JP6904999B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、車体フレームにABSモジュレーターが支持され、ABSモジュレーターから延びるブレーキ配管が、操舵系に支持された前輪ブレーキ装置に接続された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、前輪ブレーキ装置が操舵系の車幅方向片側に設けられており、ブレーキ配管は車体フレームと操舵側に支持され、それらの支持部間で撓みを形成した後、片側の前輪ブレーキ装置に接続されている。
特開2011−195023号公報
従来技術においては、車体フレームと操舵側との支持部間でブレーキ配管に撓みを形成し、操舵側のクッションによる上下移動や操舵側の操舵移動に伴う車体フレームと操舵側の支持部間の位置変化を吸収している。しかしながら、操舵側のクランプ(支持部)はフロントフォークであるため外部にクランプが露出していた。
ところで、鞍乗り型車両の前輪ブレーキ装置では、制動力を得易くするために、操舵側の車幅方向両側にブレーキ装置を設ける構成も知られている。車幅方向両側にブレーキ装置を設ける場合には、各ブレーキ装置にブレーキ液圧を供給する必要があり、ブレーキ配管の数が増加する。このため、ブレーキ配管をクランプするクランプ部材の部品点数(接続箇所)が増えて複雑になるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、外部に露出し難く、部品点数を抑制しつつブレーキ配管を支持する鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
鞍乗り型車両は、車体フレーム(10)と、前記車体フレーム(10)に操舵自在に支持される操舵系(12)と、前記操舵系(12)に回転自在に支持される前輪(2)と、操作子(81)の入力に応じて前記前輪(2)を制動する前輪用ブレーキ装置(60)と、前記前輪(2)の上方に配置されるフロントフェンダー(45)と、前記操作子(81)と前記前輪用ブレーキ装置(60)との間を接続する前輪ブレーキ配管(88)と、を備える鞍乗り型車両において、前記フロントフェンダー(45)は、前記前輪(2)の外周に沿って円弧状に湾曲して前後に延びるフェンダー外周部(45a)を備え、前記前輪用ブレーキ装置(60)は、前記前輪(2)の車幅方向一側に設けられた一側ブレーキ装置(61)と、前記前輪(2)の車幅方向他側に設けられた他側ブレーキ装置(62)と、を備え、前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記車体フレーム(10)と前記フロントフェンダー(45)とに、前記車体フレーム(10)の車体側支持部(110)と前記フロントフェンダー(45)のフェンダー側支持部(100)とを介して支持され、前記車体側支持部(110)と前記フェンダー側支持部(100)との間に撓み部(95a)を形成して前記一側ブレーキ装置(61)に接続され、前記一側ブレーキ装置(61)と前記他側ブレーキ装置(62)との間には、前記一側ブレーキ装置(61)と前記他側ブレーキ装置(62)とを接続する第2前輪ブレーキ配管(96)が設けられ、前記フェンダー側支持部(100)は、前記フェンダー外周部(45a)の外面としての上面(45a1)に設けられて車両側面視で前記前輪(2)に重複せず、前記フェンダー側支持部(100)は、前記第2前輪ブレーキ配管(96)も支持する、ことを特徴とする。
上記構成において、前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記車幅方向一側で、前記車体側支持部(110)を介して前記車体フレーム(10)に支持され、前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記車体側支持部(110)から前記車幅方向他側に向かって延出する第1延出部(95b)と、車幅方向中央部(L0)よりも前記車幅方向他側で前記車幅方向一側に向かって湾曲する湾曲部(95c)と、前記湾曲部(95c)から前記車幅方向一側に向かって延出する第2延出部(95d)と、を備え、前記第2延出部(95d)は前記一側ブレーキ装置(61)に接続され、前記第2延出部(95d)が前記フェンダー側支持部(100)に支持されてもよい。
また、上記構成において、前記車体フレーム(10)に支持され前記前輪用ブレーキ装置(60)の制動力を制御するABSモジュレーター(83)を備え、前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記操作子(81)と前記ABSモジュレーター(83)との間を接続する入力用ブレーキ配管(84)と、前記ABSモジュレーター(83)と前記一側ブレーキ装置(61)との間を接続する出力用ブレーキ配管(86)と、を備えてもよい。
また、上記構成において、車体カバーは、前記車体フレーム(10)を車両側方から覆う側方カバー部(41)を備え、前記フロントフェンダー(45)の上面(45a1)は、車両側面視で前記前輪(2)の外周に沿って延び、前記上面(45a1)には、前記側方カバー部(41)よりも車幅方向内側に配置され且つ車両側面視で前記側方カバー部(41)に重複する重複部(45y)が設けられ、前記フェンダー側支持部(100)は、前記重複部(45y)に設けられていてもよい。
また、上記構成において、車体カバーは、前記車体フレーム(10)の車両前方を覆う前方カバー部(40)を備え、前記前方カバー部(40)は、前記上面(45a1)の外周端(45a2)に対向する下部先端(40a)を備え、前記フロントフェンダー(45)の上面(45a1)は、車両側面視で前記前輪(2)の外周に沿って湾曲して延び、前記上面(45a1)は、車両側面視において、前記下部先端(40a)を通り、且つ、前記外周端(45a2)に接する仮想接線(L1)よりも下方に設けられる後部(45z)を有し、前記後部(45z)には、前記フェンダー側支持部(100)が固定される固定部(99)が設けられていてもよい。
また、上記構成において、前記車体側支持部(110)は、前記車体フレーム(10)の車幅方向一側から延出して前記出力用ブレーキ配管(86)を前記車幅方向一側に支持し、前記入力用ブレーキ配管(84)も支持してもよい。
また、上記構成において、前記フェンダー側支持部(100)には、前記前輪ブレーキ配管(88)および前記第2前輪ブレーキ配管(96)が車幅方向に延びた状態で支持され、前記第2前輪ブレーキ配管(96)は、前記前輪ブレーキ配管(88)よりも後方に支持されてもよい。
また、上記構成において、前記フェンダー側支持部(100)は、前記フロントフェンダー(45)の内側に固定される内板(101)と、前記内板(101)に固定され、前記内板(101)との間に前記前輪ブレーキ配管(88)および前記第2前輪ブレーキ配管(96)を支持する外板(103)と、を備え、前記内板(101)は、前記フロントフェンダー(45)に対して外側に突出する位置決め部(101b)を備え、前記外板(103)は、前記位置決め部(101b)に廻り止めされた状態で固定されてもよい。
