JPH1113084A - バックホー - Google Patents

バックホー

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JPH1113084A
JPH1113084A JP16845097A JP16845097A JPH1113084A JP H1113084 A JPH1113084 A JP H1113084A JP 16845097 A JP16845097 A JP 16845097A JP 16845097 A JP16845097 A JP 16845097A JP H1113084 A JPH1113084 A JP H1113084A
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JP
Japan
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engine
backhoe
swivel
disposed
cooling
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JP16845097A
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Koichi Futagawa
浩一 二川
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンなどを合理的に配置することによっ
て、旋回台の小型化を図りながらも、機体の安定性が悪
くなる不都合なく操縦部での居住性の向上を図れるよう
にするとともに、制御用のバルブ群のメンテナンス性の
向上をも図れるようにする。 【解決手段】 走行機体1の上部に旋回台3を縦軸芯X
周りに旋回自在に連結するとともに、旋回台3の前部に
バックホー装置4を連結して構成されたバックホーにお
いて、旋回台3の左右一側部には前後向き姿勢でエンジ
ン13が配置されるエンジンルーム3Aを、旋回台3の
左右他側部には操縦部3Bを、又、旋回台3の後部には
制御用のバルブ群16が配置されるバルブスペース3C
を夫々形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の上部に
旋回台を縦軸芯周りに旋回自在に連結するとともに、前
記旋回台の前部にバックホー装置を連結して構成された
バックホーに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなバックホーとしては、旋回
時に走行機体の横幅内から旋回台が食み出さないように
旋回台の小型化が図られたいわゆる後方小旋回型のもの
などがある。後方小旋回型のバックホーにおいて、旋回
台は、例えば特開平8‐333774号公報及び特開平
8‐218430号公報などで開示されているように、
旋回時に走行機体の横幅内から食み出さないものであり
ながらも極力大きい載置面積を有するように、少なくと
もその後部が、旋回中心から走行機体の左右一側端まで
の長さを半径とする円内に収まる円弧状に湾曲形成され
ている。一方、後方小旋回型のものよりも大きい形式の
バックホーにおいても、旋回時における走行機体の横幅
からの旋回台の食み出し量を極力小さくするために旋回
台の小型化を図るようにしたものがある。
【0003】ところで、上記のようなバックホーにおい
て、従来では、前記両公報及び特開平8‐134955
号公報などで開示されているように、旋回台の後部にエ
ンジンが左右向き姿勢で配置されるエンジンルームを、
旋回台における前部側の左右一側部に操縦部を、又、操
縦部の下方に制御用のバルブ群が配置されるバルブスペ
ースを夫々形成するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、旋回台の後部にエンジンが左右向
き姿勢で配置されるために、旋回時に走行機体の横幅内
から食み出さないようにする、あるいは、旋回時におけ
る走行機体の横幅からの旋回台の食み出し量を極力小さ
くする、という点から旋回台の大きさを制限すると、エ
ンジンよりも前方側の領域内で操縦部を形成した場合に
は、操縦部の居住空間が前後方向で狭くなって居住性が
悪くなる不都合が生じるようになっていた。又、操縦部
の居住空間が前後方向で広くなるように運転座席をエン
ジンの上方に配置した場合には、旋回台の重心位置が高
