JP2005308436A - 車体の診断装置 - Google Patents

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陽一 古渡
Kazuhiro Shibamori
一浩 柴森
Shigeya Konno
繁哉 今野
Kazunori Nakamura
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Abstract

【課題】 複数のコントローラを搭載している建設機械において、各コントローラとメンテナンス装置1との間に専用の通信線を設けない安価な構成であり、かつ通信線に接続された不特定のコントローラをそれぞれ認識し、そのコントローラに合ったメニュー画面を表示し、効率的に作業を行える建設機械のメンテナンスシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】通信線5は、SAEJ1939や、IS011898等の通信規格に適合したもので、これに接続されたエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4は、車体の制御を行う際に通信線5を介して通信を行い、その情報をもとに制御を行っている。本発明の建設機械のメンテナンスシステムは上記の建設機械に接続コネクタ2とメンテナンス装置1を備えたものである。
【選択図】 図1。

Description

本発明は、建設機械のメンテナンスシステムに係わり、特に同一の建設機械に複数のコントローラが搭載されている建設機械のメンテナンスシステムに関する。
電子制御を行う建設機械では、図15に示すように、エンジンコントローラ152、ポンプコントローラ155等、車体の制御に使用する複数のコントローラが搭載されている。このような建設機械では、従来は、図15に示すように車体に搭載されるコントローラ毎に接続コネクタ158,159を設け、この接続コネクタ158,159にメンテナンス装置151を接続してコントローラ自身の検査や、センサ等の入力側要素153、156の入力異常、アクチュエータ等の出力側要素154、157の出力異常を診断していた。また、メンテナンス装置151には、コントローラ自身の検査や入力側要素、出力側要素の不具合を確認する機能以外に、出力補正、機能の有効/無効設定等を行う機能があり、メンテナンス装置151は、出力側要素154、157の出力の調整等も行っていた。
また、建設機械では、図16に示すように、車体に搭載する複数のコントローラ161,162間を1本の通信線163により接続し、その通信線163を介してコントローラ161,162間でデータの送受信を行うものが知られている(例えば特開2000−54437号公報参照)。この場合、通信線163に用いるデータの規格としては、CAN通信等(SAEJ1939,IS011898等)がある。従来は、このようなコントロールシステムに対しても、図15に示すようにコントローラ毎にメンテナンス装置の接続コネクタを設け、メンテナンスを行っていた。
また、特開平6−11419号公報に記載のように、車体に搭載する複数のコントローラ間を故障診断専用のネットワーク回路で接続し、このネットワーク回路に1つの接続コネクタを取り付けてメンテナンス装置を接続し、メンテナンスを行うものがある。
特開2000−54437号公報 特開平6−11419号公報
図15に示す従来技術では、車載コントローラ毎に、メンテナンス装置の接続コネクタが存在するため、作業員が接続したいコネクタを探すとき、問違える可能性があり、また複数の接続コネクタがあるため、そのためのスペースを確保しなければならなかった。更に、接続コネクタ設置場所がキャブ内の場合、接続コネクタは非防水で安価に出来るが、キャブ内スペースの都合で、接続コネクタをキャブ外に設置した場合、雨水や洗車時の水流の進入を考慮し、防水コネクタを使う必要があり、コストアップとなる問題もあった。
特開平6−11419号公報に記載の従来技術では、車体に搭載する複数のコントローラ間を故障診断専用のネットワーク回路で接続し、このネットワーク回路に1つの接続コネクタを取り付けてメンテナンス装置を接続可能としている。このため上記のような問題は解決できる。しかし、この従来技術には次のような問題がある。
通信規格には、通信速度は比較的低速であるが安価で汎用的な通信装置とし得るシリアル通信等の低速の通信規格と、通信速度は比較的高速であるが比較的高価な通信装置を必要とするCAN通信等の高速の通信規格がある。メンテナンス装置は、一般に、システム全体を安価で汎用的な構成とするため、シリアル通信等の低速の通信規格を用いて通信を行う構成とされている。特開平6−11419号公報には、メンテナンス装置が用いる通信規格についての記載はない。しかし、このものでもメンテナンスシステム全体を安価で汎用的な構成とするためには、シリアル通信等の通信規格を用いる必要がある。この場合、複数のコントローラ間を接続するネットワーク回路も低速のシリアル通信規格に対応したものとなる。しかし、このようなメンテナンスシステムを図16に示したような複数のコントローラを高速のCAN通信を行う通信線163で接続したコントロールシステムに適用した場合、低速のシリアル通信を行うメンテナンス用のネットワーク回路(通信線)と、高速のCAN通信を行う制御用のネットワーク回路(通信線)の二重のネットワーク回路構成が必要となり、構成が複雑で高価となる問題がある。
また、図16に示したようなコントロールシステムでは、通信線163に接続される複数のコントローラの組み合わせは一定ではなく、例えば、ユーザの好みに応じてコントローラの追加や削除を行う場合がある。また、オプション機能専用のコントローラもあり、このコントローラを追加した場合も複数のコントローラの組み合わせが変わる。更に、通信線163に接続される複数のコントローラの組み合わせは機種やバージョンによっても変化する。このように通信線に接続されるコントローラの組み合わせが変わる場合、メンテナンス装置はその場合でも対応できることが好ましく、これによりメンテナンス装置が汎用的となる。しかし、特開平6−11419号公報に記載の従来技術では、ネットワーク通信状態チェック画面において、ネットワーク回路に接続されるコントローラの組み合わせがどのようなものかが事前に分かっているという前提で、各コントローラからの信号が正常に受信できるかどうかをチェックする構成であるため、コントローラの組み合わせが変わったときに対応することができない。よって、この従来技術ではコントローラの組み合わせ毎にメンテナンス装置を用意する必要があり、この点でもメンテナンスシステムが高価となる問題がある。
更に、建設機械に搭載される複数のコントローラは、コントローラの種類毎に持っている機能や入出力が異なる。このため、メンテナンス装置でメンテナンスを行うとき、画面に表示するメニューもコントローラ毎に違ってくる。この場合、メンテナンス装置の画面にメンテナンスメニューをどのように表示するかでメンテナンスの作業効率が変わる。特に、事前に通信線に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンス情報をメンテナンス装置に設定したもので、全コントローラに係わるメニューを画面に表示した場合は、実際に接続されていないコントローラに係わるメニューなど、実際に使えない機能も表示され、作業員が混乱する。特開平6−11419号公報に記載の従来技術では、そのような観点の提案技術はなく、メンテナンス作業を効率良く行うためのメニュー表示に改善の余地があった。
本発明の第1の目的は、複数のコントローラを通信線で接続して情報の送受信を可能とする建設機械において、メンテナンス装置を接続するコネクタを1つとすることで、メンテナンス作業を容易にするとともに、メンテナンス装置を安価で汎用性のあるものとしかつ複数のコントローラ間ではメンテナンス専用の通信線を不要とし、システム全体を簡素で安価な構成とし得る建設機械のメンテナンスシステムを提供することである。
本発明の第2の目的は、複数のコントローラを通信線で接続して情報の送受信を可能とする建設機械において、メンテナンス装置を接続するコネクタを1つとすることで、メンテナンス作業を容易にするとともに、通信線に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置の変更は不要であり、システム全体を安価に構成し得る建設機械のメンテナンスシステムを提供することである。
