JP3547239B2 - 旋回作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型バックホー等の旋回作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、旋回作業機にあっては、クローラ式走行装置上に、上下方向の旋回軸心廻りに回動自在に旋回機体を支持し、この旋回機体に、エンジン、ラジエータ、、エアクリーナー、燃料タンク、油圧機器の作動油タンク等を搭載すると共に、それらをボンネットにより覆っているものがあり(例えば、特開平2−70835号公報参照)、この種旋回作業機について、特に小型バックホーにあっては、左右のクローラ走行装置の幅内で旋回機体を旋回可能としている。
【0003】
この従来の旋回作業機は、エンジンの後部にエアクリーナーが配置されており、該エアクリーナーの吸気ホースは、エアクリーナーの後下方に向けて延設され、ボンネット内に収容されている。
また、エアクリーナーの吸気ホースを通じてエンジンの吸気系の騒音が外部に漏れることがあるが、この騒音を低減させるために、エアクリーナー、吸気ホース部分に消音器を設けたり、エアクリーナーを大型化する等の手段が一般的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のものは、エアクリーナーの吸気ホースの吸入口をボンネット内に配置していることから、該ボンネット内上部のエンジン熱等により高温となった空気を吸入することとなり、吸気効率の低下を招くとともに、エンジンオイル,ラジエータ液等の高温化をも招来するに到っており、エンジン性能に悪影響を及ぼすこととなっていた。
【0005】
そして、エンジンの吸気系の騒音を低減させるために、エアクリーナー、吸気ホース部分に消音器を設けたり、エアクリーナーを大型化する手段を用いると、エンジンルームの拡大化を招来するため、クローラ幅内での旋回機体の旋回という制約に沿わない。
そこで本発明は、エアクリーナーの吸入空気の低温化を図ることで、エンジン性能の向上を図り、更に、狭いスペースでも吸気騒音を低減可能とする旋回作業機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明が前記目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。
すなわち、走行装置2上に旋回機体3を上下方向の旋回軸心A廻りに回動自在に支持し、この旋回機体3上にエンジン16,エアクリーナー24等の機器を搭載するとともに、該機器をボンネット11により覆うようにした旋回作業機であって、
前記エアクリーナー24をエンジン16の一側上部に備え、その吸気ホース25を、エンジン16の他側下部側に延設するとともに吸気ホース25の吸気口25Aを旋回機体3の下部に配置し、該旋回機体3の下部から吸気口25Aへ空気を取り入れるようにしたことを特徴としている。
【0007】
これによれば、エアクリーナ24及びその吸気ホース25の収まりが良くなるとともに吸気ホース25の長さが必然的に長くなってエンジン16の吸気系の騒音に対して消音効果が高くなり、更に、ボンネット11内上部の空気、即ち高温化した空気を吸い込むことなく低温の空気を吸入可能となってエンジン性能の向上が図られる。
【0008】
また、本発明は、走行装置2上に旋回機体3を上下方向の旋回軸心A廻りに回動自在に支持し、この旋回機体3上にエンジン16,エアクリーナー24等の機器を搭載するとともに、該機器をボンネット11により覆うようにした旋回作業機であって、
前記エアクリーナー24をエンジン16の前後一側上部に備え、その吸気ホース25を、エンジン16の上部の左右一側を迂回してエンジン16の前後他側上部側を通りエンジン16の左右他側下部側に延設するとともに、吸気ホース25の吸入口25Aを旋回機体3の下部に配置し、該旋回機体3の下部から吸気口25Aへ空気を取り入れるようにすることを特徴としている。
【0009】
これによれば、エアクリーナ24及びその吸気ホース25の収まりが良くなるとともに吸気ホース25の長さが必然的に長くなってエンジン16の吸気系の騒音に対して消音効果が高くなり、更にボンネット11内上部の高温化した空気を殆ど吸い込むことなく低温の空気を吸入可能となりエンジン性能の向上が図られる。
【0010】
また、本発明は、前記吸気ホース25をボンネット11の上内側面に沿わせてエンジン16の上部廻りに配設するとともに、ボンネット11の横内側面に沿わせて下方に延設し、吸気ホース25の吸気口25Aを下向きに配置していることを特徴としている。
