JP4842635B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等として好適に用いられる建設機械に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等の建設機械としては、例えばエンジンの燃料噴射制御、回転数制御等を行うエンジンコントローラを搭載した旋回式の建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−332629号公報
この種の従来技術による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載され、旋回フレームを有する上部旋回体と、該上部旋回体に設けられた作業装置とによって大略構成されている。そして、上部旋回体には、旋回フレームの前部側にキャブが設けられ、旋回フレームの後部側にカウンタウェイトが設けられている。
また、旋回フレーム上には、例えばキャブとカウンタウェイトとの間に位置して機械室が設けられ、この機械室内には、エンジン、油圧ポンプ、熱交換装置等からなる各種の機器が収容されている。この場合、従来技術では、エンジンコントローラも機械室内に配置する構成としている。
また、建設機械の車両には、例えばオペレータの運転操作、エンジンの運転状態等を検出する各種のセンサと、燃料噴射弁等からなる各種のアクチュエータとが搭載され、これらのセンサとアクチュエータとは、エンジンコントローラに接続されている。そして、エンジンコントローラは、各センサから入力される検出信号を用いてアクチュエータを駆動し、これによってエンジンの運転状態を制御する。
一方、従来技術では、例えばエンジンやその周辺部品が故障したときに、故障部位の情報等をエラーコードとして記憶するようにしたエンジンコントローラも知られている。このようなコントローラを搭載した建設機械では、例えばエンジンのメンテナンス作業等を行うときに専用の通信装置が用いられる。
この通信装置は、エンジンコントローラのコネクタ等に接続されることにより、当該コントローラとの間でデータ通信を行うものである。そして、メンテナンスを行う作業者等は、通信装置を用いることにより、コントローラに記憶されたエラーコードを読出したり、エンジンやその周辺部品の作動状態等を確認することができる。
ところで、上述した従来技術では、エンジンコントローラを機械室内に配置する構成としている。しかし、機械室内の空間は、エンジンの運転状態に応じて温度変化や振動等が生じ易いから、コントローラは、このような温度変化、振動等の影響を頻繁に受けることになり、信頼性や耐久性を確保するのが難しいという問題がある。
また、例えばコントローラ用の通信装置等を用いてエンジンのメンテナンス作業を行う場合には、エンジン、熱交換装置等の機器が配置された機械室内の狭い空間で通信装置をコントローラのコネクタに接続し、この状態で通信装置を使用しなければならず、通信装置を用いるときの作業性が良くないという問題もある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、エンジンコントローラを良好な環境で作動させることができ、信頼性、耐久性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、エンジンコントローラ用の通信装置等を用いた各種の作業を円滑に行うことができ、メンテナンス性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、車体の前,後方向に延びるフレームと、該フレームの前部側に設けられオペレータが着座する運転席が配置されたキャブおよび作業装置と、フレームの後部側に設けられエンジン、熱交換装置等が収容された機械室とを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記フレームには、前記キャブの後側に仕切カバーを設けると共に該仕切カバーの後側に間隔をもって前記熱交換装置を設け、前記仕切カバーと熱交換装置との間には物が収納可能で、ドアの開閉によって開閉されるユーティリティ室を設け、前記キャブ内の前記運転席の後側には、前記作業装置の作業状態を制御する機体コントローラを備え、前記ユーティリティ室の前記仕切カバーには、前記機体コントローラと通信線により接続されると共に、前記エンジンの運転状態を制御するエンジンコントローラを設ける構成としたことにある。
