JP2001018872A - フェンダー装置 - Google Patents

フェンダー装置

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JP2001018872A
JP2001018872A JP11196230A JP19623099A JP2001018872A JP 2001018872 A JP2001018872 A JP 2001018872A JP 11196230 A JP11196230 A JP 11196230A JP 19623099 A JP19623099 A JP 19623099A JP 2001018872 A JP2001018872 A JP 2001018872A
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fender
fender body
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stay
folded portion
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JP11196230A
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English (en)
Inventor
Masayuki Masamizu
政之 正瑞
Hiroshi Ikeda
大史 池田
Nobuyuki Yoshida
信行 吉田
Mayumi Sakaki
真由美 坂木
Atsushi Tamura
篤志 田村
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OGK Co Ltd
Original Assignee
OGK Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J15/00Mud-guards for wheels
    • B62J15/02Fastening means; Stays

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車において、フェンダーは、U字状に折
り曲げられたステーを用いて自転車フレームやフォーク
等へ取り付けるようにする。この場合、フェンダーとス
テーとの取り付けを簡単にできるようにする。 【解決手段】 フェンダー2に対して角型の開口部15
を設け、この開口部15内に係止片17を内方突出状に
設けておく。ステー3のU字折り曲げ部5に対し、逆U
字状をした押込具4を跨ぎ込み状に係合させ、この押込
具4を、フェンダー2の開口部15へ押し込む。押込具
4に設けた係止爪10を係止片17へ係合させたとき
は、ステー3は揺動自在であり、フェンダー2に対して
折り畳み状の収納形体にできるし、更に押込具4を押し
込んで係止爪11を係止片17げ係合させたときには、
ステー3を所定角度に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、自転車等に取り付
けられるフェンダー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自転車等では、その車体フレームや前フ
ォーク等に対して後輪や前輪に上から被せるような配置
でフェンダー装置を取り付けるのが一般的である。そし
てこのフェンダー装置として、金属製又は樹脂製のフェ
ンダー本体と、このフェンダー本体への取り付けに供さ
れるUターン状の折り返し部を具備したステー部材とを
有するものが知られている。このようなフェンダー装置
は、多くの場合、シティーサイクルやミニサイクル等に
おいて採用されている。
【0003】この種のフェンダー装置において、フェン
ダー本体へステー部材を取り付けるには、ステー部材の
折り返し部でフェンダー本体の外面(内面の場合もあ
る)を跨がらせるようなかたちにしてこれら両者を当接
させ、この折り返し部の上から固定金具を被せるように
し、この固定金具を、上記折り返し部を跨いだ両側位置
でねじ止めする、といった構造を採用するのが、最も一
般的となっている。しかし、この構造は、複数本のネジ
を用いる(場合によってはネジと同数の座金やナットを
も用いる)ことから、細かい部品の取り扱いになり、ま
たその部品点数が多く、ねじ止め作業も面倒である等の
欠点を有していた。
【0004】そこで今日では、この作業の容易化、迅速
化を図ることを主目的として、種々様々な取付構造が提
案されている(実公昭63−32794号公報、実公平
2−49191号公報、特開平10−7055号公報等
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにフェンダ
ー本体へステー部材を取り付ける構造として、今日、種
々様々な取付構造が提案されているところであるが、本
発明では更にその一歩先へ進んで、その取付作業の容易
化及び迅速化について探究を重ねたものである。すなわ
ち、本発明では、ネジを使用しないでもフェンダー本体
とステー部材を取り付ける(係着する)ことができる構
造として、ねじ止め作業の不要化、部品点数の少数化等
を図り、もって取付作業の容易化及び迅速化はもとよ
り、低コスト化等が図れるようにしたフェンダー装置を
提供することを目的の一つとして含ませたものである。
【0006】また、本発明では、自転車等へ取り付ける
前の単体ではかさばらない形体にできて、製造直後から
使用直前(収納、運搬、在庫等)にわたる取り扱いの容
易化や流通コストの低廉化等が図れるようにしたフェン
ダー装置を提供することを目的の一つとして含ませたも
のである。また、本発明では、フェンダー本体自体、ス
テー部材自体、或いはこれらの取り付けに付属させる各
種部品があるときにはこれらの部品をも併せてその構造
や形状を簡潔化できて、個々部品の製造容易性、及び製
造コストの低廉化等が図れるようにしたフェンダー装置
を提供することを目的の一つとして含ませたものであ
る。
【0007】また、本発明では、上記のような部品点数
の少数化、部品の構造や形状を簡潔化等を可能にしつつ
も、自転車等への取り付け後においては、フェンダー本
体とステー部材との間でしっかりとした固定関係(係着
関係)が得られ、ステー部材とフェンダー本体との係着
状態において相対移動のグラツキ等が生じないようにで
きるフェンダー装置を提供することを目的の一つとして
含ませたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の各目
的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、
本発明に係るフェンダー装置は、フェンダー本体と、こ
のフェンダー本体への取り付けに供されるUターン状の
折り返し部を具備したステー部材とを有することを共通
の構成要件としたうえで、以下に示すように、大別して
第1発明から第6発明にわたる6つの発明を開示するも
のである。なお、ステー部材において、折り返し部がU
ターン状であるとしたことは、180°前後の折り返し
になっていると言う大略的な形体を指しているだけで、
決してU字型としてのアール形状が必要であるといった
ことを限定したものではない。従って例えば、コ字状の
角形に折り曲げられたものをはじめ、フェンダー本体に
おける幅方向の断面形状に即した折り曲げ形体になって
いるもの等、種々のものを含むものとする。
【0009】まず、第1発明において、ステー部材に
は、二股の差込片を有する押込型取付具がその股間で上
記折り返し部を跨いだ状態に係合されるものとなされて
いる。またフェンダー本体には、上記押込型取付具の差
込片を差込可能にする差込口が設けられていると共に、
このフェンダー本体の外面側を上記差込口の位置で幅方
向へ貫通してステー部材とフェンダー本体とをフェンダ
ーの長手方向に相対移動を拘束するステー用溝が設けら
れている。このような第1発明では、ステー部材の折り
返し部へ押込型取付具を係合させた状態で、この押込型
取付具をフェンダー本体の差込口へ差し込むようにする
だけで、フェンダー本体とステー部材とを取り付ける
(係着する)ことができる。
【0010】このように、この取り付けではネジを用い
るものではない。また、ステー部材は、フェンダー本体
のステー用溝に係合(没入)した状態とされることによ
り、フェンダー本体に対して相対移動を拘束した状態に
保持されるものである。フェンダー本体において、差込
口やステー用溝は、フェンダー本体に一体形成してもよ
いし、別部材としての取付台部材に設けて、この取付台
部材をフェンダー本体へ取り付けるようにしてもよい。
フェンダー本体の差込口に対する押込型取付具の差込量
を、ステー用溝に対するステー部材の没入前状態とする
第1差込段階と、没入後状態とする第2差込段階とに切
り換え可能にすると、第1差込段階ではステー部材を揺
動自在に保持でき、また第2差込段階ではステー部材を
相対移動を拘束して保持できることになる。
【0011】従って、第1差込段階であれば、フェンダ
ー装置として折り畳みをしたような形体にできて、結
果、かさばらないようにできるものである。このような
押込型取付具の差込量切り換えは、押込型取付具にフェ
ンダー本体の差込口に対する第1、第2の係合爪を設け
たり、或いは反対に、フェンダー本体の差込口に押込型
取付具に対する第1、第2の係合受片を設けたりするこ
とで可能になる。第2発明においては、ステー部材に
は、二股の差込片を有する押込回動型取付具がその股間
で上記折り返し部を跨いだ状態に係合されるものとなさ
れている。
【0012】またフェンダー本体には、上記押込回動型
取付具の差込片を差込可能にすると共に、この差込片を
差し込んだ後にこの取付具を回動させることで差込片の
脱出を拘束する差込口が設けられている。このような第
2発明では、ステー部材の折り返し部へ押込回動型取付
具を係合させた状態で、この押込回動型取付具をフェン
ダー本体の差込口へ差し込んで回動させるだけで、フェ
ンダー本体とステー部材との相対移動を拘束して取り付
けることができる。
