JP2022186168A - 作業機械 - Google Patents

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JP2022186168A
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貴寛 大野
Takahiro Ono
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Abstract

【課題】作動油タンクに対するエンジンの熱の影響を低減した作業機械を提供する。【解決手段】作業機械は、車体と、車体に取り付けられた建屋と、車体を駆動するエンジンと、作動油を貯留する作動油タンクと、エンジン及び作動油を冷却する冷却装置とを備え、建屋は、建屋フレームと外装カバーとから構成され、建屋には、エンジン、冷却装置、及び作動油タンクが収容され、建屋の内部空間には、建屋フレームにより、エンジンを収容するエンジン室、冷却装置を収容する冷却系室、及び作動油タンクを収容する作動油タンク室が画成され、エンジン室及び冷却系室は、外装カバーにより覆われ、作動油タンク室は、エンジン室と隣接して配置され、少なくとも一部が建屋の外部に対して開放され、建屋フレームは、エンジン室と作動油タンク室との間を隔てる遮熱壁を有して構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、建屋内に熱対策が施された作業機械に関する。
従来より、油圧ショベルやホイールローダ等に代表される作業機械は、フロント作業機と、フロント作業機を動作させる構成部品(例えば、エンジン、後処理装置、冷却装置、及び作動油タンク等)を収容する建屋を有する。
このような作業機械では、特にエンジンが高温になるので、建屋内の熱対策が必要となる。そこで、特許文献1には、エンジンと作動油タンクとの間に遮熱板を配置することによって、エンジンの熱が作動油タンクに伝搬するのを防止する技術が開示されている。
特開2007-308965号公報
しかしながら、特許文献1の遮熱板は、エンジンと作動油タンクとの間を部分的に隔てているに過ぎない。また、特許文献1の作動油タンクは、カバー材によって覆われている。そのため、エンジンの熱が作動油タンクに大きく影響し、作動油クーラを大型化する等のさらなる対策が必要になる。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、作動油タンクに対するエンジンの熱の影響を低減した作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車体と、前記車体に取り付けられた建屋と、前記車体を駆動するエンジンと、作動油を貯留する作動油タンクと、前記エンジン及び作動油を冷却する冷却装置と、を備え、前記建屋は、建屋フレームと外装カバーとから構成され、前記建屋には、前記エンジン、前記冷却装置、及び前記作動油タンクが収容される作業機械において、前記建屋の内部空間には、前記建屋フレームにより、前記エンジンを収容するエンジン室、前記冷却装置を収容する冷却系室、及び前記作動油タンクを収容する作動油タンク室が画成され、前記エンジン室及び前記冷却系室は、前記外装カバーにより覆われ、前記作動油タンク室は、前記エンジン室と隣接して配置され、少なくとも一部が前記建屋の外部に対して開放され、前記建屋フレームは、前記エンジン室と前記作動油タンク室との間を隔てる遮熱壁を有して構成されることを特徴とする。
本発明によれば、作動油タンクに対するエンジンの熱の影響を低減した作業機械を得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係るホイールローダの側面図である。 サイドカバーを外したエンジン建屋を前上方から見た斜視図である。 サイドカバーを外したエンジン建屋を後上方から見た斜視図である。 建屋フレームを前上方から見た斜視図である。 建屋フレームを後上方から見た斜視図である。 建屋フレームによって画成された各室を示す図である。 後フレーム及び建屋フレームの右側面図である。 後フレームの要部斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るホイールローダ10の実施形態について説明する。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、ホイールローダ10に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。なお、作業機械の具体例はホイールローダ10に限定されず、油圧ショベル、ダンプトラック、クレーン等でもよい。