また、請求項の発明によると、前記ユーティリティ室には、前記エンジンコントローラを外部の通信装置に接続する通信用コネクタを設ける構成としている。
さらに、請求項の発明によると、前記キャブには、前記エンジンコントローラを外部の通信装置に接続する通信用コネクタを設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、エンジンコントローラを、機械室とは隔離された空間であるユーティリティ室に配置することができる。これにより、エンジンの運転時には、機械室内に生じ易い温度の変化、振動等からエンジンコントローラを保護することができ、信頼性や耐久性を向上させることができる。
また、エンジンコントローラをキャブと機械室との間で、前記ユーティリティ室の仕切カバーに設けることができるから、例えばキャブ内に設けられる車両のキースイッチ、各種の操作機器、機体コントローラ等の部品に対して、エンジンコントローラの位置を近付けることができる。このため、エンジンコントローラとキャブ側の各部品とを接続する配線の長さを短くすることができる。
一方、エンジン側に設けられる各種のセンサ、アクチュエータ等の部品に対しても、エンジンコントローラを比較的近い位置に配設することができる。このため、エンジンコントローラとエンジン側の各部品とを接続する配線の長さも抑えることができる。従って、車両の配線構造を全体として簡素化することができ、配線の接続作業等を効率よく行うことができる。また、キャブ側とエンジン側の配線を適度に短くできるから、これらの配線にノイズ等が乗るのを抑えることができ、電気系統の信頼性を高めることができる。
さらに、例えば外部の通信装置等をエンジンコントローラに接続して行うメンテナンス作業等を、ユーティリティ室側の比較的広い空間で円滑に行うことができ、メンテナンス性を高めることができる。
また、フレーム上には、仕切カバーと熱交換装置とを前,後方向で対向する位置に設けることができ、これらの間にドアの開閉によって開閉されるユーティリティ室を画成することができる。これにより、例えば熱交換装置の前面部等を利用してユーティリティ室を容易に形成することができ、機械室、ユーティリティ室等の空間が個別に設けられた建設機械を効率よく組立てることができる。
また、請求項の発明によれば、エンジンコントローラの通信用コネクタを、コントローラ本体と一緒にユーティリティ室内に配置することができ、この通信用コネクタに外部の通信装置を接続することができる。このため、例えば車両のメンテナンス作業時にコントローラからエラーコード等の情報を読出したり、車両の出荷前にエラーコードのデータを初期化する場合等には、ユーティリティ室側の比較的広い空間で通信装置を円滑に使用することができる。従って、エンジン、熱交換装置等の機器が配置された機械室側の狭い空間でこれらの作業を行う必要がないから、作業性を高めることができる。
さらに、請求項の発明によれば、エンジンコントローラの通信用コネクタを、キャブ内に配置することができる。これにより、メンテナンス作業時には、キャブ内に設けられる操作機器等の近傍で通信装置を作動させることができる。従って、作業者は、例えばキャブ内で操作機器を操作してエンジンの試運転を行いながら、通信装置によってエンジンの運転状態をその場で容易に確認することができ、エンジンやその周辺部品の動作確認等を効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態による建設機械について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、建設機械として中型の油圧ショベルを例に挙げて述べる。
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、下部走行体2と共に油圧ショベル1の車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とによって大略構成され、土砂の掘削作業等に好適に用いられるものである。
ここで、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、キャブ6、カウンタウェイト8、エンジン9、建屋カバー11、熱交換装置13、機械室17、ユーティリティ室18、コントローラ25,33等によって構成されている。
