JP5977670B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

この発明は鞍乗り型車両に係り、特に、シート下方の車体側面を覆うように設けられているサイドカバーを利用して、液圧式ブレーキのマスターシリンダをガードした構造に関する。
自動2輪車等の鞍乗り型車両において、前後輪間にエンジンを配置し、その上方にタンデム式シートを配置してこれらを車体フレームに支持させ、シート下方の車体側面を車体カバーの一部であるサイドカバーで覆うとともに、エンジン後方に配置されたタンデムステップを支持するタンデムステップホルダを車体フレームから後方へ延出させ、さらに、このタンデムステップホルダの内側に液圧式後輪ブレーキのマスターシリンダを配置したものがある。
特開2011−88522号公報
上記従来の構造において、タンデムステップホルダは、乗員の荷重を受けるので剛性が高い金属製の鋳造もしくは鍛造部品を使っていた。しかも、このタンデムステップホルダはマスターシリンダを外方から覆ってガードするために大型化し、その結果、車体重量が増してしまっていた。このため、大型のタンデムステップホルダによらずにマスターシリンダをガードする構造が求められている。
上記課題を解決するため請求項1に記載した発明は、車体フレーム(50)の上方に配置されたシート(5)の下方にて前記車体フレーム(50)へ支持されたブレーキペダル(15)と、
このブレーキペダルによって操作されて液圧式後輪ブレーキの液圧を発生するマスターシリンダ(20)と、
前記車体フレームに支持されたエンジン(3)のクランクケース(10)へ回動自在に支持されるキックアーム(17)と、
前記車体フレーム(50)の少なくとも一部を側方から覆うサイドカバー(6)とを備えた鞍乗り型車両において、
前記サイドカバー(6)は、樹脂部品であって、
前記シート(5)の下方における部分の一部が、下方へ延出する下延出部(6d)をなし、
この下延出部(6d)の一部(6e)が前記マスターシリンダ(20)の外側を覆うことを特徴とする。
また、前記サイドカバー(6)は、中央部(6a)と、
この中央部(6a)の上部から前方へ延出して、前記シート(5)の前方に配置されている燃料タンク(4)の下部外側を覆う前延出部(6b)と、
前記中央部(6a)の上部から後方へ延出して、前記車体フレーム(50)の一部であって前記シート(5)を支持するシートレール(25)の外側を覆う後延出部(6c)と、
前記中央部(6a)から下方へ延出するクランクケース10へ回動自在に支持されている。非使用時(図示状態)のキックアーム17が一体に形成されていることを特徴とする。
さらに、前記マスターシリンダ(20)は、前記ブレーキペダル(15)の近傍に配置されたライダーステップ(16)の後上方かつ前記キックアーム(17)の回動面から外れるように車体内側へ配置され、
前記下延出部(6d)は、下部が前記ライダーステップ(16)の後下方かつ前記ペダルピボット部(15b)近傍まで延び、
前記マスターシリンダ(20)の側方から前下方に向けて、車体内側に傾斜するとともに、回動時における前記キックアーム(17)との干渉を避けるように前記マスターシリンダ(20)の車幅方向外側から前記キックアーム(17)の後方となる位置で車体内側に傾斜することを特徴とする
請求項に記載した発明は上記請求項1において、
前記マスターシリンダ(20)を支持するとともに、
前記ブレーキペダル(15)を軸支しつつ、前記サイドカバーの下延出部(6d)を支持するシリンダ支持ブラケット(28)を前記車体フレーム(50)に備えることを特徴とする。
請求項に記載した発明は上記請求項1又は2において、
前記シート(5)の下方に配置されて車体フレーム(50)へ支持されたエンジン(3)を備え、
このエンジン(3)に、前記サイドカバー(6)の前方において、サイドカバーよりも外方に突出するエンジン突出部(14)を備えることを特徴とする。
請求項に記載した発明は上記請求項1〜のいずれか1項において、
前記マスターシリンダ(20)の後上方にタンデムステップ(19)が配置され、
