンデンサ等も、上記のように適宜
の冷却機と重合せしめて冷却することができるが、本実
施形態の場合では、インタクーラIC,オイルクーラ5
0,ラジエータ40を適宜分離せしめて配設している
が、インタクーラIC,オイルクーラ50,ラジエータ
40の3台の全ての冷却機,その全ての冷却樹を冷却す
る一台の冷却ファン(例えば第1冷却ファン52)及び
その駆動手段51とを、上記第1位置P1又は第2位置
P2のいずれか一方の位置に略水平に上下方向に重合す
るように配設してもよく、この場合は、他方の位置はフ
レッシュエアの取入用のスペースに利用すれば、上記冷
却効率を向上することができる。
【0031】又、図1,図2に示したように上記のよう
に第1位置P1及び第2位置P2に配設された冷却機1
00a,100bの冷却空気は、上部旋回体2の一側部
1aの側壁に設けられた取入口46a,46b、中央部
1c側に設けられた取入口46c、上記の冷却機100
a,100bの下側に設けられた取入口46d、カウン
タウェイト27の前後方向を貫通するように設けられた
取入口46eのうちの少なくとも一つの取入口46を有
し、この取入口からから取入れられるように設けられて
いる。
【0032】そこで、先ず上記の取入口46a〜46c
が配設されている場合について説明する。図1〜3に示
したように冷却空気は、第1冷却ファン52により取入
口46aから入り矢印Ya,Yのように流れ、その一部
は矢印Y1のように図2に実線で示した前部隔壁Waに
沿って上方に偏向して流れ、冷却機100aを冷却し
て、冷却機100aの上方のカバーFCに設けられた排
出口47から排出される。
【0033】又、図1,図2に示したように取入口46
b及び取入口46cから第2冷却ファン53より供給さ
れる冷却空気は、矢印Yb,Ycのように流れインタク
ーラICを冷却し、その一部の冷却空気は第1冷却ファ
ン52に吸引され矢印Y方向に流れ、インタクーラIC
の上方のカバーFCに設けられた排出口47から排出さ
れる。
【0034】又、エンジンルームERは、図1〜3に示
したように前部隔壁Waと、上記油圧ショベルの後部に
設けられるカウンタウェイト27に沿って間隔をおいて
延設される前方側部隔壁Wfbと、後方側部隔壁Wrb
と兼用されているカウンタウェイト27と前方側部隔壁
Wfbとを連結する後部隔壁Wcと、前部隔壁Wa,カ
ウンタウェイト27,前方側部隔壁Wfb,後部隔壁W
cで周囲を囲繞する下面を覆う底部隔壁Wdと、上記周
囲を囲繞する上側を覆う上部隔壁We(又はエンジンフ
ードEF)とで略密閉状に構成され、上記のエンジン
8,油圧ポンプ26が囲繞されるように構成されてい
る。
【0035】又、エンジンルームER内には、前部隔壁
Waの吸引孔101に対向するようにエンジン8等の騒
音の漏洩を防止する遮蔽板103が設けられており、又
必要に応じてエンジン8と油圧ポンプ26とを隔離する
隔離壁FWが配設されている。又、隔離壁FWが配設さ
れる場合には、隔離壁FW,前部隔壁Wa,後部隔壁W
c等により油圧ポンプ26が囲繞されるポンプ室が構成
されるが、このポンプ室の換気は、後部隔壁Wcやエン
ジンフードEF等に適宜設けられる排出口47pにより
行なわれる。
【0036】又、上記底部隔壁Wdは設計仕様により採
用するかどうかを決定されるもので、使用しなくてもよ
い。又、前部隔壁Waの外面に沿って流れることによっ
て発生する負圧域に上記エンジンルームER内外に連通
する吸引孔101を設け、上記外壁面を流れる冷却空気
で発生する負圧によりエンジンルーム内の加熱空気を、
外部に吸引せしめる、所謂ジェットポンプ的な効果が得
られるような吸引手段が設けられている。
【0037】又、図1に示したように上部旋回体2のオ
ペレーター室15が配設された一側部1aと反対側の他
側部1bのエンジンルームERの前方の他側部1bに
は、作動油タンク30,燃料タンク31,ストレージボ
ックス33が油圧ショベルの前後方向に沿って並列に配
設されている。又、上記両タンク30,31のうちのい
ずれか一方のタンクと上記第2位置P2との間に形成さ
れる空間には、油圧ポンプ26からの作動油や各装置か
らの帰還してくる作動油の流れを制御するコントロール
バルブ70が配設されている。
【0038】本実施形態は上記のように構成されている
ので、図1〜3に示したように側部の取入口46a,4
6b、中央部1c側の取入口46cから、矢印Ya,Y
b,Ycのように第1冷却ファン52,第2冷却ファン
53により取入れられた冷却空気は、インタクーラI
C,オイルクーラ50,ラジェータ40を冷却し排出口
47から矢印Y,Y1のように円滑に排出される。
【0039】この時、上記のように取入れられた冷却空
気の一部は、図2に示した前部隔壁Waの外壁面で形成
される誘導面120に沿って偏向され矢印Y1のように
円滑に急激に流れ、上記外壁面に負圧域を発生せしめる
ので、エンジンルームER内の加熱空気が吸引孔101
から外部に上記のように吸引され排気口47から排出さ
れる。
【0040】そして、図2に示したようにエンジンルー
ムERの底部隔壁Wdに設けられた、上記冷却空気の上
流側が閉塞されているルーバRに覆われた吸気口R1か
ら、外気が供給されエンジンルームER内の上記加熱空