【0013】このように、この取り付けではネジを用い
るものではない。第3発明においては、フェンダー本体
には、ステー部材を取り付ける取付位置に内外に連通す
る貫通孔が設けられている。またステー部材には、その
折り返し部にフェンダー本体の貫通孔を介してその外面
側から内面側へ又は内面側から外面側へ突き抜け可能に
なった貫通突出部が設けられており、この貫通突出部に
対してフェンダー本体の貫通孔を突き抜け不能な横嵌め
型取付具が係着可能になっている。
【0014】このような第3発明では、フェンダー本体
の貫通孔に対してその一方面側からステー部材の貫通突
出部を差し込み、この貫通突出部がフェンダー本体の他
方面側へ突出した部分へ横嵌め型取付具を係着するだけ
で、フェンダー本体へステー部材を取り付けることがで
きる。このように、この取り付けではネジを用いるもの
ではない。第4発明においては、ステー部材には、その
折り返し部に対して上記フェンダー本体を寄せ付けた状
態に保持しつつ、このフェンダー本体との間でその長手
方向に沿った相対移動を可能にさせるフェンダー挿通部
が設けられている。
【0015】またフェンダー本体には、ステー部材を取
り付ける取付位置でこのステー部材と係合して相対移動
を拘束して保持する位置決め係合部が設けられている。
このような第4発明では、ステー部材のフェンダー挿通
部へフェンダー本体を所定量挿入させるだけで、フェン
ダー本体へステー部材を取り付けることができる(勿
論、フェンダー本体に対してステー部材を所定量嵌め入
れても同じことである)。このように、この取り付けで
はネジを用いるものではない。また、フェンダー本体と
ステー部材との2部品だけで、それ以外は何も必要とし
ないものである。
【0016】なお、この場合、ステー部材に設けるフェ
ンダー挿通部は、フェンダー本体における幅方向の断面
形状に対応した開口形状の開口部として形成させたもの
とすればよい。第5発明においては、ステー部材には、
その折り返し部に被さるフック部とこのフック部からフ
ェンダー本体の長手方向(前後方向)へ向けて延びる支
点片とを有する梃具が上記フック部を介して係合される
ものとなっている。またフェンダー本体には、上記梃具
の支点片をこのフェンダー本体の内面側へ差し入れさ
せ、且つフック部をこのフェンダー本体の外面側へ臨ま
せた状態にさせるための梃取付口が設けられている。
【0017】そして、フェンダー本体と梃具との両者間
に対して、梃具のフック部をフェンダー本体の外面へ向
けて圧接して、このフック部に係合されたステー部材を
フェンダー本体との間で挟持可能にする締付け手段が設
けられるものとされている。このような第5発明では、
ステー部材の折り返し部へ梃具を係合させた状態で、こ
の梃具の支点片をフェンダー本体の梃取付口へ差し込
み、そのうえでフェンダー本体と梃具とを締付け手段に
よって結合することにより、これらフェンダー本体と梃
具との間でステー部材を挟持できる、即ち、フェンダー
本体へステー部材を取り付けることができるというもの
である。
【0018】そして、フェンダー本体に対する梃具の結
合時には、梃具のフック部においてステー部材の折り返
し部をフェンダー本体へ押し付ける作用が得られるもの
であり、フェンダー本体とステー部材との間の取付強度
を強くできるものである。第6発明においては、フェン
ダー本体には、このフェンダー本体の外面側又は内面側
へ二股状に突出して上記ステー部材の折り返し部を弾着
挟持可能となるステー保持片が設けられている。そし
て、フェンダー本体と、上記ステー保持片によって弾着
挟持されたステー部材との両者間に対して、このステー
部材を揺動不能状態に保持させる結合手段が設けられる
ものとされている。
【0019】このような第6発明では、ステー部材の折
り返し部をフェンダー本体のステー保持片へ押し込むよ
うにして、これら両者の取り付けを行えるものであり、
これをフェンダー装置としての製造段階で予め行ってお
いてもよいし、又は使用時(自転車等への取付時)に行
ってもよい。製造段階で予め行っておけば、フェンダー
装置として折り畳みをしたような形体にでき、結果、か
さばらないようにできるものである。勿論、フェンダー
装置の使用時(自転車等への取付時)には、フェンダー
本体に対してステー部材を所定角度に設定して、この状
態を結合手段によって固定すればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図5は、第1発明に係る
フェンダー装置1の第1実施形態を示している。この第
1実施形態のフェンダー装置1は、フェンダー本体2と
ステー部材3とを有しており、且つ、これら両者の取り
付けに際して押込型取付具4を用いるものとなってい
る。
【0021】フェンダー本体2は金属製又は樹脂製とさ
れて、おおよそタイヤ(図示略)の外周の1/4〜1/
3に被さる程度の円弧状に形成されており、またステー
部材3は金属製又は樹脂製の細棒材をUターン状に曲げ
た形状とすることで形成されている。このステー部材3
において、Uターン状の折り曲げ部分はフェンダー本体
2への取り付け(係着)に供される折り返し部5とされ
ていて、該ステー部材3の自由両端は、自転車のハブ軸
近傍に連結され、折り返し部5をフェンダー本体2に長
手方向相対移動を拘束した状態で係着することによっ
て、該フェンダー本体2がタイヤの外周を覆って自転車
に取付けられる。
【0022】押込型取付具4は、金属製又は樹脂製であ
って、二股に分かれて突出する2つの差込片6を有して
いる。そして、これら両差込片6がそれらの根元側で繋
がっている股間部分では、ステー部材3の折り返し部5
にガタツキなく外嵌可能となる嵌着孔7が横貫通状に設
けられている。両差込片6の相互間は、股間部分(嵌着
孔7まわり)を除いて連結されておらず、また嵌着孔7
以外の並行部分は、ステー部材3の折り返し部5よりも
細幅のスリットを形成させてあり、このスリットがステ
ー部材3に対する噛み込み溝8とされている。
【0023】そして、両差込片6は互いに並行している
形を常態とおいて、上記噛み込み溝8から嵌着孔7へか
けた範囲を拡縮させるように、所定範囲で股間を開閉自
在とさせ且つ常態へ向けた復元付勢(弾性)力が作用す
るようになっている。従ってこの押込型取付具4は、ス
テー部材3に対してその折り返し部5を跨いだ係合状態
に取り付け可能になっている。この押込型取付具4にお
ける両差込片6は、それらの先端部が先細り形状に形成
されていると共に、それらの互いに相反する外側面に
は、先端寄りと根元寄りとの上下2か所に、それぞれ、
両側面から側方突出した状態で対を成すようにして第1
の係合爪10(先端寄り)と第2の係合爪11(根元寄
り)とが設けられている。
【0024】これら第1、第2の係合爪10,11は、
いずれも、差込片6の先端と同方へ向く方を差込片6の
突出方向に傾斜した滑り面10a,11aとし、差込片
6の根元と同方へ向く方を差込片6の突出方向に直交し
た抜止め面10b,11bとして形成された片歯状のも
のとなっている。一方、フェンダー本体2には、ステー
部材3の折り返し部5を取り付けようとする位置の外面
側に、差込口15及びステー用溝16が設けられてい
る。差込口15は、押込型取付具4を差込可能にするた
めのものであって、押込型取付具4における両方の差込
片6をフェンダー本体2の前後方向へ向けた状態に収納
できる開口形状に形成されている。
【0025】そして、この差込口15の内部には、フェ
ンダー本体2の前後方向に沿って互いに対向突出する一
対の係合受片17が設けられている。従って、この差込
口15へ押込型取付具4を差し込んだ場合に、この押込
型取付具4の差込量を、押込型取付具4における第1の
係合爪10と上記係合受片17とが係合する第1差込段
階(図3の状態)と、押込型取付具4における第2の係
合爪11と上記係合受片17とが係合する第2差込段階
(図4の状態)とに、2段階に切り換えることができる
ものとなっている。
【0026】ステー用溝16は、上記差込口15の位置
で幅方向へ貫通する凹部状に形成されたもので、ステー
部材3の折り返し部5に対して、この太さや曲がり具合
に即した凹部内形状に形成されている。従って、このス
テー用溝16へステー部材3の折り返し部5を嵌め込ん
だ場合、ステー部材3は、フェンダー本体2に対して揺
動不能な状態に保持されることになる。なお、このステ
ー用溝16は、ステー部材3をフェンダー本体2の外面
レベルまで完全に没入させることができる深さにするこ
とが好適ではあるが、上記のようにステー部材3を嵌め
込んだときのフェンダー本体2とステー部材3との長手
方向の相対移動を拘束することが主目的であるため、必
ずしもステー部材3を完全没入させる深さにすることが
要求されるものではない。すなわち、半没状態程度でも
よい。
【0027】そして、上記したフェンダー本体2の差込
口15において、係合受片17が設けられる深さ方向位
置付けは、第1差込段階(図3参照)のときにはステー
部材3をステー用溝16への没入前状態に保持でき、ま
た第2差込段階(図4参照)のときにはステー部材3を
ステー用溝16へ没入させることのできる位置としてあ
る。従って、第1差込段階として、ステー部材3がステ
ー用溝16への没入前にあるときにはこのステー部材3
はフェンダー本体2に対して揺動自在であるので、図5
に示すように、側面視した状態でステー部材3がフェン
ダー本体2に重なるような位置に折り畳んで、フェンダ
ー装置1としての嵩を小さくさせることができる。
【0028】そのため、自転車の組立ライン(工場)に
フェンダー装置1を梱包、運搬するとき段積みが可能で
あるし、また段積みしないまでも(フェンダー装置1単
体でも)、製造直後から使用直前(収納、運搬、在庫
等)にわたる取り扱いに関して容易化や流通コストの低
廉化等が図れることになる。また、第2差込段階とし
て、ステー部材3をステー用溝16へ没入させたときに
はステー部材3を係着できるので、自転車等への取り付
け状態とするときに、フェンダー本体2とステー部材3
とのしっかりとした固定関係が得られ、ステー部材3の
グラツキ等が生じないようにできる。
【0029】結果として、この第1発明の第1実施形態
では、ステー部材3の折り返し部5へ押込型取付具4を
