JP2010234940A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車幅方向への突出量を少なくすることにより小型化が図れる鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】運転者が足を載せるの運転者用ステップ27と、運転者の足操作をリヤブレーキ装置に伝えてリヤブレーキ装置を作動させることで後輪を制動するブレーキペダル32と、このブレーキペダル32を踏んだ状態を保持することでパーキングブレーキとして働くブレーキロック装置40とを備える鞍乗り型車両において、ブレーキロック装置40が、運転者用ステップ27より車幅方向内方且つ後方の位置に設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、パーキングブレーキを備える鞍乗り型車両の改良に関するものである。
従来の鞍乗り型車両として、ブレーキペダルをブレーキを作動させる位置で保持し、ブレーキを制動状態に保持するために運転者用ステップの近傍にブレーキロック装置としてのパーキング装置を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の第1図、第2図によれば、パーキング装置は、ステップ12が取付けられたステップブラケット10から前方に延びるサポートプレート15と、このサポートプレート15に取付けられたガイドボス16に回動自在に取付けられたロック爪軸部18と、このロック爪軸部18の下端に一体に設けられたロック爪17と、ロック爪軸部18の上端に継手部20を介して取付けられた操作レバー19とからなる。
ステップ12の下方を前後に延びるブレーキペダル1を踏んだ状態で、パーキング装置の操作レバー19を操作し、ロック爪17をブレーキペダル1に設けられたラック13に係止することでブレーキペダル1が踏み込んだ状態でロックされる。
実公平3−19515号公報
上記のパーキング装置は、運転者が足を載せるステップ12の前方で、しかもステップ12の車幅方向で重なる位置に配置されているため、運転者の足を配置するスペースが制限されるので、ステップ12を車幅方向に突出させる等が必要であった。
そして、ステップ12が車幅方向に突出した分、車両の車幅の大型化を招いていた。
本発明の目的は、車幅方向への突出量を少なくすることにより小型化が図れる鞍乗り型車両を提供することにある。
請求項1に係る発明は、運転者が足を載せる左右一対のステップと、運転者の足操作をリヤブレーキに伝えてリヤブレーキを作動させることで後輪を制動するブレーキペダルと、このブレーキペダルをリヤブレーキが作動する位置で保持することでパーキングブレーキとして働くブレーキロック装置とを備える鞍乗り型車両において、ブレーキロック装置が、ステップより車幅方向内方且つ後方の位置に設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ブレーキロック装置が、エンジンの後方で上下方向に延びるとともに、後輪を支持するスイングアームの前端部を揺動自在に支持するフレーム部に設けられることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、スイングアームが、車幅方向でフレーム部から離れた位置に、車両後方に延びて後輪を支持するアーム部を有し、ブレーキロック装置が、アーム部とフレーム部との間に配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、ブレーキロック装置が、スイングアームを揺動自在に支持するためにフレーム部に取付けられたピボット軸の後方に配置されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、側面視でブレーキロック装置の少なくとも一部がアーム部と重なることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、ブレーキロック装置が、フレーム部に車幅方向に延びるように設けられた支軸と、この支軸回りに上下に回動してブレーキペダルの一部と係止するストッパアームとを備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、ブレーキロック装置の側方にブレーキロック装置を覆う車体部品が配置されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、車体部品が同乗者の足載せステップを支持する支持プレートであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ブレーキロック装置が、ステップより車幅方向内方且つ後方の位置に設けられるので、足を配置するスペース内にブレーキロック装置が配置されていないため、ステップを車幅方向に大きく突出させることなく足を配置するスペースを確保することができ、車幅を小さくすることができ、鞍乗り型車両の小型化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、ブレーキロック装置が、エンジンの後方で上下方向に延びるとともに、後輪を支持するスイングアームの前端部を揺動自在に支持するフレーム部に設けられるので、高い剛性を有するフレーム部にブレーキロック装置を設けることで、ブレーキロック装置を強固に支持することができる。