JP4431107B2 - 自動二輪車のセンタースタンド取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車におけるセンタースタンドの取付け構造に関する。
自動二輪車のセンタースタンドは、下記の特許文献に示されるように、クランクケースの前方位置に、張出し姿勢(起立姿勢)と格納姿勢(後方跳ね上げ姿勢)との間で揺動可能なように取付けられており、センタースタンドと車体側部材との間にはコイルスプリングが設けられている。センタースタンドは通常パイプ構造を有した左右一対の脚が連結された構成を有しており、一方側(通常は左側)の脚には車体の側方に張出した足掛け部が設けられている。コイルスプリングはセンタースタンドの位置に応じてセンタースタンドを張出し姿勢又は格納姿勢に付勢するように作用する。センタースタンドが張出し姿勢になったときには、センタースタンドの一部が車体側の一部に当接して張出し姿勢での位置決めがなされ、センタースタンドが格納姿勢になったときには、センタースタンドの他の一部が車体側の他の一部に当接して格納姿勢での位置決めがなされる。
車体をセンタースタンドにより支持しようとするときには、格納姿勢にあるセンタースタンドの足掛け部に一方の足を掛けて下方に(地面側)に押圧し、脚部が接地したところで車体を後方へ引き上げる。センタースタンドは前方に揺動して起立姿勢となり、それまでセンタースタンドを格納姿勢側に付勢していたコイルスプリングは中立位置を超えて張出し姿勢側に付勢するようになるので、センタースタンドはそのまま張出し姿勢に保持される。張出し姿勢にされたセンタースタンドには、自動二輪車の車体重量の大部分(ほぼ80%)が作用するので、車体は安定的に支持される。一方、センタースタンドによる支持を解除するときには、両方のハンドルを握って力強く車体を前方に押せばよい。これによりセンタースタンドは後方に揺動して格納姿勢となり、それまでセンタースタンドを張出し姿勢側に付勢していたコイルスプリングは中立位置を超えて格納姿勢側に付勢するようになるので、センタースタンドはそのまま格納姿勢に保持される。
特公平2−14991号公報
しかしながら、上記のように、センタースタンドをクランクケースの前方位置に取付けられるのは、スクータ式自動二輪車のように、エンジンが車両の中央部よりも後方に設けられるユニット式のパワーユニットを有する車両に限られ、エンジンが車両の中央部よりも前方に設けられる鞍乗りタイプの車両では、センタースタンドを車体フレームに取付けることになる。しかしながら、センタースタンドを車体フレームに取付けるためには、センタースタンドを軸支するための厚肉のボス部を車体フレーム上に設ける必要があり、車体重量が増加するという問題が生ずる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、重量を増加させることなく、鞍乗りタイプの車両に適用し得る自動二輪車のセンタースタンド取付け構造を提供することを目的としている。
本発明に係る自動二輪車のセンタースタンド取付け構造は、車体の中央下部に、起立した張出し姿勢と車体の後方に跳ね上げた格納姿勢との間で揺動可能に設けられた自動二輪車のセンタースタンドの取付け構造であって、車体フレームに固定されたクランクケースの後部から車体の後方に張出すように設けられたボス部にセンタースタンドが軸支され、前記クランクケースに収容された変速機の変速動作を行うためのチェンジスピンドル及び前記変速機により変速された動力を出力する出力軸がそれぞれ前記車体フレームの横方向に延びた状態で設けられており、前記クランクケースの側面視において、前記出力軸が前記チェンジスピンドルと前記ボス部との間の上方位置に配置され、前記クランクケースに収容されたエンジンの始動を行うためのキックスタータースピンドルが前記車体フレームの横方向に延びた状態で設けられており、前記クランクケースの側面視において、前記キックスタータースピンドルが、前記チェンジスピンドル、前記ボス部及び前記出力軸とが形成する三角形の領域内に配置される。
また、本発明においては、クランクケースを車体フレームに固定する複数のハンガー部の少なくとも一つがボス部に隣接して設けられていることが好ましい。
また、本発明においては、センタースタンドを格納姿勢から張出し姿勢方向に揺動させたとき、センタースタンドの一部(例えば、実施形態におけるセンタースタンド40における左右の脚部41,42の上端部41b,42b)と当接してセンタースタンドを張出し姿勢に位置決めするストッパ部がクランクケースの後部下面に設けられていることが好ましい。そして、このストッパ部は、クランクケースの後部下面の左右一方側に設けられていることが好ましい。
