JP2007092545A - 車両の冷却風導入構造 - Google Patents

車両の冷却風導入構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007092545A
JP2007092545A JP2005279783A JP2005279783A JP2007092545A JP 2007092545 A JP2007092545 A JP 2007092545A JP 2005279783 A JP2005279783 A JP 2005279783A JP 2005279783 A JP2005279783 A JP 2005279783A JP 2007092545 A JP2007092545 A JP 2007092545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling air
air introduction
cooling
engine
engine room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005279783A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Sannomiya
正義 三宮
Koichiro Shimada
幸一郎 島田
Yasutomo Kobayashi
泰知 小林
Yasuhiro Kohara
靖裕 甲原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2005279783A priority Critical patent/JP2007092545A/ja
Publication of JP2007092545A publication Critical patent/JP2007092545A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】 エンジンルーム内に設けられた既存の冷却ファンを利用して、また、ベルト伝動系により駆動される冷却ファンを設けてエンジンルーム内の高温部材を冷却する車両の冷却風導入構造を提供すること。
【解決手段】 車両の冷却風導入構造において、オルタネータ9をエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ冷却ファンの回転により外気をオルタネータ9に導入する前部ダクト31及び後部ダクト32からなる冷却風導入ダクト30と、エンジンルーム内のバッテリ47を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材40であって、前部ダクト31と後部ダクト32との間の空気流路の途中部に設けられたケース部材40とを設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の冷却風導入構造に関し、エンジンルーム内に設けられた既存の冷却ファンを利用して、また、ベルト伝動系で駆動される冷却ファンを設けてエンジンルーム内の高温部材を冷却するように構成したものに関する。
従来、車両のエンジンルーム用の冷却風導入構造では、バッテリやエンジンを制御する為のPCM(Power train Control Module)等のエンジンルーム内に配置されて高温になり易い高温部材について、所定の温度領域を越えないように冷却風を高温部材に吹き付けて冷却することで、これらの部材の性能の低下や寿命の低下を防止している。
例えば、特許文献1の自動車のバッテリ冷却装置においては、外気導入ダクトと排気ダクトとの間にバッテリを収納したバッテリケースを設け、排気ダクトの入り口のファンを作動させて外気導入ダクトから外気を導入することにより、バッテリケース内のバッテリを冷却する装置が開示されている。
また、特許文献2の車両補機の冷却装置においては、車両の左右両側からラジエータ用ファンに空気が流れ込むのを阻止する為のファンシュラウドと、ECUを収納したケースとを連通する連通管(ダクト)とをラジエータとラジエータ用冷却ファンとの間に設け、この冷却ファンの回転により連通管から空気が導出され、外気がケース内に導入されてケース内のECUを冷却する装置が開示されている。
特開平9−177552号公報 特開2000−257429号公報
しかし、特許文献1の自動車のバッテリ冷却装置における電動式の冷却ファンは、電動モータを要するうえ、かなりの設置スペースを要するが、エンジンや多数の補機類をギリギリの狭いスペースに配置しているエンジンルーム内に、電動式冷却ファンを設置するスペースを確保することは到底不可能である。
また、特許文献2の車両補機の冷却装置では、ラジエータ用冷却ファンを利用して高温部材を冷却するので新たに冷却ファンを設ける必要はないが、ラジエータと冷却ファンとの間に連通管(ダクト)を設けたので、連通管がラジエータの前方から後方へ流れる空気の邪魔になって、冷却ファンの外気導入能力が低下しラジエータの冷却能力が低下する。
