JP2012076485A - 鞍乗型乗物のステップステー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステップステーの形状を変更することなく、ステップ部の位置の選択を容易にできる鞍乗型乗物のステップステー構造を提供する。
【解決手段】ライダー用のステップ31を支持するステップステー30が、これと別体の中継ブラケット32に着脱可能に支持され、中継ブラケット32が車体フレームFRの一部であるスイングアームブラケット12に着脱可能に支持されている。ステップステー30は、振動伝達抑制用の弾性支持具108を介して中継ブラケット32に支持されている
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、自動二輪車のような鞍乗型乗物の搭乗者用のステップを支持するステップステー構造に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型乗物では、車体の側方に搭乗者の足を載せるためのステップステーが取り付けられている(例えば、特許文献1)。一般に、ステップステーは、ライダーの足を載せるステップ部と、ステップ部が倒伏自在に取り付けられて車体フレームに支持されるステー部とを有している。
特開昭63−312283号公報
しかしながら、特許文献1のステップステーでは、車体フレームの変更ごとにステップ部の位置を調整するために、ステー部の形状を変更する必要があり、ステップ部の位置の選択が困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ステップステーの形状を変更することなく、ステップ部の位置の選択を容易にできる鞍乗型乗物のステップステー構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る鞍乗型乗物のステップステー構造は、搭乗者用のステップを支持するステップステーが、これと別体の中継ブラケットに着脱可能に支持され、前記中継ブラケットが乗物本体フレームに着脱可能に支持されている。
この構成によれば、ステップステーが、別体の中継ブラケットを介して乗物本体フレームに支持されているので、フレームの形状が変化しても中継ブラケットを変更することで、ステップの位置を調整できるから、ステップステーの形状を変更することなく、ステップの位置の選択を容易に行うことができる。
本発明において、前記ステップステーが振動伝達抑制用の弾性支持具を介して前記中継ブラケットに支持されていることが好ましい。この構成によれば、ステップステーと中継ブラケットとの間に振動伝達抑制用の弾性支持具が介在されているので、エンジンや乗物本体からの振動が搭乗者の足へ伝達されるのを防ぐことができる。
本発明において、前記ステップステーが、ステップの裏側に配置される弾性部材により、前記中継ブラケットに係止されていることが好ましい。この構成によれば、ステップステーの裏側のスペースに余裕がある部分に、弾性部材を配置できる。
ステップステーが弾性部材により係止されている場合、前記弾性部材を収納する凹部が前記ステップステーにおけるステップ取付用ブラケットの裏側に対応する位置に形成されて、乗物の左右方向外側への変位を許容し内側への前記ステップステーの変位を抑制していることが好ましい。この構成によれば、搭乗者の足の移動による負荷変動に起因するステー側の振動を吸収するとともに、中継ブラケット側からの、主としてエンジン振動の伝達を抑制できる。
本発明において、前記中継ブラケットが前記乗物本体フレームにおける上下方向に離間したブラケット支持部分に支持され、前記ステップステーが前記中継ブラケットにおける前後方向に離間したステー支持部分に支持されていることが好ましい。この構成によれば、ステップステーが中継ブラケットを介して乗物本体フレームに安定して支持される。
さらに、前記ステップステーにおける前記複数のステー支持部分に支持されるステー被支持部分の下方に前記弾性部材が配置され、上方に防振用の重りが配置されていることが好ましい。この構成によれば、前後軸心回りの振動が、ステー被支持部分の下方に配置した弾性部材と、上方に配置した防振用の重りで抑制されるので、搭乗者の体重がかかる前後軸回りの振動を抑制することができる。
