JP2010076750A - 自動二輪車 - Google Patents

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靖幸 大坪
Toshihiko Konno
敏彦 金野
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悠介 斎藤
Masafumi Shimizu
雅文 清水
Kota Ikeda
幸太 池田
Muneyuki Yamada
宗幸 山田
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】スポーティ感を維持したまま、タンデムライダーにとって快適な足置き場所を有した自動二輪車を提供する。
【解決手段】自動二輪車1は、サイドカバー7Aとタンデムフートレスト80と遮蔽部材81とを備えている。サイドカバー7Aの下縁7bは、後方且つ上方に向かって延びている。タンデムフートレスト80は、シートフレーム26に固定された脚部と、前記脚部に支持され、前記ラジエータよりも車両幅方向の外方且つ前後方向の後方であって、側面視においてサイドカバー7Aの下縁7bの下方に位置する足置き部35と、を有している。また、遮蔽部材81は、前記脚部よりも熱伝導率の低い材料によって形成され、側面視でその一部が足置き部35よりも後方に配置されている。
【選択図】図11

Description

本発明は自動二輪車に関する。
従来より、ユニットスイング式のエンジンユニットを備えた自動二輪車において、スポーティなデザインをもったものが知られている(下記特許文献1参照)。特許文献1に開示された自動二輪車においては、シートの下側方を覆うサイドカバーの下縁部の少なくとも一部分が、車両後方へ向けて後上がりに形成されている。また、車両側面視において、後輪が露出している。これにより、スポーティ感が演出されている。タンデムライダー用のフートレスト(以下、タンデムフートレストという)は、前記サイドカバーの前部寄りの位置であって、且つ車両幅方向に関して前記サイドカバーから外方へ離れた位置に設けられている。
ところで、特許文献1に係る自動二輪車が搭載するエンジンは空冷式エンジンであるが、エンジンの冷却性能を高める要求があれば、水冷エンジンを搭載することが考えられる。そのような場合は、ラジエータをエンジンの車両幅方向外方に設置する形式、すなわち、いわゆるサイドラジエータと呼ばれる形式を採用することが考えられる(一例として、下記特許文献2を挙げることができる。)。
特開2005−343363号公報 特開2008−101600号公報
ユニットスイング式のエンジンユニットを備える自動二輪車において、サイドラジエータ形式を用いると、ラジエータがエンジンユニットとともに車体フレームに対して揺動するので、ラジエータとエンジンとをつなぐラジエータホース等を容易に配設することができる。エンジンユニットの揺動に伴うエンジンとラジエータとの間の位置の変動をラジエータホース等で吸収する必要がないからである。ところで、特許文献1に記載されているスポーティなデザインの自動二輪車では、タンデムフートレストはエンジンの比較的近くに設置されている。サイドラジエータ形式を採用すると、ラジエータはエンジンの側方に配置されることになるため、ラジエータは側方に大きく張り出すことになる。よって、タンデムフートレストの位置は、ラジエータに接近した位置となる。そのため、ラジエータの存在により、タンデムライダーが不快感を覚えることが懸念される。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、スポーティ感を維持したまま、タンデムライダーにとって快適な足置き場所を有した自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明に係る自動二輪車は、車両前後方向に延びる車体フレームと、前記車体フレームの後部に支持されたシートと、エンジンを有し、前記シートの下方に配置され、前記車体フレームに揺動自在に支持されたエンジンユニットと、前記エンジンの後方に配置され、前記エンジンユニットとともに前記車体フレームに対して揺動する後輪と、後方且つ上方に向かって延びるとともに側面視にて前記後輪から上方に離れた下縁を有し、前記シートの下方にて前記車体フレームの一部の車両幅方向の外方を覆うように配置された車体カバーと、前記エンジンユニットの車両幅方向の外方に配置され、少なくとも一部が側面視で前記車体カバーの下方に位置するラジエータと、前記ラジエータの側方に配置され、車両幅方向の外方から内方に向かって前記ラジエータに空気を導入するラジエータファンと、
前記車体フレームに固定された脚部と、前記脚部に支持され、前記ラジエータよりも車両幅方向の外方且つ前記ラジエータの前端よりも車両前後方向の後方であって、側面視において前記車体カバーの前記下縁の下方に位置し、タンデムライダーの足を支持する足置き部と、を有するタンデムフートレストと、前記脚部よりも熱伝導率の低い材料によって形成され、側面視で少なくともその一部が前記足置き部よりも後方に配置された遮蔽部材と、を備えている。
本発明によれば、スポーティ感を維持したまま、タンデムライダーにとって快適な足置き場所を有した自動二輪車を提供することができる。
