JP2003291662A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2003291662A
JP2003291662A JP2002100451A JP2002100451A JP2003291662A JP 2003291662 A JP2003291662 A JP 2003291662A JP 2002100451 A JP2002100451 A JP 2002100451A JP 2002100451 A JP2002100451 A JP 2002100451A JP 2003291662 A JP2003291662 A JP 2003291662A
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cooling
engine
cooling air
construction machine
ventilation
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Hideyuki Izumi
秀之 泉
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 建設機械に搭載されるエンジンルーム内に仕
切部材を設け、冷却装置の清掃,エンジンルームの温度
上昇の低減,騒音の漏洩の低減,コンパクト化について
改良する。 【解決手段】 各々並列に配設された2つの冷却装置R
と、エンジンルーム12のエンジンフロントカバーC1
に冷却空気を流通する開口50と、エンジンカバーC1
と自身のとの間にできる冷却空気流通路CDを形成する
仕切部材60とを設け、エンジンフロントカバーC1と
仕切部材60との間の冷却空気導入流通路CD1を流れ
た冷却空気により、冷却空気換気流通路CDE2の換気
開口CE2に負圧を発生させ、エンジンルーム12内の
雰囲気流体を換気してエンジンルーム12,エンジン2
2を冷却する冷却空気のダクトを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に搭載さ
れる冷却装置を冷却する冷却ファン後方に配設された略
密閉型エンジンルーム内に配設され、上記略密閉型エン
ジンルームを構成するエンジンカバ−と間隙を存して配
設される仕切部材を有し、上記間隙を介して冷却空気を
導入する冷却空気ダクトを設け、上記の冷却装置の清
掃,略密閉型エンジンルームの温度上昇の低減,騒音漏
洩の低減,コンパクト化について、建設機械の機能を有
機的に且つ総体的に改良した建設機械及び冷却空気ダク
トに関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械には、例えばダム,トンネル,
道路,上下水道等の土砂の掘削作業や建造物等の解体作
業等を行なう油圧ショベルがある。上記油圧ショベルは
下部走行体,上記下部走行体上に旋回可能に枢支された
上部旋回体,上記上部旋回体の前部に設けられた作業装
置とから構成されている。
【0003】上記の上部旋回体には通常作業機のオペレ
ータ室用のキャブが設けられているが、ミニ油圧ショベ
ルには上記キャブがなくオペレータが着席するシートだ
けのものがある。更に、上部旋回体のフレーム上には、
エンジン,油圧ポンプ,冷却装置,バッテリ,コントロ
ールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が設けられて
いる。
【0004】上記建設機械は、上記下部走行体による走
行,上記上部旋回体による旋回,上記作業装置による掘
削等の作業を行なうが、上記の作業は油圧モータ,油圧
シリンダから構成される油圧アクチュエータによって行
なわれる。又、図16に示したようにエンジン03によ
り作動する上記油圧ポンプ05により油圧が上記アクチ
ュエータに供給されるように構成されている。
【0005】又、エンジン03,ラジエータ06,油圧
ポンプ05,油圧ポンプ05から供給される圧油の方向
を切り換える方向切換弁等の機器は、上記上部旋回体に
配設されている。上記上部旋回体にはカバー01で覆わ
れたエンジンルーム02が設けられ、このエンジンルー
ム02内にはエンジン03が設けられ、エンジン03を
冷却するラジエータ06,作動油を冷却するオイルクー
ラ010,エンジン03の燃焼室に供給する空気を冷却
するインタクーラ08,凝縮器012が配設されてい
る。
【0006】上記のインタクーラ08,オイルクーラ0
10,ラジエータ06,エアコンの凝縮器012は、冷
却水や作動油や凝縮器012の被冷却媒体を冷却するた
めのそれぞれの冷却装置Rであり、これらの冷却装置R
対して冷却空気を流通させて冷却装置Rの被冷却媒体を
冷却するエンジン03や電動機で駆動される冷却ファン
014が配設されている。
【0007】又、エンジンルーム02を構成するカバー
01には、外気を導入する外気導入口01aとエンジン
ルーム02内から上記で導入され冷却装置Rを冷却した
後、更にエンジン03,油圧ポンプ05,方向切換弁等
を冷却し高温になった空気を冷却ファン014により外
部に排出するための排出口01bとが設けられている。
【0008】そして、エンジンルーム02を構成するカ
バー01の外気の導入口01aから冷却空気を導入し、
エンジンルーム02内を矢印のように冷却空気の流が発
生して上記のエンジン03及び油圧ポンプ05,方向切
換弁等を冷却して排出口01bから排出される。又、図
16に示したようにエンジンルーム02内に設けられる
冷却装置Rに対しての冷却空気の流れは、上流側から上
記の凝縮器012,インタクーラ08,オイルクーラ0
10,ラジエータ06の順に流れる。
【0009】又、インタクーラ08はエンジン03への
吸入空気を過給する過給機016で圧縮された空気を冷
却するためのものであり、このためエンジンルーム02
の外部にフィルタ装置017が配設され、これにより塵
埃等の侵入が防止されている。そして、過給機016は
エンジン03の排気ガスのエネルギーでタービンを回転
させて、吸入空気を圧縮するものであり、この断熱圧縮
により温度が上昇するので、エンジン03の出力の増大
及び排ガス,清浄化のためには、エンジン03に供給す
る前に冷却する必要がある。
【0010】そして、インタクーラ08が設けられるの
は、この吸入空気を冷却するためのものであり、一般的
に常温で約摂氏40〜70度程度にまで冷却される場合
が多い。又、インタクーラ08の被冷却媒体は、他の熱
交換器よりも低い温度にまで冷却しなければならない
上、オイルクーラ010やラジエータ06の放熱量が比
較的大きいので、インタクーラ08は、一般に空気流の
最上流側或いはラジエータ06よりも上流側に配設され
る。
【0011】又、図16に示した従来装置のエンジンル
ーム02内に配設された冷却装置,冷却ファン014,
エンジン03はエンジンルーム02内に開放的に配設さ
れており、上記冷却装置の前面の全面積が開放され、そ
の後方に冷却ファン014が配設されているので、上記
冷却空気の流通騒音や冷却ファン014やエンジン03
の稼動騒音がエンジンルーム02の外部に、そのまま騒
音として漏洩している。
【0012】又、過給機016はエンジン03の部位に
配置されなければならないことから、過給機016とイ
ンタクーラ08との間及びインタクーラ08とエンジン
03との間には、圧縮空気を流通させる配管018,0
19が接続されている。上記した熱交換は上記の理由の
ように、例えば凝縮器012,インタクーラ08,オイ
ルクーラ010,ラジエータ06の順に、且つ冷却効率
をあげるため、できるだけ上記冷却装置Rの各々の相互
間を近接するように配設されているが、上記塵埃の多い
作業現場では、凝縮器012,インタクーラ08,オイ
ルクーラ010,ラジエータ06に塵埃等が付着するた
め、この塵埃等が付着した場合には比較的頻繁に清掃し
なければ上記作業を続行することができない。
【0013】又、インタクーラ08,オイルクーラ01
0,ラジエータ06の順に配設されている場合には、上
記油圧ショベルのエンジンルーム02内の狭い空間で
の、特に小旋回機の小型油圧ショベルのエンジンルーム
02内の狭い空間での上記オイルクーラ010の旋回が
困難になる場合も生じる。又インタクーラ08とオイル
クーラ010又はラジエータ06とが重複するように配
設され場合には、インタクーラ08が邪魔になりオイル
クーラ010を清掃することができない。
【0014】そこで、ラジエータ06又はオイルクーラ
010を軽量なアルミ合金製にして容易に上方に引き抜
きインタクーラ08の後方を開けて、インタクーラ08
を、例えばエアージェットのノズルにより清掃し、又上
記で引き抜いたラジエータ06又はオイルクーラ010
を清掃した後、元の部位に戻し装着することもある。
又、インタクーラ08の空気の吸排用の配管の直径が大
きく、一般に上記上部旋回体上にインタクーラ08を固
定的に配設されているので、上記のような作業が必要に
なる。
【0015】又、上記したように、図16に示した従来
の建設機械では上記の冷却装置,エンジン03,油圧ポ
ンプ05をエンジンルーム02内に上記冷却装置の広い
冷却空気流通路の面積を有するコアを介して開放的に連
通される冷却空気通路に配設されているので、上記広い
面積からエンジン03,冷却ファン014の騒音が外部
に伝達され騒音の原因になっている恐れがある。そし
て、この騒音の漏洩を低減するために上記エンジンを密
閉エンジンルーム内に配設すると、密閉エンジンルーム
内の温度の上昇を避けることができない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の建設機械の作動騒音を低減するために上記エン
ジンを密閉エンジンルーム内に配設すると、密閉エンジ
ンルーム内の温度の上昇を避けることができない。又逆
に上記エンジンを開放的に配設すると温度上昇は低減で
きるが、上記騒音の漏洩は増大してしまう恐れがある。
又上記の冷却装置Rの清掃を怠れば、フィンの目詰まり
により冷却装置Rの冷却空気の流通が減少するので、冷
却効率が落ち、更に上記目詰まりにより冷却空気の流通
が悪くなり流通抵抗が増大し、上記冷却空気の流通騒音
が増大し、冷却ファンの回転騒音が増大する恐れがあ
る。そして、上記建設機械の過酷な作業ができないばか
りか、ラジエータ06又はオイルクーラ010の清掃の
ため、ラジエータ06又はオイルクーラ010の引抜き
及び装着の作業に工数と時間を要し結果的に作業効率が
低下すると共に、又上記目詰まりにより更に騒音の増大
の原因になっている恐れがあり、上記したように冷却装
置の大型化する恐れがある。
【0017】本発明は、上記のような課題に鑑み創案さ
れたもので、冷却装置と間隔を存して配設されエンジン
を収納するエンジンルームを設け、上記冷却装置と間隔
を存して配設され上記エンジンルームのエンジンフロン
トカバーに設けられた冷却空気を流通する開口を設け、
上記冷却ファンによる上記開口からの冷却空気を自身の
流通方向と交叉する方向に変向させるように案内する仕
切部材を設け、上記のエンジンフロントカバーと仕切部
材との間の間隙で構成される冷却空気導入流通路を流れ
た冷却空気をエンジンカバーに設けられた排出口から排
出させ、上記エンジンルームを構成するエンジンカバー
と上記仕切部材の外周との間の間隙でできる冷却空気換
気通路のうちの少なくとも一つの上記冷却空気換気通路
の換気開口を設け、上記冷却空気導入流通路に対して上
記換気開口を開口することにより上記エンジンルーム,
エンジンを冷却し、上記エンジンの作動騒音,温度上昇
の低減をすると共に、上記冷却装置の清掃ができ、且つ
小型化できるように配設し、上記冷却騒音の低減と上記
建設機械の小型化を行ない、建設機械の機能を有機的且
つ総体的に改良した建設機械を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械は、複数個の冷却装置のうちのいず
