JP2003041622A - 土木・建設機械のエンジン冷却装置 - Google Patents

土木・建設機械のエンジン冷却装置

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JP2003041622A JP2001227228A JP2001227228A JP2003041622A JP 2003041622 A JP2003041622 A JP 2003041622A JP 2001227228 A JP2001227228 A JP 2001227228A JP 2001227228 A JP2001227228 A JP 2001227228A JP 2003041622 A JP2003041622 A JP 2003041622A
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茂久 船橋
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真吾 横山
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却ファンの騒音増大を招くことなく下流側熱
交換器の冷却性能を向上させることができる土木・建設
機械のエンジン冷却装置の提供。 【解決手段】エンジン室4の上カバー13dの吸込側横
カバー13b側領域、及び吸込側横カバー13bの上部
領域には、それぞれ、外部から冷却風P,Pを取り
入れ冷却ファン11に導入する吸込口16a,16bを
それぞれ設け、吸込口16aは外気をインタークーラ9
aを介すことなく2箇所の間隙d,dを介してそれ
ぞれオイルクーラ9bとラジエータ9cに直接導入可能
な位置に配置した。また吸込口16aは、インタークー
ラ9aの流体流入側に偏らせた位置に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
土木・建設機械のエンジン冷却装置に係り、特にエンジ
ン室内に配置した複数の熱交換器を冷却ファンで生起し
た冷却風で冷却する土木・建設機械のエンジン冷却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルなどの土木・建設機械のエ
ンジン冷却装置に関する従来技術としては例えば特開平
10−103065号に示されるものがある。
【0003】この従来技術は、土木・建設機械のエンジ
ン室すなわちエンジンルーム内に冷却風を生起する冷却
ファンと、エンジン室内に冷却用の外気を導入する複数
の導入口すなわち冷却空気吸込口と、冷却風の流れ方向
に沿って上流側から下流側に向けて複数設けられた熱交
換器すなわち上流側よりインタークーラ、オイルクー
ラ、ラジエータとを備えており、冷却ファンを駆動して
導入口から外気を導入して生起した冷却風が、上流側か
ら下流側へ複数の熱交換器を通過してそれぞれの内部を
流通する流体を冷却し、最下流にある熱交換器のさらに
下流側に設けられたシュラウドで絞られて冷却ファンに
導入される。冷却ファンから吹き出された冷却風は、さ
らにエンジン及び油圧ポンプ等を冷却した後、排出口か
らエンジン室外部に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にあ
っては、複数の熱交換器が冷却風流れ方向の上流側から
下流側へ直列に配置されているため、上流側の熱交換器
を冷却して昇温した冷却風が下流側の熱交換器に導入さ
れ、下流側の熱交換器の冷却が不十分となってしまうこ
とになる。
【0005】ここで、冷却性能を向上させる手段の一つ
として、冷却ファンの回転数を増加したりまたは冷却フ
ァンの直径を大きくすることによって冷却風量を増大さ
せる方法もある。しかしながら、このような方法では冷
却ファンの騒音が増大する等別の問題を生じる懸念があ
る。
【0006】本発明は、上述した従来技術における実状
に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却ファン
の騒音増大等を招くことなく、下流側熱交換器の冷却性
能を向上させることができる土木・建設機械のエンジン
冷却装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に係る発明は、土木・建設機械のエ
ンジン室内に冷却風を生起する冷却ファンと、上記冷却
風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれぞれ設け
られた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを備えた土
木・建設機械のエンジン冷却装置において、冷却用の外
気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、上記下流側
熱交換器に導入する導風手段を備えた構成にしてある。
【0008】このように構成した本発明の請求項1に係
る発明では、冷却ファンを駆動すると、冷却用の外気が
通常通り上流側熱交換器及び下流側熱交換器を通過して
それぞれの内部を流通する流体を冷却する一方、外気の
一部は導風手段によって上流側熱交換器を通過すること
なく直接下流側熱交換器に導入される。これにより、上
流側熱交換器で昇温されていない冷却風によって下流側
熱交換器を冷却することができ、下流側熱交換器の冷却
