JP4210575B2 - 建設機械用エンジンエンクロージャ構造及びエンジンエンクロージャ付き建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械用エンジンエンクロージャ構造及びエンジンエンクロージャ付き建設機械に関する。
今日、油圧ショベル、ホイールローダ等の走行式の建設機械やクレーン等の定置式の建設機械等、種々の建設機械が建設現場、港湾、工場内等の様々な分野において用いられている。建設機械は、ダム,トンネル,河川,道路等における岩石の掘削やビル,建築物の取り壊し等、一般に厳しい環境下で使用されるが、このような環境下ではエンジンや油圧ポンプ等の機器類に加わる負荷が高く、エンジン温度の上昇や作動油の油温の上昇を招きやすい。このため、これら建設機械では、エンジンルームの横に、比較的大容量のラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングユニットをそなえ、これらクーリングユニットによってエンジン冷却水や作動油を冷却するようにしている。
また、クーリングユニットによる冷却の他、エンジン自体に外気(冷却風)を当てて冷却することもなされている。その場合、エンジンルームに大量の外気を導入するほどエンジンを効果的に冷却することができるため、一般にエンジンルームに多くの開口を形成し、より大量の外気を導入することがなされてきた。しかし、エンジンルームに多くの開口を有すると、エンジンの稼動音がその開口を通じて建設機械の外部に漏れ出し、騒音の原因となる。
そこで、このようにエンジンに冷却風を当てる建設機械では、騒音の低減を目的として種々の技術が開発されている。例えば特許文献1には、ラジエータ等のクーリングユニットの冷却に用いられた冷却空気をエンジン・ラジエータルーム内に導入してエンジンを冷却する構成において、クーリングユニットとエンジンとの間に仕切部材を設ける技術が提案されている。
以下、この特許文献1の技術について図を用いて説明する。
図5は、走行式の建設機械である油圧ショベルを示す図である。油圧ショベルでは、図5に示すように、下部走行体101と、下部走行体101の上側に旋回可能に配設された上部旋回体102と、上部旋回体に設けられ種々の作業を行なう作業装置103との3つの部分で構成されている。
図6は、図5に示した油圧ショベルのエンジン・ラジエータルームの内部構成を示す機体前方から見た模式的な断面図である。図示するように、上部旋回体102内には、エンジン104や油圧ポンプ105等の機器が配設され、エンジン104による油圧ポンプ105の駆動により発生した油圧によって作業装置103(図5参照)を作動させている。
この建設機械では、図6に示すように、油圧モータ106によって駆動される冷却ファン107によって生成される冷却風の流路に比較的大容量のラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングユニット108をそなえ、これらクーリングユニット108によってエンジン冷却水や作動油が冷却される。
つまり、冷却ファン107の回転により、クーリングユニット108が設置されたラジエータルーム102Aの開口部(導入口)109から、外部の空気(冷却風)が矢印A1で示すように吸引され、この空気が、クーリングユニット108を通過する際にクーリングユニット108を流れるエンジン冷却水や作動油を冷却するのである。
ところで、上述したように、稼動中にはエンジン104は大きな稼動音が生じる。この稼動音はラジエータルーム102Aを介して外部に漏洩し、これが騒音の原因の一つとなる。そこで特許文献1の技術では、エンジン104と冷却ファン107との間にエンジン104の稼動音を遮断する仕切部材110が設けられている。これにより、エンジン104の駆動音がラジエータルーム102Aを介して外部に騒音として漏洩することを防止することができる。
しかし仕切部材110を設けると、エンジン104が設置されたメインエンジンルーム102B内の密閉度合いが高まるため、エンジン104の熱がメインエンジンルーム102Bにこもり易くなる。そこで、仕切部材110はラジエータルーム102A内の空気をメインエンジンルーム102B内に導入するように形成されている。これによりクーリングユニット108の冷却に使用された空気は、続いてメインエンジンルーム102B内のエンジン104を冷却するのに用いられる。
また、メインエンジンルーム102Bの底面には、開口部111が形成されており、エンジン104の冷却に用いられた空気はこの開口部111からエンジン・ラジエータルーム外に放出される(矢印A2,A3)。また、冷却ファン107の上下のエンジン・ラジエータルーム壁面にも開口部112,113が形成されており、メインエンジンルーム102B内に導入されない空気はこれらの開口部112,113から放出されることになる(矢印A4,A5)。