係合させた状態で、この押込型取付具4をフェンダー本
体2の差込口15へ差し込み、必要に応じて第1差込段
階と第2差込段階とを選択する等しつつ、フェンダー本
体2へステー部材3を取り付けることができる。このよ
うに、この取り付けではネジを用いるものではない。図
6乃至図8は、第1発明に係るフェンダー装置1の第2
実施形態を示している。
【0030】この第2実施形態のフェンダー装置1が、
上記した第1実施形態と顕著に異なるところは、フェン
ダー本体2に対してこれとは別形成された取付台部材2
0が取付可能とされており、この取付台部材20に、前
記差込口15及びステー用溝16が設けられている点に
ある。この取付台部材20は、金属製又は樹脂製とされ
ており、上に凸となるドーム型をしている。そして、そ
の頂上面や外周面を凹ますようなかたちで差込口15や
ステー用溝16が形成されている。この取付台部材20
は、図例では中空構造としてあるが中実構造にしてもよ
い。
【0031】なお、取付台部材20には複数の取付爪2
1(図例では2個)が設けられており、フェンダー本体
2にはこれら取付爪21を差し込み可能にして係合する
爪孔22が設けられている。従って、フェンダー本体2
に対する取付台部材20の取り付けは、これら取付爪2
1と爪孔22との係合によるものとされている。そし
て、この係合状態は、取付台部材20の差込口15内へ
押込型取付具4を嵌め込むことにより、バックアップ
(抜止め)されることになる。但し、このような取付構
造は何ら限定されるものではなく、その他の嵌合構造を
はじめ、圧入止め、ねじ止め、接着等の適宜方法を採用
すればよい。
【0032】また、フェンダー本体2には、取付台部材
20の差込口15の奥底部に設けられる一対の係合受片
17との干渉や、この差込口15へ差し込まれる押込型
取付具4(両差込片6)との干渉を逃げるために、これ
と対応する位置に開口23が設けられている。その他の
構成や作用効果については、上記した第1実施形態と略
同じであるので、以下の詳説は省略する。図9及び図1
0は、第1発明に係るフェンダー装置1の第3実施形態
を示している。
【0033】この第3実施形態のフェンダー装置1で
も、上記第2実施形態と同様に、フェンダー本体2に対
してこれとは別形成された取付台部材20が取付可能と
されており、この取付台部材20に前記差込口15が設
けられ、また前記ステー用溝16(図示略)が設けられ
たものである。この第3実施形態では、次の点において
上記した第1実施形態や第2実施形態と顕著に異なって
いる。すなわち、押込型取付具4には一対の係合爪25
しか設けられておらず、代わりに差込口15に対して第
1、第2の係合受片26,27が設けられているもので
ある。
【0034】但し、押込型取付具4において、係合爪2
5が、差込片6の先端と同方へ向く方を差込片6の突出
方向に傾斜した滑り面25aとし、差込片6の根元と同
方へ向く方を差込片6の突出方向に直交した抜止め面2
5bとして形成された片歯状のものとなっていること
や、差込口15において、第1、第2の係合受片26,
27がそれぞれ、差込口15の内部でフェンダー本体2
の前後方向に沿って互いに対向突出して対を成したもの
となっていること等については、第1、第2実施形態と
同じである。
【0035】ここにおいて、第1の係合受片26は、取
付台部材20における差込口15の開口縁部から突出形
成されているのに対し、第2の係合受片27は、フェン
ダー本体2に対して設けられた開口28の開口縁部とし
て形成されている。すなわち、この開口28は、第2実
施形態で説明した開口23(係合受片17や押込型取付
具4との干渉逃げのためのもの)とは作用的に異なり、
第2の係合受片27を形成させるために設けられたもの
である。従って、この第3実施形態のフェンダー装置1
では、差込口15へ押込型取付具4を差し込んだ場合
に、この押込型取付具4の差込量を、その係合爪25と
差込口15における第1の係合受片26とが係合する第
1差込段階(図9の状態)と、押込型取付具4の係合爪
25と差込口15における第2の係合受片27とが係合
する第2差込段階(図10の状態)とに、2段階に切り
換えることができるものとなっている。
【0036】そのため、第1差込段階としてステー部材
3を揺動自在に保持したり、第2差込段階としてステー
部材3を揺動不動にしたりできるものである。図11
は、第1発明に係るフェンダー装置1に対して類似させ
た類似変形例のフェンダー装置30を示している。この
類似変形例のフェンダー装置30では、フェンダー本体
2とステー部材3とを有しており、且つ、これら両者の
取り付けに際して押込型取付具4を用いるものであり、
そして、押込型取付具4には二股に分かれて突出する2
つの差込片6が設けられ、これら両差込片6の先端部が
先細り形状に形成されていると共に、それらの互いに相
反する外側面の上下2か所に、それぞれ、両側面から側
方突出した状態で対を成すようにして係合爪31が設け
られたものである。
【0037】また、このような押込型取付具4に対応し
て、フェンダー本体2には、ステー部材3の折り返し部
5を取り付けようとする位置に、上記係合爪31を差し
込み可能にして係合する爪孔32が設けられている。従
って、この類似変形例では、ステー部材3の折り返し部
5へ押込型取付具4を係合させた状態にし、そのうえで
この押込型取付具4をフェンダー本体2の爪孔32へ差
し込むようにするだけで、フェンダー本体2へステー部
材3を取り付けることができる。
【0038】このように、この取り付けではネジを用い
るものではない。なお、押込型取付具4において、係合
爪31は、最深差込位置のもの一対だけとしても、或い
は上下に二対を超えて複数設けてもよい。図12及び図
13は、第2発明に係るフェンダー装置1の一実施形態
を示している。この実施形態のフェンダー装置1は、フ
ェンダー本体2とステー部材3とを有しており、且つ、
これら両者の取り付けに際して押込回動型取付具35を
用いるものとなっている。
【0039】フェンダー本体2及びステー部材3の概略
的な点については、第1発明に関して説明した内容と略
同じである。押込回動型取付具35は、金属製又は樹脂
製であって、二股に分かれて突出する2つの差込片36
を有している。そして、これら両差込片36がそれらの
根元側で繋がっている股間部分では、ステー部材3の折
り返し部5にガタツキなく外嵌可能となる嵌着孔37が
横貫通状に設けられている。両差込片36の相互間は、
股間部分(嵌着孔37まわり)を除いて連結されておら
ず、また嵌着孔37以外の並行部分は、ステー部材3の
折り返し部5よりも細幅のスリットを形成させてあり、
このスリットがステー部材3に対する噛み込み溝38と
されている。
【0040】そして、両差込片36は互いに並行してい
る形を常態とおいて、上記噛み込み溝38から嵌着孔3
7へかけた範囲を拡縮させるように、所定範囲で股間を
開閉自在とさせ且つ常態へ向けた復元付勢(弾性)力が
作用するようになっている。従ってこの押込型取付具3
5は、ステー部材3に対してその折り返し部5を跨いだ
係合状態に取り付け可能になっている。この押込型取付
具35における両差込片36は、それらの先端部から互
いに相反する側方へ向けて角棒状(丸棒状等でもよい)
に突出する抜止め片39が設けられている。また、これ
ら両差込片36において、両抜止め片39を支持してい
る根元部分には、その上部側(嵌着孔37まわりの股間
部分)よりも一回り細くなった支持脚40が設けられて
いる。
【0041】この支持脚40の長さは、フェンダー本体
2の肉厚と略等しいか又は若干、短くなる傾向として形
成されている。一方、フェンダー本体2には、ステー部
材3の折り返し部5を取り付けようとする位置に差込口
42が設けられている。この差込口42は、押込回動型
取付具35における両抜止め片39の下端投影面に相当
した開口形状(横長の長方形とした)に形成されてお
り、これら両抜止め片39及び両支持脚40の部分だけ
を挿通可能にしている。
【0042】従って、押込回動型取付具35をその両抜
止め片39の長手方向がフェンダー本体2の幅方向へ向
く状態(図12参照)にして、この両抜止め片39だけ
を差込口42へ差し込み、次にその差込状態のまま両抜
止め片39の長手方向がフェンダー本体2の前後方向へ
向くように、この押込回動型取付具35を、上記の差込
方向を軸として90°だけ回動させる(図13参照)こ
とで、両抜止め片39が差込口42の内面側に係合し、
脱出不能の状態となる、というものである。このときの
押込回動型取付具35では、両支持脚40の部分が差込
口42を通過していることに伴って、両差込片36が相
互接近方向へ押圧された状態になっており、同時にこれ
に抗する復元付勢(弾性)力が作用していることにな
る。
【0043】そのため、フェンダー本体2に対して、押
込回動型取付具35はガタツキのない状態に保持される
と共に、この押込回動型取付具35によるステー部材3
の跨ぎ込み係合状態も増締めされて、ガタツキのない状
態に保持される。結果として、この第2発明の実施形態
では、ステー部材3の折り返し部5へ押込回動型取付具
35を係合させた状態にし、且つ押込回動型取付具35
に対してステー部材3を上方へ跳ね上げ状態にさせた
後、この押込回動型取付具35をフェンダー本体2の差
込口42へ差し込み、且つこの差込方向を軸として回動
させることで、フェンダー本体2へステー部材3を取り
付けることができる。
【0044】この後、ステー部材3を下向きに揺動させ
ればよい。このように、この取り付けではネジを用いる
ものではない。なお、この取付後も、ステー部材3はフ
ェンダー本体2に対して揺動可能であるので、側面視し
た状態でステー部材3がフェンダー本体2に重なるよう
な位置に折り畳んで(第1発明で用いた図5を参照)、
フェンダー装置1としての嵩を小さくさせることができ
る。そのため、フェンダー装置1の段積みが可能である
し、また段積みしないまでも(フェンダー装置1単体で
も)、製造直後から使用直前(収納、運搬、在庫等)に
わたる取り扱いに関して容易化や流通コストの低廉化等
が図れることになる。
【0045】図14乃至図16は、第3発明に係るフェ