性能を向上させることができる。
【0009】また、本発明の請求項2に係る発明は、上
記導風手段が上記上流側熱交換器内の流体の熱交換器へ
の流入側を主に冷却するように冷却風を導くことを特徴
とする。
【0010】このように構成した請求項2に係る発明で
は、導風手段が外気を上流側熱交換器への流体流入側に
導入する。これにより、前述した上流側熱交換器を通過
し下流側熱交換器に導入した通常の冷却風流れにおいて
高温となっている部分(上流側熱交換器の流体流入側)
に対し低温の冷却風(外気)を導入することができるた
め、昇温した冷却風の温度を低下させることができ、こ
れによってさらに下流側熱交換器の冷却性能を向上させ
ることができる。
【0011】また、本発明の請求項3に係る発明は、上
述した請求項2に係る発明において、上記導風手段が、
上記上流側熱交換器への流体流入側に偏らせて設けた外
気導入口から成る構成にしてある。
【0012】このように構成した請求項3に係る発明で
は、外気導入口を通過した冷却用の外気を上流側熱交換
器への流体側に偏らせて導入することができる。
【0013】また、本発明の請求項4に係る発明は、上
述した請求項2に係る発明において、上記導風手段が、
外気導入口と、上記上流側熱交換器と上記下流側熱交換
器との間隙のうち上記上流側熱交換器の流体流出側の一
部を遮蔽する遮蔽板とから成る構成にしてある。
【0014】このように構成した請求項4に係る発明で
は、外気導入口を通過した冷却用の外気を、上流側熱交
換器と下流側熱交換器との間隙のうち遮蔽されていない
上流側熱交換器への流体流入側に偏らせて導入させるこ
とができる。
【0015】また、本発明の請求項5に係る発明は、上
述した請求項4に係る発明において、上記遮蔽板の少な
くとも1つが開閉又は着脱可能に設置された構成にして
ある。
【0016】このように構成した請求項5に係る発明で
は、遮蔽板を備えた構成であっても、熱交換器が目詰ま
りした際の清掃において遮蔽板を開くか又は取り外すこ
とにより、容易に熱交換器全体を清掃することができ
る。
【0017】また、本発明の請求項6に係る発明は、上
述した請求項2に係る発明において、上記導風手段が、
上記上流側熱交換器の端部と上記下流側熱交換器の端部
とを上記上流側熱交換器への流体流入側にずらして配置
することにより形成される導風路から成る構成にしてあ
る。
【0018】このように構成した請求項6に係る発明で
は、導風路から導入された低温の冷却風が、上流側熱交
換器への流体流入側を通過した高温の冷却風に直接混合
して温度低下させ、下流側熱交換器の冷却性能を向上さ
せることができる。
【0019】また、本発明の請求項7に係る発明は、上
述した請求項1〜6のいずれかに係る発明において、上
記上流側熱交換器がインタークーラから成り上記下流側
熱交換器がオイルクーラから成るか、若しくは上記上流
側熱交換器がオイルクーラから成り上記下流側熱交換器
がラジエータから成る構成にしてある。
【0020】また、本発明の請求項8に係る発明は、土
木・建設機械のエンジン室内に冷却風を生起する冷却フ
ァンと、上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流
側にそれぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交
換器とを備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置にお
いて、上記上流側熱交換器及び上記下流側熱交換器内の
それぞれの流体を互いに逆方向に流通させた構成にして
ある。
【0021】このように構成した請求項8に係る発明で
は、上流側熱交換器を通過した冷却風の温度分布と、下
流側熱交換器内における流体の温度分布がちょうど逆と
なり、上流側熱交換器を通過した冷却風のうちの流体流
出側を通過し比較的低温である部分を、下流側熱交換器
の流体流入側に導入できるため、下流側熱交換器の冷却
性能を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の土木・建設機械の
エンジン冷却装置の実施形態について図に基づいて説明
する。
【0023】図1〜図5は、本発明の請求項1,2,
3,7に係る発明に対応する土木・建設機械のエンジン
冷却装置の第1の実施形態の説明図であり、図1は、土
木・建設機械のエンジン冷却装置の第1の実施形態の構
成を示す透視斜視図であり、図2は、この第1の実施形
態が適用される土木・建設機械の一例である油圧ショベ
ルの全体外観構造を示す斜視図であり、図3は、図2に
示す油圧ショベルに備えられるエンジン室の外観構造を
示す拡大斜視図であり、図4は図3中IV−IV断面に
よる側断面図であり、図5は図4中A部拡大図である。
【0024】油圧ショベルは、図2に示すように左右に
無限軌道履帯1aを備えた下部走行体1と、この下部走
行体1上に旋回可能に設けた上部旋回体2と、この上部
旋回体2の前方左側に設けた運転室3と、上部旋回体2
上に設けたエンジン室4とを備えている。また、上部旋
回体2の後部に設けたカウンタウエイト5と、上部旋回
体2の前部に設けられブーム6a、アーム6b、及びバ
ケット6cからなる掘削作業機であるフロント6とを備
えている。
【0025】上述した無限軌道履帯1aは左・右走行用
油圧モータ1bによって駆動され、上部旋回体2は図示