また、上記構成において、前記フェンダー側支持部(100)は、前記内板(101)と前記外板(103)との間に配置される中板(102)を備え、前記中板(102)および前記外板(103)には、前記前輪ブレーキ配管(88)および前記第2前輪ブレーキ配管(96)の外周形状に対応する内周形状を有する配管支持部(100a)が形成され、前記中板(102)および前記外板(103)を対向させて、前記中板(102)および前記外板(103)が前記内板(101)に共締めされてもよい。
鞍乗り型車両は、車体フレームと、前記車体フレームに操舵自在に支持される操舵系と、前記操舵系に回転自在に支持される前輪と、操作子の入力に応じて前記前輪を制動する前輪用ブレーキ装置と、前記前輪の上方に配置されるフロントフェンダーと、前記操作子と前記前輪用ブレーキ装置との間を接続する前輪ブレーキ配管と、を備える鞍乗り型車両において、前記前輪用ブレーキ装置は、前記前輪の車幅方向一側に設けられた一側ブレーキ装置と、前記前輪の車幅方向他側に設けられた他側ブレーキ装置と、を備え、前記前輪ブレーキ配管は、前記車体フレームと前記フロントフェンダーとに、前記車体フレームの車体側支持部と前記フロントフェンダーのフェンダー側支持部とを介して支持され、前記車体側支持部と前記フェンダー側支持部との間に撓み部を形成して前記一側ブレーキ装置に接続され、前記一側ブレーキ装置と前記他側ブレーキ装置との間には、前記一側ブレーキ装置と前記他側ブレーキ装置とを接続する第2前輪ブレーキ配管が設けられ、前記フェンダー側支持部は、前記フロントフェンダーの上面に設けられ、前記フェンダー側支持部は、前記第2前輪ブレーキ配管も支持する。この構成によれば、車体フレームから延びる前輪ブレーキ配管を、操舵系の操舵による位置変化を吸収可能な撓みを持たせた状態で、第2前輪ブレーキ配管と共に、フェンダー側支持部でフロントフェンダーの上面に支持させることができる。このため、部品点数を抑制しつつ、外部に露出し難い状態でブレーキ配管を車両に配設することができる。
上記構成において、前記前輪ブレーキ配管は、前記車幅方向一側で、前記車体側支持部を介して前記車体フレームに支持され、前記前輪ブレーキ配管は、前記車体側支持部から前記車幅方向他側に向かって延出する第1延出部と、車幅方向中央部よりも前記車幅方向他側で前記車幅方向一側に向かって湾曲する湾曲部と、前記湾曲部から前記車幅方向一側に向かって延出する第2延出部と、を備え、前記第2延出部は前記一側ブレーキ装置に接続され、前記第2延出部が前記フェンダー側支持部に支持されてもよい。この構成によれば、前輪ブレーキ配管が車幅方向中央部を越えて両側に延出しており、大きな撓みを形成することができる。また、第2延出部は幅方向に延びるため、フロントフェンダーの上面に位置するフェンダー側支持部に固定し易い。
また、上記構成において、前記車体フレームに支持され前記前輪用ブレーキ装置の制動力を制御するABSモジュレーターを備え、前記前輪ブレーキ配管は、前記操作子と前記ABSモジュレーターとの間を接続する入力用ブレーキ配管と、前記ABSモジュレーターと前記一側ブレーキ装置との間を接続する出力用ブレーキ配管と、を備えてもよい。この構成によれば、ABSモジュレーターで前輪用ブレーキ装置の制動力を制御できる。
また、上記構成において、車体カバーは、前記車体フレームを車両側方から覆う側方カバー部を備え、前記フロントフェンダーの上面は、車両側面視で前記前輪の外周に沿って延び、前記上面には、前記側方カバー部よりも車幅方向内側に配置され且つ車両側面視で前記側方カバー部に重複する重複部が設けられ、前記フェンダー側支持部は、前記重複部に設けられていてもよい。この構成によれば、フロントフェンダーから突出するフェンダー側支持部が車幅方向外方に露出することを抑制できるので、外観性を向上できる。
また、上記構成において、車体カバーは、前記車体フレームの車両前方を覆う前方カバー部を備え、前記前方カバー部は、前記上面の外周端に対向する下部先端を備え、前記フロントフェンダーの上面は、車両側面視で前記前輪の外周に沿って湾曲して延び、前記上面は、車両側面視において、前記下部先端を通り、且つ、前記外周端に接する仮想接線よりも下方に設けられる後部を有し、前記後部には、前記フェンダー側支持部が固定される固定部が設けられていてもよい。この構成によれば、フロントフェンダーから突出するフェンダー側支持部が車体カバーとフロントフェンダーとの間から車両前方に露出することを抑制でき、外観性を向上することができる。
また、上記構成において、前記車体側支持部は、前記車体フレームの車幅方向一側から延出して前記出力用ブレーキ配管を前記車幅方向一側に支持し、前記入力用ブレーキ配管も支持してもよい。この構成によれば、入力用ブレーキ配管と出力用ブレーキ配管とを支持する部材を共通化することができ、組み付けがし易く、且つ、部品点数(接続箇所)を抑制することができる。
また、上記構成において、前記フェンダー側支持部には、前記前輪ブレーキ配管および前記第2前輪ブレーキ配管が車幅方向に延びた状態で支持され、前記第2前輪ブレーキ配管は、前記前輪ブレーキ配管よりも後方に支持されてもよい。この構成によれば、フロントフェンダーの上面近傍において、前輪ブレーキ配管は、ブレーキ装置との接続部寄りに配置できるので配管距離を短くでき、前輪ブレーキ配管と、第2前輪ブレーキ配管とを交差させずに配索でき、操舵時に前輪ブレーキ配管の撓みによる変化を許容し易くできる。
また、上記構成において、前記フェンダー側支持部は、前記フロントフェンダーの内側に固定される内板と、前記内板に固定され、前記内板との間に前記前輪ブレーキ配管および前記第2前輪ブレーキ配管を支持する外板と、を備え、前記内板は、前記フロントフェンダーに対して外側に突出する位置決め部を備え、前記外板は、前記位置決め部に廻り止めされた状態で固定されてもよい。この構成によれば、外板が廻り止めされており、フロントフェンダーに対してフェンダー側支持部が廻ることを防止しながら、ブレーキ配管を剛性をもって支持できる。
また、上記構成において、前記フェンダー側支持部は、前記内板と前記外板との間に配置される中板を備え、前記中板および前記外板には、前記前輪ブレーキ配管および前記第2前輪ブレーキ配管の外周形状に対応する内周形状を有する配管支持部が形成され、前記中板および前記外板を対向させて、前記中板および前記外板が前記内板に共締めされてもよい。この構成によれば、簡素な構成で、複数のブレーキ配管を、より強固に支持することができる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の前部の正面図である。 フロントフォークと車体フレームとブレーキ配管の配索を示す左側面図である。 フロントフォークと車体フレームとブレーキ配管の配索を示す右側面図である。 図3のV矢視図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図1の前輪の周囲の拡大図である。 図7のVIII矢視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
図1及び図2を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びる左右一対のメインフレーム16と、メインフレーム16の後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム17と、ピボットフレーム17の上部から後上方に延出する左右一対のシートフレーム18とを備える。
