JP2556956Y2 - 空冷式内燃機関の冷却風取入用シュラウド開口構造 - Google Patents

空冷式内燃機関の冷却風取入用シュラウド開口構造

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JP2556956Y2
JP2556956Y2 JP3788393U JP3788393U JP2556956Y2 JP 2556956 Y2 JP2556956 Y2 JP 2556956Y2 JP 3788393 U JP3788393 U JP 3788393U JP 3788393 U JP3788393 U JP 3788393U JP 2556956 Y2 JP2556956 Y2 JP 2556956Y2
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cooling air
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internal combustion
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俊則 花井
一夫 山本
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、通風抵抗は少なくて遮
音性の優れた空冷式内燃機関の冷却風取入用シュラウド
開口構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】内燃機関の放熱部をシュラウドで覆い、該
シュラウドに形成された冷却風取入開口よりクランク軸
と一体の冷却ファンの回転でもって冷却風をシュラウド
内部に導入し、前記放熱部を冷却するスクータ型自動二
輪車用空冷式内燃機関においては、遮音を図るとともに
外部の雨水をシュラウド内に導かないようにするため
に、実公昭63-32903号公報に図示するように、内側から
外側に向い上方から下方へ傾斜する薄板を上下方向に亘
り所要間隔毎に平行に配設してなるルーバをシュラウド
の冷却風取入開口に設けていた。
【0003】
【解決しようとする課題】前記公報記載のシュラウドで
は、騒音の指向性を高めて遮音性を向上させるために、
シュラウドと一体の内側ルーバの外側に該内側ルーバの
薄板の延長面上に配列された薄板を有する別体の外側ル
ーバを着脱自在に装着して薄板の巾を広げたが、図6に
図示されるように、開口円筒状壁01と、傾斜方向端側薄
板02a、02bとで囲まれた空間03a、03bの空気通路横
断面積が上流側から下流側に向かって増減し、空気抵抗
が増大して冷却性能が低下する不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用効果】本考案
は、このような不具合を解消した空冷式内燃機関の冷却
風取入用シュラウド開口構造の改良に係り、内燃機関の
放熱部をシュラウドで覆い、該シュラウドに形成された
冷却風取入用開口より冷却ファンの回転により冷却風を
シュラウド内部に導入して前記放熱部を冷却する空冷式
内燃機関において、前記冷却風取入用開口内周壁と平行
した方向に薄板が指向しかつ該開口中心を通って該開口
内周壁と平行な中心線を中心として薄板が弯曲するとと
もに該開口中心から半径方向に亘り多層に薄板が形成さ
れてなるルーバを前記冷却風取入用開口に配設したこと
を特徴とするものである。
【0005】本考案では、前記したように冷却風取入用
開口中心を通る線を中心として薄板を弯曲させるととも
に該開口中心から半径方向に亘り多層に形成してルーバ
を構成したため、該ルーバの薄板間を通過する冷却風を
上下方向のみならず左右方向にも拡散させずに外部へ排
出させることができるので、騒音の指向性を高めて遮音
効果を向上させることができる。
【0006】また本考案においては、前記冷却風取入用
開口内周壁と平行に前記弯曲薄板を指向させたため、該
弯曲薄板間の冷却風通路横断面積が冷却風進行方向に亘
って変化せず一定であるのみならず、前記開口内周壁と
弯曲薄板間の冷却風通路横断面積も一定であるので、冷
却風の通過抵抗も低くなり、冷却効果が高い水準に保持
される。
【0007】
【実施例】以下、図1ないし図3に図示された本考案の
一実施例について説明する。スクータ型自動二輪車1に
搭載されるスイング式パワーユニット2は、前方に空冷
式内燃機関3が斜後方に僅かに傾いた状態で起立をして
