JP2001227003A - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却装置

Info

Publication number
JP2001227003A
JP2001227003A JP2000040495A JP2000040495A JP2001227003A JP 2001227003 A JP2001227003 A JP 2001227003A JP 2000040495 A JP2000040495 A JP 2000040495A JP 2000040495 A JP2000040495 A JP 2000040495A JP 2001227003 A JP2001227003 A JP 2001227003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
engine
construction machine
cover
cooling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000040495A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Watanabe
修 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000040495A priority Critical patent/JP2001227003A/ja
Publication of JP2001227003A publication Critical patent/JP2001227003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ポンプ、エンジン、及び補機等から発生す
る騒音が周囲環境へ漏れるのを低減しつつ、エンジン室
に必要なスペースを低減する。 【解決手段】旋回体3をカバー7で覆った建設機械に設
けられ、カバー7内に設けたファン24によってカバー
7の吸気孔29から導入される空気流Pを生起し、この
空気流Pを用いてカバー7内に設けたエンジン18とラ
ジエータ25、オイルクーラ26等の熱交換器とを冷却
した後、カバー7の排気孔30から空気流Pを排出する
建設機械の冷却装置において、ファン24の吐出側を、
排気孔30に一体化させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の冷却装
置に関し、さらに詳しくは、油圧ポンプ、エンジン、及
び補機等から発生する騒音が周囲環境へ漏れるのを低減
しつつ、エンジン室に必要なスペースを低減できる建設
機械の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械のブーム、アーム、バケット、
旋回体、及び走行体等の動作部材は、通常、液圧シリン
ダ、液圧モータ等の液圧アクチュエータ(例えば油圧ア
クチュエータ)によって駆動される。建設機械には、こ
れら油圧アクチュエータの油圧源として油圧ポンプが設
けられており、この油圧ポンプは原動機(例えばエンジ
ン)によって駆動される。
【0003】一般に、前記油圧ポンプ及び前記エンジン
は、エンジンに接続するラジエータ等の熱交換器、消音
器(マフラ)といった補機とともに、建設機械の車体本
体(例えば旋回体)を覆うカバー内に設けたエンジン室
に配置されている。このエンジン室において、前記エン
ジン及び前記補機の動作中には、それらの冷却を行うた
めに、前記カバーの一方側に設けた吸気孔から導入した
空気を、ファンにより前記熱交換器、前記エンジン、及
び前記油圧ポンプの周囲に通過させ、前記カバーの他方
側に設けた排気孔から外部に排出している。
【0004】このときの空気流れ(冷却風)の流れ方向
と前記熱交換器、前記エンジン、前記ファンの配置構造
については従来より種々のものが提案されている。その
中の1つとして、ファン下流側の流路圧力損失を低減す
る観点等に基づき、例えば特開平10−259722号
公報の第5図に開示のように、車体本体をカバーで覆っ
た建設機械に設けられ、前記カバー内に設けたファンに
よって前記カバーの一方側開口部(吸気孔)から導入さ
れる空気流を生起し、この空気流を用いて前記カバー内
に設けたエンジンとラジエータ、オイルクーラ等の熱交
換器とを冷却した後、前記カバーの他方側開口部(排気
孔)から前記空気流を排出する建設機械の冷却装置にお
いて、前記ファンを、前記エンジン及び前記熱交換器よ
りも空気流の下流側に設ける構成が提唱されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、熱
交換器の下流側にファンを配置することにより熱交換器
における均一な風速分布を確保するとともに、ファンを
空気流流路の最下流側に設けることによりファン下流側
の流路圧力損失を低減し、これらによって冷却効率の向
上を図っている。
【0006】しかしながら、上記従来技術では、以下の
ような課題が存在する。すなわち、前述した油圧ポン
プ、エンジン、補機、及びファンは動作時に騒音を発生
し、この音は前記吸気孔及び排気孔から周囲に流出す
る。そのため、上記従来技術では、ファンを空気流流路
の最下流側に設けるときに、ファン以外のもの(油圧ポ
ンプ、エンジン、補機等)から発生する音のうち排気孔
から周囲環境へ漏れる騒音がなるべく小さくなるよう
に、ファンを排気孔からある程度距離を離して配置し、
これによって油圧ポンプ、エンジン、補機等も排気孔か
ら遠く離している。ここで、近年、例えば市街地におけ
る比較的小規模な掘削現場への用途から、小型の油圧シ
ョベルのニーズが高まっており、これに応じて例えば総
重量5t〜6t程度の油圧ショベルが既に提唱されてい
る。このような小型の油圧ショベルは、前記カバー内の
