JP4382256B2 - 旋回作業車のボンネット内構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回作業車における旋回体のボンネット内配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、旋回作業車の旋回体内部には、エンジンが配設されており、該エンジンを冷却するためのラジエータおよび冷却ファンはエンジンの近傍に配設される構成をとっている。主に、旋回体内の配置構成においては、エンジンには油圧ポンプ、ラジエータおよびファンが接続されており、油圧ポンプ、ラジエータおよびファンがクランク軸上に直列に配置されている。また、ラジエータの冷却効果を向上させるべく、特開平10−169440号公報に示されるごとく、ラジエータおよび作動油クーラを冷却するファンを駆動する動力源とをエンジンルーム外に別置きする構成も知られている。
冷却風の排出構成としては、旋回体の側方に排出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の旋回体内の配置構成においては、油圧ポンプ、ラジエータおよびファンがクランク軸上に直列に配置されるため、エンジンおよびエンジンに接続された構成のクランク軸方向の長さが長くなる。運転席はエンジンと重なる位置に配置することが困難であり、旋回体において、運転席の配置位置が限定される場合がある。旋回体内部をコンパクトに構成する、旋回作業車においては、エンジン近傍に配設されたラジエータを冷却する場合、高い冷却効率を得ることが難しい。特開平10−169440号公報に示される技術においては、他の動力源を配設する必要があり、旋回体内部をコンパクトに構成しにくい。また、駆動機構が複雑になり、耐久性が低下する可能性がある。冷却風を旋回体の側方に排出する場合には、該旋回体の側方に与える影響が大きくなる。例えば、旋回体の側方に植え込みがある場合などには、植え込みに直接冷却風を吹きかける可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、旋回作業車のボンネット(15)内において、エンジン(30)のクランク軸の軸心を後方位置に、該ラジエータ(37)のラジエータファン(34)の軸心を前方位置に、平面視で前後位置にオフセットして平行に配置し、該エンジン(30)の油圧ポンプ(41)を付設した側とは反対側には、作動油タンク(33)を配置し、該作動油タンク(33)の前方の位置に、該ラジエータ(37)とラジエータファン(34)を配置し、該作動油タンク(33)には、該エンジン(30)のクランク軸の延長方向に切欠き部を構成し、該切欠き部をクランク軸からのラジエータファン駆動軸部を通す空間とし、前記作動油タンク(33)のエンジン(30)とは逆の側の側面に、ラジエータファン駆動軸の延長部に設けたエンジン側プーリ(53)から、該ラジエータファン(34)のファン側プーリ(54)への駆動装置を配置したものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータファン(34)の駆動装置は、前記エンジン側プーリ(53)と、ファン側プーリ(54)と、両プーリ(53・54)に巻回したベルト(57)のベルトテンショナー(56)を、軸受を介して回動自在に支持するブラケット(48)により構成したものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータ(37)は、旋回フレーム(32)の前端部に左右回動自在に取り付けられたブームブラケット(12)を回動する、スイングシリンダ(13)の上方に配設したものである。
【0008】
請求項4においては、請求項3記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記スイングシリンダ(13)側面に沿って燃料タンク(46)を配設し、かつ該燃料タンク(46)の上面と、前記ラジエータ(37)の下部タンク(37b)の位置を近接配置したものである。
【0009】
請求項5においては、請求項4記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記作動油タンク(33)の前方上部に、ラジエータ(37)とラジエータファン(34)を併置して配置し、前記作動油タンク(33)の前方下部に、スイングシリンダ(13)と、燃料タンク(46)を左右に併置して配置したものである。
【0010】
請求項6においては、請求項4又は5記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記燃料タンク(46)の前部上にバッテリ(45)を載置し、後部上でラジエータファン(34)のボンネット(15)側に、冷却風ダクト(17)を載置したものである。
【0011】
請求項7においては、請求項6記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記冷却風ダクト(17)は、機体後方ほど幅が減少する形状として、機体後方に向けた開口部を設けたものである。
【0012】
請求項8においては、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータ(37)の側面に作動油オイルクーラ(38)を併設したものである。
【0013】