特許文献1記載の建設機械は以上のように構成されているため、仕切部材110によってエンジン104から生じる騒音が外部に漏洩することを抑制できるほか、クーリングユニット108の冷却に用いた空気を使用してエンジン104の冷却を行ない、メインエンジンルーム102B内が高温になることを防止することができる。
特開2002−302969号公報
しかし、特許文献1の技術では、開口部111,112,113などの開口によりエンジン・ラジエータルームの内部と外部とが一部連通していた。これにより、これらの開口を通じてエンジン104の稼動音が外部に漏洩して騒音となる虞があり、騒音低減のために更なる工夫の余地があった。
本発明は、上記の課題に鑑みて創案されたもので、メインエンジンルーム内が高温となることを抑制することができ、且つ、騒音を低減することができる、建設機械用エンジンエンクロージャ構造、及び、エンジンエンクロージャ付き建設機械を提案することを目的とする。
本発明の建設機械用エンジンエンクロージャ構造は、排気部分を残して建設機械に搭載されたエンジンを覆うエンジンエンクロージャを備え、該エンジンのためのクーリングユニットを冷却するために油圧モータで駆動される冷却ファンの設置部に隣接した該エンジンエンクロージャの壁部に、該壁部から該冷却ファンの直近にまで延在して、その導入口が該冷却ファンの直近に開口するダクトが該壁部の上下にそれぞれ配設され、該壁部の下部の該ダクトが、該壁部の上部の該ダクトよりも大きい開口を有することを特徴とする(請求項1)。これにより、上記の導入した外気によってエンジンエンクロージャ内を効率的に冷却しながら、エンジンから生じる騒音が外部に漏洩することを防止することができる。
本発明のエンジンエンクロージャ付き建設機械は、エンジンと、排気部分を残して該エンジンを覆うエンジンエンクロージャと、該エンジンのためのクーリングユニットを冷却する冷却ファンと、該エンジンにより駆動される油圧ポンプに油圧ラインを介して接続されて該冷却ファンを駆動する油圧モータとを備え、該エンジンエンクロージャの壁部に隣接して上記の冷却ファン及び油圧モータが取り付けられるとともに、該エンジンエンクロージャにおける該冷却ファン及び油圧モータの取付部に隣接した壁部に、該壁部から該冷却ファンの直近にまで延在して、その導入口が該冷却ファンの直近に開口するダクトが該壁部の上下にそれぞれ配設され、該壁部の下部の該ダクトが、該壁部の上部の該ダクトよりも大きい開口を有することを特徴とする(請求項)。これにより、エンジンエンクロージャ内を効率的に冷却しながら、騒音を低減することができる。
た、該ダクトに吸音材が取り付けられていることが好ましい(請求項2,4)。
本発明によれば、エンジンエンクロージャでエンジンを覆うことによって騒音を低減することができ、また、エンジンエンクロージャ内を外気によって冷却することができる。
特に、エンジンエンクロージャの壁部の上下にダクトがそれぞれ配設されることによって、流入する空気は上部の開口部に向かってエンジンルームを下方から上方へ向かう流れと、エンジンルームの上部から上部の開口部へ向かう流れが形成されるため、エンジン全体を冷却することができる。
また、エンジンエンクロージャの壁部の上下にそれぞれ配設されるダクトによって、エンジンの稼動音の拡散する方向が規制され、騒音を低減することができる。
また、上記のダクトに取り付けられた吸音材によっても、エンジンの騒音を低減することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することができる。
図1は本発明の一実施形態としての建設機械を示す側面図、図2は本発明の一実施形態としての建設機械用エンジンエンクロージャ構造を説明する模式的な断面図、図3は図2のIII矢視方向から見た拡大斜視図,図4は図2のIV矢視方向から見た拡大斜視図である。
図1に示すように、建設機械としての油圧ショベル100は、下部走行体1と、下部走行体1の上側に旋回可能に配設された上部旋回体2と、上部旋回体2に設けられ種々の作業を行なう作業装置3の3つの部分で構成されている。このうち上部旋回体2には、その機体後方にカウンタウェイト2Aが配設されている。
図1に示すように、カウンタウェイト2Aの機体前方にはエンジン・ラジエータルーム2Bが配設されている。そして、図2に示すように、このエンジン・ラジエータルーム2B内のメインエンジンルーム2Cには、エンジン4がそのクランク軸を機体左右方向に向けて配設されている。さらに、エンジン4の機体右方(図中右側)には油圧ポンプ5が設置されていて、エンジン4の上部にはエンジン4の排気を排出するエンジン排気管4Aが設けられている。
メインエンジンルーム2Cの上方の壁には、エンジン排気管4Aが挿通される開口部(排気部分)11が形成されていている。また、エンジン排気管4Aの排気口側端部は開口部11よりも内側に位置するよう配設されている。これにより、エンジン排気管4Aからのエンジン排気は、開口部11とエンジン排気管4Aとで協働してなすエジェクタ作用によって、開口部11を通ってメインエンジンルーム2Cから油圧ショベル100外部に排出される。
