JP3840528B2 - 旋回作業車 - Google Patents

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本発明は、旋回半径を縮小した小旋回式作業車などの上部旋回体の構造に関する。
従来、掘削型旋回作業車において、上部旋回体をコンパクトに構成する試みは行われている。たとえば、特開平11−303139号公報に示されるものである。これは小旋回式油圧ショベル等の小型油圧ショベルで、上部旋回体後部にエンジン等を配置する際、旋回体フレームに配設される縦板によりその配置位置に制約を受けていたものを、前記上部旋回体は、上部旋回体前後方向に立設された左右一対の前部強度部材と、一対の縦板とを直交させ、前記縦板の後端に接続されて立設された中間強度部材と、前記横板の前端を接続し、前後方向に立設された左右一対の後部強度部材と、前記中間強度部材と、前記後部強度部材とを接続するものである。
特開平11−303139号公報
旋回作業車の旋回体内部には、エンジン及び油圧ポンプ、油圧機器用の作動油タンク、ラジエータ、燃料タンクおよびバッテリなど、各種の機器が配設されており、これらをエンジンよりの熱の影響を考慮し、旋回体を小型化すべく、コンパクトに配設することは困難であった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、旋回可能に構成した旋回体(2)に作業機を取り付け、旋回体後部のボンネット(14)内にエンジン(34)を配設した旋回作業車において、ボンネット(14)内に遮蔽板(50)を前後方向に配置し、前記旋回体(2)の側部に側部開口部(14b)を、後部に後部開口部(52)を設け、冷却風を側方より吸い込み、遮蔽板(50)に当てて旋回体(2)の後部より排出するように風路を構成し、前記遮蔽板(50)の一側にエンジン(34)を配置し、該エンジン(34)を配置した側で、冷却風の風路終端に、該マフラ(40)と後部開口部(52)を設け、前記遮蔽板(50)のエンジン(34)と反対側にバッテリ(55)と電装品を配置し、該遮蔽板(50)によりエンジン(34)とバッテリ(55)及び電装品を隔離配置したものである。
請求項2においては、請求項1記載の旋回作業車において、前記エンジン(34)と、旋回体(2)後部のカウンタウェイトを兼用する円弧状フレーム(17)の後面とで囲まれる空間内に、マフラ(40)を配置したものである。
請求項3においては、請求項1記載の旋回作業車において、前記冷却風の風路後部にエアクリーナ(41)をも配置したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、旋回体内において、冷却風の経路を長くとることがで、旋回体内を効率的に冷却できる。
また、冷却気がマフラに沿って下方に流れるため、マフラ40を冷却しながら排出することができる。
また、ボンネット内を左右に分離し、冷却風でマフラを冷却できる。
また、バッテリと電装品を隔離できるので、洗浄時に水の影響をうけない。
請求項2においては、円弧状のフレーム17の後部にできるデッドスペースを有効に利用できる。
請求項3においては、冷却風はエアクリーナに沿って開口部52から排出して、下方のマフラからの熱気にさらされることを防止できる。
次に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は旋回作業車の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は同じく後面図、図5はボンネット回動構成を示す側面図、図6は旋回体内部構成を示す平面図、図7は同じく後面図、図8は同じく左側面図、図9はファンの駆動構成を示すエンジンの左側面図、図10は旋回体内部構成を示す右側面一部断面図、図11は遮蔽板の配置構成を示す右側面一部断面図、図12は遮蔽板の構成を示す側面図、図13は同じく平面図、図14はボンネットの支持構成を示す側面一部断面、図15はボンネット内の風の流れを示す平面一部断面図、図16は同じく側面一部断面図、図17はボンネットの右側面の構成を示す側面図である。
本発明の旋回作業車の構成について説明する。図1乃至図4を用いて説明する。
旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央に旋回体2を左右旋回可能に支持しており、該クローラ式走行装置1の前後一端部には、ブレード3を上下回動自在に配設している。旋回体2の上方にはエンジン等を被覆するボンネット14が配設され、該ボンネット14の上方にシート16が取り付けられている。該シート16の前方には、フロントコラム19に運転操作等を行うためのレバー類を配設して構成した運転操作部15が設けられている。該運転操作部15のフロントコラム19とボンネット14との間にはステップ20が配置されている。