本発明の第3の目的は、複数のコントローラを通信線で接続して情報の送受信を可能とする建設機械において、メンテナンス装置を接続するコネクタを1つとすることで、メンテナンス作業を容易にするとともに、通信線に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置の変更を不要とし、しかも通信線に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなく、作業員が効率的にメンテナンス作業を行える建設機械のメンテナンスシステムを提供することである。
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、車体に搭載される複数のコントローラと、上記複数のコントローラ間を接続し、第1の通信規格により複数のコントローラ間での情報の送受信を可能とする通信線とを備える建設機械のメンテナンスシステムにおいて、上記複数のコントローラと第2の通信規格により情報の送受信を行うメンテナンス装置と、上記通信線に接続され、上記メンテナンス装置と上記複数のコントローラとの情報の送受信に際して情報の送受信の受け渡しを行う中継手段と、この中継手段に上記メンテナンス装置を接続するための1つの接続コネクタとを備え、上記メンテナンス装置は、上記通信線に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段とを備え、上記中継手段は、上記複数のコントローラと上記メンテナンス装置間での情報の送受信に際して、上記通信線の第1の通信規格と上記メンテナンス装置の第2の通信規格との差を吸収する手段を備えるものとする。
このようにメンテナンス装置を接続するコネクタを1つとすることで、作業員がコネクタを間違えることが無く、また目的のコネクタを探す作業が不要となるため、メンテナンス作業が容易になる。
また、メンテナンス装置に、通信線に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段とを設けることにより、接続コネクタが1つであっても、コントローラ毎に区別して認識し、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、通信線に中継手段を接続し、この中継手段に、複数のコントローラとメンテナンス装置間での情報の送受信に際して、通信線の第1の通信規格とメンテナンス装置の第2の通信規格との差を吸収する手段を設けることにより、通信線の第1の通信規格はCAN等の高速の通信規格とし、メンテナンス装置の第2の通信規格はシリアル通信等の汎用性のある通信規格とすることができ、これによりメンテナンス装置を安価で汎用性のあるものとしかつ複数のコントローラ間ではメンテナンス専用の通信線を不要とし、システム全体を簡素で安価な構成とすることができる。
(2)上記第2の目的を達成するために、本発明は、上記(1)において、上記メンテナンス装置は、上記通信線に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されており、上記第1及び第2手段は、その設定情報に基づいて上記通信線に接続されている複数のコントローラを個別に認識し、認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行うものとする。
このようにメンテナンス装置に事前に最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報を設定しておくことにより、通信線に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置の変更は不要であり、システム全体を安価に構成することができる。
(3)上記第3の目的を達成するために、本発明は、上記(2)において、上記第2手段は、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段と、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応するコントローラとデータの送受信を可能とする手段とを有するものとする。
このように認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示し、そのメニューの1つが選択されたときに対応するコントローラとデータの送受信を可能とすることにより、通信線に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
(4)また、上記第3の目的を達成するために、本発明は、上記(2)において、上記第2手段は、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段と、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能とする手段とを有するものとする。
このように認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示し、そのメニューの1つが選択されたときに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能とすることにより、通信線に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
(5)また、上記第3の目的を達成するために、本発明は、上記(2)において、上記第2手段は、第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段と、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段と、上記コントローラのメニューとコントローラに係わる機能のメニューのいずれかを表示するかを切り換え可能とする手段とを更に有するものとする。
これによっても上記(3)及び(4)で説明したように、通信線に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
また、メンテナンス装置のメニュー画面を、コントローラ単位の選択画面と機能単位の選択画面の2パターンのいずれかを自由に選ぶことができ、作業に適したメニュー画面を選択することができる。
(6)上記(1)〜(5)において、好ましくは、上記中継手段は上記複数のコントローラの1つが兼用する。
これにより専用中継手段を設ける必要がないため、システム全体を安価な構成とすることができる。
(7)また、上記(1)〜(5)において、好ましくは、上記中継手段は専用の中継装置である。
これによりコントローラは中継手段の機能を持つ必要がないため、コントローラ側での変更は不要であり、従来のコントローラシステムにも容易に適用することができる。
(8)また、上記(1)〜(5)において、上記接続コネクタに代え無線装置を用い、上記メンテナンス装置はその無線装置を介して上記複数のコントローラと情報の送受信を行ってもよい。
これにより作業員は、建設機械から離れた作業性の良い場所でメンテナンス作業が行うことができる。
本発明によれば、複数のコントローラを通信線で接続して情報の送受信を可能とする建設機械において、メンテナンス装置を接続するコネクタを1つとすることで、メンテナンス作業を容易にするとともに、メンテナンス装置を安価で汎用性のあるものとしかつ複数のコントローラ間ではメンテナンス専用の通信線を不要とし、システム全体を簡素で安価な構成とすることができる。
また、本発明によれば、通信線に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置の変更は不要であり、この点でもシステム全体を安価に構成することができる。
更に、本発明によれば、通信線に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなく、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図8により説明する。
図1は本実施の形態に係わる建設機械のメンテナンスシステムを示す構成図である。
