JP6531995B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両において、制動力調整装置(ABSモジュレータ36)を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−030394号公報
上記従来の技術では、制動力調整装置とマスターシリンダおよびスレーブシリンダ(キャリパ)との間において、金属配管とラバー配管とを繋ぐジョイント(図8等参照)が、車体フレームや車体カバーに覆われる位置にあり、ジョイント周辺のメンテナンス性の向上が課題となる。
また、仮にジョイントを車両外側からアクセス容易な位置にレイアウトしたとしても、ジョイントに接続される金属配管が外部か見えやすくなり、外観性の向上が課題となる。
そこで本発明は、制動力調整装置とマスターシリンダおよびスレーブシリンダとの間で液圧配管を繋ぐジョイント周辺のメンテナンス性を向上させるともに、配管周辺の外観性を向上させることができる鞍乗り型車両を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体骨格をなす車体フレーム(5)と、前記車体フレーム(5)の周囲を覆う車体カバー(24)と、ブレーキ装置(60)のマスターシリンダ(68)およびスレーブシリンダ(67)の間の液圧経路(81)に設けられ、車輪(11)の制動力を調整する制動力調整装置(71)と、を備え、前記制動力調整装置(71)と前記マスターシリンダ(68)とは、可撓性を有する一次可撓性配管(82a)、および予め定めた配索形状とされる一次非可撓性配管(82b)を介して接続され、前記制動力調整装置(71)と前記スレーブシリンダ(67)とは、可撓性を有する二次可撓性配管(83a)、および予め定めた配索形状とされる二次非可撓性配管(83b)を介して接続され、前記一次可撓性配管(82a)と前記一次非可撓性配管(82b)とは、一次ジョイント(84)を介して接続され、前記二次可撓性配管(83a)と前記二次非可撓性配管(83b)とは、二次ジョイント(85)を介して接続され、前記一次ジョイント(84)および二次ジョイント(85)は、それぞれ前記車体フレーム(5)および車体カバー(24)を避けて車両外部から視認可能な位置に配置され、前記一次非可撓性配管(82b)および二次非可撓性配管(83b)は、前記車体フレーム(5)のフレーム部材(7)の車幅方向内側で前記フレーム部材(7)に沿って延びるように配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記一次ジョイント(84)および二次ジョイント(85)は、互いに車幅方向に平行をなすように配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記車体フレーム(5)には、当該鞍乗り型車両の原動機(15)を支持するエンジンハンガ(8b)が接続され、前記一次ジョイント(84)および二次ジョイント(85)は、前記エンジンハンガ(8b)に支持されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記車体フレーム(5)は、前部に位置するヘッドパイプ(6)と、前記ヘッドパイプ(6)から車体後方に延出するメインフレーム(7)と、前記メインフレーム(7)の後部から車体下方に延出するピボットフレーム(8)と、を備え、前記ピボットフレーム(8)の車幅方向内側には、リアクッション(13)が配置され、前記一次可撓性配管(82a)および二次可撓性配管(83a)は、平面視で前記ピボットフレーム(8)と前記リアクッション(13)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、マスターシリンダ側の一次ジョイントとスレーブシリンダ側の二次ジョイントとが車両外部から視認可能となり、非可撓性配管は車体フレームのフレーム部材の車幅方向内側に配置されて目立たなくなる。これにより、両ジョイントの周辺に車両外部からアクセスしやすくなり、両ジョイント周辺のメンテナンス性を向上させるとともに、非可撓性配管は車両外部から目立たなくなり、配管周辺の外観性を向上させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、両ジョイントの平行配置によって、両ジョイント周辺の外観性を向上させるとともに、両ジョイントをコンパクトに配置することができる。