また、フレーム部を上下方向に延びているで、フレーム部の上下方向でのブレーキロック装置の配置自由度を増すことができる。
更に、スイングアームを支持するフレーム部は取付けられている部品も少ないので、ブレーキロック装置の配置自由度を更に増すことができる。
請求項3に係る発明では、スイングアームが、車幅方向でフレーム部から離れた位置に、車両後方に延びて後輪を支持するアーム部を有し、ブレーキロック装置が、アーム部とフレーム部との間に配置されるので、フレーム部とアーム部との間の空間を利用してブレーキロック装置を配置することができ、車両側方からの飛び石等をアーム部でブレーキロック装置に当たり難くすることができる。
請求項4に係る発明では、ブレーキロック装置が、ピボット軸の後方に配置されるので、ステップ、エンジン等が配置されているピボット軸の前方に比べて、ピボット軸の後方は開放されているので、ブレーキロック装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項5に係る発明では、側面視でブレーキロック装置の少なくとも一部がアーム部と重なるので、アーム部によって車両側方から飛んでくる飛び石等がブレーキロック装置により当たりにくくなる。また、ブレーキロック装置が車両側方から視認されにくくなる。
請求項6に係る発明では、ブレーキロック装置が、フレーム部に車幅方向に延びるように設けられた支軸と、この支軸回りに上下に回動してブレーキペダルの一部と係止するストッパアームとを備えるので、ストッパアームが上下方向に回動することで、車幅方向にストッパアームが回動するスペースを不要にでき、車幅の小型化を図ることができる。
請求項7に係る発明では、ブレーキロック装置の側方にブレーキロック装置を覆う車体部品が配置されるので、車体部品によって車両側方からの飛び石等がブレーキロック装置により当たりにくくなる。また、ブレーキロック装置が車両側方から視認されにくくなる。
請求項8に係る発明では、車体部品が同乗者の足載せステップを支持する支持プレートであるので、支持プレートでブレーキロック装置の保護部材とカバー部材とを兼用することができ、部品点数を削減することができる。従って、鞍乗り型車両のコストを低減することができる。
本発明に係る鞍乗り型車両の側面図である。 本発明に係る鞍乗り形車両の要部側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両のブレーキロック装置を示す要部側面図である。 本発明に係るブレーキロック装置を示す要部斜視図である。 図3の5−5線断面図である。 本発明に係る鞍乗り形車両の要部背面図である。 本発明に係るブレーキロック装置の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るブレーキロック装置の作用を示す第2作用図である。 本発明に係るブレーキロック装置の作用を示す第3作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中の左、右、前、後は車両に乗車した運転者を基準にした向きを示している。また、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を説明する。
図1に示すように、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、スクータ型車両であり、前輪11を操舵するバーハンドル12と、乗員が座るシート13との間に車体カバー14によって足跨ぎ空間16が形成され、車体の中央下部に一部が車体カバー14に覆われたエンジン17が配置され、このエンジン17の後方に配置されたフレーム部材(詳細は後述する。)に揺動自在にスイングアーム21が取付けられ、このスイングアーム21の後端部に後輪22が取付けられている。
エンジン17は、クランクケース24を備え、このクランクケース24の底面に車幅方向に延びるステップバー26が取付けられ、このステップバー26の両端に運転者が足を載せる運転者用ステップ27,27(手前側の符号27のみ示す。)が取付けられている。
