JP2018020684A - ステップステーおよびこれを備えた自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの振動がライダーの足に伝わるのを抑制できるステップと、これを備えた自動二輪車を提供する。【解決手段】自動二輪車は、駆動源であるエンジンEと、ライダーの足を載せるライダー用ステップ22を車体フレームFRに支持するステップステー24L,24Rと、ステップステー24L,24Rの外側面にダンパ60を介して取り付けられたヒールガード28とを備えている。ヒールガード28は、ステップステー24L,24Rにおけるライダー用ステップ22を支持するステップ支持部36よりも後方で上方に配置されている。ヒールガード28が、互いに離間した3つのヒールガード支持部45によりステップステー24L,24Rに支持されている。3つのヒールガード支持部45が、側面視で、単一の平面PL2上に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、ライダーの足をガードするヒールガードが設けられたステップステーと、これを備えた自動二輪車に関するものである。
自動二輪車において、ライダー用ステップを支持するステップステーに、ライダーの足の位置を安定させるヒールガードを設けたものがある(例えば、特許文献1)。ヒールガードにより、走行中に、ライダーの足が内側に移動するのが規制され、ライダーの姿勢が安定する。
実開平03―049187号
しかしながら、自動二輪車の駆動源であるエンジンの振動が、車体フレームからステップステーおよびヒールガードを介して、ライダーの足に伝わり、ライダーが不快感を覚えることがある。
本発明は、エンジンの振動がライダーの足に伝わるのを抑制できるヒールガードと、これを備えた自動二輪車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動二輪車は、エンジンを駆動源とする自動二輪車であって、ライダーの足を載せるステップを車体フレームに支持するステップステーと、前記ステップステーの外側面に弾性体を介して取り付けられたヒールガードとを備え、前記ヒールガードは、前記ステップステーにおける前記ステップを支持するステップ支持部よりも後方および上方の少なくとも一方に配置され、前記ヒールガードが、複数のヒールガード支持部により前記ステップステーに支持され、前記複数のヒールガード支持部が、単一の平面上に側面視で互いに離間して位置している。ここで、複数のヒールガード支持部は、側面視で単一の平面上に互いに離間して位置していればよく、ヒールガードの外側面が曲面であってもよく、ヒールガード支持部同士が車幅方向にオフセットされた(ずれた)位置にあってもよい。ヒールガードのステップステーへの取付けは、締結部材による連結、および接着剤のような結合手段による接合を含む。
この構成によれば、ヒールガードが弾性体を介してステップステーの外側面に取り付けられているので、エンジンから車体フレームを介してヒールガードに伝達される振動が、弾性体により吸収される。その結果、ヒールガードに伝達される振動が抑制されるので、ライダーの足回りの体感振動が小さくなる。また、側面視で互いに離間した複数のヒールガード支持部が、単一の平面上に位置しているので、片持ちで支持するのに比べて、支持点から離れた場所での変位を抑制できる。その結果、ヒールガードを強固に支持できる。
本発明において、前記ヒールガード支持部は、3点以上の締結部材による支持部、または2つ以上の接合手段による支持部のいずれかを含むことが好ましい。この構成によれば、複数のヒールガード支持部を、単一の平面上に側面視で互いに離間して位置させることができる。
本発明において、前記ヒールガードは、前記弾性体を介して3つ以上の車幅方向を向く締結部材により、前記ヒールガード支持部で前記ステップステーに着脱自在に取り付けられ、前記3つ以上の締結部材が単一の平面上に側面視で互いに離間して位置していることが好ましい。この構成によれば、ステップステーとヒールガードが別体なので、ライダーの踵(かかと)部分、踝(くるぶし)部分と接触し易いヒールガードのみ交換ができる。
