JP6892847B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、外部と無線通信を行うための通信端末が設けられた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、前,後方向に自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回の動作が可能に設けられた上部旋回体とにより車体が構成されている。上部旋回体の前側には、土砂の掘削作業等を行うためのフロント装置が取付けられている。
また、上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、旋回フレームの前部位置に設けられオペレータが乗り込むキャブと、旋回フレームの後部位置に前,後方向と直交する左,右方向に延びて設けられエンジン等の原動機、ラジエータ、オイルクーラ等からなる熱交換装置を収容しているエンジン室とを備えている。
ここで、昨今の油圧ショベルは、外部の施工管理システムの管理下に置かれることがあり、この種の油圧ショベルは、管理用のコンピュータと通信可能な通信端末を搭載している。これにより、管理下に置かれた各油圧ショベルから送られてくる施工情報を基に、工期の見積もりや施工進捗を管理できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−44415号公報
ところで、管理用のコンピュータと通信可能な通信端末としては、多様な無線通信手段を有することが想定されるが、一般的なデータ通信を利用する場合には、通信会社に加入(契約)する必要があり、加入者を特定するためのID(Identification)番号が記録されたSIMカード(Subscriber Identity Module Card:加入者識別モジュールカード)を通信端末に挿入する必要がある。
ここで、油圧ショベルは、様々な作業現場で作業を行うものである。また、通信網の範囲は各通信会社で異なる。このために、各現場では、使用している通信会社によって電波の受信状態に差が生じることが想定される。そこで、作業現場では、電波の受信状態が良好な通信会社を選択できるように、通信端末に対するSIMカードの差し替え作業が行われる場合がある。一方で、通信端末は、精密機械であるから、熱、振動、塵埃等から保護する必要があり、外部から容易にアクセスすることができないのが現状である。従って、通信端末に対するSIMカードの差し替え作業に手間を要してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、通信端末を熱、振動、塵埃等から保護すると共に、通信端末に対するSIMカードの差し替え作業を容易に行うことができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明は、自走可能な車体の支持構造体を形成する車体フレームと、前記車体フレームの前部位置に設けられたキャブと、前記車体フレームの後部に設けられ原動機、熱交換装置を収容する原動機室と、前記キャブと前記原動機室との間に仕切られた状態で設けられたユーティリティ室と、前記原動機室および前記ユーティリティ室を上側から覆う上面板と前記ユーティリティ室を左,右方向の一側から開閉可能に覆う側面ドアとを有する外装カバーと、外部と無線通信を行うために設けられた通信端末と、前記通信端末に対して抜き差し可能に取付けられるSIMカードとを備えてなる建設機械において、前記通信端末は、前記ユーティリティ室に収容され、前記通信端末には、前記側面ドアを開いた状態で形成される開口に対面して前記SIMカードが抜き差しされるカードスロットが設けられている。
本発明によれば、通信端末を熱、振動、塵埃等から保護できる上に、通信端末に対するSIMカードの差し替え作業を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る建設機械としての油圧ショベルを示す正面図である。 上部旋回体を外装カバーの上部側を省略した状態で示す一部破断の平面図である。 外装カバーの上面カバーの一部を省略し、前側面ドアと後側面ドアを開いた状態の上部旋回体を示す斜視図である。 図2中の上部旋回体のユーティリティ室付近を拡大して示す一部破断の平面図である。 前仕切板に各コントローラ、取付台、通信端末、保護カバー等を組付けた状態を示す要部拡大の組立斜視図である。 図5中の取付台から保護カバーを取外すと共に、通信端末からSIMカードを抜き出した状態を示す要部拡大の分解斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図6を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前部には、フロント装置4が俯仰の動作が可能に設けられ、このフロント装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。
