JP3208121B2 - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却装置

Info

Publication number
JP3208121B2
JP3208121B2 JP32023098A JP32023098A JP3208121B2 JP 3208121 B2 JP3208121 B2 JP 3208121B2 JP 32023098 A JP32023098 A JP 32023098A JP 32023098 A JP32023098 A JP 32023098A JP 3208121 B2 JP3208121 B2 JP 3208121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
engine
construction machine
partition
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32023098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000145455A (ja
Inventor
満 引山
正治 村上
義朗 雀部
修一 波左間
康利 南吉
紀夫 中島
茂 小嶋
秀之 泉
Original Assignee
新キャタピラー三菱株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新キャタピラー三菱株式会社 filed Critical 新キャタピラー三菱株式会社
Priority to JP32023098A priority Critical patent/JP3208121B2/ja
Publication of JP2000145455A publication Critical patent/JP2000145455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3208121B2 publication Critical patent/JP3208121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,セ
ルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや,履帯式ロ
ーダ等の建設機械,農業機械等(以下、単に建設機械と
称す)の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル,セルフローダ,ブルドー
ザ等のホィールローダや,履帯式ローダ等の建設機械
は、周知のように山間部のダム,トンネル,河川,道路
等の岩石の掘削やビル,建築物の取りこわし等に使用さ
れ、炎天下の非常に大気温度が高く、又上記作業現場の
足場や地表面の悪い過酷な条件の中で、上記建設機械に
とっては最大能力限界の出力でオーバロードにならない
ように、しかも連続的な稼働が強いられていることが多
い。
【0003】上記建設機械の構造は上部車体,下部走行
体,作業装置から構成されているが、これを、例えば油
圧ショベルについて説明する。上記油圧ショベル基本構
造は、図5,図6に示したように上記上部車体は旋回可
能に形成された上部旋回体2,上部旋回体2の下側に設
けられる下部走行体4,種々の作業を行なう作業装置6
の3つの部分で構成され、上部旋回体2はエンジン8,
図示しない油圧装置,旋回装置12,オペレータ室15
等から構成されており、下部走行体4はカーボディ1
6,トラックローラフレーム18,走行装置20及びそ
の他の、図示しない足廻り装置から構成され、更に作業
装置6はバケット22を支持するブーム24,アーム2
5と、これを作動させる各種の油圧シリンダ,リンクロ
ッドから構成され、且つ上記の旋回装置12,走行装置
20等が含まれており、又11はエンジンフードであ
る。
【0004】そして、上記油圧ショベルの稼働のための
装置は上記の走行装置20,旋回装置12,作業装置6
であり、これら各装置の動力伝達はエンジン8の動力を
油圧ポンプ26で油圧力に変換して行っている。又、走
行装置20においては、図示しないスイベルジョイント
を経由して走行モータを作動してトラック28に伝達
し、又旋回装置12においては、図示しない旋回モータ
を作動して旋回ギアに伝達し、更に作業装置6において
は各種の油圧シリンダ等に伝達して上記油圧ショベルの
作業を行なっている。
【0005】そして、図5,図6に示したように上記の
油圧ポンプ26からブーム24,アーム25,走行装置
20,旋回装置12等の作業装置6に供給される作動油
の流れを制御するコントロールバルブ70と、このコン
トロールバルブ70と作業装置6とを連絡する配管7
3,74と、エンジン8に燃料を供給する燃料タンク3
1と、油圧ポンプ26に吸込まれる上記作動油を貯蔵す
る作動油タンク30と、この作動油タンク30と油圧ポ
ンプ26とを接続する供給配管76及び油圧ポンプ26
とコントロールバルブ70とを接続するデリバリホース
78と、コントロールバルブ70とオイルクーラ50と
を接続するオイルクーラ配管75と、オイルクーラ50
と作動油タンク30とを接続する長いオイルクーラ配管
77とを有している。
【0006】上記のように、エンジン8で駆動される油
圧ポンプ26により吐出される、例えば約140〜30
0kg/cm2 に高圧化された作動油は、コントロール
バルブ70で制御され上記各装置に伝達されて低圧油と
なり、再度コントロールバルブ70を経由して作動油タ
ンク30に戻り、再び油圧ポンプ26により循環される
ようになっている。
【0007】又、上記建設機械においては、自走能力を
有するが走行性能を高めるため、走行中の負荷条件の変
化により吐出圧が変化しても、常にエンジンの全馬力を
油圧馬力に変換できるようになっている。従って、上記
のように建設機械は稼働中においては、油圧ポンプ26
が最大能力を出力できるように制御されており、該建設
機械がオーバロードにならない限界領域で連続的に一日
中稼働することが多い。
【0008】そのため、上記作動油が油圧ポンプ26か
ら吐出し、上記作業を行ない、上記オイルクーラ50側
に戻る頃には、その温度が最大約90〜100℃に上昇
するため、このまま使用し続けると、高温により作動油
の成分が破壊され作動油の劣化が生じ、又油圧機器のシ
ールが破壊され、油圧機器が破損する等の不具合が発生
する恐れがある。
【0009】そこで、上記のように作業を行い、帰還し
てきた作動油を、図6に示したようにエンジン8の冷却
水用ラジエータ40の前面に重合するように配設された
作動油用オイルクーラ50にて冷却し作動油タンクに戻
し、再び上記経路を循環するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記作