このタンデムステップ(19)は前記マスターシリンダ(20)の後方にて前記車体フレーム(50)の一部(26)に固定されたタンデムステップホルダ(36)により支持されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、サイドカバーの一部を下方へ比較的長く延出させて下延出部とし、この下延出部でマスターシリンダの外側を覆うようにしたので、従来のような金属製で大型かつ重量のあるタンデムステップホルダの代わりに、樹脂製で軽量なサイドカバーの下延出部により、マスターシリンダをガードできる。このため、マスターシリンダの保護を良好としつつ、車両の軽量化を図ることができる。
また、サイドカバーを、中央部、前延出部、後延出部及び下延出部が一体に形成された大型のものとしたが、前後及び下方への各延出部を設けた特徴のある形状とすることにより、大型のサイドカバーの形状を良好として、車両の側方からの外観を向上しつつ、前延出部で燃料タンクの下部を覆い、後延出部でシートレールを覆い、かつ下延出部でマスターシリンダを覆うことにより、サイドカバーでこれらの部品を保護することができる。
さらに、マスターシリンダを覆う下延出部が、マスターシリンダの側方から前下方に向けて、車体内側に傾斜しているので、サイドカバーに沿ってライダーが足を移動することにより、マスターシリンダ前方に位置するライダーステップへ足を誘導するので、乗り心地を良好にすることができる。
そのうえ、下延出部がマスターシリンダの車幅方向外側に配置されるので、マスターシリンダとサイドカバーの干渉を避けることができる。
請求項2の発明によれば、シリンダ支持ブラケットで、マスターシリンダ、ブレーキペダル、サイドカバーを支持するので、同一部材によりこれらの関連する部材を支持することができ、各部材の位置精度を良好とすることができる。
請求項3の発明によれば、エンジンは、サイドカバーの前方において、サイドカバーよりも外方に突出するエンジン突出部を備えるので、サイドカバーがエンジン突出部よりも車体外側方へ張り出すことがなく、乗員の乗り心地を良好にすることができる。
請求項4の発明によれば、タンデムステップを、マスターシリンダの後上方にて、車体フレームに固定されたタンデムステップホルダにより支持させたので、タンデムステップホルダをタンデムステップの支持専用にすることができ、タンデムステップの支持構造を簡素化することができる。
実施形態に係る自動2輪車の右側面図 上記側面の一部拡大図 上記車両の車体要部右側面図 上記車両の車体要部平面図 サイドカバーを除いた状態の図2にほぼ相当する部位を示す図 図5の6−6線に沿って切断して後方側を示す斜視図 車体を右斜め後方から示す斜視図 図2の8−8線断面図
以下、図面に基づいて、一実施形態を説明する。図1において、この自動2輪車は、車体フレーム50に前輪1と後輪2及びその間にエンジン3が支持され、エンジン3の上方に燃料タンク4、その後方にシート5が配置されている。シート5は前側がライダー席5a、後側がタンデム席5bをなすタンデム式である。
燃料タンク4及びシート5の下方は、サイドカバー6により覆われている。また、燃料タンク4の前部側方はタンクシュラウド51で覆われている。
前輪1はフロントフォーク7により車体フレーム50の前端部へ設けられたヘッドパイプ8へ回動自在に支持され、ハンドル9により操舵される。
エンジン3はクランクケース10とその前部から上方へ延出するシリンダ11を備える。シリンダ11は後方のエアクリーナ(後述)から吸気し、前方から排気管12を通って排気される。排気管12はシリンダ11の前側からクランクケース10の下方へ回り込んで後方へ延び、マフラー13へ接続している。マフラー13は後輪2の側方を斜め上がり後方へ延出している。
クランクケース10には車体右側方へ突出するクラッチカバー14が設けられている。クラッチカバー14は図示省略のクラッチを覆うカバー部材であり、本願発明におけるエンジン突出部に相当している。
クラッチカバー14の下方にはブレーキペダル15が配置されている。ブレーキペダル15はペダルアーム15aの前端部に設けられている。ペダルアーム15aは、クランクケース10の側方を斜め下がり後方へ延び、中間部は略水平に排気管12の側方へ一部重なって後方へ延び、後部は若干斜め上がり後方へ曲がり、ペダルピボット部15bにてペダルピボット軸40により車体フレーム50へ回動自在に支持されている。
ペダルアーム15aの上方かつクラッチカバー14の斜め下後方となる位置にライダー用のライダーステップ16が取付けられている。