しない旋回用油圧モータにより下部走行体1に対して旋
回され、ブーム6a、アーム6b、及びバケット6cは
それぞれに設けたブームシリンダ7a、アームシリンダ
7b、及びバケットシリンダ7cによって作動する。
【0026】なお、同図2中上述した油圧シリンダ7
a,7b,7c、旋回用油圧モータ、走行用の油圧モー
タ1b等の油圧アクチュエータは、図4に示すエンジン
8により駆動される油圧ポンプ33から吐出された後、
運転室3内の操作者によって操作される操作レバーから
の操作に応じ制御弁装置でその流量及び方向が制御され
る圧油によって、駆動される。
【0027】上述したエンジン室4内には、図1及び図
4に示すように、熱交換器9と、熱交換器9の下流側に
設けられたシュラウド10と、熱交換器9を冷却する冷
却風P,P,Pを生起する冷却ファン11と、熱
交換器9の上部及び下部を含む外周部にそれぞれ設けら
れたシール用の仕切部材12とが備えられている。熱交
換器9は冷却ファン11の前段上流側に配置され、例え
ば冷却風Pの流れ方向に沿って上流側に設けられた上
流側熱交換器すなわちインタークーラ9aと、下流側に
設けられた下流側熱交換器すなわちオイルクーラ9b
と、そのさらに下流側に設けられたラジエータ9cとを
含んでいる。インタークーラ9aはターボチャージャ3
8からエンジン8のシリンダヘッドへ供給される燃焼用
圧縮吸入空気を冷却し、オイルクーラ9bは前述した油
圧アクチュエータ7a〜7c等を駆動する圧油すなわち
作動油を冷却し、ラジエータ9cはエンジン8の冷却水
を冷却する。
【0028】同図1及び図4中に示すように、インター
クーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cは
いずれも、冷却対象である流体が内部を流れる配管を、
略枠体あるいは2つの略平板を両側に立設してなるガイ
ド内に保持して形成されており、インタークーラ9aは
燃焼用空気が流れる配管9aA及びこれを保持する枠体
9aBを備え、オイルクーラ9bは作動油が流れる配管
9bA及びこれを保持する枠体9bBを備え、ラジエー
タ9cはエンジン冷却水が流れる配管9cA及びこれを
保持する枠体9cBを備えている。
【0029】図1中の破線矢印で示すように、インター
クーラ9aの枠体9aB内部における配管9aAは、冷
却風Pの上流側正面から見て上下方向に複数本並設し
た水平方向の配管9aAを左右両端でそれぞれ1本の
上下方向の配管9aAにより分岐・合流するように接
続した構造となっており、オイルクーラ9bも同様に水
平方向の配管9bAを左右両端でそれぞれ1本の上下
方向の配管9bAにより分岐・合流するように接続し
た構造となっている。ラジエータ9cについては、左右
方向に複数本並設した鉛直方向の配管9cAを上下両
端でそれぞれ1本の水平方向の配管9cAにより分岐
・合流するように接続した構造となっている。この結
果、インタークーラ9a内の配管9aAを流れる燃焼
用空気、及びオイルクーラ9b内の配管9bAを流れ
る作動油は、冷却風Pの上流側正面から見て右側から
左側へ向かう方向すなわち油圧ショベルの後方側から前
方側へ向かう方向に流通しており、ラジエータ9c内の
配管9cA中に流通するエンジン冷却水は上側から下
側へ流通している。
【0030】図4に示すように、インタークーラ9aの
枠体9aBとオイルクーラ9bの枠体9bBの間、及び
オイルクーラ9bの枠体9bBとラジエータ9cの枠体
9cBの間には、それぞれ、後述する上方の吸込口16
aから取り入れた冷却風Pを導入可能な間隙d,d
が設けられている。また、冷却風Pの最上流側に配
置されるインタークーラ9aの大きさは、その要求され
る熱交換容量つまり冷却性能に基づき、オイルクーラ9
bやラジエータ9cより小さくなっている。
【0031】また、上述したエンジン室4にはエンジン
カバー13が設けられ、このエンジンカバー13によっ
て、エンジン8、冷却ファン11、熱交換器9、油圧ポ
ンプ33、マフラ34等の機器が覆われている。また、
このエンジンカバー13は、図3及び図4に示すように
下カバー13aと、運転室3側から見て左側つまり吸込
側横カバー13bと、右側つまり吐出側横カバー13c
と、上カバー13dと、前カバー13eと、後カバー1
3fとを有している。上カバー13dは、その一方端が
ヒンジ14によって開閉可能に吐出側横カバー13cに
取り付けられ、他方端にはその開閉側を吸込側横カバー
13bに掛け止めするための係止具15が設けられてい
る。そしてこの上カバー13dの吸込側横カバー13b
側領域、及び吸込側横カバー13bの上部領域には、そ
れぞれ外部から冷却風P,Pを取り入れて冷却ファ
ン11に導入する導入口すなわち吸込口16a,16b
が設けられている。吸込口16aは、外気をインターク
ーラ9aを介すことなく上述した2箇所の間隙d,d
を介してそれぞれオイルクーラ9bとラジエータ9c
に直接導入可能な位置に配置されている。特に外気導入
口としての吸込口16aは、図1中の斜線部で示すよう
に、インタークーラ9aへの流体流入側、すなわち油圧
ショベルの後方側に偏らせた位置に配置されている。
【0032】また、上カバー13dの吐出側横カバー1
3c側領域、吐出側横カバー13c、及び下カバー13
aの油圧ポンプ33側領域には冷却ファン11から吹き
出された冷却風Pを外部に排出する吐出口17,1
8,19がそれぞれ設けられている。なお、図4中符号