前記ヒールガードが前記締結部材で取り付けられる場合、前記ヒールガードは車幅方向外側を向く外側面を有し、前記締結部材が前記外側面よりも車幅方向内側に位置していることが好ましい。この構成によれば、締結部材の頭部が、ヒールガードの外側面から外側方へ突出するのが抑制されるので、踵が締結部材の頭部に引っかかりにくい。
本発明において、右側の前記ステップステーに、後輪ブレーキに制動力を付加するブレーキ装置が支持され、前記ステップステーにおける前記ブレーキ装置のブレーキ支持部が、前記ヒールガードにより外側方から覆われていることが好ましい。「ブレーキ装置」は、マスタシリンダを含む。この構成によれば、ブレーキ装置専用に別途ブラケットを用意する必要がないので、部品点数が少なくて済む。また、ブレーキ支持部が、ヒールガードにより外側方から覆われるので、美観が向上する。
本発明において、前記ステップステーは、側面視で、前記ヒールガードと重なる重複部分を有し、前記重複部分は、前記ヒールガード装着時に、側面視で、前記ヒールガードの外周縁よりも内側に位置していることが好ましい。この構成によれば、ステップステーの重複部分が、側面視で、ヒールガードに外側方から覆われるので、ステップステーがライダーの踵(かかと)部分、踝(くるぶし)部分と接触し難くなる。
本発明のステップステーは、エンジンを駆動源とする自動二輪車のライダーの足を載せるステップを車体フレームに支持するステップステーであって、前記ステップを支持するステップ支持部と、前記ステップステーにおけるヒールガードを支持するヒールガード支持部とを備え、前記ヒールガードは、前記ステップ支持部よりも後方および上方の少なくとも一方に配置され、前記ステップステーの外側面に弾性体を介して取り付けられ、前記ヒールガードが、複数のヒールガード支持部により前記ステップステーに支持され、前記複数のヒールガード支持部が、単一の平面上に側面視で互いに離間して位置している。
この構成によれば、ステップステーの支持剛性が低下するのを抑制しつつ、エンジンからヒールガードに伝達される振動が抑えられ、しかも、ヒールガードを強固に支持できる。
本発明のステップステーおよびこれを備えた自動二輪車によれば、ステップステーの支持剛性が低下するのを抑制しつつ、エンジンからヒールガードに伝達される振動が抑えられ、しかも、ヒールガードを強固に支持できる。
本発明の第1実施形態に係る自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車にステップステーを取り付けた状態を示す側面図である。 左足用の同ステップステーを示す側面図である。 ヒールガードの同ステップステーへの支持構造を示す断面図である。 右足用の同ステップステーを示す外側面図である。 自動二輪車に右側のステップステーを取り付けた状態を車幅方向内側から見た内側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、自動二輪車に乗車した運転者から見た左右側をいう。
図1は本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を形成するメインフレーム1と、後半部を形成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1は、前端に設けられたヘッドパイプ4から後方斜め下方に延びるメインフレーム片1aを有している。メインフレーム片1aは、左右一対設けられており、左右のメインフレーム片1aは、その後部で車幅方向に延びるクロス部材1bにより連結されている。
リヤフレーム2は、クロス部材1bから後方に延びるシートレール2aと、メインフレーム片1aの後端部に前端が接続されて、この前端から後方斜め上方に延びてシートレール2aの下面に連結される補強パイプ2bとを有している。シートレール2aおよび補強パイプ2bも左右一対設けられている。
ヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定され、フロントフォーク8の下端部に前輪10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット9が設けられている。スイングアームブラケット9も左右一対設けられている。このスイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸16の回りに、スイングアーム12が上下揺動自在に軸支されている。このスイングアーム12の後端部に、後輪14が回転自在に支持されている。メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット9の前側に、駆動源であるエンジンEが搭載され、車体フレームFRに支持されている。エンジンEがチェーンのような動力伝達部材11を介して後輪14を駆動する。