請求項9においては、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記作動油タンクのボンネット(15)側を、ラジエータ冷却風のダクトの一面としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は旋回作業車の全体構成を示す側面図、図2は旋回体の側面図、図3は同じく内部構成を示す平面図、図4は同じく側面図、図5はファン駆動機構の構成を示す側面図、図6は同じく平面一部断面図、図7は旋回体の内部構成を示す後面図、図8はラジエータの配置構成を示す後面図、図9は同じく側面図、図10はダクトの構成を示す平面図、図11は同じく側面図、図12は同じく正面図である。
【0016】
図13は図12におけるA−A線断面図、図14は導風板の構成を示す平面図、図15は同じく内側面図、図16はボンネットの構成を示す側面図、図17は同じく平面図、図18は冷却風の経路を示す模式図、図19は外側に突出した案内板を設けたボンネットの構成を示す平面断面図、図20は内側に突出した案内板を設けたボンネットの構成を示す平面断面図である。
【0017】
まず、本発明の作業車両の実施例として、クローラ式走行装置を搭載した旋回作業車の構成について説明する。図1において、旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央に旋回台軸受7を配置し、該旋回台軸受7により旋回体8を左右旋回可能に軸受支持することによって構成されている。該クローラ式走行装置1の前後一端部において、排土板10を上下回動自在に配設している。
【0018】
旋回体8の上方にはエンジンを被覆するボンネット15と運転席21が配設されている。旋回体8の前端部へ左右回動自在に取り付けられたブームブラケット12には、ブーム6の下端部が上下回動自在に枢支されている。該ブーム6の先端部はアーム5の基部が枢支されており、該アーム5の先端部にはバケット4等のアタッチメント機器が装着されるものである。また、旋回体8の後部にはキャノピー70が立設されている。
【0019】
次に、旋回体8の構成について、図2乃至図5を用いて説明する。旋回体8の下部は旋回フレーム32により構成されており、旋回フレーム32上には、エンジン30および油圧ポンプ41が配設されている。そして、旋回フレーム32の上部はボンネット15・15により被装されるものである。ボンネット15には排風口15bが設けられており、該排風口15bより旋回体8内の熱気が排出される。そして、旋回体8の後部にはカウンタウェイト31が配設され、左右側部はサイドカバー11・11により被装されるものである。また、旋回体8の斜後部には運転席21が配設されるものである。
【0020】
エンジン30は、旋回フレーム32の中心より後方に配設されており、前記カウンタウェイト31の内側に沿って配設されるものである。エンジン30には油圧ポンプ41が接続されており、エンジン30により油圧ポンプ41が駆動されるものである。油圧ポンプ41は、エンジン30のクランク軸方向の側部に接続されており、該油圧ポンプ41において、エンジン30の反対側には、油圧ポート42が接続されている。そして、該油圧ポンプ41がエンジン30により駆動されると、油圧ポート42を介して、作動油が作業機のシリンダや、走行装置1の油圧モータ等に供給されるものである。
【0021】
エンジン30は旋回フレーム32の後部に、防振装置を介して載置されて、該エンジン30はクランク軸を機体左右方向にして配設されている。エンジン30と旋回フレーム32との間に配設される防振装置としては、ラバーマウントや積層ゴムを利用したもの、エアーもしくはオイルダンパーにより振動を吸収するもの等を利用することができる。エンジン30は水冷式であり、該エンジン30の冷却水はラジエータ37に供給され、該ラジエータ37において冷却されるものである。前記油圧ポンプ41より吐出された作動油も、オイルクーラ38において冷却される構成になっている。
【0022】
ラジエータ37およびオイルクーラ38はともに、旋回フレーム32上に配設されるものである。オイルクーラ38はラジエータ37の側面に配設されるものであり、該ラジエータ37に着脱自在もしくは一体的に構成することができる。オイルクーラ38をラジエータ37に一体的もしくは着脱自在に構成することにより、オイルクーラ38とラジエータ37の共通部材を省略し、部品点数を減少することができ、組立性および整備性が向上する。
【0023】
旋回フレーム32には、このほかにも、作動油を貯蔵するリザーバタンク33、冷却風を起こすファン34、ブームブラケット12を回動するスイングシリンダ13が配設されている。旋回フレーム32の中央にはスイベルジョイントを配設するための開口部39が設けられており、該開口部39の近傍には旋回モータ40が配設されているものである。旋回フレーム32上において、該旋回フレーム32に後部に配設されたエンジン30の側方には、リザーバタンク33が配設されている。該リザーバタンク33は、図3に示すごとく、エンジン30に対して油圧ポンプ41の反対側に配設されているものである。すなわち、作動油のリザーバタンク33はエンジン30の反動力取出側に配設し、エンジン30の動力取出側には油圧ポンプ41を配設するものである。エンジン30は左右側方を、作動油を豊富に保有する油圧ポンプ41とリザーバタンク33に挟まれた構成となっている。
