JP4812636B2 - 水冷式内燃機関の冷却水通路構造 - Google Patents
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Description
そして、ウォータポンプからエアを抜くための第5導管とウォータジャケットからエアを抜くための導管とが集合して共通の第6導管となって前記ラジエータの上部タンクに接続されている。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1の側面図である。
車体前部1fと車体後部1rとが、低いフロア部1cを介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレームは、概ねダウンチューブ3とメインパイプ4とからなる。
一方車体前部1fにおいては、ヘッドパイプ2に軸支されて上方にハンドル11が設けられ、下方にフロントフォーク12が延びてその下端に前輪13が軸支されている。
この減速機構38の上端と前記メインパイプ4の上部屈曲部間にリヤクッション22が介装されている。
なお、吸気管23には吸気ポートに向けて燃料を噴射するインジェクタ24が装着されている(図4参照)。
マフラー28は、ブラケット29によりクランクケース31に吊設され、後輪21の右側に位置している。
フロア部1cはサイドカバー9eにより覆われ、また車体後部1rは左右側方からボデイカバー10によって覆われる。
内燃機関30は、シリンダブロック32のシリンダライナ44内を往復動するピストン42とクランク軸40のクランクピン40aとをコネクティングロッド43が連結している。
クランクケース31は、左右割りの左クランクケース31Lと右クランクケース31Rとを合体して構成されるもので、右クランクケース31Rは、クランクケース部の半体をなし、左クランクケース31Lは、前後に長尺で前部のクランクケース部31a,図1を参照して中央の伝動ケース部31b,後部の減速機ケース部31cからなる。
オイルストレーナ66の下方はオイル溜まり65cとなっている。
図4を参照して、大きく前傾したシリンダヘッド33の燃焼室33aから吸気ポート33iが上方に湾曲して延出し前記吸気管23に連結され、燃焼室33aから排気ポート33eが下方に湾曲して延出し前記排気管27に連結される。
吸気用ロッカシャフト57と排気用ロッカシャフト59は、互いに上下位置にあり、上側の吸気用ロッカシャフト57に揺動自在に枢着された吸気ロッカアーム58の一端に軸支されたローラ58rがカムシャフト53の吸気カム53iに接し、他端に螺合された調整ねじ58sが吸気バルブ56iのバルブステムの端部に接する。
したがって、カムシャフト53の回転により吸気カム53iと排気カム53eがそれぞれ吸気ロッカアーム58と排気ロッカアーム60を揺動して所定のタイミングで吸気バルブ56iと排気バルブ56eの開閉動作を行わせる。
右クランクケース31Rの若干縦長の周壁31RsがACジェネレータ72のアウタロータ74の外周を覆っている。
4本のラジエータ取付ボス31Rbの右端面は、同一平面上にある。
この前後に長尺の上側ラジエータタンク部82の前後端にそれぞれ取付けブラケット82c,82cが取付け孔を備えて形成されている。
そして、前寄り下部と後端にそれぞれ取付けブラケット83c,83cが取付け孔を備えて形成されている(図5参照)。
下側ラジエータタンク部83も中央部から下方に延出してシュラウド取付けブラケット83dが取付け孔を備えて形成されている。
周壁部92の下方の欠損部が排風口93を構成し、この排風口93に複数の整流板94がラジエータ風を円滑に排出する方向に角度をつけて矩形板部91から突出形成されている。
前側片95の上下に右端面に沿ってカバー取付け片96が前方に突出形成され、同様に後側片95の上下に右端面に沿ってカバー取付け片96が後方に突出形成されている。
この4つのカバー取付け片96にはそれぞれねじ孔96aが形成されている。
この3つの取付けブラケット97,98,99は、それぞれ取付け孔97a,98a,99aを備えている。
ラジエータ80のラジエータコア部81の前後側縁をシュラウド90の矩形板部91の前後側片95,95が挟むように案内してラジエータコア部81の裏側にシュラウド90の矩形板部91の表側を重ね、ラジエータ80の3つのシュラウド取付けブラケット82d,82d,83dのそれぞれにシュラウド90の3つの取付けブラケット97,98,99を合わせて互いの取付け孔にリベット100を貫通させて締結する。
ラジエータカバー105は、ラジエータ80のラジエータコア部81を右方から覆うルーバ106が形成されるコアカバー部105cと、コアカバー部105cの上側に上側ラジエータタンク部82の右側面および上面から前後面にかけて覆う上側タンクカバー部105uと、コアカバー部105cの下側に下側ラジエータタンク部83の右側面および下面から前後面にかけて覆う下側タンクカバー部105lとからなる(図3参照)。
したがって、ラジエータカバー105は、ラジエータ80の表面(右側面)に被せられ、シュラウド90の4つのカバー取付け片96にそれぞれ取付けブラケット107を合わせて各取付け孔にねじ108を挿入してカバー取付け片96のねじ孔96aに螺合緊締し(図2参照)、ラジエータカバー105はシュラウド90に取付けられる(図1参照)。