右側の運転者用ステップ27の前方には、上記フレーム部材に支軸31を介して揺動自在に支持されたブレーキペダル32の踏み込み部33が設けられている。
ブレーキペダル32を踏み込むことで、ロッド84(図3参照)が引張られ、後輪22に付設されたリヤブレーキ装置34が後輪34を制動する。
シート13の後部に座る同乗者が足を載せる同乗者用ステップ35が、フレーム部材に支持されたステップブラケット36の後端部に取付けられている。
上記の支軸31の上方で且つステップブラケット36の車幅方向内側には、ブレーキペダル32を踏んでリヤブレーキ装置34が作動している状態を保持するブレーキロック装置40が設けられている。
ブレーキロック装置40は、駐車時にブレーキペダル32を踏み込んだ状態を維持することにより後輪22にブレーキを掛けた状態を維持する、所謂、パーキングブレーキ装置であり、車体カバー14の前部を構成するフロントカバー44の後方に設けられたインナカバーに、ブレーキロック装置40を操作するブレーキロック操作部45が設けられ、このブレーキロック操作部45を操作することにより、ブレーキペダル32がロックされ、又はブレーキペダル32のロックが解除される。
ブレーキロック装置40とブレーキロック操作部45とはブレーキロックケーブル46で繋がれている。
図中の符号51はヘッドランプ、52はフロントフェンダ、53はフロントフォーク、56はエンジン17から後方に延びる排気管及びマフラの側方を覆うマフラカバー、57はメインスタンド、58はリヤクッションユニット、61はリヤフェンダである。
図2中の矢印(FRONT)は車両前方を表している(以下同じ。)。
図2に示すように、自動二輪車10(図1参照)の骨格となる車体フレーム70は、フロントフォーク53(図1参照)を回動自在に支持するヘッドパイプから後方斜め下方に延びるメインフレーム72と、このメインフレーム72の後端部の下部に取付けられた上下方向に延びるピボットフレーム73とを備え、このピボットフレーム73の側面にステップブラケット36が取付けられ、このステップブラケット36及びマフラカバー56の車幅方向内側にブレーキロック装置40が配置されている。即ち、ブレーキロック装置40の側方は、ステップブラケット36とマフラカバー56とで覆われている。なお、符号76はエンジン17を支持するためにメインフレーム72に取付けられたエンジンハンガであり、左右一対に設けられている。
クランクケース24の右側部には、無段変速機77が付設されている。
無段変速機77は、エンジン17のクランクシャフト77aに取付けられた駆動プーリ77Bと、後輪22(図1参照)側に連結された従動軸77Cに取付けられた従動プーリ77Dと、これらの駆動プーリ77B及び従動プーリ77Dのそれぞれに掛けられたベルト77Eと、これらの駆動プーリ77B、従動プーリ77D及びベルト77Eを覆う変速機カバー77Fとを備える。
図3に示すように、ブレーキペダル32は、支軸31に回動自在に取付けられた筒部81と、この筒部81から車両前方に湾曲しながら延びるアーム部82と、このアーム部82の先端に取付けられた踏み込み部33と、筒部81に上方に延びるように取付けられてリヤブレーキ装置34(図1参照)と繋がるロッド34(図3参照)が取付けられ、このロッド34を引張り、リヤブレーキ装置34を作動させるブレーキアーム部83とからなる。なお、符号83cはブレーキアーム部83の先端部に開けられたロッド係止穴であり、リヤブレーキ装置34(図1参照)に連結されたロッド84の前端部が係止されている。
図中の符号85はブレーキペダル32を上方へ付勢するペダル付勢機構であり、ペダル付勢機構85は、ピボットフレーム73の側面に取付けられた側部ブラケット86と、この側部ブラケット86に取付けられたばね支持部材87と、このスプリング支持部材87に一端が掛けられた引張コイルばね88と、この引張コイルばね88の他端が掛けられるとともにブレーキペダル32のアーム部82に取付けられたばね取付片89とからなる。
ブレーキロック装置40は、ブレーキアーム部83の上方に近接するように配置され、ピボットフレーム73の側面に取付けられたベース部材93と、このベース部材93に車幅方向に延びる軸部94(詳細は後述する。)を介して回動自在に取付けられたストッパアーム96と、このストッパアーム96の時計回りの回動を規制するためにベース部材93に車幅方向に延びるように取付けられたストッパピン97と、ストッパアーム96を反時計回りに付勢するためにストッパアーム96と側部ブラケット86との間に渡された引張コイルばね98とからなる。