【0024】
リザーバタンク33の前方には、ファン34が配設されており、該ファン34の旋回体内側にはオイルクーラ38およびラジエータ37が配設されている。そして、ファン34を回動することにより、冷却風を発生させ、ラジエータ37およびオイルクーラ38を冷却するものである。該ラジエータ37およびオイルクーラ38はファン34に対して、冷却風の風下側に位置しており、ラジエータ37およびオイルクーラ38を介した冷却風が、ファン34によりボンネット15外に排出されるものである。すなわち、ファン34はラジエータ37およびオイルクーラ38に対して吸い込み式に構成されており、ラジエータ37側からファン34側に冷却風流をつくり出すものである。
【0025】
ラジエータ37およびオイルクーラ38に供給される空気の吸気経路は、主に、旋回体8の前部に設けられたスイングシリンダ13を配設するための開口部および機体中央に設けた開口部39であり、旋回体8に設けたその他の開口部よりも冷却気が導入されるものである。
【0026】
吸気口となるスイングシリンダ13を配設するための開口部および、スイベルジョイントを配設するための開口部39は旋回式掘削作業車を構成する上で必要な開口部であり、該開口部を利用することにより、旋回体8の基本的な構成を有効に利用できる。このことにより、該旋回体8をコンパクトかつ簡便な構成とすることができるものである。ファン34に対して機体前方には冷却風ダクト17の隔壁43が配設されており、該隔壁43の前方にはバッテリ45および燃料タンク46が配設されている。
【0027】
隔壁43は旋回体8の左右方向に配設されており、該隔壁43の外側部は斜め後方に延出された構成となっている。隔壁43をファン34の前方に配設し、該隔壁43の前方にバッテリ45および燃料タンク46を配設するので、ラジエータ37およびオイルクーラ38により暖められた空気に、バッテリ45および燃料タンク46がさらされることがない。このため、バッテリ45および燃料タンク46に熱の影響を与えることがない。
【0028】
冷却風ダクト17は燃料タンク46の上方に配設されており、ファン34に上下および前方を覆う構成になっている。このため、燃料タンク46に暖められた空気が送られることがない構成になっているものである。さらに、バッテリ45も冷却風ダクト17の前方かつ燃料タンク46の上方に配設されており、ラジエータ37およびオイルクーラ38により暖められた空気にさらされることがない。
【0029】
燃料タンク46の上面は、ラジエータ37の下部タンク37b略上面位置にまで位置するものである。ラジエータ37の下部には、該ラジエータ37の熱交換器に冷却水を均等に供給すべく、下部タンク37bが設けられている。そして、ファン34により発生する冷却風は、ラジエータ37のフィンを有する熱交換器部分を通過するが、ラジエータ37の下部タンク37bを通過することはないのである。このため、冷却風ダクト17の下面をラジエータ37の熱交換器の下面位置もしくは、下部タンク37bの略上面位置にまで位置させるとともに、燃料タンク46の上面を冷却風ダクト17の下面直下に位置させることにより、燃料タンク46の上面を、ラジエータ37の下部タンク略上面位置にまで位置させ、冷却風の効率的な利用と、燃料タンク46の容量増大を行うことができるものである。
【0030】
燃料タンク46はスイングシリンダ13の側方に配設されており、旋回フレーム32の側部形状に沿った形状に構成されている。燃料タンク46は旋回体8の中央以前に配設されるラジエータ37、オイルクーラ38およびバッテリ45の下方に配設されるものであり、前述のごとく、旋回体8において、エンジン30は後部かつ、左右中央に配設されている。このため、旋回体8内において、燃料タンク46はエンジン30より離れた位置に配設されるとともに、旋回体8の側部に配設されるので、旋回体8内の熱の影響を受けにくい構成となっている。さらに、スイングシリンダ13の側方に配設されるため、スイングシリンダ13の配置位置の開口部を介して旋回体8内に導入される空気により冷却することも可能となる。
【0031】
ファン34は旋回体8の前後方向の略中央に配置されており、該ファン34は冷却ダクト17内に配置されるものである。ファン34の後方には導風板44が配設されており、該導風板44は旋回体8の前後方向に配設されている。そして、導風板44によりファン34より排出された冷却風を機体後方に向けるものである。ボンネット15の該導風板44の後方部分には開口部が設けられており、該開口部より冷却風が旋回体8の外部に排出されるものである。
【0032】
また、導風板44を介した冷却風はリザーバタンク33の側方を介してボンネット15の外に排出されるものである。ここにおいて、リザーバタンク33の外側面は冷却風のダクト面としての役割を果たすものである。リザーバタンク33の外側面は、前後方向に構成されており、導風板44を介した冷却風の方向に一致するものである。さらに、冷却風ダクト17の後部外側端とリザーバタンク33の外側面が略一致する構成となっている。このため、冷却風ダクト17より排出される冷却風は、導風板44およびリザーバタンク33の外側面により、旋回体8の後方に向け排出される。
【0033】