12は、熱交換器9と上カバー13d、下カバー13
a、前カバー13e、及び後カバー13fとの間をそれ
ぞれシールする仕切部材である。
【0033】また、上述したエンジン8は、上部旋回体
2下部に設けられその基礎下部構造をなすフレーム20
上に振動減衰装置21を介して設置され、またそのクラ
ンク軸8aにはプーリ22が固定されており、さらにそ
のクランク軸8aより上方には補助回転軸23が冷却フ
ァン11の軸と共通してエンジン8内に臨むように設け
られている。補助回転軸23のエンジン8内の端部には
ラジエータ9cに図示しない配管を介してエンジン冷却
水を循環させる水ポンプ24が連結されている。エンジ
ン8の吐出側横カバー13c側には油圧ポンプ33が設
けられ、図示しない連結機構いわゆるカップリングを介
しエンジン8に連結されてその駆動力によって駆動され
る。エンジン8からの排気ガスはマフラ34で消音され
た後排気ガス管つまり尾管35を介してエンジン室4の
外部に放出される。なおエンジン室4内の熱交換器9よ
り上流側にはエンジン8の起動電流供給用のバッテリ3
7が配置される。
【0034】また、図5に示すように、シュラウド10
は、熱交換器9の下流側に固定された略箱形形状の前部
すなわちボックスシュラウドあるいはシュラウドカバー
10aと、この前部10aの下流側に位置し冷却ファン
11の径方向外周側に配置される略ベルマウス形状の後
部すなわちファンリング10bとから形成された分離型
の2ピース型シュラウドであり、冷却ファン11で生起
される冷却風P,P をその吸い込み側に導入する。
図4に示すように、前部10aはラジエータ9cに固定
され、後部10bはエンジン8に設けられたブラケット
つまりステー41に固定されている。
【0035】このファンリング10bとステー41との
固定関係についてさらに詳しく説明すると、ファンリン
グ10bの冷却風P下流側には安全性確保用のリングガ
ード部10bが一体に設けられており、ファンリング
10bはこのリングガード部10bを介してステー4
1に固定されている。リングガード部10bの外周側
複数箇所には径方向に延長する形状の取り付けブラケッ
ト部10bAが形成されており、それぞれ貫通孔45
が設けられている。その一方でエンジン8側にも各ブラ
ケット部10bAと一致する位相配置で同数のステー
41が設けられており、またこれらステー41にも貫通
孔41aが設けられている。それぞれ対応するブラケッ
ト部10b1Aとステー41を合致させた状態で、双方
の貫通孔45,41aに取り付けボルト42aを貫通さ
せて取り付けナット42bで締結することにより、シュ
ラウド後部のファンリング10bがリングガード部10
b1を介してステー41に固定される。またこの固定
は、取り付けナット42bを締結・弛緩することにより
着脱自在となっている。
【0036】シュラウド前部10a及び後部10bに
は、止め具部10ao,10boがそれぞれ設けられ、止
め具部10ao,10boに対して例えばゴム等の弾性材
料で形成された密封部材つまりシュラウドラバーあるい
はゴムリング43を引っかけるようにして取付けた後、
この密封部材43をバンド44で締め、密封部材43が
ずれたり外れたりするのを防止する。このような構造に
より冷却ファン11の動作時においてシュラウド後部1
0bと冷却ファン11の羽根11bとの間のチップクリ
アランスcをなるべく小さくしてファン性能を向上する
と共に、主に熱交換器9側の振動の影響を受けるシュラ
ウド前部10aと、主にエンジン8側の振動の影響を受
けるシュラウド後部10bとの相対変位を許容しつつ前
部10aと後部10bとの間のシールを行う。
【0037】また、上述した冷却ファン11は、いわゆ
る軸流ファンであり、補助回転軸23に固定されたボス
11aとこのボス11aまわりに固定された複数枚の羽
根11bとを備え、補助回転軸23の回転によって回転
駆動されて図4右方向への冷却風P,P,Pを生
起する。補助回転軸23にはエンジンクランク軸8aの
プーリ22に対応する位置にプーリ25が固定され、プ
ーリ22とプーリ25との間にはベルトすなわちファン
ベルト26が掛け渡される。
【0038】このように構成した第1の実施形態の動作
は以下の通りである。エンジン8を駆動すると、クラン
ク軸8aの回転がプーリ22、ベルト26、及びプーリ
25を介して補助回転軸23に伝達される。これによっ
て、水ポンプ24が駆動されてラジエータ9cの冷却水
が循環されるとともに、冷却ファン11が駆動されて回
転する。この冷却ファン11の回転によってカバー13
外の空気が吸込口16a,16bからエンジン室4内に
導入され、冷却風P,Pとなってインタークーラ9
a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cを通過して
冷却する。吸込口16bから導入された冷却風Pのう
ちほとんどが初めにインタークーラ9aを冷却した後に
その下流側のオイルクーラ9bを冷却し、このオイルク
ーラ9bを冷却した冷却風Pがさらにラジエータ9c
を冷却するのに対して、吸込口16aから導入された冷
却風Pはインタークーラ9aを介すことなく直接オイ
ルクーラ9b又はラジエータ9cに導入される。その
際、冷却風Pは、インタークーラ9a内を流れる流体
である燃焼用圧縮吸入空気が流入する側、すなわち油圧
ショベル後方側に偏らせつつ導入され、オイルクーラ9
b又はラジエータ9cを通過して冷却する。冷却風