実施形態1における自動二輪車の側面図である。 実施形態1におけるラジエータ周辺の断面図である。 実施形態1におけるラジエータ周辺の平面図であり、ラジエータの上方に配置されたタンデムフートレストの一部とシートフレームの一部とを2点鎖線で図示している。 実施形態1におけるとラジエータ周辺とタンデムフートレストとシートフレームとの背面図であり、シートフレームのうちのタンデムフートレストとの接続部分を断面図で図示している。 実施形態1におけるタンデムフートレスト部分を示す側面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のY−Y線断面図である。 実施形態2におけるタンデムフートレスト部分を示す側面図である。 図8のZ−Z線断面図である。 実施形態3におけるタンデムフートレスト部分を示す側面図である。 実施形態4における自動二輪車の後部の側面図である。 図11のXII−XII線断面図である。 実施形態4におけるタンデムフートレスト部分を示す図であって、(a)は車両幅方向の内方より見た斜視図であり、(b)は車両幅方向の外方より見た斜視図である。 実施形態4におけるタンデムフートレスト部分を示す側面図であって、車両幅方向の外方より見た図である。 実施形態4におけるタンデムフートレスト部分を示す側面図であって、車両幅方向の内方より見た図である。 実施形態4におけるラジエータ周辺の側面図であって、車両幅方向の内方より見た図である。
<実施形態1>
以下の説明において、前後、上下、および左右等の方向は、特に限定が無い限り、シート8に着座した乗員から見た方向を指す。そのため、車両幅方向とは、自動二輪車1の幅つまり左右に延びる方向を指すものであり、他に左右方向と言い換えることができる。
図1には本実施形態に係る自動二輪車1が示されている。自動二輪車1の前部にはハンドル2が設けられている。ハンドル2は、ステアリング軸4を介して前輪5に連結されている。ステアリング軸4は、ヘッドパイプ3に挿入されている。ヘッドパイプ3には、車体フレーム6が結合されている。車体フレーム6は車体カバー7によって覆われている。車体フレーム6はシート8を支持している。シート8の前部は運転者が着座するドライバーズシート8Aであり、後部はタンデムライダーが着座するタンデムシート8Bとなっている。タンデムシート8Bは、ドライバーズシート8Aより一段高くなっている。車体カバー7のうち車体の側方部を覆う部分は、サイドカバー7Aとなっている。サイドカバー7Aの下縁7bは、後方且つ上方に延びている。
車体フレーム6は、前後方向に延びている。また、車体フレーム6は、シート8を支持するシートフレーム26を有している。シートフレーム26は、側面視でシート8の下方に配置され、後方且つ上方に延びている。サイドカバー7Aの下縁7bは、シートフレーム26の下方に配置され、後方且つ上方に延びている。このように、本実施形態に係る自動二輪車1では、車両側面視においてラジエータカバー9および後輪11の全体が露出している。
車体フレーム6にはエンジンユニットUが取り付けられている。エンジンユニットUは、シリンダヘッド10とシリンダブロック15とクランクケース12(図2参照)とを有するエンジンEGと、図示しない自動変速機構とを備えている。エンジンユニットUは、車体フレーム6に対してピボット軸13周りに回動可能に支持されている。エンジンユニットUの後部には、後輪11が連結されている。エンジンユニットUにおける右側(図1では正面に見える側)には、リアアーム48が備えられている。また、エンジンユニットUの後部には、リアショックアブソーバ14の下端が回動可能に連結されている。リアショックアブソーバ14は、左右に一対備えられている。右側のリアショックアブソーバ14の下端が、リアアーム48に回動可能に連結されている。左右のリアショックアブソーバ14の上端は、車体フレーム6に回動可能に連結されている。これらにより、エンジンユニットUは、後輪11と共にピボット軸13周りに揺動可能なユニットスイング式となっている。
本実施形態に係るエンジンEGは、水冷式の4サイクル単気筒エンジンであり、気筒軸を略水平に向けた状態で配置されている。また、本実施形態に係るエンジンEGは、クランクケース12、シリンダブロック15、およびシリンダヘッド10の順で、後方から前方に向けて連結されている(図1または図2参照)。クランクケース12の内部には、クランク軸16が収容されている。クランク軸16は、クランクケース12に支持され、軸心周りに回転可能である。また、クランク軸16は、クランクケース12の内部にて車両幅方向に沿って延びている。
エンジンEGのシリンダヘッド10には、排気管47の一端側が接続されている。排気管47は、後述するラジエータ18およびファンケース20の下方を通過して車両後方へ延びている。
クランク軸16の左側には、後輪11を駆動させるための自動変速機構(図示せず)が配置されている。前記自動変速装置は、例えばVベルトを有するベルト式無段変速装置である。クランク軸16の右側には、発電用のフライホィールマグネトー17とラジエータファン19とが、クランク軸16の軸方向に並んで配置されている。ラジエータファン19の右側方にはラジエータ18が配置されている。ラジエータファン19は、ラジエータ18の右側から左側に向かって空気を導風する。さらに、ラジエータ18のうちの車両幅方向外方の側面全体は、ラジエータカバー9によって覆われている。
ラジエータファン19は、クランク軸16の右端部に取り付けられている。そのため、ラジエータファン19は、クランク軸16と連動して回転する。本実施形態に係るラジエータファン19には、遠心ファンが利用されている。ただし、ラジエータファン19の種類は特に限定されない。ラジエータファン19が回転することにより、ラジエータカバー9の外方にある空気は、ラジエータ18を通過してラジエータファン19側へ取り込まれた後、ラジエータファン19の遠心方向へと向きを変える。ラジエータファン19の遠心方向へと向きが変わった空気は、ファンケース20の各排風用開口部21(図3または図4参照)から、排風としてファンケース20の外部に放出される。