上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、キャブ6、エンジン室10、エンジン11、熱交換装置13、コントローラ20,21、取付台22、通信端末24、SIMカード26、保護カバー27を含んで構成されている。
図2に示すように、車体フレームとしての旋回フレーム5は、上部旋回体3の支持構造体を形成している。旋回フレーム5は、前,後方向に延びた平板体からなる底板5Aと、底板5A上に立設され左,右方向で対面しつつ前,後方向に延びた左縦板5Bおよび右縦板5Cと、左縦板5Bから左側方に張出した複数の左張出しビーム(図示せず)の先端側に固着され前,後方向に延びた左サイドフレーム5Dと、右縦板5Cから右側方に張出した各右張出しビーム(図示せず)の先端側に固着され前,後方向に延びた右サイドフレーム5Eとを含んで構成されている。
キャブ6は、旋回フレーム5の前部の左側位置に設けられている。キャブ6は、運転室を画成するもので、この運転室には、乗り込んだオペレータが着座する運転席が設けられている。また、キャブ6内の運転室には、運転席の周囲に位置して走行用の操作レバー、作業用の操作レバー(いずれも図示せず)が設けられている。
カウンタウエイト7は、旋回フレーム5の後側、即ち、左縦板5Bおよび右縦板5Cの後部に取付けられている。カウンタウエイト7は、フロント装置4との重量バランスをとるもので、凸円弧状をした後面を有する重量物として形成されている。
図2に示すように、前仕切板8は、キャブ6の後面と対面するように旋回フレーム5上に設けられている。前仕切板8は、キャブ6と後述するユーティリティ室14との間に位置して旋回フレーム5の左,右方向に延びて立設された板状体として形成されている。前仕切板8は、旋回フレーム5の左縦板5Bから左サイドフレーム5Dまで左,右方向に延びて配置されている。そして、前仕切板8は、ユーティリティ室14の前側と外部との間を仕切っている。さらに、前仕切板8には、後述のコントローラ20,21、取付台22等が取付けられている。
後仕切板9は、エンジン11、熱交換装置13の前側を覆うように旋回フレーム5上に設けられている。後仕切板9は、エンジン室10とユーティリティ室14との間に位置して旋回フレーム5の左,右方向に延びて立設された板状体として形成されている。後仕切板9は、旋回フレーム5の右縦板5C(作動油タンク29の左端部)から左サイドフレーム5Dまで左,右方向に延びて配置されている。そして、後仕切板9は、エンジン室10の前側とユーティリティ室14の後側との間を仕切っている。
エンジン室10は、原動機室を構成するもので、旋回フレーム5の後部位置に前,後方向と直交する左,右方向に延びて設けられている。エンジン室10は、エンジン11、油圧ポンプ12、熱交換装置13を収容するもので、カウンタウエイト7の前面と後仕切板9、作動油タンク29との間に形成されている。
エンジン11は、原動機を構成するもので、例えば、エンジン室10に位置して旋回フレーム5上にクランク軸(図示せず)の軸線が左,右方向に延びる横置き状態で設けられている。また、エンジン11は、例えば、過給機11Aを備えており、この過給機11Aの吸気側に後述のエアクリーナ15が接続されている。一方、過給機11Aの排気側には、排気ガス処理装置11Bが接続されている。エンジン11の左側には、冷却ファン11Cが設けられ、この冷却ファン11Cに対面するように後述の熱交換装置13が配置されている。また、エンジン11の右側には、後述の油圧ポンプ12が取付けられている。
油圧ポンプ12は、エンジン11の右側に設けられている。油圧ポンプ12は、エンジン11によって回転駆動されることにより、作動油タンク29から供給される作動油を、圧油として制御弁装置(図示せず)に向け吐出するものである。
熱交換装置13は、エンジン室10のうちエンジン11の左側に配置され、旋回フレーム5上に取付けられている。熱交換装置13は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ13A、作動油を冷却するオイルクーラ13B、エンジン11が吸込む空気を冷却するインタクーラ13Cと、これらを囲む枠体13Dを含んで構成されている。
ユーティリティ室14は、キャブ6とエンジン室10との間に仕切られた状態で設けられている。ユーティリティ室14は、前側が前仕切板8に覆われ、後側が後仕切板9に覆われ、左側が後述する外装カバー16の前側面ドア18に覆われ、右側が旋回フレーム5の左縦板5Bに覆われ、上側が外装カバー16の上面板17(図1参照)に覆われた旋回フレーム5上の空間部として構成されている。