旋回体8の側部を被装するボンネット15には排気口15bが設けられており、該排気口15bよりラジエータ37およびオイルクーラ38を介した冷却風が旋回体8の後方に向け排出されるものである。なお、排気口15b近傍において、ボンネット15は平面視階段状に構成されており、該ボンネット15の階段状部分の後方に面した部分に排気口15bが設けられているものである。これにより、排気口15bを介した排風は機体後方に向けられるものである。
【0034】
旋回体8において、スイングシリンダ13はラジエータ37およびオイルクーラ38の下方に配設されるものである。該スイングシリンダ13は後端を旋回フレーム32に回動自在に枢支されており、機体前後方向に配設されるものである。そして、旋回体8の右側(ラジエータ配設側)前部に設けた開口部より、旋回体8の外側に延出され、ブームブラケット12に接続される。
【0035】
上記のごとく、ラジエータ37を旋回体8の中央よりに配置するとともに、旋回体8において、ファン34より外側の空間およびエンジン30より外側の空間を冷却風路とするものである。すなわち、ラジエータ37を旋回フレームの中央よりに配置して、ファン34と旋回フレーム32周囲の空間およびエンジン30と旋回フレーム32周囲の空間を冷却風とするものである。これにより、旋回体8内における冷却効果を向上できるものである。
【0036】
従来、エンジン30の長手方向に配設されていたラジエータ37を、旋回体8の中央よりに配置することにより、エンジン30を旋回体8の側方に移動させ、空いた空間に運転席21を配設することが可能となる。すなわち、エンジン30を側方に移動することにより、該エンジン30に接続した油圧ポート42上に運転席21を配設することができ、運転席21の操作スペースを大きくとることができる。
【0037】
次に、ファン34の構成について、図5および図6を用いて説明する。エンジン30のクランク軸の端部にはプーリ51が固設されており、該プーリ51にはユニバーサルジョイント52の一端が接続されている。ユニバーサルジョイント52の他端にはプーリ53が固設されている。これにより、エンジン30のクランク軸の回転がプーリ53に伝達されるものである。プーリ53にはファンベルトが巻架されており、該ファンベルトはプーリ54にも巻架されるものである。プーリ54はファン34の回動軸の一端に固設されており、ファン34の回動軸はエンジン30のクランク軸に対してオフセットされているものである。
【0038】
ユニバーサルジョイント52はエンジン30のクランク軸の軸心方向に配設され、エンジン30より旋回体8の外側に向け配設されている。エンジン30の外側に配設されたリザーバタンク33の下部後ろ側は、ユニバーサルジョイント52を配設するべく、切り欠いた構成となっている。そして、リザーバタンク33の旋回体8外側には、前記プーリ54およびプーリ53を回動自在に支持するブラケット48が配設される。ブラケット(48)48の外側面にはプーリ54・53および該プーリ54・53に巻架されたベルトのテンショナー56が配設されており、ブラケット48の内側にはファン34が配設されるものである。
【0039】
すなわち、ファン34はエンジン30のクランク軸からオフセットされて配置されており、該ファン34の駆動はベルト駆動により行われるものである。また、ファン34の駆動には、ブラケット48に配設したプーリ53・54を介して行うものであり、コンパクトに構成された旋回体8の内部においても、ファン34配置の自由度を向上することができる。
【0040】
次に、ファン34の駆動機構について説明する。ブラケット48は平板状に構成されており、周部には立ち上がり部が構成されている。該立ち上がり部はブラケット48のプーリ53・54を配設した外側面垂直に構成されている。ブラケット48の立ち上がり部は、ブラケット48の剛性を向上するとともに、プーリ53・54および該プーリ53・54に巻架されるベルト57を保護するものである。ブラケット48のファン34配設側部分には、開口部48bが設けられている。該開口部48bを設けることにより、ファン34により発生する冷却風が該開口部48bを通過するものである。
【0041】
ブラケット48には、筒体55および筒体53cが固設されている。筒体55内には、ベアリングを介して回動軸54bが配設されており、該回動軸54bに端部にファン34およびプーリ54が固設されるものである。筒体53c内には、回動軸53bが配設され、該回動軸53bにプーリ53およびユニバーサルジョイント52が接続されるものである。そして、ユニバーサルジョイント52にエンジン30のクランク軸に固設したプーリ51が固設されるものである。該プーリ51には図示しないクーラ用のコンプレッサーがベルトを介して接続されるものである。このため、エンジン30のクランク軸よりファン34を駆動する動力とクーラ用コンプレッサーを駆動する動力を取り出すことが可能となる。また、プーリ51がファン駆動力取出し継ぎ手とクーラ用コンプレッサー駆動プーリを兼用するので、部品の兼用を行うことができ、製造コストを低減できる。さらに、仕様の変更にも容易に対応可能となる。
【0042】
テンショナー56は、テンションプーリ56bおよび該テンションプーリ56bを支持するステー56cにより構成される。ステー56cは正面視逆「く」の字形状に構成されており、上端はブラケット48の外側に屈曲された構成になっている。ステー56cの下端は、ブラケット48に固設されたステー支軸58に接続されており、該ステー支軸58を中心に回動自在に構成されている。
【0043】