ファンケース20は、例えばアルミダイキャスト製であり、内部にラジエータファン19を収容している。ファンケース20とクランクケース12の右側面とには図示しないボルトがねじ込まれ、ファンケース20はクランクケース12に支持されている。図2に示すように、ファンケース20の右側には、ラジエータ18からラジエータファン19への導風を可能にする通風口22が開口している。通風口22の口径は、ラジエータファン19の外径と略同一である。通風口22の中心位置とラジエータファン19の回転中心とは、車両側面視で略同一の位置に配置されている。ファンケース20には、クランク軸16の軸方向に延びる筒状部20A(図4参照)が形成されている。筒状部20Aは、前後方向でラジエータファン19と重なる位置に配置されている。筒状部20Aは、円筒状に形成されている。筒状部20Aの内径は、通風口22の内径よりも大きく形成されている。筒状部20Aの外周面には、排風用開口部21が複数形成されている。排風用開口部21は、筒状部20Aの円周方向の長さよりも筒状部20Aが延びる方向の方が長い長孔形状を有している。このように、筒状部20Aの外周面に複数の排風用開口部21が形成されていることにより、ファンケース20の周辺は、ラジエータを通過した排風が導かれる領域Eとなる。本実施形態に係る自動二輪車1の場合は、サイドカバー7Aの下縁7bが側面視で後方へ向けて上り勾配に形成され、車両側面視においてラジエータカバー9および後輪11全体が大きく露出された構造となっている(図1参照)。これにより、領域Eのうち、特にファンケース20の上方且つ後方の空間は、車体側方に開放された空間となる。そのため、特にファンケース20の上方且つ後方の空間において、ラジエータ18を通過した排風は、車体カバー7に邪魔されずに車体の外部に直接的に流出しやすくなっている。
ラジエータ18は、図示しないボルトによってファンケース20の右側面に取り付けられている。
ラジエータカバー9は、合成樹脂材によって一体に形成されている。ラジエータカバー9は、ファンケース20の右側面に設けられた複数の取り付けボス部23(図2ではそのうちの一箇所のみを示す)に、固定ボルト24が締結されていることにより、ファンケース20の右側面に取り付けられている。図1に示すように、ラジエータカバー9には、冷却風の取り込み口9A,9Bが前後に分かれて開口している。図2に示すように、各取り込み口9A,9Bには、前後方向に延びる複数の導風板25が配置されている。各取り込み口9A,9Bは、走行風をラジエータカバー9の左方に取り込むことができる。言い換えると、各取り込み口9A,9Bは、走行風をラジエータカバー9とラジエータ18との間に取り込むことができる。ラジエータカバー9の左方に取り込まれた走行風は、ラジエータ18のコア部分を通過する。
車両側面視で、シートフレーム26のうちのファンケース20の上方に位置する部分には、ブラケット28が設けられている(図5参照)。ブラケット28は、シートフレーム26から下向きに延びている。ブラケット28には、タンデムフートレスト27が固定されている。図5に示すように、タンデムフートレスト27は、金属製の本体部29を有する。本実施形態では、タンデムフートレスト27の本体部29は、アルミ製である。本体部29は、支持部30と、足置き部35と、保持部36と、脚部32と、ベース部39とを有している。支持部30は、ブラケット28を介して車体フレーム6に取り付けられている。足置き部35は、タンデムライダーの脚を下方から支持する。保持部36は、足置き部35を折り畳み可能に保持する。脚部32は、保持部36と支持部30との間に配置され、保持部36と支持部30とを接続している。ベース部39は、保持部36に接続している。足置き部35にタンデムライダーの足が載せられるとき、タンデムライダーのかかとがベース部39に接触するようになる(図5参照)。
支持部30は、本体部29の上部に形成されている。脚部32は、支持部30を介してブラケット28にねじ止めされている。側面視において、支持部30は、前部側が上下方向の幅が広く、後側に向かって上下方向の幅が狭くなるように略三角形状に形成されている。支持部30は、複数のボルト31によってブラケット28に締結されている。本実施形態では、支持部30は、ブラケット28に対し、前後二箇所でボルト31によって締め付け固定されている。支持部30からは、脚部32が後方且つ下方に向かって延出している。脚部32は2本に枝分かれした前側脚部32fと後側脚部32rとを有し、前側脚部32fと後側脚部32rとは支持部30から後方且つ下方に向かって延出している。前側脚部32fと後側脚部32rとは、互いに下方へ行くに連れて徐々に接近する。また、前側脚部32fと後側脚部32rとは、下側脚部32dに接続されている(図4と図5とを参照)。左右方向に関して、脚部32の下側脚部32dの右面には、非金属性の断熱カバー33が被せ付けられている(図6参照)。断熱カバー33は、例えば軟質樹脂製である。断熱カバー33は、内部に中空室33Aを有している。車両幅方向に関して中空室33Aの内方側(図6の左側。言い換えると、中空室33Aの底面側。)に設けられたスリット33Bの開口縁には、略U字状に折り曲げられたクリップナットCが取り付けられている。クリップナットCは、金属板によって形成されている。クリップナットCには、ネジ孔C1が形成されている。断熱カバー33は、車両幅方向に関して脚部32の内方側(図6の左側。言い換えると、脚部32の裏面側。)から差し込まれるネジ53がネジ孔C1にネジ止めされていることにより、脚部32に固定されている。
