JP2000204588A - エンジンの吸気構造 - Google Patents

エンジンの吸気構造

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JP2000204588A
JP2000204588A JP11003430A JP343099A JP2000204588A JP 2000204588 A JP2000204588 A JP 2000204588A JP 11003430 A JP11003430 A JP 11003430A JP 343099 A JP343099 A JP 343099A JP 2000204588 A JP2000204588 A JP 2000204588A
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの吸気構造に関し、油圧ショベル,
セルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや,履帯式
ローダ等の建設機械,農業機械等(以下、単に建設機械
と称す)のエンジンの吸気用エアクリーナのエレメント
の着脱を容易にしエンジンの冷却性能の向上せしめると
共にその整備性の向上を図る。 【解決手段】 建設機械に配設される搭載物14に設け
られた凹部80内に、少なくとも一部が入るように配設
されたエアクリーナ32のエレメント38を容易に交換
できるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,セ
ルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや,履帯式ロ
ーダ等の建設機械,農業機械等(以下、単に建設機械と
称す)のエンジンの吸気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル,セルフローダ,ブルドー
ザ,ホィールローダや,履帯式ローダ等の建設機械は、
周知のように山間部のダム,トンネル,河川,道路等の
岩石の掘削やビル,建築物の取りこわし等に使用されて
いる。上記建設機械の構造は、例えば油圧ショベルにお
いて、図10に示したように下部走行体1と、下部走行
体1の上側に旋回可能に配設された上部旋回体2と、上
部旋回体に設けられ種々の作業を行なう作業装置6との
3つの部分で構成されている。
【0003】又、上部旋回体2は上記の作業装置6の他
に、エンジン8,図示しない油圧装置,旋回装置,オペ
レータ室10等から構成されており、上部旋回体2の外
周側部を覆う側部カバー2sc,上部旋回体2の外周上
部を覆う上部カバー2uc,エンジンフード17等から
構成されている。又、下部走行体1は、図示しないカー
ボディ,トラックローラフレーム,走行装置及び足廻り
装置から構成されており、更に作業装置6は、図示しな
いバケットを支持するブーム,アームと、これを作動さ
せる各種の油圧シリンダ,リンクロッドから構成され、
且つ上記の旋回装置,走行装置等から構成されている。
【0004】又、上記油圧ショベルの後部に設けられる
カウンタウェイト14と上記オペレータ室10との間
で、カウンタウェイト14の前側に油圧ポンプ16が接
続されたエンジン8が横置きに配設され、このエンジン
8の前側にラジエータ18,ラジエータ18を冷却する
エンジン8で駆動される第1冷却ファン20が接続され
ている。
【0005】又、図10に示したように、カウンタウェ
イト14とオペレータ室10との間に上記油圧ショベル
の作動油を冷却するためのオイルクーラ22,オイルク
ーラ22を冷却するための第2冷却ファン24,第2冷
却ファン24を駆動する油圧モータ26が設けられてい
る。そして、上記油圧ショベルの稼働は下部走行体1,
上部旋回体2,作業装置6で行なわれ、これらの動力伝
達はエンジン8の動力を油圧ポンプ16で油圧力に変換
して行なっている。
【0006】そして、エンジン8で駆動される油圧ポン
プ16により吐出される、例えば約200〜350kg
/cmに高圧化された作動油はコントロールバルブ28
で制御され上記各装置に伝達されて低圧油となり、再度
コントロールバルブ28を経由して作動油タンク30に
戻り、再び油圧ポンプ16により循環され上記油圧ショ
ベルの作業を行なっている。
【0007】一方、上記のエンジン8への吸気用のエア
クリーナ32はエンジン8の大きさや上記建設機械の設
計仕様によって決定されるが、その形状がかなり大きな
ものになっている。例えば、上記のエアクリーナ32
は、円筒状のケーシング34と、ケーシング34の内周
面と間隔を存して外気を取入れるための外気層36を構
成するケーシング34と略同軸上に挿脱できるように配
設された円筒状のエアクリーナ32のエレメント38
と、エレメント38で上記外気を濾過した冷却空気の吸
気層40に一端が接続され他端がエンジン8の吸気管に
接続されている吸気ホース42とから構成されいる。
【0008】そして、このエアクリーナ32の本体にな
るケーシング34は、例えばその直径が約350mmの
とき長さが約400〜500mmの円筒状の形状に形成
されている。このようなエアクリーナ32をエンジン8
の上部に設けると、エレメント38の交換等の整備、点
検時に上記油圧ショベルの上部カバー2ucまで登る必
要があり、又足場の悪い高所での作業は容易ではない。
【0009】そこで、従来装置のエアクリーナ32の配
設位置は、例えば図10に示したように上記のラジエー
タ18とオイルクーラ22の間に直径が約350mmの
ケーシング34が配設できるスペースV1 を設け、且つ
平均的な身長の整備者を想定した眼の高さの位置になる
ように設けている。更に、図10に示したようにオペレ
ータ室10側及びカウンタウェイト14側にヒンジ4
6,48を介して、それぞれが枢支され観音開きに開閉