5は上部旋回体3のベース部分を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は、複数の鋼板、鋼材等を接合することにより、車両の前,後方向及び左,右方向に延びる支持構造体として形成されている。そして、旋回フレーム5の前部側には作業装置4が俯仰動可能に取付けられている。
6は旋回フレーム5の前部左側に設けられたキャブで、該キャブ6は、図2に示す如く運転室を画成するものであり、その内部にはオペレータが着座する運転席7が設けられている。また、キャブ6内には、運転席7の近傍に位置して車両の電源を投入するキースイッチ(図示せず)が設けられると共に、後述の走行レバー・ペダル装置21、作業レバー装置22、アクセルスイッチ23、機体コントローラ25等が設けられている。
8は旋回フレーム5の後端部に設けられたカウンタウェイトで、該カウンタウェイト8は、作業装置4との重量バランスをとるものである。そして、キャブ6とカウンタウェイト8との間には、後述の建屋カバー11内に位置して機械室17とユーティリティ室18とが設けられている。
9はカウンタウェイト8の前側に位置して旋回フレーム5に搭載された電子燃料噴射式のエンジンで、該エンジン9は、例えば複数の気筒(図示せず)を有する多気筒エンジン等によって構成されている。そして、エンジン9は、後述のエンジンコントローラ33によって制御されることにより、オペレータの運転操作や車両の作動状態等に応じたエンジン回転数で作動するものである。
ここで、エンジン9は、左,右方向に延びる横置き状態で機械室17内に配置され、その吸気側には、ユーティリティ室18内に位置して各気筒に空気を吸込むエアクリーナ10が接続されている。また、エンジン9には、車両に搭載された各種の油圧アクチュエータに向けて作動油(圧油)を供給する油圧ポンプと、熱交換装置13を冷却する冷却ファン(何れも図示せず)とが設けられている。さらに、エンジン9には、後述のクランク角センサ27、カムシャフト位置センサ28、燃料噴射弁31等が設けられている。
11はキャブ6とカウンタウェイト8との間に位置して旋回フレーム5上に設けられた建屋カバーで、該建屋カバー11は、旋回フレーム5上に搭載されるエンジン9、熱交換装置13等の機器を外部と仕切るものである。そして、建屋カバー11は、後述の前仕切カバー12、熱交換装置13の支持枠体14、前側ドア19、後側ドア20等を含んで構成されている。
12は建屋カバー11の前面部を構成する仕切カバーとしての前仕切カバーで、該前仕切カバー12は、上,下方向及び左,右方向に延びる金属板等によって形成され、キャブ6の後側に位置して旋回フレーム5上に立設されている。また、前仕切カバー12は、熱交換装置13の前側に間隔をもって立設され、支持枠体14の前仕切板14Aと前,後方向で対向している。そして、前仕切カバー12と前仕切板14Aとの間には後述のユーティリティ室18が画成されている。
13はエンジン9の左側に位置して旋回フレーム5上に搭載された熱交換装置で、該熱交換装置13は、図2ないし図5に示す如く、前仕切カバー12の後側に間隔をもって配置され、機械室17内に収容されている。そして、熱交換装置13は、箱状に形成された支持枠体14と、該支持枠体14に支持された各種の冷却機器(例えばラジエータ15、オイルクーラ16等を図示)とによって大略構成されている。
ここで、支持枠体14は、熱交換装置13の前面部となって上,下方向に延びる前仕切板14Aと、熱交換装置13の後面部となって上,下方向に延びる後仕切板14Bと、これら前仕切板14Aと後仕切板14Bの上端側を連結する上板14Cとによって構成されている。この場合、前仕切板14Aは前仕切カバー12と前,後方向で対向している。
また、前仕切板14Aと後仕切板14Bとは、旋回フレーム5上にそれぞれ立設され、互いに前,後方向で対向している。そして、これらの前仕切板14Aと後仕切板14Bとの間には、エンジン冷却水を冷却するラジエータ15と、作動油を冷却するオイルクーラ16等が支持されている。また、熱交換装置13は、図5に示す如く、支持枠体14、ラジエータ15、オイルクーラ16等をサブアッセンブリ化した1つのユニットとして形成されている。
17は旋回フレーム5の後部側に位置して建屋カバー11内に形成された機械室で、該機械室17は、エンジン9、熱交換装置13等からなる各種の機器を収容するものである。そして、機械室17は、ユーティリティ室18とカウンタウェイト8との間に配置され、後述の後側ドア20によって開,閉される。