ところで、エンジンに設けられたオルタネータには、自冷却ファンが設けられると共に冷却風を導入する為のダクトが接続され、自冷却ファンの回転により外気がダクトを介してオルタネータに導入されるようになっているが、自冷却ファンの回転により導入された冷却風にて高温部材を冷却する技術については開示されていない。
また、ベルト伝動系で駆動されるテンショナにて高温部材を冷却する技術についても開示されていない。
本発明の目的は、エンジンルーム内に設けられた既存の冷却ファンを利用して、また、ベルト伝動系により駆動される冷却ファンを設けてエンジンルーム内の高温部材を冷却する車両の冷却風導入構造を提供することである。
請求項1の車両の冷却風導入構造は、エンジンルーム内に設けられたエンジンと、このエンジンで回転駆動されるオルタネータと、このオルタネータの自冷却ファンとを備えた車両の冷却風導入構造において、前記オルタネータをエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ前記自冷却ファンの回転により外気をオルタネータに導入する冷却風導入ダクトと、前記エンジンルーム内の高温部材を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材であって、前記冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられたケース部材とを備えたことを特徴とする。
尚、高温部材は、バッテリやPCM等の高温になる機器や装備品である。
冷却風導入ダクトは、オルタネータをエンジンルーム内雰囲気と遮断し自冷却ファンの回転により外気をオルタネータに導入し、冷却風導入ダクトの空気流路の途中部には、エンジンルーム内の高温部材を収納するケース部材が設けられ、ケース部材は、エンジンルーム内の高温部材を収納しエンジンルーム内雰囲気と遮断する。エンジンが作動するとオルタネータの自冷却ファンが回転し、冷却風導入ダクトから外気が導入され、その空気流路の途中部に設けたケース部材を通過した冷却風がオルタネータに導入される。そのため、オルタネータの自冷却ファンと冷却風導入ダクトを有効利用することで、オルタネータだけでなく高温部材を冷却することができる。
請求項2の車両の冷却風導入構造は、請求項1の発明において、前記ケース部材はエンジンルーム内の左右両側に配置され、これらケース部材に対応する前記冷却風導入ダクトが夫々設けられたことを特徴とする。
請求項3の車両の冷却風導入構造は、請求項1又は2の発明において、前記ケース部材は、ケース下部からケース上部に向って冷却風が流れるように構成されたことを特徴とする。
請求項4の車両の冷却風導入構造は、エンジンルーム内に設けられたエンジンの補機駆動用ベルトにより駆動されるテンショナプーリの回転軸に装備された冷却ファンと、前記冷却ファンをエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ前記冷却ファンの回転により外気を冷却ファンに導入する冷却風導入ダクトと、前記エンジンルーム内の高温部材を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材であって、前記冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられたケース部材とを備えたことを特徴とする。
尚、高温部材は、バッテリやPCM等の高温になる機器や装備品である。
冷却ファンは、エンジンの補機駆動用ベルトにより駆動されるテンショナプーリの回転軸に装備され、冷却風導入ダクトは、冷却ファンをエンジンルーム内雰囲気と遮断し冷却ファンの回転により外気を冷却ファンに導入する。冷却風導入ダクトの空気流路の途中部には、エンジンルーム内の高温部材を収納するケース部材が設けられ、ケース部材は、エンジンルーム内の高温部材を収納しエンジンルーム内雰囲気と遮断する。エンジンが作動すると補機駆動用ベルトによりテンショナプーリが回転することで冷却ファンが回転し、冷却風導入ダクトから外気が導入され、その空気流路の途中部に設けたケース部材を通過した冷却風が冷却ファンに導入されるので、高温部材を冷却することができる。
請求項5の車両の冷却風導入構造は、請求項4の発明において、前記テンショナプーリの回転軸の一端側にテンショナプーリが付設されると共に、前記回転軸の他端側に冷却ファンが付設されたことを特徴とする。
請求項6の車両の冷却風導入構造は、請求項5の発明において、前記エンジンが横置きされて排気系がエンジン後側部から導出され、前記冷却ファンから排気系の高温部に向けて冷却風を供給するように構成したことを特徴とする。
請求項7の車両の冷却風導入構造は、請求項6の発明において、前記エンジンの排気系の排気マニホールド又はその近傍部に排気浄化用触媒が設けられたことを特徴とする。