図1において、建設機械にはエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4と通信線5とが設けられている。
エンジンコントローラ3には、ターボブースト圧センサ、燃料温度センサ、吸気温センサ、エンジン回転数センサ等のセンサ類やスロットルダイヤル等の入力側要素6と燃料噴射インジェクタや吸気バルブ等の出力側要素7が接続されている。エンジンコントローラ3は入力側要素6の情報をもとに燃料噴射量や進角等を演算し、その演算結果を出力側要素7に出力している。
ポンプコントローラ4にはポンプ圧力センサ、ポンプ傾転角センサ等の入力側要素8とポンプトルク制御バルブ、ポンプ傾転制御バルブ等の出力側要素9が接続されている。ポンプコントローラ4は入力側要素8からの情報をもとにポンプの目標傾転を演算し、その演算結果を出力側要素9に出力している。
通信線5は、SAEJ1939や、IS011898等のCAN通信の通信規格に適合したもので、通信線5に流れるデータも、上記の規格に適合したものである。エンジンコントローラ3とポンプコントローラ4は通信線5を介して接続されている。エンジンコントローラ3とポンプコントローラ4は、車体の制御を行う際に通信線5を介して通信を行い、その情報をもとに制御を行っている。例えばポンプコントローラ4はエンジンコントローラ3から出力されたエンジンの目標回転数と実回転数の情報を取得し、その差からエンジンの負荷状態を判断し、エンジン負荷が増加するとポンプ傾転を減らすスピードセンシング制御を行なう。
本実施の形態に係わるメンテナンスシステムは、上記のような制御システムを有する建設機械に備えられるものであり、メンテナンス装置1と接続コネクタ2を備えている。
メンテナンス装置1は建設機械に搭載される複数のコントローラに接続され、作業員はこのメンテナンス装置1を用いてメンテナンス作業や故障診断を行う。メンテナンス装置1の通信規格は、メンテナンス装置1を安価で汎用性のあるものとするため、上記した通信線5の通信規格であるCAN通信とは異なり、シリアル通信に対応している。
接続コネクタ2はメンテナンス装置1側のコネクタ端子2aとそれに接続可能なコネクタ端子2bにより構成される。コネクタ端子2aはコード1aにより、メンテナンス装置1に接続され、もう一方のコネクタ端子2bはコード4aによりポンプコントローラ4に接続される。メンテナンス作業を行う場合にコネクタ端子2aとコネクタ端子2bを接続することにより、メンテナンス装置1はポンプコントローラ4と接続することができる。
メンテナンス装置1は、通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段としての機能と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段としての機能を備えている。またメンテナンス装置1には、通信線5に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されており、メンテナンス装置1の上記第1及び第2の手段は、その設定情報に基づいて上記通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識し、認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う機能を有している。また、上記第2手段は、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段としての機能と、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応するコントローラとデータの送受信を可能とする手段としての機能とを備えている。
ポンプコントローラ4は、エンジンコントローラ3とメンテナンス装置1間での情報の送受信に際して、通信線5の通信規格とメンテナンス装置1の通信規格との差を吸収する中継手段としての機能を備えている。
エンジンコントローラ3とポンプコントローラ4はメンテナンス装置1の要求によりデータの送受信を行う機能を備えている。
メンテナンス装置1が行う上記機能の詳細を以下に説明する。
図2は、メンテナンス装置1の上記第1手段としての機能と、メンテナンス装置1の上記第2手段としての機能を示すフローチャートである。
メンテナンス装置1には、電源SWが付いており、電源SWをONにしたとき、または作業員がメンテナンス開始を指示したときに、図2に示すフローチャートの処理が起動する。
上記したように、メンテナンス装置1には通信線5に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されている。通信線5に接続し得る最大構成のコントローラとしては、例えば、上記エンジンコントローラ3とポンプコントローラ4以外に、バルブコントローラ、フロントコントローラ、モニタコントローラがある。バルブコントローラは操作レバー信号又はフロントコントローラからの制御信号により、バルブを駆動するコントローラであり、フロントコントローラはフロント制御のためのフロント位置信号(ブーム角、アーム角、バケット角、旋回角等)を入力し、所定の作業を行い、制御信号をバルブコントローラに送るコントローラである。モニタコントローラはフロント制御やその他の設定を行うものである。
本実施の形態では、メンテナンス装置1には、通信線5に接続し得る最大構成のコントローラとしてそれら5つのコントローラのメンテナンス情報が設定されている。図2に示すフローチャートでは、5つのコントローラの区別をコントローラ種別コードD(1)〜D(5)で表しており、D(1)はエンジンコントローラ3の種別コード、D(2)はポンプコントローラ4の種別コード、D(3)はバルブコントローラの種別コード、D(4)はフロントコントローラの種別コード、D(5)はモニタコントローラの種別コードである。
図2において、ステップS201では、メンテナンス装置1は通信線5に接続されている全てのコントローラにコントローラ種別コードの送信要求を行う。続いてステップS202では、メンテナンス装置1の送信要求を受信したコントローラがコントローラ種別コードをメンテナンス装置1に送信し、それを受信したメンテナンス装置1はコントローラ種別コードをメモリに記憶する。ステップS203ではメンテナンス装置1の送信要求に対して、全てのコントローラがコントローラ種別コードを返信するまでに一定時間が必要なため、送信要求から一定時間(例えば1秒)が経過したかどうかを判断し、経過していない場合には、ステップS202に戻り、一定時間経過するまでこの処理を繰り返す。メンテナンス装置1はステップS201〜ステップS203において通信線5に接続された全てのコントローラのコントローラ種別コードを取得し、メンテナンス装置1のメモリに記憶する。
続いて、ステップS204でメンテナンス装置1のメモリに記憶されたコントローラ種別コード全ての中にD(1)があるかどうかを判断する。D(1)がある場合には、ステップS205に進み、そうでない場合にはステップS206に進む。ステップS205においてはエンジンコントローラ3のメニュー項目とエンジンコントローラ3のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS206に進む。
次に、ステップS206でメンテナンス装置1のメモリに記憶されたコントローラ種別コード全ての中にD(2)があるかどうかを判断する。D(2)がある場合には、ステップS207に進み、そうでない場合にはステップS208に進む。ステップS207においてはポンプコントローラ4のメニュー項目とポンプコントローラ4のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS208に進む。
次に、ステップS208でメンテナンス装置1のメモリに記憶されたコントローラ種別コード全ての中にD(3)があるかどうかを判断する。D(3)がある場合には、ステップS209に進み、そうでない場合にはステップS210に進む。ステップS209においては上記ステップS207と同様の処理をバルブコントローラについて行い、以降ステップS210からステップS213においては、D(4)に記憶されたフロントコントローラとD(5)に記憶されたモニタコントローラについて上記と同様の処理を行う。