ンダー装置1の第1実施形態を示している。この第1実
施形態のフェンダー装置1は、フェンダー本体2とステ
ー部材3とを有しており、且つ、これら両者の取り付け
に際して横嵌め型取付具45を用いるものとなってい
る。フェンダー本体2及びステー部材3の概略的な点に
ついては、第1発明に関して説明した内容と略同じであ
る。
【0046】但し、フェンダー本体2には、ステー部材
3を取り付ける取付位置に対してその内外へ連通する貫
通孔46が設けられており、他方、ステー部材3には、
その折り返し部5に対してフェンダー本体2の貫通孔4
6へその内面側から外面側へ突き抜け可能になった貫通
突出部47が設けられている。この貫通突出部47は、
図例ではステー部材3の形成素材とされる金属製又は樹
脂製の細棒材を折り返し部5の中央部で凸型に折り曲げ
ることによって形成したものとしてある。
【0047】しかし、図示は省略するが、折り返し部5
の中央部から孔開きの舌片を突出状に一体形成させた
り、別部材より形成した孔開きのチップ材を折り返し部
5の中央部に溶接や接着等により取り付けることによっ
て形成することもできる。フェンダー本体2における貫
通孔46の開口形状とステー部材3における貫通突出部
47の形状との関係は、貫通孔46へ貫通突出部47を
突き抜けさせたときに、両者間にガタツキが生じない嵌
め合い関係が得られるようなものとしてある。
【0048】一方、横嵌め型取付具45は、金属製又は
樹脂製であって、三股に分かれて突出する部分を有した
柵形状になっており、このうち中央の突出部分が突っ込
み突起50とされ、またこの突っ込み突起50の両脇の
2本の突出部分は抱き込み突起51とされている。突っ
込み突起50は、ステー部材3の貫通突出部47に対し
てその内方へ横嵌め可能とされたものであり、先端部は
貫通突出部47への横嵌めを容易にすべく先細りに形成
されていると共に、横嵌め後に貫通突出部47と係合し
て抜け止めとなるカエリ片52が突設されている。
【0049】抱き込み突起51は、ステー部材3の貫通
突出部47へ上記突っ込み突起50が横嵌めされたとき
に、同時にこの貫通突出部47を両外側から抱き込むよ
うな位置関係とされるもので、先端部には隣接の突っ込
み突起50へ向けて突出する係合片53が設けられてい
る。この横嵌め型取付具45は、言うまでもなく、ステ
ー部材3の貫通突出部47へ横嵌めされた状態のままフ
ェンダー本体2の貫通孔46を突き抜けることはできな
いものである。
【0050】従って、この第3発明の第1実施形態で
は、フェンダー本体2の貫通孔46へその内面側から外
面側へ向けてステー部材3の貫通突出部47を差し入
れ、フェンダー本体2の外面側(上面側)へ突き出た貫
通突出部47に横嵌め型取付具45を横嵌め状に差し込
むようにするものであり、これにより、この横嵌め型取
付具45のカエリ片52や係合片53が貫通突出部47
に係合して、ステー部材3に対する横嵌め型取付具45
の抜止めがなされ、且つ、これによってフェンダー本体
2に対するステー部材3の取り付けもできる、というも
のである。
【0051】このように、この取り付けではネジを用い
るものではない。図17及び図18は、第3発明に係る
フェンダー装置1の第2実施形態を示している。この第
2実施形態のフェンダー装置1が、上記した第1実施形
態と顕著に異なるところは、ステー部材3の折り返し部
5に設けられる貫通突出部47が、フェンダー本体2の
貫通孔46へその外面側から内面側へ突き抜け可能な状
態(即ち、第1実施形態の場合とは上下逆向き)で設け
られている点にある。
【0052】この貫通突出部47は、図例ではステー部
材3の形成素材とされる金属製又は樹脂製の細棒材を折
り返し部5の中央部で凹型に折り曲げることによって形
成したものとしてある。勿論、この貫通突出部47は、
折り返し部5の中央部から孔開きの舌片を突出状に一体
形成させたり、別部材より形成した孔開きのチップ材を
折り返し部5の中央部に溶接や接着等により取り付ける
ことによって形成することもできる。このような第3発
明の第1実施形態では当然に、フェンダー本体2の貫通
孔46へその外面側から内面側へ向けてステー部材3の
貫通突出部47を差し入れ、フェンダー本体2の内面側
(下面側)へ突き出た貫通突出部47に横嵌め型取付具
45を横嵌め状に差し込むようにするものである。
【0053】なお、このとき横嵌め型取付具45は、カ
エリ片52が下向きに突出するように、第1実施形態の
場合とは上下逆向きに使用する。これにより、この横嵌
め型取付具45のカエリ片52や係合片53が貫通突出
部47に係合して、ステー部材3に対する横嵌め型取付
具45の抜止めがなされ、且つ、これによってフェンダ
ー本体2に対するステー部材3の取り付けもできる、と
いうものである。このように、この取り付けではネジを
用いるものではない。
【0054】その他の構成や作用効果については、上記
した第1実施形態と略同じであるので、以下の詳説は省
略する。図19は、第4発明に係るフェンダー装置1の
第1実施形態を示している。この第1実施形態のフェン
ダー装置1は、フェンダー本体2とステー部材3との2
部品だけを有している。フェンダー本体2及びステー部
材3の概略的な点については、第1発明に関して説明し
た内容と略同じである。
【0055】但し、ステー部材3において、その折り返
し部5は互いに並行する2本の桟部材56,57によっ
て形成されており、これら桟部材56,57の相互間に
は、フェンダー本体2の幅方向断面形状に即した開口形
状を有するフェンダー挿通部58が設けられている。従
って、このステー部材3では、フェンダー挿通部58を
フェンダー本体2へ突き刺すようにすれば、その後、折
り返し部5に対してフェンダー本体2を寄せ付けた状態
に保持しつつ、これらステー部材3とフェンダー本体2
とを、フェンダー本体2の長手方向(前後方向)に沿っ
て相対移動可能になっている。
【0056】そして、これに対してフェンダー本体2に
は、ステー部材3を取り付ける取付位置でこのステー部
材3と係合して、上記相対移動を拘束した状態に保持さ
せる位置決め係合部60が設けられている。この位置決
め係合部60は、一対のストッパ用突起61を互いに所
定間隔で設けたものであって、この場合の両ストッパ用
突起61間の相互間隔は、ステー部材3の折り返し部5
のうち、フェンダー本体2の上面側に配される方の桟部
材56の太さに相当させてある。
【0057】なお、この位置決め係合部60を設ける位
置は、図示したように、フェンダー本体2における幅方
向両端位置を含む複数箇所とするのが好適であるが、こ
れに限定されるものではなく、上記桟部材56に沿った
範囲、場合によってはフェンダー本体2の下面側に配さ
れる方の桟部材57に沿った範囲で、適宜変更可能であ
る。また、その形成数も、任意に変更可能である。従っ
て、この第4発明の第1実施形態では、ステー部材3の
フェンダー挿通部58へフェンダー本体2を所定量(位
置決め係合部60に達するまで)挿入させるだけで、フ
ェンダー本体2へステー部材3を取り付けることができ
る。
【0058】この場合、位置決め係合部60の位置で
は、フェンダー本体2を一旦、幅方向へ圧縮させるよう
な状態にすることで、比較的容易にステー部材3によっ
て手前側のストッパ用突起61を乗り越えさせることが
できる。また、一旦、位置決め係合部60に対してステ
ー部材3を係合させれば、その後はフェンダー本体2に
対してステー部材3をガタツキのない状態に保持させる
ことができるものである。このように、この取り付けで
はネジを用いるものではない。また、フェンダー本体2
とステー部材3との2部品だけで、それ以外は何も必要
としないので、この取り付け作業はいたって簡単である
と共に、フェンダー装置1としての低コスト化が可能で
ある。
【0059】図20は、第4発明に係るフェンダー装置
1の第2実施形態を示している。この第2実施形態のフ
ェンダー装置1が、上記した第1実施形態と顕著に異な
るところは、ステー部材3の折り返し部5に設けるフェ
ンダー挿通部58として、ステー部材3の形成素材とさ
れる金属製又は樹脂製の細棒材を折り返し部5(第1実
施形態とは異なり1本ものである)の両脇部で互いの対
向方向へくびれさせるように折り曲げることでこれらく
びれ部分62の上部空間を相当させる、即ち、折り返し
部5の裏部空間でフェンダー挿通部58を形成させてあ
る点にある。
【0060】すなわち、第1実施形態においてフェンダ
ー挿通部58は閉ループの開口部として形成していたの
に対し、この第2実施形態のフェンダー挿通部58は、
下向きに開放された湾曲部として形成させているもので
ある。そして、このような差異点に伴い、フェンダー本
体2に設ける位置決め係合部60を、フェンダー本体2
の幅方向両端位置に設けた下方開放の切欠63として形
成してある点や、フェンダー本体2とステー部材3との
取り付けに際して取付補助具64を用いるものとなって
いる点も、第1実施形態と顕著に異なる点となってい
る。
【0061】上記取付補助具64は、フェンダー本体2
の内面側に対して密接状に嵌め付け可能となる円弧形体
を有したもので、その両側面には、ステー部材3におけ
る折り返し部5の両側部を係合可能にする位置決め溝6
5が設けられていると共に、これら位置決め溝65内に
は、ステー部材3における両脇部のくびれ部分62を内
方へ逃がすための切欠66が設けられている。従って、
この第4発明の第2実施形態では、ステー部材3のフェ
ンダー挿通部58へフェンダー本体2を所定量(位置決
め係合部60に達するまで)挿入させた後、取付補助具
64をフェンダー本体2の内面側へ所定配置で嵌め付け
ることにより、この取付補助具64における位置決め溝
65の内面及び切欠66の開口縁部でステー部材3の両
くびれ部分62を両外方へ向けて相反押圧しつつフェン
ダー本体2の内面側へ押しつけるようになり、結果とし
て、ステー部材3がフェンダー本体2に対してガタツク
のを防止すると共に、離脱するのを阻止するようになっ
ている。
【0062】その他の構成や作用効果については、上記
した第1実施形態と略同じであるので、以下の詳説は省
略する。図21及び図22は、第5発明に係るフェンダ