ストッパアーム96は、ブレーキペダル32のブレーキアーム部83の回動を規制するロック片101と、このロック片101の内側に取付けられてブレーキロックケーブル46及び引張コイルばね98に連結されるロックプレート102とからなる。
ロック片101は、ブレーキアーム部83に設けられた被ストッパ部83aに当てられるストッパ部101aを備える。
ロックプレート102は、ブレーキロックケーブル46を連結するための係止孔102aが開けられたケーブル連結アーム部102bと、引張コイルばね98を掛けるためのばね掛け部102cとを備える。
ブレーキロックケーブル46は、アウタケーブル105と、このアウタケーブル105内に移動自在に挿入されたインナワイヤ106と、このインナワイヤ106の先端に設けられたワイヤ端部部材107とを備える。
アウタケーブル105の端部は、端部支持ブラケット108でピボットフレーム73の側面に取付けられている。
ワイヤ端部部材107は、ストッパアーム96の係止孔102a内に挿入され、これによって、ストッパアーム96にインナワイヤ106が連結される。
スイングアーム21の前端部は、ピボットフレーム73に取付けられたピボット軸111に揺動自在に取付けられ、図中のスイングアーム21の位置は、車両に運転者が乗車した状態のものを示している。
ストッパアーム96のロック片101、軸部94及びブレーキアーム部83の先端部(被ストッパ部83a)は、ピボット軸111の後方に位置し、スイングアーム21は、ブレーキアーム部83の先端部(被ストッパ部83a)及びストッパアーム96のロック片101の外側方に位置し、ブレーキアーム部83の先端部及びロック片101の外側方を覆っている。
スイングアーム21が揺動する範囲において、少なくとも、ストッパアーム83の被ストッパ部83a及びロック片101のストッパ部101aの外側方は常にスイングアーム21で覆われるため、被ストッパ部83aとストッパ部101aとが係合する際の、被ストッパ部83aとストッパ部101aとの係合部に異物等を噛み込みにくくすることができる。
図中の符号24a,24bはエンジン17をピボットフレーム73に取付けるためにクランクケース24の後端部に設けられたフレーム取付部、73a,73bはフレーム取付部24a,24bをピボットフレーム73に取付けるボルトを通すためにピボットフレーム73に開けられたエンジン取付穴、114はステップバー26を支持するバー支持プレート、115はバー支持プレート114を挟み込むように配置されたラバーブッシュ、116はクランクケース24に設けられた取付ボス部24cに鍔が当てられるとともに上記のバー支持プレート114とラバーブッシュ115,115とを貫通する鍔付きカラー、117は鍔付きカラー116の下端及び一方のラバーブッシュ115に当てられたワッシャ、118は上記のワッシャ117及び鍔付きカラー116を貫通して取付ボス部24cにねじ結合されたステップ取付ボルトである。
図4に示すように、エンジン17の後方にピボットフレーム73が配置され、このピボットフレーム73にブレーキロック装置40が設けられている。
ピボットフレーム73は、左右一対の側壁121,122と、これらの側壁121,122の後部に渡された後壁123とからなり、左右の側壁121,122に支軸31及びピボット軸111が貫通するように取付けられ、右側の側壁122に側部ブラケット86、断面コ字形状のベース部材93、端部支持ブラケット108が取付けられている。
図5に示すように、ブレーキペダル32の筒部81は、支軸31に回動自在に取付けられるとともに支軸31の端部にねじ込まれたボルト125で抜け止めされている。
ストッパアーム96及びロック片101は、貫通穴96aが開けられ、この貫通穴96aに鍔付きカラー126が回動可能に挿入され、この鍔付きカラー126に設けられた中空部126aに軸部94を構成するボルトが挿入され、この軸部94がベース部材93の内側に取付けられたナット127にねじ結合されている。そして、この軸部94を軸にしてストッパアーム96がベース部材93に回動自在に支持されている。
ブレーキロック装置40の側方にはスイングアーム21、詳しくはスイングアーム21を構成する前後に延びる左右一対の角パイプからなるアーム本体128,128(一方の符号128のみ示す。)のうちの右側のアーム本体128が配置され、ブレーキロック装置40の側方を覆っている。
図6に示すように、ブレーキロック装置40及びブレーキアーム部83は、ピボットフレーム73の側壁122に隣接して配置されているため、車幅方向外側への突出量が小さく、例えば、車両の車幅方向中央を通って上下に延びる車体中心線130からブレーキペダル32を構成する筒部81の端面までの距離をL1とすると、車体中心線130から軸部94の端面までの距離L2は、距離L1よりも小さい。