れかを並列に配設される冷却装置と上記複数個の冷却装
置のうちの残りの並列に配設される冷却装置とを重合す
るように配設される冷却装置と、上記冷却装置を冷却す
る冷却ファンと、上記冷却装置と間隔を存して配設され
エンジンが収納されるエンジンルームと、上記冷却装置
と間隔を存して配設され上記エンジンルームを構成する
エンジンフロントカバーに設けられた冷却空気を流通す
る開口と、上記エンジンフロントカバーと上記エンジン
との間に間隔を存して配設された仕切部材と、上記冷却
ファンによる上記開口からの冷却空気を上記仕切部材に
より上記冷却空気の流通方向と交差する方向に変向させ
るように導入し、上記のエンジンフロントカバーと仕切
部材との間にできる間隙の冷却空気導入流通路を介して
排出する上記エンジンフロントカバーに配設された排出
口と、上記エンジンルームを構成するエンジンカバーと
上記仕切部材の外周との間にできる冷却空気換気流通路
のうちの少なくとも一つの冷却空気換気流通路で構成さ
れると共に上記冷却空気導入流通路に対して開口する上
記冷却空気換気流通路の換気開口とを備え、上記換気開
口に発生する負圧により上記エンジンルーム内の雰囲気
流体を吸出して換気し上記エンジンカバーに設けられた
上記排出口より排出するようにしたことを特徴としてい
る。
【0019】請求項2記載の本発明の建設機械は、請求
項1記載の構成において、上記換気開口又は上記冷却空
気換気流通路に設けられ上記エンジンルーム内の雰囲気
流体を上記換気開口を介して上記エンジンカバーに設け
られた排出口より排出して換気させる換気ファンを備え
たことを特徴としている。請求項3記載の本発明の建設
機械は、請求項1又は2記載の構成において、上記エン
ジンフロントカバーの開口から流入し上記エンジンフロ
ントカバーと上記仕切部材との間の上記冷却空気導入流
通路に流れた冷却空気による上記冷却空気換気流通路の
換気開口に発生する負圧及び上記換気ファンの作動のう
ちの少なくともいずれか一方により、上記のエンジンル
ームを構成するエンジンアッパカバーと仕切部材との間
の間隙にできる上記冷却空気換気流通路,上記のエンジ
ンルームを構成するエンジンサイドカバーと仕切部材と
の間の間隙にできる冷却空気換気流通路,上記のエンジ
ンルームを構成するエンジンアンダカバーと仕切部材と
の間の間隙にできる冷却空気換気流通路のうちの少なく
ともいずれか一つの冷却空気換気流通路から上記エンジ
ンルーム内の雰囲気流体を換気して、上記のエンジンル
ーム,エンジンを冷却するように構成されていることを
特徴としている。
【0020】請求項4の本発明の建設機械は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記仕切部
材は上記エンジンルーム内に上記エンジンカバ−と間隙
を存して配設され自身の内面側に上記エンジンを配設
し、上記エンジンフロントカバーの開口からの冷却空気
を上記冷却空気導入流通路を介して導入し上記排出口よ
り排出し上記冷却空気換気流通路の換気開口より上記エ
ンジンルームの雰囲気流体を換気して、上記のエンジン
ルーム,エンジンを冷却するように構成されていること
を特徴としている。
【0021】請求項5の本発明の建設機械は、請求項
1,3,4のいずれか1項に記載の構成において、上記
仕切部材の外周辺より上記エンジンの側壁に沿って突出
する仕切部材片を備え、上記仕切部材片の内側に上記エ
ンジンの少なくとも一部を囲繞し、上記エンジンフロン
トカバーの開口からの冷却空気を上記冷却空気導入流通
路に導入し、上記歳出口より排出することにより上記冷
却空気換気流通路の換気開口より上記エンジンルーム内
の雰囲気流体等を換気し上記のエンジンルーム,エンジ
ンを冷却するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0022】請求項6の本発明の建設機械は、請求項5
記載の構成において、上記の仕切部材は上記のエンジン
ルーム内で上記エンジンの少なくとも一部を囲繞するよ
うにコ字状又は凹状に構成されていることを特徴として
いる。請求項7の本発明の建設機械は、請求項1,2,
3,6のいずれか1項に記載の構成において、上記の仕
切部材,エンジンカバーのうちの少なくともいずれか一
方に吸音材が設けられていることを特徴としている。
【0023】請求項8の本発明の建設機械は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記冷却装
置は複数個の冷却装置から構成され上記複数個の冷却装
置のうちの少なくとも一つの冷却装置と上記冷却ファン
とを直列に重合するように配設されたことを特徴として
いる。請求項9の本発明の建設機械は、請求項1,2,
3,8のいずれか1項に記載の構成において、上記複数
個の冷却装置のうちのいずれかを並列し、上記並列に配
設された冷却装置と上記複数個の冷却装置のうちの残り
の冷却装置とを重合するように配設されたことを特徴と
している。
【0024】請求項10の本発明の建設機械は、請求項
9記載の構成において、上記並列に配設した冷却装置と
上記複数個の冷却装置のうちの残りの冷却装置との間に
清掃を可能にする隙間が設けられていることを特徴とし
ている。請求項11の本発明の建設機械は、請求項10
記載の構成において、上記隙間の周囲を少なくとも略密
閉する隙間詰めカバー、又は開閉あるいは着脱可能な上
記略密閉する隙間詰めカバーを備えたことを特徴として
いる。
【0025】請求項12の本発明の建設機械は、請求項
10又は11記載の構成において、上記並列に配設した
冷却装置と上記並列に配設した冷却装置に対して重合す
るように配設した上記複数個の冷却装置のうちの残りの
冷却装置との隙間LDが、上記重合した冷却装置の上流
側の冷却装置の高さHと上記隙間LDとの比をLD/H
=0.05〜0.3にするように設定されていることを
特徴としている。
【0026】請求項13の本発明の建設機械は、請求項
12記載の構成において、上記隙間LDが約30〜30
0mmに設定され、好ましくは上記隙間LDが約40〜
100mmに設定されていることを特徴としている。請
求項14の本発明の建設機械は、請求項12又は13記
載の構成において、上記重合されて配設される冷却装置
のうちの上流側に配設される冷却装置がインタクーラで
構成されていることを特徴としている。
【0027】請求項15の本発明の建設機械は、請求項
1,3,8,14のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記エンジン,複数個の冷却装置からなる冷却装置
を搭載した建設機械において、上記複数個の冷却装置の
うちの少なくともいずれかを直列に重合するように配設
し、上記重合する上記冷却装置のうちのいずれか一方の
冷却装置へ給排させる冷媒用配管が上記重合する他方の
冷却装置の側壁を跨ぐように配設される配設部が設けら
れ、上記配設部を通過する上記配管の少なくとも一部分
が扁平状に形成された扁平部と上記配管の少なくとも一
部が没入するように上記配設部に設けられた窪み部との
うちの少なくともいずれか一方が設けられていることを
特徴としている。
【0028】請求項16の本発明の建設機械は、請求項
1,3,8,15のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記冷却ファンは軸流ファン又は斜軸流ファン又は
遠心ファンで構成されていることを特徴としている。請
求項17の本発明の建設機械は、複数個の冷却装置から
なる冷却装置を容易に清掃できる配設構造と、上記冷却
装置の冷却ファンと、上記冷却装置と間隔を存して配設
された略密閉型エンジンルームと、上記略密閉型エンジ
ンルーム構成するエンジンフロントカバーに設けられた
開口と、上記開口からの上記冷却空気を自身の流通方向
に対して交差する方向に変向させる仕切部材と、上記の
仕切部材とエンジンカバーとの間隙で構成され上記冷却
空気が流通する冷却空気換気流通路とを備えたことを特
徴としている。
【0029】請求項18の本発明の建設機械は、請求項
14記載の構成において、上記冷却装置のうちのインタ
クーラがヒンジ手段を介して回動可能に配設され上記イ
ンタクーラの冷媒用の配管を外した後、上記インタクー
ラを回動して上記冷却装置を清掃できるように構成した
ことを特徴としている。請求項19の本発明の建設機械
は、請求項1,3,4,16のいずれか1項に記載の構
成において、上記略密閉型エンジンルーム部にエジェク
タを設けたことを特徴としている。
【0030】請求項20の本発明の建設機械は、請求項
19記載の構成において、上記エンジンルームに上記換
気開口用の換気ファンを設けたことを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の建設機械を油圧ショ
ベルに適用した場合を示すもので、油圧ショベルの側面
を示す概略側面図、図2は図1の2A−2A線矢視の平
面図を示す概略説明図、図3は図2の矢視3Aを示す概
略説明図、図4は図2に示したエンジンカバーと仕切部
材との間隙で構成される冷却空気ダクトの冷却空気換気
流通路の平面図を示す拡大概略説明図、図5は図4の立
体斜視図を示すもので、(A)は上記冷却空気換気流通
路の概略斜視説明図、(B)は図5(A)の矢視5Bを
示す概略説明図、図6は図5に示した上記冷却空気流通
路を構成する種種の冷却空気換気流通路の組合わせによ
る冷却空気の流れを示す概略説明図であり、図6(A)
は図3,図5の上記冷却空気換気流通路が上方にのみ設
けられる場合の側面視を示す概略説明図、図6(B)は
図3,図5の上記冷却空気換気流通路が下方にのみ設け
られる場合の側面視を示す概略説明図、図6(C)は上
記冷却空気換気流通路を上下の両方に設けたもので、図
6(A),(B)とを組合わせた場合を示す概略説明
図、図7は図6と同様の状態を示す概略説明図であり、
図7(D)は図5の上記冷却空気換気流通路が右方にの
みに設けられる場合の平面視を示す概略説明図、図7
(E)は図7(D)の上記冷却空気換気流通路が左右両
方に設けられる場合の平面視を示す概略説明図、図7
(F)は図6(A)と図7(D)に示した冷却空気換気
流通路との組合わせたもので、上記冷却空気換気流通路
が上方及び右方の両方に設けられる場合の前面視を示す
概略説明図、図8は図3の矢視8Aを示す拡大略斜視を
示すものであり、左右方向に並列に配設されたオイルク
ーラ,ラジエータに対して並列に配設されたインタクー
ラ,凝縮器を重合するように配設された場合を示す概略
説明図、図9は図8に示したオイルクーラ,ラジエータ
とインタクーラ,凝縮器との間隙に配設される隙間詰め
カバーの取付構造を示すもので、(A)は隙間詰めカバ
ーの取付構造を示す概略説明図、(B)は上記隙間詰め
カバーをインタクーラの上下の部位に配設した構造を示
す概略説明図、(C)は上記隙間詰めカバーを着脱可能
にインタクーラの外周に配設する場合の取付構造を示す
概略説明図、図10は図8に示した扁平管の詳細を示す
もので、(A)は扁平管の分解図を示す概略説明図,
(B)は図8に示したすラジエータのアッパタンクに上
記配設部が設けられた場合を示す拡大概略説明図、図1
1は図8のインタクーラの配管の配設スペースを示すが
略説明図、図12は図8の変形例を示したもので、図1
0(A)の扁平管が設けられたラジエータ18のアッパ
タンクUTの上記配設部を示す概略説明図、図13は図
12のインタクーラの配管の配設スペースを示す略説明
図、図14は冷却装置の冷却に遠心ファンを適用した場
合の、図3と同様の状態を示す概略説明図、図15は図
3,図14の実施形態にエジェクタを装着を適用した場
合の、図3,図14と同様の状態を示す概略説明図であ
る。
【0032】図1に示したように、建設機械である、例
えば油圧ショベルPは、上部旋回体2と下部走行体4と
作業装置6とから構成されている。上記の上部旋回体2
の前端部にはオペレータ室用のキャブ8が設けられ、後