また、車体フレーム10は、左右のピボットフレーム17の下端部を車幅方向に繋ぐクロスメンバ19を備える。
メインフレーム16は、メインフレーム16の前部から下方に延出してエンジン11を支持するエンジンハンガー部16a(エンジンハンガー)を備える。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15によって左右に操舵自在に軸支される。フロントフォーク12の上端部には、操舵ハンドル21が設けられる。前輪2は、フロントフォーク12の下端部に設けられる車軸2aに軸支される。
スイングアーム13は、左右のピボットフレーム17に支持されるピボット軸22に軸支される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる。スイングアーム13は、前端部をピボット軸22に軸支され、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに軸支される。
エンジン11は、メインフレーム16の下方でピボットフレーム17の前方に配置され、車体フレーム10に固定される。
エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸27を支持するクランクケース28と、クランクケース28の前部から前上方に延びるシリンダー部29とを備える。シリンダー部29には、シリンダー部29内を往復運動するピストン(不図示)が収容される。シリンダー部29のシリンダー軸線29aは鉛直に対し前傾する。
クランクケース28の後部は、変速機(不図示)を収納する変速機ケース部28aである。エンジン11の出力は、上記変速機の出力軸と後輪3とを接続する駆動チェーン30を介し、後輪3に伝達される。
エアクリーナーボックス31は、シリンダー部29の後上方に配置される。エアクリーナーボックス31は、スロットルボディ(不図示)を介し、シリンダー部29の後面の吸気ポートに接続される。
エンジン11の排気管32は、シリンダー部29の前面の排気ポートから下方に引き出され、エンジン11の下方を通って後方に延びる。排気管32の後端は、後輪3の側方に配置されるマフラー33に接続される。
燃料タンク35は、メインフレーム16の上方で、シート14とエアクリーナーボックス31との間に配置される。
エンジン11の冷却水が通るラジエーター36は、エンジン11の前方に配置される。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバーとして、フロントフォーク12の上部及びヘッドパイプ15を前方から覆うフロントカウル(前方カバー部)40と、車体の前部を側方から覆うサイドカウル(側方カバー部)41と、エンジン11を下方から覆うアンダーカウル42と、エアクリーナーボックス31及び燃料タンク35の一部を覆うタンクカウル43と、車体の後部を覆うリアカウル44とを備える。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー45は、フロントフォーク12に取り付けられる。
後輪3の前部を上方から覆うインナーフェンダー46は、スイングアーム13に取り付けられる。
後輪3の後部を上方から覆うリアフェンダー47は、シートフレーム18の後端部から後下方に延びる。
シート14の乗員が足を置くステップ48は、ピボットフレーム17に支持され、ピボットフレーム17の後方に配置される。
ヘッドライト49は、フロントカウル40の前端部に設けられる。
図2は、自動二輪車1の前部の正面図である。図3は、フロントフォーク12と車体フレーム10とブレーキ配管の配索を示す左側面図である。図4は、フロントフォーク12と車体フレーム10とブレーキ配管を示す右側面図である。
図1〜図4において、ヘッドパイプ15及びフロントフォーク(操舵系)12の上部は、フロントカウル40によって前方から覆われる。
フロントカウル40は、車両側面視で後上がり(前下がり)に傾斜するカバー部材である。フロントカウル40は、車幅の中央に位置する部分が前方に凸となるように湾曲する。
フロントカウル40の上部には、バックミラー50(図1参照)が左右一対で設けられる。
フロントカウル40の下部において車幅方向の中央部には、フロントカウル40を貫通する吸気口51が設けられる。吸気口51から取り入れられた空気は、図示しない吸気ダクトを通ってエアクリーナーボックス31内に流入し、エアクリーナーボックス31で浄化された後、シリンダー部29に流れる。
フロントカウル40の下部において吸気口51の側方には、ヘッドライト49(灯体)が左右一対で設けられる。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に回動自在に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、ステアリングシャフト(不図示)の上端に固定されるトップブリッジ54と、ステアリングシャフト(不図示)の下端に固定されるボトムブリッジ55と、トップブリッジ54及びボトムブリッジ55に支持される左右一対のフォークチューブ56とを備える。
トップブリッジ54は、ヘッドパイプ15の上方で車幅方向に延び、左右のフォークチューブ56の上端部を連結する。
ボトムブリッジ55は、ヘッドパイプ15の下方で車幅方向に延び、左右のフォークチューブ56を連結する。
フォークチューブ56は、上部を構成するアッパーチューブ57と、アッパーチューブ57の内側にスライド可能に嵌合するロアチューブ58と、ロアチューブ58の下端部に固定された車軸支持部材59とから構成される。ロアチューブ58は、フォークチューブ56の下部を構成する。
フロントフォーク12には、前輪2を制動する前輪用ブレーキ装置60が設けられる。前輪用ブレーキ装置60は、左側のディスクブレーキ(一側ブレーキ装置)61と、右側のディスクブレーキ(他側ブレーキ装置)62(図4参照)とを備えるダブルディスク式に構成されている。
各ディスクブレーキ61、62は、それぞれ、前輪2を構成するホイール2bに取付けられたブレーキディスク63と、ブレーキディスク63を挟持して制動可能なブレーキキャリパ64とを備える。
ブレーキディスク63は、ホイール2bに複数のボルト63aで取付けられている。
ブレーキキャリパ64の内側には、ブレーキディスク63を挟持して押え付ける一対のブレーキパッド(不図示)が付設されている。一対のブレーキパッド(不図示)は、ブレーキキャリパ64に設けられたピストン(不図示)の押圧力によってブレーキディスク63に押し付けられる。
ブレーキキャリパ64は、車軸支持部材59のキャリパブラケット59aに一対のボルト65で締結されている。
車軸支持部材59は、フロントフォーク12のロアチューブ58の下端に支持される。車軸支持部材59は、キャリパブラケット59a、複数のフェンダー支持部59bを一体に備える。左右の車軸支持部材59には、車軸2aが挿通され、車軸2aが車軸支持部材59間に渡された状態で支持されている。
フェンダー支持部59bは、車軸支持部材59の前上端部およびキャリパブラケット59aの上端部から上方に延びている。フェンダー支持部59bには、フロントフェンダー45が締結されている。