請求項3に記載した発明によれば、車体フレームに接続されたエンジンハンガを利用して両ジョイントを支持可能となり、専用の支持部材を設ける場合に比して部品点数を削減することができる。
請求項4に記載した発明によれば、可撓性配管をピボットフレームとリアクッションとの間の空間を利用して効率よく配置し、可撓性配管の長さの最適化(短縮)を図るとともに、可撓性配管をピボットフレームよりも車幅方向内側に配置することで、可撓性配管の保護性を高めることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のブレーキシステムを示す右側面図である。 上記ブレーキシステムの液圧配管のジョイント周辺の右側面図である。 上記ブレーキシステムのABSモジュール周辺の一部断面を含む平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
<車両全体>
図1に示すように、自動二輪車(鞍乗り型車両)1の前輪2は、左右フロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5のヘッドパイプ6に操向可能に支持されている。ステアリングステム4の上部には、操向用のバーハンドル4aが取り付けられている。
自動二輪車1の後輪11は、スイングアーム12の後端部に支持されている。スイングアーム12の前端部は、ピボット軸8aを介して、車体フレーム5の左右ピボットフレーム8に上下揺動可能に支持されている。スイングアーム12の前部には、リアクッション13の下端部が連結されている。リアクッション13の上端部は、車体フレーム5のクッション連結部13a(図2参照)に連結されている。
車体フレーム5の内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン15が搭載されている。エンジン15の上方であって車体フレーム5の左右メインフレーム7の上方には、エンジン15の燃料を貯留する燃料タンク18が配置されている。燃料タンク18の後方であって車体フレーム5の左右シートフレーム9の上方には、乗員が着座するシート19が配置されている。シート19は、運転者が着座する前シート19aと同乗者が着座する後部シート19bとを別体に設けている。
図中符号21aは運転者が足を乗せる左右一対のメインステップ、符号21bは同乗者が足を乗せる左右一対のピリオンステップ、符号22は車体を左側に傾斜した起立姿勢で支持するサイドスタンド、符号14はラジエータ、符号41はリアフェンダ、符号46はバッテリ、符号35はキャニスタをそれぞれ示している。
<車体フレーム>
図1に示すように、車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレーム5は、前端部に位置するヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から下後方へ延びる左右一対のメインフレーム7と、左右メインフレーム7の下方でヘッドパイプ6から下後方へ延びる左右一対のダウンフレーム7aと、左右メインフレーム7の後下端部から下方へ延びる左右一対のピボットフレーム8と、左右メインフレーム7および左右ピボットフレーム8の後方へ延びる左右一対のシートフレーム9と、を備えている。左右シートフレーム9の各々は、メインフレーム7の後部から上後方へ延びるシートレール9aと、シートレール9aの下方でピボットフレーム8の上後端部から上後方へ延びてシートレール9aの後部に接続されるサポートフレーム9bと、を備えている。
<車体カバー>
図1に示すように、車体フレーム5の周囲は、例えば合成樹脂製の車体カバー24によって覆われている。車体カバー24は、車体前部の上側を覆うアッパーカウル25と、アッパーカウル25の左右側部の下後方に連なり車体前部の左右両側を覆う左右一対のサイドカウル26と、車体前部の下側を覆うロアカウル27と、左右サイドカウル26の後方に連なり車体側部を覆う左右一対のサイドカバー28と、左右サイドカバー28の後方に連なり車体後部の上側を覆うリアカウル29と、を備えている。
<エンジン>
図1に示すように、エンジン15は、車幅方向(左右方向)に平行なクランク軸を有する単気筒エンジンである。エンジン15の下部を構成するクランクケース16の前部上方には、シリンダ17が上側ほど前方に位置するように前傾した起立姿勢で配置されている。シリンダ17の後部には、エンジン吸気系の吸気通路が接続されている。シリンダ17の前部には、エンジン排気系の排気管が接続されている。クランクケース16の後部には、クラッチ及びトランスミッションが収容されている。クランクケース16の後部左側には、変速機の出力軸が突出している。前記出力軸と後輪11とは、チェーン式伝動機構23を介して連結されている。
