JP6561486B2 - 内燃機関の冷却ファン構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の車両におけるエンジン、特に強制空冷式のエンジンに好適な内燃機関の冷却ファン構造に関するものである。
所謂、スクータ等の自動二輪車等に搭載される内燃機関において、その放熱部であるシリンダ及びシリンダヘッドをシュラウドで覆い、クランクシャフトの軸端部に設けた冷却ファンでシュラウド内に冷却風を導入し、その冷却風をシリンダヘッドまわりにあてる冷却構造がある。この例の自動二輪車を始めとして、家電製品等を含めて遠心式の冷却ファンを用いる強制空冷式の冷却装置が種々使用されている。
なお、例えば特許文献1に記載のものにおいて、これは空気調和機等の適用例ではあるが、空気が流入する前縁部と、空気が流出する後縁部とを有し、周方向に互いに間隔を隔てて設けられる複数の羽根部を備え、羽根部は、前縁部と後縁部との間で延びる翼断面形状の中心線が複数箇所で屈曲してなり、後縁部よりも前縁部に近い領域に配置される屈曲部を有している。そして、屈曲部が前縁部と後縁部とを結ぶ方向において、折れ方向が交互に反対方向となるように形成される遠心ファンにより、送風能力の向上を図ろうとしている。
特許第4761323号公報
従来車両の冷却装置において冷却ファンでシュラウド内に導入した冷却風によりシリンダヘッドまわりを冷却するが、一方で冷却ファンの送風効率等は、その駆動エネルギー等との関係で燃費等に著しく影響するため極めて重要な要素である。従来では特に冷却ファン自体における形状との関係で、冷却ファンの効率に配慮したものは実質的になく、冷却ファンの回転翼もしくは回転羽根の出口角度あるいは羽根高さの調整等に留まっていたのが実情であった。
なお、特許文献1に係る遠心ファンでは回転翼もしくは回転羽根が屈曲部で折れ曲がっているため、流入空気の通路面積が狭くなり、送風量が低下せざるを得ない等の問題があった。
本発明はかかる実情に鑑み、簡素な構成としながら、有効にファン効率を向上し得る内燃機関の冷却ファン構造を提供することを目的とする。
本発明による内燃機関の冷却ファン構造は、エンジンのクランクシャフトの動力によって一体回転する冷却ファンを備えた内燃機関の冷却ファン構造であって、前記冷却ファンは前記クランクシャフトの軸端部に同軸に設定された回転軸のまわりに回転する複数の回転羽根を有し、前記回転羽根は、半径方向内側縁が半径方向外側縁よりも回転方向前側に位置する遠心ファンであり、各前記回転羽根は前記回転軸の軸方向視で、その回転方向前端側がかぎ型状に湾曲形成され、前記かぎ型の開口部は、前記冷却ファンの回転方向における正圧側に開設されていることを特徴とする。
本発明によれば、実質的に回転羽根の形状のみの変更により、ファン効率を有効に向上し、装置の簡素化及び軽量化等を図ることができる。
本発明に係る自動二輪車の全体構成を示す側面図である。 本発明に係る自動二輪車におけるパワーユニットの構成例を示す前方斜視図である。 本発明に係る自動二輪車におけるパワーユニットの構成例を示す右側面図である。 本発明に係る自動二輪車におけるパワーユニットの構成例を示す平断面図である。 本発明の内燃機関の冷却ファン構造に係る冷却ファンの右方斜視図である。 本発明の内燃機関の冷却ファン構造に係る冷却ファンの左方斜視図である。 本発明の内燃機関の冷却ファン構造に係る冷却ファンの右方正面図である。 本発明の内燃機関の冷却ファン構造に係る冷却ファンの回転羽根を通る図7Aの縦断面図である。 本発明の内燃機関の冷却ファン構造に係る冷却ファンの左方正面図である。 本発明の内燃機関の冷却ファン構造に係る冷却ファンの回転羽根を通る図8Aの縦断面図である。
以下、図面に基づき、本発明による内燃機関の冷却ファン構造における好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る車両としての自動二輪車の側面図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
車両100は、鋼製あるいはアルミニウム合金製でなる複数の車体フレームにより車体骨格が形成され、車体フレームに対する各種部品の艤装を経て構成される。詳細図示を省略するが、車体フレームの一部であるダウンチューブは、その前端がステアリングヘッドパイプに結合しており、ステアリングヘッドパイプから略下方向に向けて延出し、その下端部付近でアンダーフレーム101と接続する。このアンダーフレーム101は略後方に延出する。アンダーフレーム101の後部側には、車体フレームの一部として左右一対で構成されるリヤフレーム102が結合し、その一対のそれぞれが概して後上方に傾斜して延出する。
