JP6549895B2 - 熱交換器ユニット - Google Patents

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Description

本発明は複数の熱交換器を含んだ熱交換器ユニットに関する。
油圧ショベル等の作業機械では、例えばラジエータやオイルクーラ、インタークーラ、コンデンサ、燃料クーラといった熱交換器を並設した熱交換器ユニットをエンジン室内に配置する場合がある(特許文献1等参照)。
特開2014−193663号公報
エンジン室等の動力室内において全ての熱交換機を並列に並べることがスペースの制約により困難である場合、比較的小さなコンデンサや燃料クーラは、ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラといった他の熱交換器の風上に配置されることがある。この場合、風上に配置した熱交換器が障害となって冷却風の流れを乱し、ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラに当たる冷却風の分布にばらつきが生じる結果、冷却効率が低下する恐れがある。
本発明はこの点に鑑みなされたもので、冷却効率を向上させることができる熱交換器ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る熱交換器ユニットは、動力室内において吸気口及びファンの間の位置に前記ファンと対面させて配置する第1熱交換器と、前記吸気口及び第1熱交換器の間の位置に前記第1熱交換器に対して前記第1熱交換器の厚みよりも広い間隔を空けて配置する、前記第1熱交換器よりも主面が小さい第2熱交換器と、前記吸気口から吸い込まれた冷却風を前記第1及び第2熱交換器に案内する案内部材とを備え、前記案内部材が、前記第2熱交換器を包囲する枠状のダクトであり、前記第2熱交換器と前記吸気口との間に位置し前記第2熱交換器の主面の大きさに応じた開口面積で開口した入口部と、前記第1熱交換器に向かって開口した出口部と、前記入口部と前記出口部とを接続する胴部とを含んで構成されており、前記案内部材の胴部には、前記入口部から前記出口部に向かって流路断面積を拡大させる段差部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、冷却効率を向上させることができる。
本発明に係る熱交換器ユニットを適用する作業機械の一例である油圧ショベルの外観構成を表す斜視図である。 図1のA−A線で切断した本発明の第1実施形態に係る熱交換器ユニットを備えた動力室の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る熱交換器ユニットの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換器ユニットを備えた動力室の断面図であって図2に対応する図である。 比較例に係る動力室の断面図であって図2に対応する図である。 比較例に係る熱交換器ユニットの斜視図であって図3に対応する図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
1.作業機械
図1は本発明に係る熱交換器ユニットを適用する作業機械の一例である油圧ショベルの外観構成を表す斜視図である。以下の説明において断り書きのない場合は運転席の前方(同図中では左上方向)を機体の前方とする。但し、油圧ショベルの例示は本発明に係る熱交換器ユニットの適用対象を限定するものではなく、クレーンやブルドーザ、ホイールローダ等の他種の作業機械に本発明に係る熱交換器ユニットは適用され得る。
図1に示した油圧ショベルは、車体110及び作業機120を備えている。車体110は、走行体111及び車体本体112を備えている。
走行体111は、本実施形態では無限軌道履帯を有する左右のクローラ(走行駆動体)113を備えており、左右の走行モータ117により左右のクローラ113をそれぞれ駆動することで走行する。走行モータ117には例えば油圧モータが用いられる。