スペースが比較的小さくなっているため、カバー内にお
いて前記エンジン室として用いることのできる空間が限
定される。ところが、上記従来技術では、前述したよう
に、ファンと排気孔との間の距離を確保する必要性があ
るため、エンジン室の省スペース化が困難であり、前記
のような小型の油圧ショベルに対してその配置構造を適
用することが困難である。
【0007】本発明の目的は、油圧ポンプ、エンジン、
及び補機等から発生する騒音が周囲環境へ漏れるのを低
減しつつ、エンジン室に必要なスペースを低減できる建
設機械の冷却装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、車体本体をカバーで覆った建設機
械に設けられ、前記カバー内に設けたファンによって前
記カバーの一方側開口部から導入される空気流を生起
し、この空気流を用いて前記カバー内に設けたエンジン
とラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器とを冷却した
後、前記カバーの他方側開口部から前記空気流を排出す
る建設機械の冷却装置において、前記ファンの吐出側
を、前記他方側開口部に一体化させて設ける。
【0009】本発明においては、ファンの吐出側を他方
側開口部に一体化させることにより、ファンと他方側開
口部(排気孔)との間の距離を低減することができ、こ
れにより油圧ポンプ、エンジン、熱交換器を含む補機等
を他方側開口部へと寄せて配置することができるので、
ファンを排気孔からある程度距離を離して配置していた
従来構造に比べ、エンジン室の省スペース化を図ること
ができる。したがって、カバー内空間に制限のある、例
えば総重量5〜6t程度の小型の油圧ショベルに対して
も適用することができる。
【0010】また、ファンの吐出側を他方側開口部に一
体化させることで、ファンよりも一方側に位置するエン
ジンや熱交換器は、その一体化構造部(例えば、ファン
外周部を覆う筒状部材)を介して、他方側開口部とほぼ
隔絶されることになる。これにより、それらエンジン、
熱交換器を含む補機等、さらには油圧ポンプから発生す
る音のうち他方側開口部から周囲環境へ漏れる騒音を低
減することができる。
【0011】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記熱交換器を、前記エンジンよりも前記他方側に配置
する。
【0012】熱交換器をエンジンより一方側(空気流上
流側)に配置した場合、空気流は熱交換器にて冷却を行
い昇温した後にエンジンへ導入されることとなるため、
エンジンの電装品の熱的負荷が大きくなる懸念がある。
本発明においては、熱交換器をエンジンより他方側(空
気流下流側)に配置することにより、電装品が高温にさ
らされるのを防止できる。
【0013】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、一端側が前記ファンの外周部を略覆うと
共に他端が前記他方側開口部に至る筒状部材を有する。
【0014】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記筒状部材のうち前記ファン外周部の領域にベ
ルマウスを設ける。
【0015】これにより、ファン羽根車外周と筒状部材
とのチップクリアランス付近の渦等、2次流れの発生を
少なくし円滑に空気流を導くことができるので、さらに
風量を向上させることができる。
【0016】(5)上記(3)において、また好ましく
は、前記筒状部材の前記一端側を、前記エンジンよりも
前記他方側に配置した前記熱交換器まで延設する。
【0017】これにより、熱交換器とその下流側のファ
ンとの間の空間を画定し、熱交換器の冷却に無関係な空
気流を排除し熱交換器のみからファンへと空気流を導入
することができる。また、距離の長い筒状部材内部を通
過する間に空気流が整流され、ファンの送風効率が増加
し、冷却効率がさらに向上する効果もある。
【0018】(6)上記(3)において、また好ましく
は、前記筒状部材の内周側に吸音材を設ける。
【0019】これにより、エンジン、補機、油圧ポンプ
等からの騒音を他方側開口部へ伝わる前に確実に吸音で
き、さらに騒音低減を図れる。
【0020】(7)上記(3)において、また好ましく
は、前記筒状部材の前記他端側を拡径形状とする。
【0021】ファンとしては通常軸流ファン(プロペラ
ファン)が用いられることが多いが、その吐出側の流れ
は遠心方向成分を含み遠心方向に広がる傾向がある。本
発明においては、これに対応して筒状部材の他端側(下
流側)を拡径形状とすることにより、そのような遠心方
向に広がる流れを円滑に導き大気放出させることができ
る。
【0022】(8)上記(7)において、さらに好まし
くは、前記他方側開口部のうち、前記ファンの径方向中
央部に対向する部分を閉塞する。
【0023】上記(7)で説明した遠心流れの発生によ
り、ファンの直後ではファンの径方向中央部へ逆流する
流れが生じ、この逆流成分が他方側開口部からエンジン
室内に再流入しようとする。本発明においては、これに
対応して他方側開口部のうちファン径方向中央部に対向
する部分を閉塞することにより、上記逆流成分の再流入
を防止できる。また、小型の油圧ショベルの場合、構造
上、他方側開口部の前記ファン径方向中央部に対向する
部分が周囲作業者の頭部高さにほぼ相当する場合があ
り、この場合、当該部分を閉塞することにより、周囲作
業者の感じるエンジン室からの騒音レベルを低減できる
効果もある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の冷却装
置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。この実施
の形態は、本発明を、建設機械の一例として油圧ショベ