また、ステアリングヘッドパイプは、フロントフォーク103を左右方向に回動可能に支持し、フロントフォーク103の上方にはハンドルバー104が固定されると共に、下端側には前輪105が回転可能に支持される。前輪105には、これと一体回転するブレーキディスク106が装備される。
更に、アンダーフレーム101の後端には、エンジン11(詳しくは図2等参照)を含むパワーユニット10を支持するためのブラケットが付設形成され、このブラケットに設けたステー107を介して、スイング軸108のまわりに上下方向に揺動可能にスイング式パワーユニット10が支持される。なお、パワーユニット10は、エンジン11の後述するシリンダアセンブリや、クランクケース及びベルト/プーリを用いてなる無段変速機を内包する動力伝動装置をユニット化したものであり、その車両前方側にてステー107に揺動可能に連結し、車両後方側にて動力伝動装置により後輪109を回転可能に支持する。後輪109の車軸側とリヤフレーム102との間はショックアブソーバ110によって連結され、パワーユニット10全体としてスイングアームとして機能する。
また、図1に示されるようにパワーユニット10の上方には、ライダーが着座するためのシート111が設置され、アンダーフレーム101の上方にはシート111に着座したライダーが足を載せるステップボード112が、ステップフレームに支持される。なお、ステップボード112は車両外観を構成するレッグフレームカバー113と一体的に形成される。また、パワーユニット10とシート111との間には、シート111により開閉される物品等の収納スペースとして構成されたラゲッジボックスを有している。
車両外観としては、各種車体カバーが車体フレーム等の適所に支持されて被着される。フロントレッグシールド114は車両前面側を覆うと共にウィンカ等が実装され、上述のステップボード112と一体的に連なる。リヤフレームカバー115はシート111の下方乃至車両後方側を覆うと共に、ウィンカやブレーキランプが実装される。前輪105及び後輪109の上方はそれぞれフロントフェンダ116及びリヤフェンダ117によって覆われる。
次に、図2〜図4等を参照してパワーユニット10について説明する。図2はパワーユニット10の前方斜視図、図3はシュラウドを取り外した状態の右側面図、図4は平断面図である。パワーユニット10の基本構成において空冷式4サイクル単気筒エンジン11を有し、このエンジン11は本例では例えばSOHCエンジンとする。エンジン11は、左右方向に水平配置されるクランクシャフト12(図2では一点鎖線により略記する)を回転自在に支持・収容するクランクケース13と、クランクケース13に対して前方に順次シリンダ14、シリンダヘッド15及びシリンダヘッドカバー16が結合し、そのシリンダ軸線Zが略水平方向に設定される。この場合、シリンダヘッド15側が適度に高くなるようにシリンダ14のシリンダ軸線Zはかなり前傾して、即ち略水平に近いかたちで傾斜する。
クランクシャフト12の軸端部にはエンジン冷却用の遠心式の冷却ファン17が軸着されており、この冷却ファン17が後述のように冷却風を発生する。この場合、所定の冷却風流路を形成すべく、シリンダ14、シリンダヘッド15及び冷却ファン17がシュラウド18によって覆われる。このためシリンダ14及びシリンダヘッド15におけるシュラウド18によって覆われた部位は、図2のように実質的に外観に現われない。
パワーユニット10は更に、クランクケース13と一体的に結合する動力伝動装置19を含み、この動力伝動装置19としてベルト及びプーリ等を用いてなる無段変速機を有する。この例では図4のようにクランクケース13は左右2つ割りに分割構成され(クランクケース13R、クランクケース13L)、動力伝動装置19のケーシング20はクランクケース13Lと結合する。ケーシング20内にはベルト及びプーリ等を含んでなる無段変速機が配置構成され、クランクシャフト12と後輪109の車軸とが動力伝動装置19によって連結される。
また、図2等では図示を省略するが、動力伝動装置19の上面側にはエアクリーナ等を含んでなる吸気系が配置構成される。この吸気系において、エアクリーナからその前方に順次、吸気ホース、スロットルボディ及びインテークパイプ(吸気管)等が接続される。このインテークパイプは、図2に示されるシリンダヘッド15のインテークポート(吸気ポート)21に連通し、これらの部材により構成される吸気通路を介して、エアクリーナからシリンダヘッド15のインテークポート21に清浄化された空気が供給される。なお、インテークパイプの途中適所には燃料噴射装置が装着され、インテークポートに向けて燃料を噴射するようになっている。