旋回体2の前端部にはブームブラケット12が左右回動自在に取り付けられ、該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が上下回動自在に支持されている。
ブーム6は途中部で前方に屈曲しており、側面視において屈曲部6dを有する略「く」字状に形成されている。該ブーム6の上端部にはアーム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部には作業用アタッチメントとしてのバケット4が回動自在に支持されている。これらのブーム6、アーム5、及びバケット4等により作業機7が構成されている。
そして、前記ブーム6はブームシリンダ11により回動動作され、アーム5はアームシリンダ10により回動動作され、バケット4はバケットシリンダ9により回動動作されている。該ブームシリンダ11、アームシリンダ10、及びバケットシリンダ9は油圧シリンダに構成され、各シリンダ9・10・11は旋回台2のボンネット14内に配設される油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油を供給することにより伸縮駆動されている。
また、ブームシリンダ11はブームブラケット12のシリンダ支持部12bとブーム6の途中部前面に設けられたブームシリンダブラケット36との間に介装され、アームシリンダ10はブーム6の途中部背面に設けられるアームシリンダボトムブラケット31とアーム5基端部に設けられるバケットシリンダブラケット30との間に介装され、バケットシリンダ9は該バケットシリンダブラケット30とバケット4に連結されるバケットブラケット29との間に介装されている。
旋回体2下部には、開口部31が設けられており、該開口部31よりスイングシリンダ32のシリンダロッドが突出している。該スイングシリンダ32の後端は、旋回体2のフレーム17に回動自在に枢支されている。そして、スイングシリンダ32のシリンダロッドの先端はブームブラケット12に接続されており、スイングシリンダ32により、ブームブラケット12を旋回体2に対して左右に回動するものである。
フレーム17は旋回体2後部のカウンタウェイトと一体的に構成されている。フレーム17は前部において、ブームブラケット12を枢支するとともに、後部においてはカウンタウェイトを構成するものである。ブームブラケット12はフレーム17前部において回動自在に枢支されているものである。フレーム17の中央部は旋回体2の下部を構成するとともに、後部のカウンタウェイト部分を接続するものである。
旋回体2には側部に側面開口部14bが設けられており、後部には後開口部52および下開口部53が設けられている。側面開口部14bは、ボンネット14の左側部に設けられている。該側面開口部14bの内側には、ラジエータが配設されており、側面開口部14bより吸入した空気により冷却されるものである。後開口部52は、フレーム17の後部上方に設けられており、下開口部53はフレーム17の後下部に設けられている。前記側面開口部14bより導入された空気は、後開口部52および下開口部53より、旋回体2の外に排出されるものである。
旋回体2に配設されたボンネット14は、図5に示すごとく、後方に回動可能に構成されている。ボンネット14は、後下部において、フレーム17の後上部に回動自在に接続されている。ボンネット14は閉じた状態において、該ボンネット14の下端がステップ20に当接する位置において、係止具等により係止され、閉じた状態に保持される構成になっている。そして、エンジンなどの整備を行う際には、前記係止具等を解除し、ボンネット14後方に回動するものである。
次に、旋回体2内部の構成について、図6乃至図11を用いて説明する。
旋回体2には、中央部にスイベルジョイント36が接続されており、該スイベルジョイント36の近傍には旋回モータ37が配設されている。旋回モータ37はフレーム17に固設されているものである。フレーム17上には、エンジン34、油圧ポンプ35、スイングシリンダ32、およびリザーバタンク43が配設されている。さらに、リザーバタンク43の前方には作動油のオイルフィルタ44が配設されており、該リザーバタンク43の上にはラジエータ38が配設されている。また、スイングシリンダ32の上方には燃料タンク45が配設されており、燃料タンク45の後方にはバッテリ55が配設されている。