フロントフェンダー45は、前輪2の上方を覆っている。フロントフェンダー45は、前輪2の外周に沿って円弧状に湾曲して前後に延びるフェンダー外周部45aと、フェンダー外周部45aの車幅方向に一対形成された略半月状の側部45bと、側部45bの前後方向中央部から前下方に延びる前後一対の延出支持部45b1と、を備える。
フェンダー外周部45aは、フォークチューブ56の前方から後方に延びており、ヘッドパイプ15の下方まで延びている。フェンダー外周部45aの外面としての上面45a1は、正面視では、上方に凸に湾曲しており、車幅方向中央線(車幅方向中央部)L0に沿った部分によりフロントフェンダー45の外周端45a2を形成する。
各延出支持部45b1は、フォークチューブ56に沿って前下方に延びており、下端において、車軸支持部材59の各フェンダー支持部59bにそれぞれ支持されている。
図5は、図3のV矢視図である。なお、図5では、メインフレーム16の図示は省略している。
図3〜図5に示すように、自動二輪車1は、油圧式の制動装置80(図3参照)を備えている。制動装置80は、前輪用ブレーキ装置60と、操舵ハンドル21に取り付けられたブレーキ操作子としてのブレーキレバー81(図4参照)と、ブレーキレバー81の操作によってブレーキ液圧(油圧)を発生させるレバー側マスターシリンダ(不図示)と、レバー側マスターシリンダ(不図示)に接続されたリザーバタンク82(図3参照)と、リザーバタンク82と前輪用ブレーキ装置60の左側のブレーキ装置61とを接続する前輪ブレーキ配管88と、前輪用ブレーキ装置60における左側のブレーキ装置61と右側のブレーキ装置62とを接続する接続ブレーキホース(第2前輪ブレーキ配管)96と、を備える。
また、制動装置80は、後輪用ブレーキ装置(不図示)と、右側のステップ48(図1参照)近傍に取り付けられたブレーキ操作子としてのブレーキペダル(不図示)と、ブレーキペダル(不図示)の操作によりブレーキ液圧(油圧)を発生させるペダル側マスターシリンダ(不図示)と、ペダル側マスターシリンダと後輪用ブレーキ装置とを接続する後輪ブレーキ配管(不図示)と、を備えている。
本実施の形態では、制動装置80は、図3に示すように、ABS(Anti−lock Brake System)モジュレーター83と、ABSモジュレーター83を制御する制御装置(不図示)と、を備える。
よって、本実施の形態では、前輪ブレーキ配管88は、レバー側マスターシリンダ82とABSモジュレーター83とを接続する入力用ブレーキ配管84と、ABSモジュレーター83と前輪用ブレーキ装置60の左側のブレーキ装置61とを接続する出力用ブレーキ配管86と、を備える。なお、後輪ブレーキ配管(不図示)は、ぺダル側マスターシリンダ(不図示)や後輪用ブレーキ装置(不図示)と、ABSモジュレーター83とをそれぞれ接続するブレーキ配管(不図示)を備えている。
ABSモジュレーター83は、ポンプ(不図示)やソレノイドバルブ(不図示)等を備えており、前輪2、後輪3の速度に基づいて制御装置(不図示)に制御され、前輪用ブレーキ装置60及び後輪用ブレーキ装置(不図示)のブレーキ液圧を制御して、前輪2及び後輪3がロックするのを防止する制動力制御装置として機能する。
次に、前輪ブレーキ配管88と接続ブレーキホース(第2前輪ブレーキ配管)96の配索を説明する。
前輪ブレーキ配管88の入力用ブレーキ配管84は、可撓性を有する入力用ブレーキホース91を備える。入力用ブレーキホース91は、レバー側マスターシリンダ(不図示)に接続されたリザーバタンク82に接続されている。入力用ブレーキホース91は、レバー側マスターシリンダのリザーバタンク82の下部から、図4に示すように、右側のフォークチューブ56の右部に沿って下方のボトムブリッジ55に向けて配索されている。ボトムブリッジ55の近傍では、入力用ブレーキホース91は、右側のフォークチューブ56の前方を迂回するように左方に配索され、その後、ボトムブリッジ55よりも下方に配索されている。ボトムブリッジ55の下方では、入力用ブレーキホース91は、左後方に向かって配索され、左側のフォークチューブ56よりも後方に配置されたジョイント部材92に接続されている。
ジョイント部材92は、図3、図5に示すように、メインフレーム16の左下部から前方に延出する車体ブラケット(車体側支持部)110に支持されており、車体ブラケット110を介して車体フレーム10の左側(車幅方向一側)のメインフレーム16に支持されている。ジョイント部材92は、車幅方向中央線L0よりも左側に配置されている。
ジョイント部材92は、図4に示すように、上下一対の接続部92a、92bを有する。各接続部92a、92bは箱状に形成されている。各接続部92a、92bには、前部から右前方に延びた筒状の連結部92a1、92b1が設けられている。各接続部92a、92bの左部には、左方に延びる筒状の連結部92a2、92b2(図5参照)が設けられている。上方の連結部92a1、92a2同士は連通している。また、下方の連結部92b1、92b2同士は連通している。
ここで、右前方に延びる上方の連結部92a1には、入力用ブレーキホース91が右方から接続されており、左方に延びる上方の連結部92a2には、入力用ブレーキパイプ93が接続されている。入力用ブレーキパイプ93には、入力用ブレーキホース91からブレーキ液圧が伝達されるように構成されている。
図3に示すように、入力用ブレーキパイプ93は、ジョイント部材92から左方に延びている。左方に延びた入力用ブレーキパイプ93は、後方に屈曲し、車両側面視で、左側のメインフレーム16の下縁に沿って配索され、後方のエンジンハンガー部16aに向けて延びている。そして、入力用ブレーキパイプ93は、エンジンハンガー部16aよりも前側で、左側のメインフレーム16よりも車幅方向内側に配索され、左側のメインフレーム16の車幅方向内面に沿った状態で、左側のメインフレーム16および左側のピボットフレーム17の下縁に沿って後方に延びている。
入力用ブレーキパイプ93は、ピボットフレーム17よりも後方では、左側のシートフレーム18に沿って後方に配索され、左側のシートフレーム18に支持されたABSモジュレーター83に接続されている。
本実施の形態では、入力用ブレーキホース91と、入力用ブレーキパイプ93と、ジョイント部材92の接続部92aと、により、入力用ブレーキ配管84が構成される。
ABSモジュレーター83は、略直方体の箱形状に形成されている。ABSモジュレーター83は、支持ステー(不図示)を介して左側のシートフレーム18に取り付けられている。ABSモジュレーター83は、シート14の下方、かつ、スイングアーム13の上方に配置されている。
ABSモジュレーター83には、前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキ配管86が接続されている。なお、ABSモジュレーター83には、図示はしないが、後輪用ブレーキ配管も接続されている。
出力用ブレーキ配管86は、出力用ブレーキパイプ94を備える。出力用ブレーキパイプ94は、入力用ブレーキパイプ93と並行に配索されており、前方のジョイント部材92に接続されている。出力用ブレーキパイプ94は、ジョイント部材92の下方の連結部92b2に左方から接続されている。
右前方に延びる下方の連結部92b1には、可撓性を有する出力用ブレーキホース95が接続されている。出力用ブレーキホース95は、出力用ブレーキパイプ94からブレーキ液圧が伝達されるように構成されている。