図1は、本実施形態に係るホイールローダ10の側面図である。図1に示すように、ホイールローダ10は、前フレーム11と後フレーム12とで構成される車体を有する。前フレーム11と後フレーム12とは、センタピン13によって、左右方向に回転可能に連結されている。また、前フレーム11と後フレーム12とは、左右一対のステアリングシリンダ14L、14Rによって接続されている。一対のステアリングシリンダ14L、14Rは、油圧ポンプ(図示省略)から作動油の供給を受けて伸縮する。
一対のステアリングシリンダ14L、14Rのうち一方を伸長、他方を縮退させることにより、センタピン13を中心として前フレーム11が後フレーム12に対して左右方向に屈曲する。これにより、前フレーム11と後フレーム12との相対的な取付角度が変化し、車体が屈曲して換向する。すなわち、このホイールローダ10は、センタピン13を中心に前フレーム11と後フレーム12とが屈曲されるアーティキュレート式である。
前フレーム11は、左右一対の前タイヤ15L、15Rと、フロント作業機16(作業装置)とを支持している。フロント作業機16は、リフトアーム17と、バケット18と、一対のリフトアームシリンダ(図示省略)と、バケットシリンダ19と、ベルクランク20とで構成される。
リフトアーム17は、前フレーム11に取り付けられている。また、リフトアーム17は、前後方向に延設されている。より詳細には、リフトアーム17は、前端がバケット18に回動可能に連結され、後端が前フレーム11に回動可能に連結されている。そして、リフトアーム17は、一対のリフトアームシリンダの伸縮によって上下方向に回動(俯仰動)する。
バケット18は、荷物(土砂など)を収容可能な凹形状の空間を有する。また、バケット18は、リフトアーム17の前端において、回動(チルトまたはダンプ)可能に支持されている。より詳細には、バケット18は、バケットシリンダ19の伸縮に伴ってベルクランク20が回動することによって、上下方向に回動する。
後フレーム12は、左右一対の後タイヤ21L、21Rと、キャブ22(運転室)と、エンジン建屋23(建屋)とを支持している。
キャブ22は、エンジン建屋23の前方において、後フレーム12に取り付けられている。キャブ22には、ホイールローダ10を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ22の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(図示省略)が配置されている。キャブ22に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、ホイールローダ10が走行し、フロント作業機16が動作する。
エンジン建屋23は、キャブ22の後方において、後フレーム12に取り付けられている。エンジン建屋23は、外装カバーと、建屋フレーム40(図4及び図5参照)とで構成されている。外装カバーは、一対のサイドカバー24L、24Rと、トップカバー25と、リアカバー26とを含む。そして、エンジン建屋23は、一対のサイドカバー24L、24Rと、トップカバー25と、リアカバー26とで囲まれた内部空間を有する。
一対のサイドカバー24L、24Rは、左右方向に離間して立設されて、エンジン建屋23の左右方向の端部を画成する。トップカバー25は、一対のサイドカバー24L、24Rの上端にかけ渡されて、エンジン建屋23の上端を画成する。リアカバー26は、一対のサイドカバー24L、24R及びトップカバー25の後端にかけ渡されて、エンジン建屋23の後端を画成する。また、サイドカバー24L、24R及びリアカバー26には、通気用の開口が設けられている。
また、ホイールローダ10は、左右一対のハンドレール27L、27Rを備える。ハンドレール27L、27Rの一端は、ホイールローダ10の両側面に固定されている。より具体的には、ハンドレール27L、27Rは、後フレーム12の両側面に設けられたハンドレール支持部材に固定されている。また、ハンドレール27L、27Rの他端は、エンジン建屋23の前端の外面に固定されている。また、左右一対のハンドレール27L、27Rの一端は、他端の固定位置を基準に車体前方の位置で固定され、他端の固定位置を基準に車体側方の位置で固定されている。そして、ハンドレール27L、27Rは、キャブ22に搭乗しようとするオペレータや作動油タンク31のフィルタ交換等のメンテナンスを実施しようとするオペレータが把持して、姿勢を安定させるために利用される。
図2は、サイドカバー24L、24Rを外したエンジン建屋23を前上方から見た斜視図である。図3は、サイドカバー24L、24Rを外したエンジン建屋23を後上方から見た斜視図である。図2及び図3に示すように、エンジン建屋23の内部空間には、エンジン28と、後処理装置29と、熱交換器30と、不図示の冷却ファンと、作動油タンク31と、不図示の油圧回路(例えば、油圧ポンプ、バルブ)、建屋フレーム40とが収容されている。