また、ライダーステップ16の近傍にキックアーム17の下端がクランクケース10へ回動自在に支持されている。非使用時(図示状態)のキックアーム17はクラッチカバー14の後方からその上方へ回り込むように配置されている。キックアーム17の先端を外側方へ起こし、これを踏んでキックアーム17を反時計回りに回動させると、エンジン3のスタータを駆動し、エンジン3を始動させるようになっている。
サイドカバー6は樹脂製であって、側面視で略三角形をなし、シート5のライダー席5a近傍部における部分を中央部6aとし、この上部から前方へ延出する前延出部6bと、シート5の下端に沿って後方のタンデム席5bの下方まで延出する後延出部6cと、ペダルピボット部15b近傍部まで下方へ延出する下延出部6dを一体に備える。なお、中央部6aの前部6fを別体としてスロットルボディ35のメンテナンス性を向上させることもできる。
前延出部6bは燃料タンク4の下部側面から、シリンダ11の上部側面にかけて覆う。
後延出部6cは、タンデム席5bの前側下方まで後方へ延出し、タンデム席5bの下方を覆うリヤカバー18に後端部が接続している。後延出部6cの下部からはタンデムステップホルダ36が下方へ延出し、その先端部にタンデムステップ19が支持され、後輪2の側方へ重なるようになっている。
下延出部6dはクラッチカバー14及びキックアーム17の後方となる位置で、クランクケース10の後端部側面へ重なるように下方へ延びている。その下端部は係合部21により車体フレーム50へ係止されている。係合部21は、下延出部6dの内側面から車体内側に突出するピン形状部である。
さらに、下延出部6dの下端部後側には、後方へ斜め上がりに突出するシリンダカバー部6eが一体に形成されている。シリンダカバー部6eはマスターシリンダ20の大部分を車体外側から覆っている。マスターシリンダ20は、液圧式後輪ブレーキの液圧発生装置であり、ブレーキペダル15で操作される。
また、中央部6aのうち、下延出部6dの基部近傍となる中央部はボルト22により車体フレーム50へ締結されている。サイドカバー6は係合部21とボルト22により、車体フレーム50へ着脱自在に取付けられることになる。なお、実施構造においては、サイドカバー6とエアクリーナ33とがボルト22で共締めされて、車体フレーム50へ取付けられている。
図2に示すように、ペダルアーム15aの後端部は、ペダルピボット部15bよりさらに後方へ延出した後延出部15cをなし、ここにマスターシリンダ20のアクチュエータロッド46が下端部を連結されている。したがって、ブレーキペダル15を踏むと、ペダルアーム15aはペダルピボット軸40を中心に時計回りに回動し、後延出部15cがマスターシリンダ20のアクチュエータロッド46下端を押し上げて、マスターシリンダ20に液圧を発生し、後輪ブレーキを作動するようになっている。
また、マスターシリンダ20の後方にはホースで接続されたリザーブタンク52が配置され、タンデムステップホルダ36に支持されている(図3参照)。
シート5及びサイドカバー6を取り外した状態の図3及び図4に示すように、車体フレーム50は、ヘッドパイプ8から車体中心に沿って、シリンダ11の上方を斜め下がりに後方へ延出し、シリンダ11の後方にて下方へ曲がってクランクケース10の後端部近傍まで延びる1本のメインフレーム23と、シリンダ11の前方をヘッドパイプ8から車体中心に沿って後方へ延びる1本のダウンフレーム24と、メインフレーム23の中間屈曲部近傍から左右一対で略水平に後方へ延びるシートレール25と、メインフレーム23の下端部とシートレール25の中間部を斜めに連結する左右一対の補強フレーム26を備える。
ダウンフレーム24の下端部は前側のエンジンハンガ27を介してクランクケース10の前部を支持している。
メインフレーム23の下端部及び補強フレーム26の前端部は、ピボットフレーム37(図6)へ溶接されている。ピボットフレーム37には後側エンジンハンガ29a・29bが設けられている。
後側エンジンハンガ29a・29bは、クランクケース10の後部上方と下方へ延びてクランクケース10の後端部を支持している。
ピボットフレーム37には、ピボット軸30を介してリヤスイングアーム31の前端部が揺動自在に支持されている。リヤスイングアーム31の後端部には、後輪2が支持されている。
メインフレーム23、シートレール25及び補強フレーム26で囲まれた側面視三角形状の空間内にエアクリーナ33が配置され、その前部から前方へ延出するコネクティングチューブ34及びスロットルボディ35を介してシリンダ11へ吸気するようになっている。