ブラケット48等により構成されるファン駆動機構とエンジン30は、ユニバーサルジョイント52により接続されるものである。エンジン30は防振機構を介して旋回フレーム32上に固設されるものであり、ブラケット48はステーなどにより旋回フレーム32に固定されるものである。すなわち、エンジン30は旋回フレーム32に対して振動するものであるが、ブラケット48は旋回フレーム32に対して固定されているものである。エンジン30が振動することにより、ブラケット48とエンジン30との相対距離が変化する。しかし、ブラケット48に構成されたファン駆動機構とエンジン30は、ユニバーサルジョイント52により接続されるので、エンジン30の振動に関係なく、駆動力をファン34に伝達することが可能である。
【0044】
次に、リザーバタンク33の構成について、図7乃至図9を用いて説明する。リザーバタンク33の下部は、ユニバーサルジョイント52を配設すべく、切り欠いた構成となっている。リザーバタンク33はエンジン30の外側に配設されるものであり、エンジン30の油圧ポンプ41が接続される駆動力取出し側とは反対側に配設されるものである。そして、エンジン30の駆動力取出し側とは反対側に、エンジン30のクランク軸に接続したユニバーサルジョイント52が配設されるものである。
【0045】
ユニバーサルジョイント52の配設位置において、リザーバタンク33の下後部底面は該ユニバーサルジョイント52より高い位置にあり、リザーバタンク33下前部底面はユニバーサルジョイント52より低い位置にあり旋回フレーム32に固設されているものである。すなわち、リザーバタンク33において、エンジン30のクランク軸の延長線上に位置する部分が切り欠かれた構成になっており、ファン34の駆動部を通す空間が設けられている。
【0046】
リザーバタンク33は旋回フレーム32上に固設されるものである。そして、該リザーバタンク33の下後部には、遮蔽板61が接続されるものである。遮蔽板61は、リザーバタンク33の切欠部に配設されたユニバーサルジョイント52の後方および下方を覆うものである。これにより、ダクト面であるリザーバタンク33の外側面に沿って、旋回体8内部の後部へ流入する冷却風を遮断し、該冷却風をボンネット15の排風口15bより、旋回体8の外に排出するものである。
【0047】
リザーバタンク33の外側面は、冷却風のダクト面として利用されるとともに、ファン34の駆動機構が固設される部位でもある。すなわち、リザーバタンク33の外側面はファン34の駆動機構を取付けるステーを兼ねた構成となっている。リザーバタンク33の外側面には、ネジ溝を刻設したステーが固設されており、該ステーにファン34の駆動機構のブラケット48を介してボルト等を螺装することにより、ブラケット48が固設されるものである。これにより、リザーバタンク33の外側面はファン34の駆動機構が固設されるものである。
【0048】
リザーバタンク33は、旋回体8においてキャノピーマウントの支持部材として用いられるものである。リザーバタンク33は旋回フレーム32上に固設されており、該リザーバタンク33の上面はボンネット15の上部位置まで達した構成になっている。該リザーバタンク33の後方にはキャノピーマウント64が配設されている。該キャノピーマウント64の下部は旋回フレーム23上に固設されており、キャノピーマウント64の上部はリザーバタンク33の上部に接続されるとともに、旋回体8の左右方向に延出されるものであり、該キャノピーマウント64にキャノピー70が接続されるものである。
【0049】
リザーバタンク33はキャノピーマウント64を支持するものであり、該キャノピーマウント64の補強部材としての役割を果たすものである。すなわち、リザーバタンク33はキャノピーマウント64とともに、キャノピー70を支持するものである。リザーバタンク33をキャノピーマウントの支持部材として利用するので、旋回体8を構成する部品点数を減少できるとともに、旋回体8をコンパクトに構成することができるものである。
【0050】
次に、ダクト17の構成について、図10乃至図13を用いて説明する。ダクト17は左右方向に開口した筒状に構成されており、前面を構成する隔壁43は内側が左右方向に構成されており、外側が斜め後方に向けて構成されている。また、ダクト17の底面は前記隔壁43の外側端位置まで延出された構成となっている。ダクト17の上部後端にはステー67が設けられており、該ステー67はリザーバタンク33の上部に接続されるものである。リザーバタンク33がダクト17の支持部材として用いられるものである。
【0051】
ダクト17の内側部分は、平面視にて前部が後部より内側に入った構成になっており、該ダクト17の内側形状に沿ってラジエータ37およびオイルタンク38が固設されるものである。そして、ダクト17の筒状部分にファン34が配設される。すなわち、ファン34はダクト17により前後左右面を囲まれた構成となる。このため、ラジエータ37およびオイルタンク38を介した冷却風がダクト17の外側にもれることなく、該ダクト17の内側を通って旋回体8の外側に導かれるものである。
【0052】