図5に示すように、出力用ブレーキホース95は、車体ブラケット110から右側(車幅方向他側)に向かって延出する第1延出部95bを有する。第1延出部95bは車幅方向中央線L0を越えて右側に延出している。第1延出部95bの右端には、車幅方向中央線L0よりも右側において左側(車幅方向他側)に向かって湾曲する湾曲部95cが設けられている。湾曲部95cには、湾曲部95cから左側に向かって延出する第2延出部95dが設けられている。第2延出部95dは、フロントフェンダー45の上面45a1に向けて延出して上面45a1の左側に延びて、左側のディスクブレーキ61に接続されている。
フロントフェンダー45の上面45a1では、第2延出部95dは、車幅方向に沿って右側(車幅方向他側)から左側(車幅方向一側)に向かって配索され、左側のフォークチューブ56の後方において、下方に向けて湾曲して、左側のディスクブレーキ61のブレーキキャリパ64の後上部に接続されている。
第2延出部95dは、フロントフェンダー45の上面45a1にクランプ部材(フェンダー側支持部)100を介して支持されている。
よって、前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキ配管86は、車体フレーム10とフロントフェンダー45との間に支持部100、110を介して支持されている。そして、出力用ブレーキ配管86の出力用ブレーキホース95が、車体ブラケット110とクランプ部材100との間に撓み部95aを形成している。この撓み部95aにより、フロントフォーク12の衝撃吸収の際の上下移動に加えて、フロントフォーク12の操舵による操舵移動があっても、出力用ブレーキホース95は、撓み部95aの撓み形状を変化させることで、フロントフォーク12の車体フレーム10に対する位置変化を吸収可能である。特に、出力用ブレーキホース95は、車幅方向中央線L0の左側から右側に配索されて撓み部95aを形成しており、緩やかに曲がる撓み部95aとすることができる。
左側のディスクブレーキ61のブレーキキャリパ64の後上部には、接続ブレーキホース(第2前輪ブレーキ配管)96が接続されている。接続ブレーキホース96は、出力用ブレーキホース95の後側に沿って配索されている。接続ブレーキホース96は、フロントフェンダー45の上面45a1を、車幅方向に沿って左側(車幅方向一側)から右側(車幅方向他側)に向かって配索され、右側のディスクブレーキ62が備えるブレーキキャリパ64の後上部に接続されている。
接続ブレーキホース96は、クランプ部材100を介して、前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキホース95と共にフロントフェンダー45の上面45a1に固定されている。
本実施の形態では、出力用ブレーキパイプ94と、出力用ブレーキホース95と、ジョイント部材92の接続部92bと、により、出力用ブレーキ配管86が構成される。また、出力用ブレーキ配管86と、入力用ブレーキ配管84と、により前輪ブレーキ配管88が構成される。
図6は、図5のVI−VI線断面図である。
フェンダー外周部45aの上面45a1には、クランプ固定部(固定部)99が設けられる。クランプ固定部99は、フェンダー外周部45aの後部45zに設けられている。本実施の形態では、フェンダー外周部45aの後部45zは、車両側面視で、ヘッドパイプ15の下方に位置しており、クランプ固定部99がヘッドパイプ15の下方に位置する。
クランプ固定部99は、裏側(内側)から上方に凹んで上面45a1が上方に膨出した形状であり、膨出した部分が後下がりに延びる平面状に形成されている。クランプ固定部99は、上面45a1に対して突出した台座状に形成されている。クランプ固定部99の前端部には、車幅方向に延びる長孔状で且つフェンダー外周部45aを厚み方向に貫通する位置決め孔45cが形成されている。位置決め孔45cの後方には、フェンダー外周部45aを厚み方向に貫通する円形状の固定孔45dが形成されている。固定孔45dの後方には、フロントフェンダー45の表面側から円形状に凹んだ凹部45eが形成されている。凹部45eの中心には、フロントフェンダー45を厚み方向に貫通する第2固定孔45fが形成されている。なお、位置決め孔45c、固定孔45d、および、第2固定孔45fには、位置決め孔45c、固定孔45d、および、第2固定孔45fの貫通方向に対して傾斜する抜き勾配が形成されている。
クランプ固定部99には、クランプ部材100が固定されている。
クランプ部材100は、フロントフェンダー45の裏側(内側)に配置される裏板(内板)101と、裏板101に位置決めされる板状のブラケット板(外板)103とを備える。本実施の形態のクランプ部材100は、さらに、ブラケット板103に対向してフェンダー外周部45a側に配置される中板102を備える。
裏板101は断面L字状に形成されている。裏板101は、クランプ固定部99の裏面に沿って延びる被固定部101aと、被固定部101aの上端から後上方に屈曲する位置決め部101bとを備える。裏板101は、位置決め部101bが位置決め孔45cを通じてフェンダー外周部45aの表側(外側)に突出し、被固定部101aがクランプ固定部99の裏面に沿った状態で配置される。
被固定部101aには、第2固定孔45fに対向する孔101cが形成されている。孔101cと第2固定孔45fには、フロントフェンダー45の表側から締結部材104が挿通されている。締結部材104には、フェンダー外周部45aの裏側で留め具105が締結されている。これにより、裏板101は、クランプ固定部99に固定される。締結部材104の頭部104aは、第2固定孔45fの周囲の凹部45eに嵌っており、フロントフェンダー45の上面に対して埋没した状態で配置される。
被固定部101aには、固定孔45dに対向する孔101dが形成されている。孔101dと固定孔45dには、フェンダー外周部45aの裏側から締結部材106が挿通される。
クランプ固定部99の表側には、前下がりに延びる板状の中板102が配置される。中板102は、クランプ固定部99の上面に沿って前下がりに延びる長板部102aと、長板部102aの下端に形成され、下方に半円弧状に凹んだ円弧部102bと、を備える。円弧部102bの下端には、二股状に分岐した突き当て部102c(図5参照)が形成されている。中板102の長板部102aには、固定孔45dに対応して孔102dが形成されている。孔102dには、締結部材106が挿通される。
中板102の上方には、ブラケット板103が配置される。ブラケット板103は、後下がりに延びる板状の被固定部103aと、被固定部103aの下端から下方に延びるクランプ部103bとを備える。
クランプ部103bは、中板102から離間する方向に膨出して円弧状に湾曲する第1円弧部103cを備える。第1円弧部103cの後下方には、第1円弧部103cよりも小径の円弧状である湾曲部103dが形成されている。湾曲部103dの後下方には、中板102の円弧部102bに対向して配置され、中板102の円弧部102bと一体の円弧形状を構成する第2円弧部103eが形成されている。第2円弧部103eの下端には、二股状に分岐した突き当て部103f(図5参照)が形成されている。突き当て部103fは、中板102の突き当て部102cに当接する。