ルに適用した場合の実施の形態である。
【0025】図1は、本発明を適用する油圧ショベルの
全体構造を示すものである。
【0026】この図1において、油圧ショベルは、例え
ば総重量5〜6t程度の小型油圧ショベルであり、左右
の無限軌道履帯1L,1Rを備えた走行体2と、この走
行体2の上部に旋回可能に搭載される車体本体(旋回
体)3の基礎下部構造をなしフレームカバー3aに覆わ
れたメインフレーム3b(図示せず、後述の図2参照)
と、走行体2に上下方向に回動可能に取り付けられた多
関節型のフロント装置4と、前記メインフレーム3bの
後端部に取り付けられたカウンタウェイト5と、前記メ
インフレーム3b上に設けられた運転室6と、前記メイ
ンフレーム3b上の運転室6以外の大部分を覆うカバー
7とを備えている。
【0027】前記の走行体2は、左・右走行モータ(図
示せず)によって駆動される駆動輪(同)と、前記無限
軌道履帯1L,1Rを介し前記駆動輪の駆動力でそれぞ
れ回転される回転輪(アイドラ、図示せず)と、前方側
に上下動可能に設けられブレードシリンダ(同)により
上下動する排土用のブレード8とを備えている。
【0028】前記の多関節型のフロント装置4は、公知
のいわゆるオフセットタイプのものであり、ブーム9
と、ブーム9に回動可能に結合されたアーム10と、こ
のアーム10に回動可能に結合されたバケット(図示せ
ず)と、ブーム9に左右に回動可能に取り付けられ、ア
ーム10を左右に回動させるオフセットシリンダ11と
を備えている。そして、このオフセットシリンダ11の
伸縮運動により、ブーム9に対してアーム10が水平方
向に平行移動(オフセット)可能となっている。また、
前記ブーム9、アーム10、及びバケットは、それぞれ
ブームシリンダ12、アームシリンダ(図示せず)、及
びバケットシリンダ(同)により駆動動作される。また
メインフレーム3bの中心近傍には、前記走行体2に対
しメインフレーム3bを旋回させる旋回モータ(図示せ
ず)が配置されている。
【0029】なお、ここまでに述べてきた駆動機器、す
なわち、前述したブレードシリンダ、旋回モータ、ブー
ムシリンダ12、アームシリンダ、バケットシリンダ、
オフセットシリンダ11、及び左・右走行モータといっ
た油圧アクチュエータは、特に詳細な説明を行わない
が、公知の油圧駆動装置(例えば特開平7−18929
8号公報や特開平10−311066号公報に記載のも
の)により駆動される。すなわち、これら駆動機器は、
運転室6内の操作者によって操作される操作手段13の
操作に応動し、エンジン(後述する)で駆動される油圧
ポンプ(同)からの圧油を制御する制御弁装置(図示せ
ず)からの圧油により駆動される。
【0030】一方、前記の運転室6は、図示のように前
記メインフレーム3b上の左側に設けられている。この
運転室6内には前記の操作手段13が設けられており、
この操作手段13は、例えば、前記走行体2の左・右走
行モータをそれぞれ駆動するための左・右走行レバー
と、オフセットシリンダ11を駆動し前記多関節型のフ
ロント装置4をオフセットさせるためのオフセットペダ
ルと、前記ブームシリンダ12、アームシリンダ、及び
バケットシリンダを駆動して前記ブーム9、アーム1
0、及びバケットをそれぞれ動作させるための左・右作
業レバーと、前記ブレードシリンダを駆動しブレード8
を上下動させるためのブレードレバーとを備えている。
また、運転室6は、いわゆるキャノピータイプであり、
座席14と、この座席14の上方に設けられたルーフ1
5と、前記座席14の内側(右側)側方に設けられた側
壁16とを備えており、これら側壁16は大部分が透過
性材料(例えば樹脂製の透明フィルム)で形成され、略
鉛直に配設されている。また、前記のカバー7は、その
後ろ側内部に、エンジンを備えたエンジン室17を備え
ている。図2は、本実施の形態による冷却装置が適用さ
れる前記のエンジン室17の詳細構造を一部断面にて示
す側面図である。また図3は、図2中B方向、図1中C
方向(すなわち油圧ショベルの右後方)から見た矢視外
観図である。なおこれら図2及び図3において、図1と
同符号のものは同一部分である。
【0031】図2において、エンジン室17内には、前
記メインフレーム3b上に振動減衰装置(エンジンマウ
ントともいう、図示せず)を介して設置されたエンジン
18、このエンジン18に連結されその駆動力によって
駆動される液圧ポンプ(例えば油圧ポンプ、以下同様)
19、前記エンジン18への吸入空気を清浄化するエア
クリーナ20、このエアクリーナ20に接続された吸気
パイプ21、前記エンジン18からの排気ガスが導かれ
てその消音を行うマフラ22、このマフラ22の吐出側
に一端が連結され他端が前記カウンタウェイト5の貫通
孔5a(図1参照)を貫通して外部に露出した排気ガス
管23等の機器を収納している。また、エンジン室17
内には、エンジン18を冷却する冷却装置として、空気
流(冷却風、詳細は後述)を生起するためのファン(羽
根車)24と、このファン24の前段(上流側)に配置
した熱交換器としてのラジエータ25及びオイルクーラ
26と、前記ラジエータ25を固定する仕切材27と、
前記ファン24の外周部を覆うように設けられた円筒シ
ュラウド28と、前記カバー7のうち前記エンジン18
の上流側(図2中左側)部分に設けられた吸気孔29
と、メインフレーム3bのうちエンジン18下方のオイ
ルパン18Aのさらに下方に形成された吸気孔41と、
前記ファン24から流出する空気流(冷却風)を外部に
排出するために、前記カバー7の前記吸気孔29からエ
ンジン18を挟み反対側(図2中右側)部分に設けられ
た排気孔30とを備えている。
【0032】前記のラジエータ25は、ホース31a,
31bを介して前記エンジン18の冷却水が循環供給さ
れてこれを冷却するようになっている。すなわち、前記