一方、エンジン11からの排気ガスを排気する排気系において、この例ではシリンダヘッド15の下面側にはエキゾーストポート(排気ポート)が設けられる。このエキゾーストポートには、エキゾーストパイプ(排気管)が結合する。エキゾーストパイプはエキゾーストポートとの接続部から一旦右方へ延出し、その後、後方へ湾曲して更に冷却ファン17の下方付近を通って後方へ延設される。エキゾーストパイプは更に、車両後部においてマフラ22(図1参照)に接続する。エンジン11内で生成された燃焼ガスが排気ガスとして、エキゾーストポートからエキゾーストパイプを通り、最終的にマフラ22から排気される。
次に、パワーユニット10を冷却する冷却系において、前述のようにシリンダ14、シリンダヘッド15及び冷却ファン17はシュラウド18によって覆われる(図2、図4等参照)。つまり、冷却ファン17を含めシリンダ14及びシリンダヘッド15は、図4に示されるようにシュラウド18により囲繞される。シュラウド18は合成樹脂あるいはプラスチック材料により形成され、クランクケース13やシリンダブロックの外壁適所にビス等の固定手段によってぴったりと、即ち基本的には取付相手であるシリンダブロック等との接合部に隙間が生じないように取付固定される。シリンダ14等の外周面から突設された各冷却フィン23(図3、図4参照)の頂部とシュラウド18の内面とは、一定の隙間が形成されるように間隔が開けられている。
ここで、クランクシャフト12は、図4において一点鎖線により略記するが、クランクケース13R及びクランクケース13Lによって、ベアリングを介して回転自在に支持される。この例では図4のようにクランクシャフト12の右側の軸端部側に冷却ファン17が一体的に結合し、この冷却ファン17には、図3にも示されるようにクランクシャフト12を中心とする周方向に沿って複数の回転羽根24が配設される。なお、この回転羽根24等を含む冷却ファン17の詳細については後述するものとする。冷却ファン17は、クランクシャフト12と一体回転するように結合する。冷却ファン17のエンジン11内方側にオルタネータ25(図4において二点鎖線により概略図示する)が隣接配置され、該オルタネータ25のロータ(図示せず)がクランクシャフト12に同軸に固定され、クランクシャフト12と一体回転する。
シュラウド18の形状等に関して、冷却ファン17に対応するシュラウド18の右側部には、冷却ファン17の回転軸(クランクシャフト12)と同心の空気導入開口部18aが開設される。シュラウド18は空気導入開口部18aから更にシリンダヘッド15の右側面対応部位まで、その側壁18b(右側壁)が前方へ延出する。シュラウド18の側壁18bは、平面視において図4に示されるように左右幅で空気導入開口部18aから先端に向って幅狭になる、つまり側壁18bは、図4の平面視で前方に向けてシリンダ軸線Zに接近するように大きな曲率半径で湾曲形成される。
上記構成の冷却構造を持つ冷却系における基本的な作用等について概略説明すると、エンジン11が始動してクランクシャフト12が回転すると、クランクシャフト12の軸端部側に取り付けられた冷却ファン17の回転羽根24が、図3の矢印Aのように回転する。これにより冷却ファン17の周囲の空気が巻き込まれて、空気導入開口部18aからシュラウド18内へ図4の矢印AINのように導入される。冷却風の主流は矢印A1のようにシュラウド18の内壁に沿ってシリンダヘッド15方向へと流れる。冷却風はその後、上方及び下方等に分岐し、それらの分岐した冷却風はシリンダ14及びシリンダヘッド15の周囲を通り抜けて、冷却風排風口から排出される。
さて、本発明の内燃機関の冷却ファン構造において、上述のように放熱部であるシリンダ14及びシリンダヘッド15をシュラウド18で覆い、クランクシャフト12の動力によって一体回転する冷却ファン17で冷却風をシュラウド18内に導入して、強制的にシリンダ14及びシリンダヘッド15まわりにあてて冷却する。
本発明では特に、図5及び図6に示されるように冷却ファン17は、その回転軸26のまわりに配設された複数の回転羽根24を有する。なお、図5は冷却ファン17を右方から見た斜視図であり、図6は冷却ファン17を左方(クランクシャフト12側)から見た斜視図である。各回転羽根24は回転軸26の軸方向視で、その回転方向(図5、矢印A)前端側がかぎ型状に湾曲形成されている。ここで、冷却ファン17の回転軸26は図5等において一点鎖線により略記するが、クランクシャフト12の右側の軸端部側に同軸に設定される。