エンジン28は、ホイールローダ10を動作させるための駆動力を発生させる。エンジン28の駆動力が伝達されることによって、前タイヤ15L、15R及び後タイヤ21L、21Rが回転する。これにより、ホイールローダ10が走行する。また、エンジン28は、ターボチャージャを備えていてもよい。後処理装置29は、エンジン28から排出された排気ガスを浄化して排出する。後処理装置29は、例えば、排気ガスからNox、NO、CO、HCなどを除去する。また、エンジン28は、油圧ポンプを駆動する。油圧ポンプは、油圧モータに対して作動油を供給し、油圧モータを回転駆動させる。油圧モータは、後述する冷却ファンと連結され、冷却ファンを回転駆動させる。
熱交換器30は、各種液体(例えば、冷却水、作動油、ミッションオイル等)を、冷却風と熱交換させることによって冷却する。熱交換器30は、例えば、エンジン28の冷却水を冷却するラジエータ、ターボチャージャの冷却水を冷却するインタークーラ、作動油タンク31に貯留された作動油を冷却する作動油クーラ、トランスミッションのミッションオイルを冷却するミッションオイルクーラを含む。冷却ファンは、油圧モータ及び油圧ポンプを介して、エンジン28の駆動力によって回転して、熱交換器30に冷却風を供給する。熱交換器30及び冷却ファンは、冷却装置の一例である。
作動油タンク31は、作動油を貯留する。油圧回路は、作動油タンク31に貯留された作動油を、油圧アクチュエータ(例えば、ステアリングシリンダ14L、14R、リフトアームシリンダ、バケットシリンダ19)に供給する。これにより、ホイールローダ10が換向し、フロント作業機16が動作する。
図4は、建屋フレーム40を前上方から見た斜視図である。図5は、建屋フレーム40を後上方から見た斜視図である。図4及びに示すように、建屋フレーム40は、フロントパネル41と、リアパネル42と、左右一対の柱部材43L、43Rと、左右一対の梁部材44L、44Rと、アッパーパネル45とを主に備える。
フロントパネル41は、遮熱壁46と、左右一対の側壁47L、47Rとで構成される。遮熱壁46は、上下方向及び左右方向に広がる板状の部材である。また、遮熱壁46は、建屋フレーム40の高さ方向の全域に亘って延設されている。さらに、遮熱壁46には、下端において厚み方向に貫通する貫通孔46aと、貫通孔46aより上方において厚み方向に貫通する貫通孔46bとが形成されている。
側壁47L、47Rは、遮熱壁46の左端及び右端(車幅方向の両端)から前方に向けて突出し、且つ上下方向に延設されている。また、側壁47L、47Rそれぞれの下部には、作動油タンク31を支持するための台座48L、48Rが設けられている。また、フロントパネル41の下端は、後フレーム12に支持されている。
リアパネル42は、フロントパネル41から後方に離間した位置に配置されている。リアパネル42は、上下方向及び左右方向に広がる板状の部材である。リアパネル42は、建屋フレーム40の高さ方向の下半分に亘って延設されている。リアパネル42の下端は、後フレーム12に支持されている。そして、リアパネル42は、建屋フレーム40の後端を画定する。
柱部材43L、43Rは、左右方向に離間した位置において、各々が上下方向に延設された棒状の部材である。柱部材43L、43Rは、側壁47L、47Rの前端の外面に固定されている。柱部材43L、43Rの下端は、後フレーム12に支持されている。より具体的には、フロントパネル41の下端及び左右一対の柱部材43L、43Rに接続されたフロントパネル支持部材57L、57Rが、左右一対の柱部材43L、43Rの前後で後フレーム12に支持されている。
梁部材44L、44Rは、左右方向に離間した位置において、各々が前後方向に延設された棒状の部材である。梁部材44L、44Rの前端は、フロントパネル41の背面の上下方向の中央部にブラケット49を介して接続される。また、梁部材44L、44Rの後端は、リアパネル42の上端に接続される。そして、梁部材44L、44Rは、建屋フレーム40の左端及び右端を画定する。さらに、梁部材44L、44Rは、フロントパネル41より後方で且つリアパネル42及びアッパーパネル45より前方において、左右方向に延びる補強部材50によって連結されている。
アッパーパネル45は、フロントパネル41より後方で且つリアパネル42より前方に配置されている。アッパーパネル45は、梁部材44L、44R上に立設され、左右方向に延設されている。そして、フロントパネル41及びアッパーパネル45の上端は、建屋フレーム40の上端を画定する。