ステップS214において、上記の処理で選択されたコントローラのメニュー項目を表示する。作業員はこのコントローラの画面上に表示されたメニュー項目を選択することにより、そのメニューに対応したコントローラとデータの送受信が行える。
以上において、ステップS201〜S203、S204、S206、S208、S210、S212の処理は通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段を構成し、ステップS205、S207、S209、S211、S213、S214の処理は、第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段を構成する。
次に本実施の形態を例に取り説明する。
図2のステップS201〜ステップS203において、メンテナンス装置1はコントローラ種別コードを記憶し、ステップS204においてコントローラ種別コード全ての中にD(1)があるかどうかを判断する。上記したように建設機械にはエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4とが備えられているため、ステップS204の条件は成立し、ステップS205に進む。ステップS205においてはエンジンコントローラ3のメニュー項目とエンジンコントローラ3のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS206に進む。ステップS206において、コントローラ種別コードにD(2)があるかどうかを判断する。建設機械にはポンプコントローラ4が備えられているため、ステップS206の条件は成立し、ステップS207に進む。ステップS207においてはポンプコントローラ4のメニュー項目とポンプコントローラ4のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS208に進む。以降ステップS208、ステップS210、ステップS212においては、条件を満たさないため、ステップS214に進む。ステップS214において、上記の処理により選択されたエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4のメニュー項目を画面上に表示する。メンテナンス装置1は、作業員がメンテナンス装置1の画面上に表示されたエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4を選択することにより、選択したコントローラとデータの送受信を行う。
このように、ステップS201〜S203、S204、S206、S208、S210、S212の処理で、通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識し、ステップS205、S207、S209、S211、S213、S214の処理で、その認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行うことにより、接続コネクタが1つであっても、コントローラ毎に区別して認識し、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、メンテナンス装置1に事前に最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報を設定しておくので、通信線5に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置1の変更は不要であり、システム全体を安価に構成することができる。
また、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示し、そのメニューの1つが選択されたときに対応するコントローラとデータの送受信を可能としたので、通信線5に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
また、中継手段としての機能をポンプコントローラ4に持たせたので、専用中継手段を設ける必要がなく、システム全体を安価な構成とすることができる。
次にポンプコントローラ4に備えられたエンジンコントローラ3と上記メンテナンス装置1との間での情報の送受信に際して、上記通信線5の通信規格と上記メンテナンス装置1の通信規格との差を吸収する中継手段としての機能について図を用いて説明する。
図3は通信規格のデータフォーマットの比較図であり、エンジン回転数データを例にとり示すものである。
図3において、Aは通信線5のCAN通信用の通信規格を示し、Bはメンテナンス装置1のシリアル通信用の通信規格を示している。通信規格A,Bはそれぞれデータの種別を示すヘッダ部分とデータの内容を示すデータ部分とを備え、図3の左半分にヘッダ部分の形式が示され、右半分にデータ部分の形式が示されている。
ヘッダ部分のデータ形式については、通信規格Aは29ビットであるのに対し、通信規格Bは32ビットである。尚、表の下部に示される0x0CF00400はヘッダ部分を16進数表記したものである。
また、データ部分は、通信規格Aと通信規格Bとで同じ形式であり、8ビット単位のデータ1〜8で構成され、合計64ビットであるものとする。ここではデータ4とデータ5とを合わせた16ビットのデータで、エンジン回転数データを示すものとする。尚、表の下部に示す0xFF、0x3E80はデータ部分を16進数表示したものである。
次に通信速度は、ここでは通信規格Aと通信規格Bの通信速度をそれぞれ250,000bps、9,600bpsとする。
以上から、例えばエンジンコントローラ3が5ms毎にエンジン回転数データを通信規格Aに適合した通信線5に接続された他のコントローラ例えばポンプコントローラ4に送信する場合、エンジンコントローラ3は1秒間に以下の計算式で示されるビット数を送信することができる。
(29bit+64bit)×(1000ms/5ms)=18,600bps

上記の計算により、通信規格Aのデータの通信速度は18,600bpsとなり、これに対し通信規格Bのデータの通信速度は9,600bpsであるため、通信規格Aのデータを間引いて、通信規格Bに適合させる必要がある。また、通信規格Bは規格の制約により、8ビット単位でないと、データ通信を行うことができない。このため通信規格Aのデータを通信規格Bに変換する場合には、データの間引きとデータフォーマットの変換を行う必要がある。
図4はメンテナンス装置1がコントローラ種別コード送信要求信号を送信した場合の中継手段の処理を示す図である。
図4において、まずメンテナンス装置1はポンプコントローラ4にコントローラ種別コード送信要求信号を送信する。このときのコントローラ種別コード送信要求信号は宛先をメンテナンス装置1に記憶された接続が想定される全てのコントローラとする。上述したように、メンテナンス装置1はコントローラからコントローラ種別コードを受信するために一定時間待機する(S11)。ポンプコントローラ4(中継手段)は受信したコントローラ種別コード送信要求信号をメモリに記憶する(S12)。次にポンプコントローラ4(中継手段)はメモリに記憶したコントローラ種別コード送信要求信号のデータフォーマットの変換を行い、各コントローラを宛先にして前記信号を送信する。このとき通信規格Aは通信規格Bより通信速度が高速であるため、コントローラ種別コード送信要求信号のデータの間引きは行われない。コントローラ種別コード送信要求信号は宛先をメンテナンス装置1に記憶された接続が想定される全てのコントローラとするため、通信線5に接続されたコントローラには受信され、接続されていないコントローラには受信されずに消滅する(S13)。
次にコントローラ種別コード送信要求信号を受信したコントローラはメンテナンス装置1を宛先としてコントローラ種別コードを送信する。このときメンテナンス装置1を宛先としたコントローラ種別コード信号はポンプコントローラ4(中継手段)に受信され(S14)、ポンプコントローラ4に受信されたコントローラ種別コードはポンプコントローラ4のメモリに記憶される(S15)。ポンプコントローラ4はメモリに記憶されたコントローラ種別コードのデータのフォーマットの変換を行い、さらに通信速度を通信規格Aから通信規格Bに合わせるためにデータの間引きを行い、メンテナンス装置1にコントローラ種別コードを送信する(S16)。