図5及び図6に示すように、ピボットフレーム37の外側には、シリンダ支持ブラケット28が重ねられ、ピボット軸30にてリヤスイングアーム31と共締めされている。
シリンダ支持ブラケット28は下端部前側においても、ボルト41にてピボットフレーム37の下部へ締結されている。
シリンダ支持ブラケット28は側面視(図5)で略三角形状をなし、上部はピボット軸30にてピボットフレーム37へ固定され、後側下端部にはペダル取付部42が設けられている。シリンダ支持ブラケット28の上部後側にはシリンダ支持部32が設けられ、このシリンダ支持部32にマスターシリンダ20がボルト45で着脱自在に取付けられている。マスターシリンダ20は上下方向へ長い縦長状でやや前傾して支持され、その上端はリヤスイングアーム31の上方かつ補強フレーム26の近傍に位置する。
シリンダ支持部32は、後縁部(シリンダ支持ブラケット28のピボット軸30とペダル取付部42をつなぐ仮想線近傍に沿う縁部)よりも後方へ突出している。シリンダ支持部32はシリンダ支持ブラケット28の後側におけるピボット軸30とペダル取付部42の中間部において、シリンダ支持ブラケット28と一体もしくは予め別体に形成したものを溶接することにより設けられる。
シリンダ支持ブラケット28の前側におけるピボット軸30とボルト41の中間部となる上下方向中間部には、グロメットラバー43が設けられ、ここに下延出部6dが係合部21(図2)により係脱自在に係止されるようになっている。
したがって、シリンダ支持ブラケット28は、同一部材で、マスターシリンダ20の支持、下延出部6dの支持、ペダルアーム15aの支持をすることができ、同時に複数の支持を可能にする多機能化している。
補強フレーム26の後部側面からは、側面視略V字状をなすパイプ製のタンデムステップホルダ36が左右へ延出し、その先端にタンデムステップ19が支持されている。
タンデムステップホルダ36の基部は、補強フレーム26の側面に溶接され、この溶接部よりやや前方における補強フレーム26にはブラケット26aが設けられ、このブラケット26aにボルトボス22aが設けられている。このボルトボス22aには、サイドカバー6の中央部6aと、エアクリーナ33の下部側面から下方へ突出する取付ボス33aとがボルト22(図2)で共締めされる。
図6に示すように、ピボットフレーム37は左右の側壁37aとこれらを車幅方向にて連結するクロス部37b及びピボットホルダ筒38が一体に設けられており、左右の側壁37aは後側エンジンハンガ29a・29bをなしている。
メインフレーム23の下端部は、クロス部37bを貫通してピボットホルダ筒38へ当接し、クロス部37b及びピボットホルダ筒38と溶接されている。
補強フレーム26は、側面上部に側壁37aの下端が当接して溶接されるとともに、前端部がピボットホルダ筒38に当接して溶接されている。
図8にも示すように、ピボットホルダ筒38の軸方向両端部には、リヤスイングアーム31の先端に設けられた軸受ホルダ39が同軸で重ねられ、さらにその外側にシリンダ支持ブラケット28を被せてピボット軸30にて、シリンダ支持ブラケット28、軸受ホルダ39及びピボットフレーム37を一体化し、リヤスイングアーム31をシリンダ支持ブラケット28及びピボットフレーム37に対して揺動自在としている。
ピボット軸30は長尺ボルト状をなし、ピボットホルダ筒38及び軸受ホルダ39の各軸穴を貫通し、さらに左右のシリンダ支持ブラケット28を貫通して先端側のネジ部へナット49を締結することにより、シリンダ支持ブラケット28、軸受ホルダ39、ピボットホルダ筒38の3部材を連結している。
図7及び図8に示すように、マスターシリンダ20の外側方はシリンダカバー部6eにより覆われている。なお、図2及び図5を参照すると明らかなように、マスターシリンダ20及びペダルアーム15aを支持するシリンダ支持ブラケット28は、そのほとんどが下延出部6d及びシリンダカバー部6eで覆われ、外観されないようになっている。
また、マスターシリンダ20も、シリンダカバー部6eにより、アクチュエータロッド46を除く大部分は外観されないようになっている(図2参照)。
シリンダカバー部6eは、後方側が若干外開き状をなし、マスターシリンダ20に対する配管スペースを確保している。
図8に示すように、シリンダカバー部6eの前縁側は、マスターシリンダ20の側方から前下方に向けて、車体内側に傾斜して車体内方へ入り込むように曲がっている。