図3、図4に示すように、ユーティリティ室14には、外装カバー16の前側面ドア18を開いたときに開口14Aが形成される。この開口14Aを通じ、エアクリーナ15のエレメント交換作業、通信端末24に対するSIMカード26の交換作業等を外部から手を差し入れて行うことができる。ユーティリティ室14には、エアクリーナ15、各コントローラ20,21、取付台22、通信端末24、保護カバー27、図示しないグリースガン、工具類等が収容されている。
エアクリーナ15は、ユーティリティ室14内の後側寄りに配置されている。エアクリーナ15は、エンジン11が吸込む空気を清浄化するもので、塵埃等の異物を捕捉するためのエレメント(図示せず)が内蔵されている。エアクリーナ15は、ユーティリティ室14内で軸線が左,右方向となるように配置されている。これにより、エアクリーナ15のエレメントは、外装カバー16の前側面ドア18を開くことにより、開口14Aを通じて交換することができる。
外装カバー16は、キャブ6とカウンタウエイト7との間で旋回フレーム5上に設けられている。外装カバー16は、エンジン室10およびユーティリティ室14を上側から覆う上面板17と、ユーティリティ室14を左,右方向の一側となる左側から開閉可能に覆う前側面ドア18と、エンジン室10を左,右方向の一側となる左側から開閉可能に覆う後側面ドア19とを含んで構成されている。
前側面ドア18は、外装カバー16の一部を形成している。図4に示すように、前側面ドア18は、一端側となる前,後方向の前側を支点18Aとして回動されることにより開閉可能となっている。前側面ドア18の前部は、前仕切板8に回動可能に取付けられている。また、前側面ドア18は、他端側となる前,後方向の後側に位置してキーシリンダ付きのノブ18A(図1参照)が設けられている。
ここで、前側面ドア18は、閉じてノブ18Aを施錠することにより、ユーティリティ室14内のコントローラ20,21、通信端末24等を盗難やいたずらから保護することができる。一方、前側面ドア18は、ノブ18Aの施錠を解除し、図4に示すように、他端側を前側に開くことによりユーティリティ室14を開放することができる。この前側面ドア18の開放状態では、前側面ドア18の開度に応じ、斜め後側(図4中の矢示A方向)から高圧水を吹付けることで、ユーティリティ室14内に堆積、付着した塵埃を洗浄することができる。
後側面ドア19は、外装カバー16の一部を形成している。後側面ドア19は、例えば、前,後方向の後側が旋回フレーム5の左サイドフレーム5D上に立設された支柱(図示せず)に回動可能に取付けられている。また、後側面ドア19の閉扉状態では、前,後方向の前側が前側面ドア18の下側に重なるように配置されている。これにより、前側面ドア18のキーシリンダ付きのノブ18Aを利用して、後側面ドア19を施錠することができる。
次に、ユーティリティ室14に収容されるコントローラ20,21、取付台22、通信端末24、SIMカード26、保護カバー27の構成および機能について説明する。これらの物品は1つの集合体として形成され、かつ、SIMカード26の交換作業が容易にできるように、開口14Aから近い左寄りに配置されている。
コントローラ20,21は、電気機器を構成するもので前仕切板8に取付けられている。コントローラ20,21は、例えば、フロント装置4、エンジン11等を制御するためのもので、2台が前,後方向(前仕切板8の板厚方向)に重なった状態で、ボルト、クリップ等の固定具を用いて取付けられている。一方で、この位置に配設されるコントローラとしては、フロント装置4、エンジン11以外を制御するコントローラを配設することもできる。また、コントローラ以外の他の電気機器を配設することもできる。さらに、電気機器は、1台(1個)または3台(3個)以上配設する構成としてもよい。
ここで、前仕切板8は、キャブ6の後側に接近した位置に設けられているから、この前仕切板8に設けたコントローラ20,21は、キャブ6内に搭載された各種電気機器に容易に接続することができる。
取付台22は、コントローラ20,21を覆うように前仕切板8に設けられている。取付台22は、通信端末24を取付けるための台座とコントローラ20,21を覆うカバー部材とを兼ねている。具体的には、取付台22は、ユーティリティ室14の開口14A側となる左,右方向の外側に位置して前仕切板8と直交して立ち上がった外板部22Aと、コントローラ20,21を挟んで外板部22Aと反対側の奥部に配置された奥板部22Bと、奥板部22Bの先端から前仕切板8と平行に左,右方向に延びた平板部22Cと、外板部22Aと平板部22Cとを接続して設けられた傾斜板22Dとにより構成されている。図5、図6に示すように、取付台22は、外板部22Aと奥板部22Bとが前仕切板8に対し、ボルト23を用いて取付けられている(外板部22A側のみ図示)。