動油のオイルクーラ(以下、オイルクーラと称す)50
は、エンジン8の冷却水用ラジエータ(以下、ラジエー
タと称す)40の前面にラジエータ40の冷却ファン5
2に対して直列的に重合するように配設されており、冷
却空気取入口46から冷却ファン52により吸引された
冷却空気はオイルクーラ50,ラジエータ40,エンジ
ン8,油圧ポンプ26を冷却した後、冷却空気出口46
aから排出されるように構成されている。
【0011】このため、オイルクーラ50を通過し、高
温の作動油を冷却したことで、かなり高温になった冷却
空気が再度ラジエータ40を冷却するため、エンジン8
冷却してきた高温のエンジン冷却水に対する冷却能力は
低減されている。このため、オイルクーラ50の表面積
を拡大して冷却能力を向上しようとすると、このオイル
クーラ50がラジエータ40を直接通風する冷却有効面
積がますます減少してしまい、上記のようにエンジン冷
却能力が低減することになる。
【0012】又、オイルクーラ50と作動油タンク30
が離れているため、オイルクーラ50と作動油タンク3
0とのオイルクーラ配管77が長くなり圧損が大きくな
りその配管が面倒になっている。又、図6に示したレイ
アウトでは冷却ファン52がオペレータ室15の直ぐ後
方にあるため、オイルクーラ50とラジエータ40とが
重合し流通抵抗が増大するので同一の冷却ファン52で
は回転数を増大し風量を増加しなければならず、したが
って、オペレータ室15及び上記建設機械の騒音が増大
する。
【0013】本発明は、これらの課題に鑑み創案された
もので、建設機械の前後方向の前端部の一側部に配設さ
れたオペレータ室と、上記建設機械の後部に設けられた
カウンタウェイトと上記オペレータ室との間に横置きに
配設され油圧ポンプが接続されたエンジンを有し、上記
エンジンの前方に配設される上記のオイルクーラ,ラジ
エータ等の冷却機のうちのいずれか一方の上記冷却機と
上記一方の冷却機を冷却する駆動手段を有する第1冷却
ファンとを設けると共に、上記一側部の反対側の他側部
に配設された上記冷却機の他方の冷却機と上記他方の冷
却機を冷却する駆動手段を有する第2冷却ファンとを設
け、上記の一方の冷却機又は第1冷却ファンと上記オペ
レータ室との間で上記オペレータ室の後部に配設される
燃料タンク及び作動油タンクのいずれか一方のタンクを
設けると共に、上記のエンジン又は油圧ポンプと上記他
方の冷却機との間に設けられ上記一方のタンクと略横列
するように上記エンジンに沿って配設された他方のタン
クを設け、上記エンジンを囲撓する隔壁により構成され
たエンジンルームとを設けて、上記冷却性能を向上と防
火性を向上せしめる建設機械の冷却装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却装置は、建設機械に搭載され
たエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の作
動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せし
め、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却するオ
イルクーラと上記エンジンの冷却水を冷却するラジエー
タとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設機
械の前後方向の前端部の一側部に配設されたオペレータ
室と、上記建設機械の後部に設けられたカウンタウェイ
トと上記オペレータ室との間に横置きに配設され上記油
圧ポンプが接続されたエンジンと、上記エンジンの前方
に配設される上記のオイルクーラ,ラジエータの冷却機
のうちのいずれか一方の上記冷却機と、上記一方の冷却
機を冷却する駆動手段を有する第1冷却ファンと、上記
一側部の反対側の他側部に配設された上記冷却機の他方
の冷却機と、上記他方の冷却機を冷却する駆動手段を有
する第2冷却ファンと、上記の一方の冷却機又は第1冷
却ファンと上記オペレータ室との間で上記オペレータ室
の後部に配設された燃料タンク及び作動油タンクのいず
れか一方のタンクと、上記のエンジン又は油圧ポンプと
上記他方の冷却機との間に設けられ上記一方のタンクと
略横列するように上記エンジンに沿って配設された上記
の燃料タンク及び作動油タンクのうちの他方のタンク
と、上記エンジンを囲撓する隔壁により構成されたエン
ジンルームとを備えたことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1記載の構成において、上記エンジンルー
ムは上記の油圧ポンプとエンジンとの間に設けられる後
部隔壁と、上記のエンジンの前方とラジエータ又は第1
冷却ファンとの間に設けられる前部隔壁と、上記の前部
隔壁及び後部隔壁のそれぞれの前方側部の間に設けられ
る前方側部隔壁と、上記の前部隔壁及び後部隔壁のそれ
ぞれの後方側部の間に設けられる後方側部隔壁とから構
成されていることを特徴としている。
【0016】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1又は2記載の構成において、上記一方の
タンクと他方のタンクの間に略横列すると共に上記エン
ジンに沿うように配設された上記作動油を制御するコン
トロールバルブと、上記一方のタンクと上記他方のタン
クと上記コントロールバルブとのうち少なくとも上記両
タンクと上記エンジンルームの前方側部隔壁とにより上
記両冷却機のうちの少なくともいずれか一方の冷却機の
冷却空気通路となる隔離壁を構成することを特徴として
いる。
【0017】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項3記載の構成において、上記の前方側部隔
壁と隔離壁との間に構成される上記冷却空気通路の冷却
空気入口側から冷却空気出口側に向かって末広がりにな
るように構成されたことを特徴としている。請求項5記
載の本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の構成において、上記一方のタンクは
上記一側部に設けられた上記オペレータ室の後部に配設
され、上記一方のタンクの上部が階段状に形成されてい
ることを特徴としている。
【0018】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記両タンクと上記コントロールバルブのうち少な
くとも上記両タンクで形成される上記エンジンルームの
前方側部隔壁に略対向する上記隔離壁が略連続する面で
構成されていることを特徴としている。請求項7記載の
本発明の建設機械の冷却装置は、請求項1,2,4,6
のいずれか1項に記載の構成において、上記の第1及び
第2冷却ファンの駆動手段は油圧モータ,電動モータ,