エンジン18のクランク軸18aには、クランクプーリ
18b、ファンベルト18c、及びファンプーリ18d
を介して補助回転軸18eが連結されており、この補助
回転軸18eのエンジン18内に臨む側の端部には、前
記ラジエータ25に前記ホース31a,31bを介して
エンジン冷却水を循環させる水ポンプ(図示せず)が連
結されている。なお、クランク軸18aの反対側(図2
中左方側)は、図示しないカップリングを介して(ある
いは直結でも良い)上記油圧ポンプ19に接続されてい
る。前記のオイルクーラ26は、上流側で図示しない配
管を介し前記の各種油圧アクチュエータへ連通する一
方、下流側も図示しない配管を介し作動油タンク(図示
せず)へ連通している。これにより、前記油圧ポンプ1
9から前記アクチュエータに供給される作動油を冷却す
るようになっている。
【0033】なお、上記ラジエータ25及びオイルクー
ラ26は、エンジン18よりも空気流(冷却風)P(後
述する)の流れ方向下流側に設けられており、それらよ
りさらに下流側に前記ファン24が設けられている。
【0034】また、上記ラジエータ25及びオイルクー
ラ26は、空気流Pにより冷却する熱交換器の最小限の
一例であり、これのみに限られない。すなわち、その他
の熱交換器、例えば、エンジン18の燃焼用吸入空気を
予冷するインタークーラや、あるいは必要に応じエアコ
ンのコンデンサが設けられる場合には、それらとラジエ
ータ25とを併せて配置し、冷却風で冷却する。
【0035】前記の仕切材27やカバー7の内側のうち
エンジン18、油圧ポンプ19、マフラ22等に対応す
る位置には、吸音材32が設けられ(例えば貼り付けら
れ)ている。この吸音材32は、例えば、通常この種の
吸音材としてよく用いられるウレタンフォーム系(また
はグラスウール系)の材料で構成されている。
【0036】前記のファン24は、通常のこの種の建設
機械の冷却装置と同様、軸流ファン(プロペラファン)
が用いられており、ファン回転軸となる電動モータ回転
軸35a(後述)が略水平方向に配置されている。本実
施形態の要部は、このファン24の取付け位置及びその
構造にある。ファン24及びその周辺の詳細構造を表す
図2中A方向から見た矢視図を図4に示す。
【0037】この図4及び図2において、前記のメイン
フレーム3b上に2本のモータ用フレーム33a,33
bが立設され、それらモータ用フレーム33a,33b
の上部に、モータ固定台34が設けられている。このモ
ータ固定台34上に、熱交換器25,26側端部が略球
形に形成された電動モータ35が支持部材36を介して
取り付けられている。そしてこの電動モータ35の回転
軸(駆動軸)35aに、前記ファン24のボス部24a
が締結固定されている。
【0038】前記の円筒シュラウド28は、空気流Pの
上流側(一端側)がファン24の外周部を略覆うと共
に、下端側端部(他端)が排気孔30に至るように延設
されている。このとき、前記電動モータ35の外周部の
周方向4箇所に取りつけたブラケット37a,37b,
37c,37dに、径方向外周側に延びるアーム38
a,38b,38c,38dの一端(径方向内側端部)
がそれぞれ固定されている。そして、それらアーム38
a,38b,38c,38dの他端(径方向外側端部)
は、前記円筒シュラウド28の空気流上流側端部28a
の外周縁部近傍に取りつけたブラケット39a,39
b,39c,39dに固定されている。一方、円筒シュ
ラウド28の空気流P下流側端部は、ブラケット40を
介して前記排気孔30の外縁部においてカバー7に固定
支持されている。円筒シュラウド28は、このような取
付け構造によって内周側がファン24の羽根車外周と所
定の空間を保持するように配置されており、この円筒シ
ュラウド28内部の閉空間によって前記ファン24の吐
出側が前記排気孔30と一体化されている。上記におい
て、吸気孔29が特許請求の範囲各項記載の一方側開口
部を構成し、排気孔30が他方側開口部を構成し、円筒
シュラウド28が、一端側がファンの外周部を略覆うと
共に他端が他方側開口部に至る筒状部材を構成する。
【0039】次に、上述した本発明の一実施の形態の動
作を説明する。油圧ショベルによる作業を開始するため
にエンジン18を駆動すると、その駆動力が油圧ポンプ
19へ伝達されて圧油を前記制御弁装置を介し前記駆動
機器へと吐出する。
【0040】またこのとき、図示しないバッテリからの
電流が電動モータ35に供給されてファン24が回転す
る。このファン24の回転により、カバー7外の空気が
吸気孔29からエンジン室17内に導入され、空気流P
となって油圧ポンプ19、エンジン18、及びマフラ2
2等を冷却した後、さらに下流側のオイルクーラ26及
びラジエータ25を冷却し、ファン24に流入する。一
方このとき、メインフレーム3bの前記吸気孔41から
も空気流Pが流入し、図2に示すように、エンジン18
の下方及び前記オイルパン18Aの周囲を流れ、オイル
パン18Aを冷却しつつファン24側へと流れ、前記の
吸気孔29からの空気流Pに合流し、ファン24に流入
する。その後、ファン24から吹き出された空気流P
は、排気孔30からエンジン室17の外部に放出され
る。なおこのとき、エンジン18からの排気ガスは、エ
ンジン18の排気マニホールド(図示せず)及びこれに
接続される排気管42を介しマフラ22に流入する。マ
フラ22に流入した排気ガスはマフラ22で消音された
後、排気ガス管23から大気中に放出される。
【0041】以上のように構成した本発明の一実施の形
態の効果を以下に説明する。
【0042】(1)エンジン室の省スペース化 本実施の形態においては、ファン24の吐出側を排気孔
30に一体化させることにより、ファン24と排気孔3
0との間の距離(水平方向距離、図2中左右方向距離)
を低減することができる。これにより、油圧ポンプ1