また、クランクケースの側面視において、ボス部とストッパ部との間の上方位置に、クランクケースを車体フレームに固定する複数のハンガー部の少なくとも一つが設けられていることが好ましい
また、本発明においては、センタースタンドをその揺動位置に応じて張出し姿勢又は格納姿勢のいずれかに付勢するスプリング(例えば、実施形態におけるコイルスプリング39)が、センタースタンドと、クランクケースの後部に設けられたスプリング取付けブラケットとの間に設けられていることが好ましい。
本発明に係る自動二輪車のセンタースタンド取付け構造では、車体フレームに固定されたクランクケースの後部から車体の後方に張出すように設けられたボス部にセンタースタンドを軸支した構成としている。センタースタンドを軸支するためのボス部は肉厚の厚い部位であるが、本発明では、このような厚肉のボス部を車体フレームではなく、クランクケースに形成しているため、ボス部を車体フレームに形成する場合よりも車体重量を軽減することができる。また、センタースタンドを軸支する部分(ボス部)がクランクケースの後部に設けられることから、エンジンが(すなわちクランクケースが)車体の中央部よりも前方に位置するように設けられるタイプの車両(鞍乗りタイプの車両)に適用してセンタースタンドが車体の中央下部に位置するようにすることが可能である。
また、クランクケースに収容された変速機の変速動作を行うためのチェンジスピンドル及び変速機により変速された動力を出力する出力軸がそれぞれ車体フレームの横方向に延びた状態で設けられており、クランクケースの側面視において、出力軸がチェンジスピンドルとボス部との間の上方位置に配置されているのであれば、出力軸の周辺の剛性がチェンジスピンドルとボス部とのレイアウトとあいまって向上するので、クランクケースを小型化・軽量化することができる。
また、クランクケースに収容されたエンジンの始動を行うためのキックスタータースピンドルが車体フレームの横方向に延びた状態で設けられており、クランクケースの側面視において、キックスタータースピンドルが、チェンジスピンドル、ボス部及び出力軸とが形成する三角形の領域内に配置されているのであれば、センタースタンドにより車体を支持した状態でキック始動操作を行ったときに、クランクケースに作用する力を、ボス部を介してセンタースタンドにより効果的に受止めることができる。
また、本発明において、クランクケースを車体フレームに固定する複数のハンガー部の少なくとも一つがボス部に隣接して設けられているのであれば、センタースタンドを張出し姿勢にしたときの車体の重量はハンガー部を介して車体フレームに負担されるようになるので、クランクケースによる車体重量の負担分を小さくすることができる。また、本発明において、センタースタンドを格納姿勢から張出し姿勢方向に揺動させたとき、センタースタンドの一部と当接してセンタースタンドを張出し姿勢に位置決めするストッパ部がクランクケースの後部下面に設けられているのであれば、このストッパ部を車体フレームに形成する場合よりも構成が簡単となり、製造コストを下げることができる。そして、このストッパ部が、クランクケースの後部下面の左右一方側に設けられているのであれば、その分、クランクケースの構造を簡易化することができ、重量の低減とコストダウンとを図ることができる。
また、ここで、クランクケースの側面視において、ボス部とストッパ部との間の上方位置に、クランクケースを車体フレームに固定する複数のハンガー部の少なくとも一つが設けられているのであれば、センタースタンドを張出し姿勢にして車体を支持したとき、ハンガー部を介した車体重量をクランクケースの薄肉部に影響を及ぼすことなく、ボス部とストッパ部とで支持することができる。
また、本発明において、センタースタンドをその揺動位置に応じて張出し姿勢又は格納姿勢のいずれかに付勢するスプリングが、センタースタンドと、クランクケースの後部に設けられたスプリング取付けブラケットとの間に設けられているのであれば、スプリングの一端部がクランクケースに直接取付けられている場合と比較して、クランクケースの下部に空間を形成し易くなる。このため、クランクケースの下部に排気管を配置することができ、車体全体の重心位置を下げることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るセンタースタンドの取付け構造が適用された自動二輪車1を示している。この自動二輪車1は、骨格となる車体フレーム10を有し、車体フレーム10は、前部フレーム11と後部フレーム12とを結合して構成される。前部フレーム11は、ヘッドパイプ11aから後方斜め下向きに延びて設けられたメインパイプ11bとから構成される。ヘッドパイプ11aには、下端部に前輪22を回転可能に支持したフロントフォーク13が操向可能に取付けられており、このフロントフォーク13の上端部にはハンドル14が固定されている。