車体本体112は、走行体111上に旋回可能に設けた旋回体である。車体本体112の前部には、操作者が搭乗する運転室114が設けられている。車体本体112における運転室114の後側には、原動機(例えばエンジン)や油圧駆動装置等を収容した動力室115が、最後部には機体の前後方向のバランスを調整するカウンタウェイト116が搭載されている。図示していないが、車体本体112を走行体111に対して連結する旋回フレームには旋回モータが設けられており、この旋回モータによって走行体111に対して車体本体112が旋回駆動される。旋回モータには例えば油圧モータが用いられる。
作業機120は、車体本体112の前部(本実施形態では運転室114の右側)に連結されている。作業機120は、ブーム121a、アーム121b、及びバケット121cを備えた多関節型の作業装置である。ブーム121aは車体本体112のフレームにピンで連結され、ブームシリンダ122aによって車体本体112に対して上下に回動する。アーム121bはブーム121aの先端にピンで連結され、アームシリンダ122bによってブーム121aに対して回動する。バケット121cはアーム121bの先端にピンで連結され、バケットシリンダ122cによってアーム121bに対して回動する。ブームシリンダ122a、アームシリンダ122b及びバケットシリンダ122cには、例えば油圧シリンダが用いられる。
2.動力室
図2は図1のA−A断面図である。同図に示したように、動力室115は、左室115a、中央室115b及び右室115cを備えている。左室115a、中央室115b及び右室115cは外壁を共用する内部が繋がった3つの部屋であり、底面は面一で高さ位置が同じである。3つの部屋の中で中央室115bが最も容積が大きく、左右方向の寸法も最も長い。対して左室115a及び右室115cは中央室115bに比べて容積も小さく、左右方向の寸法も短い。また、左室115a及び右室115cは中央室115bに比べて高さ寸法も小さく、天井面が中央室115bに対して段差になっている。
本実施形態では、左室115aの左側面の上部に吸気口10a、天井面に吸気口10bがそれぞれ設けられている。動力室115への異物の侵入を抑制するために吸気口10a,10bの開口面積は、例えば後述する案内部材53の入口部53aよりも小さくしてある。左室115a内の下部にはバッテリー16が配置されている。また、中央室115bの底面には排気口10c,10dが、右室115cの底面には排気口10eがそれぞれ設けられている。中央室115bには、左室115aに臨むようにして熱交換器ユニット50が、左右方向の中央部にエンジン1が配置されている。詳しくは図示していないが、エンジン1の排気管(マフラー15のみ図示)は中央室115b内を這い回して動力室115の外部に突出している。右室115cには油圧ポンプ11が配置されている。エンジン1は左右に出力軸を延ばしており、左方に延びる出力軸にはクランクプーリ13が、右方に延びる出力軸には油圧ポンプ11がそれぞれ接続されている。クランクプーリ13はファンベルト14を介し、ファン2の回転軸に設けられたファンプーリ12と連結されていて、本実施形態ではエンジン出力軸の回転動力でファン2を駆動する構成となっている。なお、本実施形態では原動機としてエンジン1を用いた作業機械を例に挙げて説明しているが、原動機は例えば電動モータであっても良い。
3.熱交換器ユニット
図3は熱交換器ユニット50の斜視図である。熱交換器ユニット50は、第1熱交換器51、第2熱交換器52及び案内部材53を備えている。
・第1熱交換器
第1熱交換器51は、動力室115内において吸気口10a,10b及びファン2の間の位置に配置されており、中央室115bの内壁面に支持部材を介して支持されている。この第1熱交換器51は、図3に示したようにインタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6を冷却風の流れに対して並列に配置して構成したものであり、インタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6の各々の主面(風受け面であって面積の最も広い面)と反対側の面がそれぞれファン2と対面している。すなわち、引き込み型のファン2により生起される冷却風がインタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6の主面に当たるようになっている。また、第1熱交換器51とファン2との間はダクト54によって接続されている。