図6は、建屋フレーム40によって画成された各室51~54を示す図である。図6に示すように、エンジン建屋23の内部空間には、建屋フレーム40によって、エンジン28を収容するエンジン室51と、後処理装置29を収容する後処理室52と、熱交換器30及び冷却ファンを収容する冷却系室53と、作動油タンク31を収容する作動油タンク室54とが画成されている。
エンジン室51は、遮熱壁46、リアパネル42、梁部材44L、44R、及び補強部材50によって囲まれた空間である。より詳細には、エンジン室51は、遮熱壁46より後方で、リアパネル42より前方で、梁部材44L、44R、及び補強部材50より下方の空間である。そして、エンジン室51は、エンジン建屋23の内部空間において、後処理室52より下方で、冷却系室53より前方で、作動油タンク室54より後方に位置している。また、エンジン室51は、外装カバーによって覆われている。
後処理室52は、遮熱壁46、アッパーパネル45、梁部材44L、44R、及び補強部材50によって囲まれた空間である。より詳細には、後処理室52は、遮熱壁46より後方で、アッパーパネル45より前方で、梁部材44L、44R、及び補強部材50より上方の空間である。そして、後処理室52は、エンジン建屋23の内部空間において、エンジン室51より上方で、冷却系室53より前方で、作動油タンク室54より後方に位置している。また、後処理室52は、外装カバーによって覆われている。
冷却系室53は、リアパネル42及びアッパーパネル45より後方の空間である。すなわち、冷却系室53は、エンジン建屋23の内部空間において、エンジン室51及び後処理室52より後方に位置している。また、後処理室52は、外装カバーによって覆われている。
作動油タンク室54は、遮熱壁46及び一対の側壁47L、47Rで囲まれた空間である。より詳細には、作動油タンク室54は、遮熱壁46より前方で、側壁47Lより右方で、側壁47Rより左方の空間である。そして、作動油タンク室54は、エンジン建屋23の内部空間において、エンジン室51及び後処理室52より前方に位置している。また、作動油タンク室54の少なくとも一部(本実施形態では、上面)は、エンジン建屋23の外部に対して開放されている。
エンジン室51と後処理室52とは、上下方向に隣接している。また、エンジン室51及び後処理室52と冷却系室53とは、前後方向に隣接している。さらに、エンジン室51及び後処理室52と作動油タンク室54とは、前後方向に隣接している。そして、遮熱壁46は、エンジン室51及び後処理室52と作動油タンク室54との間に配置され、上下方向においてエンジン室51と後処理室52とに跨って形成されている。
また、作動油タンク31は、作動油タンク室54内において、防振ゴム55、56(防振部材)を介して建屋フレーム40に支持されている。防振ゴム55は、遮熱壁46の前面の上端に配置されている。防振ゴム56は、台座48L、48Rの上面に配置されている。すなわち、作動油タンク31は、背面が防振ゴム55を介して遮熱壁46に支持され、下面が防振ゴム56を介して台座48L、48Rに支持されている。
エンジン建屋23に収容される構成部品のうち、エンジン28及び後処理装置29の温度が高い。そこで、遮熱壁46は、エンジン室51及び後処理室52と作動油タンク室54との間を隔てる。また、リアパネル42及びアッパーパネル45は、エンジン室51及び後処理室52と冷却系室53との間を隔てる。そして、遮熱壁46、リアパネル42、及びアッパーパネル45は、エンジン28及び後処理装置29から発せられる熱が作動油タンク31及び熱交換器30に伝搬するのを抑制する。
図7は、後フレーム12及び建屋フレーム40の右側面図である。図7に示すように、熱交換器30(特に、作動油クーラ)はエンジン建屋23の後端に配置され、作動油タンク31はエンジン建屋23の前端に配置されている。そこで、ホイールローダ10は、熱交換器30及び作動油タンク31の間で作動油を循環させるための一対のホース32a、32bを有する。
ホース32a、32bは、一端が熱交換器30に接続され、他端が作動油タンク31に接続されている。また、ホース32a、32bは、後フレーム12の右面に沿って前後方向に延設されている。さらに、ホース32a、32bは、エンジン室51より下方に配置されている。そして、ホース32a、32bは、貫通孔46aを通じて作動油タンク室54に進入する。また、貫通孔46bには、作動油タンク31に貯留された作動油の量を検知する残量センサ(図示省略)が取り付けられる。残量センサは、例えば、レベルセンサである。
図8は、後フレーム12の要部斜視図である。図8に示すように、トップカバー25は、フロントパネル41(より詳細には、遮熱壁46)の上端と、アッパーパネル45の上端とに支持されている。すなわち、トップカバー25は、後処理室52及び冷却系室53の上方を覆っている。一方、トップカバー25は、遮熱壁46から後方に延設されている。すなわち、トップカバー25は、作動油タンク室54の上方を覆っていない。換言すれば、作動油タンク室54の上面は、エンジン建屋23の外部に開放されている。