くなって機体の安定性が悪くなる不都合が生じるように
なっていた。更に、操縦部の下方に制御用のバルブ群を
配置しているためにバルブ群の上方を大きく開放できる
ように構成することが難しいことから、バルブ群のメン
テナンスが行い難くなっていた。
【0005】本発明の目的は、エンジンなどを合理的に
配置することによって、旋回台の小型化を図りながら
も、機体の安定性が悪くなる不都合なく操縦部での居住
性の向上を図れるようにするとともに、制御用のバルブ
群のメンテナンス性の向上をも図れるようにすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体
の上部に旋回台を縦軸芯周りに旋回自在に連結するとと
もに、前記旋回台の前部にバックホー装置を連結して構
成されたバックホーにおいて、前記旋回台の左右一側部
には前後向き姿勢でエンジンが配置されるエンジンルー
ムを、前記旋回台の左右他側部には操縦部を、又、前記
旋回台の後部には制御用のバルブ群が配置されるバルブ
スペースを夫々形成した。
【0007】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、旋回台の左右一側部にはエンジンが前後向き姿勢で
配置され、旋回台の後部にはエンジンよりも遙に小さい
制御用のバルブ群が配置されるようになることから、旋
回台の大きさを、旋回時に走行機体の横幅内から食み出
さない大きさ、あるいは旋回時における走行機体の横幅
からの食み出し量が極力小さくなる大きさに制限して
も、旋回台の左右他側部に形成される操縦部の居住空間
を前後方向で充分に広くすることができるようになる。
又、その際に運転座席をエンジンの上方に配置する必要
がないことから、旋回台の重心位置が高くなって機体の
安定性が悪くなる不都合が生じることもない。更に、旋
回台の後部にバルブスペースを形成していることによっ
て、制御用のバルブ群の上方を大きく開放できるように
構成することも簡単に行えることから、制御用のバルブ
群のメンテナンスを容易にすることができるようにな
る。
【0008】〔効果〕従って、エンジンなどの合理的な
配置によって、旋回台の小型化を図りながらも、機体の
安定性が悪くなる不都合なく操縦部での居住性の向上を
図ることができるとともに、制御用のバルブ群のメンテ
ナンス性の向上をも図れるようになった。
【0009】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記エンジンを、そ
のラジエータ配置側が前記旋回台の左右中心に近づくよ
うに傾斜させた。
【0010】〔作用〕例えば、旋回台が、旋回時に走行
機体の横幅内から食み出さないようにしながらも極力大
きい載置面積を有するように、その後部などが旋回中心
から走行機体の左右一側端までの長さを半径とする円内
に収まる円弧状に湾曲形成された後方小旋回型のバック
ホーなどにおいては、操縦部の居住空間が左右方向で広
くなるように、エンジンを旋回台の前後方向に沿う前後
向き姿勢で旋回台の左右一側端に極力寄せた状態に配置
すると、エンジンの前後一側端に装着される冷却ファン
の中心に対して、エンジンの前後一側方に配置されるラ
ジエータの中心が旋回台の左右中心側に位置ズレするよ
うになることから、冷却効率が悪くなる不都合が生じる
ようになるのであるが、上記請求項2記載の発明におい
ては、エンジンを、そのラジエータ配置側が旋回台の左
右中心に近づくように傾斜させていることによって、冷
却ファンの中心とラジエータの中心との位置ズレを小さ
くする、あるいは冷却ファンの中心とラジエータの中心
とを一致させる、といったことができるので、冷却効率
の向上を図れるようになる。
【0011】殊に、ラジエータをエンジンの後方(旋回
台の後部)に配置した場合には、エンジンが、その後部
側が旋回台の左右中心に近づくように傾斜した前後向き
姿勢で配置されることによって、エンジンの前部側を旋
回台の左右中心から離間させた状態にすることができる
ので、操縦部の居住空間を左右方向で広くすることがで
きるようになる。
【0012】〔効果〕従って、冷却効率の向上を図るこ
とができるとともに、冷却効率の向上を図りながら操縦
部での居住性の向上を図ることもできるようになった。
【0013】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1又は2記載の発明において、前記エンジン