なお、インタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6は全て空冷式の熱交換器であり、ラジエータ5はエンジン冷却水を冷却するための熱交換器、オイルクーラ6は作動油を冷却するための熱交換器、インタークーラ4は排ガスの燃焼温度を下げて窒素酸化物を低減するための熱交換器である。
・第2熱交換器
第2熱交換器52は、動力室115内における左室115aと中央室115bとの境界付近の位置であって動力室115の吸気口10a,10b及び第1熱交換器51の間の位置(つまり第1熱交換器51の風上)に配置されている。この第2熱交換器52は、第1熱交換器51に対して第1熱交換器51の厚みT1よりも広い間隔G(本実施形態では3×T1≦G≦7×T1程度)を空けて配置してある。また、第2熱交換器52は、図3に示したようにコンデンサ7及び燃料クーラ8を冷却風の流れに対して並列に配置して構成したものであり、コンデンサ7及び燃料クーラ8の主面(前述)の裏側がそれぞれ第1熱交換器51を挟んでファン2と対面している。第1熱交換器51と同様、ファン2により生起される冷却風がコンデンサ7及び燃料クーラ8の主面に当たるようになっている。コンデンサ7及び燃料クーラ8は、インタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6よりも小型で主面も小さく第1熱交換器51を覆い隠すことがないため、第1熱交換器51の前群(風上)を構成している。なお、本実施形態における第2熱交換器52は、支持部材18を介して案内部材53の内壁面に支持されている。
なお、コンデンサ7及び燃料クーラ8はいずれも空冷式の熱交換器であり、コンデンサ7は運転室114の空調用の冷媒を冷却する熱交換器、燃料クーラ8はエンジン1に送られ昇温して燃料タンク(不図示)へ戻る燃料を冷却する熱交換器である。
・案内部材
案内部材53は、動力室115の吸気口10a,10bから吸い込まれた冷却風を第2熱交換器52及び第1熱交換器51に案内する部材であり、動力室115の内壁面(又は第1熱交換器51)に支持部材を介して支持されて、動力室115の左室115aと中央室115bとを仕切るように取り付けられている。本実施形態の案内部材53は第2熱交換器52を包囲する枠状のダクトである。案内部材53の出口部53bは第1熱交換器51に向かって、第1熱交換器51の主面(インタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6の主面を含む)を概ねカバーするようにして開口している。一方、案内部材53の入口部53aは、出口部53bよりも開口面積が小さい。入口部53aの開口面積は第2熱交換器52の主面の大きさに応じて設定されていて、コンデンサ7及び燃料クーラ8の主面を合わせた第2熱交換器52の主面の全体が正面(図2中の左側)から見て入口部53a越しに見える程度に確保されている。すなわち、入口部53aの開口面積は第2熱交換器52の主面をカバーする程度かそれよりも僅かに大き目であり、位置は第2熱交換器52に応じた位置である。案内部材53における入口部53aと出口部53bとを接続する胴部には、入口部53aから出口部53bに向けて(つまり冷却風の下流側に向かって)ダクト内の通風路の断面積が拡大する拡大部53cが設けられている。この拡大部53cは部分的であっても良いし、入口部53aから出口部53bに向かって全体的に設けられていても良い。また、案内部材53はバッテリー16に掛からないように形状的に配慮されており、入口部53aから出口部53bまでの厚みT2は第1熱交換器51の厚みT1の1倍から3倍程度が好ましい(T1≦T2≦3×T1)。
4.動作