端部にはカウンタウエイト10が設けられ、更に上部旋
回体2のフレーム上には、図2,図3に示したように油
圧ショベルPのカウンタウエイト10に於ける前側に冷
却装置室CRと上記エンジンルーム12の雰囲気流体を
換気させるエンジン22を収容する換気式エンジンルー
ム12が設けられ、本実施形態の場合にはエンジン22
を略密閉状に収容する略密閉型エンジンルーム12とが
設けられている。
【0033】この略密閉型エンジンルーム12は、略密
閉型に限られるものではなく通常適用されているエンジ
ンの周囲を仕切板等のエンジンカバーで囲繞されるエン
ジンルームであってもよく、その密閉度の割合によって
騒音の漏洩の度合いが相違するが、上記の冷却効率,騒
音の低減を図ることができる。この略密閉型エンジンル
ーム12は、略密閉型に限られるものではなく通常適用
されているエンジンの周囲を仕切板等のエンジンカバー
で囲繞されるエンジンルームであってもよく.その密閉
度の割合によって騒音の漏洩の度合いが相違するが、上
記の冷却効率,騒音の低減を図ることができる。
【0034】図2において、上記の複数の冷却装置Rの
うちのオイルクーラ16とラジエータ18とが左右方向
に並列するように配設された冷却装置RNの上流側に複
数個の冷却装置Rのうちの残りの冷却装置R1であるイ
ンタクーラ14が配設され、このオイルクーラ16,ラ
ジエータ18と設計仕様により決定される間隔LDを存
して設けられたインタクーラ14が配設されている。
【0035】そして、図2,図3に示したように冷却装
置室CRは、冷却装置Rと、上記冷却装置Rを冷却する
冷却ファン20とが収納され、冷却空気の流通騒音,冷
却ファン20の稼動騒音の外部への漏洩を低減してい
る。又、冷却ファン20の後方に配設され略密閉される
ように形成されエンジン22が配設される上記した略密
閉型エンジンルーム12が設けられている。図4〜図7
に示したように上記冷却ファン20側の後方に設けられ
上記略密閉型エンジンルーム12を構成するエンジンフ
ロントカバーC1に設けられた冷却空気を流通する開口
50が設けられている。上記冷却ファン20による開口
50からの冷却空気を自身の流通方向に交叉する方向
(上記冷却空気の流通方向に対して交差する方向)に変
向させるように導入し上記略密閉型エンジンルーム12
を構成するエンジンカバーCと上記自身の外周との間に
できるの冷却空気換気流通路CDEが形成される間隙の
うちの少なくとも一つの上記間隙により冷却空気換気流
通路CDEを構成する仕切部材60とを備えている。上
記仕切部材60は上記略密閉型エンジンルーム12内に
エンジンカバ−C1と間隙を存して配設され仕切部材6
0の自身の内側に上記エンジン22の少なくとも一部を
囲繞し、上記エンジンフロントカバーC1の開口50か
らの冷却空気を上記のエンジンフロントカバーC1と仕
切部材60との間の上記間隙で形成される冷却空気導入
流通路CD1に導入し、エンジンカバーC2の排出口1
dから排出される。この時冷却空気導入流通路CD1に
開口した冷却空気換気流通路CD2の換気開口CE2に
負圧を発生させ,又冷却空気換気流通路CD2に換気フ
ァン20Kを備えているので,換気開口CE2よりエン
ジンルーム12内の雰囲気流体を換気して上記の略密閉
型エンジンルーム12,エンジン22等を冷却する冷却
空気ダクトDを構成している。
【0036】又、図3,図5,図8に示したように、上
記エンジンフロントカバーC1の開口50から流入し上
記エンジン22のエンジンフロントカバーC1と仕切部
材60の仕切部材本体60sとの間の冷却空気導入流通
路CD1に流れた冷却空気は、仕切部材本体60sに当
たり変向され、図5に示したように上記エンジンアッパ
カバーC2と仕切部材60との間の冷却空気換気流通路
CDEの一つである冷却空気換気流通路CDE2を構成す
る間隙,上記エンジンサイドカバーC3,C4と上記仕
切部材60との間の冷却空気換気流通路CDE3,CD
E4を構成する間隙,上記エンジンアンダカバーC5と
仕切部材60との間の冷却空気換気流通路CDE5を構
成する間隙のうちの少なくともいずれか一つの上記間隙
からなる冷却空気換気流通路CDE(CDE2〜CDE
5)の換気開口CE(CE2〜CE5)の前面を流れ,上
記換気開口CEに発生する負圧や冷却空気換気流通路C
DE,換気開口CEに設けられる換気ファン20Kの作
動のうちの少なくともいずれか一方により、上記の換気
開口CEからエンジンルーム内の雰囲気流体を換気し、
エンジン22,過給機32等を冷却するように構成され
ているものである。
【0037】上記のように本実施形態の場合には、図5
に示したように仕切部材本体60sの上記外周辺であ
る、上辺6U,左右辺6L,6R,下辺6UDとエンジ
ンルーム12のエンジンカバーC1〜C5との間の全て
の上記間隙にできる上記すべての冷却空気流通路CD
[冷却空気導入流通路CD1及び冷却空気換気流通路C
DE(CDE2〜CDE5)]によりエンジン22の略
全外周を冷却し、図3に示したように空気導入口1aか
らの冷却空気は冷却ファン20により上記の開口50に
入り、上記のように仕切部材60で変向され排出口1d
から排出されるが、この時、換気口1eから供給された
冷却空気は略密閉型エンジンルーム12の排出口1d方
向に誘引されエンジンルーム12内を効果的に冷却して
排出口1dより排出されるように構成されている。
【0038】又、図5に示したように上記の仕切部材6
0の外周辺の上辺6U,左右辺6L,6R,下辺6UD
より上記エンジン22の側壁に沿って突出する仕切部材
片70が設けられる各々のアッパ,左右,アンダの仕切
部材片70U,70L,70R,70UDが設けられて
いる。上記仕切部材片70の内側(内面側)にエンジン
22の少なくとも一部を囲繞し、上記エンジンフロント
カバーC1と仕切部材本体60sとの間の間隙で構成さ
れる冷却空気導入流通路CD1がエンジンアッパカバー
C2に設けられた排出口1dから排出される。この時、
上記換気開口CE(CE2〜CE5)の部位に発生する
上記負圧及び上記換気開口CEに設けられた換気ファン
20Kの作動のうちの少なくともいずれか一方により上
記エンジンカバーC(C2〜C5)と仕切部材60との
上記間隙で形成される上記冷却空気換気流通路CDE
(CDE2〜CDE5)を介してエンジンルーム12内
の雰囲気流体が換気されてエンジンルーム12内が冷却
される。上記の略密閉型エンジンルーム12,エンジン
22,過給機32等を冷却する上記冷却空気ダクトDが
構成されている。
【0039】上記実施形態では、図3に示したように空
気導入口1aから供給された冷却空気は、図5(B)示
したように仕切部材本体60sに当たり変向されて上記
前面の換気開口CEに沿って冷却空気導入流通路CD1
を流れ排出口1dから排出されるが、この時上記換気開
口CE(CE2〜CE5)のうちの少なくといずれか一
つの部位に発生する負圧及び換気開口CE,冷却空気換
気流通路CDEに設けられた換気ファン20Kのうちの
少なくともいずれか一方により、上記の各々の冷却空気
導入通路C1を介して上記の各々の冷却空気換気流通路
CDE2〜CDE5の換気開口CE(CE2〜CE5)
から換気される場合について説明したが、冷却空気換気
流通路CDEは設計仕様等により設定される冷却空気換
気流通路CDE2〜CDE5の換気開口CE2〜CE5
を適宜必要に応じて適用すればよいものである。上記の
冷却空気換気流通路CDE2〜CDE5のうち適宜の組
合わせて適用する場合について、冷却空気換気流通路C
DE2〜CDE5の各々の組合せによる作用効果の相違
について、図6,図7により説明する。
【0040】上記の仕切部材60における冷却空気換気
流通路CDEの換気開口CE2〜CE5の個所を示すも
ので、図6(A)は略密閉型エンジンルーム12の側面
視であり、図5に示したように油圧ポンプ24を接続さ
れたエンジン22を収容する略密閉型エンジンルーム1
2のエンジンアッパカバーC2,エンジンサイドカバー
C3,C4,エンジンアンダカバーC5,エンジンリア
カバーC6,仕切部材60を有している。
【0041】又、エンジン22の排気管に接続されたマ
フラ38に接続された排気管40はエンジンアッパカバ
ーC2の貫通孔を介して大気中に排出されている。上記
構成において冷却空気ダクトDの冷却空気換気流通路C
DEの換気開口CE2〜CE5)は、上方部のみの換気
開口CE2が開口しているものである。又、エンジンア
ッパカバーC2は冷却ファン20により取入れられ仕切
部材本体60sの前面側で冷却空気の流通方向と交叉す
る方向へ変向させ冷却空気を排出させる排出口1dが設
けられている。従って、冷却ファン20からの冷却空気
は上記のように仕切部材本体60sにより変向され、図
6(A)に示したように矢印Y1のように冷却空気導入
流通路CD1に開口する冷却空気換気流通路CDE2の
換気開口CE2の前面に沿って流れベンチュリの作用効
果により上記エンジンルーム12内の流体を吸出して換
気し、換気開口CE2に対面する部位に発生する負圧及
び換気開口CE,冷却空気換気流通路CDE2に設けら
れた換気ファン20Kの作動のうちの少なくともいずれ
か一方によりエンジンルーム12内の雰囲気流体が換気
され排出口1dから排出される。
【0042】従って、上記の換気開口CE2の開口の部
位に発生する負圧や上記換気ファン20Kの作動により
冷却空気換気流通路CDE2を介してエンジンルーム1
2内の雰囲気流体は矢印Y2のように吸出され、必要に
応じて設けられる換気口1eからの空気と換気せしめて
矢印Y2のように流れ略密閉型エンジンルーム12,エ
ンジン22,過給機32,マフラ38等を冷却する。
又、上記換気口1eはルーバ,多数の流通孔等で構成さ
れる遮音部材DFを介して上方に設けられた排出口1d
から排出される。この遮音部材DFは、図3,図5,図
14に示したように上記流通孔EHが設けられるが,こ
れに限られるものではなく、例えば多数の流通孔で構成
し,その多数の孔の周囲に吸音材を配設するようにして
もよい。
【0043】又、図6(B)は上記の仕切部材60にお
ける下部の冷却空気換気流通路CD5の換気開口CE5
の開口個所を示すもので、略密閉型エンジンルーム12
の側面視であり、油圧ポンプ24を接続されたエンジン
22を収容する略密閉型エンジンルーム12のエンジン
アッパカバーC2,エンジンサイドカバーC3,C4,
エンジンアンダカバーC5,エンジンリアカバーC6,
仕切部材60を有し、エンジン22の排気管に接続され
たマフラ38に接続された排気管40はエンジンアッパ
カバーC2の貫通孔を介して大気中に排出されている。
上記構成において下部冷却空気換気流通路CDE5の換
気開口CE5は下方部のみ開口するものであり、エンジ
ンアンダカバーC5と仕切部材本体60sの下辺6UD
との間に下部の冷却空気換気流通路CDE5の換気開口
CE5が開口しているものである。
【0044】従って,冷却ファン20からの冷却空気が
仕切部材本体60sにより上記のように変向され、図6
(A)に示したように矢印Y1のように排出口1dから
排出され、矢視Y5のように流れ略密閉型エンジンルー
ム12,エンジン22,過給機32,マフラ38等を効
率よく冷却し上記の遮音部材DFを介して略密閉型エン
ジンルーム12の上部に設けられた排出口1dから排出
される。
【0045】上記のエンジン22の下方は配管等が集ま
っているため流通抵抗が増大して、冷却空気の流通を阻
害しているが、例えば冷却空気を円滑に流すガイド板を
設けて流通抵抗を低減するなど必要に応じて設計仕様に
沿って活用すれば、上記冷却の作用効果を奏することが
できる。又、図6(B)に示したようにエンジンアンダ
カバーC5に上記冷却空気導入流通路CD1からの冷却
空気を排出する排出口2dを設けた場合も示したが、こ
れはなくてもよく、排出口2dから排出される冷却空気
が地上にあたり散乱するため、あまり大きくすることは