<ブレーキシステム>
図2は、自動二輪車1のブレーキシステム60を示している。
図2に示すように、自動二輪車1は、油圧式の前後輪ブレーキ61,65を備えている。
前輪ブレーキ61は、前輪2の左右一側(例えば右側)に設けられて前輪2と一体回転する前ブレーキディスク62と、油圧供給により前ブレーキディスク62を挟圧する前ブレーキキャリパ(スレーブシリンダ)63と、を備えている。前ブレーキキャリパ63は、フロントフォーク3に支持されている。前ブレーキキャリパ63は、油圧供給時には前ブレーキディスク62を挟圧して前輪2の回転を制動する。
後輪ブレーキ65は、後輪11の右側(前記チェーン式伝動機構23と反対側)に設けられて後輪11と一体回転する後ブレーキディスク66と、油圧供給により後ブレーキディスク66を挟圧する後ブレーキキャリパ(スレーブシリンダ)67と、を備えている。後ブレーキキャリパ67は、スイングアーム12に支持されている。後ブレーキキャリパ67は、油圧供給時には後ブレーキディスク66を挟圧して後輪11の回転を制動する。
バーハンドル4aの右グリップ近傍には、前マスターシリンダ64が支持されている。前マスターシリンダ64には、前ブレーキ操作子としてのブレーキレバー64aが連結されている。図中符号64bは例えば前マスターシリンダ64と一体化されたリザーバを示している。
右メインステップ21aの近傍には、後マスターシリンダ68が支持されている。後マスターシリンダ68は、後ブレーキ操作子としてのブレーキペダル68aが連結されている。図中符号64bは例えば後マスターシリンダ68と別体化されたリザーバを示している。
これら前後ブレーキ操作子64a,68aを適宜操作すると、前後マスターシリンダ64,68で発生した油圧が、それぞれ前後液圧経路75,81を介してABSモジュレータ71に送られる。すなわち、ブレーキシステム60は、アンチロックブレーキシステム(「Anti-lock Brake System」、以下、「ABS」という。)を採用している。
ABSモジュレータ71は、送られた油圧や車両の運転状態等に応じて、前後ブレーキキャリパ63,67に油圧を供給し、前後輪2,11の制動をコントロールする。例えば、ABSモジュレータ71は、アンチロック制御の他、前後輪ブレーキ61,65の連動制御も行う。すなわち、ブレーキシステム60は、前後連動ブレーキシステム(「Combined Brake System」、以下、「CBS」という。)を採用している。
<ABSモジュレータ>
図1〜図3に示すように、自動二輪車1の側面視における車体略中央には、ブレーキシステム60におけるABS制御を行うABSモジュレータ71が配置されている。ABSモジュレータ71は、ブレーキシステム60における前後液圧経路75,81(図2参照)の途中に設けられ、前後輪ブレーキ61,65の作動制御(制動力調整等)を行う。ABSモジュレータ71は、前後輪ブレーキ61,65に対応した2チャンネル式に限らず、前後輪ブレーキ61,65の一方のみに対応した1チャンネル式であってもよい。
図3を参照し、ABSモジュレータ71は、ブレーキ液の給排を制御するためのバルブおよびアクチュエータ等を含む液圧回路部72と、液圧回路部72の作動制御を行う制御部73と、を一体に備えている。図中符号C1はアクチュエータの駆動モータの中心軸線を示している。
図4を併せて参照し、ABSモジュレータ71は、平面視では左右メインフレーム7の間に位置し、側面視ではメインフレーム7よりも下方に配置されている。ABSモジュレータ71をメインフレーム7よりも下方に配置することで、車両の低重心化に寄与している。
ABSモジュレータ71は、車体左右中心に対して右側に偏って配置されている。ABSモジュレータ71は、ケース74に収納、保持されている。ケース74は、車体フレーム5に対してラバーマウントされている。
ABSモジュレータ71は、左右メインフレーム7よりも車幅方向内側に配置されることで、車両外観上で目立たなくなるとともに、左右メインフレーム7によって車両側方からの外乱の影響を受け難くされている。