本発明の鞍乗型乗物のステップステー構造によれば、ステップステーが、別体の中継ブラケットを介して乗物本体フレームに支持されているので、フレームの形状が変化しても中継ブラケットを変更することで、ステップの位置を調整できるから、ステップステーの形状を変更することなく、ステップの位置の選択を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るステップステー構造を備えた自動二輪車の後部を示す右側面図である。 同ステップステー構造におけるステップステーを示す右側面図である。 同ステップステーの背面図である。 (A)は同ステップステー構造における中継ブラケットを示す右側面図で、(B)は背面図である。 同ステップステーを裏側から見た斜視図である。 同ステップステーにブレーキペダル、マスタシリンダを取り付けた状態を裏側から見た斜視図である。 図5のVII−VII断面図である。 図5のVIII−VIII断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明が適用される自動二輪車の後部を示す。この自動二輪車の車体フレームFRは前半部を構成するメインフレーム1と後半部を構成するリヤフレーム2とからなり、メインフレーム1の前端部に図示しないフロントフォークを介して前輪が支持されている。メインフレーム1の後端下部には、スイングアームブラケット12が設けられ、このスイングアームブラケット12に、前端部のピボット軸13を介してスイングアーム14が上下揺動自在に支持され、スイングアーム14の後端部に後輪16が支持されている。メインフレーム1の中央下部にはエンジンEが支持されており、このエンジンEにより後車輪16を駆動する。エンジンEの排気は、エンジンEの前方および下方を経て後方に延びる排気管19から後輪16の側方のマフラー21を通って外部に排出される。
前記リヤフレーム2にライダー用シート18と同乗者用シート20とが支持されている。リヤフレーム2の後部の側方は、リヤカバー22によって覆われている。リヤフレーム2の下部にリヤフェンダ24が取り付けられている。ライダー用シート18の下方に、メインフレーム1とスイングアーム14の間に連結された前後方向向きの1本式の後輪緩衝装置23が配置されている。リヤフレーム2におけるライダー用シート18の下方でマフラー21の上方に、ステップブラケット26を介して同乗者用ステップ28が支持されている。ステップブラケット26および同乗者用ステップ28は左右各一対設けられている。車体右側のステップブラケット26に、ブレーキ用のマスタシリンダ27の補助タンク29が取り付けられている。
ライダー用のステップ31を支持する左右一対のステップステー30がスイングアームブラケット12に支持され、スイングアームブラケット12と後輪16との間に位置している。各ステップステー30は、後述する中継ブラケット32(図4)を介して車体フレームFRの一部であるスイングアームブラケット12に着脱可能に支持されている。
ステップステー30は、図2に示すように、鋼製の鋳造品で、車体に取り付けた状態で後方(図2の左方)に開放したほぼV字形状であり、前部を形成する基部34と後方に突出する上下2つの突出部36,38とを有している。基部34に上下方向に並んで第1〜第3の貫通孔40,42,44が設けられている。この3つの貫通孔40,42,44のうちの最上部の第1の貫通孔40と、最下部の第3の貫通孔44の間の第2の貫通孔42の後方に第4の貫通孔46が設けられている。すなわち、第2の貫通孔42と第4の貫通孔46は、ほぼ前後方向に並んで配置される。第4の貫通孔46の上方に第5の貫通孔48が形成され、第4の貫通孔46の下方斜め後方に第6の貫通孔50が形成されている。第6の貫通孔50は、上下の突出部36,38との交差部の縁に配置される。
下側の突出部38の中央部に、ライダー用のステップ31を支持するステップ取付用ブラケット54が一体形成されている。ステップ取付用ブラケット54は、図3に示すように、外側方に突出した互いに対向する面を有する2つの突片からなり、各突片54,54の対向面に軸挿通孔54aが形成され、両突片54,54の間にステップ31の支持部31aを挿入し、図示しないボルトを各突片54の軸挿通孔54aおよびステップ31の支持部31aに挿通し、図示しないナット部材で締め付けることで、ステップ31がステップステー30に倒伏自在に支持される。下側突出部38の裏面(内側)におけるステップ取付用ブラケット54に対応する位置に、弾性部材であるダンパ59を収納する凹部61が設けられている。