図5に示すように、脚部32の下端部には、保持部36が接続されている。保持部36は、脚部32の下端部から車両幅方向外方に突出している。本実施形態に係る保持部36は上下一対に形成され、上側の保持部36と下側の保持部36とは互いに上下方向に離間している。上下それぞれの保持部36の間には、足置き部35の一端側が挟まれた状態で保持されている。上下それぞれの保持部36には、ヒンジピン37が貫通している。足置き部35は、ヒンジピン37により、回動可能に保持部36に取り付けられている。足置き部35は、ロッド形状を有している。足置き部35は、車両幅方向外方へ突出する使用位置と、後述する張出部38に沿って配置された格納位置との間で回動可能である。
図1に示すように、前記使用位置での足置き部35は、前後方向に関してラジエータカバー9の後端の僅かに後方に位置し、上下方向に関してラジエータカバー9の上縁と略同一または僅かに下方に位置している。すなわち、足置き部35は、前後方向に関してラジエータ18の後方に位置している。また、前記使用位置での足置き部35の左右方向に関する位置は、図3および図4に示すように、ラジエータカバー9の外方に配置されている。
図5に示すように、脚部32の下端部からは、張出部38が後方且つ上方に向かって延びている。張出部38は本体部29の一部を構成するベース部39と、非金属製の遮蔽部材40とから構成されている。本実施形態では、遮蔽部材40は、樹脂製材料によって形成されている。ベース部39の中央は開口している。つまり、ベース部39は、その中央部が中空になっている。また、側面視において、前後方向に関するベース部39の後端部は、上縁側が尖るような形状を有している。さらに、ベース部39の下縁部で足置き部35より後方には、規制プレート41が形成されている。規制プレート41は、ベース部39と一体に形成され、車両幅方向の外方へ突出している。このように、規制プレート41は、タンデムライダーの足の後部が張出部38を越えて車両幅方向の内方へ入り込むのを規制する。さらに、図7に示すように、左右方向に関してベース部39の左面には、ボルト固定部42およびボルト固定部43がベース部39と一体に形成されている。言い換えると、ボルト固定部42およびボルト固定部43は、車両幅方向に関するベース部39の内面にてベース部39と一体に形成されている。ボルト固定部42は、ベース部39のうちの足置き部35近傍位置に形成されている。一方、ボルト固定部43は、ベース部39のうちの足置き部35から離れた位置に形成されている。
図7に示すように、遮蔽部材40は、車両幅方向内面側からベース部39に取り付けられている。このとき、ベース部39と遮蔽部材40とでは、ボルト受け部42とボルト受け部43とに対し、それぞれボルト44とボルト45とが締結されている。図5に示すように、遮蔽部材40は、ベース部39の内面側の全面領域を覆う大きさを有している。また、遮蔽部材40は、ベース部39の外周縁からさらに外方へ張り出す大きさを有している。遮蔽部材40は、上下方向に関するベース部39の上縁部の全体よりも上方と、上下方向に関するベース部39の下縁部よりも下方と、前後方向に関するベース部39の後端部の全体よりも後方と、の範囲で張り出している。遮蔽部材40のうち、ベース部39に対して前記下縁部から張り出す部分の長さは、ベース部39に対して前記上縁部および前記後端部から張り出す部分の長さに比べて小さい。本実施形態では、遮蔽部材40の後端部は、略V字形状をなすように形成されている。
図5と図7とに示すように、遮蔽部材40には、フィン49が形成されている。フィン49は、後方且つ上方に向かって延びるスリット状のものであり、複数形成されている。このスリット状のフィン49は、ベース部39が延びる方向、つまり遮蔽部材40が延びる方向と略平行に延びている。ただし、遮蔽部材40において、フィン49が延びる方向は特に限定されない。遮蔽部材40にフィン49が設けられていることにより、遮蔽部材40の放熱性が向上する。図7に示すように、フィン49は、左右方向に関してベース部39の右端と略同一の位置まで延びている。
図7に示すように、遮蔽部材40の外周縁には、長手方向に関する足置き部35側の端部を除き、車両幅方向の内面側へ向けて屈曲し且つ外側へ拡開するような傾斜面46が形成されている。これによって、遮蔽部材40の内面側に排風が当たった場合は、排風が張出部38の外面側に回り込むのを抑制することができる。
自動二輪車1において、エンジンEGの駆動時にクランク軸16が回転すると、クランク軸16の回転に伴ってラジエータファン19が回転する。これにより、ラジエータカバー9の取り込み口9Aおよび取り込み口9Bから取り込まれた外気は、ラジエータ18のコア部分を通過し、さらに通風口22を介してファンケース20の内部に進入する。その後、ファンケース20の内部に進入した空気は、排風として各排風用開口部21からファンケース20の外部に放出される。自動二輪車1では、車両側面視においてラジエータカバー9および後輪11の全体が大きく露出されているため、自動二輪車1が走行中のときに、ファンケース20の外部に放出された排風は、走行風によって直ちに車両後方へ流れてゆく。そのため、本実施形態に係る自動二輪車1では、前記排風によるタンデムライダーの足元部分への影響は小さいと考えられる。