できるように上記油圧ショベルの左側の側部カバー2s
cが扉D1,D2により構成されている。
【0010】そして、上記整備点検時は整備者が扉D
1,D2を開き地上からエアクリナ32の側部蓋50と
ケーシング34との間に設けられた、詳細については図
示しないが係脱可能に構成されたクリップ35と蝶ネジ
等の係脱手段によりケーシング34から側部蓋50を外
し、図10に示した矢印P方向にエレメン40が容易に
交換できるように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記建
設機械の騒音やエンジン8の排ガス規制がより厳しくな
なり、窒素酸化物等の排出を低減するため、例えばエン
ジン8の燃焼温度を下げると燃焼工程の後期にまで排気
温度が高くなるので、従来に比してエンジンの冷却損失
が増大し、エンジン8の冷却水の温度が上昇することに
なるので、この冷却水の温度を下げるためにラジエータ
18の冷却性能を上げる必要がある。
【0012】そこで、ラジエータ18を大きなものにす
るには上記のエアクリーナ32が邪魔になるので、大き
なラジエータ18を配設することができない。即ち、上
記のような大きなラジエータ18を配設しエアクリーナ
32、オイルクーラ22を配設すると、上部旋回体2の
前後方向の長さが長くなるので回転半径が長くなり狭い
工事現場での作業ができなくなり、その作業領域が制約
されてしまうことになる。
【0013】又、ラジエータ18を下方に延ばすと油圧
ショベルの地上高が低くなり過ぎ、ビル解体現場の進入
時に鉄筋コンクリートの鉄骨の残骸並びにトンネル,ダ
ム等の工事現場では岩石,大木の残骸が上記油圧ショベ
ルの床を突き上げる恐れがあるので下方へは延ばすこと
ができない。又、ラジエータ18を上方へ延ばすと、後
方の視界が悪くなると共に、上記油圧ショベルの重心が
高くなり不安定になる恐れがあり、あまり高くすること
ができない。
【0014】一方、ラジエータ18のコア層を厚くして
冷却水量を増やそうとすると、冷却空気の流通抵抗が増
大するだけでなく、車幅方向の長さが大きくなり道路交
通法の規制に違反することになり、トラックに上記油圧
ショベルを搭載して一般道路を走行して輸送することが
できなくなる。本発明はこれらの課題に鑑み創案された
もので、建設機械に配設される搭載物に設けられた凹部
内に、少なくとも一部が入るように配設されたエアクリ
ーナのエレメントを容易に交換できるように構成された
エンジンの吸気構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のエン
ジンの吸気構造は、建設機械の前後方向の前端部の一側
部に配設されたオペレータ室と、上記建設機械の後部に
設けられたカウンタウェイトと、上記建設機械に搭載さ
れ油圧ポンプを駆動するエンジンと、上記エンジンの冷
却水用のラジエータ及び上記建設機械の作動油用のオイ
ルクーラの冷却機のうちの少なくともいずれか一方の冷
却機と、上記冷却機を冷却する第1冷却ファンと、上記
第1冷却ファンを駆動する第1駆動手段と、上記建設機
械に配設される搭載物に設けられた凹部と、上記凹部に
少なくと一部分が入るように配設された上記エンジンの
吸気用のエアクリーナとを備え、上記エアクリーナのエ
レメントが上記凹部から挿脱できるように構成されいる
ことを特徴としている。
【0016】請求項2記載の本発明のエンジンの吸気構
造は、建設機械の前後方向の前端部の一側部に配設され
たオペレータ室と、上記建設機械の後部に設けられたカ
ウンタウェイトと上記オペレータ室との間に横置きに配
設され油圧ポンプが接続されたエンジンと、上記エンジ
ンの前側に配設され上記エンジンの冷却水用のラジエー
タ及び上記建設機械の作動油用のオイルクーラのうちの
いずれか一方の冷却機と、上記一方の冷却機を冷却する
第1冷却ファンと、上記第1冷却ファンを駆動する第1
駆動手段と、上記建設機械に配設される搭載物に設けら
れた凹部と、上記凹部に少なくと一部分が入るように配
設された上記エンジンの吸気用のエアクリーナとを備
え、上記エアクリーナのエレメントが上記凹部から挿脱
できるように構成されていることを特徴としている。
【0017】請求項3記載の本発明のエンジンの吸気構
造は、請求項1又は2項記載の構成において、上記の一
方の冷却機とオペレータ室との間で上記オペレータ室の
後部に配設された上記のラジエータ及びオイルクーラの
うちのいずれか他方の冷却機と上記他方の冷却機を冷却
する第2冷却ファンと、上記第2冷却ファンを駆動する
第2駆動手段とを備え、上記エアクリーナのエレメント
が上記凹部から挿脱できるように構成されていることを
特徴としている。
【0018】請求項4記載の本発明のエンジンの吸気構
造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記搭載物が上記建設機械のカウンタウェイトで構
成されていることを特徴としている。請求項5記載の本
発明のエンジンの吸気構造は、請求項1〜4のいずれか
1項に記載の構成において、通常使用時には、上記エア
クリーナの少なくとも一部分が上記凹部内に配設され、
整備時には上記のエアクリーナのエレメントの挿脱口が
少なくとも挿脱できる位置に移動できるよう設けられた
可動手段を備え、上記エレメントの挿脱が容易になるよ
うに構成されたことを特徴としている。
【0019】請求項6記載の本発明のエンジンの吸気構
造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記エアクリーナを複数個に分割し上記複数個に分
割されたエアクリーナのうちの少なくともいずれか一つ
を上記搭載物の凹部に配設したことを特徴としている。
請求項7記載の本発明のエンジンの吸気構造は、請求項
1,2,3,6のいずれか1項に記載の構成において、