被固定部103aには、固定孔45dの位置に対応して孔103gが形成されている。孔103gには、締結部材106が挿通される。締結部材106には、フェンダー外周部45aの外側から、キャップナット107が締結されている。これにより、裏板101と、ブラケット板103とが接近する方向に力が加えられた状態で、裏板101、中板102、および、ブラケット板103がフロントフェンダー45のフェンダー外周部45aを挟むようにしてクランプ固定部99に固定される。裏板101、中板102、および、ブラケット板103が締結部材106による共締めで固定される。
被固定部103aの前上端には、位置決め部101bに沿って延びる当接部103hが形成されている。当接部103hが位置決め部101bに当接することにより、ブラケット板103が、締結部材106の軸周りに回動することが規制される。
中板102の長板部102aと、クランプ部103bの第1円弧部103cと、の間には、出力用ブレーキホース95がグロメット108を介してクランプされる。グロメット108は、車幅方向に延びる筒状に形成されており、出力用ブレーキホース95に装着されている。グロメット108の外周面には、中板102に当接する平面部108aと、第1円弧部103cに当接する円弧部108bとが形成されている。出力用ブレーキホース95は、平面部108aが中板102に当接し、円弧部108bが第1円弧部103cに当接した状態で、中板102およびクランプ部103bにクランプされる。
また、グロメット108の幅方向両端には一対のフランジ部108cが形成されている。一対のフランジ部108c間の間隔はクランプ部材100の幅に応じている。グロメット108がクランプ部材100に挟まれた場合に、フランジ部108cにより幅方向に移動することが規制されている。
中板102の円弧部102bと、クランプ部103bの第2円弧部103eと、の間には、接続ブレーキホース96がグロメット109を介してクランプされる。グロメット109は、幅方向に延びる筒状に形成されており、接続ブレーキホース96に装着されている。グロメット109の幅方向両端には、一対のフランジ部109aが形成されている。フランジ部109aの間隔は、クランプ部材100の幅に応じている。
接続ブレーキホース96は、グロメット109により、幅方向の移動や軸廻りに回転することが抑制された状態で、クランプ部材100にクランプされている。
中板102とブラケット板103において、長板部102aおよび第1円弧部103cと、円弧部102bおよび第2円弧部103eとにより、出力用ブレーキホース95および接続ブレーキホース96の外周形状に応じた内周形状が形成される。長板部102aおよび第1円弧部103cと、円弧部102bおよび第2円弧部103eとにより、出力用ブレーキホース95および接続ブレーキホース96を支持する配管支持部100aが形成される。
出力用ブレーキホース95と、接続ブレーキホース96とが、共通のクランプ部材100でクランプされており、組み付けがし易いと共に、クランプ部材の数を抑制、すなわち、部品点数を抑制してフェンダー外周部45aの上面45a1に支持することができる。また、クランプ部材100は上面41a1に固定されているため、外部に露出し難くなっている。
図7は、図1の前輪2の周囲の拡大図である。
フロントフェンダー45は、車両側面視でサイドカウル41に重複する重複部45yを備える。フロントフェンダー45は、左右のサイドカウル41に対して車幅方向内側に配置されており、重複部45yはサイドカウル41よりも車幅方向内側に位置する。すなわち、フロントフェンダー45の重複部45yは、サイドカウル41により車幅方向外側が覆われている。
ここで、クランプ固定部99は、重複部45yに設けられる。このため、クランプ固定部99に固定されたクランプ部材100は、サイドカウル41により車幅方向外側が覆われ、車幅方向外側に露出することが抑制されている。特に、本実施の形態では、クランプ固定部99が上面45a1に対して上方に突出した台座状であり、クランプ部材100が上面45a1に対して上方に位置してサイドカウル41に覆われ易くなっている。クランプ部材100が車両側方に露出する場合よりも、自動二輪車1の外観性が向上している。
図8は、図7のVIII矢視図である。
フロントカウル40は、フロントフェンダー45の上面45a1の外周端45a2に対向する下部先端40aを備える。フロントフェンダー45のフェンダー外周部45aは、車両側面視において、下部先端40aを通り且つ、フロントフェンダー45の外周端45a2に接する仮想接線L1よりも下方に後部45zを備える。そして、後部45zに、クランプ固定部99が設けられている。
よって、クランプ固定部99に固定されるクランプ部材100は、フロントフェンダー45の後部45zにおいて、車両側面視では、仮想接線L1の下方に配置され、図8に示すように、フロントカウル40とフロントフェンダー45との間から車両前方に露出し難くなっており、自動二輪車1の外観性が向上している。
図2、図4に示すように、入力用ブレーキホース91と入力用ブレーキパイプ93とを接続すると共に、出力用ブレーキホース95と出力用ブレーキパイプ94とを接続するジョイント部材92は、車体ブラケット110を介して左側のメインフレーム16に支持されている。
車体ブラケット110は、メインフレーム16に固定される固定部110aと、固定部110aから前下方に延出して右側に湾曲するステー部110bと、ステー部110bの右端に形成された支持部110cとを備える。
固定部110aは、右側に開放されたU字状に形成されており、不図示の締結部材により左側のメインフレーム16の左面下部に固定されている。固定部110aは、車両側面視では、操舵ハンドル21の下方で、且つ、ボトムブリッジ55の後方に位置する。
ステー部110bは、車両側面視では、メインフレーム16からフロントフェンダー45の後部45zに対応する位置まで前方に延びている。
支持部110cは、上下一対の挟持部110dを備える。上下一対の挟持部110dには、ジョイント部材92が挟まれた状態で固定されている。支持部110cは、ヘッドパイプ15の下方に位置する。支持部110cは、ボトムブリッジ55よりも下方で、フロントフェンダー45よりも上方に配置されている。
図2に示すように、車体ブラケット110は、正面視では、左側のフォークチューブ56に重複している。したがって、車両前方にはジョイント部材92が露出し難くなっており、自動二輪車1の外観性が向上している。