これによれば、吸気ホース25をボンネット11の内側面に沿わせることで、ボンネット11内の最大スペースを利用して吸気ホース25をエンジン16から遠ざけ、該エンジン16から熱影響を受けにくくし、更に、吸気ホース25の吸気口25Aを下向き配置することで旋回機体3の下部から低温空気を取り入れ易くするとともに運転者に騒音が聞こえにくくなっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図3は、旋回作業機である小型バックホー1を示しており、この小型バックホー1は走行装置2と旋回機体3と掘削装置4とから主構成されている。
なお、以下、図4に矢示Bで示すバックホー1の走行方向を前後方向といい、この前後方向に直交する矢示Cで示す方向を左右方向という。
【0012】
走行装置2は、図4にも示すように、ゴム製履帯を有するクローラ走行体5を左右一対備えると共に、これら走行体5を油圧モータM1で駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。この走行装置2は、各クローラ走行体5を左右方向に移動自在に支持すると共に、油圧シリンダで左右に移動可能とすることで、左右クローラ走行体5の間隔を調節できるよう構成されている。また、この走行装置2の前部にはドーザ6が設けられている。
【0013】
旋回機体3は、走行装置2の左右クローラ走行体5間の中央部に設けられた軸受体7に、上下方向の旋回軸心A廻りに回動自在に支持された本体部8を備え、この本体部8の後部には該本体部8前部に取付けられる掘削装置4等との重量バランスを図るカウンタウェイト9が装着されており、このウェイト9、本体部8にて旋回機体3の下部を構成し、本体部8後上部及びウェイト9上部には、ボンネット11が設けられている。
【0014】
この旋回機体3の後面側は、図1および図4に示すように、略旋回軸心Aを中心とする円弧状に形成されると共に、旋回したときにこの機体後面が描く旋回軌跡円は、左右クローラ走行体5の左右幅を最も大きく採ったときの、走行装置2の左右幅内に収められている。また、旋回機体3の左右幅は前記機体後面が描く旋回軌跡円の直径より幅狭に形成されており、左右クローラ走行体5の左右幅を最も狭くしたときには、クローラ走行体5の左右外端縁が旋回機体3の左右側面と略一致する位置となるように構成されている。
【0015】
旋回機体3上の前部左側には、走行装置2、旋回機体3、掘削装置4に備えられた油圧機器操作用のレバー、ペダル等を備えた操縦装置12が設けられ、この操縦装置12下方の旋回機体3内には各油圧機器を制御する制御弁13が配置されている。また、操縦装置12後方でボンネット11上の左側には運転席14が設けられ、このボンネット11上面の運転席14が設けられるところは、安定感をだすために、上方から凹設された凹部15とされている。さらに、操縦装置12とボンネット11との間は、左右どちらからでも乗降できると共に左右方向に通過可能な通路状に形成されている。
【0016】
旋回機体3の本体部8は、該旋回機体3の骨格をなす旋回フレーム41と、該旋回フレーム41の左右側部、前部等の外周を被覆する下部カバー47により構成されており、下部カバー47の前上部は閉塞状となって上記したように運転者の通路、また操縦装置12の設置部位とされ、下部カバー47の後部及びウエイト9との間は上方に開口状とされており、この開口部10は、ボンネット11により閉塞状とされ、また下部カバー47の内部は中空状とされて旋回フレーム41に設置した機器類を収容可能とし、下部カバー47の下部は開放状とされている。
【0017】
旋回フレーム41は、その下部に平面板状の基板42を備えており、該基板42は、旋回機体3の右前部に位置する部分が先細り状となって後方に向かうに従い幅広形状となる略三角形状に形成されている。そして、基板42上には、該基板42の左右側辺部に略沿って後方拡開状に延設した左右一対の支持リブ43が立設されており、支持リブ43の前端部上面に固着した支持板29a及び基板42の前端部部分とで、掘削装置4を支持するための上下一対の支持ブラケット29が形成されている。
【0018】
支持リブ43は、旋回機体3後部のカウンタウェイト9にブラケット等を介して連結され、また、基板42の後端中央部もブラケット等を介してウェイト9に連結されており、掘削装置4とウエイト9とがこの支持リブ43、基板42を介して連結されて前後重量バランスを図られている。なお、右側の支持リブ43の後端部は右方向に屈曲されていて下部カバー47の右内側面側に到っている。