請求項8の車両の冷却風導入構造は、請求項6又は7の発明において、前記エンジンの排気系の排気マニホールド又はその近傍部にDPFが設けられたことを特徴とする。
請求項9の車両の冷却風導入構造は、請求項4〜7の何れかの発明において、前記回転軸に冷却ファンを回転駆動する回転駆動力を断続する断続手段を設け、前記高温部材が高温のときに前記断続手段を接続するように構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、冷却風導入ダクトと、冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられたケース部材とを備え、ケース部材に高温部材を収納したので、冷却風導入ダクトにケース部材を追加的に設けるだけで、オルタネータを冷却する冷却能力を損なうことなく、自冷却ファンと冷却風導入ダクトとを有効利用して高温部材を冷却できる。
更に、冷却風導入ダクトは、オルタネータをエンジンルーム内雰囲気と遮断し、且つケース部材は、エンジンルーム内の高温部材を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するので、エンジンルーム内の熱い空気に晒されることなく外気により高温部材を完全に冷却できる。更に、ケース部材は冷却風導入ダクトの途中部に設けられるので、冷却風導入ダクトにおいて設置し易い所望の部位にケース部材を設けることができ、スペース的にも有利である。
請求項2の発明によれば、ケース部材はエンジンルーム内の左右両側に配置され、これらケース部材に対応する冷却風導入ダクトが夫々設けられたので、左右両側より外気を導入して高温部材を夫々冷却できる。
請求項3の発明によれば、ケース部材は、ケース下部からケース上部に向って冷却風が流れるように構成されたので、外気と共に車外から雨滴や泥等が冷却風導入ダクトに侵入した場合に、ケース部材に雨滴や泥等が付着してオルタネータに侵入するのを防止でき、オルタネータの発電能力が低下しない。
請求項4の発明によれば、テンショナプーリの回転軸に装備された冷却ファンと、冷却風導入ダクトと、冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられたケース部材とを備え、ケース部材に高温部材を収納したので、テンショナプーリの回転軸に冷却ファンを設け、冷却風導入ダクトとケース部材を追加的に設けるだけで、エンジンの補機駆動用ベルトの駆動を利用して冷却ファンを回転させて高温部材を冷却できる。
更に、冷却風導入ダクトは、冷却ファンをエンジンルーム内雰囲気と遮断し、且つケース部材は、エンジンルーム内の高温部材を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するので、エンジンルーム内の熱い空気に晒されることなく外気により高温部材を完全に冷却できる。更に、ケース部材は冷却風導入ダクトの途中部に設けられるので、冷却風導入ダクトにおいて設置し易い部位に設けることができ、スペース的にも有利である。
請求項5の発明によれば、テンショナプーリの回転軸の一端側にテンショナプーリが付設されると共に、回転軸の他端側に冷却ファンが付設されたので、回転軸におけるテンショナプーリの反対側のデッドスペースに冷却ファンを設けることができ、冷却ファンを設ける為のスペースを確保する必要がない。
請求項6の発明によれば、エンジンが横置きされて排気系がエンジン後側部から導出され、冷却ファンから排気系の高温部に向けて冷却風を供給するように構成したので、エンジンルームに導入される走行風では冷却しにくい後方排気エンジンの排気系の高温部を冷却することができる。
請求項7の発明によれば、エンジンの排気系の排気マニホールド又はその近傍部に排気浄化用触媒が設けられたので、高温の排気ガスが通過することにより温度上昇し易い排気系の排気マニホールドや排気浄化用触媒を冷却することができる。
請求項8の発明によれば、エンジンの排気系の排気マニホールド又はその近傍部にDPFが設けられたので、高温の排気ガスが通過することにより温度上昇し易い排気系の排気マニホールドやDPFを冷却することができる。
請求項9の発明によれば、回転軸に冷却ファンを回転駆動する回転駆動力を断続する断続手段を設け、高温部材が高温のときに断続手段を接続するように構成したので、高温部が高温のときのみ、冷却ファンを作動させて高温部の温度上昇を確実に抑制できる。
本発明の車両の冷却風導入構造は、オルタネータをエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ自冷却ファンの回転により外気をオルタネータに導入する冷却風導入ダクトと、冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられてエンジンルーム内の高温部材を収納しエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材とを備えたものである。