9、エンジン18、エンジン18の補機(マフラ22、
熱交換器25,26など)等を排気孔30側へと寄せて
配置することができる。したがって、ファンを排気孔か
らある程度距離を離して配置していた従来構造(例えば
前述の特開平10−259722号公報の第5図の構造
等)に比べ、エンジン室17の省スペース化を図ること
ができる。したがって、カバー内空間に制限のある、例
えば総重量5〜6t程度の小型の油圧ショベルに対して
も適用することができる。
【0043】(2)騒音の漏れの低減 上記(1)のように油圧ポンプ19、エンジン18、エ
ンジン18の補機(マフラ22、熱交換器25,26な
ど)等を排気孔30側へと寄せて配置した場合、それら
から発生する音のうち排気孔30を介し周囲へ漏れる騒
音の増大を招く可能性があるが、本実施の形態において
は、これに応じて、円筒シュラウド28によってファン
24の吐出側を排気孔30に一体化させる。これによ
り、ファン24よりも空気流Pの上流側に位置する油圧
ポンプ19、エンジン18、エンジン18の補機(マフ
ラ22、熱交換器25,26)等は、その一体化構造部
である円筒シュラウド28を介し排気孔30とほぼ隔絶
されることになる。したがって、それら油圧ポンプ1
9、エンジン18、エンジン18の補機等から発生する
音のうち排気孔30から周囲環境へ漏れる騒音を低減す
ることができる。
【0044】(3)通風抵抗の低減 前述の特開平10−259722号公報の第5図等、フ
ァンを排気孔からある程度距離を離して配置していた従
来構造では、ファン下流側の排気孔がそれ自体通風抵抗
(流通抵抗)となり圧力損失の低減が困難となる。具体
的には、ファンから吹き出された空気流は一旦エンジン
室内部に出た後、排気孔を通って大気に吐出されるた
め、ファンの下流側での圧力損失として、ファンまわり
のシュラウドからエンジン空間内部へと出たときに生ず
る膨張に伴う圧力損失と、その後排気孔を通過する前に
生じる絞りによる圧力損失と、最後に排気孔から大気に
吐出される時に生じる膨張による圧力損失との3つが生
じる。また、特開平10−259722の第5図には、
プロペラファンから水平方向に空気流れが排気孔へ向か
うように図示されているが、先にも触れたように実際に
はプロペラファンから吹き出す流れは遠心方向成分を含
み、比較的広範囲に流れるため、その意味でもカバー自
体が抵抗体として寄与することとなる。
【0045】これに対して、本実施の形態では、ファン
24の吐出側を排気孔30に一体化させることにより、
ファン24の下流側に抵抗体はなく、また生じうる圧力
損失は円筒シュラウド28から排気孔30を介し大気に
吹き出された時に生ずる圧力損失のみとなる。したがっ
て、上記従来構造よりも通風抵抗が減少するので、同一
回転数の条件では風量を向上できる。また同一風量の条
件では、ファン回転数を低下させることができるので、
ファン24からの騒音発生を低減できる。(4)その他 例えば、エンジン→ファン→熱交換器の順に空気流を通
過させるいわゆる押出冷却方式では、ファン(プロペラ
ファン)から吹き出した空気流のうちの遠心方向成分
が、熱交換器コアの中央部分での二次流れ(逆流等)を
誘起するため、熱交換器の放熱面積が有効に活用できな
くなり冷却効率の向上が困難になる可能性がある。これ
に対し、本実施の形態においては、熱交換器25,26
の空気流P下流側にファン24が配置されることによ
り、熱交換器25,26において均一な風速分布を得る
ことができ、熱交換器→冷却ファン→エンジンの順に通
過するいわゆる吸込み冷却方式と同等の冷却効率を確保
できる。
【0046】また例えば、熱交換器25,26をエンジ
ン18より空気流Pの上流側に配置した場合、空気流P
は熱交換器25,25にて冷却を行い昇温した後にエン
ジン18へ導入されることとなるため、エンジン18に
通常付設される電装品(図示せず)の熱的負荷が大きく
なる懸念がある。これに対し、本実施の形態において
は、熱交換器25,26をエンジン18より空気流P下
流側に配置することにより、電装品が高温にさらされる
のを防止できる。
【0047】但し、本発明の基本的な効果である上記
(1)(2)(3)の効果を得る限りにおいては、必ず
しも熱交換器25,26をエンジン18より空気流P下
流側に配置する必要はなく、熱交換器25,26をエン
ジン18より空気流P上流側に配置しても良い。要は、
ファン24を最も下流側に配置すると共にその吐出側
(吹き出し側)を排気孔30と一体化させて設ければ足
りる。
【0048】また、本発明は、上記一実施の形態の態様
に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱
しない範囲で、種々の変形が可能である。以下、それら
変形例を順次説明する。
【0049】角筒シュラウドを用いる構造 すなわち、上記本発明の一実施の形態の円筒シュラウド
28の代わりに、図5、図5中D方向からの矢視図であ
る図6、図5中E方向からの外観矢視図である図7に示
すように、略角筒形状の角筒シュラウド(箱形シュラウ
ド)28Aを設けるとともに、排気孔30の代わりにそ
の角形シュラウド28Aに対応した形状の排気孔30A
を設けた構造である。
【0050】図5〜図7において、前記のメインフレー
ム3b上に4本の枠体用フレーム43が立設され、それ
ら枠体用フレーム43の上部に、電動モータ35を取り
つけた枠体44が載置固定されている。この枠体44
は、4つのフレーム部材44a,44b,44c,44
dによって形成されている。
【0051】前記の角筒シュラウド28Aは、空気流P
の上流側端部(一端)がファン24の外周部を略覆うと
共に、下端側端部(他端)が排気孔30Aに至るように
延設されている。このとき、前記電動モータ35の外周
部の周方向4箇所に取りつけたブラケット45a,45