上記ラジエータを冷却した冷却空気はエンジンを冷却し
た後に上記エンジンルームの上方に設けられた冷却空気
出口から排出され、上記オイルクーラを冷却した冷却空
気が上記建設機械の前方側又は側方の上方側のうちの少
なくともいずれか一方側に排出されるように構成されて
いることを特徴としている。
【0020】請求項8記載の本発明のエンジンの吸気構
造は、請求項1,2,3,7のいずれか1項に記載の構
成において、上記エンジンに配設される過給機用のイン
タクーラが上記のラジエータ,オイルクーラのいずれか
一方と共に配設されていることを特徴としている。請求
項9記載の本発明のエンジンの吸気構造は、請求項2,
3,4,6,8のいずれか1項に記載の構成において、
上記の一側部のオペレータ室の後側に又は上記一側部の
反対側の他側部に配設さたれた燃料タンク及び作動油タ
ンクのうちの少なくともいずれか一方のタンクと、上記
オイルクーラを冷却した冷却空気の流れと対向する側の
少なくとも上記一方のタンクの表面形状を上記建設機械
の側方の上方側又は前方側の少なくともいずれか一方側
に上記冷却空気を誘導するための誘導手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示すもの
で、本発明の冷却ファン・セパレートクーリング構造を
油圧ショベルに適用した場合を示す概略平面図、図2は
図1の2Y矢視の要部を示す概略説明図、図3は図1の
応用例を示す概略説明図、図4は図3の側面図を示すも
ので、(A)は図3の矢視4Yの要部を示す概略説明
図、(B)は図4(A)の変形例を示す概略説明図、図
5は図1のその他の応用例を示す概略説明図、図6は図
5の側面図を示すもので、(A)は図5の矢視6Yの要
部を示す概略説明図、(B)は図6(A)の変形例を示
す概略説明図、図7は図1の7A−7A線に沿う断面を
示す概略説明図、図8は図1のラジエータ及びオイルク
ーラの冷却空気の流れを示す油圧ショベルの概略斜視
図、図9は図8の変形例を示す概略説明図である。
【0022】上記した油圧ショベルは、図1に示したよ
うに下部走行体1には上部走行体2が旋回自在に搭載さ
れており、上記油圧ショベルの搭載されたエンジン8に
より駆動される油圧ポンプ16からの高圧の作動油を、
上記油圧ショベルの下部走行体1,上部旋回体2、作業
装置6等へ伝達せしめ、帰還してくる高温になった上記
作動油を冷却するオイルクーラ22とエンジン8の冷却
水を冷却するラジエータ18とを備えた上記油圧ショベ
ルの冷却装置が設けられている。
【0023】そして、上記油圧ショベルの前後方向の前
端部1aの一側部に配設されたオペレータ室10が設け
られ、上記油圧ショベルの後部に設けられたカウンタウ
ェイト14とオペレータ室10との間に横置きに配設さ
れ油圧ポンプ16が接続されたエンジン8を有してい
る。又、エンジン8の前側にエンジン8の冷却水用のラ
ジエータ18及び上記油圧ショベルの作動油用のオイル
クーラ22の冷却機のうちのいずれか一方の冷却機が設
けられ、本実施形態ではラジエータ18が設けられてい
る。
【0024】そして、ラジェータ18を冷却する第1冷
却ファン20と、この第1冷却ファン20を駆動する油
圧モータ,電動モータ,上記エンジンのうちのいずれか
により構成される第1駆動手段21が設けられている
が、本実施形態ではエンジン8により駆動されるように
構成されている。又、オペレータ室10の後部とラジエ
ータ18又は第1冷却ファン20との間には上記冷却機
の他方の冷却機であるオイルクーラ22と、オイルクー
ラ22を冷却する第2冷却ファン24と、第2冷却ファ
ン24を駆動する油圧モータ,電動モータ,上記エンジ
ンのうちのいずれかにより構成される第2駆動手段26
とが設けられ、本実施形態では油圧モータにより駆動さ
れている。
【0025】又、エンジン8に配設される過給機用のイ
ンタクーラを上記のラジエータ40,オイルクーラ50
のいずれか一方と共に配設することもできるが、本実施
形態の場合は、図1に二点鎖線で示したようにオイルク
ーラ50の前側にインタクーラ50と共にインタクーラ
ICを効率よく冷却することもできる。又、上記一方の
冷却機であるラジエータ18の近傍の上記油圧ショベル
に配設されている、後述の搭載物に設けられた凹部80
と、凹部80に少なくと一部分が入るように配設された
エンジン8の吸気用のエアクリーナ32とが設けられ、
エアクリーナ32のエレメント38が凹部80から挿脱
できるように構成されている。
【0026】更に、エアクリーナ32は凹部80内に出
入り可能に又は着脱可能に構成されており、通常使用時
における上記冷却機の冷却空気の冷却空気通路(導入通
路)sを塞ぎ流通抵抗が増大しないように構成さてい
る。又、本実施形態では、図1,図2に示したように上
記搭載物が上記油圧ショベルのカウンタウェイト14で
構成され、カウンタウェイト14に設けられた凹部80
にエアクリーナ32が配設されている。
【0027】又、上記搭載物はカウンタウェイト14に
限られるものではなく、図1,図2に示したように例え
ば上記冷却機の近傍の燃料タンク31,作動油タンク3
0,オペレータ室10等、或いは上記油圧ショベルの配
設構造でできる、例えば油圧ショベルの床構造のフレー
ムや床板等で形成されるデッドスペースが適用できるも
のであり、上記それぞれの搭載物のいずれかに上記の凹
部80を設けて上記のようにエアクリーナ32を配設し
ても、上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0028】次に、上記したエアクリーナ32をカウン
タウェイト14に設けられた凹部80内への取付構造を
説明するが、凹部80内には、図1,図2に示したよう
にエアクリーナ32を移動するための可動手段Hが設け
られおり、この可動手段Hは、カウンタウェイト14の