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、自動二輪車1は、車体フレーム10と、車体フレーム10に操舵自在に支持されるフロントフォーク12と、フロントフォーク12に回転自在に支持される前輪2と、ブレーキレバー81の入力に応じて前輪2を制動する前輪用ブレーキ装置60と、前輪2の上方に配置されるフロントフェンダー45と、ブレーキレバー81と前輪用ブレーキ装置60との間を接続する前輪ブレーキ配管88と、を備える鞍乗り型車両において、前輪用ブレーキ装置60は、前輪2の車幅方向一側に設けられた左側のディスクブレーキ61と、前輪2の車幅方向他側に設けられた右側のディスクブレーキ62と、を備え、前輪ブレーキ配管88は、車体フレーム10とフロントフェンダー45とに、車体フレーム10の車体ブラケット110とフロントフェンダー45のクランプ部材100とを介して支持され、車体ブラケット110とクランプ部材100との間に撓み部95aを形成して左側のディスクブレーキ61に接続され、左側のディスクブレーキ61と右側のディスクブレーキ62との間には、左側のディスクブレーキ61と右側のディスクブレーキ62とを接続する接続ブレーキホース96が設けられ、クランプ部材100は、フロントフェンダー45の上面45a1に設けられ、クランプ部材100は、接続ブレーキホース96も支持する、この構成によれば、車体フレーム10から延びる前輪ブレーキ配管88を、フロントフォーク12の操舵による位置変化を吸収可能な撓みを持たせた状態で、接続ブレーキホース96と共に、クランプ部材100でフロントフェンダー45の上面45aに支持させることができる。このため、部品点数を抑制しつつ、外部に露出し難い状態でブレーキ配管を車両に配設することができる。
本実施の形態では、前輪ブレーキ配管88は、車幅の左側で、車体ブラケット110を介して車体フレーム10に支持され、前輪ブレーキ配管88は、車体ブラケット110から右側に向かって延出する第1延出部95bと、車幅方向中央線L0よりも右側で左側に向かって湾曲する湾曲部95cと、湾曲部95cから左側に向かって延出する第2延出部95dと、を備え、第2延出部95dは左側のディスクブレーキ61に接続され、第2延出部95dがクランプ部材100に支持される。したがって、前輪ブレーキ配管88が車幅方向中央線L0を越えて両側に延出しており、大きな撓み部95aを形成することができる。また、第2延出部95dは幅方向に延びるため、フロントフェンダー45の上面45aに位置するクランプ部材100に固定し易い。
また、本実施の形態では、車体フレーム10に支持され前輪用ブレーキ装置60の制動力を制御するABSモジュレーター83を備え、前輪ブレーキ配管88は、ブレーキレバー81とABSモジュレーター83との間を接続する入力用ブレーキ配管84と、ABSモジュレーター83と左側のディスクブレーキ61との間を接続する出力用ブレーキ配管86と、を備える。したがって、ABSモジュレーター83で前輪用ブレーキ装置60の制動力を制御できる。
また、本実施の形態では、車体カバーは、車体フレーム10を車両側方から覆うサイドカウル41を備え、フロントフェンダー45の上面45a1は、車両側面視で前輪2の外周に沿って延び、上面45a1には、サイドカウル41よりも車幅方向内側に配置され且つ車両側面視でサイドカウル41に重複する重複部45yが設けられ、クランプ部材100は、重複部45yに設けられている。したがって、フロントフェンダー45の上面45aに対して突出するクランプ部材100が車幅方向外方に露出することを抑制できるので、外観性を向上できる。
また、本実施の形態では、車体カバーは、車体フレーム10の車両前方を覆うフロントカウル40を備え、フロントカウル40は、上面45a1の外周端45a2に対向する下部先端40aを備え、フロントフェンダー45の上面45a1は、車両側面視で前輪2の外周に沿って湾曲して延び、上面45a1は、車両側面視において、下部先端40aを通り、且つ、外周端45a2に接する仮想接線L1よりも下方に設けられる後部45zを有し、後部45zには、クランプ部材100が固定されるクランプ固定部99が設けられている。したがって、フロントフェンダー45上面45aに対して突出するクランプ部材100が車体カバーとフロントフェンダー45との間から車両前方に露出することを抑制でき、外観性を向上することができる。
また、本実施の形態では、車体ブラケット110は、車体フレーム10の左側から延出して出力用ブレーキ配管86を左側に支持し、入力用ブレーキ配管84も支持している。したがって、入力用ブレーキ配管84と出力用ブレーキ配管86とを支持する部材を共通化することができ、組み付けがし易く、且つ、クラン部材100の部品点数、すなわち、クランプされる箇所を抑制することができる。
また、本実施の形態では、クランプ部材100には、前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキホース95および接続ブレーキホース96が車幅方向に延びた状態で支持され、接続ブレーキホース96は、前輪ブレーキ配管88よりも後方に支持されている。したがって、フロントフェンダー45の上面45a近傍において、前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキホース95は、一側ブレーキ装置61とのブレーキキャリパ(接続部)64寄りに配置できるので配管距離を短くでき、前輪ブレーキ配管88と、接続ブレーキホース96とを交差させずに配索でき、操舵時に前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキホース95の撓みによる変化を許容し易くできる。
また、本実施の形態では、クランプ部材100は、フロントフェンダー45の内側に固定される裏板101と、裏板101に固定され、裏板101との間に前輪ブレーキ配管88の出力用ブレーキホース95および接続ブレーキホース96を支持するブラケット板103と、を備え、裏板101は、フロントフェンダー45に対して外側に突出する位置決め部101bを備え、ブラケット板103は、位置決め部101bに廻り止めされた状態で固定されている。したがって、ブラケット板103が廻り止めされており、フロントフェンダー45に対してクランプ部材100が廻ることを防止しながら、ブレーキ配管を剛性をもって支持できる。
また、本実施の形態では、クランプ部材100は、裏板101とブラケット板103との間に配置される中板102を備え、中板102およびブラケット板103には、前輪ブレーキ配管88および接続ブレーキホース96の外周形状に対応する内周形状を有する配管支持部100aが形成され、中板102およびブラケット板103を対向させて、中板102およびブラケット板103が裏板101に共締めされている。したがって、簡素な構成で、複数のブレーキ配管を、より強固に支持することができる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
本実施の形態では、車体フレーム10にABSモジュレーター83が支持される構成を説明し、前輪ブレーキ配管88がABSモジュレーターを経由して、レバー側マスターシリンダに接続されたリザーバタンク82と左側のブレーキ装置61とを接続する構成を説明した。しかし、本願発明は、車体フレーム10にABSモジュレーター83が設けられていない鞍乗り型車両の前輪ブレーキ配管にも適用可能である。
2 前輪
10 車体フレーム
12 フロントフォーク(操舵系)
40 フロントカウル(前方カバー部)
40a 下部先端
41 サイドカウル(側方カバー部)
45 フロントフェンダー
45a 上面
45a1 外周端
45b 後端部
45y 重複部
60 前輪用ブレーキ装置
61 左側のディスクブレーキ(一側ブレーキ装置)
62 右側のディスクブレーキ(他側ブレーキ装置)
81 ブレーキレバー(操作子)
83 ABSモジュレーター
84 入力用ブレーキ配管
86 出力用ブレーキ配管
88 前輪ブレーキ配管
95a 撓み部
95b 第1延出部