b,45c,45dに、径方向外周側に延びるアーム4
6a,46b,46c,46dの一端(径方向内側端
部)がそれぞれ固定されている。そして、それらアーム
46a,46b,46c,46dの他端(径方向外側端
部)は、前記角筒シュラウド28Aの空気流上流側端部
28Aaの外周縁部近傍に取りつけたブラケット47
a,47b,47c,47dに固定されている。一方、
円筒シュラウド28の空気流P下流側端部は、ブラケッ
ト(図示せず)を介して前記排気孔30Aの外縁部にお
いてカバー7に固定支持されている。なお、枠体44下
部の両脇には、支持構造の強度補強・安定性確保等の観
点から、側部フレーム部材48a,48bが取付けられ
ている。
【0052】角筒シュラウド28Aは、このような取付
け構造によって内周側がファン24の羽根車外周と所定
の空間を保持するように配置されており、この角筒シュ
ラウド28A内部の閉空間によって前記ファン24の吐
出側が前記排気孔30Aと一体化されている。なお、略
円形形状となるファン24羽根車外周と略正方形となる
角筒シュラウド28Aとの隙間を埋め適正なチップクリ
アランスを確保するために、角筒シュラウド28Aのう
ちファン24外周部の領域に仕切板49が設けられてい
る。上記において、特許請求の範囲各項記載の排気孔3
0Aが他方側開口部を構成し、角筒シュラウド28A
が、一端側がファンの外周部を略覆うと共に他端が他方
側開口部に至る筒状部材を構成する。
【0053】本変形例では、以下のような効果が得られ
る。
【0054】油圧ショベルの稼働時には、車体本体であ
る旋回体3が振動するためメインフレーム3bが振動す
る。このとき、ファン24及びシュラウド28Aは共に
最終的にはその荷重をメインフレーム3bに支持される
が、前述した本発明の一実施の形態では図2及び図4に
示すようにそれらの荷重は2本のモータ用フレーム33
a,33bを介した2点支持であったのに対し、本変形
例では、図5及び図6に示すように4本の枠体用フレー
ム43を介した4点支持となる。またこれに加え、図2
と図5とを比較すれば分かるように、本変形例は枠体4
4の下部を支持するので、上記本発明の一実施の形態よ
りも支持位置が低くなる。
【0055】これらにより、本変形例によれば、前述の
振動による変位量が小さく安定性が向上するので、ファ
ン24とシュラウド28Aとのチップクリアランスを小
さくすることができ、これによってさらに風量を増加さ
せることができる。また、角筒シュラウド28Aは上記
本発明の一実施の形態の円筒シュラウド28よりも安価
に製作でき、コストダウンを図れるという効果もある。
【0056】電動モータ・ファンを逆向きに取り付け
る構造 すなわち、図8に示すように、ファン24の向きは同一
としたまま電動モータ35、枠体44、及びファン24
の組立体を図5と逆向きに配置することで電動モータ3
5をファン24の下流側に位置させるものである。この
場合、図5〜図7に示した構造の場合に対し電動モータ
35を逆回転させることにより、図5〜図7に示した構
造の場合と同様の空気流Pを流すことができ、同様の効
果を得る。
【0057】ベルマウスを設ける構造 すなわち、図5〜図7に示す前記仕切板49の代わり
に、図9に示すように、角筒シュラウド28A内にベル
マウス50を設けるものである。この場合、ベルマウス
50を用いることで、ファン24外周部のチップクリア
ランス付近の渦などの2次流れを少なくでき、円滑に空
気流Pを送ることができるので、さらに風量増加および
騒音低減の効果が得られる。
【0058】シュラウドを上流側に延ばした構造 すなわち、図10に示すように、図9に示した上記の
構造において角筒シュラウド28Aを上流側に延ばして
その上流側端部28Aaをラジエータ25に取り付けた
ものである。またこのとき併せて、角筒シュラウド28
Aの内周側に吸音材51を設けている。
【0059】この場合、ラジエータ25とその下流側の
ファン24との間の空間を仕切って画定することで、熱
交換器25,26の冷却に無関係な空気流を排除し熱交
換器25,26のみからファン24へと空気流Pを導入
することができる。また、距離の長い角筒シュラウド2
8A内部を通過する間に空気流Pが整流され、ファン2
4の送風効率が増加し、冷却効率がさらに向上する。さ
らに、角筒シュラウド28A内に吸音材51を設けたの
で、エンジン18、エンジン18の補機(熱交換器2
5,26、マフラ22等)、油圧ポンプ19等からの騒
音を排気孔30Aへ伝わる前に確実に吸音でき、さらに
騒音低減を図れる効果もある。
【0060】シュラウド終端部を拡径形状とした構造 すなわち、図11に示すように、まず上記の変形例
(図8)のように電動モータ35、枠体44、及びファ
ン24の組立体を図5と逆向きに配置し、さらに角筒シ
ュラウド28Aの下流側末端部(終端部)28A0を拡
径形状とするものである。このとき併せて、排気孔30
Aのうちファン24の径方向中央部に対向する部分を閉
塞した略円環形状の排気孔30A0としている。この場
合、以下のような効果がある。既に述べたように、ファ
ン24のような軸流ファン(プロペラファン)では、そ
の吐出側の流れは遠心方向成分を含み遠心方向に広がる
傾向がある。本変形例においては、これに対応して角筒
シュラウド28Aの下流側を拡径形状とすることによ
り、そのような遠心方向に広がる流れを円滑に導き大気
放出させることができる。
【0061】但しこのとき、上記遠心流れの発生によ
り、ファン24の直後ではファン24の径方向中央部へ
逆流しようとする流れが生じその流れが排気孔30A0
からエンジン室17内に再流入しようとする可能性があ
る(図11中想像線で示す逆流P0)。本変形例におい
ては、これに対応してファン径方向中央部に対向する部
分を閉塞した略円環形状の排気孔30A0とすることに
より、上記逆流成分の再流入を防止できる。