メインエンジンルーム2Cの機体左方にはラジエータルーム2Dが設けられている。このラジエータルーム2Dには、ラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングユニット8が設置されている。さらに、クーリングユニット8のメインエンジンルーム2C寄り部分には、油圧ポンプ5によって稼動させられる油圧モータ6が配設され、油圧モータ6には、ラジエータルーム2D側からメインエンジンルーム2C側に向けて空気を送るよう回転する冷却ファン7が取り付けられている。なお、このファン7はファン防護ネット部材7Aで覆われている。
ラジエータルーム2Dには上部及び側部に開口部9が形成されていて、この開口部9を通じて外部の空気がラジエータルーム2Dに導入される。よってエンジン4の稼動時には、冷却ファン7が油圧モータ6によって回転させられるので、油圧ショベル100外部の空気は矢印A9で示すように開口部9から吸引され、クーリングユニット8を冷却することになる。なお、通常、開口部9は、中型機においてはラジエータルーム2Dの上部に形成され、大型機においてはラジエータルーム2Dの側部にルーバー付き開口として形成されることが多い。これらの開口部9をどの位置に設けるかは任意であって、本実施形態のようにラジエータルーム2Dの上部及び側部の両方にも受けてもよく、また、ラジエータルーム2Dの上部または側部に選択的に設けても良い。
また、油圧ポンプ5には油圧ライン12が接続されていて、この油圧ライン12を通じて油圧ショベル100の駆動部、例えば、作業装置3や油圧モータ6などに作動油が供給されている。
さらに、本実施形態の油圧ショベル100では、メインエンジンルーム2Cとラジエータルーム2Dとの間、即ち、エンジン4と油圧モータ6との間に、冷却ファン7の設置部に隣接して、メインエンジンルーム2Cとラジエータルーム2Dとを隔離する仕切壁10が設けられている。したがって、エンジン4が設置されたメインエンジンルーム2Cは、エンジン排気管4Aのための開口部11を残して外部から隔離された状態となる。言い換えれば、エンジン4は、メインエンジンルーム2Cの壁面と仕切壁10とからなるエンジンエンクロージャ13によって、開口部11以外の部分をすべて覆われているのである。
仕切壁10の下部には、ラジエータルーム2Dの空気をメインエンジンルーム2Cに導入するための第1の外気導入部材として、冷却風導入ダクト14が配設されている。図3に示すように、この冷却風導入ダクト14はメインエンジンルーム2Cとラジエータルーム2Dとを連通する外気導入路として形成されていて、後述する上部冷却風導入ダクト15よりも大きい開口を有するダクトとして形成されている。また、その機体左方側端部はファン防護ネット部材7Aに当接し、その機体右方側端部はメインエンジンルーム2C内に位置するよう配置されている。
一方、仕切壁10の上部には、ラジエータルーム2Dの空気をメインエンジンルーム2Cに導入するための第2の外気導入部材として、上部冷却風導入ダクト15が配設されている。上部冷却風導入ダクト15もメインエンジンルーム2Cとラジエータルーム2Dとを連通する外気導入路として形成されていて、図4に示すように、その機体左方側端部はファン防護ネット部材7Aに当接し、その機体右方側端部はメインエンジンルーム2C内に位置するよう配置されている。
なお、ここでは冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15の機体左方側端部をファン防護ネット部材7Aに当接するものとして説明するが、これらの端部はそれぞれファン防護ネット部材7Aの近傍にあれば当接していなくともよい。
さらに、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15の内壁には、吸音材14a,15aがそれぞれ貼り付けされている。また、本実施形態では用いていないが、メインエンジンルーム2C内やラジエータルーム2D内に、適宜、吸音材を配設してもよい。
本実施形態の油圧ショベル100は以上のように構成されているので、エンジン4の稼動時には、油圧モータ6によって冷却ファン7が回転させられて、矢印A9で示すように開口部9からラジエータルーム2D内に空気が吸入される。吸入された空気はクーリングユニット8を冷却し、機体右方に流れ、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15に流入する。この際、冷却風導入ダクト14の方が上部冷却風導入ダクト15よりも大きい開口を有するよう形成されているので、吸入された空気の多くは冷却風導入ダクト14に流入する。