ー装置1の第1実施形態を示している。この第1実施形
態のフェンダー装置1は、フェンダー本体2とステー部
材3とを有しており、且つ、これら両者の取り付けに際
して梃具68を用いるものとなっている。
【0063】フェンダー本体2及びステー部材3の概略
的な点については、第1発明に関して説明した内容と略
同じである。梃具68は、金属製又は樹脂製の板片を所
定の折り曲げ形状に形成させるようにしたもので、一端
側にはU字状を呈するフック部69が設けられ、他端側
には平坦板状をした支点片70が設けられている。フッ
ク部69は、ステー部材3の折り返し部5に対してその
上から被さる状態で係合可能になったものである。ま
た、支点片70には、その板厚方向を貫通する雌ネジ部
71が設けられている。
【0064】これに対してフェンダー本体2には、上記
梃具68の支点片70をこのフェンダー本体2の内面側
へ差し入れ可能にし、且つフック部69についてはフェ
ンダー本体2の外面(上面)側へ露出状態に残置させる
ようにする梃取付口72と、このような差し込み状態に
した梃具68の雌ネジ部71に対して合致可能となるネ
ジ通孔73とが設けられている。また更に、上記梃取付
口72の近傍に対して、梃具68におけるフック部69
の先端との干渉を逃げるための開口74が設けられてい
る。なお、この開口74は必須不可欠なものではなく、
開口74を設けないものとしてその分、フック部69の
先端を短く形成しておいてもよい。
【0065】梃具68の支点片70に設けられた雌ネジ
部71と、フェンダー本体2に設けられたネジ通孔73
とを合致させ、これらに対してフェンダー本体2の外面
側から(ネジ通孔73側から)ネジ75をねじ込むよう
にすれば、梃具68をフェンダー本体2へ固定すること
ができる。この場合、このネジ75の締め込みにより、
梃具68は、支点片70がフェンダー本体2の内面へ引
き付けられ、これの反作用としてフック部69がフェン
ダー本体2の外面へ向けて引き付けられるので、その結
果、このフック部69に係合されたステー部材3は、こ
のフック部69とフェンダー本体2との間で挟持される
状態となる。そして、この時の挟持力は、ネジ75を締
め込めば締め込むほど梃の作用によって強く増すことに
なる。
【0066】このようなことから、上記したネジ通孔7
3と雌ネジ部71とネジ75との組み合わせは、フェン
ダー本体2と梃具68との間で、互いの取り付け(ひい
てはフェンダー本体2とステー部材3との取り付け)を
可能にするための締付け手段76を構成するものとなっ
ている。なお、この締付け手段76は、フェンダー本体
2に雌ネジ部71を設け、梃具68の支点片70にネジ
通孔73を設けて、フェンダー本体2内における梃具6
8の支点片70側からネジ75をねじ込むような構成と
することもできる。
【0067】このような第5発明の第1実施形態では、
まず、ステー部材3の折り返し部5へ梃具68のフック
部69を係合させた状態で、この梃具68の支点片70
をフェンダー本体2の梃取付口72へ差し込むか、又は
梃具68の支点片70を先にフェンダー本体2の梃取付
口72へ差し込んでから梃具68のフック部69へステ
ー部材3の折り返し部5を係合させるかする。そして、
そのうえでフェンダー本体2と梃具68とを締付け手段
76によって結合することにより、これらフェンダー本
体2と梃具68との間でステー部材3の折り返し部5を
挟持して、フェンダー本体2へステー部材3を取り付け
ることができるというものである。
【0068】図23及び図24は、第5発明に係るフェ
ンダー装置1の第2実施形態を示している。この第2実
施形態のフェンダー装置1が、上記した第1実施形態と
顕著に異なるところは、フェンダー本体2に設ける梃取
付口72として、梃具68のフック部69をフェンダー
本体2の外面(上面)レベルに対して半没乃至全没状態
にまで収納可能な開口大きさになっている点にある。そ
して、このような差異点に伴い、ステー部材3の折り返
し部5に対してその中央部に、凹型折曲部78が設けら
れている。
【0069】この凹型折曲部78は、ステー部材3の形
成素材とされる金属製又は樹脂製の細棒材を折り返し部
5の中央部で凹型に折り曲げることによって形成したも
ので、その幅方向における外法寸法はフェンダー本体2
の上記梃取付口72に嵌まり込み可能なものとされ、ま
た内法寸法は梃具68のフック部69が係合可能なもの
とされている。なお、本第2実施形態では、フェンダー
本体2の梃取付口72に対して支点突起79を設け、こ
の支点突起79が、梃具68におけるフック部69と支
点片70との境部あたりに当接するようにした。そのた
め、締付け手段76においてネジ75の締め込みを行っ
たときに、梃具68による梃の作用が積極的に得られる
ようにしている。
【0070】また、フェンダー本体2には、梃取付口7
2をその下方部位で塞ぐようなシャッター板部80が設
けてあり、このシャッター板部80により、車輪側から
の泥類の跳ねだしを防止できるようにしてある。その他
の構成や作用効果については、上記した第1実施形態と
略同じであるので、以下の詳説は省略する。図25乃至
図27は、第5発明に係るフェンダー装置1の第3実施
形態を示している。
【0071】この第3実施形態のフェンダー装置1が、
上記した第1実施形態と顕著に異なるところは、梃具6
8が、フック部69を中央に挟んでその両側(フェンダ
ー本体2の前後方向)へ延びる延長片部83,84を具
備しており、一方の延長片部83を介して支点片70が
L型に設けられたものとされ、また他方の延長片部84
に、フェンダー本体2に設けられるネジ通孔73とは別
のネジ通孔85が設けられている点と、この梃具68に
対して別体より成る取付座体87が付属されている点と
にある。
【0072】梃具68において、その支点片70は比較
的細幅で形成されており、延長片部83,84やフック
部69との間に段階的な幅狭化が生じている。これに対
してフェンダー本体2に設けられた梃取付口72は、梃
具68に対して支点片70の通過だけを許容する円形開
口を有したものとなっている。従って、これによって梃
具68の差し入れ量に制限を加えられる(素通りを阻止
する)ようにしてある。このことは、フェンダー本体2
に対する梃具68の取り付けを容易にすると共に、この
梃具68、ひいてはステー部材3の位置付けを一定に揃
えられる点で有利となっている。
【0073】上記取付座体87は、金属製又は樹脂製の
板材であって、梃具68の支点片70を挿通可能にする
支点口88と、梃具68のネジ通孔85に合致可能な雌
ネジ部71とを有している。そして、梃具68の支点片
70を取付座体87の支点口88へ突き刺して係合させ
ることで、両者を張り合わせ状態に連結させることがで
きるようになっている。従って、この第5発明の第3実
施形態では、まず、梃具68と取付座体87とを分解状
態にしたうえで梃具68の支点片70をフェンダー本体
2の梃取付口72へ差し込み、続けてこの梃取付口72
から突き抜けた支点片70に対して取付座体87の支点
口88を差し入れる。
【0074】そして、そのうえで梃具68のフック部6
9へステー部材3の折り返し部5を係合させた状態にし
つつ、この梃具68をフェンダー本体2の外面へ沿わ
せ、また取付座体87をフェンダー本体2の内面へ沿わ
せるようにする。即ち、フェンダー本体2の内外両面を
梃具68と取付座体87とで挟持させる状態とする。そ
して、そのうえで梃具68側からそのネジ通孔85及び
フェンダー本体2のネジ通孔73を介して取付座体87
の雌ネジ部71へとネジ75をねじ込むことで、これら
フェンダー本体2と梃具68との間でステー部材3の折
り返し部5を挟持して、フェンダー本体2へステー部材
3を取り付けることができるというものである。
【0075】このことから明らかなように、この第3実
施形態においては、ネジ通孔85,73と雌ネジ部71
とネジ75との組み合わせにより、フェンダー本体2と
梃具68との間で、互いの取り付け(ひいてはフェンダ
ー本体2とステー部材3との取り付け)を可能にするた
めの締付け手段76を構成するものとなっている。図2
8及び図29は、第5発明に係るフェンダー装置1の第
4実施形態を示している。この第4実施形態のフェンダ
ー装置1でも、上記した第3実施形態と同様に、梃具6
8が延長片部83,84を具備したものとされ、またこ
の梃具68に対して別体より成る取付座体87が付属さ
れている。
【0076】但し、第3実施形態と異なるところは、梃
具68と取付座体87とがそれらの一端部同士でヒンジ
部90を形成して揺動自在に連結されており、これらが
分解不能になっている点にある。このヒンジ部90は、
梃具68における一方の延長片部83からL型に折曲さ
れた連結枠部91と、取付座体87の一端部で上記連結
枠部91に巻きつくように巻回形成された連結輪部92
との組み合わせにより成る。そして、この取付座体87
に設けられた連結輪部92は、梃具68の連結枠部91
に対する連結によって、当該部分を径大化するようなか
たちとなっているため、この取付座体87をフェンダー
本体2の梃取付口72へ差し込んでフェンダー本体2の
内面へ沿わせるようにしたときに、この連結輪部92
(即ち、径大化部分)が梃取付口72の開口縁部に係合
する状態が得られることになる。
【0077】従って、この係合状態をもって、梃具68
としての支点片70を形成していることになる。従っ
て、この第5発明の第4実施形態では、まず、取付座体
87をフェンダー本体2の梃取付口72へ差し込み、こ
の梃取付口72から突き抜けさせた状態で取付座体87
をフェンダー本体2の内面へ沿わせるようにする。ま
た、梃具68のフック部69へステー部材3の折り返し
部5を係合させた状態にしつつ、この梃具68をフェン
ダー本体2の外面へ沿わせるようにして、フェンダー本
体2の内外両面を梃具68と取付座体87とで挟持させ
る状態とする。
【0078】そして、そのうえで梃具68側からそのネ
ジ通孔85及びフェンダー本体2のネジ通孔73を介し
て取付座体87の雌ネジ部71へとネジ75をねじ込む
ことで、これらフェンダー本体2と梃具68との間でス
テー部材3の折り返し部5を挟持して、フェンダー本体