気と換気され、エンジン8及びエンジンルームER内が
効率よく冷却されると共に、上記各隔壁Wa〜Weによ
って構成されるエンジンルームERによりエンジン8,
油圧ポンプ26等の騒音の漏洩が防止されるので、静か
な油圧ショベルにすることができる。
【0041】そして、遮蔽板103により上記騒音が直
接外部にもれることがないので、上記騒音を低減せしめ
ることができる。又、上記のエンジン8の排気はエンジ
ン8の排気はマフラM,排気出口端部M1を介してエン
ジンルームER外に直接に排気される。又、エンジンル
ームERの前側に設けられる上記の誘導面120は、上
記実施形態では前部隔壁Waの外壁面を適用している
が、これに限られるものではなく、図2に二点鎖線で示
したように、前部隔壁Waの前方向に突出した上記冷却
空気を上方向に偏向せしめる、例えば曲面、図示しない
傾斜面等で構成される誘導面120aを有する偏向前部
隔壁GWaを設けているので、上記の取入口46aから
供給される冷却空気は、誘導面120aにより上記冷却
空気の流れが偏向され偏向前部隔壁GWaに沿って、矢
印Y1のように円滑に流れ、上記のジェットポンプ的な
効果によりエンジンルームERの加熱空気を吸引孔10
1から外部に吸引せしめ排気口47から円滑に排出せし
めることができ、エンジンルームER内が効率よく換気
され上記冷却を促進することができる。
【0042】次に上記実施形態の変形例を、図4,図5
ついて説明するが、上記実施形態と実質的に同一部位に
は同一符号を付して説明する。本変形例は上記の第1位
置P1にインタクーラIC及び/又はラジエータ40
と、これらを冷却する第1冷却ファン52及び第1冷却
ファン52を駆動する駆動手段51とを上下方向に重合
するように配設し、第2位置P2にオイルクーラ50
と、これを冷却する第2冷却ファン53及び第2冷却フ
ァン53を駆動する駆動手段501とを上下方向に重合
するように配設したものである。
【0043】本変形例における冷却空気の取入口46
a,46b,46cから取入れられる冷却空気の流れ
は、図1〜3に示した上記実施形態と同様に、矢印Y
a,Yb,Yc,Y,Y1のように流れ、インタクーラ
IC,オイルクーラ50,ラジエータ40を効果的に冷
却し、エンジンルームER内の加熱された空気を吸引口
101を介して外部に吸引し換気を行うので、冷却効率
が増大することができる。
【0044】又、第1位置P1はオイルクーラ40より
小型のインタクーラICとラジエータ40が配設されて
いるので、上記実施形態と比較して冷却空気の流体抵抗
が小さくなり、第1冷却ファン52に取入れられる冷却
空気量と流速を増大せしめて、上記負圧域の負圧が増大
して上記負圧による吸引の作用が大きくなり、エンジン
ルーム内ER内の加熱空気の換気を向上させることがで
きるため、上記実施形態と略同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0045】又、冷却機は、図示しないが上記の他にエ
アコンのコンデンサ等も、上記のように適宜上記の冷却
機100と重合せしめて冷却することができる。又、上
記第1位置P1及び第2位置P2の上記冷却空気の取入
口は、上記の冷却機100の下方に設けられた取入口4
6dから取入れる場合は、図5に示したように上記冷却
空気を下方から上方向に矢印YdY,Y1のように流
し、排出口47から排出されるようにしても、上記実施
形態,変形例と略同様の作用効果を奏することがきる。
【0046】又、上記のいずれの実施形態,変形例の第
1及び第2冷却ファン52,53の駆動手段51,50
1の少なくともいずれか一方を、例えば油圧モータ52
aや電動モータ52dで構成することができるが、油圧
モータ52aが適用される場合は、上記冷却ファンに接
続された油圧モータ52aを油圧ポンプからの作動油圧
で駆動せしめる油圧回路OP中に又、電動モータ52d
が適用されている場合は、上記冷却ファンに接続された
電動モータ52dを駆動せしめる給電器SKに接続され
る電気回路EP中に、上記の油圧モータ52a又は電動
モータ52dの回転数を制御する制御手段S1又はS2
を設け、上記オイルクーラの作動油の温度を検出する作
動油温度センサT1,上記ラジエータの冷却水温度を検
出する冷却水温度センサT2,オイルクーラ50及びラ
ジエータ40等のうちの少なくともいずれか一方を通過
した後の上記冷却空気の温度を検出する冷却空気温度セ
ンサT3,インタクーラICを有している時は過給空気
センサTtのうちの少なくともいずれか一つの温度セン
サを有し、上記温度センサと上記制御手段S1,S2と
をコントローラCRを介して接続し、上記温度センサの
検出温度に対応した上記コントローラCRからの指令信
号により上記油圧モータ52a又は電動モータ52dの
回転数を制御するように構成されているので、エンジン
8の回転数に左右されずに上記冷却機100の各々の冷
却媒体の温度に応じて駆動手段51,501の回転数が
制御され、第1及び第2冷却ファン52,53を稼働せ
しめて上記の冷却機100a,100b等を効果的に冷
却することができる。
【0047】又、エンジンルームER内の換気は、図示
しないがエンジン8の前側に小型の冷却ファンを設け、
エンジンルームERの適宜位置に設けた冷却空気出口か