冷却風導入ダクト14に流入した空気は、矢印A14で示すようにメインエンジンルーム2Cを底部から上方に向かって流れる。この流れの過程でエンジン4の表面に空気が触れ、エンジン4が冷却される。そして、メインエンジンルーム2Cを流通した空気は、エンジン4の排気とともに開口部11から同様にしてエジェクタ作用により油圧ショベル100外部に効率よく排出される。
一方、上部冷却風導入ダクト15に流入した空気は、矢印A15で示すようにメインエンジンルーム2Cの主に上部を流れる。この流れの過程でエンジン4やエンジン4付随のターボチャージャ(図示省略)、オルタネータ(図示省略)等の補機の表面に空気が触れてエンジン4やターボチャージャ等の補機が冷却され、メインエンジンルーム2Cを流通した空気は、エンジン4の排気とともに開口部11からエジェクタ作用により油圧ショベル100外部に効率よく排出される。
吸入した空気は冷却風導入ダクト14を通るので、大量の空気がメインエンジンルーム2C内を下方から上方に流れる。したがって、吸入した空気はエンジン4表面の広い面積に触れることになり、エンジン4を効果的に冷却することができる。
また、通常、冷却風導入ダクト14のようにメインエンジンルーム2Cの隅部のみから空気を流した場合には、仕切壁10上部付近には空気が流れず、その部分ではエンジン4の冷却を十分に行なうことができない虞がある。しかし、本実施形態では上部冷却風導入ダクト15によって仕切壁10上部付近に空気の流れを作り出しているので、エンジン4ひいてはエンジン4に付随のターボチャージャ等の補機を含め、エンジン4全体を確実に冷却することができる。
次いで騒音に注目すると、本実施形態では、エンジン4をエンジンエンクロージャ13で覆っており、エンジン4の駆動音は主に開口部11、冷却風導入ダクト14、及び、上部冷却風導入ダクト15から外に漏れることになる。
しかし、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15はエンジン4の稼動音が拡散する方向を規制して、エンジン4の駆動音が油圧ショベル100の外部へ直接放出されないように、即ち、エンジン4の駆動音がラジエータルーム2D内の壁面やクーリングユニット8等で弱められるようにすることができる。したがって、騒音を増加させる可能性がある機体上面及び機体下面へのエンジン4の稼動音の拡散を防止することができるのである。
加えて、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15の壁面には吸音材14a,15aが貼り付けられているので、外部に漏れるエンジン4の稼動音を弱めることができる。つまり、本実施形態では、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15によってエンジン4の稼動音の拡散する方向を規制し、且つ、吸音材14a,15aによってその音量を弱めることができるため、騒音を低減させることが可能となる。
よって、エンジン4の稼動音の大部分はエンジンエンクロージャ13、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15によって規制され、エンジン4の稼動音はその一部が開口部11のみから外部に放出されることになる。これにより、従来よりも油圧ショベル100が生じる騒音を大幅に低減することができる。
さらに、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15の機体左方側端部はファン防護ネット部材7Aに当接或いは近傍まで延びている。つまり、冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15は冷却ファン7の直近にまで延在し、それらの機体左方側端部が油圧モータ6よりも機体左方側にある冷却ファン7の直近に位置しているため、万が一、油圧モータ6や油圧ライン12等から作動油が漏れ出すことがあっても、漏れ出した作動油がメインエンジンルーム2C内に入り込むことを防止することができる。つまり、仮に油圧モータ6や油圧ライン12から作動油が漏れ出した場合には、冷却ファン7の起こす気流によって作動油は油圧モータ6や油圧ライン12よりも機体右方に飛散するものと考えられるため、冷却風導入ダクト14の開口及び上部冷却風導入ダクト15の開口が油圧モータ6よりも冷却ファン側(即ち、機体左方側)に位置している場合には、作動油は冷却風導入ダクト14の開口及び上部冷却風導入ダクト15の開口に入り込むことはない。なお、ここで冷却ファン7の直近とは、油圧モータ6よりも冷却ファン7側で、且つ、冷却ファン7の回転によってラジエータルーム3D内の空気を冷却風導入ダクト14及び上部冷却風導入ダクト15に導入することができる位置のことをいうものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述した説明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変形して実施することができる。