シリンダカバー部6eより前方側となる下延出部6dの前縁側も車体内側に傾斜して、車体内方へ入り込むように曲がって凹部をなし、その前方外側にキックアーム17が位置する。
キックアーム17の下端は、クランクケース10内に車幅方向へ配置されたキック軸17aへ接続している。
また、下延出部6dの外側端部は、クラッチカバー14の内側へ入り込んでおり、クラッチカバー14より外方へ突出せず、クラッチカバー14で保護されている。
マスターシリンダ20は、クラッチカバー14及びキックアーム17より車体内側へ引き込んで配置され、キックアーム17の回動面から外れることにより、キックアーム17の回動を邪魔しないようになっている、
また、マスターシリンダ20、下延出部6d及びキックアーム17は、いずれもクラッチカバー14より車体内方へ引き込んで配置され、クラッチカバー14により外側方からの衝撃に対して保護されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図2に示すように、サイドカバー6は、中央部6a、前延出部6b、後延出部6c及び下延出部6dが一体に形成された大型のものになっている。しかし、前延出部6bで燃料タンク4の下部を覆い、後延出部6cでシートレール25を覆い、下延出部6dの一部であるシリンダカバー部6eでマスターシリンダ20を覆うようにすることにより、前後及び下方への各延出部を設けた特徴のある形状としたので、大型のサイドカバーの形状を良好として、車両の側方からの外観を向上できる。しかも、サイドカバー6は、燃料タンク4の下部、シートレール25及びマスターシリンダ20を覆うことにより、これらの部品を保護することができる。
しかも、サイドカバー6の一部を下方へ比較的長く延出させて下延出部6dとし、この下延出部6dの一部であるシリンダカバー部6eでマスターシリンダ20の外側を覆うようにしたので、従来のような大型で重量のあるタンデムステップホルダの代わりに、樹脂製で軽量な下延出部6dにより、マスターシリンダ20をガードできる。このため、マスターシリンダ20の保護を良好としつつ、車両の軽量化を図ることができる。
また、シリンダ支持ブラケット28のシリンダ支持部32へマスターシリンダ20を支持させるとともに、ペダル取付部42を設けてここに、ブレーキペダル15が設けられたペダルアーム15aのペダルピボット部15bをペダルピボット軸40で回動自在に取付け、さらに、シリンダ支持ブラケット28の上下方向中間部前側に設けられたグロメットラバー43へサイドカバー6の下延出部6dを係合部21で係脱自在に取付けたので、共通の部材であるシリンダ支持ブラケット28により、マスターシリンダ20、ペダルアーム15aのペダルピボット部15b及びサイドカバー6の下延出部6dが同時に支持されることになり、シリンダ支持ブラケット28を支持部材として多機能化できるとともに、これらの関連する部材であるマスターシリンダ20の取付位置、ペダルピボット軸40の取付位置及び下延出部6dにおける係合位置間における位置精度を良好とする。
また、エンジン3のクランクケース10には外方へ突出するクラッチカバー14を備え、このクラッチカバー14がサイドカバー6の前方において、サイドカバー6よりも外方に突出するエンジン突出部をなすので、サイドカバー6がエンジン突出部であるクラッチカバー14よりも車体外側方へ張り出すことがなく、乗員の乗り心地を良好にすることができる。そのうえ、サイドカバー6はクラッチカバー14よりも車体内側へ引き込まれていることになるから、クラッチカバー14によって外側方の衝撃から保護されることになる。
さらに、マスターシリンダ20を覆うシリンダカバー部6e及び下延出部6dが、マスターシリンダ20の側方から前下方に向けて、車体内側に傾斜しているので、ライダーが足を下延出部6dに沿って移動することにより、マスターシリンダ20前方に位置するライダーステップ16へ自然に足を誘導するので、乗り心地を良好にすることができる。
そのうえ、シリンダカバー部6eがマスターシリンダ20の車幅方向外側に配置されるので、マスターシリンダ20とシリンダカバー部6eとの干渉を避けることができる。
また、シリンダカバー部6e及び下延出部6dの下部前側がそれぞれ、キックアーム17の後方にて車体内方へ凹む凹部をなすので、回動時におけるキックアーム17との干渉を避けることができる。