このように、ブレーキロック装置40とブレーキアーム部83とをピボットフレーム73の側壁に隣接配置し、ブレーキロック装置40のうちで、最も車幅方向外側に突出する軸部94の突出量を抑えることで、ブレーキロック装置40をピボットフレーム73の側方にコンパクトに配置することができ、車両の車幅を抑えることができるため、車両の小型化を図ることができる。
以上に述べたブレーキロック装置40の作用、即ち、ブレーキペダル32を踏みつけた状態にロックする、又はブレーキペダル32のロックを解除する作用を次に説明する。
図7において、ブレーキペダル32の踏み込み部33を、白抜き矢印で示すように、想像線で示す初期の位置から実線の位置まで踏み込む。
これにより、矢印Aで示すアーム部82の回動に伴ってブレーキアーム部83が矢印Bで示すように回動し、ロッド84を引張り、リヤブレーキ装置34(図1参照)を作動させる。
図1に示したブレーキロック操作部45を操作すると、図8に示すように、矢印Cの向きにブレーキロックケーブル46のインナワイヤ106が引かれ、矢印Dで示すように、ストッパアーム96が、想像線で示す初期の位置から実線で示す位置まで軸部94回りに回動する。このとき、ストッパアーム96は、ストッパピン97に当たるまで回動し、ブレーキロック操作部45の作用により回動した位置に固定される。
図9に示すように、ブレーキペダル32を踏み込んだ状態から足を離すと、ブレーキペダル32は、矢印Eで示すように、想像線で示す位置から実線で示す位置まで上方に回動する。これにより、ブレーキアーム部83も矢印Fの方向に回動し、ブレーキアーム部83の被ストッパ部83aがストッパアーム96のストッパ部101aに当たり、ブレーキペダル32のそれ以上の回動が阻止される。
この状態は、ブレーキペダル32の踏み込み部33が初期位置から踏み込み量Trだけ踏み込まれた状態であり、後輪が制動される。即ち、パーキングブレーキが効いた状態である。
この状態から、ブレーキロック操作部45(図1参照)でロック解除操作を行うとともに、ブレーキペダル32を少し踏み込み、ブレーキアーム部83とストッパアーム96との係合を外すと、ストッパアーム96のばね掛け部102cは、引張コイルばね98の弾性力によって引かれ、ストッパアーム96が軸部94を中心にして反時計回りに回動し、ブレーキペダル32は一点鎖線で示される初期の位置に戻せるようになる。即ち、パーキングブレーキが解除される。
上記の図1、図3、図5に示したように、運転者が足を載せる左右一対のステップとしての運転者用ステップ27,27と、運転者の足操作をリヤブレーキとしてのリヤブレーキ装置34に伝えてリヤブレーキ装置34を作動させることで後輪22を制動するブレーキペダル32と、このブレーキペダル32を踏んだ状態を保持することでパーキングブレーキとして働くブレーキロック装置40とを備える鞍乗り型車両としての自動二輪車10において、ブレーキロック装置40が、運転者用ステップ27より車幅方向内方且つ後方の位置に設けられるので、足を配置するスペース内にブレーキロック装置40が配置されていないため、運転者用ステップ27を車幅方向に大きく突出させることなく足を配置するスペースを確保することができ、車幅を小さくすることができ、鞍乗り型車両10の小型化を図ることができる。
上記の図3に示したように、ブレーキロック装置40が、エンジン17の後方で上下方向に延びるとともに、後輪22を支持するスイングアーム21の前端部を上下スイング自在に支持するフレーム部としてのピボットフレーム73に設けられるので、高い剛性を有するピボットフレーム73にブレーキロック装置40を設けることで、ブレーキロック装置40を強固に支持することができる。また、ピボットフレーム73を上下方向又は上下方向に近い方向に長く延ばすことで、ピボットフレーム73の上下方向でブレーキロック装置40を配置する際の配置自由度を増すことができる。
上記の図5に示したように、スイングアーム21が、車幅方向でピボットフレーム73から離れた位置に、車両後方に延びて後輪22を支持するアーム部としてのアーム本体128を有し、ブレーキロック装置40が、アーム本体128とピボットフレーム73との間に配置されるので、ピボットフレーム73とアーム本体128との間の空間を利用してブレーキロック装置40を配置することができ、車両側方からの飛び石等をアーム本体128でブレーキロック装置40に当たらないように保護することができる。
上記の図3に示したように、ブレーキロック装置40が、ピボット軸111の後方に配置されるので、運転者用ステップ27、エンジン17等が配置されているピボット軸111の前方に比べて、ピボット軸111の後方は開放されているので、ブレーキロック装置40のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、側面視でブレーキロック装置40の少なくとも一部がアーム本体128と重なるので、アーム本体128によって車両側方から飛んでくる飛び石等がブレーキロック装置40により当たりにくくなる。また、ブレーキロック装置40が車両側方から視認されにくくなる。