18は機械室17と共に建屋カバー11内に形成されたユーティリティ室を示し、該ユーティリティ室18は、例えばグリースガン、工具類(何れも図示せず)等の物品が収納可能な空間としてキャブ6と機械室17との間に配置されている。そして、本実施の形態では、例えばエアクリーナ10、エンジンコントローラ33等の機器もユーティリティ室18内に設ける構成としている。
また、ユーティリティ室18は、前仕切カバー12を前側壁面とし、熱交換装置13(支持枠体14)の前仕切板14Aを後側壁面として、これらの前仕切カバー12と前仕切板14Aとの間に画成され、後述の前側ドア19によって開,閉されるものである。
19は前仕切カバー12に回動可能に取付けられた前側ドアで、該前側ドア19は、図3に示す如く、ユーティリティ室18を開,閉するものである。また、20は前側ドア19の後側に設けられた後側ドアで、該後側ドア20は、機械室17を開,閉するものである。この場合、後側ドア20は、例えば熱交換装置13を構成する支持枠体14の後仕切板14Bに回動可能に取付けられている。
次に、図2及び図7を参照しつつ、油圧ショベル1の操作系統について説明する。まず、21はキャブ6内で運転席7の前側に設けられた左,右の走行レバー・ペダル装置(左側のみ図示)で、これらの走行レバー・ペダル装置21は車両を走行させるものである。
22は運転席7の左,右両側に設けられた作業レバー装置(左側のみ図示)で、これらの作業レバー装置22は、上部旋回体3を旋回させたり、作業装置4を作動させるものである。そして、走行レバー・ペダル装置21と作業レバー装置22とは、例えばオペレータの操作を電気的に検出する電気式操作レバー装置等によって構成され、後述の機体コントローラ25に操作信号をそれぞれ出力する。
23は例えば車両のキースイッチ(図示せず)等と共に運転席7の近傍に設けられたアクセルスイッチで、該アクセルスイッチ23は、車両の走行速度を高速と低速との間で切換えるものであり、2つのコントローラ25,33に操作信号を出力する。
一方、24は車両の油圧系統に設けられた各種の電磁アクチュエータで、この電磁アクチュエータ24は、例えば電磁パイロット式の制御弁、切換弁等からなり、車両に搭載された油圧モータ、作業装置4の油圧シリンダ等からなる各種の油圧アクチュエータに対して、油圧ポンプから吐出される圧油を供給,遮断したり、圧油の給排方向を切換える。
25は例えばキャブ6内で運転席7の後側に設けられた機体コントローラを示し、該機体コントローラ25は、オペレータの運転操作等に応じて車両の走行状態や作業装置4の作動状態を制御するものである。また、機体コントローラ25には、後述の動作チェック装置36と着脱可能に接続される通信用コネクタ26が設けられている。
そして、機体コントローラ25は、例えば走行レバー・ペダル装置21や作業レバー装置22から操作信号が入力されるときに、これらの操作信号に応じて油圧系統の各電磁アクチュエータ24を駆動し、これによって車両の走行動作や上部旋回体3の旋回動作を行ったり、作業装置4を作動させる。また、機体コントローラ25は、アクセルスイッチ23から入力される操作信号に応じて、例えば走行モータの傾転角等を制御することにより、車両の走行速度を切換える構成となっている。
次に、エンジン9の制御系統について説明すると、まず27はエンジン9に設けられたクランク角センサで、該クランク角センサ27は、エンジン9のクランク軸(図示せず)の回転を検出し、その検出信号をエンジンコントローラ33に出力するものである。
28はエンジン9に設けられたカムシャフト位置センサで、該カムシャフト位置センサ28は、エンジン9のカムシャフト(図示せず)が回転して各気筒の吸気弁と排気弁を駆動するきに、その回転角(カムの位置)を検出するものである。
29は車両の燃料タンクからエンジン9に向けて延びた燃料配管(図示せず)に設けられた燃圧センサで、該燃圧センサ29は、燃料配管内を流れる燃料の圧力(燃圧)を検出し、エンジンコントローラ33に検出信号を出力する。また、エンジンコントローラ33の入力側には、例えばエンジン9の吸気負圧を検出するブーストセンサ等、エンジン制御に関連した他のセンサ・操作スイッチ30が接続されている。