図2を参照し、エンジン15のクランクケース16の上方かつシリンダ17の後方には、空間K1が形成されている。この空間K1内には、ABSモジュレータ71が配置されている。前記空間K1を利用してABSモジュレータ71を配置することで、限られたスペースの鞍乗り型車両における効率のよい部品レイアウトを実現している。前記空間K1は車体中心に近いことから、ABSモジュレータ71のような重量物を配置することでマスの集中が図られる。ABSモジュレータ71は、車体フレーム5に加えて、エンジン15の本体によっても、外乱の影響が及び難くなる。図3、図4中符号14aはラジエータ液を貯留するリザーバを示し、図3中符号69はクラッチケーブルを示し、図4中符号21cは左メインステップ21aの近傍に配置されたシフトペダルを示している。
<液圧配管>
図2に示すように、ABSモジュレータ71の上面部には、前マスターシリンダ64から延びる前一次配管76の先端が接続されるとともに、後マスターシリンダ68から延びる後一次配管82の先端が接続されている。ABSモジュレータ71の上面部にはさらに、前ブレーキキャリパ63に至る前二次配管77の基端が接続されるとともに、後ブレーキキャリパ67に至る後二次配管83の基端が接続されている。
前一次配管76は、前マスターシリンダ64側の前一次可撓性配管76aとABSモジュレータ71側の前一次非可撓性配管76bとに分割されている。前一次可撓性配管76aは、例えば合成樹脂や金属メッシュ等で構成され、取り回し経路に合わせて自在に湾曲可能であり、ステアリング系の回動に追従して弾性変形可能である。前一次非可撓性配管76bは、例えば鋼や銅等の金属管で構成され、予め定めた取り回し形状に形成されている。前一次非可撓性配管76bは、前一次可撓性配管76aに比して弾性が低く、取り回し自由度は低いが、メインフレーム7の周囲等、予め定めた取り回し経路に配置しやすい。前一次非可撓性配管76bは、前一次可撓性配管76aに比して細身であり、メインフレーム7等に沿うようにコンパクトに配索可能であり、車両外部から見て目立ち難い。
前一次可撓性配管76aと前一次非可撓性配管76bとは、前一次ジョイント78を介して互いに連通接続されている。前一次ジョイント78は、例えばヘッドパイプ6の後方でメインフレーム7の前部下側に配置、固定されている。
前二次配管77は、前ブレーキキャリパ63側の前二次可撓性配管77aとABSモジュレータ71側の前二次非可撓性配管77bとに分割されている。前一次配管76と同様、前二次可撓性配管77aは、取り回し経路に合わせて自在に湾曲可能であり、前二次非可撓性配管77bは、予め定めた取り回し形状に形成されている。
前二次可撓性配管77aと前二次非可撓性配管77bとは、前二次ジョイント79を介して互いに連通接続されている。前二次ジョイント79は、例えばヘッドパイプ6の後方でダウンフレーム7aの上部前側に配置、固定されている。
前一次非可撓性配管76bと前二次非可撓性配管77bとは、メインフレーム7の前後中間部の車幅方向内側に沿うように配索されている。前一次非可撓性配管76bと前二次非可撓性配管77bとは、互いに並列をなしてメインフレーム7の車幅方向内側を延びた後、前一次ジョイント78の手前で前二次非可撓性配管77bが前下方に屈曲し、前二次ジョイント79に向けて延びている。
後一次配管82は、後マスターシリンダ68側の後一次可撓性配管82aとABSモジュレータ71側の後一次非可撓性配管82bとに分割されている。前一次配管76と同様、後一次可撓性配管82aは、取り回し経路に合わせて自在に湾曲可能であり、後一次非可撓性配管82bは、予め定めた取り回し形状に形成されている。
後一次可撓性配管82aと後一次非可撓性配管82bとは、後一次ジョイント84を介して互いに連通接続されている。後一次ジョイント84は、例えばピボットフレーム8の上部前側に配置、固定されている。
後二次配管83は、後ブレーキキャリパ67側の後二次可撓性配管83aとABSモジュレータ71側の後二次非可撓性配管83bとに分割されている。前一次配管76と同様、後二次可撓性配管83aは、取り回し経路に合わせて自在に湾曲可能であり、後二次非可撓性配管83bは、予め定めた取り回し形状に形成されている。
後二次可撓性配管83aと後二次非可撓性配管83bとは、後二次ジョイント85を介して互いに連通接続されている。後二次ジョイント85は、例えばピボットフレーム8の上部前側に後一次ジョイント84と車幅方向で並んだ状態で配置、固定されている。
後一次非可撓性配管82bと後二次非可撓性配管83bとは、メインフレーム7の後部の車幅方向内側に沿うように配索されている。後一次非可撓性配管82bと後二次非可撓性配管83bとは、互いに並列をなしてメインフレーム7の車幅方向内側を延びた後、ABSモジュレータ71の上方で下方に屈曲し、ABSモジュレータ71の上面部に接続されている。