旋回体2内部に配設された、エンジン34はラバーマウントもしくは防振具積層ゴム等を介してフレーム17上に配設されている。そして、エンジン34の側部に、油圧ポンプ35が接続され、該エンジン34により油圧ポンプ35が駆動されるものである。なお、エンジン34の排気ガスは、エンジン34の後方に配設したマフラ40を介して旋回体2の外に排出されるものである。マフラ40は楕円柱状に構成されており、排気ガスを上より導入して下方に排出するものである。
旋回体2内において、エンジン34はクランク軸を旋回体2の左右方向になるように配設しており、該エンジン34のクランク軸芯上に油圧ポンプ35が接続されている。油圧ポンプ35は油圧ホースやフロントコラム19内のコントロールバルブ等を介して、スイングシリンダ32、旋回モータ37、スイベルジョイント36、作業機7のシリンダ等に接続されている。そして、油圧ポンプ35より吐出される作業油により、スイベルジョイント36を介して前記走行装置1や、旋回モータ37、スイングシリンダ32、作業機7、ブレード3を駆動するものである。
エンジン34の油圧ポンプ35を接続した側部と反対側には、ラジエータ38が配設されており、エンジン34とラジエータ38の間には、ファン39が配置されている。ファン39は、図9に示すプーリ61に固設されており、該プーリ61はベルト64を介してエンジン34の駆動力の一部を伝達するプーリ63に接続されている。プーリ61はエンジン34の上側部に配設されており、該プーリ61を駆動することにより、ファン39を駆動し、冷却風をエンジン34の上部に導入することができる。エンジン34の上部にはシリンダおよび排気ポートが設けられており、ファン39により導入される冷却風によりエンジン34の加熱部を効果的に冷却することができる。
ラジエータ38は、ファン39の側方に配設されており、側面視ラジエータ38の配置位置がファン39の配置位置に重なるように配置されるものである。すなわち、ラジエータ38はファン39の直前に配設されており、ラジエータ38からエンジン34までの距離を短く構成できる。
ラジエータ38には、ホース等を介してエンジン34のウォータジャケット内の冷却水が導入される。そして、ラジエータ38に導入され冷却された冷却水は、再びエンジン34のウォータジャケット内に戻されるものである。ラジエータ38は旋回体2の側面内側において、外側に向けて配設されており、ファン39によりボンネット14内に外気を取り込み、ラジエータ38を冷却するものである。そして、ボンネット14側部より内側に導入された外気は、ラジエータ38を冷却した後に、エンジン34の上部シリンダヘッドを冷却するものである。ファン39の側方に配設されており、側面視ラジエータ38の配置位置がファン39の配置位置に重なるように配置され、ラジエータ38はファン39の直前に配設される。これにより、ラジエータ38からエンジン34までの距離を短く構成できる。
エンジン34の後部にはマフラ40が配設されており、該マフラ40はエンジン34後部の排気ポートに接続されているものである。マフラ40は旋回体2内において、上下方向に配設されている。エンジン34上部の排気ポートより排出される排気ガスはマフラ40上部より導入され、マフラ40の下部より排出される。該マフラ40の排気ガス排出部はフレーム17の後下部に設けた下開口部53に一致しており、エンジン34の排気ガスはマフラ40を介して、旋回体2の下開口部53より旋回体2の外に排出されるものである。
マフラ40の上方には、エアクリナ41が配設されており、該エアクリナ41の吸気口42は旋回体2内において、ラジエータ38の配設位置とは、反対側に配置されている。なお、吸気口42よりエアクリナ41に導入された空気は、エンジン34の吸気ポートに導入される。
旋回体2のラジエータ38配設側には、リザーバタンク43が旋回体2の前後方向に配設されている。該リザーバタンク43は、前記油圧ポンプ35の作動油を蓄えており、油圧配管により油圧ポンプ35に接続されている。リザーバタンク43はフレーム17上に固設されており、該リザーバタンク43の後部上面にはラジエータ38が配設されるものである。リザーバタンク43の前部の上方にはステップ20が構成されている。該ステップ20の下方かつリザーバタンク43の前方にはオイルフィルタ44が配設されている。オイルフィルタ44はリザーバタンク43およびフロントコラム19内のコントロールバルブに接続されており、コントロールバルブを介してリザーバタンク43に戻る作動油は該オイルフィルタ44を経由してリザーバタンク43に戻るものである。