メインパイプ11bの下端部にはエンジンEG及び変速機TMを収容したクランクケース30が懸吊支持されている。後部フレーム12はリヤパイプ12aとこのリヤパイプ12aに連結するシートレール12bとにより構成される。シートレール12b上には乗員が座るためのシート15が設けられている。クランクケース30の後部にはスイングアーム16が上下方向に揺動可能に支持され、このスイングアーム16の後端部には後輪22が回転自在に支持され、スイングアーム16と後輪22との間にはリヤクッション17が連結されている。
前部フレーム11を構成するメインパイプ11bの側方はメインパイプサイドカバー18aによって覆われている。メインパイプサイドカバー18aの両側部には乗員の脚部を覆うレッグシールド18bが着脱自在に取付けられており、メインパイプサイドカバー18aの前部にはフロントトップカバー18cが設けられ、更に、メインパイプサイドカバー18aの上部にはメインパイプトップカバー18dが設けられている。また、メインパイプサイドカバー18aの下部にはクランクケース30を覆うアンダーカバー18eが設けられている。アンダーカバー18eの前部には、走行時の風をエンジンEGに供給するための開口部19が形成されており、クランクケース30の下方にはエンジンEGから延びた図示しない排気管が後方に延びて設けられている。そして、クランクケース30の後部には、車体の中央下部において車体を支持可能なセンタースタンド40が取付けられている。
クランクケース30は図1に示すように、車体フレーム10における車体の中央部よりも前方の領域に取付けられている。クランクケース30の車体フレーム10への取付けは、クランクケース30の各所に設けられた複数のハンガー部(エンジンハンガー)31(31a、31b,31c,・・・)を車体フレーム10側の所定箇所にボルト締めすることによって行われる。クランクケース30内の変速機TMは、図2に示すように、エンジンEGのクランク軸SH1の動力が図示しないギヤを介して伝達されるカウンター軸SH2と、カウンター軸SH2の動力が図示しないギヤを介して伝達される出力軸SH3と、カウンター軸SH2と出力軸SH3との間のギヤチェンジを行って変速機TMの変速動作を行うチェンジスピンドルSH4と、エンジンEGの始動時に図示しないギヤを介してクランク軸SH1を回転させるキックスタータースピンドルSH5とを有しており、これら軸及びスピンドルSH1〜SH5はクランクケース30内において、互いに平行に配置されている。
クランクケース30の後部には、後述するセンタースタンド40を揺動自在に取付けるための左右のボス部32a,32bが車体の後方に張出して設けられている。ここで、出力軸SH3は図2〜図4に示すようにチェンジスピンドルSH4の後方に配置されており、図3及び図4に示すように、出力軸SH3は、クランクケース30の側面視において、チェンジスピンドルSH4とボス部32a,32bとの間の上方位置に配置されている。また、図4に示すように、キックスタータースピンドルSH5は、クランクケース30の側面視において、チェンジスピンドルSH4、ボス部32a,32b及び出力軸SH3とが形成する三角形の領域内に配置されている。
センタースタンド40は、図2〜図4に示すように、車体の左側に位置するパイプ状の左側脚部41と、車体の右側に位置する同じくパイプ状の右側脚部42とが車体の左右方向に延びた板状の連結部43により連結された構成を有している。左側脚部41の上部には上方に延びた左側脚部取付け部材41aが取付けられており、右側脚部42の上部には同じく上方に延びた右側脚部取付け部材42aが取付けられている。そして、センタースタンド40に設けられた左側脚部取付け部材41a及び右側脚部取付け部材42a、クランクケース30に設けられた左側ボス部32a及び右側ボス部32bはこれらを同心に配置した状態で挿通されたセンタースタンド枢支軸33によって連結されており、これによりセンタースタンド40は車体の中央下部において、起立した張出し姿勢(図3及び図4において実線で示す姿勢)と車体の後方に跳ね上げた格納姿勢(図3及び図4において一点鎖線で示す姿勢)との間で揺動可能となっている。なお、左側脚部41の下部には、車体の左側方に延びた足掛け部44が取付けられている。