,Pは熱交換器9を冷却した後、ラジエータ9c
の下流側にあるシュラウド10a,10bの内部を通過
して絞られ、冷却ファン11の吸込側に導入される。そ
して、冷却ファン11から吹き出された冷却風Pは、
冷却ファン11の下流側にあるエンジン8及び油圧ポン
プ33等を冷却した後、吐出口17,18,19からエ
ンジン室4の外部に放出される。
【0039】このように構成した第1の実施形態によれ
ば、吸込口16aから導入された冷却風Pが、インタ
ークーラ9aを介すことなく直接オイルクーラ9b又は
ラジエータ9cに導入される。これにより、インターク
ーラ9aで昇温されていない低温の冷却風Pによって
オイルクーラ9b及びラジエータ9cを冷却することが
でき、オイルクーラ9b及びラジエータ9cの冷却性能
を向上させることができる。
【0040】しかもこのとき、吸込口16aはオイルク
ーラ9bへの導入に際し、冷却風P をインタークーラ
9a内への流体流入側に偏らせつつオイルクーラ9bに
導入させている。これにより、インタークーラ9aを通
過してオイルクーラ9bに導入される直前の冷却風P
に対し、その温度分布のうちで特に温度が高くなるイン
タークーラ9a内の流体流入側に低温の冷却風Pを集
中的に導入することができる。そのためインタークーラ
9aを通過して昇温した冷却風Pのうちの特に高温部
分を低下させることができる。以下、この冷却風P
導入による作用について図6、図7、図8に基づいてさ
らに詳しく説明する。
【0041】図6は、上流側熱交換器すなわちインター
クーラ9aと、下流側熱交換器すなわちオイルクーラ9
bに対し、それらの間の間隙dに冷却風Pを導入す
る場合の模式図であり、図7は冷却風Pをインターク
ーラ9a内を流れる流体すなわち燃焼用空気の流出側
(図6ア側)から導入した場合のオイルクーラ9b直前
における冷却風の温度分布を示す図であり、図8は冷却
風Pをインタークーラ9aの燃焼用空気の流入側(図
6イ側)から導入した場合のオイルクーラ9b直前にお
ける冷却風の温度分布を示す図である。
【0042】図6において、冷却風Pの流れ方向は、
主にインタークーラ9aからオイルクーラ9bへ順に通
過する方向であり、またインタークーラ9a内の流体の
流通方向は、左から右へ向かうX方向としている。
【0043】ここで、インタークーラ9aとオイルクー
ラ9bの間の間隙dに導入する冷却風Pを、インタ
ークーラ9a内の流体の流出側すなわち同図6矢印ア側
に導入した場合、オイルクーラ9bの直前位置50にお
けるX方向温度分布は図7に実線で示すような分布とな
る。なお、図7及び図8中において破線は、冷却風P
が全く導入されずに、インタークーラ9aを通過した冷
却風Pのみが導入された場合に検出される温度分布を
比較のために示したものである。
【0044】図7において、オイルクーラ9bの直前位
置におけるX方向温度分布では流体流出側において温度
が若干低下したものの、その部分は破線で示すように冷
却風Pを導入しなくても比較的温度の低い部分であ
り、冷却風Pを導入して冷却してもあまり意味はな
い。
【0045】これに対して、冷却風Pをインタークー
ラ9a内への流体流入側すなわち図6矢印イ側に導入し
た場合には、図8に実線で示すような温度分布となり、
流体流入側において温度が大きく低下し、破線の温度分
布で示す冷却風Pを導入しなかった場合と比較しても
その冷却効果が高いことがわかる。これはすなわち、上
流側熱交換器を通過した冷却風Pのうち流体流入側を
通過した冷却風Pの方が温度上昇が大きく、その高温
側にのみ冷却風Pを集中的に混合した場合の方が冷却
風Pに対する冷却効率が高く、その結果、オイルクー
ラ9b全体に対する冷却性能も高くなることを意味す
る。
【0046】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、インタークーラ9aを通過してオイルクーラ9b
に導入される冷却風のうち最も温度が高くなるインター
クーラ9a内への流体流入側に冷却風Pを集中的に導
入し、冷却風Pのうちの特に高温部分を温度低下させ
た後に、オイルクーラ9bに導入できるため、オイルク
ーラ9bの冷却性能を向上させることができる。この結
果、吸込口16a,16bから導入した冷却風P,P
を用い、冷却負荷が各々異なる熱交換器群9a〜9c
を効率良く冷却することができる。
【0047】なお、本発明の請求項1中の上流側熱交換
器及び下流側熱交換器の配置関係は、上述したようなイ
ンタークーラ9aとオイルクーラ9bの組合せの例に限
られるものではなく、冷却風Pの流れ方向に沿って直
列配置された上記3つの熱交換器のうちのいずれか選択
した2つの熱交換器の組合せ、例えばインタークーラ9
aとラジエータ9c、又はオイルクーラ9bとラジエー
タ9cであってもよい。上述した第1の実施形態の構成
の場合、このような他の組合せの場合であっても、上流
側熱交換器としてのインタークーラ9a又はオイルクー
ラ9cは内部の流体の流通方向が同じ方向であり、吸込
口16aはいずれに関しても流体流入側に外気を偏らせ
て導入するように配置されているため、下流側熱交換器
としてのラジエータ9cに対する冷却効果を上記と同様
に得ることができる。
【0048】図9は、本発明の請求項4,5及び7に係
る発明に対応する土木・建設機械のエンジン冷却装置の
第2の実施形態の説明図で、この土木・建設機械のエン
ジン冷却装置の第2の実施形態の要部構成を抽出して示