メインフレーム1のメインフレーム片1aの上部に燃料タンク15が配置され、リヤフレーム2のシートレール2aにライダー用シート18および同乗者用シート20が支持されている。
車体の両側方に、ライダーの足を載せるライダー用ステップ22を車体フレームFRに支持する左右のステップステー24L,24Rが設けられている。詳細には、左右のステップステー24L,24Rは、ボルト25を用いて、左右のスイングアームブラケット9に取り付けられている。本実施形態のステップステー24L,24Rは、アルミ合金の鋳造品である。左側のステップステー24Lの下部におけるライダー用ステップ22の前方に、シフトペダル26が取り付けられている。また、各ステップステー24L,24Rの後部に、ヒールガード28が取り付けられている。
ヒールガード28は、ライダーの踵(かかと)KAおよび踝(くるぶし)KUの少なくとも一方の内側面に対向し、ライダーの足が車幅方向内側に移動するのを規制する。ヒールガード28は、詳細には、ボルトのような締結部材30により、ステップステー24L,24Rの外側面に着脱自在に取り付けられている。
図2に示すように、ヒールガード28は、ライダー用ステップ22の上方に配置され、後方斜め上方に突出している。これにより、ライダーがライダー用ステップ22に足の裏を載せた状態で、ライダーの踵(かかと)KAおよび/または踝(くるぶし)KUの内側面が、ヒールガード28に対向するようになっている。本実施形態のヒールガード28は、アルミ合金製であるが、これに限定されず、例えば、樹脂製であってもよい。
図3は、左側のステップステー24Lを外側方から見た側面図である。ステップステー24Lは、車体への取付部34とライダー用ステップ22(図2)が取り付けられるステップ支持部36とを有するステー本体32と、ステー本体32から後方に延びるガード保持体38とを備えている。取付部34は、上下方向に間隔を開けて2つ設けられ、ステー本体32から前方に延びている。各取付部34の先端部に、車幅方向を向く第1挿通孔34aが形成されている。
ステップステー24Lのステー本体32に、シフトペダル26(図1)を支持するシフトペダル支持部40が形成されている。シフトペダル支持部40は、ステー本体32の下部で、ステップ支持部36の前方に設けられている。シフトペダル支持部40は、円筒状のボス部からなり、車幅方向を向く第1ねじ孔40aを有している。図1のシフトペダル26は、ボルト41を用いてこの第1ねじ孔40aに回動自在に取り付けられる。
図3のステップ支持部36は外側方に突出する一対の突壁42,42を有している。各突壁42は、側面視で後方に向かって上方に傾斜して延びており、各突壁42に軸挿通孔42aが形成されている。ライダー用ステップ22(図2)は、公知の方法により、この軸挿通孔42aに挿通された軸体(図示せず)回りに回動自在に取り付けられる。
ガード保持体38は、側面視でヒールガード28と重なる重複部分38を構成する。ガード保持体(重複部分)38は、ヒールガード28の装着時に、側面視で、ヒールガード28の外周縁よりも内側に位置している。ヒールガード28は、ガード保持体38の前部の2箇所のヒールガード支持部45および後部の1箇所のヒールガード支持部45で、ガード保持体38に締結されている。
詳細には、ヒールガード支持部45は、ガード保持体38の前端部に上下方向に並んで2箇所、後端部に1箇所の合計3箇所設けられている。各ヒールガード支持部45に、車幅方向を向く第2挿通孔44が形成されている。ヒールガード28は、この3つの第2挿通孔44に車幅方向外側から挿通される締結部材30により、ステップステー24Lのガード保持体38に取り付けられている。