ラジエータ80は、裏側にシュラウド90を取り付けた状態で、右クランクケース31Rの右側開口にシュラウド90を介装して右クランクケース31Rにボルト86により直接固定されるので、重量物であるラジエータ80の重量がシュラウド90に加わらない構造であり、よってシェラウド90の肉厚を薄くして軽量化できるとともに、シェラウド90の形状の簡素化と設計の自由度の向上を図ることができる。
図2および図5を参照して、シリンダヘッド33の右側面にウォータポンプ120が取付けられている。
ウォータポンプ120のウォータポンプボディ121は、ポンプ駆動軸123をベアリング125を介して回転自在に軸支する軸方向に長尺の長尺円筒部121aと、その一方の開口端を径方向に延出しウォータポンプ駆動軸123に嵌着されるインペラ124を部分的に収容する径方向に拡大し軸方向に短尺の短尺円筒部121bとからなり、長尺円筒部121aがウォータポンプ駆動軸123を前記カムシャフト53と同軸にしてシリンダヘッド33の右側壁に嵌挿されて固着され、ポンプ駆動軸123の左端はカムシャフト53の右端面に穿設された嵌合穴に嵌入されて同軸一体に回転するように構成される。
また、インペラ124の外周囲の上部にエア抜き部122dが形成されて、エア抜き部122dから斜め後上方にエア抜き接続管128が突設されている。
サーモスタット130は、上部からバイパス接続管131が上方に延出し、下部から流入接続管132が下方に延出している。
分岐接続管135はシリンダヘッド33に突設しているので、配置し易く、位置決めも容易である。
すなわち、分岐接続管135は、本管135aからバイパス分岐管136とエア抜き分岐管137が分岐し、全部で4つの接続部を有する分岐管である。
サーモスタット130に導かれた冷却水は、サーモスタット130から水吸込み筒部122bを経てウォータポンプ120に吸い込まれ、ウォータポンプ120の吐出ポート部122cから連結ホース144を介してシリンダブロック32のウォータジャケット32wに供給される。
80…ラジエータ、81…ラジエータコア部、82…上側ラジエータタンク部、82a…補給口、82b…冷却水導入口、83…下側ラジエータタンク部、83b…冷却水導出口、
120…ウォータポンプ、121…ウォータポンプボディ、122…ウォータポンプカバー、122a…吸入ポート部、122b…水吸込み筒部、122c…吐出ポート部、122d…エア抜き部、123…ウォータポンプ駆動軸、124…インペラ、127…吐出接続管、128…エア抜き接続管、
130…サーモスタット、131…バイパス接続管、132…流入接続管、135…分岐接続管、135a…本管、136…バイパス分岐管、137…エア抜き分岐管、140…ラジエータ流入ホース、141…バイパスホース、142…エア抜き連結ホース、143…ラジエータ流出ホース、144…連結ホース。
Claims (6)
- ウォータポンプより吐出した冷却水が内燃機関のシリンダブロックおよびシリンダヘッドのウォータジャケットに導かれた後、前記ウォータジャケットからラジエータに流れサーモスタットを経てウォータポンプに戻る水経路と、前記ウォータジャケットからバイパス通路により直接サーモスタットに流れてウォータポンプに戻る水経路とを、前記サーモスタットが冷却水の温度に応じて切り換える水冷式内燃機関の冷却水通路構造において、
前記シリンダヘッドに突設された分岐接続管は、その本管からバイパス分岐管とエア抜き分岐管が分岐しており、
前記本管の一方の接続部が前記ウォータジャケットに直接接続され、他方の接続部が前記ラジエータにラジエータ流入ホースにより連結され、
前記バイパス分岐管が前記サーモスタットに連結され、
前記エア抜き分岐管が前記ウォータポンプに連結されることを特徴とする水冷式内燃機関の冷却水通路構造。 - 前記分岐接続管の本管の一方の接続部が、前記内燃機関の車両搭載状態で前記ウォータジャケットの最上部位に連結されることを特徴とする請求項1記載の水冷式内燃機関の冷却水通路構造。
- 前記分岐接続管は、前記サーモスタットと車両左右方向の配置位置が同一であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の水冷式内燃機関の冷却水通路構造。
- 前記分岐接続管は、前記ウォータポンプと車両左右方向の配置位置が同一であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の水冷式内燃機関の冷却水通路構造。
- 前記分岐接続管は、車両前後方向で前記ウォータポンプと前記サーモスタットとの間に配置されることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項記載の水冷式内燃機関の冷却水通路構造。
- 前記ラジエータ流入ホースが、前記内燃機関の車両搭載状態で前記分岐接続管から前記ラジエータのラジエータタンクに向けて上向きに傾斜して延び前記ラジエータタンクに連結されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項記載の水冷式内燃機関の冷却水通路構造。
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