JP3540658B2 - 旋回作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木・建設用作業に供されるバックホー等の旋回作業機に関するものである

【0002】
【従来の技術】
土木・建設用のバックホー等の旋回作業機にあっては、旋回動作、作業具の起伏動作お
よびスイング動作並びにドーザー作業の駆動源として油圧が利用されており、この油圧を
制御する制御弁は、ブーム、アーム、バケット、ドーザ等を動かす油圧シリンダや、走行
装置、旋回台等を動かす油圧モータ等のアクチュエータを制御する弁体を一方向に配列し
て相互に連結してなる多連弁形式のものが採用されており、この制御弁は旋回台内部に、
弁体の配列方向が水平方向となるように横置として装着されているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
旋回作業機にあっては、旋回台の内部はフレームを構成する板材によって複雑な構造と
されており、制御弁はこの旋回台内の狭いスペースにうまく配置しなければならないが、
旋回作業機では、油圧機器が多いので、制御弁は弁体の配列方向に長く、制御弁を水平方
向に横置きとしたのでは、旋回台内部のスペースにうまく収まらない場合がある。特に、
小型の旋回作業機では顕著である。
そこで、本発明は、制御弁の一面を上下方向に対して傾斜状となるように該制御弁を配
置することによって、他の部材との干渉を避けて制御弁をうまく設置できる、制御弁の設
置(配置)の自由度の大なる旋回作業機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、走行装置2上に、上下方向の軸心回りに回動自在な旋回台7が設
けられると共に、この旋回台7に油圧機器を制御する制御弁25が備えられ、この制御弁
25の一面が、上下方向に対して傾斜状となるように、制御弁25が配置されていること
を特徴とする。
また、制御弁25は複数個の弁体25Aが一方向に配列されてなり、制御弁25の弁
体25A配列方向に直交する方向の一面が圧油の供給・排出用ポートが形成される面25
Bとされ、該面25Bが上下方向に対して上向き傾斜状となるように、制御弁25を配置
するのがよい。
【0005】
また、制御弁25の少なくとも上部が旋回台25の上面よりも上方に突出されている
のがよい。
また、制御弁25の配置空間をカバー体によって覆って該カバー体内に制御弁25を
収容し、このカバー体を旋回台7に開閉自在又は着脱自在に取り付けるのがよい。
また、カバー体が旋回台7よりも上方の制御弁配置空間を覆うものであっても、旋回台
7の外面を構成するものであってもよい。
【0006】
また、制御弁25が旋回台7の外周側に配置されると共に圧油の供給・排出用ポートが
形成される面25Bが水平方向外方を向いているのが、メンテナンス上好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図面は旋回作業機として例示する小旋回バックホー1を示しており、図1において、こ
のバックホー1は走行装置2と旋回体3と掘削装置4とから主構成されている。
なお、以下、バックホー1の走行方向(図1の左右方向)を前後方向といい、この前後
方向に直交する横方向(図1の紙面貫通方向)を左右方向という。
【0008】
図1に示すように、走行装置2は、ゴム製履帯を有するクローラ走行体5を左右一対備
え、これらの走行体5を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用さ
れている。この走行装置2の前部にはドーザ6が設けられている。
旋回体3は、走行装置2の左右クローラ走行体5間の中央部に設けた軸受体8に上下方
向の旋回軸心回りに回動自在に支持された旋回台7と、この旋回台7に搭載された各種機
器を覆うボンネット20と、このボンネット20上に設けた座席41やその前の操縦部を
覆うキャビン42とを備えている。
【0009】
旋回台7は、前部および中途部が板材からなる枠材を組み合わせて構成されたフレーム
をカバー部材で覆うことで構成され、この旋回台7の後部は、前記フレームに固定されか
つ旋回台7の前部の掘削装置4等との重量バランスを図るカウンタウェイト9によって構
成されている。
また、この旋回台7は、当該旋回台7のフレームに支持された旋回モータ10(図2参
照)によって旋回軸心X回りに回動されるようになっている。
このバックホー1はいわゆる後方小旋回タイプのもので、旋回体3の後側面が走行装置
2の車幅からはみ出ないように円弧状に形成されている。すなわち、旋回体3が旋回した
とき、この旋回体3の後面が描く旋回軌跡が左右クローラ走行体5の左右幅内に収まるよ
