JP3357265B2 - 空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造 - Google Patents

空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造

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JP3357265B2 JP11057797A JP11057797A JP3357265B2 JP 3357265 B2 JP3357265 B2 JP 3357265B2 JP 11057797 A JP11057797 A JP 11057797A JP 11057797 A JP11057797 A JP 11057797A JP 3357265 B2 JP3357265 B2 JP 3357265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、スクータ型自動二
輪車等に搭載される空冷式内燃機関のシュラウドへの吸
音材取付構造に関し、特に内燃機関の冷却性、遮音性お
よび組付性に優れたこの種空冷式内燃機関のシュラウド
への吸音材取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】内燃機関の放熱部をシュラウドで覆い、該
シュラウドに形成された冷却風取入開口よりクランク軸
一体の冷却ファンの回転でもって冷却風をシュラウド内
部に導入し、前記放熱部を冷却するスクータ型自動二輪
車用空冷式内燃機関において、前記放熱部の冷却ととも
に、遮音を図るために、冷却風取入開口周辺のシュラウ
ドをシュラウド外板(シュラウドカバー)で覆い、該シ
ュラウドとシュラウド外板との間にポリウレタンからな
る吸音材を介装したものがある(特開平6−20075
7号公報参照)。
【0003】
【解決しようとする課題】前記公報記載の吸音材は、ウ
レタン036 の厚みが一定とされているため、ウレタン03
6 を挟むシュラウド024 とシュラウド外板026 とで作ら
れる断面形状が一定の幅形状となってしまう。前記公報
記載のもののように、内燃機関が後方に傾斜する後傾内
燃機関である場合には、吸音材(ウレタン036 )の形状
が前記のように厚み一定の形状であって、これを挟むシ
ュラウド024 とシュラウド外板026とが作るスペースが
一定であっても、問題は生じないが、内燃機関が前方に
傾斜する前傾内燃機関である場合には、図16に図示さ
れるように、冷却風取入開口周辺の吸音材カバー(シュ
ラウド外板026 )のすぐ外側に左右一対の車体フレーム
08の一方のフレームが通っており、これが接近している
ので、これを避けようとすると、ウレタン036 を挟む一
方の内方のシュラウド024 を冷却風通路038 内に進入す
るように湾曲Dさせなければならなくなり、該冷却風通
路038 が狭くなってしまうとともに、通路壁面に凹部が
生じて、冷却風の流れに滞留域Eが生ずるので、内燃機
関の冷却効率が損なわれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような従来の吸音材が有していた問題点を解
決した空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造
に関わり、その請求項1に記載された発明は、左右一対
の後部車体フレーム間に内燃機関を囲んで冷却風通路を
形成しかつその車体フレーム側側面に吸音材を収容した
空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造におい
て、前記吸音材は、一定の肉厚を有する素材を打抜き成
形して得られた板状部材の一部を折り曲げ二重重ねする
ことにより形成され、その二重重ね部分が前記冷却風通
路の下流側に、一重部分が前記冷却風通路の上流側にな
るようにして前記シュラウド内に収容されたことを特徴
とする空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造
である。
【0005】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、吸音材は、冷却風通路の上流側
の一重の部分と、冷却風通路の下流側の二重重ねされた
部分との2つの部分からなっており、一定の肉厚を有す
るものとはされていない。このことと、吸音材固有の弾
力性とにより、該吸音材の収容空間は、冷却風通路の上
流側の狭い部分から下流側の厚い部分へとなだらかに増