上記エンジンのいずれかにより駆動されるように構成さ
れていることを特徴としている。
【0019】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装
置は、請求項1,2,5,7のいずれか1項に記載の構
成において、上記の冷却機が上記エンジンに配設される
過給器用のインタクーラ,上記ラジエータ,上記オイル
クーラの冷却機のうちの少なくともいずれか一つの冷却
機であることを特徴としている。請求項9記載の本発明
の建設機械の冷却装置は、請求項1〜3,4,6,8の
いずれか1項に記載の構成において、上記他方の冷却機
又は上記第2冷却ファンに対向する上記作動油タンクの
側面と上記冷却空気との接触面積が増大せしめられるよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0020】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜4,9のいずれか1項に記載の構成
において、上記他方の冷却機及び上記第2冷却ファンを
上記建設機械の前方向に向けて上記他側部に配設したこ
とを特徴としている。請求項11記載の本発明の建設機
械の冷却装置は、請求項1〜3,6,9,10のいずれ
か1項に記載の構成において、上記エンジンルームに配
設されたエンジンの排気管の排気出口端部と、少なくと
も上記排気出口端部と間隔を存して上記排気出口端部よ
り長く突出すると共に上記エンジンルームを構成する隔
壁に設けられる吸引管とからなるエジェクタを備え、上
記エンジンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加
熱空気を吸引し外部に排出されるように構成されている
ことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態を説明する。本発明の建設機械の冷却装置を油圧ショ
ベルに適用した場合を図1〜図4について説明する。図
1は本発明の一実施形態を示す概略平面図、図2は図1
のエンジンフードの一部の拡大説明図、図3は図1の実
施形態の変形例を示す概略説明図、図4は図3の矢視A
を示す概略説明図である。
【0022】図1,図5に示したように、下部走行体4
には上部走行体2が旋回自在に搭載されており、建設機
械に搭載されたエンジン8により駆動される油圧ポンプ
26からの高圧の作動油を、建設機械の走行装置20,
作業装置6等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になった
上記作動油を冷却するオイルクーラ50とエンジン8の
冷却水を冷却するラジエータ40とを備えた建設機械の
冷却装置が設けられている。
【0023】そして、上記建設機械の前後方向の前端部
の一側部1aにオペレータ室15を設け、上記建設機械
の後部に設けられたカウンタウェイト27とオペレータ
室15との間に横置きに配設され油圧ポンプ26が接続
されたエンジン8の前方に直列方向に配設されるオイル
クーラ50,ラジエータ40,インタクーラIC等の冷
却機のうちの少なくともいずれか一つの冷却機を有して
おり、本実施形態ではラジエータ40が設けられてい
る。
【0024】そして、上記一方の冷却機であるラジエー
タ40を冷却する第1冷却ファン52と、第1冷却ファ
ン52を駆動する駆動手段51とを有しており、本実施
形態の場合にはエンジン8が駆動手段51に適用されて
いる。又、一側部1aの反対側の他側部1bに配設され
たオイルクーラ50,ラジエータ40,インタクーラI
C等の冷却機のうちの少なくともいずれか一つの他方の
冷却機を有しており、本実施形態ではオイルクーラ50
が設けられ、オイルクーラ50を冷却する第2冷却ファ
ン53,第2冷却ファン53を駆動する駆動手段51が
設けられており、油圧モータ,電動モータ,エンジン8
等のいずれかにより駆動されるものである。
【0025】又、ラジエータ40又は第1冷却ファン5
2とオペレータ室15との間の空間における上記オペレ
ータ室15の後部に、燃料タンク31及び作動油タンク
30のいずれか一方のタンク、本実施形態では燃料タン
ク31が設けられ、上記のエンジン8又は油圧ポンプ2
6と上記オイルクーラ50との間には上記一方のタンク
と間隔を存して略横列するように上記エンジン8に沿っ
て配設された上記両タンクのうちの他方のタンク(作動
油タンク)30が設けられている。
【0026】又、エンジン8と油圧ポンプ26との間に
前部隔壁Wc,第1冷却ファン52とエンジン8の前側
との間に前部隔壁Waが設けられ、前部隔壁Waと後部
隔壁Wcの建設機械の前方向のそれぞれの側部を橋架す
るように車幅方向に延びる前方側部隔壁Wfbが設けら
れると共に、前部隔壁Waと後部隔壁Wcの建設機械の
後方向のそれぞれの側部を橋架するように車幅方向に延
びる後方側部隔壁Wrbが設けられており、上記の前部
隔壁Wa,後部隔壁Wc,前方側部隔壁Wfb,後方側
部隔壁Wrb及びエンジンフード11(又は別途設けら
れる上部隔壁We)等から構成されるエンジンルームE
Rが設けられている。
【0027】そして、本実施形態の場合には、後方側部
隔壁Wrbはカウンタウェイト27の前面と兼用されて
いる。又、図1に示したように、上記の作動油タンク3
0と燃料タンク31との間に設けられ略横列すると共
に、エンジン8に沿うように配設された上記作動油を制
御するコントロールバルブ70が配設されており、必要
に応じて作動油タンク30と燃料タンク31との間に設
けられコントロールバルブ70のエンジン8と対向する
後面70bを隔離する仕切板SP1が設けられている。
【0028】そして、燃料タンク31と作動油タンク3
0とコントロールバルブ70又は仕切壁SP1を略連続
的に配設せしめて構成される隔離壁S1と前部隔壁W
a,前方側部隔壁Wfbとで冷却空気通路Sを構成して
いる。そして、ラジエータ40側面から上記建設機械の
側部の冷却空気取入口46又はカウンタウェイト27に
延設される仕切壁SP2,SP3を設けて吸入効率を向
上せしめている。
【0029】又、上記冷却空気の流れが冷却空気取入口
46から冷却空気出口46bに向かって加速され機外へ
排出されるため、冷却効果が増大されるように構成され
ている。又、図2に示したようにラシエータ40と前部
隔壁Waとの間の適宜位置の上部カバー2ucの上部に
設けられる格子状の冷却空気出口46c及び上記冷却空
気通路Sに対応する適宜位置に格子状の冷却空気出口4
6dが設けられてもよく、上記の冷却空気出口46a,
46b,46c,46d及びコントロールバルブ70側
に排出する出口46eの少なくともいずれかの一つの冷
却空気出口から上記冷却空気は排出される。
【0030】又、エンジンルームER内の冷却空気の取
入れはエンジン8の前側の前部隔壁Waに複数個の取入