前記各突片54の基部は、ステップステー30の下側の突出部38から外側に膨出して形成された台座部49により連結されている。台座部49が形成されることで各突片54の支持剛性が高くなる。また、ステップステー30を成形加工で製造する場合には、ステップ31付近で肉厚が大きくなるのを防ぐために、台座部49の内側に凹みが形成され、この凹みを前記凹部61として利用している。このように、台座部49で補強された部分に凹部61が形成されることで、凹部61の形成に起因してステップ31の支持強度が低下するのを防ぐことができる。
図4(A)に示すように、中継ブラケット32は、金属製の板材を折り曲げ加工することにより形成されたものであり、ステップステー30Rの裏面に配置されて側面視で外部に露出しないように、ステップステー30より小さく形成されている。中継ブラケット32における、第1および第3の貫通孔40,44(図2)に相当する位置に、第1および第2の挿通孔58,62が形成され、第2および第4の貫通孔42,48(図2)に相当する位置に、第1および第2のねじ孔60,64が形成されている。中継ブラケット32における凹部61(図5)に対応する位置に、凹部61に向かって突出する図4(B)のピン65が形成されている。図4(A)に示す中継ブラケット32の中央部に、軽量化のための肉抜き孔66A,66Bが形成されている。本実施形態では、中央部に上下に並んだ2つの矩形の肉抜き孔66A,66Bが設けられているが、数、形状等はこれに限定されない。
図5に示すように、ステップステー30の裏面は、中継ブラケット32の上側の肉抜き孔66Aに対応する位置に、車体内方へ突出するばね支持部68が形成され、下側の肉抜き孔66Bに対応する位置に、車体内方へ突出するブレーキスイッチ支持部70が形成されている。ばね支持部68およびブレーキスイッチ支持部70はそれぞれ、上下の肉抜き孔66A,66Bを貫通している。
ステップステー30における上側の突出部36の裏面に、ダイナミックダンパ52が取り付けられている。ダイナミックダンパ52は、減衰能力を有する環状のダンパ53とその外周に嵌合された環状の防振用の重り55とを有し、ボルトのような固定部材51により、ダンパ53を介して防振用の重り55がステップステー30に取り付けられる。ダイナミックダンパ52は、第3および第4の貫通孔44,46から離れた箇所に、詳細には、上下に離れた箇所に設けられている。下側突出部38の先端部の裏面に、車体内方に突出する突起57が設けられている。
図6に示すように、ステップステー30の突起57にブレーキペダル72が回動自在に支持されている。ブレーキペダル72の後端にシリンダ取付部72aが設けられ、前後方向の中央部に、前後方向に並んでブレーキスイッチ取付用突起72bおよびばね取り付け用突起72cが設けられている。
ブレーキペダル72のシリンダ取付部72aに、前記マスタシリンダ27が、その下端の取付片27aを介して連結されている。マスタシリンダ27の上部および上下方向中央部に後方に延びる支持ボス27b、27cが形成されている。マスタシリンダ27は、該支持ボス27b、27cの貫通孔に挿通した図示しないボルトを車体外側方から、それぞれ図2のステップステー30の第5、第6の貫通孔48、50に通して、図6の支持ボス27b、27cの貫通孔に挿通し、図示しないナットで締め付けることにより、マスタシリンダ27がステップステー30の裏面に支持される。
マスタシリンダ27にオイルチューブ74の一端が接続され、オイルチューブ74の他端が、図1の後輪16のディスクブレーキのブレーキパッド75に接続されている。これにより、ライダーが図6のブレーキペダル72を操作すると、ブレーキペダル72が突起57を軸に回動してマスタシリンダ27に作用し、マスタシリンダ27により、ブレーキペダル72の踏力が油圧に変換されて、油圧によりブレーキパッド75(図1)が動作する。
ブレーキペダル72のブレーキスイッチ取付用突起72bに、ばね76を介してブレーキスイッチ77が連結されている。ブレーキスイッチ77は、その下端の取付片77aにばね76の一端が係止され、ばね76の他端をブレーキスイッチ取付用突起72bに係止することでブレーキペダル72に連結される。ブレーキスイッチ77の上下方向中央部が、ブレーキスイッチ支持部70に設けられたC形の保持片70aの内側に嵌合されることより、ブレーキスイッチ77がステップステー30に支持される。