例えば、建設機械として油圧ショベル以外のものを用いても良い。
また、冷却風導入ダクト及び上部冷却風導入ダクトに、吸音材を取り付けずに実施をすることも可能である。
また、上記実施形態では冷却風導入ダクトを上部冷却風導入ダクトよりも大きく形成したが、冷却風導入ダクト及び上部冷却風導入ダクトの大きさは任意であり、その大きさは適宜決定すればよい。
また、冷却風導入ダクト14、上部冷却風導入ダクト15などのダクトは板金製、ラバー製など、形成する材料は限定されない。ただし、大径ラバーホース等のラバー製ダクトを採用することにより、フレキシブル性のあるダクトとなり組み立てを容易に行なうことができるようになる。
本発明は、走行式の建設機械や定置式の建設機械等、種々の建設機械について実施することができる。特に、騒音対策が重要となる都市部や住宅地において用いられる建設機械に用いて好適である。
本発明の一実施形態としての建設機械である油圧ショベルの側面図である。 本発明の一実施形態としての建設機械用エンジンエンクロージャ構造を説明する模式的な断面図である。 図2のIII矢視方向から見た拡大斜視図である。 図2のIV矢視方向から見た拡大斜視図である。 背景技術としての建設機械を示す斜視図である。 背景技術としての建設機械の内部構成を示す模式的な断面図である。
符号の説明
1,101 下部走行体
2,102 上部旋回体
2A カウンタウェイト
2B エンジン・ラジエータルーム
2C,102B メインエンジンルーム
2D,102A ラジエータルーム
3,103 作業装置
4,104 エンジン
4A エンジン排気管
5,105 油圧ポンプ
6,106 油圧モータ
7,107 冷却ファン
7A ファン防護ネット部材
8,108 クーリングユニット
9,109 開口部
10 仕切壁
11 開口部
12 油圧ライン
13 エンジンエンクロージャ
14 冷却風導入ダクト(外気導入部材)
15 上部冷却風導入ダクト(外気導入部材)
14a,15a 吸音材
100 油圧ショベル(建設機械)
110 仕切部材
111,112,113 開口部

Claims (4)

  1. 排気部分を残して建設機械に搭載されたエンジンを覆いエンジンルームを形成するエンジンエンクロージャを備え、
    該エンジンのためのクーリングユニットを冷却するために油圧モータで駆動される冷却ファンの設置部に隣接した該エンジンエンクロージャの壁部に、該壁部から該冷却ファンの直近にまで延在して、その導入口が該冷却ファンの直近に開口するダクトが該壁部の上下にそれぞれ配設され
    該壁部の下部の該ダクトに該導入口から流入した空気は、該エンジンの表面に触れながら該エンジンルームを底部から上方に向かって流れ、該エンジンの上部の開口部から排出されるとともに、
    該壁部の上部の該ダクトに該導入口から流入した空気は、該エンジンの表面に触れながら該エンジンルームの主に上部を流れ、該開口部から排出されるように構成され、
    該壁部の下部の該ダクトが、該壁部の上部の該ダクトよりも大きい開口を有する、
    ことを特徴とする、建設機械用エンジンエンクロージャ構造。
  2. 該ダクトに吸音材が取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項に記載の建設機械用エンジンエンクロージャ構造。
  3. 建設機械において、
    エンジンと、
    排気部分を残して該エンジンを覆いエンジンルームを形成するエンジンエンクロージャと、
    該エンジンのためのクーリングユニットを冷却する冷却ファンと、
    該エンジンにより駆動される油圧ポンプに油圧ラインを介して接続されて該冷却ファンを駆動する油圧モータとを備え、
    該エンジンエンクロージャの壁部に隣接して上記の冷却ファン及び油圧モータが取り付けられるとともに、
    該エンジンエンクロージャにおける上記の冷却ファン及び油圧モータの取付部に隣接した壁部に、該壁部から該冷却ファンの直近にまで延在して、その導入口が該冷却ファンの直近に開口するダクトが該壁部の上下にそれぞれ配設され
    該壁部の下部の該ダクトに該導入口から流入した空気は、該エンジンの表面に触れながら該エンジンルームを底部から上方に向かって流れ、該エンジンの上部の開口部から排出されるとともに、
    該壁部の上部の該ダクトに該導入口から流入した空気は、該エンジンの表面に触れながら該エンジンルームの主に上部を流れ、該開口部から排出されるように構成され、
    該壁部の下部の該ダクトが、該壁部の上部の該ダクトよりも大きい開口を有する、
    ことを特徴とする、エンジンエンクロージャ付き建設機械。
  4. 該ダクトに吸音材が取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項に記載のエンジンエンクロージャ付き建設機械。
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