できないが、設計仕様により設定される大きさの排出口
2dにすればよい。
【0046】図6(C)は、図6(A),図6(B)の
場合を組合わせたもので、上記の上部冷却空気換気流通
路CDE2,下部の冷却空気換気流通路CDE5を有す
るもので、上記多量の冷却空気がや矢印Y2,Y5のよ
うに流れ、略密閉型エンジンルーム12,エンジン2
2,過給機32,マフラ38等を冷却して排出口1dか
ら排出される。この場合には上部の冷却空気換気流通路
CDE2、下部の冷却空気換気流通路CDE5の両方か
らエンジンルーム12内の雰囲気流体である上記冷却空
気が換気されるので、上記両方の冷却空気換気流通路C
DE2,CDE5の換気開口CE2,CE5の開口から
騒音の漏洩が大きくなり騒音レベルが上昇するため、上
記の冷却効果と騒音低減との組合わせて有機的に上記双
方の利点を適用すれば所望の効果を得ることができる。
【0047】又、図7(D)は略密閉型エンジンルーム
12の平面視であり、上記の仕切部材60における左部
又は右部の片方のみの冷却空気換気流通路CDE3又は
CDE4の換気開口CE3又はCE4を示すもので、本
実施形態の場合は右部の冷却空気換気流通路CDE4を
有する場合である。上記のように油圧ポンプ24を接続
されたエンジン22を収容する略密閉型エンジンルーム
12のエンジンアッパカバーC2,エンジンサイドカバ
ーC3,C4,エンジンアンダカバーC5,エンジンリ
アカバーC6,仕切部材60を有し、エンジン22に接
続されたマフラ38に接続された排気管40はエンジン
アッパカバーC2の貫通孔を介して大気中に排出されて
いる。上記構成において、エンジンサイドカバーC4と
仕切部材60の上記外周との間に上部の冷却空気換気流
通路CD4の換気開口CE4が開口しているものであ
る。
【0048】従って、冷却ファン20からの冷却空気は
上記のように仕切部材本体60sにより変向され、図6
(A)に示したように矢印Y1のように排出口1dから
排出されると上記換気開口CE4の開口する部位に負圧
が発生するが、図6(A)で説明したと同様にガイド部
60bに案内され矢印Y4のように流れ略密閉型エンジ
ンルーム12,エンジン22,過給機32,マフラ38
等を冷却した冷却空気は上記換気開口CE4により換気
され排出口1dから排出される。
【0049】又、図7(E)は、略密閉型エンジンルー
ム12の平面視であり、図7(D)の場合の左右の上記
の左部の冷却空気換気流通路CDE3,右部の冷却空気
換気流通路CDE4を有するもので、冷却空気は矢印Y
3,Y4のように流れ、略密閉型エンジンルーム12,
エンジン22,過給機32,マフラ38等を冷却して上
記の排出口1dから排出される。この場合には左部の冷
却空気換気流通路CDE3,右部の冷却空気換気流通路
CDE4から上記のエンジンルーム12内の温度の上昇
した雰囲気流体が吸出されて換気されるが、上記両方の
左右部の冷却空気換気流通路CDE3,CD4の換気開
口CE3,CE4から騒音の漏洩が大きくなり騒音レベ
ルが上昇するため、後述の仕切部材本体60sから突設
される仕切部材片70によりエンジン22の少なくとも
一部が囲繞されエンジン稼動騒音等の漏洩を減少させる
ことができる等、上記の冷却効果と騒音低減との組合わ
せて有機的に上記双方の利点を適用すれば所望の効果を
得ることができる。
【0050】又、図7(F)は、略密閉型エンジンルー
ム12の前面視であり、図5(B)の冷却空気換気流通
路CDEを構成する上下部・左右の冷却空気換気流通路
CDE2〜CDE5を組合わせる場合で、本実施形態の
場合は上部の冷却空気換気流通路CDE2と右部の冷却
空気換気流通路CDE4とを有するもので、上記のよう
に矢印視Y2,Y4のように流れ、略密閉型エンジンル
ーム12,エンジン22,過給機32,マフラ38等を
冷却して上記の排出口1dから排出される。この場合に
は上記の上部の冷却空気換気流通路CDE2、右部の冷
却空気換気流通路CDE4から略密閉型エンジンルーム
12内の温度が上昇した雰囲気流体が換気されるので、
上記両方の冷却空気換気流通路CDE2,CDE4の換
気開口CE2,CE4からの騒音の漏洩が大きくなり騒
音レベルが上昇するため、上記図6,図7の場合と同様
に、例えば仕切部材片70等を設けることにより、上記
の冷却効果と騒音低減との組合わせを行ない、有機的に
上記双方の利点を適用すれば所望の効果を得ることがで
きる。
【0051】又、上記の本実施形態の場合は上部の冷却
空気換気流通路CDE2と右部の冷却空気換気流通路C
DE4とを有する場合であったが、これに限られるもの
ではなく、例えば上部の冷却空気換気流通路CDE2と
左部の冷却空気換気流通路CDE3とを組合わせる場
合、下部の冷却空気換気流通路CDE5と右部の冷却空
気換気流通路CDE4とを組合せる場合、下部の冷却空
気換気流通路CDE5と左部冷却空気換気流通路CDE
3とを組合せる場合も、上記冷却空気が上記対応する矢
印Y2〜Y5のように流れ、上記の図7(F)に示した
場合と略同様の作用効果を奏することができるものであ
り、更に上部の冷却空気換気流通路CDE2と左・右部
の冷却空気換気流通路CD3,CD4との組合わせる場
合、下部の冷却空気換気流通路CDE5と左・右部の冷
却空気換気流通路CDE3,CDE4との組合わせる場
合にも、上記冷却空気が上記対応する矢印Y2〜Y5の
ように流れ、上記に示した場合と略同様の作用効果を奏
することができる。
【0052】又、本実施形態では仕切部材60は、図5
(A),(B)に一点鎖線で示したようにエンジン22
の少なくとも一部を囲繞する左右の仕切部材片70L,
70Rによりコ字状に構成されたものや、点鎖線で示し
たように仕切部材本体60s,アッパ仕切部材片70
U,左右のサイド仕切部材片70L,70R,アンダ仕
切部材片70UDにより凹状に構成されたものを示した
が、これに限られるものではなく、冷却空気の流れ方向
を変向できるものであればよく、例えば板状のものであ
ってもよい。
【0053】又、図4に示したようにエンジンカバー
C,仕切部材60の表裏の少なくともいずれか一箇所に
上記冷却空気の流通路には吸音材65が設けられ冷却空
気の流通騒音,エンジンの稼動騒音等を吸収して騒音の
低減を図っている。更に、エンジンフロントカバーC1
と仕切部材本体60sとの間の間隙で構成される冷却空
気導入流通路CD1、エンジンアッパカバーC2と仕切
部材60との間の間隙で構成される冷却空気換気流通路
CDE2、エンジンサイドカバーC3,C4と仕切部材
都60との間の間隙で構成される左右部の冷却空気換気
流通路CDE3,CDE4、エンジンアンダカバーC5
と仕切部材60との間の間隙で構成される冷却空気換気
流通路CDE5のうちの少なくともいずれか一つの冷却
空気換気流通路CDEが設けられ略密閉型エンジンルー
ム12,エンジン22を冷却するための冷却空気ダクト
Dを構成している。
【0054】又、上記の略密閉型エンジンルーム12に
連設される冷却装置Rは、本実施形態では、図8に2点
鎖線で示したように、例えばインタクーラ14や凝縮器
19は、オイルクーラ16,ラジエータ18や上部旋回
体との間にヒンジ機構44を介してオイルクーラ16,
ラジエータ18の、例えば外枠に設けられた回転軸の回
転軸線AX、AYを中心に回転できるように構成された
配設手段を有しており、この際インタクーラー14の配
管34,36は上記の回転軸線AXと同軸的に回転する
作動油の供給側及び排出側に設けられた回転管継手21
を介して接続されているので、インタクーラ14が回転
しても配管34,36は捩じれたり破損することが防止
されるように構成されている。
【0055】上記実施形態の上記の略密閉型エンジンル
ーム12は、上記のように構成されているので、図3に
示したようにエンジン22及び冷却ファン20が稼働す
るとカバーCに設けられた外気導入口1aから冷却空気
が導入され冷却装置Rを冷却した後、図3〜図7で説明
したように冷却空気換気流通路CDE2〜CDE5の換
気開口CE(CE2〜CE5)に発生する負圧及び上記
の換気ファン20kの作動のうちのいずれか一方により
略密閉型エンジンルーム12内の雰囲気流体が吸出され
て換気されるので、略密閉型エンジンルーム12,エン
ジン22,油圧ポンプ24が冷却されエンジンアッパカ
バーC2に設けられた排出口1dから排出される。
【0056】又、冷却空気導入流通路CDE1を介して
排出口1dから排出されることにより、冷却空気換気流
通路CDEの換気開口CEに発生する負圧や上記の換気
ファン20Kにより,略密閉型エンジンルーム12の雰
囲気流体が換気され、図7で示した場合も、図6(A)
〜図(C)と同様に排出口1dから排出される。エンジ
ンルーム12内の温度が設計仕様により設定された所望
の温度以下の時、センサが検出して換気ファン20Kの
電動機を停止させる。この時換気ファン20Kの羽根を
扇風機の羽根形状にし,例えば4〜5枚の羽根で形成し
ておけば、上記の換気ファン20Kの羽根が上記の換気
開口CEの開口を覆うようになり、上記開口面積が大幅
に減少するのでエンジンルーム12内に発生する騒音の
外部への漏洩を低減することができる。
【0057】この時、インタクーラ14,オイルクーラ
16,ラジエータ18,凝縮器19は冷却ファン20に
より効率良く冷却されるが、例えば特に建造物の解体作
業等の作業現場では毎日、場合によっては一日のうちに
複数回、上記冷却装置Rの清掃を頻繁に行なう必要があ
る。上記清掃作業を行なう場合には、上記実施形態の冷
却装置Rの構成が役立つものである。
【0058】即ち、インタクーラ14,オイルクーラ1
6,ラジエータ18,凝縮器19等の複数の冷却装置の
うちのいずれかが左右に並列に配列された冷却装置RN
(オイルクーラ16とラジエータ18)に対してヒンジ
機構44を介して、上記複数の冷却装置Rのうちの残さ
れた冷却装置R1のインタクーラ14,凝縮器19のう
ちの少なくともいずれか一方が、図8に2点鎖線で示し
たように上記した回転軸船AX,AYを中心に回転して
オイルクーラ16,ラジエータ18との間を開放するこ
とができるので、オイルクーラ16,ラジエータ18と
インタクーラ14,凝縮器19との間にエアージェット
のノズルを挿入させ吹き飛ばすことによりインタクーラ
14,凝縮器19及びオイルクーラ16,ラジエータ1
8等を容易に清掃することができると共に、上記で開放
状態にあるオイルクーラ16とラジエータ18も上記エ
アージェットのノズルにより吹き飛ばして清掃を容易に
行なうことができる。
【0059】上記清掃した後は、図8に示したように上
記インタクーラ14,凝縮器19を元の位置に復帰させ
インタクーラ14,凝縮器19とオイルクーラ16,ラ
ジエータ18との間に設けられた係止部材46、本実施
形態ではヒンジ機構が適用されているが、係合ボルト孔
48や蝶ネジ48aを螺合させて容易に着脱可能に締結
固定することができる。
【0060】又、上記ではインタクーラ14等が回動で
きるようにしたが、次に説明するように回動できないも
のでもよい。即ち、インタクーラ14,凝縮器19であ
る冷却装置R1と上記複数個の冷却装置Rのうち上記並
列に配設された冷却装置RN(本実施形態ではオイルク
ーラ16,ラジエータ18)との間隔LDは、設計仕様
により適宜決定されるものであるが、例えば上記複数個
の冷却装置Rのうちの少なくともいずれか一つ冷却装置
と重合するインタクーラの高さHと上記のインタクーラ
と重合する上記冷却装置との間隙LDとの比がLD/H
=約0.05〜0.3となるように構成されている。
【0061】上記間隔LDは通常時は約30〜200に
設定されており、大型機種や特殊機種を含めると上記間
隔LDは約30〜300mmに設定され、好ましくは約
40〜100mmに設定すればよい。そして、上記の間
隙LD等の設定は、凝縮器19においても設計仕様に適
合するように略同様に設定すれば、同様の作用効果を奏
することができる。
【0062】又,図8に示したようにインタクーラ14