リザーバタンク43の上面には、上方に延出された給油口43bが設けられており、該給油口43bより作動油の補充を行うことが可能となっている。リザーバタンク43の給油口43bは、旋回体2において、ステップ20の後方かつボンネット14立ち上がり部近傍に配設されるものである。すなわち、リザーバタンク43の前部上面はステップ20の下面に沿った形状となっており、給油口43bはボンネット14の前部分に構成された立ち上がり部の内側形状に沿って構成されている。リザーバタンク43の給油口43bは、配置高さにおいて、ボンネット14の中央部付近に位置している。これにより、ステップ20上の塵埃が給油口43b内に侵入することがない。また、作動油の補充を行う際に、作業者の労力を軽減できる。
旋回体2内において、エンジン34前後長内にリザーバタンク43、ラジエータ38、燃料タンク45、バッテリ55を収めたものである。これにより、旋回体2内部構成をコンパクトに構成でき、旋回体2の後部において、マスの集中化を行うことができる。そして、リザーバタンク43の前部をステップ20の下方に延出することにより、リザーバタンク43の容量を増大できるとともに、リザーバタンク43とフロントコラム19内に配設されるコントロールバルブ間の距離を短くすることができる。同様に、燃料タンク45の前部をステップ20の下方に延出することにより、燃料タンク45容量を増大できるとともに、燃料をエンジン34より離れた場所いおいて貯蔵できる。さらに、エンジン34、リザーバタンク43、ラジエータ38、燃料タンク45、バッテリ55がボンネット内に配設され、リザーバタンク43、ラジエータ38、燃料タンク45、バッテリ55が旋回体2の側部に位置するので、整備性が向上する。
次に、旋回体2における燃料タンク45とスイングシリンダ32の配置構成について説明する。
燃料タンク45は、旋回体2において、リザーバタンク43の反対側に配設されている。燃料タンク45は、図10に示すごとく、側面視L字状に構成されている。燃料タンク45は前部上面がステップ20に沿った形状になっており、後部前面がボンネット14の立ち上がり部に沿った形状に構成されている。燃料タンク45の給油口は燃料タンク45上面に配設されている。燃料タンク45上部がボンネット14の開放側に配設されており、ボンネット14は後方に回動し開く構成になっているため、ボンネット14を開けた際に、燃料タンク45の給油口上方に障害物がなく、給油作業を容易に行うことができる。
ボンネット14内において、燃料タンク45の旋回体内側の側方には遮蔽板50が配設されている。遮蔽板50は燃料タンク45の上部左側面および下部後面に沿った形状に構成されている。これにより、該遮蔽板50がエンジン34と燃料タンク45を隔離するものである。また、遮蔽板50は油圧ポンプ35の右端部上方において、機体前後方向にボンネット14内を仕切る構成になっている。遮蔽板50はフレーム17にボルト等により固設されている。
燃料タンク45はステーなどによりフレーム17に固設されており、該燃料タンク45の下方には、スイングシリンダ32が配設されている。スイングシリンダ32の後端には、枢軸46が挿嵌されており、該スイングシリンダ32は枢軸46を中心として回動可能に構成されている。枢軸46の下端および上端はフレーム17設けた孔に挿嵌固定されているものである。スイングシリンダ32のシリンダロッド先端はブームブラケット12に接続されており、スイングシリンダ32により、ブームブラケット12を左右方向に回動するものである。
旋回体2の内部構成において、エンジン34の左右の一方にラジエータ38が配設され、他方に燃料タンク45が配設されるものである。そして、ラジエータ38の下方にはリザーバタンク43が配設され、燃料タンク45の下方にはスイングシリンダ32が配設されるものである。リザーバタンク43の前部および燃料タンク45の前部は、ステップ20の下方に配置されるものである。さらに、燃料タンク45の後部もしくは上部はボンネット14の立ち上がり部の内側に沿った構成となっている。
次に、遮蔽板50の構成について説明する。
遮蔽板50は、図10に示すごとく、ボンネット14内に配設されており、該遮蔽板50の後部がフレーム17の後部に固設されるとともに、バッテリ台55Cおよびステー70を介してフレーム17に固設されるものである。さらに、図11に示すごとく、ボンネット14内をエンジン34配設部と燃料タンク45配設部に分けるものであり、ボンネット14内の側面全域を覆う構成になっている。