図1に示した油圧ショベルは、動力室115内の原動機1で油圧ポンプ11を駆動し、油圧ポンプ11から吐出される圧油で各種油圧アクチュエータ(ブームシリンダ122a、アームシリンダ122b、バケットシリンダ122c、走行モータ117、旋回モータ等)を適宜駆動することにより、クローラ113による移動、車体本体112の旋回、ブーム121a、アーム121b及びバケット121cによる掘削作業等を行う。これらの動作に伴って、動力室115内のエンジン1や油圧回路等が発熱するため、動力室115内の熱交換器ユニット50がファン2で冷却され、エンジン冷却水や作動油等の冷却がなされる。この冷却に関する動作は次の通りである。
エンジン1の運転中はクランクプーリ13を介してエンジン1の回転がファンプーリ12に伝達される。これによりファン2が回転し、吸気口10a,10bを介して動力室115内に外気が吸い込まれ、動力室115内に冷却風20が生起される。冷却風20は左室115aにおけるバッテリー16の上方の前空間17を通過し、入口部53aを介して案内部材53に流入する。案内部材53に流入した冷却風20は、コンデンサ7及び燃料クーラ8からなる第2熱交換器52を冷却した後、第2熱交換器52の背後に回り込んで第1熱交換器51を冷却してファン2に流入する。その後、エンジン1、マフラー15、油圧ポンプ11等の周囲を通過し、排気口10c−10eを介して動力室115の外部に排出される。
5.比較例
図5は比較例に係る動力室の断面図、図6は比較例に係る熱交換器ユニットの斜視図で、図5及び図6はそれぞれ図2及び図3に対応している。この比較例では、図5に示したように第1熱交換器aと第2熱交換器bとの間隔gがbよりも小さい。また、図6に示したように本実施形態における案内部材53に相当する部材はなく、第2熱交換器bは支持部材cを介して第1熱交換器aに支持されている。
ここで、動力室内に冷却風を生起させる場合、塵埃の多い環境下で稼働することの多い油圧ショベルの場合、土埃の舞う地表面側から外気を吸い込むことは好ましくないため、吸気口d,eは一般に動力室の上部に設けられる。しかも動力室への塵埃の流入を抑えるために吸気口d,eはあまり大きく開口させられない。また、動力室の左室には、底部に設けたバッテリーfから発生し得るガスを逃がすために比較的広い前空間gを要する。そのため、相応の容積がある前空間g内の冷却風の流れは、下部領域では風速が遅く乱れ易いのに対し、吸気口d,e近辺では明らかに風速が速い。
比較例では案内部材53に相当する部材がないため、熱交換ユニットの主面に対する風速分布は図5に示したように不均一になる。加えて、第1熱交換器aと第2熱交換器bの間隔gが狭いために、第2熱交換器bの主面の裏側への冷却風の回り込みが阻害され、第1熱交換器aの主面における第2熱交換器bとの対向部に冷却風が当たり難い。本願発明者等は、このような検討に基づき、比較例のような構造では熱交換器ユニットによる冷却性能を十分に引き出せない可能性があることを新たに知見した。
6.効果
(1)冷却効率の向上
第2熱交換器52と第1熱交換器51の間隔Gが広くすると、第2熱交換器52がファン2から遠ざかる分だけ第2熱交換器52に当たる冷却風20の風速が遅くなるが、本実施形態では案内部材53を設けたことにより、その入口部53aで前空間17内の冷却風20の流れを絞って増速させた上で案内部材53に流入させることができる。このとき、入口部53aの位置及び大きさは第2熱交換器52に応じて定められているため、第2熱交換器52の主面に増速した冷却風20が均一に当たり、コンデンサ7及び燃料クーラ8の熱交換性能を効果的に引き出し、冷却効率を向上させることができる。
第2熱交換器52を通過した冷却風20は、案内部材53の拡大部53cにガイドされて径を広げ、第1熱交換器51の主面の全体に当たる。このとき、第2熱交換器52と第1熱交換器51との間の間隔Gを第1熱交換器51の厚みT1よりも広く空け、第2熱交換器52の背後に十分な空間が確保してあるので、第2熱交換器52を冷却した冷却風20を第2熱交換器52の裏側に回り込ませ、第1熱交換器51の主面における第2熱交換器52との対向部にも冷却風20を効率的に当てることができる。これにより、第1熱交換器51の主面に冷却風20が均一に当たり、インタークーラ4、ラジエータ5及びオイルクーラ6の熱交換性能も効果的に引き出し、冷却効率を向上させることができる。
(2)熱交換器ユニットの製作容易性