大する断面形状に形成することができることとなり、冷
却風通路の上流側を薄く形成することができるようにな
る。
【0006】これにより、冷却風取入開口周辺の吸音材
カバー近辺に車体フレームが通っていたとしても、これ
と所定の間隔を保持するために該吸音材を挟む内側部材
であるシュラウドを冷却風通路側に湾曲させてその内方
に突出させる必要がなくなるので、冷却風通路上流側の
通路断面積を十分に大きく確保でき、十分な冷却風が得
られて、内燃機関の冷却性能が損なわれることはなくな
る。かつ、吸音材の収容空間に吸音材は略隙間なく充填
されるので、遮音性能も十分に維持できる。
【0007】また、前記のように一定の肉厚のものでな
い吸音材を得るのに、立体成形によらずに、一定の肉厚
を有する板状部材の形状を工夫することにより得るよう
にしたので、これを安価に製造することができる。
【0008】さらに、前記のように一定の肉厚のもので
ない吸音材を得るのに、2枚の別個の広さの異なる板状
部材を重ねるのではなく、1枚の板状部材の一部を折り
曲げることにより得るようにしたので、組立時の部品点
数が少なくなり、誤組や組み忘れを防ぐことができる。
【0009】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、折り曲げし易くなるとと
もに、組付性を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図15に図示さ
れる本願の請求項1および請求項2に記載された発明の
一実施形態について説明する。図1は、本実施形態の空
冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造が適用さ
れたスクータ型自動二輪車1の後半部の右側面を示して
おり、図2は、そのII−II線で截断した断面図である。
【0011】これらの図において、スクータ型自動二輪
車1に搭載されるスイング式パワーユニット2は、斜前
方に傾いた状態で取り付けられた空冷式内燃機関3と、
その左側面下部より後方へ延長したVベルト式無段変速
機4と、歯車減速機とを相互に一体に結合してなり、歯
車減速機の出力軸(図示されず)に後車輪6が一体に嵌
着され、該スイング式パワーユニット2の中央部よりや
や後方に位置したハンガー部(ブラケット)7は、スク
ータ型自動二輪車1の車体フレーム8より後方へ突出し
たブラケット9に、リンク10を介して上下に揺動自在に
取付けられている。
【0012】また、空冷式内燃機関3のクランクケース
11に回転自在に枢支されたクランク軸12の左端には、V
ベルト式無段変速機4の駆動側プーリ13が設けられ、変
速機ケース14の後部に枢支されている図示されない従動
側プーリと駆動側プーリ13との間にVベルト15が架渡さ
れており、クランク軸12の回転数が増大するにつれて、
Vベルト式無段変速機4の変速比が無段階に減少して、
空冷式内燃機関3の動力が、Vベルト式無段変速機4を
介して後車輪5に伝達されるようになっている。
【0013】さらに、クランクケース11の上方のシリン
ダ16と、その上方のシリンダヘッド17とには、放熱フイ
ン18が所定間隔毎に多数形成され、また、クランク軸12
の右端には、発電機19のロータ20が一体に嵌着されると
ともに、該ロータ20に遠心式冷却ファン21が一体に取付
けられている。
【0014】さらにまた、空冷式内燃機関3および冷却
ファン21を覆う合成樹脂製シュラウド22は、冷却ファン
21を覆うファン側シュラウド23と、シリンダ16およびシ
リンダヘッド17を覆うシリンダ側シュラウド24と、ファ
ン側シュラウド23の外側を覆うファン側シュラウドカバ
ー25と、シリンダ側シュラウド24の外側(右側面)の大
部分を覆うシリンダ側シュラウドカバー26とからなり、
ファン側シュラウド23およびシリンダ側シュラウド24
は、ファン側シュラウド23の取付け孔43(3個。図13
参照。)、シリンダ側シュラウド24の取付け孔44(3
個。図4、図5参照。)に取付けボルト27を通すなどに
より、クランクケース11やシリンダヘッド17等に着脱自
在に装着されるようになっている。シリンダ側シュラウ
ド24の取付け孔44の上方の孔45(図4参照)は、取付け
孔44に取付けボルト27を通すためのものである。
【0015】なお、ファン側シュラウド23の上部前後方
の2個の取付け孔43、43、シリンダ側シュラウド24の下
部右側方前後方の2個の取付け孔44、44は、それぞれ合
わせられて、図示されない取付けボルトにより、クラン
クケース11に着脱自在に装着されるようになっている。