の冷却冷媒を給排する配管34,36は、後述する、図
10(A)に示したように扁平部PLが形成されラジエ
ータ18の側部に設けられた、本実施例形態の場合には
ラジエータ18,オイルクーラ16の側部又は上記側部
近傍の上部旋回体2の固定側の部位に設けられた配設部
Uに、例えば図8,図10(A),ブラケットBK,ボ
ルトBK1,ナットBK2等の取付手段62により着脱
自在に取り付けられている。
【0063】又、上記取付手段62は上記に限られるも
のではなく、例えば、図8,図10(A),(B)に示
したように後述する異形ジョイント55A,55B及び
扁平管継手57にブラケットBKを一体的にボルトBK
1等により上記部位に取付けられるように構成してもよ
い。又、この取付手段62は、図示しないがラジエータ
18にブラケットを設けてこのブラケットに弾性部材を
介して上記扁平管55又は扁平部PLをボルト,フック
等の取付手段62により取付けても上記と同様の作用効
果を奏することができる。
【0064】又、上記の扁平部PLを構成するそれぞれ
の連結部分に、図10(A)に示した各々の嵌合部分に
弾性材で形成される締結部材TA,TBを設け、ボルト
Tb,フック等により着脱自在に結合されている。従っ
て、図10(A),(B)に示したように本実施形態で
は上記配管34,36の上記扁平部PLにより冷却装置
の油圧ショベルPの前後方向の配設長さが短くなりコン
パクトに配設することができる。
【0065】又、偏平部PLは,図8に示したように凝
縮器19の配管19a,19bに使用しても上記と同様
の作用効果を奏することができるものであるが、以下、
インタクーラ14の配管34,36について説明する。
即ち、インタクーラ14の配管34,36は、図8に示
したように、インタクーラ14の上記配管34,36
が、図2,図3に示したように仕切18aを貫通し上記
の冷却装置Rの上流側から下流側に跨って配設される冷
却装置Rの側部に設けられる配設部Uを上記配管が通過
する上記配管34,36の一部を扁平部PLに構成して
いる。この扁平部PLは、図10(A)に示したように
扁平管55(扁平管部55a,55b)に形成して、こ
の扁平管55の外形寸法の厚みを略上記の円形状の配管
36aの直径PDよりも小さくなるように構成してい
る。
【0066】そして、図8,図10(A)に示す扁平管
55は、ラジエータ18の側面の近傍に配設し、本実施
形態ではラジエータ18の側部に設けられた上記の配設
部Uに上記のブラケットBK,ボルトBK1で構成され
る取付手段62によりラジエータ18の側部に取付けら
れている。又、図10(A)に示したように上記分割さ
れた配管の端部のそれぞれの上記扁平管部55a,55
bに嵌合され上記両扁平管部55a,55bを連結する
扁平管継手57が設けられている。
【0067】又、上記の両扁平管部55a,55bは、
一端部が上記分割されたそれぞれの円筒状の配管34,
36の円管状の端部に嵌合され他端部が上記扁平管形状
に形成されるように異形ジョイント55A,55Bとし
て構成してもよい。そして、上記扁平部PL又は扁平管
55を上記複数の冷却装置(熱交換器)のいずれかの側
部及び上記油圧ショベルの上部旋回体のうちの少なくと
いずれか一方に、図8に示したように着脱自在の取付手
段62を介して着脱可能に取付けられる。
【0068】従って、上記実施形態では、図10
(A),図12に示したように異形ジョイント55A,
55Bを介して略円形状の配管34、36とを連結され
るように構成されているので、これにより上記デットス
ペースが寸法h1からh2に減少できる。そして、図8
に示したように上記冷却装置(熱交換器)の幅方向のデ
ットスペースを低減すると、図11に上下に対比して示
したようにキャブ8とカウンタウエイト10との間のス
ペースLが一定のとき、同一スペース内で上記配管3
4,36及び凝縮器19a,19bの直径PDを小さく
した長さLhからLsにした長さ分だけ熱交換器の容量
を大きくすることができ,冷却能力を向上させることが
できる。
【0069】又、熱交換器の容量が一定のとき,上記L
を低減することができ車体の小型化が可能になる。又、
上記実施形態ではインタクーラ14,凝縮器19との間
の間隙を清掃できるように所望の間隙を存して配設し、
インタクーラ14,凝縮器19を固定したままでエアジ
ェットで清掃できるようにした場合ものであったが、イ
ンタクーラ14,凝縮器19とオイルクーラ16,ラジ
エータ18との間の間隙をできるだけ小さくなるように
近接して設け,図8に示したようにヒンジ機構44を介
してインタクーラ14と同様に凝縮器19を上記したよ
うに回転軸線AY,AXを中心に矢印Yaのように回動
できるようにして清掃を行うことができる。
【0070】この場合には、図8に示したように上記配
管34,36、例えば異形ジョイント55A,55Bの
うちの少なくとも一方を外し、インタクーラ14を上記
のようなYa方向に回動ができるようにすれば、インタ
クーラ14の回動時に発生する配管34、36の捩れの
発生を考慮する必要がないので,設計時の自由度が増大
することができると共に,ラジエータ18とオイルクー
ラ16との近傍の配置により冷却効率を向上することが
でる。
【0071】上記ではインタクーラ14,凝縮器19の
冷却装置R1と上記他の冷却装置RN(オイルクーラ1
6,ラジエータ18)とを重合するように配設する場合
について説明したが、上記の重合する冷却装置R1がイ
ンタクーラ14,凝縮器19に限られるものではなく、
上記他の冷却装置RNとその他の冷却装置RNとを上記
のように並列に配設し、更にそれら並列に配設された冷
却装置を重合する場合に上記間隔LDを設ければ上記と
同様の作用効果を奏することができると共に、インタク
ーラ14及び凝縮器19の配管34,36及び配管19
a,19bの一部を扁平部PLにすれば,上記と同様の
作用効果を奏することができる。
【0072】従って、図10に示したように扁平管55
を使用すれば、図11に示したように冷却装置Rの幅方
向のデットスペースを低減することができる。そして、
(1):冷却装置の配設スペース幅Lが一定の時、同ス
ペース幅L内で冷却装置Rの容量を大きくすることがで
き、冷却能力を向上することができる。
【0073】(2):冷却装置Rの容量が一定の時、上
記スペース幅Lを低減することができ車体の小型化が可
能になる。又、図12に示した図8の応用例の場合に
は、上記したようにラジエータ18の上方のアッパタン
クUTの上部に上記配設部PLを設け、この配設部Uに
インタクーラ14の配管34、36の扁平管55及び凝
縮器19の配管19a,19bを設けて、これらの配管
19a,19b,34,36の取付構造は全て同じ構成
なので、図12に示したように配管19a及び34のみ
を図示して取付構造を説明する。即ち、上記したように
上記配管を扁平形状にして、例えば高さ方向のデットス
ペースを低減すると、(1):エンジン22の高さが、
図13に上下に対比して示したようにh1からh2に低
減されキャブ後方の視界性が改善される。又(2):車
体全体の外観(見栄え)が向上させることができる。又
上記扁平管55をオイルクーラ16,ラジエータ18,
インタクーラー14,凝縮器19の側部(上下,左右の
側方のいずれでもよい)に配設し、これと、図10
(A)に示した上記異形ジョイン55A,55Bと、扁
平管継手57を介して円形配管を繋ぐ構造に構成したの
で,その組立,分解及びそのメンテナンスをが容易に行
うことができる。又、上記の配管34,36及び配管1
9a,19bをアッパタンクUT上にそれぞれ並列に配
設すれば、上記実施形態と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0074】又、この扁平管55は、上記のオイルクー
ラ16,ラジエータ18の側部に設けられた配設部Uを
通過する上記配管34,36及び配管19a,19bの
一部分を扁平状に設けられた扁平部PLで構成され、上
記配設部Uは、図10(B),図12に示したように上
記配管34,36及び配管19a,19bの少なくとも
一部が没入するように設けられた窪み部Vが設けられて
いる。
【0075】そして、上記したように、図10(B)に
示した上記扁平管55に代えて本実施形態では、図12
に示したようにラジエータ18のアッパタンクUTの上
記配設部Uに窪み部Vを設けても上記作用効果を奏する
ことができると共に、上記の扁平管55及び窪み部Vの
両方を適用すれば、上記窪み部Vに上記配管の扁平管5
5を没入するように配設することができるので、更にコ
ンパクトに構成することができる作用効果を奏すること
ができる。
【0076】又、図12,図13に示したように上記配
管34,36及び配管19a,19bをアッパタンクU
Tの上面部に配設するものであるが、説明を簡略化する
ため上記配管34,19aのみを、図示した構造で説明
するが、上記のように高さ方向のデットスペースを低減
すると、エンジンフード高さが低減され(h1からh2
になる)キャブ後方の視界性が改善される。又、車体全
体の外観(見栄え)を向上させることができる。
【0077】上記の本発明の実施形態のようにインタク
ーラ14が固定的に配設されている場合であっても又回
動可能に設けられる場合であってもインタクーラ14,
凝縮器19の冷却媒体の給排用の配管34,36,19
a,19bの一部に扁平部PLを設け、必要に応じて冷
却装置R側に窪み部Vを設ければ、更に油圧ショベルの
冷却装置Rをコンパクトに配設することができる。
【0078】上記の図2〜図13に示した実施形態,変
形例において、例えば、図8,図9(A)〜(C)に示
したインタクーラ14、凝縮器19のうちの少なくとも
いずれか一方、本実施形態ではインタクーラ14の上記
間隙LDの周囲を少なくとも略密閉する隙間詰めカバー
CV又は開閉あるいは着脱可能な弾性部材製の隙間詰め
カバーCVをインタクーラ14の周辺に沿って蝶ネジ4
8a等で着脱可能に、或いは開閉可能に設ければ、上記
の間隙LDからの冷却空気の漏洩による冷却効率の低減
を防止することができる。
【0079】又、開閉あるいは着脱可能な隙間詰めカバ
ーCVを適用した場合には、上記冷却効率を向上させる
と共に、上記清掃時には上記開閉あるいは着脱可能な隙
間詰めカバーCVを開放して上記間隙に、例えばエアー
ジェットノズルを挿入させ上記冷却装置の塵埃を容易に
清掃することができる。又、図8に示した隙間詰めカバ
ーCVの取付構造を、図9(A)〜図9(C)について
説明する。
【0080】図9(A)に示した場合のものは、ラジエ
ータ18に配設されたフレームRS1から延びるブラケ
ットRS2によりインタクーラ14が取付けられてい
る。又、隙間詰めカバーCVの一端はヒンジCVhを介
してフレームRS1に開閉可能に蝶ネジ48a等により
取付けられており、他端はインタクーラ14と蝶ネジ4
8aにより着脱自在に取付けられ、上記インタクーラ1
4の間隙LDを閉塞するようにインタクーラ14の外周
に沿って配設されるものである。
【0081】又、図9(B)に示したものは、上記の隙
間詰めカバーCVをインタクーラ14の上下の部位に設
けたものであり、上記間隙LDが小さいとき等に適用さ
れるものでコストの低減等を図ることができる。又、図
9(C)に示したように、上記の隙間詰めカバーCV
は、隙間詰めカバーCVをインタクーラ14の外周に蝶
ネジ48aにより着脱可能に取付け上記間隙LDを開閉
するようにインタクーラの周囲に適宜設けてもよい。
【0082】又、この図9で説明した隙間詰めカバーC
Vを図2〜図8に示した間隙LDに設ければ、上記冷却
空気の流体が上記間隙LDからの漏洩が防止され冷却効
率を向上することができる。又、本願発明は、上記冷却
装置Rは冷却装置間の間に清掃し易いように設けられる
隙間LD,上記配管に設けられる偏平部PL,インタク
ーラ14及び凝縮器19を回転可能にする機構などを適
宜組合わせて構成される配設構造PSを設けて、所望の