口を設けてもよく、又図示しないがエンジンルームER
の換気はエンジン8に専用の冷却ファンを設けエンジン
フード11の右側に設けられた冷却空気出口46Kより
排出するように構成されている。そして、隔離壁S1
は、図1に二点鎖線で示したようにコントロールバルブ
70の後面70bと作動油タンク30の後面30bと
が、例えば略連続する面で形成されており、上記冷却空
気の流れが円滑に行なわれ冷却効果がでるように構成さ
れている。
【0031】又、図1,図2に示したようにシュラウド
47が設けられ上記冷却空気の導入が円滑に行なわれる
ようにしてもよく、又これは燃料タンク31の外側面を
曲面に形成し代用するようにしてもよい。又、上記の隔
離壁S1は、例えば、図3に示したような変形例でもよ
く、シュラウド47,隔離壁S1,作動油タンク30で
構成され出口46bに向かって傾斜するように構成して
もよく、更にエンジンルームERの前方側部隔壁Wfb
を、図3に示したようにラジエータ40側を曲面形状P
2にして、且つ上記の冷却空気通路Sが冷却空気出口4
6bに向かって末広がりになるように構成して冷却効果
を増大するようにしている。
【0032】又、ラジエータ40及び第1冷却ファン5
2を、図3に示したように冷却空気通路S方向に傾斜さ
せることにより、上記冷却空気が効果的に流れ冷却効果
が向上せしめられるように構成されている。又、上記実
施形態において上記建設機械に配設するラジエータ4
0,第1冷却ファン52,エンジン8が少なくとも対向
するカウンタウェイト27の部位を上記建設機械の後方
に凹ませた凹部90が形成され、上記のラジエータ4
0,第1冷却ファン52,エンジン8を配設するスペー
スを拡大している。
【0033】そして、図3に示したように上記冷却空気
通路Sを形成する隔離壁S1やエンジンルームERの内
面に防音材91を設ければ、上記冷却空気の吸入音や第
1冷却ファン52から発生する騒音を低減することがで
きる。又、上記の前部隔壁Wa,後部隔壁Wc,前方側
部隔壁Wfb,後方側部隔壁Wrb(カウンタウェイト
27),エンジンフード11(又は別途の設けられる上
部隔壁We)とにより構成されるエンジンルームERに
より、上記のエンジン8が他の部位と隔離されるように
配設されているので、エンジン8の稼働する騒音が外部
に漏れることがなく、静かな上記建設機械を造ることが
できる。
【0034】又、エンジンルームER内を冷却する必要
のある場合には、例えばエンジン8の前側やエンジンル
ームERの隔壁に開口を設けると共に、適宜位置に小型
の冷却ファンを設け、上記開口から排出する等適宜手段
をとることができる。又、上記の隔離壁S1と前方側部
隔壁Wfbとにより上記冷却空気通路Sを形成するた
め、上記一方の冷却機を効果的に冷却することができ
る。
【0035】又、図1〜図3に実線で示したように第2
冷却ファン53が上記建設機械の前方向に向くように配
設した場合には第2冷却ファン53から取入れた冷却空
気は作動油タンク30を冷却した後、油圧ポンプ26を
冷却し側部に設けられた冷却空気出口46a,46bの
うちの少なくともいずれか一方の冷却空気出口から排出
せしめるため、冷却効果を増大することができる。
【0036】本実施形態は上記のように構成されている
ので、図1に示したように上記建設機械が上記作業を行
い、コントロールバルブ70からオイルクーラ配管75
を介して高温(最大約90〜100℃)になった作動油
がオイルクーラ50に入ると、第2冷却ファン53によ
り吸込まれる冷却空気によって冷却され、更に上記冷却
空気は、コントロールバルブ70や作動油タンク30付
近の高温になった空気を吸引しながら流れるので、コン
トロールバルブ70や作動油タンク30並びに前方側部
隔壁Wfbの外面を流れエンジンルームERをも冷却し
て機外に排出される。
【0037】一方、図1に示したように第1冷却ファン
52によって上記建設機械の前方の冷却空気取入口46
から導入された冷却空気はラジエータ40でエンジンの
冷却水を冷却した後、上記のようにコントロールバルブ
70,作動油タンク30を冷却して、機外に冷却空気出
口46bより排出されるものであるが、上記のオイルク
ーラ50及びラジエータ40を冷却したそれぞれの上記
冷却空気の排出方向が互いに略直交するように流れ冷却
空気出口46a,46bに排出されるように構成されて
いるので、上記両冷却空気の相乗効果により互いに引き
出す方向に作用し合うため、上記両冷却空気を効率良く
排出することができ、上記の両冷却機40,50の冷却
性能を向上せしめることができ、ラジエータ40,オイ
ルクーラ50の小型化を可能にした。
【0038】従って、上記のオイルクーラ50,ラジエ
ータ40,或いは図1〜図3に二点鎖線で示したよう
に、設計仕様により必要に応じて設けられる過給器用の
インタクーラIC,ラジエータ40,オイルクーラ50
等の冷却機のうちの少なくともいずれか一つの上記冷却
機を分離独立した他方の上記冷却機は、新たに設置した
油圧モータ,電動モータ,上記エンジン等のいずれかの
駆動手段51で駆動される第2冷却ファン53により冷
却されるものである。
【0039】又、上記分離独立されない残された一方の
上記冷却機を冷却した冷却空気が、再び上記他方の冷却
機を再度冷却することがないので、上記冷却性能を向上
することができる。又、上記のエンジン8に必要に応じ
て適宜設けられるインタクーラICは、図1〜図3に二
点鎖線で示したようにラジエータ40前側のあいたスペ
ースに、又はオイルクーラ50前側のあいたスペースに
設けることができるもので、上記建設機械は上記冷却効
果を向上せしめられると共に、コンパクトに製造するこ
とができるものである。
【0040】又、上記実施形態ではオイルクーラ50
を、図2に示したように上記建設機械の他側部1aの側
方に向けて配設すれば、上記のオイルクーラ50とラジ
エータ40の冷却空気の流通方向が異なり、それぞれ独
自に冷却されるので冷却効果を増大することができる。
又、上記のように、複数台の機器からなる冷却機を分離
独立せしめ、それぞれ冷却ファンを設けたので、第1,
第2冷却ファン52,53の一つの冷却ファンについて
考えると、上記の冷却空気通路Sにおける風路圧損が低
減し、その同一冷却ファンの馬力では風量が増大し、更
に冷却能力を向上せしめることができる。
【0041】又、第1,第2冷却ファン52,53を上
記オペレータ室15から最も遠い、上記車体後方や上記
の他側部1bに配設することにより、オペレータ室15
内の騒音を低減することができる。又、上記本実施形態
で説明した横置きエンジンを左右逆方向に配設しても、
上記実施形態と略同様の作用効果を奏することができる
もである。
【0042】従って、本発明は、上記したようにエンジ
ン冷却性能が向上し、第1,第2冷却ファン52,53