【0016】しかも、ファン側シュラウド23には、冷却
ファン21と同心状の円筒状開口28が形成されるととも
に、ファン側シュラウドカバー25にも、ファン側シュラ
ウド23の円筒状開口28に密接に嵌合して外側方へ突出し
た円筒状開口29が形成され、該円筒状開口29には、雨水
の侵入を防ぐとともに防護用のグリル30が一体に形成さ
れている。
【0017】該グリル30は、長さ(左右)方向中央がや
や肉厚に形成され雨水の侵入を防ぐに十分な長さの複数
の異径円筒31が同心円状に配列され、各円筒31の相互間
が円周方向に等間隔に放射状に配列された複数のフィン
32により連結されて構成されている(図2、図13、図
14参照)。
【0018】そして、シリンダ側シュラウド24の外側
(右側面24r )の下方に張り出した傾斜壁には、図5に
図示されるように、上部前方(図5において右方)に1
個所、下部後方(図5において左方)に1個所、外側方
に突出する取付座33が形成されるとともに、これら取付
座33を囲んで、シリンダ側シュラウドカバー26により覆
われる領域を画成する隔壁34が、外側方(図4において
右方)に指向して突出形成されており、シリンダ側シュ
ラウドカバー26にも、図8および図9に図示されるよう
に、取付座33に対応する個所にて内側に突出する取付座
35が形成されるとともに、隔壁34に対応する囲壁50が内
方に指向して突出形成されている。
【0019】そして、これらシリンダ側シュラウド24と
シリンダ側シュラウドカバー26間の隔壁34により囲まれ
る領域の略全体に亘り、ポリウレタンスポンジの如き吸
音材36が介装され、シリンダ側シュラウドカバー26の囲
壁50に一体に形成された係合片51がシリンダ側シュラウ
ド24の隔壁34に一体に形成された係合孔52に係合され、
シリンダ側シュラウド24がシリンダ側シュラウドカバー
26により覆われて、両者の各対応する取付座33、取付座
35間にリベット37が嵌着され、このようにして両者が相
互に一体に結合されて、前記吸音材36がこれらの間に挟
持、収容されるようになっている(図3参照)。
【0020】なお、シリンダ側シュラウド24の隔壁34に
より囲まれる領域中には、吸音材36がシュラウド22内の
冷却風通路38内に露出する開口39が大小多数形成されて
いる(図5参照)。隔壁34の外側上部後方に位置する孔
45が形成された台座は、プラグへ通ずるハイテンション
コードをクランプする部材を固定するためのものであ
り、シリンダ側シュラウド24の後方側面に形成された孔
49は、車体フレーム8に固定された図示されない負圧燃
料ポンプにエンジンケース内部の負圧を送る負圧チュー
ブをクランプするクランプ部材取付用のものであり、シ
リンダ側シュラウド24の頂面に突出した突起53は、図示
されない点火プラグキャップの点火プラグに対する回転
方向の位置を規制するためのものである。
【0021】隔壁34の輪郭形状およびシリンダ側シュラ
ウドカバー26の平面形状は、図8および図5に図示され
るように、略長方形(仮想)の上部後方隅部が、前記孔
45が形成された台座部を避けるように、略長方形状に、
それらの前後方向(図において左右方向)中央をやや過
ぎる位置に至るまで、切り落とされた形状とされてい
る。
【0022】このようにして、隔壁34の上辺は、上下方
向に低く形成された後方(図5において左方)の上部後
方隔壁34a と、該上部後方隔壁34a より短くされ上下方
向に高くやや前傾して形成された前方(図5において右
方)の上部前方隔壁34b とが連接された形状に形成され
ている。なお、隔壁34の輪郭形状およびシリンダ側シュ
ラウドカバー26の平面形状は、それらのいずれの角部も
丸みが付された形状に形成されている。
【0023】ここで、前記吸音材36について説明する。
該吸音材36は、図10および図11に図示されるよう
な、一定の肉厚を有するポリウレタン素材から打抜き成
形して得られた板状部材36a を、後述する切り込み36c
の位置で折り曲げることにより形成される。
【0024】板状部材36a は、図10に図示されるよう
に、略長方形の板状部材の略左半中央よりやや上方の部
分が口広のグラスコップ状に切り欠かれて、切欠き36b
が形成されており、該切欠き36b の中心線よりやや下方
の位置の残りの部分に、切り込み36c が施されている。
吸音材36は、該切り込み36c の位置において、該切り込
み36c より上方の折返し部36d を基体部36e に部分的に
重なるようにして折り曲げることにより形成されてい
る。
【0025】板状部材36a の切欠き36b は、吸音材36が
隔壁34により囲まれる領域中に介装されるとき、該吸音