【0019】
本体部8(下部カバー47)の後部及びウェイト9の上方開口部分に対応して、エンジン16、ラジエータ17、エアクリーナー24、前記エンジン16により駆動される油圧ポンプ18、エンジン16用の燃料タンク19、各油圧機器用の作動油タンク20等が配置されており、これらは、ボンネット11により覆われている。なお、ここでボンネットは、エンジン16等の機器類の上部を被覆する所謂エンジンカバーを指しており、本実施形態においては、このボンネット11は後下部がウェイト9に左右軸廻りに回動自在に枢着されていて、図3に仮想線で示すように、ボンネット11全体を後方側に回動させてボンネット11内を点検できるようになっているが、ボンネット11の一部(例えば後側面)を開閉自在としてボンネット11内を部分的に露出可能なものであってもよい。
【0020】
前記エンジン16は旋回機体3の左右方向中央部であって、前記左右の支持リブ43間に対応する基板42上に横置き配置されていて、エンジン16のクランク軸心Dが旋回機体3の左右方向に略一致されている。このエンジン16の右側方(右側の支持リブ43の右側方)にラジエータ17が配置され、エンジン16の左側に油圧ポンプ18が配置されて取付固定されており、該油圧ポンプ18がエンジン16の出力軸によって駆動されるようになっている。油圧ポンプ18の上方にはマフラ21が前後方向に配置され、油圧ポンプ18の下方には前後方向に長く形成された燃料タンク19が配置され、エンジン16の後方下部側には作動油タンク20が配置されている。また、エンジン16の右側前方の旋回機体3内には、該旋回機体3旋回用の油圧モータM2が配置されている。
【0021】
前記作動油タンク20はウェイト9に上方から凹設することにより一体形成されており、左右方向横長に形成され、この作動油タンク20の上端開口を閉塞する蓋体20aの左側には、補助タンク22が設けられている。また、この補助タンク22の右側にはバッテリ23が配置固定されている。なお、燃料タンク19は、基板42の左後側に突設した受け部材44に、旋回機体3内の左前部に設けた前記制御弁13は基板42の左前側に突設した支持枠45にそれぞれ受持ち支持されている。
【0022】
前記ラジエータ17は、図6に示すように、ボンネット11の右側側面に形成された、多数の小孔から構成される排風口27に対面して配置され、また、エンジン16の右側には、該エンジン16によって回転駆動されるファン26が取付けられ、このファン26によって起風される冷却風は、右方すなわちラジエータ17に向けて送風され、ラジエータ17のコアを通って排風口27から排出されるようになっている。
【0023】
なお、ラジエータ17のコアを通った冷却風がラジエータ17の左方(エンジンルーム内)にもどらないように、ラジエータ17の上面および前後面とボンネット11内面との間、ラジエータ17の右側下端縁と開口部10の右側縁部との間は適宜シール材によって閉塞状としている。
エンジン16の上部右側後方には、エアクリーナ24が左右方向に配置され、このエアクリーナ24の吸気ホース25は、ボンネット11の上内側面に沿うようにして、エアクリーナ24からエンジン16上部の左側を迂回してエンジン16の前方側に延設されると共に、エンジン16上部前方を右方に向けて延設され、ラジエータ17の前右側に隣接してボンネット11の右内側面に沿うようにエンジン16の下部側まで上下方向に延設されており、図1に示す平面視においてはエンジン16の周囲を略囲むように配設されている。そのため、エアクリーナー24及びその吸気ホース25の収まりが良くなっており、エンジンルームの縮小化に寄与しているとともに、吸気ホース25は必然的に長く形成されることとなり、吸気騒音、エンジン騒音等の消音効果を大としている。また、この消音効果は、吸気ホース25の延長のみで達成されるため、消音器等を設ける必要がなく低コストとなっている。また、吸気ホース25はボンネット11内側面に沿わされているため、ボンネット11内に収容可能な最大スペースを利用してエンジン16から遠ざけられ、エンジンによる熱影響を回避することが可能である。
【0024】
吸気ホース25の下端部(吸気口25A)は、吸気ホース25がエンジン16の下部側にまで延設されるため、図2に示す側面図において、ボンネット11の下端縁部よりも下方で下向きに突出しており、旋回機体3下部の本体部8内に配置されている。また、図1に示す平面図において、吸気口25Aは、ラジエータ17の前右側であって、右側の支持リブ43よりも右側にエンジン16から離れて配置されている。