また、本発明の別の車両の冷却風導入構造は、エンジンの補機駆動用ベルトにより駆動されるテンショナプーリの回転軸に装備された冷却ファンと、冷却ファンをエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ冷却ファンの回転により外気を冷却ファンに導入する冷却風導入ダクトと、冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられてエンジンルーム内の高温部材を収納しエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材とを備えたものである。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ロータリーエンジン6を配置した車両Cのエンジンルーム5に、オルタネータ9の自冷却ファンによりエンジンルーム5の高温部材としてのバッテリ47を冷却する冷却風導入構造を設けた一例である。尚、車両の前後左右を基準として、図1の「前後左右」を「前後左右」として説明する。
図1、図2に示すように、車両の車体前部には、前後方向に延びる1対のホイールエプロンレインフォースメント1が設けられ、フロントサイドフレーム(図示略)の前端にはクラッシュカン2が夫々固定され、左右1対のクラッシュカン2の前端に車幅方向に延びるバンパーレインフォースメント3が固定的に連結され、左右のフロントサイドフレームに、合成樹脂製のシュラウド4が支持されて固定されている。シュラウド4の後側の左右のホイールエプロンレインフォースメント1で囲まれた部分には、エンジンルーム5が設けられている。
次に、エンジンルーム5に設けた車両の冷却風導入構造について、図1〜図4に基づいて説明する。エンジンルーム5には、エンジン6と、左右1対の冷却風導入ダクト30と、2つのケース部材40等が設けられている。エンジン6の上部には、エンジン6の出力軸7の回転によって無端ベルト8を介して回転駆動されるオルタネータ9が設けられ、オルタネータ9は、オルタネータ本体部10とその後部に固定されたカバー体12とを有する。オルタネータ本体部10の内部には、オルタネータ9を冷却する為の図示外の冷却ファン(自冷却ファン)が設けられ、冷却ファンの回転により外気をオルタネータ9に導入する。
2つのケース部材40はエンジンルーム5内の左右両側に配置され、これらのケース部材40にはバッテリ47(これが高温部材に相当する)が夫々収納され、これらケース部材40に対応するように、左右1対の冷却風導入ダクト30が設けられている。
冷却風導入ダクト30は、車体前部の左右両側部からオルタネータ9の後側まで延設され、オルタネータ9をエンジンルーム5内の雰囲気と遮断し且つ冷却ファンの回転により外気をオルタネータ9に導入する。2つのケース部材40は、左右1対の冷却風導入ダクト30の途中部に夫々配置されている。冷却風導入ダクト30とケース部材40はエンジンルーム内の左右両側に配置されるが、ここでは、右側の冷却風導入ダクト30とケース部材40について説明する。
図3に示すように、冷却風導入ダクト30は、前部ダクト31と、後部ダクト32とを有する。前部ダクト31の前端部には、車外から外気を導入する為の外気導入口31aが設けられ、前部ダクト31の後端部はケース部材40の前側壁の下端近傍部に接続されている。後部ダクト32の前端部はケース部材40の後側壁の上端近傍部に接続され、後部ダクト32の後端部は、オルタネータ9に冷却風を導入する為の導入ダクト13に接続されている。
図3、図4に示すように、ケース部材40はケース本体部41と蓋部44からなり、ケース部材40は、ケース本体部41にバッテリ47を収納した状態でケース本体部41の上端に蓋部44を上方から嵌合させることで、バッテリ47をエンジンルーム5内雰囲気と遮断するように構成されている。ケース部材40の内部は、バッテリ47を収納した状態で前後左右及び上側に僅かな隙間ができるように、バッテリ47よりもやや大きな寸法に構成されており、前部ダクト31から導入される冷却風がその隙間を通過できるようになっている。
ケース本体部41と蓋部44の左右両側部には更に、これらの上端部から下端部に亙って左右に張出す膨出部42,45が夫々設けられ、これら膨出部42,45の内壁には冷却風流路が夫々形成されている。ケース本体部41の前側壁の下端近傍部には、前部ダクト31に接続する為の冷却風導入部43が設けられ、蓋部44の後側壁には、後部ダクト32に接続する為の冷却風導出部46が設けられている。そのため、前部ダクト31から導入された冷却風は、ケース部材40の下部から上部に向って流れるようになっている。