本実施形態では、ヒールガード支持部45は、互いに離間して3つ設けられている。ヒールガード支持部45のうち、前側の2つはステップ支持部36の上方に配置され、後側の1つはステップ支持部36よりも後方で上方に配置されている。3つのヒールガード支持部45は、側面視で、単一の平面PL1上に互いに離間して位置している。換言すれば、図2の3つの締結部材30が、側面視で、単一の平面PL2上に位置している。ここで、複数のヒールガード支持部45は、側面視で単一の平面PL1上に互いに離間して位置していればよく、ヒールガード28の外側面が曲面であってもよく、ヒールガード支持部45同士が車幅方向にオフセットされた(ずれた)位置にあってもよい。ヒールガード28の支持構造の詳細は後述する。
ステップステー24Lのうち、側面視でヒールガード28と重なる部分は、他の部分よりも肉厚が薄く設定されている。また、図3に示すステップステー24Lのガード保持体38は、ヒールガード28の外周縁と同じ形状であるか、あるいはその外周縁よりも若干小さい形状に形成されていることが好ましい。これにより、外側方からガード保持体38が見え難くなるうえに、ステップ支持部36から離れた箇所でヒールガード28を支持できるので、比較的低い強度でヒールガード28を支持できる。換言すれば、ステップステー24Lのガード保持体38の肉厚を一層薄く設定することが可能となり、ステップステー24Lの軽量化を図ることができる。
ステップステー24Lのガード保持体38は、前側の2つのヒールガード支持部45同士を連結する第1連結部46と、前側の2つのヒールガード支持部45と後側のヒールガード支持部45とを連結する2つの第2連結部48とを有している。第1連結部46は上下方向に延び、上側の第2連結部48は前後方向に延び、下側の第2連結部48は後方に向かって上方に傾斜して延びている。上側の第2連結部48の前後方向中間部と下側の第2連結部48の前後方向中間部とが補強バー50により連結されている。
ガード保持体38には、前後方向に並んで2つの肉抜き孔52が形成されている。詳細には、前側の2つのヒールガード支持部45、第1連結部46の前半部、第2連結部48の前半部および補強バー50により取り囲まれる形で、前側の肉抜き孔52が形成されている。一方、第1連結部46の後半部、第2連結部48の後半部、後側のヒールガード支持部45および補強バー50により取り囲まれる形で、後側の肉抜き孔52が形成されている。
ガード保持体38をこのように構成することで、第1連結部46、第2連結部48および補強バー50により、ヒールガード支持部45が補強されるとともに、肉抜き孔52により軽量化が実現される。
図2に示すヒールガード28は、車幅方向外側を向く外側面28aを有しており、締結部材30は外側面28aよりも車幅方向内側に位置している。詳細には、ヒールガード28におけるステップステー24Lの第2挿通孔44(図3)に相当する位置に、締結部材30が挿通される第3挿通孔54が形成されている。第3挿通孔54は、ヒールガード28に設けられた凹入部56に形成されている。凹入部56は、ヒールガード28の外側面28aから車幅方向内側に凹んでいる。これにより、図4に示すように、締結部材30の頭部30aの頂面30aaは、ヒールガード28の外側面28aよりも車幅方向内側に位置している。締結部材30は、六角ボルトよりも、六角孔付ボルトであることが望ましい。これにより、外部との引っ掛かりを抑制しつつ、頭部30aの高さを抑制し易い。
図2に示すヒールガード28の周縁部に、ステップステー24Lと反対側の車幅方向内側面側に向かって湾曲した湾曲部58が形成されている。湾曲部58は、ヒールガード28の周縁部を内側面側に折り曲げることで形成され、ヒールガード28の前端部を除く周縁部の全体に形成されている。湾曲部58の車幅方向内側への突出端縁58aは、ステップステー24Lのガード保持体38の車幅方向内側端38aよりも内側方に設定されている。これにより、ステップステー24Lは、図4に示すように、湾曲部58により周方向から覆われている。このような湾曲部58を設けることにより、ヒールガード28の強度が向上するとともに、ヒールガード28の振動が抑制される。また、湾曲部58により、ステップステー24Lがライダーの足により上方から踏まれるのを回避できる。
つぎに、図4を用いて、ヒールガード28の支持構造を説明する。ヒールガード28の支持構造は、3つのヒールガード支持部45で同じである。同図に示すように、ステップステー24Lのヒールガード支持部45の第2挿通孔44に、ゴムのような弾性体からなる両端鍔付の円筒状のダンパ60が装着されている。このダンパ60の中空孔60aに、一端(外側端)に鍔付の円筒状のカラー62が外側方から挿通されている。