95c 湾曲部
95d 第2延出部
96 接続ブレーキホース(第2前輪ブレーキ配管)
99 クランプ固定部(固定部)
100 クランプ部材(支持部、フェンダー側支持部)
100a 配管支持部
101 裏板(内板)
101a 位置決め部
102 中板
103 ブラケット板(外板)
110 車体ブラケット(支持部、車体側支持部)
L0 車幅方向中央線(車幅方向中央部)
L1 仮想接線

Claims (9)

  1. 車体フレーム(10)と、前記車体フレーム(10)に操舵自在に支持される操舵系(12)と、前記操舵系(12)に回転自在に支持される前輪(2)と、操作子(81)の入力に応じて前記前輪(2)を制動する前輪用ブレーキ装置(60)と、前記前輪(2)の上方に配置されるフロントフェンダー(45)と、前記操作子(81)と前記前輪用ブレーキ装置(60)との間を接続する前輪ブレーキ配管(88)と、を備える鞍乗り型車両において、
    前記フロントフェンダー(45)は、前記前輪(2)の外周に沿って円弧状に湾曲して前後に延びるフェンダー外周部(45a)を備え、
    前記前輪用ブレーキ装置(60)は、前記前輪(2)の車幅方向一側に設けられた一側ブレーキ装置(61)と、前記前輪(2)の車幅方向他側に設けられた他側ブレーキ装置(62)と、を備え、
    前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記車体フレーム(10)と前記フロントフェンダー(45)とに、前記車体フレーム(10)の車体側支持部(110)と前記フロントフェンダー(45)のフェンダー側支持部(100)とを介して支持され、前記車体側支持部(110)と前記フェンダー側支持部(100)との間に撓み部(95a)を形成して前記一側ブレーキ装置(61)に接続され、
    前記一側ブレーキ装置(61)と前記他側ブレーキ装置(62)との間には、前記一側ブレーキ装置(61)と前記他側ブレーキ装置(62)とを接続する第2前輪ブレーキ配管(96)が設けられ、
    前記フェンダー側支持部(100)は、前記フェンダー外周部(45a)の外面としての上面(45a1)に設けられて車両側面視で前記前輪(2)に重複せず、前記フェンダー側支持部(100)は、前記第2前輪ブレーキ配管(96)も支持する、
    ことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記車幅方向一側で、前記車体側支持部(110)を介して前記車体フレーム(10)に支持され、
    前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記車体側支持部(110)から前記車幅方向他側に向かって延出する第1延出部(95b)と、車幅方向中央部(L0)よりも前記車幅方向他側で前記車幅方向一側に向かって湾曲する湾曲部(95c)と、前記湾曲部(95c)から前記車幅方向一側に向かって延出する第2延出部(95d)と、を備え、
    前記第2延出部(95d)は前記一側ブレーキ装置(61)に接続され、前記第2延出部(95d)が前記フェンダー側支持部(100)に支持される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車体フレーム(10)に支持され前記前輪用ブレーキ装置(60)の制動力を制御するABSモジュレーター(83)を備え、
    前記前輪ブレーキ配管(88)は、前記操作子(81)と前記ABSモジュレーター(83)との間を接続する入力用ブレーキ配管(84)と、前記ABSモジュレーター(83)と前記一側ブレーキ装置(61)との間を接続する出力用ブレーキ配管(86)と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 車体カバーは、前記車体フレーム(10)を車両側方から覆う側方カバー部(41)を備え、
    前記フロントフェンダー(45)の上面(45a1)は、車両側面視で前記前輪(2)の外周に沿って延び、
    前記上面(45a1)には、前記側方カバー部(41)よりも車幅方向内側に配置され且つ車両側面視で前記側方カバー部(41)に重複する重複部(45y)が設けられ、
    前記フェンダー側支持部(100)は、前記重複部(45y)に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 車体カバーは、前記車体フレーム(10)の車両前方を覆う前方カバー部(40)を備え、
    前記前方カバー部(40)は、前記上面(45a1)の外周端(45a2)に対向する下部先端(40a)を備え、
    前記フロントフェンダー(45)の上面(45a1)は、車両側面視で前記前輪(2)の外周に沿って湾曲して延び、
    前記上面(45a1)は、車両側面視において、前記下部先端(40a)を通り、且つ、前記外周端(45a2)に接する仮想接線(L1)よりも下方に設けられる後部(45z)を有し、
    前記後部(45z)には、前記フェンダー側支持部(100)が固定される固定部(99)が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記車体側支持部(110)は、前記車体フレーム(10)の車幅方向一側から延出して前記出力用ブレーキ配管(86)を前記車幅方向一側に支持し、前記入力用ブレーキ配管(84)も支持する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記フェンダー側支持部(100)には、前記前輪ブレーキ配管(88)および前記第2前輪ブレーキ配管(96)が車幅方向に延びた状態で支持され、
    前記第2前輪ブレーキ配管(96)は、前記前輪ブレーキ配管(88)よりも後方に支持される、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記フェンダー側支持部(100)は、前記フロントフェンダー(45)の内側に固定される内板(101)と、前記内板(101)に固定され、前記内板(101)との間に前記前輪ブレーキ配管(88)および前記第2前輪ブレーキ配管(96)を支持する外板(103)と、を備え、
    前記内板(101)は、前記フロントフェンダー(45)に対して外側に突出する位置決め部(101b)を備え、
    前記外板(103)は、前記位置決め部(101b)に廻り止めされた状態で固定される、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記フェンダー側支持部(100)は、前記内板(101)と前記外板(103)との間に配置される中板(102)を備え、
    前記中板(102)および前記外板(103)には、前記前輪ブレーキ配管(88)および前記第2前輪ブレーキ配管(96)の外周形状に対応する内周形状を有する配管支持部(100a)が形成され、
    前記中板(102)および前記外板(103)を対向させて、前記中板(102)および前記外板(103)が前記内板(101)に共締めされる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両。
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