センタースタンド枢支軸33における車体の左側端部にはセンタースタンド枢支軸33の左側ボス部32aからの抜け止め用のナット34aが取付けられており(図3参照)、センタースタンド枢支軸33における車体の右側端部にはセンタースタンド枢支軸33の右側ボス部32bからの抜け止め用のナット34bが取付けられるとともに、フットブレーキレバー24の端部24aが取付けられている(図2及び図4参照)。出力軸SH3は車体の左側端部がクランクケース30の外部に突出しており(図2参照)、その突出した部分にはドライブスプロケットSP1が取付けられている(図2及び図3参照)。このドライブスプロケットSP1は後輪22に設けられたドリブンスプロケットSP2とチェーンCHにより連結されており、これらドライブスプロケットSP1、チェーンSH及びドリブンスプロケットSP2はエンジンEGのクランク軸SHの回転力を減速して後輪22に伝達する2次減速機構を構成している。チェンジスピンドルSH4は車体の左側端部がクランクケース30の外部に突出しており(図2参照)、その突出した部分にはチェンジペダル25が取付けられている(図3参照。図2には図示せず)。また、キックスタータースピンドルSH5は車体の右側端部がクランクケース30の外部に突出しており(図2参照)、その突出した部分にはキックスターターペダル26が取付けられている(図4参照。図2には図示せず)。
クランクケース30の後部下面には、センタースタンド40を格納姿勢から張出し姿勢に揺動させたとき、センタースタンド40における左右の脚部41,42それぞれの上端部41b,42bが下方から当接してセンタースタンド40を張出し姿勢に位置決めする左右のストッパ部35a,35bが設けられている(図3及び図4参照)。これら左右のストッパ部35a,35bは、クランクケース30の下面から下方に張出すなどして設けられた部位である(突起状の部材をクランクケース30の下面に取付けるようにしてもよい)。なお、図3及び図4から分かるように、クランクケース30の側面視において、クランクケース30を車体フレーム10に固定する複数のハンガー部31の一つ(ハンガー部31c)は、ボス部32a,32bとこれらストッパ部35a,35bとの間の上方位置に設けられた状態となっている。
クランクケース30の後部下方の左側面には、板部材からなるスプリング取付けブラケット36が固定されている(図2及び図3参照)。スプリング取付けブラケット36の下部には下方に開口した切り欠き部36aが設けられており(図3参照)、この切り欠き部36aがクランクケース30に設けられた係止突起37に上方から係止されるとともに、スプリング取付けブラケット36における車体の前方側端部がボルトBによってクランクケース30に取付けられている。スプリング取付けブラケット36における車体の後方側端部は車体の左側に屈曲した状態で後方に延びており(図2参照)、そこには車体の外方に延びたブラケット側スプリング係止部38が取付けられている。一方、センタースタンド40の左側脚部41の中間部には車体の外方に延びたスタンド側スプリング係止部45が設けられており、このスタンド側スプリング係止部45及び上記ブラケット側スプリング係止部38にはコイルスプリング39の端部が係止されている。このコイルスプリング39は、センタースタンド40をその揺動位置に応じて張出し姿勢又は格納姿勢のいずれかに付勢する働きをする。
このような構成のセンタースタンド40により車体を支持しようとするときには、格納姿勢にあるセンタースタンド40の足掛け部44に一方の足を掛けて下方に(地面側)に押圧し、左右両脚部41,42が接地したところで車体を後方へ引き上げる。これによりセンタースタンド40は車体に対して相対的に前方に揺動して起立姿勢となり、それまでセンタースタンド40を格納姿勢側に付勢していたコイルスプリング39は中立位置を超えて張出し姿勢側に付勢するようになるので、センタースタンド40はそのまま張出し姿勢に保持される。張出し姿勢にされたセンタースタンド40には、自動二輪車1の車体重量の大部分(ほぼ80%)が作用するので、車体は安定的に支持される。一方、センタースタンド40による支持を解除するときには、ハンドル14を握って力強く車体を前方に押せばよい。これによりセンタースタンド40は車体に対して相対的に後方に揺動して格納姿勢となり、それまでセンタースタンド40を張出し姿勢側に付勢していたコイルスプリング39は中立位置を超えて格納姿勢側に付勢するようになるので、センタースタンド40はそのまま格納姿勢に保持される。