図3、図4を参照し、後一次ジョイント84および後二次ジョイント85は、互いに同一構成とされている。両ジョイント84,85は、上下に延びる角柱状をなし、ピボットフレーム8の前縁8cに沿うように配置されている。両ジョイント84,85は、互いに車幅方向で当接して平行に並び、車幅方向内側に配置されたブラケット86に共締め固定されている。ブラケット86は、車体フレーム5のエンジンハンガ8bの側面に固定され、もって両ジョイント84,85がエンジンハンガ8bに支持されている。エンジンハンガ8bは、ピボットフレーム8間に渡るクロスメンバ(不図示)から前下方に延び、エンジン15のクランクケース16の後部上側を支持している。
両ジョイント84,85は、車体フレーム5および車体カバー24を避けて車両外部に露出するように配置されている。図2を併せて参照し、側面視でピボットフレーム8の前縁8cとサイドカウル26の後縁26aとの間には、エンジン15を含む機能部品を車両外部に露出させる機能部品露出部R1が形成され、この機能部品露出部R1に両ジョイント84,85が配置されている。これにより、両ジョイント84,85の車体への着脱やメンテナンスを車体側方から行うことが容易になる。
両ジョイント84,85の後方には、それぞれ後一次配管82の後一次可撓性配管82aおよび後二次配管83の後二次可撓性配管83aが延びている。これらの可撓性配管82a,83aは、図4の平面視で、ピボットフレーム8と車幅方向中央に配置されたリアクッション13との間の空間K2を通過することで、メインステップ21aに載せた運転者の足との干渉を抑えるとともに、車幅方向の蛇行を抑えた直線的な配索とし、配管長さの最適化(短縮化)を図っている。
以上説明したように、上記実施形態における自動二輪車1は、車体骨格をなす車体フレーム5と、車体フレーム5の周囲を覆う車体カバー24と、ブレーキ装置の後マスターシリンダ68および後ブレーキキャリパ67の間の後液圧経路81に設けられ、後輪11の制動力を調整するABSモジュレータ71と、を備え、ABSモジュレータ71と後マスターシリンダ68とは、可撓性を有する一次可撓性配管82a、および予め定めた配索形状とされる一次非可撓性配管82bを介して接続され、ABSモジュレータ71と後ブレーキキャリパ67とは、可撓性を有する二次可撓性配管83a、および予め定めた配索形状とされる二次非可撓性配管83bを介して接続され、一次可撓性配管82aと一次非可撓性配管82bとは、後一次ジョイント84を介して接続され、二次可撓性配管83aと二次非可撓性配管83bとは、後二次ジョイント85を介して接続され、後一次ジョイント84および後二次ジョイント85は、それぞれ車体フレーム5および車体カバー24を避けて車両外部から視認可能な位置に配置され、一次非可撓性配管82bおよび二次非可撓性配管83bは、車体フレーム5のメインフレーム7の車幅方向内側でメインフレーム7に沿って延びるように配置されている。
この構成によれば、後マスターシリンダ68側の後一次ジョイント84と後ブレーキキャリパ67側の後二次ジョイント85とが車両外部から視認可能となり、非可撓性配管82b,83bは車体フレーム5のメインフレーム7の車幅方向内側に配置されて目立たなくなる。これにより、両ジョイント84,85の周辺に車両外部からアクセスしやすくなり、両ジョイント84,85周辺のメンテナンス性を向上させるとともに、非可撓性配管82b,83bは車両外部から目立たなくなり、配管周辺の外観性を向上させることができる。
上記自動二輪車1は、後一次ジョイント84および後二次ジョイント85が、互いに平行をなすように配置されているので、両ジョイント84,85の平行配置によって、両ジョイント84,85周辺の外観性を向上させるとともに、両ジョイント84,85をコンパクトに配置することができる。
上記自動二輪車1は、車体フレーム5に、自動二輪車1のエンジン15を支持するエンジンハンガ8bが接続され、後一次ジョイント84および後二次ジョイント85が、エンジンハンガ8bに支持されているので、車体フレーム5に接続されたエンジンハンガ8bを利用して両ジョイント84,85を支持可能となり、専用の支持部材を設ける場合に比して部品点数を削減することができる。