ら排出せしめる適宜手段をとることができる。又、上記
本実施形態で説明した横置きエンジンを左右逆方向に配
設しても、上記実施形態と略同様の作用効果を奏するこ
とができるものである。
【0048】又、上記第2位置P2には、上記のように
冷却機100b,第2冷却ファン53,その駆動手段5
0を配設しないで、第1位置P1又は他の部位に配設
し、上記作動油タンク30及び燃料タンク30のいずれ
か一方のタンクを配設するようにしても、エンジンルー
ムERの冷却及び第1位置P1に配設された冷却機の冷
却に関しては上記実施形態と略同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0049】更に、上記に加えて、図6に示した本実施
形態のその他の変形例のように、エンジン8の排気系に
おいて、エンジン8の排気管8aにマフラMを配設し、
このマフラMの出口部が配設された上記のエンジンルー
ムERの上部隔壁We(又はエンジンフードEF)の一
部に、外部に排出されるエンジン排気圧を用いてエンジ
ンルームER内の加熱空気を吸引し外部に排出せしめ
る、後述する外管と内管とからなるエジェクタEJを設
ければ、エンジンルームER,エンジン8等を、更に効
果的に冷却し上記冷却効率を向上することもできる。
【0050】又、エンジン8は、図6に示したように必
要に応じて設けられる過給機であるターボチャージャ1
02が接続されており、ターボチャージャ102で過給
されたエアーは、ターボチャージャ102のエア出口2
7aを通って配管104を介してインタクーラICに供
給され冷却された過給流体が、エンジン8の吸気管の供
給口27bから供給される構成になっている。
【0051】このインタクーラIC,第1冷却ファン5
2は、エンジン8の前方に限られるものではなく、エン
ジン8の後方やエンジン8の上方の位置に設けてもよ
い。そして、上記のエジェクタEJは、マフラMから突
出する内管としてのマフラMから延設される排気管8a
の排気出口端部M1と、この排気出口端部M1の周囲に
間隔を存してエンジンルームERから排気出口端部M1
より長く突出された外管としての吸引管M2と、上記の
排気出口端部M1と吸引管M2との間に形成され、エン
ジンルームER内の空気を吸引する吸引間隙M3とによ
り構成されている。
【0052】又、上記のエジェクタEJはエンジンルー
ムER内の風路EYを介し反対側の位置するエンジンル
ームERの底部隔壁Wdに、必要に応じてスリット状の
多数の吸気口R1を設けて、上記エンジンルームER内
の換気を促進すれば、上記冷却効率を向上することがで
きる。上記の吸気口R1は、エンジンルームER外部へ
のエンジン騒音の漏洩を抑制する騒音抑制手段NSとし
てのルーバRをそれぞれ具備しており、これらのルーバ
Rは各吸気口R1より切起こして形成されている。
【0053】更に、騒音抑制手段NSは、図示しない
が、例えばボックス形状に形成された吸気口R1にて消
音効果を持たせ、吸気口R1からエンジンルームERの
外部に漏出するエンジン騒音及び吸気音を抑制するよう
にしてもよい。又、エンジン8に配設された排気管8a
の排気出口端部M1から噴出するエンジン排気流の周囲
に負圧が生じ吸引間隙M3が負圧となるので、この負圧
によるポンプ作用により、上記エンジンルームER内の
空気を熱とともに吸引して機外に強制的に排出すること
ができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載さ
れたエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の
作動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せ
しめ、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却する
オイルクーラと上記エンジンの冷却水を冷却するラジエ
ータとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設
機械の前後方向の前端部の一側部に配設されたオペレー
タ室と、上記建設機械の後部に設けられたカウンタウェ
イトと上記オペレータ室との間で上記建設機械の車幅方
向に沿って配設されたエンジンルーム内に上記油圧ポン
プが接続されたエンジンを横置きに配設し、上記エンジ
ンルームの前方で上記オペレータ室の後方の上記カウン
タウェイトの前側の第1位置に上記のオイルクーラ,ラ
ジエータのうちの少なくともいずれか一方の冷却機と上
記冷却機を冷却する第1冷却ファン及び上記第1冷却フ
ァンを駆動する駆動手段とを略水平に上下方向に重合す
るように配設したので、上記のエンジンが上記建設機械
の他の部位と隔離されているため、エンジンの稼働する
騒音が外部に漏れることがなく、静かな上記建設機械を
造ることができると共に、上記冷却機を冷却する冷却空
気を、上記建設機械の側方から直接外気を取入れ上記冷
却機を冷却した後、そのまま上方に排出せしめるため冷
却効率を向上することができる。
【0055】又、上記の冷却機をエンジンルームから分
離独立して配設したので、上記冷却機の冷却性能が向上
し、上記冷却ファンの回転数を下げることで、低騒音化