また、タンデムステップホルダでマスターシリンダ20のガードをしなくなったため、タンデムステップ19を支持するタンデムステップホルダ36を、マスターシリンダ20の後方にて上下方向へ配置し、その下端にタンデムステップ19を支持させるとともに、上端を車体フレーム50の一部をなす補強フレーム26に取付けるようにすることができる。これにより、タンデムステップホルダ36はタンデムステップ19の支持専用部材とすることができるため、軽量のパイプ部材を用いて、補強フレーム26のタンデムステップ19直上部と連結する比較的短いものとすることができ、タンデムステップの支持構造を簡素化することができる。
3:エンジン、6:サイドカバー、6a:中央部、6b:前延出部、6c:後延出部、6d:下延出部、6e:シリンダカバー部、10:クランクケース、15:ブレーキペダル、16:ライダーステップ、19:タンデムステップ、20:マスターシリンダ、21:係合部、22:ボルト、23:メインフレーム、25:シートレール、28:シリンダ支持ブラケット、30:ピボット軸、32:シリンダ支持部、36:タンデムステップホルダ、43:グロメットラバー

Claims (4)

  1. 車体フレームの上方に配置されたシート(5)の下方にて車体フレーム(50)へ支持されたブレーキペダル(15)と、
    このブレーキペダルによって操作されて液圧式後輪ブレーキの液圧を発生するマスターシリンダ(20)と、
    前記車体フレームに支持されたエンジン(3)のクランクケース(10)へ回動自在に支持されるキックアーム(17)と、
    前記車体フレーム(50)の少なくとも一部を側方から覆うサイドカバー(6)とを備えた鞍乗り型車両において、
    前記サイドカバー(6)は、樹脂部品であって、
    前記シート(5)の下方における部分の一部が、下方へ延出する下延出部(6d)をなし、
    この下延出部(6d)の一部が前記マスターシリンダ(20)の外側を覆うとともに、
    前記サイドカバー(6)は、中央部(6a)と、
    この中央部(6a)の上部から前方へ延出して、前記シート(5)の前方に配置されている燃料タンク(4)の下部外側を覆う前延出部(6b)と、
    前記中央部(6a)の上部から後方へ延出して、前記車体フレームの一部であって前記シート(5)を支持するシートレール(25)の外側を覆う後延出部(6c)と、
    前記中央部(6a)から下方へ延出する前記下延出部(6d)が一体に形成され、
    前記マスターシリンダ(20)は、前記ブレーキペダル(15)の近傍に配置されたライダーステップ(16)の後上方かつ前記キックアーム(17)の回動面から外れるように車体内側へ配置され、
    前記下延出部(6d)は、下部が前記ライダーステップ(16)の後下方かつ前記ペダルピボット部(15b)近傍まで延び、
    前記マスターシリンダ(20)の側方から前下方に向けて、車体内側に傾斜するとともに、回動時における前記キックアーム(17)との干渉を避けるように前記マスターシリンダ(20)の車幅方向外側から前記キックアーム(17)の後方となる位置で車体内側に傾斜することを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記マスターシリンダ(20)を支持するとともに、前記ブレーキペダル(15)を軸支しつつ、前記サイドカバー(6)の下延出部(6d)を支持するシリンダ支持ブラケット(28)を前記車体フレーム(50)に備えることを特徴とする請求項1に記載した鞍乗り型車両。
  3. 前記シート(5)の下方に配置されて前記車体フレーム(50)へ支持されたエンジン(3)を備え、
    このエンジン(3)に、前記サイドカバー(6)の前方において、サイドカバーよりも外方に突出するエンジン突出部(14)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載した鞍乗り型車両。
  4. 前記マスターシリンダ(20)の後上方にタンデムステップ(19)が配置され、
    このタンデムステップ(19)は前記マスターシリンダ(20)の後方にて車体フレーム(50)の一部(26)に固定されたタンデムステップホルダ(36)により支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した鞍乗り型車両。
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