の回転数を下げることで、低騒音化でき、同等の騒音な
らラジエータ40,オイルクーラ50を小型にでき、コ
ストを低減することができる。又、図1,図3に二点鎖
線で示したように作動油タンク30を、例えば楕円球体
や放物断面を有する放物面状立体柱30aや、図示しな
いが三角柱等の形状にし、又、図1〜図3に実線で示し
たように上記建設機械の前方向に向けてオイルクーラ5
0と第2冷却ファン53を設ければ、第2冷却ファン5
3からの冷却空気の作動油タンク30の冷却面積が増加
するので、作動油タンク30内の作動油を効果的に冷却
することができる。
【0043】又、図1に示したように、油圧ポンプ2
6,コントロールバルブ70,オイルクーラ50,作動
油タンク30を互いに近づくように配設したので、上記
オイルクーラ配管が短くでき、上記作動油の圧力損失が
小さく配管を容易に行なうことができる。又、図1,図
3に示したオペレータ室15の後部に配設された燃料タ
ンク31の上面は、上記建設機械の側方よりオペレータ
等が昇降するための階段31a,31b,31cが右昇
りになるような形状に構成されており、昇降用階段と兼
用の作動油タンク30になっているので、コンパクトに
且つ廉価に形成することができる。
【0044】更に、上記に加えて、図4に示したように
エンジン8の排気系において、エンジン8の排気管8a
にマフラMを配設し、このマフラMの出口部が配設され
た上記エンジンルームERの上部隔壁We(又はエンジ
ンフード11)の一部に、外部に排出されるエンジン排
気圧を用いて上記エンジンルームER内の加熱空気を吸
引し外部に排出する外管と内管とからなるエジェクタE
Jを設ければ、上記エンジンルームER,エンジン8等
を、更に効果的に冷却し上記冷却効率を向上することも
できる。
【0045】又、エンジン8は、図4に示したように必
要に応じて設けられる過給機であるターボチャージャ1
02が接続されており、ターボチャージャ102で過給
されたエアーは、ターボチャージャ102のエアー出口
27aを通って配管104を介してインタクーラICに
供給され冷却された過給流体が、エンジン8の吸気管の
供給口27bから供給される構成になっている。
【0046】このインタクーラIC,第1冷却ファン5
2は、エンジン8の前方に限られるものではなく、エン
ジン8の後方やエンジン8の上方の位置に設けてもよ
い。そして、上記のエジェクタEJは、マフラMから突
出する内管としてのマフラMから延設される排気管8a
の排気出口端部M1と、この排気出口端部M1の周囲に
間隔を存してエンジンルームERから排気出口端部M1
より長く突出された外管としての吸引管M2と、上記の
排気出口端部M1と吸引管M2との間に形成され、エン
ジンルームER内の空気を吸引する吸引間隙M3とによ
り構成されている。
【0047】又、上記のエジェクタEJは上記エンジン
ルーム内風路EYを介し反対側の位置するエンジンルー
ムERの底部隔壁Wdに、必要に応じてスリット状の多
数の吸気口R1を設けて、上記エンジンルームER内の
換気を促進すれば、上記冷却効率を向上することができ
る。上記の吸気口R1は、上記エンジンルームER外部
へのエンジン騒音の漏洩を抑制する騒音抑制手段NSと
してのルーパRをそれぞれ具備しており、これらのルー
パRは各吸気口R1より切起こして形成されている。
【0048】更に、騒音抑制手段NSは、図示しない
が、例えばボックス形状に形成された吸気口R1にて消
音効果を持たせ、吸気口R1からエンジンルームERの
外部に漏出するエンジン騒音及び吸気音を抑制するよう
にしてもよい。従って、エンジン8に配設された排気管
8aの排気出口端部M1から噴出するエンジン排気流の
周囲に負圧が生じ吸引間隙M3が負圧となるので、この
負圧によるポンプ作用により、上記エンジンルームER
内の空気を熱とともに吸引して機外に強制的に排出する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建設機械の冷却装置によれば、建設機械に搭載さ
れたエンジンにより駆動される油圧ポンプからの高圧の
作動油を上記建設機械の走行装置,作業装置等へ伝達せ
しめ、帰還してくる高温になった上記作動油を冷却する
オイルクーラと上記エンジンの冷却水を冷却するラジエ
ータとを備えた建設機械の冷却装置において、上記建設
機械の前後方向の前端部の一側部に配設されたオペレー
タ室と、上記建設機械の後部に設けられたカウンタウェ
イトと上記オペレータ室との間に横置きに配設され上記
油圧ポンプが接続されたエンジンと、上記エンジンの前
方に配設される上記のオイルクーラ,ラジエータの冷却
機のうちのいずれか一方の上記冷却機と、上記一方の冷
却機を冷却する駆動手段を有する第1冷却ファンと、上
記一側部の反対側の他側部に配設された上記冷却機の他
方の冷却機と、上記他方の冷却機を冷却する駆動手段を
有する第2冷却ファンと、上記の一方の冷却機又は第1
冷却ファンと上記オペレータ室との間で上記オペレータ
室の後部に配設された燃料タンク及び作動油タンクのい
ずれか一方のタンクと、上記のエンジン又は油圧ポンプ
と上記他方の冷却機との間に設けられ上記一方のタンク
と略横列するように上記エンジンに沿って配設された上
記の燃料タンク及び作動油タンクのうちの他方のタンク
と、上記エンジンを囲撓する隔壁により構成されたエン
ジンルームとを備えているので、上記それぞれの冷却機
を分離独立して配設したことにより上記それぞれの冷却
機の冷却性能が向上し、上記冷却ファンの回転数を下げ
ることで低騒音化でき、上記冷却ファンと同等の冷却性
能を有するものであれば上記ラジエータを小型にできコ
ストを低減することができる。
【0050】又、上記のエンジンがエンジンルーム内に
設けられ、隔離されるように配設されているため、エン
ジンの稼働する騒音が機外に漏れることが低減される。
請求項2記載の本発明の建設機械の冷却装置によれば、
請求項1記載の構成において、上記エンジンルームは上
記の油圧ポンプとエンジンとの間に設けられる後部隔壁
と、上記のエンジンの前方とラジエータ又は第1冷却フ
ァンとの間に設けられる前部隔壁と、上記の前部隔壁及
び後部隔壁のそれぞれの前方側部の間に設けられる前方
側部隔壁と、上記の前部隔壁及び後部隔壁のそれぞれの
後方側部の間に設けられる後方側部隔壁とから構成され
ているので、請求項1の効果に加え、上記のエンジンが
上記建設機械の他の部位と隔離されるように配設されて
いるため、エンジンの稼働する騒音が外部に漏れること
がなく、静かな上記建設機械を造ることができる。
【0051】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記
一方のタンクと他方のタンクの間に略横列すると共に上
記エンジンに沿うように配設された上記作動油を制御す
るコントロールバルブと、上記一方のタンクと上記他方