す斜視図である。
【0049】第2の実施形態を示す図9では、図1に示
したインタークーラ9aとオイルクーラ9bとラジエー
タ9cで構成する熱交換器群のみを示し、上流側熱交換
器すなわちインタークーラ9aと下流側熱交換器すなわ
ちオイルクーラ9b及びラジエータ9cとの間隙d
のうち、インタークーラ9aへの流体流入側を残し
てそれ以外の部分を開閉又は着脱可能に設けた遮蔽板5
1により密閉遮蔽した構成にしている。また、その上方
に位置する外気導入口すなわち吸込口16aAについて
は、同図9斜線部で示すように熱交換器9a,9b,9
cとほぼ同じ幅で設けた構成にしてある。その他の構成
については、前述した図1に示した第1の実施形態と同
等である。
【0050】このように構成した第2の実施形態によれ
ば、上記第1の実施形態と同様、インタークーラ9aを
通過してオイルクーラ9bに導入される冷却風Pのう
ち最も温度が高くなるインタークーラ9a内への流体流
入側に冷却風Pを集中的に導入し、冷却風Pのうち
の特に高温部分を温度低下させた後にオイルクーラ9b
に導入できるため、オイルクーラ9bの冷却性能を向上
させることができる。この結果、吸込口16a,16b
から導入した冷却風P,Pを用い、冷却負荷が各々
異なる熱交換器群9a〜9cを効率良く冷却することが
できる。
【0051】また上記第2の実施形態の構成において
は、遮蔽板51を開閉又は着脱可能に設置していること
により、各熱交換器9a〜9cが目詰まりした際の清掃
においても遮蔽板51を開くことで容易に熱交換器全体
を清掃することができる。
【0052】なお、この第2の実施形態においても、本
発明の請求項1中の上流側熱交換器及び下流側熱交換器
の配置関係は、上述したようなインタークーラ9aとオ
イルクーラ9bの組合せの例に限られるものではなく、
冷却風Pの流れ方向に沿って直列配置された上記3つ
の熱交換器のうちのいずれか選択した2つの熱交換器の
組合せ、例えばインタークーラ9aとラジエータ9c、
又はオイルクーラ9bとラジエータ9cであってもよ
い。上述した第2の実施形態の構成の場合、このような
他の組合せの場合であっても、上流側熱交換器としての
インタークーラ9a又はオイルクーラ9cは内部の流体
の流通方向が同じ方向であり、遮蔽板51はいずれに関
しても流体流入側を残してそれ以外の部分を遮蔽するよ
うに配置されているため、下流側熱交換器としてのラジ
エータ9cに対する冷却効果を上記と同様に得ることが
できる。
【0053】図10は、本発明の請求項6及び7に係る
発明に対応する土木・建設機械のエンジン冷却装置の第
3の実施形態の説明図で、この土木・建設機械のエンジ
ン冷却装置の第3の実施形態の要部構成を抽出して示す
平面図である。
【0054】第3の実施形態を示す図10では、インタ
ークーラ9aとオイルクーラ9bとラジエータ9cで構
成する熱交換器群を示し、インタークーラ9a、オイル
クーラ9b及びラジエータ9cは冷却風Pの上流側よ
りこの順序で横幅方向寸法が大きくなり、同図10にお
ける左側すなわち油圧ショベルの前方側にそれらの端部
を揃え、逆の右側すなわち油圧ショベルの後方側にそれ
らの端部をta,tbずつずらすことにより導風路52
a,52bを形成する配置とし、また先に述べた冷却風
導入用の吸込口16aを省略した構成にしてある。
その他の構成については、前述した図1に示した第1の
実施形態と同等である。
【0055】このように構成した第3の実施形態では、
冷却ファン11の回転によってカバー13外の空気が吸
込口16bから冷却風Pとしてエンジン室4内に導入
される。その際、冷却風Pのたとえば3分の1程度が
上流側熱交換器としてのインタークーラ9aを冷却した
後に下流側熱交換器としてのオイルクーラ9bを冷却
し、さらにはラジエータ9cを冷却するのに対して、残
りの冷却風のうちPがインタークーラ9aの同図10
中右側すなわち流体流入側にtaの幅で形成された導風
路52aを経てインタークーラ9aを介すことなく直接
オイルクーラ9bに導入される。さらに、冷却風P
オイルクーラ9bの同図10中右側すなわち流体流入側
にtbの幅で形成された導風路52bを経てインターク
ーラ9a及びオイルクーラ9bを介すことなく直接ラジ
エータ9cに導入される。これにより、インタークーラ
9aで昇温されていない低温の冷却風P,Pによっ
てオイルクーラ9b及びラジエータ9cを積極的に冷却
することができ、オイルクーラ9b及びラジエータ9c
の冷却性能を向上させることができる。
【0056】そしてこの第3の実施形態においても、冷
却風P,Pをそれぞれ導風路ta,tbを経て導入
可能に構成していることにより、オイルクーラ9b及び
ラジエータ9cに対してそれぞれの上流側に位置する熱
交換器の流体流入側に冷却風P,Pを偏らせて導入
し、上流側熱交換器を通過した冷却風のうちの高温部分
を集中的に冷却することができる。これにより、オイル
クーラ9b及びラジエータ9cの冷却性能を確実に向上
させることができる。以上のようにして、吸込口16b
から導入した冷却風P及びP,Pを用い、冷却負
荷が各々異なる熱交換器群9a〜9cを効率良く冷却す
ることができる。
【0057】図11は、本発明の請求項8に係る発明に
対応する土木・建設機械のエンジン冷却装置の第4の実
施形態の説明図であり、この土木・建設機械のエンジン
冷却装置の第4の実施形態の構成を示す透視斜視図であ
る。