図3に示すように、オルタネータ9は、オルタネータ本体部10と、カバー体12とを有し、カバー体12はオルタネータ本体部10の後部に固定され、カバー体12の左右両側部には、オルタネータ9に冷却風を導入する為の導入ダクト13が設けられている。オルタネータ本体部10には、プーリ11と、ロータ部と、冷却ファン等が設けられている。オルタネータ本体部10の後部には、導入ダクト13を介してオルタネータ9に導入された冷却風をオルタネータ本体部10に導入する為の冷却風導入口(図示略)が設けられ、オルタネータ本体部10の前部には、オルタネータ本体部10の内部を通過した冷却風を外部に導出する為の冷却風導出口が設けられている。
オルタネータ本体部10には、前後方向に延びる回転軸(図示略)がベアリング(図示略)を介して回転自在に枢支されている。回転軸の前端部には、出力軸7の駆動力をベルト8を介してオルタネータ9に伝達するプーリ11が取付けられ、回転軸の中央部にはロータ部が取付けられている。オルタネータ9のロータ部は、ベルト8のプーリ11を介して回転駆動されて直流電力を発電する。
回転軸には冷却ファンが取付けられ、ロータ部が回転軸心回りに回転すると共に冷却ファンが回転するようになっている。ベルト8の回転によりプーリ11が回転軸と共に回転軸心回りに回転し、ロータ部と冷却ファンが回転軸心回りに回転することで、前部ダクト31の外気導入口31aから外気が導入され、前部ダクト31とケース部材40と後部ダクト32とを介して、冷却風が導入ダクト13からオルタネータ9に導入される。
次に、以上説明した車両の冷却風導入構造の作用、効果について説明する。
エンジン6が作動すると出力軸7が回転し、ベルト8が回転する。ベルト8の回転によりプーリ11がオルタネータ本体部10の回転軸と共に回転し、ロータ部と冷却ファンが回転する。冷却ファンの回転により外気導入口31aから外気が導入され、前部ダクト31を介してケース部材40の下部に導入される。
ケース部材40に導入された冷却風が、ケース部材40の冷却風流路や、ケース部材40とバッテリ47との隙間を通ってケース部材40の下部から上部に向って流れることで、バッテリ47が冷却される。バッテリ47を通過した冷却風が、後部ダクト32を介してカバー体12の導入ダクト13からオルタネータ9に導入され、オルタネータ本体部10の冷却風導入口を介してオルタネータ本体部10の内部を冷却風が通過することで、オルタネータ本体部10が冷却される。
このように、冷却風導入ダクト30と、冷却風導入ダクト30の空気流路の途中部に設けられたケース部材40とを備え、ケース部材40にバッテリ47を収納したので、冷却風導入ダクト30にケース部材40を追加的に設けるだけで、オルタネータ9を冷却する冷却能力を損なうことなく、冷却ファンと冷却風導入ダクト30とを有効利用して高温部材であるバッテリ47を冷却できる。
更に、冷却風導入ダクト30は、オルタネータ9をエンジンルーム5内雰囲気と遮断し、且つケース部材40は、エンジンルーム5内のバッテリ47を収納してエンジンルーム5内雰囲気と遮断するので、エンジンルーム5の熱い空気に晒されることなく外気によりバッテリ47を完全に冷却できる。更に、ケース部材40は冷却風導入ダクト30の途中部に設けられるので、冷却風導入ダクト30において設置し易い所望の部位にケース部材40を設けることができ、スペース的にも有利である。
更に、ケース部材40はエンジンルーム5内の左右両側に配置され、これらケース部材40に対応する冷却風導入ダクト30が夫々設けられたので、左右両側より外気を導入してバッテリ47を夫々冷却できる。
更に、ケース部材40は、ケース部材40の下部から上部に向って冷却風が流れるように構成されたので、外気と共に車外から雨滴や泥等が冷却風導入ダクト30に侵入した場合に、ケース部材40に雨滴や泥等が付着してオルタネータ9に侵入するのを防止でき、オルタネータ9の発電能力が低下しない。
次に、本発明の実施例2について、図5〜図7に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例2においては、エンジン50を横置きに配置した車両のエンジンルームに、エンジン6の補機駆動用ベルト62により駆動されるテンショナプーリ71の回転軸75に装備される冷却ファン80と、冷却ファン80の回転により外気を冷却ファン80に導入する冷却風導入ダクト30を設け、冷却ファン80によりエンジンルームの高温部材としてのバッテリ47を冷却する冷却風導入構造を設けた一例である。尚、車両の前後左右を基準として、図5の「前後左右」を「前後左右」として説明する。
エンジンルームには、横置きされたエンジン50と、冷却風導入ダクト30と、ケース部材40等が設けられている。冷却風導入ダクト30とケース部材40はエンジンルーム内の右側に設けられ、エンジン50はこれらの左側に位置するように配置されている。
エンジン50には、シリンダブロック51と、シリンダヘッド52と、オイルパン53と、クランク軸54と、カムシャフト56と、エアコンのコンプレッサ58と、テンショナ70と、オルタネータ60と、排気マニホールド63と、排気管64などが設けられている。