のタンクと上記コントロールバルブとのうち少なくとも
上記両タンクと上記エンジンルームの前方側部隔壁とに
より上記両冷却機のうちの少なくともいずれか一方の冷
却機の冷却空気通路となる隔離壁を構成したので、請求
項1又は2の効果効果に加え、上記少なくとも一方の冷
却機を効率よく冷却し、且つ上記の前方側部隔壁,作動
油タンク,コントロールバルブを冷却することができ
る。
【0052】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項3記載の構成において、上記の前方
側部隔壁と隔離壁との間に構成される上記冷却空気通路
の冷却空気入口側から冷却空気出口側に向かって末広が
りになるように構成されているので、請求項3の効果に
加え、上記冷却空気が加速され上記冷却効果が増大する
ことができる。請求項5記載の本発明の建設機械の冷却
装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成にお
いて、上記一方のタンクは上記一側部に設けられた上記
オペレータ室の後部に配設され、上記一方のタンクの上
部が階段状に形成されているので、請求項1〜3の効果
に加え、上記階段状の上記一方のタンクの上部に乗降す
ることにより、上記建設機械の整備,点検を容易に行な
うことができる。
【0053】又、上記一方のタンクが防音壁になるの
で、上記の第1冷却ファンやエンジンの回転騒音をオペ
レータ室や機外へ伝達されることを低減することができ
る。請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装置よれ
ば、請求項3〜5のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記両タンクと上記コントロールバルブのうち少な
くとも上記両タンクで形成される上記エンジンルームの
前方側部隔壁に略対向する上記隔離壁が略連続する面で
構成されているので、請求項3〜5の効果に加え、上記
冷却空気の流れがより円滑になり冷却効果が増大せしめ
ることができる。
【0054】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1,2,4,6のいずれか1項に記
載の構成において、上記の第1及び第2冷却ファンの駆
動手段は油圧モータ,電動モータ,上記エンジンのいず
れかにより駆動されるように構成されているので、請求
項1,2,4,6のいずれかの効果に加え、上記一方の
冷却機と別体に上記他方の冷却機を制御して、それぞれ
の上記冷却機の冷却性能を向上せしめることができる。
【0055】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1,2,4,7のいずれか1項に記
載の構成において、上記の冷却機が上記エンジンに配設
される過給器用のインタクーラ,上記ラジエータ,上記
オイルクーラ等の冷却機のうちの少なくともいずれか一
つの上記冷却機であるので、請求項1,2,5,7のい
ずれかの効果に加え、上記インタクーラを装着しても、
上記のオイルクーラ,ラジエータ,インタクーラを効率
よく冷却し冷却性能を向上せしめることができるため、
上記それぞれの冷却機の形状を小型化できると共に、上
記冷却機の第1,第2冷却ファンの回転数を落とすこと
ができるため、騒音の発生を低減することができる。
【0056】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却装
置によれば、請求項1〜3,4,6,8のいずれか1項
に記載の構成において、上記他方の冷却機又は上記第2
冷却ファンに対向する上記作動油タンクの側面と上記冷
却風との接触面積が増大せしめられるように構成されて
いるので、請求項1〜3,4,6,8のいずれかの効果
に加え、上記作動油タンクの外周面より上記作動油を効
果的に冷却することができるため、上記オイルクーラと
相まって上記冷却性能が向上し小型化することができる
と共に、コストを低減することができる。
【0057】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜4,9のいずれか1項に記載
の構成において、上記他方の冷却機又は上記第2冷却フ
ァンを上記建設機械の前方向に向けて上記他側部に配設
したので、請求項1〜4,9のいずれかの効果に加え、
上記第1,第2冷却ファンからの上記両冷却空気の相乗
効果により互いに引き出す方向に作用しあうため、上記
冷却後の上記両排気風を効率良く排出することができ、
上記両冷却機の冷却性能を向上せしめることができる。
【0058】請求項11記載の本発明の建設機械の冷却
装置によれば、請求項1〜3,6,9,10のいずれか
1項に記載の構成において、上記エンジンルームに配設
されたエンジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも
上記排気出口端部と間隔を存して上記排気出口端部より
長く突出すると共に上記エンジンルームを構成する隔壁
に設けられる吸引管とからなるエジェクタを備え、上記
エンジンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱
空気を吸引し外部に排出されるように構成されているの
で、請求項1〜3,6,9,10のいずれかの効果に加
え、上記のエンジンルーム内の各部を効果的に冷却する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の建
設機械の冷却装置を油圧ショベルに適用した場合を示す
概略平面図である。
【図2】図1の上部旋回体のカバーの一部を拡大した状
態を示す拡大説明図である。
【図3】図1の変形例を示す概略説明図である。
【図4】図3の矢印Aを示す概略説明図である。
【図5】従来例の油圧ショベルを示す概略斜視図であ
る。