凹部80内の軸74により枢支され凹部80内に出入り
可能に構成された移動板76が設けられ、図示しない移
動板76に適宜の固定手段によりエアクリーナ32が取
付けられている。
【0029】そして、通常使用時には可動手段Hによ
り、移動板76が軸74を中心に回動せしめてエアクリ
ーナ32の少なくとも一部分が凹部80内に入るように
配設され、エレメント38の交換等の整備,点検時に
は、エアクリーナ32のエレメント38の挿脱口が、例
えば少なくとも上記冷却空気通路s内のエレメント38
を抜き出しやすい部位まで移動せしめて容易に交換がで
きるように構成されている。
【0030】又、可動手段Hは必ずしも必要なものでは
なく、上記の凹部80内にエアクリーナ32を収納した
状態でエレメント38が挿脱できる状態に構成すれば、
可動手段Hを設けるは必要がなくなる。そして、上記の
ように配設されたエアクリーナ32からエンジン8へ接
続される吸気ホース42はカウンタウェイト14内に配
設して上記冷却空気の流通抵抗にならないようにすれ
ば、更に冷却効率を向上することができる。又、上記の
エアクリーナ32を複数個に、例えば2個に分割し、図
2に示したようにカウンタウェイト14内の上下方向に
2段に配設してもよく、又図1に示したようにカウンタ
ウェイト14の車幅方向の両端部に上記分割したエアク
リーナ32のそれぞれを配設してもよい。
【0031】又、上記の分割された一方のエアクリーナ
32は上記のようにカウンタウェイト14の凹所80内
に配設し、他方の分割されたエアクリーナ32は、図
3,図4に示したように上記両冷却機の少なくともいず
れか一方の冷却機の、本実施形態ではラジエータ18の
前側に上油圧ショベルの前後方向に沿って設けてもよ
い。
【0032】そして、この一方の冷却機の前側に配設さ
れる分割されたエアクリーナ32とエンジン8の吸気側
とを連結する吸気ホース42は、図3,図4に示したよ
うにオイルクーラ22と後述する前方側部隔壁Wfbと
の間隙に設けられるシールカバーK3を貫通するように
配設されている。この場合には、ラジエータ18とオイ
ルクーラ22との間隙は吸気ホース42を貫通できる幅
があればよいので、例えば図10で説明した従来例の構
造の上記間隙はエアクリーナ32の大きな直径の長さ約
350mmに対して上記分割され小型化されたエアクリ
ーナ32の吸気ホース42の直径の長さは小さくなり、
例えば約120〜150mmあればよいので、ラジエー
タ18の幅を約200〜230mmだけ拡大することが
でき、冷却効率を向上することができる。
【0033】又、図4(B)に示したようにサイドスカ
ート70とラジエータ18の下部を支持するラジエータ
サポート72との間の空間の下方側の床,補強部材等に
上下動可能にヒンジ74を介して取付けられた可動板7
6にエアクリーナ32を配設することもできる。この
時、通常使用時には、エアクリーナ32の少なくとも一
部分がラジエータ18のロワータンク18aより下方の
デッドスペースの位置に配設すれば、ラジエータ18と
エアクリーナ32とが重合することが少なくなるので、
ラジエータ18の有効冷却表面積を減らすことなくラジ
エータ18の上記で増加した有効冷却表面積をすべて有
効に使用することができ、上記冷却性能を向上すること
ができる。
【0034】又、エレメント38の交換等の整備,点検
時には、図4(B)に二点鎖線で示したように可動板7
6をヒンジ74を中心に上方に回動して、エレメント3
8を矢印Q方向に挿脱せしめ、容易に交換することでき
るので、整備性を向上せしめることができる。更に、上
記のようにラジエータ18の前側に配設された上記他方
の分割されたエアクリーナ32の吸気ホース42を、例
えばラジエータ18の下部を支持するラジエータサポー
ト72を貫通するように配設するようにすれば、図5〜
図7に示したようにオイルクーラ22とラジエータ18
との間隙を、更に狭く配設することができるので、ラジ
エータ18の上記幅を拡大し有効冷却表面積を拡大する
ことができると共に、カウンタウェイト14に配設した
一方の分割されたエアクリーナ32と合わせて冷却効果
を、更に向上させることができる。
【0035】又、オペレータ室10の後部とオイルクー
ラ22の間隙及びラジエータ18とカウンタウェイト1
4の前面との間隙にはシールカバーK5,K2が設けら
れており、上記のシールカバーK1〜K5は、図1,図
3,図5に示したように上記各間隙を介してラジエータ
18、オイルクーラ22の下流側へ放出された熱風がラ
ジエータ18,オイルクーラ22の上流側に逆流して巻
き戻らないようにするためのシール効果を有しており、
例えばウレタンフォーム,スポンジ,ラバー等シール効
果の高い、耐熱性のある柔軟な弾性材料で形成されてい
る。
【0036】又、図3,図5で説明したように有効冷却
表面積を増加せしめてラジエータ18の冷却効率を向上
せしめるだけでなく、エアクリーナ32をラジエータ1
8の前面側に油圧ショベルの前後方向に略水平に配設す
ることにより、上部旋回体2の側部の扉D1,D2を適
宜開放し、例えばクリップ35,図示しない蝶ネジ等に
よるこの種の装置に通常使用されている開閉手段で側部
蓋50を開いてエアクリーナ32のエレメント38を、
図1の矢印Q方向に挿脱して交換を簡単に行ない、且つ
エレメント38を収納時は上記とは逆の手順でエアクー
ナ32のケーシング34内にエレメント38を簡単に挿
脱せしめることができる。
【0037】又、図6(B)に示したようにサイドスカ
ート70とラジエータ18の下部を支持するラジエータ
サポート72との間の空間(凹部80)の下方側の床,
補強部材等に上下動可能にヒンジ74を介して取付けら
れた可動板76にエアクリーナ32を取付けるように構
成しても、上記実施形態と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0038】この時、通常使用時には、エアクリーナ3