ここで、取付台22の傾斜板22Dは、平板部22Cの先端(開口14A側の端部)から開口14Aに向け、前仕切板8に接近するように傾斜した傾斜面を構成している。傾斜板22Dには、通信端末24を取付けるための通信端末取付面22D1が設けられている。この場合、通信端末24は、傾斜板22Dの通信端末取付面22D1に取付けられることにより、後述のカードスロット24Aが保護カバー27による保護範囲の深い位置(外板部22A側)に向けられることになる。これにより、外部から高圧水を吹付けた場合でも、カードスロット24Aに高圧水が掛からないようにすることができる。
取付台22の外板部22Aには、開口14A側に位置して保護カバー27を取付けるための保護カバー取付面22A1が設けられている。外板部22A(保護カバー取付面22A1)には、ボルト、クリップ等からなる後述の固定具28を固定するための固定孔22A2が設けられている。
通信端末24は、ユーティリティ室14に収容され、取付台22に取付けられている。通信端末24は、例えば、外部の施工管理システムの管理用のコンピュータ(図示せず)と無線通信を行うものである。また、通信端末24は、内部に精密部品を収容した直方体状のボックス構造体をなし、取付台22の傾斜板22D(通信端末取付面22D1)にボルト25を用いて取付けられている。
ボックス構造体として形成された通信端末24には、一の面にカードスロット24Aが設けられている。ここで、通信端末24は、外装カバー16の前側面ドア18を開いた状態で形成されるユーティリティ室14の開口14Aにカードスロット24Aが対面するように取付方向が設定されている。これにより、カードスロット24Aには、ユーティリティ室14の開口14Aを通じて後述のSIMカード26を抜き差しすることができる。
この場合、通信端末24のカードスロット24Aは、通信端末24が取付台22の傾斜板22D(通信端末取付面22D1)に取付けられることにより、保護カバー27の周縁から離れた保護範囲の奥部位置に向けることができる。即ち、カードスロット24Aが設けられた通信端末24の一の面は、前側面ドア18の支点18Aの方向に向けられている。これにより、外部から吹付けられる高圧水がカードスロット24Aに掛かり難くすることができる。
SIMカード(Subscriber Identity Module Card)26は、外部との無線通信を行うために、通信会社に加入(契約)する場合に必要な、加入者を特定するためのID(Identification)番号が記録されたカードであり、SIMカード26は、加入者識別モジュールカードとも呼ばれる。このSIMカード26は、通信端末24のカードスロット24Aに挿入される。一方で、SIMカード26を他社のカードに交換した場合には、通信会社を変更して電波の受信状態を良好にすることができる。また、SIMカード26は、ユーティリティ室14の外部からユーティリティ室14の内部に配置された通信端末24のカードスロット24Aに交換可能に取付けることができる。
保護カバー27は、通信端末24のカードスロット24Aを覆うものである。保護カバー27は、ユーティリティ室14の開口14Aから覗いたときに、通信端末24の全体を覆うことができる大きさの板状体によって形成されている。保護カバー27は、長方形状の板体からなり、前仕切板8側となる前側部分が取付台22の外板部22Aの保護カバー取付面22A1に固定具28を用いて着脱可能に取付けられている。
保護カバー27の前側部分には、取付台22の外板部22Aに設けられた各固定孔22A2に対応して2個の挿通孔27Aが設けられている。保護カバー27を取付台22に取付ける場合には、保護カバー27の前側部分を外板部22Aの保護カバー取付面22A1に当接させ、この状態で、ボルト、クリップ等からなる固定具28を、保護カバー27の各挿通孔27Aに挿通させつつ、外板部22Aの各固定孔22A2に挿着する。これにより、保護カバー27を取付台22の外板部22A(保護カバー取付面22A1)に取付けることができる。一方、取付台22から保護カバー27を取外す場合には、固定具28を、外板部22Aの各固定孔22A2から引き抜くことにより、保護カバー27を取付台22の外板部22A(保護カバー取付面22A1)から取外すことができる。
なお、固定具28としては、ボルトやクリップ以外にも、予め取付台22の外板部22Aに折畳み可能な部材を取付け、保護カバー27の挿通孔27Aに挿通させた状態で折り畳むことにより、保護カバー27を取付台22に取付ける構成としてもよい。
図2に示すように、作動油タンク29は、作動油を貯えるもので、油圧ポンプ12の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。燃料タンク30は、エンジン11に供給される燃料を貯えるもので、作動油タンク29の前側に隣接して旋回フレーム5上に設けられている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
油圧ショベル1のオペレータは、上部旋回体3のキャブ6に乗り込み、エンジン11を始動して油圧ポンプ12を駆動する。これにより、油圧ポンプ12から圧油が吐出され、この圧油は制御弁装置(図示せず)を介して、各種油圧アクチュエータに供給される。
キャブ6に搭乗したオペレータが走行用の操作レバー(図示せず)を操作したときには、下部走行体2により車両を前進または後退させることができる。一方、キャブ6内のオペレータが作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、フロント装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
ここで、油圧ショベル1は、様々な作業現場で作業を行う。この場合、作業現場によっては、電波の状態が悪く、外部の施工管理システムの管理用コンピュータとの通信が安定しない場合がある。そこで、通信状況を改善するために、通信端末24のカードスロット24AにSIMカード26を差し替える作業について説明する。
まず、左,右方向の一側(左側)に位置する外装カバー16の前側面ドア18のノブ18Aの施錠を解除し、図4に示すように、前側面ドア18を前側に大きく開く。これにより、ユーティリティ室14は、開口14Aによって解放される。この状態で、図6に示すように、各固定具28を、外板部22Aの各固定孔22A2から引き抜くことにより、取付台22から保護カバー27を取外すことができる。取付台22から保護カバー27を取外したら、通信端末24のカードスロット24AからSIMカード26を取出し、別会社のSIMカード26を差し込む。そして、取付台22に保護カバー27を取付ける。
さらに、ユーティリティ室14内に堆積した塵埃等を洗浄する場合について説明する。この場合には、前側面ドア18を開いてユーティリティ室14を開放した状態で、図4中に矢示Aで示すように、洗浄用の高圧水を開口14Aから吹付ける。これにより、ユーティリティ室14内に堆積した塵埃等を高圧洗浄水で洗浄することができる。
かくして、本実施の形態によれば、外部と無線通信を行うための通信端末24は、キャブ6とエンジン室10との間に仕切られた状態のユーティリティ室14に設けられている。通信端末24には、前側面ドア18を開いた状態で形成される開口14Aに対面してSIMカード26が抜き差しされるカードスロット24Aが設けられている。
ここで、ユーティリティ室14は、外部から空気が吸込まれるものの、この空気はエアクリーナ15(エンジン11)が吸込むものである。従って、冷却ファン11Cによって外部から空気と一緒に大量の塵埃が吸込まれるエンジン室10と異なり、ユーティリティ室14では、通信端末24を塵埃、エンジン11の熱、エンジン11の振動等から保護することができる。また、通信端末24をキャブ6内に設けた場合には、通信端末24の設置場所の確保、配線の取り回し、通信端末24を冷却するためのファンの騒音等の問題が生じる。しかし、通信端末24をユーティリティ室14に設けている構成では、これらの問題を生じることがない。
この結果、通信端末24を塵埃、エンジン11の熱、エンジン11の振動等から保護することができ、耐久性や信頼性を向上することができる。しかも、通信端末24に対するSIMカード26の差し替え作業を容易に行うことができ、作業性を向上することができる。また、ユーティリティ室14の開口14Aに対面してカードスロット24Aを設けているから、外部からSIMカード26を容易に抜き差しすることができる。
旋回フレーム5には、キャブ6とユーティリティ室14との間に位置して旋回フレーム5の左,右方向に延びた前仕切板8と、エンジン室10とユーティリティ室14との間に位置して旋回フレーム5の左,右方向に延びた後仕切板9とが設けられている。前仕切板8には、通信端末24を取付けるための取付台22が設けられ、この取付台22には、ユーティリティ室14の開口14Aに向けて傾斜した傾斜面としての傾斜板22Dが設けられている。取付台22の傾斜板22Dには、通信端末24が取付けられている。これにより、通信端末24は、保護カバー27によって全体を覆うことができるから、外部から高圧水を吹付けた場合でも、通信端末24を高圧水から保護することができる。
ここで、図4に示すように、前仕切板8に回動可能に取付けられた前側面ドア18は、周囲の部材との関係で、90度まで開かない場合がある。この場合には、高圧水の吹付け方向が斜め後側(図4中の矢示A方向)からとなる。従って、ユーティリティ室14の開口14Aに向けて前仕切板8側に傾斜した傾斜板22Dに通信端末24を取付ける構成では、保護カバー27は、矢示A方向から吹付けられる高圧水からカードスロット24Aを効率よく保護することができる。
通信端末24のカードスロット24Aを覆うように保護カバー27が取付けられている。従って、ユーティリティ室14内を洗浄するために、前側面ドア18を開いた状態で、図4中の矢示Aで示すように、高圧水を吹付けた場合でも、保護カバー27は、高圧水から通信端末24を保護することができ、耐久性や信頼性を向上することができる。
前側面ドア18は、一端側となる前側を支点18Aとして回動することにより開閉可能に設けられている。この上で、カードスロット24Aが設けられた通信端末24の一の面は、支点18Aの方向に向ける構成としている。この構成によっても、カードスロット24Aに対して洗浄用の高圧水が掛かり難くすることができ、通信端末24を高圧水から保護することができる。
前仕切板8には、コントローラ20,21が取付けられ、取付台22は、コントローラ20,21を覆うカバー部材を兼ねている。この上で、取付台22には、通信端末24を取付けるための通信端末取付面22D1と、保護カバー27を取付けるための保護カバー取付面22A1とが設けられている。これにより、取付台22によってコントローラ20,21を保護しつつ、コントローラ20,21に重なるスペースを利用して通信端末24を配置することができる。また、取付台22を利用して保護カバー27を取付けることができる。
なお、実施の形態では、前仕切板8にコントローラ20,21、取付台22、通信端末24、保護カバー27を組付けた場合を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、外装カバー16の前側面ドア18の後側が後仕切板9に回動可能に取付けられている場合には、後仕切板9にコントローラ20,21、取付台22、通信端末24、保護カバー27を組付ける構成としてもよい。
実施の形態では、建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 旋回フレーム(車体フレーム)
6 キャブ
8 前仕切板
9 後仕切板
10 エンジン室(原動機室)
11 エンジン
13 熱交換装置
14 ユーティリティ室
14A 開口
16 外装カバー
17 上面板
18 前側面ドア
18A 支点
20,21 コントローラ(電気機器)
22 取付台
22A 外板部
22A1 保護カバー取付面
22D 傾斜板(傾斜面、カバー部材)
22D1 通信端末取付面
24 通信端末
24A カードスロット
26 SIMカード
27 保護カバー

Claims (5)

  1. 自走可能な車体の支持構造体を形成する車体フレームと、
    前記車体フレームの前部位置に設けられたキャブと、
    前記車体フレームの後部に設けられ原動機、熱交換装置を収容する原動機室と、
    前記キャブと前記原動機室との間に仕切られた状態で設けられたユーティリティ室と、
    前記原動機室および前記ユーティリティ室を上側から覆う上面板と前記ユーティリティ室を左,右方向の一側から開閉可能に覆う側面ドアとを有する外装カバーと、
    外部と無線通信を行うために設けられた通信端末と、
    前記通信端末に対して抜き差し可能に取付けられるSIMカードとを備えてなる建設機械において、
    前記通信端末は、前記ユーティリティ室に収容され、
    前記通信端末には、前記側面ドアを開いた状態で形成される開口に対面して前記SIMカードが抜き差しされるカードスロットが設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記車体フレームには、前記キャブと前記ユーティリティ室との間に位置して前記車体フレームの左,右方向に延びた前仕切板と、前記原動機室と前記ユーティリティ室との間に位置して前記車体フレームの左,右方向に延びた後仕切板とが設けられており、
    前記前仕切板と前記後仕切板とのいずれか一方の仕切板には、前記通信端末を取付けるための取付台が設けられ、
    前記取付台には、前記開口に向けて傾斜した傾斜面が設けられ、
    前記取付台の前記傾斜面には、前記通信端末が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記通信端末の前記カードスロットを覆うように保護カバーが取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記側面ドアは、一端側を支点として回動することにより開閉可能に設けられており、
    前記カードスロットが設けられた前記通信端末の面は、前記支点の方向に向けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記通信端末の前記カードスロットを覆うように保護カバーが取付けられ、
    前記一方の仕切板には、コントローラを含む電気機器が取付けられ、
    前記取付台は、前記電気機器を覆うカバー部材を兼ねており、
    前記取付台には、前記通信端末を取付けるための通信端末取付面と、前記保護カバーを取付けるための保護カバー取付面とが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
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