うになっている。
【0010】
図2に示すように、旋回体3の左右側面は、旋回体3が前方を向いた状態で前後方向に
沿う平面に形成されていて、この左右側面間同士の間隔は旋回体3後面が描く旋回軌跡円
の直径より幅狭に形成されている。更に、同状態において、旋回体3の前面は、左右方向
に沿う平面に形成され、左側は右側よりも前方にやや突出されている。
図1に示すように、旋回台7の前面右側には、掘削装置4を支持する上下一対の支持部
材11が突出されている。この支持部材11には支軸を介してスイングブラケット12が
上下軸回りに左右揺動自在に枢着され、このスイングブラケット12は旋回台7の内部に
設けたスイングシリンダ13(図3及び図4参照)によって揺動される。
【0011】
前記掘削装置4は、基部がスイングブラケット12に左右軸回りに揺動自在に枢着され
たブーム14と、このブーム14の先端側に左右軸回りに揺動自在に枢着されたアーム1
5と、アーム15の先端側にスクイ・ダンプ自在に取付けられたバケット16とを備えて
なる。
ブーム14は、スイングブラケット12とブーム14の中途部との間に設けたブームシ
リンダ17によって揺動され、アーム15は、ブーム14の中途部とアーム15の基部と
の間に設けたアームシリンダ18によって揺動され、バケット16は、アーム15の基部
とバケット16の取付リンクとの間に設けたバケットシリンダ19によってスクイ・ダン
プされる。
【0012】
旋回台7の後部上面および右側上面は開放状とされ、これらの開放部分は旋回台7の上
面から上方に突出した丸みを帯びたボンネット20で覆われている。このボンネット20
の内部には、エンジン21と、各種油圧機器を駆動するための油圧ポンプ23、作動油タ
ンク24及び制御弁25よりなる油圧関係機材と、ラジエータ26等が収納され、これら
は旋回台7に搭載されている。また、旋回台7の左側上面はフロアシートで覆われており
、この部分にエンジン21用の燃料タンク22と、バッテリー27が収納されている。
【0013】
図2及び図4に示すように、エンジン21はその駆動軸心が左右方向を向くように旋回
台7の後部に横向きに配置されている。このエンジン21の右側下部に油圧ポンプ23が
直結され、同エンジン21の左側上部にラジエータファン28が連結されている。油圧ポ
ンプ23を駆動する下部軸とラジエータファン28を駆動する上部軸は、ファンベルト2
9及びプーリよりなるベルト伝動機構により連動連結されている。
なお、エンジン21の右側上部にはサイレンサ30が連結され、エンジン21の後方に
はラジエータ26の冷却水のリザーブタンク31が設けられている。また、旋回台7の旋
回中心部にはスイベルジョイント32が設けられ、同ジョイント32の前方やや左寄りに
は前記旋回モータ10が配置され、これらの部材は、制御弁25にそれぞれ油圧配管33
で接続されている。
【0014】
ラジエータファン28の左側には、各種の熱交換器、すなわち、前記ラジエータ26、
オイルクーラ34、エアコンのコンデンサ35が同左側から順に配置されている。このう
ち、オイルクーラ34は制御弁25からの戻り油を冷却して作動油タンク24に戻すもの
であり、コンデンサ35はキャビン42内の空調装置(エアコン)の室外器である。
これらの熱交換器に対応するボンネット20の左側面には外気取り入れ口36(図1参
照)が形成され、かつ、同ボンネット20の右側面には排気口(図示せず)が形成されて
いる。しかして、本実施形態のバックホー1では、外気取り入れ口36のすぐ内側にラジ
エータ26とラジエータファン28を配置した吸い込みタイプを採用している。
【0015】
前記作動油タンク24及び制御弁25は、旋回台7の右側(油圧ポンプ23と同じ側)
でかつ油圧ポンプ23の前方に配置されている。すなわち、作動油タンク24及び制御弁
25は油圧ポンプ23とともに旋回台7の右側に集中的に配置されていて、これにより、
これら油圧駆動に必要な主要機材(油圧関係機材)を互いに繋ぐための油圧配管をできる
だけ短くし、かつ、かかる主要機材を集中的に保守点検できるようにしている。
図2、図3及び図4に示すように、制御弁25は作動油タンク24の前面側に配置され
ている。これら制御弁25及び作動油タンク24は、旋回台7左側の上面開放部分に配置
されていて、下部側が旋回台7内に位置しており、中途部から上部に亘って旋回台7の上
面よりも上方に突出している。
【0016】
なお、制御弁25は、その全体が旋回台7よりも上方に突出するようになっていてもよ
い。
前記制御弁25は、主として油圧機器(左右の走行装置用モータ、旋回用モータ、ブー
ムシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、ドーザ用シリンダ等)を駆動制御する