できると共に、同等の騒音なら上記ラジエータを小型に
できコストを低減することができる。請求項2記載の本
発明の建設機械の冷却装置によれば、請求項1記載の構
成において、上記カウンタウェイトの前側の第1位置に
設けられた上記冷却機と上記オペレータ室との間の第2
位置に上記のオイルクーラ,ラジエータのうちの少なく
ともいずれか他方の冷却機,他方の冷却機を冷却する第
2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動手
段とを配設したので、上記請求項1の効果に加え、上記
の第1位置と第2位置に上記冷却機を分散して配設する
ようにしたため、上記各冷却機を通過する上記冷却機の
コアの厚さが薄くなり、上記冷却空気の流体抵抗が低減
され、効果的な冷却を行なうことができる。
【0056】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記
第1位置又は第2位置のいずれか一方の位置に上記エン
ジンのインタクーラを配設したので、上記請求項1又は
2の効果に加え、上記インタクーラも上記のオイルクー
ラ,オイルクーラ,ラジエータの上記冷却機と同様に、
エンジンルームから分離独立して配設されるため、上記
冷却機と共に上記インタクーラの冷却性能が向上し、上
記冷却ファンの回転数を下げることで、低騒音化でき、
又同等の騒音なら上記ラジエータを小型にできコストを
低減することができる。
【0057】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成
において、上記一方及び他方の冷却ファンの駆動手段は
油圧モータ,電動モータ,上記エンジンのいずれかによ
り駆動されるように構成されているので、上記請求項1
〜3のいずれか1項の効果に加え、設計仕様に応じて適
宜選定することができ、設計時の自由度がある。
【0058】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項4記載の構成において、上記第1及
び第2冷却ファのうちの少なくとも一方の冷却ファンを
有し、上記冷却ファンに接続された油圧モータを油圧ポ
ンプから作動油圧で駆動せしめる油圧回路中又は上記冷
却ファンに接続された電動モータを駆動せしる電気回路
中に、上記の油圧モータ又は電動モータの回転数を制御
する制御手段を設け、上記オイルクーラの作動油の温度
を検出する作動油温度センサ,上記ラジエータの冷却水
温度を検出する冷却水温度センサ,オイルクーラ及びラ
ジエータのうちの少なくともいずれか一方を通過した後
の上記冷却空気の温度を検出する冷却空気温度センサの
うちの少なくともいずれか一つの温度センサを有し、上
記温度センサと上記制御手段とをコントローラを介して
接続し、上記温度センサの検出温度に対応した上記コン
トローラからの指令信号により上記油圧モータ又は電動
モータの回転数を制御するようにしたので、上記請求項
4の効果に加え、上記温度センサにより上記のオイルク
ーラ,ラジエータの温度或いは上記インタクーラの過給
空気温度を検出して上記指令信号を出力し、上記油圧モ
ータ又は電動モータの回転数を制御して、上記のオイル
クーラ,ラジエータの温度或いは上記インタクーラを的
確に効果的に冷却することができる。
【0059】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3のいずれかの1項に記載の構
成において、上記冷却ファンにより取入れられた冷却空
気が流れる上記エンジンルームの前部隔壁の外壁面に沿
って上記エンジンルーム内外に連通する吸引孔を設け、
上記外壁面を流れる冷却空気によりエンジンルーム内の
加熱空気を吸引し外部に排出せしめる吸引手段を設けた
ので、上記請求項1〜3のいずれか1項の効果に加え、
上記冷却機を冷却した後の、上記冷却空気流により上記
外壁面に負圧域を発生せしめ、上記のエジェクタのポン
プ作用でエンジンルーム内の加熱空気を強制的に吸引
し、上記エンジンルーム内で発生する加熱空気を外部へ
効果的に排出することができる。
【0060】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成
において、上記吸引孔に間隔を存して対向するように設
けられた防音遮蔽板を有するので、上記請求項1〜4の
いずれか1項の効果に加え、上記エジェクタのポンプ作
用時の上記エンジンルームの加熱空気が吸引孔に吸引さ
れる時、上記の防音遮蔽板でエンジン等の騒音が遮蔽さ
れるため、騒音が外部に漏洩することを低減させること
ができる。
【0061】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装
置よれば、請求項1〜5のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記エンジンルームの吸気口に騒音抑制手段を
有するので、上記請求項1〜5のいずれか1項の効果に
加え、上記騒音抑制手段によって上記エンジンルーム内
の騒音が上記エンジンルーム外に漏洩することが防止さ
れる。