旋回体8において、ダクト17は燃料タンク46上に配設されるものであり、該ダクト17の内側にはラジエータ37およびオイルクーラ38を介した冷却風が通過する。ダクト17の底面は前述のごとく、隔壁43の外側端位置まで延出されており、該底面の外側は旋回体8の外側部に沿った構成となっている。このため、ダクト17の内側を通過した冷却風が燃料タンク46にあたることなく、旋回体8の後方に向けて排出されるものである。ダクト17の前方にはバッテリ45と燃料タンク46が配設されるため、該ダクト17によりバッテリ45と燃料タンク46を熱から守ることが可能となる。
【0053】
次に、導風板44について、図14および図15を用いて説明する。ダクト17の底面には、取付け孔68・68が設けられており、該取付け孔68・68により導風板44がダクト17に固設されるものである。導風板44は二つの導風部44bおよび導風部44b・44bを接続するプレート44cにより構成される。導風部44bは前後方向に配設されており、前部は外側斜め後方に向けた構成となっており、後部は前後方向に沿った構成となっている。該導風板44を前述のダクト17の底面に固設することにより、ダクト17より排出された風を旋回体8の後方に向けるものである。
【0054】
次に、ボンネット15の構成について、図16および図17を用いて説明する。ボンネット15は旋回体8の上側部を被装するものであり、旋回体8の側部形状に沿った形状に構成されている。旋回体8のラジエータ37配置側のボンネット15には、中央部および後部にかけて、平面視階段状に構成された段付き部15cが構成されている。段付き部15cはボンネット15の側面に沿って構成されており、該段付き部15cの後方に面した部分には排風口15bが設けられている。
【0055】
ボンネット15の後部は、旋回体8の後部に配設されるカウンタウェイト31の側部形状に沿って構成されており、ボンネット15の後下部は切り欠かれた形状になっている。このため、段付き部15cも後部において、高さが短く構成されており、該段付き部15cに構成される排風口15bの長さも短く構成されている。すなわち、ボンネット15側面の排風ダクト部である排風口15bは、機体後方ほど幅が減少する形状として、機体後方に向け開口しているものである。
【0056】
ボンネット15において、排風口15bは該ボンネット15の側部に設けられているが、ボンネット15に段付き部15cを設けることにより、排風口15bを後方に向けるとともに、該排風口15bより排出される排気も機体後方に排出するものである。また、旋回体8の側部において、後方に排気するので、旋回体8の側部に沿って、排気が後方に排出されるものである。これにより、冷却風の排気が旋回体8の側方に噴出することがなく、周囲に与える影響を小さくすることができる。さらに、機体後方ほど幅が減少する形状としているので、機体の真後ろに強い排気が吐出されることが無く、周囲に与える影響を減少できる。
【0057】
すなわち、本発明に係る旋回体8の内部構成において、図18に示すごとく、旋回体8の前部開口部および中央の開口部39より、空気を旋回体8内に取りこみ、旋回体8の中央部に配設したラジエータ37およびオイルクーラ38を冷却するものである。そして、該ラジエータ37後方に配設したファン34を、エンジン30のクランク軸とオフセットした駆動軸により駆動し、冷却風を側方に排出するとともに、隔壁43におよび導風板44により後方に排出する。そして、ボンネット15の排風口15bより旋回体8の後方に冷却風を排出するものである。
【0058】
これにより、エンジン30、ラジエータ37、油圧ポンプ41およびファン34を含む機構の左右長さを短く構成でき、旋回体8をコンパクトに構成できる。また、旋回体8上に構成される運転席21の配置上の自由度が増すとともに、操作スペースを拡大し、運転者に快適な作業空間を提供することができる。また、エンジン30とボンネット30の開口部15bの間に、リザーバタンク33が配設されるので、エンジン30の遮音性を向上できる。ファン34の側方においても、ギアファン34の外側方がボンネット15により遮蔽された構造となり、ファン34の配設位置からの冷却風経路を、旋回体8内において、長く取ることができるため、ファン34の騒音を低減できる。さらに、コンパクトに構成した旋回体8内においても、冷却風の流路を構成でき、ラジエータ37およびオイルクーラ38を冷却することができる。これとともに、旋回体8内においてエンジン30を後部に配置するにもかかわらず、旋回体8の後方に冷却風を排出することが可能となる。これにより、機体周辺に植え込み等がある場合においても、冷却風を直接植え込み等にかける心配が無く、周囲に与える影響を減少できる。
【0059】
次に、ボンネット15の他の実施例について説明する。図19において、ボンネット15には開口部51・51・51・・が設けられており、該開口部51の周部には、ボンネット15の外側に突出した案内板52が設けられている。これにより、開口部51より排出される排気を機体後方に向けるものである。旋回体8の後方に冷却風を排出することが可能となり、機体周辺に植え込み等がある場合においても、冷却風を直接植え込み等にかける心配が無く、周囲に与える影響を減少できる。このほかにも、図20に示すごとく、開口部51の近傍において、ボンネット15が内側に折り曲げられており、内側に折り曲げた部分により案内板53・53・・を構成しているものである。この場合にも同様に排気を機体後方に向けることができるものである。なお、図20に示す構成においては、ボンネット15を打ち抜いて、開口部51を構成する場合など、打ち抜く部分を利用して案内板53を構成することができるものである。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