【図6】図5の平面を示す概略説明図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 下部走行体 6 作業装置 8 エンジン 11 エンジンフード 12 旋回装置 15 オペレータ室 16 カーボディ 18 トラックローラフレーム 20 走行装置 22 バケット 24 ブーム 26 油圧ポンプ 30 作動油タンク 30a 作動油タンクの前面 31 燃料タンク 40 ラジエータ 46 冷却空気入口 46a 冷却空気出口 46b 冷却空気出口 46c 冷却空気出口 46d 冷却空気出口 46e 冷却空気出口 50 オイルクーラ 52 第1冷却ファン 53 第2冷却ファン 70 コントロールバルブ ER エンジンルーム IC インタクーラ S 冷却空気通路 S1 隔離壁 SP1 仕切板 SP2 仕切板 SP3 仕切板 ER エンジンルーム EJ エジェクタ IC インタクーラ M マフラ M1 排気出口端部 M2 吸気管 M3 吸引間隙 NS 騒音抑制手段 R1 吸気口 S1 冷却空気通路 S2 冷却空気通路 W 隔壁 Wa 前部隔壁 Wfb 前方側部隔壁 Wrb 後方側部隔壁 Wc 後部隔壁 Wd 底部隔壁 We 上部隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E02F 9/00 E02F 9/00 M F01P 5/02 F01P 5/02 F 5/06 510 5/06 510B 5/08 5/08 (72)発明者 波左間 修一 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 南吉 康利 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 中島 紀夫 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 小嶋 茂 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 泉 秀之 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−277713(JP,A) 実開 平4−76930(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 3/18 F01P 5/02 F01P 5/06 510 F01P 5/08 B60K 11/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に搭載されたエンジンにより駆
    動される油圧ポンプからの高圧の作動油を上記建設機械
    の走行装置,作業装置等へ伝達せしめ、帰還してくる高
    温になった上記作動油を冷却するオイルクーラと上記エ
    ンジンの冷却水を冷却するラジエータとを備えた建設機
    械の冷却装置において、上記建設機械の前後方向の前端
    部の一側部に配設されたオペレータ室と、上記建設機械
    の後部に設けられたカウンタウェイトと上記オペレータ
    室との間に横置きに配設され上記油圧ポンプが接続され
    たエンジンと、上記エンジンの前方に配設される上記の
    オイルクーラ,ラジエータの冷却機のうちのいずれか一
    方の上記冷却機と、上記一方の冷却機を冷却する駆動手
    段を有する第1冷却ファンと、上記一側部の反対側の他
    側部に配設された上記冷却機の他方の冷却機と、上記他
    方の冷却機を冷却する駆動手段を有する第2冷却ファン
    と、上記の一方の冷却機又は第1冷却ファンと上記オペ
    レータ室との間で上記オペレータ室の後部に配設された
    燃料タンク及び作動油タンクのいずれか一方のタンク
    と、上記のエンジン又は油圧ポンプと上記他方の冷却機
    との間に設けられ上記一方のタンクと略横列するように
    上記エンジンに沿って配設された上記の燃料タンク及び
    作動油タンクのうちの他方のタンクと、上記エンジンを
    囲撓する隔壁により構成されたエンジンルームとを備え
    たことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】 上記エンジンルームは上記の油圧ポンプ
    とエンジンとの間に設けられる後部隔壁と、上記のエン
    ジンの前方とラジエータ又は第1冷却ファンとの間に設
    けられる前部隔壁と、上記の前部隔壁及び後部隔壁のそ
    れぞれの前方側部の間に設けられる前方側部隔壁と、上
    記の前部隔壁及び後部隔壁のそれぞれの後方側部の間に
    設けられる後方側部隔壁とから構成されていることを特
    徴とする、請求項1記載の建設機械の冷却装置。
  3. 【請求項3】 上記一方のタンクと他方のタンクの間に
    略横列すると共に上記エンジンに沿うように配設された
    上記作動油を制御するコントロールバルブと、上記一方
    のタンクと上記他方のタンクと上記コントロールバルブ
    とのうち少なくとも上記両タンクと上記エンジンルーム
    の前方側部隔壁とにより上記両冷却機のうちの少なくと
    もいずれか一方の冷却機の冷却空気通路となる隔離壁を
    構成することを特徴とする、請求項1又は2記載の建設
    機械の冷却装置。
  4. 【請求項4】 上記の前方側部隔壁と隔離壁との間に構
    成される上記冷却空気通路の冷却空気入口側から冷却空
    気出口側に向かって末広がりになるように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項3記載の建設機械の冷却装置。
  5. 【請求項5】 上記一方のタンクは上記一側部に設けら
    れた上記オペレータ室の後部に配設され、上記一方のタ
    ンクの上部が階段状に形成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械の冷
    却装置。
  6. 【請求項6】 上記両タンクと上記コントロールバルブ
    のうち少なくとも上記両タンクで形成される上記エンジ
    ンルームの前方側部隔壁に略対向する上記隔離壁が略連
    続する面で構成されていることを特徴とする、請求項3
    〜5のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記の第1及び第2冷却ファンの駆動手
    段は油圧モータ,電動モータ,上記エンジンのいずれか
    により駆動されるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1,2,4,6のいずれか1項に記載の建設
    機械の冷却装置。
  8. 【請求項8】 上記冷却機が上記エンジンに配設される
    過給器用のインタクーラ,上記ラジエータ,上記オイル
    クーラの冷却機のうちの少なくともいずれか一つの冷却
    機であることを特徴とする、請求項1,2,5,7のい
    ずれか1項に記載の建設機械の冷却装置。
  9. 【請求項9】 上記他方の冷却機又は上記第2冷却ファ
    ンに対向する上記作動油タンクの側面と上記冷却空気と
    の接触面積が増大せしめられるように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜3,4,6,8のいずれか
    1項に記載の建設機械の冷却装置。
  10. 【請求項10】 上記他方の冷却機又は上記第2冷却フ
    ァンを上記建設機械の前方向に向けて上記他側部に配設
    したことを特徴とする、請求項1〜4,9のいずれか1
    項に記載の建設機械の冷却装置。