一方、自動二輪車1が走行はしていないがアイドリング中である場合では、ラジエータファン19は、クランク軸16の回転と連動するため、エンジンEGの駆動中は常に回転している。これにより、自動二輪車1が停車中であってもエンジンEGが回転している間は、各排風用開口部21からは前記排風が放出され続ける。しかしながら、自動二輪車1が走行していないため、走行風は生じない。そのため、自動二輪車1が停車中である場合は、ラジエータ18を通過して加熱された空気がファンケース20の外方周辺の領域Eに滞留しやすくなる。そして、本実施形態に係る自動二輪車1は、前述したように、サイドカバー7Aの下縁7bが後方且つ上方に向かって延び、車両側面視においてラジエータカバー9および後輪11の全体が大きく露出されている。そのため、前記排風は、領域Eから車両幅方向の外方へ流出しやすい。また、図5に示すように、タンデムフートレスト27には、遮蔽部材40が設けられている。これにより、自動二輪車1が走行中のときは、遮蔽部材40を含む張出部38により、ラジエータ18を通過して加熱された空気がタンデムライダーの足元へ流出することを抑制できる。
本実施形態に係る自動二輪車1では、タンデムフートレスト27は、車両幅方向に関してラジエータカバー9の外方に位置し、前後方向に関してラジエータ18の後方に配置されている(図1と図4とを参照)。タンデムフートレスト27がラジエータ18の後方に配置されていることにより、タンデムフートレスト27は、側面視でラジエータ18と重ならない位置に配置されている。また、図1に示すように、ラジエータカバー9の取り込み口9Aおよび取り込み口9Bと足置き部35とは、側面視で重なることが無い。そのため、ラジエータカバー9の外方からラジエータファン19(図2参照)に向かって流れる空気の流れは、足置き部35によって阻害されることが無い。すなわち、本実施形態のように、タンデムフートレスト27がラジエータ18の後方に配置されている場合は、ラジエータ18へ導入される空気が、ラジエータ18の外方からラジエータ18に向かって円滑に流れる。これにより、ラジエータ18の冷却性能の低下が抑制され、ラジエータ18の温度が高くなってしまうことを抑制できる。
本実施形態のように、足置き部35が車両側面視でサイドカバー7Aの下縁7bの下方、つまりファンケース20に比較的近い部位に配置されている場合は、タンデムライダーの足元への前記排風の影響が懸念される。しかしながら、本実施形態に係る自動二輪車1は、張出部38を有するタンデムフートレスト27を備えている。これにより、タンデムライダーの足元部分への前記排風の流出が張出部38または断熱カバー33によって遮断される。そのため、前記排風によってタンデムライダーが感じる不快感を抑制することができる。したがって、本実施形態に係るタンデムフートレスト27では、ラジエータ18の周辺空気による影響を抑制することができる。
また、タンデムフートレスト27の外面の一部にあっては、樹脂製の断熱カバー33が金属製の本体部29の必要箇所を部分的に覆っている。これにより、タンデムライダーの足がタンデムフートレスト27の本体部29に直接的に触れることが抑制される。したがって、本実施形態によれば、タンデムライダーにとって快適な自動二輪車1を提供することができる。また、前記排風を遮蔽するための部材を既存部品であるタンデムフートレスト27に一体的に設けているため、部品点数の増加もなく、組付け作業を含めて取り扱い性に優れる。
本実施形態の自動二輪車1は水冷エンジンを搭載し、ラジエータ18とラジエータファン19とを車両幅方向に並列して備えているため、空冷エンジンと比較して、車両幅方向に関してラジエータ18と足置き部35との距離が近くなっている。これにより、タンデムライダーの足がラジエータ18に接近することになるため、タンデムライダーに対し、ファンケース20からの排風による熱の影響が懸念される。ファンケース20からの排風による熱の影響を低減させるためには、足置き部35を車両幅方向もしくは前後方向等に移動させることで、足置き部35とラジエータ18とを離間させて配置すればよい。ところで、足置き部35の位置は、自動二輪車1の構造およびタンデムライダー側の要請に基づいて決定されるべきものである。しかし、タンデムライダーに対するファンケース20からの排風の影響回避のため、特定の領域(つまり領域Eの周辺)を足置き部35の配置領域から除外してしまうと、足置き部35を当該特定の領域から外れた位置に配置しなければならなくなる。これにより、タンデムライダーの乗り心地が損なわれる可能性がある。これに対し、本実施形態では、足置き部35の配置の自由度が高められている。そのため、タンデムライダーの乗り心地を低下させることなく、不快感を抑制することができる。したがって、タンデムライダーにとって快適な自動二輪車を提供することができる。
さらに、本実施形態に係るタンデムフートレスト27は脚部32を有しており、その長さおよび延出方向を適切に選択することで、タンデムライダーに対してより適切な位置に足置き部35を配置することが可能になる。本実施形態によれば、脚部32を適宜に構成することにより、タンデムライダーにとってより快適なタンデムフートレスト27を実現することが可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8および図9を用いて説明する。本実施形態に係るタンデムフートレスト50は、本体部29Aについては実施形態1と同一のものが使用されている。実施形態1では、脚部32とベース部39とを部分的に樹脂部材(断熱カバー33、遮蔽部材40)で覆うようにしていた。本実施形態では、タンデムフートレスト50は、第1カバー51と第2カバー52とを有している。第1カバー51と第2カバー52とは、非金属製であり、樹脂材料によって形成されている。第1カバー51は、脚部32Aの外面のほぼ全体を覆っている。一方、第2カバー52は、ベース部39Aの外面のほぼ全体を覆っている。図9に示すように、第1カバー51は、脚部32Aの車両幅方向に関する両側面の全体を覆っている。また、第1カバー51は、脚部32Aの長手方向のほぼ全長を覆っている。これはベース部39Aに対する第2カバー52についても同様である。第1カバー51は、車両幅方向の内面側からネジ止めされていることにより、脚部32Aに固定されている。第2カバー52は、車両幅方向の内面側からネジ止めされていることにより、ベース部39Aに固定されている。