【0061】
請求項1に記載の如く、旋回作業車のボンネット(15)内において、エンジン(30)のクランク軸の軸心を後方位置に、該ラジエータ(37)のラジエータファン(34)の軸心を前方位置に、平面視で前後位置にオフセットして平行に配置し、該エンジン(30)の油圧ポンプ(41)を付設した側とは反対側には、作動油タンク(33)を配置し、該作動油タンク(33)の前方の位置に、該ラジエータ(37)とラジエータファン(34)を配置し、該作動油タンク(33)には、該エンジン(30)のクランク軸の延長方向に切欠き部を構成し、該切欠き部をクランク軸からのラジエータファン駆動軸部を通す空間とし、前記作動油タンク(33)のエンジン(30)とは逆の側の側面に、ラジエータファン駆動軸の延長部に設けたエンジン側プーリ(53)から、該ラジエータファン(34)のファン側プーリ(54)への駆動装置を配置したので、ファン騒音およびエンジン騒音の透過音の低減を行える。さらに、エンジンを側方に配設できるため、運転席を機体後部へ寄せることができる。これにより、操作スペースを広くすることができる。
また、作動油タンク(33)によりエンジンからの騒音の低減を行うことができる。
また、作動油タンク(33)が旋回フレームの後部に配設され、旋回体の全体のバランスが向上する。
【0062】
請求項2に記載の如く、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータファン(34)の駆動装置は、前記エンジン側プーリ(53)と、ファン側プーリ(54)と、両プーリ(53・54)に巻回したベルト(57)のベルトテンショナー(56)を、軸受を介して回動自在に支持するブラケット(48)により構成したので、部品点数を削減でき、コストの低減を行える。
また、該ラジエータファン(34)の駆動機構をブラケット(48)に纏めることが出来るので、組立時において、他の組み立てたアッセンブリを取り付けることにより、簡単に組立できるのである。
【0063】
請求項3に記載の如く、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータ(37)は、旋回フレーム(32)の前端部に左右回動自在に取り付けられたブームブラケット(12)を回動する、スイングシリンダ(13)の上方に配設したので、機体をコンパクトに構成でき、スイングシリンダ上方の空きスペースを有効に利用できる。
【0064】
請求項4に記載の如く、請求項3記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記スイングシリンダ(13)側面に沿って燃料タンク(46)を配設し、かつ該燃料タンク(46)の上面と、前記ラジエータ(37)の下部タンク(37b)の位置を近接配置したので、旋回体をコンパクトに構成できるのである。
【0065】
請求項5に記載の如く、請求項4記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記作動油タンク(33)の前方上部に、ラジエータ(37)とラジエータファン(34)を併置して配置し、前記作動油タンク(33)の前方下部に、スイングシリンダ(13)と、燃料タンク(46)を左右に併置して配置したので、旋回作業車のボンネット内構造において、作動油タンク(33)とラジエータ(37)とラジエータファン(34)とスイングシリンダ(13)を、コンパクトに配置することが出来たのである。
【0066】
請求項6に記載の如く、請求項4又は5記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記燃料タンク(46)の前部上にバッテリ(45)を載置し、後部上でラジエータファン(34)のボンネット(15)側に、冷却風ダクト(17)を載置したので、旋回体をコンパクトに構成でき、燃料タンク上の空間を有効に利用できる。
【0067】
請求項7に記載の如く、請求項6記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記冷却風ダクト(17)は、機体後方ほど幅が減少する形状として、機体後方に向けた開口部を設けたので、排気口より排出される冷却風により周囲に与える影響を少なくできる。
【0068】
請求項8に記載の如く、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータ(37)の側面に作動油オイルクーラ(38)を併設したので、製作コストを低減でき、部品点数を削減できる。
【0069】
請求項9に記載の如く、請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記作動油タンクのボンネット(15)側を、ラジエータ冷却風のダクトの一面としたので、騒音の低減を行うことができ、作動油タンクがフレーム後部に配設され、旋回体のバランスが向上する。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】 旋回作業車の全体構成を示す側面図。
【図2】 旋回体の側面図。
【図3】 同じく内部構成を示す平面図。
【図4】 同じく側面図。
【図5】 ファン駆動機構の構成を示す側面図。
【図6】 同じく平面一部断面図。