の後方に、冷却外気を前記旋回台の前部側から前記エン
ジンルーム内に取り入れて前記旋回台の後部から排出す
る冷却ファンを配置した。
【0014】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、冷却ファンをバルブスペース側となるエンジンの後
方に配置していることによって、エンジンの前方に配置
する場合に比較して、冷却ファンを操縦部から遠ざける
ことができるので、操縦部での冷却ファンに起因した騒
音を軽減することができるようになる。又、エンジンの
前方に、冷却外気を旋回台の前部側からエンジンルーム
内に取り入れて旋回台の後部から排出する冷却ファン
(いわゆる吸い込み型の冷却ファン)を配置した場合に
は、旋回台の前部側から取り込んだ冷却外気がエンジン
ルーム内で拡散するようになることから、エンジンルー
ムと操縦部の間を仕切りで完全に遮断しないと、エンジ
ン冷却後の熱風が操縦部に流れ込む不都合が生じるので
あるが、上記請求項3記載の発明においては、エンジン
の後方に、冷却外気を旋回台の前部側からエンジンルー
ム内に取り入れて旋回台の後部から排出する冷却ファン
(いわゆる吐き出し型の冷却ファン)を配置しているこ
とによって、旋回台の前部側から取り込まれてエンジン
を冷却した後の冷却外気(熱風)を、エンジンルーム内
で拡散させることなく回収して旋回台後部の排気口から
排出することができるので、エンジンルームと操縦部の
間を仕切りで完全に遮断しなくても、エンジン冷却後の
熱風が操縦部に流れ込む不都合が生じることを阻止でき
るようになる。
【0015】〔効果〕従って、エンジンの後方に吐き出
し型の冷却ファンを配置するだけの簡単な構成でありな
がら、操縦部での冷却ファンに起因した騒音の軽減を図
ることができるとともに操縦部へのエンジン冷却後の熱
風の流れ込みを阻止することができ、もって、操縦部で
の居住性の向上を更に図ることができるようになった。
【0016】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記エンジンの前方に油圧ポンプを配置するととも
に、該油圧ポンプの下方に作動油タンクを配置した。
【0017】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、エンジンの前方にラジエータよりも横幅の小さい油
圧ポンプを配置していることから、エンジンの前方にラ
ジエータを配置する場合に比較して、操縦部の居住空間
を左右方向で広くすることができるようになる。又、油
圧ポンプの下方に作動油タンクを配置していることによ
って、油圧ポンプと作動油タンクとを繋ぐサクションホ
ースを短くすることができて、油圧ポンプにより作動油
を作動油タンクから吸引する際の損失を軽減することが
できるようになる。
【0018】〔効果〕従って、操縦部での居住性の向上
を図りながらも、油圧ポンプによる作動油吸引効率の向
上を図れるようになった。
【0019】本発明のうちの請求項5記載の発明では、
上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明におい
て、冷却外気流動経路における前記エンジンよりも上手
側に作動油用のオイルクーラを配置した。
【0020】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、冷却外気の昇温率の低いオイルクーラを、冷却外気
の昇温率の高いエンジンよりも冷却外気流動経路におけ
る上手側に配置していることから、オイルクーラ及びエ
ンジンの冷却を効率よく行えるようになる。
【0021】〔効果〕従って、エンジンルーム内での冷
却効率の向上を図れるようになった。
【0022】本発明のうちの請求項6記載の発明では、
上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記バックホー装置をスイング式に構成するととも
に、スイング駆動用のスイングシリンダを前記操縦部の
下方に配置した。
【0023】〔作用〕上記請求項6記載の発明による
と、余裕の大きい操縦部下方の空間をスイングシリンダ
の配置スペースとして有効に利用することができるの
で、空間の余裕の少ないエンジンルーム側にスイングシ
リンダの配置スペースを設ける場合に比較して、旋回台
が大型化する不都合を招くことを防止できるとともに、
スイングシリンダのメンテナンスも行い易くなる。