作用効果を奏することができるものである。
【0083】又、上記冷却ファン20は軸流ファン又は
斜軸流ファン又は遠心ファンを適宜適用することにより
冷却効率を向上させ、コンパクトに構成することができ
るが、例えば図14に示したように上記遠心ファンであ
るシロッコファン20を適用する場合はシロッコファン
20からの少なくとも一部の冷却空気を冷却空気導入流
通路CD1へ上記エンジンフロントカバーC1を介して
流入するように構成して上記冷却効率を向上することが
できる。又、上記遠心ファンに代えて上記斜軸流ファン
でもよく、更に上記軸流ファンでもよく、この場合は上
記遠心方向に案内するガイドを必要に応じて設ければよ
い。
【0084】又、図14に示したシロッコファン20を
適用した場合には、シロッコファン20のケーシング2
0Cの端部と仕切部材本体60s端部との間に上記両端
部のいずれか一方からガイド20Gが設けられ、上記冷
却空気はシロッコファン20により導入された冷却空気
の一部は排出口1dから排出され、冷却空気換気流通路
CDE2の換気開口CE2の部位に発生する負圧及び上
記の換気ファン20Kの作動でエンジンルーム12内の
雰囲気流体が換気される。即ち、図14に示したように
換気口1eから空気が吸気され、矢印Y2の方向に流れ
エンジン、過給機32,マフラ38,上記エンジンルー
ム12を冷却して排出口1dから排出され、上記の冷却
空気換気流通路CDE2〜CDE5の換気開口CE2〜
CE5を介して排出口1dより排出されるので、上記実
施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0085】又、図示しない上記斜軸流ファンを適用し
ても本実施形態のような作用効果を奏することができ
る。この場合には冷却空気導入流通路CD1により冷却
ファン20の稼動騒音を遮断できるので,更に上記騒音
の低減を図ることができる。又、特に、マフラ38から
の排気風の風速が大きく、エジェクタEJの負圧が高い
場合には、上記実施形態において、略密閉型エンジンル
ーム12に、図15に示したようにエジェイクタEJを
設け、略密閉型エンジンルーム部12内の冷却効果を向
上させると共に、上記略密閉型エンジンルーム12内の
エンジン22,油圧ポンプ24から発生する騒音の漏洩
を低減することができる。
【0086】次に、上記のエジェイクタEJについて説
明すると、エンジン22の排気系において、エンジン2
2の排気管40にマフラ38を配設し、このマフラ38
の排気出口端部40aが配設された上記の略密閉型エン
ジンルーム12のカバー1を構成するエンジンアッパカ
バーC2(又はエンジンフード兼用)が設けられてい
る。
【0087】このエンジンアッパカバーC2の一部に、
外部に排出されるエンジン22の排気圧を用いて略密閉
型エンジンルーム12内の加熱された空気を吸出し外部
に排出せしめる、後述する外管と内管とからなるエジェ
クタEJを設ければ、略密閉型エンジンルーム12,エ
ンジン22等を、更に効果的に冷却し上記冷却効率を向
上することもできる。
【0088】そして、上記のエジェクタEJは、マフラ
38から突出する内管としてのマフラ38から延設され
る排気管40の排気出口端部40aと、この排気出口端
部40aの周囲に間隔を存して上記のエンジンアッパカ
バーC2から排気出口端部40aより長く突出された外
管としての吸出管40Aと、上記の排気出口端部40a
と吸出管40Aとの間に形成され、略密閉型エンジンル
ーム12内の空気を吸出する間隙40cとにより構成さ
れている。
【0089】又、上記のエジェクタEJは略密閉型エン
ジンルーム12内の風路EYを介し反対側の位置する略
密閉型エンジンルーム12のエンジンアンダカバーC
5、必要に応じてスリット状の多数の吸気口S1を設け
て、略密閉型エンジンルーム12内の換気を促進すれ
ば、上記冷却効率を向上することができる。上記の吸気
口S1は、略密閉型エンジンルーム12外部へのエンジ
ン騒音の漏洩を抑制する騒音抑制手段NSとしてのルー
バSをそれぞれ具備しており、これらのルーバSは各吸
気口S1より切起こして形成された換気口1eを構成し
ている。
【0090】又、エンジン22に配設された排気管40
の排気出口端部40aから噴出するエンジン22排気流
の周囲に負圧が生じ吸出間隙40cが負圧となるので、
この負圧によるポンプ作用により、略密閉型エンジンル
ーム12内の空気を熱と共に、吸出して機外に強制的に
排出することができる。又、略密閉型エンジンルーム1
2に、エジェクタEJと共に換気ファン、例えば熱発生
源となる加給機32やマフラ38の近傍に、図15に示
したように軸流ファン21Kを必要に応じて配設し、略
密閉型エンジンルーム12内の換気を促進すれば冷却効
率を向上させることができる。
【0091】又、図3,図14に示した実施形態に、更
に図15に示したようにエジェクタEJを設け、設計仕
様により上記種々の目的に合わせて適用すれば、上記の
各冷却,騒音の低減,冷却装置等を更に効果的に行なう
ことができる。又、エジェクタEJを設けた場合には、
図15に示したようにエンジンルーム12内の温度が設
計仕様により設定された、所望の温度以下の時、センサ
が検出して換気ファン21Kの電動機を停止させる。そ
して換気ファン21Kの停止中の換気は上記エジェクタ
EJによりエンジンルーム12内の雰囲気流体が換気さ
れるように構成されている。
【0092】又、エジェクタEJが、エンジンルーム1
2内の温度が設計仕様により設定された所望の温度以上
の時、この温度をセンサが検出して換気ファン20Kの
電動機を作動し冷却空気換気流通路CDEを介してエン
ジンルーム12内の雰囲気流体が換気されエンジンアッ
パカバーC2に設けられた排出口1dより排出される。
【0093】又、エジェクタEJを設けない場合でも、
図3,図14に示したようにエンジンルーム12内の温
度が設計仕様により設定された所望の温度以下の時、セ
ンサが検出して換気ファン20Kの電動機を停止させ
る。この時換気ファン20Kの羽根を扇風機の羽根形状
にし,例えば4〜5枚の羽根で形成しておけば、上記し
たように換気ファン20Kの羽根が上記の換気開口CE
の開口を覆うようになり、上記開口面積が大幅に減少す
るのでエンジンルーム12内に発生する騒音の外部への
漏洩を低減することができる。そして換気ファン停止中
の換気は排出口1dや換気口1eを介してエンジンルー
ム12内外の温度勾配によりエンジンルーム12内の雰
囲気流体が換気されるようにしてもよい。
【0094】又、エジェクタEJが、エンジンルーム1
2内の温度が設計仕様により設定された所望の温度以上
の時、この温度をセンサが検出して換気ファン20Kの
電動機を作動し上記の冷却空気換気流通路CDEの換気
開口CEを介してエンジンルーム12内の雰囲気流体が
換気されエンジンアッパカバーC2に設けられた排出口
1dより排出される。
【0095】本願発明は、上記冷却装置Rは冷却装置間
の間に清掃し易いように設けられる隙間LD,上記配管
に設けられる偏平部PL,インタクーラ及びオイルクー
ラを回転可能にする機構などを適宜組合わせたて構成に
したり、又冷却装置である、例えばラジエータ18,オ
イルクーラ16,インタクーラ14を、上記実施形態の
ように重合,並列,重合と並列との組合の構成にした配
設構造PSを設けて、所望の作用効果を奏することがで
きるものである。
【0096】又、上記のように冷却空気ダクトDと冷却
装置室CRとによりエンジン22,冷却装置Rを収納す
るので、特にエンジン22,冷却ファン20は仕切部材
60,エンジンカバーC,上記建設機械の外周の側壁等
で覆われるため、上記騒音の低減を効果的に行なうこと
ができる。又、上記実施形態では建設機械に横置きに搭
載される横置型エンジンの場合について説明したが、こ
れに限られるものではなく、縦置きに搭載される縦置型
エンジンの場合でも上記と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械によれば、複数個の冷却装置のうちのい
ずれかを並列に配設される冷却装置と上記複数個の冷却
装置のうちの残りの並列に配設される冷却装置とを重合
するように配設される冷却装置と、上記冷却装置を冷却
する冷却ファンと、上記冷却装置と間隔を存して配設さ
れエンジンが収納されるエンジンルームと、上記冷却装
置と間隔を存して配設され上記エンジンルームを構成す
るエンジンフロントカバーに設けられた冷却空気を流通
する開口と、上記エンジンフロントカバーと上記エンジ
ンとの間に間隔を存して配設された仕切部材と、上記冷
却ファンによる上記開口からの冷却空気を上記仕切部材
により上記冷却空気の流通方向と交叉する方向に変向さ
せるように導入し、上記のエンジンフロントカバーと仕
切部材との間にできる間隙の冷却空気導入流通路を介し
て排出する上記エンジンカバーに配設された排出口と、
上記エンジンルームを構成するエンジンカバーと上記仕
切部材の外周との間にできる冷却空気換気流通路のうち
の少なくとも一つの冷却空気換気流通路で構成されると
共に上記冷却空気導入流通路に対して開口する上記冷却
空気換気流通路の換気開口とを備え、上記換気開口に発
生する負圧により上記エンジンルーム内の雰囲気流体を
換気し上記エンジンカバーに設けられた上記排出口より
排出するようにしたので、上記換気開口又は上記冷却空
気換気流通路に設けられ上記エンジンルーム内の雰囲気
流体を上記エンジンカバーに設けられた排出口より排出
して換気させる換気ファンとを備えているので、上記開
口から導入された冷却空気は上記仕切部材で流通方向が
変向され冷却空気導入流通路を介して上記排出口から排
出される.この時上記上記冷却空気換気流通路の換気開
口に発生する負圧及び上記換気ファンの作動のうちの少
なくともいずれか一方により、冷却空気換気流通路を介
して上記エンジンルーム内の温度が上昇した雰囲気流体
を吸出し上記排出口から排出させて上記のエンジンルー
ム,エンジンを効率よく冷却し、且つ上記仕切部材によ
り稼動騒音,冷却空気の流通騒音を遮るので、騒音の漏
洩を低減することができる。
【0098】請求項2記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項1記載の構成において、上記換気開口及び上
記冷却空気換気流通路の少なくともいずれか一方に設け
られ上記エンジンルーム内の雰囲気流体を上記換気開口
を介して排出して換気させる換気ファンを上記換気開口
に備えているので、例えば上記雰囲気流体の温度を感知
して上記換気ファンを作動するように構成すれば、効果
的に冷却することができる。
【0099】請求項3記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項1又は2記載の構成において、上記エンジン
フロントカバーの開口から流入し上記エンジンフロント
カバーと上記仕切部材との間の上記冷却空気導入流通路
に流れた冷却空気による上記冷却空気換気流通路の換気
開口に発生する負圧及び上記換気ファンの作動のうちの
少なくともいずれか一方により、上記のエンジンルーム
を構成するエンジンアッパカバーと仕切部材との間の間
隙にできる上記冷却空気換気流通路,上記のエンジンル
ームを構成するエンジンサイドカバーと仕切部材との間
の間隙にできる冷却空気換気流通路,上記のエンジンル
ームを構成するエンジンアンダカバーと仕切部材との間
の間隙にできる冷却空気換気流通路のうちの少なくとも
いずれか一つの冷却空気換気流通路から上記エンジンル
ーム内の雰囲気流体を換気して上記のエンジンルーム,
エンジンを冷却するように構成されているいるので、請
求項1又は2の効果に加え、上記各々の冷却空気流通路
を設計仕様により設定される上記冷却空気流通路の組合
せを選定して、所望の上記冷却効率及び上記騒音の低減
を効果的に達成することができる。上記換気ファンの作
動のうちの少なくともいずれか一方により、冷却空気換