また、サイドカバー24Lは、ヒンジ33a、33bを介して柱部材43L(側壁47Lの前端)に開閉可能に支持されている。より詳細には、サイドカバー24Lは、上下方向に延びる回動軸周りに回動可能に構成されている。換言すれば、サイドカバー24Lは、前端を回動基端とし、後端を回動先端として、水平面上を回動可能に構成されている。そして、サイドカバー24Lは、閉塞位置及び開放位置の間を回動する。サイドカバー24Rについても同様である。
閉塞位置は、図8に示すように、エンジン建屋23の内部空間の側面を閉塞するサイドカバー24L、24Rの位置である。より詳細には、閉塞位置は、エンジン室51、後処理室52、及び冷却系室53の側面を覆うサイドカバー24L、24Rの位置である。すなわち、オペレータは、サイドカバー24L、24Rが閉塞位置のとき、エンジン28、後処理装置29、及び熱交換器30にアクセスすることができない。
開放位置は、エンジン建屋23の内部空間の側面を開放するサイドカバー24L、24Rの位置である。より詳細には、開放位置は、エンジン室51、後処理室52、及び冷却系室53の側面を露出させるサイドカバー24L、24Rの位置である。すなわち、オペレータは、サイドカバー24L、24Rを閉塞位置から開放位置に移動させることによって、エンジン28、後処理装置29、及び熱交換器30にアクセス(例えば、メンテナンス)することができる。
上記の実施形態によれば、エンジン室51及び後処理室52と作動油タンク室54とを遮熱壁46で隔てることによって、作動油タンク31に対するエンジン28及び後処理装置29の熱の影響を低減することができる。その結果、作動油クーラを小型化することができる。なお、エンジン室51、後処理室52、冷却系室53、及び作動油タンク室54の位置関係は、図6の例に限定されない。また、遮熱壁46は、少なくともエンジン室51及び作動油タンク室54の間を隔てていればよい。
また、上記の実施形態によれば、作動油タンク室54の一部がエンジン建屋23の外部に対して開放されているので、エンジン室51及び後処理室52から伝搬した熱が作動油タンク室54に籠るのを防止することができる。その結果、作動油タンク室54の温度上昇をさらに抑制することができる。なお、開放されているのは作動油タンク室54の上面に限定されない。但し、作動油を補給するための給油口は作動油タンク31の上面に設けられるのが一般的なので、作動油タンク室54の上面を開放することによって、作動油の給油作業も簡素化できる。
また、上記の実施形態によれば、防振ゴム55、56を介して作動油タンク31を建屋フレーム40に支持させたので、ホイールローダ10が発生させる振動が後フレーム12を介して作動油タンク31に伝搬するのを抑制することができる。特に、上記の実施形態では、防振ゴム55、56を介さずにその他の車体構造物と作動油タンク31とが連結していないので、ホイールローダ10が発生させる振動が作動油タンク31に伝搬するのを抑制することができる。例えば、ハンドレール27L、27Rは作動油タンク31でなく、建屋フレーム40により支持される。
さらに、上記の実施形態によれば、左右一対のハンドレール27L、27Rの一端は、建屋フレーム40の前端の側面に固定された他端よりも車体前方の位置で固定され、且つ当該他端よりも車体側方の位置で固定されている。言い換えると、左右一対のハンドレール27L、27Rは、建屋フレーム40を前後方向及び車幅方向に補強するように形成されている。つまり、左右一対のハンドレール27L、27Rは、ホイールローダ10が発生させる振動によって建屋フレーム40が受ける影響を低減し、さらには、ホイールローダ10が発生させる振動によって作動油タンク31を含む建屋フレーム40に搭載された部品が受ける影響を低減する。
さらに、上記の実施形態によれば、柱部材43L、43R(すなわち、建屋フレーム40の前端)でサイドカバー24L、24Rを支持しているので、サイドカバー24L、24Rを開放位置に移動させた際に露出される範囲が大きくなる。その結果、エンジン建屋23に収容された構成部品のメンテナンス作業が容易になる。
また、上記の実施形態によれば、遮熱壁46は、建屋フレーム40の高さ方向の全域及び車幅方向の全域に亘って延設されているので、ホイールローダ10が発生させる振動や外部からの負荷によって建屋フレーム40に生じる変形を抑制することができる。例えば、ホイールローダ10が走行する路面の凹凸の影響により、車体の左右一方に負荷が発生した場合に建屋フレーム40に生じる建屋フレーム40の左右の相対的な変形を抑制することができる。さらに、遮熱壁46は、作動油タンク31を支持するための台座48L、48Rと面しているので、特に左側の台座48Lと右側の台座48Rとの相対的な変位を抑制することができる。それに伴い、防振ゴム56を介して台座48L、48Rに支持された作動油タンク31に生じるねじれが抑制され、作動油タンク31が破損することを防止することができる。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