【0058】第4の実施形態を示す図11では、図1に
破線矢印にて示したオイルクーラ9b内の流体の流通方
向がインタークーラ9a内の流体の流通方向と同じ方向
すなわち冷却風Pの上流側正面から見て右側から左側
へ向かう方向となっていたのに代えて、オイルクーラ9
c内の流体を冷却風Pの上流側正面から見て左側から
右側へ向かう方向に流通させ、さらに先に述べた冷却風
導入用の吸込口16aを省略した構成にしてある。
その他の構成については、前述した図1に示した第1の
実施形態と同等である。
【0059】このように構成した第4の実施形態の動作
は以下の通りである。冷却ファン11の回転によってカ
バー13外の空気が吸込口16bから冷却風Pとして
エンジン室4内に導入されるとき、吸込口16bから導
入された冷却風Pの半分程度がインタークーラ9aを
冷却した後にオイルクーラ9bとラジエータ9cを順に
冷却するとともに、冷却風Pの残りの半分程度がオイ
ルクーラ9bの下側半分に直接導入されて冷却する。そ
してインタークーラ9aを通過して昇温した冷却風P
のうち、インタークーラ9a内の流体の流入側及び流出
側を通過した各部分はそれぞれ相対的に温度差の大きい
高温部分、低温部分となる。そしてその冷却風Pの高
温部分及び低温部分は、それぞれ下流側に位置するオイ
ルクーラ9bの重複範囲すなわち上側半分における流体
の流出側及び流入側に導入される。
【0060】このように構成した第4の実施形態によれ
ば、吸込口16bから導入された冷却風Pのうち、上
流側熱交換器であるインタークーラ9aを通過して冷却
した分が、次に下流側熱交換器であるオイルクーラ9b
に導入されて冷却する。このときインタークーラ9aを
通過した冷却風Pの温度分布と、オイルクーラ9b内
における流体の温度分布がちょうど逆となり、インター
クーラ9aを通過した冷却風Pのうち流体流出側を通
過して比較的低温である部分を、オイルクーラ9bの流
体流入側に導入できるため、オイルクーラ9bの流体流
入側の冷却性能を向上させることができる。これによ
り、オイルクーラ9bの冷却性能を確実に向上させるこ
とができる。以上のようにして、吸込口16bから導入
した冷却風Pを用い、冷却負荷が各々異なる熱交換器
群9a,9bを効率良く冷却することができる。
【0061】なお上記構成において、さらにオイルクー
ラ9bの下流側に位置するラジエータ9cについても、
オイルクーラ9bを通過した冷却風の温度分布のうち比
較的低温になりやすい側に合わせてラジエータ9cに対
する流体の流入側を設定し、前記温度分布の温度上昇す
る方向に流体を流通させる構成とすることで、上述した
効果と同様のラジエータ9cの冷却性能の向上が可能と
なる。
【0062】なお、以上は本発明を油圧ショベルのエン
ジン室に適用した場合を例にとって説明したが、これに
限られず、クレーン、自走式破砕機、ホイールローダ
等、他の土木・建設機械のエンジン室に適用してもよ
い。これらの場合も、同様の効果を得られることは言う
までもない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上流側
熱交換器で昇温されていない低温の冷却風によって下流
側熱交換器を積極的に冷却することができる。また、特
に請求項2〜7に係る発明では、上流側熱交換器を通過
し下流側熱交換器に導入した通常の冷却風流れにおいて
生じている温度分布のうち高温側である流体流入側に対
して低温の冷却風を導入することができるため、昇温し
た冷却風のうち特に高温となる部分を集中的に温度低下
させることができ、したがって下流側熱交換器の冷却性
能を向上させることができる。
【0064】また特に、請求項3に係る発明によれば、
外気導入口を通過した冷却用の外気を全て上流側熱交換
器の流体側に偏らせて導入することができる。
【0065】また特に、請求項4に係る発明によれば、
外気導入口を通過した冷却用の外気を、上流側熱交換器
と下流側熱交換器との間隙のうち遮蔽板が設置されてい
ない上流側熱交換器の流体流入側にのみ偏らせて導入さ
せることができる。
【0066】また特に、請求項5に係る発明によれば、
遮蔽板を備えた構成であっても、熱交換器が目詰まりし
た際の清掃において遮蔽板を開くか又は取り外すことに
より、容易に熱交換器全体を清掃することができる。
【0067】また特に、請求項6に係る発明によれば、
導風路から導入された低温の冷却風が、上流側熱交換器
の流体流入側を通過した高温の冷却風に直接混合して温
度低下させ、下流側熱交換器の冷却性能を向上させるこ
とができる。
【0068】また本発明の請求項8に係る発明によれ
ば、上流側熱交換器を通過した冷却風の温度分布と、下
流側熱交換器内における流体の温度分布がちょうど逆と
なり、上流側熱交換器を通過した冷却風のうちの流体流
出側を通過し比較的低温である部分を、下流側熱交換器
の流体流入側に導入できるため、下流側熱交換器の冷却
性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の
第1の実施形態が設けられるエンジン室の概略構造を表
す透視斜視図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態が適用される建設機
械の一例である油圧ショベルの全体外観構造を表す斜視
図である。
【図3】図1に示す第1の実施形態が適用されるエンジ
ン室の外観構造を表す拡大斜視図である。