上記自動二輪車1は、車体フレーム5が、前部に位置するヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から車体後方に延出するメインフレーム7と、メインフレーム7の後部から車体下方に延出するピボットフレーム8と、を備え、ピボットフレーム8の車幅方向内側には、リアクッション13が配置され、一次可撓性配管82aおよび二次可撓性配管83aが、平面視でピボットフレーム8とリアクッション13との間に配置されているので、可撓性配管82a,83aをピボットフレーム8とリアクッション13との間の空間K2を利用して効率よく配置し、可撓性配管82a,83aの長さの最適化(短縮化)を図るとともに、可撓性配管82a,83aをピボットフレーム8よりも車幅方向内側に配置することで、可撓性配管82a,83aの保護性を高めることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、実施形態では後輪ブレーキの液圧配管に適用した例を説明したが、前輪ブレーキの液圧配管に適用した構成としてもよい。鞍乗り型車両は、駆動源に内燃機関のみを備えるものに限らず、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
6 ヘッドパイプ
7 メインフレーム
8 ピボットフレーム
8b エンジンハンガ
11 後輪(車輪)
13 リアクッション
15 エンジン(原動機)
24 車体カバー
60 ブレーキシステム(ブレーキ装置)
67 後ブレーキキャリパ(スレーブシリンダ)
68 後マスターシリンダ(マスターシリンダ)
81 後液圧経路(液圧経路)
71 ABSモジュレータ(制動力調整装置)
82a 後一次可撓性配管(一次可撓性配管)
82b 後一次非可撓性配管(一次非可撓性配管)
83a 後二次可撓性配管(二次可撓性配管)
83b 後二次非可撓性配管(二次非可撓性配管)
84 後一次ジョイント(一次ジョイント)
85 後二次ジョイント(二次ジョイント)

Claims (4)

  1. 車体骨格をなす車体フレーム(5)と、
    前記車体フレーム(5)の周囲を覆う車体カバー(24)と、
    ブレーキ装置(60)のマスターシリンダ(68)およびスレーブシリンダ(67)の間の液圧経路(81)に設けられ、車輪(11)の制動力を調整する制動力調整装置(71)と、を備え、
    前記制動力調整装置(71)と前記マスターシリンダ(68)とは、可撓性を有する一次可撓性配管(82a)、および予め定めた配索形状とされる一次非可撓性配管(82b)を介して接続され、
    前記制動力調整装置(71)と前記スレーブシリンダ(67)とは、可撓性を有する二次可撓性配管(83a)、および予め定めた配索形状とされる二次非可撓性配管(83b)を介して接続され、
    前記一次可撓性配管(82a)と前記一次非可撓性配管(82b)とは、一次ジョイント(84)を介して接続され、
    前記二次可撓性配管(83a)と前記二次非可撓性配管(83b)とは、二次ジョイント(85)を介して接続され、
    前記一次ジョイント(84)および二次ジョイント(85)は、それぞれ前記車体フレーム(5)および車体カバー(24)を避けて車両外部から視認可能な位置に配置され、
    前記一次非可撓性配管(82b)および二次非可撓性配管(83b)は、前記車体フレーム(5)のフレーム部材(7)の車幅方向内側で前記フレーム部材(7)に沿って延びるように配置されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記一次ジョイント(84)および二次ジョイント(85)は、互いに車幅方向に平行をなすように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車体フレーム(5)には、当該鞍乗り型車両の原動機(15)を支持するエンジンハンガ(8b)が接続され、
    前記一次ジョイント(84)および二次ジョイント(85)は、前記エンジンハンガ(8b)に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記車体フレーム(5)は、前部に位置するヘッドパイプ(6)と、前記ヘッドパイプ(6)から車体後方に延出するメインフレーム(7)と、前記メインフレーム(7)の後部から車体下方に延出するピボットフレーム(8)と、を備え、
    前記ピボットフレーム(8)の車幅方向内側には、リアクッション(13)が配置され、
    前記一次可撓性配管(82a)および二次可撓性配管(83a)は、平面視で前記ピボットフレーム(8)と前記リアクッション(13)との間に配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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