材36が、該隔壁34の上部後方隔壁34a の両端湾曲部を含
む部分の輪郭形状に合致して介装されるように、前記の
とおり、グラスコップ状に形成されている。
【0026】切り込み36c が、切欠き36b の中心線より
やや下方の位置に施されているのは、吸音材36が前記領
域中に介装されて該領域がシリンダ側シュラウドカバー
26により覆われたとき、その折返し部36d および基体部
36e の上部後方隔壁34a に接する側の端面が、略面一に
揃うようにするためである(図3参照)。
【0027】板状部材36a には、さらに、やや細長い開
口36f と略半円形の開口36g とが形成されており、これ
らにより、吸音材36が前記領域中に介装されて該領域が
シリンダ側シュラウドカバー26により覆われたとき、そ
れぞれの開口36f 、36g に対応する位置にあるシリンダ
側シュラウド24の取付座33、シリンダ側シュラウドカバ
ー26の取付座35が、それらの開口を通過して、対応する
シリンダ側シュラウドカバー26の取付座35、シリンダ側
シュラウド24の取付座33とにそれぞれ当接して、リベッ
ト連結できるようにされている。
【0028】図12には、以上のようにして形成される
吸音材36が、シリンダ側シュラウド24とシリンダ側シュ
ラウドカバー26間の隔壁34により囲まれる領域中に介装
されて、これらにより挟持され収容されるに至るまでの
作業における部品の流れの概略が図示されている。
【0029】さらに、ファン側シュラウド23とファン側
シュラウドカバー25との間の環状空間にも、両者がリベ
ット40により連結される取付座部分41(3個所)を除い
て、吸音材42が介装されている。ファン側シュラウド23
には、シリンダ側シュラウド24と同様に、吸音材42が冷
却風通路38内に露出する開口46が複数形成されている
(図13、図14参照)。
【0030】前記ファン側シュラウドカバー25は、図1
3において上方の取付座部分41の左右に亘る境界線Fよ
り上方の部分が陥没させられており、該陥没部分に形成
された前記環状空間には、他の部分に形成された環状空
間におけるよりも薄層の吸音材42が介装されている(図
2、図14参照)。
【0031】そして、このようにして形成されたファン
側シュラウドカバー25の陥没部分は、それに続いて車両
中央方向へ図2において斜め上に伸びたシリンダ側シュ
ラウドカバー26とともに、シュラウド22の外側方に車体
フレーム7やボディカバー47の下方部分が通過し得るス
ペースを形成している。
【0032】冷却風通路38を流れてシリンダ16、シリン
ダヘッド17を冷却した冷却風は、次のようにしてシュラ
ウド22から排出される。シリンダ側シュラウド24の左側
面24l は、図7に図示されるように、点a、b、c、
d、e、fで囲まれる逆L字状の領域Aが切除されてい
て、ここより冷却風が排出されるようになっている。
【0033】同図において、シリンダ側シュラウド24の
左側面24l には、前記領域Aの逆L字の図において上辺
の全部と、縦辺の右上隅の略三角形の領域とを覆うよう
に、底面形状が略台形状の箱状蓋体48が一体に形成され
ており、該箱状蓋体48は、その底壁48a のやや湾曲した
斜辺48e の側が開放されていて、領域Aから排出された
冷却風の一部は、該箱状蓋体48の底壁48a に衝突して、
左側方のボディカバー47、後方のクランクケース11を避
けるように、方向を車両斜め下前方Cに向けてシュラウ
ド22から放出される。また、残りの冷却風は、領域Aの
うち、箱状蓋体48の底壁48a により覆われない斜辺48e
より図において下方の部分から、方向を略真っ直ぐに車
両左方Bに向けてシュラウド22から放出される。
【0034】冷却風通路38を流れてシリンダ16、シリン
ダヘッド17を冷却した冷却風は、前記のようにしてシュ
ラウド22から排出されるので、円筒状開口29、28から取
り入れられた冷却風は、その一部がシリンダ16、シリン
ダヘッド17の前方(図7において左方)部分を流れて、
これを冷却しつつ、領域Aの逆L字の縦辺部分から出
て、一部は箱状蓋体48の底壁48a に衝突して、方向を車
両斜め下前方Cに向けてシュラウド22から放出され、残
りは方向を略真っ直ぐに車両左方Bに向けて、シュラウ
ド22から放出される。
【0035】また、シリンダ16、シリンダヘッド17の後
方(図7において右方)部分を巡って流れた残りの冷却
風は、領域Aの逆L字の上辺部分から出て、箱状蓋体48
の底壁48a に衝突し、そのほとんどが方向を車両斜め下
前方Cに向けてシュラウド22から放出される。この際、