ブレーキペダル72のばね取付用突起72cに、ブレーキペダル72の復帰用ばね部材78が連結されている。ばね部材78は、その下端がばね取付用突起72cに係止され、上端がステップステー30のばね支持部68に設けられた係止孔68aに係止されることより、ステップステー30とブレーキペダル72との間に介装されている。
ライダーがブレーキペダル72を操作すると、ブレーキペダル72が突起57を軸に回動して、ブレーキペダル72の下向きの踏力がブレーキスイッチ77およびばね部材78に作用する。これにより、ブレーキスイッチ77が作動し、図示しないケーブルを介してエンジン・コントロール・ユニット(図示せず)に信号が送られる。
つぎに、中継ブラケット32の車体への支持を説明する。図7に示すように、中継ブラケット32の上下に並んだ第1および第2の挿通孔58,62およびスイングアームブラケット12における上下方向に離間した2つのブラケット支持部分12a,12aに設けられたボルト挿通孔11,11に、ステップステー30の第1および第2の貫通孔40,44を通過したボルトのような締結部材100を挿通してナット102で締め付けることで、中継ブラケット32が車体フレームFRの一部であるスイングアームブラケット12に着脱可能に支持される。このように、中継ブラケット32は車体における上下方向に離間したブラケット支持部分12a,12aに剛性支持される。
つづいて、ステップステー30の中継ブラケット32への支持を説明する。図7に示すように、ステップステー30の第2の貫通孔42に振動伝達抑制用の弾性支持具108が嵌合される。弾性支持具108は、外周のブッシング110と、内周のカラー111と、ブッシング110とカラー111との間に介装されたゴムのような弾性体112とからなる。カラー111は第2の貫通孔42を通過して、内端部が中継ブラケット32の外面に当接する。弾性支持具108は軸方向に長い円筒状であり、したがって、ステップステー30に対して、ライダーの体重がかかる軸方向には固く、ライダーの足の位置が安定するうえに、径方向には柔らかいので、車体本体からステップステー30を介してライダーの足に伝わる振動が抑制される。
第2の貫通孔42に嵌合した弾性支持具108のカラー111にボルトのような締結部材104を挿通して、中継ブラケット32の第1のねじ孔60に締め付けることで、ステップステー30が中継ブラケット32に着脱可能に支持される。締結部材104と弾性支持具108との間にゴムワッシャ114を介在させているが、このゴムワッシャ114は省略してもよい。こうして、ステップステー30と中継ブラケット32とは、振動吸収用の弾性支持具108を介してフローティング固定される。このように、ステップステー30は、弾性支持具108の軸方向に関してカラー111を介して中継ブラケット32にボルト締結され、径方向に関して弾性部材112を介して支持されている。つまり、ステップステー30は、軸方向に関して中継ブラケット32に剛性支持され、径方向に関して所定範囲内で変位可能に中継ブラケット32に弾性支持されている。
中継ブラケット32は、前記締結部材100が挿通される第1および第2の挿通孔58,62の間の中間部分32aが内側に凹んだ形状に形成され、この中間部分32aにステー支持部分である第1および第2のねじ孔60、64が形成されている。これにより、軸方向(左右方向)に長い弾性支持具108が外側に突出するのが防がれ、ステップステー30の美観、足掛け具合が向上する。本実施形態では、スイングアームブラケット12のブラケット支持部12a,12aは、後方に突出する2つの取付片として形成され、これら上下方向に離れた2つの取付片12a,12aの間のスペースに前記中間部分32aが位置している。
図8に示すステップステー30の第4の貫通孔46および中継ブラケット32の第2のねじ孔64も、同様の方法により、ステップステー30が中継ブラケット32に着脱可能に支持される。このように、ステップステー30の基部34は、中継ブラケット32における前後方向に離間した複数のステー支持部分、具体的には、第1および第2のねじ孔60、64により支持される。