遮蔽板50は、図12および図13に示すごとく、板体50a、後部ステー50bおよび前部ステー50fにより構成されている。板体50aはボンネット14内において、前後方向に配設されるものであり、側面が左右方向に向くものである。このように構成することで、ボンネット内左右に分離された空間を構成できる。これにより、エンジンの影響を受ける機器をエンジンとは分離された空間に配設することができる。前後方向に分離するので、ボンネット左右側面を利用することができ、ボンネット前部やステップに与える影響がすくなく、作業者の操作性に影響を与えることがない。該板体50aの後部右側面には後部ステー50bが接続されており、該後部ステー50bは側面視逆L字状に構成されている。そして、後部ステー50bの上面にはボルト孔が設けられており、該ボルト孔に挿嵌したボルト等によりフレーム17の後部に固設されるものである。さらに、後部ステー50bの下部には、バッテリ台55cの後端が接続されるものである。
板体50aの中央部には、側面視略L字状に構成された前部ステー50fが固設されている。該前部ステー50fの中央部には前記バッテリ台55cの前端が接続されるものであり、後部ステー50bおよび前部ステー50fに接続されたバッテリ台55cはフレーム17後部内側の側面に固設されるものである。また、前部ステー50fの下部後面には、ステー70が接続されるものであり、該ステー70により前部ステー50fの下端がフレーム17に固設されるものである。
遮蔽板50はボンネット14内において、燃料タンク45およびバッテリ55をエンジン34より隔離するばかりでなく、ボンネット14の支持具を兼ねるものでもある。ボンネット14が閉じられた状態において、該ボンネット14の下面を遮蔽板50により支持するものである。よって、ボンネットの支持剛性を向上でき、ボンネットを支持する部材を省略でき、ボンネット内のレイアウトの自由度を向上できる。図14に示すごとく、ボンネット14の内側下面にはボンネット14の下面フレーム81が固設されており、該下面フレーム81の後部には回動プレート84が固設されている。回動プレート84は、下端をフレーム17に固設されたステー85により回動自在に支持されている。上記のボンネット14の構成により、ボンネット14をフレーム17に対して後方に回動し、開くことができるものである。なお、ボンネット14の回動量は係止具83により一定量に規制されるものである。
ボンネット14の下面フレーム81には当接部82が固設されており、該当接部82は機体前後方向に配設されている。当接部82はボンネット14が閉じられた状態において、遮蔽板50の上部に当接するものである。すなわち、ボンネット14が閉じられた状態において、ボンネット14の下面フレーム81は、前記当接部82を介して、遮蔽板50に当接する。これにより、ボンネット14が遮蔽板50により支持されるものである。閉じられた状態において、ボンネット14は、該ボンネット14の下外周部がステップ20、サイドフレーム60およびフレーム17の後部に当接し支持される。そして、ボンネット14の上部下面が遮蔽板50により支持される。このため、ボンネット14を安定的に支持することができる。
次に、図15および図16を用いて、遮蔽板50により冷却風の流れを規制する構成について説明する。図15および図16において、黒点の矢印は風の流れを示すものである。
前述のごとく、旋回体2内にはボンネット14の側面に設けた側面開口部14bより外気を導入し、冷却風として利用される。ファン39を駆動することにより、側面開口部14b、ラジエータ38を介して、エンジン34に冷却風が供給される。エンジン34の側方には遮蔽板50が配設されおり、該遮蔽板50により冷却気は旋回体2の後方に向かって流れる。そして、エンジン34を介した外気は、旋回体2後部の後開口部52および下開口部53より旋回体2の外部に排出される。よって、旋回体内において、冷却風の経路を長くとることができ、旋回体内を効率的に冷却できる。なお、下開口部53より排出される冷却気は、マフラ40に沿って下方に流れるため、マフラ40を冷却しながら排出されるものである。