2の少なくとも一部分がラジエータ18のロワータンク
18aの上部より下方の位置に配設すれば、ラジエータ
18とエアクリーナ32とが重合することが少なくなる
ので、ラジエータ18の有効冷却表面積を減らすことな
くラジエータ18の上記増加した表面積をすべて有効に
使用することができ、上記のラジエータ18とオイルク
ーラ22との間隙を縮小できた分だけラジエータ18を
上記幅方向に拡大して、上記冷却機の上記冷却容量を増
大するこたができ、上記冷却性能を向上することができ
る。
【0039】又、エレメント38の交換等の整備,点検
時には、図6(B)に二点鎖線で示したように可動板7
6をヒンジ74を中心に矢視Vのように上方に回動し
て、エレメント40を矢印Q方向に挿脱せしめ、容易に
交換することできるので、整備性が極めて向上する利点
がある。又、図6(B)に二点鎖線で示したようにエア
クリーナ32をラジエータ18とオイルクーラ22との
隣接する位置に、オイルクーラ22とラジエータ18と
を跨がるように配設せしめ、オイルクーラ22及びラジ
エータ18の有効冷却表面積をできるだけ減少しないよ
うに配設してもよい。
【0040】又、上記実施形態ではオペレータ室10と
ラジエータ18の間にオイルクーラ22が配置される場
合を示したが、オイルクーラ22に代えて作動油タンク
30又は燃料タンク31が配設される場合でも、又エン
ジン8が左右逆向きに配設される場合でも、上記実施形
態と略同様の作用効果を奏することができる。又、上記
の一側部1aの反対側の他側部bに、上記油圧ショベル
の前後方向に並んで燃料タンク31及び作動油タンク3
0が配設されている。
【0041】又、図1,図3,図5に示したようにエン
ジン8と油圧ポンプ16との間を隔離する後部隔壁Wc
が設けられ、ラジエータ18の上記油圧ショベルの前後
方向における両側部から上記前後方向に延びる隔壁板W
1,W2が設けられている。又、ラジェータ18及び隔
壁板W1,W2と上記建設機械の前方向の後部隔壁Wc
の側面部から隔壁板W1まで延設される前方側部隔壁W
fbと上記建設機械の後方向の後部隔壁Wcの側面部か
ら隔壁板W2まで延設される後方側部隔壁Wrbと後部
隔壁Wcとにより第1冷却ファン20,エンジン8を囲
繞するエンジンルームERが設けられ、このエンジンル
ームERによりラジエータ18,第1冷却ファン20,
エンジン8からの高熱や騒音をできるだけ遮断できるよ
うに構成されている。
【0042】又、後方側部隔壁Wrbは本実施形態の場
合にはカウンタウェイト14の前面が兼用されている。
又、図1,図3,図5に実線で示したように、オイルク
ーラ22と作動油タンク30及び燃料タンク31のうち
の少なくともいずれか一方のタンクとの間に、本実施形
態ではオイルクーラ22と作動油タンク30との間のエ
ンジンルームERの前方側部隔壁Wfbの前側に上記作
動油用のコントロールバルブ28が設けられている。
【0043】又、エンジンルームERの上部側にはエン
ジンフード17が設けられ、エンジンフード17の右側
部には、図1,図4,図5,図8,図9に示したように
第1冷却ファン20により吸引されラジエータ18及び
エンジン8を冷却した冷却空気が排出される冷却空気出
口60が設けられ、エンジン8の排気用のマフラMから
突出する排気管62が設けられている。
【0044】又、上部旋回体2の上部カバー2ucのラ
ジエータ18及びオイルクーラ22の前側には、図8に
示したようにそれぞれ上方から冷却空気を取入れるため
の冷却空気取入口64a,64bが設けられており、又
必要に応じてエンジンフード17の左側部17aに冷却
空気取入口64cが設けられている。又、ラジエータ1
8及びオイルクーラ22の上部カバー2ucの冷却空気
取入口64a,64bの下方にはラジエータ18及びオ
イルクーラ22の共通の空間SPが設けられている。
【0045】又、図5,図8に示したようにオイルクー
ラ22,第2冷却ファン24,第2駆動手段26の上方
を覆う上部カバー2ucと、作動油タンク30の上部と
を橋架するように中央の上部カバー2ucが設けられて
いる。そして、油圧ショベルの左側の側部カバー2sc
は、オペレータ室10の後部側とカウンタウェイト14
前面側に、それぞれヒンジ46、48を介して開閉自在
に設けられた観音開きになる扉D1,D2が配設されて
いる。
【0046】又、この扉D1,D2は必要に応じて上記
油圧ショベルの右側部にも適宜設けられるヒンジ46,
48を介して左側部と同様に設けることもできる。又、
図8に示したように上記油圧ショベルが作動すると冷却
空気取入口64a及び64cのうちの少なくといずれか
一方の冷却空気取入口から冷却空気が入り共通空間SP
を介して矢印Z1及び矢印Z2のように入りラジエータ
18、エンジン8を冷却した後、冷却空気出口60から
矢印Z3のように排出する。
【0047】又、冷却空気取入口64aから冷却空気
は、矢印Z4のように上方から下方に向けて入りオイル
クーラ22を冷却した後、矢印Z5のように油圧ショベ
ルの前方に流れ作動油タンク31及び燃料タンク30を
冷却しながら排出される。又、一側部1aの反対側の他
側部1bに配設さたれた燃料タンク31及び作動油タン
ク30のうちの少なくともいずれか一方のタンクと、オ
イルクーラ22を冷却した冷却空気の流れと対向する側
の上記一方のタンクの表面形状を、図8に二点鎖線R
1,R2で示した誘導面のように上記建設機械の側方の
上方側又は前方側の少なくともいずれか一方側に上記冷
却空気を誘導するための、後述する誘導手段Rが設けら
れ上記冷却空気の排出効率を向上せしめることもでき
る。
【0048】即ち、本実施形態の誘導手段Rは、図8に
示したように作動油タンク30では下部から上方に傾斜