【0024】〔効果〕従って、スイングシリンダの合理
的な配置によって、バックホー装置をスイング式に構成
するものでありながら、旋回台の小型化及びスイングシ
リンダのメンテナンス性の向上を図れるようになった。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1にはバックホーの全体側面が、図2に
はバックホーの全体平面が夫々示されており、このバッ
クホーは、左右一対のクローラ式走行装置1Aを備えた
走行機体1、走行機体1の前部に昇降自在に連結された
ドーザ2、走行機体1の上部に縦軸芯X周りに旋回自在
に連結された旋回台3、旋回台3の前部に連結された掘
削作業用のバックホー装置4、などによって構成されて
いる。旋回台3は、旋回時に走行機体1の横幅内から食
み出さないものでありながらも極力大きい載置面積を有
するように、その後部が、旋回中心である縦軸芯Xから
走行機体1の左右一側端までの長さを半径とする円内に
収まる円弧状に湾曲形成されている。つまり、このバッ
クホーは、旋回時に旋回台3の後部が他物に接触するこ
とを防止できるいわゆる後方小旋回型に構成されてい
る。
【0027】バックホー装置4は、旋回台3の前部に縦
軸芯周りにスイング揺動自在に連結されたスイングブラ
ケット5、スイングブラケット5の上端部に横軸芯周り
に揺動自在に連結されたブーム6、ブーム6の先端部に
横軸芯周りに揺動自在に連結されたアーム7、アーム7
の先端部に横軸芯周りに揺動自在に連結されたバケット
8、スイングブラケット5を揺動駆動するスイングシリ
ンダ9、ブーム6を揺動駆動するブームシリンダ10、
アーム7を揺動駆動するアームシリンダ11、及びバケ
ット8を揺動駆動するバケットシリンダ12、などによ
ってスイング式に構成されている。
【0028】図1〜4に示すように、旋回台3は、その
右側部に前後向き姿勢でエンジン13が配置されるエン
ジンルーム3Aが、その左側部に各種の操作レバー14
や運転座席15などが配備される操縦部3Bが、又、そ
の後部に各種の油圧機器制御用のバルブ群16が配置さ
れるバルブスペース3Cが夫々形成されている。エンジ
ンルーム3Aと操縦部3B及びバルブスペース3Cとの
間には、第一仕切り板17が、又、操縦部3Bとバルブ
スペース3Cとの間には、第二仕切り板18が夫々立設
されている。第一仕切り板17の上部には、エンジンル
ーム3Aを形成する第一ボンネット19が、又、第二仕
切り板18の上部には、バルブスペース3Cを形成する
第二ボンネット20が、夫々横軸芯周りに開閉揺動自在
に連結されている。以上の構成から、エンジン13を旋
回台3の後部に配置した場合のように運転座席15の配
置がエンジン13によって規制されることないので、旋
回台3の後部が旋回時に走行機体1の横幅内から食み出
さない円弧状に湾曲形成されたものでありながらも運転
座席15を旋回台3の後部側に配置することができ、も
って、操縦部3Bの居住空間を前後方向で充分に広くす
ることができるようになっている。又、運転座席15を
旋回台3の後部側に配置する際に、エンジン13を旋回
台3の後部に配置した場合のように運転座席15をエン
ジン13の上方に配置する必要がないことから、旋回台
3の重心位置が高くなって機体の安定性が悪くなる不都
合が生じることも回避できるようになっている。更に、
旋回台3の後部にバルブスペース3Cを形成しているこ
とから、第二ボンネット20を開操作することによっ
て、バルブ群16の上方を大きく開放することができる
ので、バルブ群16のメンテナンスを容易に行えるよう
になっている。
【0029】図3及び図4に示すように、エンジンルー
ム3A内において、エンジン13の前部には油圧ポンプ
21がエンジン13からの動力で駆動される状態に連結
されており、油圧ポンプ21の下方には作動油タンク2
2が配置されている。この構成から、油圧ポンプ21と
作動油タンク22とを繋ぐサクションホース23を短く
することができて、油圧ポンプ21により作動油を作動
油タンク22から吸引する際の損失を軽減することがで
きるようになっている。
【0030】エンジン13の後部には、冷却外気を旋回
台3の前部側である第一ボンネット19の前部と側部と
に夫々形成された吸気口19aからエンジンルーム3A
内に取り入れるとともに、旋回台3の後部である第一ボ
ンネット19の後部に形成された排気口19bから排出