上記のように構成された実施形態2においても、タンデムライダーの足元における遮熱を実現することができる。また、本体部29Aを第1カバー51と第2カバー52とによって効果的に覆うようにしたため、タンデムライダーの足が金属部分に触れることが抑制される。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について、図10を用いて説明する。実施形態1および実施形態2では、タンデムフートレスト27に遮蔽部材40,52が取り付けられていた。しかし、本実施形態では、タンデムフートレスト62には、遮蔽部材として、被金属製のシート状のフラップ60が取り付けられている。フラップ60は、可撓性を有するゴム製材料によって形成され、サイドカバー7Aの下縁7bから垂れ下がるようにサイドカバー7Aに取り付けられている。フラップ60は、その上端部がサイドカバー7Aにネジ61によって取り付けられ、その下端部がタンデムフートレスト62の脚部32Bおよび張出部38Bの各内面側にネジ止めされている。これにより、フラップ60全体は、実質的に伸長した状態で取り付けられる。なお、図10に示すように、フラップ60の下端側は、脚部32Bの長手方向と張出部38Bの長手方向とがなす角度に対応し、その中央部が尖った形状に形成されている。
このように、本実施形態に係るタンデムフートレスト62では、フラップ60は、上下方向にて足置き部35とサイドカバー7Aの下縁7bとの間を覆い、前後方向にて脚部32Bの略中央部から張出部38Bの後縁の間を覆っている。これにより、タンデムフートレスト62は、フラップ60によって車両幅方向の内側および外側で遮熱することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4について、図11〜図17を用いて説明する。本実施形態では、以下に説明するように、脚部32Cとベース部39Cとを部分的に樹脂部材(断熱カバー82、遮蔽部材81)によって覆うようにしている。
図11に示すように、サイドカバー7Aは、シートフレーム26の一部の車両幅方向の外方を覆うように配置されている。サイドカバー7Aは、シート8(図1参照)の下方に配置されている。図11では、図示が省略されているが、サイドカバー7Aの上方には、シート8が設けられている。また、サイドカバー7Aは、後方且つ上方に向かって延びるとともに側面視にて後輪11から上方に離れた下縁7bを有している。
図12に示すように、ラジエータ18は、クランクケース12の車両幅方向の外方に配置されている。言い換えると、ラジエータ18は、エンジンユニットU(図1参照)の車両幅方向の外方に配置されている。また、前述したように、ラジエータ18は、ラジエータカバー9によって覆われている。そのため、ラジエータ18は、側面視でラジエータカバー9と重なっている(図11参照)。ラジエータカバー9は、サイドカバー7Aの下縁7bの下方に配置されている。すなわち、ラジエータ18は、少なくとも一部がサイドカバー7Aの下縁7bの下方に位置している。
図12に示すように、ラジエータ18の側方には、ファンケース20が配置されている。ファンケース20は、ラジエータ18の車両幅方向の内方に配置されている。ファンケース20の内部には、ラジエータファン19(図16参照)が設けられている。ラジエータファン19は、車両幅方向の外方から内方に向かってラジエータ18に空気を導入する。
図11に示すように、自動二輪車1には、タンデムフートレスト80が備えられている。図13(a)に示すように、タンデムフートレスト80は、車体フレーム6(図1参照)のうちのシートフレーム26に固定された脚部32Cと、脚部32Cに支持された足置き部35とを有している。脚部32Cは、金属材料によって形成されている。足置き部35は、ラジエータ18よりも車両幅方向の外方且つ前後方向の後方に配置されている。足置き部35は、側面視においてラジエータカバー9の冷却風の取り込み口9A,9Bからずれた位置に配置されている。足置き部35は、側面視においてサイドカバー7Aの下縁7bの下方に位置している。なお、図13(a)および図13(b)中の矢印Fは、自動二輪車1の前方を示している。
自動二輪車1には、遮蔽部材81が備えられている。遮蔽部材81は、脚部32Cよりも熱伝導率の低い材料によって形成されている。前記各実施形態と同様に、遮蔽部材81は非金属材料によって形成されている。具体的には、遮蔽部材81は、樹脂材料によって形成されている。図14に示すように、遮蔽部材81の少なくとも一部は、側面視で足置き部35の後方に配置されている。
図14または図15に示すように、タンデムフートレスト80は、側面視で足置き部35の後方且つ上方に向かって延びるベース部39Cを有している。ベース部39Cは、脚部32Cの下側に固定されている。遮蔽部材81は、キャップ状に形成されており、ベース部39Cに嵌め込まれる。そのため、本実施形態に係る遮蔽部材81は取り付けが容易である。なお、少なくともベース部39Cと脚部32Cとで、タンデムフートレスト80の本体部29Cが構成されている。また、ベース部39Cと遮蔽部材81とで張出部38Cが構成されている。張出部38Cは、側面視において、足置き部35の後方且つ上方に向かって延びている。