した誘導面R1で構成され、燃料タンク31では後部か
ら前方に傾斜した誘導面R2で構成されているが、これ
に限られるものではなく、例えば誘導面R1,R2を適
宜上記の両タンクに設けてもよく、或いは誘導面R1,
R2を上記タンクの一つの面に誘導面R1,R2を重合
した形状に構成してもよい。
【0049】この時、図1,図3,図5に示したように
上記油圧ショベルの右側後方の側部カバー2sc,上部
カバー2ucには開口がないので、側部カバー2sc,
上部カバー2uc及びカウンタウェイト14の前面の協
働により油圧ポンプ16が密閉されたポンプ室PRが形
成されているが、ポンプ室PR内の雰囲気流体はオイル
クーラ22を冷却し、図8に示したように矢印Z5の方
向に流れる冷却空気流体により作動油タンク30と前方
側部隔壁Wfbとの間の間隙PSを介して吸出されて排
出せしめられ換気されるので、ポンプ室PRの温度の上
昇が防止される。
【0050】そして、ポンプ室PRは少なくとも略密閉
されているので、油圧ポンプ16の作動の騒音を遮断す
ることができる。又、図9に示した変形例のように中央
の上部カバー2ucに冷却空気出口60aを設け、矢印
Z6方向に冷却空気を排出すれば、冷却効果を向上する
ことができる。
【0051】又、冷却空気が不足する時は、図9に示し
たように上記油圧ショベルの側部カバー2scや扉AD
1,D2に冷却空気取入口64d,64eを設ければ、
騒音は増大するが更に上記冷却効果を向上することがで
きる。又、本発明のエンジンの吸気構造は、上記建設機
械の前後方向の前端部にオペレータ室10を設け、上記
建設機械の後部にカウンタウェイト14を設け、上記建
設機械に搭載され油圧ポンプ16を駆動するエンジン8
を設け、エンジン8の冷却水用のラジエータ18及び上
記建設機械の作動油用のオイルクーラ22のうちの少な
くともいずれか一方の冷却機と、上記冷却機を冷却する
第1冷却ファン20と、第1冷却ファン20を駆動する
第1駆動手段21とを設け、上記建設機械に配設される
カウンタウェイト14(搭載物)に凹部80を設け、凹
部80に少なくと一部分が入るようにエンジン8の吸気
用のエアクリーナ32を設け、エアクリーナ32のエレ
メント38が凹部80から挿脱できるように構成されて
いるので、上記実施形態と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0052】又、本発明のエンジンの吸気構造は、図
1,図3,図5に示したようにエンジンルームERの有
無に関係なく、又上記冷却空気の出入口方向も上記実施
形態に限られるものではなく、更に上記の冷却機の種々
の配置形式のものでも、上記のエアクリーナ32が上記
搭載物に設けられた凹部80に少なくとも一部が入るよ
うに配設されることにより、上記エンジンルームERや
上記建設機械の搭載面積を増大せしめ上記建設機械の全
体の大きさを小型化できると共に、上記冷却機のとエア
クリーナ32とができるだけ重合しないようにでき、上
記冷却機の冷却性能を向上せしめることができる。
【0053】そして、エアクリーナ32のエレメント3
8の着脱が容易になり、その整備性等の上記作用効果を
奏することができるものである。又、上記実施形態で
は、上記建設機械のカウンタウェイト14の前側に横置
きに配設されたエンジンの場合について説明したが、縦
置きや他の位置に配設されたエンジンの場合でも上記の
作用効果を奏することができるものである。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のエンジンの吸気構造によれば、建設機械の前後方
向の前端部の一側部に配設されたオペレータ室と、上記
建設機械の後部に設けられたカウンタウェイトと、上記
建設機械に搭載され油圧ポンプを駆動するエンジンと、
上記エンジンの冷却水用のラジエータ及び上記建設機械
の作動油用のオイルクーラの冷却機のうちの少なくとも
いずれか一方の冷却機と、上記冷却機を冷却する第1冷
却ファンと、上記第1冷却ファンを駆動する第1駆動手
段と、上記建設機械に配設される搭載物に設けられた凹
部と、上記凹部に少なくと一部分が入るように配設され
た上記エンジンの吸気用のエアクリーナとを備え、上記
エアクリーナのエレメントが上記凹部から挿脱できるよ
うに構成されいるので、請求項2記載の本発明のエンジ
ンの吸気構造によれば、建設機械の前後方向の前端部の
一側部に配設されたオペレータ室と、上記建設機械の後
部に設けられたカウンタウェイトと上記オペレータ室と
の間に横置きに配設され油圧ポンプが接続されたエンジ
ンと、上記エンジンの前側に配設され上記エンジンの冷
却水用のラジエータ及び上記建設機械の作動油用のオイ
ルクーラのうちのいずれか一方の冷却機と、上記一方の
冷却機を冷却する第1冷却ファンと、上記第1冷却ファ
ンを駆動する駆動手段と、上記建設機械に配設される搭
載物に設けられた凹部と、上記凹部に少なくと一部分が
入るように配設された上記エンジンの吸気用のエアクリ
ーナとを備え、上記エアクリーナのエレメントが上記凹
部から挿脱できるように構成されいるので、上記凹所に
上記エアクリーナを配設することにより、上記ラジエー
タの幅方向の長さを大きくし表面積を拡大せしめて冷却
性能を向上させることができると共に、上記エアクリー
ナのエレメントを容易に交換したり、整備,点検を容易
に行なうことができる。
【0055】請求項3記載の本発明のエンジンの吸気構
造によれば、請求項1又は2項記載の構成において、上
記の一方の冷却機とオペレータ室との間で上記オペレー
タ室の後部に配設された上記のラジエータ及びオイルク
ーラのうちのいずれか他方の冷却機と上記他方の冷却機
を冷却する第2冷却ファンと、上記第2冷却ファンを駆
動する駆動手段とを備え、上記エアクリーナのエレメン
トが上記凹部から挿脱できるように構成されいるので、