ステップステー30の下側突出部38の凹部61に収納された振動吸収用のダンパ59に、中継ブラケット32のピン65が嵌合されている。つまり、ステップステー30は、ダンパ59を介在させたピン65により、左右方向(車幅方向)外側への変位を許容し内側への変位を抑制した状態で、中継ブラケット32に係止されている。つまり、ダンパ59によって立姿勢時のステップ31からステップステー30にかかる大きな体重が吸収され、さらに、大きな体重がかからないときは、復元して振動を吸収する。本実施形態では、中継ブラケット32に設けたピン65をダンパ59に嵌合しているが、ステップステー30と中継ブラケット32とがダンパ59によって係止されていればよく、例えば、中継ブラケット32にも凹所を設けて、この凹所とステップステー30の凹部61とにダンパ59を嵌合させて、ステップステー30と中継ブラケット32との間にダンパ59を介在させてもよい。
ダンパ59は、ほぼ立方体形状に形成され、その上下面および前後面でステップステー30の凹部61に接触する。これにより、車体からステップステー30に向けて上下方向および前後方向の振動が伝わるのを防ぐことができる。さらに、上下面および前後面を外側に向かうにつれて互いに接近するように傾斜させて形成することで、ダンパ59の外面と凹部61との面接触が確実となる。
このように、ステップステー30は、基部34において弾性支持具108を介して前後方向に離間した2つの締結部材104で中継ブラケット32に支持され、その下方の下側突出部38においてダンパ59を介してピン65により係止されている。つまり、ステップステー30は、前後方向に並んだ2点とその下方の1点の、3点による、ゴムを介在させた安定支持で中継ブラケット32に支持されている。
このように、三角形を描く3点(108,108,59)でステップステー30が支持されるから、ステップステー30を面で受けることができ、ステップステー30の振動が抑制される。また、ステップステー30は中継ブラケット32に、図5に示す2つの締結部材104により2点で左右方向(車幅方向)に剛性支持され、この2点を結ぶ仮想線V上とは異なる位置で、ダンパ59により左右方向(車幅方向)に弾性支持されているから、仮想線Vまわりに角変位する振動が抑制される。さらに、ダイナミックダンパ52が、仮想線Vとは異なる位置、具体的には、仮想線Vの上方に配置されているので、仮想線Vまわりに角変位する振動が一層抑制される。また、ダイナミックダンパ52から仮想線Vまでの距離と、ステップ31の裏側のダンパ59から仮想線Vまでの距離を同程度に設定することで、仮想線Vまわりの振動をより一層抑制できる。
左側のステップステー30は以下の点で、上述の右側のステップステー30と異なる。左側のステップステー30は、図2の第5、6の貫通孔48,50、図6のばね支持部68およびブレーキスイッチ支持部70を有していない。つまり、左側のステップステー30には、マスタシリンダ27、ブレーキスイッチ77、ばね部材78は支持されない。また、左側のステップステー30の突起57には、ブレーキペダル72ではなく、エンジンE始動用のキックペダル(図示しない)が回動自在に支持される。その他の構成、支持構造は、右側のステップステー30と同じである。
上記構成において、図1に示すステップステー30が、別体の中継ブラケット32(図4(A))を介して車体フレームFRの一部であるスイングアームブラケット12に支持されているので、車体フレームFRの形状が変化しても中継ブラケット32を変更することで、ステップ31の位置を調整できるから、形状が複雑であったり仕上げ加工が必要であったりするステップステー30の形状を変更することなく、ステップ31の位置の選択を容易に行うことができる。さらに、同じ車体フレームFRにおいても、ステップ31の位置が異なるような複数の中継ブラケット32を用意することで、ライダーごとに適切な中継ブラケット32を選択して、最も適した位置にステップ31を配置することができる。
図8に示すように、ステップステー30と中継ブラケット32との間に振動伝達抑制用のダンパ59,弾性支持具108が介在されているので、エンジンや車体からの振動がライダーの足へ伝達されるのを防ぐことができる。
また、ステップステー30が、ステップ31の裏側に配置されたダンパ59を介在させたピン65により、中継ブラケット32に連結されているので、ステップステー30の裏側のスペースに余裕がある部分に、ダンパ59およびピン65を配置できる。