ボンネット14内において、遮蔽版50によりエンジン34と隔離された空間は、エンジン34の熱の影響を受けない構成となっている。そして、該ボンネット14のエンジン34と隔離された空間には、燃料タンク45およびバッテリ55が配設されるとともに、エアクリナ41の吸気口42が配設されるものである。また、燃料タンク45とバッテリ55は前記遮蔽板50の前部ステー50fにより隔離されるものである。これにより、バッテリ55が燃料の影響を受けにくくなっている。また、燃料によりバッテリが汚れることがなく、該バッテリの耐久性を向上できる。さらに、水の影響を受けやすい電装品やバッテリがボンネット内において隔離されるので、ボンネット内の洗浄性を向上できる。
エアクリナ41の吸気口42は遮蔽板50により、エンジン34より隔離された空間の下部かつ、フレーム17の内側面近傍に配設されるので、さらに熱の影響を受けにくく、ボンネット側面より取り込んだエンジンの熱の影響を受けない空気を取り込むことができる。そして、ボンネット14内において発生する熱気は、上方に移動するので、エンジン34より隔離された空間の下部に配設される吸気口42近傍の空気が暖められにくい。また、エアクリナの吸気口上方の空間にエンジンの熱の影響を受けない空間を構成でき、該空間に点検頻度の高い燃料タンク、バッテリ、ヒューズなどの機器を配設できる。これにより、整備性が向上する。
また、フレーム17は鋳造により一体的に構成されており、フレーム17の前部および後部が露出するとともに、吸気口42近傍のフレームはカウンタウェイトを兼ねた部分である。このため、フレーム17は温度変化が少なく、温まりにくい。これにより、フレーム17の近傍に配設した吸気口42の吸入する空気は熱の影響をうけにくいものである。
エアクリナ41の吸気口42は遮蔽板50の下方よりバッテリ55の下方に延出されている。ボンネット14内のエンジン34と隔離された空間において、空気を吸い込むため、暖められていない空気をエンジン34に導入することができる。さらに、図17に示すごとく、燃料タンク45の側方のボンネット14に開口部14cを設けることにより、開口部14cより導入された外気が燃料タンク45を介して、吸気口42に導入される。すなわち、燃料タンク45に外気が供給され、燃料タンク45が温まることがないのである。エンジン34の吸気により燃料タンクを冷却することができる。ボンネット14内の洗浄を行う際にも、水の影響を受けやすい、電装品、バッテリおよび吸気口42が遮蔽板50により、該ボンネット14内において、隔離されるので、容易に洗浄を行うことができる。
旋回作業車の全体側面図。 同じく平面図。 同じく正面図。 同じく後面図。 ボンネット回動構成を示す側面図。 旋回体内部構成を示す平面図。 同じく後面図。 同じく左側面図。 ファンの駆動構成を示すエンジンの左側面図。 旋回体内部構成を示す右側面一部断面図。 遮蔽板の配置構成を示す右側面一部断面図。 遮蔽板の構成を示す側面図。 同じく平面図。 ボンネットの支持構成を示す側面一部断面。 ボンネット内の風の流れを示す平面一部断面図。 同じく側面一部断面図。 ボンネットの右側面図。
符号の説明
2 旋回体
14 ボンネット
17 フレーム
19 フロントコラム
32 スイングシリンダ
34 エンジン
35 油圧ポンプ
36 スイベルジョイント
37 旋回モータ
38 ラジエータ
38b ラジエータマウント
39 ファン
40 マフラ
43 リザーバタンク
44 オイルフィルタ
45 燃料タンク
50 遮蔽板
55 バッテリ

Claims (3)

  1. 旋回可能に構成した旋回体(2)に作業機を取り付け、旋回体後部のボンネット(14)内にエンジン(34)を配設した旋回作業車において、ボンネット(14)内に遮蔽板(50)を前後方向に配置し、前記旋回体(2)の側部に側部開口部(14b)を、後部に後部開口部(52)を設け、冷却風を側方より吸い込み、遮蔽板(50)に当てて旋回体(2)の後部より排出するように風路を構成し、前記遮蔽板(50)の一側にエンジン(34)を配置し、該エンジン(34)を配置した側で、冷却風の風路終端に、該マフラ(40)と後部開口部(52)を設け、前記遮蔽板(50)のエンジン(34)と反対側にバッテリ(55)と電装品を配置し、該遮蔽板(50)によりエンジン(34)とバッテリ(55)及び電装品を隔離配置したことを特徴とする旋回作業車。
  2. 請求項1記載の旋回作業車において、前記エンジン(34)と、旋回体(2)後部のカウンタウェイトを兼用する円弧状フレーム(17)の後面とで囲まれる空間内に、マフラ(40)を配置したことを特徴とする旋回作業車
  3. 請求項1記載の旋回作業車において、前記冷却風の風路後部にエアクリーナ(41)をも配置したことを特徴とする旋回作業車
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