また、本実施形態に係る自動二輪車は、遮蔽部材81とは別の断熱カバー82を備えている。図14に示すように、サイドカバー7Aの一部に断熱カバー82が形成されている。すなわち、本実施形態に係る断熱カバー82は、サイドカバー7Aの一部であるとする。断熱カバー82も、遮蔽部材81と同様に脚部32Cよりも熱伝導率の低い材料によって形成されている。断熱カバー82は、非金属材料によって形成されている。具体的には、断熱カバー82は、樹脂材料によって形成されている。断熱カバー82は、足置き部35の上方に配置されている。断熱カバー82は、タンデムフートレスト80の車両幅方向の外方に露出する。
図13(a)に示すように、断熱カバー82は、サイドカバー7Aに取り付けられている。図13(b)等に示すように、少なくとも脚部32Cの上側部分が、断熱カバー82により、車両幅方向の外方から覆われている。ただし、断熱カバー82は、サイドカバー7Aに取り付けられるものに限定されず、後輪11の上方を覆うリアフェンダ34(図11参照)に取り付けられるものであってもよい。また、断熱カバー82は、リアフェンダ34と一体のものであってもよい。本実施形態では、断熱カバー82は、脚部32Cのうち、保持部36が取り付けられた位置の上方の部位を車両幅方向の外方から覆っている。これにより、金属材料である脚部32Cのうち、少なくとも保持部36が取り付けられた位置の上方の部位は、車体外方に露出することがない。その結果、タンデムライダーに対する快適性をさらに向上させることができる。
タンデムフートレスト80は、車両幅方向に関してラジエータカバー9の外方に位置し、上下方向に関してラジエータ18の上方に配置されている。タンデムフートレスト80がラジエータ18の上方に配置されていることにより、タンデムフートレスト80は、側面視でラジエータ18と重ならない位置に配置されている。また、図11に示すように、ラジエータカバー9の取り込み口9Aおよび取り込み口9Bと足置き部35とは、側面視で重なることが無い。そのため、ラジエータカバー9の外方からラジエータファン19(図2または図12参照)に向かって流れる空気の流れは、足置き部35によって阻害されることが無い。すなわち、本実施形態のように、タンデムフートレスト80がラジエータ18の上方に配置されている場合は、ラジエータ18へ導入される空気は、ラジエータ18の外方からラジエータ18に向かって円滑に流れる。また、本実施形態では、足置き部35の上方に断熱カバー82が配置されている。これにより、ラジエータ18により温度が高められた空気は、ラジエータ18の上方で断熱カバー82に沿って後方へ流れやすくなる。このとき、断熱カバー82に沿って流れる空気によって脚部32Cを含む本体部29Cが加熱されたとしても、遮蔽部材81および断熱カバー82によってタンデムライダーの足元への遮熱が確保されている。すなわち、本実施形態に係る自動二輪車によれば、ラジエータ18への空気の導入を円滑にすることができ、タンデムライダーに対する快適性を確保することができる。
前述したように、ラジエータ18は、エンジンユニットUの車両幅方向の外方に配置されている。いわゆるサイドラジエータの形態であるラジエータ18では、ラジエータ18はエンジンユニットUとともに揺動する。そのため、ラジエータ18とエンジンユニットUとの間の相対的な揺動を考慮する必要がない。したがって、ラジエータホース56およびラジエータホース57等によって揺動を吸収する必要がないので、ラジエータホース56およびラジエータホース57等を容易に配置することができる(図11または図17参照)。
本実施形態においても、ラジエータ18によって脚部32Cが加熱されたとしても、タンデムライダーの足元が脚部32Cに直接接触しないので、タンデムライダーに対する快適性が確保されている。すなわち、本実施形態によっても、タンデムライダーの足元における遮熱を実現することができる。また、本体部29Cを断熱カバー82によって覆うようにしたため、タンデムライダーに対する快適性をさらに向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、本発明は、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)遮蔽部材は合成樹脂製のものに限らず、ゴム製であってもよい。
(2)遮蔽部材は、本体部に対し、ボルトで固定されているものに限らず、着脱可能に取り付けられるものであってもよい。また、遮蔽部材は、接着剤等によって本体部に固定されているものであってもよい。
(3)前記各実施形態のエンジンユニットUは、車両の右側にリアアーム48(リアアーム48の前端部はクランクケース12の右側の後端部に連結され、リアアーム48の後部は後輪11を支持している。)を備える形式であったが、リアアーム48は自動二輪車1に備えられていなくてもよい。この場合は、後輪11は、例えばエンジンユニットUの後部のみに支持されている。
(4)前記各実施形態では、リアショックアブソーバ14を車両の左右に対をなして設けていたが、片側だけであってもよい。この場合は、リアショックアブソーバ14は、ピボット軸13の付近に配置されていてもよい。
(5)前記各実施形態に係る足置き部35は、図13等に示すように、ロッド状の形態であった。しかしながら、足置き部35は、ロッド状のものに限定されず、上述したように、前記使用位置と前記格納位置との間で回動可能であり、タンデムライダーの足を載せることができるものであれば、特にその形態は限定されない。
(6)前記各実施形態では、自動二輪車1の右側のタンデムフートレストについて説明したが、自動二輪車1の左側にも前記各実施形態にて説明した部材が設けられていてもよい。また、自動二輪車1は、左右方向に関して、ラジエータ18が配置されている側のみに遮蔽部材または断熱カバー等を備えていてもよい。