上記のように、この自動二輪車1におけるセンタースタンド40の取付け構造では、車体フレーム10に固定されたクランクケース30の後部から車体の後方に張出すように設けられたボス部32a,32bにセンタースタンド40を軸支した構成としている。センタースタンド40を軸支するためのボス部32a,32bは肉厚の厚い部位であるが、この実施形態では、このような厚肉のボス部32a,32bを車体フレーム10ではなく、クランクケース30に形成しているため、ボス部32a,32bを車体フレーム10に形成する場合よりも車体重量を軽減することができる。また、センタースタンド40を軸支する部分(ボス部32a,32b)がクランクケース30の後部に設けられることから、センタースタンド40が車体の中央下部に位置するようにするようになり、エンジンEGが(すなわちクランクケース30が)車体の中央部よりも前方に位置するように設けられる上記自動二輪車1のような鞍乗りタイプの車両に適したものとなっている。
また、上記自動二輪車1におけるセンタースタンド40の取付け構造では、センタースタンド30を格納姿勢から張出し姿勢方向に揺動させたとき、センタースタンド30の一部(上端部41b,42b)と当接してセンタースタンド40を張出し姿勢に位置決めするストッパ部35a,35bがクランクケース30の後部下面に設けられているので、このストッパ部35a,35bを車体フレーム10に形成する場合よりも構成が簡単となり、製造コストを下げることができる。なお、上記実施形態では、ストッパ部がクランクケース30の左右に設けられているとしているが、これはクランクケース30の後部下面の左右一方側のみ(例えば左方のみ)としてもよい。また、これに合わせてセンタースタンド40側もストッパ部と当接しない方の脚部(ストッパが左方のみであれば右側脚部42)については、その脚部の脚部取付け部材(ストッパが左方のみであれば右側脚部取付け部材42a)よりも上方の部分は不要となるので、この部分を除去することができる。これによりクランクケース30及びセンタースタンド40の軽量化を図ることができる。
また、上記自動二輪車1におけるセンタースタンド40の取付け構造では、クランクケース30の側面視において、ボス部32a,32bとストッパ部35a,35bとの間の上方位置に、クランクケース30を車体フレーム10に固定する複数のハンガー部31の一つ(ハンガー部31c)が設けられているので、センタースタンド40を張出し姿勢にして車体を支持したとき、ハンガー部31(31c)を介した車体重量をクランクケース30の薄肉部に影響を及ぼすことなく、ボス部32a,32bとストッパ部35a,35bとで支持することができる。なお、この実施形態では、クランクケース30の側面視において、ボス部32a,32bとストッパ部35a,35bとの間の上方位置に、設けられたハンガー部は1つであったが、クランクケース30の側面視において、ボス部32a,32bとストッパ部35a,35bとの間に複数のハンガー部が設けられているのであってもよい。
また、上記自動二輪車1におけるセンタースタンド40の取付け構造では、クランクケース30の側面視において、出力軸SH3がチェンジスピンドルSH4とボス部32a,32bとの間の上方位置に配置されており、出力軸SH3の周辺の剛性がチェンジスピンドルSH4とボス部32a,32bとのレイアウトとあいまって向上するので、クランクケース30を小型化・軽量化することができる。
また、上記自動二輪車1におけるセンタースタンド40の取付け構造では、クランクケース30の側面視において、キックスタータースピンドルSH5が、チェンジスピンドルSH4、ボス部32a,32b及び出力軸SH5とが形成する三角形の領域内に配置されているので、センタースタンド40により車体を支持した状態でキック始動操作を行ったときに、クランクケース30に作用する力を、ボス部32a,32bを介してセンタースタンド40により効果的に受止めることができる。