シリンダブロック51の上側にはシリンダヘッド52が固定され、シリンダヘッド52の下端部前側には、車幅方向向きに水平に延びるカムシャフト56が設けられている。シリンダブロック51の下端部には、車幅方向向きに水平に延びるクランク軸54が設けられ、クランク軸54には複数のシリンダの複数のピストンが連結されている。クランク軸54の前側には、エアコン用のコンプレッサ58が設けられている。クランク軸54の後側であってシリンダブロック51の右側部には、ベルト62の張力を調整する為のテンショナ70が設けられ、テンショナ70の上側にはオルタネータ60が設けられている。シリンダブロック51の下側にはオイルパン53が固定されている。
エンジン50のクランク軸54の一端のプーリと補機類とをベルト62で連動連結するベルト伝動系は、クランク軸54の右端部に固定された駆動プーリ55と、カムシャフト56のプーリ57と、コンプレッサ58のプーリ59と、オルタネータ60のプーリ61と、テンショナ70のテンショナプーリ71とを連動連結する為の補機駆動用の無端ベルト62を備え、駆動プーリ55の回転駆動力を各プーリ57,59,61,71に伝達する。
エンジン6の後側部には、排気マニホールド63と排気管64等の排気系が導出されている。シリンダヘッド52の後側には排気マニホールド63が設けられ、排気マニホールド63の下端部には、後方に延びる排気管64が連結されている。排気管64の内部には、排気ガス中に含まれる有害成分を浄化する為の触媒装置65(排気浄化用触媒)が設けられている。尚、排気マニホールド63と触媒装置65が高温部に相当する。
冷却風導入ダクト30は、車体前部の右側部からテンショナ70の下側まで延設され、冷却ファン80をエンジンルーム内の雰囲気と遮断し且つ冷却ファン80の回転により外気を冷却ファン80に導入する。後部ダクト32は下方から上方に向って延び、後部ダクト32の下端部は冷却風導出部46に接続され、後部ダクト32の上端部は、冷却ファン80に冷却風を導入する為の導入ダクト87に接続されている。
テンショナ70は、本体部72と、捩りバネ73と、回動式のアーム部74と、アーム部74の一端部分に装備された回転軸75と、回転軸75に一体回転するように取付けられたテンショナプーリ71とを有し、回転軸75には、ベルト62により駆動される冷却ファン80が設けられている。
本体部72の右端部には、径方向外方に延びるアーム部74が回動可能に設けられ、アーム部74の一端部分には、車幅方向に延びる回転軸75が回転自在に枢支されている。 回転軸75の右端部にはテンショナプーリ71が取付けられ、回転軸75の左端部(シリンダブロック51側端部)には、エンジンルーム内の排気系の高温部に送風する為の冷却ファン80が取付けられている。テンショナプーリ71は、ベルト62の回転駆動により回転軸心回りに回転すると共に、本体部72に内蔵された捩りバネ73の付勢力によりアーム部74が回動軸心回りに回動して、ベルト62の張力が適当な大きさの張力になるように自動的に張力調整する。
冷却ファン80は、ケース部材81と、車幅方向向きの回転軸心回りに回転するシロッコファン83とを有する。ケース部材81は側面視にて略円状に構成され、ケース部材81にシロッコファン83が収容されている。ケース部材81の下端部右側には、後部ダクト32に接続して冷却風を冷却ファン80に導入する為の導入ダクト87が設けられ、ケース部材81の左端部には、排気系の高温部に冷却風を供給する為の送風ダクト82が設けられている。
シロッコファン83は、中心部に回転軸75を連結する為のボス部86が設けられた円板84と、円板84の外周部に端部が固着され且つ回転軸75と平行に延びる複数の羽根85とを有する。シロッコファン83のボス部86には回転軸75が連結固着され、ベルト8の回転駆動によりテンショナプーリ71と共にシロッコファン83が回転するようになっている。
シロッコファン83の回転により前部ダクト31の外気導入口31aから外気が導入され、前部ダクト31とケース部材81と後部ダクト32を介してケース部材81の導入ダクト87から冷却風が導入され、羽根85の間を通って外周側に吹き出し、送風ダクト82から排気マニホールド63と触媒装置65に吹き付けられ、それらを冷却する。
このように、テンショナプーリ71の回転軸75に装備された冷却ファン80と、冷却風導入ダクト30と、冷却風導入ダクト30の空気流路の途中部に設けられたケース部材40とを備え、ケース部材40にバッテリ47を収納したので、テンショナプーリ71の回転軸75に冷却ファン80を設け、冷却風導入ダクト30とケース部材40を追加的に設けるだけで、エンジン50の補機駆動用ベルト62の駆動を利用して冷却ファン80を回転させてバッテリ47を冷却できる。