ものであり、複数個の弁体25Aが一方向に配列されてなる(換言すると、前記制御弁2
5は、直方体のブロックに、軸方向に摺動するスプールからなる弁体25Aを設けて構成
された直動スプール形切換弁からなるバルブBを、弁体25Aの摺動方向に直交する方向
に配列すると共に、相互に連結されて構成されている)。そして、1つの弁体25Aで1
つの油圧機器が制御されるようになっている。
【0017】
なお、制御弁25には、リリーフ弁も組み込まれている。
また、前記制御弁25は、弁体25A(バルブB)の配列方向が上下方向に対して傾斜
する方向(上下方向に交叉する方向)となるように配置(図例では上方に向かうに従って
後方に移行するように傾斜)されていて、制御弁25の一面が上下方向に対して傾斜状と
されている。
なお、制御弁25は、上方に向かうに従って前方又は左右一方に移行するように傾斜状
とされてもよく、また、上方に向かうに従って前後方向と左右方向の間の斜め方向に移行
するように傾斜状とされてもよい。
【0018】
このように制御弁25を配置することで、水平方向に配置するのに比べ、旋回台7にお
ける制御弁25の取付面積を小さくでき、制御弁25を狭いスペースにコンパクトに配置
でき、また、弁体25Aの個数にかかわらず旋回台7における制御弁25の取付面積を一
定とすることができるのである。
また、制御弁25を傾斜させて設置することによって、制御弁25が他の部材と干渉す
るのを容易に回避でき、制御弁25の設置の自由度が大きくなる。
また、旋回台7よりも上方側の制御弁25配置空間は、旋回台7よりも上方側の作動油
タンク24配置空間と共に、ボンネット20の一部を構成する、後方及び下方開放状のカ
バー体54によって覆われており、該カバー体54内に制御弁25及び作動油タンク24
が収容されている。
【0019】
このカバー体54は、図5に示すように、その前部下端側がヒンジ60等によって、旋
回台7の上面側に左右方向の軸心回りに回動自在(上下揺動自在)に取り付けられて開閉
自在とされており、図5に仮想線で示すように、カバー体54をヒンジ60の枢軸回りに
回動させて開けることにより、旋回台7上面よりも上方の、制御弁25及び作動油タンク
24の配置空間が開放状とされ、広い空間で、制御弁25のメンテナンス(リリーフ圧の
調整、圧油の供給・排出用ポート等からの油洩れの点検等)が行えるようになっている。
【0020】
なお、カバー体54は、左右方向外方にスライドさせることにより、旋回台7から取り
外せるようになっており、制御弁25の前面側のメンテナンスが容易に行えるように構成
されている。
また、旋回台7よりも下方の、制御弁25配置空間の左右方向外側は、旋回台7の右側
側壁7A(カバー体)によって覆われていると共に、該側壁7Aは、旋回台7の骨格を構
成するフレームに着脱自在に取り付けられており、この側壁7Aを取り外すことにより、
制御弁25の下部側のメンテナンスが容易に行えるように構成されている。
【0021】
また、前記制御弁25の、各バルブBの弁体25Aは左右方向に摺動自在とされている
と共に、各バルブBの、弁体25A摺動方向に直交する方向で且つ弁体25A配列方向に
直交する方向の一面に、圧油の供給・排出用ポートが形成され、この圧油の供給・排出用
ポートが形成される面25Bが、前方(水平方向外方)を向くように、且つ上向きとなる
ように制御弁25が配置されており、圧油の供給・排出用ポートが形成される面25Bの
メンテナンス等が容易に行えるように配置されている。
【0022】
なお、弁体25Aが設けられる面が上下方向に対して傾斜するようになっていてもよく
、圧油の供給・排出用ポートが形成される面25B及び弁体25Aが設けられる面の両方
の面が上下方向に対して傾斜するようになっていてもよい。
また、カバー体54は、ボルト等によって旋回台7に着脱自在に取付固定されていても
よい。さらに、カバー体54は、図6に示すように、カバー体54の一部(図例では上部
)が蓋体61によって開閉自在又は着脱自在並びに開閉自在で且つ着脱自在とされていて
もよい。
【0023】
また、制御弁25は、弁体25Aが前後方向に摺動し、圧油の供給・排出用ポートが形
成される面25Bが左右方向外方を向くように配置されていてもよく、さらに、弁体25
Aが前後方向に対して傾斜する水平方向に摺動し、圧油の供給・排出用ポートが形成され
る面25Bが前後方向と左右方向との間の斜め方向外方(又は内方)を向くように配置さ
れていてもよい。
また、制御弁25は旋回台7の何処に配置されていてもよいが、前述した場所の他、旋
回台7の外周側に配置されるのが好ましく、さらに、圧油の供給・排出用ポートが形成さ