また、上記自動二輪車1のセンタースタンド取付け構造では、センタースタンド40をその揺動位置に応じて張出し姿勢又は格納姿勢のいずれかに付勢するコイルスプリング39が、センタースタンド40と、クランクケース30の後部に設けられたスプリング取付けブラケット36との間に設けられているので、コイルスプリング39の一端部がクランクケース30に直接取付けられている場合と比較して、クランクケース30の下部に空間を形成し易くなる。このため、クランクケース30の下部に排気管を配置することができ、車体全体の重心位置を下げることが可能となっている。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、センタースタンドの形状は、車体の中央下部に、起立した張出し姿勢と車体の後方に跳ね上げた格納姿勢との間で揺動可能であれば、上述の実施形態に示した形状に限定されるものではない。また、本発明のセンタースタンド取付け構造が適用される自動二輪車の形態は、上述の実施形態に示したものに限定されるわけではない。
本発明の一実施形態に係るセンタースタンドの取付け構造が適用された自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車に備えられたクランクケースを上方から見た図である。 クランクケースを車体の左側から見た側面図である。 クランクケースを車体の右側から見た側面図である。 センタースタンドのクランクケースへの取付け状態を示すクランクケース後部の斜視図である。
符号の説明
1 自動二輪車
10 車体フレーム
30 クランクケース
31 ハンガー部
32a,32b ボス部
35a,35b ストッパ部
36 スプリング取付けブラケット
39 コイルスプリング(スプリング)
40 センタースタンド
41b,42b センタースタンドの上端部(センタースタンドの一部)
EG エンジン
TM 変速機
SH3 出力軸
SH4 チェンジスピンドル
SH5 キックスタータースピンドル

Claims (6)

  1. 車体の中央下部に、起立した張出し姿勢と前記車体の後方に跳ね上げた格納姿勢との間で揺動可能に設けられた自動二輪車のセンタースタンドの取付け構造であって、
    車体フレームに固定されたクランクケースの後部から前記車体の後方に張出すように設けられたボス部に前記センタースタンドが軸支され
    前記クランクケースに収容された変速機の変速動作を行うためのチェンジスピンドル及び前記変速機により変速された動力を出力する出力軸がそれぞれ前記車体フレームの横方向に延びた状態で設けられており、前記クランクケースの側面視において、前記出力軸が前記チェンジスピンドルと前記ボス部との間の上方位置に配置され、
    前記クランクケースに収容されたエンジンの始動を行うためのキックスタータースピンドルが前記車体フレームの横方向に延びた状態で設けられており、前記クランクケースの側面視において、前記キックスタータースピンドルが、前記チェンジスピンドル、前記ボス部及び前記出力軸とが形成する三角形の領域内に配置されていることを特徴とする自動二輪車のセンタースタンド取付け構造。
  2. 前記クランクケースを前記車体フレームに固定する複数のハンガー部の少なくとも一つが前記ボス部に隣接して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のセンタースタンド取付け構造。
  3. 前記センタースタンドを前記格納姿勢から前記張出し姿勢に揺動させたとき、前記センタースタンドの一部と当接して前記センタースタンドを前記張出し姿勢に位置決めするストッパ部が前記クランクケースの後部下面に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のセンタースタンド取付け構造。
  4. 前記ストッパ部が前記クランクケースの後部下面の左右一方側に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車のセンタースタンド取付け構造。
  5. 前記クランクケースの側面視において、前記ボス部と前記ストッパ部との間の上方位置に、前記クランクケースを前記車体フレームに固定する複数のハンガー部の少なくとも一つが設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載の自動二輪車のセンタースタンド取付け構造。
  6. 前記センタースタンドをその揺動位置に応じて前記張出し姿勢又は前記格納姿勢のいずれかに付勢するスプリングが、前記センタースタンドと、前記クランクケースの後部に設けられたスプリング取付けブラケットとの間に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の自動二輪車のセンタースタンド取付け構造。
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