31はエンジン9の各気筒にそれぞれ設けられた電磁式の燃料噴射弁で、これらの燃料噴射弁31は燃料配管に接続され、エンジンコントローラ33によって開,閉駆動されることにより燃料配管内の燃料を各気筒に噴射する。また、32は例えば燃料配管の途中等に設けられた燃圧制御ポンプで、この燃圧制御ポンプ32は、エンジンコントローラ33によって駆動され、噴射燃料が所定の燃圧となるように制御するものである。
33はエンジン9の電子制御を行うエンジンコントローラを示している。このエンジンコントローラ33は、図3、図6に示す如く、油圧ショベル1のユーティリティ室18内に設けられ、例えば前仕切カバー12の内側等に取付けられている。そして、エンジンコントローラ33は、エンジン9の燃料噴射制御、回転数制御等を行うものである。
ここで、エンジンコントローラ33の入力側には、図7に示す如く、アクセルスイッチ23、クランク角センサ27、カムシャフト位置センサ28、燃圧センサ29、他のセンサ・スイッチ30等が接続され、エンジンコントローラ33の出力側には、燃料噴射弁31、燃圧制御ポンプ32等を含めて各種の電磁アクチュエータが接続されている。これらの接続を行う複数本の配線等は、図6に示す如くケーブル33Aとして束ねられている。
そして、エンジンコントローラ33は、エンジン9の各気筒に燃料を噴射するときに、クランク角センサ27とカムシャフト位置センサ28の検出信号を用いてエンジン9の各気筒のうち吸気行程に達した気筒を判別し、個々の気筒毎に吸気行程に対応した適切な噴射タイミングを検出する。また、エンジンコントローラ33は、例えばブーストセンサの検出信号等を用いて各気筒の吸入空気量を検出することにより、吸入空気量に応じた燃料の噴射量(燃料噴射弁31の開弁時間)を演算する。そして、これらの噴射タイミングと開弁時間とに応じて各気筒の燃料噴射弁31をそれぞれ開,閉駆動する。
また、エンジンコントローラ33は、クランク角センサ27の検出信号を用いてエンジン回転数を算出しつつ、このエンジン回転数を、アクセルスイッチ23から入力される操作信号等に応じてフィードバック制御する。この場合、例えばアクセルスイッチ23が高速側に設定されたときには、エンジン回転数を上昇させるものである。
さらに、エンジンコントローラ33は、後述の通信線35を用いて機体コントローラ25を含む各種のコントローラとLAN通信を行う。また、エンジンコントローラ33は、後述の通信用コネクタ34を介して外部の動作チェック装置36とデータ通信を行う構成となっている。
34はエンジンコントローラ33に設けられた通信用コネクタで、該通信用コネクタ34は、エンジンコントローラ33と動作チェック装置36とを着脱可能に接続するものである。ここで、通信用コネクタ34は、図6に示す如く、エンジンコントローラ33と共にユーティリティ室18内に設けられ、常時はテープ、ベルト等を用いてケーブル33Aに固定されている。また、エンジン9のメンテナンス作業等を行うときには、通信用コネクタ34がケーブル33Aから取外されて動作チェック装置36側に接続される。
35は油圧ショベル1の車両に設けられた通信線で、これらの通信線35は、車両に搭載された各種のコントローラ(例えば機体コントローラ25、エンジンコントローラ33等)を互いに接続し、各コントローラ間のLAN通信に用いられるものである。
一方、図7において、36は例えば油圧ショベル1のメンテナンス作業等に用いられる通信装置としての動作チェック装置を示している。この動作チェック装置36は、例えば携帯型の端末装置等として構成され、常時は通信用コネクタ26,34から取外した状態で保管されている。また、動作チェック装置36は、車両のメンテナンス作業等を行うときに、必要に応じて通信用コネクタ26,34の何れかに接続され、機体コントローラ25やエンジンコントローラ33とデータ通信を行うものである。
そして、動作チェック装置36の使用時には、例えば通信用コネクタ34を介してエンジンコントローラ33から各種の情報を読出す構成となっている。この情報とは、例えばエンジン9やその周辺部品(センサ、アクチュエータ)の作動状態をリアルタイムで確認するための情報と、これらの部位が故障したときにエンジンコントローラ33に自動的に記憶される故障部位等の情報(エラーコード)とを含んでいる。また、動作チェック装置36は、機体コントローラ25からも同様の情報を読出すことができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、油圧ショベル1の運転時には、エンジンコントローラ33によって燃料の噴射制御、エンジン回転数の制御等が行われることによりエンジン9が作動し、このエンジン9によって油圧ポンプが駆動される。そして、油圧ポンプは、車両に搭載された各種の油圧アクチュエータに向けて圧油を吐出する。この状態で、オペレータが走行レバー・ペダル装置21、作業レバー装置22等を操作すると、その操作信号が機体コントローラ25に入力され、機体コントローラ25によって油圧系統の電磁アクチュエータ24が制御される。