気流通路を介して上記エンジンルーム内の温度が上昇し
た雰囲気流体を排出させて上記のエンジンルーム,エン
ジンを効率よく冷却し、且つ上記仕切部材により稼動騒
音,冷却空気の流通騒音を遮るので、騒音の漏洩を低減
することができる。
【0100】請求項4の本発明の建設機械によれば、請
求項1〜3のいずれかに記載の構成において、上記仕切
部材は上記エンジンルーム内に上記エンジンカバ−と間
隙を存して配設され自身の内面側に上記エンジンを配設
し、上記エンジンフロントカバーの開口からの冷却空気
を上記冷却空気導入流通路を介して導入し上記排出口よ
り排出し上記冷却空気換気流通路の換気開口より上記エ
ンジンルームの雰囲気流体を換気して、上記のエンジン
ルーム,エンジンを冷却するように構成されているの
で、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、上記のエン
ジンカバー,仕切部材により上記エンジンの稼動騒音が
上記開口から漏洩するのを低減させることができる。
【0101】請求項5の本発明の建設機械によれば、請
求項1,3,4のいずれか1項に記載の構成において、
上記仕切部材の外周辺より上記エンジンの側壁に沿って
突出する仕切部材片を備え、上記仕切部材片の内側に上
記エンジンの少なくとも一部を囲繞し、上記エンジンフ
ロントカバーの開口からの冷却空気を上記冷却空気導入
流通路に導入し上記排出口より排出することにより上記
冷却空気換気流通路の換気開口より上記エンジンルーム
内の雰囲気流体を換気し上記のエンジンルーム,エンジ
ンを冷却するように構成されているので、請求項1,
3,4のいずれかの効果に加え、上記冷却装置を冷却し
上記エンジンルームに流入した冷却空気は上記仕切部材
片で円滑に案内され、上記のエンジンルーム,エンジン
を冷却した冷却空気を上記エンジンルームに設けられた
排出口から排出することができ、上記冷却効果を増大さ
せると共に、上記仕切部材片により囲繞されるので、更
に騒音の漏洩を低減させることができる。
【0102】請求項6の本発明の建設機械によれば、請
求項5記載の構成において、上記の仕切部材は上記エン
ジンルーム内で上記エンジンの少なくとも一部が囲繞す
るようにコ字状又は凹状に構成されているので、請求項
5の効果に加え、上記のコ字状又は凹状の仕切部材によ
り所望の部位を集中的に冷却し、且つ上記騒音の漏洩を
低減させることができる。
【0103】請求項7の本発明の建設機械によれば、請
求項1,2,3,6のいずれかに記載の構成において、
上記の仕切部材,エンジンカバーのうちの少なくともい
ずれか一方に吸音材が設けられているので、請求項1,
2,3,6のいずれかの効果に加え、上記のエンジン稼
動騒音や冷却空気の流通騒音を吸収し低騒音の建設機械
を得ることができる。
【0104】請求項8の本発明の建設機械によれば、請
求項1〜3のいずれかに記載の構成において、上記冷却
装置は複数個の冷却装置から構成され上記複数個の冷却
装置のうちの少なくとも一つの冷却装置と上記冷却ファ
ンとを直列に重合するように配設されているので、請求
項1〜3のいずれかの効果に加え、上記冷却装置を効率
よく冷却した後の上記冷却空気を上記エンジンフロンカ
バーの開口から有機的に導入して上記エンジンルーム,
エンジン,過給機等を効果的に冷却し、上記騒音の低減
を図ることができる。
【0105】請求項9の本発明の建設機械によれば、請
求項1,2,3,8のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記複数個の冷却装置のうちのいずれかを並列し、
上記並列に配設された冷却装置と上記複数個の冷却装置
のうちの残りの冷却装置とを重合するように配設されて
いるので、請求項1,2,3,8のいずれかの効果に加
え、上記複数個の冷却装置全体をコンパクトに構成し、
冷却ファンにより効果的に冷却効率を向上させると共
に、コストを廉価にすることができる。
【0106】請求項10の本発明の建設機械によれば、
請求項9記載の構成において、上記並列に配設した冷却
装置と上記複数個の冷却装置のうちの残りの冷却装置と
の間に清掃を可能にする隙間が設けられているので、請
求項9の効果に加え、上記複数個の冷却装置のうちのい
ずれかを並列に配設した冷却装置と上記残りの冷却装置
との間に、例えばエアージェットノズルを挿入させ上記
冷却装置の塵埃を容易に清掃することができる。
【0107】請求項11の本発明の建設機械によれば、
請求項10記載の構成において、上記隙間の周囲を少な
くとも略密閉する隙間詰めカバー、又は開閉あるいは着
脱可能な上記略密閉する隙間詰めカバーを備えているの
で、請求項10の効果に加え、上記間隙からの上記冷却
空気の漏洩による冷却効率の低減を防止することができ
る。
【0108】又、開閉あるいは着脱可能な上記隙間詰め
カバーを適用した場合には、上記冷却効率を向上させる
と共に、上記清掃時には上記開閉あるいは着脱可能な上
記隙間詰めカバーを開放して上記間隙に、例えばエアー
ジェットノズルを挿入させ上記冷却装置の塵埃を容易に
清掃することができる。請求項12の本発明の建設機械
によれば、請求項10又は11記載の構成において、上
記並列に配設した冷却装置と上記並列に配設した冷却装
置に対して重合するように配設した上記複数個の冷却装
置のうちの残りの冷却装置との隙間LDが、上記重合し
た冷却装置の上流側の冷却装置の高さHと上記隙間LD
との比をLD/H=0.05〜0.3にするように設定
されているので、請求項10又は11の効果に加え、上
記比により設計時の自由度が増加し、設計仕様により適
宜設定することができる。
【0109】請求項13の本発明の建設機械によれば、
請求項12記載の構成において、上記隙間LDが約30
〜300mmに設定され、好ましくは上記隙間LDが約
40〜100mmに設定されているので、請求項12の
効果に加え、上記間隙LDにより設計仕様に望まれる上
記冷却装置を容易に設定することができる効果がある。
【0110】請求項14の本発明の建設機械によれば、
請求項12又は13記載の構成において、上記重合され
て配設される冷却装置のうちの上流側に配設される冷却
装置がインタクーラで構成されているので、請求項12
又は13の効果に加え、上記のインタクーラ及び他の冷
却装置の清掃を容易に行なうことができる。請求項15
の本発明の建設機械によれば、請求項1,3,8,14
のいずれか1項に記載の構成において、上記のエンジ
ン,複数個の冷却装置からなる冷却装置を搭載した建設
機械において、上記複数個の冷却装置のうちの少なくと
もいずれかを直列に重合するように配設し、上記重合す
る上記冷却装置のうちのいずれか一方の冷却装置へ給排
させる冷媒用配管が上記重合する他方の冷却装置の側壁
を跨ぐように配設される配設部が設けられ、上記配設部
を通過する上記配管の少なくとも一部分が扁平状に形成
された扁平部と上記配管の少なくとも一部が没入するよ
うに上記配設部に設けられた窪み部とのうちの少なくと
もいずれか一方が設けられているので、請求項1,3,
8,14のいずれかの効果に加え、上記冷却装置の冷媒
用配管の直径が低減された上記扁平部又は上記窪み部に
より上記冷却装置の配設スペースが低減でき,上記建設
機械をコンパクトに構成することができる。
【0111】請求項16の本発明の建設機械によれば、
請求項1,3,8,15のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記冷却ファンは軸流ファン又は斜軸流ファン
又は遠心ファンで構成されているので、請求項1,3,
8,15のいずれかの効果に加え、軸流ファン又は遠心
ファンを適宜適用することにより冷却効率を向上させ、
コンパクトに構成することができる。
【0112】請求項17の本発明の建設機械によれば、
複数個の冷却装置からなる冷却装置を容易に清掃できる
配設構造と、上記冷却装置の冷却ファンと、上記冷却装
置と間隔を存して配設された略密閉型エンジンルーム
と、上記略密閉型エンジンルームを構成するエンジンフ
ロントカバーに設けられた開口と、上記開口からの上記
冷却空気を自身の流通方向に対して交差する方向に変向
させる仕切部材と、上記の仕切部材とエンジンカバーと
の間隙で構成され上記冷却空気が流通する冷却空気換気
流通路とを備えているので、上記配設手段により上記冷
却装置の清掃を容易にできるようにすると共にし、上記
冷却装置を冷却した上記冷却空気を有機的に配設された
上記開口から導入し上記仕切部材で流通方向が変向せし
めて、上記冷却空気流通路を介して上記のエンジンルー
ム,エンジンを効率よく冷却することができる。更に、
上記のエンジンカバー,仕切部材により稼動騒音,冷却
空気の流通騒音が遮られ騒音の漏洩を低減することがで
き、建設機械をコンパクトに構成することができる。
【0113】請求項18の本発明の建設機械によれば、
請求項14記載の構成において、上記冷却装置のうちの
インタクーラがヒンジ手段を介して回動可能に配設され
上記インタクーラの冷媒用の配管を外した後、上記イン
タクーラを回動して上記冷却装置を清掃できるように構
成されているので、請求項14の効果に加え、上記冷却
装置の清掃時にインタクーラの配管を外した後、上記イ
ンタクーラ等の回動ができる等、その分解,組立,メン
テナンスを容易に行なうことができる。
【0114】請求項19の本発明の建設機械によれば、
請求項1,3,4,16,のいずれか1項に記載の構成
において、上記エンジンルームにエジェクタを設けたの
で、請求項1,2,7,14,16のいずれかの効果に
加え、エジェクタにより上記略密閉型エンジンルーム内
の冷却を効率よく行なうことができる。請求項20の本
発明の建設機械によれば、請求項19記載の構成におい
て、上記エンジンルームに上記換気開口用の換気ファン
を設けたので、請求項19の効果に加え、上記換気ファ
ンの効果により上記エンジンルーム内の冷却効果を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる建設機械を油圧ショベルに適用
した場合の実施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の2A−2A線矢視の平面を示す概略説明
図である。
【図3】図2の矢視3Aを示す概略説明図である。
【図4】図2に示したエンジンカバーと仕切部材との間
隙で構成される冷却空気ダクトの冷却空気流通路の平面
図を示す拡大概略説明図である。
【図5】図4の部分を示すもので、(A)は上記冷却空
気流通路の概略斜視説明図、(B)は図5(A)の矢印
5Bの概略説明図である。
【図6】図5に示した上記冷却空気流通路を構成する種
種の冷却空気換気流通路の組合わせによる冷却空気の流
れを示す概略説明図であり、図6(A)は図3,図5の
上記冷却空気換気流通路が上方にのみ設けられる場合の
側面視を示す概略説明図、図6(B)は図3の上記冷却
空気換気流通路が下方にのみ設けられる場合の側面視を
示す概略説明図、図6(C)は上記冷却空気換気流通路
を上下の両方に設けたもので、図6(A),(B)とを
組合わせた場合を示す概略説明図である。
【図7】図6と同様の状態を示す概略説明図であり、図
7(D)は図5の上記冷却空気換気流通路が右方にのみ
に設けられる場合の平面視を示す概略説明図、図7
(E)は図7(D)の上記冷却空気換気流通路が左右両
方に設けられる場合の平面視を示す概略説明図、図7
(F)は図6(A)と図7(D)の組合わせたもので上
記冷却空気換気流通路が上方及び右方の両方に設けられ
る場合の前面視を示す概略説明図である。
【図8】図3の矢視8Aを示す拡大略斜視を示すもので
あり、左右方向に並列に配設されたオイルクーラ,ラジ
エータに対して並列に配設されたインタクーラ,凝縮器
を重合するように配設された場合を示す概略説明図であ
る。
【図9】図8に示したオイルクーラ,ラジエータとイン
タクーラ,凝縮器との間隙に配設される隙間詰めカバー