【0062】さらに、特に小型の油圧ショベルの場合、
構造上、排気孔のファン径方向中央部に対向する部分
(=図11では電動モータ35に対応する部分でもあ
る)が周囲作業者の頭部高さにほぼ相当する場合があ
り、この場合、当該部分を閉塞した形状の排気孔30A
0とすることにより、周囲作業者の感じるエンジン室1
7からの騒音レベルを低減できる効果もある。
【0063】なお、以上の説明では、本発明を油圧ショ
ベルに適用した場合を例にとって説明したが、クローラ
クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用すること
もできることは言うまでもなく、その場合も、同様の効
果を得る。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ファンの吐出側を他方
側開口部に一体化させるので、ファンと他方側開口部と
の間の距離を低減でき、従来構造に比べエンジン室の省
スペース化を図ることができる。このとき、ファンの吐
出側を他方側開口部に一体化させることで、ファンより
も一方側に位置するエンジンや熱交換器は、その一体化
構造部を介して、他方側開口部とほぼ隔絶されるので、
それらエンジン、熱交換器を含む補機等、さらには油圧
ポンプから発生する音のうち他方側開口部から周囲環境
へ漏れる騒音を低減することができる。
【0065】さらに、ファンを排気孔からある程度距離
を離して配置していた従来構造では、ファン下流側の排
気孔がそれ自体通風抵抗となり圧力損失が増加していた
が、ファンの吐出側を他方側開口部に一体化させること
により、そのような通風抵抗を低減でき、同一回転数で
風量を向上できるという効果もある。また同一風量の条
件では回転数を低下させることができ、騒音の低減を図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する油圧ショベルの全体構造を示
す外観図である。
【図2】本発明の一実施の形態による冷却装置が適用さ
れるエンジン室の詳細構造を一部断面にて示す側面図で
ある。
【図3】図2中B方向、図1中C方向から見た矢視外観
図である。
【図4】図2中A方向から見た矢視図である。
【図5】角筒シュラウドを用いた変形例を示す図であ
る。
【図6】図5中D方向からの矢視図である。
【図7】図5中E方向からの外観矢視図である。
【図8】電動モータ・ファンを逆向きに取り付けた変形
例を示す図である。
【図9】図5に示した角筒シュラウド内にベルマウスを
設けた変形例を示す図である。
【図10】図5に示した角筒シュラウドを上流側に延ば
した変形例を示す図である。
【図11】シュラウド終端部を拡径形状とした変形例を
示す図である。
【符号の説明】
3 旋回体(車体本体) 7 カバー 18 エンジン 24 ファン 25 ラジエータ(熱交換器) 26 オイルクーラ(熱交換器) 28 円筒シュラウド(筒状部材) 28A 角筒シュラウド(筒状部材) 28A0 下流側末端部 29 吸気孔(一方側開口部) 30,30A 排気孔(他方側開口部) 50 ベルマウス 51 吸音材 P 空気流
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 5/06 511 F01P 5/06 511H 11/10 11/10 C K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体本体をカバーで覆った建設機械に設け
    られ、前記カバー内に設けたファンによって前記カバー
    の一方側開口部から導入される空気流を生起し、この空
    気流を用いて前記カバー内に設けたエンジンとラジエー
    タ、オイルクーラ等の熱交換器とを冷却した後、前記カ
    バーの他方側開口部から前記空気流を排出する建設機械
    の冷却装置において、 前記ファンの吐出側を、前記他方側開口部に一体化させ
    て設けたことを特徴とする建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記熱交換器を、前記エンジンよりも前記他方側に
    配置したことを特徴とする建設機械の冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械の冷却装置
    において、一端側が前記ファンの外周部を略覆うと共に
    他端が前記他方側開口部に至る筒状部材を有することを
    特徴とする建設機械の冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記筒状部材のうち前記ファン外周部の領域にベル
    マウスを設けたことを特徴とする建設機械の冷却装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記筒状部材の前記一端側を、前記エンジンよりも
    前記他方側に配置した前記熱交換器まで延設したことを
    特徴とする建設機械の冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記筒状部材の内周側に吸音材を設けたことを特徴
    とする建設機械の冷却装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記筒状部材の前記他端側を拡径形状としたことを
    特徴とする建設機械の冷却装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記他方側開口部のうち、前記ファンの径方向中央
    部に対向する部分を閉塞したことを特徴とする建設機械
    の冷却装置。