10 ホイールローダ
11 前フレーム
12 後フレーム
13 センタピン
14L,14R ステアリングシリンダ
15L,15R 前タイヤ
16 フロント作業機
17 リフトアーム
18 バケット
19 バケットシリンダ
20 ベルクランク
21L,21R 後タイヤ
22 キャブ(運転室)
23 エンジン建屋
24L,24R サイドカバー(外装カバー)
25 トップカバー(外装カバー)
26 リアカバー(外装カバー)
27L,27R ハンドレール
28 エンジン
29 後処理装置
30 熱交換器
31 作動油タンク
32a,32b ホース
33a,33b ヒンジ
40 建屋フレーム
41 フロントパネル
42 リアパネル
43L,43R 柱部材
44L,44R 梁部材
45 アッパーパネル
46 遮熱壁
46a,46b 貫通孔
47L,47R 側壁
48L,48R 台座
49 ブラケット
50 補強部材
51 エンジン室
52 後処理室
53 冷却系室
54 作動油タンク室
55,56 防振ゴム(防振部材)

Claims (6)

  1. 車体と、
    前記車体に取り付けられた建屋と、
    前記車体を駆動するエンジンと、
    作動油を貯留する作動油タンクと、
    前記エンジン及び作動油を冷却する冷却装置と、
    を備え、
    前記建屋は、建屋フレームと外装カバーとから構成され、
    前記建屋には、前記エンジン、前記冷却装置、及び前記作動油タンクが収容される作業機械において、
    前記建屋の内部空間には、前記建屋フレームにより、前記エンジンを収容するエンジン室、前記冷却装置を収容する冷却系室、及び前記作動油タンクを収容する作動油タンク室が画成され、
    前記エンジン室及び前記冷却系室は、前記外装カバーにより覆われ、
    前記作動油タンク室は、前記エンジン室と隣接して配置され、少なくとも一部が前記建屋の外部に対して開放され、
    前記建屋フレームは、前記エンジン室と前記作動油タンク室との間を隔てる遮熱壁を有して構成されることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記作動油タンクは、防振部材を介して前記建屋フレームに支持されていることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記建屋フレームは、前記遮熱壁の車幅方向の両端から前記作業機械の前方に向けて突出する一対の側壁を備え、
    前記作動油タンク室は、前記遮熱壁及び前記一対の側壁で画成され且つ上面が前記建屋の外部に対して開放されていることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項3に記載の作業機械において、
    前記建屋の前方に位置し、前記車体に取り付けられた運転室と、
    前記運転室の車幅方向の側方に位置し、一端が前記車体に取り付けられ、他端が前記建屋フレームの前記側壁に支持されたハンドレールと、
    を備えることを特徴とする作業機械。
  5. 請求項3に記載の作業機械において、
    前記外装カバーは、前記建屋の側面を閉塞する閉塞位置と、前記建屋の側面を開放する開放位置とに回動可能に、ヒンジを介して前記建屋フレームにおける前記側壁の前端に支持されたサイドカバーを含むことを特徴とする作業機械。
  6. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記エンジンから排出された排気ガスを処理する後処理装置を備え、
    前記建屋の内部空間には、前記建屋フレームにより、前記後処理装置を収容する後処理室が画成され、
    前記後処理室は、前記外装カバーにより覆われ、
    前記作動油タンク室は、前記建屋フレームの前端に配置され、
    前記エンジン室及び前記後処理室は、前記作動油タンク室の後方において上下方向に隣接して配置され、
    前記冷却系室は、前記エンジン室及び前記後処理室の後方に配置され、
    前記遮熱壁は、上下方向において前記エンジン室と前記後処理室とに跨って形成され、前記エンジン室及び前記後処理室と、前記作動油タンク室との間を隔てることを特徴とする作業機械。
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