上記の図3、図4に示したように、ブレーキロック装置40が、ピボットフレーム73に車幅方向に延びるように設けられた支軸としての軸部94と、この軸部94回りに上下に回動してブレーキペダル32の一部と係止するストッパアーム96とを備えるので、ストッパアーム96が上下方向に回動することで、自動二輪車10(図1参照)の小型化を図ることができる。
上記の図2に示したように、ブレーキロック装置40の側方にブレーキロック装置40を覆う部品(ステップブラケット36)が配置されるので、部品によって車両側方からの飛び石等がブレーキロック装置40により当たりにくくなる。また、ブレーキロック装置40が車両側方から視認されにくくなる。
また、部品が同乗者の足載せステップとしての同乗者用ステップ35を支持する支持プレートとしてのステップブラケット36であるので、ステップブラケット36でブレーキロックロック装置40の保護部材とカバー部材とを兼用することができ、部品点数を削減することができる。従って、自動二輪車10(図1参照)のコストを低減することができる。
尚、本実施形態では、図3に示したように、ブレーキペダル32のブレーキアーム部83を筒部81に取付けたが、これに限らず、ブレーキアーム部83を、アーム部82に取付けてもよいし、ブレーキアーム部83をアーム部82に一体に設けてもよい。
本発明のブレーキロック装置は、鞍乗り型車両に好適である。
10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、17…エンジン、21…スイングアーム、22…後輪、27…ステップ(運転者用ステップ)、32…ブレーキペダル、34…リヤブレーキ(リヤブレーキ装置)、36…部品(ステップブラケット)、40…ブレーキロック装置、73…フレーム部(ピボットフレーム)、94…支軸(軸部)、96…ストッパアーム、111…ピボット軸、128…アーム部(アーム本体)。

Claims (8)

  1. 運転者が足を載せる左右一対のステップと、運転者の足操作をリヤブレーキに伝えてリヤブレーキを作動させることで後輪を制動するブレーキペダルと、このブレーキペダルをリヤブレーキが作動する位置で保持することでパーキングブレーキとして働くブレーキロック装置とを備える鞍乗り型車両において、
    前記ブレーキロック装置は、前記ステップより車幅方向内方且つ後方の位置に設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記ブレーキロック装置は、エンジンの後方で上下方向に延びるとともに、後輪を支持するスイングアームの前端部を揺動自在に支持するフレーム部に設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記スイングアームは、車幅方向で前記フレーム部から離れた位置に、車両後方に延びて前記後輪を支持するアーム部を有し、前記ブレーキロック装置は、前記アーム部と前記フレーム部との間に配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記ブレーキロック装置は、前記スイングアームを揺動自在に支持するために前記フレーム部に取付けられたピボット軸の後方に配置されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の鞍乗り型車両。
  5. 側面視で前記ブレーキロック装置の少なくとも一部が前記アーム部と重なることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記ブレーキロック装置は、前記フレーム部に車幅方向に延びるように設けられた支軸と、この支軸回りに回動して前記ブレーキペダルの一部と係止するストッパアームとを備えることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記ブレーキロック装置の側方に前記ブレーキロック装置を覆う車体部品が配置されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記車体部品は、同乗者の足載せステップを支持する支持プレートであることを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型車両。
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