【0025】
したがって、吸気口25Aは、ボンネット11上部の高温の空気を殆ど吸うことなく、旋回機体3下部の比較的低温の空気を吸入可能であり、吸気効率の向上を図るとともにエンジンオイル、ラジエータ液の低温化をも図ることができ、エンジン性能の向上が得られる。
また、吸入口25Aは下方に向けられて配置されているため、旋回機体3の下部から空気を取り入れ易くしており、また、ゴミ等の侵入を防止するとともに該吸気口25Aから漏れる吸気騒音は下方にでるため、運転者には聞こえにくくなっている。
【0026】
そして、運転席14がボンネット11の左上部に設けられていることに対して、吸気ホース25の吸入口25Aをボンネット11の右側下方に配置していることでも、運転者から吸入口25Aを遠ざけることとなり、運転者へ騒音が聞こえにくくなっている。
ところで、旋回フレーム41の基板42は、前記したように後方幅広状に形成されており、その右側辺42aは右後傾斜状に形成されている。これに対して、該基板42の外周に配置される下部カバー47の右側下縁辺47aは旋回機体3の外周に略沿った形状となっていることから、この下部カバー47の右側下縁辺47aと、基板42の右側辺42aとの間には空隙28が生じており、該空隙28は、前記ラジエータ17の前部下方及びエアクリーナー24の吸気ホースの吸気口25Aの略下方に位置し、この空隙28から旋回機体3内部へ外部の空気を取り入れ可能となっている。
【0027】
また、旋回フレーム41の基板42の前部右側42bと下部カバー47の左前部及び側部下縁辺47bとの間、及び基板42の左右後端両隅部とウェイト9との間にもそれぞれ空隙28B,28Cが形成されており、これらの空隙28B,28Cからも旋回機体3内に外部の冷気を取り入れ可能となっている。
したがって、ラジエータ17により、ボンネット11内上部の熱気はラジエータ17のコアを通ってボンネット11の側面から外部に流出するようになり、一方、旋回機体3の下部の空隙28,28B,28Cからは外部の空気が流入される。この空気の循環によってエンジンルーム内、特にエンジン16下部側の低温化を図っている。また、これにより、旋回機体3下部内には外部の空気を積極的に取り入れて、ボンネット11内の高温空気は流れにくく、エアクリーナー24の吸気口25Aからは、ボンネット11内上部の高温空気を殆ど吸入することなく、旋回機体3の下部の空隙28,28B,28Cからの低温空気を吸入し易くしている。特に、旋回機体3下部の前右側に配置される空隙28は、吸気口25Aの略下方(略真下)に位置するため、この空隙28から吸気口25Aへと外部の低温空気を効率良く確実に吸入することができる。なお、この空隙28は、ラジエータ17の真下にも配置されることから、ラジエータ17にも、外部の低温空気を効率良く送ることができる。
【0028】
図1および図5に示すように、旋回フレーム41の右側前部には前記上下一対の支持ブラケット29が配置されて固定され、この支持ブラケット29の前端部は下部カバー47前面に形成された開口30から突出されると共に、この前端部に支軸31を介して揺動ブラケット32が上下軸廻りに回動自在に枢着されている。この揺動ブラケット32の右部には、旋回機体3(本体部8)内に配置されたスイングシリンダ33のピストンロッド33aが上下軸廻りに回動自在に枢着されており、該スイングシリンダ33のピストンロッド33aの出退によって揺動ブラケット32が支軸31廻りに左右に揺動される。
【0029】
なお、このスイングシリンダ33の基部(後端部)は、旋回フレーム41の基板42と、右側の支持リブ43後端右側に固定された支持板48との間に架設された上下方向の支軸により支持されており、よってスイングシリンダ33は右支持リブ43の右側であって、ラジエータ17及び吸気ホース25の吸気口25Aの下方に配置されている。
【0030】
前記掘削装置4は、基部が揺動ブラケット32に左右軸廻りに揺動自在に枢着されたブーム34と、このブーム34の先端側に左右軸廻りに揺動自在に枢着されたアーム35と、アーム35の先端側にスクイ・ダンプ自在に取付けられたバケット36とを備えてなる。
ブーム34は、揺動ブラケット32とブーム34の中途部との間に設けられたブームシリンダ37によって揺動動作され、アーム35は、ブーム32の中途部とアーム35の基部との間に設けられたアームシリンダ38によって揺動動作され、バケット36は、アーム35の基部とバケット36の取付部との間に設けられたバケットシリンダ39によってスクイ・ダンプ動作される。
【0031】