更に、エンジン50が横置きされて排気系がエンジン50の後側部から導出され、冷却ファン80から排気系の高温部に向けて冷却風を供給するように構成したので、エンジンルームに導入される走行風では冷却しにくい後方排気エンジン50の排気系の高温部(排気マニホールド63及び触媒装置65)を冷却することができる。その他の構成、作用、効果は、前記実施例と同様である。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]上記実施例において高温部材はバッテリ47に限定されることなく、エンジン6,50を制御する為のPCM等であってもよい。
2]上記実施例2においては、排気管64の内部に触媒装置65を設けたが、触媒装置65の代わりにDPFを設けてもよい。この場合、排気マニホールド63とDPFが高温部に相当し、熱い排気ガスが通過することで温度上昇し易い排気系の排気マニホールドやDPFを冷却することができる。
3]実施例2において、図8に示すように、冷却ファン80を回転駆動する駆動力を断続する電磁クラッチ88(これが断続手段に相当する)を回転軸75に設けてもよい。この場合、高温部が高温のときのみ、冷却ファン80を作動させて高温部の温度上昇を確実に抑制できる。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明の実施例1に係る車両前部の平面図である。 図1のII−II線断面図である。 冷却風導入ダクトとバッテリとケース部材とオルタネータとが分離した状態を示す斜視図である。 図1のIV-IV 断面図である。 実施例2のエンジンの後方斜視図である。 冷却風導入ダクトとバッテリとケース部材とテンショナとが分離した状態を示す斜視図である。 図5のVII-VII 断面図である。 変更例の図7相当図である。
符号の説明
C 車両
5 エンジンルーム
6,50 エンジン
9 オルタネータ
30 冷却風導入ダクト
40 ケース部材
47 バッテリ
62 補機駆動用ベルト
63 排気マニホールド
65 触媒装置
71 テンショナプーリ
75 回転軸
80 冷却ファン
88 電磁クラッチ

Claims (9)

  1. エンジンルーム内に設けられたエンジンと、このエンジンで回転駆動されるオルタネータと、このオルタネータの自冷却ファンとを備えた車両の冷却風導入構造において、
    前記オルタネータをエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ前記自冷却ファンの回転により外気をオルタネータに導入する冷却風導入ダクトと、
    前記エンジンルーム内の高温部材を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材であって、前記冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられたケース部材と、
    を備えたことを特徴とする車両の冷却風導入構造。
  2. 前記ケース部材はエンジンルーム内の左右両側に配置され、これらケース部材に対応する前記冷却風導入ダクトが夫々設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両の冷却風導入構造。
  3. 前記ケース部材は、ケース下部からケース上部に向って冷却風が流れるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の冷却風導入構造。
  4. エンジンルーム内に設けられたエンジンの補機駆動用ベルトにより駆動されるテンショナプーリの回転軸に装備された冷却ファンと、
    前記冷却ファンをエンジンルーム内雰囲気と遮断し且つ前記冷却ファンの回転により外気を冷却ファンに導入する冷却風導入ダクトと、
    前記エンジンルーム内の高温部材を収納してエンジンルーム内雰囲気と遮断するケース部材であって、前記冷却風導入ダクトの空気流路の途中部に設けられたケース部材と、
    を備えたことを特徴とする車両の冷却風導入構造。
  5. 前記テンショナプーリの回転軸の一端側にテンショナプーリが付設されると共に、前記回転軸の他端側に冷却ファンが付設されたことを特徴とする請求項4に記載の車両の冷却風導入構造。
  6. 前記エンジンが横置きされて排気系がエンジン後側部から導出され、前記冷却ファンから排気系の高温部に向けて冷却風を供給するように構成したことを特徴とする請求項5に記載の車両の冷却風導入構造。
  7. 前記エンジンの排気系の排気マニホールド又はその近傍部に排気浄化用触媒が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の車両の冷却風導入構造。
  8. 前記エンジンの排気系の排気マニホールド又はその近傍部にDPFが設けられたことを特徴とする請求項6又は7に記載の車両の冷却風導入構造。
  9. 前記回転軸に冷却ファンを回転駆動する回転駆動力を断続する断続手段を設け、
    前記高温部材が高温のときに前記断続手段を接続するように構成したことを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の車両の冷却風導入構造。