図5はメンテナンス装置1がエンジンコントローラ3からエンジン回転数データを受信する場合を示す図である。
図5において、まずエンジンコントローラ3はポンプコントローラ4に対しエンジン回転数センサの信号であるエンジン回転数データを5ms周期で常に送信している(S21)。ポンプコントローラ4は受信したエンジン回転数データをポンプコントローラ4に設けられたメモリに全て記憶する(S22)。
ここで、メンテナンス装置1からポンプコントローラ4に対し、エンジン回転数データの送信要求が行われると(S23)、ポンプコントローラ4のメモリ内に記憶されたエンジン回転数データはデータのフォーマット変換が行われ、50ms周期で、エンジン回転数データを送信する。このときにポンプコントローラ4はエンジン回転数データの最新のものを送信する。
ここでは、エンジン回転数データを受信する場合について説明したが、エンジン回転数データ以外の他のセンサーのデータのうち、ポンプコントローラ4に常時送信されているデータについても同様の処理が行われる。またポンプコントローラ4に常時送信されていないデータについてはメンテナンス装置1の要求により、図4のメンテナンス装置1がコントローラ種別コードを受信する場合と同様の処理が行われる。
図6はメンテナンス装置1からエンジンコントローラ3へ大量データを送信する場合を示す図である。
図6において、まずメンテナンス装置1から、ポンプコントローラ4へ大量データ送信要求を行う(S31)。大量データとしては、例えばコントローラのプログラムのバージョンアップ等のデータがある。ポンプコントローラ4は開始許可応答を行い、自身の持つメモリ内に記憶バッファを用意する(S32)。次に開始許可応答を受信したメンテナンス装置1はデータの送信を開始する(S33)。ポンプコントローラ4は、確保した記憶バッファに受信したデータを記憶し、記憶バッファが一杯になったら、データ送信中断要求を送信する。メンテナンス装置1はこのデータ送信中断要求を受信した場合には、大量データ送信を中断する(S34)。次に、ポンプコントローラ4は記憶バッファのデータのフォーマット変換を行い、そのデータをエンジンコントローラ3に送信する(S35)。ポンプコントローラ4は記憶バッファに空きができたところで、メンテナンス装置1に送信開始要求を送る(S36)。この送信開始要求を受信したメンテナンス装置1は送信を再び開始し、送信するデータが無くなるまで、上記のステップ33〜ステップ36を繰り返す(S37)。メンテナンス装置1は大量データ送信が終了したときには、ポンプコントローラ4に送信データ完了信号を送信し(S38)、処理を終了する。
以上のように、ポンプコントローラ4に中継手段としての機能を設け通信線5に接続し、複数のコントローラとメンテナンス装置1との間で情報の送受信を行うときに、通信線5の通信規格Aとメンテナンス装置1の通信規格Bとの差を吸収するので、メンテナンス装置1の通信規格Bはシリアル通信等の汎用性のある通信規格とすることができ、これによりメンテナンス装置1を安価で汎用性のあるものとし、かつ複数のコントローラ間ではメンテナンス専用の通信線を不要とし、システム全体を簡素で安価な構成とすることができる。
次にメンテナンス装置1に備えられた上記第2手段としての機能のうち、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応するコントローラとデータの送受信を可能とする手段としての機能を画面例により説明する。
図7は本実施の形態における、メンテナンス装置1の画面遷移を示す図である。
図7において、画面1は第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する画面例である。画面1にはメンテナンス装置1が認識したコントローラ名701が表示される。本実施の形態においては、通信線5にエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4が接続されているため、画面上にはエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4のみが表示される。作業員はメンテナンス作業を行うコントローラを選び、チェックボックス702にチェックをつけ、SETボタン704を押すことにより、選択したメニューに対応したコントローラのメンテナンスを行うことができる。尚、チェックしたコントローラをキャンセルしたい場合にはキャンセルボタン703を押す。
画面2は作業員が画面1でポンプコントローラ4を選択したときの画面例である。画面2にはポンプコントローラ4のメニュー705が表示される。作業員はこのメニュー705の各項目に対応するチェックボックス702を選択し、SETボタン704を押すことにより、更に下位のメニューに移ることができる。
画面3は作業員が画面2で入出力参照を選択した場合の画面例である。画面3には入出力参照メニュー706が表示される。作業員は入出力参照メニュー706の項目が多く1画面に表示しきれない場合には、スクロールボタン707を押し、画面をスクロールすることができる。
画面4は作業員が画面2で故障コード表示を選択した場合の画面例である。メンテナンス装置1には各故障コードに対応する故障内容が記憶されているため、画面4において、故障コードに対応する故障内容が表示される。これにより、作業員は簡単に故障内容を把握することができる。また作業員はBACKボタン708を押すことにより前画面に表示を戻し、CLEARボタン710を押すことにより、画面を消去することができる。
画面5は作業員が画面3でポンプ1圧力とポンプ流量制御比例弁を選択した場合の画面例である。画面5には、ポンプ1圧力とポンプ流量制御比例弁の数値と棒グラフ711が表示される。これにより作業員は簡単に入出力データを参照することができる。また、前記画面4と同様にBACKボタン708を押すことにより、前画面に表示を戻すことができる。
図8は図1に示す通信線5に更にオプションのコントローラを接続した場合の画面例を示す図であり、画面1に対応する画面1−2が示されている。画面1−2にはオプションのコントローラ812が表示され、作業員がこのオプションコントローラを選択することにより、このオプションコントローラに対応した下位のメニューを表示し、メンテナンス作業を行うことができる。また、オプションコントローラが通信線5に複数接続された場合には、画面1−2のオプションのコントローラユニット名812も複数表示され、作業員はそのそれぞれについて選択し、メンテナンス作業を行うことができる。
以上のように構成した本実施の形態によれば、メンテナンス装置1を接続するコネクタを1つとすることで、作業員がコネクタを間違えること無く、また目的のコネクタを探す作業が不要となるため、メンテナンス作業が容易になる。また、同時に複数コントローラのメンテナンスを行う場合、コネクタを差し替えず、どのコントローラにもアクセスすることができる。
更に、メンテナンス装置1を接続するのコネクタを一箇所にすることで、キャブ内のコネクタの配置スペースが削除でき、コネクタのコストを抑えることができる。
また、メンテナンス装置1に、通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段としての機能と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段としての機能を設けたので、接続コネクタ2が1つであっても、コントローラ毎に区別して認識し、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、ポンプコントローラ4に中継手段としての機能を持たせ、複数のコントローラとメンテナンス装置1間での情報の送受信に際して、通信線5の通信規格Aとメンテナンス装置1の通信規格Bとの差を吸収するので、通信線5の通信規格AはCAN等の高速の通信規格とし、メンテナンス装置1の通信規格Bはシリアル通信等の汎用性のある通信規格とすることができ、これによりメンテナンス装置1を安価で汎用性のあるものとしかつ複数のコントローラ間ではメンテナンス専用の通信線5を不要とし、システム全体を簡素で安価な構成とすることができる。