  11. 【請求項11】 上記エンジンルームに配設されたエン
    ジンの排気管の排気出口端部と、少なくとも上記排気出
    口端部と間隔を存して上記排気出口端部より長く突出す
    ると共に上記エンジンルームを構成する隔壁に設けられ
    る吸引管とからなるエジェクタを備え、上記エンジンの
    排気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱空気を吸引
    し外部に排出されるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1〜3,6,9,10のいずれか1項に記
    載の建設機械の冷却装置。
JP32023098A 1998-11-11 1998-11-11 建設機械の冷却装置 Expired - Fee Related JP3208121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32023098A JP3208121B2 (ja) 1998-11-11 1998-11-11 建設機械の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32023098A JP3208121B2 (ja) 1998-11-11 1998-11-11 建設機械の冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000145455A JP2000145455A (ja) 2000-05-26
JP3208121B2 true JP3208121B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=18119188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32023098A Expired - Fee Related JP3208121B2 (ja) 1998-11-11 1998-11-11 建設機械の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3208121B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348909A (ja) * 2000-06-02 2001-12-21 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械
JP2002294747A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械
JP4183584B2 (ja) * 2003-09-11 2008-11-19 キャタピラージャパン株式会社 建設機械の冷却装置
JP4864777B2 (ja) * 2007-03-16 2012-02-01 株式会社クボタ バックホー
KR101533849B1 (ko) * 2008-12-24 2015-07-06 두산인프라코어 주식회사 하이브리드 건설기계의 냉각 시스템 및 냉각방법
JP6660173B2 (ja) * 2015-12-21 2020-03-11 株式会社神戸製鋼所 作業機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000145455A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001348909A (ja) 建設機械
EP1091048A2 (en) Construction machine
JP3208121B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000130161A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3511280B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP3511283B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP3427996B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP3361054B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11269918A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3511281B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000120106A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11241369A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11158916A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000144802A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH09280201A (ja) 建設機械の作動油タンク及びその作動油の冷却装置
JPH11241367A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000170207A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2003291662A (ja) 建設機械
JP2000160598A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3624091B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JP6549895B2 (ja) 熱交換器ユニット
JP2000212996A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11269920A (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11269917A (ja) 建設機械の冷却装置
JP4061063B2 (ja) 建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010612

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees