JP3429622B2 - 建設機械の上部旋回体 - Google Patents

建設機械の上部旋回体

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JP3429622B2
JP3429622B2 JP05389596A JP5389596A JP3429622B2 JP 3429622 B2 JP3429622 B2 JP 3429622B2 JP 05389596 A JP05389596 A JP 05389596A JP 5389596 A JP5389596 A JP 5389596A JP 3429622 B2 JP3429622 B2 JP 3429622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等として用いられる建設機械の上部旋
回体に関する。
【0002】
【従来の技術】建設現場での地面の掘削作業等に好適に
用いられる油圧ショベルは、通常、下部走行体と、該下
部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上
部旋回体の前部側に設けられた作業装置とからなってい
る。
【0003】そこで、図6ないし図8にこの種の従来技
術による油圧ショベルを示す。
【0004】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上
部旋回体をそれぞれ示し、該上部旋回体2の骨組構造を
なす旋回フレーム4上には機械室5,運転室6およびカ
ウンタウエイト7が配設され、上部旋回体2の前部側に
は作業装置8が俯仰動可能に設けられている。
【0005】9は機械室5内に位置して旋回フレーム4
上にマウント部材9Aを介して配設された内燃機関とし
てのエンジンで、該エンジン9によって油圧ポンプ10
が駆動されることにより、該油圧ポンプ10からの圧油
が下部走行体1の走行モータ、旋回装置3の旋回モータ
および作業装置8に設けられた各シリンダ(いずれも図
示せず)に給排される。11はエンジン9の近傍に位置
して機械室5内に配設されたラジエータで、該ラジエー
タ11はエンジン9との間で冷却水を循環させ、この冷
却水によってエンジン9を冷却するものである。
【0006】12はエンジン9に吸入される空気を清浄
化すべく、機械室5内に設けられたエアクリーナを示
し、該エアクリーナ12は、外部に開口する外気導入口
13Aが側面に形成された有底筒状のケーシング13
と、該ケーシング13の開口端を施蓋する蓋体14と、
ケーシング13内に着脱可能に収容されたフィルタエレ
メント15とから大略構成されている。ここで、エアク
リーナ12は、ケーシング13の長手方向が旋回フレー
ム4に対してほぼ水平となるように配置(水平配置)さ
れ、ケーシング13の底面中央部には、基端側がエンジ
ン9の空気吸入口(図示せず)に接続された吸気配管1
6の先端側が接続されている。
【0007】そして、エアクリーナ12は、外気導入口
13Aを通じてケーシング13内に導入された塵埃を含
む外気をフィルタエレメント15によって清浄化し、こ
の清浄化された空気を吸気配管16を介してエンジン9
に導入する。
【0008】そして、多量の塵埃が付着したフィルタエ
レメント15を交換する場合には、機械室5を画成する
建屋カバー17の一部を開き、例えば一点鎖線で示すよ
うに、蓋体14を取外した状態でフィルタエレメント1
5をケーシング13から水平方向に着脱するようになっ
ている。
【0009】一方、例えば機械室5内における水平方向
の収容スペースが比較的狭い小型または中型の油圧ショ
ベルでは、図8に示すようにエアクリーナ12は、ケー
シング13の長手方向が旋回フレーム4に対してほぼ垂
直となるように配置(垂直配置)され、ケーシング13
の開口端と旋回フレーム4との間には、フィルタエレメ
ント15をケーシング13に対して着脱するための着脱
スペース18が確保されている。
【0010】そして、機械室5内に垂直配置されたエア
クリーナ12のフィルタエレメント15を交換する場合
には、例えば一点鎖線で示すように、蓋体14を取外し
た状態でフィルタエレメント15をケーシング13から
垂直方向に着脱するようになっており、このフィルタエ
レメント15の着脱は着脱スペース18内で行われるよ
うになっている。
【0011】ここで、エアクリーナ12はエンジン9の
出力に応じて大きさが変化し、油圧ショベルの大型化に
伴ってエンジン9の出力が大きくなればエアクリーナ1
2も大型化する。そして、一般には、大型の油圧ショベ
ルではエアクリーナ12は図7に示す如くの水平配置と
なり、小型または中型の油圧ショベルではエアクリーナ
12は図8に示す如くの垂直配置となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルのうち、小型または中型の油
圧ショベルの場合には、上部旋回体2の小型化に伴って
機械室5内の収容スペースが狭くなり、エアクリーナ1
2のケーシング13と旋回フレーム4との間に形成され
るフィルタエレメント15の着脱スペース18も狭くな
る。
【0013】特に、狭い作業現場での掘削作業等に用い
るため、作業装置を伴って旋回する上部旋回体の旋回半
径を小さくした、いわゆる小旋回型の油圧ショベル(例
えば実開昭63−36567号公報等)の場合には、機
械室内のスペースを可能な限り小さくしている。
【0014】そして、上述の如き小旋回型の油圧ショベ
ルでは、上部旋回体は旋回中心を中心としてほぼ円形に
形成され、通常、運転室が旋回中心よりも前側に設けら
れ、機械室が旋回中心よりも後側に設けられるから、機
械室内における水平方向の収容スペースは旋回中心から
離間するほど狭くなる。これに対し、エンジンやエアク
リーナは、通常、旋回中心よりも大きく後側に離間した
位置に配設されるから、小旋回型の油圧ショベルでは、
エアクリーナを機械室内で水平配置するのが困難であ
り、通常、エアクリーナは機械室内に垂直配置されてい
る。
【0015】しかし、機械室内には、エンジン、エアク
リーナの他に油圧ポンプ、ラジエータ、バッテリ等の各
機器を収容するためのスペースを最低限確保しなければ
ならない。この結果、小旋回型の油圧ショベルでは、機
械室内にエアクリーナを垂直配置するスペースは確保で
きるものの、該エアクリーナのフィルタエレメントをケ
ーシングから着脱するための着脱スペースを確保するの
が難しく、フィルタエレメントを交換する場合の作業性
が低下してしまうという問題が生じる。
【0016】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、旋回半径を小さくするために上部旋回体
を小さくした場合でも、エアクリーナのフィルタエレメ
ントを交換する作業を容易に行うことができるようにし
た建設機械の上部旋回体を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、骨組構造をなす旋回フレー
ムと、該旋回フレームの後部側に設けられた機械室と、
前記旋回フレームの前部側に設けられた運転室と、前記
機械室内に位置して前記旋回フレーム上に設けられた内
燃機関とからなる建設機械の上部旋回体に適用される。
【0018】そして、請求項1の発明が採用する構造の
特徴は、前記内燃機関に吸入される空気を清浄化すべく
前記旋回フレームに対してほぼ垂直方向に向けて前記機
械室内に設けられ、内部にフィルタエレメントが垂直方
向に着脱可能に収容されたエアクリーナと、該エアクリ
ーナのフィルタエレメントを前記旋回フレームの下側か
ら交換するために、該エアクリーナとほぼ対向して前記
旋回フレームに設けられたフィルタ交換穴とから構成し
たことにある。
【0019】上記構成によれば、フィルタエレメントの
交換時等において、交換すべきフィルタエレメントは、
エアクリーナから旋回フレームに対して垂直方向に取外
した後、旋回フレームに形成されたフィルタ交換穴を通
じて機械室の外部に取出すことができる。また、新たな
フィルタエレメントは、旋回フレームの下側からフィル
タ交換穴を通じて容易に機械室内のエアクリーナに取付
けることができる。このため、小旋回が可能となるよう
に上部旋回体を小型化するのに伴って機械室内が狭くな
った場合でも、エアクリーナのフィルタエレメントを容
易に交換することができる。
【0020】また、請求項2の発明は、前記旋回フレー
ムは前後方向に延びたセンタビームと、該センタビーム
の左右方向に延びた底板とからなり、前記フィルタ交換
穴は該底板に開口させたことにある。
【0021】上記構成によれば、例えば小旋回型の油圧
ショベルのように、上部旋回体の骨組構造をなす旋回フ
レームがセンタビームと底板とからなる場合にも、底板
に開口させたフィルタ交換穴を通じて旋回フレームの下
側からフィルタエレメントの交換を容易に行うことがで
きる。
【0022】さらに、請求項3の発明は、骨組構造をな
す旋回フレームと、該旋回フレームの後部側に設けられ
た機械室と、前記旋回フレームの前部左側に設けられた
運転室と、前記機械室内に位置して前記旋回フレーム上
に左右方向に設けられた内燃機関とからなる建設機械の
上部旋回体に適用される。
【0023】そして、請求項3の発明が採用する構造の
特徴は、前記内燃機関を冷却するために前記機械室内の
左側に位置して設けられたラジエータと、前記内燃機関
に吸入される空気を清浄化すべく前記旋回フレームに対
して略垂直方向に向けて前記機械室内で該ラジエータの
近傍に設けられ、内部にフィルタエレメントが垂直方向
に着脱可能に収容されたエアクリーナと、該エアクリー
ナのフィルタエレメントを前記旋回フレームの下側から
交換するために、該エアクリーナとほぼ対向して前記旋
回フレームに設けられたフィルタ交換穴とから構成した
ことにある。
【0024】上記構成によれば、フィルタ交換穴を通じ
て機械室内に取込まれた外気が、エアクリーナ近傍のラ
ジエータに導かれることにより、該ラジエータを冷却す
るための外気量が増大するから、ラジエータによる内燃
機関の冷却効率を向上することができる。
【0025】また、請求項4の発明は、前記エアクリー
ナは前記ラジエータの左前側で、前記運転室の後部に位
置させたことにある。
【0026】そして、請求項5の発明は、前記フィルタ
交換穴には該フィルタ交換穴を覆うカバーを着脱可能に
設け、該カバーには前記フィルタ交換穴を通じて前記ラ
ジエータに導かれる外気が流通するのを許す空気流通口
を設けたことにある。
【0027】上記構成によれば、フィルタ交換穴をカバ
ーで覆うことにより旋回フレームにおけるフィルタ交換
穴の周辺を補強することができる。そして、カバーに空
気流通口を設けることにより、フィルタ交換穴をカバー
で覆った状態でも該空気流通口を通じてラジエータに外
気を導くことができ、ラジエータによる内燃機関の冷却
効率を向上することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図5を参照しつつ詳細に説明する。
【0029】図において、21は本実施例による上部旋
回体を備えた油圧ショベルを示し、該油圧ショベル21
は、従来技術による油圧ショベルとほぼ同様に、下部走
行体22と、該下部走行体22に旋回装置23を介して
旋回可能に搭載された上部旋回体24と、該上部旋回体
24の前部側中央に俯仰動可能に設けられた作業装置2
5とから大略構成されている。
【0030】しかし、本実施例による油圧ショベル21
は、狭い作業現場で上部旋回体24を旋回させることが
可能となるように該上部旋回体24の旋回半径Rを小さ
くした、いわゆる小旋回型の油圧ショベルであり、上部
旋回体24は図2に示すように、旋回半径Rを小さくす
るために、上方から見てほぼ円形状に形成されている。
【0031】26は上部旋回体24の骨組構造をなす旋
回フレームを示し、該旋回フレーム26は図3に示すよ
うに、上部旋回体24の幅方向の中間部に位置して前後
方向に伸長し、前記作業装置25の基端側を回動可能に
支持するための支持ブラケットを兼ねた一対のセンタビ
ーム26A,26Aと、該各センタビーム26Aの左,
右方向に延びたほぼ円形板状の底板26Bとから大略構
成されている。
【0032】そして、該旋回フレーム26の底板26B
の前部左側には、後述の運転室27を旋回フレーム26
上に固定するための複数の運転室マウント26C,26
C,…が設けられ、底板26Bの後部中央には複数のエ
ンジンマウント26D,26D,…が設けられている。
【0033】27は旋回フレーム26の前部左側に位置
して前記各運転室マウント26C上に固定された運転室
で、該運転室27内には、オペレータが着席する運転
席、コンソールパネル、各種操作レバー(いずれも図示
せず)等が収容されている。
【0034】28は旋回フレーム26の後部側に設けら
れたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト28は作
業装置25とのバランスをとるものである。ここで、カ
ウンタウエイト28の外側面は、上部旋回体24の旋回
半径Rとほぼ等しい曲率をもった円弧状に形成されてい
る。
【0035】29はカウンタウエイト28と運転室27
との間で、建屋カバー29Aによって上面および左,右
の側面を覆われた機械室を示し、該機械室29の後部側
はカウンタウエイト28によって実質的に閉塞されてい
る。29Bは建屋カバー29Aに設けられた外気取入口
で、該外気取入口29Bを通じて外部から機械室29内
に導入された外気によって後述のラジエータ32が冷却
される。また、機械室29は後述する仕切板34によっ
て運転室27と仕切られている。
【0036】30は機械室29内に位置して旋回フレー
ム26上に左右方向に延びるように設けられた内燃機関
としてのエンジンで、該エンジン30は、旋回フレーム
26の底板26Bに配設された前記各エンジンマウント
26Dによって支持されている。そして、該エンジン3
0の出力軸には油圧ポンプ31が接続され、エンジン3
0によって油圧ポンプ31が駆動されることにより、該
油圧ポンプ31からの圧油が下部走行体22の走行モー
タ、旋回装置23の旋回モータおよび作業装置25に設
けられた各シリンダ(いずれも図示せず)に給排され
る。
【0037】32はエンジン30の近傍に位置して機械
室29内の左側に配設されたラジエータで、該ラジエー
タ32は旋回フレーム26の底板26B上にブラケット
33を介して取付けられている。そして、該ラジエータ
32はエンジン30との間で冷却水を循環させ、この冷
却水によってエンジン30を冷却するものである。
【0038】34は運転室27と機械室29とを仕切る
ため旋回フレーム26の底板26B上に立設された仕切
板を示し、該仕切板34は、旋回フレーム26のセンタ
ビーム26Aから底板26Bの左端部にかけて該底板2
6B上を幅方向に伸長する金属製の長板であり、例えば
底板26Bに溶接等によって固着されている。そして、
底板26Bのうち仕切板34よりも後側に位置する部分
が機械室29の底面を形成している。35は仕切板34
に溶接等によって固着され、上方に向かって伸長したク
リーナ取付板で、該クリーナ取付板35は後述するエア
クリーナ36を機械室29内に支持するものである。
【0039】36はエンジン30に吸入される空気を清
浄化すべく機械室29内に設けられたエアクリーナを示
し、該エアクリーナ36は、運転室27の後部でラジエ
ータ32の左前側に位置している。そして、該エアクリ
ーナ36は、外部に開口する外気導入口37が周面に設
けられた有蓋円筒状のケーシング38と、該ケーシング
38の底面開口を施蓋する底蓋39と、ケーシング38
内に収容され、該ケーシング38の長手方向に着脱可能
となった円筒状のフィルタエレメント40とから大略構
成され、ケーシング38の上面中央部には、基端側がエ
ンジン30の空気吸入口に接続された吸気配管41の先
端側が接続されている。
【0040】ここで、エアクリーナ36は、ケーシング
38の側面に溶接等によって固着された矩形の取付板4
2を前記クリーナ取付板35にボルト締めすることによ
り、底蓋39が旋回フレーム26の底板26Bに対向す
るように固定され、ケーシング38に対するフィルタエ
レメント40の着脱方向(ケーシング38の長手方向)
が、底板26Bに対してほぼ垂直となるように配置され
ている。
【0041】43はエアクリーナ36のほぼ真下とな
り、かつラジエータ32の近傍に位置して旋回フレーム
26の底板26Bに形成された円形のフィルタ交換穴を
示し、該フィルタ交換穴43は、例えばエアクリーナ3
6の底蓋39よりも大径に形成されている。そして、該
フィルタ交換穴43は、後述するように底蓋39および
フィルタエレメント40を通過させることにより、フィ
ルタエレメント40の交換作業を旋回フレーム26の下
側から行うことを可能とするものである。
【0042】44は旋回フレーム26の底板26Bの下
面側に複数のボルト45,45,…を介して着脱可能に
取付けられたフィルタ交換穴カバーを示し、該フィルタ
交換穴カバー44は、例えば多角形状に形成された板材
からなり、フィルタ交換穴43を旋回フレーム26の下
面側から覆うものである。
【0043】44A,44A,…はフィルタ交換穴カバ
ー44に形成された複数(3個)の空気流通口で、該各
空気流通口44Aを設けることにより、フィルタ交換穴
カバー44によってフィルタ交換穴43を覆った状態で
も、ラジエータ32に外気を導くことができるようにな
っている。
【0044】本実施例による油圧ショベル21は上述の
如き構成を有するもので、エンジン30の作動時におい
て、エアクリーナ36は、外気導入口37を通じてケー
シング38内に導入された塵埃を含む外気をフィルタエ
レメント40によって清浄化し、この清浄化した空気を
吸気配管41を通じてエンジン30に導入する。
【0045】このとき、エンジン30との間で冷却水を
循環させるラジエータ32は、外気取入口29Bから機
械室29内に取込まれた外気に加え、フィルタ交換穴4
3を覆うフィルタ交換穴カバー44に設けられた各空気
流通口44Aから機械室29内に取込まれた外気によっ
て冷却されるから、ラジエータ32によるエンジン30
の冷却効率を向上することができる。
【0046】そして、多量の塵埃が付着したフィルタエ
レメント40を交換する場合には、旋回フレーム26を
なす底板26Bの下側からフィルタ交換穴カバー44を
取外した状態で、例えば作業者がフィルタ交換穴43か
ら機械室29内に手を挿入してエアクリーナ36のケー
シング38から底蓋39を取外す。そして、図5中に二
点鎖線で示すように、塵埃が付着したフィルタエレメン
ト40をケーシング38から垂直下向きに抜取ることに
より、フィルタ交換穴43を通じてフィルタエレメント
40を機械室29の外部に取出す。
【0047】そして、新たなフィルタエレメント40を
旋回フレーム26の下面側からフィルタ交換穴43を通
じてケーシング38内に挿入し、底蓋39をケーシング
38に固定した後、フィルタ交換穴カバー44を旋回フ
レーム26の底板26Bに取付けることにより、エアク
リーナ36のフィルタエレメント40の交換作業を、旋
回フレーム26の下側から容易に行うことができる。
【0048】かくして、本実施例によれば、エアクリー
ナ36をそのフィルタエレメント40の着脱方向が旋回
フレーム26の底板26Bに対してほぼ垂直となるよう
に配設し、かつ、旋回フレーム26の底板26Bにはそ
の下側からエアクリーナ36のフィルタエレメント40
を交換するためのフィルタ交換穴43を設ける構成とし
たから、エアクリーナ36のフィルタエレメント40の
交換作業を、フィルタ交換穴43を通じて旋回フレーム
26の下側から容易に行うことができる。
【0049】従って、エアクリーナ36に対してフィル
タエレメント40を着脱するためのスペース(着脱スペ
ース)を機械室29内に確保する必要がない。この結
果、本実施例に示す小旋回型の油圧ショベル21のよう
に、上部旋回体24の小型化に伴って機械室29内の収
容スペースが狭くなる場合でも、フィルタエレメント4
0の交換作業の作業性を損なうことなく、機械室29内
にエアクリーナ36を配設することができる。
【0050】また、フィルタ交換穴43をラジエータ3
2の近傍に開口させることにより、該フィルタ交換穴4
3を通じてラジエータ32に外気を導く構成としたか
ら、エンジン30の作動時には、外気取入口29Bおよ
びフィルタ交換穴43を通じてラジエータ32に外気が
導かれるようになる。この結果、ラジエータ32に導か
れる外気量が増大し、ラジエータ32によるエンジン3
0の冷却効率を向上することができる。
【0051】さらに、旋回フレーム26の底板26Bに
フィルタ交換穴43を覆うフィルタ交換穴カバー44を
着脱可能に設けることにより、底板26Bにおけるフィ
ルタ交換穴43周囲の強度を補償することができる。こ
の場合、フィルタ交換穴カバー44に、フィルタ交換穴
43を通じてラジエータ32に導かれる外気が流通する
のを許す各空気流通口44Aを設けることにより、フィ
ルタ交換穴43をフィルタ交換穴カバー44で覆った状
態でも、外気取入口29Bおよび各空気流通口44Aを
通じてラジエータ32に多量の外気を導くことができ
る。
【0052】なお、前記実施例では、旋回フレーム26
の底板26Bに形成したフィルタ交換穴43を、底板2
6Bに着脱可能に設けられたフィルタ交換穴カバー44
によって覆う場合を例に挙げたが、本発明はこれに限る
ものではなく、フィルタ交換穴カバー44を設けない構
成としてもよい。
【0053】また、前記実施例では、建設機械として小
旋回型の油圧ショベル21を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限らず、中型の油圧ショベルにも適用でき
るだけでなく、油圧クレーン等の他の建設機械の上部旋
回体にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したとおり、請求項1の発明に
よれば、フィルタエレメントの着脱方向が旋回フレーム
に対してほぼ垂直となるようにエアクリーナを配設し、
かつ、旋回フレームには、エアクリーナのフィルタエレ
メントを交換するためのフィルタ交換穴をエアクリーナ
にほぼ対向させて設ける構成としたから、エアクリーナ
のフィルタエレメントを交換する作業を、フィルタ交換
穴を通じて旋回フレームの下側から容易に行うことがで
きる。従って、エアクリーナからフィルタエレメントを
着脱するためのスペースを機械室内に確保する必要がな
く、この結果、例えば小旋回型の油圧ショベルのよう
に、上部旋回体の小型化に伴って機械室内の収容スペー
スが狭くなる場合でも、フィルタエレメント交換時の作
業性を損なうことなく、機械室内にエアクリーナを配設
することができる。
【0055】また、請求項2の発明によれば、旋回フレ
ームを前後方向に延びたセンタビームと、該センタビー
ムの左右方向に延びた底板とから構成し、該底板にフィ
ルタ交換穴を開口させたから、例えば小旋回型の油圧シ
ョベルのように、上部旋回体の骨組構造をなす旋回フレ
ームがセンタビームと底板とからなる場合にも、フィル
タ交換穴を通じて旋回フレームの下側からフィルタエレ
メントの交換を容易に行うことができる。
【0056】さらに、請求項3の発明によれば、機械室
内に設けられたラジエータの近傍にエアクリーナを設け
ると共に、該エアクリーナとほぼ対向して旋回フレーム
にフィルタ交換穴を設けたから、フィルタエレメントの
交換作業を容易に行うことができる上に、フィルタ交換
穴を通じて機械室内に取込まれた外気をラジエータに導
くことができる。このため、内燃機関の作動時にラジエ
ータに導かれる冷却用の外気が増大し、ラジエータによ
る内燃機関の冷却効率を向上することができる。
【0057】そして、請求項4の発明によれば、エアク
リーナをラジエータのほぼ左前側で運転室の後部に配設
することにより、機械室内の収容スペースを有効に活用
することができる。
【0058】また、請求項5の発明によれば、フィルタ
交換穴に該フィルタ交換穴を覆うカバーを着脱可能に設
ける構成としたから、旋回フレームにおけるフィルタ交
換穴周囲の強度を補償することができる。しかも、カバ
ーにはフィルタ交換穴を通じてラジエータに導かれる外
気が流通するのを許す空気流通口を設けたから、フィル
タ交換穴をカバーで覆った状態でも、内燃機関の作動時
に空気流通口を通じてラジエータに導かれる外気によっ
て内燃機関の冷却効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルを示す外観
図である。
【図2】油圧ショベルを上方から見た平面図である。
【図3】油圧ショベルの旋回フレーム、エアクリーナ、
およびフィルタ交換穴カバー等を示す分解斜視図であ
る。
【図4】油圧ショベルの機械室内に配設されたエンジ
ン、エアクリーナ等を建屋カバーを外した状態で示す平
面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた矢視図であ
る。
【図6】従来技術による小型の油圧ショベルを示す外観
図である。
【図7】図6中の矢示 VII− VII方向からみたエアクリ
ーナの配置を示す縦断面図である。
【図8】小型の油圧ショベルにおけるエアクリーナの配
置を示す図7と同様位置からみた縦断面図である。
【符号の説明】
24 上部旋回体 26 旋回フレーム 26A センタビーム 26B 底板 27 運転室 28 カウンタウエイト 29 機械室 30 エンジン(内燃機関) 36 エアクリーナ 40 フィルタエレメント 43 フィルタ交換穴 44 フィルタ交換穴カバー(カバー) 44A 空気流通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−247118(JP,A) 特開 平5−1433(JP,A) 実開 平2−59255(JP,U) 実開 昭60−161424(JP,U) 実開 平5−3084(JP,U) 実開 平6−18044(JP,U) 実開 昭59−174401(JP,U) 実開 平3−47816(JP,U) 実開 昭62−197765(JP,U) 実開 平4−27618(JP,U) 実開 平3−103354(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組構造をなす旋回フレームと、該旋回
    フレームの後部側に設けられた機械室と、前記旋回フレ
    ームの前部側に設けられた運転室と、前記機械室内に位
    置して前記旋回フレーム上に設けられた内燃機関とから
    なる建設機械の上部旋回体において、前記内燃機関に吸
    入される空気を清浄化すべく前記旋回フレームに対して
    ほぼ垂直方向に向けて前記機械室内に設けられ、内部に
    フィルタエレメントが垂直方向に着脱可能に収容された
    エアクリーナと、該エアクリーナのフィルタエレメント
    を前記旋回フレームの下側から交換するために、該エア
    クリーナとほぼ対向して前記旋回フレームに設けられた
    フィルタ交換穴とから構成したことを特徴とする建設機
    械の上部旋回体。
  2. 【請求項2】 前記旋回フレームは前後方向に延びたセ
    ンタビームと、該センタビームの左右方向に延びた底板
    とからなり、前記フィルタ交換穴は該底板に開口させて
    なる請求項1に記載の建設機械の上部旋回体。
  3. 【請求項3】 骨組構造をなす旋回フレームと、該旋回
    フレームの後部側に設けられた機械室と、前記旋回フレ
    ームの前部左側に設けられた運転室と、前記機械室内に
    位置して前記旋回フレーム上に左右方向に設けられた内
    燃機関とからなる建設機械の上部旋回体において、前記
    内燃機関を冷却するために前記機械室内の左側に位置し
    て設けられたラジエータと、前記内燃機関に吸入される
    空気を清浄化すべく前記旋回フレームに対して略垂直方
    向に向けて前記機械室内で該ラジエータの近傍に設けら
    れ、内部にフィルタエレメントが垂直方向に着脱可能に
    収容されたエアクリーナと、該エアクリーナのフィルタ
    エレメントを前記旋回フレームの下側から交換するため
    に、該エアクリーナとほぼ対向して前記旋回フレームに
    設けられたフィルタ交換穴とから構成したことを特徴と
    する建設機械の上部旋回体。
  4. 【請求項4】 前記エアクリーナは前記ラジエータの左
    前側で、前記運転室の後部に位置させてなる請求項3に
    記載の建設機械の上部旋回体。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ交換穴には該フィルタ交換
    穴を覆うカバーを着脱可能に設け、該カバーには前記フ
    ィルタ交換穴を通じて前記ラジエータに導かれる外気が
    流通するのを許す空気流通口を設けてなる請求項3に記
    載の建設機械の上部旋回体。
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