これにより、車両に搭載された走行モータ、旋回モータ、作業装置4の各シリンダ等は、油圧系統を介して圧油が給排されることにより、オペレータの操作に応じて作動するから、オペレータは、車両を走行させたり、上部旋回体3を旋回させることができ、また作業装置4を作動させて土砂等の掘削作業を行うことができる。
また、アクセルスイッチ23が高速側または低速側に操作されたときには、その操作信号がコントローラ25,33に入力される。この結果、例えば機体コントローラ25によって走行モータの傾転角が切換えられ、エンジンコントローラ33によってエンジン9の目標回転数が切換えられることにより、車両の走行速度が変化する。さらに、これらのコントローラ25,33は通信線35を介してLAN通信を行い、これによって各種の情報を共有したり、互いに同期した制御を行う。
次に、エンジン9のメンテナンス作業について説明すると、まず作業者は、建屋カバー11の前側ドア19を開け、エンジンコントローラ33の通信用コネクタ34をケーブル33Aから取外す。
そして、エンジンコントローラ33の電源を投入した状態で、動作チェック装置36を通信用コネクタ34に接続し、動作チェック装置36を作動させる。この状態で、作業者は、動作チェック装置36を操作することによってエンジンコントローラ33から各種の情報を読出しつつ、エンジン9のメンテナンスを効率よく行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、エンジンコントローラ33を、機械室17とは隔離された空間であるユーティリティ室18に配置する構成としたので、エンジン9の運転時には、機械室17内に生じ易い温度の変化、振動等からエンジンコントローラ33を保護することができ、信頼性や耐久性を向上させることができる。
また、エンジンコントローラ33をキャブ6と機械室17との間に配置することができるから、例えばキャブ6内に設けられる車両のキースイッチ、アクセルスイッチ23、機体コントローラ25等の部品に対して、エンジンコントローラ33の位置を近付けることができる。このため、エンジンコントローラ33とキャブ6側の各部品とを接続する配線の長さを短くすることができる。
一方、エンジン9側に設けられるクランク角センサ27、カムシャフト位置センサ28、燃料噴射弁31等の部品に対しても、エンジンコントローラ33を比較的近い位置に配設することができる。このため、エンジンコントローラ33とエンジン9側の各部品とを接続する配線の長さも抑えることができる。
従って、車両の配線構造を全体として簡素化することができ、配線の接続作業等を効率よく行うことができる。また、キャブ6側とエンジン9側の配線を適度に短くできるから、これらの配線にノイズ等が乗るのを抑えることができ、電気系統の信頼性を高めることができる。
また、エンジンコントローラ33の通信用コネクタ34を、コントローラ本体と一緒にユーティリティ室18内に配置したので、例えば動作チェック装置36を用いた各種のメンテナンス作業等を、ユーティリティ室18側の比較的広い空間で円滑に行うことができ、車両のメンテナンス性を向上させることができる。
即ち、例えば車両のメンテナンス作業時にコントローラ33からエラーコード等の情報を読出したり、車両の出荷前にエラーコードのデータを初期化する場合等には、エンジン9、熱交換装置13等の機器が配置された機械室17側の狭い空間で動作チェック装置36を使用する必要がないから、作業性を高めることができる。
一方、本実施の形態では、熱交換装置13の支持枠体14の前仕切板14Aと前仕切カバー12との間にユーティリティ室18を画成している。これにより、熱交換装置13の前面部を利用してユーティリティ室18を容易に形成することができ、機械室17、ユーティリティ室18等の空間が個別に設けられた油圧ショベル1を効率よく組立てることができる。