【0062】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置よれば、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記冷却機の対向する上記エンジンルームの前
部隔壁の外壁面及び上記カウンタウェイト前側面のうち
の少なくとも上記前部隔壁の外壁が上方に設けられた上
記冷却機に向かって上記冷却空気を誘導せしめる誘導面
で構成されているので、上記請求項1〜6のいずれか1
項の効果に加え、上記冷却空気が上記誘導面に沿って急
激に円滑に流れ、上記誘導面近傍に負圧の発生を促進す
るため、ジェットポンプ的な吸引作用を効果的に行なう
ことができ、エンジンルーム内の加熱空気の吸引を効果
的に行い上記換気と上記エンジンの冷却を向上すること
ができる。
【0063】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜3,6,〜9のいずれか1項
に記載の構成において、上記エンジンルームに配設され
たエンジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記
排気出口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く
突出すると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設
けられる吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エン
ジンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気
を吸引し外部に排出されるように構成されているので、
請求項1〜3,6〜9のいずれか1項の効果に加え、上
記のエンジンルーム内の各部を効果的に冷却することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の建
設機械の冷却装置を油圧ショベルに適用した場合を示す
概略平面図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図3】図1の3A−3A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図4】図1の実施形態の変形例を示す概略説明図であ
る。
【図5】図4の5A−5A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図6】図1の実施形態のその他の変形例を示す概略説
明図である。
【図7】従来例の油圧ショベルを示す概略斜視図であ
る。
【図8】図7の油圧ショベルの平面視を示す概略平面図
である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 下部走行体 6 作業装置 8 エンジン 12 旋回装置 15 オペレータ室 16 カーボディ 18 トラックローラフレーム 20 走行装置 22 バケット 24 ブーム 26 油圧ポンプ 30 作動油タンク 31 燃料タンク 33 ストレージボックス 40 ラジエータ 46 冷却空気の取入口 50 オイルクーラ 51 第1冷却ファンの駆動手段 501 第2冷却ファンの駆動手段 52 第1冷却ファン 53 第2冷却ファン 70 コントロールバルブ EF エンジンフード ER エンジンルーム FW 隔離壁 FC カバー EJ エジェクタ IC インタクーラ M マフラ M1 排気出口端部 M2 吸気管 M3 吸引間隙 NS 騒音抑制手段 R1 吸気口 S1 制御手段 S2 制御手段 W 隔壁 Wa 前部隔壁 Wfb 前方側部隔壁 Wrb 後方側部隔壁 Wc 後部隔壁 Wd 底部隔壁 We 上部隔壁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと上記エ
    ンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機
    械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
    部の一側部に配設されたオペレータ室と、上記建設機械
    の後部に設けられたカウンタウェイトと上記オペレータ
    室との間で上記建設機械の車幅方向に沿って配設された
    エンジンルーム内に上記油圧ポンプが接続されたエンジ
    ンを横置きに配設し、上記エンジンルームの前方で上記
    オペレータ室の後方の上記カウンタウェイトの前側の第
    1位置に上記のオイルクーラ,ラジエータのうちの少な
    くともいずれか一方の冷却機と上記冷却機を冷却する第
    1冷却ファン及び上記第1冷却ファンを駆動する駆動手
    段とを略水平に上下方向に重合するように配設したこと
    を特徴とする、建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】 上記カウンタウェイトの前側の第1位置
    に設けられた上記冷却機と上記オペレータ室との間の第
    2位置に上記のオイルクーラ,ラジエータのうちの少な
    くともいずれか他方の冷却機,他方の冷却機を冷却する