請求項1又は2項の効果に加え、上記エレメントと上記
冷却機との重合する面積ができるだけ少なくなるように
して、上記ラジエータの冷却性能を向上せしめることが
できる。
【0056】請求項4記載の本発明のエンジンの吸気構
造よれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記搭載物が上記建設機械のカウンタウェイト
で構成されているので、請求項1〜3のいずれか1項の
効果に加え、上記カウンタウェイトのデッドスペースを
有効に活用することにより、上記ラジエータの表面積を
拡大したものに交換することができ、上記ラジエータの
冷却性能を向上せしめることができる。
【0057】請求項5記載の本発明のエンジンの吸気構
造によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成
において、通常使用時には、上記エアクリーナの少なく
とも一部分が上記凹部内に配設され、整備時には上記の
エアクリーナのエレメントの挿脱口が少なくとも挿脱で
きる位置に移動できるよう設けられた可動手段を備え、
上記エレメントの挿脱が容易になるように構成されてい
るので、請求項1〜4のいずれか1項の効果に加え、上
記エアクリーナを冷却空気の流通路外に収納し、整備時
には上記エアクリーナを整備のし易い部位に移動せしめ
ることができ、交換や点検の工数と労力を低減すること
ができる。
【0058】請求項6記載の本発明のエンジンの吸気構
造によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成
において、上記エアクリーナを複数個に分割し上記複数
個に分割されたエアクリーナのうちの少なくともいずれ
か一つを上記搭載物の凹部に配設したので、請求項1〜
3のいずれか1項の効果に加え、各分割した上記エアク
リーナは外形が小さくなり、通常使用時には上記冷却空
気の流通路外のデッドスペース等を利用して簡単に収納
することができ、又上記整備時に上記収納されている上
記分割した各エアクリーナを冷却空気流通路にだして
も、その形状が小さく上記エアクリーナのエレンメント
を容易に交換することができる。
【0059】又、上記分割したエアクリーナは冷却空気
流通路にだしても、その形状が小さいので、冷却空気流
通路内に配設しても上記流体抵抗を低減して冷却効果を
上昇することができる。請求項7記載の本発明のエンジ
ンの吸気構造によれば、請求項1,2,3,6のいずれ
か1項に記載の構成において、上記ラジエータを冷却し
た冷却空気はエンジンを冷却した後に上記エンジンルー
ムの上方に設けられた冷却空気出口から排出され、上記
オイルクーラを冷却した冷却空気は上記建設機械の前方
側又は側方の上方側のうちの少なくともいずれか一方側
に排出されるように構成されているので、請求項1,
2,3,6のいずれか1項の効果に加え、上記のラジエ
ータ,オイルクーラを冷却した冷却空気は上記機建設機
械の側方上方側又は前方に流れ、上記建設機械の側部方
向,後方の周囲には流れず、上記のエンジン,油圧ポン
プ,冷却ファン等から発生する騒音を防止することがで
きる。
【0060】請求項8記載の本発明のエンジンの吸気構
造によれば、請求項1,2,3,7のいずれか1項に記
載の構成において、上記エンジンに配設される過給機用
のインタクーラが上記のラジエータ,オイルクーラのい
ずれか一方と共に配設されているので、請求項1,2,
3,7のいずれか1項の効果に加え、コンパクトに配設
することができ、上記のラジエータ,オイルクーラと共
に上記インタクーラを効率よく冷却することができる。
【0061】請求項9記載の本発明のエンジンの吸気構
造によれば、請求項2,3,4,6,8のいずれか1項
に記載の構成において、上記の一側部のオペレータ室の
後側に又は上記一側部の反対側の他側部に配設さたれた
燃料タンク及び作動油タンクのうちの少なくともいずれ
か一方のタンクと、上記オイルクーラを冷却した冷却空
気の流れと対向する側の少なくともお上記一方のタンク
の表面形状を上記建設機械の側方の上方側又は前方側の
少なくともいずれか一方側に上記冷却空気を誘導するた
めの誘導手段とを備えているので、請求項2,3,4,
6,8のいずれか1項の効果に加え、上記誘導手段によ
り上記オイルクーラを冷却した冷却空気をより円滑に敏
速に排出することにより、上記建設機械の関係部位の冷
却性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の冷
却ファン・セパレートクーリング構造を油圧ショベルに
適用した場合を示す概略平面図である。
【図2】図1の2Y矢視の要部を示す概略説明図であ
る。
【図3】図2の応用例を示す概略説明図である。
【図4】図3の側面図を示すもので、(A)は図3の矢
視4Yの要部を示す概略説明図、(B)は図4(A)の
変形例を示す概略説明図である。
【図5】
【図6】図5の側面図を示すもので、(A)は図5の矢
視6Yの要部を示す概略説明図、(B)は図6(A)の
変形例を示す概略説明図である。
【図7】図5は図1の7A−7A線に沿う断面を示す概
略説明図である。
【図8】図1のラジエータ及びオイルクーラの冷却空気
の流れを示す油圧ショベルの略斜視図である。
【図9】図8の変形例を示す概略説明図である。
【図10】従来の油圧ショベルの平面を示す概略説明図