冷却ファン17は、回転方向に沿って所定ピッチ間隔で配設された複数の回転羽根24と、クランクシャフト12の右側の軸端部側に支持されるベース部27と、回転羽根24を挟んでベース部27とは回転軸26の軸方向反対側に配置される補強円環部28とを含んで構成され、これらは合成樹脂材料により一体成形することができる。ベース部27は回転軸26を中心とする概略円盤状を呈し、具体的な取付構造として例えば、クランクシャフト12の右側の軸端部に固着したブラケットに対して、複数の取付用ボス部29にてボルト等によって締結するものであってよく、ベース部27はクランクシャフト12と同期回転する。また、補強円環部28はリング状もしくはドーナッツ状を呈する。
図7Aは冷却ファン17を右方から見た正面図であり、図7Bは回転羽根24を通るの縦断面図である。また、図8Aは冷却ファン17を左方から見た正面図であり、図8Bは回転羽根24を通るの縦断面図である。これらの図も参照して、ベース部27と補強円環部28は同心配置され、ベース部27の外径が補強円環部28の内径と略一致する。回転羽根24のかぎ型状に湾曲形成された部位、即ちその前端側には開口部30を有する。各回転羽根24の開口部30は、冷却ファン17の回転方向における正圧側(図7Bにおいて特定の回転羽根24について図示し、正圧側を(+)で、また負圧側を(−)でそれぞれ示すが、全ての回転羽根24について同様である)に開口する。
また、各回転羽根24の前端側にてかぎ型を形成する円弧部31を有し、この円弧部31は冷却ファン17の回転軸26を指向して配置される。円弧部31は回転羽根24の回転方向前端に位置し、回転軸26に対向するように形成される。
また、図5及び図6に示されるように各回転羽根24は、回転軸26方向に幅あるいは高さを持ち、回転軸26の先端側(右方側)で補強円環部28を介して相互に連結される。この場合、かぎ型の開口部30が、補強円環部28の内方側まで突設される。換言すると開口部30が形成される回転羽根24の前端側は、補強円環部28とは直接繋がっておらず、図7Aのように補強円環部28の内方に露呈する。
一方、各回転羽根24は回転軸26の基端側(左方側)で、ベース部27を介して相互に連結され、その回転方向前端側が該ベース部27に接続される。この場合、回転羽根24の回転方向後端側は図7B及び図8B等に示されるように、開口部30から補強円環部28の外周側に向けて概略弓状に湾曲して延設され、該補強円環部28に接続される。より具体的には回転羽根24の回転方向後端側は、円弧部31の略中心を通る回転軸26に関する半径方向に対して回転方向と反対方向へなびくように形成するとよい。なお、かかる回転羽根24の形状効果として、導入される空気流に対する整流作用に寄与する。
更に、各回転羽根24は回転軸26の軸方向視で、かぎ型の開口部30とは反対側の負圧側(図7Bにおいて(−)で示す)にリブ32が設けられる。本例では回転羽根24の回転方向後端側の上述した弓状曲部位に1又は複数、本例では2つのリブ32を有し、各回転羽根24の負圧側においてかぎ型状部位から回転方向後端までの間に、これらのリブ32により凹部33が形成される。この場合、リブ32は図7B及び図8B等に示されるように、回転羽根24(の回転方向後端側)に対して鋭角で交差するように形成するとよい。なお、かかる回転羽根24及びリブ32の形状効果として、導入される空気流に対する整流作用に寄与する。これらの回転羽根24及びリブ32、凹部33等について、各図において特定のものについて符号を付するが、全ての回転羽根24について同様である。
本発明の内燃機関の冷却ファン構造は上記のように構成されており、次にその主要な作用効果等について説明する。先ず、クランクシャフト12を駆動源として冷却ファン17の回転羽根24が回転すると(例えば図3、矢印A)、冷却ファン17の周囲の空気が巻き込まれて、空気導入開口部18aからシュラウド18内へ導入される。その際、回転羽根24の前端側から正圧側(図7B、(+)領域)に流れる風は、かぎ型の開口部30に発生する小渦によって整流され、これにより空気抵抗が減少する。
この場合、円弧部31は回転羽根24の回転方向前端に位置し、冷却ファン17の回転軸26を指向して配置される。このように回転羽根24の回転方向前端側に大きな円弧部31を設けることで、回転羽根24が風を切る際の空気抵抗が減少する。そして、回転羽根24の空気抵抗が減少することで、所謂メカロス(機械的損失)が低減し、冷却ファン17の作動効率(ファン効率)を高め、結果として燃費性能向上等にも寄与することができる。