シリンダ16、シリンダヘッド17の前方部分を短く流れた
放出冷却風が、それらの後方部分を巡って長く流れた該
冷却風の吸引効果を発揮するので、該冷却風による除熱
作用が促進され、いずれの通路を流れる冷却風によって
も、シリンダ16、シリンダヘッド17の冷却が効果的に行
なわれる。
【0036】前記箱状蓋体48は、図6および図7に図示
されるように、略台形状で前記孔45が形成された上側壁
48b と、略台形状で該上側壁48b より小さく前記取付け
孔44が形成された下側壁48c と、長方形状の縦側壁48d
とを備えている。下側壁48cの取付け孔44の周辺は、窪
まされて段が付与されている。
【0037】また、上側壁48b の孔45の周辺には、直交
する2辺をもつ湾曲した突壁48f が、車両斜め下前方C
側を開放するようにして、該上側壁48b およびシリンダ
側シュラウド24の左側面24l と一体に立設されており、
これにより、該孔45から放出されるわずかの量の冷却風
が、同方向Cを指向して放出されるようになっている。
【0038】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、次のような作用および効果を奏する。空冷式内
燃機関3が運転を開始し、冷却ファン21が回転駆動され
ると、スイング式パワーユニット2の右側外方の外気
が、ファン側シュラウドカバー25に形成された円筒状開
口29からファン側シュラウド23の円筒状開口28を経てシ
ュラウド22内の冷却風通路38に導入され、該冷却風通路
38を通過する間、シリンダ16およびシリンダヘッド17の
放熱フィン18に触れて熱交換されながら、シュラウド左
後方の冷却排風口より前記のようにしてシュラウド22外
に排出され、シリンダ16およびシリンダヘッド17は十分
に冷却される。
【0039】また、空冷式内燃機関3の運転により、空
冷式内燃機関3および冷却ファン21より騒音が発生して
も、冷却空気通路38内の騒音は、空冷式内燃機関3およ
び冷却ファン21を覆うシュラウド22により遮閉されると
ともに、開口39、46より冷却空気通路38内に露出した吸
音材36、42により吸音され、スイング式パワーユニット
2外の騒音レベルが著しく低下する。
【0040】さらに、前記吸音材のうち、シリンダ側シ
ュラウド24とシリンダ側シュラウドカバー26間に介装さ
れる吸音材36は、一定の肉厚を有するポリウレタン素材
から打抜き成形して得られた板状部材36a を、切り込み
36c の位置において、該切り込み36c より上部の折返し
部36d が基体部36e に部分的に重なるようにして折り曲
げて形成されているので、一部が二重重ね状態となり、
一定の肉厚を有するものとはされていない。
【0041】このため、吸音材36の前記二重重ねの部分
と一重の部分とを挟持し収容するシリンダ側シュラウド
24とシリンダ側シュラウドカバー26とが形成する該吸音
材36の収容空間の断面形状は、吸音材36固有の弾力性と
も相俟って、冷却風通路の下流側が厚く、上流側が薄
く、連続的になだらかに変化する形状に形成することが
できるので、冷却風取入開口28、29周辺の吸音材36の収
容個所近傍を車体フレーム7が前後方向に通過していた
としても、該車体フレーム7を避けてこれと所定の間隔
を保持すために、該吸音材36を挟む内側部材であるシリ
ンダ側シュラウド24を、冷却風通路38側に湾曲させてこ
れに嵌入させる必要がなくなる(図2、図3、図15参
照)。
【0042】これにより、冷却風通路38上流側の通路断
面積を十分に大きく確保でき、十分な冷却風が得られ
て、内燃機関3の冷却性が損なわれることはなくなる。
かつ、吸音材36の収容空間に該吸音材36は略隙間なく充
填されるので、遮音性能も十分に維持できる。
【0043】また、前記のように一定の肉厚のものでな
い吸音材36を得るのに、立体成形によらずに、一定の肉
厚を有する板状部材36a の形状を工夫することにより得
るようにしたので、これを安価に製造することができ
る。
【0044】また、前記のように一定の肉厚のものでな
い吸音材36を得るのに、部分的に2枚の別個の板状部材
を重ねるのではなく、1枚の板状部材36a の一部を折り
曲げることにより得るようにしたので、組立時の部品点
数が少なくなり、誤組や組み忘れを防ぐことができる。
【0045】さらに、吸音材36は、折り曲げ部分(切り
込み36c 部分)の断面積が、その折り曲げと同方向にお
ける他の部分の断面積より小さく形成されているので、
折り曲げし易くなるとともに、組付性を向上させること
ができる。加えて、該切り込み36c 部分を折り曲げ部分