である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 2sc 側部カバー 2uc 上部カバー 6 作業装置 8 エンジン 10 オペレータ室 14 カウンタウェイト 16 油圧ポンプ 17 エンジンフード 18 ラジエータ 20 第1冷却ファン 21,26 駆動手段 22 オイルクーラ 24 第2冷却ファン 28 コントロールバルブ 30 作動油タンク 31 燃料タンク 32 エアクリーナ 34 ケーシング 35 クリップ 36 外気層 38 エレメント 40 吸気層 46,48 ヒンジ 50 側部蓋 60,60a 冷却空気出口 64a〜64c 冷却空気取入口 64d,64e 冷却空気取入口 76 可動板 K1〜K5 シールカバー H 可動手段 M マフラ R 誘導手段 W 隔壁 W1,W2 隔壁板 Wa 前部隔壁 Wfb 前方側部隔壁 Wrb 後方側部隔壁 Wc 後部隔壁 IC インタクーラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 3/18 F01P 3/18 G 11/10 11/10 K F02M 35/04 F02M 35/04 B 35/16 35/16 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の前後方向の前端部の一側部に
    配設されたオペレータ室と、上記建設機械の後部に設け
    られたカウンタウェイトと、上記建設機械に搭載され油
    圧ポンプを駆動するエンジンと、上記エンジンの冷却水
    用のラジエータ及び上記建設機械の作動油用のオイルク
    ーラの冷却機のうちの少なくともいずれか一方の冷却機
    と、上記冷却機を冷却する第1冷却ファンと、上記第1
    冷却ファンを駆動する第1駆動手段と、上記建設機械に
    配設される搭載物に設けられた凹部と、上記凹部に少な
    くと一部分が入るように配設された上記エンジンの吸気
    用のエアクリーナとを備え、上記エアクリーナのエレメ
    ントが上記凹部から挿脱できるように構成されいること
    を特徴とする、エンジンの吸気構造。
  2. 【請求項2】 建設機械の前後方向の前端部の一側部に
    配設されたオペレータ室と、上記建設機械の後部に設け
    られたカウンタウェイトと上記オペレータ室との間に横
    置きに配設され油圧ポンプが接続されたエンジンと、上
    記エンジンの前側に配設され上記エンジンの冷却水用の
    ラジエータ及び上記建設機械の作動油用のオイルクーラ
    のうちのいずれか一方の冷却機と、上記一方の冷却機を
    冷却する第1冷却ファンと、上記第1冷却ファンを駆動
    する第1駆動手段と、上記建設機械に配設される搭載物
    に設けられた凹部と、上記凹部に少なくと一部分が入る
    ように配設された上記エンジンの吸気用のエアクリーナ
    とを備え、上記エアクリーナのエレメントが上記凹部か
    ら挿脱できるように構成されいることを特徴とする、エ
    ンジンの吸気構造。
  3. 【請求項3】 上記の一方の冷却機とオペレータ室との
    間で上記オペレータ室の後部に配設された上記のラジエ
    ータ及びオイルクーラのうちのいずれか他方の冷却機と
    上記他方の冷却機を冷却する第2冷却ファンと、上記第
    2冷却ファンを駆動する第2駆動手段とを備え、上記エ
    アクリーナのエレメントが上記凹部から挿脱できるよう
    に構成されいることを特徴とする、請求項1又は2記載
    のエンジンの吸気構造。
  4. 【請求項4】 上記搭載物が上記建設機械のカウンタウ
    ェイトで構成されていることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のエンジンの吸気構造。
  5. 【請求項5】 通常使用時には、上記エアクリーナの少
    なくとも一部分が上記凹部内に配設され、整備時には上
    記のエアクリーナのエレメントの挿脱口が少なくとも挿
    脱できる位置に移動できるよう設けられた可動手段を備
    え、上記エレメントの挿脱が容易になるように構成され
    たことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のエンジンの吸気構造。
  6. 【請求項6】 上記エアクリーナを複数個に分割し上記
    複数個に分割されたエアクリーナのうちの少なくともい
    ずれか一つを上記搭載物の凹部に配設したことを特徴と
    する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの
    吸気構造。
  7. 【請求項7】 上記ラジエータを冷却した冷却空気はエ
    ンジンを冷却した後に上記エンジンのエンジンルームの
    上方に設けられた冷却空気出口から排出され、上記オイ
    ルクーラを冷却した冷却空気が上記建設機械の前方側又
    は側方の上方側のうちの少なくともいずれか一方側に排
    出されるように構成されていることを特徴とする、請求
    項1,2,3,6のいずれか1項に記載のエンジンの吸
    気構造。
  8. 【請求項8】 上記エンジンに配設される過給機用のイ
    ンタクーラが上記のラジエータ,オイルクーラのいずれ
    か一方と共に配設されていることを特徴とする、請求項
    1,2,3,7のいずれか1項に記載のエンジンの吸気
    構造。
  9. 【請求項9】 上記の一側部のオペレータ室の後側に又
    は上記一側部の反対側の他側部に配設さたれた燃料タン
    ク及び作動油タンクのうちの少なくともいずれか一方の
    タンクと、上記オイルクーラを冷却した冷却空気の流れ
    と対向する側の少なくとも上記一方のタンクの表面形状
    を上記建設機械の側方の上方側又は前方側の少なくとも
    いずれか一方側に上記冷却空気を誘導するための誘導手
    段とを備えたことを特徴とする、請求項2,3,4,
    6,8のいずれか1項に記載のエンジンの吸気構造。
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