JP2005279783A 2005-09-27 2005-09-27 車両の冷却風導入構造 Pending JP2007092545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005279783A JP2007092545A (ja) 2005-09-27 2005-09-27 車両の冷却風導入構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005279783A JP2007092545A (ja) 2005-09-27 2005-09-27 車両の冷却風導入構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007092545A true JP2007092545A (ja) 2007-04-12

Family

ID=37978563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005279783A Pending JP2007092545A (ja) 2005-09-27 2005-09-27 車両の冷却風導入構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007092545A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308996A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化システム
CN101994817A (zh) * 2009-08-28 2011-03-30 雅马哈发动机株式会社 摩托车的变速器冷却风导入用的管构件
US9912210B2 (en) 2014-08-05 2018-03-06 Ford Global Technologies, Llc Alternator with external cooling system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308996A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化システム
CN101994817A (zh) * 2009-08-28 2011-03-30 雅马哈发动机株式会社 摩托车的变速器冷却风导入用的管构件
US9912210B2 (en) 2014-08-05 2018-03-06 Ford Global Technologies, Llc Alternator with external cooling system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100841865B1 (ko) 배풍 덕트를 구비한 내연 기관 및 상기 내연 기관이 탑재된차량
US7363999B2 (en) Positive air flow drive train unit for utility vehicle
US7404463B2 (en) Motorcycle radiator arranging construction
JP2008255831A (ja) 遮音型エンジン発電機
US7673589B2 (en) Engine-driven work machine
JP5314462B2 (ja) 車両用外気導入装置
JP2003106148A (ja) モーターサイクルのエンジン空冷システム
JP2006076496A (ja) 車両
JP2007092545A (ja) 車両の冷却風導入構造
JP2010065552A (ja) 内燃機関の補機配設構造
JP4382256B2 (ja) 旋回作業車のボンネット内構造
KR20140138719A (ko) 이앙기
JP4213479B2 (ja) 建設機械
KR20140138718A (ko) 이앙기
KR20140138717A (ko) 이앙기
US7888830B2 (en) Dynamo apparatus for boat
JP5261537B2 (ja) 排風ダクトを備える内燃機関が搭載された車両
JP2009154823A (ja) 車両用の補機ユニット
JP3894692B2 (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP2007092542A (ja) エンジンルームの冷却構造
JP7375397B2 (ja) レンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造
JP2003003849A (ja) 土木・建設機械のエンジン冷却装置
JP2007043838A (ja) 車両用発電機の冷却機構
JP7284304B2 (ja) 建設機械
JP3679307B2 (ja) 内燃機関の冷却装置