2へステー部材3を取り付けることができるというもの
である。このような取付作業の中にあって、上記のよう
に梃具68と取付座体87とが分解不能な連結状態にあ
るため、それらの取り扱いが実質的に1部品として行え
ることになり、それだけ上記第3実施形態の場合よりも
一層、作業の容易化が図れる利点がある。
【0079】図30及び図31は、第6発明に係るフェ
ンダー装置1の第1実施形態を示している。この第1実
施形態のフェンダー装置1は、フェンダー本体2とステ
ー部材3との2部品だけを有している。そして、これら
フェンダー本体2とステー部材3との取り付けに際して
結合手段95を採用するものとなっている。フェンダー
本体2及びステー部材3の概略的な点については、第1
発明に関して説明した内容と略同じである。
【0080】但し、フェンダー本体2には、この内面側
において、ステー部材3を取り付ける取付位置を中心と
してその前後位置で二股状に突出するステー保持片96
が設けられている。これらステー保持片96の股間内寸
法は、ステー部材3における折り返し部5の太さと同等
か又は若干小さめに形成されており、またステー保持片
96相互の突端(下方)に近づけば近づくほど間隔が狭
まるようになっている。従って、これらステー保持片9
6によって折り返し部5をその両側から挟み込むように
して弾着挟持可能となっている。
【0081】結合手段95は、このようなフェンダー本
体2に対して、上記ステー保持片96の中心位置を貫通
するように設けられたネジ通孔97と、ステー部材3の
折り返し部5に対してこれを上下方向へ貫通して設けら
れた雌ねじ部98と、この雌ねじ部98へねじ込まれる
ネジ99とにより構成される。なお、この結合手段95
において、ネジ99をリベットに、雌ねじ部98をリベ
ット孔に、それぞれ置換することも可能である。ステー
部材3の折り返し部5において、雌ねじ部98が設けら
れる部分は肉盛り状に膨隆させたボス部100としてあ
り、その強度アップを図ってある。従って、これに対応
させるべく、フェンダー本体2に設けるステー保持片9
6の突片形状が決定されていることになる。
【0082】フェンダー本体2に設けられるネジ通孔9
7は、フェンダー本体2の前後方向に沿った長孔とする
のが好適とされている。特に、フェンダー本体2が樹脂
製とされる場合には、このネジ通孔97を形成させるた
めに生じる孔スペース分の除肉樹脂量で上記したステー
保持片96を形成できることになり、樹脂使用分の有効
利用や樹脂流れの円滑化(成形性良好)等においても好
都合となる。このような第6発明の第1実施形態では、
ステー部材3の折り返し部5(ボス部100)をフェン
ダー本体2の内面側へ嵌め入れ、且つステー保持片96
の相互間へ押し込むようにして、これら両者の取り付け
を行えるものである。また、フェンダー本体2の外面側
からネジ通孔97へとネジ99を差し込み、ステー部材
3の雌ねじ部98へねじ込む(即ち、結合手段95を施
す)ことでフェンダー本体2とステー部材3とを固定
し、ステー部材3を揺動不能状態にできるものである。
【0083】なお、フェンダー本体2とステー部材3と
の組み立て乃至固定は、フェンダー装置1としての製造
段階で予め行っておいてもよいし、又は使用時(自転車
等への取付時)に行ってもよい。製造段階で予め行う場
合にあって、結合手段95を未着のままとするか又はネ
ジ99を軽い締め込み状態のままにするとかしておけ
ば、フェンダー本体2に対してステー部材3をある程
度、揺動させることができることになる。従って、側面
視した状態でステー部材3がフェンダー本体2に重なる
ような位置に折り畳んで(第1発明で用いた図5を参
照)、フェンダー装置1としての嵩を小さくさせること
もできることになる。
【0084】そのため、フェンダー装置1の段積みが可
能であるし、また段積みしないまでも(フェンダー装置
1単体でも)、製造直後から使用直前(収納、運搬、在
庫等)にわたる取り扱いに関して容易化や流通コストの
低廉化等が図れることになる。図32は、第6発明に係
るフェンダー装置1の第2実施形態を示している。この
第2実施形態のフェンダー装置1が、上記した第1実施
形態と顕著に異なるところは、フェンダー本体2におい
て、その外面側にステー保持片96が設けられている点
にある。勿論、ステー部材3は、その折り返し部5がフ
ェンダー本体2の外面側を跨ぐかたちで取り付けられる
ことになる。
【0085】そして、このような差異点に伴って結合手
段95にも次のような差異点がある。すなわち、ステー
部材3の折り返し部5に設けられる雌ねじ部98は、そ
の軸心が斜めに傾けられたものとしてあり、ボス部10
0も折り返し部5に対してねじったような向きで形成し
てある。また、フェンダー本体2に設けられるステー保
持片96のうち、いずれか一方のものには、ステー部材
3の雌ねじ部98と合致するように同方向へ傾いて貫通
するネジ通孔97が設けられている。
【0086】なお、本第2実施形態の場合、ステー保持
片96の中心位置を貫通するように設けられた孔101
は、ステー保持片96の形成用除肉部として形成された
ものであり、また結合手段95のネジ99に対する干渉
防止としても活用されるものである。その他の構成や作
用効果については、上記した第1実施形態と略同じであ
るので、以下の詳説は省略する。図33は、第6発明に
係るフェンダー装置1に対して類似させた第1類似変形
例のフェンダー装置105を示している。
【0087】この第1類似変形例のフェンダー装置10
5では、フェンダー本体2とステー部材3とを有してい
る。そして、これらフェンダー本体2とステー部材3と
の取り付けに際して結合手段95を採用するものとなっ
ている。この第1類似変形例で採用した結合手段95
は、フェンダー本体2において、ステー部材3を取り付
ける取付位置に対応して設けられたネジ通孔97と、ス
テー部材3の折り返し部5に膨隆形成されたボス部10
0に対してこれを上下方向へ貫通して設けられた雌ねじ
部98と、この雌ねじ部98へねじ込まれるネジ99と
により構成される。
【0088】従って、この第1類似変形例では、ステー
部材3の折り返し部5(ボス部100)をフェンダー本
体2の内面側へ嵌め入れ、フェンダー本体2の外面側か
らネジ通孔97へとネジ99を差し込み、ステー部材3
の雌ねじ部98へねじ込む(即ち、結合手段95を施
す)ことで、フェンダー本体2へステー部材3を取り付
けることができる。図34は、第6発明に係るフェンダ
ー装置1に対して類似させた第2類似変形例のフェンダ
ー装置106を示している。
【0089】この第2類似変形例のフェンダー装置10
6では、フェンダー本体2とステー部材3とを有してい
る。そして、これらフェンダー本体2とステー部材3と
の取り付けに際して結合手段95を採用するものとなっ
ている。この第2類似変形例で採用した結合手段95
は、フェンダー本体2において、ステー部材3を取り付
ける取付位置に対応して設けられた第1ブシュ取付孔1
07と、ステー部材3の折り返し部5に円環状に形成さ
れたボス部100に対してこれを上下方向へ貫通して設
けられた第2ブシュ取付孔108と、これら第1、第2
のブシュ取付孔107,108に対して嵌合可能とされ
る鍔付きブシュ部材109に上下貫通して設けられた雌
ねじ部98と、この雌ねじ部98へねじ込まれるネジ9
9とにより構成される。
【0090】従って、この第2類似変形例では、フェン
ダー本体2の内面側から第1ブシュ取付孔107へ鍔付
きブシュ部材109を差し込むと共に、ステー部材3の
折り返し部5をフェンダー本体2の外面側へ跨がらせた
状態にし、そのうえでフェンダー本体2の外面側へ突き
出た鍔付きブシュ部材109に対してステー部材3のボ
ス部100(第2ブシュ取付孔108)を嵌合させ、こ
のボス100の上面側で鍔付きブシュ部材109の雌ね
じ部98へネジ99をねじ込む(即ち、結合手段95を
施す)ようにする。これにより、フェンダー本体2へス
テー部材3を取り付けることができる。
【0091】なお、図示は省略するが、ステー部材3の
折り返し部5をフェンダー本体2の内面側へ嵌め込むよ
うにして、鍔付きブシュ部材109をフェンダー本体2
の外面側から内面側へ向けて差し込み、フェンダー本体
2の内面側においてこの鍔付きブシュ部材109の雌ね
じ部98へネジ99をねじ込むようにしてもよい。図3
5は、第6発明に係るフェンダー装置1に対して類似さ
せた第3類似変形例のフェンダー装置112を示してい
る。この第3類似変形例のフェンダー装置112では、
フェンダー本体2とステー部材3とを有している。そし
て、これらフェンダー本体2とステー部材3との取り付
けに際して結合手段95を採用するものとなっている。
【0092】上記フェンダー本体2には、その外面側に
おいてステー部材3を取り付ける取付位置に、起立支持
台113が立設されている。そして、この起立支持台1
13には、フェンダー本体2の前後方向へ向けてネジ通
孔97が貫設されている。このようなことから、この第
3類似変形例で採用した結合手段95は、フェンダー本
体2の上記ネジ通孔97と、ステー部材3の折り返し部
5に膨隆形成されたボス部100に対してこれをフェン
ダー本体2の前後方向へ向けて貫通された雌ねじ部98
と、この雌ねじ部98へねじ込まれるネジ99とにより
構成される。
【0093】従って、この第3類似変形例では、ステー
部材3の折り返し部5をフェンダー本体2の外面側へ跨
がらせると共に、フェンダー本体2の起立支持台113
にステー部材3のボス部100を当接させておき、起立
支持台113のネジ通孔97側からボス部100の雌ね
じ部98へとネジ99をねじ込む(即ち、結合手段95
を施す)ようにする。これにより、フェンダー本体2へ
ステー部材3を取り付けることができる。なお、図示は
省略するが、起立支持台113に雌ねじ部98を設け、
ステー部材3のボス部100にネジ通孔97を設けて、
ネジ99の使用向きを上記と逆向きにすることもでき
る。
【0094】また、フェンダー本体2において、その内
面側へ起立支持台113を設けるようにして、ステー部
材3の折り返し部5をフェンダー本体2の内面側へ嵌め
込むようにすることもできる。図36は、第6発明に係