として利用することにより、シリンダ側シュラウド24の
隔壁34の上部後方隔壁34a の両端湾曲部を含む部分の輪
郭形状に合致する吸音材36の形状を容易に得ることがで
きる。
【0046】本願の発明は、内燃機関のシュラウドを囲
む各種部品に配慮しつつ吸音材を装填する場合に広く適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1および請求項2に記載された発
明の一実施形態における空冷式内燃機関のシュラウドへ
の吸音材取付構造を備えたスクータ型自動二輪車の後部
右側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って截断した縦断側面図で
ある。
【図3】図2の要部の拡大縦断側面図である。
【図4】図1の実施形態において、シリンダ側シュラウ
ドの一部縦断背面図である。
【図5】同右側面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】同左側面図であって、一部を縦断して示す図で
ある。
【図8】図1の実施形態において、シリンダ側シュラウ
ドカバーの平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿って截断した縦断側面図で
ある。
【図10】図1の実施形態において、吸音材素材から打
ち抜き成形して得られた板状部材の平面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿って截断した縦断
面図である。
【図12】図1の実施形態において、シュラウドに吸音
材を収容する作業の流れを説明する図である。
【図13】図1の実施形態において、ファン側シュラウ
ド組立体の正面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿って截断した縦断
面図である。
【図15】図1の実施形態の効果を説明するための図で
ある。
【図16】従来例を示す図15と同様の図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…スイング式パワーユニ
ット、3…空冷式内燃機関、4…Vベルト式無段変速
機、6…後車輪、7…ハンガー部、8…車体フレーム、
9…ブラケット、10…リンク、11…クランクケース、12
…クランク軸、13…駆動側プーリ、14…変速機ケース、
15…Vベルト、16…シリンダ、17…シリンダヘッド、18
…放熱フイン、19…発電機、20…ロータ、21…冷却ファ
ン、22…シュラウド、23…ファン側シュラウド、24…シ
リンダ側シュラウド、25…ファン側シュラウドカバー、
26…シリンダ側シュラウドカバー、27…取付けボルト、
28…円筒状開口、29…円筒状開口、30…グリル、31…円
筒、32…フイン、33…取付座、34…隔壁、35…取付座、
36…吸音材、36a …板状部材、36c …切り込み(折り曲
げ部分)、37…リベット、38…冷却風通路、39…開口、
40…リベット、41…取付座部分、42…吸音材、43…取付
け孔、44…取付け孔、45…孔、46…開口、47…ボディカ
バー、48…箱状蓋体、50…囲壁、51…係合片、52…係合
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 5/06 F01P 11/12 F02B 77/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の後部車体フレーム間に内燃機
    関を囲んで冷却風通路を形成しかつその車体フレーム側
    側面に吸音材を収容した空冷式内燃機関のシュラウドへ
    の吸音材取付構造において、 前記吸音材は、一定の肉厚を有する素材を打抜き成形し
    て得られた板状部材の一部を折り曲げ二重重ねすること
    により形成され、その二重重ね部分が前記冷却風通路の
    下流側に、一重部分が前記冷却風通路の上流側になるよ
    うにして前記シュラウド内に収容されたことを特徴とす
    る空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造。
  2. 【請求項2】 前記吸音材は、前記折り曲げ部分の断面
    積が、その折り曲げと同方向における他の部分の断面積
    より小さく形成されたことを特徴とする請求項1記載の
    空冷式内燃機関のシュラウドへの吸音材取付構造。
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