る空冷式内燃機関3と、その下部一側より後方へ延長し
たVベルト式無段変速機4とを相互に一体に結合してな
り、Vベルト式無段変速機4の出力軸(図示されず)に
後車輪5が一体に嵌着され、該スイング式パワーユニッ
ト2の前部に位置したハンガー部6は、スクータ型自動
二輪車1の車体7より後方へ突出したブラケット8に上
下へ揺動自在に取付けられている。
【0008】また空冷式内燃機関3のクランクケース9
に回転自在に枢支されたクランク軸10の左端には、Vベ
ルト式無段変速機4の駆動可変プーリ11が設けられ、変
速機ケース12の後部に枢支されている図示されない被動
可変プーリと駆動可変プーリ11とにVベルト13が架渡さ
れており、クランク軸10の回転数が増大するにつれて、
Vベルト式無段変速機4の変速比が無段階に減少して、
空冷式内燃機関3の動力がVベルト式無段変速機4を介
して後車輪5に伝達されるようになっている。
【0009】さらにクランクケース9の上方のシリンダ
14とその上方のシリンダヘッド15とには、放熱フイン16
が所定間隔毎に多数形成され、またクランク軸10の右端
には、発電機17のロータ18が一体に嵌着されるととも
に、該ロータ18に遠心式冷却ファン19が一体に取付けら
れている。
【0010】さらにまた空冷式内燃機関3および冷却フ
ァン19を覆う合成樹脂製のシュラウド20は、空冷式内燃
機関3の冷却ファン19およびシリンダ14を覆うシリンダ
側シュラウド21と、シリンダヘッド15を覆うヘッド側シ
ュラウド22と、シリンダ側シュラウド21の外側を覆うシ
ュラウド外板23とよりなり、シリンダ側シュラウド21お
よびヘッド側シュラウド22は取付けボルト24でもってク
ランクケース9やシリンダ14等に着脱自在に装着される
ようになっている。
【0011】しかもシリンダ側シュラウド21には冷却フ
ァン19と同心状でその内周面が冷却ファン19の中心線と
平行な円筒状開口壁25が形成されるとともに、該円筒状
開口壁25にルーバ26が形成され、該ルーバ26は、前記円
筒状開口壁25の中心を通り円筒状開口壁25の開口面に対
し直交する方向に指向した中心線を中心とし径が等差級
数的に変化する円筒状薄板27と、前記円筒状開口壁25お
よび円筒状薄板27を相互に結合するとともに隣接する円
筒状薄板27を相互に結合するように十字状に配置された
結合板28とよりなっている。
【0012】またシリンダ側シュラウド21には、上部に
1箇所、下部に2箇所にて外側方に突出する取付座29が
形成されるとともに、シュラウド外板23にも取付座29と
対応する個所にて内側へ突出する取付座30が形成され、
シリンダ側シュラウド21、シュラウド外板23間に円筒状
開口壁25を除く側面全体に亘りポリウレタンスポンジの
如き吸音材31が介装され、取付座29、30にリベット32が
嵌着され、シリンダ側シュラウド21、シュラウド外板23
は相互に一体に結合されており、冷却ファン19の回転に
より円筒状開口壁25からシュラウド20内に吸入された冷
却空気は、シュラウド20内の冷却空気通路33を通過する
間に、放熱薄板16に触れながらシリンダヘッド15側へ流
れた後、ヘッド側シュラウド22の左側後方の冷却排風口
34より大気中に放出されるようになっている。
【0013】図示の実施例は前記したように構成されて
いるので空冷式内燃機関3が運動を開始し、冷却ファン
19が回転駆動されると、スイング式パワーユニット2の
右側外方の外気が円筒状開口壁25からシュラウド20内の
冷却空気通路33に導入され、シリンダ14およびシリンダ
ヘッド15の放熱薄板16に触れて熱交換されながら、冷却
排風口34よりシュラウド20外に排出され、シリンダ14お
よびシリンダヘッド15は充分に冷却される。
【0014】また空冷式内燃機関3の運転で空冷式内燃
機関3および冷却ファン19より騒音が発生しても、冷却
空気通路33内の騒音は空冷式内燃機関3および冷却ファ
ン19を覆うシュラウド20により遮断されるとともに、シ
リンダ側シュラウド21およびシュラウド外板23間の吸音
材31により吸音され、スイング式パワーユニット2外の
騒音レベルが著しく低下する。
【0015】さらに前記円筒状開口壁25内において、円
筒状薄板27が同心状に多層に設けられているため、該円
筒状開口壁25を通過する騒音は、円筒状開口壁25の中心
線に沿って高い指向性を持って放出され、四方へ拡散せ
ず、シュラウド20外の騒音レベルがさらに低下する。
【0016】さらにまた円筒状開口壁25と円筒状薄板27