【図7】 旋回体の内部構成を示す後面図。
【図8】 ラジエータの配置構成を示す後面図。
【図9】 同じく側面図。
【図10】 ダクトの構成を示す平面図。
【図11】 同じく側面図。
【図12】 同じく正面図。
【図13】 図12におけるA−A線断面図。
【図14】 導風板の構成を示す平面図。
【図15】 同じく内側面図。
【図16】 ボンネットの構成を示す側面図。
【図17】 同じく平面図。
【図18】 冷却風の経路を示す模式図。
【図19】 外側に突出した案内板を設けたボンネットの構成を示す平面断面図。
【図20】 内側に突出した案内板を設けたボンネットの構成を示す平面断面図。
【符号の説明】
13 スイングシリンダ
17 ダクト
30 エンジン
31 カウンタウェイト
32 旋回フレーム
33 リザーバタンク
34 ファン
37 ラジエータ
38 オイルクーラ
41 油圧ポンプ
42 油圧ポート
43 隔壁
44 導風板
45 バッテリ
46 燃料タンク
48 ブラケット

Claims (9)

  1. 旋回作業車のボンネット(15)内において、エンジン(30)のクランク軸の軸心を後方位置に、該ラジエータ(37)のラジエータファン(34)の軸心を前方位置に、平面視で前後位置にオフセットして平行に配置し、該エンジン(30)の油圧ポンプ(41)を付設した側とは反対側には、作動油タンク(33)を配置し、該作動油タンク(33)の前方の位置に、該ラジエータ(37)とラジエータファン(34)を配置し、該作動油タンク(33)には、該エンジン(30)のクランク軸の延長方向に切欠き部を構成し、該切欠き部をクランク軸からのラジエータファン駆動軸部を通す空間とし、前記作動油タンク(33)のエンジン(30)とは逆の側の側面に、ラジエータファン駆動軸の延長部に設けたエンジン側プーリ(53)から、該ラジエータファン(34)のファン側プーリ(54)への駆動装置を配置したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  2. 請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータファン(34)の駆動装置は、前記エンジン側プーリ(53)と、ファン側プーリ(54)と、両プーリ(53・54)に巻回したベルト(57)のベルトテンショナー(56)を、軸受を介して回動自在に支持するブラケット(48)により構成したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  3. 請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータ(37)は、旋回フレーム(32)の前端部に左右回動自在に取り付けられたブームブラケット(12)を回動する、スイングシリンダ(13)の上方に配設したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  4. 請求項3記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記スイングシリンダ(13)側面に沿って燃料タンク(46)を配設し、かつ該燃料タンク(46)の上面と、前記ラジエータ(37)の下部タンク(37b)の位置を近接配置したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  5. 請求項4記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記作動油タンク(33)の前方上部に、ラジエータ(37)とラジエータファン(34)を併置して配置し、前記作動油タンク(33)の前方下部に、スイングシリンダ(13)と、燃料タンク(46)を左右に併置して配置したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  6. 請求項4又は5記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記燃料タンク(46)の前部上にバッテリ(45)を載置し、後部上でラジエータファン(34)のボンネット(15)側に、冷却風ダクト(17)を載置したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  7. 請求項6記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記冷却風ダクト(17)は、機体後方ほど幅が減少する形状として、機体後方に向けた開口部を設けたことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  8. 請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記ラジエータ(37)の側面に作動油オイルクーラ(38)を併設したことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
  9. 請求項1記載の旋回作業車のボンネット内構造において、前記作動油タンクのボンネット(15)側を、ラジエータ冷却風のダクトの一面としたことを特徴とする旋回作業車のボンネット内構造。
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