JP2000040495A 2000-02-18 2000-02-18 建設機械の冷却装置 Pending JP2001227003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000040495A JP2001227003A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 建設機械の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000040495A JP2001227003A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 建設機械の冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001227003A true JP2001227003A (ja) 2001-08-24

Family

ID=18563863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000040495A Pending JP2001227003A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 建設機械の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001227003A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030535A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 ヤンマー株式会社 走行台車
JP2016070001A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社クボタ 作業機
WO2016125201A1 (ja) * 2015-02-02 2016-08-11 株式会社Kcm 産業用車両
US9988790B2 (en) 2014-09-30 2018-06-05 Kubota Corporation Working machine
CN114382582A (zh) * 2022-01-07 2022-04-22 江西现代职业技术学院 一种汽车用具有防气体回流结构的散热装置及其方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030535A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 ヤンマー株式会社 走行台車
JP2016070001A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社クボタ 作業機
US9988790B2 (en) 2014-09-30 2018-06-05 Kubota Corporation Working machine
WO2016125201A1 (ja) * 2015-02-02 2016-08-11 株式会社Kcm 産業用車両
CN114382582A (zh) * 2022-01-07 2022-04-22 江西现代职业技术学院 一种汽车用具有防气体回流结构的散热装置及其方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100302104B1 (ko) 건설기계의 냉각장치 및 건설기계
JP3978320B2 (ja) 排ガス低減装置をカウンタウエイトに内蔵した建設機械
WO2001031178A1 (fr) Dispositif de refroidissement du moteur pour machines de construction
JP2001227003A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000336694A (ja) 建設機械の冷却装置及び建設機械
JP3427996B2 (ja) 建設機械の冷却装置
JPH11254976A (ja) 建設機械の騒音低減装置並びにこの装置に用いるカバー及び排気部
JP2000303497A (ja) 建設機械の冷却装置及び建設機械のカバー
JP2001329842A (ja) 熱交換器の導風板構造
JP2003003849A (ja) 土木・建設機械のエンジン冷却装置
JP2000054430A (ja) 建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー
JP2004036590A (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP2001342644A (ja) 旋回作業車のフレーム内構造
JP2001159152A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2000045330A (ja) 建設機械の冷却装置
JP4162847B2 (ja) 建設機械及び建設機械の冷却装置
JPH1181378A (ja) 旋回作業機
JP2571757Y2 (ja) バックホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構造
JP2001214468A (ja) 建設機械及び建設機械の冷却装置
JP2000319935A (ja) 建設機械の騒音低減装置及び建設機械の吸音体
JPH11241366A (ja) 建設機械の排気装置
JP3547239B2 (ja) 旋回作業機
JPH1194419A (ja) 建設機械の冷却装置及び建設機械
JP2001159153A (ja) 建設機械の騒音低減装置及び建設機械のカバー
JPH03248969A (ja) 上部旋回式建設機械のカウンタウエイト