締結部材30が、外側方からヒールガード28の第3挿通孔54、カラー62の中空孔62aおよびワッシャ64の順に挿通され、ナット66に締め付けられている。このように、ヒールガード28は、弾性体からなるダンパ60を介して、3つの車幅方向を向く締結部材30によりステップステー24Lに取り付けられている。つまり、ヒールガード28は、ステップステー24Lに3点でラバーマウントされている。
なお、本実施形態では、カラー62の一端(外側端)に鍔が設けられているが、ワッシャ64に代えて他端(内側端)に鍔を設け、カラー62とヒールガード28との間にワッシャを設けてもよい。また、鍔なしのカラー62を用いて、カラー62とヒールガード28との間およびカラー62とナット66との間にそれぞれワッシャを設けてもよい。
図5は、右側のステップステー24Rを外側方(右側)から見た側面図である。右側のステップステー24Rにおける左側のステップステー24Lと共通の構造については、左側のステップステー24Lと同じ符号を付し、説明を省略する。図3の左側のステップステー24Lと図5の右側のステップステー24Rとの相違点は、以下の2点である。
1つ目の相違点は、図3の左側のステップステー24Lは、ステップ支持部36の前方にシフトペダル支持部40が形成されているが、図5の右側のステップステー24Rには、このシフトペダル支持部40は設けられておらず、ステップ支持部36の後方にブレーキペダル支持部68が設けられている。ブレーキペダル支持部68に、車幅方向を向く軸挿通孔68aが形成されている。
2つ目の相違点は、右側のステップステー24Rでは、補強バー50と上下の第2連結部48,48との接続部に、後輪のブレーキ装置を支持する2つのブレーキ支持部69,69が形成されていることである。各ブレーキ支持部69に、車幅方向を向く第4挿通孔70が形成されている。図6に示すように、ブレーキペダル72が、軸挿通孔68aに挿通された軸体74回りに回動自在に支持されている。
一方、ブレーキペダル72のマスタシリンダ76が、2つの第4挿通孔70(図5)に挿通された2つのボルト78により右側のステップステー24Rに支持されている。詳細には、ボルト78が、車幅方向外側から第4挿通孔70に挿通され、マスタシリンダ76に設けられたねじ孔76aに締め付けられている。
マスタシリンダ76は、ほぼ上下方向に延びる円柱形状で、その下端部がねじ体80によりブレーキペダル72の後端部に連結されている。マスタシリンダ76の上下方向中間部から油圧チューブ82が前方に延び、オイルタンク84に接続されている。オイルタンク84は、ステップステー24Rの近傍で前方斜め上方に配置され、スイングアームブラケット9にボルト85により支持されている。
ライダーが右足でブレーキペダル72をA1方向に踏み込むと、ブレーキペダル72が軸体74回りに回動し、マスタシリンダ76にA2方向の力が作用する。これによりマスタシリンダ76内のピストンが作動し、油圧が発生する。発生した油圧は、ブレーキパイプ(図示せず)を介して後輪ブレーキに制動力を付加する。すなわち、マスタシリンダ76は、後輪ブレーキに制動力を付加するブレーキ装置の一部を構成し、ブレーキ支持部69が、マスタシリンダ76を支持する。
なお、ブレーキペダル72と右側のステップステー24Rとの間に、引っ張りコイルばねからなる復帰用のばね体86が介装されており、ライダーがブレーキペダル72から足を離すと、ブレーキペダル72は、ばね体86の復元力により元の位置に戻り、マスタシリンダ76内の油圧も下がるようになっている。
前記ブレーキ支持部69が、ヒールガード28により外側方から覆われている。さらに、マスタシリンダ76の大部分および油圧チューブ82の一部も、ヒールガード28により外側方から覆われている。なお、ヒールガード28の右側のステップステー24Rへの支持構造は、図4の左側のステップステー24Lに対する支持構造と同じである。
つぎに、ステップステー24L、24Rの車体への取付けについて説明する。図2に示す左側のステップステー24Lに、ライダー用ステップ22、シフトペダル26およびヒールガード28を取り付け、左側のサブアッシを組み立てる。この左側のサブアッシを、ボルト25によりスイングアームブラケット9に取り付ける。