する冷却ファン24がエンジン13からの動力で駆動さ
れる状態に連結されている。又、エンジン13の前部に
連結された油圧ポンプ21の前方には、作動油用のオイ
ルクーラ25が配置されている。以上の構成から、冷却
ファン24がバルブスペース3C側に位置するようにな
り、冷却ファン24をエンジン13の前部に連結する場
合に比較して、冷却ファン24を操縦部3Bから遠ざけ
ることができるので、操縦部3Bでの冷却ファン24に
起因した騒音を軽減することができるようになってい
る。又、同様の冷却ファン24をエンジン13の前部に
連結した場合には、旋回台3の前部側から取り込んだ冷
却外気がエンジンルーム3A内で拡散するようになるこ
とから、エンジンルーム3Aと操縦部3Bの間を完全に
遮断しないと、エンジン冷却後の熱風が操縦部3Bに流
れ込む不都合が生じるのであるが、本実施形態において
は、エンジン13の後部に冷却ファン24を連結してい
ることによって、エンジン13を冷却した後の冷却外気
(熱風)をエンジンルーム3A内で拡散させることなく
回収して第一ボンネット19の後部に形成された排気口
19bから排出することができるので、エンジンルーム
3Aと操縦部3Bの間を完全に遮断しなくても、エンジ
ン冷却後の熱風が操縦部3Bに流れ込む不都合が生じる
ことを阻止できるようになっている。更に、オイルクー
ラ25を油圧ポンプ21の前方に配置していることによ
って、冷却外気の昇温率の低いオイルクーラ25が冷却
外気の昇温率の高いエンジン13よりも冷却外気流動経
路における上手側に位置するようになることから、オイ
ルクーラ25及びエンジン13の冷却を効率よく行える
ようになっている。
【0031】エンジン13の後部に連結された冷却ファ
ン24の後方にはラジエータ26が配置されている。つ
まり、ラジエータ26は、円弧状に湾曲形成された旋回
台3の後部に位置するようになることから、旋回台3の
前部側に位置するオイルクーラ25やエンジン13など
に比較して、旋回台3の内方側に位置ズレした状態で配
置されるようになっている。そこで、エンジン13を、
その後部に連結された冷却ファン24の回転中心がラジ
エータ26の中心と一致するように、その後部側を旋回
台3の左右中心Cに近づくように傾斜させた前後向き姿
勢でエンジンルーム3A内に配置している。以上の構成
から、操縦部3Bの側方に位置するエンジン13の前部
側を旋回台3の右端側に位置させながらも、エンジン1
3の後部に連結された冷却ファン24の回転中心をラジ
エータ26の中心に一致させることができるので、操縦
部3Bの居住空間を左右方向に広くすることのできる状
態を維持しながらも、冷却ファン24の回転中心に対し
てラジエータ26の中心が旋回台3の左右中心側に位置
ズレすることによって冷却効率が悪くなる不都合が生じ
ることを防止できるようになっている。
【0032】図3に示すように、操縦部3Bの下方には
スイングシリンダ9及び工具箱27などが配置されるよ
うになっている。これによって、余裕の大きい操縦部3
Bの下方の空間をスイングシリンダ9や工具箱27など
の配置スペースとして有効に利用することができるの
で、空間の余裕の少ないエンジンルーム3A側にスイン
グシリンダ9などの配置スペースを設ける場合に比較し
て、旋回台3が大型化する不都合を招くことを防止でき
るとともに、スイングシリンダ9のメンテナンスや工具
箱27の取り出しなどを容易に行えるようになってい
る。
【0033】尚、図1及び図3における符号28は、旋
回台3の左後部に配置された燃料タンクであり、又、図
1〜4における符号29は、機体の安定性の向上を図る
ために旋回台3の後部に配備されたカウンターウェイト
である。
【0034】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 エンジンルーム3A内におけるエンジン13、冷却
ファン24、及びラジエータ26などの配置順位は種々
の変更が可能である。例えば、エンジンルーム3A内に
おける前部側からラジエータ26、オイルクーラ25、
冷却ファン24、エンジン13、油圧ポンプ21の順に
配置するようにしてもよく、又、エンジンルーム3A内
における前部側から油圧ポンプ21、エンジン13、冷
却ファン24、オイルクーラ25、ラジエータ26の順
に配置するようにしてもよい。 エンジンルーム3A内において、エンジン13を旋
回台3の左右中心Cに沿う前後向き姿勢で配置するよう