さらに、ピン65が中継ブラケット32に設けられ、ダンパ59を収納する凹部61がステップステー30におけるステップ取付用ブラケット54の裏側に対応する位置に形成されて、車体の左右方向外側への変位を許容し内側への変位を抑制しているので、ライダーの足の移動による負荷変動に起因するステップステー30側の振動を吸収するとともに、中継ブラケット32側からの、主としてエンジン振動の伝達を抑制できる。
図7に示すように、中継ブラケット32がスイングアームブラケット12における上下方向に離間したブラケット支持部分12a,12aに支持され、ステップステー30が図4(A)に示す中継ブラケット32における前後方向に離間したステー支持部分60,64により支持されているので、ステップステー30が中継ブラケット32を介して車体フレームFRに安定して支持される。しかも、ステップステー30はステー支持部分60,64に弾性支持具108を介して支持されているので、車体からの主としてエンジン振動により、ステップステー30が上下方向に振動するのを抑制できる。
図2に示すように、ステップステー30における中継ブラケット32(図5)に支持される第2および第4の貫通孔42,46の下方に、図8に示すダンパ59を介在させたピン65が配置され、上方に図5に示す防振用の重り55が配置されているので、ステップステー30における2つの弾性支持具108を通る前後軸心回りの振動が、第2および第4の貫通孔42,46の下方に配置したダンパ59と、上方に配置した防振用の重り55とで抑制されるので、ライダーの足に伝わる前後軸回りの振動を抑制することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。例えば、上記実施形態では、ブラケット支持部分12aは2つ設けられているが、3つ以上であってもよく、また1つであってもよい。同様に、ステー支持部分60,64も2つに限定されず、3つ以上でもよく、1つであってもよい。さらに、上記実施形態では、ステップステー30は、3点によるゴムを介在させた安定支持で中継ブラケット32に支持されているが、4点以上であってもよい。また、本発明は自動二輪車だけでなく、三輪車や小型滑走艇のような鞍乗型車両にも適用することができる。したがって、そのような変更および修正は、添付のクレームから定まるこの発明の範囲内のものと解釈される。
12 スイングアームブラケット
12a ブラケット支持部分
30 ステップステー
31 ライダー用ステップ
32 中継ブラケット
54 ステップ取付用ブラケット
55 重り
59 ダンパ(弾性部材)
60,64 ねじ孔(ステー支持部分)
61 凹部
65 ピン
108 弾性支持具
FR 車体フレーム

Claims (6)

  1. 搭乗者用のステップを支持するステップステーが、これと別体の中継ブラケットに着脱可能に支持され、前記中継ブラケットが乗物本体フレームに着脱可能に支持されている鞍乗型乗物のステップステー構造。
  2. 請求項1において、前記ステップステーが振動伝達抑制用の弾性支持具を介して前記中継ブラケットに支持されている鞍乗型乗物のステップステー構造。
  3. 請求項1または2において、前記ステップステーが、ステップの裏側に配置される弾性部材により、前記中継ブラケットに係止されている鞍乗型乗物のステップステー構造。
  4. 請求項3において、前記弾性部材を収納する凹部が前記ステップステーにおけるステップ取付用ブラケットの裏側に対応する位置に形成されて、乗物の左右方向外側への変位を許容し内側への前記ステップステーの変位を抑制している鞍乗型乗物のステップステー構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、前記中継ブラケットが前記乗物本体フレームにおける上下方向に離間したブラケット支持部分に支持され、前記ステップステーが前記中継ブラケットにおける前後方向に離間したステー支持部分に支持されている鞍乗型乗物のステップステー構造。
  6. 請求項5において、前記ステップステーは、弾性部材により、左右方向外側への変位を許容し内側への変位を抑制した状態で、前記中継ブラケットに係止され、
    前記ステップステーにおける前記複数のステー支持部分に支持されるステー被支持部分の下方に前記弾性部材が配置され、上方に防振用の重りが配置されている鞍乗型乗物のステップステー構造。
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