の取付構造を示すもので、(A)は隙間詰めカバーの取
付構造を示す概略説明図、(B)は上記隙間詰めカバー
をインタクーラの上下の部位に配設した構造を示す概略
説明図、(C)は上記隙間詰めカバーを着脱可能にイン
タクーラの外周に配設する場合の取付構造を示す概略説
明図である。
【図10】図8に示した扁平管の詳細を示すもので、
(A)は扁平管の分解図を示す概略説明図,(B)は図
8に示したすラジエータのアッパタンクに上記配設部が
設けられた場合を示す拡大概略説明図である。
【図11】図8のインタクーラの配管の配設スペースを
示す略説明図である。
【図12】図8の変形例を示したもので、図10(A)
の扁平管が設けられ上記ラジエータのアッパタンクの配
設部を示す概略説明図である。
【図13】図12のインタクーラの配管の配設スペース
を示す略説明図である。
【図14】上記実施形態の冷却装置の冷却に遠心ファン
を適用した場合の、図3と同様の状態を示す概略説明図
である。
【図15】図3,図14の実施形態にエジェクタを装着
を適用した場合の、図3,図14と同様の状態を示す概
略説明図である。
【図16】従来油圧ショベルのエンジンルームの縦断面
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 カバー 1a 空気導入口 1d 排出口 1e 換気口 2 上部旋回体 4 下部走行体 6 作業装置 10 カウンタウエイト 12 略密閉型エンジンルーム 14 インタクーラ 16 オイルクーラ 17a 配管 17b 配管 18 ラジエータ 18a 仕切 19 凝縮器 20 冷却ファン 21 回転管継手 22 エンジン 24 油圧ポンプ 32 過給機 38 マフラ 40 排気管 44,44a ヒンジ機構 46 係止部材 48 係合ボルト 48a 蝶ネジ 50 開口 55 扁平管 55a 扁平管部 55b 扁平管部 55A 異形ジョイント 55B 異形ジョイント 57 扁平管継手 60 仕切部材 60s 仕切部材本体 62 取付手段 70L 左部の仕切部材片 70R 右部の仕切部材片 70U アッパ仕切部材片 70UD アンダ仕切部材片 BK ブラケット BK1 ボルト C エンジンカバー CD 冷却空気流通路 LD 間隔 PL 扁平部 PS 配設構造 R 冷却装置 TA,TB 締結部材 U 配設部 V 窪み部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の冷却装置のうちのいずれかを並
    列に配設される冷却装置と上記複数個の冷却装置のうち
    の残りの並列に配設される冷却装置とを重合するように
    配設される冷却装置と、上記冷却装置を冷却する冷却フ
    ァンと、上記冷却装置と間隔を存して配設されエンジン
    が収納されるエンジンルームと、上記冷却装置と間隔を
    存して配設され上記エンジンルームを構成するエンジン
    フロントカバーに設けられた冷却空気を流通する開口
    と、上記エンジンフロントカバーと上記エンジンとの間
    に間隔を存して配設された仕切部材と、上記冷却ファン
    による上記開口からの冷却空気を上記仕切部材により上
    記冷却空気の流通方向と交差する方向に変向させるよう
    に導入し、上記のエンジンフロントカバーと仕切部材と
    の間にできる間隙の冷却空気導入流通路を介して排出す
    る上記エンジンカバーに配設された排出口と、上記エン
    ジンルームを構成するエンジンカバーと上記仕切部材の
    外周との間にできる冷却空気換気流通路のうちの少なく
    とも一つの冷却空気換気流通路で構成されると共に上記
    冷却空気導入流通路に対して開口する上記冷却空気換気
    流通路の換気開口とを備え、上記換気開口に発生する負
    圧により上記エンジンルーム内の雰囲気流体を換気し上
    記エンジンカバーに設けられた上記排出口より排出する
    ようにしたことを特徴とする、建設機械。
  2. 【請求項2】 上記の冷却空気換気流通路及び換気開口
    のうちの少なくともいずれか一方に設けられ上記エンジ
    ンルーム内の雰囲気流体を上記換気開口を介して排出し
    て換気させる換気ファンを備えたことを特徴とする、請
    求項1記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 上記エンジンフロントカバーの開口から
    流入し上記エンジンフロントカバーと上記仕切部材との
    間の上記冷却空気導入流通路に流れた冷却空気による上
    記冷却空気換気流通路の換気開口に発生する負圧及び上
    記換気ファンの作動のうちの少なくともいずれか一方に
    より、上記のエンジンルームを構成するエンジンアッパ
    カバーと仕切部材との間の間隙にできる上記冷却空気換
    気流通路,上記のエンジンルームを構成するエンジンサ
    イドカバーと仕切部材との間の間隙にできる冷却空気換
    気流通路,上記のエンジンルームを構成するエンジンア
    ンダカバーと仕切部材との間の間隙にできる冷却空気換
    気流通路のうちの少なくともいずれか一つの冷却空気換
    気流通路から上記エンジンルーム内の雰囲気流体を換気
    して、上記のエンジンルーム,エンジンを冷却するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項1又は2記
    載の建設機械。
  4. 【請求項4】 上記仕切部材は上記エンジンルーム内に
    上記エンジンカバ−と間隙を存して配設され自身の内面
    側に上記エンジンを配設し、上記エンジンフロントカバ
    ーの開口からの冷却空気を上記冷却空気導入流通路を介
    して導入し上記排出口より排出し上記冷却空気換気流通
    路の上記換気開口より上記エンジンルームの雰囲気流体
    を換気して、上記のエンジンルーム,エンジンを冷却す
    るように構成されていることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 上記仕切部材の外周辺より上記エンジン
    の側壁に沿って突出する仕切部材片を備え、上記仕切部
    材片の内側に上記エンジンの少なくとも一部を囲繞し、
    上記エンジンフロントカバーの開口からの冷却空気を上
    記冷却空気導入流通路に導入し、上記排出口より排出す
    ることにより上記冷却空気換気流通路の換気開口より上
    記エンジンルーム内の雰囲気流体等を換気し上記のエン
    ジンルーム,エンジンを冷却するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1,3,4のいずれか1項に
    記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 上記仕切部材は上記のエンジンルーム内
    で上記エンジンの少なくとも一部を囲繞するようにコ字
    状又は凹状に構成されていることを特徴とする、請求項
    5記載の建設機械。
  7. 【請求項7】 上記の仕切部材,エンジンカバーのうち
    の少なくともいずれか一方に吸音材が設けられているこ
    とを特徴とする、請求項1,2,3,6のいずれか1項
    に記載の建設機械。
  8. 【請求項8】 上記冷却装置は複数個の冷却装置から構
    成され上記複数個の冷却装置のうちの少なくとも一つの
    冷却装置と上記冷却ファンとを直列に重合するように配
    設されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の建設機械。
  9. 【請求項9】 上記複数個の冷却装置のうちのいずれか
    を並列し、上記並列に配設された冷却装置と上記複数個
    の冷却装置のうちの残りの冷却装置とを重合するように
    配設されたことを特徴とする、請求項1,2,3,8の
    いずれか1項に記載の建設機械。
  10. 【請求項10】 上記並列に配設した冷却装置と上記複
    数個の冷却装置のうちの残りの冷却装置との間に清掃を
    可能にする隙間が設けられていることを特徴とする、請
    求項9記載の建設機械。
  11. 【請求項11】 上記隙間の周囲を少なくとも略密閉す
    る隙間詰めカバー、又は開閉あるいは着脱可能な上記略
    密閉する隙間詰めカバーを備えたことを特徴とする、請
    求項10記載の建設機械。
  12. 【請求項12】 上記並列に配設した冷却装置と上記並
    列に配設した冷却装置に対して重合するように配設した
    上記複数個の冷却装置のうちの残りの冷却装置との隙間
    LDが、上記重合した冷却装置の上流側の冷却装置の高
    さHと上記隙間LDとの比をLD/H=0.05〜0.
    3にするように設定されていることを特徴とする、請求
    項10又は11記載の建設機械。
  13. 【請求項13】 上記隙間LDが約30〜300mmに
    設定され、好ましくは上記隙間LDが約40〜100m
    mに設定されていることを特徴とする、請求項12記載
    の建設機械。
  14. 【請求項14】 上記重合されて配設される冷却装置の
    うちの上流側に配設される冷却装置がインタクーラで構
    成されていることを特徴とする、請求項12又は13記
    載の建設機械。
  15. 【請求項15】 上記のエンジン,複数個の冷却装置か
    らなる冷却装置を搭載した建設機械において、上記複数
    個の冷却装置のうちの少なくともいずれかを直列に重合
    するように配設し、上記重合する上記冷却装置のうちの
    いずれか一方の冷却装置へ給排させる冷媒用配管が上記
    重合する他方の冷却装置の側壁を跨ぐように配設される
    配設部が設けられ、上記配設部を通過する上記配管の少
    なくとも一部分が扁平状に形成された扁平部と上記配管
    の少なくとも一部が没入するように上記配設部に設けら
    れた窪み部とのうちの少なくともいずれか一方が設けら
    れていることを特徴とする、請求項1,3,8,14の
    いずれか1項記載の建設機械。
  16. 【請求項16】 上記冷却ファンは軸流ファン又は斜軸
    流ファン又は遠心ファンで構成されていることを特徴と
    する、請求項1,3,8,15のいずれか1項に記載の
    建設機械。
  17. 【請求項17】 複数個の冷却装置からなる冷却装置を
    容易に清掃できる配設構造と、上記冷却装置の冷却ファ
    ンと、上記冷却装置と間隔を存して配設された略密閉型
    エンジンルームと、上記略密閉型エンジンルームを構成
    するエンジンフロントカバーに設けられた開口と、上記
    開口からの上記冷却空気を自身の流通方向に対して交差
    する方向に変向させる仕切部材と、上記の仕切部材とエ
    ンジンカバーとの間隙で構成され上記エンジンルーム内
    の雰囲気流体を換気する冷却空気換気流通路とを備えた
    ことを特徴とする、建設機械。
  18. 【請求項18】 上記冷却装置のうちのインタクーラが
    ヒンジ手段を介して回動可能に配設され上記インタクー
    ラの冷媒用の配管を外した後、上記インタクーラを回動
    して上記冷却装置を清掃できるように構成したことを特
    徴とする、請求項14記載の建設機械。
  19. 【請求項19】 上記エンジンルームにエジェクタを設
    けたことを特徴とする、請求項1,3,4,16のいず
    れか1項に記載の建設機械。
  20. 【請求項20】 上記エンジンルームに換気開口用の換
    気ファンを設けたことを特徴とする、請求項19記載の
    建設機械。
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