前記バックホー1にはキャノピ40が着脱自在に装着され、このキャノピ40の支柱はウェイト9の左右側部に取付固定される。
なお、前記実施の形態では、掘削装置4が旋回機体3の右側前部に取付けられ、燃料タンク19が旋回機体3の後部左側に配置され、作動油タンク20が旋回機体3の後部に左右方向に亘って配置されているので、前後の重量バランスがよい。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、エアクリーナーをエンジンの一側上部に備え、その吸気ホースを、エンジンの他側下部側に延設するとともに吸気ホースの吸気口を旋回機体の下部に配置し、該旋回機体の下部から吸気口へ空気を取り入れるようにしているため、エアクリーナ及びその吸気ホースの収まりが良くなるとともに吸気ホースの長さが必然的に長くなってエンジンの吸気系の騒音に対して消音効果が高くなり、更に、ボンネット内上部の空気、即ち高温化した空気を吸い込むことなく低温の空気を吸入可能となってエンジン性能の向上が図られる。
【0033】
また、本発明は、エアクリーナーをエンジンの前後一側上部に備え、その吸気ホースを、エンジンの上部の左右一側を迂回してエンジンの前後他側上部側を通りエンジンの左右他側下部側に延設するとともに、吸気ホースの吸入口を旋回機体の下部に配置し、該旋回機体の下部から吸気口へ空気を取り入れるようにしているため、エアクリーナ及びその吸気ホースの収まりが良くなるとともに吸気ホースの長さが必然的に長くなってエンジンの吸気系の騒音に対して消音効果が高くなり、更にボンネット内上部の高温化した空気を吸い込むことなく低温の空気を吸入可能となりエンジン性能の向上が図られる。
【0034】
また、本発明は、前記吸気ホースをボンネット11の上内側面に沿わせてエンジンの上部廻りに配設するとともに、ボンネットの横内側面に沿わせて下方に延設し、吸気ホースの吸気口を下向きに配置しているため、吸気ホース25をボンネット内の最大スペースを利用してエンジンから遠ざけて該エンジンから熱影響を受けにくくでき、更に、吸気ホースの吸気口を下向き配置することで旋回機体の下部から低温空気を取り入れ易くするとともに運転者に騒音が聞こえにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】旋回機体の平面図である。
【図2】旋回機体の左側面図である。
【図3】バックホーの全体側面図である。
【図4】バックホーの平面図である。
【図5】旋回機体の右側面図である。
【図6】旋回機体の全体右側面図である。
【符号の説明】
1 旋回作業機
2 走行装置
3 旋回機体
11 ボンネット
16 エンジン
17 ラジエータ
24 エアクリーナ
25 吸気ホース
25A 吸気口

Claims (2)

  1. 走行装置(2)上に旋回機体(3)を上下方向の旋回軸心(A)廻りに回動自在に支持し、旋回機体(3)の前部にスイングシリンダ(33)によって揺動される掘削装置(4)を設け、この旋回機体(3)上にエンジン(16),エアクリーナー(24)、ラジエータ(17)、及びエンジン(16)により駆動される油圧ポンプ(18)等の機器を搭載するとともに、該機器をボンネット(11)により覆い、前記油圧ポンプ(18)をエンジン(16)の左右一側に備え、前記ラジエータ(17)をエンジン(16)の左右他側に備え、前記エアクリーナー(24)をエンジン(16)の後側上部の左右他側後方に備え、その吸気ホース(25)を、前記エンジン(16)の後側上部の左右他側後方から左右一側後方に延ばしてからエンジン(16)の上部の左右一側を迂回してエンジン(16)の左右一側前方から左右他側に向けて延設すると共にボンネット(11)の上内側面に沿わせてエンジン(16)の上部廻りに略囲むように配設し、この吸気ホース(25)をエンジン(16)の左右他側前方から前記ラジエータ(17)の左右他側上部に隣接するように延設しかつボンネット(11)の左右他側内側面に沿うように下方に延ばしてエンジン(16)の下方まで延設し、吸気ホース(25)の吸入口(25A)を旋回機体(3)の下部に配置し、旋回機体(3)の下部から吸気口(25A)へ空気を取り入れるようにしたことを特徴とする旋回作業機。
  2. 旋回機体(3)下部の本体部(8)内に前記スイングシリンダ(33)が配置されていてこのスイングシリンダ(33)の上方に前記吸気口(25A)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
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