また、メンテナンス装置1に事前に最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報を設定したので、通信線5に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置1の変更は不要であり、システム全体を安価に構成することができる。
更に、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示し、そのメニューの1つが選択されたときに対応するコントローラとデータの送受信を可能としたので、通信線5に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
また、ポンプコントローラ4に中継手段としての機能を持たせたので、専用中継手段を不要とし、システム全体を安価な構成とすることができる。
次に本発明の第2の実施の形態を図9を用いて説明する。
図9は本実施の形態に係わる建設機械のメンテナンスシステムを示す構成図である。図中、図1に示した部分と同等のものには同じ符号を付している。
本実施の形態では、通信線5に専用中継装置10が接続され、メンテナンス装置1は専用中継装置10にコネクタ2を介して接続され、これにより、メンテナンス装置1は専用中継装置10を介して通信線5に接続されたエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4とデータの送受信を行うことができる。専用中継手段10は図1に示したポンプコントローラ4に備えられる中継手段としての機能と同等の機能(通信規格差を吸収する機能)を有している。
その他の構成については第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が作られる。また、本実施の形態によれば、通信線5に専用中継装置10が備えられるため、コントローラは中継手段の機能を持つ必要がないため、コントローラ側での変更は不要であり、従来のコントローラシステムにも容易に適用することができる。
次に本発明の第3の実施の形態を図10を用いて説明する。
図10は本実施の形態に係わる建設機械のメンテナンスシステムを示す構成図である。図中、図1に示した部分と同等のものには同じ符号を付している。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、ポンプコントローラ4に通信規格の差を吸収する中継手段としての機能を持たせている。また、本実施の形態では第1の実施の形態で用いた接続コネクタ2の代わりに無線装置11をポンプコントローラ4に接続し、メンテナンス装置1に無線装置11と通信する無線装置12を設け、メンテナンス装置1は無線装置11,12を介してポンプコントローラ4に接続される。これにより、メンテナンス装置1は中継手段としての機能を備えたポンプコントローラ4を介して通信線5に接続されたエンジンコントローラ3及びポンプコントローラ4とデータの送受信を行うことができる。
なお、同様の構成を図9に示した第2の実施の形態に流用してもよく、その場合の構成を図10中に想像線で示す。この変形例では、専用中継装置10に無線装置11が接続され、メンテナンス装置1は専用中継装置10と無線装置11、12を介して接続されている。
その他の構成については第1の実施の形態と同じである。
以上のように構成した本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また本実施の形態によれば、作業員は、建設機械から離れた作業性の良い場所でメンテナンス作業を行うことができる。また、接続コネクタ2を用いる場合はコード4aがあるためその設置場所には制限があるが、無線装置11の場合はコードがないので設置場所の自由度が上がる。
次に本発明の第4の実施の形態を図11〜図13を用いて説明する。
本実施の形態のハード構成は第1の実施の形態の構成を示す図1と同じである。
また、本実施の形態においてもメンテナンス装置1は、通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段としての機能と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段としての機能を備えている。更にメンテナンス装置1には、通信線5に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されており、メンテナンス装置1の上記第1及び第2の手段は、その設定情報に基づいて上記通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識し、認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う。
そして本実施の形態では、第1の実施の形態との相違点として、上記第2手段は、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段としての機能と、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能とする手段としての機能を備えている。
その他の機能については第1の実施の形態と同じである。
メンテナンス装置1が行う上記機能の詳細を以下に説明する。
図11は、メンテナンス装置1の上記第1手段としての機能と、メンテナンス装置1の上記第2手段としての機能とを示すフローチャートである。
メンテナンス装置1には、電源SWが付いており、電源SWをONにしたとき、または作業員がメンテナンス開始を指示したときに、図2に示すフローチャートの処理が起動する。
上記したように、メンテナンス装置1には通信線5に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されている。本実施の形態のメンテナンス装置1には、通信線5に接続し得る最大構成のコントローラとしてそれら5つのコントローラのメンテナンス情報が設定されている。図11に示すフローチャートでは、5つのコントローラの区別をコントローラ種別コードD(1)〜D(5)で表しており、D(1)はエンジンコントローラ3の種別コード、D(2)はポンプコントローラ4の種別コード、D(3)はバルブコントローラの種別コード、D(4)はフロントコントローラの種別コード、D(5)はモニタコントローラの種別コードである。
図11において、ステップS1101では、メンテナンス装置1は通信線5に接続されている全てのコントローラにコントローラ種別コードの送信要求を行う。続いてステップS1102では、メンテナンス装置1の送信要求を受信したコントローラがコントローラ種別コードをメンテナンス装置1に送信し、それを受信したメンテナンス装置1はコントローラ種別コードをメモリに記憶する。ステップS1103ではメンテナンス装置1の送信要求に対して、全てのコントローラがコントローラ種別コードを返信するまでに一定時間が必要なため、送信要求から一定時間(例えば1秒)が経過したかどうかを判断し、経過していない場合には、ステップS1102に戻り、一定時間経過するまでこの処理を繰り返す。メンテナンス装置1はステップS1101〜ステップS1103において通信線5に接続された全てのコントローラのコントローラ種別コードを取得し、メンテナンス装置1のメモリに記憶する。
続いて、ステップS1104でメンテナンス装置1のメモリに記憶されたコントローラ種別コード全ての中にD(1)があるかどうかを判断する。D(1)がある場合には、ステップS1105に進み、そうでない場合にはステップS1106に進む。ステップS1105においてはエンジンコントローラ3に係る機能のメニュー項目とエンジンコントローラ3に係る機能のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS1106に進む。
次に、ステップS1106でメンテナンス装置1のメモリに記憶されたコントローラ種別コード全ての中にD(2)があるかどうかを判断する。D(2)がある場合には、ステップS1107に進み、そうでない場合にはステップS1108に進む。ステップS1107においてはポンプコントローラ4の機能に係るメニュー項目とポンプコントローラ4に係る機能のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS1108に進む。