【図4】図1に示す第1の実施形態が設けられるエンジ
ン室の詳細構造を表す断面図である。
【図5】図4中A部拡大図である。
【図6】上流側熱交換器であるインタークーラと、下流
側熱交換器であるオイルクーラの間の間隙に冷却風を導
入する場合の模式図である。
【図7】冷却風をインタークーラの流体流出側から導入
した場合のオイルクーラ直前における冷却風温度分布を
示す図である。
【図8】冷却風をインタークーラの流体流入側から導入
した場合のオイルクーラ直前における冷却風温度分布を
示す図である。
【図9】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置の
第2の実施形態の要部構成を表す斜視図である。
【図10】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置
の第3の実施形態の要部構成を表す平面図である。
【図11】本発明の土木・建設機械のエンジン冷却装置
の第4の実施形態が設けられるエンジン室の概略構造を
表す透視斜視図である。
【符号の説明】
4 エンジン室 8 エンジン 9 熱交換器 9a インタークーラ 9b オイルクーラ 9c ラジエータ 11 冷却ファン 16a 吸込口(外気導入口、導風手段) 16b 吸込口 16aA 吸込口(外気導入口) 51 遮蔽板 52a オイルクーラ端部の上流側の導風路(導風手
段) 52b ラジエータ端部の上流側の導風路(導風手
段) P,P〜P 冷却風 d インタークーラとオイルクーラの間の間隙 d オイルクーラとラジエータの間の間隙 ta インタークーラ端部とオイルクーラ端部とのず
らし量 tb オイルクーラ端部とラジエータ端部とのずらし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 11/10 F01P 11/10 K F02B 29/04 F02B 29/04 K U 67/00 67/00 G (72)発明者 横山 真吾 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2D015 CA02 3D038 AA05 AB09 AC03 AC11 AC26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を
    生起する冷却ファンと、 上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれ
    ぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを
    備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、 冷却用の外気を、上記上流側熱交換器に介すことなく、
    上記下流側熱交換器に導入する導風手段を備えているこ
    とを特徴とする土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】上記導風手段が、上記上流側熱交換器内の
    流体の熱交換器への流入側を主に冷却するように冷却風
    を導くことを特徴とする請求項1記載の土木・建設機械
    のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】上記導風手段が、上記上流側熱交換器への
    流体流入側に偏らせて設けた外気導入口であることを特
    徴とする請求項2記載の土木・建設機械のエンジン冷却
    装置。
  4. 【請求項4】上記導風手段が、外気導入口と、上記上流
    側熱交換器と上記下流側熱交換器との間隙のうち上記上
    流側熱交換器の流体流出側の一部を遮蔽する遮蔽板とを
    含むことを特徴とする請求項2記載の土木・建設機械の
    エンジン冷却装置。
  5. 【請求項5】上記遮蔽板の少なくとも1つが開閉又は着
    脱可能に設置されていることを特徴とする請求項4記載
    の土木・建設機械のエンジン冷却装置。
  6. 【請求項6】上記導風手段が、上記上流側熱交換器の端
    部と上記下流側熱交換器の端部とを上記上流側熱交換器
    への流体流入側にずらして配置することにより形成され
    る導風路であることを特徴とする請求項2記載の土木・
    建設機械のエンジン冷却装置。
  7. 【請求項7】上記上流側熱交換器がインタークーラであ
    り上記下流側熱交換器がオイルクーラであるか、若しく
    は上記上流側熱交換器がオイルクーラであり上記下流側
    熱交換器がラジエータであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の土木・建設機械のエンジン冷却
    装置。
  8. 【請求項8】土木・建設機械のエンジン室内に冷却風を
    生起する冷却ファンと、 上記冷却風の流れ方向に沿って上流側及び下流側にそれ
    ぞれ設けられた上流側熱交換器及び下流側熱交換器とを
    備えた土木・建設機械のエンジン冷却装置において、 上記上流側熱交換器及び上記下流側熱交換器内のそれぞ
    れの流体を互いに逆方向に流通させたことを特徴とする
    土木・建設機械のエンジン冷却装置。
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