また、冷却ファン17のかぎ型の開口部30が、補強円環部28の内方側まで突設されている。空気導入開口部18aからシュラウド18内へ導入される空気に対して、回転羽根24のかぎ型状の部位が補強円環部28よりも内方へ張り出しているため、補強円環部28自体によって邪魔されることなく、導入される空気の風を効率よく集めることができ、これにより冷却ファン17として送風量が増加する。
更に、かぎ型の開口部30とは反対側の負圧側(図7B、(−)領域)にリブ32を設け、該かぎ型から回転方向後端まで凹部33を設けている。回転羽根24の言わば、裏側に凹部33を設けて、凹部33に小渦を発生させることで、導入される風の剥離を抑えて整流し、空気抵抗が減少する。この場合にも回転羽根24の空気抵抗が減少することで、冷却ファン17の作動効率を高めることができる。
以上説明したように回転羽根24は、かぎ型の開口部30を持つ回転方向前端側がベース部27に接続されると共に、その回転方向後端側が補強円環部28に接続される。実質上、別部品等を追加することなく回転羽根24の形状のみの変更工夫により、簡素な構成でありながら、冷却ファン17としての送風量は従来品と変わらずに、つまり送風量を同等以上に確保しながら回転羽根24の枚数を実質的に少なくすることができる。このように冷却ファン17の送風性能を確保維持した上で、装置の軽量化等を図ることができ、その際、回転羽根24の枚数が減ることで、導入される空気の風の通路面積が広がり、この点でも空気抵抗が減少する。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態における回転羽根24やこれに設けるリブ32の数量等は図示例のもののみに限定されず、必要に応じて増減可能である。
10 パワーユニット、11 エンジン、12 クランクシャフト、13 クランクケース、14 シリンダ、15 シリンダヘッド、16 シリンダヘッドカバー、17 遠心式冷却ファン、18 シュラウド、19 動力伝動装置、20 ケーシング、21 インテークポート、23 冷却フィン、24 回転羽根、25 オルタネータ、26 回転軸、27 ベース部、28 補強円環部、29 取付用ボス部、30 開口部、31 円弧部、32 リブ、33 凹部、100 車両。

Claims (5)

  1. エンジンのクランクシャフトの動力によって一体回転する冷却ファンを備えた内燃機関の冷却ファン構造であって、
    前記冷却ファンは前記クランクシャフトの軸端部に同軸に設定された回転軸のまわりに回転する複数の回転羽根を有し、
    前記回転羽根は、半径方向内側縁が半径方向外側縁よりも回転方向前側に位置する遠心ファンであり
    各前記回転羽根は前記回転軸の軸方向視で、その回転方向前端側がかぎ型状に湾曲形成され、
    前記かぎ型の開口部は、前記冷却ファンの回転方向における正圧側に開設されていることを特徴とする内燃機関の冷却ファン構造。
  2. 前記回転羽根の回転方向前端に位置して前記かぎ型を形成する円弧部を有し、この円弧部は前記冷却ファンの前記回転軸に対向するように該回転軸を指向して配置されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
  3. 各前記回転羽根は、その基端側が前記クランクシャフトの前記軸端部に設定される前記回転軸の先端側で補強円環部を介して相互に連結され、前記かぎ型の前記開口部が、前記補強円環部の内方側まで突設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
  4. 各前記回転羽根は前記回転軸の軸方向視で、前記かぎ型の前記開口部とは反対側の負圧側に複数のリブを突設し、該かぎ型から回転方向後端まで前記リブ相互間で凹状を呈して形成される凹部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
  5. 各前記回転羽根は前記回転軸の基端側でベース部を介して相互に連結され、その回転方向前端側が該ベース部に接続されると共に、その回転方向後端側が前記補強円環部に接続されることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
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