次に、ステップS1108でメンテナンス装置1のメモリに記憶されたコントローラ種別コード全ての中にD(3)があるかどうかを判断する。D(3)がある場合には、ステップS1109に進み、そうでない場合にはステップS1110に進む。ステップS1109においては上記ステップS1107と同様の処理をバルブコントローラについて行い、以降ステップS1110からステップS1113においては、フロントコントローラとモニタコントローラについて上記と同様の処理を行う。
ステップS1114において、上記の処理で選択されたコントローラに係る機能のメニュー項目を表示する。
以上において、ステップS1101〜S1103、S1104、S1106、S1108、S1110、S1112の処理は通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段を構成し、ステップS1105、S1107、S1109、S1111、S1113、S1114の処理は、第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段を構成する。
次に本実施の形態を例に取り説明する。
図11のステップS1101〜ステップS1103において、メンテナンス装置1はコントローラ種別コードを記憶し、ステップS1104においてコントローラ種別コード全ての中にD(1)があるかどうかを判断する。上記したように建設機械にはエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4とが備えられているため、ステップS1104の条件は成立し、ステップS1105に進む。ステップS1105においてはエンジンコントローラ3のメニュー項目とエンジンコントローラ3のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS1106に進む。ステップS1106において、コントローラ種別コードにD(2)があるかどうかを判断する。建設機械にはポンプコントローラ4が備えられているため、ステップS1106の条件は成立し、ステップS1107に進む。ステップS1107においてはポンプコントローラ4のメニュー項目とポンプコントローラ4のメンテナンス処理に必要な設定情報を選択し、ステップS1108に進む。以降ステップS1108、ステップS1110、ステップS1112においては、条件を満たさないため、ステップS1114に進む。ステップS1114において、上記の処理により選択されたエンジンコントローラ3とポンプコントローラ4に係る機能のメニュー項目を画面上に表示する。
このように、図11のフローチャートに示す、ステップS1101〜S1103、S1104、S1106、S1108、S1110、S1112の処理を行うことにより、通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識することができ、図2のフローチャートに示す、ステップS1105、S1107、S1109、S1111、S1113、S1114の処理を行うことにより、認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行うことができる。これにより、接続コネクタが1つであっても、コントローラ毎に区別して認識し、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、メンテナンス装置1に事前に最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報を設定しておくので、通信線5に接続されるコントローラの組み合わせが変わってもメンテナンス装置1の変更は不要であり、システム全体を安価に構成することができる。
また、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示し、そのメニューの1つが選択されたときに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能としたので、通信線5に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
次にメンテナンス装置1に備えられた上記第2手段としての機能のうち、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能とする手段としての機能を画面例により説明する。
図12は本実施の形態におけるメンテナンス装置1の画面遷移を示す図である。
図12において、画面1はメンテナンス装置1の機能毎の選択メニュー画面である。この画面1は図11のステップS1114に相当する画面である。画面1には通信線5に接続されたコントローラに対応したメンテナンスの機能名1201が表示される。本実施の形態では通信線5にエンジンコントローラ3及びポンプコントローラ4のみが接続されているため、メニュー画面には、それに対応した機能のメニューである入出力参照と故障コード表示と出力補正が表示される。作業員はメンテナンスの機能を選び、チェックボックス1202にチェックをつけ、SETボタン1204を押すことにより、下位の階層のメニューに移行することができる。尚、チェックしたコントローラをキャンセルしたい場合にはキャンセルボタン1203を押す。
画面2は作業員が画面1で入出力参照を選択したときの画面である。画面2には入出力参照の各項目1205が表示される。作業員はこのメニュー1205の各項目に対応するチェックボックス1202を選択し、SETボタン1204を押すことにより、更に下位のメニューに移ることができる。
画面3は作業員が画面2でセンサ入力を選択したときの画面である。画面3にはセンサ入力の各項目1206が表示される。作業員はセンサ入力メニュー1206の項目に対応するチェックボックス1202をチェックし、SETボタン1204を押すことにより、各項目の内容を確認することができる。
図13は図1に示す通信線5に更にオプションのコントローラを接続した場合の画面例を示す図であり、画面3に対応する画面3−2が示されている。画面3−2はセンサ入力画面を表示した場合であって、オプションのコントローラとしてフロントコントローラが追加され、コントローラに対応したセンサ入力項目であるブーム角についての項目1308が追加された例を示している。作業員はこのブーム角の項目を選択することにより、フロントコントローラについてのセンサー入力メニューの1つであるブーム角について確認することができる。
以上のように構成した本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また、本実施の形態によれば、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示し、そのメニューの1つが選択されたときに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能としたので、通信線5に実際に接続されていないコントローラを間違って選択することがなくなり、コントローラ毎に機能や入出力が異なっていても作業員が効率的にメンテナンス作業を行うことができる。
次に本発明の第5の実施の形態を図14を用いて説明する
本実施の形態のハードの構成は第1の実施の形態の構成を示す図1と同じである。
また、本実施の形態においてもメンテナンス装置1は通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段としての機能と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段としての機能を備えている。更にメンテナンス装置1には、通信線5に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されており、メンテナンス装置1の上記第1及び第2の手段は、その設定情報に基づいて上記通信線5に接続されている複数のコントローラを個別に認識し、認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う。