    第2冷却ファン及び上記第2冷却ファンを駆動する駆動
    手段とを配設したことを特徴とする、請求項1記載の建
    設機械の冷却装置。
  3. 【請求項3】 上記の第1位置又は第2位置のいずれか
    一方の位置に上記エンジンのインタクーラを配設したこ
    とを特徴とする、請求項1又は2記載の建設機械の冷却
    装置。
  4. 【請求項4】 上記冷却ファンの駆動手段は油圧モー
    タ,電動モータ,上記エンジンのいずれかにより駆動さ
    れるように構成されていることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の設機械の冷却装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2冷却ファのうちの少な
    くとも一方の冷却ファンを有し、上記冷却ファンに接続
    された油圧モータを油圧ポンプからの作動油圧で駆動せ
    しめる油圧回路中又は上記冷却ファンに接続された電動
    モータを駆動せしめる電気回路中に、上記の油圧モータ
    又は電動モータの回転数を制御する制御手段を設け、上
    記オイルクーラの作動油の温度を検出する作動油温度セ
    ンサ,上記ラジエータの冷却水温度を検出する冷却水温
    度センサ,オイルクーラ及びラジエータのうちの少なく
    ともいずれか一方を通過した後の上記冷却空気の温度を
    検出する冷却空気温度センサのうちの少なくともいずれ
    か一つの温度センサを有し、上記温度センサと上記制御
    手段とをコントローラを介して接続し、上記温度センサ
    の検出温度に対応した上記コントローラからの指令信号
    により上記油圧モータ又は電動モータの回転数を制御す
    るようにしたことを特徴とする、請求項4記載の建設機
    械の冷却装置。
  6. 【請求項6】 上記冷却ファンにより取入れられた冷却
    空気が流れる上記エンジンルームの前部隔壁の外壁面に
    沿って上記エンジンルーム内外に連通する吸引孔を設
    け、上記外壁面を流れる冷却空気で発生する負圧により
    エンジンルーム内の加熱空気を吸引し外部に排出せしめ
    る吸引手段を設けたことを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の建設機械の冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記吸引孔に間隔を存して対向するよう
    に設けられた防音遮蔽板を有することを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 上記エンジンルームの吸気口に騒音抑制
    手段を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の建設機械の冷却装置。
  9. 【請求項9】 上記冷却機の対向する上記エンジンルー
    ムの前部隔壁の外壁面及び上記カウンタウェイト前側面
    のうちの少なくとも上記前部隔壁の外壁が上記前部隔壁
    の前方に設けられ上記冷却機に向かって上記冷却空気を
    誘導せしめる誘導面で構成されたことを特徴とする、請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装
    置。
  10. 【請求項10】 上記エンジンルームに配設されたエン
    ジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出
    口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突出す
    ると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設けられ
    る吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの
    排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸引
    し外部に排出されるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1〜3,6〜9のいずれか1項に記載の建
    設機械の冷却装置。
JP10340431A 1998-11-30 1998-11-30 建設機械の冷却装置 Pending JP2000160598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10340431A JP2000160598A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 建設機械の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10340431A JP2000160598A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 建設機械の冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000160598A true JP2000160598A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18336902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10340431A Pending JP2000160598A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 建設機械の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000160598A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019589A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Takeuchi Seisakusho:Kk 作業用車両
EP2192281A1 (en) * 2008-12-01 2010-06-02 Volvo Construction Equipment Holding Sweden AB Exhaust cooling apparatus for construction equipment

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019589A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Takeuchi Seisakusho:Kk 作業用車両
EP2192281A1 (en) * 2008-12-01 2010-06-02 Volvo Construction Equipment Holding Sweden AB Exhaust cooling apparatus for construction equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3732480B2 (ja) 建設機械
JP2001348909A (ja) 建設機械
EP1143125A1 (en) Engine cooling device of construction machinery
JP3427996B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP3511280B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP3208121B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000130161A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11269918A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000170207A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000160598A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11158916A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11241369A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11241367A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000212996A (ja) 建設機械の冷却装置
KR102406369B1 (ko) 건설기계
JP3511283B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000120106A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11269920A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11254976A (ja) 建設機械の騒音低減装置並びにこの装置に用いるカバー及び排気部
JPH11269917A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2001064995A (ja) 建設機械の冷却構造
JP3361054B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11241368A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3511281B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP2003291662A (ja) 建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020910