れる面25Bはどの方向を向いていてもよいが、水平方向外方を向いているのがメンテナ
ンス上好ましい。
【0024】
前述したように、制御弁25を作動油タンク24の前面側に配置した場合、該制御弁2
5が前記スイベルジョイント32や旋回モータ10にも比較的近くなるので、これらに対
する配管も短くできる。
また、図例では、制御弁25は作動油タンク24の前面側に配置されているが、該制御
弁25は、作動油タンク24と油圧ポンプ23との間、作動油タンク24の更に右側、或
いは作動油タンク24の上方に設けることができる。これらの位置であれば、制御弁25
の保守点検に作動油タンク24が邪魔になることがないので好適である。
【0025】
また、作動油タンク24には、作動油フィルタ38、アンロードバルブ39及び燃料フ
ィルタ40が吊り下げ状態で取り付けられており(図4参照)、これにより、それらの部
材の保守点検も集中的に行え、かつ、それらの部材の組み立て工数を低減できるようにし
てある。
図2および図3に示すように、旋回台7の後部には、前記エンジン21を左右方向に大
きく跨ぐように正面視ほぼ門形に形成された支持フレーム44が立設されており、この支
持フレーム44に、ボンネット20の下面及びキャビン42の後支柱が固定されていると
ともに、エンジン21に洗浄風を送るためのエアクリーナ45が取り付けられている。
【0026】
この支持フレーム44は、内部が中空の横梁46と、この横梁46の左右両端を支持す
る左右一対の支柱部材47,48とからなり、横梁46の左端部は、ボンネット20の左
側面にある前記外気取り入れ口36の近傍に至るまで延設されている。
他方、エアクリーナ45は、横梁46の右側よりにブラケット49を介してやや斜めに
取り付けられている。このエアクリーナ45の排気口は出側管50を介してエンジン21
の前面側に接続され、同エアクリーナ45の吸気口はくの字状に屈曲した曲がり管51を
介して横梁46に接続されている。
【0027】
従って、外気取り入れ口36から流入した新鮮な外気は、その一部が横梁46の左端か
ら同右端側へ至り、曲がり管51を経てエアクリーナ45に供給されることになる。この
ように、支持フレーム44の横梁46はエアクリーナ45の吸気管としての機能を併有し
ているので、その分だけ部品点数が低減されるとともに、旋回台7の後部のコンパクト化
に寄与することができる。
支持フレーム44の左右の支柱部材47,48のうち、右側の支柱部材47は、側面視
においてほぼ逆L字状の支柱部材よりなり、左側の支柱部材48は、図3に示すように、
側面視においてほぼ逆U字状に形成された支柱フレーム52よりなる。すなわち、この支
柱フレーム52は、逆U字状とすることにより前後に二股に別れて形成されており、単な
る棒状の支柱に比べて前後方向に変形し難いものになっている。
【0028】
このため、エンジン21やラジエータファン28又は油圧ポンプ23等からの振動が旋
回台7を通じて支柱フレーム52に伝達されても、その上端部に固定される横梁45が前
後に共振するのが防止され、ひいては、その横梁45に取り付けられているボンネット2
0やキャビン42の振動も可及的に低く抑えることができる。
図2に示すように、支柱フレーム52は、その後部53がボンネット20の後側面に沿
うように平面視においてほぼくの字状に屈曲されており、これにより、小旋回であるため
後側面の位置が制限されているボンネット20内においても、当該支柱フレーム52の二
股間の間隔をできるだけ広く取るようにしている。
【0029】
また、図2に示すように、支柱フレーム52は、前記ラジエータ26、オイルクーラ3
4及びコンデンサ35を上から覆うように配置されており、これらの熱交換器を保護する
プロテクタとしても機能している。なお、この場合、旋回台7にキャビン42ではなくキ
ャノピを搭載した場合にはエアコンが不要となるので、コンデンサ35は省略される。
また、図例では左右の支柱部材47,48のうち左側だけに支柱フレーム52を採用し
た場合を例示しているが、右側の支柱部材47だけに支柱フレーム52を採用することも
でき、左右両方の支柱部材47,48に支柱フレーム52を採用することもできる。
【0030】
ボンネット18は樹脂製又は薄板鋼板製で、制御弁25、作動油タンク24及び油圧ポ
ンプ23等を覆う前記カバー体54と、エンジン19の後半部分を覆う後カバー部55と
、ラジエータ26等の熱交換器の部分を覆う左カバー部56とから構成されている。これ
ら各カバー部のうち、後カバー部55はヒンジを介して支持フレーム44の横梁46に上
下回動自在に支持されており、この後カバー部56を開放させることでエンジン18及び
その周囲の保守点検が可能となっている。
【0031】