との間の冷却風通路の横断面積は入口から出口に亘って
一定であり、また複数の円筒状薄板27内の冷却風通路の
横断面積も入口から出口に亘って一定であるため、円筒
状開口壁25間の通過する冷却風通路抵抗が低い水準に保
持され、良好な冷却効果が期待できる。しかも円筒状開
口壁25と円筒状薄板27の間のおよび複数の円筒状薄板27
間の間隙を小さくすることにより、排出騒音の指向性を
さらに向上させることができる。
【0017】図1ないし図3に図示の実施例では円筒状
開口壁25の中心線が冷却ファン19の中心線と一致してい
たが、図4に図示するように、その中心線が下方へ弯曲
した横断面が円形の弯曲開口壁35を形成し、該弯曲開口
壁35の外端に図1ないし図3の実施例と同様なルーバ26
を設けてもよく、このような実施例は、弯曲開口壁35よ
り排出される騒音が下向きに指向されているため、スク
ータ型自動二輪車1に搭乗している運転者や路上の歩行
者の耳に騒音が到達しにくくなり、騒音レベルがさらに
低下する。
【0018】また図示されない斜截断円筒状開口壁の中
心線を冷却ファン19の中心線に対し斜下方に指向させか
つ冷却ファン19の中心線に対し直交する鉛直面に沿うよ
うに斜截断円筒状開口壁の内外開口縁を截断した形状に
斜截断円筒状開口壁を形成し、ルーバの斜截断円筒状薄
板も同様に形成し、複数の斜截断円筒状薄板を結合板で
結合してもよく、該実施例では、開口壁の通路長を延長
しなくても、騒音を斜下方へ指向させることができる。
【0019】さらに図1ないし図3に図示の実施例にお
いて、複数の円筒状薄板27を同心状に配列したが、図5
に図示するように、渦巻状薄板36を用いてもよく、この
ような実施例では、1枚の帯状板を渦巻状に形成すれば
よく、また渦巻状薄板36を相互に結合する結合板37の枚
数も減少できるので、材料および加工工数を削減して、
コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る空冷式内燃機関の冷却風取入用シ
ュラウド開口構造を備えたスクータ型自動二輪車の後部
右側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って截断した縦断面図であ
る。
【図3】図1の要部拡大側面図である。
【図4】本考案の他の実施例の要部拡大縦断面図であ
る。
【図5】本考案のさらに他の実施例の要部拡大側面図で
ある。
【図6】従来の空冷式内燃機関の冷却風取入用シュラウ
ド開口構造の要部斜視図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…スイング式パワーユニ
ット、3…空冷式内燃機関、4…Vベルト式無断変速
機、5…後車輪、6…ハンガー部、7…車体、8…ブラ
ケット、9…クランクケース、10…クランク軸、11…駆
動可変プーリ、12…変動機ケース、13…Vベルト、14…
シリンダ、15…シリンダヘッド、16…放熱薄板、17…発
電機、18…ロータ、19…遠心式冷却ファン、20…シュラ
ウド、21…シリンダ側シュラウド、22…ヘッド側シュラ
ウド、23…シュラウド外板、24…取付けボルト、25…円
筒状開口壁、26…ルーバ、27…円筒状薄板、28…結合
板、29、30…取付座、31…吸音材、32…リベット、33…
冷却空気通路、34…冷却排風口、35…弯曲開口壁、36…
渦巻状薄板、37…結合板。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の放熱部をシュラウドで覆い、
    該シュラウドに形成された冷却風取入用開口より冷却フ
    ァンの回転により冷却風をシュラウド内部に導入して前
    記放熱部を冷却する空冷式内燃機関において、前記冷却
    風取入用開口内周壁と平行した方向に薄板が指向しかつ
    該開口中心を通って該開口内周壁と平行な中心線を中心
    として薄板が弯曲するとともに該開口中心から半径方向
    に亘り多層に薄板が形成されてなるルーバを前記冷却風
    取入用開口に配設したことを特徴とする空冷式内燃機関
    の冷却風取入用シュラウド開口構造。
JP3788393U 1993-06-17 1993-06-17 空冷式内燃機関の冷却風取入用シュラウド開口構造 Expired - Lifetime JP2556956Y2 (ja)

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