(7)前記実施形態1に係る自動二輪車1は、断熱カバー33と遮蔽部材40とを備えていた(図5参照)。ただし、前記実施形態1に係る自動二輪車1は、遮蔽部材40のみを備えていてもよい。
(8)前記実施形態4に係る自動二輪車1は、遮蔽部材81と断熱カバー82とを備えていた(図14参照)。ただし、前記実施形態4に係る自動二輪車1は、遮蔽部材81のみを備えていてもよい。
(9)前記各実施形態において、自動二輪車1は、前記実施形態1と前記実施形態4との組み合わせであってもよい。すなわち、前記実施形態1または前記実施形態4に係る自動二輪車1において、自動二輪車1は、前記実施形態1に係る遮蔽部材40(図5参照)と前記実施形態4に係る断熱カバー82(図14参照)とを備えていてもよい。また、前記実施形態1または前記実施形態4に係る自動二輪車1において、自動二輪車1は、前記実施形態1に係る断熱カバー33(図5参照)と前記実施形態4に係る遮蔽部材81(図14参照)とを備えていてもよい。
(10)前記各実施形態において、脚部32,32A,32B,および32cは、それぞれ2本に枝分かれした前側脚部32fと後側脚部32rとを有していた。前側脚部32fと後側脚部32rとは、下方へ行くに連れて徐々に互いに接近し、下側脚部32dに接続されていた。しかしながら、脚部32,32A,32B,および32cは、それぞれ2本に枝分かれした部位を有さず、1本で形成されていてもよい。また、脚部32,32A,32B,および32cは、それぞれ2本に枝分かれした前側脚部32fと後側脚部32rとを有していても、下側脚部32dにて接続されず、その上端からその下端まで2本に枝分かれして形成されていてもよい。
6 車体フレーム
7 車体カバー
7A サイドカバー(車体カバー)
7b 下縁
8 シート
11 後輪
18 ラジエータ
19 ラジエータファン
26 シートフレーム(車体フレーム)
27 タンデムフートレスト
32 脚部
33 断熱カバー(他の遮蔽部材)
35 フートレストバー(足置き部)
38 張出部
39 ベース部(延出部)
40 遮蔽部材
49 放熱フィン
50 タンデムフートレスト
51 被覆体(他の遮蔽部材)
52 被覆体(遮蔽部材)
60 フラップ(遮蔽部材)
62 タンデムフートレスト
70 タンデムフートレスト
80 タンデムフートレスト
81 遮蔽部材
82 断熱カバー(他の遮蔽部材)
EG エンジン
U エンジンユニット

Claims (8)

  1. 車両前後方向に延びる車体フレームと、
    前記車体フレームの後部に支持されたシートと、
    エンジンを有し、前記シートの下方に配置され、前記車体フレームに揺動自在に支持されたエンジンユニットと、
    前記エンジンの後方に配置され、前記エンジンユニットとともに前記車体フレームに対して揺動する後輪と、
    後方且つ上方に向かって延びるとともに側面視にて前記後輪から上方に離れた下縁を有し、前記シートの下方にて前記車体フレームの一部の車両幅方向の外方を覆うように配置された車体カバーと、
    前記エンジンユニットの車両幅方向の外方に配置され、少なくとも一部が側面視で前記車体カバーの下方に位置するラジエータと、
    前記ラジエータの側方に配置され、車両幅方向の外方から内方に向かって前記ラジエータに空気を導入するラジエータファンと、
    前記車体フレームに固定された脚部と、前記脚部に支持され、前記ラジエータよりも車両幅方向の外方且つ前記ラジエータの前端よりも車両前後方向の後方であって、側面視において前記車体カバーの前記下縁の下方に位置し、タンデムライダーの足を支持する足置き部と、を有するタンデムフートレストと、
    前記脚部よりも熱伝導率の低い材料によって形成され、側面視で少なくともその一部が前記足置き部よりも後方に配置された遮蔽部材と、
    を備えた自動二輪車。
  2. 前記タンデムフートレストは、側面視で前記足置き部の後方且つ上方に向かって延びる延出部を有し、
    前記遮蔽部材は、前記延出部に嵌め込まれたキャップ状部材である、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記遮蔽部材には、放熱フィンが形成されている、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  4. 前記脚部よりも熱伝導率の低い材料によって形成され、前記足置き部よりも上方に位置する前記脚部の車両幅方向の外方に配置された他の遮蔽部材をさらに備えた、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  5. 前記タンデムフートレストは、前記ラジエータよりも上方に配置されている、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  6. 前記ラジエータファンの車両幅方向の外方に配置され、空気を導入する導入口が形成されたファンケースをさらに備え、
    前記タンデムフートレストは、側面視において前記ファンケースの導入口からずれた位置に配置されている、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  7. 前記脚部は金属材料によって形成され、
    前記遮蔽部材は非金属材料によって形成されている、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  8. 前記脚部は金属材料によって形成され、
    前記遮蔽部材は樹脂材料によって形成されている、
    請求項1に記載の自動二輪車。
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