るフェンダー装置1に対して類似させた第4類似変形例
のフェンダー装置115を示している。この第4類似変
形例のフェンダー装置115では、フェンダー本体2と
ステー部材3とを有している。そして、これらフェンダ
ー本体2とステー部材3との取り付けに際して結合手段
95を採用するものとなっている。
【0095】上記フェンダー本体2には、その外面側に
おいてステー部材3を取り付ける取付位置に、フェンダ
ー本体2の前方へ向く受け口116を有して箱型に膨出
する保持台117が設けられている。またこの保持台1
17の上面部には、上下方向に貫通するネジ通孔97が
設けられている。これに対して上記ステー部材3には、
その折り返し部5に対してフェンダー本体2の後方へ向
けて突出する横嵌め部118が設けられている。この横
嵌め部118は、ステー部材3の形成素材とされる金属
製又は樹脂製の細棒材を折り返し部5の中央部で平面凸
型に折り曲げることによって形成したもので、その幅方
向についての外法寸法は、フェンダー本体2の上記受け
口116に嵌まり込み可能なものとされ、また内法寸法
はネジ99を挿通可能なものとされている。これによっ
て、この横嵌め部118の内側でネジ通し部119が形
成されている。
【0096】このようなことから、この第4類似変形例
で採用した結合手段95は、フェンダー本体2の保持台
117に設けられたネジ通孔97と、ステー部材3の横
嵌め部118において形成されたネジ通し部119と、
別部材として付属されるナット部材120の雌ねじ部9
8と、この雌ねじ部98へねじ込まれるネジ99とによ
り構成される。従って、この第4類似変形例では、ステ
ー部材3の折り返し部5をフェンダー本体2の外面側へ
跨がらせつつ、横嵌め部118をフェンダー本体2の保
持台117に対してその受け口116へと嵌め込む。こ
れによってフェンダー本体2に対するステー部材3の位
置決めができるので、その後、保持台117のネジ通孔
97側から横嵌め部118のネジ通し部119を介して
ナット部材120の雌ねじ部98へとネジ99をねじ込
む(即ち、結合手段95を施す)ようにする。これによ
り、フェンダー本体2へステー部材3を取り付けること
ができる。
【0097】なお、図示は省略するが、フェンダー本体
2において、その内面側へ保持台117を設けるように
して、ステー部材3の折り返し部5をフェンダー本体2
の内面側へ嵌め込むようにすることもできる。図37
は、第6発明に係るフェンダー装置1に対して類似させ
た第5類似変形例のフェンダー装置123を示してい
る。この第5類似変形例のフェンダー装置123は、上
記した第4類似変形例を基礎としてその一部を改良した
ものと言うこともでき、その一部とは、ステー部材3に
設ける横嵌め部118を板状片の固着によって行ってい
る点にある。
【0098】このような構造にすると、第4類似変形例
とは異なってわざわざ別部材としてのナット部材120
を必要とせず、この横嵌め部118に対して直接に雌ね
じ部98を設けることができることになる。従って、そ
れだけ部品点数の少数化が図れるものである。図38
は、第6発明に係るフェンダー装置1に対して類似させ
た第6類似変形例のフェンダー装置125を示してい
る。この第6類似変形例のフェンダー装置125は、更
に、上記した第5類似変形例を基礎としてその一部を改
良したものと言うこともでき、その一部とは、ステー部
材3に設ける横嵌め部118をL字状板状片の固着によ
って行っている点にある。
【0099】このような構造にすると、第5類似変形例
とは異なってフェンダー本体2に保持台117を設ける
必要がなくなり、横嵌め部118を嵌め入れるための受
け口116をフェンダー本体2の上面部分へ直接に設け
ることができることになる。従って、フェンダー本体2
の形状を簡潔化でき、フェンダー本体2を金属製とする
場合であれば金型を、またフェンダー本体2を樹脂製と
する場合であれば成形型を、それぞれ低廉化できること
に伴い、低コスト化が図れるという利点がある。
【0100】図39乃至図41は、第6発明に係るフェ
ンダー装置1に対して類似させた第7類似変形例のフェ
ンダー装置130を示している。この第7類似変形例の
フェンダー装置130では、フェンダー本体2とステー
部材3とを有しており、且つ、これら両者の取り付けに
際してホルダ型取付具131を用いると共に、このホル
ダ型取付具131に対して間接的に結合手段95を採用
するものとなっている。上記ホルダ型取付具131は、
樹脂製等としてあり、一端部に設けられた可撓部132
を介して台座側半体133と蓋側半体134とが開閉可
能に設けられたものである。
【0101】そして、台座側半体133の下面には取付
脚135(図例では2本としたが1本でも3本以上でも
よい)が下向きに突設されており、この突設脚135に
より、フェンダー本体2に設けられた取付孔136に対
する圧入固定ができるようになっている。この突設脚1
35の下端部には、取付孔136への圧入時にこれへの
挿通可能な外径に収縮し、圧入後に弾性復元により拡径
して抜止め作用を奏する抜止め端137が設けられてい
る。
【0102】このホルダ型取付具132では、台座側半
体133と蓋側半体134との接合面中における適所
(図例では可撓部132に対応させているが、これに限
定されるものではない)に、ステー部材3の折り返し部
5を挟持可能にするステー用嵌合溝138が設けられて
いる。また、これら台座側半体133と蓋側半体134
には、互いに閉鎖状態にした状態で両者間で合致するネ
ジ通孔140,141が設けられており、このうち蓋側
半体134に設けられたネジ通孔141は、ネジ99の
ネジ頭部99aを沈み込み可能にするための座グリ(径
大部)が施されている。
【0103】一方、これに対してフェンダー本体2に
は、ステー部材3を取り付ける取付位置に、上記した取
付孔136が設けられていると共に、この取付孔136
へホルダ型取付具132の取付脚135を圧入したとき
に上記ネジ通孔140,141と合致する位置にナット
受部143が設けられている。このナット受部143
は、平面形状が六角型を呈する凹部として形成されたも
ので、雌ねじ部98を具備させるためのナット部材12
0を回転不能状態に嵌め込み可能としたものである。
【0104】従って、この第7類似変形例では、ホルダ
型取付具132を開いて台座側半体133と蓋側半体1
34との間(ステー用嵌合溝138)へステー部材3の
折り返し部5を嵌め入れ、このホルダ型取付具132を
閉じる。また、フェンダー本体2のナット受部143へ
ナット部材120を嵌め入れたうえで、取付孔136に
対してホルダ型取付具132の取付脚135を圧入させ
る。そして、ホルダ型取付具132における蓋側半体1
34のネジ通孔141からからネジ99を差し込み、こ
れをナット部材120の雌ねじ部98へねじ込む(即
ち、結合手段95を施す)ようにする。これにより、フ
ェンダー本体2へステー部材3を取り付けることができ
る。
【0105】本発明は、以上説明した数々の実施形態に
以外にも、各種の変更等が可能である。
【0106】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るフェンダー装置では、フェンダー本体へステー部
材を取り付ける作業の容易化及び迅速化をはじめ、フェ
ンダー装置としての取り扱いの容易化、各種部品ごとの
構造簡潔化等に伴う低コスト化、部品点数削減に伴う低
コスト化、流通コストの低廉化等が図れ、また自転車等
への取付状態として強固にできる等の利点が得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係るフェンダー装置の第1実施形態
を示す分解斜視図である。
【図2】図1に対応する組立状態の斜視図である。
【図3】第1発明の第1実施形態における第1差込段階
を示す要部拡大側断面図である。
【図4】第1発明の第1実施形態における第2差込段階
を示す要部拡大側断面図である。
【図5】第1発明の第1実施形態を第2差込段階にして
段積みした状態を示す側面図である。
【図6】第1発明に係るフェンダー装置の第2実施形態
を示す分解斜視図である。
【図7】第1発明の第2実施形態における第1差込段階
を示す要部拡大側断面図である。
【図8】第1発明の第2実施形態における第2差込段階
を示す要部拡大側断面図である。
【図9】第1発明の第3実施形態における第1差込段階
を示す要部拡大側断面図である。
【図10】第1発明の第3実施形態における第2差込段
階を示す要部拡大側断面図である。
【図11】第1発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた類似変形例を示す分解斜視図である。
【図12】第2発明に係るフェンダー装置の一実施形態
を示す分解斜視図である。
【図13】図12に対応する組立状態の斜視図である。
【図14】第3発明に係るフェンダー装置の第1実施形
態を示す分解斜視図である。
【図15】図14に対応する組立状態の斜視図である。
【図16】図15のA−A線断面図である。
【図17】第3発明に係るフェンダー装置の第2実施形
態を示す斜視図である。
【図18】図17のB−B線断面図である。
【図19】第4発明に係るフェンダー装置の第1実施形
態を示す分解斜視図である。
【図20】第4発明に係るフェンダー装置の第2実施形
態を示す分解斜視図である。
【図21】第5発明に係るフェンダー装置の第1実施形
態を示す分解斜視図である。
【図22】図21に対応する組立状態の側断面図であ
る。
【図23】第5発明に係るフェンダー装置の第2実施形
態を示す分解斜視図である。
【図24】図23に対応する組立状態の側断面図であ
る。
【図25】第5発明に係るフェンダー装置の第3実施形
態を示す分解斜視図である。
【図26】図25に対応する組立状態の側断面図であ
る。
【図27】第5発明に係るフェンダー装置の第3実施形
態で用いている梃具を示す斜視図である。
【図28】第5発明に係るフェンダー装置の第4実施形
態を示す分解斜視図である。
【図29】図28に対応する組立状態の側断面図であ
る。
【図30】第6発明に係るフェンダー装置の第1実施形
態を示す分解斜視図である。