本実施形態では、油圧ポンプ23、作動油タンク24及び制御弁25よりなる油圧関係
機材をすべて旋回台7の右端側に集中的に配置したことから、図2に示すように、座席4
1を旋回台7の左側よりに配置するとともに、燃料タンク22及びバッテリ27を旋回台
7の左端側に配置している。
すなわち、燃料タンク22は旋回台7の左側よりでかつ座席41の下方に比較的広い範
囲に横たわった状態で配置されており、ボンネット20の平面範囲から外れるメインタン
ク部57を備えている。このように、燃料タンク22を作動油タンク24とは反対側の広
い範囲に配置することにより、同タンク22の容量を大きく確保しつつ、旋回台7の左右
方向の重量バランスを有効に確保するようにしている。
【0032】
また、メインタンク部57の後端部には、旋回台7の後部でかつ座席41から離れたと
ころまで延びる延長部58が一体に連結され、この延長部58に給油口59が形成されて
いる。このため、給油口59からの給油に際して座席41が邪魔になることがなく、給油
作業が行い易くなっている。
また、本実施形態では後方小旋回のバックホー1に本発明を採用した場合を例示したが
、本発明は、掘削装置4の最上昇時に同装置4が走行装置2の車幅からはみ出ない超小旋
回のバックホー1にも採用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御弁25の一面を上下方向に対して傾斜状と
なるように該制御弁25を配置することによって、他の部材との干渉を避けて制御弁をう
まく設置できる、制御弁の設置(配置)の自由度の大なる旋回作業機を提供できると共に
、制御弁25のメンテナンスを行う頻度の高い面を上下方向に対して上向き傾斜状とする
ことで、該面のメンテナンスがし易くなるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】小旋回バックホー(旋回作業機)の全体側面図である。
【図2】旋回体の内部機構を示す平面図である。
【図3】旋回体の内部機構を示す右側面図である。
【図4】旋回体の内部機構を示す正面図である。
【図5】旋回体の内部機構を示す右側面図である。
【図6】変形例に係る旋回体の内部機構を示す右側面図である。
【符号の説明】
1 小旋回バックホー(旋回作業機)
2 走行装置
7 旋回台
25 制御弁
25A 弁体
25B 圧油の供給・排出用ポートが形成される面

Claims (7)

  1. 走行装置(2)上に、上下方向の軸心回りに回動自在な旋回台(7)
    が設けられ、旋回台(7)に運転席(22)が設けられ、この運転席(22)の左右一側
    方に作動油タンク(31)が設けられ、この作動油タンク(31)の前側に、複数個の弁
    体(25A)を上下方向一方向に配列して構成した油圧機器を制御する制御弁(25)が
    設けられており、この制御弁(25)は上方に向かうに従って各弁体(25A)が後方に
    移行するように、後方傾斜して配置され、後方傾斜した制御弁(25)と作動油タンク(
    31)とを開閉自在又は着脱自在なカバー体で覆っていることを特徴とする特徴とする旋
    回作業機。
  2. 前記制御弁(25)の弁体(25A)配列方向に直交する方向の一面
    が圧油の供給・排出用ポートが形成される面(25B)とされ、該面(25B)が上下方
    向に対して上向き傾斜状となるように、制御弁(25)が配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の旋回作業機。
  3. 制御弁(25)の少なくとも上部が旋回台(25)の上面よりも上方
    に突出されていることを特徴とする請求項1又は2記載の旋回作業機。
  4. 制御弁(25)の配置空間がカバー体によって覆われると共に、この
    カバー体が旋回台(7)に開閉自在又は着脱自在に備えられていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の旋回作業機。
  5. カバー体が旋回台(7)よりも上方の制御弁配置空間を覆うものであ
    ることを特徴とする請求項3記載の旋回作業機。
  6. カバー体が旋回台(7)の外面を構成するものであることを特徴とす
    る請求項3記載の旋回作業機。
  7. 制御弁(25)が旋回台(7)の外周側に配置されると共に圧油の供
    給・排出用ポートが形成される面(25B)が水平方向外方を向いていることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の旋回作業機。
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