にしてもよく、又、ラジエータ26をエンジンルーム3
Aの前部に配置した場合には、冷却効率の向上を図る点
からエンジン13を、その前後のいずれかに配置される
冷却ファン24の回転中心がラジエータ26の中心と一
致するように、その前部側を旋回台3の左右中心Cに近
づくように傾斜させた前後向き姿勢で配置するようにし
てもよい。 旋回台3におけるエンジンルーム3A、操縦部3
B、及びバルブスペース3Cを、第一仕切り板17及び
第二仕切り板18によって図5に示すように区画形成す
るとともに、それに応じた形状に第一ボンネット19と
第二ボンネット20とを形成するようにしてもよい。 旋回台3としては、その左側部にエンジンルーム3
Aが、その右側部に操縦部3Bが、そして、その後部に
バルブスペース3Cが夫々形成されるものであってもよ
い。 冷却外気を旋回台3の後部側からエンジンルーム3
A内に取り入れて旋回台3の前部から排出するよう構成
してもよい。 バックホーとしては、旋回台3が、旋回中心Xから
走行機体1の左右一側端までの長さを半径とする円内に
収まる円形状に形成されるとともに、その旋回台3の外
周縁内にバックホー装置4を格納できるように構成され
たいわゆる小旋回型のものであってもよく、又、旋回台
3が、旋回中心Xから旋回台3の後端までの長さが旋回
中心Xから走行機体1の左右一側端までの長さよりも長
くなるように構成されたもの(後方小旋回型や小旋回型
以外のもの)であってもよい。 バックホーとしては、バックホー装置4がスイング
揺動不能に構成されたものであってもよく、又、走行機
体1にホイール式走行装置を備えるものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホーの全体側面図
【図2】バックホーの全体平面図
【図3】旋回台内での配置構成を示す横断平面図
【図4】エンジンルーム内での配置構成を示す旋回台の
縦断側面図
【図5】別実施形態における旋回台内での配置構成を示
す横断平面図
【符号の説明】
1 走行機体 3 旋回台 3A エンジンルーム 3B 操縦部 3C バルブスペース 4 バックホー装置 9 スイングシリンダ 13 エンジン 16 バルブ群 21 油圧ポンプ 22 作動油タンク 24 冷却ファン 25 オイルクーラ 26 ラジエータ C 左右中心 X 縦軸芯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の上部に旋回台を縦軸芯周りに
    旋回自在に連結するとともに、前記旋回台の前部にバッ
    クホー装置を連結して構成されたバックホーであって、 前記旋回台の左右一側部には前後向き姿勢でエンジンが
    配置されるエンジンルームを、前記旋回台の左右他側部
    には操縦部を、又、前記旋回台の後部には制御用のバル
    ブ群が配置されるバルブスペースを夫々形成してあるバ
    ックホー。
  2. 【請求項2】 前記エンジンを、そのラジエータ配置側
    が前記旋回台の左右中心に近づくように傾斜させてある
    請求項1記載のバックホー。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの後方に、冷却外気を前記
    旋回台の前部側から前記エンジンルーム内に取り入れて
    前記旋回台の後部から排出する冷却ファンを配置してあ
    る請求項1又は2記載のバックホー。
  4. 【請求項4】 前記エンジンの前方に油圧ポンプを配置
    するとともに、該油圧ポンプの下方に作動油タンクを配
    置してある請求項1〜3のいずれか一つに記載のバック
    ホー。
  5. 【請求項5】 冷却外気流動経路における前記エンジン
    よりも上手側に作動油用のオイルクーラを配置してある
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のバックホー。
  6. 【請求項6】 前記バックホー装置をスイング式に構成
    するとともに、スイング駆動用のスイングシリンダを前
    記操縦部の下方に配置してある請求項1〜5のいずれか
    一つに記載のバックホー。
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Cited By (8)

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