【図31】図30に対応する組立状態の側断面図であ
る。
【図32】第6発明に係るフェンダー装置の第2実施形
態を示す分解斜視図である。
【図33】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第1類似変形例を示す分解斜視図である。
【図34】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第2類似変形例を示す分解斜視図である。
【図35】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第3類似変形例を示す分解斜視図である。
【図36】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第4類似変形例を示す分解斜視図である。
【図37】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第5類似変形例を示す分解斜視図である。
【図38】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第6類似変形例を示す分解斜視図である。
【図39】第6発明に係るフェンダー装置に対して類似
させた第7類似変形例を示す分解斜視図である。
【図40】図39に対応する組立状態の側断面図であ
る。
【図41】図40に対応する組立状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 フェンダー装置 2 フェンダー本体 3 ステー部材 4 押込型取付具 5 折り返し部 6 差込片 10 第1の係合爪 11 第2の係合爪 15 差込口 16 ステー用溝 20 取付台部材 26 第1の係合受片 27 第2の係合受片 35 押込回動型取付具 36 差込片 42 差込口 45 横嵌め型取付具 46 貫通孔 47 貫通突出部 58 フェンダー挿通部 60 位置決め係合部 68 梃具 69 フック部 70 支点片 72 梃取付口 76 締付け手段 95 結合手段 96 ステー保持片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 信行 大阪府東大阪市高井田本通6丁目2番32号 オージーケー技研株式会社内 (72)発明者 坂木 真由美 大阪府東大阪市高井田本通6丁目2番32号 オージーケー技研株式会社内 (72)発明者 田村 篤志 大阪府東大阪市高井田本通6丁目2番32号 オージーケー技研株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェンダー本体(2)と、Uターン状の
    折り返し部(5)を具備したステー部材(3)と、二股
    の差込片(6)を有する押込型取付具(4)とを備え、
    上記フェンダー本体(2)に形成した差込口(15)に
    上記押込型取付具(4)の差込片(6)を差込んでその
    股間で上記折り返し部(5)を跨いだ状態に係合してフ
    ェンダ本体(2)とステー部材(3)とを係着し、この
    係着状態でフェンダ本体(2)の長手方向にステー部材
    (3)が相対移動するのを拘束するステー用溝(16)
    が設けられていることを特徴とするフェンダー装置。
  2. 【請求項2】 前記フェンダー本体(2)において、前
    記差込口(15)及びステー用溝(16)はフェンダー
    本体(2)に一体形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のフェンダー装置。
  3. 【請求項3】 前記フェンダー本体(2)には、該フェ
    ンダー本体(2)とは別形成された取付台部材(20)
    が取り付けられており、該取付台部材(20)に対して
    前記差込口(15)及びステー用溝(16)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のフェンダー装
    置。
  4. 【請求項4】 前記押込型取付具(4)には、前記フェ
    ンダー本体(2)の差込口(15)に対する差込量を、
    ステー部材(3)をステー用溝(16)への没入前状態
    にしてフェンダー本体(2)に対して揺動自在に保持さ
    せる第1差込段階と、ステー部材(3)をステー用溝
    (16)へ没入させてフェンダー本体(2)に対してそ
    の長手方向の相対移動を拘束して保持させる第2差込段
    階とに切り換えるための第1、第2の係合爪(10,1
    1)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のフェンダー装置。
  5. 【請求項5】 前記フェンダー本体(2)の差込口(1
    5)には、前記押込型取付具(4)による差込量を、ス
    テー部材(3)をステー用溝(16)への没入前状態に
    してフェンダー本体(2)に対して揺動自在に保持させ
    る第1差込段階と、ステー部材(3)をステー用溝(1
    6)へ没入させてフェンダー本体(2)に対してその長
    手方向の相対移動を拘束して保持させる第2差込段階と
    に切り換えるための第1、第2の係合受片(26,2
    7)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のフェンダー装置。
  6. 【請求項6】 フェンダー本体(2)と、該フェンダー
    本体(2)への取り付けに供されるUターン状の折り返
    し部(5)を具備したステー部材(3)とを備え、上記
    ステー部材(3)には、二股の差込片(36)を有する
    押込回動型取付具(35)がその股間で上記折り返し部
    (5)を跨いだ状態に係合されるものとなされ、 上記フェンダー本体(2)には、上記押込回動型取付具
    (35)の差込片(36)を差込可能にすると共に、該
    差込片(36)を差し込んだ後にこの押込回動型取付具
    (35)を回動させることで差込片(36)の脱出を拘
    束する差込口(42)が設けられていることを特徴とす
    るフェンダー装置。
  7. 【請求項7】 フェンダー本体(2)と、該フェンダー
    本体(2)への取り付けに供されるUターン状の折り返
    し部(5)を具備したステー部材(3)とを備え、上記
    フェンダー本体(2)には、ステー部材(3)を取り付
    ける取付位置に内外に連通する貫通孔(46)が設けら
    れており、 上記ステー部材(3)には、その折り返し部(5)にフ
    ェンダー本体(2)の貫通孔(46)を介してその外面
    側から内面側へ又は内面側から外面側へ突き抜け可能に
    なった貫通突出部(47)が設けられており、該貫通突
    出部(47)に対してフェンダー本体(2)の貫通孔
    (46)を突き抜け不能な横嵌め型取付具(45)が係
    着可能になっていることを特徴とするフェンダー装置。
  8. 【請求項8】 フェンダー本体(2)と、該フェンダー
    本体(2)への取り付けに供されるUターン状の折り返
    し部(5)を具備したステー部材(3)とを備え、上記
    ステー部材(3)には、その折り返し部(5)に対して
    上記フェンダー本体(2)を寄せ付けた状態に保持しつ
    つ該フェンダー本体(2)との間でその長手方向に沿っ
    た相対移動を可能にさせるフェンダー挿通部(58)が
    設けられており、 上記フェンダー本体(2)には、ステー部材(3)を取
    り付ける取付位置で該ステー部材(3)と係合して相対
    移動を拘束して保持する位置決め係合部(60)が設け
    られていることを特徴とするフェンダー装置。
  9. 【請求項9】 前記ステー部材(3)において、前記フ
    ェンダー挿通部(58)は、フェンダー本体(2)にお
    ける幅方向の断面形状に対応した開口形状の開口部を形
    成させたものであることを特徴とする請求項8記載のフ
    ェンダー装置。
  10. 【請求項10】 フェンダー本体(2)と、該フェンダ
    ー本体(2)への取り付けに供されるUターン状の折り
    返し部(5)を具備したステー部材(3)とを備え、上
    記ステー部材(3)には、その折り返し部(5)に被さ
    るフック部(69)と該フック部(69)からフェンダ
    ー本体(2)の長手方向へ向けて延びる支点片(70)
    とを有する梃具(68)が上記フック部(69)を介し
    て係合されるものとなされ、 上記フェンダー本体(2)には、上記梃具(68)の支
    点片(70)を当該フェンダー本体(2)の内面側へ差
    し入れさせ且つフック部(69)を当該フェンダー本体
    (2)の外面側へ臨ませた状態にさせるための梃取付口
    (72)が設けられ、 且つフェンダー本体(2)と梃具(68)との両者間に
    対して梃具(68)のフック部(69)をフェンダー本
    体(2)の外面へ向けて圧接させることで該フック部
    (69)に係合されたステー部材(3)をフェンダー本
    体(2)との間で挟持可能にする締付け手段(76)が
    設けられることを特徴とするフェンダー装置。
  11. 【請求項11】 フェンダー本体(2)と、該フェンダ
    ー本体(2)への取り付けに供されるUターン状の折り
    返し部(5)を具備したステー部材(3)とを備え、上
    記フェンダー本体(2)には、当該フェンダー本体
    (2)の外面側又は内面側へ二股状に突出して上記ステ
    ー部材(3)の折り返し部(5)を弾着挟持可能となる
    ステー保持片(96)が設けられており、 且つフェンダー本体(2)と、上記ステー保持片(9
    6)によって弾着挟持されたステー部材(3)との両者
    間に対して、当該ステー部材(3)を相対移動を拘束し
    て保持させる結合手段(95)が設けられることを特徴
    とするフェンダー装置。
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