次に、図8は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、エンジンコントローラの通信用コネクタをキャブ内に配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41はエンジン9の電子制御を行うエンジンコントローラで、該エンジンコントローラ41は、第1の実施の形態とほぼ同様に、油圧ショベル1のユーティリティ室18内に設けられ、通信用コネクタ42を有している。しかし、通信用コネクタ42は、エンジンコントローラ41から離れたキャブ6内に設けられ、この位置で動作チェック装置(図示せず)と接続される構成となっている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、エンジンコントローラ41の通信用コネクタ42をキャブ6内に設ける構成としたので、メンテナンス作業時には、キャブ6内の走行レバー・ペダル装置21、作業レバー装置22、アクセルスイッチ23等の近傍で動作チェック装置を作動させることができる。
従って、作業者は、例えばキャブ6内でこれらの操作機器を操作してエンジン9の試運転を行いながら、動作チェック装置によってエンジン9の運転状態をその場で容易に確認することができ、エンジン9やその周辺部品の動作確認等を効率よく行うことができる。
なお、前記各実施の形態では、油圧ショベル1に搭載されるコントローラとして、機体コントローラ25とエンジンコントローラ33とを例に挙げて述べた。しかし、本発明はこれに限らず、例えば機体コントローラ25を搭載していない車両に適用してもよく、またコントローラ25,33に加えて他のコントローラを搭載した車両に適用してもよい。
また、実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等を含めて他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 上部旋回体を前側ドアと後側ドアを取外した状態で示す拡大正面図である。 上部旋回体を前側ドアと後側ドアを開いた状態で示す斜視図である。 上部旋回体を前側ドアと後側ドアを取外した状態で示す斜視図である。 熱交換装置を単体で示す斜視図である。 図3中のa部を拡大して示す要部拡大図である。 機体コントローラ、エンジンコントローラ、センサ及びアクチュエータの接続状態を示す構成図である。 本発明の第2の実施の形態による油圧ショベルを図2と同様位置からみた拡大正面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 旋回フレーム(フレーム)
6 キャブ
7 運転席
9 エンジン
10 エアクリーナ
11 建屋カバー
12 前仕切カバー(仕切カバー)
13 熱交換装置
14 支持枠体
15 ラジエータ
16 オイルクーラ
17 機械室
18 ユーティリティ室
19,20 ドア
25 機体コントローラ
26,34,42 通信用コネクタ
33,41 エンジンコントローラ
33A ケーブル
36 動作チェック装置(通信装置)

Claims (3)

  1. 車体の前,後方向に延びるフレームと、該フレームの前部側に設けられオペレータが着座する運転席が配置されたキャブおよび作業装置と、前記フレームの後部側に設けられエンジン、熱交換装置等が収容された機械室とを備えてなる建設機械において、
    前記フレームには、前記キャブの後側に仕切カバーを設けると共に該仕切カバーの後側に間隔をもって前記熱交換装置を設け、
    前記仕切カバーと熱交換装置との間には物が収納可能で、ドアの開閉によって開閉されるユーティリティ室を設け、
    前記キャブ内の前記運転席の後側には、前記作業装置の作業状態を制御する機体コントローラを備え、
    前記ユーティリティ室の前記仕切カバーには、前記機体コントローラと通信線により接続されると共に、前記エンジンの運転状態を制御するエンジンコントローラを設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記ユーティリティ室には、前記エンジンコントローラを外部の通信装置に接続する通信用コネクタを設けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記キャブには、前記エンジンコントローラを外部の通信装置に接続する通信用コネクタを設けてなる請求項1に記載の建設機械。
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