そして本実施の形態では、第1の実施の形態との相違点として、上記第2手段としての機能は、第1手段としての機能の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段としての機能と、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段としての機能と、上記コントローラのメニューとコントローラに係わる機能のメニューのいずれかを表示するかを切り換え可能とする手段としての機能を備えている。
図14は、本実施の形態におけるメンテナンス装置1に表示する画面の遷移を示す図である。
図14において、画面1にはコントローラ選択と機能選択の2種類の項目1401が示される。画面1は、作業員によりコントローラ選択の項目が選択されると画面2を表示し、機能選択の項目が選択されると画面3を表示する。画面2は図7において示したメンテナンス装置1が認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段による画面例を示し、画面2以降の画面遷移については図7に示した内容と同様である。画面3は図12において示したメンテナンス装置1が認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを表示する手段による画面例を示し、画面3以降の画面遷移については図12に示した内容と同様である。
その他の機能については第1の実施の形態と同様である
以上のように構成した本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また、本実施の形態によれば、メンテナンス装置1のメニュー画面を、コントローラ単位の選択画面と機能単位の選択画面の2パターンのいずれかを自由に選ぶことができ、作業に適したメニュー画面を選択することができる。
第1の実施の形態に係る建設機械のメンテナンスシステムの構成を示す図である。 メンテナンス装置1の上記第1手段としての機能と、メンテナンス装置の上記第2手段としての機能のうち、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段としての機能を示すフローチャートを示す図である。 メンテナンス装置と通信線における、通信規格の差を示す図である。 メンテナンス装置がコントローラ種別コードを送信した場合の処理を示す図である。 メンテナンス装置がエンジンコントローラのデータを受信する場合の処理例を示す図である。 メンテナンス装置がエンジンコントローラへ大量データを送信する場合の処理例を示す図である。 第1の実施の形態における、メンテナンス装置の画面遷移を示す図である。 第1の実施の形態における、メンテナンス装置の画面遷移を示す図のうちオプションコントローラが追加になった場合を示す図である。 第2の実施の形態に係る建設機械のメンテナンスシステムの構成を示す図である。 第3の実施の形態に係る建設機械のメンテナンスシステムの構成を示す図である。 メンテナンス装置の上記第1手段としての機能と、メンテナンス装置の上記第2手段としての機能のうち、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段としての機能とを示すフローチャートを示す図である。 第4の実施の形態における、メンテナンス装置の画面遷移を示す図である。 第4の実施の形態における、メンテナンス装置の画面遷移を示す図のうちオプションコントローラが追加になった場合を示す図である。 第5の実施の形態における、メンテナンス装置の画面の切り換えを示す図である。 従来技術における、メンテナンス作業時の構成を示す図である。 従来技術における、通信線による複数コントローラの接続を示す図である。
符号の説明
1 メンテナンス装置
2 接続コネクタ
3 エンジンコントローラ
4 ポンプコントローラ
5 通信線
6 入力側要素
7 出力側要素
8 入力側要素
9 出力側要素

Claims (8)

  1. 車体に搭載される複数のコントローラと、上記複数のコントローラ間を接続し、第1の通信規格により複数のコントローラ間での情報の送受信を可能とする通信線とを備える建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記複数のコントローラと第2の通信規格により情報の送受信を行うメンテナンス装置と、
    上記通信線に接続され、上記メンテナンス装置と上記複数のコントローラとの情報の送受信に際して情報の送受信の受け渡しを行う中継手段と、
    この中継手段に上記メンテナンス装置を接続するための1つの接続コネクタとを備え、
    上記メンテナンス装置は、上記通信線に接続されている複数のコントローラを個別に認識する第1手段と、この第1手段の認識結果に基づいて認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行う第2手段とを備え、
    上記中継手段は、上記複数のコントローラと上記メンテナンス装置間での情報の送受信に際して、上記通信線の第1の通信規格と上記メンテナンス装置の第2の通信規格との差を吸収する手段を備えることを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  2. 請求項1記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記メンテナンス装置は、上記通信線に接続し得る最大構成のコントローラのメンテナンスに必要な情報が予め設定されており、上記第1及び第2手段は、その設定情報に基づいて上記通信線に接続されている複数のコントローラを個別に認識し、認識したコントローラのメンテナンスに必要な表示及び処理を行うことを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  3. 請求項2記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記第2手段は、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段と、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応するコントローラとデータの送受信を可能とする手段とを有することを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  4. 請求項2記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記第2手段は、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段と、画面上に表示されたメニューの1つが選択されたとき、そのメニューに対応する機能が係わるコントローラとデータの送受信を可能とする手段とを有することを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  5. 請求項2記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記第2手段は、第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラのメニューだけを画面上に表示する手段と、上記第1手段の認識結果に基づき、認識したコントローラに係わる機能のメニューだけを画面上に表示する手段と、上記コントローラのメニューとコントローラに係わる機能のメニューのいずれかを表示するかを切り換え可能とする手段とを更に有することを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記中継手段は上記複数のコントローラの1つが兼用することを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記中継手段は専用の中継装置であることを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項記載の建設機械のメンテナンスシステムにおいて、
    上記接続コネクタに代え無線装置を用い、上記メンテナンス装置はその無線装置を介して上記複数のコントローラと情報の送受信を行うことを特徴とする建設機械のメンテナンスシステム。
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