第2熱交換器bを第1熱交換器aで支持した比較例では、第1熱交換器aと第2熱交換器bとの間隔gを拡大するには支持部材cを延長しなければならない。加えて所定の剛性を確保することを考慮すると支持部材cの幅や厚みも大きくせざるを得ず、間隔gを拡大し難い。それに対し、本実施形態では案内部材53で第2熱交換器52を支持したことにより、第1熱交換器51と第2熱交換器52との間隔Gを広く確保した熱交換器ユニット50を、支持部材18を大型化することなく容易に製作することができる。案内部材53自体も鋼板等を溶接等で繋ぎ合せることで容易かつ安価に製作できる。
(3)熱交換器ユニットの大型化抑制
第2熱交換器52と第1熱交換器51の間隔Gが不十分だと第2熱交換器52の裏側に冷却風20が回り込まないが、狭隘な動力室115の内部にあって間隔Gは制約される。シミュレーションの結果、間隔Gを大きくしていくと、第1熱交換器51の厚みT1の3倍程度から冷却風20の回り込みの効果が大きくなることを知見した。一方、動力室115の内部のレイアウトの制約上、Tの7倍程度が確保できる間隔Gの限界である。従って、3×T1≦G≦7×T1程度とすることによって、熱交換性能の向上と熱交換器ユニット50の大型化抑制の効果を両立させることができる。
(4)その他
仮に案内部材53を入口部53aから出口側の外縁部まで一直線に流路が拡大する形状とすると、拡大部53cに沿って下方に導かれる冷却風20の割合が必要以上に増え、第1熱交換器51の風速分布の均一性が低下し得る。それに対し、本実施形態では拡大部53cを境に案内部材53が段差を有する構成であるため、冷却風20の過度な誘導を抑制し、風速分布の均一性向上に寄与することができる。また、拡大部53cにより生じた寸法T2分の段差部があることで、バッテリー16の設置スペースとの干渉を回避することができ、バッテリー16のレイアウト容易性の確保にも繋がる。
また、本実施形態では熱交換器ユニット50とファン2の位置関係を吸い込み型としているため、押し込み型のファンを採用した場合よりも風速分布を均一にする上で有利である。
<第2実施形態>
図4は本発明の第2実施形態に係る熱交換器ユニットを備えた動力室の断面図で、第1実施形態の図2に対応している。図4において第1実施形態と同様の部分には既出図面と同符号を付して説明を省略する。本実施形態の熱交換器ユニット50Aが第1実施形態の熱交換器ユニット50と相違する点は、ダクト状の案内部材53に代えてルーバ状の案内部材53Aを備えている点である。
案内部材53Aは第1案内羽根と第2案内羽根を少なくとも1枚ずつ備えている。第1案内羽根とは、動力室115の吸気口10a,10b及び第2熱交換器52の間の位置に設けた案内羽根のことである。第2案内羽根とは、第2熱交換器52の主面との対面位置(第2熱交換器52の主面の左方領域)を避けて吸気口10a,10b及び第1熱交換器51の間の位置に設けた案内羽根のことである。本実施形態では案内羽根53Aa,53Abが第1案内羽根、案内羽根53Acが第2案内羽根である。案内羽根53Aa−53Acは、例えば動力装置115の内壁面に支持部材(不図示)を介して支持されている。また、本実施形態では、第2熱交換器52は動力室115の内壁面、又は第1熱交換器51に対して支持部材(不図示)を介して支持されている。
本実施形態では、前述した通り動力室115の吸気口10a,10bの配置が動力室115の上側に偏っているため、上方から吸い込まれた冷却風20を熱交換器ユニット50Aに向けて円滑に偏向するために、案内羽根53Aa−53Acは図4で見て断面形状が下側に凸の弧状になるように形成されている。案内羽根53Aa,53Abで転向された冷却風20は主に第2熱交換器52に、案内羽根53Acで転向された冷却風20は直接第1熱交換器51に向かって流れる。このとき、案内羽根53Aa−53Acは左右方向の位置がずらしてあり、案内羽根53Aaを熱交換器ユニット50Aの最も近くに、案内羽根53Acを熱交換器ユニット50Aから最も遠くに配置してある。本実施形態における案内羽根53Aa−53Acの間隔は、水平方向(左右方向)にも上下方向にも等間隔としてある。