図6に示す右側のステップステー24Rに、ライダー用ステップ22(図2)、ブレーキペダル72、マスタシリンダ76およびヒールガード28を取り付け、右側のサブアッシを組み立てる。この右側のサブアッシを、ボルト25によりスイングアームブラケット9に取り付ける。このように、左右のサブアッシを組み立てた後、これらサブアッシを車体に取り付けるので、ステップステー24L、24Rの車体への取付けと同時に、ステップステー24L、24Rに組み付けられた各部品も車体に取り付けられる。したがって、組立作業が容易になる。
上記構成によれば、図4に示すように、ヒールガード28が弾性体からなるダンパ60を介してステップステー24L,24Rに取り付けられている。したがって、図1のエンジンEから車体フレームFRを介してステップステー24L,24Rに伝達される振動が、ダンパ60により吸収される。その結果、ヒールガード28に伝達される振動が抑制されるので、ライダーの足回りの体感振動が小さくなる。
車体フレームFRとステップステー24L,24Rとの間にダンパ60を設けると、ステップステー24L,24Rの車体フレームFRへの支持剛性が低下することが懸念される。しかしながら、上記構成では、ステップステー24L,24Rがダンパ60を介することなく車体フレームFRにリジッドに固定されているので、ステップステー24L,24Rの支持剛性が高くなる。
このように、ステップステー24L,24Rをリジッドに固定することで、これに取り付けられるライダー用ステップ22の支持が強固になるので、ライダーの姿勢が安定する。さらに、ステップステー24L,24Rに支持されたシフトペダル26、ブレーキペダル72が操作される際、ライダーの操作に対するステップステー24L,24Rの変位が少なくて済み、荷重を受け止めてライダーの操作を車体に素直に入力できる。その一方で、ヒールガード28をダンパ60を介して支持することで、ステップステー24L,24Rからヒールガード28への振動の伝達を抑制している。
また、図3に示す互いに離間した複数のヒールガード支持部45が、側面視で、単一の平面PL1上に互いに離間して位置しているので、ヒールガード28をねじりのない平面上で固定することができる。その結果、ヒールガード28を強固に支持できる。例えば、ヒールガード28を、その根元部のみで片持ち支持する場合、支持点から離れた部分に負荷された力を支える支持点がなく、変位を抑制しづらい。上記構成によれば、ヒールガード28が、互いに離間した複数のヒールガード支持部45で支持されているので、支持点から離れた場所での変位を抑制することができる。
図2に示すヒールガード28は、3つの車幅方向を向く締結部材30によりステップステー24L,24Rに着脱自在に取り付けられている。このように、ステップステー24L,24Rとヒールガード28とを別体とすることで、ライダーの踵(かかと)部分、踝(くるぶし)部分と接触し易いヒールガード28のみ交換ができる。また、3つの締結部材30が、側面視で、単一の平面PL2上に互いに離間して位置している。これにより、締結部材30が平面上で取り付けられるので、少ない数の締結部材30で強固に支持できる。さらに、3つの支持点が同じ直線上に配置されていない。したがって、ヒールガード28が、任意の2つの支持点を結ぶ直線を回転軸として角変位するのを防ぐことができる。
図4に示すように、締結部材30がヒールガード28の外側面28aよりも車幅方向内側に位置している。これにより、締結部材30の頭部30aが、ヒールガード28の外側面28aから外側方へ突出するのが抑制されるので、踵(かかと)KAが締結部材30の頭部30aに引っかかりにくい。
図6に示す右側のステップステー24Rに、後輪ブレーキ装置の一種であるマスタシリンダ76が支持されている。これにより、ブレーキ装置専用に別途ブラケットを用意する必要がないので、部品点数が少なくて済む。また、ステップステー24Rにおけるマスタシリンダ76を支持するブレーキ支持部69がヒールガード28により外側方から覆われるので、ボルト78が外側に露出しないから、美観が向上する。