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態のようにルーバ状の案内部材53Aを適用しても、案内羽根53Aa−53Acによる冷却風20の増速及び案内の効果が得られ、第1及び第2熱交換器51,52の間隔Gによって第2熱交換器52の背後への冷却風20の回り込み効果と相俟って第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、案内羽根53Aa−53Acの水平方向位置をずらしたことで、動力室115の上部から吸い込まれて下降する冷却風20に対して案内羽根53Aa−53Acの前縁が全て臨むこととなるので、吸気口10a,10bから遠い案内羽根53Acでも効率的に冷却風20を受けることができ、案内効率が上がると共に前空間17の下部領域においても冷却風20の増速が可能となる。この点も流速分布の均一化、熱交換性能の向上に寄与する。但し、この効果が不要である場合には案内羽根53Aa−53Acの水平方向位置をずらす必要はない。
また、案内羽根53Aa−53Acは平板状の部材でも良いが、本実施形態では断面を弧状にしたことにより、鉛直方向から水平方向(右方向)に冷却風20を偏向するような弧状の断面形状とした点も、冷却風20の整流効果、熱交換器ユニット50Aの熱交換性能の向上に寄与する。
なお、本実施形態では3枚の案内羽根53Aa−53Acを備えた案内部材53Aを例に挙げて説明したが、案内羽根の枚数はこの例に限られない。第1案内羽根、第2案内羽根(共に前述)が少なくとも1枚含まれていれば良く、第1案内羽根が1枚、第2案内羽根が複数といった構成、或いは第1案内羽根及び第2案内羽根がいずれも複数といった構成でも良い。
115 動力室
10a,10b 吸気口
2 ファン
51 第1熱交換器
T1 第1熱交換器の厚み
G 第1熱交換器と第2熱交換器の間隔
52 第2熱交換器
20 冷却風
53,53A 案内部材
50,50A 熱交換器ユニット
53b 出口部
53a 入口部
53c 拡大部
18 支持部材
53Aa,53Ab 案内羽根(第1案内羽根)
53Ac 案内羽根(第2案内羽根)
1 エンジン(原動機)
11 油圧ポンプ
122a ブームシリンダ(アクチュエータ)
122b アームシリンダ(アクチュエータ)
122c バケットシリンダ(アクチュエータ)
117 走行モータ(アクチュエータ)

Claims (4)

  1. 動力室内において吸気口及びファンの間の位置に前記ファンと対面させて配置する第1熱交換器と、
    前記吸気口及び第1熱交換器の間の位置に前記第1熱交換器に対して前記第1熱交換器の厚みよりも広い間隔を空けて配置する、前記第1熱交換器よりも主面が小さい第2熱交換器と、
    前記吸気口から吸い込まれた冷却風を前記第1及び第2熱交換器に案内する案内部材とを備え
    前記案内部材が、前記第2熱交換器を包囲する枠状のダクトであり、前記第2熱交換器と前記吸気口との間に位置し前記第2熱交換器の主面の大きさに応じた開口面積で開口した入口部と、前記第1熱交換器に向かって開口した出口部と、前記入口部と前記出口部とを接続する胴部とを含んで構成されており、
    前記案内部材の胴部には、前記入口部から前記出口部に向かって流路断面積を拡大させる段差部が設けられていることを特徴とする熱交換器ユニット。
  2. 請求項1の熱交換器ユニットにおいて、
    前記間隔が、前記第1熱交換器の厚みの3倍−7倍であることを特徴とする熱交換器ユニット。
  3. 請求項の熱交換器ユニットにおいて、
    前記第2熱交換器を前記ダクトの内壁に対して支持する支持部材を備えていることを特徴とする熱交換器ユニット。
  4. 原動機と、
    前記原動機により駆動される油圧ポンプと、
    請求項1の熱交換器ユニットと、
    前記第1熱交換器に対して前記第2熱交換器と反対側に対面するファンと、
    前記原動機、前記油圧ポンプ、前記熱交換器ユニット及び前記ファンを収容する動力室と、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるアクチュエータと
    を備えたことを特徴とする作業機械。
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