図2に示すように、ステップステー24L,24Rのガード保持体(重複部分)38が、側面視で、ヒールガード28の外周縁よりも内側に位置している。これにより、ステップステー24L,24Rのガード保持体(重複部分)38が、側面視で、ヒールガード28に外側方から覆われるので、ステップステー24L,24Rがライダーの踵(かかと)部分、踝(くるぶし)部分と接触し難くなる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、ヒールガード28は、締結部材30によりステップステー24L,24Rに取り付けられていたが、接着剤のような接合手段によりヒールガード28をステップステー24L,24Rに取り付けてもよい。この場合、ヒールガード支持部45は、2つ以上の接合手段による支持部からなる。また、ヒールガード28は、4つ以上の車幅方向を向く締結部材30によりステップステー24L,24Rに取り付けられてもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
14 後輪
22 ライダー用ステップ(ステップ)
24L,24R ステップステー
28 ヒールガード
30 締結部材
36 ステップ支持部
38 ガード保持体(重複部分)
45 ヒールガード支持部
60 ダンパ(弾性体)
69 ブレーキ支持部
76 マスタシリンダ(ブレーキ装置)
E エンジン
FR 車体フレーム

Claims (7)

  1. エンジンを駆動源とする自動二輪車であって、
    ライダーの足を載せるステップを車体フレームに支持するステップステーと、
    前記ステップステーの外側面に弾性体を介して取り付けられたヒールガードと、を備え、
    前記ヒールガードは、前記ステップステーにおける前記ステップを支持するステップ支持部よりも後方および上方の少なくとも一方に配置され、
    前記ヒールガードが、複数のヒールガード支持部により前記ステップステーに支持され、
    前記複数のヒールガード支持部が、単一の平面上に側面視で互いに離間して位置している自動二輪車。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車において、前記ヒールガード支持部は、3点以上の締結部材による支持部、または2つ以上の接合手段による支持部のいずれかを含む自動二輪車。
  3. 請求項1に記載の自動二輪車において、前記ヒールガードは、前記弾性体を介して3つ以上の車幅方向を向く締結部材により、前記ヒールガード支持部で前記ステップステーに着脱自在に取り付けられ、
    前記3つ以上の締結部材が単一の平面上に側面視で互いに離間して位置している自動二輪車。
  4. 請求項3に記載の自動二輪車において、前記ヒールガードは車幅方向外側を向く外側面を有し、
    前記締結部材が、前記外側面よりも車幅方向内側に位置している自動二輪車。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の自動二輪車において、右側の前記ステップステーに、後輪ブレーキに制動力を付加するブレーキ装置が支持され、
    前記ステップステーにおける前記ブレーキ装置のブレーキ支持部が、前記ヒールガードにより外側方から覆われている自動二輪車。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の自動二輪車において、前記ステップステーは、側面視で、前記ヒールガードと重なる重複部分を有し、
    前記重複部分は、前記ヒールガード装着時に、側面視で、前記ヒールガードの外周縁よりも内側に位置している自動二輪車。
  7. エンジンを駆動源とする自動二輪車のライダーの足を載せるステップを車体フレームに支持するステップステーであって、
    前記ステップを支持するステップ支持部と、
    前記ステップステーにおけるヒールガードを支持するヒールガード支持部と、を備え、
    前記ヒールガードは、前記ステップ支持部よりも後方および上方の少なくとも一方に配置され、前記ステップステーの外側面に弾性体を介して取り付けられ、
    前記ヒールガードが、複数のヒールガード支持部により前記ステップステーに支持され、
    前記複数のヒールガード支持部が、単一の平面上に側面視で互いに離間して位置しているステップステー。
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